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2022年8月

2022/08/31

ガスリー(アルファタウリ)にアルピーヌF1の噂も

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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2023年までスクーデリア・アルファタウリとの契約があるとされるピエール・ガスリー(26歳:フランス)だが、ここに来てアルピーヌF1へ移籍の噂が出て注目されている。

2017年のマレーシアGPで当時のトロ・ロッソからF1デビュー、チーム名がアルファタウリとなった2020年のイタリアGPではみごと初優勝を飾るなどその才能をみせたが、悲願であることを隠さないレッドブル・レーシング昇格の目途は立っていない。

そうした折り、同チームのアロンソがアストンマーティンへの移籍が明らかとなったため、ガスリーのアルピーヌ移籍は流れたもののようだが、その場合にチームメイトとなるエステバン・オコンとガスリーとはカート時代から犬猿の仲とされるため、否定的な見方をする向きもある。
ただ当人たちはいずれも不仲を否定、大人の対応をみせてはいる。

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高くついたルクレール(フェラーリ)のスピードオーバー

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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先のベルギーGP決勝レースで、ファステストラップ・ポイントを獲得すべくいったんピットストップしたフェラーリ・チームのルクレールだったが、結局タイム更新はならず、そればかりかピットレーンでわずか1キロの速度違反を犯したとして5秒のタイム・ペナルティを科せられ、順位を一つ落とすという痛恨の結果となった。

その後の調査の結果、ルクレールが『フェルスタッペンの物』と主張する捨てバイザーがブレーキダクトに引っ掛かったことによるトラブルが計測機器を狂わせ、スピード違反に繋がったとのこと。

同様にグリッド後方からスタートしたフェルスタッペンが首尾よく優勝を遂げたのとは対照的なレース結果となった。

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アロンソ(アルピーヌ)がベルギーGPの最速ピットストップ

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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28(日)行われたベルギーGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、フェルナンド・アロンソがピットストップした際のアルピーヌF1のクルーだった。

アロンソはこのレースで今季最高位タイとなる5位でフィニッシュしたが、それを支えるように2.22秒の作業でコースに復帰させたもの。
今回の2位はレッドブルでセルジオ・ペレスの2.29秒、3位はマクラーレンでダニエル・リカルドの2.32秒と拮抗した。

なおこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのはペナルティにより14番グリッドからスタート、オーバーテイクを重ね、みごと今季9勝目を飾ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が選出された。

またボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワード』も、同じくフェルスタッペンで、32周目に記録した1'49.354で獲得した。

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2022/08/30

「ハミルトンは中団の走り方知らない」と、アロンソ

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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「現役の元F1チャンピオン」が混在する今シーズンのF1だが、ベルギーGPではその元チャンピオンどうしが接触するという珍しいシーンがみられた。

これは、オープニングラップのポジション争いの際、アロンソ(アルピーヌ)のマシンの左リヤタイヤに、後方から仕掛けたハミルトン(メルセデス)の右フロントタイヤが乗り上げ、フォーミュラ・カーのレースではよく見られる空中のダイビングシーンとなったもの。
見た目は派手だが双方とも大きなダメージには至らず、ドライバーに怪我もなかったが、アロンソは「ハミルトンはトップでスタートして勝つことにはなれているが、中団の走り方を知らない」と、酷評。
それでもレース後ハミルトンが自らの非を認めたと聞き、やっと怒りの矛先を収めたという。

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角田裕毅(アルファタウリ)、「状況、良くなっている」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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マシンのトラブル発覚によりベルギーGP決勝レースをピットレーンからのスタートを選択した角田裕毅(アルファタウリ)は、入賞圏外の13位フィニッシュという結果にもそれなりの手応えをつかみ取ったようだ。

「もちろん最後尾グリッド以下となるピットレーンからのスタートは厳しいものだけど、ペースは悪くなく早い時期に追い付くことができた。
残念ながらピットストップで時間を喰ってしまったことやDRSトレイン(順位変動のない行列)に巻き込まれたのは想定外のことだったけれど、調子は間違いなく上向きだ。
これを来週のオランダGPでも維持して、さらに良い結果に結び付けていきたい」と、意欲をみせた。

角田は5月の第6戦を最後に8戦連続でポイント獲得から遠ざかっている。

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サインツ(フェラーリ)、レッドブルとの差に「お手上げ」

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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ベルギーGP予選でポールを獲得したフェルスタッペン(レッドブル)らがPU(パワーユニット)交換等によりグリッド降格のペナルティを受けたことで、実質3回目となるポールスタートを獲得したサインツ(フェラーリ)だったが、レースでは思うようにいかなかったようだ。

レース前には「もちろん優勝を狙っている」と勝利宣言をしていたサインツ、レース後には、「予選タイムをみればレッドブルの速さは異次元だった。
まるで別のカテゴリーのクルマのようだったよ」と、お手上げだったことを認めた。

フェルスタッペンは昨シーズンのベルギーGPでも予選1位だったが、2位ハミルトン(メルセデス)とのタイム差がわずか0.038秒だったのに対し、今回の2位サインツ(フェラーリ)との差は0.632秒と大きなものだった。

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2022/08/29

フェルスタッペン、スパで完勝 (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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MARIO ISOLA - MOTORSPORT DIRECTOR
モータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント
「唯一無二のサーキットであるスパが、来年も Formula 1 カレンダーに留まることを非常に嬉しく思います。今年の開催は大成功をおさめました。週末を通して変わりやすい天候状態の下、36 万人の観衆の前で数多くのオーバーテイクが見られました。我々のタイヤは主要な役割を演じることができたと思います。大半のドライバーがハードタイヤを使用し、素晴らしいレースが展開されました。収集したデータの分析をこれから行いますが、レース中の無線で、ハードタイヤの性能が予想よりも 0.2 秒速いというコメントがあったことは、我々にとっての嬉しい成果でした。今日の気温が昨日までより高くなることを認識はしていましたが、天候状態、路面の進化、予想よりも高いレベルのデグラデーションなどの諸条件の下、広範囲に渡る戦略が見られたことを興味深く感じました。グレイニングの問題は発生せず、デグラデーションは熱に起因するものでした。スパ 24 時間レースの経験もあって、改修されたトラックに関して何の問題もありませんでした。スパ 24 時間は、ハンガリーグランプリの週に開催され、ピレリは 17,000 本のタイヤを持ち込みました。実に見事なレースペースでワンツーフィニッシュを達成したレッドブルを祝福します」

TYRE TALES: HOW THE RACE WAS WON
グリッドペナルティーによって 14 番グリッドから P Zero レッド・ソフトタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、序盤に急速な追い上げを見せました。フェルスタッペンは、12 周目までにトップに立ち、16 周目に P Zero イエロー・ミディアムへ交換しました。ピットストップから 2周後、再びトップに立ったフェルスタッペンは、残り 14 周時点で、リードを失うことなく再度ミディアムタイヤへ交換しました。10 番グリッドのスタートから優勝したハンガリーに続き、フェルスタッペンは中段グリッドからの 2 連勝を達成しました。

BEST OF THE REST: THE ALTERNATIVE STRATEGY
トップ 3 で 3 種類の戦略が見られたように、広範囲に渡る戦略が展開されました。2 位を獲得したレッドブルのセルジオ・ペレスは、ソフトタイヤを使用しませんでした。フロントローからミディアムでスタートしたペレスは、再度ミディアムへ交換し、ファイナルスティントを PZero ホワイト・ハードで走行しました。ソフトタイヤでポールポジションからスタートしたフェラーリのカルロス・サインツは、12 周目の最初のピットストップまでトップを走行しました。その後、ミディアム – ハードと繋ぐ戦略で表彰台を獲得しました。全体的には、16 台が 2 ストッパー、2 台が 3 ストッパーでした。

WHAT TO LOOK OUT FOR NEXT
次週はオランダグランプリが開催されます。スパから開催地のザントフォールトまでの距離はわずか 300km ほどで、グランプリ間の移動では最短の部類に属します。12 台のピレリトラックが 6 時間をかけて移動します。

ピレリジャパンプレスリリース

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ガスリー(アルファタウリ)、「特別な一日になった」

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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今回のベルギーGPがF1参戦100戦目の節目になるアルファタウリのピエール・ガスリーだったが、その言葉の通り良い意味でも悪い意味でも特別な一日になったようだ。

残念ながら前日の予選ではQ2敗退。
本来であれば少々不満の残る12番グリッドに留まったが、ペナルティによる上位者のグリッド降格が多数あったことから望外の8番グリッドからのスタートになった。

ところがグリッド上で電気系(?)のトラブルに見舞われ、チームは急きょピットレーンからのスタートを選択してレースに臨むことに。
幸いトラブルは解消され、辛抱強く追い上げた結果、9位入賞を果たしたもの。

ただムメイトである角田裕毅同様、まだマシンには改善の余地があるということでシーズン終盤に向けパフォーマンスの向上が期待される。

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ノリス(マクラーレン)、「明日はわが身の世界」

Lando Norris (C)McLaren Group
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ダニエル・リカルドとの契約は2023年まであった筈のマクラーレン・レーシングだが、ベルギーGPを前に突如1年早い打ち切りを発表した。

これを受け、ここまで約1年半をチームメイトとして共に過ごしたランド・ノリスは、「明日はわが身の世界」と、引き締めた。

「F1が厳しい世界だというのは理解しているから特に驚いてはいないし、彼に同情することもない。
そもそもそんな立場にはないしね。
僕らは互いにチームから与えられたマシンを少しでも速くすべく情報を共有し戦ってきた。
それでもその先は自分自身でやらなければならないことだし、チームメイトを助けるというのは僕の仕事じゃないんだ」と、説明。

いまのところ後任についてチームから言及はないが、ルノー育ちのオスカー・ピアストリの抜擢が有力とみられている。

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消滅の危機だったベルギーGP、2023年も存続へ

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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F1は、来年の開催が危ぶまれていたベルギーGPが生き残って引き続き継続されることを明らかにした。
F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOによればコース改修の費用を巡って騒動になっていた南アフリカGP(キャラミ)が来年のカレンダーから外れる見込みで、その代替になるという。

ベルギーGP開催地のスパフランコルシャンは、鈴鹿サーキットと並ぶチャレンジングなオールドタイプのサーキットとして多くのドライバーからの支持を受けている存在だ。

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ベルギーGPの観客は計30万人に

Orange Army (C)Redbull Racing
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ベルギーGPの主催者は、フェルスタッペン(レッドブル)人気もあってか今年の観客数が3日間で合計30万人に達したことを明らかにした。
税金対策のためか、観客数を公開しないグランプリも多くすべてが公開されている訳ではないが、少なくとも30万人というのは、近年特筆クラス。

ましてやコロナ禍にあっては各グランプリ共にチケット数に制限を設けたところが多かったので、この数字は驚くべきものだ。
ちなみに日本でもかつてのF1ブームの時は30万人オーバーの観客が鈴鹿に詰め掛けたと記録されている。

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2022/08/28

ベルギーGPは圧巻のフェルスタッペン(レッドブル)劇場

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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8月28日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第14戦ベルギーGPの決勝レースがスパフランコルシャンを舞台に全44周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は21度、路面温度35度、路面はドライコンディションで雨の心配はないとしている。
なお修正グリッドで13番手になっていた角田裕毅(アルファタウリ)はその後ICE(エンジン)などの追加交換で最後尾に降格、チームはセットアップ変更ができるピットレーンスタートを選択している。
さらにチームメイトであるガスリー(アルファタウリ)もピットレーンスタートになっている。

オープニングラップ、ハミルトンか他車との接触で損傷を受け大きく後退、ストップ。
続いてボタスも接触事故でリタイヤ、セーフティカーが入る。
5周目、レース再開。
12周目、14番グリッドスタートのフェルスタッペンがペレスを抜いて2位に、さらにサインツのピットインで首位に立つ。
その後フェルスタッペンがタイヤ交換、サインツに次ぐ2番手で復帰。
18周目には再度サインツを抜いてトップに返り咲く。
21周目、ペレスがサインツをかわして2位に、この段階でレッドブル勢が1-2体制に。
後方では10位のアルボンから14位の角田までが団子状態が続く。

44周を走りきってトップでチェッカーフラッグを受けたのは14番手からスタートしたフェルスタッペン(レッドブル)で前戦ハンガリーGP続く今季8勝目、自身通算29勝目を決めた。
2位もレッドブルのペレスで今季アゼルバイジャンGP以来の1-2勝利。
3位にポールスタートだったサインツ(フェラーリ)、4位ラッセル(メルセデス)、5位ルクレール(フェラーリ)、6位アロンソ(アルピーヌ)、7位オコン(アルピーヌ)、8位ベッテル(アストンマーティン)、9位これがF1で100戦目となったガスリー(アルファタウリ)、そして10位アルボン(ウィリアムズ)までがポイント圏内。

以下、11位ストロール(アストンマーティン)、12位ノリス(マクラーレン)、13位角田裕毅(アルファタウリ)、14位周冠宇(アルファロメオ)、15位リカルド(マクラーレン)、16位マグヌッセン(ハース)、17位シューマッハ(ハース)、18位ラティフィ(ウィリアムズ)まで完走。
リタイヤとなったのはボタス(アルファロメオ)とハミルトン(メルセデス)になった。
F1次戦は1週間後の9月04日(日)、ザンドフールト・サーキットを舞台にフェルスタッペンの母国オランダGPが予定されている。

ベルギーGP決勝レースの結果はこちら
ベルギーGPの画像はこちら

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ベルギーGPグリッド、7人が降格に

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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今回のベルギーGPでは、そのサーキットの特性とイベントの開催時期からPU(パワーユニット)本体やその関連コンポーネンツの交換が相次いだ。
それに伴いグリッド降格ペナルティも続出、多くのドライバーが大幅降格ないしグリッド最後尾の処分に見舞われている。

降格となったのはボタス(アルファロメオ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、オコン(アルピーヌ)、ノリス(マクラーレン)、周冠宇(アルファロメオ)、シューマッハ(ハース)ら7人(グリッド順)とされる。

修正されたベルギーGPスターティンググリッドはこちら

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サインツ(フェラーリ)、「ポールスタートを活かしたい」

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのカルロス・サインツは、土曜日行われたベルギーGP公式予選で2位になったものの、1位のフェルスタッペン(レッドブル)がPU(パワーユニット)交換でグリッド降格となるため、事実上のポールからスタートすることになった。

これについてサインツは「ポールこそ獲れなかったものの、予選は上手くいったと思うな。
ルクレールとのチームワークが実を結んだよ。
実質ポールスタートだから、ぜひともこれを活かして明日のレースに結び付けたいと思っている。
ライバルもみんな速いから簡単なことじゃないけれど、こなすべき仕事をきっちりやれば結果(優勝)は得られる筈だ」、自信をみせた。

優勝すればサインツにとって今年のイギリスGP以来の2勝目ということになる。

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ホーナー代表(レッドブル)、「PU交換は戦略的判断」

Christian Horner (C)RedBull Racing
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目下ランキング首位を走るフェルスタッペン(レッドブル)が今回シーズン4基目のパワーユニット交換を行ったことにより日曜日の決勝レースでは少なくとも10番以上のグリッド降格ペナルティを受けることとなった。

この選択について同チームのクリスチャン・ホーナー代表は次のように釈明している。
「残念ながらわれわれの持っているエンジン・アロケーション(配分・配置)ではペナルティを受けずにシーズンを終えるというのは無理なことだ。
最終戦までのどこかでグリッド降格のペナルティを覚悟しなくてはならないからね。
その場合、ザンドフールトはフェルスタッペンの地元なので、これは論外。
またモンツァや鈴鹿は挽回に必要なオーバーテイクが容易なコースではないので最後尾スタートは適切でない。
そうしたことを総合的に考えて、われわれはここスパで交換することを選択した。
この判断が正しいものだったかは、日曜日の午後に結論が出る筈だ」

なお一般的な手法のように今回他のコンポーネンツも合わせて交換の場合、グリッド最後尾からのスタートになる可能性もある。

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ベルギーGP予選、フェルスタッペン(レッドブル)PP

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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8月27日(土)16時(日本時間:23時)からスパフランコルシャンを舞台に2022年F1第14戦ベルギーGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は曇り、Q3開始時の気温は15度、路面温度は20度、コースはドライコンディションとなっている。

Q3トップは1回目のアタックタイムを守り切ったフェルスタッペン(レッドブル)が1'43.665でポールポジション獲得。
オーストリアGP以来、今季4回目のポールで自身通算17回目の快挙となった。
2位はサインツ(フェラーリ)、3位ペレス(レッドブル)、4位ルクレール(フェラーリ)とレッドブルvsフェラーリの組み合わせだが、フェルスタッペンとルクレールはグリッド降格があるため、実質的にはサインツとペレスが優勝候補筆頭と言えそうだ。
5位オコン(アルピーヌ)、6位アロンソ(アルピーヌ)、7位ハミルトン(メルセデス)、8位ラッセル(メルセデス)、9位アルボン(ウィリアムズ)、10位ノリス(マクラーレン)いう結果に。
なお予選上位者の中にPU(パワーユニット)等交換によるグリッド降格が複数名(7人か)あめため、日曜日のスターティンググリッドは予選結果にかなり変更が加えられる見込みだ。
ベルギーGP決勝レースは28日(日)15時(日本時間:22時)から全44周で行われる。

ベルギーGP公式予選の結果はこちら
ベルギーGPの画像はこちら

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予選Q2、ルクレール(フェラーリ)が巻き返す

引き続きベルギーGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

Q2トップはルクレール(フェラーリ)。
これにフェルスタッペン(レッドブル)、ペレス(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ラッセル(メルセデス)、オコン(アルピーヌ)、アロンソ(アルピーヌ)、ノリス(マクラーレン)、アルボン(ウィリアムズ)までがQ3進出。
ウィリアムズ・レーシングは今季初勝利の3進出となった。

ここでの敗退はリカルド(マクラーレン)、ガスリー(アルファタウリ)、周冠宇(アルファロメオ)、ストロール(アストンマーティン)、そしてシューマッハ(ハース)の5台となった。

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2022/08/27

予選Q1、フェルスタッペン(レッドブル)がトップ通過

8月27日(土)16時(日本時間:23時)からベルギーGPの予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は15度、路面温度は19度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

なおサポートレースとして行われたポルシェ・スーパーカップで起きたアクシデントでウォールの一部が損傷を受けたため、その修復でF1の予選Q1は開始時刻が25分遅れた。
まず真っ先にコースインしたのはミディアムタイヤのラティフィ(ウィリアムズ)。
Q1をトップでクリアしたのはフェルスタッペン(レッドブル)、続いてサインツ(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ラッセル(メルセデス)、アルボン(ウィリアムズ)、ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)、アロンソ(アルピーヌ)というトップ10。
これに周冠宇(アルファロメオ)、ガスリー(アルファタウリ)、リカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、ミック・シューマッハまでがQ2進出。

ここでの敗退はベッテル(アストンマーティン)、ラティフィ(ウィリアムズ)、マグヌッセン(ハース)、角田裕毅(アルファタウリ)、そしてボタス(アルファロメオ)の5台となった。

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ベルギーGPのスチュワードにエンリケ・ベルノルディ氏

Enrique Bernoldi (C)Ex.Arrows F1
FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるベルギーGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元アロウズのF1ドライバーであるエンリケ・ベルノルディ氏(42歳:ブラジル)を指名した。

ベルノルディ氏がスチュワードを務めるのは今年のフランスGP以来になるもので、これが自身通算7度目ということになる。

同氏は2001-2002年に掛けて当時のアロウズからF1参戦、最高位は8位(2001年ドイツGP)。
なお、2001年のチームメイトはマックス・フェルスタッペン(現レッドブル)の父であるヨス・フェルスタッペンだった。

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フリー3回目、レッドブルのペレス&フェルスタッペンが1-2タイム

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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8月27日(土)13時(日本時間:20時)からスパフランコルシャンを舞台に2022年F1第14戦ベルギーGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は15度、路面温度20度、コースはドライコンディションとなっている。

セッション序盤はフェラーリ勢などが走行を控えたこともあり、アルファロメオやマクラーレンらが上位を席巻。
残り時間10分を切ったところでルクレール(フェラーリ)が12コーナーでコースアウト・クラッシュ。
損傷はさほどでもなく自力でピットに戻ったが、セッションは赤旗中断となった。
残り4分でセッション再開、各車列を作ってコースイン。

トップタイムはペレス(レッドブル)の1'45.047、これにチームメイトのフェルスタッペンが続いた。
以下3番手サインツ(フェラーリ)、4番手ノリス(マクラーレン)、5番手アロンソ(アルピーヌ)、6番手ラッセル(メルセデス)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手オコン(アルピーヌ)、10番手ガスリー(アルファタウリ)となった。
ハミルトン(メルセデス)は12番手、角田裕毅(アルファタウリ)は18番手に留まった。
この後、16時(日本時間:23時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

ベルギーGPフリー走行3回目の結果はこちら
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アウディ、Formula 1に参戦(ドイツ本国発表資料)

 (C)AUDI AG.
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2022/08/27 Motorsport

・2026年からFormula 1に参戦。モータースポーツ最高峰のパワーユニットを開発
・ハイブリッドパワーユニットは、ノイブルク アン デア ドナウのAudi Sport拠点で開発
・参戦決定に至る重要な要素は、持続可能性とコスト効率に焦点を当てた新しいレギュレーション
・Audi Sportの組織再編を成功に収めた、ユリウス シーバッハの後任にロルフ ミヒェル就任

(ドイツ本国発表資料)
2022年8月26日、ノイブルク アン デア ドナウ/スパ フランコルシャン:アウディはモータースポーツの最高峰クラスに参戦します。2026年から、アウディが専用に開発したパワーユニットとともに、FIA Formula 1世界選手権に参戦します。このプロジェクトは、インゴルシュタット近郊のノイブルクにあるAudi Sportを拠点として行われます。Formula 1用パワートレインが、ドイツ国内で製造されたことは、この10年以上ありません。

アウディは、スパ フランコルシャンで開催されたFormula 1ベルギー グランプリの記者会見で、Formula 1への参戦を発表しました。この記者会見では、AUDI AG取締役会会長 マルクス ドゥスマン、技術開発担当取締役 オリバー ホフマンが、Formula 1プレジデント兼 CEO ステファノ ドメニカリ、国際自動車連盟(FIA)会長 モハメド ビン スライエムとともに、報道陣の質問に答えました。

マルクス ドゥスマンは、次のように述べています。「モータースポーツは、アウディのDNAに組み込まれています。Formula 1は、アウディブランドにとって世界的な舞台であると同時に、非常に過酷な開発実験室でもあります。ハイパフォーマンスなエンジンと高い戦闘力を備えたマシンの組み合わせは、いつの時代も自動車業界に革新的で高度なテクノロジーをもたらしてきました。新しいレギュレーションの発表により、アウディはFormula 1に参戦する絶好の機会が到来したと判断しました。Formula 1とアウディは、どちらも明確な持続可能な目標を追求しています」

参戦を決定した重要なポイントは、世界で最も人気が高いレースシリーズに、より持続可能でコスト効率の高い明確な計画が策定されたことです。2026年から適用される新しい技術規則(テクニカルレギュレーション)は、より高度な電動化と先進的で持続可能な燃料に焦点を当てています。チームに適用されている既存のコスト上限に加えて、2023年には、パワーユニットメーカーにもコスト上限が設定されます。さらにFormula 1は、2030年までにカーボンニュートラルなレーシングシリーズになるという野心的な目標を掲げています。

Formula 1の変革を積極的に推進
技術開発担当取締役 オリバー ホフマンは、次のように述べています。「Formula 1は、持続可能性を念頭において、2026年にレギュレーションが大幅に改定されます。そのため、私たちはこの新しいFormula 1に参戦することを決定しました。Formula 1は変革を遂げており、アウディはこの変革を積極的にサポートしたいと考えています。私たちのFormula 1プロジェクトとAUDI AGの技術開発部門が緊密に連携することにより、相乗効果が発揮されるでしょう」

2026年以降、電気モーター、バッテリー、電子制御システム、内燃エンジンから構成される電動パワーユニットの出力は、現在のFormula 1の駆動システムと比較して大幅に増強されます。電気モーターは、約400kW(544hp)の出力を備えた内燃エンジンと同等のパワーを発生します。非常に効率的な1.6リッター ターボエンジンは、先進的で持続可能な燃料で作動します。これは、アウディがシリーズに参戦するための前提条件でもあります。

主要なマーケットおよび若いターゲットグループで高い人気
Formula 1に参戦するためのアウディの必須要件とは、世界的に認められていること、エモーショナルであること、そして先進的なテクノロジーを搭載していることです。Formula 1シリーズは、アウディブランドが事業展開している、すべての主要マーケットでレースを開催しています。マシンは、世界でもっとも要求の厳しい電動レーシングカーのプラットフォームとして、自動車メーカー各社が注目しています。アウディは、この競争の激しい環境でVorsprung durch Technik(技術による先進)を証明するという課題に取り組みます。

Formula 1は、世界的に大きな関心を集めており、世界で最も知られたスポーツイベントの1つです。2021年には、15億人以上がレースをテレビで観戦しました。Formula 1は、中国や米国など主要なマーケットで人気があり、その傾向は若いターゲットグループでも高まり続けています。ソーシャルメディアにおいて、Formula 1は現在世界的な人気を誇るスポーツの中で、もっとも高い成長率を記録しています。

パワーユニットはノイブルクで開発
パワーユニットは、インゴルシュタットにあるAUDI AG本社から近い、ノイブルク アン デア ドナウにある、Audi Sportが誇る最先端のCompetence Center Motorsport(コンペテンス センター モーター スポーツ)で製造されます。アウディのモータースポーツ再編の一環として、Formula 1への参戦を主導したAudi Sportマネージングディレクター兼アウディ モータースポーツ部門責任者のユリウス シーバッハは、次のように述べています。「私たちは、Formula 1用のパワートレインを開発・製造するために、モータースポーツ部門の貴重なノウハウを活用し、Competence Center Motorsportへの投資を継続し、高度な専門知識を備えたプロフェッショナルを採用します」

ノイブルクには、F1エンジン用テストベンチだけでなく、電気モーターとバッテリー用のテストベンチも既に設置されています。現在、スタッフ、施設、技術インフラの面で必要な準備作業が行われており、年末までにすべての準備が整う予定です。また、Audi Sport 100%子会社である、パワーユニット プロジェクトの別会社が設立されました。この会社の最高経営責任者(CEO)には、アダム ベイカーが就任し、Formula 1プロジェクトの責任者となります。経験豊富なエンジニアであるベイカーは、自動車メーカーやモータースポーツチームで、さまざまな要職を歴任してきました。2021年、アウディ入社前は、FIAに3年間勤務していました。

アウディは年末までに、どのチームと提携して2026年からFormula 1に参戦するのかを発表予定です。

Formula 1にモータースポーツの焦点を定める
Audi Sportは、Formula 1プロジェクトにリソースを集中するため、LMDh(ルマン デイトナh)プロジェクトの中止を決定しました。また、モータースポーツ部門は、耐久レース用のスポーツカーの開発も中断しました。但しAudi Sportは、カスタマーレーシングおよびダカールラリーに参戦するための革新的なRS Q e-tronプロジェクトは、これまで通り継続します。アウディのダカールラリーにおける来年の目標は総合優勝です。

これまでAudi Sportは、世界ラリー選手権、世界スポーツカー選手権、米国のモータースポーツ、DTM、ルマン24時間レース、Formula Eなどで、数多くのタイトルを獲得して、レースの世界における新たな基準を設定してきました。ユリウス シーバッハは、次のようにコメントしています。「Formula 1は、アウディ モータースポーツの歴史における、次の大きなマイルストーンです」

ユリウス シーバッハの後任にロルフ ミヒェルが就任
アウディのFormula 1への参戦は、モータースポーツ部門の構築完結を意味するだけでなく、Audi Sport GmbHの新しい組織の構築が完了したことも意味しています。2022年9月1日付でマネージングディレクター ユリウス シーバッハは、AUDI AGに異動して、取締役会直属で、技術開発部門の新しい戦略的事業分野を担当します。

技術開発担当取締役であり、Audi Sport GmbH監査役会会長を兼任するオリバー ホフマンは、シーバッハのこれまでの業績貢献に感謝の意を表明しています。「ユリウス シーバッハは、困難な時代において戦略的先見性を持ち、一貫した行動を取り、持続可能な結果をもたらしてくれました」。シーバッハのリーダーシップの下、Audi Sport GmbHは、記録的な売上と利益目標を繰り返し達成してきました。RSモデルの攻勢で売上が倍増し、電動4ドアグランツーリスモ RS e-tron GTを成功裏に市場に導入しました。

2020年、シーバッハはアウディ モータースポーツ部門の責任者に就任。強い決意で、未来に向けての準備を整えました。シーバッハのリーダーシップにより、アウディ史上でもっとも高度なテクノロジーを備えたレーシングカー、ダカールラリー参戦用のRS Q e-tronが、記録的な速さで開発されました。RS Q e-tronは、今年1月に開催されたダカールラリーで、4回のステージ優勝を達成して、デビュー戦を飾った後、3月に行われたアブダビ デザート チャレンジでは、初の総合優勝を成し遂げました。また、今回のFormula 1への参戦は、シーバッハの仕事の集大成でもあります。

シーバッハの後任には、9月1日付けでロルフ ミヒェルが就任します。ミヒェルは、今年の2月からAudi Sportレーシング部門の最高執行責任者(COO)を務めてきました。彼は、Dr. セバスチャン グラムズとともに、Audi Sport GmbHの取締役会を構成します。ミヒェルは経営学学位を取得後、長年にわたってAudi Sportに在籍しています。また、AUDI AGおよびAudi Sportで、マーケティングのさまざまな要職歴任後、2016年にRSモデル プロダクトマーケティング責任者に就任。ビークル カスタマイゼーション ディレクターとしてAbt Sportsline(アプト スポーツライン)に異動した後、2019年にAudi Sport GmbH セールス/マーケティング責任者に任命されました。ミヒェルは、製品ポートフォリオの構築および記録的な売上高の達成において重要な役割を果たしてきました。ホフマンは、次のように述べています。「ロルフ ミヒェルは真のリーダーであり、モータースポーツおよびシリーズ生産に おける貴重な経験をもたらしてくれるでしょう」。ミヒェルは、マーケティングの要職のほか、2014年には、Audi Sport TT Cupの立案および実行責任者として手腕を発揮しました。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

 

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ザウバー&アルファロメオ、2023年で契約解消

Alfaromeo Racing (C)Sauber Motorsport AG
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ザウバー・モータースポーツとアルファロメオF1は現在の協力関係を2023年末で終了することをベルギーGPの場で正式発表した。
両者の代表はいずれも今回のパートナーシップが成功だったとのコメントを出しているが、
コンストラクターズ・ランキングでは8位-9位と低迷、外部から見る限り当初の期待に応えたとは言い難い結果になっているようだ。

なお訣別後のザウバーには、既報のように2026年からのF1新規参入を発表したアウディとの関係が取り沙汰されている。

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アウディ、それでもザウバーとの契約が最優先か

Audi (C)Audi AG
2026年からエンジン・サプライヤーとしてのF1参戦を正式発表したアウディだが、その供給先についてはまだ未定のままだ。
当初は既存チームを買収してのフルワークス参戦を計画していたとされるが、ザウバーなど交渉相手とはいずれも合意に至らなかった模様だ。

年内には供給先についても明らかにするとしているが、供給の形としても最有力はザウバーが筆頭であるとみられる。
プライベートチームのザウバーはかつてBMWともセミワークスのような形態でF1に臨んだ経験を持つ。

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ベルギーGPフリー2回目、フェルスタッペンが最速

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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8月26日(金)17時(日本時間:24時)からスパフランコルシャンを舞台に2022年F1第14戦ベルギーGPフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は16度、路面温度21度、コースは乾き再びドライコンディションとなっている。

不安定な天候を見越し、各チームとも雨が降る前に熱心な走行をみせた。
1回目のセッション同様、フェルスタッペン(レッドブル)とフェラーリ勢のタイム争いが続き、これにノリス(マクラーレン)やストロール(アストンマーティン)が追う形に。
またマシントラブルに見舞われていたオコン(アルピーヌ)やマグヌッセン(ハース)も修復なって順調に走行を重ねた。

トップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)がマークした1'45.507、これにルクレール(フェラーリ)が1'46.369で続いた。
以下、ノリス(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、サインツ(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、アロンソ(アルピーヌF1)、ラッセル(メルセデス)、リカルド(マクラーレン)、ペレス(レッドブル)と続いた。
これにアルボン(ウィリアムズ)、周冠宇(アルファロメオ)が続き、角田裕毅(アルファタウリ)が13番手、ガスリー(アルファタウリ)は14番手に。
明日土曜日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

ベルギーGPフリー走行2回目の結果はこちら
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2022/08/26

ベルギーGPフリー1回目、フェラーリ勢がトップタイム

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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8月26日(金)14時(日本時間:21時)からスパフランコルシャンを舞台に2022年F1第14戦ベルギーGPフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は17度、路面温度21度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお既報のようにアルファタウリではガスリーに代えてリアム・ローソン(20歳:ニュージーランド)がこのセッションを走っている。

21分過ぎ、オコン(アルピーヌ)がギヤボックストラブルを訴えガレージに戻る。
残り約22分ではマグヌッセン(ハース)のクルマがラソースを過ぎたところでコース上にストップ、セッションは赤旗中断となった。
残り約10分でセッション再開、雨の心配から各車争うようにコースイン。
予報透り、終了直前にはコースは激しいにわか雨に見舞われた。

ここでトップタイムを記録したのはサインツ(フェラーリ)、それにチームメイトのルクレールが続いた。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手ストロール(アストンマーティン)、6番手アルボン(ウィリアムズ)、7番手リカルド(マクラーレン)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手ハミルトン(メルセデス)、10番手ペレス(レッドブル)となった。
このあと26日(金)17時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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アウディ、2026年からエンジン・サプライヤーとしてF1参戦

フォルクスワーゲン・グループのアウディは、F1レギュレーションが変更となる2026年シーズンからエンジン・サプライヤーとして参入することを正式発表した。
供給先についての発表は年内に決定するとしている。

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メルセデスAMGのステアリングホイール、抜き打ち検査をクリア

Steering Wheel Image (C)Mercedes Motorsport
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ハンガリーGP終了後、FIA(国際自動車連盟)はメルセデスAMGチームのカーナンバー44(ハミルトン)のステアリングホイールを抜き打ち検査したことを発表。

これはトップ10フィニッシュしたマシンの中から無作為に抽出されたもので、その結果ハード、ソフトウェア共にすべて2022年のF1テクニカル・レギュレーションに合致していることを確認したとしている。

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ベルギーGPの週末、金・土に一時にわか雨の予報

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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名物コース・スパフランコルシャンを舞台に今週行われる2022年F1第14戦ベルギーGPの天気について、地元気象台は決勝レースが行われる日曜日は問題ないものの、フリー走行の金曜日及び公式予選の土曜日にいずれも一時にわか雨の心配があると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
8月26日(金) フリー走行 曇り一時にわか雨 20- 34度 60%
8月27日(土) 公式予選 曇り一時にわか雨 12- 22度 50%
8月28日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 11- 22度 10%

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2022/08/25

ハースF1、ベルギーGPでシューマッハにもアップデート

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームは今週行われるベルギーGPで、ミック・シューマッハの『VF-22』にも、ケビン・マグヌッセンに行ったと同様のアップデートを投入することを明らかにした。
前戦ハンガリーGPでは夏休み前ということで製作リソースが限られていたため、1台分のアップデートしか用意できなかったものだ。

同チームのギュンター・シュタイナー代表は「アップデート版はエアロダイナミックス面で有効な改善が図られている」と自信をみせるが、今後行われるイタリアGPやアメリカGPの金曜日フリー走行1回目セッションにフェラーリの指示によりアントニオ・ジョビナッツィの起用を決めるなど、その運営方針に疑問を投げ掛ける向きもあるようだ。

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ダニエル・リカルド、今季限りでマクラーレンと訣別

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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ベルギーGPの幕開けを前に、ダニエル・リカルド(33歳:オーストラリア)とマクラーレン・レーシングは現在の契約を今季限りで解消することで合意したと発表した。
本来の契約は2023年末までとされてきたが、満了を待たずに関係が破綻することになった。

2021年から同チーム入りした通算8勝のリカルドは、同年のイタリアGPで勝利するなどしたが、若きチームメイトであるランド・ノリス(22歳:イギリス)との比較に苦しみ、本来のパフォーマンスを発揮することが出来ず、非難を受けていたもの。
予定より1年早く袂を分かったのは苦渋の決断と言えそうだ。

なおリカルドの2023年シーズンの去就、また空席となったマクラーレンのレースシートの後任についてはまだ明らかでないが、ルノー育ちのオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)起用という見方が根強い。

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「方針、間違ってない」とビノット代表(フェラーリ)

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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新しいシーズンを迎え、一気に戦闘力を取り戻した感のある今年のフェラーリ・チームだが、その反動か、ポテンシャルの割に結果が伴っていないとの不満がイタリア国内のメディアから湧き上がっている。
その中には現場の指揮能力を疑問視するものも見受けられる。

これについて同チームのマッティア・ビノット代表は、「レースに勝てるかどうかは時の運。
ライバルのあることだし、われわれがいくら努力しても結果につながらない時もある。
それでもわれわれのすべきことは変わらない。
去年もそうだったし、今年も、そして来年も同じ努力を続けるだけ。
ただチェッカーフラッグを真っ先に潜ることができれば素晴らしいということだ」と、反論している。

一時はランキング6位まで落ちた跳ね馬チームだが、昨季は3位、今季はここまで2位と健闘をみせている。

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2022/08/24

アウディ、ザウバー買収契約が合意か

Audi (C)Audi AG
ポルシェと共に2026年からのF1参戦が確実とみられるアウディには、現在アルファロメオF1として活動を続けるザウバー・モータースポーツに対し、丸ごと買収のための話し合いを進めているとの噂が報じられていたが、これが合意に達したとの見方が広まっている。
それによれば早ければ今週末のベルギーGPの会場で発表される可能性があるということだ。

現在のザウバーとアルファロメオとの契約は2023年までとされていて、その後のアルファロメオの去就についてはまだ不明。
またザウバーを通じての参戦計画については米国のマリオ・アンドレッティ氏率いる『アンドレッティ・グローバル』とも交渉が行われたとみられるが、こちらは破談になっていたことから両者の条件に大きな差があったのではないかとみられている。

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リアム・ローソン、アルファタウリでシート合わせ

Liam Lawson (C)RedBull Racing
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今週スパフランコルシャンで行われるベルギーGPの金曜日フリー走行1回目セッション゛てアルファタウリのマシンをドライブすることが決まっているリアム・ローソン(20歳:ニュージーランド)が、ファクトリーでシート合わせを行った。

ローソンは現在カーリン・モータースポーツから参戦するF2選手権ドライバーで現在ランキング10位に位置している期待の若手ドライバー。
レッドブルのジュニア育成ドライバーとして2021年シーズン終了後のアブダビ合同テストでもテストの経験を持つ。

シート合わせを終えたローソンは「F1マシンのテストをグランプリウィークの公式セッションで、しかもスパフランコルシャンで行うというのはこれ以上ないほどエキサイティングなものだ。
前回のシートは何回か手直しが必要だったけれど、今回は1回でベストなものができた。
今から本番が待ちきれないよ」と意欲をみせた。
チームによればマシンはピエール・ガスリーのものになるとのことだ。

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ハースF1、ジョビナッツィのフリー起用認める

Antonio Giovinazzi (C)Sauber Motorsport
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フェラーリの発表を受け、ハースF1チームも金曜日フリー走行1回目セッションへのアントニオ・ジョビナッツィ(28歳:イタリア)の起用を認めた。
それによればジョビナッツィを起用するのはイタリアGP(9月11日決勝)とアメリカGP(10月23日決勝)で、マシンはいずれもミック・シューマッハのものになる予定という。

ただ一部には2023年は上記のジョビナッツィを正式起用という噂もあり、シューマッハ本人にとっては穏やかでない情報かも知れない。

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2022/08/23

ドイツ・メディア、ロシアGPの復活開催を否定

Sochi Circuit (C)Pirelli Motorsport
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ドイツの専門誌『スポルト・ビルド』が、いま中止となっているロシアGPについて、その復活開催について否定する報道をし注目されている。

周知の通り、ソチで行われていたロシアGPは、ロシア軍によって行われたウクライナ侵攻による国際的な制裁で2021年を最後に開催されていない。

報道によればロシアGPに関する開催契約は将来にわたり全面的に解約されていて、2023年以降も復活の可能性はないという。

ただこれについてF1の責任者であるステファーノ・ドメニカリ/CEOは「どこの世界にも『絶対』ということはない」と、含みを持たせている。

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フェラーリ、「ハースF1の若手起用」にジョビナッツィ

Antonio Giovinazzi (C)Sauber Motorsport
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フェラーリは、友好チームであるハースF1の金曜日フリー走行1回目セッションへの若手ドライバー起用に、2回共アントニオ・ジョビナッツィ(28歳:イタリア)を指名したことを明らかにした。

まだ23歳の2017年にザウバー・フェラーリからF1デビューを果たしたジョビナッツィはその後アルファロメオ・フェラーリのレースドライバーとして3シーズンをフルに参戦していて、現在はフォーミュラEに参戦すると共にフェラーリ・チームでリザーブドライバーを務めるベテラン。
この制度の本来の目的からは外れているとの指摘もありそうだ。

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フェルスタッペン、メルセデスAMG勢の復活に期待

Podium Image (C)Redbull Racing
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今シーズン、ここまでの結果によるポイント・ランキングではいずれもフェラーリ勢がレッドブルに次ぐ成績を占めているが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「正直、僕はメルデスAMG勢に復活して欲しい」と発言をして注目されている。

「今年のシーズンが始まっていきなり露呈したメルセデスの低調ぶりには驚いたけれど、あそこはそのまま沈んだ状態でいるようなチームじゃない。
悩んでいたポーポシング(波動的な縦揺れ)の解消にも目途が付きそうだし、シーズン後半は必ずや復活してくるに違いない。
でも、実はそれは僕が期待していることなんだけどね
三つ巴になって彼らがフェラーリ・ドライバーのポイント獲得を少しでも阻んでくれたら、それは僕たちのタイトル獲得のためにはメリットになることなんだよ」と、したたか。

実際、最近のレースではフェラーリ勢を差し置いてメルセデスのドライバーが表彰台を占めるレースが続いていて、フェルスタッペンの戦いを楽にしているのが実状だ。

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2022/08/22

F1、束の間の夏休みも終了

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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F1はその苛酷なスケジュールでのハードワークでの疲れを癒すため、束の間のインターバルに入っていたが、早くも今週末はベルギーGPということで各チームともにガレージやファクトリーを再開させている。

夏休みには各ドライバーも多くは家族とともにバカンスを愉しんだようだ。
リフレッシュしたスタッフにより、F1勢力図に変更が起きるのか、注目される。

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シーズン罰金回数レースで角田裕毅(アルファタウリ)トップ

FIA
2022年のF1も夏休み前の13戦を終えたが、ここまでの(土)&チーム別罰金額・回数が発表された。
ドライバー別の集計では、共に8回の角田裕毅(アルファタウリ)とアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が不名誉なトップ、これに周冠宇(アルファロメオ)とセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)の7回が続いた。

金額別ではオーストラリアGPでドライバーズ・ブリーフィングを無断退席、さらに無許可でコーースをスクーターで走ったベッテルがトップ、これにサインツ(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)と続いている。

またチーム別罰金額ではこのベッテルの『貢献』によりアストンマーティンF1がトップ、これにフェラーリ、レッドブルと続いた。
なおアルピーヌF1とハースF1は罰金のペナルティが一度もない。

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キミ・ライコネン、NASCARレース初体験

Kimi Raikkonen
昨シーズン限りでF1を引退したキミ・ライコネン(42歳:フィンランド)が、ワトキンスグレンでNASCARを初体験した。
チームはトラックハウス・レーシングで、マシンは『シボレー・カマロ ZL1』が用意された。

F1と大きく異なるものの人気カテゴリーであるNASCARについて、ライコネンは「全体がとてもアットホームな雰囲気でみんな家族のようなんだ。
ピリピリしていたF1とは全然違うものだね、気に入ったよ」と、笑顔で語っている。

レース結果はこちら

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2022/08/21

新規参入アウディ、ザウバー買収の噂

Audi (C) Audi AG
ポルシェと共に2026年からのF1参戦が確実とみられるアウディだが、その具体的な参戦体制はまだ詳らかにされていない。

そんな中アウディは、現在アルファロメオF1として活動を続けるザウバー・モータースポーツに対し、丸ごと買収のための話し合いを進めているとの噂が報じられている。
これについてアルファロメオのフレデリック・バッサー代表は、現在のザウバーとの連携に100%満足しているとして、買収の噂を否定している。

ただアルファロメオとザウバーとの契約は2023年までとされていて、その後の関係についてはまだ不明だ。
ちなみにポルシェのほうはエンジン・サプライヤーとしてレッドブルと組む、という説が確実視されている。

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2輪モトGPは2023年からスプリントレース予選方式採用

MoptoGP Scene (C)RedBull Racing
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F1で昨シーズンから一部のグランプリでテスト採用されたいわゆるスプリントレース予選方式について、2輪モトGPではいち早く正式にこのシステムを正式採用することがわかった。

それによれば開催日程と週末の形式は維持され、各グランプリウィークの土曜日15時からスプリントレースを開催。
走行距離はレース距離の50%、上位9台にポイントが与えられるという。

F1では主にリスクと費用の点から本格導入が広がっていない。

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「F1が会計士の戦いになる」と、レッドブル首脳

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)はかねて進めてきたコスト削減を新しいレギュレーションでさらに推し進める姿勢をみせているが、これにレッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーが異を唱えている。

それによれば「行き過ぎたコスト削減はF1の戦いで最も重要なマシンやドライバーでなく、お金の計算ということになり、それぞれのチームの会計士のバトルが雌雄を決することになる」というもの。

折りしもいま世界はロシア軍のウクライナ侵攻もあり資源材料や流通コストなど軒並み大幅に高騰。
F1チームでもアップデートの資金は言うに及ばずクラッシュした場合の修復費用もままならなくなるとの懸念が広がっているものだ。

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2022/08/20

ノリス(マクラーレン)、「誰がチームメイトでも関係ない」

McLaren Team Pit Gantry (C)McLaren Group
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アストンマーティンのベッテル離脱に端を発した『真夏のストーブリーグ』は、自身の長期契約にも関わらずマクラーレン・レーシングのランド・ノリスにも影響を及ぼしている。
来季まで有効な契約を持つ筈のチームメイト、リカルドのポジションが不透明なものになってきたからだ。

そのシートにいま最も近いとみられているのがルノー育ちのオスカー・ピアストリ(オーストラリア)とされるが、これが実現した場合、22歳のノリスと21歳の新人ピアストリの組み合わせという他チームにないF1随一のフレッシュなドライバー・ラインナップが実現することになる。

これについてノリス本人は「僕は僕の契約で走るだけ。
誰がチームメイトになっても関係ないよ」と、冷静さをみせている。

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ラスベガスGP最高席、10万ドル(約1,368万円)なり

Las Vegas GP
来シーズン、1982年以来となるF1グランプリ復活開催が決まったアメリカを代表する娯楽都市で行われるラスベガスGPは、その名に恥じない超娯楽的なシートが用意されることがわかった。

オースティン・サーキットのアメリカGP(US-GP)、フロリダのマイアミGPに続くアメリカ第3のラスベガスGPは、これまた観光で名高いモナコGPに対抗しようというのか、実に10万ドル(約1,368万円)というラスベガスGPでも超高額のシートが用意されるという。

その具体的な内容はまだ明らかにされていないが、ラスベガス自慢の最高級ホテレとの合同パッケージになるとみられる。
それでもアメリカならきっと即完売となることだろう。

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30年ぶりの復活開催・南アフリカGP(キャラミ)に難題

1993 South Africa GP (C)Williams F1
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1993年以来、30年ぶりの復活開催を目指すキャラミ・サーキットでの南アフリカGPだが、コース改修費の負担を巡り、契約交渉がまだ進捗をみせていないとされる。

それによれば同サーキットのコースは10コーナーのレイアウトがF1サーキットの規格に合わないと指摘されていて、1,000万ドル(約13億円)ともみられるその費用を誰が負担するのか明確になっていないのだという。
F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは、「キャラミと合意ができなければ、他のグランプリと差し替える」と、強気の姿勢を崩していない。
その場合の候補としてカタールやアゼルバイジャンなどの名前が聞かれている。

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2022/08/19

2023年のシーズン前テストは再び1回のみに

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは、すでに2023年のスケジュールをこれまでにない史上最多となる全24戦で行う意向をみせているが、これに伴い再び開幕に先駈けて行われる合同テストが縮小の憂き目をみるようだ。

現在伝えられているところでは、2023年のシーズン前テストは昨年同様バーレーン・サーキットで行われ、テストを終えたその1週間後(3月5日)には当地で今季開幕戦となるバーレーンGPを迎えるというもの。

2022年のシーズン前テストはまずバルセロナで、その後約二週間のインターバルが設けられバーレーンとなっていたが、バーレーンで1回だけ、それも1週間後には開幕戦本番というのは、ヨーロッパ地域に本拠を置く多くのF1チームにとってかなりハードルの高いものになりそうだ。

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ミック・シューマッハがアルピーヌF1の候補に浮上

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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2023年、エステバン・オコンのチームメイトになるドライバーを巡り混乱するアルピーヌF1(前ルノー)で、現ハースF1チームのミック・シューマッハ(23歳:ドイツ)の名前が急浮上している。

当初、今シーズンと同じくアロンソ&オコンのラインナップを予定していたアルピーヌF1では、アロンソによるアストンマーティンF1への電撃移籍により空席が生じたため育成ドライバーだったオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)の起用を発表した。
ところがこれをピアストリ本人が否定したことで混乱に陥っていたもの。

ハースF1で二年目のシーズンを送っているシューマッハだが、これまで入賞2回最高位6位と満足できるものでないうえにクラッシュの多さなどから、チーム代表であるギュンター・シュタイナー氏との関係も微妙と伝えられている。

そこで浮上しているのがシューマッハのアルピーヌF1チーム入りだが、これまでフェラーリから多くの支援を受けた経緯から他のエンジン(アルピーヌF1はルノー)陣営にスイッチするというのはかなりの影響を覚悟する必要がありそうだ。

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アルピーヌvsピアストリ、関係修復は絶望的

Oscar Piastri (C)Australia motorsport.org
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互いに食い違う言い分で揉めているアルピーヌF1チームとその育成ドライバーだったオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)とのバトルは抜き差しならぬ泥沼の様相をみせている。

全F2チャンピオンで、将来を嘱望された逸材であるピアストリは、本来2023年アルピーヌからF1デビューを果たす予定だったものの、アロンソが残留の方針に転じたためシートがなくなり、他チームにレンタル移籍を図るなど模索していた。

しかしベッテルがF1引退を表明したことからアロンソがその後任にアストンマーティンに電撃移籍を表明、直ちにアルピーヌはアロンソの後任としてピアストリ起用を発表した。
ところがピアストリ本人がこれを否定する異例な展開になった。

両者の関係は訴訟問題にまで発展していて、すでに関係修復は絶望と伝えられているもの。

今後カギを握っているのはマクラーレンのリカルドのシートとみられ。ピアストリが移籍する可能性が高まっている。

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2022/08/18

アルピーヌF1代表、「アロンソとは良好な関係」

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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複数年契約で残留確実とみられたアルピーヌF1からの離脱を電撃発表したフェルナンド・アロンソ(41歳:スペイン)について、同チームのオットマー・サフナウアー代表はそれでも「依然として良好な関係」であることを強調した。

「アロンソとアストンマーティンとはまだ話し合いの際中だと思っていたから、突然の発表に驚いたことは事実だ。
だからといって、残りのシーズンにおけるわれわれの目標は明確なものだから、何も心配していない。
これまで通り関係は良好なものだし、コンストラクターズ・ランキングを一つでも前進させて終わりたいというのが共通の目標だ」と、強調。

しかし心配されるのは離れることが決まった両者のモチベーション。
ちなみにサフナウアー代表がアロンソの移籍を知ったのは本人からの連絡ではなく、アストンマーティンのリリースだったとのこと。
そしてアロンソの2度のタイトル獲得は、いずれもアルピーヌF1の前身であるルノー・チームで獲得したものだ。

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ロールバーの安全基準強化が正式決定される

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FIA(国際自動車連盟)は2023年シーズンからF1マシンのロールバーの安全基準を強化することを正式決定した。
これは先のイギリスGP決勝レースのオープニングラップで起きた大きなアクシデントで、周冠宇(アルファロメオ)のマシンが転覆したままスライドした際、ロールバーが削られてしまったことによる。
幸いハロー(頭部保護装置)がドライバーの生命を守って事なきを得たが、FIAはこれを重視、技術諮問委員会での検討やWMSC(世界モータースポーツ評議会)の審議を経て安全基準の見直しを決めたもの。

具体的な形状が各チームによって異なるため、2023年においては過渡期として暫定的に規制、2024年からさらに規定を強化していくということだ。

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メルセデス・エンジニア、「シェイクダウンで誤った」

Andrew Shovlin (C)Mercedes Motorsport
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新型車投入となった今シーズン、王者だったメルセデスAMGチームが思わぬ苦戦、ハミルトン&ラッセルらをハードなポーポシング(波動的な縦揺れ)が嘆かせた。

同チームがライバルよりこのポーポシング対策に後れを取ることとなった原因の一つに『W13』がシェイクダウンした時の天候にあったと指摘されている。

そう説明するのはかつてブラウンGPでジェンソン・バトンのタイトル獲得を支えたエンジニアであるアンドリュー・ショブリン氏。
チームがメルセデスAMGチームとなってからはミハエル・シューマッハのエンジニアを担当したこの英国人によれば、シェイクダウン当日のシルバーストーン・サーキットがかなりの強風だったこともあり、車高を高く設定して行ったとのこと。
そのため、ここでポーポシングに見舞われることがなかったことから車高を下げたその後のテストで対策が遅れ、シーズン序盤の苦闘に繋がったと分析している。

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2022/08/17

FIA(国際自動車連盟)、2026年のF1レギュレーション決定

FIA
FIA(国際自動車連盟)は長く協議を続けてきた2026年以降のF1レギュレーションについて、8月16日(火)WMSC(世界モータースポーツ評議会)による承認を受け、正式に決定した。

新しいレギュレーションでは、基本的に現在と同じく1.6リッターV6のレイアウトになるが、燃料規定などがさらに進化、洗練されたものになる。

これを受け、2026年からの新規参入が噂されるアウディ&ポルシェらも正式な活動についての発表が近く行われるものとみられる。

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2023オーストラリアGP、開催日程が明らかに

2022 Scene (C)Pirelli Motorsport
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オーストラリアGPの主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)は、2023年シーズンの開催日程が2023年3月31日(金)から4月2日(日)になることを発表した。
アルバートパーク・サーキットでのオーストラリアGPは2035年までの長期契約を結んでいる。

なお他の日程がまだ発表されていないのでこれが何戦目になるかは不明。
以前のオーストラリアGPはシーズン開幕戦というのがお決まりだったが、近年はその座をバーレーンGPに譲っている。

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「アメリカで3レースは余裕」と、オースティン・サーキット

Austin Circuit Image (C)Circuit of the Americas
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近年のF1人気盛り上がりが伝えられるアメリカでは、すでに10年の歴史を誇るオースティンでのアメリカGP(US-GP)に加え、今シーズンからマイアミGP、さらに来シーズンはラスベガスGPの復活もあり1国で実に3グランプリ開催という初の試みになる。

これについてCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)のボビー・イプシュタイン会長は、「アメリカにおけるF1人気はこれを十分支えるだけの需要がある」と、余裕をみせている。

「うれしいことに今年のチケット販売も至極順調だ。
アメリカにはそれだけのF1人気があるということだよ。
われわれにコース上の出来事をコントロールすることはできないが、人気にふさわしい受け皿と環境を提供することはできる」と、自信をみせるイプシュタイン会長。

今年のオースティン・サーキットは観客席をさらに拡大しただけでなく、周辺道路も整備するなど投資を重ねている。

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2022/08/16

ダ・コスタ、フォーミュラEポルシェ・チームへ

Antonio Felix da Costa (C)Redbull Racing
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2019-20年のフォーミュラEチャンピオンであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(30歳:ポルトガル)が、所属していた『DSテチーター』絡む離脱、シーズン9となる来季はポルシェ・チームに移籍、パスカル・ウェーレインとパートナーを組むことがわかった。

かつてはフォース・インディア・チームやレッドブル・レーシングでテストドライバーを務めるなどF1への道を探っていたダ・コスタだったが、夢が潰えるとWEC(世界耐久選手権)やフォーミュラEなどで活躍、成果を挙げていた。

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モナコGP、依然として2023年以降の開催不透明

2022 Scene (C)Pirelli Motorsport
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1950年に初開催されたモナコGPはイギリスGPと並ぶF1伝統のグランプリだが、現契約が満了する来年以降も開催されるのかどうか、明らかになっていない。

2023年のF1カレンダーは史上最多となる全24戦が組まれると報じられているものの、具体的な名前はまだ公表されておらず、ベルギーやフランスなどと共にモナコまで打ち切りの俎上に挙げられているからだ。

とりわけモナコはその特殊性故に破格の開催権料、独自スポンサーの獲得、さらには今年廃止されたものの木曜日から始まる日程など特権が認められてきた。
リバティ・メディアはこうした特別扱いを廃止する姿勢をみせているが、主催のACM(オートモビル・クラブ・ド・モナコ)側は譲らない上に、モナコ公アルベール2世まで同調する動きをみせていると伝えられている。

安全管理の面からも、FIA(国際自動車連盟)からはもうモナコGPのような形態は限界との声も聞かれ始めている。

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2022/08/15

騒動の中、リカルド(マクラーレン)が個人スポンサー契約延長

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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マクラーレン・レーシングのレースシート喪失の噂が広がっているダニエル・リカルド(33歳:オーストラリア)だが、個人スポンサーである『シングテル・オプタス』との契約を2024年まで延長したことが判明、話題を呼んでいる。

シングテル・オプタスはシンガポール最大の通信会社である『シンガポール・テレコム』の傘下でオーストラリア第2の通信会社。
リカルドとの契約は2020年から結ばれているが、リカルドのマクラーレン・レーシングとの契約が危ぶまれる中、延長されたことに注目が集まっているもの。

噂では、2023年のマクラーレンは新人オスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)をランド・ノリスのチームメイトに起用するとみられている。

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フェルスタッペン人気でオランダに第2のグランプリ計画も

2021 Scene (C)Pirelli Motorsport
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昨シーズン、1985年以来36年ぶりとなるザントフォールト・サーキットで復活開催したオランダGPは地元出身のフェルスタッペン(レッドブル)の人気もありスタンドがオランダルカラーのオレンジ一色に染まるなど盛大な盛り上がりを見せた。

それもあってかオランダでは早くもザンドフールトに続く第2のグランプリ計画の気運が盛り上がっているという。
場所は2輪モトGPの開催地として有名な『TTサーキット・アッセン』の名前が持ち上がっているとのことだ。
しかし近年のF1は開催希望の国が増えていて、現段階で第2のグランプリ実現の可能性は低いという。
ちなみに昨年のオランダGPは大人気のフェルスタッペンがみごとポールTOウィンを果たしている。

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2022/08/14

ホーナー代表(レッドブル)、「戦況に満足などしていない」

Redbull Duo (C)RedBull Racing
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2022年のシーズン前半を終え、両タイトル共に大きくリードするレッドブル・レーシングだが、同チームのクリスチャン・ホーナー代表は「タイトル云々を口にするのはまだまだ時期が早い」と、一蹴した。

「確かに今年はシーズン最終戦までポイント争いをした去年とは様相が違う展開だ。
ランキング表だけ見れば、ね。
しかし今のF1ではわずか1戦で26点(ファステストラップ含む)も稼げるのだから、残りが10戦もあることを考えれば今のリードなどあってないようなものさ」と、引き締めた。

注目すべきはフェラーリのドライバーがほぼ均衡しているのに対し、レッドブルのほうは9勝のうち8勝するなどフェルスタッペンが際立つということでコンストラクターズ・タイトル獲得のためにはいさか不安という懸念があることか。

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ガスリー(アルファタウリ)、MRI(核磁気共鳴画像法)検査受ける

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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アルファタウリのピエール・ガスリー(26歳:フランス)が、MRI(核磁気共鳴画像法)検査を受けていたことがわかった。

それによればガスリーは6月に行われた第8戦アゼルバイジャンGPの際、強烈なポーポシング(波動的な縦揺れ)に悩まされ、それ以降身体の調子が万全ではないことを明かしている。
同じポーポシングでもバクーのコースはその特性からダメージが大きいのだとのこと。

ポーポシングの悪影響についてはメルセデスAMGチームのハミルトンも再三訴えていて、FIA(国際自動車連盟)ではレギュレーションと合わせ適切な解決策を模索している。

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フェラーリはシュワルツマンをテスト起用へ

Robert Shwartzman (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、F1は各チームにシーズン中2回の金曜日フリー走行1回目セッションでの若手ドライバー起用を義務付けているが、フェラーリ・チームはこれに同チームのテストドライバーであるロバート・シュワルツマン(22歳)を充てることを明らかにした。
具体的にどのグランプリになるかは未定とのこと。

なおシュワルツマンはロシア国籍ということで、一時いわゆるウクライナ侵攻問題での制裁の対象にあたるか問題になったが、所有するレーシング・ライセンスがイスラエルの連盟の発行するものだとしてクリアということになっている。

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2022/08/13

アルファロメオの来季候補にF2ドライバー浮上

Theo Pourchaire (C)Sauber Motorsport
2023年シーズンのアルファロメオF1のレースドライバー候補にまだ18歳、気鋭の若手F2ドライバーが急上昇して話題を呼んでいるようだ。

同チームではエースであるバルテリ・ボタスの残留は確定しているものの、周冠宇のほうは2022年だけのの単年契約とされ、来季シートはまだ決まっていないという。
本人はデビュシーズンですでにポイント獲得を果たしたこともあり残留に自信を持っているが、ここに来て他の名前も聞こえてきたもの。

名前が挙がっているのはアルファロメオF1とパートナーシップ関係にあるザウバー・モータースポーツのジュニア育成ドライバーである18歳のテオ・プルシェール(フランス)。
今シーズンはFIA(国際自動車連盟)のF2シリーズに参戦中で、目下ランキング3位を走っている逸材。
フレデリック・バッサー代表もその能力を高く買っており、今シーズン中に金曜日のフリー走行1回目セッションか合同テストにも起用したいと語っている。

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アストンマーティンF1、すでに来季マシン開発に軸足

Aston Martin logo (C)Aston Martin F1 Team
今シーズン、グランプリ参戦100周年を迎えたアストンマーティンF1チームだが、すでに開発の主力を2023年仕様の『AMR23』(仮称)にスイッチしたことを明らかにした。
今後、今季のマシン『AMR22』の開発についてはごく少数の部隊で行われることになるという。

昨シーズンのコンストラクターズ・ランキング7位を受け、さらなる躍進を目指し「グリーン・レッドブル」なる皮肉を語られるバージョンアップを行いながらも今季は現在ランキング9位と低迷、早くも現行マシンは見切りを付けられた形だ。

不振のせいもあってかベッテルにF1引退を決意させる結果に見舞われている。
なお来季はアルピーヌF1からアロンソが移籍することになっていて、ストロールとのコンビネーションになる。

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ノリス(マクラーレン)、チーム内騒動に困惑顔

McLaren Team Pit Gantry (C)McLaren Group
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ベッテルのアストンマーティン離脱により発生したF1の2023年ドライバー市場で、混乱に直面している一人がマクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドだ。

騒動の第一当事者であるアルピーヌF1育成ドライバーのオスカー・ピアストリは、チームの契約発表に異を唱え、マクラーレン・レーシングへの移籍を主張しているが、その重要な要素になっているのがリカルドとの契約解消にあるからだ。
さらにその煽りを喰らっているのがチームメイトのランド・ノリス(22歳:イギリス)といしうことになる。

ノリスは「僕に聞かれてもリカルドの契約の問題はわからない。
ただ僕は平穏にコトが片付いて欲しいと願うだけだよ。
騒動がチームの戦力に影響したんじゃ叶わないからね」と、困惑。

皮肉なことにノリスの活躍がリカルドの契約に影響を及ぼしているのも間違いないところだ。

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2022/08/12

ホーナー代表(レッドブル)、「ベッテルと素晴らしい時期過ごした」

C.Horner & S.Vettel (C)Redbull Racing
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今シーズン限りでのF1引退を表明したセバスチャン・ベッテル(35歳:ドイツ)について、2009年から2014年まで在籍、計4回のチャンピオンシップ獲得を共にしたレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「適切な判断」と、その姿勢を評価している。

「ベッテルが最初に当時のBMWザウバー・チームでF1を走った時はまだ19歳の若さだったが、すでに煌めく才能がみられたね。
実際、翌年にはイタリアGPをトロ・ロッソでポールTOウィンするという結果を出してみせた。
長く一緒に戦った戦友だから、袂を分かったのは淋しいものだったが、フェラーリで走るというのでわれわれは喜んで送り出した。
彼が少年から青年へと成長するのをすぐ近くで見ていて思ったのは彼には強い信念があるということだね。
残念ながらアストンマーティンはあまりに戦闘力がなく、高いモチベーションを維持できなくなったんだろう。
これからしばらくは大切な家族との時間を過ごして欲しい」と、エールを贈った.

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マクラーレン、チーム側に契約解消の権利なしか

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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アルピーヌF1とオスカー・ピアストリとの契約を巡り発覚したマクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドの契約だが、アメリカのスポーツサイトが報じたところによればリカルドの2023年の契約を解消する権利はドライバーの側にしかなく、今回のようなケースではリカルドに違約金を支払う義務が生じるという。
それでも高給取りであるリカルドを継続するより違約金を支払うほうが安くつくとの報道もある。

ただ今回のように話がこじれると、マクラーレンとリカルド、アルピーヌF1とピアストリ、いずれの関係も傷ついて、良好な関係でシーズンを戦うのは難しそうだ。

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フェラーリ、次戦ベルギーGPにアップデートPU投入

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのマッティア・ビノット代表は、次戦ベルギーGP(スパフランコルシャン)に、アップグレードされたエンジンパッケージを導入することを明らかにした。
今季のレギュレーションでは基本的にシーズン中のパフォーマンスのアップには制限が掛けられているが、信頼性の向上は9月1日まで認められている。

今シーズン、際立つ速さをみせるフェラーリ製パワーユニットは、ここまで13戦中実に8回のポールポジション獲得するスピードをみせているが、実際に勝利したのは4回に留まっていて、その背景にはスペインやアゼルバイジャンなど両グランプリでルクレールが勝利を失ったように信頼性の問題を抱えているためとされる。

実際に信頼性でもフェラーリが抜きん出れば、今シーズン『鬼に金棒』の活躍も期待される。

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2022/08/11

ハミルトン(メルセデス)、「燃え尽きるまではやらない」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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目下F1で二番目の長老としてアロンソ(アルピーヌF1)の41歳に次ぐ存在であるルイス・ハミルトン(37歳:イギリス)だが、完全に自身が燃え尽きるまで現役を続けるつもりはないとしている。

「伝えられているように、僕のメルセデスAMGチームとの契約は来年(2023年)一杯だけど、そこで辞めるつもりはないね。
これはもうこれまで何千回聞かれたかわからないくらいの質問だけれどね。
まだF1を戦うだけのモチベーションはあるし、さらに勝利数を伸ばしてみせたい気持ちはあるよ。
いかにクルマを良くするか、いかにうまくレースを戦うべきか常に考えていんるだ」と、7回のチャンピオン。

それでも「でも僕自身の燃料が完全に尽きるまでやるつもりはない。
燃料が空っぽになる前に、この世界から離れるつもりではいるよ」と、締め括った。

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ベッテル父、「息子はモチベーション失っていた」

Sebastian & Norbert Vettel (C)Redbull Racing
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元4回のF1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(35歳:ドイツ)が今季限りでのF1引退を表明したことについて、父親であるノルベルト・ベッテル氏は「息子はグリッド後方での戦いにモチベーションを失っていた」と、明かした。

「息子は2020年限りでフェラーリから離脱したあと、アストンマーティンという若いチームでその成長に関わることに誇りを持っていた。
自分がこれまで培ってきたすべてを役立てようと、ね。
しかし現実は厳しく、チームの成長はままならなかった。
コンストラクターズ・ランキングで10チーム中9位という戦いは、決して息子が望んだものでなく、苦しんでいたようだ」と、語り、苦境にあったと説明している。

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キミ・ライコネン、NASCARスポット参戦へ

NASCAR Image (C)Nascar Media
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元F1王者で、昨シーズンをもって20年間のF1キャリアを終えたキミ・ライコネン(42歳:フィンランド)が、アメリカで人気のNASCARカップ・シリーズにスポット参戦することを明らかにした。

それによればレースは8月21日(日)にワトキンスグレンで行われる第25戦。
チームはトラックハウス・レーシングでマシンは『シボレー・カマロ ZL1』になる。

「F1引退後の選択肢はたくさんあって、決めるのに困るほどだった。
ハコとはいえパフォーマンス・レベルの高いNASCARへの挑戦に胸が今からワクワクする」と2007年のF1チャンピオン(フェラーリ)は意欲をみせている。

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2022/08/10

来季復活のラスベガスGP、契約文書がリーク

Carlos Reutemann/1981 US Grand Prix Las Vegas
(C)Williams F1
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来シーズン、実に1982年以来となるF1グランプリ開催が決まったアメリカを代表する娯楽都市ラスベガスだが、リバティ・メディアと交わしたその文書内容がリーク、SNSで暴露されている。

それによれば契約は5年間で、2023年のラスベガスGPは11月16日(木)からの週末3日間。
ヨーロッパ地域との時差を考慮したみられる決勝レースは18日(土)でナイトレースになるとのこと。
また期日からみてラスベガスGPは2023年もシリーズ最終戦と目されるアブダビGPの一つ前になるとみられる。

なおコース自体はストリップと呼ばれる巨大カジノが並ぶ繁華街に設置されるが、パドックなどのため隣接する土地をすでに買収したと伝えられている。

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アルピーヌvsピアストリ、泥沼の訴訟問題に

Oscar Piastri (C)Australia motorsport.org
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互いに食い違う言い分で、アルピーヌF1チームとその育成ドライバーだったオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)とのバトルは泥沼の訴訟問題に発展する可能性をみせてきた。

2023年にはアルピーヌF1からF1デビユーさせるという密約(?)があったとされるピアストリ。
しかし現在のレースドライバーであるアロンソが残留を選択したためチームはピアストリを他チームにレンタルすべく水面下で動いていたとされる。
ところがベッテルが今季限りのF1引退を発表したため突然アストンマーティンのシートが空くとアロンソが電撃移籍を発表した。
このためアルピーヌF1はその後任としてピアストリとの契約を明らかにしたが、これをピアストリ本人が全面否定するなど混乱が拡大しているもの。

チームはピアストリは不誠実であるとして法的措置も辞さない構えをみせているがピアストリはすでにマクラーレンと契約済みという噂もあって混乱は収まっていない。

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JAF、2023年のF1日本GP(鈴鹿サーキット)申請

Image (C)Pirelli Motorsport
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日本のモータースポーツ元締めであるACN(各国のモータースポーツ権能団体)のJAF(日本自動車連盟)は、2023年の国際スポーツカレンダーにF1日本GPを申請したことを明らかにした。

期日は10月8日(日)を希望、開催場所はもちろん鈴鹿サーキットとなる。
この後各国の案を調整のうえ、WMSC(世界モータースポーツ評議会)の承認を経て正式決定される。

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2022/08/09

ホンダ、レッドブルに買収持ち掛けか

Honda Sakura Factory (C)Honda Racing
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ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が、衝撃的なニュースを報じたことがわかった。
それは、2026年からの新レギュレーションF1に合わせ、レッドブル・レーシングをホンダが買収するというもの。
しかし当然のことながら、レッドブル側はこれを拒否したということだ。

その裏には、ホンダが世界的な潮流であるカーボン・ニュートラルに対応するためとして決定したF1からの撤退をいま後悔していることがあるという。
現実には撤退後も2025年までホンダが引き続きPU(パワーユニット)を製作・保守することが決まったことで、すでに当初の目論見とはズレが生じてしまっているのが実状だ。

一方、確実視されているレッドブルとポルシェとのパートナーシップ契約についても、まだ正式発表はない。

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S.ドメニカリ/CEO(F1) 、2023年は全24戦以上を目指す

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは、2023年のF1カレンダーについて言及、全24戦ないし25戦を計画していることを示唆した。
実現すればもちろんこれは史上最多の開催数ということになる。

それによればこの計画はF1のオーナーであるリバティ・メディアの投資家への説明で示されたものという。
現在の23戦というスケジュールでもすでに手一杯という指摘に対し、ドメニカリ氏はスケジュールの調整により効率をよくすれば全体の移動量は少なくすることが可能で、これはF1のゼロカーボンという目標を達成することにも資するものと説明している。

具体的なカレンダーについては公開されていないが、新規開催となるグランプリが増加する一方、ベルギーGPなど歴史あるグランプリの消滅も噂されている。

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シューマッハ&ハースF1、来季の契約交渉進展なし

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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以前、来季ドライバーとの契約交渉について夏休みを目途としていることを示唆したハースF1チームだが、ミック・シューマッハとの交渉は現在進捗がないことがドイツのテレビ局『RTL』の報道でわかった。

これは同チームのギュンター・シュタイナー代表が明らかにしたものという。
それによればケビン・マグヌッセンとの契約は2023年までの2年間であるとして残留が確定。
一方単年契約とされるミック・シューマッハのシートについては、同選手の残留を軸とはしているものの、まだ流動的であるとのこと。
これにはベッテルの引退をきっかけにアロンソが移籍を決めたことや、マクラーレンでもリカルド放出などが噂になるなどまだ不確定な要素が多いためとみられる。

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2022/08/08

ピエール・ガスリー、トラックリミット判定に改善を求める

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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今シーズンから導入されているいわゆる『トラックリミット』は、予選では会心のアタックラップタイムが取り消されたり、決勝レースでは繰り返すとタイム・ペナルティが科せられるなど大きな影響が出ている。

先のハンガリーGPではピエール・ガスリーにもその嫌疑が掛けられたが、結果判定に時間が掛かったため、アルファタウリでは念のため再度のアタックにガスリーをコースに送り出さざるを得なかった。
結果的にトラックリミットにはならないとの結果になったものの、ソフトタイヤを無駄に使用したことやこの混乱でQ2進出を逃がすなどダメージを負った。

ガスリーはトラックリミットの適用判定について改善の余地があると主張している。

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レッドブルPT、メルセデスの主要技術者獲得

Redbull Motorhome (C)RedBull Racing
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ホンダの支援を受け、レッドブル・レーシング&アルファタウリにPU(パワーユニット)を供給するレッドブル・パワートレインズは、同社製エンジンの最初のモデルが完成したことを明らかにした。
しかしその一方で最大のライバルであるメルセデスの主要技術者を獲得したことも伝えられている。

移籍となるのはメルセデスのエンジン部門であるMHPP(メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズ)でチーフエンジニアの要職にあったフィル・プリュー氏。
プリュー氏はマクラーレンでレースエンジニアなどを務めた後、2016年からはメルセデスAMGチームで活躍していた。
ただこうした頭脳の引き抜きともいえる露骨なヘッドハンティングには反発の声も聞かれそうだ。

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F1引退ベッテルにインディカーから転身歓迎の声

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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先にF1からの突然の引退を表明した元チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(35歳:ドイツ)は、モータースポーツから完全に引退するのか、まだその去就を明確にしていない。
これを受け、米国モーターレーシング界の有力者であるグラハム・レイホール氏は、ベッテルがインディカー・シリーズへ転身するなら歓迎するとの姿勢をみせている。

F1チャンピオンがインディカー挑戦した例は多数あり、マリオ・アンドレッティ、エマーソン・フィティパルディ、ナイジェル・マンセル、ジャック・ビルニューブなど枚挙に暇がなく、いずれも双方で成功を収めている。
ベッテルにその気があるならば、自チームをはじめシートには不自由しないとしている。

世界三大レースの一つに、F1のモナコGP、スポーツカーのルマン24時間レースと共にインディ500レースも名前を並べていて、最近ではフェルナンド・アロンソの挑戦が記憶に新しい。

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2022/08/07

アルファロメオ、周冠宇の契約は未定

周 冠宇 (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオF1チームは、2023年のレースドライバーについて、バルテリ・ボタスは複数年契約であることから残留が確定しているものの、新人の周冠宇についてはまだ契約は結ばれていないことが伝えられている。

2019年にルノー・チーム(現アルピーヌF1)に育成ドライバーとして加入、その後は開発ドライバーとして貢献したが、2022年のF1デビューはアルファロメオF1チームからだった。
周は史上初の中国人F1ドライバーでもあることから中国資本のスポンサー獲得が期待されたが、その意味では残念ながらチームの期待を裏切ったとフレデリック・バッサー代表は明かしている。

いまだに周の契約が終了していないのには、大型新人とされるオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)の去就も関係しているようだ。

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2022年のF1、コロナ禍でも増収増益に

Image (C)Ferrari S.p.A
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F1は2022年の第二四半期の収益が好調で、昨年の同期に比べ約5割も増加していることを明らかにした。

それによれば2022年のF1は第二四半期の収益が約7億4千400万ドル(約1千4億4千万円)で、これは前年同期比で49%の増加、F1の財務状況が大きく改善していることを示している。
2020年に感染が世界中で拡大した新型コロナウイルスの影響はF1の経済面にも大きな影響が及び、多くのイベントが中止や無観客など縮小を余儀なくされた。
さらに新レギュレーションの導入も1年延期されたり、2020年用マシンを2年間使うようにするなどの対策が講じられた。

収益の内訳は、レースの開催権料、放映権料、スポンサーなどによる収益などということだ。
またこれにより、F1チームも全10チーム合計で3億ドル(約400億円)以上もの分配金を得たとされる。

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今週にもポルシェによるF1参入が正式発表か

フォルクスワーゲン傘下のポルシェは2026年シーズンからエンジン・サプライヤーとしての新規参入が確実とされているが、いまだに正式発表はない。
そのパートナーとして噂に挙がるレッドブルのホームレースであるオーストリアGPでも発表は期待されたがなかった。
レッドブルの関係者によれば、2026年からのレギュレーションについてまだ確定していないことが原因と指摘されている。

ここにきてFIA(国際自動車連盟)は8月8日(月)にWMSC(世界モータースポーツ評議会)を開くというスケジュールを通知、ここで新レギュレーションが承認されればいよいよレッドブル・ポルシェのパートナーシップが正式発表されるかも知れない。

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2022/08/06

スペイン『マルカ』紙、「ピアストリはマクラーレン」

Oscar Piastri (C)Alpine F1 Team
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ベッテル(アストンマーティン)のF1引退に端を発したF1ストーブリーグならぬ真夏のドライバー市場は、ルノー時代からの育成ドライバー出身であるオスカー・ピアストリ(21歳:オーストラリア)がアルピーヌF1の契約発表を否定したことで突如混沌としてきている。

そんな中、スペインの有力紙『マルカ』は、2023年ピアストリがマクラーレン・レーシングで走るとの推測を明らかにした。
その場合、ランド・ノリスとの組み合わせとなり、リカルドはシートを失うことになる。
ただ、まだいずれからも公式発表はない。

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アロンソとアルピーヌ、決裂原因は複数年契約

Fernando Alonso (C)Alpine F1 Team
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来季も残留必至とみられたアルピーヌF1のフェルナンド・アロンソ(41歳:スペイン)だが、突然のアストンマーティン入りを発表、ファンだけでなく関係者をも驚かせる展開となった。

これついてアルピーヌF1のオットマー・サフナウアー代表は残留交渉決裂の原因について「単年契約を示したチーム側に対し、アロンソが複数年契約を譲らなかったため」としている。
「アロンソにはF1で2年間のブランクがあったし、交渉の時点で将来を見通すのは難しい状況だった。
われわれにはチームの存続も掛かっているし、F1最年長のベテランについて2023年プラスオブションが1年というのが呈示できる最大限だった」と、同代表はチームのためにドライバー決定をしなければならない立場の難しさを吐露した。
2023年からの複数年、アロンソはアストンマーティンF1の一員として走り続ける。

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リカルド(マクラーレン)、「雑音は気にしない」

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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今シーズン、復活の兆しをみせるマクラーレン・レーシングだが、ベテランのダニエル・リカルドのシートを巡り噂が駆け巡っている。

その一つは、同チームがパトリシオ・オワードやコルトン・ハータといったインディカー・シリーズで活躍する若手ドライバーのF1テストを重ねていること。
F1起用とは別問題とするものの、マクラーレン側の本気度は薄いものではないとされる。

そしてもう一つはオスカー・ピアストリの行き先だ。
ベッテルのF1引退を受けて現アルピーヌのアロンソが移籍を表明したため、本来予定されていたピアストリの起用が可能になったものの、本人が契約を否定するという珍しい展開になっている。
その背景には、ピアストリがマクラーレン入りするという噂だ。

いずれにしてもマクラーレンのシートが脅かされているのはリカルドだとされる。
これについて本人は「F1ではいつだって無責任な噂が横行するものだ」と、クールな姿勢を崩していない。

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2022/08/05

アルファタウリ、ベルギーGPフリーにリアム・ローソン起用

Liam Lawson (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングは、次戦ベルギーGP(8月28日決勝)フリー走行1回目セッションで同グループの育成ドライバーであるリアム・ローソン(20歳:ニュージーランド)をアルファタウリから出走させることを明らかにした。

ローソンは現在カーリン・モータースポーツから参戦するF2選手権ドライバーで現在ランキング10位に位置している期待の若手ドライバー。
ガスリー&角田裕毅、どちらのマシンになるかは未定。
なおアルファタウリではガスリーの残留は確定しているが、角田裕毅のほうはまだ明確でない。

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アルファロメオ、ザウバーとの商業提携契約延長へ

Alfa Romeo F1 (C)Pirelli Motorsport
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2019年シーズンにスタートしたアルファロメオとザウバー・モータースポーツとの商業パートナーシップ契約は、基本的に複数年契約となっているが、毎シーズンごとにアルファロメオの経営陣による評価が行われることになっている。

2022年シーズンも前半戦が終了した現段階で行われ、2023年の活動についてゴーサインが出されたということだ。
これで両社のパートナーシップは5年目を迎えることが確実となった。

これまでの戦績ではコンストラクターズ・ランキングの最高位が8位と今ひとつ伸び悩んでいるが、ベテランのボタスと新人の周冠宇(アルファロメオ)という組み合わせに期待が掛かる。

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2022/08/04

ウィリアムズ、アレクサンダー・アルボンと複数年契約

Alexander Albon (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは、今季レースドライバーとして起用している元レッドブルのアレクサンダー・アルボン(26歳:タイ)について、複数年で契約更新したことを正式発表した。

アルボンは2019年に当時のトロ・ロッソからF1デビュー、その後本家レッドブルに昇格したものの、2020年にシートを失っていた。
2022年にウィリアムズで復帰したが、そこでの優れたパフォーマンスは関係者から高く評価されていた。
なおウィリアムズとの現行の契約は2022年限りの単年契約だったとのことだ。

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ウィリアムズ、ローガン・サージェントを米GPフリーに起用

Logan Sargent (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは、10月に予定されるアメリカGP(オースティン・スピードウェイ)のフリー走行1回目セッションに、同チームの育成ドライバーであるローガン・サージェント(アメリカ)を起用することを正式発表した。

今年のF1レギュレーションでは、すべてのF1チームが2回のフリー走行1回目セッションでルーキードライバーを起用することが義務付けられているが、ウィリアムズは今年のF1スペインGPですでにアレクサンダー・アルボンに代えニック・デ・フリースを走らせているのでこれでクリアということになる。

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ハンガリーで逸勝のフェラーリに、またお家騒動の危機か

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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先のハンガリーGPでは多くの周回でトップを走りながら、フェラーリは結局掌中の勝利を掴み損なうばかりか表彰台も逸するという『醜態』を演じたことで、またぞろお決まりの跳ね馬批判の声がイタリア国内で増している。

これについてはルクレールも「なぜハードタイヤで走るというギャンブルをしなければならなかったのか、その意図がわからない」と、レース戦略への批判的見解を口にしている。

こうしたことからイタリア・メディアの中には、この夏休みにフェラーリでは事態を検証、その結果によっては「夏休みが空けても顔を出さない上層部があるのでは」との皮肉な見解を示すところもあるほどだ。

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2022/08/03

リカルド(マクラーレン)の後任にピアストリの噂

McLaren 『MCL36』(C)McLaren Racing
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アルピーヌF1では、来季も残留とみられていたアロンソのアストンマーティン移籍が決まったため、その空席に育成ドライバーであるオスカー・ピアストリの昇格が確定と思われたが、ここに来て同選手を巡る報道が錯綜している。

というのも、アルピーヌからピアストリの昇格が発表され、オットマー・サフナウアー代表の歓迎コメントまで掲載されたにも関わらず、ピアストリ自身が契約の事実を否定したためだ。
伝えられるところでは、マクラーレン・レーシングのリカルドが今季限りで同チームから離脱、そのシートにピアストリが就くという噂話も。
ただこちらはまだ公式発表は何もない。

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ホンダ、2025年までレッドブル支援継続

Image (C)Ex.Scuderia Toro Rosso
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ホンダとレッドブルは協議の結果、現行のPU(パワーユニット)供給を2025年まで継続することで合意、正式発表した。

ホンダは昨シーズン限りでF1から撤退をしたが、実際にはHRC(ホンダ・レーシング)がPU(パワーユニット)が製造・組み立て、そしてメンテナンスを担当、レッドブル・パワートレインズを通じてレッドブル・レーシング&アルファタウリに供給されている。

この措置は当初今シーズンだけと想定されていたが、2025年までレギュレーションが事実上凍結されるためレッドブル側の延長要請に応えられると判断したという。

【ホンダ・リリース】

HondaとRed Bull Group(レッドブル・グループ)の協議に基づき、Hondaのレース活動を運営している株式会社ホンダ・レーシング(以下、HRC)は、Red Bull Powertrains※1(レッドブル・パワートレインズ、以下、RBPT)と2023年シーズンから2025年シーズンまでのFIA※2フォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)参戦用のパワーユニット(以下、PU)に関する支援について合意しました。

HRCはレッドブル・グループからHondaへの要請に基づきRBPTに対して2022年シーズンのF1 PUに関する技術的な支援を行っており、Scuderia AlphaTauri(スクーデリア・アルファタウリ)とOracle Red Bull Racing(オラクル・レッドブル・レーシング)はそのPUを搭載したマシンでF1に参戦しています。
2023年から2025年の3シーズンについてもHondaに対してレッドブル・グループから支援の要請があり、両社で協議・検討を進めてきた結果、今回の合意に至りました。

なお、HondaのF1参戦活動は2021年シーズンで終了し、F1 PUの開発に投じていたリソースは将来のカーボンニュートラル実現に向けた活動にシフトしております。
上記の支援内容はPUの開発を伴わないため、現在のHRCのリソースで対応可能と判断しました。

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アルピーヌF1、オスカー・ピアストリの昇格確実に

Oscar Piastri (C)Alpine F1 Team
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現アルピーヌのレースドライバーであるフェルナンド・アロンソのアストンマーティン移籍が決まったことで、かねてアルピーヌの候補に挙げられていた傘下のオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)の昇格が確実とみられてきた。

アルピーヌでは、前身のルノー時代からの育成ドライバーであるピアストリを2023年シーズンからレースドライバーに昇格させるべく準備をしていたが、2022年の単年契約だったアロンソが一転残留する意向をみせたため、ピアストリが行き場をなくしていたもの。
そのためアルピーヌではウィリアムズやマクラーレンらにレンタル移籍を打診と伝えられていた。
結果としてベッテルのシートが空いたことでうまく収まり、思わぬお年玉という展開になったようだ。

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2022/08/02

角田裕毅(アルファタウリ)、不調の原因掴めず

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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今シーズン最初となるバージョンアップが施されたアルファタウリだったが、期待に反して今季最悪レベルのパフォーマンスに留まった。
二人は共にQ1敗退という厳しい予選結果になったうえ、とりわけ角田裕毅のほうは決勝レース中もペースが上がらず、完走した中でも実質最後尾に終始した。

これについてジョディ・エギントン/テクニカル・ディレクターは「ガスリーのほうは光明が見えた感があるが、角田のほうはすべのスティントでグリップ不足の症状が消えず、お手上げだ。
夏休み明けまでに不調の原因を探り当てなければならない」と、頭を抱えている。

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アロンソ(アルピーヌ)、来季アストンマーティンF1に移籍

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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元2回のF1チャンピオンで現在はアルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソ(スペイン)が、来季アストンマーティンF1に移籍することがわかった。
F1最年長で、41歳になるベテランだが、契約は複数年とされる。

アストンマーティンでは先にセバスチャン・ベッテルのF1引退が発表されていてその後任となる。
チームメイトのランス・ストロールは残留が確定しているので、来季はアロンソ&ストロールというドライバー・ラインナップなる。

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ハミルトン(メルセデス)、「成績上昇の転機になるかも」

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsports
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ハンガリーGPを7番グリッドからスタート、困難な状況ながら追い上げをみせ、これで5戦連続となる表彰台をゲットしてみせたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、これを成績上昇の転機にしたいと振り返った。

「言うまでもなく二人とも表彰台フィニッシュというのは励みになるものだ。
さらに今回はわれわれが初めてのポールポジションを獲得したように、マシンのポテンシャルも着実に向上したというこの証だからね。
そしてライバルに比べ、ウチのマシンに信頼性があることもわかった。
まだシーズンは半分終わったばかり、チャンピオンシップを諦めるなということさ。
これを転機にウチは生まれ変わるかも知れないよ」と、笑みを見せた。

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2022/08/01

リカルド(マクラーレン)にペナルティ・ポイント

FIA
ハンガリーGPのレーススチュワード(審査委員)は、31日(日)に行われた決勝レース中、2コーナーで起きたストロール(アストンマーティン)との接触事故についてリカルド(マクラーレン)の側に責任があるとしてペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。
なおリカルドにはレース中すでに5秒のタイム・ペナルティが別途通告されている。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、リカルドはこの2点を加え通算4点目となった。

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レッドブル首脳、「2026年計画遅れはライバルのせい」

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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先にドイツ・メディアにより報じられたポルシェ社によるレッドブルF1株式の購入話だが、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、契約の進展が遅れているのはメルセデスやフェラーリなどライバルに原因があると指摘している。
それによれば上記2チームが2026年F1レギュレーションの合意を意図的に遅らせているため、アウディ&ポルシェら新規参入チームが具体的な参戦計画を立てられないでいるというもの。

マルコ博士は「これ以上レギュレーション制定を遅らせるのであれば2026年からのF1改革など絵に描いた餅でしかない」と、切り捨てた。

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ハンガリーGPはフェルスタッペン(レッドブル)が制す

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月31日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第13戦ハンガリーGPの決勝レースがハンガロリンクを舞台に全70周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は18度、路面温度26度、路面はドライコンディションとなっているが、風が強く雨の降る可能性も高い。
なおフェルスタッペン(レッドブル)とペレス(レッドブル)はフレッシュ・エンジンを投入、さらにガスリー(アルファタウリ)は規定数を超えるということでピットレーンスタートになっている。

オープニングラップの開始に合わせたように小雨が。
2周目、デブリ(破片)回収のためVSC(バーチャル・セーフティカー)に。
ハミルトン(メルセデス)、フェルスタッペン(レッドブル)、ペレス(レッドブル)らが順当にポジションを上げていくが、ラッセル(メルセデス)、フェラーリ勢らの上位3位まではスタート時のまま。
また一時14位まで上がった角田裕毅(アルファタウリ)だったが16位まで順位を落とすと、たまらずタイヤ交換に。
31周目、ついにルクレールがラッセルをかわして首位に立つ。
32周目、フェルスタッペンが無線で小雨の到来を訴える。
35周目、ソフトタイヤの角田がスピンして国際映像に映る。
残り5周ほどになった頃、2位のラッセルをハミルトンがオーバーテイク、チャンピオンの意地を見せる。
68周目、ボタス(アルファロメオ)がマシントラブルかストップ、VSC(バーチャル・セーフティカー)となり、これで順位変動はないことになる。

VSCは解除、小雨が降ってきたが、70周のレースが終了。
トップでチェッカーフラッグをかいくぐったのは10番手スタートで苦戦が予想されたフェルスタッペン(レッドブル)。
前戦フランスGPに続く優勝で、今季13戦中8勝目、自身通算28勝目を記録した。
2-3位にメルセデスAMGチームのハミルトン&ラッセル。
ハミルトンはこのレースのファステストラップも獲得した。
4位サインツ(フェラーリ)、5位ペレス(レッドブル)、6位ルクレール(フェラーリ)、7位ノリス(マクラーレン)、8位アロンソ(アルピーヌ)、9位オコン(アルピーヌ)、10位ベッテル(アストンマーティン)までが入賞。
以下11位ストロール(アストンマーティン)、12位ガスリー(アルファタウリ)、13位周冠宇(アルファロメオ)、14位シューマッハ(ハース)、15位リカルド(マクラーレン)、16位マグヌッセン(ハース)、17位アルボン(ウィリアムズ)、18位ラティフィ(ウィリアムズ)、19位角田裕毅(アルファタウリ)までが完走。
リタイヤはボタス(アルファロメオ)1台だった。

F1はこの後夏休みに入り、次戦は4週間後の8月28日(日)、スパフランコルシャン・サーキットを舞台のベルギーGPが予定されている。

ハンガリーGP決勝レースの結果はこちら
ハンガリーGPの画像はこちら

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