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2022年9月

2022/09/30

フリー2回目はフェラーリ勢が1-2タイム

Marina Bay Circuit (C)Pirelli Motorsport
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9月30日(金)21時(日本時間:22時)からマリーナ・ベイ・サーキットを舞台に2022年F1第17戦シンガポールGPフリー走行2回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は29度、路面温度33度、コースはドライコンディションとなっている。
フリー走行1回目セッションで最速だったハミルトンが再びトップタイムを記録する一方で、フェルスタッペンのほうは20分過ぎまでガレージで作業が続いた。
40分過ぎ、ピットに戻った角田裕毅のマシンのコクピットあたりから出火、緊張が走った。
原因は燃料系のトラブルと説明されている。

60分のセッションを終え、トップはサインツ、2番手もルクレールでフェラーリが1-2タイム。
3番手ラッセル(メルセデス)、4番手にフェルスタッペン(レッドブル)、以下5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手オコン(アルピーヌ)、7番手ボタス(アルファロメオ)、8番手アロンソ(アルピーヌ)、9番手ペレス(レッドブル)、10番手ストロール(アストンマーティン)。
アルファタウリ勢はガスリーが14番手、ほとんど走れなかった角田は17番手に留まった。
明日土曜日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

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フリー1回目、ハミルトン(メルセデス)復活かトップタイム

Marina Bay Circuit (C)Pirelli Motorsport
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9月30日(金)18時(日本時間:19時)からマリーナ・ベイ・サーキットを舞台に2022年F1第17戦シンガポールGPフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は29度、路面温度37度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という最も柔らかい部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
また、イタリアGPを虫垂炎手術のため欠場したアルボン(ウィリアムズ)も無事回復している。

セッション開始いきなりルクレール(フェラーリ)のマシンが作業に入り、ドライバーはコクピットを降りてしまった。
開始約12分、ラッセル(メルセデス)がコースオフしてフロント部を軽くバリアにクラッシュさせるが自力で復帰。
40分過ぎ、ストロール(アストンマーティン)がコーナーの立ち上がりでウォールにヒットさせ左のリヤタイヤをパンクさせストップ、セッションは赤旗中断となった。

トップタイムをマークしたのは復活の兆しか、ハミルトン(メルセデス)。
2番手に今日が24歳の誕生日であるフェルスタッペン(レッドブル)、3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ペレス(レッドブル)、5番手ラッセル(メルセデス)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手オコン(アルピーヌ)、8番手ストロール(アストンマーティン)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手アロンソ(アルピーヌ)となった。
なお角田裕毅(アルファタウリ)は15番手、復帰したアルボン(ウィリアムズ)は16番手だった。
このあと30日(金)21時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

シンガポールGPフリー走行1回目の結果はこちら
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マクラーレン・レーシング、早くも待遇に格差

Image (C)McLaren Racing
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マクラーレン・レーシングは今週行われるシンガポールGPで、エアロダイナミックスにアップデートを施すとしているが、今回はまず1台だけで、ランド・ノリスのマシンのみになるという。

アップデートはフロアパネルとサイドポンツーンとされるが先輩であるダニエル・リカルドが後回しにされたことが話題になっている。
これについて当のリカルドは「全然問題ない」としているが、今季限りで契約打ち切りが決まっているためではないか、との穿った見方がパドックに広がっている。
なおリカルドのマシンには来週の日本GPで投入と説明されている。

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ラスベガスGP、復活1年前イベント開催へ

Las Vegas GP
来年11月に1982年以来の復活開催が確定したアメリカのラスベガスGPは、今年11月5日に『1年前イベント』をシーザーズ・パレスで行うことを明らかにした。

それによればローンチ パーティーは無料で、複数人のF1ドライバーがデモ走行を行い、世界で最も象徴的なランドマークの前を高速で駆け抜けるという。
またF1マシンや優勝トロフィーの写真撮影やピットストップ・チャレンジに参加したり、F1・Eスポーツ・シミュレーターを楽しんだりできる他、プレミアム限定景品などが当たる抽選を楽しんだりできるという。

なお1981年のグランプリではアラン・ジョーンズ(ウィリアムズ・フォード)が、翌年の1982年ではミケーレ・アルボレート(ティレル・フォード)がそれぞれ優勝している。

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シンガポールGPの週末、3日間共にわか雨の可能性

Singapore Nightrace (C)Honda Racing
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マリーナ・ベイ・サーキットを舞台に今週行われる2022年F1第17戦シンガポールGPの天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日、そして決勝レースが行われる日曜日の3日間共に一時にわか雨の可能性があるとしている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
9月30日(金) フリー走行 曇り一時にわか雨 26- 30度 60%
10月01日(土) 公式予選 曇り一時にわか雨 26- 30度 50%
10月02日(日) 決勝レース 曇り一時にわか雨 26- 29度 70%

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2022/09/29

シンガポールGPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるシンガポールGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(68歳:イギリス)を指名した。

元ルノー等のF1ドライバー(最高位:2位)であるワーウィック氏のスチュワード就任は今季第13戦ハンガリーGP以来となるもので、自身通算39回目。
これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の42回に次ぐものになる。
BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の会長も務めた同氏は、フットワーク時代には日本の鈴木亜久里とチームメイトだったことでも知られる。

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ウィリアムズ、アルボンのシンガポールGP出走を確認

Alexander Albon (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは同チームのレースドライバーであるアレクサンダー・アルボン(26歳:タイ)が現場復帰しシンガポールGPに出走することを確認した。

アルボンはイタリアGPの週末、虫垂炎発症より緊急入院して手術、その後さらに麻酔による合併症を起こして一時はICU(集中治療室)に入るなどして心配されていたが、その後無事回復して自宅のあるモナコに帰国し療養に務めていた。

ただ念のためシンガポールにはイタリアで代役を務めたニック・デ・フリースを帯同させるとのことだ。

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メルセデスAMG、ペトロナスとの長期提携で合意

Petronas (C)Mercedes Motorsport
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メルセデスAMGチーム(正式エントリー名:メルセデスAMGペトロナスF1チーム)は、タイトル・スポンサーでもある『ペトロナス』との間のテクニカル・パートナーシップ契約について、大幅にレギュレーションが変更となる2026年以降まで延長することで合意したことを正式発表した。

ペトロナスはマレーシアに本拠を置く国営の石油・ガス会社で、F1では過去ザウバーやフェラーリなどのサポートも行ってきた。
メルセデスAMGとの提携は2010年にスタートしている。
またF1マレーシアGPの冠スポンサーも務めていることで知られる。

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マクラーレン、日本GPなど2戦に特別カラーリング

Image (C)McLaren Racing
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マクラーレン・レーシングは今週行われる次戦シンガポールGPと続く来週の日本GP2戦で、通常のコーポレイテッドカラーである『パパイヤ・オレンジ』に代え、特別カラーリングを『MCL36』に施すことを明らかにした。

これは、マルタに本拠を置く同チームの主要パートナーである暗号交換会社『OKX』とタイアップしたもので、『フューチャーモード』と名付けられた。
アジアの2戦に絞ったのは、『OKX』の今後の市場開拓の方針に合わせたものとみられる。

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2022/09/28

2023年のF1では全6戦でスプリントレース予選

Image (C)Redbull Racing
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先に史上最多となる全24戦からなる2023年シーズンのF1カレンダーを発表したFIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)は、さらにこのうち6戦で『スプリントレース予選』方式を導入することを明らかにした。

これは、金曜日に予選を行い、その結果をグリッドとして土曜日に100kmの短距離レースであるスプリントレースを行い、その順位で日曜日の決勝レースのスターティンググリッドを決定するというもの。
2021年にはトップ3のみにポイントが与えられたが、今年はトップ8のドライバーがそれぞれポイントを獲得できるように変更されている。
チーム側からはクラッシュのリスクや作業が増加するとの声はあるが、イベントとしてはエキサイティングになると概ね好評価だ。
なおいずれのレースに導入するかはまだ決まっていない。

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アルファロメオ、周冠宇との来季契約延長

周 冠宇 (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオF1チームは、同チームのレースドライバーである周冠宇(23歳:中国)との契約を延長、2023年末までとしたことを正式発表した。

今シーズンがデビューとなる中国人初のF1ドライバー周冠宇は、バルテリ・ボタスのチームメイトとしてこれまで16戦に出場。
計3回ポイント獲得を果たし、最高位はカナダGPの8位というもの。

イギリスGPでは大きなクラッシュを演じたが、みごと復帰している。
なおボタスのほうは複数年契約を結んでいるので来季も同じドライバー・ラインナップになることが確定した。

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シューマッハ(ハース)、来季のレースシートを模索

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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これまで2年間をハースF1チームのレースドライバーとして戦ってきたミック・シューマッハ(23歳:ドイツ)だが、来季のレースシートはまだアナウンスされていない。
その裏にはジュニア育成ドライバー時代から様々な支援を受けてきたフェラーリからのサポートが終了するという事情があるためだ。
もし移籍する場合には、ウィリアムズやアルファロメオなどの名前が挙げられているものの、ライバルも多くレースシート獲得は簡単なものではないとみられる。

これについてかつてミックの父親であるミハエル・シューマッハと共にチャンピオンシップを戦ったロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは、次のように語っている。
「ミックが難しいシーズンを送ったのには本人ではどうしようもないチームやマシンといった要素もあった。
彼には父親とも異なる良い面もあるし、ぜひともF1で能力を発揮して輝いて欲しいと思っているよ」と、エールを贈っている。

ミック・シューマッハはF1傘下のF2でチャンピオンを獲得するなど『名前』だけでない有能なドライバーであることは間違いないところだ。

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2022/09/27

シート喪失のリカルド(マクラーレン)、『浪人生活覚悟』

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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あと1年の契約期間を残しながら、マクラーレン・レーシングとの契約を打ち切ったダニエル・リカルドだが、来シーズンのレースシートを手にするのは難しいようだ。
一時名前が挙げられたアルファロメオやウィリアムズなど、いずれも実現には距離があるとされる。

これを受けリカルドは、「来年のことはまだ何も決まってないよ。
でも、1年間F1で走らないとしても別にドライバー人生が終わってしまう訳じゃない。
長いスパンで考えれば、浪人生活が良い休養になるというものさ」と、F1で8勝のベテラン。

なお来シーズン、マクラーレンでリカルドの後を継ぐのは話題の新人オスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)ということになる。

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ハミルトン(メルセデス)のシーズン連続勝利記録に黄信号

L.Hamilton & M.Verstappen (C)Mercedes Motorsports
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フェルスタッペン(レッドブル)が台頭するまでF1王者として長く君臨してきたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが今年はまだ0勝、昨シーズンまで続けてきたシーズン連続勝利記録に黄信号が灯ってきた。
もし0勝に終わればマクラーレン・チームからF1デビューを果たした2007年以来、初のこととなる。

しかしこれについて聞かれたハミルトンは、記録には興味がないと意に介さない姿勢をみせている。
「僕にとって記録は重要なことじゃないからそんなことは気にしていない。
逆にそれを知って、これまで恵まれていたことに感謝するよ。
毎年勝てるチームにいて勝てるクルマに乗れていたんだからね。
記録は気にしていないけれど、毎回勝つために頑張ってはいるよ。
今年もまだ終わった訳じゃないし、残りのレースもいつもと変わらず勝つために努力はするつもりだ」

今シーズンも残りは6戦となった。

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連戦続く2023年F1カレンダーにチームから不満の声

Image (C)Pirelli Motorsport
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先にFIA(国際自動車連盟)から発表された2023年シーズンのF1カレンダーについて今回のものは暫定となってないことから形式的にはすでに最終のものと受け止められている。
しかし一部のチームはFIAから確認がないまま発表されたとして、不満の声が聞かれている。

その最大のものとしてこれまでのF1で例のない年間全24戦というグランプリの多さが槍玉に挙げられているようだ。
これを実現させるため、FIAは2週連続開催を7回、さらに3週連続開催も2回というハードスケジュールを組み込んでいるが、とりわけ10月から11月に掛けての第20戦アメリカGP、第21戦メキシコGP、さらに第22戦ブラジルGPの3週連続開催について最終合意がなく受け入れられないと態度を硬化させている。

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2022/09/26

レッドブル、『スパルコ』とスポンサー契約

Sparco (C)Redbull Racing
レッドブル・レーシングは、モータースポーツ用品の大手『スパルコ』とスポンサー契約を結んだことを明らかにした。

イタリア・トリノに本社を置くモータースポーツ用品メーカーのスパルコはとりわけレーシングスーツが有名だが、他にもステアリングやディスクホィールやシートなどモータースポーツ全般を支えている。

今回の提携によりスパルコはレッドブル・レーシングのテクニカルレースウェア・パートナーとして最新のアイテムを提供、スーツ等に同社のロゴを掲出するという。

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アストンマーティンF1首脳、「レッドブルがお手本」

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
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今シーズン、長く在籍したレッドブル・レーシングを離れ、アストンマーティンF1に移籍したダン・ファローズ氏(48歳:イギリス)が、同チームをお手本として成長させる設計図を披露した。

それによれば、前身であった当時のジャガー・チームは資金難に喘ぎ、中団グループに埋もれる弱小チームだったものの、レッドブルのディートリッヒ・マテシス/オーナーが資金援助したことにより劇的に戦闘力アップを実現、トップチームへと躍進させたことを成功体験にしたいというもの。
アストンマーティンF1も同様にカナダの富豪であるローレンス・ストロール氏が巨額の投資をして改革を図っている。

レッドブルではエアロダイナミックス部門の責任者だったファローズ氏だがアストンマーティンF1ではテクニカル・ディレクターの要職に就き、その成功体験を活かすことが期待されている。

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ハースF1に大型スポンサー獲得の噂

 Haas F1 Logo (C)Haas F1 Team ロシア軍によるウクライナ侵攻をきっかけにタイトル・スポンサーを務めていた『ウラルカリ』との契約を解除して以来、資金的にも困難な状況にあったハースF1チームに朗報の噂が聞かれるかも知れない。

 

それによればこの唯一アメリカを母国とするこのF1チームに、地元のアメリカ企業が3年間という大型契約を結ぶというもの。
まだその名前は伝えられていないが、おそらくタイトル・スポンサーに就くレベルと想定されている。

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2022/09/25

待機のデ・フリース(ウィリアムズ)、パスポートでドタバタ

Alexander Albon (C)Williams Racing
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急性の虫垂炎でイタリアGP欠場を余儀なくされたウィリアムズ・レーシングのアレクサンダー・アルボン(26歳:タイ)は、その後手術による合併症に罹患したことが発覚したものの、現在は体調も良好で次戦シンガポールGPには出場できるとしている。

ただ走行に先駈けF1ドクターの診察をクリアすることがレギュレーションで求められているため、チームは万一に備えて今回もニック・デ・フリースを再び代役としてスタンバイさせる方針だ。
ところがデ・フリースはパスポートが日本遠征の手続のため大使館にあり、シンガポール行きに間に合うか懸念であるとのこと。
ちなみに今回のインターバルに予定した英国ファクトリーでのシミュレーションテストはキャンセルになったという。

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FIA、コルトン・ハータのスーパーライセンス特例認めず

Colton Herta (C)McLaren Racing
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かねて話題になっていたコルトン・ハータ(22歳:アメリカ)のスーパーライセンス発給について、FIA(国際自動車連盟)は特例を認めないことを正式に発表した。
インディカー・シリーズ参戦のハータはF1の規定で40ポイントが必要なところ、まだ36ポントに留まっていたが、特例措置を認めるようレッドブルが嘆願していたもの。

これを受けレッドブルはハータのF1デビューを断念、次の候補として現ウィリアムズのニック・デ・フリース(27歳:オランダ)の起用を検討していると伝えられる。
デ・フリースはすでにメルセデス等のマシンでフリー走行出走の経験があるうえ、先のイタリアGPでは病気欠場のアレクサンダー・アルボンの代役としてみごと初レース初入賞と活躍をみせ高い評価を得ている。

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新たにF1コロンビアGPが新規開催に名乗り

Juan Montoya (C)McLaren Group
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先に明らかにされた2023年のF1カレンダーでは全24戦という史上最多のイベントが組まれていたが、2024年ないし2025年には南米のコロンビアも新規開催を計画していることがわかった。
それによれば、場所はアトランティコ県人口約127万人コロンビア第4の大都市であるバランキージャ市が候補に挙げられているという。
実現すればブラジルGPと並ぶ南米で2番目のグランプリとなる。

コロンビアでF1が行われたことはないが、ウィリアムズやマクラーレン等で通算7勝を記録他ファン・モントーヤ(47歳)の出身国として知られている。

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2022/09/24

譲歩迫られたモナコGPの新たな3年契約

Monaco Marshal (C)Ex.Sahara Force India F1
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一時は新たな開催契約が破談になったとも伝えられたF1伝統のモナコGPが3年契約で合意したことが判明、他のサーキット関係者からは驚きの声が聞かれた。
その裏には、いくつかの点で大きな譲歩があったようだ。

例えばサーキット場内の看板について、F1はロレックスと独占契約を結んでいるが、モナコGPの主催者であるACM(オートモビル・クラブ・ド・モナコ)はライバルのタグホイヤーとスポンサー契約を交わしている。

またこれまで最も低いとされてきた開催権料は約2倍に引き上げられたとのこと。
さらにこれまで許された地元テレビ局(テレ・モンテカルロ)による独自放映は断念に追い込まれたと伝えられている。
なおモナコ独自の木曜日からスタートする独自日程もすでに通常スケジュールに変更を余儀なくされている。

F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOによればモナコGPにはさらなる施設改修が求められているとのことだ。

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ウィリアムズ、今季末でラティフィとの契約終了

Nicholas Latifi (C)Williams Racing
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23日(金)、ウィリアムズ・レーシングは同チームのレースドライバーであるニコラス・ラティフィ(27歳:カナダ)との契約を2022年末で終了することを正式発表した。
今季のチームメイトであるアレクサンダー・アルボン(26歳:タイ)は残留が確実とみられているが、ラティフィの後任は未定。

2020年に同チームからF1デビューを果たしたラティフィは2021年に2度入賞(7位・9位)したもののチームが期待する結果は残せなかった。
とりわけ今季はアルボンがすでに3回入賞しているのに比べ、不振が目立っていた。

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ブレーキ問題に泣いたマクラーレンとリカルド

Daniel Ricciardo (C)McLaren Group
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昨季は中団グループから抜け、3位フェラーリまで接近したマクラーレン・レーシングだったが、今季は開幕から出遅れ、アルピーヌに大差を付けられるランキング5位に留まっている。
その原因について同チームのアンドレアス・ザイドル代表はシーズン序盤、不安定なブレーキ問題が影響したことが響いたと説明した。

「開幕戦に先駈けて行われたシーズン前テストでブレーキがオーバーヒートする問題が発覚した。
当初はすくに対応できると考えていたが、この解決にシーズン序盤戦の多くを費やすことになった。
幸い問題は解決したものの解決にファクトリーのリソースを投入する羽目に追い込まれたことから肝心のチャンピオンシップでライバルの先行を許す結果になったのは悔やまれる」と、ザイドル代表。

また、巧みなブレーキング技術で幾多のオーバーテイク・シーンを演じてきた同チームのダニエル・リカルドにとってもこれが『痛いトラブル』になったことは疑いないところだ。

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2022/09/23

リカルド(マクラーレン)、「シート喪失受け入れる」

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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来シーズンまで有効な契約を有していたとされるダニエル・リカルドだが、結局マクラーレン・レーシングでの2023年の契約については白紙に。
リカルドのシートには話題の新人オスカー・ピアストリが座るということになる筈だ。

一方、一時アルピーヌやウィリアムズ、ハースなどの前が挙げられたもののリカルド自身はF1から離れるという可能性が高くなった。
これについてリカルド自身は次のように語っている。

「来年、僕がF1のグリッドにいないなんて考えていなかったけれど、別にそれは僕の人生において大きな問題じゃない。
F1にいればそれを愉しんだだろうけれど、そのためにすべてを打ち込む気持ちはない。
元々自分の力が及ばない世界というのもあるんだしね」と、大人の見解。
マクラーレンでは結局2021年イタリアGPの1勝に留まった。

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アルファタウリ、角田裕毅の2023年残留を正式発表

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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22日(木)、スクーデリア・アルファタウリは同チームの角田裕毅が残留、2023年も引き続きレースドライバーとして継続することを正式発表した。
日本人ドライバーとして唯一の角田裕毅はこれで3年目のシーズンを迎えることになる。
なおチームメイトは引き続きピエール・ガスリーになることがすでに発表されている。

現在イタリア・ファエンツァに居住して心身共にチームと一体の生活を送っている角田は「引き続きF1で戦う機会をくれたチーム、レッドブル、そしてホンダの支援に感謝している。
来年はもちろんのこと、まだ今シーズンの戦いも残っているので残りのレースでも全力を尽くしたい」と、意欲をみせた。

同チームのフランツ・トスト代表も「必ずしも結果に結び付いていないとはいえ、ユーキは間違いなく学習して成長している。
3年目のシーズンはその成長を証明するものになるだろう」と、エールを贈っている。

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ステファーノ・ドメニカリ/CEO、「10チームで十分」

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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2026年からのアウディ&ポルシェによる参入が確定したものの、これがF1のチーム数拡大には繋がらない模様だ。
F1の新規参入には巨額の加入金が必要とされるが、それ以前に新たな参画自体をF1が望んでいないことが露呈したためだ。

これはステファーノ・ドメニカリ/CEOが語ったもので、同氏は「F1は現在の10チーム体制でうまく運営されている。
11番目のチームが現れたとして、拡大にいくらかのメリットはあるが、逆に拡大による弊害もある。
私としては今あえて動かす必要はないと考えている」とした。

F1の責任者の方針が拡大に消極的であることを考えると、アンドレッティ親子やアウディ&ポルシェらの新規参入、さらにはコルトン・ハータのライセンス特例措置などが難航した理由も理解できそうだ。

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2022/09/22

ジャック・ドゥーハン、F1昇格のチャンス

Jack Doohan (C)Alpine F1 Team
アルピーヌF1チームの育成ドライバーであるジャック・ドゥーハン(19歳:オーストラリア)にF1昇格のチャンスが巡ってきたかも知れない。

2輪モトGPのレジェンドであるミック・ドゥーハンの子息であるジャックは、昨季FIA・F3選手権でランキング2位に、そしてF2にステップアップした今季は現在ランキング4位で、残りのレース次第でスーパーライセンス発給の可能性も持っている。

アロンソの突然の移籍表明により空席となったアルピーヌのシートには当初オスカー・ピアストリが、これが破談になるとピエール・ガスリーやコルトン・ハータらの名前が挙がっているもののまだ決定していない。
いきなりドゥーハンが昇格となればまだ10代選手の大抜擢といういうことになる。

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ポルシェ、次の計画はウィリアムズに焦点か

Porsche (C)Porsche AG
共に2026年シーズンからのF1参戦の姿勢を明らかにしているフォルクスワーゲン・グループのアウディ&ポルシェだが、アウディがエンジン・サプライヤーとしての形態を明確にしているのに対し、ポルシェのほうは、チーム買収を窺っていることがわかった。

このため契約交渉していたレッドブルとの話し合いは破談が伝えられたが、次の新たな目標はウィリアムズ・レーシングであるという。
具体的にはポルシェの冠のもと、アウディ製のPU(パワーユニット)を搭載するという、アルファロメオのような体制が検討されているとのこと。
ただ今回の混乱でポルシェの経営陣の中には以前ほど熱心でなくなった者がいるとも伝えられていて、予断を許さない状況にあるようだ。

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2025年まで契約延長のモナコGPに安堵の声

2022 Scene (C)Pirelli Motorsport
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世界三大レースの一つとしても知られる伝統のモナコGPだが、安全管理の面からもうこのような形態でグランプリは限界との声も聞かれていてF1側と主催者との交渉が難航、2023年以降の開催が確定していなかった。

しかし今回発表された来シーズンのF1カレンダーではいつも通り5月にスケジュールが掲載されていて、ファンも胸をなで下ろした恰好だ。
モナコGPの主催者であるACM(オートモビル・クラブ・ド・モナコ)によれば、F1とは2023年から2025年までの3年間、契約を延長することで合意したということだ。

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2022/09/21

2023年F1カレンダー(09月20日)

20日、2023年のF1カレンダーがFIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)から正式発表された。
それによれば来季のF1は史上最多となる全24戦に拡大。
新規開催がアメリカ第3のグランプリとしてラスベガスGPが1982年以来の復活、他にも中国GPやカタールGPも復活した一方で、フランスGPが脱落している。
また日本GPは9月開催に前倒しとなった。

【2023年F1カレンダー】(09/20)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月05日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
2 03月19日 サウジアラビアGP ジェッダ特設コース
3 04月02日 オーストラリアGP アルバートパーク特設コース
4 04月16日 中国GP 上海サーキット
5 04月30日 アゼルバイジャンGP バクー特設コース
6 05月07日 マイアミGP マイアミ特設サーキット
7 05月21日 ロマーニャGP イモラ・サーキット
8 05月28日 モナコGP モンテカルロ特設コース
9 06月04日 スペインGP バルセロナ・サーキット
10 06月18日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
11 07月02日 オーストリアGP レッドブルリンク
12 07月09日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
13 07月23日 ハンガリーGP ハンガロリンク
14 07月30日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
15 08月27日 オランダGP ザンドフールト・サーキット
16 09月03日 イタリアGP モンツァ・サーキット
17 09月17日 シンガポールGP シンガポール特設コース
18 09月24日 日本GP 鈴鹿サーキット
19 10月08日 カタールGP ロサイル・サーキット
20 10月22日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
21 10月29日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
22 11月05日 サンパウロGP インテルラゴス・サーキット
23 11月18日 ラスベガスGP ラスベガス特設サーキット
24 11月26日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

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コルトン・ハータ、「特例措置など望んでない」

Colton Herta (C)McLaren Racing
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まだ来季のレースシートが確定していない複数のチームにとって、有能なインディカー・ドライバーであるコルトン・ハータ(22歳:アメリカ)の去就は注目されるものだった。
しかしFIA(国際自動車連盟)がハータへのスーパーライセンス発給に特例を認めなかったことにより逃げ道が閉ざされる結果になっている。

これについて当のハータは自身の関与しない形で計画は進められていたと述懐している。
「確かに世界有数のシリーズであるインディカーへの評価は低すぎるとは僕も感じる。
でもルールはルールであって、それを尊重するFIA(国際自動車連盟)の立場は評価できるよ。
その構造を僕は理解しているから、特例として参加することなど望んでいないんだ」と、ハータ。

ハータを巡ってはすでにテストも行ったマクラーレン・レーシングやアルピーヌF1、レッドブル(アルファタウリ)など多くのチームが関心を示していたとみられる。
今回浮上したスーパーライセンス発給に関するインディカー・シリーズへの評価には他の多くの関係者からも疑問の声が高まっている。

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フェルスタッペン(レッドブル)、個人スポンサーに税務トラブル

Jumbo (C)RedBull Racing
目下、2度目のタイトル獲得に向けてチャンピオン・ロードを走り続けるレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンだが、パーソナル・スポンサーに税務トラブルがあることがわかった。

フェルスタッペンのマネージャーによれば、長年に渡り同選手のパーソナル・スポンサーとして支援を続けて来たオランダのスーパーマーケット『ジャンボ』の経営者がオランダの税務当局によりマネーロンダリングの嫌疑で逮捕されたというもの。
子れまでのところ、フェルスタッペンの活動に支障が出ることはないという。

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2022/09/20

コルトン・ハータのF1挑戦は手詰まりに

Colton Herta (C)McLaren Racing
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マクラーレンやウィリアムズなど複数のチームで名前が挙がったインディカー・ドライバーであるコルトン・ハータ(22歳:アメリカ)によるF1挑戦だったが、最終的にレッドブルが断念したことにより、2023年参戦の夢は潰えたようだ。

直接の原因はF1参戦に必要なスーパーライセンスの取得に目途が立たなかったことで、ハータの有力な支援者であったアンドレッティ親子はF1の閉鎖的な慣習に納得が行かない様子だ。
父親のマリオ・アンドレッティ氏はF1でチャンピオン獲得まで至ったが、力を発揮できずに終わった息子のマイケル・アンドレッティ氏は差別的だった当時の自身のF1体験が蘇るようだ。

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アルピーヌF1、次戦シンガポールで大幅アップデート

Alpine 『A521』 (C)Alpine F1 Team
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アロンソのチーム離脱を受け、後任のドライバー選定で混乱が続くアルピーヌF1チームだが、マシンのアップデートのほうは予定通り進捗をみせている。

それによれば同チームの『A521』は次戦シンガポールGPで新設計のフロアパネルをメインとするエアロダイナミックス面で大幅な新パーツの投入が予定されているものという。
目下、コンストラクターズ・チャンピオンシップでアルピーヌF1はマクラーレン・レーシングとの激しいバトルを演じていて、今回のバージョンアップは重要な転機になるかも知れない。

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相模原市庁舎に「角田裕毅特設応援ブース」設置

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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いよいよ3年ぶりに母国に帰って来る日本GP。
F1ドライバー不在だった日本に、小林可夢偉以来となるF1ドライバーが凱旋する。
アルファタウリの角田裕毅(22歳)だ。

その出身地である相模原市では、渡欧前の幼少期を過ごしたということで市の本庁舎に「角田裕毅特設応援ブース」の設置を明らかにした。
残念ながらF1マシンの展示はないが、角田裕毅が実際に戦った現物のレーシングカートや紹介パネルなどが展示されるという。
相模原市からは片山右京が、またお隣の町田市からは佐藤琢磨と、いずれもこの地域から複数のF1ドライバーを輩出している。

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2022/09/19

来季のアルファタウリはデ・フリース&角田裕毅か

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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フランスの専門紙『オート・エブド』らが、来季のアルファタウリのドライバー・ラインナップについて新たな見解を報じ注目されている。
それによればすでに契約更改が伝えられたピエール・ガスリーは、アルピーヌF1に移籍。
その後釜にはイタリアGPの活躍でいま急速に評価を高めたニック・デ・フリース(27歳:オランダ)を抜擢、角田裕毅とのコンビになるというもの。

その背景には、レッドブル・グループでドライバー選定に大きな影響力を持つヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーとデ・フリース(ウィリアムズ)が密会していたとの報道があるようだ。

一方、一時注目を集めたインディカー・ドライバーであるコルトン・ハータ(22歳:アメリカ)の抜擢はF1スーパーライセンス発給の見込みが立たない状況から断念に追い込まれたということだ。

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レッドブル、ポルシェと破談で再びホンダと提携も

Powered by Honda (C)Scuderia Toro Rosso
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レッドブルとポルシェは2026年からの活動について長く交渉を続けてきたが、ポルシェがレッドブルの50%の株式を購入し、全く対等な立場での参入の意思をみせたことから難航、レッドブルからは提携交渉はすでに白紙に戻ったとの声明が発せられた。

そこですでに準備が進められてきたレッドブル・パワートレインズからの供給という形態が再び脚光を浴びることになるが、これにホンダのHRC(ホンダ・レーシング)が密接に協力するという案が急浮上しているとのことだ。

これは2025年までの両者の協力形態と近く、現実味がある方策とみられている。
皮肉なことに、F1撤退を表明してからのホンダ製パワーユニットは最強で勝利を積み重ねている。

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ハミルトン(メルセデス)、「勝つならシンガポール」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2007年、まだ22歳の時マクラーレン・メルセデスからF1デビューを果たしたルイス・ハミルトンは、このデビュイヤーにいきなり4勝を記録したが、以来昨季まですべてのシーズンで最低1勝を記録し続け来た。
しかし今シーズンはこれまで2回の2位表彰台が最高でまだ1勝も記録していない。
もしこのまま0勝で終わった場合、キャリア初の屈辱ということになる。

これについて当のハミルトンは、次のように語っている。
「シーズン当初に比べれば、はるかにクルマの状況は良くなっているよ。
でもこればっかりはライバルもあることだし、われわれの力だけで勝てるかどうかはわからない」

なお残されたグランプリを考えると、その中で一番メルセデスが勝つ可能性が高いのは次のシンガポールGPだとしている。
これまでこのシンガポールGPでは4勝をハミルトンは記録。
これはセバスチャン・ベッテルの5勝に続くものだ。

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2022/09/18

ステファーノ・ドメニカリ/CEO、他にもF1改革素案

Image (C)Pirelli Motorsport
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昨シーズンから一部のグランプリで採用されたスプリントレース予選は、今年すでにロマーニャGPとオーストリアGPで行われ、あとは11月のブラジルGPでも実施される予定になっているが、現場からは必ずしも賛同の声は聞かれていない。
それでもこれを積極的に推進するF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは改革の動きを低める気はさらさらないようだ。

同氏は「F1の長い歴史の中で、これまで何回も予選のフォーマットはいろいろトライして現在の形を作り挙げてきた。
それならこれからもまた新しい道を探るのは必要な筈だ。
最終的に観客から支持されるものを見つけていきたい」と前向き姿勢をみせている。

同氏の胸中には、他にも『リバースグリッド方式』やフリー走行セッションにおいても『ファステストラップ・ポイント』を授与するなどの腹案を持っているとされる。

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アウディF1の代表にクリスチャーノ・ダ・マッタの名前

Audi (C) Audi AG
2026年シーズンからのF1参戦を計画しているアウディF1のチーム代表に元F1トヨタ・チームのレースドライバーだったクリスチャーノ・ダ・マッタ(48歳:ブラジル)の名前が浮上している。
これはイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じたもので、すでに獲得した120人ほどといわれるF1スタッフの頂点に立つことになる。

2003-4年の2年間に参戦したF1では予選3位(日本)、決勝6位(スペイン、ドイツ、モナコ)。
それ以前にニューマン・ハースから参戦したインディカー・シリーズ(当時CART)ではシリーズ・チャンピオンに輝いている。
なお2006年のロードアメリカ・テストで瀕死の重大事故に見舞われている。

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レッドブル首脳、「アメリカはハータの力に気付いてない」

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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現在インディカー・シリーズに参戦中のコルトン・ハータ(22歳:アメリカ)について、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは「アメリカはハータの力に気付いていない」との想い入れ見解を明らかにした。

ハータにはマクラーレンやアルピーヌに加え、ガスリーが移籍した場合のアルファタウリにも名前が挙がっていて、多くの関係者の関心を引いている。
しかし現行でF1スーパーライセンス発給の40ポイントには届かない32ポイントに留まっていて、所属するアンドレッティ・オートスポーツはFIA(国際自動車連盟)に特例措置を申し入れているものの、現状認められてはいないという。
その場合、アルピーヌF1で予定されるプライベートテストはキャンセルの可能性もありそうだ。

マルコ博士は「アメリカではハータの能力が正当に評価されていない。
グランプリを3つも開く国なのに、これは残念なことだ」と、経済効果にも言及した。

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2022/09/17

FIA、CEO(最高経営責任者)職にロビン氏指名

FIA
FIA(国際自動車連盟)はその組織内に、経営部門の責任者としてCEO(最高経営責任者)職を設けることを示していたが、今回ナタリー・ロビン氏をのそポジションに指名した。
FIAの組織改革は、昨年末新会長に選出されたモハメド・ビン・スライエム氏が公約としていたもので、これまで人選が進められていた。

アメリカとスペインの両国籍を持つロビン氏はダイムラー・クライスラーや日産をそれぞれ歴任、現在はスイスのボルボでCEOを務めていたが、今回FIA史上初の役職に就いた人間として名前が残ることになる。

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J.エルカーン会長、フェラーリ・チームの騒動沈静化に乗り出す

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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先のイタリアGPでは、ルクレールがポールポジションからスタートしながらホームでの勝利を逸し、結局7位から順位を上げたライバルのフェルスタッペン(レッドブル)にトロフィーをさらわれる形となった。
これにはこれまでもフェラーリ・チームの運営に懐疑的だったティフォシや地元メディアから批判的な攻撃が浴びせられることとなった。

これについてフェラーリのジョン・エルカーン会長は逆風を収めるべく動き出している。
「F1チームがすべて素晴らしい活動をしているとは言えないにしても、ビノット(フェラーリ・チーム代表)はチームをまとめ良くやっている。
どこかに解決すべき不振の責任があるとしても、それはビノットだけに浴びせられるものではないし、そもそも誰か一人にぶつけるというのは正しくない。
まずはチームの前進のため、われわれはビノットを支持していく」

お家騒動が常態の跳ね馬チームだが、ボヤのうちに沈静化を図りたいところだ。

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セバスチャン・ベッテル、1月の『ROC』参戦確定

Sebastian Vettel (L)(C)Ferrari S.p.A
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すでに今季限りでF1生活に終止符を打つことを明らかにしたセバスチャン・ベッテル(35歳:ドイツ)だが、来年1月に行われる『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』にドイツ代表として参戦することが主催者から正式発表された。
イベントは1月28日と29日にスウェーデン北部にある氷結のサーキットで開催される。

ドイツは伝統的にこのイベントには強く、かつてミハエル・シューマッハの全盛時期にはベッテルと組んで幾多の世界制覇(Nations Cup)を成し遂げてみせた。
今回ベッテルはトータル11回目の参加となるが、F1引退後、最初のイベントとなるROCに意欲をみせている。

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2022/09/16

アルピーヌF1、ジョビナッツィをプライベートテストに

Antonio Giovinazzi (C)Haas F1 Team
アルピーヌF1チームは、今月後半に予定されているプライベートテストに昨年までアルファロメオで戦ってきたアントニオ・ジョビナッツィ(28歳:イタリア)を起用する方針を明らかにした。
場所はハンガリーGPのハンガロリンクになる。

ジョビナッツィは先のイタリアGPでハースF1から金曜日のフリー走行1回目セッションに参加したばかり。
本来はフェラーリ系のドライバーだが、オスカー・ピアストリのマクラーレン・レーシング移籍により空席となったテストにレンタルの形での参加が実現したもの。
場合によっては来季のレースシートに繋がるかも知れない。

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フェラーリ、アメリカGP金曜にシュワルツマン起用

Robert Shwartzman (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、各チームに義務付けられているシーズン中2回の金曜日フリー走行1回目セッションでの若手ドライバー起用について、フェラーリ・チームはこれに同チームのテストドライバーであるロバート・シュワルツマン(22歳)を充てることを明らかにしているが、そのうち1回はオースティン・サーキットのアメリカGP(10月23日決勝)になることがわかった。
ルクレール&サインツ、どちらのマシンになるかは未定であるとしている。

2019 年にFIA・F3選手権でチャンピオンを獲得したシュワルツマンは、昨年のFIA・F2選手権でチームメイトのオスカー・ピアストリに次いでランキング2位となった。
今シーズンはフェラーリのテストドライバーの1人としてシミュレーターでマシン開発にあたっている。
また、昨年のアブダビ合同テストで、フェラーリとハース両方のマシンをテストした経験を持つ。

なおシュワルツマンはロシア国籍ということで、一時ウクライナ侵攻問題での制裁の対象にあたるか問題になったが、所有するレーシング・ライセンスがイスラエルの連盟の発行するものだとしてクリアということになっている。

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フェルスタッペンに年間最多勝利記録の期待

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ライバルとの拮抗した戦いが予想されたチャンピオンシップだったが、ここまで16戦を終えてなんとフェルスタッペン(レッドブル)が11勝と圧倒的な強さをみせる展開となっている。
こうしたことからこのオランダの若者には年間最多勝利記録更新の期待まで高まってきている。

これまでの年間最多勝利記録は、2004年に当時フェラーリ・チームのエースだったミハエル・シューマッハが記録した13勝となっている。
今季はまだ6戦を残していることから6レースで3回以上勝利すれば新記録達成ということになり、これは十分に現実味があることになる。
ただ今年は全22戦だったが、シューマッハが作った記録は年間18戦でのものだった。

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2022/09/15

A.パロウのマクラーレン・テスト契約やっと成立

Alex Palou (C)Honda Racing
マクラーレン・レーシングが先に発表した現インディカー・ドライバーであるアレックス・パロウ(25歳:スペイン)との2023年のテスト契約がやっと正式に成立したことがわかった。

これは7月にマクラーレン・レーシングから発表されたものだが、現在所属するチップガナッシ・レーシング側から契約が重複しているとの抗議を受け、宙に浮いた形になっていたもの。
折りしもオスカー・ピアストリを巡るアルピーヌF1のような二重契約で揉めていたことになる。

今回の発表によりパロウは2023年にインディカーのチップ・ガナッシ・レーシングに残留、一方で、マクラーレンのF1テストに参加する機会が与えられることになった。

GP3やF2などで経験を積んだパロウは2019年に日本のスーパーフォーミュラに参戦、総合3位と共にルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。
2020年はアメリカに渡り、インディカー・シリーズに挑戦。
翌2021年には参戦2年目にしてシリーズ・チャンピオンを獲得した。
テストに使われるクルマは規定により2021年型マシンの『MCL35』になる。

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ハースF1にベテラン・エンジニア加入

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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今シーズン進境著しいハースF1チームに、これまで複数のトップチームで活躍してきたベテラン国人エンジニア、マーク・スレイド氏が加入することがわかった。

スレイド氏は91年にマクラーレンに加入するとミカ・ハッキネンの担当レースエンジニアとして2度のタイトル獲得に貢献。
その後もメルセデスAMGではミハエル・シューマッハを担当、さらにキミ・ライコネンやニコ・ヒュルケンバーグらとも仕事を重ねてきた豊富な経験を持つ。

ハース加入後はマグヌッセンのマシンのチーフ・エンジニアとして仕事を始める予定。
まだ若いハースF1で、スレイド氏の豊富な経験が役に立つこと必至だ。

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アルボン(ウィリアムズ)、無事退院・帰国

Alexander Albon (C)Williams Racing
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イタリアGPの週末、虫垂炎発症より緊急入院して手術、その後さらに麻酔による合併症を起こして一時はICU(集中治療室)に入るなどして心配されたウィリアムズ・レーシングのアレクサンダー・アルボン(26歳:タイ)だが、無事回復して自宅のあるモナコに帰国したことがチームから伝えられた。

急きょ代役を務めた新人のニック・デ・フリースがいきなり入賞・ポイント獲得を果たすなど大活躍を演じていて、病床でゆっくり休んでもいられなかったとの穿った見方もあるようだが、医師によれば回復は順調であるとのことで、本人は母国に近い2週間後のシンガポールGP参戦に意欲をみせているという。
2019年、アルボンはこのシンガポールGPで6位入賞(レッドブル・ホンダ)を果たしている。

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コルトン・ハータ、アルピーヌF1テストの計画

Colton Herta (C)McLaren Racing
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現在参戦するインディカー・シリーズから、早ければ2023年にもF1への転向が期待されるコルトン・ハータ(22歳:アメリカ)だが、ハータを擁するアンドレッティ・オートスポーツによれば、F1参戦に必要なスーパーライセンス獲得の資格を得るのに必要な40ポイントに達することができず、FIA(国際自動車連盟)に特例措置を求めてるものの、今のところ見通しは立っていないという。

それでもハータ陣営は、すでに行われたマクラーレンだけでなく、今度はアルピーヌF1のマシンをテストする計画を明らかにするなど着々とF1転向への準備を進めているようだ。
レギュレーションによりプライベートテストに使われるのは旧型のマシンということになる見込み。

なおチームによればこれはあくまでもプライベートテストで、即来季の契約交渉に繋がるものではないと牽制している。

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2022/09/14

ハースの来季シートにヒュルケンバーグの名前

Nico Hulkenberg (C)Aston Martin F1
来季、ミック・シューマッハの更迭が噂になっているハースF1チームの後任候補に元ルノー等のベテラン、ニコ・ヒュルケンバーグ(35歳:ドイツ)の名前が浮上していることがわかった。

フェラーリ製パワーユニットを搭載するハースF1では、フェラーリの強い支援を受けるシューマッハをこれまで起用してきたが、いまいち期待に応えていないうえに今年限りで同選手がフェラーリからのサポートから離れることが確実になったことが原因とみられる、

これを受けドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』は、ギュンター・シュタイナー代表が後任として経験豊富なヒュルケンバーグに白羽の矢を立てたと報じたもの。
ヒュルケンバーグが最後にフルタイムのF1シーズンを送ったのは2019年のルノーまでだが、その後も新型コロナウイルスに感染した当時レーシングポイントのセルジオ・ペレスやランス・ストロールの代役として3戦に出場、現在はアストンマーティンF1でリザーブドライバーとして待機している。

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深刻だった、アルボン(ウィリアムズ)の体調

Alexander Albon (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは先のイタリアGPを体調不良で欠場した同チームのレースドライバーであるアレクサンダー・アルボン(26歳:タイ)のその後の症状について次のように説明した。

それによれば土曜日になってアルボンは腹痛を訴え医師の診察を受けたところ虫垂炎であることが判明、入院先の地元病院で緊急の腹腔鏡手術を受けた。
しかし術後、麻酔の合併症に見舞われ呼吸不全に陥ったため、集中治療室に移され。アルボンは一時人工呼吸器が付けられるなど緊張する事態となったが、日曜日にはめざましい回復をみせたという。
幸い今週半ばには退院できるとの見通しが報告されていて、今のところ次戦シンガポールGP(10月2日:決勝)には無事復帰できるとのことだ。

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フェルスタッペン(レッドブル)、「ブーイング気にしない」

2019 Scene (C)Ferrari S.p.A
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ティフォシの聖地モンツァで行われたイタリアGPだったが、しかし今年もトップでチェッカーフラッグを受けたのは真紅のマンではなかった。
その結果、スタンドを真っ赤に埋め尽くした数多くのティフォシからはゴールと共に容赦ないブーイングが浴びせかけられた。

これについて優勝したフェルスタッペン(レッドブル)は、「もちろんコクピットにいても観客の声援は聞こえて来るよ。
でも熱心なファンというのはどこのグランプリでもいる訳だし、それは受け入れられるべきもの。
ブーイングが浴びせられたとしてもわれわれが今日成し遂げたこは否定されないし、今この瞬間を愉しんでいるよ」と、余裕をみせた。

ただ目の肥えたフェラーリのファンによれば、ブーイングはレースがイエローコーションのままセーフティカー先導で終わったことに抗議の意志を表したものという報道もあるようだ。

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2022/09/13

ペレス(レッドブル)が連続最速ピットストップ

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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11日(日)行われたイタリアGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、連続してセルジオ・ペレスがピットストップした際のレッドブル・レーシングのクルーだった。

ペレスはこのレース6位でフィニッシュしたが、それを支えるクルーは2.10秒というタイムでコースに復帰させたもの。
今回の2位はルクレールのフェラーリで2.21秒、3位も同じくフェラーリ/サインツで2.39秒だった。

またこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのはアルボン(ウィリアムズ)の代役として突然のF1デビューを果たした新人のニック・デ・フリースだった。
ボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワードは6位になったペレス(レッドブル)で、46周目にソフトタイヤで記録した1'24.030で獲得している。

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アストンマーティン、フェリペ・ドラゴビッチを育成ドライバーに

Felipe Drugovich (C)Aston Martin F1 Team
アストンマーティンF1チームは、他チーム同様に若手育成プログラムを設立、その最初のメンバーとしてフェリペ・ドラゴビッチ(22歳:ブラジル)を指名したことを明らかにした。

ドラゴビッチは2022年のF2チャンピオンに輝いた期待の新人。
今季最終戦終了後に行われるアブダビ合同テストへの参加が予定されている他、2023年には同チームの公式リザーブドライバーに就いて経験を重ねる予定という。

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ガスリー(アルファタウリ)、「DRSトレインが夢に」

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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今回のイタリアGPで今季5度目の入賞を果たしたアルファタウリのピエール・ガスリーだが、中団グループで思うような走りができない不本意な辛抱のレースだったようだ。

「僕ら中団のチームとしては8位フィニッシュというのは悪くない結果。
その意味では満足できるレースと言えるけど、思うように自分のペースで走れないというのはフラストレーションが溜まるものだったね。
お互いが拮抗しているとDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を使ってもオーバーテイクまで至らないんだよ。
今日はずっとマクラーレン(リカルド)のお尻ばかり見続けていた気がするよ。
しばらくはマクラーレンのリヤウィングがずっと夢に出るんじゃないかな」と、ガスリー。

ちなみにDRSが使える状態でマシンが連なってしまう状況を『DRSトレイン』と名付けのはチームメイトである角田裕毅(アルファタウリ)だとされる。

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ガスリー(アルファタウリ)、「DRSトレインが夢に」

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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今回のイタリアGPで今季5度目の入賞を果たしたアルファタウリのピエール・ガスリーだが、中団グループで思うような走りができない不本意な辛抱のレースだったようだ。

「僕ら中団のチームとしては8位フィニッシュというのは悪くない結果。
その意味では満足できるレースと言えるけど、思うように自分のペースで走れないというのはフラストレーションが溜まるものだったね。
お互いが拮抗しているとDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を使ってもオーバーテイクまで至らないんだよ。
今日はずっとマクラーレン(リカルド)のお尻ばかり見続けていた気がするよ。
しばらくはマクラーレンのリヤウィングがずっと夢に出るんじゃないかな」と、ガスリー。

ちなみにDRSが使える状態でマシンが連なってしまう状況を『DRSトレイン』と名付けのはチームメイトである角田裕毅(アルファタウリ)だとされる。

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2022/09/12

2022 Italian Grand Prix - Sunday (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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ピレリ副会長兼 CEO マルコ・トロンケッティ・プロヴェーラのコメント:
「イタリアの自動車テクノロジーと知見の祝福」

「モンツァ 100 周年とピレリ 150 周年を記念する我々のホームグランプリにおけるイタリアの自動車テクノロジーと知見を祝福する機会において、我々は重要な役割を担っていることを誇りに思います。
我々は、世界中で開催される 250 近くのチャンピオンシップへ向けた最先端テクノロジーのモータースポーツタイヤを製造するだけではなく、ピレリ・ハンガービコッカに象徴されるように文化と芸術を支援しています。そのため、ピレリは、モータースポーツの頂点にふさわしいユニークなトロフィーで今回のグランプリを記念したかったのです。過去と現在をリンクする芸術的トロフィーを制作したパトリック・トゥットフオコとピレリ・ハンガービコッカに感謝します」

TYRE TALES: HOW THE RACE WAS WON
ポールシッターのフェラーリのシャルル・ルクレールがバーチャルセーフティーカー導入周回中にピットストップした後、7 番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップに立つまで、わずか 12 周でした。この両ドライバーは、P Zero レッド・ソフトタイヤでスタートした 5 名中の 2 人でした。他の 15 名は、P Zero イエロー・ミディアムタイヤでスタートしました。フェルスタッペンは、ソフトタイヤの低いデグラデーションを活かし、予定のピットストップを 25 周目に行いました。ミディアムタイヤに交換して 2 位でコースに戻ったフェルスタッペンは、ルクレールが 2 回目のピットストップを行った時点で再度トップに立ちました。レース終盤にセーフティーカーが導入されたことで多くのピットストップが行われましが、セーフティーカー導入周回のままフィニッシュとなり、大勢に影響はありませんでした。

BEST OF THE REST: THE ALTERNATIVE STRATEGY
多様な戦略が展開され、トップ 10 中で 8 種類の戦略が見られました。セーフティーカー導入に伴うピットストップを除けば、勝利戦略は 1 ストッパーでしたが、ルクレールは、ソフトとミディアムを使用した 2 ストップ戦略を実行しました。また、メルセデスのジョージ・ラッセルは、表彰台に上ったドライバー中でただ一人、P Zero ホワイト・ハードタイヤを使用しました。

EON
トラックを見渡す有名なモンツァの表彰台で授与されたパトリック・トゥットフオコの EON トロフィーは、無限に近い長い時間に因んで名づけられました。トゥットフオコは、時間の周期的な性質を喚起する永遠のループを描写するためにこのテーマを選びました。それは、現代の Formula 1 を象徴するパワーとスピードと密接につながっています。

PATRICK TUTTOFUOCO AND PIRELLI HANGARBICOCCA
1974 年にミラノで誕生したパトリック・トゥットフオコは、現在もミラノを拠点に活動しています。30 年に渡る芸術活動を経て、彼はイタリアの著名人の一人となっています。彫刻、ビデオ、ネオン、インスタレーションなどに渡る彼の作品では、雰囲気と感情を表現するために光と色が使用されています。ミラノのピレリ本社に隣接するピレリ・ハンガービコッカは、倉庫を改装した有名なアート展示スペースで、コンテンポラリーアートのミュージアムとして使用されています。

WHAT TO LOOK OUT FOR NEXT
ヨーロッパシーズンの締めくくりとして、ピレリはモンツァに留まり、レッドブルとともに 2023年型プロトタイプタイヤの 1 day テストに臨みます。今シーズン残り 6 戦は、アジア、アメリカ、そして中東を舞台に行われます。

ピレリジャパンプレスリリース

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コルトン・ハータのF1スーパーライセンス特例が難航

Colton Herta (C)McLaren Racing
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F1新規参戦を計画しているとされる米インディカー・シリーズの名門アンドレッティ・オートスポーツでは、そのドライバーとして秘蔵っ子であるコルトン・ハータ(22歳:アメリカ)の起用が囁かれているが、F1参戦に必要なスーパーライセンス発給が難航しているという。

スーパーライセンスの獲得には世界の定められたシリーズで好成績を残し、規定のポイントに達することが必要だが、シリーズ最年少優勝記録を持ち、優勝8回を誇るコルトンでもまだ発給には達していないとのこと。
アンドレッティ側はこれまでの実績からFIA(国際自動車連盟)に特例を認めるよう働き掛けているもののFIAは否定的だという。
なおもし発給が認められた場合には当初マクラーレンの名前が挙げられていたが、最近はアルファタウリの名前がその候補として伝えられている。

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2022/09/11

イタリアGPはフェルスタッペン(レッドブル)完勝

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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9月11日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第16戦イタリアGPの決勝レースがモンツァ・サーキットを舞台に全53周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は27度 、路面温度43度、路面はドライコンディションとなっている。
相次いだグリッド降格ペナルティのせいでグリッド上位はルクレール、ラッセル、ノリス、リカルド、ガスリー、アロンソ、フェルスタッペン、デ・フリース、周冠宇、ラティフィという馴染みのない顔ぶれのトップ10になっている。

オープニングラップから各所で激しいポジション争いが繰り広げられる。
12周目にはベッテル(アストンマーティン)がストップ、VSC(バーチャル・セーフティカー)に。
さらにアロンソ(アルピーヌ)と元チャンピオンが戦線離脱。
47周目には昨年のウィナー、リカルド(マクラーレン)もマシンを止め、セーフティカー。このままレースは終了。

優勝は7番手スタートのフェルスタッペン(レッドブル)、前戦オランダGPに続く5連勝で今季11勝目、自身通算31勝目を記録した。
2位ルクレール(フェラーリ)、3位ラッセル(メルセデス)、4位サインツ(フェラーリ)、5位ハミルトン(メルセデス)、6位ペレス(レッドブル)、7位ノリス(マクラーレン)、8位ガスリー(アルファタウリ)、9位F1初参戦のデ・フリース(ウィリアムズ)、10位周冠宇(アルファロメオ)までが入賞。
以下、オコン(アルピーヌ)、シューマッハ(ハース)、ボタス(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、マグヌッセン(ハース)までが完走。
リタイヤはリカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、アロンソ(アルピーヌ)、そしてベッテル(アストンマーティン)の4台となった、

F1次戦は3週間後の10月02日(日)、マリーナ・ベイ・サーキットを舞台にシンガポールGPが予定されている。

イタリアGP決勝レースの結果はこちら
イタリアGPの画像はこちら

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最後尾の角田裕毅、「待機はトゥのため」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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複数のペナルティが重なり、予選前にすでに最後尾降格が決まっていたアルファタウリの角田裕毅だが、予選Q2ではコクピットに収まってしばらく待機したあと、そのままコースインすることなくマシンから降りるシーンが国際映像で映し出された。

これについて角田は自分がアタックするために準備していたのではなく、チームメイトであるガスリーがトゥを必要とした時に、すぐさまコースイン出来るように待機していたのだという。
結局手助けは必要なかったということで角田はそのまま予選を終えている。

なおグリッド降格のペナルティが相次いだ予選の結果、角田はグリッド最後尾からの追い上げが確定したが、ガスリーのほうは今季最高位となる5番グリッドを獲得している。

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「連戦最後で良かった」、アルボン(ウィリアムズ)

Alexander Albon (C)Williams Racing
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イタリアGP第2日目スケジュールの直前になって欠場を強いられたウィリアムズ・レーシングのアレクサンダー・アルボンだが、それでも「連戦最後で良かった」と胸をなで下ろした。

チームによればアルボンはいわゆる盲腸(虫垂炎)であると診断されすでに緊急手術を終えたとしている。
さすがに今回のイタリアGP週末はドライビング゛てきないものの、次戦は2週間先のシンガポールGP(10月2日決勝)であるため復帰できるとのこと。
もし3連戦の初戦であれば連続欠場になった可能性もあったという。
幸いリザーブドライバーであるニック・デ・フリース(27歳:オランダ)がアストンマーティンの金曜日ドライバーとして帯同していたため混乱なく代役を据えることができたことになる。
そのデ・フリースはいきなり予選Q1を突破、存在感を示してみせた。

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イタリアGP予選、ルクレールがポールポジション

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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9月10日(土)16時(日本時間:23時)からモンツァ・サーキットを舞台に2022年F1第16戦イタリアGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は晴れ、Q3開始時の気温は27度、路面温度は40度、コースはドライコンディションとなっている。

フェラーリ・チームのホームコースでもあるモンツァ・サーキットでみごとポールポジションを獲得したのはルクレール(フェラーリ)。
ライバルのタイムがわずかにおよばず跳ね馬のポールが決まるとスタンドを真紅に染めたティフォシから大歓声が挙がった。
ルクレールのポールポジションはフランスGP以来で今季8回目、自身通算17回目の快挙となった。
2位にフェルスタッペン(レッドブル)、3位サインツ(フェラーリ)、4位ペレス(レッドブル)、5位ハミルトン(メルセデス)、6位ラッセル(メルセデス)、7位ノリス(マクラーレン)、8位リカルド(マクラーレン)、9位ガスリー(アルファタウリ)、10位アロンソ(アルピーヌ)というトップ10になった。

ただペナルティによるグリッド降格が多数あるので日曜日のスターティンググリッドはかなりこれとは異なるものになる。
イタリアGP決勝レースは11日(日)15時(日本時間:22時)から全53周で行われる。

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2022/09/10

予選Q2、フェラーリ勢が最速タイム

引き続きイタリアGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

Q2をトップで通過したのはサインツ(フェラーリ)、これにルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ペレス(レッドブル)、ハミルトン(メルセデス)、ラッセル(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、リカルド(マクラーレン)、アロンソ(アルピーヌ)、ガスリー(アルファタウリ)までがQ3進出。

ここでの敗退はオコン(アルピーヌ)、ボタス(アルファロメオ)、デ・フリース(ウィリアムズ)、周冠宇(アルファロメオ)そして角田裕毅(アルファタウリ)の5台となった。
グリッド最後尾が確定している角田裕毅(アルファタウリ)は一旦はコクピットに収まったものの結局1週も走行せずにQ2を終えている。

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予選Q1、デ・フリース(ウィリアムズ)いきなりQ2進出決める

9月03日(土)15時(日本時間:22時)からイタリアGPの予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は27度、路面温度は38度、コースはドライコンディションとなっている。
なおすでに多くのドライバーがペナルティによるグリッド降格が確実となってる。
5グリッド降格がフェルスタッペン(レッドブル)、オコン(アルピーヌ)、10グリッド降格がペレス(レッドブル)、15グリッド降格がボタス(アルファロメオ)、マグヌッセン(ハース)、シューマッハ(ハース)、グリッド最後尾がサインツ(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、角田裕毅(アルファタウリ)。
さらに増える可能性がある。

Q1トップはフェルスタッペン(レッドブル)、以下ルクレール(フェラーリ)、サインツ(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、ラッセル(メルセデス)、周冠宇(アルファロメオ)、ガスリー(アルファタウリ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ハミルトン(メルセデス)、アロンソ(アルピーヌ)、ノリス(マクラーレン)、リカルド(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)、ボタス(アルファロメオ)、デ・フリース(ウィリアムズ)までがQ2進出を果たした。

ここでの敗退はラティフィ(ウィリアムズ)、ベッテル(アストンマーティン)、ストロール(アストンマーティン)、マグヌッセン(ハース)そしてシューマッハ(ハース)の5台となった。

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伊GPフリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)本領発揮

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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9月10日(土)13時(日本時間:20時)からモンツァ・サーキットを舞台に2022年F1第16戦イタリアGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度39度、コースはドライコンディションとなっている。
既報のようにアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が体調不良で二日目から欠場。
昨日のフリー走行1回目セッションでアストンマーティンを駆ったニック・デ・フリース(27歳:オランダ)が代役としてウィリアムズをドライブする。

このセッション、トップ羽フェルスタッペン(レッドブル)。
2番手にルクレール(フェラーリ)、以下ペレス(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、アロンソ(アルピーヌ)、ノリス(マクラーレン)、ラッセル(メルセデス)、角田裕毅(アルファタウリ)8番手、オコン(アルピーヌ)、そしてハミルトン(メルセデス)までがトップ10。
ガスリー(アルファタウリ)は12番手、デ・フリースは14番手と健闘。
この後、16時(日本時間:23時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

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アルボン(ウィリアムズ)、体調不良で欠場へ

ウィリアムズ・レーシングはアレクサンダー・アルボンのイタリアGP欠場と、その代役としてニック・デ・フリース(27歳:オランダ)を起用することを発表した。

それによれば、二日目のセッション直前になってアルボン(ウィリアムズ)が体調不良(盲腸?)で欠場、急きょ代役に昨日フリー走行1回目セッションでアストンマーティンをドライブしたニック・デ・フリース(27歳:オランダ)がウィリアムズから起用されることが発表されたもの。

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角田裕毅(アルファタウリ)にまたペナルティ

FIA
イタリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、9日(金)に行われたフリー走行2回目セッションで、イエローコーション中の5コーナーで十分なスローダウンをしなかったとしてアルファタウリの角田裕毅に3グリッド降格とペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。

角田はすでに前戦オランダGPでシートベルトを完全に装着しないで走行したなどで今回グリッド10番降格のペナルティを科せられている。
またペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、角田はこの2点を加え再び通算8点目となった。
これは20人のF1ドライバーの中でも断然トップ(!)のものとなる。

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ポルシェ、レッドブルとの新規参戦計画が破談

Porsche F1 (C)Porsche AG
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9日(金)、ポルシェはこれまで続けられてきたレッドブルとのパートナーシップによる2026年新規参戦計画が破談になったことを明らかにした。
これまで長期に渡って進められてきた計画だが、ポルシェが対等なポジションでの参戦を望む一方、レッドブル側は主導権を主張して合意出来なかったという。

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イタリアGPフリー2回目、サインツ(フェラーリ)がトップ

Monza Circuit (C)Pirelli Motorsport
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9月09日(金)17時(日本時間:24時)からモンツァ・サーキットを舞台に2022年F1第16戦イタリアGPフリー走行2回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は27度、路面温度35度、コースはドライコンディションとなっている。

ここでトップタイムを記録したのはサインツ(フェラーリ)で1'21.664。
これにフェルスタッペン(レッドブル)が0.143秒差で続いたが、アタックラップの時に1コーナーでタイムロスしている。
3番手ルクレール(フェラーリ)、以下ノリス(マクラーレン)、ラッセル(メルセデス)、ペレス(レッドブル)、ハミルトン(メルセデス)、オコン(アルピーヌ)、アロンソ(アルピーヌ)、アルボン(ウィリアムズ)というトップ10。
アルファタウリはガスリー14番手、角田裕毅15番手。
ただトップの2台を始めとしてこのイタリアGPではPU(パワーユニット)や関連するコンポーネンツの交換が多数申告されていて、5グリッドあるいは10グリッド降格ペナルティが相次ぐとみられ、まだ予選結果を推測するのは困難な状況だ、
明日土曜日はその注目の公式予選が行われる予定となっている。

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2022/09/09

イタリアGPフリー1回目、フェラーリ勢が1-2体制

Monza Circuit (C)Pirelli Motorsport
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9月09日(金)14時(日本時間:21時)からモンツァ・サーキットを舞台に2022年F1第16戦イタリアGPフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度36度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間のい部類に位置する3種のタイを選択・持ち込んでいる。
なお今回アストンマーティンはベッテルに代わってニック・デ・フリースを、またハースF1チームではシューマッハに代わってアントニオ・ジョビナッツィがそれぞれ起用されている。
また既報のように角田裕毅(アルファタウリ)は前戦オランダGPでベルトを外したままドライブしたことで5度目の戒告を受け、その結果このイタリアGPでグリッド10番降格のペナルティを受けることが決まっている。

60分間のセッションを終え、1-2番手にフェラーリのルクレール&サインツ、3-4番手にはメルセデスAMGのラッセル&ハミルトン、5番手にフェルスタッペン(レッドブル)、6番手オコン(アルピーヌ)、7番手アロンソ(アルピーヌ)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手ボタス(アルファロメオ)、そして10番手リカルド(マクラーレン)というトップ10になった。
ガスリー(アルファタウリ)は13番手、ペレス(レッドブル)は14番手となった。
またジョビナッツィ(ハース)は18番手、ニック・デ・フリース(アストンマーティン)は19番手となった。
このあと9日(金)17時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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イタリアGPのスチュワードにミカ・サロ氏

Mika Salo (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるイタリアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元フェラーリ等のF1ドライバーであるミカ・サロ氏(56歳:フィンランド)を指名したことを明らかにした。

同氏がスチュワードを務めるのは今年の第8戦アゼルバイジャンGP以来になるもので、自身通算26回目ということになる。

日本女性と結婚するなど親日家として知られるサロ氏は1994年に当時のロータス・チームからF1デビュー、その後ティレルやアロウズ、フェラーリ、ザウバー等を経て、最後はトヨタまで100戦以上出走。
最高位はフェラーリ時代に記録した1999年ドイツGPの2位(フェラーリ)、またトヨタ時代には2回のポイント獲得をもたらせた。
フェラーリでの2位は首位走行中、チームオーダーに従ったものだ。

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イタリアGPの週末、金曜日わずかに雨の可能性

Monza Circuit (C)Pirelli Motorsport
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モンツァ・サーキットを舞台に今週行われる2022年F1第16戦イタリアGPの天気について、地元気象台はわずかにフリー走行の金曜日ににわか雨が降る可能性があるものの、公式予選の土曜日そして決勝レースが行われる日曜日は雨の心配はないとしている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
9月09日(金) フリー走行 曇り一時にわか雨 15- 26度 90%
9月10日(土) 公式予選 曇り 16- 27度 20%
9月11日(日) 決勝レース 晴れ 16- 28度 10%

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フェラーリ、モンツァで特別カラーリングに

Ferrari SF-75 (C)Ferrari S.p.A
フェラーリ・チームは、今週末モンツァで開催されるホームのイタリアGPで同社の設立75周年の記念にマシン後部にイエローを配した特別カラーリングで臨むことを明らかにした。
イエローはルクレール&サインツのヘルメットやレーシングスーツにも配される予定になっている。

跳ね馬チームというと真紅の印象が強いが、創始者であるエンツォ・フェラーリ氏はブランドの起源にもイエローを採用していたという。
なおモンツァ・サーキットも今年100周年の節目を迎える。

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2022/09/08

F1のドメニカリ/CEO、「ピアストリ騒動は特殊なケース」

Oscar Piastri (C)McLaren Racing
FIA(国際自動車連盟)のCRB(契約承認委員会)の判断を仰ぐ大きな騒動にまでなったオスカー・ピアストリの契約問題を受け、「ジュニア育成ドライバー制度」を持つメルセデスやフェラーリ、レッドブルなど複数のチームからシステムに懐疑的な見解が示されている。

それは、将来有望F1ドライバーに成長させるべく年数を掛けて育ててきたドライバーが、簡単に他陣営に引き抜かれてしまうのではプログラムが成り立たないとの主張。
ピアストリの場合、アルピーヌが2023年にF1デビューさせるべく他チーム(ウィリアムズ?)から、あるいはアロンソが移籍の意思をみせてからは自チームからと奔走したものの、まさかの本人が拒否、一方的にマクラーレン・レーシングへの移籍が発表されたもの。

これについてF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは「今回の問題の本質はF1チームの育成プログラムに原因があったのではなく、アルピーヌが契約上でミスを犯し、ピアストリを不安定な立場に置き続けたチーム側に落ち度がある希有なケース」と、説明している。

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ポルシェ、2026年新規参戦計画が白紙も

Porsche F1 (C)Porsche AG
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スポーツカーレースの名門ポルシェによる2026年新規参戦計画が白紙になる可能性が出て来た。
共にフォルクスワーゲン・グループであるアウディのほうはすでにエンジン・サプライヤーとしての参戦を発表しているが、ポルシェのほうはいまだ計画の正式発表は行われていない。

噂では、レッドブル・レーシングの株式の50%を手中にして共同オーナーになる姿勢をみせたが、これにレッドブル側が反発したとも報じられている。
ポルシェの描く形での交渉は進捗しておらず、最悪新規参戦計画そのものが破談になる可能性まで伝えられてきた。

自身の進退まで危うくなりつつあるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「契約はわれわれが示す条件に基づいてのみ合意される」と、牽制している。

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シュタイナー代表(ハースF1)、「来季ドライバー急がない」

Gunther Steiner (C)Haas F1 Team
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今シーズン、昨季とは打って変わって高いパフォーマンスをみせるハースF1チームだが、来季のドライバー・ラインナップについてはマグヌッセンの残留は発表されたもののシューマッハの去就についてはまだ伝えられていない。

というのもこれまで密接なサポートを続けてきたシューマッハとフェラーリの関係が、解消されると噂になっているからだ。
あたかもジュニア・チームのごとくフェラーリのサポーを受けてきたハースF1も、解消となればシューマッハの起用という制約を考慮しないで済むことになる。

そうした背景を受け、同チームのギュンター・シュタイナー代表は「マグヌッセンの来季チームメイトはまったく白紙」と強調したもの。
その場合の後任候補には、フェラーリとの関係が深く、昨季までアルファロメオをドライブしたアントニオ・ジョビナッツィ(29歳:イタリア)の名前が挙がっている。
そのジョビナッツィは今週のイタリアと10月のアメリカGPのフリー走行でハースF1のマシンを走らせる見込みだ。

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2022/09/07

ペレス(レッドブル)がオランダGPの最速ピットストップ

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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4(日)行われたオランダGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、セルジオ・ペレスがピットストップした際のレッドブル・レーシングのクルーだった。

ペレスはこのレース5位でフィニッシュしたが、それを支えるクルーは2.09秒という素晴らしいタイムでコースに復帰させたもの。
なお今回の2位はガスリーのアルファタウリで2.34秒、3位はランス・ストロールのアストンマーティンの2.37秒だった。

またこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのは優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が前戦に続いて選出された。

ボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワード』も、同じくフェルスタッペンで、62周目にソフトタイヤで記録した1'13.652で獲得している。

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アストンマーティン、デ・フリースをイタリアGPフリーに起用

Nyck de Vries (C)Mercedes Motorsports
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アストンマーティンF1チームは、今週行われるイタリアGP(モンツァ)のフリー走行1回目セッションに、メルセデスのフォーミュラEドライバーであるニック・デ・フリース(27歳:オランダ)を起用することを明らかにした。
マシンはベッテルのものが使用される予定。

デ・フリースがF1のフリー・セッションで走るのはこれが3回目で、過去スペインGPではウィリアムズ(アルボン)を、またフランスではメルセデス(ハミルトン)のマシンをそれぞれドライブしている。
今回、初の体験となるアストンマーティンのため、目下チームのドライビング・シミュレーターで操作を習熟中とのことだ。

2022年のレギュレーションでは、全チームで2回以上グランプリに参加した経験のないドライバーにより、2回フリー走行1回目セッションで起用することを求めている。

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ビノット代表(フェラーリ)、「レースで力出せていない」

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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オランダGP決勝レースでのドタバタで、またフェラーリ批判の矢面に立ってしまったマッティア・ビノット代表だが、これについて「予選と決勝とのパフォーマンス差を詳細に分析する必要がある」と、メディアの口撃をかわした。

「予選のパフォーマンスがなぜレースで発揮できない?と聞かれるが、二つは全く異なる戦いなので、そんな簡単なものではない。
もちろん全員がレースで最高の仕事ができればいいのだがね。
ただ次の舞台はティフォシの本拠だ。
(コロナによる)観客数の制限もなくなったので、今年は多くのティフォシと共に勝利の美酒に酔いたいものだね」

ただその力強いティフォシも、満足できなければ真っ先に手のひらを返すので注意が必要だ。

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2022/09/06

サインツ(フェラーリ)、長すぎるストップに「オーマイゴー」

Pitstop Image (C)Ferrari S.p.A
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オランダGP序盤、表彰台を勝ち取る勢いで3番手を走行していたサインツ(フェラーリ)だったが、タイヤ交換のためピットインした際に悲運はおきた。
ガントリーでのストップの判断が遅れたことでメカニックの準備が間に合わず、3本しかタイヤが用意されていなかったのだ。

このため通常2秒ほどのストップタイムが、なんと12秒以上も費やす結果となった。、
日頃、外部からの跳ね馬チーム批判に擁護の姿勢をみせるサインツも、さすがにこれには「オーマイゴー」と言うしかなかった。
さらにミスにはオマケが付き、コース寄りに放置されたホイールガンの一つが後からピットインしたペレスのマシンに轢かれるという二次災害まで引き起こした。

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コルトン・ハータ、2023年アルファタウリ入りの可能性

Colton Herta (C)McLaren Racing
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米国を主戦場とするインディカー・シリーズで、通算7勝を記録するサラブレッド、コルトン・ハータ(22歳:アメリカ)が2023年シーズン、レッドブル傘下のアルファタウリからF1デビューする可能性が高まってきた。

F1に参戦するにはレギュレーションによりスーパーライセンス発給規定によるポイントの蓄積が必要だが、ハータはまだ到達しておらず、F1転向の障害となっていた。
しかしハータについてはすでに十分な実績があるということでFIAから特例が認められる方向とみられる。

これについてレッドブル・グループを仕切るヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは「当然のことではあるが、認められて良かった」と、評価。
コルトンはやはりインディカー・ドライバーで優勝経験を持つブライアン・ハータ氏の子息。
すでにF1テストの経験も持つが、何よりF1新規参入を窺うアンドレッティ・オートスポーツの秘蔵っ子であることの意味は大きい。
マルコ博士の筋書きでは、2023年ハータがアルファタウリ入りを果たすと、現在のガスリーがピアストリとの騒動で空席となったアルピーヌF1に移籍するというもの。
さらにアンドレッティ親子には2026年に向けてアルファタウリ買収の動きもある。
まだ22歳と若く、F1経験の乏しいハータがチームメイトになった場合、角田裕毅にも影響は大きそうだ。

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ジャック・ビルニューブ氏、16年ぶりのF1ドライブへ

Jacques Villeneuve (C)Williams F1
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元F1チャンピオン(1997年:ウィリアムズ・ルノー)で現役引退後もメディアを通じて影響力を発信しているジャック・ビルニューブ氏(51歳:カナダ)が、16年ぶりとなる現代型F1マシンをドライブすることがわかった。

それによれば今週水曜日、場所は週末にイタリアGPが行われるモンツァ・サーキットで、マシンはアルピーヌF1(前ルノー)の昨年型『A521』になるということでルノーサイドの尽力が窺われる。
昨年の現役だったこのマシンは、現在若手ドライバーのテストに供されているものという。

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レッドブル・レーシング、ポルシェに身売りなら代表更迭か

Christian Horner (C)RedBull Racing
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2026年からの新規参入を計画しているポルシェだが、すでに表面化しているレッドブル・レーシングの50%の株式買収が成立した場合にはチームの人事を一新するものとみられている。

中でも、とりわけ更迭される可能性が高いとされているのがクリスチャン・ホーナー代表ということから、この買収計画に本人は抵抗しているのではないかと伝えられている。
同代表の頼りどころはレッドブル・グループ全体の持ち主であるディートリッヒ・マテシス/オーナーからの信頼とみられるが、同オーナーは現在健康を害しているとの報道もあり事態は流動的のようだ。

なお兄弟チームであるアルファタウリにも、こちらはアンドレッティ親子による買収話が進行しているとの噂も聞かれ、注目を集めている。

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2022/09/05

P Zero ホワイト・ハードタイヤ、アクション満載のザントフォールトで際立った性能を発揮 (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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モータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント
「エキサイティングで感動的なレースでした。特に、ザントフォールトのようなトリッキーなサーキットにおいて、2つの要素がレースに影響を及ぼしました。そのひとつは、ソフトタイヤの抑制されたデグラデーションとハードタイヤの強力な性能を活かした多様な戦略でした。そしてもうひとつは、レースをチェッカーフラッグまで予測不可能にしたバーチャルセーフティーカーとセーフティーカーの導入でした。また、今シーズンのレギュレーションの下で数多くのオーバーテイクが見られました。グランドスタンドはオレンジの海でしたが、オランダグランプリの光景に他の色を加えるとしたら、ハードタイヤのマーキングカラーである白だと思います。極めて低いデグラデーションと十分なスピードを発揮したハードタイヤは、このレースの主役のひとつとなりました。レース週末を通した路面の改善によって、ハードタイヤはレースでその本領を発揮し、多くのチームがハードタイヤを戦略に活用しました。ローラーコースターのようなザントフォールトで、全3種類のコンパウンドはそれぞれ重要な役割を演じました。表彰台の3名は、異なる戦略を採った異なるチームのドライバーでした」

TALKING ABOUT TYRES: STEFANO DOMENICALI, CHIEF EXECUTIVE OFFICER, F1 GROUP
「ザントフォールトのエネルギッシュで情熱的なファンの歓声が耳に残る中、我々はFormula 1の重要な開催地であるモンツァへ向かいます。今年は、モンツァでの100回目の開催とモータースポーツに不可欠なピレリの150周年を記念する年です。今日のレースにおいても、3種類のタイヤは完璧な役割を演じ、多様な戦略、数多くのオーバーテイクに貢献しました。その結果、我々はファンの皆様へ、F1のようなモータースポーツに極めて重要な安全性を確保しつつ、見応えのあるレースを提供できたと思います。モンツァでも、できればオレンジの中に赤色の応援が見られる中で盛大に祝福したいと思います」

TYRE TALES: HOW THE RACE WAS WON
P Zeroホワイト・ハードタイヤの素晴らしい性能と、バーチャルセーフティーカーおよびセーフティーカーの導入がレース結果に影響を及ぼしました。ソフトタイヤでポールポジションからスタートしたレッドブルのフェルスタッペンがミディアムタイヤへ交換した際、ミディアムタイヤでスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンは、トラックポジション上のアドバンテージを得ました。その後、ハードへ交換したハミルトンは、十分なペースを確立することができました。しかし、最終的には上位勢が同じ回数のピットストップを行った中、バーチャルセーフティーカーおよびセーフティーカー導入時、レッドブルが極めて的確な戦略を実行しました。セーフティーカー後の再スタート時、ミディアムで走行するハミルトンの後方からソフトタイヤを装着したフェルスタッペンは、そのスピードを活かしてハミルトンをオーバーテイクして優勝しました。

ピレリジャパンプレスリリース

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角田裕毅(アルファタウリ)、次戦10降格ペナルティ

FIA
オランダGPのレーススチュワード(審査委員)は、日曜日に行われた決勝レース中アルファタウリの角田裕毅が不適切なドライビングを行ったとして次戦イタリアGPでグリッド10番降格のペナルティを科すことを明らかにした。

それによれば角田は、走行中に異常な振動や異音を感じ、無線でこれを報告すると共にコースサイドにマシンを止めた。
しかし直前に行ったタイヤ交換での作業が原因と判断したチームはピットに戻るよう指示、再びタイヤ交換したもののトラブルが解決していなかったため、角田は再度マシンを止めリタイヤした。

トラブルの原因は結局デフだったことが確認されたが、そのお粗末な判断でバーチャル・セーフティカー導入の原因を作ったことや、すでにシートベルトを外した状況で走行したことなどでスチュワードは戒告ペナルティに相当と判断した。

その結果、角田は直近1年間で通算5回目の戒告になることから規定により次戦イタリアGPで不名誉なグリッド10番降格のペナルティが確定したものだ。

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蘭GP主催者、オレンジ・アーミーの発煙筒投げ入れで厳罰

Orange Army (C)Redbull Racing
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オランダGP主催者は、イベントの運営に支障を来すような行き過ぎた応援には、今後厳罰に処する方針を明らかにした。

どこのグランプリでも支持する特定のドライバーに声援を贈るためスタンドが一色に染まるというシーンはみられるが、フェルスタッペン(レッドブル)のそれは更に熱狂的なものでオランダのナショナルカラーであるオレンジの集団はその名も『オレンジ・アーミー』と呼ばれるほどだ。

そして迎えた今回のホームグランプリでは、公式予選の際中にオレンジの発煙筒がコース内に投げ込まれる『事件』が発生、セッションが赤旗中断になる始末となった。
すでにこの観客は特定され、厳罰に処したということだ。

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レッドブル、プロのゲーマーを開発ドライバーに

Simulator (C)Mercedes Motorsport
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レッドブル・レーシングは、プロのバーチャル・ゲーマーからレーシング・ドライバーに転身したルディ・ヴァン・ビューレン(25歳)を同チームの開発ドライバーとして契約したことを明らかにした。

オランダ人でマックス・フェルスタッペンとも親交があるビューレンは、現在リアルの『ポルシェ・スーパーカップ』に参戦中で、ゲームを得意としていることから主にF1ドライビング・シミュレーターを介しての開発作業に期待が掛けられているとのこと。

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2022/09/04

オランダGPはフェルスタッペンがポールTOウィン

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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9月03日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第15戦オランダGPの決勝レースがザンドフールト・サーキットを舞台に全72周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は26度、路面温度28度、路面はドライコンディションとなっている。

オープニングラップ、大きな順位変動はなく進む。
44/72周目、タイヤ交換やを終えたばかりの角田裕毅(アルファタウリ)が異常を訴えてストップ。
その後ピットの指示で再びピットに戻って作業後再スタートするが再びストップ、VSC(バーチャル・セーフティカー)になる。
50/72周目にグリーンへ。
フェルスタッペンが首位で、ハミルトン&ラッセルのメルセデスAMG勢が2-3位となっている。
55/72周目、ボタス(アルファロメオ)がスローダウンからストップでイエローコーション。さらにセーフティカーが入る。
オコンを黄旗下でオーバーテイクしたように見えたサインツは大丈夫か。
再びピットストップが相次ぐ。
トップはハミルトンでフェルスタッペン、ラッセルの順位となる。
61/72周目にレース再開、フェルスタッペンがストレートでハミルトンをかわし首位を取り返す。
フェルスタッペンはファステストラップを繰り返してギャップを広げる。
64/72周目ラッセルがハミルトンを抜いて2位に上がる。
66/72周目、ハミルトンはさらにルクレールに抜かれて表彰台も逸することに。
サインツがピットでのアンセーフ・リリースで5秒のタイム・ペナルティを科せられる。

72周を走りきり、ショートコースにチェッカーフラッグを受けたのはまたしてもフェルスタッペン、昨年に続きこの母国グランプリで勝利を決めた。
今季10勝目で自身通算30勝目を記録した。
2位はラッセル(メルセデス)、3位ルクレール(フェラーリ)、4位ハミルトン(メルセデス)、5位ペレス(レッドブル)、6位アロンソ(アルピーヌ)、7位ノリス(マクラーレン)、8位ペナルティ受け降格となったサインツ(フェラーリ)、9位オコン(アルピーヌ)、10位ストロール(アストンマーティン)までがポイント獲得。
以下、ガスリー(アルファタウリ)、アルボン(ウィリアムズ)、シューマッハ(ハース)、ベッテル(アストンマーティン)、マグヌッセン(ハース)、周冠宇(アルファロメオ)、リカルド(マクラーレン)、ラティフィ(ウィリアムズ)までが完走。
リタイヤはボタス(アルファロメオ)と角田裕毅(アルファタウリ)の2台となった。
F1次戦は1週間後の9月11日(日)、モンツァ・サーキットを舞台にヨーロッパ・ラウンドの締め括りとなるイタリアGPが予定されている。

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ラティフィ(ウィリアムズ)、ピットレーン速度違反

FIA
オランダGPのレーススチュワード(審査委員)が、3日(土)行われた公式予選セッションでニコラス・ラティフィにピットレーン速度違反があったとして、ウィリアムズ・レーシングに罰金を科したことがわかった。

それによればオランダGPのピットレーン速度は制限60キロのところ゛ラティフィは64.1キロで走行したということで、罰金500ユーロ(約7万円)を科したことを明らかにしたもの。

レギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。

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「全員の努力が結集できた」と、角田裕毅(アルファタウリ)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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コースの性格がアルファタウリ向きではないとして、苦戦が予想されたオランダGP予選だったが、終わってみれば今シーズン4回目のQ3進出を果たした角田裕毅。
「全員の努力が結集できた」と、その手応えに笑顔をみせた。

「フリー走行から苦戦していたので、まさか予選でここまで戦えるとは予想していなかったよ。
なんとかしようというスタッフ全員の努力がみごとに実を結んだんだね。
もちろん予選とレースとでは違うから、これからまたエンジニアとデータを分析して日曜日に備えなくちゃいけないけど」と、角田。

ただチームメイトであるガスリーが予選Q2で敗退を喫したのをみてもマシンがコースに不向きなのは容易に推測できること。
予選結果をレースのリザルトに反映させるにはまだ克服すべき難関が待ち構えているに違いない。

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不備だらけだった、アルピーヌF1の契約文書

FIA
FIA(国際自動車連盟)のCRB(契約承認委員会)はアルピーヌF1チームとオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)との契約騒動に結着を付けたが、そこで露呈したのはアルピーヌ側の不備だった。

アルピーヌ側が主張した内容によれば、ピアストリに2023年自身のレースシートを与えることができなくなったチームは止むなくウィリアムズ・レーシング入りさせて戦うこと。
また2024年も同チームに留まること、さらにアルピーヌFで走らせることなどで、トータル4年間アルピーヌの支配下に置くというものだが委員会は有効なサインは交わされていないと判断、ピアストリがマクラーレン・レーシングと契約を結ぶのは可能だったと判定した。

アルピーヌはせっかく育成ドライバーとして成長させてきた逸材を失うことになったうえ、1億円近い訴訟費用も負担となった訳で、残留さらに離脱とチームを振り回したアロンソに泣き言の一つも言いたいところだろう。

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サインツ、『フェラーリの宿命』語る

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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2021年シーズンにルクレールのチームメイトとして念願の跳ね馬チーム入りしたカルロス・サインツ。
しかし今年のこれまでのフェラーリの戦いについてティフォシからは厳しい見方がされている。

これについてサインツは次のように会見で釈明した。
「確かにフェラーリの戦闘力や戦略について批判があることは知っているよ。
でもこのチームでは誰もが精一杯の戦いをしているんだ。
これについては100%保証する。
それでも個別の問題については分析を行って反省を必要とするケースもあるかも知れない。
しかし全般に、フェラーリ・チームやドライバーに対して批判が強すぎるきらいがあるよ。
少なくとも僕がこれまで経験したトロ・ロッソやルノー、そしてマクラーレンといったチームではそういうことはなかった。
勝利はより大きく祝福されるけれど、失敗した時はその何倍も強く非難されるんだ。
でも僕らは跳ね馬チームの一員としてそれを受け止めなければならない。
それが宿命なんだ」

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2022/09/03

オランダGP予選、ホームのフェルスタッペンがPP獲得

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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9月04日(土)15時(日本時間:22時)からザンドフールト・サーキットを舞台に2022年F1第15戦オランダGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は曇り、Q3開始時の気温は27度、路面温度は39度、コースはドライコンディションとなっている。

1回目のアタックではルクレール(フェラーリ)がフェルスタッペンのタイムを書き換えてトップに立つ。
しかし2度目のアタックでフェルスタッペン(レッドブル)がさらに短縮して再度首位に。
ところがこれに続いていた僚友ペレス(レッドブル)が痛恨のコースアウトでイエローコーションに。
直接のクラッシュは免れたかに見えたが、縁石に弾かれ激しく路面に叩きつけられていることからフロアパネルを傷めたかも知れない。

フェルスタッペン(レッドブル)のポールポジションは前戦ベルギーに次ぐ今季4回目で自身通算17回目の快挙となった。
2位ルクレール(フェラーリ)、3位サインツ(フェラーリ)、4位ハミルトン(メルセデス)、5位ペレス(レッドブル)、6位ラッセル(メルセデス)、7位ノリス(マクラーレン)、8位シューマッハ(ハース)、9位角田裕毅(アルファタウリ)、10位ストロール(アストンマーティン)となった。
角田のトップ10圏内からのスタートは今季4回目で、ひさびさのポイント獲得が期待される。
オランダGP決勝レースは明日4日(日)15時(日本時間:22時)から全72周で行われる。

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予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)がQ3進出決める

引き続きオランダGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

セッション開始早々、13コーナーのアプローチ部分に観客の発煙筒がコースに入り、いきなり赤旗中断となった。
2度のアタックを終え、トップはサインツ(フェラーリ)、続いてラッセル(メルセデス)、2回目を走らなかったフェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、ペレス(レッドブル)、ストロール(アストンマーティン)、シューマッハ(ハース)、そして10番手の角田裕毅(アルファタウリ)までがQ3進出を決めた。
角田はガスリーに対して予選6勝9敗となった。

ここでの敗退はガスリー(アルファタウリ)、オコン(アルピーヌ)、アロンソ(アルピーヌ)、周冠宇(アルファロメオ)、そしてアルボン(ウィリアムズ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)Q2進出

9月03日(土)15時(日本時間:22時)からオランダGPの予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は26度、路面温度は38度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という最も堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なおフリー走行時にテストされていた最終コーナー部分のDRS(ドラッグ・リダクション・システム)検知について、予選、決勝レース共にそのまま採用されることが確認されている。

角田がトラックリミット違反で最初のタイムを取り消された。
またノリス(マクラーレン)がピットレーンでの危険な発進で審議対象とされた。
ここでのトップは2日目を走らなかったフェルスタッペン(レッドブル)、これにハミルトン(メルセデス)、角田裕毅(アルファタウリ)、ルクレール(フェラーリ)、ノリス(マクラーレン)、ラッセル(メルセデス)、ストロール(アストンマーティン)、ペレス(レッドブル)、アロンソ(アルピーヌ)、アルボン(ウィリアムズ)、ガスリー(アルファタウリ)、シューマッハ(ハース)、オコン(アルピーヌ)、サインツ(フェラーリ)、周冠宇(アルファロメオ)までがQ2進出。
ここでの敗退はボタス(アルファロメオ)、マグヌッセン(ハース)、リカルド(マクラーレン)、ベッテル(アストンマーティン)、そしてラティフィ(ウィリアムズ)の5台となった。

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オランダGPフリー3回目、3強チーム6人が並ぶ

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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9月03日(土)12時(日本時間:19時)からザンドフールト・サーキットを舞台に2022年F1第15戦オランダGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は22度、路面温度27度、コースはドライコンディションとなっている。

前半が終了した時点でフェルスタッペンがトップ、ルクレール、ハミルトンらが続く。
ペレスは9番手、アルファタウリは角田15番手、ガスリー19番手と苦戦。
60分のセッションを終え、トップにルクレール(フェラーリ)、これにラッセル(メルセデス)、フェルスタッペン(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、そしてペレス(レッドブル)と上位3チーム6人が占めた。
7番手アロンソ(アルピーヌ)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手シューマッハ(ハース)、10番手にノリス(マクラーレン)が入った。
アルファタウリ勢はガスリー15番手、角田16番手と相変わらず苦しんでいる。
この後、15時(日本時間:22時)から注目の公式予選が行われる予定になっている。

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リカルド(マクラーレン)、メルセデスのリザーブドライバーも

D.Ricciardo & D.Matechitz (C)Redbull Racing
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2023年の有効な契約があるにも関わらず、マクラーレン・レーシングのシートを失ったダニエル・リカルドだが、今のところ新たなポジションについては何も明かされていない。
これについてイギリスの消息筋は「メルセデスAMGチームのリザーブドライバー」という可能性を示唆した。

かつてレッドブル・レーシングでフェルスタッペンとコンビを組んで勝利を重ねたリカルドだが、両雄並び立たずでリカルドは残留を拒否、2019年新天地へと袂を分かった。
しかし新しく加入したルノーやマクラーレンは共に低迷の時期で苦戦を重ねる結果となった。
現状トップチームへの移籍は難しく、最も有望なのはピアストリを逸したアルピーヌF1だが旧ルノー・チームということもあり、2023年は雌伏の時期として過ごすのではないかとみられている。

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マクラーレン、来季リカルドに代えピアストリ起用

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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マクラーレン・レーシングは、来季のレースドライバーとしてダニエル・リカルドに代え新人のオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)を起用することを正式発表した。
チームメイトはランド・ノリスということになる。

本来、ルノー・チームの育成ドライバーだったピアストリは2023年にアルピーヌF1(前ルノー)からF1デビューの筈だったが、アロンソが残留を決めたため行き所を失うことに。
その後アロンソはベッテル引退で空席ができたアストンマーティンに電撃移籍を発表したためピアストリ起用をアナウンスしたものの本人が否定するなど混乱、FIA(国際自動車連盟)のCRB(契約承認委員会)に調停を依頼する騒動になっていたもの。

この発表により今度はアルピーヌF1のシートが注目の的になりそうだ。

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オランダGPフリー2回目、フェラーリ勢が1-2タイム

Zandvoolt Circuit (C)Pirelli Motorsport
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9月02日(金)16時(日本時間:23時)からザンドフールト・サーキットを舞台に2022年F1第15戦オランダGPフリー走行2回目セッションが予定より15分遅れて行われた。
遅れたのはサポートレースのF2予選で繰り返し赤旗中断があったためという。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度36度、コースはドライコンディションとなっている。
なおマクラーレン・レーシングが、来季ダニエル・リカルドに代えて話題の新人オスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)を起用というニュースが入ってきた。

開始47分を過ぎた頃、この時点で11番手にいた角田裕毅(アルファタウリ)がコースアウトしてグラベルベッドにはまって脱出できず、赤旗中断の原因を作る羽目に。
残り時間4分でセッション再開、角田とマシントラブルでガレージのリカルドを除き各車一斉にコースイン。
トップタイムはルクレール(フェラーリ)の1'12.345。
2番手もフェラーリでサインツの1'12.349の僅差。
以下、ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、ラッセル(メルセデス)、ストロール(アストンマーティン)、アロンソ(アルピーヌ)、フェルスタッペン(レッドブル)、オコン(アルピーヌ)、リカルド(マクラーレン)までがトップ10。
角田は11番手のまま、ペレス(レッドブル)12番手、ガスリー(アルファタウリ)は16番手に留まった。
明日土曜日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

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2022/09/02

フリー1回目、ラッセル(メルセデス)トップタイム

Zandvoolt Circuit (C)Pirelli Motorsport
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9月02日(金)12時半(日本時間:19時半)からザンドフールト・サーキットを舞台に2022年F1第15戦オランダGPフリー走行1回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は21度、路面温度29度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という最も堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

開始約10分、大本命でこれが母国グランプリでもある主役のフェルスタッペン(レッドブル)が突然ストップ。
ギヤボックスのトラブルを訴えている。
コース上に止まったマシン回収のため、赤旗中断となった。
約9分後にセッション再開。
結局このセッションではラッセルがトップタイム。
これにハミルトンが続き、久しぶりメルセデスAMG勢の1-2体制となった。
以下、サインツ(フェラーリ)、ノリス(マクラーレン)、リカルド(マクラーレン)、ルクレール(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、アロンソ(アルピーヌ)、オコン(アルピーヌ)、アルボン(ウィリアムズ)と続いた。
ガスリー(アルファタウリ)は14番手、角田裕毅(アルファタウリ)は17番手だった。
このあと2日(金)16時(日本時間:23時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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アルファタウリ、アンドレッティ・チームに売却の噂

Andretti Global F1 Image (C)Andretti Autosport
共に元1ドライバーであるアメリカのマリオ&マイケル・アンドレッティ親子はかねてF1進出の構えをみせてきたが、これまでのところザウバーなどとの交渉は破談、また11番目のチームとしての参戦も既存チームやFIA(国際自動車連盟)が難色をみせているということで進捗していない。

ところがここに来て新規参入のホルシェによるレッドブル・レーシングの買収が浮上していて、レッドブル・グループのディートリッヒ・マテシス/オーナーがこれに前向きと伝えられた。
その場合、傘下のアルファタウリも売却に出され、これにアンドレッティ・グローバルが応じるというものだ。
アンドレッティ側ではすでにコルトン・ハータ(21歳:アメリカ)などドライバー候補も挙げていて、まだ来年以降の契約が合意に至って角田裕毅の立場も危ういものになりかねない情勢だ。

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オランダGPのスチュワードにエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる2022年F1第15戦オランダGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ベネトン等のF1ドライバー、エマニュエル・ピロ氏(60歳:イタリア)を指名したことがわかった。
同氏のスチュワード就任は今季第9戦カナダGP以来となるもので、自身通算42回目で引き続き全体の最多記録を更新するものになった。

ピロ氏はスポーツカーレースで活躍、5回のルマン24時間レース優勝を記録したレジェンド。
F1では1989年オーストラリアGPの5位(ベネトン・フォード)が最高位。
一昨年のカナダGPではベッテル(フェラーリ)の勝利をフイにするペナルティ裁定を下したことで一躍渦中の人となった経緯がある。

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オランダGPの週末、土曜日に一時にわか雨の予報

Zandvoolt Circuit (C)Pirelli Motorsport
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ザンドフールト・サーキットを舞台に今週行われる2022年F1第15戦オランダGPの天気について、地元気象台はフリー走行木曜日と決勝レースが行われる日曜日は問題ないものの、公式予選の土曜日に一時にわか雨の心配があると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
9月02日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 16- 26度 0%
9月03日(土) 公式予選 曇り一時にわか雨 17- 25度 40%
9月04日(日) 決勝レース 曇り 17- 23度 5%

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ザンドフールト、最終コーナーでDRSバトルへ

Zandvoolt Circuit Bank (C)RedBull Racing
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今週オランダGPが行われるザンドフールト・サーキットで、バンクがついていることが特徴の最終14コーナー部分で有効なオーバーテイク効果を得るべく、DRS(ドラッグ・リダクション・システム)検知ポイントを14コーナー手前に設ける方針をFIA(国際自動車連盟)が示した。

昨年は、バンク部分のDRSは危険であるとして当時のマイケル・マシ/FIAレースディレクターが判断、スタート/フィニッシュラインよりも先に設定していた。
今回は検知ポイント14コーナー前に設置ということで、とりえずフリー走行1回目セッションでテストを敢行、安全性の確認を行ったうえで決定するとしている。

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2022/09/01

レッドブル&ポルシェの提携交渉、難航説も

Christian Horner (C)RedBull Racing
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2026年に予定されるF1の新レギュレーション導入に合わせ、新規参入がぼ確実とみられているアウディ&ポルシェ両メーカーは、アウディがエンジン・サプライヤーとしての参戦を正式発表した一方で、7月のホームグランプリ(オーストリアGP)にもとみられたレッドブル&ポルシェの提携は何の発表もなく、さらにFIA(国際自動車連盟)からレギュレーションの発表が行われても同様のままだ
そこで実はこちらの交渉が難航しているのではないか、との見方が出てきている。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「契約は複雑なもので、まだ細部の煮詰めに時間が掛かっている」と説明しているが、その裏に2026年から再びホンダの活動再開をちらつかせているのではないか、とも報じられている。

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レッドブル、ガスリーのアルピーヌ移籍容認も

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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すでにアルファタウリと2023年の契約を更新したと伝えられるピエール・ガスリーについて、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「本人が希望するなら移籍を容認する」との姿勢を明らかにした。

これはアルピーヌF1のフェルナンド・アロンソが、来季アストンマーティンへの移籍が明らかになったため空席になったそのシートに、アルピーヌF1はルノー・チーム時代からの育成ドライバーである新人のオスカー・ピアストリを起用する方針を明らかにしたものの、本人が否定するというカオスな状態。
この件は現在FIA(国際自動車連盟)のCRB(契約承認委員会)の判断に委ねられている。

そこで浮上したのがそのシートに現アルファタウリのピエール・ガスリーを据えるというプランだ。
ただアルファタウリでは一定の評価を得ているガスリーだが、本人はレッドブル・レーシングへの復帰を切望していることを隠していない。
ホーナー代表はそうしたケースも考慮して「本人がアルピーヌF1への移籍を希望するならわれわれは尊重したい」との姿勢をみせている。

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契約延長のベルギーGP「問題解決した訳じゃない」

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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3日間で30万人以上の観客を集めたとされる人気のベルギーGPだが、当日伝えられた契約延長は2023年の1年だけとのことだ。
これについて同グランプリの主催者である『Spa Grand Prix(スパ・グランプリ)』のヴァネッサ・メース代表は地元の通信社『スポルツァ』で次のように語っている。

「課題とされてきた契約の問題が解決できて喜んでいる。
とはいえ延長が決まったのは来年の1年だけで、2024年以降はまだ何も合意に至ってはいない。
サーキットなど施設やグランプリの内容に問題がある訳ではなく、障害になっているのは開催のための費用にある。
彼らが要求しているのはわれわれが想定したものよりもずっと高額なものなのだ」

2輪モトGP開催のためもあり投じられたとされるコース改修費用は、総額8千万ユーロ(約111億円)にも達したと伝えられていて、F1の開催は悲願とも言える。

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