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2022年12月

2022/12/31

アルピーヌF1のコンビ、共に「仲良くやれる」

Pierre Gasly (C)Alpine F1 Team
来シーズン、共に26歳のフランス人ドライバーという組み合わせになるアルピーヌF1だが、ジュニア時代から競い合った経歴があるだけに、その関係性を心配するメディアもある。

同チームのドライバーとしてはエステバン・オコンのほうが先輩だが、F1ドライバーとしての経験はピエール・ガスリーのほうが豊富。
そのためシーズンが進むと互いに主導権争いを巡って軋轢が起きると懸念を示すものだ。

これについて二人は共に「心配ない」と、一蹴している。
「僕らは経験を積んで、もう大人になった。
自分たちの仕事はどうあるべきか、理解しているよ」と、二人は口を揃えている。

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メルセデス、ポーポシングでパワーユニットにも悪影響

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ代表は、今シーズン同チームを苦しめたポーポシング(波動的な縦揺れ)が、ドライバーだけでなくマシンにまで悪影響を及ぼしていたことを明かした。

今シーズンのF1はエアロダイナミックスのレギュレーションが大幅に変更され、各チームのマシンはいずれもかつてのグランドエフェクトに近いダウンフォースを得るようになった。
しかしチームによってはこれが原因とみられる激しいポーポシングに襲われた。
中でも国際映像によって放映されたハミルトン(メルセデス)のオンボードカメラの揺れは印象的なものだったばかりでなくパワーユニットにまで悪影響が及んでいたのだという。

ウォルフ代表によれば2023年シーズンに向けこれらの問題には対処したというが、成果が明らかになるのは来季のシーズン前テストということになる。

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2022/12/30

デ・フリースの活躍がフォーミュラEの評価に影響

Mercedes Formula_E (C)Mercedes Motorsport
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2023年、角田裕毅のチームメイトとしてアルファタウリでレースドライバーを務めることになったニック・デ・フリース(27歳:オランダ)について、かつて同選手のフォーミュラE時代にメルセデス・フォーミュラEチームを率いたイアン・ジェームス代表が、デ・フリースの活躍に期待を掛けている。

デ・フリースは2019年にF2シリーズでタイトルを獲得した後、フォーミュラEに転身、こちらでもみごとシリーズ・チャンピオンに輝いた。
同代表は「デ・フリースがF1でも成功すると確信している。
というか、彼がF1でどこまでやれるのかが、そのままフォーミュラEのレベルを評価する基準になるからだ。
彼の活躍せ注目して観ているよ」と、語った。

FIA(国際自動車連盟)肝煎りの電気自動車レースであるフォーミュラEは、残念ながらこれまでモータースポーツの中で異端児扱いされてきたのが事実だ。

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シューマッハ、「メルセデスのタイトル奪還に貢献できる」

Mick Schumacher (C)Mercedes Motorsport
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2年間に渡るハースF1での戦いから、2023年はメルセデスAMGチームのリザーブドライバーに転身することになったミック・シューマッハ(23歳:ドイツ)が、その意気込みを次のように語っている。

「新しい生活にもうドキドキしているんだ。
言うまでもなく、メルセデスは父親であるミハエルが11年前まで在籍したチーム。
もっと言うなら、デビュー時にスポーツカーレースで戦ったチームでもあり、シューマッハ家とは深いつながりがあるところなんだ。
僕自身も以前シミュレーターをテストしたこともあって、ある意味、里帰りでもあるからね。
それに僕は最新のマシンで戦っていたばかりだから、きっとチームに貢献できると思うな」と、ミック。

確かに、リザーブドライバーの前任者であるストッフェル・バンドーンとニック・デ・フリースはいずれも現役のF1ドライバーではなかった。

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2022/12/29

フェルスタッペン、チーム代表投票でも最優秀ドライバーに

Max Verstappen (Redbull Racing
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2022年シーズンも前年に引き続きドライバーズ・チャンピオンシップを制したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、チーム代表による投票でも『年間最優秀ドライバー』に選出された。

投票は上位と見なす10人について選出してもらい、通常のポイント・システムと同じく1位から10位までの得点(25-18-15-12-10-8-6-4-2-1)に換算、ベスト10人を公表したもの。
その結果、タイトル獲得のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2位のルクレール(フェラーリ)を圧倒する評価で選出されたもの。
それによれば概ねランキング通りで、大不振だったアルファタウリではガスリー&角田とも入賞を逸した。

Rank Driver Nation Team Point
1 マックス・フェルスタッペン HOL Redbull RedbullPT 207
2 シャルル・ルクレール MON Ferrari 144
3 ジョージ・ラッセル GBR Mercedes 127
4 ルイス・ハミルトン GBR Mercedes 100
5 セルジオ・ペレス MEX Redbull RedbullPT 91
6 ランド・ノリス GBR McLaren Mercedes 81
7 カルロス・サインツ ESP Ferrari 68
8 フェルナンド・アロンソ ESP Alpine Renault 67
9 バルテリ・ボタス FIN Alfa Romeo Ferrari 29
10 セバスチャン・ベッテル GER Aston Martin Mercedes 24

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「F1が楽しくなった」と、ボタス(アルファロメオ)

Valterri Bottas (C)Alfaromeo Racing
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2017年から5年に渡って在籍したメルセデスAMGチームを離れ、今季新生アルファロメオ・レーシングで戦ったバルテリ・ボタス(33歳:フィンランド)は、「F1が楽しくなった」と新天地での心地よさを表した。

「前のチームにいた時はコース以外のことにもいろいろ束縛があって適切な息抜きができなかったんだ。
もちろんレースウィークにチームのために100%の努力を傾注するのはどのチームにいても当然のことだけど、アルファロメオではそれ以外のことは自由があるので心身共にリフレッシュすることができたんだ。
F1を楽しめるようになったよ」

ボタスはメルセデス時代の制約の一因として新型コロナウイルスの影響を挙げながらも、それ以外の束縛があったことも示唆した。
ただボタスの通算10回の勝利はすべてメルセデス時代に記録したもの。
アルファロメオでは5位入賞が最高位となっている。

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2022/12/28

アンドレッティ・グローバル、「新規参戦諦めず」

Andretti Global F1 Image (C)Andretti Autosport
アメリカでのインディカー・シリーズだけでなくF1においてもレジェンドであるマリオ・アンドレッティ氏率いるアンドレッティ・グローバルが、いまだF1新規参戦を諦めていないことを強調した。

マリオ氏の子息でやはり元F1ドライバーでもあるマイケル氏は次のように語っている。
「FIA(国際自動車連盟)からまだ正式な連絡はないが、われわれは新規参戦が認められる前提で準備をすすめていることに間違いない。
すでにインディアナ州フィッシャーズに新しいファクトリーの建設に着工したのも事実。
F1参入が認められればここが活動の拠点になる予定だ。
もちろん、まだ諦めてなどいない。
FIAには毎日働き掛けていて、うれしい回答が来るのを待っているんだ」

関係者によれば、数週間のうちにFIAから結論がある見込みということだ。

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レッドブルPT、『スナップオン』とパートナーシップ契約

Snap-on (C)RedBull Racing
レッドブル・パワートレインズ(Red Bull Power Trains)は、大手自動車工具メーカーである『スナップオン』とテクニカル・パートナーシップ契約を結んだことを明らかにした。

アメリカのウィスコンシン州に本拠を置き100年の歴史を持つスナップオンは、主に自動車用の工具のトップメーカーとして世界シェア第1位に君臨。
モータースポーツの分野でも2輪・4輪問わず多くのメカニックから愛用されている。

今回の契約ではF1のPU(パワーユニット)製作・保守現場ということで、より高度な設備にも携わることが予想される。

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2022/12/27

レッドブル、リカルドとのリザーブドライバー契約の意味は

Daniel Ricciardo (C)McLaren Group
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レッドブル・レーシングがマクラーレンから離脱したダニエル・リカルドと2023年のリザーブドライバー契約を結んだことについて釈明に追われている。

これは一部メディアからセルジオ・ペレスにプレッシャーを与えるため、との見方が流れているためだ。
それによればレッドブルはエースであるフェルスタッペンの勝利数を積み上げるのに集中していて、ペレスが不満の意を示したことについての措置であるというもの。
これについてチームはリカルドの復帰はリザーブドライバートシテヨリモプロモーションの意味が主体であると説明している。
実際に、来シーズンのグランプリにリカルドはすべて帯同する予定もないということだ。

なおリカルドが記録した通算8勝のうち7勝はレッドブルで記録したものだ。

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「フェラーリの人事異動は意味不明」と、レッドブル首脳

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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レッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、現場の指揮官更迭をしたライバルのフェラーリ・チームの決定について、懐疑的な見方をしているようだ。

ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じるところによれば、マルコ博士はこの人事について「意味がわからない」と首を傾げているという。
チームはここ4年間チーム代表を務めていたマッティア・ビノット氏を更迭、後任にアルファロメオF1チーム(前ザウバー)からフレデリック・バッサー氏を迎え入れた。

これについてマルコ氏は「まったく理解に苦しむ。
タイトル争いから脱落した責任は代表の人事では解決しない」として、逆に来季の戦力低下を予想、チャンピオンシップ争いは再びレッドブルとメルセデスAMGとの戦いになり、フェラーリはまた両チームの後塵を拝することになるだろう」と予測しているとのことだ。

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2022/12/26

アウディのドライバー候補にノリス浮上

Lando Norris (C)McLaren Group
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2026年からF1への新規参戦が決まっているアウディだが、そのドライバー候補に現マクラーレン・レーシングのランド・ノリス(23歳:イギリス)が挙げられていることがわかった。

マクラーレンでは優勝経験を持つベテランのダニエル・リカルドをも放出に追い込む活躍を演じたノリスだが、延長された現在の契約は2025年までということでアウディの体制に支障はない。

マクラーレンで代表を務めていたアンドレアス・ザイドル代表がアウディF1の母体となるザウバー・モータースポーツに移籍したことも噂に拍車を掛けているようだ。
ただマクラーレンのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターはこれを否定しているという。

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元F1ドライバーのフィリップ・ストレイフ氏死去

Philippe Streiff
元ルノー・チーム等のF1ドライバーであるフィリップ・ストレイフ氏(フランス)が死去したことが報じられた。享年67歳。

1984年ポルトガルGPでルノー・チームからF1デビューしたストレイフは、その後リジェ<
ティレル、AGS等から参戦、鈴鹿サーキットの日本GPにも出走経験を持ち、最高位は1985年オーストラリアGPの3位表彰台(リジェ・ルノー)、というものだった。

なお1989年のシーズン前テストでクラッシュ、脊髄を損傷するなど大怪我を負い、現役引退を余儀なくされた。
引退後は障がい者のためのカートを製作する会社を興すなどしていたと伝えられる。

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2022/12/25

フェラーリ、2023年新型車がクラッシュテスト合格の報

Ferrari 『F1-75』 (C)Ferrari S.p.A
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2023年シーズン、念願のF1タイトル奪取を狙うフェラーリ・チームは新型車(開発コード:675)がFIA(国際自動車連盟)によるクラッシュテストをすべてクリアしたとイタリア・メディアが報じた。

2023年新型車のクラッシュテスト・クリアはハースF1の『VF-23』に続いて2チーム目。
新型車はこのあと2月14日(火)に正式発表されることが決まっている。
なおフェラーリは2007年のキミ・ライコネン以来タイトルから遠ざかっている。

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『レノボ』、日本GPのタイトル・スポンサーに

Image (C)Ferrari S.p.A
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中国に本拠を置く大手パーソナル・コンピュータ会社である『レノボ』が、2023年の日本GP(鈴鹿サーキット)でタイトル・スポンサーになることがわかった。

これにより同グランプリのイベント名は『FORMULA 1 LENOVO JAPANESE GRAND PRIX 2023』となる見込み。

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辞任するロス・ブラウン氏、「F1改革は成功」

Ros Brawn (C)Brawn GP F1 Team
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F1の改革をマネージング・ディレクターとして牽引して来たロス・ブラウン氏は、今季限りでの勇退にあたり、「満足すべき成果」だったと振り返った。

「改革のせいで間違いなくF1人気は沸騰した。
今やレースはオーバーテイクの応酬。
それは新規グランプリ開催の希望地が絶えないことで証明されているところだ。
もしつまらないレースがいくつかあったとしても、全体のバランスを考えれば上出来ということだよ」と、自讃

任期中、新型コロナウイルスの影響で大多数のグランプリが中止や無観客という試練を受けたが、今やどこも大盛況という大会がほとんどになっている。

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2022/12/24

アルファタウリ、新型車カラーリングを2月11日に発表

Image (C)Scuderia Alphatauri
スクーデリア・アルファタウリは、2023年新型車『AT04』のカラーリングを2023年2月11日に発表することを明らかにした。
場所はアメリカのニューヨークで行われる。

これまで明らかにされたアストンマーティンF1(2月13日)やフェラーリ(2月14日)に先駈けるものだが、新しいカラーリングのみの発表ということでプロモーションを優先させた形。
2023年のレースドライバーである角田裕毅&デ・フリースも出席する見込み。

新型車の正式発表のスケジュールはまだ明確になっていないが、バーレーンでのシーズン前テスト(2月23日スタート)になる可能性が高いようだ。

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ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、シート合わせ完了

Logan Sargent Image (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは、2023年のレースドライバーに決まっているローガン・サージェント(21歳:アメリカ)がデビューに備えファクトリーで新型車『FW45』(仮称)のシート合わせを行ったことを明らかにした。
カーナンバーはすでに『2』になることが決まっている。

アメリカ人のフルタイムF1ドライバーは2007年のスコット・スピード(トロ・ロッソ)以来、チームメイトには残留のアレクサンダー・アルボン(26歳:タイ)が確定しているが、チーム代表についてはまだ明確でないままとなっている。

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メルセデス期待の『W14』、火入れが完了

Mercedes 『W13』 (C)Mercedes Motorsports
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かつて常勝を誇ったメルセデスAMGチームが2023年の復活を期して投入する『W14』の火入れが、無事完了したことが伝えられた。

火入れ(ファイヤーアップ)は、新型車を組み上げて最初のエンジン始動のこと。
これによりニューマシンに主に電気系のトラブルなどがないか、実走を前に最終確認されるもの。
同チームによればすべてが順調に進んでいるとのことで、王者の復活に期待が掛かる。

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2022/12/23

ベッテル&シューマッハ、ROCでタッグ

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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共に今シーズンでF1レースドライバーのポジションから離れることが決まっているセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)とミック・シューマッハ(ハース)が、モータースポーツ異種格闘競技(?)とも言われる『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』のネーションズカップでドイツ・チームとして共闘することがわかった。

母国の威信を懸けて戦うこの種目では、他にもハッキネン&ボタスのフィンランドやクルサード&チャドウィックのイギリスなど著名なドライバーも数多く参戦する予定になっている。

2023年の『ROC』は来年の1月28(土)・29日(日)の2日間に渡り、スウェーデンで開催される。

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フェラーリの2023年新型車発表は2月14日(火)に

Ferrari 675 (C)Ferrari S.p.A
フェラーリ・チームは2023年シーズンを戦う新型車を来たる2月14日(火)にお披露目することを正式発表した。
これはすでに明らかにされたアストンマーティンF1の2月13日(月)に続くもの。

なおフェラーリは毎年新型車名の基準が変更されるため正式名は不明で『675』は開発コードになる。、
2023年もこれを操るレースドライバーはルクレール&サインツの二人になる。

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ハミルトン(メルセデス)、シューマッハの加入に「関係ない」

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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今季限りでハースF1のシートを失ったミック・シューマッハだが、来季はメルセデスAMGチームのリザーブドライバーを務めることで合意、将来の復帰に道を繋いだ。

自身通算6回のタイトルをメルセデスで獲得したルイス・ハミルトンは、同じく偉大な記録を誇った名ブランドのシューマッハが同じチームに加入することについて、次のように語っている。

「同じチームといっても僕たちとリザーブドライバーとでは仕事が異なるから実際にはあまり接点はないんだ。
リザーブドライバーの務めが以前とは違ってきたからね、関係ないよ」と、元7回のチャンピオン。

それでも「ミックには偉大な遺伝子が流れているのだからその才能が開けばチームにとっても大きな財産になるだろうね」と、大人のコメントを贈った。

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2022/12/22

ルクレール(フェラーリ)、「来季は三つ巴の戦いに」

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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2022年のドライバーズ・チャンピオンシップで王者レッドブル勢に割って入るランキング2位を獲得したフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールだが、来季はメルセデスAMG勢が復活、三つ巴の戦いになると予想した。

「今年メルセデスAMGの二人が不振だったのは、間違いなくマシンの出来が思い通りのものにならなかったからだ。
かしあのメルセデスが2年続けて失敗するとは考えられない。
来年は必ず復活してくる筈だ。
そしてチャンピオンシップ争いはレッドブル、フェラーリ、そしてメルセデスを加えた3つのチームが鎬を削るに違いない
ただそのためにはわれわれもさらにレベルアップしなくてはならないよ」

また今季はペースを掴むのに手間取ったチームメイトのサインツも必ずや復活してくる筈だ。

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ゲルハルト・ベルガー氏、アウディF1の活動に参画か

Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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元マクラーレン等のF1ドライバーで、現役引退後はトロ・ロッソ(現アルファタウリ)の共同オーナーを務めた経験を持つゲルハルト・ベルガー氏(63歳:オーストリア)に現場復帰の噂がイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』らによって報じられた。

それによれば2026年からの新規参戦が確定しているアウディ・チームで重要な職務に就くというもの。
ただ本人はフルタイムの活動を固辞しているとも伝えられ、以前のメルセデスAMGチームに於けるニキ・ラウダ/非常勤役員のような形態になるのでは、とも伝えられている。

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「ラスベガス行くならカジノ」と、フェルスタッペン

Heineken F1
来シーズン、大手ビール会社『ハイネケン』をタイトル・スポンサーに頂いてナイトレースとして行われることが決まっているラスベガスGPだが、これがラスベガスの市街地特設コースを舞台に戦われることについてドライバーから不安が唱えられている。

それによれば空力レギュレーションが大きく変更された今年のマシンは路面の状態によるダウンフォースの変化が大きく、とりわけ公道を使った場合に危険が伴うとのこと。
また今年多くのマシンを悩ませたポーポシング(波動的な縦揺れ)を誘発する原因にもなるとみられていて、今から路面の状況が懸念されているもの。

これについて今年のF1王者であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、「今年のようなマシンで市街地コースは最悪。ラスベガスに行くなら別の目的がいい」と、口にした。
ラスベガスは世界有数のカジノの街として知られる。

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2022/12/21

バーニー・エクレストン氏の人生がテレビドラマに

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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元F1最高責任者で、現在の隆盛の基盤を築き上げた功労者であるバーニー・エクレストン氏(92歳:イギリス)の人生を描いたテレビ番組『ラッキー』が制作された。

元々は自身もF1参戦の経験を持つドライバー出身だったエクレストン氏はその後チームオーナーを経てFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)を率い、組織の運営に辣腕を振るった。

番組『ラッキー』は以前アイルトン・セナの生涯を描いた『音速の彼方へ』も手掛けた経験のあるインドのマニッシュ・パンディ氏が制作・監督を務めている。
監督は「単なるスポーツ番組や成功伝ではない」と、番組の出来映えに自信をみせているという。

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FIA、F1ドライバーの政治的発言を禁止

FIA
FIA(国際自動車連盟)は、F1ドライバーによる政治的な発言を国際イベントであればFIAの、また国内イベントであれば各国のACN(モータースポーツ権能団体)による事前の承認がない限り、これを禁止するとした。

これはすでに国際スポーツ規定により定義されているものだが、あらためて通知したもの。
その背景にはこれまで度々政治的アピールを繰り返してきたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の姿勢が念頭にあるものとみられる。
今後は警告だけでなく、具体的な処分の対象になることもありそうだ。

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レッドブル首脳、アルファタウリの将来語らず

Image (C)Scuderia Alphatauri
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ディートリッヒ・マテシス氏が1987年にオーストリアで誕生させたエナジードリンク『レッドブル』は、一代で世界市場を席巻するまでの成功を収めたが、他にもモータースポーツに限らず様々なエクストリーム・スポーツ等を支援するなど大きな影響力を持つまでに至った。

それだけにオーナーの死去は将来のレッドブル・グループ全体の不安材料として懸念されているが、ヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは不安を一層するのに躍起だ。
それによれば、少なくともレッドブル・レーシングのほうは活動の継続が確実であるものの、もう一つのアルファタウリについては身売りの可能性も聞かれるようになっている。

奇しくもホンダが引き続き2026年以降もF1に関与する姿勢をみせたことで、アルファタウリの買収に動くのではとの希望的観測も噂になっている。
ただこれについてマルコ博士は「この世界ではあらゆる可能性も否定されるべきでないが継続性も重要だ」と、煙に巻いている。

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2022/12/20

アルピーヌF1首脳、「二人は同格」を強調

Pierre Gasly (C)Alpine F1 Team
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2023年シーズン、アストンマーティンに移籍したアロンソの後任にピエール・ガスリー(前アルファタウリ)を迎え、残留のエステバン・オコンとのフランス人ドライバー・コンビが確定したアルピーヌF1チームだが、このフランス・チームで共に26歳のドライバーであることから逆に軋轢が生じないか懸念する向きもある。

これについて同チームのローラン・ロッシCEO(最高経営責任者)は次のように否定した。
「われわれの所に序列はない。
ましてや二人はカート時代からの幼馴染みでもある。
共にF1経験も豊富なので、揃って優れたリーダーになるよういずれにも期待している」と、楽観的見解をみせた。
ただ昨年、このチームではしばしばチームメイト間に緊張する場面がみられたのは事実だ。

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「『W13』の問題は根本的」と、ウォルフ代表(メルセデス)

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ代表は、今シーズンの戦いで苦しみ続けた『W13』の問題は根本的なものだったと振り返った。

中でもドライバーに苦痛を与えたポーポシング(波動的な縦揺れ)の問題はマシンの根本的な設計思想に原因があり、それはシーズン中に解決できるレベルにはなかったと強調した。
またいわゆるバジェットキャップ(予算制限)が足枷になったという指摘にも、これを認めることはなかった。

ドライバーズ・チャンピオンシップで2年続けて無冠に終わったかつての常勝チームは、2023年シーズンに挽回を期す。

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マクラーレンにポルシェ製パワーユニット搭載の噂

Porsche (C)Porsche AG
2026年からのF1新規参戦を念頭に進められてきたレッドブル・レーシングとの交渉が破談になったことが伝えられたポルシェだが、ここに来て新たな相手にマクラーレンの名前が浮上している。

この両者は1980年代にマクラーレン・ポルシェとしてタイトル獲得を果たすなど良好な歴史を持っていることも後押しとなっているようだ。
しかしこれについてマクラーレンのザク・ブロウン代表は完全否定、「現在のメルセデス・パワーに不満はない」と強調している。

なおポルシェとのパートナーシップ相手にはウィリアムズの名前も挙げられている。

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2022/12/19

今後15年、F1開幕戦は3グランプリが交互開催に

Saudi GP (C)Pirelli Motorsport
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先に発表されたサウジアラビアGPのF1開催契約では、2024年の開幕戦となることが判明してファンを驚かせたが、実は今後3か所のグランプリが交互開催する形でシーズン初戦を務める契約があることがわかった。

それによれば開幕戦を分かち合うのは現在のバーレーン、2024年が初となるサウジアラビア、そしてかつてここが定位置だったオーストラリアの各グランプリ。
2025年以降の詳細はまだ不明とされているが、これら3つのグランプリにより今後15年間のF1開幕戦は分担開催されることになる。

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ウォルフ代表(メルセデス)、「シューマッハの才能を評価」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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今季でハースF1のシートを失うミック・シューマッハは2023年シーズンをメルセデスAMGチームのリザーブドライバーを務めることなったが、これについて同チームのトト・ウォルフ代表は次のように語っている。

「われわれがミックを獲得したのは別に彼を救済したかったのではない。
彼には確かな経験と能力があり、われわれはそれを評価した。
万一レギュラードライバーのどちらかに何かあれば、彼は即戦力として期待に応えてくれる筈だ」

これまでフェラーリのサポートを受けていたミックは母国ドイツのメルセデス陣営ということになるが、奇しくもこれは偉大な父親ミハエルを彷彿とさせるものとなった。

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ミック・シューマッハ(ハース)、新天地で出直し図る

Mick Schumacher (C)Mercedes Motorsports
今シーズン限りでF1レースシートを失うこととなったミック・シューマッハ(ハース)だが、メルセデスAMGチームのリザーブドライバーとして契約、新天地での飛躍を誓った。
これに伴い4年間在籍したフェラーリ・チームでのFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)からも卒業となった。

メルセデスAMGチームでのシューマッハは、ファクトリーにてF1シミュレーターによるマシン開発、またチームに帯同してレギュラードライバーに不測の事態が起きた時のためにスタンバイすることになる。

メルセデスAMGのスポークスパーソンは「ハースでは苦労したこともあったようだが、それらの経験を今後に活かして欲しいと、エールを贈っている。

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2022/12/18

2023年F1確定エントリーリスト(12月17日)

FIA(国際自動車連盟)から発表された2023年シーズンのF1エントリーリストでは、チーム名などいくつかの点で変更がみられた。

レッドブル・レーシングとアルファタウリのエンジン名は『ホンダRBPT』に変更。
加えてハースF1のチーム名が新たなスポンサー契約に基づき『ハースF1チーム』から『マネーグラム・ハースF1チーム』へと変更された。

また2023年のルーキードライバーでは、マクラーレンのオスカー・ピアストリがカーナンバー81、アルファタウリのニック・デ・フリースは21、ウイリアムズのローガン・サージェントが2とそれぞれ登録された。

【2023年F1エントリーリスト】(12月17日)

Team Constructor N0. Driver Nat. N0. Driver Nat.
Oracle Red Bull Racing Red Bull Honda RBPT 1 マックス・フェルスタッペン HOL 11 セルジオ・ペレス MEX
Scuderia Ferrari Ferrari 16 シャルル・ルクレール MON 55 カルロス・サインツ ESP
Mercedes-AMG Petronas Foumula one Team Mercedes 63 ジョージ・ラッセル GBR 44 ルイス・ハミルトン GBR
BWT Alpine F1 Team Alpine Renault 31 エステバン・オコン FRA 10 ピエール・ガスリー FRA
McLaren Foumula one Team McLaren Mercedes 81 オスカー・ピアストリ AUS 4 ランド・ノリス GBR
Alfa Romeo F1 Team ORLEN Alfa Romeo Ferrari 77 バルテリ・ボタス FIN 24 周冠宇(チョウ・グアンユー) CHI
Aston Martin Aramco Cognizant F1 Team Aston Martin Mercedes 18 ランス・ストロール CAN 14 フェルナンド・アロンソ ESP
MoneyGram Haas F1 Team Haas Ferrari 20 ケビン・マグヌッセン DEN 27 ニコ・ヒュルケンバーグ GER
Scuderia Alpha Tauri Alpha Tauri Honda RBPT 21 ニック・デ・フリース HOL 22 角田 裕毅 JPN
Williams Racing Williams Mercedes 23 アレクサンダー・アルボン THA 2 ローガン・サージェント USA

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FIA、2024年にもウェット用ホイールアーチ実施へ

Image (C)Pirelli Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)によれば、雨中レース時に視界が損なわれることの改善を図るため、かねてF1コミッションの会合で課題とされてきた『ホイールアーチ』の準備を本格的に進めていくことを明らかにした。

これは、ウェットコンディション時にフォーミュラ・カーのタイヤが巻き上げる大量の水煙により、後続車の視界が妨げられる危険が指摘されているため。
今シーズンはとりわけベルギーや日本などウェットコンディションが多かった。

既にホイールアーチの基礎研究は進められていて、2023年シーズンの後半に実走テストを実施、結果が良ければ2024年シーズンからの本格的導入を目指すということだ。

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2024年はサウジアラビアGPがシーズン開幕戦に

Jeddah Circuit (C)Pirelli Motorsport
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まだその詳細が確定していない2024年のF1カレンダーだが、その開幕戦を現在のバーレーンGPではなく同じ中東のサウジアラビアGPが務めることがわかった。

2021年に初開催されたサウジアラビアGPはその初年度はシーズン終盤に、続く2年間はいずれも第2戦として組まれてきたが、2024年には開幕戦になることがすでに内定しているのだという。
これにはイスラム教のラマダン(断食)が影響しているものとみられる。

サウジアラビアGPの開催契約は当初から10年間という長期のものだが、開催地については現在のジェッダ市街地特設コースから新設されるパーマネント・サーキットに移行する見込みとなっている。

さらにこの開幕戦契約は2024年以降サウジアラビアに固定されるものではなく、かつて定着していたオーストラリアGPになるシーズンもあるという複雑なものになっている。

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2022/12/17

レッドブル、来季のパワーユニット名にホンダ復活へ

Powered by Honda (C)Redbull Racing
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ホンダのF1撤退に伴い、2022年シーズンの登録エンジン名を『RBPT』(レッドブル・パワートレーン』としていたレッドブル・レーシングだが、2023年には再びホンダの名を冠し『Honda RBPT』とされることがわかった。

ホンダの強い支援を受けみごとコンストラクターズ・タイトルを獲得した今シーズンの実状に合わせたものともみえるが、さらに2026年シーズンからのF1新時代を見据えたものとも言えそうだ。
ただこうした動きは他のエンジン・サプライヤーらからつまらぬ横槍を入れられる可能性も考えられる。

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アストンマーティンF1、2023年新型車を2月13日に発表へ

Aston Martin 『AMR22』 (C)Aston Martin F1 Team
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アストンマーティンF1チームは2023年新型車の発表を全チーム先駈けて来たる2023年2月13日(月)に発表することを明らかにした。
2023年マシンの発表スケジュールが公表されたのはアストンマーティンが初めて。

メルセデス製パワーユニットを搭載する新型車の名称は『AMR23』になるものとみられ、引き続きコーポレイテッドカラーであるグリーンがメインになる見込み。
同チームのレースドライバーは、引退を表明したセバスチャン・ベッテルのシートにアロンソ(現アルピーヌ)が座り、残留するランス・ストロールとのコンビとなる。

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ミック・シューマッハ、メルセデスのリザーブドライバーに

Mick Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームは、2023年シーズンのリザーブドライバーとしてミック・シューマッハ(23歳:ドイツ)と契約したことを明らかにした。

シューマッハが2年間在籍したハースF1チームはフェラーリの支援を受けていて、これに伴いシューマッハもフェラーリ系とされていたが、それ以前にはメルセデスと良好な関係を築いていた。
なお奇しくもフェラーリからメルセデスへというのは父親のミハエル・シューマッハの経歴を彷彿とされるものになる。

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2022/12/16

2023年ラスベガスGPは木曜日にフリー走行

Las Vegas GP
F1は2023年各グランプリのタイムスケジュールを発表した。

基本的にはこれまで同様、金曜日にフリー走行を2回、土曜日にはフリー走行と公式予選、そして日曜日に決勝レースというのが大勢だが、中にはラスベガスGPのように現地時間で木曜日にフリー走行、金曜日に公式予選、土曜日にナイトレースの決勝レースという変則的なものも承認された。

なお日本GPは今年同様、午後2時からのスタートとなっている。

全戦のタイムスケジュールはこちら

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レッドブルのパートナーにフォードの噂浮上

Cosworth DFV Engine
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2026年シーズンから大幅にレギュレーション変更が行われるF1だが、注目されるレッドブル・レーシングのパートナーにアメリカの大手自動車メーカーである『フォード』の名前が浮上している。

フォードのレーシングエンジンである『DFV』は1990年代にF1を席巻、多くのコンストラクターに搭載されて一時代を築いた歴史を持つ。
もしこれが実現すると、ホンダがF1復帰するには独自の道を拓くことになる。

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ピエール・ガスリー、アルピーヌのファクトリー訪問

Pierre Gasly (C)Alpine F1 Team
今シーズンを最後に6シーズンに渡って在籍したレッドブル・グループを離れ、母国フランスをベースのアルピーヌF1(前ルノー)への移籍が決まっているピエール・ガスリー(26歳:フランス)が、初めて同チームのファクトリーを訪問したことが伝えられた。

先週までは他のレッドブル・グループ・ドライバーと共に日本を訪れていただけに、まさに心機一転ということになりそうだ。

なおアルピーヌF1ではフェルナンド・アロンソの後任として加入、残留のエステバン・オコン(26歳:フランス)のチームメイトとなる。

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2022/12/15

レッドブルの来季エントリー料はウィリアムズの10倍

Redbull Team (C)Redbull Racing
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F1チームのエントリー料はドライバーのスーパーライセンス同様、前年のチャンピオンシップの結果により金額が変動するが、上位チームと下位チームとでは大きな差があることがわかった。

今季、フェルスタッペンが15勝、ペレスも2勝してWタイトルを獲得したレッドブル・レーシングがトップで624万2,636ドル(約8億4,300万円)、最少額となったウィリアムズ・レーシングの実に10倍にもなっているという。

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フェルスタッペンの来季ライセンス料、1億4千万円也

Max Verstappen (bull Racing
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2022年シーズン、年間15勝の記録と共に圧倒的なポイント差でタイトル獲得を果たしたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンの来季スーパーライセンス料が、記録的なものになったことがわかった。

F1ドライバーのスーパーライセンス料は、チームに適用される年間基本料金に加え、前シーズンに獲得したポイントに応じての加算金を合わせたもので算出される。

フェルスタッペンの場合は10,400ユーロ(約150万円)の基本料金に加え、2022年シーズン中に獲得したポイントごとに2,100ユーロ(約30万円)を支払うことになり、合わせて96万3,400ユーロ(約1億4千万円)に。
これは史上最高額になるとのことだ。

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ハミルトンに『FIAアクション・オブ・ザ・イヤー賞』

Image (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は2022年度の『FIAアクション・オブ・ザ・イヤー』にメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンを選出したことを明らかにした。。
この賞は2022年のすべてのカテゴリーで、最もエキサイティングなシーンを演じたドライバーをファン投票で決定するもの。

対象となったのは第10戦イギリスGP決勝レースで、フェラーリのルクレール&サインツをまとめてオーバーテイクした場面が讃えられた。
母国グランプリとなるこのレース、ハミルトンは5番手スタート、最終的にファステストラップも記録しながら3位表彰台をゲットしている。

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2022/12/14

ザウバー離脱のフレデリック・バッサー氏、フェラーリへ

Frederic Vasseur (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオF1チーム(ザウバー)を離脱したフレデリック・バッサー氏が、マッティア・ビノット代表が辞任した後の後任として1月9日(月)付でフェラーリ・チームに加入することが確認された。

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アンドレアス・ザイドル代表(マクラーレン) ザウバーへ

Andreas Seidl (C)McLaren Racing
フレデリック・バッサー代表の離脱を発表したザウバー・モータースポーツ(アルファロメオF1)は、現マクラーレン・レーシングのアンドレアス・ザイドル代表がCEO(最高経営責任者)として就くことを認めた。
就任は来年の1月になる。

ザイドル氏はBMWやポルシェでの活躍が印象深いが、2019年にもマクラーレン・チームでマネージング・ディレクターを務めた時期もありその手腕に期待が掛かる。
なおザウバーは2026年シーズンからアウディのファクトリー・チームになることが決まっている。

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フレデリック・バッサー代表、アルファロメオF1チーム離脱

Frederic Vasseur (C)Alfaromeo Racing
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13日(火)、アルファロメオF1チームは同チームのフレデリック・バッサー代表が来年1月末をもって現職から離脱することを正式発表した。

同氏は2017年からアルファロメオF1チームを実質運営するザウバー・モータースポーツの責任者として活動、今シーズンはコンストラクターズ・ランキング6位を獲得するなど成果を挙げてきた。

離脱後の去就については明らかにされていないが、すでにマッティア・ビノット代表が離脱したフェラーリ・チームの降任に名前が挙げられている。

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ウィリアムズ・レーシング幹部らが突然の離脱

Jost Capito (C)VW Motorsports
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ウィリアムズ・レーシングは、同チームのヨースト・カピート代表とテクニカル・ディレクターのフランソワ-グザビエ・ドゥメゾン氏がいずれもチームを離脱することを正式発表した。
後任は共に未定。

チームを保有するドリルトン・キャピタルのマシュー・サベージ氏は「この人事はウィリアムズ・レーシングが復活するための第一歩になる」としているが、突然の異動にはチーム内部でも驚きの声が聞かれているようだ。

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2022/12/13

ホンダ、2026年以降のマニュファクチャラー登録

Honda Sakura Factory (C)Honda Racing
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HRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長はFIA(国際自動車連盟)が定める2026年以降のF1マニュファクチャラー登録を行ったことを明らかにした。

これは2026年に予定されるF1レギュレーションの大幅変更に向け、次世代のPU(パワーユニット)を供給する自動車メーカーらと技術的な研究等を行うための登録制度。
締め切りは今年の11月とされていたが、ホンダはこれまで申請したかどうか明らかにしていなかった。

なおホンダ・レーシングでは、カーボン・ニュートラルを目指すためとしてF1撤退を表明した自動車メーカーとしてのホンダと方針は合致していて不自然な行動ではないとしている。

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独メディア、ハミルトンの「降格」報道

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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ドイツのテレビ局『スカイ・ドイチェランド』が、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の「降格」を伝えて注目されている。

それによれば2023年の同チームではハミルトンもラッセルも同格で、ナンバーワン・ドライバーというポジションは存在しないというもので、事実上ハミルトンの降格を意味するもの。

ハミルトンの王座は2008年にマクラーレンでタイトル獲得した以外はすべてメルセデスAMGでのもの。
そこでは2016年に唯一ロズベルグに負けただけで連続タイトルを獲得していてチームメイトを圧倒してきた。
しかし今シーズンはウィリアムズから移籍してきたラッセルに後れを取るなど精彩を欠いていた。
ドライバーズ・ランキングでラッセル4位、ハミルトンは6位に留まった。

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F1、リヤビューモニターの導入が難航

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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新しいレギュレーションによるマシンデザインの制約や18インチ径タイヤへの変更などもあり、マシン後部の状況が確認しづらくなっているとされるバックミラーだが、F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOが提案したリヤビューモニター導入はまだ難航していて、来シーズンの実現は難しそうだ。

FIA(国際自動車連盟)のシングルシーター・テクニカルディレクターであるニコラス・トムバジス氏は「この変更にはまだいくつかの解決できていない問題点があり、現時点では導入できない」と説明している。

それによればまずコクピット内にモニター画面を表示するだけのスペースがないこと、また画面に直射日光が当たったときに反射してしまう可能性や、300キロ以上の高速で走行するドライバーが路面から画面へと瞬時に視認を切り換えられるか、等が挙げられているという。

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2022/12/12

メルセデスの改良フロントウィング、来季は不許可に

Brazil GP Scene (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)のF1技術委員会は、メルセデスAMGチームが今年のアメリカGPに持ち込んだ改良型のフロントウィングについて、来シーズンは禁止という結論を出した。

改良型のフロントウィングは空力的なメリットをもたらす可能性があり、他チームからの抗議が予想されていたとのこと。
事前のFIAの審査では合法とされていただけに、メルセデスAMGとしては不満の残る結論となった。
結局、このフロントウィングは実戦投入されることはなく、残念なお蔵入りとなった。

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ポルシェ、「F1新規参戦計画」が難航

Porsche F1 (C)Porsche AG
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同じフォルクスワーゲン・グループのアウディと共に2026年のF1新規参戦の意思をみせていたポルシェだが、パートナー探しが難航していることを認めている。

これは同社でスポーティング・ディレクターを務めるトーマス・ラウデンバッハ氏が明らかにしたもので、事実上これまで続けられてきたレッドブルとのパートナーシップ交渉が破談になったことを認めた形。
一方のアウディがザウバー・モータースポーツとの契約を成立させたのとは対照的な展開になっている。

これについて同氏は「望んだ形で(新規参戦が)実現できないのであれば、まったく関わらないほうが良い、というのがわれわれの考えだ」と、毅然とした姿勢を強調。
一方、ポルシェ・スーパーカップとF1との協力体制については引き続き前向きな姿勢をみせている。

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フェラーリ、フィオラノでウェットタイヤをテスト

フェラーリ・チームが自社コースであるイタリのフィオラノ・サーキットで2023年に向けピレリが開発したウェットタイヤのテストを2日間に渡り敢行した。

参加したのは同チームのレースドライバーであるルクレール&サインツの二人。
2022年のグランプリではしばしば投入されたピレリのウェットタイヤだが、インターミディエイトやフルウェットらタイヤ間の性能差が大きいなど苦情が相次いだことは記憶に新しいところ。
なおテストに使われるマシンはすべて2022年仕様のものになる。

Date Circuit Nation Tyre Team
12/03-04 ポールリカール フランス ウェット アルファロメオ
12/06-07 フィオラノ イタリア ウェット フェラーリ
12/14-15 ポルティマオ ポルトガル ドライ アルファタウリ
02/01-02 ポールリカール フランス ドライ メルセデスAMG
02/03-04 ポールリカール フランス ウェット アルファタウリ
02/07-08 ヘレス スペイン ドライ メルセデスAMG
02/07-08 ヘレス スペイン ドライ アストンマーティン

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2022/12/11

レッドブル、ドライバーらの2輪テストは許さず

Honda Thanksday (C)Honda Racing
先日、日本のモビリティリゾートもてぎで行われたホンダの感謝デーでは、ホンダらしく2輪モトGPのマシンやライダーも参加したが、世界最速クラスの2輪グランプリ・マシンにF1ドライバーたちも興味津々な表情をみせ、代わる代わるマシンに跨がるシーンがみられた。

しかしテストライドを唆すメディア陣に対し、4輪チャンピオンのマックス・フェルスタッペンは「レッドブルからバイクでの走行は禁じられている」ことを明かした。

加えてフェルスタッペンは、「僕の性格では、ゆっくり走らせるなんて無理。
走り出したら全力走行をしてしまうだろう。
そしたらロクな結果にはならないよ」と、自重していることを示唆した。

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マグヌッセン、親子で耐久レースに参戦へ

Jan & Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
ハースF1チームのケビン・マグヌッセンと、その父親ではり元F1ドライバーであるヤン・マグヌッセンが、タッグを組んでデイトナ24時間レースに参戦することがわかった。

同レースは来年1月にスポーツカーレースIMSAシリーズの開幕戦として行われる。
なお両選手がコクピットに収まるのはGTDクラスの『ポルシェ911 GT3』 になるということだ。

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2023年F1カレンダー(12月07日)

FIA(国際自動車連盟)は今週開いたWMSC(世界モータースポーツ評議会)で、新型コロナウイルスの影響により開催断念の意向をみせていた中国GPの中止を正式に決定、代替イベントは設けず2023年のF1全23戦を確定させた。

【2023年F1カレンダー】(12/07)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月05日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
2 03月19日 サウジアラビアGP ジェッダ特設コース
3 04月02日 オーストラリアGP アルバートパーク特設コース
4 04月30日 アゼルバイジャンGP バクー特設コース
5 05月07日 マイアミGP マイアミ特設コース
6 05月21日 ロマーニャGP イモラ・サーキット
7 05月28日 モナコGP モンテカルロ特設コース
8 06月04日 スペインGP バルセロナ・サーキット
9 06月18日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
10 07月02日 オーストリアGP レッドブルリンク
11 07月09日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
12 07月23日 ハンガリーGP ハンガロリンク
13 07月30日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
14 08月27日 オランダGP ザンドフールト・サーキット
15 09月03日 イタリアGP モンツァ・サーキット
16 09月17日 シンガポールGP シンガポール特設コース
17 09月24日 日本GP 鈴鹿サーキット
18 10月08日 カタールGP ロサイル・サーキット
19 10月22日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
20 10月29日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
21 11月05日 サンパウロGP インテルラゴス・サーキット
22 11月18日 ラスベガスGP ラスベガス特設サーキット
23 11月26日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

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2022/12/10

シルバーストーンはフェンスの位置変更

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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イギリスGPの開催地シルバーストーン・サーキットにも施設改修の計画が伝えられている。
こちらはコースサイドのフェンスを移動させるというもので、場所はウェリントンのストレートからブルックランズに掛けてのもの。

主催者によれば観客の安全を確保しながらもより視界を好転させコース上のバトルが見やすくなると自負している。
この計画はすでに4輪のFIA(国際自動車連盟)だけでなく2輪モトGPのFIM(国際モーターサイクル連盟)からも歓迎されているとのことだ。

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ハンガロリンクも施設改修へ

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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2023年の開催に向け複数のグランプリで施設改修が実施されるが、今度はハンガリーGP開催地であるハンガロリンクも同様の計画が明らかにされた。

今回の改修にはコース本体は含まれていないが、様々なサーキットの施設がグレードアップされるということだ。
2023年のハンガリーGPは第13戦として7月23日(日)に決勝レースが予定されているが、チケットはすでに完売ということでこの地でもF1人気が高まっていることが示されている。

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トト・ウォルフ代表(メルセデス)、ビノット加入説否定

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ代表は、一部に噂となっているマッティア・ビノット氏(前フェラーリ代表)の加入についてこれを全面否定した。

ビノット氏はスイス出身のエンジニアで、1995年にフェラーリ入り、2019年にはチーム代表に昇格したが、フェラーリ上層部は今季限りでの更迭を決め、正式発表された。

この噂についてウォルフ氏は「彼が優れたリーダーであることは十分承知しているよ。
しかしわれわれとの間にはライバルとして様々なことがあった。
それはあまりにも深いヒビなんだ。
彼が途方もないプレッシャーの下にあることは理解できるがね」と、同情つつも加入の可能性を否定した。

フェラーリ代表が退任してすぐメルセデスに電撃移籍というのはさすがのF1でも波紋が大きそうだ。

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2022/12/09

シリル・アビテブール氏(元ルノー)、ヒュンダイ・モータースポーツに

Cyril Abiteboul (C)Renault Sport F1
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元ルノー・スポール代表として、長く陣営の顔を務めたシリル・アビテブール氏(45歳:テフランス)が、ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表に就任したことがわかった。
ただヒュンダイは韓国を代表する自動車メーカーだが、そのモータースポーツ活動はラリーやツーリングカーまでで、F1の実績はこれまでない。

アビテブール氏は、2013年に当時のケータハムF1でチーム代表となった後、ルノー・スポール及びルノーF1チームを牽引したが、アルピーヌF1に衣替えした2021年に離脱していた。

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オランダGP、2025年まで開催契約延長

Zandvoolt Circuit (C)Pirelli Motorsport
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オランダGPの主催者は2023年までだった現行のグランプリ開催契約を2025年まで延長したことを明らかにした。

クラシカル・コースであるザンドフールト・サーキットを舞台にしたオランダGPは、2021年35年ぶりに復活、バンクである最終コーナーの改修等が施された。

マックス・フェルスタッペンの母国ということで人気が高く、スタンドがオレンジに染まるのがお馴染みのシーンとなっている。

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FIA、来シーズンは新型コロナウイルス対策を緩和へ

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FIA(国際自動車連盟)は、今週開催されたWMSC(世界モータースポーツ評議会)で現在行われている新型コロナウイルス対策を再検討、2023年は現在のものから大幅に緩和する方針を決めた。

2020年に世界を襲った新型コロナウイルスは、モータースポーツの分野にも大きな影響を与え、多くのグランプリ開催が中止になったり、陽性反応を示したスタッフやドライバーは隔離されて欠場を余儀なくされるケース等が相次いだ。

しかしパンデミックの沈静化に伴い、来シーズンは規定の機関のワクチンを受けていれば多くの義務的な規制はクリアすると共にマスクの着用義務などもかなり緩和される見込みだ。

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2022/12/08

2022年ベストマシンはレッドブル『RB18』に

Redbull 『RB18』(C)Redbull Racing
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イギリスの専門誌オートスポーツによる選定で、レッドブル『RB18』が2022年の『インターナショナル・レーシングカー・オブ・ザ・イヤー』に輝いた。

同車はシーズン序盤こそ重量が重いことや一部の信頼性に難点が指摘されたが、シーズンが終わってみればフェルスタッペンが15勝、ペレスも2勝の合わせて17勝と圧倒的に支配、コンストラクターズ・タイトル獲得に貢献。
ライバルに挙げられた電気自動車レースのメルセデス(フォーミュラE)やツーリングカーのBMW(DTM)らを抑えての受賞となった。

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フェルスタッペン(レッドブル)、長期展望を語る

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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昨年に続いてF1ドライバーズ・チャンピオンシップを制したレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンだが、さらなるドライバーとしてのF1に関わる可能性を否定した。
同選手とレッドブルとの契約は2028年までという長期のものだが、これが満了した先では、F1以外のことをやりたいと語ったもの。

それによればF1は超過密スケジュールで負担が重く、人生のかなりの部分を犠牲にしていると主張、40歳を過ぎてまでF1ドライバーを続けるつもりはないとした。
その一方で耐久レースに関心があることは認めていて、F1よりゆったりとした環境の中でモーターレーシングを愉しみたいともした。

今年でF1参戦8年目となるフェルスタッペンだが、17歳でF1デビューを果たしたこのオランダの英雄はまだ25歳でしかない。

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マグヌッセン(ハース)に『ロレンツォ・バンディーニ賞』

Lorenzo Bandini (C)Ferrari S.p.A
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元フェラーリ等のF1ドライバーである故ロレンツォ・バンディーニ氏の名前を冠した『ロレンツォ・バンディーニ賞』に、今年ハース・チームから印象的なF1復活を遂げたケビン・マグヌッセン(30歳:デンマーク)が選出された。

バンディーニはフェラーリ・ドライバーとして1964年のオーストリアGPで念願の初優勝を果たすなどしたが、1967年のモナコGPでのクラッシュが原因で31歳の若さで死去した伝説のイタリア人ドライバー。
同賞はこのバンディーニの勇敢なドライビング・スタイルを讃えてマルゲリータ夫人らにより設立されたもの。
受賞の知らせを聞いてマグヌッセン(ハース)は、「イタリアの英雄であるバンディーニの名前を冠したこの賞を受け、とても感激している」と、喜びを表した。

なお過去のこの賞の受賞者にはミハエル・シューマッハやルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネン、マックス・フェルスタッペンなどチャンピオンが並び枚挙に暇ない。

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2022/12/07

F1引退のベッテルに英誌選定『特別賞』

Sebastian Vettel (C)BMW Sauber F1
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今季限りでF1引退を決めたアストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテル(35歳:ドイツ)が、イギリスの専門誌『オートスポーツ』から特別賞である『グレガー・グラント・ライフタイム・アチーブメント賞』を授与された。
これは同誌の初代編集長であるグレガー・グラント氏にちなんで設けられた賞で、モータースポーツにおいて特に顕著な功績を残したドライバーに特別に与えられるもの。

ベッテルは2007年、まだ19歳の時に当時ワークス参戦していたBMW・チームからスポットでF1デビュー。
その後トロ・ロッソ、レッドブル、フェラーリらを経て昨年からアストンマーティンF1で戦った。
フェラーリは低迷期だったが、レッドブル時代には計4回の世界チャンピオンに輝くなど黄金期を築いてきた。

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周冠宇(アルファロメオ)、英誌『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』に

周 冠宇 (C)Alfaromeo Racing
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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が『インターナショナル・ドライバー・オブ・ザ・イヤー』を受賞したイギリスの専門誌『オートスポーツ』の読者投票で、『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』に周冠宇(アルファロメオ)が選ばれた。

周は中国人初のフルタイムF1ドライバーとして活躍、ルーキーイヤーを大きなミスもなく乗り切り、WEC(世界耐久選手権)の平川亮、インディカーのクリスチャン・ルンガー、F2シリーズのローガン・サージェント(ウィリアムズ)らを抑えてみごと受賞にこぎ着けたもの。

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ペレス(レッドブル)、「チームメイトとタイヤの扱いに差」

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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2022年シーズンを終え、僚友フェルスタッペンの15勝に比べ、いずれも市街地コースであるモナコとシンガポールの2勝に留まったレッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、「チームメイトとはタイヤの管理に差があった」と、究明結果を明らかにした。

それによれば今季から導入された18インチ径タイヤは大型化した分その性質がこれまでのものとは異なり、とりわけフロントタイヤの摩耗に変化が生じるケースが多かったとのこと。
この点に関してチームメイトとはわずかにドライビングに違いがあり、対応に遅れたペレスはフェルスタッペンよりもタイヤ寿命が短かったとのこと。
ペレスは「問題点がわかったので、来季は対処できる」と、改善に意欲をみせている。

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2022/12/06

ゲルハルト・ベルガー氏、フェラーリ・チームの代表候補に

Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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今シーズン限りでマッティア・ビノット代表の更迭を決めたフェラーリ・チームだが、その後任についてはまだ伝わって来ない。

そんな中、かつて1984年にATSチームのドライバーとしてF1デビュー、1987年まで活躍したゲルハルト・ベルガー氏(63歳:オーストリア)の名前が地元紙の報道で明るみに出たことがわかった。

故アイルトン・セナとのコンビだったマクラーレン時代の印象が強いベルガー氏だが、実は1987年から1989年、そして1993年から1995年までの都合6シーズンに渡ってフェラーリ・ドライバーを務めている跳ね馬チームOBだ。
現役引退後はスクーデリア・トロ・ロッソ(現アルファタウリ)の共同オーナーだったりDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の運営などマネージメント面での実績もある人材となっている。

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フェルスタッペン、『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に

Max Verstappen (C)Autosport
2年連続でF1世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、2022年の『インターナショナル・ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に選出されたことがわかった。

これはイギリスの専門誌『オートスポーツ』の読者投票で選定する歴史あるもので、フェルスタッペンは今回シャルル・ルクレール(F1フェラーリ)やウィル・パワー(インディカー・シリーズ)、ストッフェル・バンドーン(フォーミュラE)らを抑え2年連続で受賞した。

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パトリック・タンベイ氏(元フェラーリ等)、死去

Patrick Tambay (C)Ferrari S.p.A
1977年から1980年代に掛け、フェラーリ・チーム等で活躍した元F1ドライバーのパトリック・タンベイ氏(フランス)が、死去したことが家族から明らかにされた。享年73歳。

1977年のフランスGPに28歳でサーティーズからF1デビューを果たしたタンベイ氏は、その後セオドール、マクラーレン、リジェ、フェラーリ、ルノー、ローラと多くのチームを渡り歩き、最高位はフェラーリ時代に記録した優勝2回。
途中参戦した、北米を舞台とする人気スポーツカーレース『カンナム』ではローラでタイトル獲得、他にもルマン24時間レースやダカールラリーに参戦するなど多才を誇った。

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2022/12/05

香港でF1新チーム設立の動き

Battle Image (Redbull Racing)
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新型コロナウイルスの影響で来年のグランプリも開催断念に追い込まれた中国だが、その一方で香港では新F1チーム立ち上げの噂が伝えられている。

英『デイリー・ミラー』紙が報じたところによれば、香港をベースに資産運用会社等を展開する実業家であるカルビン・ローが、すでに既存のチームやドライバーなどにコンタクトを取っているとのことだ。

ただF1新規参戦ではすでに意思表明しているアンドレッティ・グローバルも実現に目途がついていないなど既存チームの抵抗が大きく、参入には障害が大きそうだ。
当然のことではありながら、既存チームは分配するパイの大きさを懸念しいる。

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フォーミュラE、新時代に向けロゴ一新

Formula E (C)Formula E
モーターレーシングに新しい時代を築きつつある『フォーミュラE』が新ブランディングの導入と共にロゴマークを一新した。

それによれば新しいシステムの基本となるのは「ブランドとスポーツの中心にある興奮とエネルギーを表すトルクループ」にあるということだ。

フォーミュラEシリーズのの2022/23カレンダーは、新たにハイデラバード(インド)やケープタウン(南アフリカ)、サンパウロ(ブラジル)らを加え、来年の1月14日から7月30日まで開催される。

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「予選中の赤旗中断にはペナルティを」の声広がる

Digiflag (C)Renault F1 UK
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公式予選セッション中の赤旗中断は、場合によっては他車のアタックのチャンスを奪い、その結果グランプリのリザルトをも左右することがある。
そのため他車の予選に悪影響を及ぼすようなケースでは赤旗の原因を作ったドライバーに対し、何らかのペナルティを与えるべき、との声が高まっている。

これについて、F1を含むモータースポーツ・ディレクターのポジションにあるロス・ブラウン氏がF1委員会の席で問題提起したとのこと。
それによりこの件はFIA(国際自動車連盟)の競技諮問委員会で正式に議論されることになったという。

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2022/12/04

レッドブル・レーシングの戦略家にさらなる『勲章』

Redbull Racing (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングでレース中にフェルスタッペン&ペレス両選手の作戦に深く関与する女性戦略家が、マクラーレンが新設した女性エンジニアのための賞をみごと受賞した。

それは『マクラーレン・アプライド・女性エンジニア・オブ・ザ・ワールド』というもので、最初に指名されたのはレッドブル・レーシングの女性戦略家であるハンナ・シュミットさん。

今回の選考にあたった審査員は、「レッドブル・レーシングによるタイトル獲得には彼女のタイムリーで的確な決定が大きく貢献している」と、讃えた。

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ポルトガル、中国GPの代替開催に名乗り

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1ではコロナ禍により再び中国GPの開催中止が決まったが、その代替開催としてポルトガルのアルガルベ・サーキットが名乗りを挙げていることがわかった。

同サーキットでは2020年と2021年にも急きょグランプリ開催が求められたが、いずれも支障なく無事成功を収めている。
ポルトガルGPとしては長く開催されたエストリル・サーキットが馴染み深いが、当地も気候が温暖でテスト地として使われた実績もある。

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アウディ、F1参戦に向けファクトリー拡充

Audi F1 (C)Audi Motorsport
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2026年にスタートするF1新時代に合わせ、新規参戦が決まっているドイツの大手自動車メーカー『アウディ』が動き始めた。

地元ドイツのメディアによれば、バイエルン州ドナウにあるファクトリーを拡充、これまでのスポーツカーに加え新開発のF1用PU(パワーユニット)の製造などに当たる『コンペテンス・センター・モータースポーツ』を建設中とのこと。

早ければ一部の施設は来年3月にもF1プロジェクトの稼働をスタートするということで、同社首脳は自慢の最新設備で世界トップクラスのF1マシンを送り出すと、意気軒高だ。

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2022/12/03

ニューイ氏(レッドブル)、「来季もマシンコンセプト継承する」

Redbull 『RB18』 (C)Redbull Racing
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2022年シーズン、ドライバーズ・タイトルだけでなく2013年以来となるコンストラクターズ・タイトルをも勝ち取ったレッドブル・レーシングでは、2023年も今年のマシン『RB18』のコンセプトを継承していくことを明らかにした。

これは同チームでチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるエイドリアン・ニューイ氏(63歳:イギリス)が示唆したもの。
それによればこの鬼才と呼ばれた天才デザイナーは、「新しいシーズンには新しいマシンが必要になるが、新しいレギュレーションに合致し、成功が見込めるコンセプトであれば無理に変更する必要はないだろう。
大事なことは優れたパッケージだよ」と、報道陣を煙に巻いている。

同氏はF1だけでなく米国のCART(現在のインディカー・シリーズ)やさらにはヨットのアメリカズカップなどでもその才能を発揮している。

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アルボン(ウィリアムズ)、母国の孤児院にチャリティ収益寄付

Alexander Albon (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングのアレクサンダー・アルボン(26歳)が、母国のタイの孤児院に8万4千ポンド(約1400万円)もの金額を寄付したことが伝えられた。

それによればこれは母国に近いシンガポールGPの際に用意した、子どもたちによるデザインのスペシャル・ヘルメットをレース後にチャリティ・オークションで落札した収益であるという。
アルボンは、「こうした活動ができるのも僕がF1ドライバーであることによるというのは理解している。
だから現役のうちに少しでもたくさん貢献したいと思っているよ」と、説明している。

ちなみに体育館の修繕費に使われたというこれ以前のアルボンの寄付では、その建物は『アレックス・アルボン・ホール』と命名されているという。

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2023年中国GP、コロナ禍で中止が決定

Shanghai Circuit (C)Pirelli Motorsport
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上海での新型コロナウイルス感染の影響により、2019年を最後に行われていない中国GPだが、4年ぶりにカレンダーに掲載された2023年の開催もこのほど正式に取り消したことがわかった。

今後F1は中国GPに代わる開催地を検討することになるが、噂ではポルトガルやトルコ、゛ドイツなどが挙げられているものの代替の開催が実現するかは微妙。
もしできない場合、2023年のF1は当初の全24戦から23戦へと削減されることになる。

中国GPはF1と2025年まで開催契約を結んでいるとされるが、史上初の中国人F1ドライバーとなった周冠宇(アルファロメオ)にとっては無念なことだろう。

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2022/12/02

アレックス・パロウ、来季マクラーレンのリザーブドライバーに

Alex Palou (C)Honda Racing
2021年のインディカー・シリーズ・チャンピオンで、今季チップガナッシ・レーシングから参戦してシリーズ・ランキング5位になったアレックス・パロウが、来シーズンも同シリーズに参戦しながらF1マクラーレン・レーシングの公式リザーブドライバーに起用されることがわかった。

かねてF1にも関心を示すパロウは、すでにアメリカGPでフリー走行1回目セッションに出走するなど経験を積んできた。
ただ、インディカー・シリーズとF1ではスケジュールが重なる週末が12戦もあり、実際にF1に参戦できるチャンスは多くなさそうだ。

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マイアミGP、2023年の開催に向け施設改修

Miami Circuit (C)Pirelli Motorsport
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来年5月7日(日)にアメリカ第2のグランプリとして行われるマイアミGPだが、2度目の開催を前に早くも一部施設の改修が行われることがわかった。

マイアミGPのコースはアメフトのNFLで有名なマイアミ・ガーデンズのハードロック・スタジアムの敷地内にあり、仮設コースとされているが事実上の常設サーキットと受け止められている。
今回行われる改修は、昨年のレースでアクシデントが多かった14コーナーから15コーナーに続くシケインが中心。
昨年はアルピーヌF1のオコンが大きなクラッシュを演じたところだ。

主催者は実際にここでレースをした複数のドライバーから意見を聞いたと改修の効果に自信をみせている。

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ローガン・サージェント(ウィリアムズ)は『カーナンバー2』に

Logan Sargent (C)Williams Racing
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来シーズン、ウィリアムズ・レーシングからF1デビューが決まっているローガン・サージェントのカーナンバーが『2』になったことが明らかとなった。

F1でカーナンバー2は以前、ストッフェル・バンドーンが使ったものだが、F1から離れて2年が経過するとフリーになるため今回の決定になったもの。
サージェントによれば、カーナンバー2はこれまで下位のカテゴリーで使用、好成績を収めたため験が良い数字であるということだ。

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2022/12/01

アルボン(ウィリアムズ)、「過密日程で体調管理困難」

Alexander Albon (C)Williams Racing
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今年、イタリアGPの週末に体調を崩し、急きょ代役(ニック・デ・フリース)を立てざるを得なかったウィリアムズ・レーシングのアレクサンダー・アルボンは、F1の過密日程が体調の管理に支障をきたしていると語った。

当時、検査で急な虫垂炎と診断されたアルボンだが、さらに手術中の合併症を併発したことで入院生活を余儀なくされイタリアGPを欠場、次のシンガポールGPで復帰した。

しかしこれについてアルボンは「復帰はしたけれど、その後もフィジカル面ではなかなか元に戻らなかったんだ。
シンガポールでの僕の調子といえばせいぜい75%がいいところだったろう。
シーズン中に体調を万全にするにはこの過密スケジュールでは無理だ。
完全に治すには、シーズンオフまで待たなければならなかったんだから」と、訴えた。

ただし来年は今年よりさらにハードな日程が組まれている。

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アストンマーティン、新ファクトリーで躍進へ

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
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戦闘力アップを目指し現在新ファクトリーを建設中のアストンマーティンF1チームは、これを契機にF1勢力図を書き換えると意気軒高だ。

新ファクトリーはシルバーストーン・サーキットに隣接する現在のものに隣接。
総額2億ポンド(約332億円)を掛け、大幅に拡大されることになる。
その一部の施設は来年の5月には稼働を始めるとされている。

同チームでは「これがF1での『ゲーム・チェンジャー』になる」と、宣言。
来季のアストンマーティンはベッテルから同じくF1王者のアロンソ(現アルピーヌ)がストロールのチームメイトとしてコクピットに収まることになっている。

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フェラーリ、「ビノット代表の後任指名は来年に」

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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マッティア・ビノット代表の更迭を正式発表したフェラーリ・チームだが、年内は現行の体制を継続、その後任については2023年になってから指名するとの見解を示した。

すでにイタリアのメディアは現アルファロメオのフレデリック・バッサー氏らを後任の候補として伝えるなどヒートアップしているが、これにいったん水を差した形だ。

騒動をよそにビノット氏は、「28年に渡って貢献してきたこのチームを去るのは淋しいが、これからの成長を期待している」と、冷静さをみせている。

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