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2023年4月

2023/04/30

ペレス(レッドブル)優勝、角田裕毅10位入賞

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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4月30日(日)15時(日本時間:20時)から2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPの決勝レースがバクー市街地コースを舞台に全51周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は25度、路面温度43度、路面はドライコンディションとなっている。

オコン(アルピーヌ)とヒュルケンバーグ(ハース)の2台はピットレーンスタートを選択している。
注目のオープニングラップは概ね波乱なくククリア。
4周目、フェルスタッペンが首位に立つ。
さにペレスも2番手に。
10周目、デ・フリース(アルファタウリ)がウォールにヒットして復帰できずセーフティカーが入る。
14周目、セーフティカー退出、レース再開。
ペースが落ち着いてほとんど順位変動がなく進む。
37周目、周冠宇(アルファロメオ)がマシントラブルかガレージに戻って離脱する。

トップでチェッカーフラッグを受けたのは市街地特設コースを得意とするペレス(レッドブル)でサウジアラビアGP以来となる今季2勝目、自身通算6勝目の快挙となった。
2位に僚友フェルスタッペン(レッドブル)、3位ポールスタートだったルクレール(フェラーリ)、4位アロンソ(アストンマーティン)、5位サインツ(フェラーリ)、6位ハミルトン(メルセデス)、7位ストロール(アストンマーティン)、8位ラッセル(メルセデス)、9位ノリス(マクラーレン)、そして10位の角田裕毅(アルファタウリ)までが入賞。
以下、ピアストリ(マクラーレン)、アルボン(ウィリアムズ)、マグヌッセン(ハース)、ガスリー(アルピーヌ)、オコン(アルピーヌ)、サージェント(ウィリアムズ)、ヒュルケンバーグ(ハース)、ボタス(アルファロメオ)までが完走。
リタイヤは周冠宇(アルファロメオ)とデ・フリース(アルファタウリ)の2台だった。

F1第5戦は続いて次週5月7日(日)、マイアミ市街地コースを舞台にマイアミGPが予定されている。

アゼルバイジャンGP決勝レースの結果はこちら
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角田裕毅(アルファタウリ)、危険走行のペナルティ免れる

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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29日(土)に行われたアゼルバイジャンGPのスプリントレース中、サスペンションが損傷して危険な状態であったにもかかわらず、走行を続けたとしてレース後の審議案件とされていた角田裕毅(アルファタウリ)だったが、同グランプリのレーススチュワードは「止むを得なかった」としてペナルティを科さないことを決めた。

角田は金曜日に行われた予選で今季最高位となる8番グリッドを獲得していて、もしグリッド降格等のペナルティが科せられた場合、努力が水泡に帰すところだった。

ただこれとは別に、チームメイトのデ・フリースがピットアウトの際のアンセーフドリリースを問われ、罰金を科せられることが通知された。

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『3度目の正直』に挑むルクレール(フェラーリ)

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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ポールポジションからスタートしながらもスプリントレースでの勝利を逸したルクレール(フェラーリ)は、日曜日に行われる決勝レースについても状況は容易でないことを示唆した。

これについてルクレールは、「タイムシートが表すほどマシンに優位性がある訳じゃないんだ。
それどころかむしろ僕らは負けているかも知れない。
それほど速さは拮抗しているから、最初にチェッカーフラッグ受けるというのは簡単なことじゃない。
みんなもっと現実を見なくてはね」と、引き締めた。

事実、過去2回のポールスタートにおいてもルクレールはいずれも勝利を獲得することはなかった。
日曜日の決勝レースでは今回『3度目の正直』に挑む。

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アゼルバイジャンGPは2026年まで開催契約延長

Baku Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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アゼルバイジャンGPの主催者は、2026年まで開催契約を延長することでF1と合意したことを明らかにした。

バクー市街地コースを舞台とするアゼルバイジャンGPは2017年にスタートしたが、契約は今年で満了だったとのことだ。

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2023/04/29

スプリントレースはペレス(レッドブル)が制す

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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4月29日(土)17時30分(日本時間:22時30分)からバクー市街地コースを舞台に2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPの新形式レースであるスプリントレースが行われた。

昨年までのようにこの結果が日曜日に行われる決勝レースのグリッド等に影響を及ぼすことはない。
スプリントでのポイント配分は上位8名が対象となり、1位から順に8-7-6-5-4-3-2-1の得点となっている。
天候は曇り、レース開始時の気温は22度、路面温度36度、コースはドライコンディションとなっている。
なおサージェント(ウィリアムズ)はマシン修復が間に合わないということでこのスプリントレースを欠場した。
またオコン(アルピーヌ)はピットレーンスタートを選択している。

スタートしてまもなく、角田裕毅(アルファタウリ)がウォールにヒットして右リヤタイヤを脱落させバーチャル・セーフティカーに。
その後タイヤ交換は終えたものの走行姿勢は明らかに異常で再びピットへ、今度はセーフティカーが入って先導へ。
5周目にレース再開。
7周目、ペレスがルクレールをかわして首位に立つ。
結局17周のレースを制したのはペレス(レッドブル)。
続いてルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ラッセル(メルセデス)、サインツ(フェラーリ)、アロンソ(アストンマーティン)、ハミルトン(メルセデス)そして8位のストロール(アストンマーティン)までが入賞。
デ・フリース(アルファタウリ)は14位、リタイヤは角田裕毅(アルファタウリ)一人だった。

明日日曜日は15時(日本時間:20時)より51周で本番の決勝レースが行われる。

アゼルバイジャンGPスプリントレースの結果はこちら
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スプリント・シュートアウトはルクレールが制す

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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4月29日(土)13時30分(日本時間:17時30分)からバクー市街地コースを舞台に2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPの新形式予選スプリント・シュートアウトが始められた。
この結果により今日夕方行われるスプリントレースのグリッドが決まる。
なお従来の公式予選とは異なり、全20台中、下位5台がノックアウトとなるSQ1は12分間、さらに下位5台がノックアウトとなるSQ2は10分間、最後のSQ3は8分間と、いずれも短くなっている。
天候は曇り、SQ3開始時の気温は23度、路面温度48度、コースはドライコンディションとなっている。

SQ3最初のアタックでトップだったルクレールがセッション終了間際の2度目のアタックでクラッシュ。
一旦赤旗が出されたがそのまま終了、皮肉にもスプリント・ポールポジションを自ら確定させた。
2番手ペレス(レッドブル)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手サインツ(フェラーリ)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手アルボン(ウィリアムズ)、8番手アロンソ(アストンマーティン)、9番手ストロール(アストンマーティン)でノリス(マクラーレン)はやはり規定で走れず10番手に据え置かれた。

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スプリント予選SQ2、フェルスタッペン(レッドブル)最速

引き続きアゼルバイジャンGPスプリント・シュートアウトは10分間のSQ2が行われた。
ここでもタイヤはミディアム指定、15台中SQ1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

トップタイムを記録したのはフェルスタッペン(レッドブル)、続いてルクレール&サインツのフェラーリ勢、ペレス(レッドブル)、アロンソ(アストンマーティン)、ハミルトン&ボタスのメルセデスAMG勢、ストロール(アストンマーティン)アルボン(ウィリアムズ)、ノリス(マクラーレン)までがSQ3進出。
ここでの敗退はピアストリ(マクラーレン)、ヒュルケンバーグ(ハース)、オコン(アルピーヌ)、マグヌッセン(ハース)、サージェント(ウィリアムズ)の5台となった。

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スプリント予選SQ1、サージェント(ウィリアムズ)クラッシュ

4月29日(土)13時30分(日本時間:17時30分)からバクー市街地コースを舞台に2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPの新形式公式予選スプリント・シュートアウトSQ1が始められた。
金曜日に行われた従来の公式予選とは異なり、全20台中、下位5台がノックアウトとなるこのSQ1は12分間、さらに下位5台がノックアウトとなるSQ2は10分間、最後のSQ3は8分間と、いずれも短くなっている。
天候は曇り、セッション開始時の気温は24度、路面温度48度、コースはドライコンディションとなっている。

あと25秒ほどでセッション終了というところでサージェント(ウィリアムズ)がクラッシュ、赤旗で打ち切りとなった。
アタック中だった角田裕毅(アルファタウリ)らはその煽りを食う形となった。

ここでの敗退は周冠宇(アルファロメオ)、ボタス(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ガスリー(アルピーヌ)、そしてデ・フリース(アルファタウリ)の5台となった。

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角田裕毅とランド・ノリス、タイヤ使用規定で独自戦略

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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今回から導入された新形式のスプリントレース方式で、角田裕毅(アルファタウリ)とノリス(マクラーレン)の二人が早くもその洗礼を浴びることになった。

というのも二人は28日(金)行われた公式予選で規定数以上のソフトタイヤを使用。
そのため土曜日に行われるスプリント・シュートアウトのSQ3に規定のタイヤセットが準備できないことになったもの。
規定でSQ1とSQ2では新品のミディアムタイヤが、またSQ3では新品のソフトタイヤでの走行が義務付けられているからだ。

二人は最悪SQ3には出走できない見込みだが、あえて日曜日の決勝レースを優先させ、土曜日のスプリント・シュートアウトを犠牲にした形だ。
なお角田は予選8位、ノリスも同7位を獲得している。

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FIA、会長のハラスメントを調査

FIA
FIA(国際自動車連盟)は、モハメド・ビン・スライエム会長に対して申し立てられた元スタッフからのハラスメント告発について、十分な対応を採ったことを明らかにした。

イギリスの有力紙『テレグラフ』によれば、告発はFIAの元モータースポーツ担当事務総長を務めたシャイラ-アン・ラオさんによるもので、数多くの女性スタッフが会長による恫喝など被害を訴えているとのこと。

これに対しFIAは訴えに対し、「正当な手続きを以って申し立てられた疑惑に対処している」としている。

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日本GPに今年もレッドブル・グループ特別応援席

鈴鹿サーキット応援スタンド (C)Suzuka Circuit
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F1日本GPの開催地である三重県の鈴鹿サーキットは、『C席スタンド』のすべてを今年もレッドブル・レーシング&アルファタウリ2チームの特別応援席にすることを明らかにした。

日本GPは熱心なF1ファンが多いことで知られるが、中でも上記2チームはホンダ・パワー<そして日本人唯一のF1ドライバーである角田裕毅(アルファタウリ)の凱旋グランプリということになる。
また新型コロナウイルスによる制限が全面解除されて行われるのは2019年以来ということで大きな盛り上がりが期待される。

なお今年の日本GPは例年より早く、9月24日(日)に第17戦として決勝レースが行われる予定。

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2023/04/28

アゼルバイジャンGP予選、ルクレール(フェラーリ)PP

Baku Circuit (Pirelli Motorsport
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4月28(金)17時(日本時間:22時)からバクー市街地コースを舞台に2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPの公式予選が始められた。
今回から導入された新しいスプリントレース・レギュレーションにより土曜日の予選はなし、ここでの結果が日曜日に行われる決勝レースのスターティンググリッドとなる。

18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は雲り、Q3開始時の気温は20度、路面温度は28度、コースはドライコンディションとなっている。

注目のQ3はここを得意とするルクレール(フェラーリ)が3年連続のポールポジション獲得。
昨年のシンガポールGP以来のもの
で自身通算19回目となる快挙。
2-3番手にフェルスタッペンとペレスのレッドブル勢、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手アロンソ(アストンマーティン)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手ストロール(アストンマーティン)、10番手がピアストリ(マクラーレン)となった。

アゼルバイジャンGP決勝レースは翌々の30日(日)15時(日本時間:20時)から全51周で行われる。

アゼルバイジャンGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)7番手で突破

引き続きアゼルバイジャンGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

アタックを終え、Q2トップはフェルスタッペン(レッドブル)、続いてルクレール(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、アロンソ(アストンマーティン)、ノリス(マクラーレン)、角田裕毅(アルファタウリ)、ストロール(アストンマーティン)、ピアストリ(マクラーレン)、ハミルトン(メルセデス)までがQ3進出。

ここでの敗退はラッセル(メルセデス)、オコン(アルピーヌ)、アルボン(ウィリアムズ)、ボタス(アルファロメオ)、そしてサージェント(ウィリアムズ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)10番手タイム

4月28日(金)17時(日本時間:22時)からバクー市街地コースを舞台に2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPの日曜日のグリッドを決める公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は20度、路面温度39度、コースはドライコンディション。
フリー走行で火災に見舞われたガスリー(アルピーヌ)も修復なってコースインしている。

開始約8分、まだノータイムだったデ・フリース(アルファタウリ)がスピン・クラッシュ、マシン回収のためセッションは赤旗に。
しかしセッション再開まもなくガスリー(アルピーヌ)が後部をヒットさせてクラッシュ、再び赤旗中断に。

トップタイムはルクレール(フェラーリ)、続いてフェルスタッペン(レッドブル)、アロンソ(アストンマーティン)、ペレス(レッドブル)、ラッセル(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、アルボン(ウィリアムズ)、サインツ(フェラーリ)、角田裕毅(アルファタウリ)までがトップ10。

ここでの敗退は周冠宇(アルファロメオ)、ヒュルケンバーグ(ハース)、マグヌッセン(ハース)、ガスリー(アルピーヌ)、そしてデ・フリース(アルファタウリ)の5台となった。

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アゼルバイジャンGPフリー1回目、フェルスタッペン

Baku Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月28(金)13時30分(日本時間:18時30分)からバクー市街地コースを舞台に2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPのフリー走行セッションが始められた。
今回から導入された新しいスプリントレース・レギュレーションによりフリー走行はこの1回だけになっている。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は21度、路面温度45度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回6種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

開始わずか10分ほどで角田裕毅(アルファタウリ)がウォールにヒットして右リヤタイヤをバーストさせスロー走行でガレージに戻る。
続いてガスリー(アルピーヌ)のマシンがエンジントラブルか白煙を上げてストップ、セッションは赤旗中断に。
時を同じくしてマグヌッセン(ハース)もストップしている。

残り約32分でセッション再開。
トップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)の1'42.315。
続いて0.037秒差でルクレール(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、ノリス(マクラーレン)、デ・フリース(アルファタウリ)、ストロール(アストンマーティン)、アロンソ(アストンマーティン)、アルボン(ウィリアムズ)、周冠宇(アルファロメオ)というトップ10。
修復なった角田裕毅(アルファタウリ)はしかし14番手、デ・フリースの6番手には見劣りが。
午後の公式予選が注目だ。

このあと17時(日本時間:22時)から日曜日に行われる決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行われる予定となっている。

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角田裕毅(アルファタウリ)、退任のトスト代表に「恩返ししたい」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、今季限りでの勇退を明らかにした同チームのフランツ・トスト代表の辞任を惜しんだ。
とりわけ角田にとっては良き理解者であり、また辛い立場に追い込まれた時には良き庇護者であっただけにショックが隠せない様子。

「ニュースを聞いて驚いたのは事実。
チームにとっても、また僕自身にとってもトストさんの辞任はショックだけれど、ご本人の決断であれば仕方ない。
でるだけポジティブな形で仕事が終えられるよう、みんなで手助けしたいと思っている。
恩返ししたいからね」と、現在唯一の日本人F1ドライバー。

なおトスト氏の後任代表にはフェラーリ・チームから移籍のローレン・メキーズ氏が来季からの就任が決まっている。

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アゼルバイジャンGPのスチュワードにベルノルディ氏

Enrique Bernoldi (C)Ex.Arrows F1
FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるアゼルバイジャンGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元アロウズのF1ドライバーであるエンリケ・ベルノルディ氏(44歳:ブラジル)を指名した。

ベルノルディ氏は今季サウジアラビアGPやオーストラリアGPでもスチュワードを務めていて、これが自身通算11度目ということになる。

同氏は2001-2002年に掛けて当時のアロウズからF1参戦、最高位は8位(2001年ドイツGP)。
なお、2001年のチームメイトはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の父であるヨス・フェルスタッペンだった。

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アゼルバイジャンGPの週末、3日間共まずまずの天気

Baku Image (C)Pirelli Motorsport
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バクー市街地コースを舞台に今週行われる2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPの舞台地バクー地方の天気について、地元の気象台は公式予選の金曜日、スプリント・シュートアウトとスプリントレースの土曜日、そして決勝レースが行われる日曜日はいずれも晴れないし曇りで雨の降る心配はほとんどないとのことだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
3月31日(金) 公式予選 晴れないし曇り 13- 21度 20%
4月01日(土) スプリントレース 晴れないし曇り 17- 26度 10%
4月02日(日) 決勝レース 晴れないし曇り 15- 25度 10%

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2023/04/27

F1、LEDホィールカバーの2024年導入を断念

F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1は、以前からタイヤに装着されるホィールカバーのLED化を計画してきたが、このほど2024年シーズンからとしてきた当初案を延期することになったようだ。

現在F1にタイヤを独占供給するピレリタイヤによれば、走行中のマシンから様々な情報を取り出し外部から目視することによって、よりエキサイティングなF1観戦が可能になるという。
ずてにマクラーレン・レーシングなどに依頼してテストも行われたということで技術的に支障はないとされている。

しかしチーム側によればシステムが複雑になることでトラブルの原因が増すことや直接的には重量増になることが指摘されているとのこと。
導入の実現までにはまだ時間が掛かりそうだ。

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フランツ・トスト代表(アルファタウリ)、今季限りで退任

Franz Tost (C)Scuderia Alfatauri
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スクーデリア・アルファタウリは、今季限りでフランツ・トスト代表が退任することを明らかにした。
同氏はレッドブルが当時のミナルディ・チームを買収した2006年からスクーデリア・トロ・ロッソの代表に就き、引き続き現在まで16年も代表を務めてきた。

同代表は角田裕毅の良き理解者として知られているが、しばらく前から引退の意向を示唆して注目されていたもの。
今回フェラーリ・チームからスポーティング・ディレクターであるローレン・メキーズ氏が移籍することが発表され、来季から後任に就くものとみられている。

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PU(パワーユニット)の制限緩和に好反応

FIA
FIA(国際自動車連盟)のF1委員会は、これまでいちドライバーあたり年間3基までとしていたPU(パワーユニット)の基数制限を4基までに緩和することを決めた。
制限を超えた場合、グリッド降格のペナルティが科せられることになっている。
ただあまりにペナルティが続出するとレースの魅力を損なうことになりかねない。

今季まだ3戦という段階で、早くもルクレール(フェラーリ)などすでに3基を投入したマシンもあり、この緩和措置にチーム側からは概ね歓迎の声が聞かれているようだ。

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2023/04/26

アゼルバイジャンからスプリントレースが独立に

Baku Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週のアゼルバイジャンGPからストする今シーズンのスプリントレースについて新しい様式を発表した。

新しいフォーマットによれば、金曜日にFP1セッションと日曜日の決勝レースのグリッドを決めるための標準の予選セッションが実施され、土曜日は『スプリント・シュートアウト』なる追加の予選セッションと100kmレースが行われる。

これによりスプリントレースは決勝レースに影響を及ぼさない独立したイベントということになる。
なおスプリント・シュートアウトは、SQ1が12分間、SQ2は10分間、SQ3は8分間と、従来の予選よりも短い時間で行われる。
また各フェーズで新品タイヤの使用が必須となり、SQ1とSQ2はミディアム、SQ3はソフトが義務付けられる。

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シルバーストーン・サーキット、ランオフエリアを改修

周 冠宇 (C)Alfaromeo Racing
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シルバーストン・サーキットは、2022年のイギリスGP決勝レース開始時に起きた周冠宇(アルファロメオ)のアクシデントを教訓に、1コーナーのランオフエリアを全面的に改修したことを明らかにした。

この事故ではラッセル(メルセデス)とガスリー(アルファタウリ)との接触をきっかけにメルセデスが周冠宇のマシンに激突、アルファロメオのマシンは転倒してコントロールを失ったままグラベルベッドを滑走、大破したもの。

幸いドライバーは無事に生還を果たしたが、このアクシデントを教訓にサーキット側はグラベルベッドからターマック(舗装)への改修を、マシンのほうはロールフープの基準強化などを迫られたものだ。
なお今年のイギリスGPは7月9日(日)に第11戦として当地で行われる。

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ニキータ・マゼピン(元ハース)、カナダ政府訴え

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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2021年にハース・チームからF1デビューを果たしたニキータ・マゼピン(24歳:ロシア)だが、その後ロシアによるウクライナ侵攻という国際問題に巻き込まれる形でF1から放逐され、2022年シーズンを前に活動停止を余儀なくされたままとなっている。

しかし今回マゼピンは、モントリオールで行われているカナダGPに出場できないのはカナダ政府がウクライナ問題に過剰に反応して許可しないためだとして政府相手に訴訟を起こすことを明らかにした。

マゼピンのシートには現在ケビン・マグヌッセンが座っているが、スポンサー等の絡みからまずカナダGPへの出場をテコに2024年シーズンのF1復帰を果たしたい考えのようだ。
なお父親のドミトリー・マゼピン氏はロシアの大富豪だが、プーチン大統領とは極めて近い立場と目されている。

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2023/04/25

フォーミュラEドイツ戦で観客乱入事件

Image (C)Formula E
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4月23日(日)、ドイツのテンペルホーフ空港跡地で行なわれたフォーミュラEのベルリン戦で、コースに観客が乱入するという事件があったことが伝えられた。

それによれば第8戦のスタート直前、ドイツの環境団体の活動家が抗議のため隊列の前に侵入するという事件が発生したというもの。
幸い大きな事故にはならなかったが、すぐさま取り押さえられた活動家は地元警察に引き渡されたのことだ。

スタートは遅れたもののレースは予定通り行われたとのことで、ニック・キャシディの優勝が報告されている。

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ヒュンダイ・モータースポーツ、「F1参戦も視野」

Hyundai i20 WRC (C)Hyundai Motorsports
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韓国を代表する大手自動車メーカーである現代自動車(ヒュンダイ、ヒョンデ)が将来的にF1新規参入も視野に入れていることがわかった。
これはヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表に就いたシリル・アビテブール氏(45歳:フランス)が示唆したもので、同氏が就任した当時から憶測が伝えられていたものだ。
同氏はケータハムF1の代表を務めただけでなく長くルノー・スポールの責任者としてF1で存在感を示していたからだ。

同氏は「ヒュンダイは責任ある自動車メーカーとして電動化など新しいF1の方向性に大きな関心を持っている」と語っているという。
同モータースポーツは現在WRC(世界ラリー選手権)に参戦、日本のトヨタらと鎬を削っている。

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サインツ(フェラーリ)、アウディとの噂を否定

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのカルロス・サインツ(28歳:スペイン)は、ドイツの一部メディアが報じた2026年新規参入アウディ・チームのレースドライバーとして挙げられていることについて、これを強く否定している。

「噂の出本はスペインから始まったようだけど、まったく無責任なでっち上げのフェイクに過ぎない。
僕はいまフェラーリで走ることに満足しているし、だいたい2025年の契約も決まっていないのに2026年なんてさらに先のことだろう。
根拠のない憶測に迷惑しているよ」と、サインツ。

噂が生まれた背景には父親のサインツ・シニアが現在ワークスチームからダカールラリーに参戦するなどアウディ側と太いパイプを持っていることもあるようだ。

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2023/04/24

モナコGPに大規模停電の危機

Monaco GP Scene (C)Pirelli Motorsport
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5月26日に今季第7戦として行われる予定の伝統のモナコGPに大規模停電の懸念が伝えられている。

それによればモナコ公国にも電気を供給するフランスの電力労働者組合が、世界的な規模のイベントを対象に電力供給停止のストライキを行うとのこと。
その標的にF1モナコGPやカンヌ映画祭などが挙げられているということだ。

ただモナコGPの主催者によればF1には電力バックアップの設備があり、供給がストップしてもグランプリ開催に支障はないと説明している。

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シューマッハ記事ねつ造の独誌編集長更迭

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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ミハエル・シューマッハとの虚偽の独占記事を掲載したとして、ドイツの雑誌『Die Aktuelle』は記事ねつ造を認め謝罪すると共に編集長を更迭したことを明らかにした。

それによればインタビューはAIによる架空のもので、シューマッハ家から抗議を受けていた。
スキー場で事故に遭ったシューマッハ氏は依然としてスイスの自宅で療養中とされている。

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フランツ・トスト代表引退説に角田裕毅ショック

Franz Tost (C)Scuderia Alfatauri
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スクーデリア・アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トスト氏が、近い将来の引退の可能性を示唆したことに、同チームのレースドライバーである角田裕毅がショックを隠せないようだ。

2006年、当時のミナルディ・チームをレッドブルが買収、スクーデリア・トロ・ロッソとなった年から18年目のシーズンを迎えるが、今年67歳になったトスト氏は「70歳までこの仕事を続けるつもりはない」と語り、引退したら「好きなスキーを存分に楽しみたい」としている。

その場合の後任には早くもセバスチャン・ベッテルの名前が取り沙汰されているが、同代表を祖父のように慕っていた角田は信じられない表情だ。

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2023/04/23

エマニュエル・ピロ氏、マクラーレンの若手育成担当に

McLaren (C)McLaren Group
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マクラーレンは、グループの若手ドライバー育成プログラムを改定、そのプロジェクトを率いるリーダーにエマニュエル・ピロ氏(61歳:イタリア)が就くことを明らかにした。

ザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターによれば、マクラーレン・グループではF1の他にインディカー・シリーズやフォーミュラEでもフルタイムの参戦をすることから独自の人材育成を強化しようというもの。

1989年に当時のベネトン・チームからF1デビューしたピロ氏は、その後ダラーラからも参戦、最高位はオーストラリアGPの5位。
その後参戦したルマン24時間レースでは実に5回の優勝記録を持つスポーツカー・レジェンドだ。

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メルセデスAMG、ジェームス・アリソン復帰で技術部門テコ入れ

James Allison (C)Ferrari S.p.A
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戦闘力挽回を期すメルセデスAMGチームは技術部門を一新、主要メンバーの入れ替えを行うことを明らかにした。

それによればロータスやルノー、フェラーリ・チーム等でも実績を残したイングランド出身のジェームス・アリソン氏(55歳)をテクニカル・ディレクターのポジションに戻し、現テクニカル・ディレクターのマイク・エリオット氏をそのポジションから外しチーフ・テクニカル・オフィサーに移すという。
エリオット氏にとって一見昇格の形だが、実質的にはテコ入れという形の降格処分になるようだ。

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2023/04/22

シンガポールGP、人気増で観客席追加

Image (C)Pirelli Motorsport
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F1人気に沸くシンガポールGPは、これを受け2つの観戦スタンドを追加することを明らかにした。

同グランプリの主催者によれば、昨年のイベントで30万2千人以上の観客数を記録、これはこれまで最高だった2008年の第一回の30万人を上廻る記録になったという。
これに今年は今年はさらに記録を更新する勢いだ。

シンガポールGPは昨年開催契約を更新、2028年までという長期な計画を持っているが、今年のイベントは9月17日(日)に第16戦として行われる。

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クレア・ウィリアムズさん、脊髄損傷者の支援活動

Claire Williams & Frank Williams (C)Williams F1
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ウィリアムズ・グループで副代表を務めたクレア・ウィリアムズさん(46歳:イギリス)が、脊髄損傷を負った人々を支援する『FWA(フランク・ウイリアムズ・アカデミー)』の設立のため、資金調達の取り組みを開始したことがわかった

車椅子の闘将と讃えられた創始者のフランク・ウィリアムズ氏は、自身事故により車椅子生活を余儀なくされたことは良く知られている。

1977年にF1参戦を果たしたウィリアムズ・チームはプライベートチームの雄として数々の戦績を残したが後に財政破綻、現在はアメリカの投資会社『ドリルトン・キャピタル』が所有となっている。
なおクレアさんはチームの創設者である故フランク・ウィリアムズ氏の娘だ。

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2023/04/21

サインツ(フェラーリ)、アウディF1のドライバー候補に

Audi F1 (C)Audi Motorsport
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2026年シーズンからのF1新規参戦が確定しているアウディ・モータースポーツが、その最初のドライバー候補に現フェラーリ・チームのカルロス・サインツ(28歳:スペイン)を挙げていると伝えられている。

そう報じたのはスイスの『ブリック』紙で、交渉が成立すれば2024年までとされるフェラーリ・チームとの契約終了後に移籍を実現させるとしている。

サインツはラリー界のレジェンドであるカルロス・サインツ・シニアの子息で、F1ではまだ2022年イギリスGPでの1勝に留まるが、その優れた開発能力を買ったとされる。
実際にはまだ実績の評価段階であるともみられている。

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ハミルトン、メルセデス残留が有力に

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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2013年シーズンからメルセデスAMGチームに在籍するルイス・ハミルトン(38歳:イギリス)だが、現在の契約は今シーズン末で満了することからいまチームとの間で複数年の延長を前提に契約交渉が行われているとされる。

これについて同チームのトト・ウォルフ代表は契約延長に障害はないとしていたが、『W14』の思わぬパフォーマンス不足で足を掬われた感じだ。

それでもハミルトンは、「あと何年F1にいられるかわからないけれど、その最後の日まで『3ポイントスター』のクルマで走っていたいと思っているよ」と前向き姿勢。
「チームの雰囲気は良好で、まるで家族といるような気持ちだよ」としている。
今年が11年目のチームだが、さらに延長となればF1でも例のない長期の関係となる。

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2023/04/20

ホンダ、2026年からアストンマーティンとの噂

Powered by Honda (C)Honda Racing
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現在RBPT(レッドブル・パワートレインズ)を通してグループ傘下の2チームであるレッドブル・レーシング&アルファタウリにPU(パワーユニット)を供給するホンダだが、レギュレーションが大きく変更される2026年以降については供給先が決まっていない。

ここに来て今季進境著しいアストンマーティンの名前が浮上しているということだ。
同チームは現在メルセデスAMGから供給を受けているが2026年以降は未定となっている。
なおレッドブル・グループのほうはアメリカのフォードとの提携が伝えられている。

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フェラーリ・チーム、「失望だが、FIAの判断受け入れ」

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、FIA(国際自動車連盟)が下したオーストラリアGPでの再調査請求却下についてこの判断を受け入れたことを明らかにした。

これについて同チームのスポークスパーソンは、「FIAがわれわれの提出した再検討のための証拠についてこれを認めなかったことは残念に思う。
こうした事案はどのチーム、どのドライバーにも起こり得るものであり、今後の糧として今回の件を活かして欲しい」とコメントした。

赤旗中断、再スタートが繰り返された今回のレースでは同様のアクシデントが複数発生したが、サインツ(フェラーリ)だけがペナルティを受けた形になっている。

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アウディ、自社製PU(パワーユニット)の開発順調

Audi F1 (C)Audi Motorsport
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2026年シーズンからのF1新規参入準備を進めるアウディ・モータースポーツは、その中核となるICE(エンジン)の基本形の開発が順調に進捗していることを明らかにした。

2026年からF1では世界的な趨勢であるカーボン・ニュートラルの波に合わせまったくの新設計PU(パワーユニット)が求められていて、早くもその対応が整えられているというもの。
すでにF1に携わった経験のある外部スタッフも数多く獲得していることも伝えられた。

なおシャシー面では現在アルファロメオ・ブランドで活動するザウバー・モータースポーツがその開発の一端を担っていることが決まっている。

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2023/04/19

フェラーリ、ムジェロ・サーキットでプライベートテスト

Mugello Circuit (C)Pirelli Motorsport
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いまF1は束の間のインターバルにあるが、この間を利用してフェラーリ・チームがプライベートテストを敢行したことかわかった。

それによれば場所は2020年にトスカーナGPとして一度だけグランプリを開催したイタリアのムジェロ・サーキットで、シュワルツマンらチームの若手ドライバーらがステアリングを担当とのこと。
なお規定によりシーズン中のテストは禁じられているため、例により2021年の旧型車『SF21』を使ったフィルミングデーとされた。

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FIA、フェラーリの再調査請求を却下

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)はフェラーリ・チームから請求されていた先のオーストラリアGPでの再調査請求について、これを却下したことを明らかにした。

これは先の決勝レースでのむ再スタート時に起きたアロンソ(アストンマーティン)とサインツ(フェラーリ)との接触事故で、サインツの側に非があったとして科された5秒のタイムペナルティについて、ヒアリングを行ったもの。

FIAは今回再審を始めるための新しい証拠などは認められなかったとした。
これよりオーストラリアGPのリザルトは確定、4位でフィニッシュのサインツは12位まで降格となった。

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サインツ(フェラーリ)、メディアのチーム批判に苦言

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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チームの戦績が落ちると途端にフェラーリ・チーム批判を繰り返すのが通例のイタリア・メディアだが、そうした姿勢を同チームのカルロス・サインツが牽制している。

「自分たちの思うようにならないからといって、批判的報道を繰り返しても事態はマイナスにしかならない。
むしろこの名門チームを萎縮させ、現場を動揺させるだけだ。
せっかくチームのみんなが一丸になって働き続けているのにね。
もっと暖かい眼で見守って欲しいよ」と、スペイン人ドライバー。

さらに懸念されるのが、定番のお家騒動。
批判勢力の中には、体制の変革を目的にリークされるものがあるからだ。

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2023/04/18

クビアト(元レッドブル)、ルマン24時間レース参戦へ

Daniil Kvyat (C)Redbull Racing
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元レッドブル等のレースドライバーだったダニール・クビアト(29歳:ロシア)が、今年のルマン24時間レースにランボルギーニを駆って参戦することがわかった。
今年の同レースは6月10-11日に掛けて行われる。

同選手は先にフォーミュラEのテストに参加するなど現場復帰に動き出していたが、ロシアのライセンスは活動制限が行われていてその詳細に関心が集まっていた。
今回わかったのは、クビアトがイタリアのライセンスを取得していたということ。

イタリアのACN(モータースポーツ権能団体)であるACI(Automibile Club d'Italie:イタリア自動車クラブ)のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長は、「スポーツとしてのモーターレーシングは政治的な事柄から切り離されるべきだ」と、主張している。

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「今年最初のスプリント導入レースがバクー」に疑問の声も

Baku Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1は次戦アゼルバイジャンGPを舞台に今シーズン初のスプリントレース方式が導入されるが、まだ第4戦という早い時期でのスプリントにチーム関係者からは否定的な見解を示す向きが多い。

というのもこの方式では実質決勝レースが2回行われるようなもので、その性格上クラッシュするリスクが飛躍的に高まる可能性が高い。
まだシーズン序盤に高額の修理費用が嵩むというのはどのチームにせよ避けたいところだ。

今シーズン、スプリントレース導入が予定されているのは他にオーストリア、ベルギー、カタール、アメリカそしてブラジルなどの各グランプリとなっている。

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2023/04/17

マイアミGP、大雨でコースが冠水

Miami Circuit (C)Pirelli Motorsport
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近年、世界的な異常気象が報告されているがアメリカではマイアミGPのコースである自慢のマイアミ・インターナショナル・オートドロームが、先週降り続いた大雨によりコースやパドックなどで冠水に見舞われたと報告された。

今年のマイアミGPは5月7日(日)が決勝レースとされており、主催者は修復に懸命になっているということだ。

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エイドリアン・ニューイ氏にレッドブル離脱の噂

Adrian Newey & C.Horner (C)RedBull Racing
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かつてのレッドブル・レーシング黄金時代の立役者の一人であるエイドリアン・ニューイ氏(64歳:イギリス)が、同チームを離脱するのでは、との噂が広まっている。

とりわけエアロダイナミックス面に造詣が深いとされる同氏はチーフ・テクニカル・オフィサーのポジションにあるが、ライバル・チームから引き抜きの動きが伝えられているもの。

現在一線を離れているということだが、実際に移籍となればレッドブル側の受ける損失は大きいとみられる。
ただ当然のことながらこの噂について同チームのクリスチャン・ホーナー代表は強く否定している。

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2023/04/16

アロンソ(アストンマーティン)は「3度目タイトルも視野に」

Fernando Alonso (C)Aston Martin F1 Team
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41歳という年令を感じさせないアグレッシブなドライビングで堂々ドライバーズ・ランキング2位を走るアロンソ(アストンマーティン)だが、本人はさらなる野望を持っているようだ。

これは自身がフランスの大手メディア『レキップ』に語ったもの。
「正直言って、移籍を決めたとき、ここまでアストンマーティンでやれるとは思っていなかった。
でも今は十分な手応えを感じているよ。
契約なんて気に留めてないし、ましてやいつ引退するかなんて全くの愚問だね」

アロンソのアストンマーティンとの契約は2024年までとみられるが、本人は勝利の先のさらなる高みを見据えていて、引退は先送りになるかも知れない。

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ドメニカリ/CEO、F1新規参入チームのコスト増を示唆

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は現在F1の新規参入チームを公募しているが、その責任者であるステファーノ・ドメニカリ/CEOはそのコストがこれまで以上の金額になることを示唆した。

それによれば、現在総額で2億ドル(約268億円)とされる既存チームへの『迷惑料』を時代の趨勢により大幅に引き上げるというもの。
具体的な金額は示されていないが、噂では現在の3倍となる6億ドル(約804億円)にまで引き上げるという強気の案も俎上に上がっているとのこと。

新型コロナウイルス等の影響で既存のチームの負担が増しているのは事実だが、F1が近年の人気増を背景に再び閉鎖的な「貴族のお遊びに立ち帰る」と警告する健全な声も聞かれる。

なお現在行われている新規参入チームの公募は今年の6月に一応の結論が出される予定となっている。

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2023/04/15

サインツ(フェラーリ)のペナルティ問題でヒアリング開始

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)はフェラーリ・チームから提出されていた同チームのカルロス・サインツに対するペナルティについて、再調査するかどうかを決定するためのヒアリングを4月18日(火)に始めることを明らかにした。

これは先に行われたオーストリアGPでの再スタートの際に、サインツがアロンソ(アストンマーティン)のマシンに接触したとしてレーススチュワード(審査委員)から5秒のタイムペナルティを科せられたもの。
4位でフィニッシュしたサインツはこれにより12位まで転落すると共にノーポイントの12位となっていた。

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香港実業家、共同オーナーでのF1参入目指す

Image (C)Redbull Racing
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かねてF1新規参入の意思をみせている香港の実業家カルビン・ロー氏だが、単独の参入は断念に押し込まれたものの、他の新規参入のプロジェクトに乗る形での実現を模索するようだ。

現在新型コロナウイルスの影響で中国GP(上海)は開催中止となっているが、中国の市場の大きさからも、将来的なF1人気の盛り上がりは必須としている。
ただ同じくF1新規参入を目指しているアンドレッティ・グローバルの計画も難航していて、実現の目途は立っていないようだ。

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アストンマーティン、初勝利に向け意欲

Fernando Alonso (C)Aston Martin F1 Team
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今シーズン、目覚ましい躍進を遂げているアストンマーティンF1チームでは、念願の初勝利に向け機運が高まっているようだ。

2021年、2022年といずれもコンストラクターズ・ランキング7位に留まった同チームだが、今季は一転ランキング2位へと大幅ジャンプアップ、パドックを驚かした。
実際、ここまでの3戦すべてで表彰台を獲得してみせている。

これについて同チームのマイク・クラック代表は、「表彰台に上がるのがわれわれの目的じゃない。
莫大な投資をしてF1に参戦する以上、当然のことながら狙うのはチャンピオンシップだ。
実際のところ、オーナー(ローレンス・ストロール氏)からは毎週のように『いつ優勝するのか?』と聞かれているよ」と、笑顔をみせた。

言うまでもなくタイトル獲得にはチャンピオン経験者であるアロンソの経験が不可欠。
そのアロンソも久々に闘志を燃やしている。

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2023/04/14

アルボン(ウィリアムズ)、「レッドブル特別じゃない」

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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2019年に当時のトロ・ロッソ゛F1デビュー、ほぼ1年半に渡りレッドブル・レーシングでフェルスタッペンのチームメイトを務めたアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、話題になっているレッドブルの『フェルスタッペン仕様説』について、次のように説明している。

「誤解されている面があるけれど、レッドブルのマシンが彼専用になっていて特別ドライブが難しいということじゃないんだ。
ただフェルスタッペンには優れたドライビング・テクニックがあって、それを活かしたセットアップというものがある。
でもそれを他のドライバーが真似するというのは難しい。
その結果が、彼が世界最高のドライバーという勲章を受けている所以なんだ」

アルボンはレッドブル時代の2020年に2回表彰台に上がっている。

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アストンマーティン、プライベートテスト敢行

Felipe Drugovich (C)Aston Martin F1 Team
今季快進撃を続けるアストンマーティンF1チームが、このインターバルの間にプライベートテストを行ったことがわかった。

シーズン中のテストは禁止されているため、旧型マシンによるプロモーション用のフィルミングデーを使用したもの。
テスト内容の詳細は明らかにされていないが、場所はイギリスのシルバーストーン・サーキットで2年落ち『AMR23』のステアリングを握ったのはテストドライバーのフェリペ・ドラゴビッチ(22歳:ブラジル)だったという。

今季、同チームは目下コンストラクターズ・ランキング2位と目覚ましい活躍をみせている。

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ペレス(レッドブル)、チーム内軋轢を否定

Redbull Duo (C)RedBull Racing
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今シーズン、目下チャンピオンシップで1-2位を独占するレッドブル・レーシングの二人だが、必ずしも関係は良好なものではない、と噂されている。
そのきっかけとなったのが昨シーズン終盤のブラジルGPで、ペレスのランキング2位を確保するため出されたチームオーダーをフェルスタッペンが拒否したというもの。

しかしこうした噂についてペレスはドイツのテレビ局『スカイ・ドイチュランド』で次のように語っている。
「期待に応えられなくて申し訳ないけれど、チームの雰囲気はとても良好なもので、気持ち良く走れている。
もちろん僕たちドライバーに何の軋みもない。
彼とは高いレベルで尊敬し合っているからね」と、メキシコ人。

ただチームがかつてのレッドブル・ドライバーであるリカルドをリザーブドライバーとして呼び戻したことでまた新たな火種を懸念する声もある。

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2023/04/13

F1チーム、束の間の『春休み』を歓迎

Image (C)Ferrari S.p.A
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開幕の3戦を終えたF1はいま3週間に及ぶ束の間のインターバルにあるが、この『春休み』を各チーム共に歓迎する意向をみせている。

これは本来、中国GP(上海サーキット)が予定されていたものだが、シーズン前まだ新型コロナウイルスが猛威を振るっていたためカレンダーからの脱落を余儀なくされたものだ。
代替イベントも設定されなかったため、時ならぬインターバルが生まれた経緯がある。

ところがこの時期は新しいシーズンが始まって明らかになった問題点を解消すべく各チーム共に時間が欲しいという事情とみごとに重なった。
8月の『夏休み』とは違ってファクトリーも使えるため皮肉にも歓迎する声が多い。
ただし残念ながら来シーズンは期待できないことだろう。

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ウォルフ代表(メルセデス)、「契約ではなく株主」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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昨シーズンはブラジルGPでの1勝のみ、今シーズンもまだ未勝利と苦戦が続くメルセデスAMGチームだが、その責任について問われたトト・ウォルフ代表は、自身が契約で仕事をしている訳ではないと、語った。

それによればメルセデスと契約でチーム代表の座にあったのは2020年までだったとし、現在は他の二人と共に株主(共同オーナー)の立場であると力説した。

「メルセデスAMGチームで私は株主の立場、誰かに雇われている訳ではない。
自分の会社を経営しているのであり責任も雇われチーム代表とは異なるものだ」と強調。

そして「いくら不調になったとしても自分は逃げ出すことなどできない」と、その覚悟をみせた。

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ダニール・クビアト、フォーミュラEに活路求める

Daniil Kvyat (C)Redbull Racing
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元レッドブル等のレースドライバーだったダニール・クビアト(29歳:ロシア)が、いま世界的趨勢である電気自動車『フォーミュラE』のテストを受けることがわかった。

それよれば4月22-23日の第7-8戦のベルリン・ラウンド参戦を目途に『NIO 333』チームによるテストの機会を得たということだ。
同チームによれば、問題がなければ残りのシーズンすべてに参加させる予定という。

2014年に当時のトロ・ロッソからF1デビューを果たしたクビアトは、その後スピードを買われてレッドブル・レーシングに抜擢されるなどしたが、2017年のアメリカGPを最後にシートを失い、さらに母国ロシアによるウクライナ侵攻もあって他のロシア人ドライバー同様に不遇を託っていた。

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2023/04/12

インディ500で『マルボロ・カラー』復活へ

Ayrton Senna & Gerhard Bergar (C)Honda Racing
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マクラーレン・レーシングは、今年がチーム設立60周年になるのを記念して、インディ500レースを特別カラーリングで戦うことを明らかにした。

それによれば3種類のカラーリングが用意される計画で、その一つはF1でマクラーレン・ホンダとして席巻した紅白の『マルボロ・カラー』になるということだ。

ちなみにマクラーレンは世界三大レースとされるインディ500、F1モナコGP、ルマン24時間レースのすべてを制した名ブランドということになる。

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ノリス(マクラーレン)、「ピアストリはリカルドより強敵」

Lando Norris (C)McLaren Group
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今シーズン、ランド・ノリス(マクラーレン)のチームメイトは、過去8回の優勝を誇るベテランのダニエル・リカルド(33歳:オーストラリア)からF1ルーキーであるオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)へと代わったが、ノリスはこの新人のほうが強敵と感じているようだ。

これはオランダの『フォーミュレ1』が報じたもので、その背景にはプレッシャーに動じないピアストリのメンタルがあると分析している。

「F1ルーキーの初年度としてはよくやっているのは間違いない。
どのポジションであれ、F1にはすごいプレッシャーが掛かるものだけど、少なくともこれまでのところ彼はそんなものに動じていないようだ。
厳しい場面でも彼は冷静だし、よく自分をコントロールしているようにみえる。
チームメイトとして考えるなら、彼はリカルドより強敵かも知れないな」

そのピアストリは今季3戦ですでに4ポイントを稼いでいる。

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メルセデス、改良型ではコクピット前進か

2020 scene (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、ここまでレッドブルの後塵を拝しているメルセデスAMGチームでは、ヨーロッパ・ラウンド初戦となる第6戦ロマーニャGP(5月21日)を目途に改良型の『W14』を投入すると伝えられている。

今季自信を持って投入した『W14』はフォーミュラ・カーの特徴とも言えるサイドポンツーンがほぼないという大胆な外観をみせたが、おそらくこれが変更される筈だ。
また特にハミルトンが「前過ぎる」と不満の声を上げているコクピットの位置も、標準的な位置に戻される見込みという。
同チームのトト・ウォルフ代表は、「まだシーズンは始まったばかり。
出遅れを取り戻す余地は十分にある」と、挽回に自信をみせている。

なお2020年こそハミルトンが優勝したロマーニャGPだが、その後の2年はいずれもフェルスタッペン(レッドブル)が制している。

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2023/04/11

「ベッテルは引退早まった」と、アストンマーティン代表

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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今シーズン、ここまでコンストラクターズ・ランキング2位と驚くべき戦闘力で注目を集めるアストンマーティンF1チームだが、同チームのマイク・クラック代表は「ベッテルが残したものが大きい」と、その功績を讃えた。

レッドブルで2010年から4年連続でタイトル獲得を果たしたベッテルだが、その後移籍したフェラーリやアストンマーティンではマシンにも恵まれず、なかなか結果を出せないまま昨シーズン限りでF1引退を決めた。

しかしクラック代表によれば、マシンの開発・熟成にベッテルが果たした役割は大きいものだったということだ。
「今シーズン、開幕から連続表彰台を獲得するなどアストンマーティンが活躍できるのは、昨年までベッテルが懸命に働いてくれたその賜物だ。
正直言って、彼は引退の決断を早まったと思っているよ」と、早期の引退を惜しんだ。

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ホンダF1、2026年の復帰は6月中旬に最終判断

Honda Sakura Factory (C)Honda Racing
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現在レッドブル・パワートレインズを通じる形でレッドブル・レーシング&アルファタウリの2チームにPU(パワーユニット)を供給しているホンダ・レーシングだが、レギュレーションが大きく変わる2026年以降については復帰の可能性を残しながらまだ明確な姿勢をみせていない。
これについてイギリスの『GrandPrix.com』はホンダが今年の6月中旬に役員会で最終決定すると報じた。

ただすでにレッドブル・グループはフォードと組むことを表明していて、ホンダがサプライヤーとして引き続き残るには別の供給元を開拓しなければならないことになる。

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ルクレール(フェラーリ)、自宅で「ファン被害」

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリといえば熱心なファンであるティフォシが有名だが、同チームのシャルル・ルクレールはプライベートでも過剰なファンによる被害に悩まされていることを明らかにした。

それによればモンテカルロに住むルクレール(フェラーリ)は、その自宅住所がSNSで公開されたことにより、一部ファンが自宅前に集まるのが常態化するようになったとのこと。
さらに過激化した一部のファンからは用もなく玄関ベルを鳴らす、いわゆるピンポンダッシュのイタズラ被害を受けていると訴えた。

F1戦士が本来のサーキットでの戦いに専念できるよう、ファンは心掛けて欲しいものだ。

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2023/04/10

王者フェルスタッペンはスプリントレース導入に懐疑的

Image (C)Pirelli Motorsport
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次戦アゼルバイジャンGPでは今回初めてのスプリントレース導入が予定されているが、F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOはさらにイベントをスペクタクルなものにすべく予選を2回にするなど妙案を練っていることが伝えられている。

しかしこうした動きを牽制しているのがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だ。
これについてこの若きF1王者は、「あれこれと週末のルールをいじくるのには反対だ。
これらはモータースポーツの本来の魅力を損ねるものでしかない。
F1がエンターテイメントに走ることにはまったく関心がないね。
もしこれ以上スプリントレースの導入が拡大するのであれば、早晩F1から離れる動きが出てもおかしくないと思うよ」と、自分自身もそうした考えの一人であることを隠さないでいる。

今シーズン、スプリントレース導入が予定されているのは他にオーストリア、ベルギー、カタール、アメリカそしてブラジルなどの各グランプリとなっている。

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エンジントラブルだったハースF1のPU(パワーユニット)

Haas 『VF-23』(C)Haas F1 Team
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ハースF1チームのニコ・ヒュルケンバーグは先のオーストラリアGPで7位入賞と健闘したが、ゴール直後にエンジントラブルに見舞われていたことがわかった。

その後の調査で原因は搭載されたフェラーリ製パワーユニットのMGU-K(運動エネルギー回生システム)だったことが明らかにされた。
ハースでは昨シーズンにも同様のトラブルに見舞われているが、問題は本家フェラーリ・チームにも同様の懸念があるということだ。
今季ルクレールのマシンにもエンジントラブルがあったことから、問題は陣営にとって深刻なものかも知れない。

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フェラーリ・チーム、「Bスペック投入の予定はなし」

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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開幕からマシントラブル等によるリタイヤが相次ぐなど苦戦が続いているフェラーリ・チームだが、いまのところ他チームのような『Bスペック』投入の予定はないとして、『SF-23』のポテンシャルに信頼を掛けているようだ。

しかしこれについて跳ね馬チームのドライバーからは「早い時期に根本的な見直しをしないと手遅れになる」との懸念が示されている。

一方、同じく開幕で苦戦を強いられたマクラーレン・レーシングでは一戦毎のアップグレードのみならずシーズン半ばを目途として大幅な改造を施した『Bスペック』ともいうべき進化型を投入するという対照的な姿勢をみせている。

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2023/04/09

2024年の日本GPに春シーズン開催の動き

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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1987年11月の初開催以来、ずっと秋シーズンでの開催が定着してきた鈴鹿サーキットでの日本GPだが、2024年のイベントについて春の日程に移す動きが出てきた。

それによればイベント数の増大による輸送費の増大、さらには今地球規模で課題になっている二酸化炭素排出量の削減を目指し、中東やアジアなど開催地域毎に出来るだけ集約を図る方針のためとしている。

これについてF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは日本GPの3月開催を打診しているとされるが、その頃の日本の気温(路面温度)の低さなど課題は多そうだ。

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マクラーレン、イモラ・サーキットでプライベートテスト

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今シーズン、出だしの2戦でまさかのノーポイントに終わったマクラーレン・レーシングが、イタリアのイモラ・サーキットでプライベートテストを行ったことがわかった。

テストの詳細は明らかにされていないが、シーズン中の本格テストは禁止されているためプロモーション用のフィルミングデーが使われたものとみられる。
その場合、最新仕様のマシン使えないことになっている。

テストにはランド・ノリスとオスカー・ピアストリ両レースドライバーが参加したとみられる。
なお同サーキットは5月21日にロマーニャGPとして第6戦が行われる予定だ。

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デイモン・ヒル氏、アロンソの博識を評価

Damon Hill (C)Williams F1
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1996年のF1チャンピオンであるデイモン・ヒル氏(62歳:イギリス)が、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の持つ豊富な経験と知識を今後に活かすべきと『F1 Nation』で評価している。

それによればアロンソはモーターレーシングの世界で多くの経験をしてルールを熟知しているだけでなく、スポーツ全般についても広範な見識があり、将来的にはF1チーム代表としてその資質を活かすべきであると絶賛したもの。

ヒル氏はさらにアロンソなら弁護士にも向いているとし、「僕が殺人を犯したら弁護人を務めて欲しい」と相変わらずのジョークを飛ばしてみせている。

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2023/04/08

夕陽による視界不良も危険要素

Image (C)Pirelli Motorsport
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オーストラリアGP決勝レースでは数多くのアクシデントが起きて混乱を招いたが、その一因として夕陽による視界不良があったことが指摘されている。

今回のレースは繰り返された赤旗中断により、競技時間が想定を逸した3時間越えという長いものになったが、そのためレース終盤には陽が傾き、ドライバーの視界を妨げるものとなった。

これについて最後尾から5番手まで追い上げたセルジオ・ペレス(レッドブル)は、「最後の再スタートの頃は陽が眩しくて前が見えず、まるで眼を瞑ったままコーナーに飛び込んでいく感じだった。
もっと大きな事故が起きなかったが不思議なくらい」と、述懐した。

時差という課題はあるにせよ、今後スタート時刻の再検討が求められるようになるかも知れない。

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アルファタウリ、挽回に空力部門補強図る

Alphatauri Garage (C)Scuderia Alphatauri
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今シーズン、ここまで思わぬ不振に見舞われたスクーデリア・アルファタウリでは、姉妹チームであるレッドブル・レーシングによるテコ入れが行われる見通しだ。

新しくグループ幹部に就いたオリバー・ミンツラフ/CEOは『AT04』の弱点はエアロダイナミックス面の不備が大きいとして、レッドブル・レーシングの助力を得て風洞実験から改善を期すよう同チームのフランツ・トスト代表に指示したと伝えられている。
この影響か、すでに空力担当のスタッフは大きく入れ替わっているという。

ミンツラフ/CEOは財政面でもアルファタウリに不満を抱いているとされ、就任当初はチームの売却も示唆したということで、このまま成績不振が続くと深刻な状況になりかねない窮地到来が懸念されている。

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マクラーレン、アップグレード版投入へ

McLaren 『MCL60』 (C)McLaren Racing
先のオーストラリアGPこそW入賞を果たしたものの、開幕2戦はなんといずれもノーポイントという事態が続いていたマクラーレン・レーシングは、現在の束の間のインターバルを使い、かなりのバージョンアップを図るということだ。

これについて同チームのアンドレア・ステラ代表(52歳:イタリア)は、「今季マシンである『MCL60』が期待外れだったことは事実だ。
パフォーマンスも欠けていたし、信頼性も欠如していた。
幸い次戦までは多少の時間的余裕もあるので全面的に見直ししたいと考えている。
その後も小さな改善は続けられるし、シーズン半ばにはさらに『Bスペック』ともいうべきアップグレード版を投入することになるだろう。
とにかく今の成績はわれわれマクラーレン・レーシングにとって納得できるものではない」と、断じた。

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2023/04/07

アゼルバイジャンGPの予選フォーマット見直しも

Baku Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1次戦のアゼルバイジャンGP(4月30日決勝)は今シーズン初のスプリントレース予選方式で行われることになっているが、ここに来てその具体的なフォーマットが変更される可能性が出てきたようだ。

これまでは金曜日にフリー走行1回目セッションと公式予選。
土曜日にフリー走行2回目セッションとスプリントレースが行われ、スプリントレースレースの結果が翌日曜日の決勝レースのグリッドを決定していた。

F1の責任者であるステファーノ・ドメニカリ/CEOによれば、金曜日の予選で日曜日の決勝レースのグリッドを決定し、土曜日午前にはフリー走行の替わりに午後のスプリントレースのための予選を行うというもの。
この背景には土曜日のフリー走行はマシンに対する変更が制限されているため余り走行の意味がないと指摘されている事情がありそうだ。

アゼルバイジャンGPについてはすでに週末のタイムスケジュールが発表済みだが、チーム側の同意が得られれば変更となるかも知れない。

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フェラーリ、一貫性のないペナルティ裁定に不満

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのフレデリック・バッサー代表は、オーストラリアGPで同チームのカルロス・サインツに下された5秒のタイム・ペナルティについて、「不公平な裁定」であるとして不満の姿勢を表した。

それによればサイツは赤旗中断による再スタートの際アロンソ(アストンマーティン)のマシンに追突。
これを受け5秒のタイム・ペナルティが科せられたサインツは結果的に大きく順位を落とすものとなった。
しかし繰り返された再スタートでは他にも追突しながらノーペナルティだったケースがみられたうえ、最後の再スタートは周回数を増やしただけで順位の変動が許されない判断についても指摘したもの。

ちなみに角田裕毅(アルファタウリ)の10位入賞もサインツへのペナルティがもたらせたものだった。

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ホンダ・レーシング、「3メーカーのPU性能は互角」

Honda Sakura Factory (C)Honda Racing
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現在F1には4つのマニュファクチャラーズがPU(パワーユニット)を供給しているが、そのうタイトル争いをしているとみられるホンダ、メルセデスそしてフェラーリなど3社のエンジン性能は互角ということだ。

そう語るのはHRC(ホンダ・レーシング)で開発部長のポジションにあり、この4月で定年を迎える浅木泰昭氏で、「3社のPU性能は拮抗していてこれにわずかな差でルノー(アルピーヌ)が続く形である」とのこと。

2026年からは大幅にレギュレーションが変更される予定でそれまではメインテナンスなどに制限されていることから、現在の勢力図はまだ数年続くことになりそうだ。

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2023/04/06

仲良しだったフェラーリ・デュオに不協和音か

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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これまでチーム内序列はなく、仲良しコンビとみられてきたフェラーリ・チームのカルロス・サインツ(28歳:スペイン)とシャルル・ルクレール(25歳:モナコ)のデュオだが、ここにきて何やら不穏な空気が漂いはじめてきたようだ。

イタリア・メディアの報道によればルクレールは、オーストラリアGPの予選で自身のアタックラップがチームメイトにより邪魔されたとメディアを通じて非難したというもの。

タイトル奪還を狙う名門チームとしてはドライバーの協力が欠かせないところであり、二人の戦士のコントロールが焦点になりそうだ。

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『ロキット』、ウィリアムズ・レーシングを提訴

『ROKIT』 (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングが、かつて同チームのタイトル・スポンサーを務めた『ロキット』から契約違反があったとしてアメリカの裁判所に提訴されたことがわかった。

ロキットはアメリカに本拠を置く携帯電話や無線LANなどを展開する大手IT企業。
2019年からウィリアムズ・レーシングとの間で主要スポンサー契約を結んだが、その際同チームが不利益な情報を意図的に隠したと訴えられたものだ。

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ラッセル(メルセデス)、「レッドブルまだ三味線」

George Russell (C)Mercedes Motorsport
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今シーズンこそタイトル奪還と臨んだF1チャンピオンシップだが、今回もレッドブル『RB19』の後塵を拝したメルセデスAMGチームのジョージ・ラッセルは、「ライバルとの差は想像以上」との状況分析を示した。

「われわれも一戦毎にパフォーマンスを改善していると思うけど、レッドブルはさらにその上を行っている感じだね。
そのギャップは縮まっていないと思うよ。
おそらく彼らはまだ100%実力を発揮していないようだ。
逆転どころか、追い付くのも難しい状況だね」と、イギリス人。

同チームのトト・ウォルフ代表は「数か月以内に大幅進化型の『W14』を投入する」としている。

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2023/04/05

ブリヂストンタイヤ、F1タイヤ供給に名乗りか

Bridgestone F1 Tyre (C)Redbull Racing
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F1は2025年シーズンからのF1タイヤ独占供給サプライヤーを公募しているが、これに日本のブリヂストンタイヤが応じるのではないかとの報道が流れている。
これはドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたもので、事実であればすでに応札の意思を示しているピレリタイヤの強敵になると分析している。

ブリヂストンは2010年までのサプライヤーで、その後はずっとピレリが引き継いできた。
現在はF1だけでなく傘下のジュニア・カテゴリーにも同時に供給することになっていて、メーカーが変更になるというのは想像以上に大変革ということになる。

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ハミルトン(メルセデス)、連続表彰台記録を更新

Lewis Hamilton:Left (C)Redbull Racing
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7回のF1王者であるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が今回のオーストラリアGPで2位に入ったことで、自身が持つ歴代最多表彰台記録と連続表彰台記録の更新を果たした。

それによれば最多表彰台記録は歴代2位のミハエル・シューマッハが155であるのに対しハミルトン192、また連続表彰台記録では同じくシューマッハが1992年から2006年までの15年に対しハミルトンは2007年から2023年の17年に記録を更新したものだ。

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日本GP(鈴鹿サーキット)にブルーインパルス飛来へ

ブルーインパルス
9月24日(日)に三重県の鈴鹿サーキットで決勝レースが行われる2023年のF1日本GPに、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム『ブルーインパルス』が飛来することが決まった。

1960年に発足し宮城県の松島基地に本拠を置くブルーインパルスは各地の航空祭や東京五輪など大きなイベントに花を添えるものでファンだけでなく子どもにも人気が高い。

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2023/04/04

観客に負傷者が出ていたオーストラリアGP

Image (C)Pirelli Motorsport
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クラッシュによる計3回の赤旗中断という荒れたレース展開になったオーストラリアGPだったが、実は観客に怪我人が出ていたことがわかった。

それによればレースも最終盤に入った52周目、ウォールにヒットして破損したマグヌッセン(ハース)のデブリ(破片)が舞い上がってフェンスを越え、観客に当たったというもの。
カーボンファイバー製の破片は男性ファンの腕を傷つけたとのことだ。
幸い軽傷で済んだと報告されているが、二度と繰り返してはらないアクシデントとなった。

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フェルスタッペン(レッドブル)にスタート位置違反の指摘

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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オーストラリアGPでみごとポールTOウィンを果たしたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンだが、赤旗中断の後の再スタートの際に規定の位置から外れていて不法に利益を得たのでは、という疑惑がSNSを通じて指摘されている。

しかしこれについてレッドブル陣営は「スタート前に少し動いたかも知れないのはフェルスタッペンも認めているのは事実としながらもその位置は合法の範囲内だった」と説明している。
また実際に違反行為を判定する立場にあるFIA(国際自動車連盟)のレースディレクターからもそうした指摘はなく、合法だったと考えられている。

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オーストラリアGPのナイトレース化は先送り

Image (C)Scuderia Alphatauri 拡大します 度重なるレース中断に揺れた今年のオーストラリアGPだが、オーストラリアというその位置から開催時刻が毎回課題とされてきた。

 

今回は本来の15時(日本時間:14時)とされたが、数年前はもっと遅い時刻に始められてきた。
これはヨーロッパとの時差を考慮したもので、それでもこちらは早朝という難しい面が隠せない。
そこで検討されているのがナイトレース化だがここではまだ合意には至っていないようだ。
なおこの問題は日本GPでも同様で、決して『対岸の火事』とは言っていられない。

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2023/04/03

観客管理の不備でオーストラリアGP主催者に『赤旗』

Image (C)Redbull Racing
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赤旗中断が相次いだ今年のオーストラリアGP決勝だったが、レース終了後にも今度はレース主催者に異例の赤旗が示されたことがわかった。

それによればフェルスタッペン(レッドブル)が優勝した直後、まだ他のマシンがフィニッシュしていないにも関わらず観客のコース乱入という非常事態を許したというもの。
幸い大きな事故にはならなかったものの、レースディレクターは主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)の代表者を召喚して厳重注意したとのことだ。

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FIA、ハースF1チームの抗議は『棄却』に

FIA
波乱に富んだオーストラリアGP終了後、ハースF1チームから提出されていたとされる結果に関しての抗議について、FIA(国際自動車連盟)のレースディレクターはこれを棄却したことを明らかにした。

それによれば、最後の再スタートの際、レースディレクターは隊列のオーダーを3度目の赤旗前の順ではなく2度目の再スタートの順位に戻すという決定を下した。
これにより2度目の順位に関係なく不当に恣意的なレース結果が決められたというもの。
しかし抗議は受け入れられず、当初発表されたような結果が確定した。

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角田裕毅(アルファタウリ)、「10位は複雑な気持ち」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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やっと今季初入賞となる10位フィニッシュを果たしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅だが、混乱のレースを終えた後、複雑な気持ちを吐露した。

「やっとチームに貴重なチャンピオンシップ・ポイントをもたらすことができたのはとてもうれしくて満足している。
今週のマシンの状態では入賞に十分値してはいなかったからね。
でも実際には最後のリスタートを行う段階で5位あたりまでジャンプアップできる可能性もあったんだ。
それを考えると残念な気持ちも正直言ってある」

ただ「ほんとうに入賞を誇るにはもっともっとマシンの戦闘力をアップしなくては」と付け加えた。

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ハースF1チーム、オーストラリアGP結果に抗議提出

Image (C)Mercedes Motorsports
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ハースF1チームが2日行われたオーストラリアGP結果に抗議を提出していることがわかった。

詳細は不明だが、2度目の再スタートがスタンディングスタートで行われたのに対し、3度目の再スタートは順位の判定が不公平だったうえに、セーフティカー先導のローリングスタートで行われ実質的に意味がなかったことなどに対してだとみられる。

これらの結果、ハースF1チームはかなりのポイントを逸したとみられる。

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2023/04/02

大混乱の豪GPはフェルスタッペン(レッドブル)ポールTOウィン

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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4月02日(日)15時(日本時間:14時)から2023年F1第3戦オーストラリアGPの決勝レースがアルバートパーク・サーキットを舞台に波乱の全58周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は17度、路面温度35度、路面はドライコンディションとなっている。
なお最後尾スタートのボタス(アルファロメオ)とペレス(レッドブル)はいずれもグリッドではなくピットレーンスタートを選択している。

オープニングラップでルクレール(フェラーリ)がグラベルベッドにはまってストップ、イエローコーションに。
セーフティカーも出て、多くのマシンがタイヤ交換に入る。
4ラップ目にグリーン。
トップはラッセル&ハミルトン、これにフェルスタッペンが続く。
7周目、アルボン(ウィリアムズ)が6コーナーでウォールにヒットしストップ、デブリ(破片)回収のため再びセーフティカー、さらに8周目には赤旗中断。
この時点でハミルトン、フェルスタッペン、アロンソ、ストロール、ガスリー、ヒュルケンバーグ、ラッセル、角田裕毅、ノリス、ピアストリの順。
上位ではラッセルだけがタイヤ交換を済ませていた。

16分を経てセッション再開、スタンディングスタートになる。
12周目、フェルスタッペンがハミルトンを抜いて首位にたつ>
18周目、ラッセルがエンジントラブルか炎と白煙を上げてストップ。
一時8位まで順位を上げた角田はしかしペースが上がらずズルズルと後退する。
54周目、ヒュルケンバーグ(ハース)がウォールにクラッシュして右後部を損傷してストップ、セーフティカーが入った後再び赤旗中断に。
しかし残りわずかに2周。
この日3度目のスタートだが、またアクシデントで赤旗。
今度は生き残ったマシンによる1周だけのレースとなった。
「最後」は異例のローリングスタートした瞬間にチェッカーフラッグ。

優勝はポールスタートのフェルスタッペン(レッドブル)。
今季開幕戦バーレーンGP以来で自身通算37回目の快挙となった。
2位ハミルトン(メルセデス)で今季初の表彰台。
3位アロンソ(アストンマーティン)、4位ストロール(アストンマーティン)、5位ペレス(レッドブル)、6位ノリス(マクラーレン)、7位ヒュルケンバーグ(ハース)、8位ピアストリ(マクラーレン)、9位周冠宇(アルファロメオ)、10位角田裕毅(アルファタウリ)は今季初入賞。
11位ボタス(アルファロメオ)、12位最後に5秒のタイムペナルティ科せられたサインツ(フェラーリ)゛てここまでが完走となった。
リタイヤはガスリー(アルピーヌ)、オコン(アルピーヌ)もデ・フリース(アルファタウリ)、サージェント(ウィリアムズ)、マグヌッセン(ハース)、ラッセル(メルセデス)、アルボン(ウィリアムズ)、ルクレール(フェラーリ)。

F1第4戦は4週間後の4月30日(日)、バクー市街地コースを舞台にアゼルバイジャンGPが予定されている。

オーストラリアGP決勝レースの結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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旧型フロアパネルになった、角田裕毅(アルファタウリ)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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1日行われたオーストラリアGP公式予選で2台揃ってQ2進出を果たしたアルファタウリだが、角田裕毅のマシンは前日のスピン、コースアウトした際の影響で旧型のフロアパネルでの修復だったことがわかった。

今回からエアロダイナミックスを改善したフロアパネルがウリだっただけに残念な展開となった。
チームは「空力面で進化は確認できたが、中団グループから抜け出すにはまだ改善の余地がある」としている。
ちなみにデ・フリースのほうも今回から改良型が装着されているとのことだ。

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「想定外の予選結果」と、ラッセル(メルセデス)

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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フェルスタッペン(レッドブル)のポールポジションはともかく、メルセデスAMG勢の予選2-3位というのは自分たちも想定しなかった結果のようだ。
中でも昨シーズン末以来となるフロントロウを獲得した同チームのジョージ・ラッセルは次のように笑顔をみせた。

「この週末もマシンの戦闘力を引き出すのに苦労していたから、まさかフロントロウに並べるなんて予想もしていなかったよ。
予選を戦うまではせいぜい5番手辺りだろうと思っていたからね、この結果は上出来さ」と、25歳のイギリス人ドライバー。
ただ「ライバルたちとのタイム差は小さいから、決勝レースでのバトルは厳しいものになる」と、引き締めた。

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マグヌッセン(ハース)、「誰もミラーなど見てない」

Kevin Magnussen (C)Pirelli Motorsport
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今回フリー走行で起きた通信トラブルにより、コース上のマシンの位置関係が正確に表示されない騒動が発生。
FIA(国際自動車連盟)は安全上の配慮から直ちに赤旗中断、結局セッションは打ち切りとされた。

これについてハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、正しい判断だったと評した。
「コーナーの先にスロー走行しているクルマがあったとしたら、怖ろしくてアタックなどできなよ。
あの状況で走行を続けていたら、あちこちで接触事故が起きていただろうからね」と、説明した。
さらに「でもこれでドライバーたちがみんなチームの無線が頼りでミラーなど見ていないことがバレちゃったけれどね」と、告白した。

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2023/04/01

豪GP予選はフェルスタッペン(レッドブル)がPP

Max Verstappen (Redbull Racing
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4月01日(土)16時(日本時間:14時)からアルバートパーク・サーキットを舞台に2023年F1第3戦オーストラリアGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は曇り、Q3開始時の気温は15度、路面温度は23度、コースはドライコンディションとなっている。

雨を心配してか、フェルスタッペンを先頭にすぐアタックが始まった。
ドライブミスで一度は中団に落ちたフェルスタッペンだったがすぐに逆転、最終のアタックランでは他の追随を許さない圧巻のタイムでポールポジションを獲得した。
同選手のポールは今季開幕戦バーレーンGP以来で自身通算21回目の快挙。

2-3番手には復活なのかメルセデスAMG勢のラッセル&ハミルトンが続いた。
4番手アロンソ(アストンマーティン)、5番手サインツ(フェラーリ)、6番手ストロール(アストンマーティン)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手アルボン(ウィリアムズ)、9番手ガスリー(アルピーヌ)、10番手ヒュルケンバーグ(ハース)というトップ10になった。

オーストラリアGP決勝レースは 2日(日)15時(日本時間:14時)から全58周で行われる。

オーストラリアGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、アルファタウリ勢Q3進出ならず

引き続きオーストラリアGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

2度目のアタックを終え、ここでもトップはフェルスタッペン(レッドブル)、続いてアロンソ(アストンマーティン)、サインツ(フェラーリ)、ルクレール(フェラーリ)、ヒュルケンバーグ(ハース)、ラッセル(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)、ガスリー(アルピーヌ)、ストロール(アストンマーティン)そしてアルボン(ウィリアムズ)までがQ3進出。

ここでの敗退はオコン(アルピーヌ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ノリス(マクラーレン)、マグヌッセン(ハース)、そしてデ・フリース(アルファタウリ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)Q1突破

4月01日(土)16時(日本時間:14時)からオーストラリアGPの予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は14度、路面温度は21度、コースはドライコンディションとなっている。
なおノリスのトラブルはクラッチだったとのこと。

約6分、ペレスがFP3と同様に3コーナーでグラベルベッドに飛び出しスタック。
セッションは赤旗中断、早くも前戦優勝のペレスがノータイムで予選を終えた。
残り約12分でセッション再開。

トップはフェルスタッペン(レッドブル)、以下ラッセル(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)、オコン(アルピーヌ)、アロンソ(アストンマーティン)、ストロール(アストンマーティン)、サインツ(フェラーリ)、アルボン(ウィリアムズ)、ヒュルケンバーグ(ハース)、そしてマグヌッセン(ハース)と続く。

アルファタウリ勢はデ・フリース14番手、角田裕毅15番手でQ2進出。
ここでの敗退は地元のピアストリ(マクラーレン)、周冠宇(アルファロメオ)、サージェント(ウィリアムズ)、ボタス(アルファロメオ)そしてペレス(レッドブル)の5台となった。

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豪GPフリー3回目、フェルスタッペンが最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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4月01日(土)12時半(日本時間:10時半)からアルバートパーク・サーキットを舞台に2023年F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は今のところ曇り、セッション開始時の気温は15度、路面温度21度、コースはドライコンディションとなっている。

ペレス(レッドブル)のマシンが作業中でガレージ内に留まったままだ。
結局ペレスは約20分を失った。
開始約33分、コース内にデ・フリースが落としたデブリ(破片)があるとして回収のため赤旗中断に。
約46分経過、周冠宇(アルファロメオ)がコースオフしてあわやガードレールにクラッシュの危機に。
セッション最後は小雨が降り出した。
スタート練習に臨んだペレスはピットレーン出口でストップ。

トップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)で1'17.565。これに0.162秒差でアロンソ(アストンマーティン)。
以下オコン(アルピーヌ)、ラッセル(メルセデス)、ガスリー(アルピーヌ)、ペレス(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ストロール(アストンマーティン)、周冠宇(アルファロメオ)の順。
アルファタウリ勢は角田16番手、デ・フリース19番手だった。

この後、16時(日本時間:14時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

オーストラリアGPフリー走行3回目の結果はこちら
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赤旗中断の原因はGPS情報のサーバートラブル

FIA
オーストラリアGPフリー走行1回目セッションで赤旗中断となつた原因について、FIA(国際自動車連盟)は「タイヤ情報のサーバーにトラブルが発生したため」と説明した。

それによればこれがきっかけとなってサーキット内のGPS情報が正常に発信できなくなり、他車の接近など安全走行に支障が出たためとのことだ。

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「まだ戦闘力掴んでない」と、ハミルトン(メルセデス)

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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オーストラリアGPフリー走行1回目セッションで、フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2番手タイムを記録した前王者ハミルトン(メルセデス)だが、それでも「まだかつての戦闘力を取り戻していない」と、控えめな感想に終始した。

「まだマシンにかつての戦闘力は取り戻せていないよ。
FP1ではともかく、FP2では全然だったしね。
セットアップを変更したけれど方向性を間違っていたようだ。
またデ・フリースとの間で危ないシーンがあったけど、こうしたコンディションでは気を付けないとね」と、極めて冷静。

ハミルトンはここオーストラリアでは8回のポールポジションを獲得しているが、優勝したのは2回だけだ。

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マゼピン親子、自チーム立ち上げてもF1参戦

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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2021年にハース・チームからF1デビューを果たしたニキータ・マゼピン(24歳:ロシア)だが、ロシアによるウクライナ侵攻という国際問題に巻き込まれる形でチームのタイトル・スポンサーである『ウラルカリ』(ロシアのエネルギー企業)と共にF1から放逐され、2022年シーズンを前にシートを失うこととなった。

しかし父親でロシアの大富豪でもあるドミトリー・マゼピン氏が息子のためにまた大きな計画を立ち上げるとの噂が報じられている。

それによればドミトリー氏は自身が株主にもなっているF2チームのハイテックGPをベースに、独自のF1参戦計画を目論んでいるというもの。
さらにアルファタウリが売りに出された場合には、チーム毎買収する意向とも言われたが、レッドブル側はチーム売却の可能性を否定している。
またニキータのライスセンス問題(ロシア籍)など、現段階ではクリアしなければならない障害は高いようだ。

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