ジャン・トッドFIA前会長、フェラーリ復帰は難航か
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Michael Schumacher & Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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今季末をもってFIA(国際自動車連盟)会長の重職からの勇退が決まっているジャン・トッド氏に、フェラーリ・チーム復帰の可能性が伝えられて注目を集めている。
12年に渡って任期を勤め上げたトッド氏は、元々フェラーリ・チームの監督。
ミハエル・シューマッハと共にF1黄金時代を築き上げた功労者だ。
引退後の自身の去就について、FIAの基本活動である『ロード・セーフティ』が自分に与えられた使命であるとしながらも、「F1の現場で自分を必要とするなら」との前提を付けた上で併行した活動を否定しなかった。
また現在フェラーリ・チーム代表であるマッティア・ビノット氏も、「彼の経験は誰にも代えがたい貴重なもの」と、アドバンテージのような形で受け入れる可能性を認めている。
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Maya Weug (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、自身の若手育成プログラムであるFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)に、初の女性メンバーとなるマヤ・ウィーグ嬢(16歳)が加入したことを明らかにした。
オランダ人の父を持ち、スペイン生まれのウィーグはFIA(国際自動車連盟)による女性育成プログラム『FIAガールズ・オン・トラック-ライジングスターズ』に選抜されたことで知られる逸材。
これについてジャン・トッドFIA会長は、「彼女の成功はFIAが取り組むジェンダーの多様性の活動への重要なサポートになる。
そしてフェラーリによるこうした対応に感謝する」とコメントした。
なお好きなドライバーについて聞かれた彼女は現フェラーリF1のレースドライバーであるシャルル・ルクレールの名前を挙げたとのことだ。
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Toyota WEC Team (C)Toyota Motorsports
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新型コロナウイルスの影響によるカレンダー変更で、結果的には別々のスケジュールとなった今年のルマン24時間レースとF1だが、本来であれば6月の13-14日の同じ週末に開催がバッティングする筈になっていた。
これについてFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、「2021年においては開催日程の重複を回避させたい」との見通しを明らかにした。
ただルマン24時間レースのほうは伝統的に6月の同じ週末が開催日程として定着していて、来季もすでに6月の12-13日が他のWEC(世界耐久選手権)スケジュールと共に正式発表されている。
このためバッティング回避にはF1のほうで行われる見込みだが、関係者によればF1の日程も例年ある程度固定されつつあって、調整はトッド会長が口にするほど必ずしも容易ではないとみられる。
ちなみに今年の優勝者であるトヨタWECチームの8号車は、中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートリーといういずれも元F1ドライバーによるものだった。
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Jean Todt (C)RedBull Racing
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これまで難航が伝えられてきた2021年シーズンからの『新コンコルド協定』問題だが、急転、一気に全10チームの合意が伝えられた。
これによりF1は少なくとも2025年までの5年間、現行の10チーム以上で戦われることが確定したことになる。
これまでの協定では、歴史的な経緯からフェラーリ・チームだけに、経済的なメリットだけでなく特別な恩恵が許されているとして、とりわけメルセデスAMGチームらが強く反発しているとされてきた。
しかしかつてフェラーリ・チームを率い、現在はFIA(国際自動車連盟)会長という要職にあるジャン・トッド氏は、「私が理解する限り、F1全体の構図は何も変わっていない」と、断罪した。
そしてこれからもフェラーリ・チームはF1の顔(ブランド)として、多くの面で優位に立つことは変わらず、その肝とされる『拒否権』についても、これまで通りであるとトッド氏は語っている。
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Jean Todt (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、今シーズン限りでのフェラーリ・チーム離脱が決まっているセバスチャン・ベッテル(32歳:ドイツ)について次のようにイタリアの日刊紙『コリエーレ・デラ・セラ』で語った。
FIA会長が特定のドライバーの去就について言及するのは異例のことだ。
「モーターレーシングというのは他のスポーツとは異なり、人間と、マシン、そしてチームワークとのコンビネーションで戦われるもの。
そのどれか一つが欠けても成り立たないスポーツなんだ。
ドライバーだけが優れていても勝つことはできない。
それはベッテルだけでなくアロンソ(マクラーレン)をみても同じことが言えよう。
勝てないフェラーリ・チームにあっては、あのミハエル・シューマッハだって同様だった、
1996年に跳ね馬チーム入りした彼がタイトルを獲得したのは2000年になってからのことだったからね。
今回のことについて私は誰も糾弾するつもりはないが、ベッテルのような才能あるドライバーがF1のステージからいなくなるのは悲しいことだ。
できれば来年以降もどこかのチームで彼の姿を見たいと思っているよ」
一方、メルセデスのルイス・ハミルトンがこのところ人権問題について行動を起こしていることについても理解を示した。
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Jean Todt (C)RedBull Racing
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いまモータースポーツ界を遅う前例のない危機に、FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は「謙虚な姿勢が肝要」と訴えた。
これはFIAの機関誌『オート』で語ったもの、その中でこの元フェラーリ・チーム代表は、「現在のこの未曾有の危機は言うまでもなく新型コロナウイルスがもたらせたものだが、責任を他に委ねることがあってはならない。
世界的な景気後退の波にあって、われわれには謙虚な姿勢が求められているのだ。
この不景気で、自動車メーカーは再びコスト削減を唱えてF1から去るかも知れない。
それでもわれわれはこれを受け止める覚悟が必要なのだ」と、主張した。
これはかつて『リーマンショック』の際、トヨタやホンダ、BMWらが相次いでF1から撤退したことが念頭にあるもの。
まだ自動車メーカー撤退の具体的な兆候はないとしたものの、悪夢を自身が経験してきた者として、トッド会長は最悪の事態に備える必要を訴えた。
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Jean Todt (C)RedBull Racing
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開幕から数多くのイベントを失ってなお見通しが定かでない2020年のF1選手権だが、世界のモータースポーツを統括するFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が新たな心配を『モータースポーツ・コム』のインタビューで示唆し注目を集めている。
その中でこの元フェラーリ・チーム代表は、「おそらくシーズン後半からのグランプリ開催は可能であるものの、その時点でファンがまだF1に関心を持ってくれているかはわからない。
今の未曾有の困難をやっと克服し以前の生活を取り戻した時に、果たしてまたこうしたスポーツイベントに行きたいと思ってくれるかが心配なんだ。
そしてそうであれば各イベントのプロモーターだってリスクを犯して開催に前向きである保証はない」と、独自の懸念を示した。
現在FIAのもと、すべての世界選手権は中断したままだ。
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Jean Todt (C)RedBull Racing
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一向に収束の気配がみられない新型コロナウイルスのモータースポーツ界への影響について、FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が見解を示した。
「現在モータースポーツ界を襲っている危機は、これまで誰も経験したことのない未曾有のもので、その対応には関係者すべての知見と叡知とが必要とされる。
とりわけF1とその競争者についてはいたへんな財政難が危惧となっている。
これを放置しておけば、いくつものチームやエンジン・サプライヤー、そして自動車メーカーの参戦継続に支障を来すことだろう。
とりわけメーカーの継続については深い懸念を持っている。
なぜなら、メーカーにとってモータースポーツの継続というのは決して彼らにとっての最優先事項ではないからね」
過去にもBMWやトヨタ、ホンダなど自社の都合により突然F1から撤退した痛い歴史がある。
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