2020/06/29

実は深刻か、ハースF1の財政事情

Gunther Steiner (C)Haas F1 Team
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数か月前、新型コロナウイルスの影響はあるもののF1参戦継続を明言したハースF1チームだが、やはり依然としてその財政事情は厳しいものであるようだ。
アメリカの実業家ジーン・ハース氏が設立、2016年からF1参戦を開始した同チームは、これまでも上位チームとの運営規模の格差を再三訴えてきた。

今シーズン、遅れた開幕を前に多くのチームで事前テストを行っているが、いくつかのプライベートチームはそれも可能ではないようで、ハースF1もその一つとなっている。
これについて現場の責任者であるギュンター・シュタイナー代表は、「ドライバーの立場からすればテストはあったほうがいいだろうが、なくては困るというものではない」と強気の姿勢をイタリアの『コリエレ・デラ・セラ』紙に語っている。
ただその本音は苦しいものだろう。

同チームはまた早くも進みつつある2021年のドライバー市場についても沈黙を守らざるを得ないでいて、「それより先に解決すべき問題がわれわれにはある」と、困難な状況を示唆した。

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2020/04/27

ジーン・ハース代表、コロナ禍後も参戦継続を示唆

Gene Haas (C)Haas Formula LLC
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オランダのタブロイド紙『エクストラ・ブラデット』が、注目されるハースF1チームの将来について今後もF1参戦を継続する方針を報じている。

2016年シーズンからフェラーリ製パワーユニットを搭載してF1参戦をスタートさせたハースF1チームは、F1には珍しいアメリカ系のチームと言うことで当初から期待された。
しかし2018年こそコンストラクターズ・ランキング5位に入ったものの昨シーズンは9位と低迷、同チームのオーナーであるジーン・ハース氏はF1に参戦する意義について疑問視する姿勢を隠さなかった。

そこに加えて今回の新型コロナウイルスの影響はチームにとって存続の意味さえ失いかねないものになったと懸念されていたもの。
これについて現場の責任者であるギュンター・シュタイナー代表は、「参戦は継続される」との個人的見解をメディアに語った。

「資金的には困難な状況にあるのは間違いない。
しかしオーナーはなんとか参戦が継続できるよう手を尽くしてくれている。
われわれは過去のことは忘れ、期待に応えるべく未来を見据え全力で努力しなければならない」と、自身も含め陣営を鼓舞した。

プライベートチームの中には他にも複数が困難な状況にあるとみられている。

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2020/03/06

ハースF1チーム、今シーズン限りでのF1撤退も選択肢

Haas 『VF-20』(C)Haas F1 Team
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今年F1参戦5年目を迎えるハースF1チームだが、2021年シーズンの参戦についてまだ結論を出していない。
2021年からF1はレギュレーションなど大幅な変化が予定されていて、これに伴い新しいコンコルド協定が結ばれることになっているが、同チームはまだこれにサインしていないとのこと。

同チームのオーナーで、アメリカの成功した実業家でもあるジーン・ハース氏は、「これまでF1をやってきて、ほんとうに苛酷なスポーツであると実感している。
それにとてつもない資金が掛かることにも呆れた。
それでも上位チームとの差は縮まることがなく、後方で続けるのは実につらいものだ。
今年、どのようなスタートが切れるかということで、われわれは自分の将来を判断することになるだろう」と、語る。

この4年間を通じハースF1は2018年のランキング5位が最上位。
昨年は10チーム中9位の最低成績に留まった。

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2020/01/10

ハースF1チーム代表、「2021年も小規模チームに勝ち目ない」

Gunther Steiner (C)Haas F1 Team
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F1は2021年シーズンからレギュレーションの変更やコスト削減のためバジェットキャップ(予算制限)の導入を図ってきたが、一部チームの反対により骨抜きになったとみられている。
このままでは「20212年になっても小チームに勝ち目はない」と、ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表はイギリスの専門誌『オートスポーツ』で主張している。

「いま計画されている改革で、2021年に小さなチームにも勝機が訪れると考えるのは早計立だ。
いやおそらくそんなことは訪れないだろう。
われわれのチームで言えば、この状況で私がオーナー(ジーン・ハース氏)を説得するのは困難ということ。
オーナーに引き続き巨額資金の出資をさせるには、それに見合う見返りがあるのか、彼自身が自分で納得するしかない」と、悲観的。

それでもF1チームにはまだ残された時間で効果ある改革を目指す義務があるとも訴えた。

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2019/11/11

ハースF1チーム、オーナーによる『重大訪問』受ける

Gene Haas (C)Haas Formula LLC
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先のアメリカGPで、ハースF1チームはジーン・ハース/オーナーによる訪問を受けていたことがわかった。
元々ハースはアメリカのチームでアメリカ人オーナーによるアメリカGP訪問は特筆すべきことではない筈だが、同チームではF1では珍しくオーナー時効く時期の現場訪問は稀なことという。

そしてチームのギュンター・シュタイナー代表によれば、そこではチーム運営の基本部分での重要な話し合いが行われたとのことだ。
近視眼的にはこのところの著しいパフォーマンス不足やスポンサー離脱による資金面の問題、また長期的視野では2021年に予定されるF1改革におけるハースF1チームとしての将来についての見通しなど直面する課題について説明が行われたとみられる。

ルノー・チームのF1撤退も噂にあがる中、いくつかのチームの存続について関係者は神経を尖らせている状態だ。

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2019/08/25

ハースF1、2021年グリッド不在の可能性示唆

 Haas F1 Logo (C)Haas F1 Team
F1は2021年シーズンからの大幅ルール改定を予定しているが、今季苦戦を強いられているハースF1チームは、プライベートチームへの配慮がなければF1撤退も辞さない構えをみせた。

これはチームの設立者でチームオーナーであるジーン・ハース氏自らが示唆したもの。
それによれば現在検討されているルールでは相変わらず巨額予算が必要で、大きなチームだけに勝つチャンスがあり、結果としてハースF1のようなプライベートチームは立ち行かないと警告。
ハースF1はこれまでも不当な扱いを受けていると主張するケースが繰り返されてきた。

自動車メーカーの後押しを受けたワークスチーム以外では、マクラーレンやレッドブルらがなんとか活動を続けているものの、ウィリアムズやザウバー、フォース・インディアなど多くも深刻な運営状態と伝えられている。

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2019/02/28

合同テスト後半2日目、ベッテル(フェラーリ)クラッシュ

Carlos Sainz (C)McLaren Group
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2月27日(水)、バルセロナ・サーキットを舞台に行われているシーズン前テスト後半は第2日目を迎えた。

トップタイムはこの日もマクラーレンでカルロス・サインツの記録した1'17.144、これは今年のテストでは全体のベストになるものだ。
130ラップの多きを数えたが、コース入口でストップ、赤旗中断の原因も作っている。

2番手はペレス(レーシング・ポイント)、3番手はベッテル(フェラーリ)。
この日のビッグニュースはなんといってもこのベッテルのクラッシュだろう。
新しい僚友であるルクレールとこの日もマシンをシェアしたベッテルは午前のセッションで40周を周回、この日の3番手となる1'18.193のベストタイムを記録したもののその後3コーナーでコースアウト・クラッシュ。
セッションは赤旗中断、ドライバーは直ちにメディカルセンターに運ばれて検査を受けたが幸い身体に問題ないとして解放された。
マシンは修復に当てられたもののルクレールのほうは結局インストレーションラップだけに留まりノータイムで終えている。

4番手ライコネン(アルファロメオ)、5番手グロージャン(ハース)、6-7番手には共にホンダ・パワーのフェルスタッペン(レッドブル)とクビアト(トロ・ロッソ)が並び合わせて229周を走り込んだ。
前日ハイドロリック系のトラブルに見舞われたメルセデスは遅れを取り戻すべくボタス&ハミルトン合わせて176周を周回した。
シーズン前テストで出遅れたウィリアムズは、クビサが最多の130周を周回、初めて本格的なテスト・プログラムを消化して追い上げの姿勢をみせた。

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2018/02/16

ジーン・ハース氏、アメリカ人ドライバーについて言及

Gene Haas (C)Haas Formula LLC
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2018年の新型車を一早く発表したハースF1チームだが、先にギュンター・シュタイナー代表が発言して物議を呼んだアメリカ人ドライバーの起用について、オーナーであるジーン・ハース氏自身が説明した。

「残念なことに、シュタイナーの会見が言葉足らずで誤解を招いてしまったようだ。
われわれはインディカー・ドライバーなどアメリカ人ドライバーがF1のレベルに達していないと考えている訳ではなく、チームのほうがまだドライバーを受け入れる状況にないということなんだ。
それはドライバーの立場からも言えることだと思う。
まだ初心者レベルのチームで走ったのでは、ドライバー自身の評価にも悪影響を与えてしまうだろうからね」

アメリカのF1チームとして期待が掛かったハートスだが、これまでのところそうしたカラーは出してない。
それでも同チームは開発ドライバーとしてアメリカの若手であるサンティノ・フェルッチ(19歳)を据え、育成に励んでいるのだが。

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2017/07/24

「ドライバー変更よりもマシン熟成が課題」と、ハースF1

Gene Haas (C)Haas Formula LLC
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2016年、念願のF1新規参戦を果たしたハースF1チームは、昨年1年間で5回だった入賞を、今年はシーズン半ばにしてすでに7回と成績を伸ばしている。
マクラーレン・チームが今季まだ1回しか入賞していないのに比べれば、これは一プライベートチームとして称賛されるべきものだ。

これを受け、同チームのジーン・ハース代表は、「今われわれがやるべきことはマシンをさらに熟成させること」と、明言した。

「われわれのドライバーはとても良くやっていると思う。
グロージャンは昨年以上の働きをしているし、新加入のマグヌッセンも期待に応える活躍をみせている。
従ってわれわれは現状、ドライバーの変更など考えていない。
その必要がないし、継続性が重要だからね」と、高い評価。

ただフェラーリのジュニア・チームとも揶揄されるハースF1のこと、「本家」からドライバー起用についても影響力が加わる可能性はありそうだ。

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2016/08/08

ジーン・ハース代表、「フェラーリとの技術提携不十分」

Gene Haas (C)Haas Formula LLC
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今季アメリカを本拠としてF1に新規参戦を果たしたハースF1チームだが、パワーユニットや関連コンポーネンツの供給を受けるフェラーリ・チームに対し、技術協力が不十分であると指摘している。

今シーズン、ハースF1はここまでの12戦で早くも4回の入賞を果たしているが、このうち3回は序盤の4戦で記録したもの。
その後は当初の勢いが衰えた感があるが、それを誰より感じているのはジーン・ハース代表そのものだろう。

「われわれとフェラーリ・チームとのパートナーシップは良好なものだと受け止めている。
しかしながら、すべてが予定通りかといえば、正直不満な部分もあるのが実情だ。
F1には複雑なルールがあるため提携は慎重にならざるを得ないが、しかしそれにしてもフェラーリの側は臆病に過ぎると思っている。
もっと技術提携を進めれば、F1はさらに面白いのになる筈だよ」

F1チームは自らコンストラクター(マシン製造者)でなければならないが、エンジンやギヤボックス等の供給は許されていて、その解釈はアメリカのチームとって理解しにくいものとなっている。
なお、ハースの場合はシャシーもダラーラ社に製造を委託とされる。

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