路面温度が57℃のコンディション下、フェルスタッペンが1ストップ戦略でフランスグランプリを制す (ピレリ)
THE RACE TYRE STORY
・レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、1ストップ戦略でフランスグランプリを制し、今シーズン7勝目を挙げました。P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、16周目にP Zeroホワイト・ハードタイヤへ交換しました。このタイミングは、フェラーリのシャルル・ルクレールがコースアウトしたことに伴うセーフティーカー導入の数周前でした。
・セーフティーカー導入が戦略に大きな影響を及ぼし、多くのドライバーがこの機会を活用してピットストップを行いました。ハードタイヤでスタートしたドライバーはわずか3名だったことから、大半のピットストップはミディアムからハードへ交換するものでした。
・その中の1名であるフェラーリのカルロス・サインツは、グリッドペナルティーによる後方のスタートから5位でフィニッシュしました。セーフティーカー導入周回中にミディアムへ交換したサインツは、残り11周時点で再度ミディアムへ交換する戦略を採りました。サインツを含む2ストッパーは、わずか3名でした。
・非常に暑いコンディションとなり、スタート直後の路面温度は57℃でした。
HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
・ハード C2: 耐久性と性能の両面を提供したハードは、レースの鍵を握るコンパウンドとなりました。昨日まで、ハードでのロングランを実行したチームが皆無であった中、フェルスタッペンは、このレースでハードタイヤでの最長となる36周のスティントを走行しました。
・ミディアム C3: 大半のドライバーがミディアムでスタートしました。厳しいコンディション下、ミディアムは、予測よりも小さいデグラデーションと良好なバランスを示しました。中でもサインツは、第2スティントをミディアムで24周を走行し、後方のスタートから表彰台争いに加わるまでの追い上げを見せました。また、サインツはミディアムでファステストラップを記録しました。
・ソフト C4: 高いデグラデーションを示すソフトを使用する1ストップ戦略は難しいことから、予選の主役であったソフトは、レースでは使用されませんでした。
ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「グリップと性能によって1ストップが可能に」
「路面温度が57℃に達する非常に暑いコンディションであったことから、我々は2ストップが主流になると想定していました。しかし、結果的には、ハードおよびミディアムが厳しいコンディションに対応できたことによって、当初予測した最速戦略である1ストップが可能となりました。高温のコンディション下では想定通りの高いデグラデーションとブリスターの発生が見られたものの、エキサイティングで予測不能なレースにおいて、タイヤの性能そのものは損なわれることがありませんでした」
ピレリジャパンプレスリリース
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