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2022年7月

2022/07/31

ハミルトン(メルセデス)、DRSトラブルに見舞われる

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、土曜日に行われたハンガリーGP予選Q3でDRS(可変リヤウィング)に障害が発生、アタックラップでDRSが開かないというトラブルに見舞われたことがわかった。
その結果、ハミルトンはポールシッターから0.765秒もの差を付けられ、決勝レースを7番グリッドからのスタートという結果となった。

ただそのポールタイムを記録したのが戦前に予想されたライバルのフェラーリやレッドブル勢ではなく、同じメルセデスAMGのチームメイトであるジョージ・ラッセルだったという皮肉なもの。
以前はポールポジションの常連だった同チームだったが、今年はこの13戦まで一度もなし。
しかもしばしばこの4年目の新人に今年16年目の元チャンピオンが予選で後れを取るという穏やかでない状況が続いていた。

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ベッテル(アストンマーティン)、後任に「シューマッハ推薦」

S.Vettel & M.Schumacher (C)Race of Champions Org.
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ハンガリーGPを前に、て進路はまだ明確出ない。今季限りでのF1引退を表明した元4回のF1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(35歳:ドイツ)は、記者から後任について意見を求められると現ハースF1のミック・シューマッハの名前を挙げ話題になっている。

それによればシューマッハには父親譲りの才能があり、ぜひアストンマーティンF1のシートに収まって欲しいというもの。
ただ父親のミハエル・シューマッハとも近しいことで知られるベッテルは、自分の意見が客観的な判断ではないとの前提も隠さないでいる。

なおF1で2シーズン目を迎え進境著しいミックとハースF1チームとの契約も今季限りとなっている。

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ハースF1代表、「ホイト・フェラーリ」指摘にも動ぜず

Haas 『VF-22』(C)Haas F1 Team
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今季躍進を続けるハースF1チームでは、さらなる前進を図るべく、今回のハンガリーGPからまずマグヌッセンのマシンに今季初となる大幅進化させたアップデートを投入させた。
しかし本家のマシン『F1-75』に酷似していることから『ホイト・フェラーリ』とライバネチームから揶揄される始末となっている。

同チームでは昨年からフェラーリと同じくイタリアのマラネロにファクトリーを建設、PU(パワーユニット)供給元であるフェラーリと密接な関係を維持しながらの開発になったことは知られていることだ。

こうした指摘についてハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表は、「自分より優れたマシンがあればそれを踏襲するのはこの世界では当然のこと。
自分より後ろのマシンを真似する愚か者はいないからね。
われわれとフェラーリは同じPU(パワーユニット)だけでなく、様々な空力コンポーネンツも共有しているのだから外観も似てくるのはルール違反でも何でもない」と、動じない姿勢をみせている。

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ハンガリーGP予選、ラッセル(メルセデス)が初ポールに輝く

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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7月30日(土)16時(日本時間:23時)からハンガロリンクを舞台に2022年F1第13戦ハンガリーGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は曇り、Q3開始時の気温は22度、路面温度は31度、コースはドライコンディションとなっている。

予選Q3最初のアタック、フェルスタッペンが珍しくミスがありポールどころか7番手に留まる。
さらに2回目のアタック前に無線でパワーダウンを訴えて、タイム更新もならなかった。
ポールポジションを獲得したのは伏兵だったメルセデスAMGチームのジョージ・ラッセル。
これまでの予選最高位はまだウィリアムズ時代の2位というものでもちろん初ポールということになる。
またメルセデスAMGチームとしても今季初の快挙になった。
2-3位は共にフェラーリのサインツ&ルクレール。
4位にノリス(マクラーレン)、5位にオコン(アルピーヌ)、6位アロンソ(アルピーヌ)、7位ハミルトン(メルセデス)、8位ボタス(アルファロメオ)、9位リカルド(マクラーレン)、そして10位がフェルスタッペン(レッドブル)という予選結果になった。
オーバーテイクが難しいとされるハンガロリンクのコースでどこまで順位を上げられるか注目される。
ハンガリーGP決勝レースは31日(日)15時(日本時間:22時)から全70周で行われる。

ハンガリーGP公式予選の結果はこちら
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2022/07/30

予選Q2、ペレス(レッドブル)脱落

引き続きハンガリーGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

ペレス(レッドブル)は一旦ベストタイムがトラックリミットで取り消された後、復活する混乱に見舞われた。
無駄にフレッシュ・タイヤの投入を強いられたと言えそうだ。
ペレスは結局Q2を突破できず。

ここでトップはフェルスタッペン(レッドブル)、以下ルクレール(フェラーリ)、アロンソ(アルピーヌ)、サインツ(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、ラッセル(メルセデス)、リカルド(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)、ボタス(アルファロメオ)までがQ3進出。

ここでの敗退はペレス(レッドブル)、周冠宇(アルファロメオ)、マグヌッセン(ハース)、ストロール(アストンマーティン)、そしてシューマッハ(ハース)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)突破ならず

7月30日(土)16時(日本時間:23時)からハンガリーGPの予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は22度、路面温度は30度、コースはドライコンディションとなっている。

もちろんドライタイヤだが雨で路面コンディションが戻ってしまったせいか、なかなか初日のタイムに届かない。
結局Q1トップはハミルトン(メルセデス)、これにラッセル(メルセデス)、サインツ(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ノリス(マクラーレン)、アロンソ(アルピーヌ)、リカルド(マクラーレン)、ルクレール(フェラーリ)、オコン(アルピーヌ)、ボタス(アルファロメオ)、周冠宇(アルファロメオ)、マグヌッセン(ハース)、ペレス(レッドブル)、シューマッハ(ハース)、そしてストロール(アストンマーティン)までがQ2進出を決めた。

ここでの敗退は角田裕毅(アルファタウリ)、アルボン(ウィリアムズ)、ベッテル(アストンマーティン)、ガスリー(アルファタウリ)、そしてラティフィ(ウィリアムズ)の5台となった。
アルファタウリ勢の2台はいずれもトラックリミットでタイム取り消しに遭ったようだ。

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ウェットのフリー3回目、ラティフィ(ウィリアムズ)が最速

Nicholas Latifi (C)Williams Racing
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7月30日(土)13時(日本時間:20時)からハンガロリンクを舞台に2022年F1第13戦ハンガリーGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
心配された天候は今は雨はほとんど上がっているがウェットコンディション、セッション開始時の気温は19度、路面温度21度と低いものになっている。

予定通りコースは定時でオープンとなったが、様子見でコースインする者がいない。
最初にコースに出たのは昨日トップタイムのルクレール(フェラーリ)だった。
その後、雨はかなり強めに降ってきた。
このセッション、トップに立ったのは何とウィリアムズのラティフィ。
もちろんこれは予選最高位10位のラティフィにとって初のこと。
2番手はルクレール(フェラーリ)だが、ウィリアムズは3番手にもアルボンを送り込んでいる。
以下、フェルスタッペン(レッドブル)、ラッセル(メルセデス)、アロンソ(アルピーヌ)、サインツ(フェラーリ)、ノリス(マクラーレン)、ベッテル(アストンマーティン)、マグヌッセン(ハース)の順。
アルファタウリはここでも角田17番手、ガスリー19番手に留まった。
この後、16時(日本時間:23時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

ハンガリーGPの画像はこちら

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角田裕毅(アルファタウリ)、「一転、マシン不調になった」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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やっと今季初となるアップデートを得てフランスGPでは調子の良いところをみせていたアルファタウリの角田裕毅だったが、一転翌週のハンガリーGPではマシンバランスに苦しみ、初日のフリー走行を想定外の19番手で終えた。

「何が不調の原因なのかわからない。
とにかくコントロールが難しくて、まるで先週(フランスGPの時)とは違うマシンのようなんだ。
今夜はエンジニアとデータを分析してどこに原因があるのか突き止めなければならないな」と、角田。
ただ、「予選は雨になるかも知れないからそうなると面倒なことになりそうだ」と、頭を抱えている。
果たしてひと晩で挽回できるのか、土曜日のフリー走行3回目セッションでの走りが注目される。

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フランスGP、大盛況も来年の開催は不透明

France GP Image (C)Honda Racing
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先に行われたフランスGP(ポールリカール)は大盛況に終わったが、来シーズンのF1カレンダーにその名前が掲載されているかはまだ不明だ。

というのも今年で切れるポールリカールとの契約交渉は開催権料の減額で揉めていて、交渉の行く末についてF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは残念ながら否定的な見解を示しているという。
さらにこれを複雑にしているのがフランスの著名な観光地ニースがフランスGPの開催に名乗りを挙げていること。

フランスでの継続開催についてはマクロン大統領も後押ししているとも伝えられ多くの関心を集めている。

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ハンガリーGPフリー2回目、マクラーレン勢が好調に

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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7月29日(金)17時(日本時間:24時)からハンガロリンクを舞台に2022年F1第13戦ハンガリーGPフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は33度、路面温度50度、コースはドライコンディションとなっている。

多くのドライバーがまずミディアムタイヤでスタート。
相変わらずフェラーリ勢が好タイムを連発してセッションをリードする。
アルボン(ウィリアムズ)がスピン、コースアウトしたが自力で復帰。
終盤になると全車ソフトタイヤでのラップとなる。
60分のセッションを終え、結局トップタイムはフェラーリのルクレールで1'18.445、これにマクラーレンのノリスが1'18.882で続いた、
以下、サインツ(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、リカルド(マクラーレン)、今日が41歳の誕生日であるアロンソ(アルピーヌ)、今季限りでの引退を表明したベッテル(アストンマーティン)、ラッセル(メルセデス)、ペレス(レッドブル)、そしてボタス(アルファロメオ)というトップ10になった。
ハミルトン(メルセデス)は11番手、アルファタウリ勢はガスリー15番手、角田裕毅19番手とまだアップデートの効果を発揮していない。
明日土曜日は注目の公式予選が行われる予定となっているが、天候が気掛かりだ。

ハンガリーGPフリー走行2回目の結果はこちら
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2022/07/29

ハンガリーGPフリー1回目、サインツ(フェラーリ)最速

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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なお、アルファロメオはボタスに替えてリザーブ&テストドライバーであるロバート・クビサを起用している。
7月29日(金)14時(日本時間:21時)からハンガロリンクを舞台に2022年F1第13戦ハンガリーGPフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は31度、路面温度55度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

低速コーナーの多いのがこのサーキットの特徴だがそれでも上位は変わらずフェラーリとレッドブル2チームのマシンがトップタイム更新を繰り返した。
最終的に最速タイムとなったのはサインツ(フェラーリ)の1'18.750。
2番手フェルスタッペン(レッドブル)の1'18.880、3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ノリス(マクラーレン)、5番手ラッセル(メルセデス)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手リカルド(マクラーレン)、9番手オコン(アルピーヌ)、10番手に今日が41歳の誕生日であるアロンソ(アルピーヌ)。
アルファタウリ勢はガスリー13番手、角田14番手だった。
このあと22日(金)17時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

ハンガリーGPフリー走行1回目の結果はこちら
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ポルシェ、レッドブルの株式半数を購入の動き

Porsche F1 (C)Porsche AG
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2026年からのF1参入に際し、レッドブル・レーシングと提携するのではないか、とみられているポルシェだが、これを機にレッドブルF1の株式の半数を取得するとの話がドイツのメディアから流れている。
それによればEU(欧州連合)の反トラスト機関に提出した資料で発覚したとのことだ。

2026年からのF1参入が期待される共にVWグループのアウディ&ポルシェだが、アウディが自身のチームでの参戦を模索しているのに対し、ポルシェはレッドブル・レーシングへのPU(パワーユニット)サプライヤーとみられてきた。

もし噂通り株式購入が実現すれば、両社の関係はこれまでの想定以上に強固なものになる筈だ。
なお2025年まではレッドブル・パワートレインズがホンダの支援を受けながら供給することになっている。

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ベッテル(アストンマーティン)、今季末でF1引退へ

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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アストンマーティンF1チームのセバスチャン・ベッテル(35歳:ドイツ)が、
2022年シーズン末を以ってF1から引退することを正式発表した。

自身通算53回の優勝、4回のF1チャンピオンに輝くベッテルだが、最後の勝利(2019年:フェラーリ)から3年が経過し、最近は中団グループに埋もれるなど苦戦を強いられていた。
ベッテルは「15年に及ぶF1から退くのは辛いものだが、F1で多くの素晴らしい人たちと共に仕事ができたのは自分の財産になっている」としながらも、「そろそろ身を引く潮時だ」と、引退を決めたことを明らかにしたもの。

引退を決断するのは難しいことだったと語るベッテルは今後家族との時間をたいせつに過ごしたいとしばらくは予定がないことを明かしている。

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ハンガリーGPの週末、土・日に一時にわか雨の予報

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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ハンガロリンクを舞台に今週行われる2022年F1第13戦ハンガリーGPの天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日は問題ないものの、公式予選の土曜日そして決勝レースの日曜日はいずれも一時にわか雨の心配があると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
7月29日(金) フリー走行 曇り 20- 34度 20%
7月30日(土) 公式予選 曇り一時にわか雨 16- 29度 80%
7月31日(日) 決勝レース 曇り一時にわか雨 14- 26度 70%

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2022/07/28

フェラーリ代表、クラッシュのルクレールらを擁護

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームはフランスGP後の記者会見に、通例のようにドライバーを同席させることなくマッティア・ビノット代表のみが出席、記者会見の質問に対応した。
その背景には、ルクレールが単独のアクシデントで勝利を逸したこと、また最後尾から追い上げたサインツもチームの戦術に不満を吐露するなどしたため、会見がチームが予期せぬ展開になるのを警戒したとの見方も強いようだ。

ビノット代表は、今シーズン二人のドライバーが限界の状態で戦っており、それがアクシデントを呼ぶことになるかは紙一重であると説明、ドライバーの責任を追求することは控えた。
またレッドブル勢との間のポイント差がさらに拡大したことについて、「ポイント数の計算に時間を使うより、その分マシンのパフォーマンスアップに集中する」と、かわした。

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ハンガリーGPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるハンガリーGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(67歳:イギリス)を指名した。

元ルノー等のF1ドライバー(最高位:2位)であるワーウィック氏のスチュワード就任は今季第7戦モナコGP以来となるもので、自身通算38回目。
これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の41回に次ぐものになる。
BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の会長も務めた同氏は、フットワーク時代には日本の鈴木亜久里とチームメイトだったことでも知られる。

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クビアト(元アルファタウリ)、NASCARシリーズデビューへ

Daniil Kvyat (C)Ex.Scuderia Toro Rosso
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元レッドブル等のレースドライバーだったダニール・クビアト(28歳:ロシア)が、今週末インディアナポリス・ロードコースで行われる『NSCARカップシリーズ』第22戦でNASCARデビューを果たすことがわかった。

2014年に当時のトロ・ロッソからF1デビューしたクビアトは、翌年フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングに抜擢されるなどしたが、2016年シーズン半ばに再びトロ・ロッソに更迭されるなどし、チームがアルファタウリとなった2020年を最後にF1から離脱していた。

NASCARでの所属はオランダのチーム・ヘゼバーグで、マシンはフォード・ムスタング。
さらにワトキンスグレンやシャーロットMSWへの参戦が予定されているという。

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2022/07/27

ハースF1、次戦アップデート予定も内情は「火のクルマ」

Gunther Steiner (C)Haas F1 Team
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昨年の大不振とは打って変わり、今季はすでに中団グループの上位を争って複数の入賞を果たすなど健闘を続けているハースF1チームだが、さらに今週のハンガリーGPでは、今季最初となるアップデートが予定されていることがわかった。

ただしギュンター・シュタイナー代表によれば、アップデートされるのはマグヌッセンのマシンだけになるという。

「今シーズンは確かに成績も上向いているが、同時にアクシデントヤトラブルも増している。
そのためスペアパーツが足りないだけでなく、新しいものを作るソースやファクトリーの能力も欠如しているんだ。
そのためアップデートが予定より遅れているのが実状ということ。
内部は火のクルマで、とても2台分同時に投入できる状況じゃない」と、チロル生まれのイタリア人。

しかしそれでも一時は8月のベルギーGPあたりとしていた予定よりかなり前倒しにできそうということだ。

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フェルスタッペン(レッドブル)、フランスGPの最速ピットストップ

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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24(日)行われたフランスGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、またしても常連であるレッドブル・レーシングのクルーだった。

それによれば最速は優勝したマックス・フェルスタッペンを2.44秒の作業でコースに復帰させた際に記録されたのもの。
今回の2位はアルファタウリでピエール・ガスリーの2.53秒、3位はマクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドの2.75秒だった。

なおこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのはグリッド最後列から5位となったカルロス・サインツ(フェラーリ)。

またボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワード』も、同じくカルロス・サインツが51周目に記録した1'35.781で獲得した。

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FIA、VSC再スタート時の手順に不備認める

Image (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は、先に行われたフランスGPの決勝レース終盤、VSC(バーチャル・セーフティカー)からの再スタート時、コンピュータ・システムに問題があったことを認めた。

これはイエローコーション中の作業が終わり、レース再開を通知するためにコントロールタワーから全チームにVSCの終了を自動送信するもの。
かし今回はこの通知が2回送られたということでチームやドライバーに混乱があったことがわかっている。
実際、レッドブルのペレスはこのせいで再スタート時メルセデスのラッセルにオーバーテイクを許し、表彰台を逸したとみられている。

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2022/07/26

路面温度が57℃のコンディション下、フェルスタッペンが1ストップ戦略でフランスグランプリを制す (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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THE RACE TYRE STORY
・レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、1ストップ戦略でフランスグランプリを制し、今シーズン7勝目を挙げました。P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、16周目にP Zeroホワイト・ハードタイヤへ交換しました。このタイミングは、フェラーリのシャルル・ルクレールがコースアウトしたことに伴うセーフティーカー導入の数周前でした。
・セーフティーカー導入が戦略に大きな影響を及ぼし、多くのドライバーがこの機会を活用してピットストップを行いました。ハードタイヤでスタートしたドライバーはわずか3名だったことから、大半のピットストップはミディアムからハードへ交換するものでした。
・その中の1名であるフェラーリのカルロス・サインツは、グリッドペナルティーによる後方のスタートから5位でフィニッシュしました。セーフティーカー導入周回中にミディアムへ交換したサインツは、残り11周時点で再度ミディアムへ交換する戦略を採りました。サインツを含む2ストッパーは、わずか3名でした。
・非常に暑いコンディションとなり、スタート直後の路面温度は57℃でした。

HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
・ハード C2: 耐久性と性能の両面を提供したハードは、レースの鍵を握るコンパウンドとなりました。昨日まで、ハードでのロングランを実行したチームが皆無であった中、フェルスタッペンは、このレースでハードタイヤでの最長となる36周のスティントを走行しました。
・ミディアム C3: 大半のドライバーがミディアムでスタートしました。厳しいコンディション下、ミディアムは、予測よりも小さいデグラデーションと良好なバランスを示しました。中でもサインツは、第2スティントをミディアムで24周を走行し、後方のスタートから表彰台争いに加わるまでの追い上げを見せました。また、サインツはミディアムでファステストラップを記録しました。
・ソフト C4: 高いデグラデーションを示すソフトを使用する1ストップ戦略は難しいことから、予選の主役であったソフトは、レースでは使用されませんでした。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「グリップと性能によって1ストップが可能に」
「路面温度が57℃に達する非常に暑いコンディションであったことから、我々は2ストップが主流になると想定していました。しかし、結果的には、ハードおよびミディアムが厳しいコンディションに対応できたことによって、当初予測した最速戦略である1ストップが可能となりました。高温のコンディション下では想定通りの高いデグラデーションとブリスターの発生が見られたものの、エキサイティングで予測不能なレースにおいて、タイヤの性能そのものは損なわれることがありませんでした」

ピレリジャパンプレスリリース

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サインツ(フェラーリ)、チームの戦術に疑問符

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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PU(パワーユニット)などの交換によりフランスGPをグリッド最後尾からのスタートとなったフェラーリのカルロス・サインツは、素晴らしい追い上げにより5位でのフィニッシュとなったが、しかしサインツはチームのレース戦術に不満の声をみせている。

それによればサインツはセーフティカー先導中にタイヤ交換を済ませると4番手まで浮上。
しかしピットアウトの際に危険なリリースがあったとして5秒のタイムペナルティが科せられる不備。
さらに3位のペレスに手を焼いたサインツは再度のタイヤ交換を希望したが、チームは許さないなど、結果的にチグハグな戦術に振り回されるレースに。
なおサインツはこのレースのファステストラップを記録するパフォーマンスで意地をみせた。

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ハミルトン(メルセデス)、「マシンは着実に進歩」

Podium Scene (C)Redbull Racing
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メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、フランスGP決勝レースでジョージ・ラッセルと共に表彰台に上がったことについて、「マシンは着実に進歩している」と、手応えをみせた。

「スタートでペレス(レッドブル)をオーバーテイクしたのは大きかったね。
今日はペースが良かったのでトップに食らい付いていくことができたよ。
それがあったからこそ、ルクレール(フェラーリ)がストップするという幸運にも恵まれたんだ。
2位と3位だなんて、現状望み得る最高のリザルトだもの」と 、元チャンピオン。
さらに「信頼性がなかったのはドリンク装置だった。
この苛酷なレースで飲み物がないというのは辛いよ」と、本音をみせた。

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300戦目のハミルトン(メルセデス)は2位表彰台

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今回のフランスGPが自身通算300戦の節目となったレースでメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは今季自己最高位となる2位表彰台を獲得してみせた。

「マシンはまだライバルに比べスピードで後れを取っているから辛いけれど、この週末は良いほうだった。
レース前にはまさか自分が2位になるなんて、正直予想していなかったからね。
ましてや今回はフリー走行1回目セッションを走れなかったこともあるから。
幸いなことに僕たちのクルマには信頼性があるのでこれを活かしながら今後スピードを高めていきたいと思っているよ」

これでハミルトンの表彰台獲得は通算187回目、もろん史上1位だ。

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2022/07/25

無念さを隠せないリタイヤの角田裕毅(アルファタウリ)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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フランスGP決勝レースのオープニングラップでオコン(アルピーヌ)のマシンにぶつけられ、結局リタイヤを余儀なくされたアルファタウリの角田裕毅は、無念さを隠せないでいる。

「アクシデントに見舞われた時はダメージはそれほどないと思って走行を続けたんだ。
でも最後尾からのペースが上がらず、ルクレールのクラッシュでセーフティカーが導入されたのを機にピットに戻って確認してもらったんだ。
そしたらフロアパネルなど想像以上に損傷はひどくレースを諦めるしかないと言われてコクピットを降りたよ。
せっかくのトップ10以内からのスタートだったので悔しいよ」と、角田。

実際、ぶつけた側のオコンが5秒のタイムペナルティだけで8位入賞しているのと比べ、リタイヤに追い込まれた側は浮かばれない。

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日本GP(鈴鹿サーキット)、チケット販売好調

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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新型コロナウイルスの影響で実に3年ぶりの開催となる鈴鹿サーキットでの日本GPだが、このほど開始した事前のチケット販売が好調であることが伝えられた。

それによればグランドスタンドや第2コーナーを中心とした大スタンド、シケインやヘアピン、さらに『レッドブル/アルファタウリ応援席』などが人気であるとのこと。

ただ日本でも再び新型コロナの陽性反応者が増加しており、規制が強化されないか気掛かりなところだ。

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フランスGPはフェルスタッペン(レッドブル)が制す

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月24日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第12戦フランスGPの決勝レースがポールリカール・サーキットを舞台に全53周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は29度、路面温度45度、路面はドライコンディションとなっている。

オープニングラップ、ルクレールがトップをキープ、2番手フェルスタッペン、3番手にハミルトンが上がる。
オコンに接触された角田がスピン、マシンを損傷した模様で最後尾まで落ちる。
その後アクシデントはオコンに責任があるとして5秒のタイムペナルティが通告される。
17周目、フェルスタッペンがピットイン、7番手まで順位を落とす。
18周目、トップのルクレールがバックストレートのシケインでコースアウト、クラッシュでセーフティカーが入る。
ルクレールは前戦と同じスロットルのトラブルと説明しているようだ。
その後ピットインした角田はフロアパネルまで大きく損傷していることが確認され、ガレージにマシンを入れ戦列を去った。

レース再開。
周冠宇とシューマッハが8コーナーで接触、両車共ダメージを負った模様。
周に責任があったとして5秒のタイムペナルティ。
サインツがピットアウトの際の危険なリリースを問われて5秒のタイムペナルティが科せられる。
42周目、ペレスとラッセルが接触。
終盤のバトルでラッセルがペレスをかわして3位にアップ。

53周のレースを終え、トップでチェッカーフラッグを受けたのは2番スタートだったフェルスタッペン(レッドブル)でカナダGP以来の今季7勝目、自身通算27勝目の快挙。
2位は静かなる追い上げで上がったハミルトン(メルセデス)。
ドリンクの故障で脱水症状気味だった。
3位もメルセデスAMGのラッセル(メルセデス)、4位ペレス(レッドブル)、5位、サインツ(フェラーリ)、6位アロンソ(アルピーヌ)、7位ノリス(マクラーレン)、8位オコン(アルピーヌ)、9位リカルド(マクラーレン)、10位ストロール(アストンマーティン)までがポイント獲得。

以下11位ベッテル(アストンマーティン)、12位ガスリー(アルファタウリ)、13位アルボン(ウィリアムズ)、14位ボタス(アルファロメオ)、15位シューマッハ(ハース)、16位周冠宇(アルファロメオ)までが完走。
リタイヤはラティフィ(ウィリアムズ)、マグヌッセン(ハース)、角田裕毅(アルファタウリ)、そしてルクレール(フェラーリ)の4台となった。

次回のF1は連続で1週間後の7月31日(日)、ハンガロリンクを舞台にハンガリーGPが予定されている。

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2022/07/24

フランスGPスターティンググリッド

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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フランスGPのレーススチュワード(競技委員)は、PU(パワーユニット)交換等によるペナルティのため次のようにスターティンググリッドを発表した。
それによれば、サインツ(フェラーリ)とマグヌッセン(ハース)が共にグリッド最後尾となっている。

【スターティンググリッド】

1. ルクレール(フェラーリ)
2. フェルスタッペン(レッドブル)
3. ペレス(レッドブル)
4. ハミルトン(メルセデス)
5. ノリス(マクラーレン)
6. ラッセル(メルセデス)
7. アロンソ(アルピーヌ)
8. 角田裕毅(アルファタウリ)
9. リカルド(マクラーレン) *
10. オコン(アルピーヌ) *
11. ボタス(アルファロメオ) *
12. ベッテル(アストンマーティン) *
13. アルボン(ウィリアムズ) *
14. ガスリー(アルファタウリ) *
15. ストロール(アストンマーティン) *
16. 周冠宇(アルファロメオ) *
17. シューマッハ(ハース) *
18. ラティフィ(ウィリアムズ) *
19. サインツ(フェラーリ) *
20. マグヌッセン(ハース) *

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ガスリー(アルファタウリ)、ピットレーン速度違反

 FIA
フランスGPのレーススチュワード(審査委員)が、23日(土)行われたフリー走行3回目セッションでピエール・ガスリーにピットレーン速度違反があったとして、スクーデリア・アルファタウリに罰金を科したことがわかった。

それによればフランスGPのピットレーン速度は制限60キロのところ゛カスリーは77.8キロで走行したということで、罰金1,000ユーロ(約13万9千円)を科したことを明らかにしたもの。
レギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。

マシントラブルで予選Q1敗退を喫したガスリーにとっては散々なことになった。

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サインツ(フェラーリ)は「全取っ替え」でグリッド最後尾へ

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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フランスGPのレーススチュワードは、複数のコンポーネンツ交換によりフェラーリ・チームのカルロス・サインツが日曜日の決勝レースを最後尾グリッドからスタートすることを通知した。

当初はシーズン4基目のICE(エンジン)本体投入によりグリッド10番降格ペナルティとされていたが、この際他にも4基目のTC(ターボチャージャー)、4基目のMGU-K(運動エネルギー回生システム)、4基目のMGU-H(熱エネルギー回生システム)が一気に投入されるためだ。

サインツはこのため予選Q3ではトゥを使わせるなどルクレールのサポート役に徹し、そのチームプレーにパドックでは「称賛の声」が聞かれた。

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Q1敗退ガスリー(アルファタウリ)はマシントラブル

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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23日(土)行われたフランスGP予選で、0.016秒の僅差でQ1敗退を喫したピエール・ガスリー、本人によればQ1終盤、何かマシントラブルが発生したということだ。
詳細はまだ不明。

ガスリーがチームメイトである角田に予選で負けるのは第7戦のモナコGP以来で5戦ぶりということになる。

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フランスGP予選、ルクレール(フェラーリ)がPP獲得

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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7月23日(土)16時(日本時間:23時)からポールリカール・サーキットを舞台に2022年F1第12戦フランスGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は曇り、Q3開始時の気温は30度、路面温度53度、コースはドライコンディションとなっている。

Q3最初のアタックでは0.007秒差でルクレールがフェルスタッペンを抑えてトップに立つ。
2度目のアタックを終え、同僚サインツのトゥを受けたルクレールがただ一人1分30秒台に入れてポールポジション獲得。
跳ね馬チームのみごとなチームプレーを見せつけた。
ルクレールのポールはアゼルバイジャンGP以来で今季7回目、自身通算16回目の快挙となった。
2位はフェルスタッペン(レッドブル)、3位ペレス(レッドブル)、4位ハミルトン(メルセデス)、5位ノリス(マクラーレン)、6位ラッセル(メルセデス)、7位アロンソ(アルピーヌ)、8位角田裕毅(アルファタウリ)。
グリッド降格が決まっているサインツ(フェラーリ)とマグヌッセン(ハース)はQ3ノータイム。
なお角田裕毅のQ3進出は今年の第8戦アゼルバイジャンGP以来となる。
フランスGP決勝レースは24日(日)15時(日本時間:22時)から全53周で行われる。

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2022/07/23

予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)ここでも突破

引き続きフランスGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

ここでのトップはサインツ(フェラーリ)、以下ルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ペレス(レッドブル)、ハミルトン(メルセデス)、アロンソ(アルピーヌ)、ラッセル(メルセデス)、マグヌッセン(ハース)、ノリス(マクラーレン)、そして角田裕毅(アルファタウリ)までがQ3進出。

ここでの敗退はリカルド(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)、ボタス(アルファロメオ)、ベッテル(アストンマーティン)、アルボン(ウィリアムズ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)Q2へ

7月23日(土)16時(日本時間:23時)からフランスGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は31度、路面温度は56度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

トップはルクレール(フェラーリ)、続いてフェルスタッペン(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、ノリス(マクラーレン)、マグヌッセン(ハース)、アロンソ(アルピーヌ)、ボタス(アルファロメオ)、ハミルトン(メルセデス)、ラッセル(メルセデス)、ベッテル(アストンマーティン)、オコン(アルピーヌ)、角田裕毅(アルファタウリ)、リカルド(マクラーレン)、アルボン(ウィリアムズ)までの15台がQ2進出。


ここでの敗退はガスリー(アルファタウリ)、ストロール(アストンマーティン)、周冠宇(アルファロメオ)、シューマッハ(ハース)、そしてラティフィ(ウィリアムズ)の5台となった。

サインツとマグヌッセンは共にグリッド降格のペナルティが確定している。

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フランスGPフリー3回目、角田裕毅(アルファタウリ)トップ10に

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月23日(土)13時(日本時間:20時)からポールリカール・サーキットを舞台に2022年F1第12戦フランスGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は28度、路面温度49度、コースはドライコンディションとなっている。

セッション開始からレッドブルとフェラーリ2チームによるトップ争いが繰り広げられた。
終了間近の頃には全車がソフトタイヤを履いてのアタックランでラッシュ状態に。
トップはフェルスタッペン(レッドブル)で1'32.272。
これにサインツ(フェラーリ)が1'32.626で続く。
以下3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手ラッセル(メルセデス)、7番手アロンソ(アルピーヌ)、8番手アルボン(ウィリアムズ)、9番手ノリス(マクラーレン)、10番手に角田裕毅(アルファタウリ)が入った。
ガスリー(アルファタウリ)は13番手、ベッテル(アストンマーティン)はマシントラブルか20番手に沈んだ。
この後、16時(日本時間:23時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

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デ・フリース(メルセデス)、「素晴らしい体験だった」

Nyck de Vries (C)Mercedes Motorsports
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今年の新しい規定である「年間2戦のフリー走行1回目での新人起用」に、メルセデスAMGチームが選んだのはオランダのニック・デ・フリース(27歳)だった。
2019年のF2チャンピオンであるデ・フリースは、以前ウィリアムズ・チームからフリー走行出走の経験があり、現在メルセデスAMGチームのリザーブドライバーにも登録されている。

なんとチームはルイス・ハミルトンのマシンを用意。
その期待に応え、トータル23ラップを周回したデ・フリースは、全体でも予選Q3進出に相当する9番手タイムを記録、ポテンシャルのあるところを示した。

「とにかくF1のスピードには圧倒される。
この貴重な舞台を用意してくれたチームに感謝したい。
素晴らしい体験だったよ」と、現在フォーミュラEで戦うデ・フリースは語った。

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アストンマーティンF1、グランプリ参戦100年記念ロゴ

Aston Martin logo (C)Aston Martin F1 Team
アストンマーティンF1チームは今週行われるフランスGPで、グランプリ参戦100周年を記念して同チームの2022年マシン『AMR22』に旧ロゴも掲出することを明らかにした。

それによれば同チームのグランプリ初挑戦は、1922年のフランスGPとのこと。
100年前の同レースは、フランス北東部のストラスブールで、60周800kmのレースだった。
当時から特徴ある緑のカラーリングだった同チームのマシンは『グリーンピース』の愛称で呼ばれたということだ。

フランスGPでアストンマーティンF1チームは、その当時のロゴをフロントノーズに掲出して参戦するとのことだ。

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フランスGPフリー2回目、降格決定のサインツ(フェラーリ)が最速

Paul Ricard Circuit (C)Pirelli Motorsport
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7月22日(金)17時(日本時間:24時)からポールリカール・サーキットを舞台に2022年F1第12戦フランスGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は34度、路面温度47度、コースはドライコンディションとなっている。

序盤はチームにより決勝レースに向けたロングランの調整や、燃料を少なくしてアタックラップに力を入れるところも。での
フェルスタッペン(レッドブル)はセクターアンダーステアが収まらないと訴えた。
このセッション、トップタイムはサインツ(フェラーリ)が1'32.527で記録。
2番手も同じくフェラーリのルクレール(1'32.628)。
以下、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手リカルド(マクラーレン)、10番手ペレス(レッドブル)というトップ10になった。
アロンソ(アルピーヌ)は11番手、ベッテル(アストンマーティン)は13番手、角田裕毅(アルファタウリ)は14番手だった。
なおサインツは、PU(パワーユニット)交換ですでにグリッド10番降格ペナルティが確定している。
明日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

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2022/07/22

フランスGPフリー1回目、フェラーリ勢速し

Paul Ricard Circuit (C)Pirelli Motorsport
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7月22日(金)14時(日本時間:21時)からポールリカール・サーキットを舞台に2022年F1第12フランスGPフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は29度、路面温度55度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお既報のようにメルセデスAMGはハミルトンのマシンで新人のニック・デ・フリース(27歳:オランダ)を起用、またアルファロメオではボタスのマシンでテストドライバーのロバート・クビサ(37歳:ポーランド)を走らせている。

フランスGP最初のセッションで最速タイムを記録したのはルクレール(フェラーリ)でただ一人1分33秒台に入れる1'33.930をマーク。
2番手はフェルスタッペン(レッドブル)の1'34.021、3番手サインツ(フェラーリ)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手ガスリー(アルファタウリ)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手アルボン(ウィリアムズ)、9番手ニック・デ・フリース(メルセデス)、10番手リカルド(マクラーレン)となった。
角田裕毅(アルファタウリ)は18番手に留まった。
このあと22日(金)17時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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フランスGPのスチュワードにエンリケ・ベルノルディ氏

Enrique Bernoldi (C)Ex.Arrows F1
FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるフランスGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元アロウズのF1ドライバーであるエンリケ・ベルノルディ氏(42歳:ブラジル)を指名した。

ベルノルディ氏がスチュワードを務めるのは今年のオーストラリアGP以来になるもので、これが自身通算6度目ということになる。

同氏は2001-2002年に掛けて当時のアロウズからF1参戦、最高位は8位(2001年ドイツGP)。
なお、2001年のチームメイトはマックス・フェルスタッペン(現レッドブル)の父であるヨス・フェルスタッペンだった。

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フランスGPの週末、金・土・日曜日共に晴れの予報

Paul Ricard HTTT (C)Ex.Panasonic Toyota Racing
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ポールリカール・サーキットを舞台に今週行われる2022年F1第12戦フランスGPの天気について、地元気象台はいずれも晴れないし一時曇りで、フリー走行の金曜日、公式予選の土曜日そして決勝レースの日曜日はいずれも雨の心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
7月22日(金) フリー走行 晴れ 21- 34度 0%
7月23日(土) 公式予選 晴れ一時曇り 22- 34度 10%
7月24日(日) 決勝レース 晴れ 21- 33度 0%

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ウィリアムズ、フランスGPでラティフィにもアップデート

Nicholas Latifi (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは、今週行われるフランスGPで、ニコラス・ラティフィのマシンにも『FW44』へのアップデートを行うことを明らかにした。

これは前々戦のイギリスGPからすでにアレクサンダー・アルボンのマシンに投入したものだが、悪天候による路面コンディションの不良やアクシデントなどの影響、さらにスプリントレース型式ということもあり、正しい評価ができていないとされる。

今年のF1ドライバー全20人の中で、唯一ノーポイントが続くラティフィだが、このバージョンアップにより初のポイント獲得を目指すことになる。

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2022/07/21

メルセデス、フランスGPのフリー走行にデ・フリース起用

Nyck de Vries (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームは、今週行われるフランスGPフリー走行1回目セッションで、同チームのリザーブドライバーであるニック・デ・フリース(27歳:オランダ)を起用することを明らかにした。
マシンはルイス・ハミルトンのものになる。

デ・フリースは『ARTグランプリ』から参戦した2019年のF2チャンピオン、当時のチームメイトはニキータ・マゼピン、またランキング2位はニコラス・ラティフィだった。
今季はフォーミュラEにメルセデス・チームから参戦している。

今年のレギュレーションではいずれのチーム共にシーズンのうち最低2回はルーキードライバーの起用が義務付けられているが、デ・フリースは今年のスペインGPの際にもメルセデス製パワーユニットを搭載するウィリアムズ・レーシングでフリー走行への出走を果たしている。

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ハースF1、ケビン・マグヌッセンの来季残留を明言

Kevin Magnussen (C)Pirelli Motorsport
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今シーズン、ロシア軍によるウクライナ侵攻問題でニキータ・マゼピンとの契約を解消したハースF1で、急きょ代役として抜擢されたケビン・マグヌッセン(29歳:デンマーク)は、ベテランらしくマシンのポテンシャルを引き出し、堅実なドライビングにより想像以上の成績を残している。

ただ契約の内容が明確でなく、2022年限りの単年契約の可能性も噂になっていた。
しかし同チームのギュンター・シュタイナー代表はマグヌッセンとの契約が2023年までの2年契約であることを今回明言した。

昨季コンストラクターズ・ランキングが最下位の10位だったハースF1、今季は現在7位と躍進。
この積み上げた34ポイントのうちマグヌッセンが22ポイントを獲得している。

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フェラーリ、イタリア高速鉄道とパートナーシップ

Ferrari/Frecciarossa (C)Ferrari S.p.A
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スクーデリア・フェラーリは、イタリアが誇る高速鉄道会社である『フレッチャロッサ』との間でパートナーシップ契約を締結、今後共同でプロモーション活動を展開していくことで合意したことを明らかにした。

フレッチャロッサはイタリアの旧国鉄『トレニタリア』が運行するもので、自慢のメインルートはイタリアを南北に結ぶ路線となっている。
今週ポールリカール・サーキットで行われるフランスGPからフレッチャロッサのロゴが同チームのマシンに掲出される予定ということだ。

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2022/07/20

アストンマーティン、ベッテルの環境保護活動に難色

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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元F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテルは近年環境保護活動に熱心で、環境問題や政治問題に関する活動や自身のコメントを発したりすることが増えているが、これに伴い賞賛の声ばかりでなく批判を受けてもいる。
カナダGPの際にはサウジアラビアの石油企業『サウジアラムコ』がチームのスポンサーであるにみ関わらず石油採掘を非難したことから問題になったことも。

こうしたことからアストンマーティンF1チームは「今後、F1ドライバーの立場でなにか環境問題等に関する発言をする時には事前にチームに相談するように」と、牽制している。

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アルピーヌF1、フランスGPで『オコン特別応援席』

France GP Stand (C)Super Aguri F1
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今週ポールリカール・サーキットで行われるフランスGPで、これがホームレースとなるエステバン・オコン(25歳:フランス)への特別応援席が設けられることがわかった。

これはフランスGPの主催者と、これまたフランス色が強いアルピーヌF1(前ルノー)とのパートナーシップにより実現させたもの。
以前もスタンドに巨大三色旗がはためくなどフランスGPはナショナル色が強いグランプリだったがこのところは静かになっていた。

これについて当のオコンは、「ホームレースというのは誰にとっても素晴らしいもの。
でもすべのドライバーがそれを体験できるというものでもない。
それを考えれば僕はラッキー。
決勝レースでは毎周その前を通る度に母国のエネルギーがもらえるに違いないと、歓迎する姿勢をみせている。

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マシ/前FIAレースディレクターは故郷オーストラリアに

Checker Image (C)Williams F1
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先にFIA(国際自動車連盟)からの離脱が明らかとなった前F1レースディレクターのマイケル・マシ氏(44歳)は、故郷であるオーストラリアに戻り、静かな生活を送っていることがわかった。

マシ氏は2019年のオーストラリアGP時に急逝した前レースディレクターであるチャーリー・ホワイティング氏の後任に就き、重職を担ってきたが、裁定に一貫性を欠くなど指摘されていた。
とりわけ昨季最終戦のアブダビGPではセーフティカーを巡る混乱からチャンピオンシップ争いの行方まで左右したとして非難を浴びた。

レースディレクターから外れた後のマシ氏の去就が明確でなく、これまでさまざまな憶測を呼んでいたものだ。

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2022/07/19

オランダGP、2025年までの開催契約で交渉

Redbull Zandvoort Demo (C)Redbull Racing
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古くは1952年に初開催という伝統あるオランダGPだが、2021年にザンドフールトで復活した現在の契約は来年の2023年となっている。

これに対しマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を輩出したオランダ・ファンの熱気はすさまじく近郊グランプリでは必ずスタンドの一角がオレンジ一色に染まるのが通例だ。
主催者は当然のこと契約延長を望んでいるとされるが、いま人気拡大中のF1は多数の開催希望が重なっているということで引く手あまたの状況だ。

果たして2024年以降のF1カレンダーにオランダの名前があるかは予断を許さない状況のようだ。

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アストンマーティンF1、アップグレードは期待外れ

Aston Martin 『AMR22』 (C)Aston Martin F1 Team
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現在はアストンマーティンF1として参戦する旧フォース・インディアだが、スペインGPで投入した大幅なアップグレードは期待外れだったと述懐している。

これはマイク・クラック代表(ベルギー)が語ったもので、満を持して投入された『AMR22』はレッドブル・レーシングの『RB18』に外観が酷似したことから『緑のレッドブル』と皮肉を言われるほどだった。
同氏は「アップグレードが失敗だったとは言わないが、十分期待に応えたものかとえば首を傾げざるを得ない」と、正直な感想を明らかにしている。

ポイント・ランキングで現在不本意な9位に留まるマシンをさらに改善するか、来季に向けてマシン開発の軸足を移すのか、財政面や開発リソースの制限もあり緑の名門は早くも岐路に立たされている。

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オコン(アルピーヌ)、フランスGPの継続に期待

France GP Image (C)Honda Racing
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今週F1はのフランスGPを迎えるが、ホームレースとしてこれを迎えるアルピーヌF1のエステバン・オコン(25歳:フランス)は母国グランプリの行く末を案じていることを明かした。

「ドライバーにとって母国グランプリというのは特別熱の入るものだから、なくなるとしたらそれはショックだね。
でも現在の契約は今年限りのもので、来年はまだ見通しがついていないらしい。
噂ではニースで新たな計画があるらしいから、それが実現すれば素晴らしいね。
僕は楽しみにしているよ」

ニースでの開催についてF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは、しかしまだ実現性が低いとしてトーンを低くしている。

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2022/07/18

オーストリアGPマーシャル、サインツの指摘に反論

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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10日(日)行われたオーストリアGP決勝レース終盤、PU(パワーユニット)関連のコンポーネンツからとみられる火災に見舞われたフェラーリ・チームのカルロス・サインツは、コースマーシャルの対応が遅すぎると不満をみせた。

火災を確認したサインツは自らコクピットから脱出のうえ、坂道で動き出すマシンを支えるなどしたが、現場のマーシャルの作業は少なくとも機敏なものには見られなかった。

これについてマーシャル側は、作業は事前に指示のあった手順通りに行われたとサインツの指摘に強く反論した。
それによればこうしたインシデント(出来事)があった場合、まずコントロールタワーからの指示を確認し、それに伴う的確な作業を行うことになっているとし、それがドライバーからは怠慢なものに見えたのではないか、と推測している。
なおうまくいけばこのレースでフェラーリは開幕戦以来の1-2フィニッシュもみえていた。

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FIA、2023年からロールバーの安全基準強化決める

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FIA(国際自動車連盟)は2023年シーズンからF1マシンのロールバーの安全基準を強化することを決めた。
これは先のイギリスGP決勝レースのオープニングラップで起きた大きなアクシデントで、周冠宇(アルファロメオ)のマシンが転覆したままスライドした際、ロールバーが削られてしまったことによる。
幸いハロー(頭部保護装置)がドライバーの生命を守って事なきを得たが、FIAはこれを重視、さっそく技術諮問委員会を開いて安全基準の見直しを決めたもの。

なおアルファロメオのロールバーは通常の型式でなくブレード型を採用していたということでこれが禁止になる可能性もあるようだ。

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リカルド(マクラーレン)、自身のSNSで放出の噂否定

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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F1で8勝の記録を持つマクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドが、秘かに広まりつつあるシート喪失の噂について、自身のSNSでこれを否定していることがわかった。

ベテランで実績もあるリカルドと、将来が嘱望される若手のランド・ノリスという組み合わせで臨んだ同チームだが、ここまで8回の入賞でランキング7位に位置する新鋭ノリスに比べ、わずか入賞3回でランキング12位は明らかに期待外れな結果に留まっている。

リカルドの契約は2023年末までとされるが、そこに早期の「契約解除条項」があるのかは明確にされていない。
アルピーヌF1からレンタルされたと伝えられるオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)の存在も気になるところだ。
マシンの性格がリカルドのスタイルに合っていないとの見方もあるが、放出の否定ばかりでなく、実際の戦績で噂を打ち消してしまいたいところだ。

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2022/07/17

アルピーヌF1のトラブルは電源ボックスが原因

Fernando Alonso (C)Alpine F1 Team
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アルピーヌF1チームは、先のオーストリアGPスプリントレースで同チームのアロンソのマシンが見舞われたスターティンググリッド上で電源がシャットアウトするというトラブルについて、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)に電気を送る「電源ボックス」という装置に原因があったことを特定したと発表した。

当初は各チームに供給される同一形式のボッシュ製ECU(エンジン・コントロール・ユニット)に原因があると説明していたが、その後の調査で原因はチーム側で用意された部品に問題があったことになる。

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ハースF1対マゼピン、裁判で対決へ

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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元ハースF1のレースドライバーだったロシアのニキータ・マゼピンが、打ち切られた契約金の支払いを求め同チームを提訴する構えをみせていたが、やっとその手続がスイスの裁判所で開始されたことがわかった。

ハースF1では、マゼピンの父親が経営するロシアの肥料会社『ウラルカリ』ともタイトル・スポンサー契約を結ぶなどしていたが、ロシア軍によるいわゆる『ウクライナ侵攻』問題により契約解除を巡る闘争が行われている。
これについてマゼピンは、「父親とチームとの裁判とは別問題」と念を押している。

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2022/07/16

FIA、周冠宇の事故でロールバーの安全基準見直しへ

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イギリスGP決勝レースのオープニングラップで起きた大きなアクシデントでマシンが大破、、一時は容態が危惧されたアルファロメオF1チームの周冠宇だったが、しかし怪我を負うことなく無事な姿が確認され、あらためて現代のF1カーの安全性が証明された形となった。

しかしこの件でハロー(頭部保護装置)の強さは確認されたものの、従来からのロールバー(ロールオーバーバー)が損傷していたということで、その能力に疑問の声が投げ掛けられているという。
それによればアルファロメオのマシンのロールバーは通常の形状でなくブレード型を採用していて、今回マシンが転覆したまま滑走したため削られてしまったことが問題視されているもの。
当然のことながら事前にFIAの検査はクリアしているため規則違反はないが、基準自体の見直しが必要かどうかの調査に入るということだ。

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不振のアルファタウリ、フランスGPでアップデート予定

Alphatauri『AT03』(C)Scuderia Alphatauri
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今シーズンここまでランキング8位と、思わぬ戦績となっているスクーデリア・アルファタウリでは、次戦のフランスGPである程度まとまったアップデートを実施する方針であることを明らかにした。

本来であれば中団グループの中でトップ争いを繰り広げるレベルである筈であったものの、現実はハースF1などにも先行される想定外の戦績であるのが現実。
今シーズン入賞がわずか3回、アゼルバイジャンGP以来3戦もノーポイントが続いているエースのピエール・ガスリーは、「グリッド上で最も戦闘力を欠いたクルマ」と称し、お手上げの状態を訴えている有り様だ。

チームでは「どこに問題があるかは掴めている」として、具体的にはフロアパネルやボディワークなどを上げ、これにより『AT03』の持つ弱点を解消できるとの見通しを示した。
次戦・フランスGPは7月24日に決勝レースが行われる。

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レッドブル代表、メルセデスAMGの復活を警戒

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2022年シーズンこれまでの戦いは表向きレッドブルvsフェラーリという図式になっているが、タイトル防衛にあたるレッドブル・レーシングでは前王者であるメルセデスAMGチームの復活をより警戒しているようだ。

大きく変更された2022年のマシン・レギュレーションでは、主にエアロダイナミックスがチーム間の勢力図に大きな影響を与えていて、とりわけ今シーズンの特徴であるポーポシング(波動的な縦揺れ)がメルセデスAMGチームを混乱に追い込んだとみられている。

同チームのポーポシングは、タフなルイス・ハミルトンをもってしてもレース終了時に自力でコクピットら降りられないほど苦しめたが、まだ完全に解決されたとは言えないまでも、ここに来て確実に改善されていることが確認されている。

これについてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「フェラーリと違ってメルセデスはチャンピオンシップの勝ち方を知っている。
シーズン終盤になってタイトルを他チームと争う展開になったとき、これがモノを言うに違いない。
それは彼らの心強い武器なんだ」と、警戒している。

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2022/07/15

欠場の危機もあったオーストリアGPのメルセデスAMGデュオ

George Russell (C)Mercedes Motorsports 拡大します 今シーズンも2週連続開催が複数用意されたF1、もしもクラッシュなどが続くとスペアパーツが不足するリスクが指摘されているが、オーストリアGPでのメルセデスAMGチームがそうだったようだ。

 

同チームのルイス・ハミルトンは予選Q3でアタック中7コーナーでコースアウトし、タイヤバリアにクラッシュ。
マシンの右側面を大きく損傷して赤旗中断を招いた。
さらにセッション再開後、今度はジョージ・ラッセルが10コーナーでクラッシュし、リヤセクションを大破させた。
この修復でハミルトンはスペアシャシーへの交換を余儀なくされただけでなく、リヤウィングは両車とも底を突いたということだ。

 

同チームでは「もしも翌日のスプリントレースで再びクラッシュがあった場合、修復不可能で決勝レース欠場の可能性だってあり得た」と、緊急事態を振り返った。

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不振のリカルドにマクラーレンから放出の噂も

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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今シーズン、ここまで17ポイントでランキング12位と、チームメイトであるノリスのランキング7位64ポイントに比べ大きく後れを取った形のダニエル・リカルドに対し、シート喪失の噂が静かに広がりつつあるようだ。

同選手の今年の戦績に対しチーム代表のザク・ブロウン氏は「明らかにリカルドのパフォーマンスはわれわれの期待したものではない」、広言する始末だ。
さらに同チームはここに来てアレックス・パロウの来季テストドライバー就任や、同じくインディカー・ドライバーであるコルトン・ハータにテストの機会を与えるなどリカルドにとってはうれしくないニュースが連続している。
マクラーレンはさらにオスカー・ピアストリなど複数ドライバーの候補となっていて、リカルドも穏やかではない筈だ。

これについてリカルド本人は「契約は来季も有効。
ブロウンの言葉は自分に対する叱咤の裏返し」としていて、挽回を図っているとのことだ。

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「フェラーリはチームオーダー決めるべき」とティフォシ

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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2008年(ライコネン&マッサ)を最後にタイトルから遠ざかっているフェラーリ・チームにとって、今シーズンの戦いは久しぶりに巡ってきたタイトル獲得のチャンスだが、今シーズン前半だけでもトラブルやクラッシュで両車完走というチャンスを幾度も逸している。
跳ね馬チームへの熱烈な支持で知られるティフォシの間からは、チームオーダーという名の二人を同一に扱うというチームの方針に、異を唱える考えが増しているという。

これについて同チームのマッティア・ビノット代表は、「シーズン終盤になって大勢が見えてきてからならともかく、点差の小さい今の状況でチームオーダーを出す考えはない」との姿勢を崩していない。
地元イタリアのメディアからは早くもこうした動きに追随する論調が勢いを増しているが、過度な応援がチームを潰してきた歴史にも目を向けなければならない。

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2022/07/14

マクラーレン、アレックス・パロウと来季テストドライバー契約

Alex Palou (C)Honda Racing
マクラーレン・レーシングは現インディカー・ドライバーであるアレックス・パロウ(25歳:スペイン)と2023年のテストドライバー契約を結んだことを正式発表した。

GP3やF2などで経験を積んだパロウは2019年に日本のスーパーフォーミュラに参戦、総合3位と共にルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。
2020年はアメリカに渡り、インディカー・シリーズに挑戦。
翌2021年には参戦2年目にしてシリーズ・チャンピオンを獲得した。

パロウは今シーズンもインディカーシリーズを戦っているが、チップガナッシ・チームから来年の契約延長のリリースが出されたものの、パロウ側はこのリリースに関して反発
。契約を今年限りで終了させることを表明している。

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フェルスタッペン、オレンジ・アーミーの過熱を懸念

Orange Army (C)Redbull Racing
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オーストリアGPはレッドブルのホームコースであることや母国オランダから近いこともあり、今回も『オレンジ・アーミー』と呼ばれるマックス・フェルスタッペンの応援団が大挙押し掛け熱い応援に気を吐いた。

心配なのはスタンドをオレンジ一色に染めるばかりでなく発煙筒を一斉に燃やすことだ。
他チームのドライバーからの「これ以上発煙筒が増えたら煙で視界が損なわれてしまう」との意見だけでなく、フェルスタッペン自身も「ごく一部には発煙筒を投げ込もうとする者もいた」と、懸念を示した。

せっかくのヒーローに対し贔屓の引き倒しにならぬよう、ファンにも自制が求められている。

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コルトン・ハータ、マクラーレンF1カーをテスト

Colton Herta (C)McLaren Racing
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マクラーレン・チームは同チームでインディカー・シリーズを戦うコルトン・ハータ(21歳:アメリカ)との間で、F1マシンによるテストを約束していたが、今週ポルトガルでこれが実現したことがわかった。
場所は2020年と2021年にポルトガルGPが開催されたアルガルベ・サーキット、規定により2021年の旧型マシン『MCL35M』が使われ2日間で計162周を周回した。

当初は慣熟のためリミッターを働かせての走行だったものの、これを解除するとハータはF1マシンのパフォーマンスを実感したと感想を語っている。

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2022/07/13

リカルド(マクラーレン)がオーストリアGP最速ピット作業

Tyre Image C)Pirelli Motorsport
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10日(日)行われたオーストリアGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、マクラーレン・レーシングのクルーだった。

それによれば最速はダニエル・リカルドを2.25秒の作業でコースに復帰させた際に記録されたもの。
今回の2位はフェルスタッペン(レッドブル)の2.33秒、3位はラティフィ(ウィリアムズ)の2.38秒だった。

なおこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのは、9位スタートからハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクするなど激走、最終的に6位に入ったミック・シューマッハ(ハース)に。

またボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワード』は、レース終盤ミディアムタイヤでタイム更新を果たし2位となったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が獲得した。

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マイケル・マシ/前レースディレクター、FIAを離脱

Checker Image (C)Williams F1
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FIA(国際自動車連盟)は、昨シーズン末までF1レースディレクターを務めていたマイケル・マシ氏(44歳:オーストラリア)が、FIAから正式に離脱したことを明らかにした。

マシ氏は2019年のオーストラリアGP時に急逝した前レースディレクターであるチャーリー・ホワイティング氏の後任に就き、重職を担ってきたが、裁定に一貫性を欠くなど指摘された。
とりわけ昨季最終戦のアブダビGPではセーフティカーを巡る混乱からチャンピオンシップ争いの行方まで左右したとして非難を浴びた。

レースディレクターから外れた後もなおFIAに残留していたが、これまで職務の詳細は明らかにされていなかったもの。

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F1、今年の物価値上がりでコストキャップ見直しへ

Image (C)Redbull Racing
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F1は天井知らずのコスト増を押さえるため年間の上限金額が定められているが、今シーズンはマシン規格が変更されたせいか大きなアクシデントが増えたことや、ロシア軍によるウクライナ侵攻で物流を始めとして大幅な経費増になっているため制限を守るのが困難であるとして、年間の上限である1億4千万ドル(約192億円)を見直す方針を固めたようだ。

具体的な金額については告知されていないが、今後の物価に応じてスライドさせるという案が有力だ。
しかしこれについて全チームが一枚岩である訳ではなく、10チーム中1チーム(アルファロメオとみられる)は反対しているとされ予断を許さない状況ではある。

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2022/07/12

サインツ(フェラーリ)、マーシャルの対応に不満顔

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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10日(日)行われたオーストリアGP決勝レース終盤、PU(パワーユニット)関連のコンポーネンツからとみられる火災に見舞われたフェラーリ・チームのカルロス・サインツは、火災に対するマーシャルの対応に不満をみせた。

「マシンの後部から炎が上がっているのはミラーで確認できたけど、こんな大事になるとは思わなかった。
しばらくからマーシャルが来て、輪留めを置いてくれたけど不十分だったのでまた坂道を動き始めてしまったようだ。
そんな間に火災は広まっていったんだね。
僕は脱出しながらクルマが動かないようにする算段を考えていたよ。
ずいぶん時間が掛かったように感じたね。
全体に、マーシャルがこうした対応に慣れていないように思ったよ」

首尾よくいけばフェラーリの1-2フィニッシュも見えていただけに、サインツは無念の表情だった。

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ベッテル(アストンマーティン)、カーボン被害を訴え

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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アストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルは、メディアからの指摘を受け、F1ではブレーキノカーボン被害が著しくなっている現状を訴えた。

それによれば、今年のレギュレーションによってデザインされたF1マシンではシステム上ブレーキダクトに入ったカーボンダストがそのままコクピットに誘導されるようなっているとして、これを明確に改善されるようレギュレーションの変更を求めるもの。

「実際に被害が出てからでは遅い」として、この元チャンピオンは早急な対応をFIA(国際自動車連盟)に要望した。

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スタッフの立ち入り禁止違反で3チームに罰金

 FIA
F1オーストリアGP終了後、同グランプリのレーススチュワードは、レッドブル・レーシング、フェラーリ・チーム、してメルセデスAMGの3チームに対し、いずれも1万ユーロ(約139万円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればこれら3チームのスタッフは、レース終了後パルクフェルメの立ち入り禁止エリアに侵入したことが確認されたためという。
チェッカーフラッグを受けた後も、まだマシンやドライバーには重量測定など重要な作業が残っているため、スタッフが立ち入り禁止に入ってマシンに触れたりドライバーと接触したりすることを防ぐためだ。

ことが重要であるため、同じ違反が再度繰り返されたりした場合には、スタッフには入場パスの取り消し、ドライバーには出場停止などの重い処分も辞さないと警告された。

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2022/07/11

フェラーリ勢、タイトル争いには「信頼性」がカギ

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、開幕から生まれ変わったようなスピードをみせるフェラーリ勢だが、今回のオーストリアGPでも1-2フィニッシュが手の届くところまできていながら、PU(パワーユニット)関連とみられるトラブルからサインツが戦列を去った。
57周目、突然マシンから白煙を上げたサインツはランオフエリアにマシンを止めたが炎は瞬く間に広がり、サインツのマシンの息の根を止めた。

今シーズンはフェラーリ製パワーユニットの信頼性トラブルが相次いでいて、フェラーリ勢はドライバーズ&コンストラクターズの両チャンピオンシップで貴重なポイントを失っている。
サインツは「これ以上のトラブルは受け入れられない」と、檄を飛ばしている。

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角田裕毅(アルファタウリ)、不調の原因究明できず

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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オーストリアGPが行われたこの週末、予選、さらにスプリントレースから決勝レースまで、ついにペースが上げられないまま不満の残る成績で終えたアルファタウリの角田裕毅だが、しかし明確な原因は今も掴めていないとのこと。

「今週は最初からペースがなく、フリー走行からずっとスライドを押さえるのに苦労した。
でも走行データには原因が確認できず、すっきりしないままレースまで来てしまった。
とにかく原因を解明しないことには次のレースも戦えない」と、深刻だ。

開催のピークを迎えているF1は、2週間後にはまたハードな2連戦が待ち受けている。

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「薄氷の勝利」だった、ルクレール(フェラーリ)

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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10日(日)行われたオーストラリアGP決勝で、みごと自身通算5勝目を飾ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)だったが、レースはトラブルを抱えながらの辛勝だったことを明らかにした。

それによればレッドブルのフェルスタッペンと壮絶なバトルを演じていたレース終盤、スロットルが戻らないというトラブルに見舞われ、無線でピットに訴えたものの修復は困難とみたピットからはそのまま戦うという選択肢しか示されなかったという。

記録ではルクレールはフェルスタッペンを計3回オーバーテイクしていて、これはおそらく他に前例がないものだということだ。

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2022/07/10

オーストリアGPはルクレール(フェラーリ)優勝

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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7月10日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第11戦オーストリアGPの決勝レースがレッドブルリンクを舞台に全71周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は20度、路面温度30度、路面はドライコンディションとなっている。

オープニングラップ、フェルスタッペンがポジションキープ、2番手ルクレール、3番手サインツの順。
4コーナーでラッセルとペレスが接触、角田とアルボンも接触。
10周目、ルクレールが首位に立つと、フェルスタッペンはピットインしてタイヤ交換。
角田は順位を上げ、オコンと6位争い。
その後方ではマグヌッセン、ノリス、シューマッハ、アロンソ、リカルドらが団子状態のバトルを繰り広げる。
ペレスとの接触を原因としてラッセルに5秒のタイムペナルティが科せられる。
37周目、タイヤ交換のあとフェルスタッペンのペースが上がらずフェラーリの先行を許す。
たまらずフェルスタッペンは2度目のタイヤ交換でフェラーリが1-2に。
アロンソは角田をオーバーテイクする際に進路を塞がれたと抗議。
40周目、ガスリーと接触したベッテルがコースアウトして一時イエローに。
7位争いのノリスとマグヌッセンが激しいオーバーテイクの応酬。
50周目、ルクレールも再度ピットストップ、さらにサインツも入り、フェルスタッペンに首位を譲る。
しかしまたルクレールが前に出てオレンジ・アーミーのため息を誘う。
57周目、フェルスタッペンをほぼ捕らえていたサインツのマシンから炎が出てストップ、戦列を去った。
バーチャル・セーフティカーとなり各車さらにタイヤ交換を。
60周目にレース再開、残すはあと11周。
ルクレール、フェルスタッペン、そしてハミルトンの順。

最後の数周は追い上げられながらもルクレールが優勝。
ルクレール(フェラーリ)の優勝は今年オーストラリアGP以来で今季3勝目、自身通算5回目の快挙となった。
2位はポールスタートのフェルスタッペン(レッドブル)、3位ハミルトン(メルセデス)、4位ラッセル(メルセデス)、5位オコン(アルピーヌ)、6位連続入賞のシューマッハ(ハース)、7位ノリス(マクラーレン)、8位マグヌッセン(ハース)、9位リカルド(マクラーレン)、10位アロンソ(アルピーヌ)までがポイント獲得。以下、11位ボタス(アルファロメオ)、12位アルボン(ウィリアムズ)、13位ストロール(アストンマーティン)、14位周冠宇(アルファロメオ)、15位ガスリー(アルファタウリ)、16位角田裕毅(アルファタウリ)、17位ベッテル(アストンマーティン)まてが完走。
リタイヤとなったのはサインツ(フェラーリ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、ペレス(レッドブル)の3台となった。

次回のF1は2週間後の7月24日(日)、ポールリカール・サーキットを舞台にフランスGPが予定されている。

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ベッテル(アストンマーティン)、中途退席で巨額罰金

 FIA
オーストリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、アストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルに対し、国際競技規則に違反したとして罰金2万5千ユーロ(約348万円)を科したことを明らかにした。

これは、ドライバーの出席を義務付けている木曜日のドライバーズ・ブリーフィングで。ベッテルは内容に不満があるとして無断で中途退席したというもの。
スチュワードはこれを問題視し、退席の行為そのものがレギュレーションに反していると判断、処分に踏み切ったもの。
伝えられるところによれば、争点はトラックリミット違反についてだったという。

その後両者は協議しベッテルは謝罪するなどしたが、事の経緯上処分は避けられないとしていったん高額の罰金を科すものの、将来的に減額の可能性もあることを示唆している。

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DNSのアロンソ(アルピーヌ)、「最悪の気分」

Fernando Alonso (C)Alpine F1 Team
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今シーズンは調子が良く、今週のオーストリアGPでもスプリントレース直前のフリー走行でフェラーリ勢とフェルスタッペンに次ぐ全体の4番目と、現状ではこれ以上望めないほどのラップをみせていたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だったが、結果はDNS(スタートできず)という最悪なものだった。

これについてアロンソ本人は「フォーメーションラップに出ようとした時、マシンの電源が入らないことがわかったんだ。
みんながスタートしても、僕のマシンだけウォーマーが掛けられたままグリッドに取り残される気分がわかるかい。
それはもう最悪だよ。一番大事な時に、だものね。
いったんピットに戻されて、外部電源から始動を試みたけれど、結果は同じだった」と、無念さを隠しきれないでいる元チャンピオンだった。

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「ライバルの騒動は蜜の味」と、ホーナー代表(レッドブル)

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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結果は変わらなかたものの、スプリントレース予選ではオープニングラップから2-3位スタートのフェラーリ勢が壮絶バトル。
首位を走るライバルのフェルスタッペン(レッドブル)を追うどころかお互いのポジション争いに熱を上げていたようだった。
案の定、どちらもタイヤの痛みを誘発、フェルスタッペンを追うどころか自身のマシンに気を配らなくてはならない状況に陥った。

これについてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「ラッキーだったね。
彼らが自分たちのバトルに終始してくれたおかげでフェルスタッペンはタイヤを労わることができたよ。
まるで誕生日にケーキを貰った気分だ」と、皮肉。
こうしたバトルが続くとライバルチームに漁夫の利を与えることになりかねず、マッティア・ビノット代表(フェラーリ)には頭が痛いことになりそうだ。

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スプリント予選、フェルスタッペン(レッドブル)が制す

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月09日(土)16時30分(日本時間:23時30分)からレッドブルリンクを舞台に2022年F1第11戦オーストリアGPのスプリントレース予選が行われた。
このレース結果で日曜日に行われる決勝レースのスターティンググリッドが決められる。

またスプリントでのポイント配分は今季から上位8名が対象となり、1位から順に8-7-6-5-4-3-2-1の得点となっている。
天候は曇り、セッション開始時の気温は21度、路面温度36度、コースはドライコンディションとなっている。
日曜日の決勝レースは71周だがこのプリントレースは24周、またタイヤは選択自由となっている。

マシントラブルかアロンソ(アルピーヌ)のマシンはガレージへと戻された。
オープニングラップは無事に終えたものの各所でバトルが。
アルボン(ウィリアムズ)はノリス(マクラーレン)に幅寄せをしたとして5秒のタイム・ペナルティが科せられた。
アルボンはさらにベッテル(アストンマーティン)をもコース外へと追いやった。
またシューマッハ(ハース)とハミルトン(メルセデス)も数周に渡って壮絶バトルを演じ続けた。

24周のスプリントレースを最初に終えたのはポールスタートのフェルスタッペン(レッドブル)。
ロマーニャGPに続いて今年のスプリントレース2連勝となった。
2位ルクレール(フェラーリ)、3位サインツ(フェラーリ)もバトルを披露。
4位ラッセル(メルセデス)、5位ペレス(レッドブル)、6位オコン(アルピーヌ)、7位マグヌッセン(ハース)、そして8位ハミルトン(メルセデス)までがポイント獲得。
以下シューマッハ(ハース)、ボタス(アルファロメオ)、ノリス(マクラーレン)、リカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、周冠宇(アルファロメオ)、ガスリー(アルファタウリ)、アルボン(ウィリアムズ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、ストッブしたベッテル(アストンマーティン)までが完走。
アロンソ(アルピーヌ)のみがリタイヤとなった。
明日日曜日は15時(日本時間:22時)より決勝レースが行われる。

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2022/07/09

フリー2回目、フェラーリ勢が最速タイム記録

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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7月09日(土)12時30分(日本時間:19時30分)からレッドブルリンクを舞台に2022年F1第11戦オーストリアGPのフリー走行2日目セッションが行われた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は18度、路面温度32度、コースはドライコンディションとなっている。

昨日の予選で2台共にクラッシュしたメルセデスAMG勢は共にまだガレージで作業中。
約10分が経過してラッセルがまずコースインしていった。
一方ハミルトンのほうがコースインできたのは残り時間も15分を切ってからだった。
それでもいきなり9番手タイムを記録。

60分間のセッションを終えトップに並んだのはフェラーリ勢の2台。
サインツ(フェラーリ)が最速でルクレール(フェラーリ)が2番手、以下3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手アロンソ(アルピーヌ)、5番手オコン(アルピーヌ)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手ラッセル(メルセデス)、8番手ボタス(アルファロメオ)、9番手ハミルトン(メルセデス)、10番手ノリス(マクラーレン)だった。
ガスリー(アルファタウリ)は12番手、角田裕毅(アルファタウリ)は19番手。
この後16時30分(日本時間:23時30分)から今季2度目となる注目のスプリントレース予選が行われる予定となっている。

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ボタス(アルファロメオ)、ピットレーン速度違反

 FIA
オーストリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、8日(金)行われたフリー走行1回目セッションでバルテリ・ボタスにピットレーン速度違反があったとして、アルファロメオF1チームに罰金を科したことを明らかにした。

それによればオーストリアGPのピットレーン速度は制限80キロのところボタスは103.7キロで走行したということで、罰金1,000ユーロ(約13万9千円)を科したことを明らかにした。

レギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。

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極秘会見?ホンダ首脳がグランプリ現場を訪問

Honda Sakura Factory (C)Honda Racing
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今週オーストリアGPが行われているレッドブルリンクのパドックを日本のホンダ経営陣が訪問していることがわかった。

それによれば訪問しているのは、ホンダの倉石誠司会長と三部敏宏社長という経営トップ、さらにモータースポーツ部門であるHRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長とPU(パワーユニット)開発責任者である浅木泰昭氏の4名とのこと。

あまりにもそうそうたる顔ぶれのため、パドックではレッドブル・レーシング&アルファタウリ首脳らとのトップ交渉密約のため訪問しているのではないか、とも囁かれている。
ファンにとって最も好ましい密約は、2026年にホンダが再び両チームにPU供給を始めるというものだろうか。
そんな噂に拍車を掛けるように、今週のオーストリアGPで正式発表するとみられていたポルシェ&レッドブルの提携話は今のところ音沙汰がないままだ。

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ペレス(レッドブル)、トラックリミット違反でグリッド降格に

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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8日(金)に行われたオーストリアGP予選で、4番グリッドを獲得したレッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスだったが、予選終了後の審議対象とされていたQ2でのトラックリミット違反が最終的に確認されたとしてQ2、Q3の全タイムが無効とされた。
これによりペレスは土曜日に行われるスプリントレースを4番から13番へと降格グリッドからスタートすることが確定した。

降格が決まったペレスは「違反に問われたのはオフィシャルの判定だから止むを得ないけれど、せめてセッション中にそれをチームに伝えられるべき」と、無念さをみせた。

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ボタス(アルファロメオ)、エンジン交換でグリッド最後尾に

Valterri Bottas (C)Pirelli Motorsport
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アルファロメオF1チームのバルテリ・ボタスは、規定数以上のPU(パワーユニット)関連コンポーネンツを交換したことにより、日曜日の決勝レースをグリッド最後尾からのスタートになることがわかった。

レギュレーションでPU(パワーユニット)はシーズン3基目までと定められているが、ボタスは今回4基目のPU(パワーユニット)を投入するためだ。
他にもターボチャージャーやMGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、CE(コントロール・エレクトロニクス)、EX(エクゾーストシステム)などを交換したという。

ただペナルティは日曜日のグリッドにのみ科せられるということで土曜日のスプリントレース予選には該当しないということだ。
ボタスは金曜日に行われた予選で13番手のポジションを獲得している。

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オーストリアGP予選、フェルスタッペン(レッドブル)がPP

Redbull Ring (C)Pirelli Motorsport 拡大します 7月08日(金)17時(日本時間:24時)からレッドブルリンクを舞台に2022年F1第11戦オーストリアGPの新形式公式予選が行われた。

 

18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3ではスプリントレース予選のトップ10グリッドが決定する。

 

残り5分半のところ、この時点で8番手だったハミルトン(メルセデス)が7コーナーでコースアウトしタイヤバリアにクラッシュ、マシンは右側面に損傷を負った模様でセッションは赤旗中断となった。
セッション再開後、今度はラッセル(メルセデス)が10コーナーでクラッシュし再び赤旗中断に。
マシンはリヤセクションにダメージを負った模様。
セッションは2分を残して最後の1アタックに。
フェラーリ勢がベストタイムを塗り替えた直後、フェルスタッペンがこれをさらに短縮すると観客からは歓声が轟いた。

 

ポールポジションはフェルスタッペン(レッドブル)が獲得。
カナダGP以来で今季3度目、自身通算16回目の快挙。
2位ルクレール(フェラーリ)、3位サインツ(フェラーリ)、4位ペレス(レッドブル)、5位ラッセル(メルセデス)、6位オコン(アルピーヌ)、7位マグヌッセン(ハース)、8位シューマッハ(ハース)、9位アロンソ(アルピーヌ)、10位がハミルトン(メルセデス)となった。
シューマッハの予選8位は自己最高位。
またペケスにはQ2でのトラックリミット違反で、またラッセルにはコース横断で審議対象とされている。
今回の予選結果でトップにはポールシッターの称号が、また8位までにハムボイントが付与される。

 

オーストリアGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、アルファタウリ勢2台とも脱落

引き続きオーストリアGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

Q2トップはルクレール(フェラーリ)。
以下、2番手フェルスタッペン(レッドブル)、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ラッセル(メルセデス)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手オコン(アルピーヌ)、9番手アロンソ(アルピーヌ)、そして10番手のシューマッハ(ハース)までがQ3進出を決めた。

ここでの敗退はガスリー(アルファタウリ)、アルボン(ウィリアムズ)、ボタス(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)そしてノリス(マクラーレン)の5台となった。

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予選Q1、フェラーリ勢が1-2番手タイム

7月08日(金)17時(日本時間:24時)からレッドブルリンクを舞台に2022年F1第11戦オーストリアGPの新形式公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は19度、路面温度37度、コースはドライコンディション。
なおタイヤはすべてソフトタイヤの使用が義務付けられている。

トップはフェラーリ勢でルクレール&サインツが占めた。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手アロンソ(アルピーヌ)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手ラッセル(メルセデス)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手マグヌッセン(ハース)、10番手シューマッハ(ハース)、11番手ボタス(アルファロメオ)、12番手角田裕毅(アルファタウリ)、13番手オコン(アルピーヌ)、14番手アルボン(ウィリアムズ)、そして15番手のガスリー(アルファタウリ)までがQ2進出。

ここでの敗退はリカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、周冠宇(アルファロメオ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、そしてベッテル(アストンマーティン)の5台となった。

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2022/07/08

オーストリアGPフリー1回目、フェルスタッペン(レッドブル)最速

Redbull Ring (C)Pirelli Motorsport
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7月08(金)13時30分(日本時間:20時30分)からレッドブルリンクを舞台に2022年F1第11戦オーストリアGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は17度、路面温度74度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という最も柔らかい部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

全車、ミディアムタイヤでのコースイン。
開始約20分、ノリス(マクラーレン)が5コーナーでスローダウン、ストップ。
無線でシート下からの発煙を訴えている。
セッションはイエローコーションから赤旗中断となった。
残り30分少々のところでセッション再開。
しかし残り約21分のところでまた赤旗中断、今度はコース上の舗装間の剥がれゴム回収のためという。
残り約15分でセッション再開。

トップは終始好タイムをマークし続けたフェルスタッペン(レッドブル)。
2番手ルクレール(フェラーリ)、3番手ラッセル(メルセデス)、4番手ペレス(レッドブル)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手マグヌッセン(ハース)、7番手サインツ(フェラーリ)、8番手アロンソ(アルピーヌ)、9番手シューマッハ(ハース)、10番手が角田裕毅(アルファタウリ)。
ベッテル(アストンマーティン)は13番手、ガスリー(アルファタウリ)は16番手だった。

このあと17時(日本時間:24時)から土曜日に行われるスプリントレースのスターティンググリッドを決める公式予選が行われることとなっている。

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オーストリアGPのスチュワードにビタントニオ・リウッツィ氏

Vitantonio Liuzzi (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われるF1第11戦オーストリアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーのビタントニオ・リウッツィ氏(40歳:イタリア)を指名した。
同氏がスチュワードを務めるのは今年のスペインGP以来で今季2度目、自身通算8度目ということになる。

世界カート選手権を制したリウッツィ氏はその後ジュニア・フォーミュラを経て2005年にレッドブル・レーシングからF1デビュー。
トロ・ロッソやフォース・インディア、HRTと渡り最高位6位、2011年にF1から引退、FIAのフォーミュラEでスチュワードなどを務めた。
さらにスーパーGTに参戦するなど日本にも関係が深いドライバーだった。

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大クラッシュの周冠宇(アルファロメオ)、「体調は万全」

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イギリスGP決勝レースのオープニングラップで大クラッシュに見舞われた周冠宇(アルファロメオ)だが、連続開催となる今週のオーストリアGPについて、体調に問題ないと強調している。

このアクシデントではその後続報が出るまでに時間が掛かり、多くの関係者が不安な数分間を強いられた、
これについてイギリスGPのレーススチュワードは「場所が極めて不安定なバリア外に上下転覆したままということもあり、救出に時間を要した」と説明している。

ただ「自分のことより周冠宇の状態が心配で救出に駆け付けたんだ」と語るなど事故に巻き込まれた当事者の一人であるアルボン(ウィリアムズ)でさえ、自らがヘリコプターで搬送されひと晩を過ごすことになるほどだったが、驚いたことに周冠宇はメディカルセンターから早々と『帰還』を果たしている。

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オーストリアGPの週末、金・日曜日に雨の可能性も

Redbull Ring (C)Pirelli Motorsport
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レッドブルリンクを舞台に行われる2022年F1第11戦オーストリアGPの天気について、地元気象台はいずれも曇りであるものの、公式予選の金曜日、決勝レースの日曜日はいずれも一時にわか雨の可能性があると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
7月08日(金) 公式予選 曇り一時にわか雨 11- 20度 60%
7月09日(土) スプリントレース 曇り 13- 23度 10%
7月10日(日) 決勝レース 曇り一時にわか雨 9- 21度 70%

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2022/07/07

レッドブル首脳、オーストリアGP連覇に自信みせる

Orange Army (C)Redbull Racing
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今週迎えるオーストリアGPについて、ここレッドブルリンクをホームコースとするレッドブル・レーシングのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、連覇に自信をみせている。

「レッドブルリンクは高地にあるのでホンダの流れを汲むわれわれのパワーユニットが得意とするところ。
さらにはエアロダイナミックスが重要なところで、今年ポーポシング(波動的な縦揺れ)に苦しんでいるチームにはまた難題が降り掛かることだろう。
さらにここではフェルスタッペンの熱烈なファンであるオレンジ・アーミーが押し寄せるところだからね。
スタンドがオレンジ一色に染まれば力が出ない筈がない」と、マルコ博士。

ここではフェルスタッペンが最多の3勝を記録していて、昨年もみごとなポールTOウィンを飾った験の良いサーキットでもある。

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FIA、アルファロメオ『C42』のロールバー調査へ

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イギリスGP決勝レースのオープニングラップで大クラッシュに見舞われた周冠宇(アルファロメオ)のマシンについて、FIA(国際自動車連盟)がその安全性について調査に乗り出すことがわかった。

マシンが転覆したままウォールの外まで吹き飛ばされるという大事故にも関わらず、ドライバーを守った『C42』に高い評価が集まったが、マシンをみるとハロー・システムが万全だったものの同車が採用するブレード型のロールフープは意に反して引き裂かれた状態であったとのこと。
FIAはこれを重視、さらなる対策が必要なのかどうか、調査チームを立ち上げて究明を図るとしている。

F1などモータースポーツ部門ばかりでなくロードカーも含め、FIAは安全対策を活動の肝としている。

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ラティフィ(ウィリアムズ)、「覚悟はできている」

Nicholas Latifi (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングで3年目の挑戦を続けているニコラス・ラティフィ(27歳:カナダ)だが、アルピーヌF1チームの影響がラティフィのレースシートを脅かしている。

というのも今季で引退と目されたアルピーヌのアロンソが現役継続を主張、しかも2年契約ということで、そのシートを受けて2023年にF1デビューと目されたルノー時代からの育成ドライバーであるオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)が宙に浮いてしまったからだ。
このためアルピーヌではピアストリをウィリアムズ・レーシングにレンタル、同チームではアルボンの評価が高いためラティフィが追し出される形になっているからだ。
ラティフィは「覚悟はできている」と、自身の状況が良くないことを受け止めているようだ。

今季、同チームのポイントはすべてアルボンが記録、ラティフィはノーポイントが続いている。

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2022/07/06

2023年のF1カレンダーは史上最多の「全24戦」か

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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オランダの一部メディアが報じたところによれば、2023年のF1カレンダーには史上最多となる全24戦が記載されているとのことだ。

それによれば2023年も開幕戦はバーレーンGP。
消滅の噂があったモナコGPは掲載されているものの、交渉が難航しているとされたポールリカールのフランスGPとスパフランコルシャンのベルギーGPは消えているということだ。

なお鈴鹿サーキットの日本GPは第18戦として記載。
またコロナ問題で中止が続いている上海の中国GPが復活する方向となっている。

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アロンソ、アルピーヌF1と2年契約の延長交渉

Fernando Alonso (C)Alpine F1 Team
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アルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソとの契約について、アロンソ側が2024年末までの2年契約を希望していることがわかった。

アロンソとの契約は本来今シーズンのみの単年契約で、チームはルノー・チーム時代から育成してきたオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)をエステバン・オコンのチームメイトとして2023年からデビューさせる予定だったとされる。
しかしアロンソの現役続行への意欲は強く、オコンとの契約を守るためウィリアムズ・レーシングを念頭にレンタル契約を結ぶ方針と伝えられていた。
ただしこれが2年となるとさらに状況は複雑となり、チームは困惑しているという。

なおウィリアムズ・レーシングでのピアストリのシートはラティフィのものとされ、アレクサンダー・アルボンは残留してピアストリのチームメイトになるとみられいる。

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S.ドメニカリ/CEO、イギリスGPコース乱入の活動家に怒り

Image (C)Redbull Racing
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F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは、3日(日)行われたイギリスGP決勝レース中コースに侵入したとして検挙された自称気候変動活動家のグループの行動を、強い言葉で糾弾した。
それによれば上記団体の7名の活動家らは、オープニングラップの大事故で赤旗中断となっていたコースにフェンスを乗り越えて侵入、グランプリの運営を妨害したというもの。
通報により地元警察によって侵入者らは直ちに検挙された。

ドメニカリ氏は「彼らの行動は自らの命だけでなく、ドライバーやマーシャルさらに場合によっては一般観客をも危険にさらすものだった。
どんな運動の活動にせよ、他人の生命を脅かす権利などない」と非難した。

伝えられるところでは、活動家の行為は事前に通告されていたというこで、真相の解明が急がれる。

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2022/07/05

アロンソ(アルピーヌ)がイギリスGPの最速ピットストップ

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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3日(日)行われたイギリスGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、このレースで5位に入ったアルファロメオF1チームのクルーだった。

それによれば最速はフェルナンド・アロンソを2.43秒の作業でコースに復帰させた際に記録されたもの。
今回の2位はストロール(アストンマーティン)の2.45秒、3位は優勝したサインツ(フェラーリ)の2.57秒だった。

なおこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのは、4位スタートから赤旗再スタート時に最後尾まで順位を落としながらも2位に入ったセルジオ・ペレス(レッドブル)。

またボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワード』は、レース終盤立て続けにタイム更新を重ねた3位のルイス・ハミルトン(メルセデス)。
ファイナルラップにソフトタイヤで記録した1'30.510で獲得した。

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ラッセル(メルセデス)、オフィシャルの判断に不満示す

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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ホームレースとなるイギリスGPをわずか一つのコーナーで終えるという想定外の結果で終えたメルセデスAMGチームのジョージ・ラッセルは、「オフィシャルの誤った判断のせいでリタイヤさせられた」と不満をみせた。

それによればラッセルはスタート直後の混乱で多重事故に巻き込まれストップ。
マシンはすぐさまクレーンによって釣り上げられ、コースから排除、当然のことラッセルのレースはリタイヤとなった。

しかし本人によればマシンの損傷はパンクしただけで、タイヤ交換さえすればレース続行は可能だったとされる。
またレースは約1時間も中団したため再走するための時間は十分にあったという。
「周冠宇(アルファロメオ)のクルマが大破していたので彼の安否を確認するためにマシンから離れたんだ。
そしたらその間にマシンは排除されていた。
自力で戻れる筈だったのに……」と、オフィシャルの判断に不満を示している。

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フェルスタッペンのスローダウンはアルファタウリのせい

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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イギリスGPで熾烈な首位争いを繰り広げていたフェルスタッペン(レッドブル)が、終盤謎のペースダウンを強いられたことについて、同チームは姉妹チームであるアルファタウリから脱落した空力部品が原因だったと明らかにした。

レースではアルファタウリのガスリー&角田裕毅がポジション争いをしていた際、3コーナーで接触、その際にフロントウィングのエンドプレートの一部が損傷し、脱落。
これをフェルスタッペンのマシンが拾い、空力的に重要なパーツであるフロアパネルを損傷したのだという。

謎のペースダウンに緊急ピットインしてタイヤ交換などをしたが直らず、結局7位まで転落してフィニッシュとなった。
なおチームメイトどうしの接触事故については角田のほうに責任があるとして、5秒のタイムペナルティと2点のペナルティ・ポイントが科せられている。

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2022/07/04

カルロス・サインツ、スリリングなシルバーストンで、キャリア初優勝をポールトゥウィンで飾る (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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FORMULA 1 AWS GRAND PRIX DU CANADA 2022 – SUNDAY

THE RACE TYRE STORY
• フェラーリのカルロス・サインツが、イギリスグランプリをポールトゥウィンで制しましたが、これはレースの一部を語るものに過ぎません。レースは、オープニングラップで赤旗中断となり、マクラーレンのランド・ノリスとダニエル・リカルド以外の全ドライバーがタイヤ交換を行って再スタートしました。
• もう一つの重要なポイントは、レース終盤に発生したセーフティーカー導入のタイミングでした。これは、レッドブルのセルジオ・ペレスにとって絶好のタイミングで訪れ、後方グリッドからスタートしたペレスは2位を獲得しました。一方、フェラーリのシャルル・ルクレールにとっては不利なタイミングとなり、ルクレールは、P Zeroホワイト・ハードタイヤを装着したままステイアウトしました。セーフティーカー後の再スタート時、トップを走行していたルクレールは、新品のP Zeroレッド・ソフトタイヤを装着したサインツ、ペレス、そしてハミルトンにオーバーテイクされ、4位でフィニッシュしました。
• 全3種類のコンパウンドが重要な役割を演じました。スタート時のグリッドは、ハード、ソフト、そしてP Zeroイエロー・ミディアムタイヤが登場しました。トップ4で4種類の異なる戦略が展開され、上位から下位まで緊迫した闘いが見られました。
• 中でも、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとハースのミック・シューマッハとの間で、最終コーナーまで7位争いが繰り広げられました。シューマッハは、Formula 1キャリア初のポイントを獲得しました。

HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
ハードC1: 気温20℃、路面温度30℃の比較的冷涼なコンディション下、ウォームアップが難しい状況でしたが、ハードは優れた耐久性を示し、長いスティント走行を可能にしました。一旦作業温度領域に到達すると、ハードタイヤは非常に一貫した性能を示しました。
ミディアム C2: 2周目の再スタート時に大半のドライバーが装着するなど、レースでのメインタイヤとなりました。性能と耐久性のバランスに優れたミディアムを使用して、ペレスはレースの半分以上を占める34周を走行ししました。ミディアムは、印象に残るペレスの追い上げの鍵となりました。
ソフトC3: スタート時、フェルスタッペンはソフトの卓越したスピードを活かして、サインツを抜いてトップに立ちました。また、終盤のセーフティーカー導入周回後、大半のドライバーが最後のスプリント用にソフトを装着し、ソフトタイヤの本領が発揮されました。ハミルトンは、ソフトタイヤでファステストラップを記録し、彼のホームレースでの感動的な表彰台に花を添えました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「近年でも屈指のスリリングなレースが見られました」
「まず、最も重要なこととして、我々一同は、オープニングラップで発生した危険なクラッシュに巻き込まれたドライバーたちが無事であったことに大変安堵しています。F1の素晴らしい安全基準が証明された出来事でした。その後、近年でも屈指のスリリングなレースが見られ、上位から下位まで、数々の闘いが展開され、タイヤ戦略が鍵を握りました。2022年型マシンとタイヤのパッケージがオーバーテイクを促進し、レースを盛り上げているのかどうかを疑問視している人たちへ、今日のレースがその答えです!」

ピレリジャパンプレスリリース

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角田裕毅(アルファタウリ)にペナルティ・ポイント

FIA
イギリスGPのレーススチュワード(審査委員)は、3日(日)に行われた決勝レース中、3コーナーで起きたガスリー(アルファタウリ)と接触事故を起こした同じアルファタウリの角田裕毅について、角田の側に責任があるとしてペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。
なお角田にはレース中すでに5秒のタイム・ペナルティが別途通告されている。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、角田はこの2点を加え通算8点目となった。

なお別途の情報では、この時に破損・脱落したフロントウィングのエンドプレートが当時首位争いをしていた兄弟チームであるレッドブルのフェルスタッペンのフロアパネルを損傷させたと報じられている。

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奇跡的に無事だった、大クラッシュの周冠宇

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イギリスGP決勝レースのオープニングラップで起きた大きなアクシデントで、一時は容態が危惧されたアルファロメオF1チームの周冠宇だったが、しかし特筆するような怪我を負うことなく奇跡的に無事な姿が確認された。

アクシデントはラッセル(メルセデス)、アルボン(ウィリアムズ)、オコン(アルピーヌ)、そして角田裕毅(アルファタウリ)らが関係する複合事故で、とりわけ周冠宇のマシンはいきなり転覆したままランオフエリアを滑走、ほとんどスピードを落とすことなくバリアにクラッシュするとさらにマシンごとフェンスを飛び越えるという壮絶なものでコントロールタワーは直ちにレースを止めた。

ドライバーが自力では脱出できないことはわかったが、その後の情報がないまま時間が経過したため、関係者の間には重苦しい空気が漂った。
救出後、サーキット内のメディカルセンターに搬送された周冠宇は、奇跡的に検査で問題のないことが確認されると本人が自ら姿を現してアピール、観客から大きな声援を浴びた。

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フェルスタッペン(レッドブル)に観客からブーイング

Redbull Garage (C)Redbull Racing
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昨シーズン、最終戦までもつれたチャンピオンシップ争いでハミルトン(メルセデス)の追撃を振り切って自身初となるタイトル獲得を果たしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが、ハミルトン(メルセデス)のホームレースとなる今週のイギリスGPは文字通り『敵地』、厳しい洗礼を浴びているようだ。

それは、ガレージから姿を表せばブーンイグ、またウェット路面に足を取られてスピンすればユニオンジャックを振るハミルトン・ファンから大きな歓声が浴びせられ始末。
これについてハミルトンは、ファンに自制を求めると共に自身も同じ目に遭っていることを明かした。
もっともフェルスタッペン本人は「僕のことを好きじゃない人もいるのは当然のこと。
ブーイングをしたいならすればいいけれど、それで何かが変わることはないよ」と、一向に意に介していないようだ。

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イギリスGPはサインツ(フェラーリ)が初優勝遂げる

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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7月03日(日)15時(日本時間:23時)から2022年F1第10戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストーン・サーキットを舞台に全52周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は17度、路面温度27度、路面はドライコンディション、スタートタイヤはソフトタイヤ、ミディアムタイヤ、ハードタイヤと分かれている。

スタート直後に中団グループでアクシデントがあり赤旗中断に。
オコン(アルピーヌ)、ラッセル(メルセデス)、周冠宇(アルファロメオ)、アルボン(ウィリアムズ)らか。
残念ながらその中に角田裕毅(アルファタウリ)も含まれていた。
周冠宇は負傷した模様でそのためか再スタートに時間が掛かっている。
再スタート時刻は約1時間遅れの現地時間15時56分からとなった。
なお再スタートは当初のグリッドに戻して行うことが通知された。
これによりいったんトップに立ったフェルスタッペンの順位も戻されることになる。

10周目、首位のサインツがハーフスピン、再びフェルスタッペンがリーダーに。
直後、アルファタウリ勢が同士討ちをしてWスピンで順位を落とす。
さらにトップのフェルスタッペンがスローダウンしてたまらずピットイン。
何かマシントラブルがある模様だ。
フェラーリが1-2体制に。
角田にガスリーとの接触で5秒のタイムペナルティが通知される。
フェルスタッペンはペースが上がらず順位を落とす。
現時点でハミルトンが首位に。
28周目、ガスリーにマシンに問題があることを示すオレンジボールが示されピットに戻り、そのままリタイヤ。
31周目、バトルを演じていたフェラーリ勢が順位を入れ替え、ルクレールが2位に。
34周目、ハミルトンがタイヤ交換でピットイン、フェラーリ勢に次ぐ3位で戻る
ペレス4位、フェルスタッペンは8位も依然としてペース上がらず。
フェルスタッペンを追撃していたオコン(アルピーヌ)がストップ、セーフティカーが入る。
これは3位のハミルトンに有利に働くか。
42周目、レース再開。
サインツ&ルクレールが1-2体制、ハミルトンを抜いたペレスが3番手に。
46周目、4位ハミルトンが一気に2位に上がり大歓声。
しかしその後サインツ、ペレス、ルクレール、ハミルトンの順に。

赤旗中断で遅れたものの、サインツ(フェラーリ)がうれしいF1初優勝、それも151戦目となるみごとなポールTOウィンで飾った。
2位にレッドブルのペレス、3位追い上げたハミルトン(メルセデス)、4位ルクレール(フェラーリ)、5位アロンソ(アルピーヌ)、6位ノリス(マクラーレン)、7位フェルスタッペン(レッドブル)、8位F1初入賞となるシューマッハ(ハース)、9位ベッテル(アストンマーティン)、そして10位マグヌッセン(ハース)までが入賞でポイント獲得。
以下11位ストロール(アストンマーティン)、12位ラティフィ(ウィリアムズ)、13位リカルド(マクラーレン)、14位角田裕毅(アルファタウリ)までが完走。
リタイヤとなったのはオコン(アルピーヌ)、ガスリー(アルファタウリ)、ボタス(アルファロメオ)、ラッセル(メルセデス)、周冠宇(アルファロメオ)、そしてアルボン(ウィリアムズ)の6台となった。
なお安否が気遣われた周冠宇はレース後の現場に元気な姿をみせた。

次回のF1は連続開催で7月10日(日)、レッドブルのホームコースであるレッドブルリンクを舞台にオーストリアGPが予定されている。

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2022/07/03

角田裕毅(アルファタウリ)、「決勝レースはドライ希望」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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セッション開始直前に突然の降雨という難しい条件の中、Q2進出して13番手というグリッドを得たアルファタウリの角田裕毅は、「決勝はドライのほうがいい」と、本音をみせた。

マシンはドライを想定してセットアップを進めていたため、いきなり見舞われたウェット路面に、難しい予選になることを覚悟したとのことだ。
「マシンはドライ用にセットアップしてあったから予選でQ2進出は難しいと思ったんだ。
でもチームは頑張ってくれて、最大限のサポートをしてくれたよ。
この週末苦しんでいたことを考えれば、予選13位は上々だと受け止めている。
それでも明日の決勝レースはドライコンディションのほうがいいな。
晴れでも難しいレースになるは思っているけれど、それはそのほうがチャンスはある筈だから」

昨年のイギリスGPで角田は予選16位、決勝レースは10位でフィニッシュしている。

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PPサインツ、「並ぶのは不思議な気分」

Carlos Sainz Jr. (C)Ex.Scuderia Toro Rosso
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イギリスGP公式予選でみごと初のポールポジションを獲得、かつてのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンを従えての記者会見に臨んだカルロス・サインツ(フェラーリ)は、「なんだか不思議な気分」と、正直な感想を口にした。

2015年、当時のスクーデリア・トロ・ロッソのチームメイトとして共にシーズンを戦った二人だが、フェルスタッペン(レッドブル)が翌シーズン半ばにしてレッドブル・レーシングに昇格したのに対し、サインツの『修行』は長かった。
すでにF1チャンピオンにもなったかつての同僚を従えたサインツは「初ポールまでが長かった」と振り返った。

サインツが初ポールを獲得するまで151戦を要したのに比べ、フェルスタッペンは93戦目のことだった。

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イギリスGP予選はサインツ(フェラーリ)が初ポール

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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7月02日(土)15時(日本時間:23時)からシルバーストーン・サーキットを舞台に2022年F1第10戦イギリスGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は予選開始と共に雨が降り、目まぐるしいコンディション変化の中で行われた。

最終的にQ3でトップタイムを記録したのはフェラーリのカルロス・サインツ。
うれしいF1初のポールポジション獲得となった。
2位にはこれまで終始セッション最速タイムを記録しながら、わずかにポールに届かなかったフェルスタッペン(レッドブル)。
以下、3位ルクレール(フェラーリ)、4位ペレス(レッドブル)、5位ハミルトン(メルセデス)、6位ノリス(マクラーレン)、7位アロンソ(アルピーヌ)、8位ラッセル(メルセデス)、9位周冠宇(アルファロメオ)、そして10位ラティフィ(ウィリアムズ)というトップ10グリッドになった。

イギリスGP決勝レースは3日(日)15時(日本時間:23時)から全52周で行われる。

イギリスGP公式予選の結果はこちら
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2022/07/02

予選Q2、アルファタウリ勢、力尽く

引き続きイギリスGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
雨は却って強くなった模様で、後半タイム更新する者はなくなった。

トップは再びフェルスタッペン(レッドブル)、続いてハミルトン(メルセデス)、ルクレール(フェラーリ)、サインツ(フェラーリ)、ラッセル(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、アロンソ(アルピーヌ)、ペレス(レッドブル)、周冠宇(アルファロメオ)、ラティフィ(ウィリアムズ)までがQ3進出。
ラティフィのQ3進出はこれが初ということになる。

ここでの敗退はガスリー(アルファタウリ)、ボタス(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)、リカルド(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)の5台となった。

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雨の予選Q1、フェルスタッペン(レッドブル)最速

7月02日(土)15時(日本時間:23時)からイギリスGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇りだが一部に雨粒も、セッション開始時の気温は16度、路面温度は24度、コースは急速にウェットコンディションになりつつある。

まだ様子見のアルピーヌ勢を除いた全車、インターミディエイトタイヤでコースイン。
すでに水煙が大きく立ち上がる。

Q1はフェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ラッセル(メルセデス)。サインツ(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ペレス(レッドブル)、周冠宇(アルファロメオ)、ボタス(アルファロメオ)、ノリス(マクラーレン)、アロンソ(アルピーヌ)、ガスリー(アルファタウリ)、オコン(アルピーヌ)、角田裕毅(アルファタウリ)、リカルド(マクラーレン)、ラティフィ(ウィリアムズ)までが突破。

ここでの敗退はアルボン(ウィリアムズ)、マグヌッセン(ハース)、ベッテル(アストンマーティン)、シューマッハ(ハース)、ストロール(アストンマーティン)の5台となった。

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イギリスGPフリー3回目、フェルスタッペン最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月02日(土)12時(日本時間:20時)からシルバーストーン・サーキットを舞台に2022年F1第10戦イギリスGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は17度、路面温度25度、コースはドライコンディションとなっている。

前半を終えた時点でフェルスタッペン(レッドブル)、ハミルトン(メルセデス)、ルクレール(フェラーリ)、サインツ(フェラーリ)、ラッセル(メルセデス)、ペレス(レッドブル)と3強6人が上位を占めた。
ただアルファタウリ勢が2台共最後尾に沈んでいのが気掛かりだ。
結局このセッション、フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイム、2番手もレッドブルのペレス、3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手ボタス(アルファロメオ)、9番手シューマッハ(ハース)、10番手がアロンソ(アルピーヌ)という顔ぶれになった。
アルファタウリ勢はガスリー15番手、角田裕毅17番手だった。

この後、15時(日本時間:23時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

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アストンマーティン、『BOSS』とスポンサー契約

HUGO BOSS (C)McLaren Group
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アストンマーティンF1チームはドイツに本拠を置く世界的ファッションブランドである『ヒューゴ・ボス』と、スポンサー契約を結んだことを明らかにした。
同社はかねてモータースポーツへの支援に熱心で、F1では長くマクラーレン・チームのスポンサーとして定着してきた。

アストンマーティンF1チームとは今回のイギリスGPから支援を開始、ドライバーのレーシングスーツを始め多岐に渡るチームウェアなどを提供。
また一般販売も計画しているとのことだ。

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イギリスGPのスチュワードにダニー・サリバン氏

Danny Sullivan (C)Sauber Motorsport AG
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FIA(国際自動車連盟)は今週のイギリスGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、アメリカの元F1ドライバーであるダニー・サリバン氏(71歳)を指名した。

同氏のスチュワードは今年初開催のマイアミGP以来となるもので、今年2回目、自身通算29回目で、これはエマニュエル・ピロ氏の41回、デレック・ワーウィック氏の37回に次ぐものということになる。

サリバン氏は1983年シーズンに当時のティレル・チームから1年間F1に参戦、最高位はモナコGPの5位。
その後アメリカに戻って参戦したインディカー・シリーズで活躍。
1988年にはシリーズ・チャンピオン、1985年のインディ500レースで優勝したことで知られる。

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イギリスGPフリー2回目、サインツ(フェラーリ)が最速

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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7月01日(金)16時(日本時間:24時)からシルバーストーン・サーキットを舞台に2022年F1第10戦イギリスGPのフリー走行2回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は19度、路面温度29度、雨の上がったコースはドライコンディションとなっている。
これに先駈けて行われたフリー走行1回目セッションがウェットコンディションだったため、各チーム共こここでの走行が今回投入の新コンポーネンツの評価やマシンのセッティングに大きな役割を果たすとして熱が入った。

ここでもレッドブル&フェラーリを中心にタイム争いが始められたが、上位は目まぐるしいタイム争いが繰り広げられた。
ここでのトップタイムはサインツ(フェラーリ)が記録。
これにハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、フェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、アロンソ(アルピーヌ)、ペレス(レッドブル)、ラッセル(メルセデス)、リカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)というトップ10に。アルファタウリ勢は振るわず、角田16番手、ガスリー18番手と低迷した。

明日は15時(日本時間:23時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

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2022/07/01

イギリスGPフリー1回目はウェットコンディション

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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7月01日(金)13時(日本時間:21時)からシルバーストーン・サーキットを舞台に2022年F1第10戦イギリスGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は曇り、セッション開始時の気温は17度、路面温度26度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という最も堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

予想より早くセッション開始と共に一部で雨が降り出し、タイヤはインターミディエイト、ブリティッシュ・ウェザーを印象づけた。
セッション前半は多くのクルマがコースインしたものの、雨があがらないためほとんどは様子見に変化した。
インターミディエイトの本数にも制限があるためだ。
渦中のハミルトン(メルセデス)は地元ファンへのサービスもあってか精力的にラップを重ねた。
最後はストロール(アストンマーティン)のコースアウトでイエローコーションから赤旗となり、そのままセッションは終了、有効なタイムを記録したのは10台に留まった。

このあと01日(金)16時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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ハミルトン(メルセデス)、ジュエリー騒動で鉾収める

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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イギリスGPのフリー走行1回目セッションがスタートしたが、渦中のルイス・ハミルトン(メルセデス)はセッションに参加。
ヘルメットを外したころでは鼻も含め、問題になっていたピアスは確認出来ず。

FIA(国際自動車連盟)の最後通牒に屈し、ジュエリー類は外した模様だ。

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ハミルトン(メルセデス)、イギリスGP出走禁止の可能性も

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)はドライバーに対し、安全性確保の見地からピアスなどのジュエリーを装着したままでのドライビングを禁止しているが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は「簡単に外せない構造になっている」としてこれに抵抗。
そのためハミルトンに限っては猶予期間を設ける特例措置を認めたとされる。
しかしその延長も今週のイギリスGP前に満了することがわかった。
ただハミルトンがピアスを外したという情報はまだない。

これについてレーススチュワードは「外していなければイギリスGPへの出走を認めない」との強硬姿勢をみせる方針という。
両者の意地の張り合いが、F1史上前例のないバトルとなっている。

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ネルソン・ピケ氏、人種差別的発言を謝罪

N.Piquet/Williams Honda (C)Williams F1
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メディアへのインタビューで人種差別が連想される発言をしたとして非難されていた元3回のチャンピオンであるネルソン・ピケ氏(69歳:ブラジル)が、人種差別するような意図はなかったとして、ルイス・ハミルトン側に訂正と謝罪を行っていることがわかった。

ピケ氏は今回の騒動について、「人種差別を意図したものではなかったが、発言は配慮に欠けたものだった」として、発言を謝罪したという。
一連の騒動では本人やメルセデスAMGチームだけでなくF1も非難する姿勢をみせていた。

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イギリスGPの週末、公式予選の土曜日ににわか雨の可能性も

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週シルバーストーン・サーキットを舞台に行われる2022年F1第10戦イギリスGPの天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、決勝レースの日曜日はいずれも曇りであるものの、公式予選の土曜日に一時にわか雨の可能性があると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
7月01日(金) フリー走行 曇り 10- 19度 20%
7月02日(土) 公式予選 曇り一時にわか雨 9- 18度 50%
7月03日(日) 決勝レース 曇り 9- 19度 20%

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