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2022年5月

2022/05/31

ペレス、フルウェット、インターミディエイト、スリックタイヤを使用して混乱のモナコを制す (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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FORMULA 1 GRAND PRIX DE MONACO 2022 – SUNDAY

THE RACE TYRE STORY
・有名なモナコ公国でのグランプリは、フルウェット、インターミディエイト、スリックの 3 種類のタイヤが使用された混乱のレースとなりました。3 番グリッドからスタートしたレッドブルのセルジオ・ペレスが、3 種類のタイヤを使用して優勝しました。天候の変化が非常に激しいコンディションの下、戦略が中心的役割を担いました。中断の影響を受けたレースは、時間制限により 64 周で終了となりました。
・セーフティーカーと赤旗中断が、乾いていく路面での戦略にさらなる複雑性を加えました。セーフティーカー先導でのレース開始時のレギュレーションにより、全ドライバーがフルウェットタイヤで開始時刻が遅延したレースのスタートを切りました。その後、路面が乾くにつれて、多くのドライバーがインターミディエイトに交換しました。この最初のピットストップのタイミングが、最終的な順位に大きな影響を及ぼしました。
・スタート直前の豪雨により、前日までよりも大幅に冷涼な気温 21℃、路面温度 31℃のコンディション下でレースがスタートしました。ドライバーとチームは、変化するコンディションへの対応が必要になり、フルウェットから交換するタイヤをインターミディエイトにするのか、スリックタイヤにするのかの選択をオープンな状態にしていました。
・レース後半に発生した赤旗中断により、ドライバーはピットレーンでのタイヤ交換が可能になり、再開後はスプリントレースの様相を呈しました。

HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
・ハード C3: クロスオーバーのコンディション下で良好な性能を示し、レースにおける重要なタイヤとなりました。完走者中の 7 名が、20 周前後の時点で、フィニッシュまで走り切ることを狙いフルウェットからハードへ交換しました。
・ミディアム C4: グレイニングが発生しやすい状況だったものの、新品タイヤのメリットを活用すべく、多くのドライバーがファイナルスティントで使用しました。
・ソフト C5: 今日のコンディションでの使用には適さなかったことから、レースで使用したのはアルファタウリの角田裕毅のみでした。角田は、ハード、ミディアム、ソフト、インターミディエイト、フルウェットのレースで使用可能なすべてのタイヤを使用した唯一のドライバーでした。
・インターミディエイト: いろいろな意味でレースの鍵を握りました。序盤、早めにインターミディエイトに交換したアルファタウリのピエール・ガスリーがその時点のファステストラップを記録したことで、多くのチームがインターミディエイトへの交換を行いました。16 周目にインターミディエイトに交換したペレスは、ライバルたちよりも長いスティントをインターミディエイトで走行し、トップに立つことができました。
・フルウェット: 豪雨のコンディション下、全ドライバーがスタート時にフルウェットを装着しました。レーシングラインが急速に乾いていく中、フルウェットとインターミディエイト(およびインターミディエイトとスリック)のクロスオーバーポイントを読むことがレースでの不可欠な要素でした。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「変化する状況に最善の対応を行い、成功を模索する戦略が鍵を握った、モナコでも屈指の予測不可能なレースでした。昨日までの晴天からの天候の変化が、比較的シンプルだったレース戦略に多くの複雑な要素を加えました。気温よりも明らかにクロスオーバーポイントに影響を及ぼした滑りやすい市街地コースのアスファルト上で、フルウェットから交換するタイミングや、交換するタイヤの選択が極めて重要となりました。さらに、セーフティーカーや赤旗による多くの予測不能な要素が加わり、各ドライバーが保有するタイヤの状況を踏まえつつ、より迅速な決断をすることが各チームにとって不可欠となりました。ファイナルスティントでミディアムを使用したペレスの決断は、終盤のタイヤマネージを必要としたものの、ハードを使用したカルロス・サインツを抑えて掴み取った優勝へ貢献しました。レースでは、使用可能な全ての Formula 1 タイヤが登場しました。シーズン中で最もタイトで距離が短いトラック上で、コンディションとクロスオーバーポイントが見えにくい中、タ
イヤは良好な性能を示していました」

ピレリジャパンプレスリリース

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クラッシュのシューマッハ(ハース)、「気分は最悪」

初挑戦のモナコGPを15番グリッドからスタートしたミック・シューマッハ(ハース)だが、残念ながら派手なクラッシュ劇を演じて終えた。

「身体は大丈夫だけれど、気分は最悪だね。
なにしろ、見ての通りクルマはメチャクチャだもの。
アクシデントは突然だった。
まだグリップが得られるラインは一つしかなかった。
そのラインを10センチでも外れればまるで氷のように滑るんだ。
ホンの少しの判断ミスだったけれど、その代償は大きかったね。
チームにはほんと申し訳ないと思っているよ」

確かに大きなクラッシュが続いていて、ピット・ギャントリーでは首脳陣が頭を抱えていた。

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サインツ(フェラーリ)、「初優勝に手が届いていた」

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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モナコGPをわずか1秒の僅差で2位で終えたカルロス・サインツ(フェラーリ)は、ほぼ初優勝に手が届いていたと、振り返った。

「僕のこれまでのレースで、間違いなく一番優勝に近づいたグランプリだったと言える。ほんとうにチャンスは目の前にあったんだからね、
最前列からのスタートから、ずっと僕は必要なことをやり続け、そのラストのピースが最後のタイヤ交換だった。
アウトラップで時間を稼ぎ、ギリギリで前に出られるチャンスだったんだ。
ところが不運なことに、周回遅れの集団が目の前に現れて、僕らの計画をオジャンにしちゃったんだ。
そこからはただペレスのクルマのテールライトを眺め続けるしかなかったよ」と、悔しさを滲ませた。

20歳の若さでF1デビューを果たしたサインツ(27歳)にとって、これまで最も勝利に近づいた瞬間だったと言えそうだ。

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2022/05/30

ベッテル(アストンマーティン)も複数ピットレーン速度違反

 FIA
モナコGPのレーススチュワード(審査委員)は、セバスチャン・ベッテルにピットレーン速度違反があったとして、アストンマーティンF1チームに罰金を科したことを明らかにした。

モナコGPのピットレーン速度は制限60キロのところベッテルはフリー走行3回目セッション中に61.6キロと61.7キロで、また公式予選セッション中には76.4キロで走行したということで、罰金200ユーロ(約2万7千円)2回と300ユーロ(約4万円)をそれぞれ科したことを明らかにした。

レギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。
なおモナコGPのピットは十分な広さが確保できないため、毎年通常80キロのところ60キロに制限されている。

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大荒れのモナコGPはペレス(レッドブル)が制す

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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5月29日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第7戦モナコGPの決勝レースがモンテカルロ市街地特設コースを舞台に全78周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は22度、路面温度32度、路面はいまのところドライコンディションとなっている。
なお予選2位のサインツ(フェラーリ)と同3位のペレス(レッドブル)は前日のアクシデントを考慮していずれも予選後にギヤボックスを交換したことが伝えられている。

スタート前のセレモニーが終わらないうちに雨粒が落ちてきた。
そしてレースはウェット宣言されたため、スタートタイヤへの交換が自由となった。
加えてフォーメーションラップのスタートが9分遅らせることが伝えられた。
セーフティカー先導になるようだ。
スタートはさらにディレーになり、16分遅れとされた。
セーフティカー先導で2周したところで赤旗中断に、今度は全車ピットレーンに整列となった。
再スタートが1時間フラス遅れの現地時間16時5分と告知され、ピットは一気に慌ただしくなった。
ラティフィ(ウィリアムズ)がローズヘアピンでガードレールに軽くクラッシュ、ストロール(アストンマーティン)も同様で、2台はピットに戻る。

3周目にローリングスタートでレース再開。
10周目、オコンとハミルトンが接触。
25周目にはアルボン(ウィリアムズ)がリヤタイヤをバーストさせピットへ。
27周目、シューマッハ(ハース)がプール横で単独スピンから激しくクラッシュさせ防護壁ともども大破。
セッションはバーチャル・セーフティカー、さらにセーフティカーに。
結局、30周目に再び赤旗中断に。
この時点でトップはペレス(レッドブル)、2番手サインツ(フェラーリ)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ラッセル(メルセデス)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手アロンソ(アルピーヌ)、8番手ハミルトン(メルセデス)、9番手オコン(アルピーヌ)、10番手ボタス(アルファロメオ)となっている。
アルファタウリ勢はガスリー(アルファタウリ)12番手、角田は15番手。

防護壁の修復も終わり、現地時間17時15分、再びレースはローリングスタートで再開。
ただ3時間レースという規定により、今回は周回数でなくタイムレースに。
現地時間18時、日本時間翌1時でレースは終了することに切り換えられた。

上位は団子状態が続くものの、このコース故にオーバーテイクが実現できず。
そして最初のスタートから3時間を経過、64周を走りきったセルジオ・ペレス(レッドブル)がモナコ初優勝、昨年のアゼルバイジャンGP以来となる自身通算3勝目を記録した。
2位サインツ(フェラーリ)、3位フェルスタッペン(レッドブル)、4位ルクレール(フェラーリ)、5位ラッセル(メルセデス)、6位ノリス(マクラーレン)、7位アロンソ(アルピーヌ)、8位ハミルトン(メルセデス)、9位オコン(アルピーヌ)、10位ボタス(アルファロメオ)までがポイント獲得。

以下、11位ベッテル(アストンマーティン)、12位ガスリー(アルファタウリ)、13位リカルド(マクラーレン)、14位ストロール(アストンマーティン)、15位ラティフィ(ウィリアムズ)、16位周冠宇(アルファロメオ)、そして17に角田裕毅(アルファタウリ)までが完走。
りたいやはアルボン(ウィリアムズ)、シューマッハ(ハース)ねマグヌッセン(ハース)の3台だった。
次回のF1は6月12日(日)、アゼルバイジャンGPが予定されている。

モナコGP決勝レースの結果はこちら
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2022/05/29

アルファタウリ首脳、「波乱のレース」を期待

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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モナコGP予選で、角田の11位はともかくQ1敗退を喫したガスリーは17番手に留まるという結果についてスクーデリア・アルファタウリのジョディ・エギントン/テクニカル・ディレクターは次のようにその背景を語っている。

「順調なら2台共に予選Q3まで行き、揃ってトップ10圏内から日曜日の決勝レースをスタートするというプランを描いていたから、この結果には失望している。
ここは(オーバーテイクが難しい)モナコだからね。
とりわけ、赤旗中断後の最後のアタックにガスリーが間に合わなかったことだ。
これについては早急に対策を立てておかなくてはならない」

皮肉にも、その赤旗中断の原因を造ったのが同じチームの角田であったことか。
角田がガードレールに接触して左フロントのタイヤやホイールを損傷させたのは事実だが、マシンをコースに残すこなく自力でガレージに戻っていて、ためらうことなく赤旗にしたコントロールタワーの判断には首を傾げる向きが多いようだ。

なお日曜日には天気が崩れる予報もあり、同氏は「波乱のレース」になることへの期待を否定しなかった。

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角田裕毅(アルファタウリ)、度重なるピットレーン速度違反

 FIA
モナコGPのレーススチュワード(審査委員)は、フリー走行セッション中、角田裕毅に複数のピットレーン速度違反があったとして、スクーデリア・アルファタウリにそれぞれ罰金を科したことを明らかにした。

それによれば、モナコGPのピットレーン速度は制限60キロのところ角田はフリー走行1回目セッションでは76.4キロ、また2回目セッションでは76.3キロで走行したということで、いずれについても罰金1,000ユーロ(約13万6千円)を科したことを明らかにした。

レギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。
なおモナコGPのピットは十分な広さが確保できないため、毎年通常80キロのところ60キロに制限されている。

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モナコGP予選はホームのルクレール(フェラーリ)がPP獲得

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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5月28日(土)16時(日本時間:23時)からカタロニア・サーキットを舞台に2022年F1第6戦スペインGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は晴れ、Q3開始時の気温は25度、路面温度は53度、コースはドライコンディションとなっている。

Q1、Q2を経てトップ10に残った10台によって行われたモナコGPのQ3は、残酷な複数アクシデントにより結着が付けられた。
最後のアタックに挑んでいたペレス(レッドブル)がトンネル直前の右コーナーでスピン、左リヤタイヤ部をガードレールにクラッシュしストップ。
直後に付けていたサインツ(フェラーリ)は激しく振られる黄旗にも為す術なく、そこにクラッシュ。
他のコーナーでもアロンソ(アルピーヌ)などにもクラッシュが生じて混乱、結局赤旗中断のまま今年のモナコGP公式予選は終了。

1位はここモンテカルロがホームグランプリとも言えるルクレール(フェラーリ)が2021年のモナコGP以来、今季は前戦スペインに続く5回目、自身通算14回目の快挙となった。
2位は同僚のサインツ(フェラーリ)、3位ペレス(レッドブル)、4位フェルスタッペン(レッドブル)、5位ノリス(マクラーレン)、6位ラッセル(メルセデス)、7位アロンソ(アルピーヌ)、8位ハミルトン(メルセデス)、9位ベッテル(アストンマーティン)と元チャンピオンが続き、10位がオコン(アルピーヌ)というトップ10グリッドになった。
モナコGP決勝レースは29日(日)15時(日本時間:22時)から全78周で行われる。

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2022/05/28

予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)は惜しくも11番手に

引き続きモナコGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
昨年までの『Q2でベストタイムを記録したタイヤが決勝レースのスタートタイヤ』という条項は廃止されている。

 

1回目の走行ではルクレール(フェラーリ)が首位に立ったが、直後にランダムの重量測定に遭う不運にドライバーはイライラの表情。
2度目のアタックを終え、トップはそのままルクレール(フェラーリ)。
以下、2番手ペレス(レッドブル)、3番手サインツ(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ノリス(マクラーレン)、6番手オコン(アルピーヌ)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手ラッセル(メルセデス)、10番手のアロンソ(アルピーヌ)までがQ3進出。

 

ここでの敗退は角田裕毅(アルファタウリ)、ボタス(アルファロメオ)、マグヌッセン(ハース)、リカルド(マクラーレン)、そしてシューマッハ(ハース)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)Q2進出決める

5月28日(土)16時(日本時間:23時)からモナコGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度は47度、コースはドライコンディションとなっている。

最後のアタックに出ていた角田裕毅(アルファタウリ)がシケインでマシンを損傷させスローダウン、セッションは残り2分半で赤旗中断に。
19番手までドロップしてい角田は自らジャンプアップするチャンスを逃がしたかに見えたが、再び臨んだ最後のランで9位に飛び込んだ。
しかしその代償としてチームメイトのガスリーが間に合わずに脱落。

1番手はルクレール(フェラーリ)、2番手サインツ(フェラーリ)、3番手ラッセル(メルセデス)、4番手オコン(アルピーヌ)、5番手ノリス(マクラーレン)、6番手フェルスタッペン(レッドブル)、7番手ペレス(レッドブル)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手角田裕毅(アルファタウリ)、10番手ベッテル(アストンマーティン)、11番手リカルド(マクラーレン)、12番手アロンソ(アルピーヌ)、13番手ハミルトン(メルセデス)、14番手シューマッハ(ハース)、そして15番手ボタス(アルファロメオ)までがQ2進出を決めた。

ここでの敗退はアルボン(ウィリアムズ)、ガスリー(アルファタウリ)、ストロール(アストンマーティン)、ラティフィ(ウィリアムズ)周冠宇(アルファロメオ)の5台となった。

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モナコGPフリー3回目、ペレス(レッドブル)が最速タイム

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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5月28日(土)13時(日本時間:20時)からモンテカルロ市街地特設コースを舞台に2022年F1第7戦モナコGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は27度、路面温度51度、コースはドライコンディションとなっている。

このセッションでもトップ争いは終始フェラーリとレッドブルの2チーム4台により激しく繰り広げられた。
最終的にトップタイムはペレス(レッドブル)の記録した1'12.476というもの。
これにルクレール(フェラーリ)が1'12.517で続いた。
3番手はサインツ(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ガスリー(アルファタウリ)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手ラッセル(メルセデス)、10番手アロンソ(アルピーヌ)となった。
角田裕毅(アルファタウリ)は11番手。
しかし角田はピットレーン速度違反や進路妨害等で札付きになっているのが懸念材料になりつつある。
この後、16時(日本時間:23時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

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ハミルトン(メルセデス)の新ヘルメットは紫水晶イメージ

Image (C)Mercedes Motorsports
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F1界のファッションリーダーであるルイス・ハミルトン(メルセデス)は、今週末のモナコGPにスペシャルカラーのヘルメットを装着しているが、そのコンセプトは『紫水晶』(アメジスト)であることを明かした。
それは、F1の珠玉イベントであるモナコGPに敬意を表したものという。

ヘルメットはアーティストであるダニエル・アルシャム氏と協力してデザインを決めた自信作とのこと。
製作はアメリカの『ベル』とみられる。

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モナコGPフリー2回目、好調フェラーリ勢が1-2タイム記録

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月27日(金)17時(日本時間:24時)からモンテカルロ市街地特設コースを舞台に2022年F1第7戦スペインGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は30度、路面温度53度、コースはドライコンディションとなっている。

決勝レースが行われる日曜日の準備か、各車精力的にロングランを繰り返し、タイヤの評価など行っているようだ。
約14分過ぎ、リカルド(マクラーレン)がウォールにヒットしてマシンを傷め、セッションは赤旗中断に。
この時点のトップはペレス、続いてフェルスタッペンでレッドブル1-2。続いてルクレール&サインツのフェラーリ勢。
アルファタウリではガスリーが6番手だが、角田裕毅のほうは異常なバイブレーションを訴えてガレージに戻り17番手となっている、

約4分でセッション再開。
このセッションでのトップはルクレール(フェラーリ)、2番手もフェラーリのサインツ、番手ペレス、4番手フェルスタッペンのレッドブル勢、5番手ノリス(マクラーレン)、6番手ラッセル(メルセデス)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手アロンソ(アルピーヌ)、9番手ベッテル(アストンマーティン)、そして10番手に角田裕毅(アルファタウリ)が入った。

以下、マグヌッセン(ハース)、ハミルトン(メルセデス)、ボタス(アルファロメオ)、アルボン(ウィリアムズ)、周冠宇(アルファロメオ)、ストロール(アストンマーティン)。シューマッハ(ハース)、オコン(アルピーヌ)、ラティフィ(ウィリアムズ)。
リカルド(マクラーレン)はノータイムだった。
明日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

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2022/05/27

モナコGPフリー1回目、フェラーリvsレッドブルの図式鮮明に

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月27日(金)14時(日本時間:21時)からモンテカルロ市街地特設コースを舞台に2022年F1第7戦モナコGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
なお今回からモナコGPも金曜日からの一般的なタイムスケジュールに変更されてい。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は29度、路面温度54度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という柔らかい部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

開始約20分、シューマッハ(ハース)のマシンがガードレールに接触、マシン改修のためセッションは赤旗中断となた。
またフェルスタッペンを始め、複数のクルマが同じコーナーでブレーキングが間に合わず、エスケープゾーンに逃げるシーンを繰り返した。

60分のセッションを終え、トップはルクレール(フェラーリ)、2番手ペレス(レッドブル)、3番手サインツ(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)と本命2チームによる上位争い。
5番手ノリス(マクラーレン)、6番手ガスリー(アルファタウリ)、7番手リカルド(マクラーレン)。8番手ラッセル(メルセデス)、9番手ベッテル(アストンマーティン)、10番手ハミルトン(メルセデス)の順。
角田裕毅(アルファタウリ)は11番手、アロンソ(アルピーヌ)は12番手だった。
なおボタス(アルファロメオ)はマシントラブルかノータイムだった。
このあと17時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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バーニー・エクレストン氏、銃の不法所持により逮捕

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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元FOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)代表などF1組織の重職を担ったバーニー・エクレストン氏(91歳:イギリス)が、ブラジルの空港で銃の不法所持により警察に逮捕されたことがわかった。

同氏は銃の所有を認め、罰金を支払い妻ファビアナさんとスイスへの旅行を続けたという。

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ベッテル(アストンマーティン)、スペインでバッグ盗まれる

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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先のスペインGPをアストンマーティンF1チームから参戦したセバスチャン・ベッテルだが、宿泊していたバルセロナの街中で、クルマの窓から私物のバッグを盗まれる事故に遭ったことを明かした。

ベッテルは直ちにスクーターを借り、バッグに入っていた『エアポッド』の発信する信号を頼りに追跡を図ったものの、突き止めるまでには至らなかったという。
その後地元警察に届けを出したというが、検挙には至っていないそうだ。

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フェラーリ首脳、レッドブルの燃料温度管理ミスを指摘

Image (C)Pirelli Motorsport
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結果的に1-2勝利という最高のリザルトを残したスペインGPでのレッドブル・レーシングだが、レース前には燃料の温度管理でミスがあったとみられている。

これを指摘するのはライバル・フェラーリのマッティア・ビノット代表。
同代表によれば、レッドブル・レーシングの2台はスタート前の燃料タンク内の温度が、規定の温度よりも低すぎたため、ガレージ内で暖気時間を長くせざるを得なかったというもの。
このためフェルスタッペン&ペレスの2台はピットクローズになるギリギリまで待機、結果的にグリッドに着くレコノサンスラップもわずか1周しかできなかったとされる。
それでも結果オーライにはなったのだが。

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モナコGPの週末、日曜日に一時雨の可能性も

Wet Image (C)Pirelli Motorsport
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今週モンテカルロ市街地特設コースで行われる2022年F1第7戦モナコGPの天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日はいずれも曇り。
しかし決勝レースが行われる日曜日は一時にわか雨になる可能性があると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
5月27日(金) フリー走行 曇り 27- 21度 10%
5月28日(土) 公式予選 曇り 26- 19度 20%
5月29日(日) 決勝レース 曇り/にわか雨 21- 17度 80%

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2022/05/26

ラッセル(メルセデス)、新人起用のFP1規定に異論

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は今年のレギュレーションで、フリー走行1回目セッションに少なくとも年間2回ルーキードライバーを起用することを定めているが、これに今やトップクラスのドライバーに成長したメルセデスAMGチームのジョージ・ラッセルが異論を唱えている。

ラッセルによれば、新人ドライバーを走らせることでチームとしての週末のプログラムに支障を来すこと、また起用されたドライバーにとっても、コンディションの整っていない中わずか60分間の走行でF1ドライバーとしての能力を評価されてしまうのは不公平だというもの。

ラッセルは、「チームにも、またプレッシャーを掛けられるドライバーにとってもメリットよりリスクのほうが大きい」と、自身の経験からの裏付けのある提言であることも強調した。
なお今回のスペインGPではレッドブルがペレスに代えてユーリ・ヴィップス(21歳:エストニア)を、またウィリアムズではラティフィに迎えてニック・デ・フリース(27歳:オランダ)が起用された。

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スペインGPの最速ピットストップはルクレール(フェラーリ)

Pitstop Image (C)Ferrari S.p.A
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22日(日)行われたスペインGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、フェラーリ・チームのクルーだった。

それによれば最速は21周目に1位のシャルル・ルクレールを2.23秒の作業でコースに復帰させた際に記録されたのもの。
ただその後突然襲ったマシントラブルのため、残念ながらリタイヤを余儀なくされている。
今回、2位もフェラーリでカルロス・サインツの2.37秒、3位はフェルスタッペン(レッドブル)の2.49秒だった。

なおこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのは、まさかのハミルトン(メルセデス)。
オープニングラップでのマグヌッセン(ハース)との接触で最後尾まで落ちたが、5位フィニッシュにこぎ着けたことが評価された。

またボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワード』は55周目、レッドブルのセルジオ・ペレスが記録した1'24.108のタイムで獲得した。

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2022/05/25

大人気のスペインGP、想定外の混乱も

Spain Fans(C)Renault F1 UK
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3年ぶりに観客制限のないイベントとなった2022年のスペインGPだが、3日間いずれも10万人を超したとみられる混雑に、主催者は想定外の人気に圧倒されたようだ。

決勝レースが行われる日曜日はともかく、金・土曜日の人気も想定を大幅に越えていて、大渋滞の周辺交通路だけでなく、サーキット内の売店で準備した飲み物や軽食が売り切れ続出、中には倒れる人もいたということで、観客からは不満の声が聞かれた。

F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは、明らかに主催者側の準備にミスがあったと指摘、今後の検証の必要性を指摘した。

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ルクレール(フェラーリ)のトラブルはターボとMGU-Hだった

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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スペインGP決勝レースで多くのラップをレースリーダーとして周回、優勝は確定的と思われた27周目、マシントラブルから痛恨のリタイヤを余儀なくされたシャルル・ルクレールだが、フェラーリ・チームはその原因がターボチャージャーとMGU-H(熱エネルギー回生システム)にあったことを明らかにした。
国際映像では、ルクレールが突然スローダウンして、「ノーパワー」とチームに訴えているシーンが報じられていた。

当然のこと、ルクレールのマシンは今週末の次戦モナコGPにトラブルのあったパーツを交換して臨むことになるが、16号車はいずれもこれがレギュレーションで定められた上限のシーズン3基目になるため、今後の懐事情はより困難な状況になるのは必須のようだ。

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2022/05/24

メルセデスAMG首脳、「パフォーマンス改善できた」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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スペインGP決勝では、フェラーリにトラブルがあったとはいえ、みごとな1-2勝利を決めたレッドブル・レーシングに対し、メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフ氏はその健闘ぶりを讃える一方で、自チームも1戦ごとに進化していることを強調した。

「開幕戦で戦闘力が不足しているとが露呈されたが、その後マイアミやスペインなどで1戦ごとにバージョンアップを重ねてきた。
まだフェラーリやレッドブルらのレベルには届いていないとしても、開幕当初に比べればその差は半減できたのではないか。
シーズン終了まではまだ時間があるのでさらに戦闘力を高めていきたい」

かつての絶対王者メルセデスAMGチームは、6戦を終えた現在もコンストラクターズ・ランキング3位に留まっている。

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ペレス(レッドブル)、「勝てるチャンスあった」

Redbull_Duo (C)RedBull Racing
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今回のスペインGPでは一時首位を走りながらも結局僚友であるフェルスタッペンに続く2位でフィニッシュしたペレス(レッドブル)。
ただ国際映像を見る限りでは、明らかにエースのため進路を譲ったように見えて注目を集めているものだ。

これについてペレス本人は次のように語っている。
「この力が拮抗しているなかで、2位というのは素晴らしい結果だよ。
でもレースドライバーというのはいつだって自分が勝ちたいと思っている人種なんだ。
今回のようなケースでは、100%満足しただなんて、素直には言えないよ」

シーズン中にお家騒動が勃発しないことを祈るばかりだ。

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2022/05/23

フェルスタッペン、3ストップ戦略で優勝し、チャンピオンシップのトップに立つ (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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FORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO DE ESPAÑA 2022 – SUNDAY

THE RACE TYRE STORY

・2 番グリッドからスタートした レッドブルのマックス ・フェルスタッペンが、 3 ストップ戦略で優勝し、ドライバーズチャンピオンシップのトップに立ちました。 P Zero レッド・ソフトタイヤでスタートした フェルスタッペンは、 P Zero イエロー・ ミディアム へ交換した後、ソフト ミディアムと繋いで フィニッシュしました。
・表彰台に上ったチームメイトのセルジオ・ペレスとメルセデスのジョージ・ラッセルは、ともに ソフトミディアム ミディアム ソフトと繋ぐ 3 ストップ戦略を採りました。
・メルセデスのルイス・ハミルトン以外のドライバーは、 P Zero レッド・ソフトタイヤでスタートしました。ハミルトンは P Zero イエロー・ミディアムでスタートしました。 ハミルトンは、オープニングラップでの接触によって最後方まで順位を落としたも のの、 1 周目のピットストップ 後、 2 回の効果的なピットストップ戦略により、最終的には 4 位まで 浮上してフィニッシュしました 。
・2 ストッパー中の最上位ドライバーは、 6 位を獲得したバルテリ・ボッタスでした。 3 ストップ戦略が主
流となり、 2 ストッパーは 4 名のみでした。
・このレース週末で最も 高い気温と路面温度のコンディションとなり、ピーク時の路面温度は 51 ℃でした。この過酷なコンディションの 下 、ソフトとミディアムが積極的に 使用されました。

HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
・ハードハード C1: タイヤレタイヤレンジ中で最も硬いこのコンパウンドは、今日のレースではスピード面でンジ中で最も硬いこのコンパウンドは、今日のレースではスピード面で劣ったこ劣ったことから、ほとんど使用されませんでした。ハースのケビン・マグヌッセンのみが、ファイナルスティントとから、ほとんど使用されませんでした。ハースのケビン・マグヌッセンのみが、ファイナルスティントででハードをハードを使用しました。しかしながら、マグヌッセンのラップタイムは、ミディアムを装着した他車の使用しました。しかしながら、マグヌッセンのラップタイムは、ミディアムを装着した他車のタイムとそれほどタイムとそれほど変わりません変わりませんでした。でした。
・ミディアム C2: 性能面で妥協することなく長いスティントを可能にしたこのコンパウンドは性能面で妥協することなく長いスティントを可能にしたこのコンパウンドは、、このレーこのレースの鍵を握りました。ハミルトンスの鍵を握りました。ハミルトンのみがミディアムでスタートしました。のみがミディアムでスタートしました。
・ソフトソフト C3: 今日のバルセロナでの暑いコンディション下今日のバルセロナでの暑いコンディション下におけるにおける高い負荷に対応し、素晴らしいスピ高い負荷に対応し、素晴らしいスピードアドバンテージを提供ードアドバンテージを提供しました。しました。ペレスは、ソフトタイヤでファステストラップを記録しました。ペレスは、ソフトタイヤでファステストラップを記録しました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「路面温度が 50 ℃を超え、デグラデーションが大きい高負荷のこのサーキットは、 間違いなく 我々の新型 18インチタイヤ がシーズン中に直面する 最も大きな試練の一つ でした 。レース後の今、新型タイヤは この 試練に対応できたと言うことができます。また、タイヤの性能をより印象的にしたのは、ドライバーたちがミディアムとソフトのみを使用したというこ とです。特に、ほぼ全員がソフトタイヤをスタートタイヤに選択し、多くのドライバーがレースの大半をソフトタイヤで走行したことは意外でした。 上位から下位まで、広範囲に渡る戦略が見られました。ドライバーたちは、 3 ストップを視野に入れて限界までプッシュし て オーバーテイクを行 い 、非常に激しい戦いが展開されたレースに見応えを加えました。 ワンツーフィニッシュを達成したレッドブルを祝福します。来週末へ向けて、今回とは異なる試練の場であるモナコへ 向かいます」

ピレリジャパンプレスリリース

 (C)Pirelli Motorsports
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波乱続いたスペインGPはフェルスタッペン勝利

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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5月22日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第6戦スペインGPの決勝レースがバルセロナ・サーキットを舞台に全66周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は36度、路面温度48度、路面はドライコンディションとなっている。

スタートは今週末のF1をリードしてきたルクレールがフェルスタッペンからのアタックをかわしてみせた。
その後方ではサインツがスピン、コースアウトなど軽い接触事故があった模様で最後尾
に落ちた。

またハミルトンはマグヌッセンと接触するアクシデントに見舞われ、タイヤがスローパンチャーの羽目に。
レースが20周を過ぎた頃、サインツがコースアウト。
そこからフェルスタッペンとルクレールによる激しいデッドヒートが繰り広げられた。
しかし譲らなかったルクレールが突然のスローダウン、1位から転落どころかレースを続ける権利まで奪われる結果になった。
66周の40周目、暫定的に首位にいた僚友ペレスをオーバーテイク、そしてフェルスタッペンがレースのリーダーに。
優勝したフェルスタッペン(レッドブル)の勝利は前戦マイアミGPに続くもので、今季4勝目、自身通算24勝目ということになる。
さらにこの週末ルクレールは体調不良だったということだ。
次回のF1は5月29日(日)、伝統のモナコGPが予定されている。

スペインGP決勝レースの結果はこちら
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2022/05/22

アンセーフリリースでアストンマーティンに罰金

FIA
FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(審査委員)は、21日(土)行われたスペインGPフリー走行1回目セッション中、ピットレーンで危険行為があったとしてアストンマーティンF1チームに5千ユーロ(約67万5千円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによれば同チームはタイヤ交換のためピットインしたランス・ストロールを再びコースに戻す際に、安全を確認することなくピットレーンに送り出したため、レーンを走行してきたノリス(マクラーレン)のマシンとあわやのシーンが演じられたもの。
一つ間違えば、大きな事故に繋がりかねない危険な状況だったと指摘された。

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ユーリ・ヴィップス、「F1マシンは素晴らしかった」

Juri Vips (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングは、スペインGPのフリー走行1回目セッションに、同グループのジュニア育成ドライバーであるユーリ・ヴィップス(21歳:エストニア)を起用したが、本人の感想は想像以上のものだったようだ。

セルジオ・ペレスの『RB18』をドライブしたヴィップスは順位こそ20番手に留まったが、コクピットを降りて次のように語っている。

「素晴らしい経験になったね。
とにかく1マシンというのはスゴイもので、実車のテストは到底シミュレーターなんかじゃ体験できないものだった。
今回、僕はチームのためのデータ採りが主眼だったから、そのプログラムを丁寧にこなしていたんだ。
順位はビリだったけれど、他のドライバーのようにソフトを履いてアタックした訳じゃないから気にしていない。
とにかくF1には感動したよ。
起用してくれたレッドブル・レーシングに感謝している」と、感激を表した。

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スペインGP予選、ルクレール(フェラーリ)が逆転でPP獲得

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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5月28日(土)16時(日本時間:23時)からカタロニア・サーキットを舞台に2022年F1第6戦スペインGPの公式予選が行われた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

トラックコンディションが改善されるのを見込み、Q3も各車時間ギリギリのコースインでトラックは異様な行列状態が演じられた。
そしてポールポジションを獲得したのは最後のアタックでベストラップを決めたルクレール(フェラーリ)。
前戦マイアミGP以来のもので今季4回目、自身通算13回目の快挙となった。
2番手フェルスタッペン(レッドブル)、3番手サインツ(フェラーリ)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手ボタス(アルファロメオ)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手リカルド(マクラーレン)、10番手がシューマッハ(ハース)となった。
繰り上がりを除けばハースF1チームの2台Q3進出は今年初の快挙。
またシューマッハ自身も自力でのQ3は初のものとなった。
スペインGP決勝レースは22日(日)15時(日本時間:22時)から全66周で行われる。

スペインGP公式予選の結果はこちら
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2022/05/21

予選Q2、アルファタウリ勢、力尽く

5月28日(土)16時(日本時間:23時)からスペインGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は34度、路面温度は47度、コースはドライコンディションとなっている。

新人の周冠宇(アルファロメオ)を先頭に、緊急事態であるアルファタウリ勢がまずコースインしてセッションが始められた。
しかし角田裕毅(アルファタウリ)の最初のアタックタイムは12コーナーでトラックリミットをオーバーしたとしてタイムが取り消された。
またピットレーンでノリス(マクラーレン)とストロール(アストンマーティン)があわや接触事故になりかねないニアミスシーンを演じ終了後の審議対象とされた。

Q1トップはルクレール&サインツのフェラーリ勢。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手マグヌッセン(ハース)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手ボタス(アルファロメオ)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手周冠宇(アルファロメオ)、10番手リカルド(マクラーレン)の順。
以下、シューマッハ(ハース)、角田裕毅(アルファタウリ)、ガスリー(アルファタウリ)、ノリス(マクラーレン)、そして15番手のオコン(アルピーヌ)までがQ2進出を決めた。

ここでの敗退はベッテル(アストンマーティン)、アロンソ(アルピーヌ)、ストロール(アストンマーティン)、アルボン(ウィリアムズ)、ラティフィ(ウィリアムズ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)突破

5月28日(土)16時(日本時間:23時)からスペインGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は34度、路面温度は47度、コースはドライコンディションとなっている。

新人の周冠宇(アルファロメオ)を先頭に、緊急事態であるアルファタウリ勢がまずコースインしてセッションが始められた。
しかし角田裕毅(アルファタウリ)の最初のアタックタイムは12コーナーでトラックリミットをオーバーしたとしてタイムが取り消された。
またピットレーンでノリス(マクラーレン)とストロール(アストンマーティン)があわや接触事故になりかねないニアミスシーンを演じ終了後の審議対象とされた。

Q1トップはルクレール&サインツのフェラーリ勢。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手マグヌッセン(ハース)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手ボタス(アルファロメオ)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手周冠宇(アルファロメオ)、10番手リカルド(マクラーレン)の順。
以下、シューマッハ(ハース)、角田裕毅(アルファタウリ)、ガスリー(アルファタウリ)、ノリス(マクラーレン)、そして15番手のオコン(アルピーヌ)までがQ2進出を決めた。

ここでの敗退はベッテル(アストンマーティン)、アロンソ(アルピーヌ)、ストロール(アストンマーティン)、アルボン(ウィリアムズ)、ラティフィ(ウィリアムズ)の5台となった。

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スペインGPフリー3回目もルクレール(フェラーリ)が最速

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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5月21日(土)13時(日本時間:20時)からカタロニア・サーキットを舞台に2022年F1第6スペインGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は30度、路面温度42度、コースはドライコンディションとなっている。
ここまで初日のフリー走行はいずれもルクレール(フェラーリ)がトップタイムを記録している一方、サインツは燃料漏れが確認されたとして修復のため新しいシャシーに交換されたとのことだ。

60分のセッション開始早々、ガスリー(アルファタウリ)のマシン後部から白煙が出て、ガレージに戻された。
まだトラブルの原因等は不明で角田のほうも心配される。
さらに今度はシューマッハ(ハース)がやはりマシン後部から炎が確認され、ガレージに戻された。
トップタイムを記録したのはやはりルクレール(フェラーリ)で好調さを維持している。
2番手にフェルスタッペン(レッドブル)、3-4番手にラッセル&ハミルトンのメルセデスAMG勢、5番手サインツ(フェラーリ)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手ボタス(アルファロメオ)、10番手はオコン(アルピーヌ)となった。
角田裕毅(アルファタウリ)は15番手、マシントラブルに見舞われたガスリーのほうはセッション早々にコース復帰を諦めレーシングスーツを脱いで、ノータイムに終わった。
この後16時(日本時間:23時)から公式予選が行われる。

スペインGPフリー走行3回目の結果はこちら
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アロンソ、ヴィップスらに走路妨害で警告処分

FIA
20日(金)行われたスペインGPフリー走行1回目セッション中、後続のクルマの走行を妨害したとして、アルピーヌF1のフェルナンド・アロンソ、及びレッドブルのユーリ・ヴィップスらにいずれも警告処分が通知された。

アロンソは12コーナーでハミルトン(メルセデス)の、またヴィップスは12コーナーでラッセル(メルセデス)の走行を妨げたというもの。

警告は今回直ちに具体的な処分を受けるものではないが、1シーズン中に累計3回に達すると次戦でグリッド10番降格のペナルティが科せられることになっている。

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アロンソ(アルピーヌ)、米国チームのF1参戦を支持

F.Alonso/Indy Car (C)McLaren Group
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アンドレッティ親子による2024年のF1新規参戦は、複数チームの反対もあって計画は進捗をみせていないが、そんな中、自身もアメリカのモーターレーシングに身を置いた経験を持つフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が支持する意向を示して注目されている。

「言うまでもなくアメリカは世界一の自動車王国。
モータースポーツ界においても世界のトップクラスにある。
そのアメリカからの関心をF1は軽視すべきでない。
ましてや『アンドレッティ』のブランドはアメリカでは尊敬されるレジェンドなんだ。
F1は彼らの参戦を歓迎すべきだね。
僕は賛成だよ」

さらにマリオ・アンドレッティ氏は1978年のF1チャンピオン、子息のマイケル・アンドレッティ氏も1993年にマクラーレン・チームからF1参戦した経験を持つことで知られる。

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スペインGPフリー2回目、メルセデスAMG勢復調みせる

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月20日(金)17時(日本時間:24時)からカタロニア・サーキットを舞台に2022年F1第6スペインGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は30度、路面温度45度、コースはドライコンディションとなっている。

開始約10分、ボタス(アルファロメオ)がマシントラブルにより1コーナー先でストップ、バーチャル・セーフティカーになる。
約6分後にコースクリア。
ノリス(マクラーレン)は縁石でフロアを傷め、ガレージに。
その後は多くのチームで決勝レースを見据えたロングラン。
しかしアルファタウリ勢のペースが上がらず心配される。

このセッション、トップチームは再びルクレール(フェラーリ)、続いてラッセル&ハミルトンのメルセデスAMG勢が並び、4番手サインツ(フェラーリ)。
5番手にフェルスタッペン(レッドブル)、6番手アロンソ(アルピーヌ)、7番手ペレス(レッドブル)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手オコン(アルピーヌ)、10番手にシューマッハ(ハース)が入った。
アルファタウリはムガスリー11番手、角田は14番手だった。
明日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

スペインGPフリー走行2回目の結果はこちら
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2022/05/20

スペインGPフリー1回目、フェラーリ勢が席巻

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月20日(金)14時(日本時間:21時)からカタロニア・サーキットを舞台に2022年F1第6戦スペインGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は28度、路面温度44度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なおこのセッション、レッドブルはペレスに代えユーリ・ヴィップスを、ウィリアムズではアルボンに代えてニック・デ・フリースを、そしてアルファロメオが周冠宇に代えてロバート・クビサをそれぞれ起用している。

各チーム、シーズン前テストでデータが十分ということもあり多くのチームで比較できるアップデートを持ち込んで精力的に走り込んだ。
このセッションを制したのはルクレール。
2番手にもサインツがつけ、今季のフェラーリの好調さをみせつけた。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ラッセル(メルセデス)、5番手アロンソ(アルピーヌ)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手ガスリー(アルファタウリ)、9番手リカルド(マクラーレン)、10番手角田裕毅(アルファタウリ)となった。
『臨時組』ではクビサ(アルファロメオ)が13番手、デ・フリース(ウィリアムズ)18番手、ヴィップス(レッドブル)20番手だった。
このあと17時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

スペインGPフリー走行1回目の結果はこちら
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アストンマーティン、レッドブル『RB18』を模倣か

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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アストンマーティンF1チームは、今週行われるスペインGPにおはようございます。番手にバージョンアップさせた『AMR22』を投入の方針だが、パドックではレッドブル・レーシングの『RB18』に似すぎているとの噂が専らだ。

今シーズン、ここまで期待した戦績が挙げられず、ここ第6戦のスペインGPでバージョンアップを果たし一気に挽回を図りたいとしているアストンマーティン。
しかし一新されたサイドポンツーンなどは『グリーン・レッドブル』と揶揄されるほど似ているということだ。

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レッドブル、ユーリ・ヴィップスをスペインGPフリーに起用

Juri Vips (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングは、今週行われるスペインGPのフリー走行1回目セッションに、同グループのジュニア育成ドライバーであるユーリ・ヴィップス(21歳:エストニア)を起用することを明らかにした。
今シーズン、少なくとも2回金曜日のフリー走行1回目セッションに公式セッション2回未満の若手ドライバーを走らせることになっていて、これを受けたもの。
マシンはセルジオ・ペレスのものになる予定。

今季ユーリ・ヴィップスはF1傘下の『FIA・F2選手権』に参戦中、現在ランキング8位となっている。

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スペインGPの週末、雨の心配なし

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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今週バルセロナ・サーキットで開催される2022年F1第6戦スペインGPの開催地カタロニア州地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日、そして決勝レースが行われる日曜日いずれも晴れないし曇りで雨の心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
5月20日(金) フリー走行 曇り 17- 26度 10%
5月21日(土) 公式予選 曇り 17- 28度 10%
5月22日(日) 決勝レース 曇り 18- 29度 0%

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2022/05/19

スペインGPのスチュワードにビタントニオ・リウッツィ氏

Vitantonio Liuzzi (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われるF1第6戦スペインGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーのビタントニオ・リウッツィ氏(40歳:イタリア)を指名した。
同氏がスチュワードを務めるのは昨年のサウジアラビアGP以来で今季初、通算7度目ということになる。

世界カート選手権を制したリウッツィ氏はその後ジュニア・フォーミュラを経て2005年にレッドブル・レーシングからF1デビュー。
トロ・ロッソやフォース・インディア、HRTと渡り最高位6位、2011年にF1から引退、FIAのフォーミュラEでスチュワードなどを務めた。
さらにスーパーGTに参戦するなど日本にも関係が深いドライバーだった。

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2022年のF1、ロシアGP欠く全22戦で確定

2021 Scene (C)Williams Racing
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2022年のF1スケジュールは、ウクライナ侵攻が原因で中止となったロシアGPを欠く全22戦で確定することとなった。

一時、カタールやドイツ、シンガポールなど他の国での代替開催を模索したものの、世界的なロジスティクス(物流)の混乱もあり合意に至らず、史上最多となる当初の全23戦から22戦にカレンダーを縮小することをFIA(国際自動車連盟)が明らかにしたもの。

確定した2022年のF1カレンダーはこちら

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フェルスタッペン(レッドブル)、「可能性はたくさんある」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2015年、まだ17歳の若さでレッドブル・レーシングからF1デビューを果たしたマックス・フェルスタッペン(オランダ)もすでに24歳。
昨季はついに念願のチャンピオンを獲得し、今やすっかりレッドブルの顔となっている。
今年3月には2028年までという長期契約を結んだことが伝えられたが、しかしずっとこのチームにいるかはわからないとの発言を行って注目されている。

「僕がこのチームにいるのは、タイトルを獲得するという共通の目標で戦えるからだ。
幸い、このチームにはそうするだけの強力なリソースとマシン、それにスタッフがいる。
だから契約が終了してもさらにこのチームにいるかも知れないし、あるいはそうでないかも知れない。
2028年になっても僕はまだ31歳だし、可能性はたくさんあるよ」

またフェルスタッペンには2013年以来となるコンストラクターズ・タイトルをチームにもたらすという夢も隠していない。

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2022/05/18

アルピーヌF1、来季ドライバー決定は7月頃

Oscar Piastri (C)Alpine F1 Team
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今季ここまでランキング6位であるものの、しばしば卓越したスピードをみせるアルピーヌF1チームでは、来季のドライバー・ラインナップについて7月のイギリスGP辺りまでに決めたいとしている。

その背景には同チームのフェルナンド・アロンソの去就が影響していると言える。
チームメイトであるエステバン・オコンは2024年末までの長期契約が結ばれているため安泰だが、アロンソの契約は2022年で切れることになっている。
そのアロンソはさらに現役を続ける姿勢を強くみせているためだ。

当初はルノー・チーム時代から育成してきた2021年のF2チャンピオンであるオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)をデビューさせる計画だったとみられるが、アロンソ残留となると話は込み入ってくる。

もしチームがアロンソを残留させた場合、ピアストリは現在のレンタル先であるマクラーレン・レーシングからF1デビューを果たすことになるかも知れない。
その場合の「標的」は、今季も若いノリスに後れを取っている形のベテラン、ダニエル・リカルドということになるだろう。

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ホンダ、2022日本GPのタイトル・スポンサーに

2022日本GPロゴ (C)Honda Racing
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ホンダは、今年10月3日に決勝レースが行われる2022年F1日本GPのタイトル・スポンサーに就くことを発表した。
これにより同レースの正式名称は『2022 FIA F1世界選手権シリーズ Honda日本グランプリレース』となる。

一昨年、昨年と新型コロナウイルスの影響で開催中止に追い込まれた日本GP、すでにホンダのF1参戦は打ち切られたが、レッドブル・パワートレインズを通じてレッドブル・レーシング&アルファタウリへの供給を支援している。
また8年ぶりとなる日本人F1ドライバー(角田裕毅)の凱旋レースとなるため期待が高まっている。
なお2022年から2024年まで3年間の日本GP開催契約延長も決まっている。

*渡辺 康治(本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長)

「今年で開場60周年を迎える鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリレースのタイトルスポンサーに、このたびHondaが決定したことを大変うれしく思います。
Hondaがチームパートナーを務めるオラクル・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリをはじめとする10チーム、そしてHondaのドライバー育成プログラムHFDP出身で初の母国凱旋レースを迎える角田裕毅選手を含む20名のドライバーが世界最高峰の走りを披露する素晴らしい大会に貢献することで、日本におけるモータースポーツのさらなる振興に寄与してまいります」

*田中 薫(ホンダモビリティランド株式会社 代表取締役社長)

「このたび、鈴鹿サーキット開場60周年となる今年の日本グランプリが『Honda 日本グランプリ』の名で開催されることを大変うれしく思います。
Honda Racing School Suzuka(旧SRS:鈴鹿サーキットレーシングスクール)出身で、母国凱旋レースを迎える角田裕毅選手をはじめ、世界のトップドライバーが3年ぶりに鈴鹿サーキットに集結します。
ご来場いただく全ての皆様にお楽しみいただけるよう、準備を進めるとともに、今後も、世界中のファンに愛される鈴鹿であり続け、モータースポーツ文化の繁栄に貢献できるよう、努力を続けてまいります」

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伝統のモナコGP、来年以降も特別であり続けるか

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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1950年初開催という長い歴史を持つモンテカルロ市街地コースを舞台のF1モナコGPだが、現在の契約は2022年で満了を迎える。
そのため新しい契約について現在交渉が行われているということだが、その存在価値故に続けられてきた特別扱いがどこまで継続されるか注目されている。

伝えられるところでは、これまで免除されてきたとされる開催料の支払いを求められていて、その金額で折り合いが付いていないとのこと。
なおこれまた特例だった木曜日からスタートする変則スケジュールはすでに今年のイベントから廃止されている。

それでもマイアミやラスベガスなどアメリカらしい新しいタイプのグランプリが好評な一方、ドライバーの間からはほとんどエスケープゾーンのない危険なモナコGPにそれでも愛着を持つ者も多いという。
ちなみにモナコGP最多勝利は故アイルトン・セナの7勝、現役ではルイス・ハミルトンが3勝を記録している。

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2022/05/17

アストンマーティン、BスペックマシンをスペインGPで投入

Image (C)Aston Martin F1 Team
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アストンマーティンF1チームでは、大幅なバージョンアップを施したBスペックとも呼ばれる改良型『AMR22』を今週のスペインGPに投入する方針という。

ドイツの専門誌『アウト・ビルド・モータースポルト』によれば、スリム化されたマシン後部は見た目も大きく変更されているとのことで、今季ここまで成功しているフェラーリの『F1-75』に似た外観とのことだ。
ただローレンス・ストロール/オーナーによれば、いまウクライナ騒動により世界で物流が停滞していることから、2台分の改良が金曜日までに間に合うかは不明という。

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ウィリアムズ、ニック・デ・フリースをスペインGPフリーに起用

Nyck de Vries (C)Mercedes Motorsports
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ウィリアムズ・レーシングは今週金曜日に行われるスペインGPフリー走行1回目セッションに、メルセデスAMGチームのリザーブドライバーであるニック・デ・フリース(27歳:オランダ)を起用することを明らかにした。
マシンはアレクサンダー・アルボンの『FW44』になる予定。

デ・フリースは『ARTグランプリ』から参戦した2019年のF2チャンピオン、当時のチームメイトはニキータ・マゼピン、またランキング2位はニコラス・ラティフィだった。
今季はフォーミュラEにメルセデス・チームから参戦している。
今回の起用は将来的な意味合いもあるとみられ、デ・フリース本人゛はかりでなく、同チームにとっても重要なものになりそうだ。

なお今シーズン、F1チームは少なくとも2回フリープラクティスで若手ドライバーを乗せることが義務付けられている。

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ウィリアムズ、F1参入予定アウディとの提携に意欲

Williams Factory (C)Williams F1
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いずれもVW(フォルクスワーゲン)グループのアウディ&ポルシェは、共にF1レギュレーションが大きく変更される2026年シーズンからのF1参入が確実視されているが、そのうちのアウディとの提携にウィリアムズが強い関心を示している。

これは元そのフォルクスワーゲンでモータースポーツ部門の責任者としてWRC(世界ラリー選手権)などで成功を収めた現ウィリアムズ・レーシングのヨースト・カピート代表が明らかにしたもの。
ウィリアムズはかつてプライベートチームの雄としてフォードやホンダ、やルノーらのワークス待遇チームとしてタイトルを獲得してきた。
ただアウディ側は既存チームを買収するなどして、自らワークスチームを形成しての参戦を計画しているとみられ、合意できるかは不明。

なおポルシェについてはレッドブルと組むのが有力視されているが、アウディの交渉相手としては他にマクラーレンやアストンマーティン、ザウバー(現アルファロメオ)らの名前が挙げられている。

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2022/05/16

マグヌッセン(ハース)、母国企業とシミュレーター開発

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
ハースF1チームのケビン・マグヌッセンが、母国デンマークの企業と協力してF1シミュレーター開発に挑んでいることが伝えられた。

マグヌッセンによれば、F1シミュレーターは数多くあるものの、それらはほとんど現実のF1ドライビングを再現できていないのだという。
それは、実際にF1マシンをドライブしたことのない人間が開発にあたっているためという。

「レース経験がない素人が本物のドライビングを再現できる訳がない。
だから僕はプロのF1ドライバーとしての経験と感性で本格的なF1シミュレーターを造り上げたいんだ」と、2代目F1ドライバー。

ジュニア育成ドライバーとしてマクラーレン・チームに在籍した頃からシミュレーターの開発に携わったというマグヌッセンは、これまでにない本格的なシミュレーターをデンマークから送り出したいと意欲をみせている。

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アンドレッティ・グローバルのF1参入に抵抗の声

Andretti Global F1 Image (C)Andretti Autosport
すでにルノー製パワーユニットを確保したとされるアンドレッティ親子による2024年シーズンからのF1新規参入計画だが、いまだに既存チームの抵抗に遭い、進捗していないようだ。

F1は現在全10チーム体制で落ち着いているが、これが11チームに拡大した場合、もしF1全体の収入が変わらなければ、分配は1チームあたり現在の10分の一から11分の一に減少することになる。
そこでFIA(国際自動車連盟)とアンドレッティ・グローバルはそうした場合の減少分を補填する姿勢をみせているが、チーム拡大によるメリツトが証明されてないとしてなおメルセデスAMGなどトップチームの了承は得られていないのだという。
なおF1のコンコルド協定では参戦チームは最大12までと合意されている。

マイケル・アンドレッティがかつてマクラーレン・チームからF1参戦した際にもみられたF1の閉鎖性が再び持ち上がっているようだ。

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アルピーヌF1、「アロンソへのペナルティ」に不満示す

Fernando Alonso (C)Alpine F1 Team
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アルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソは、マイアミGP決勝レース中にシケインをショートカットしたとしてレース結果に5秒をプラスするタイム・ペナルティを科せられたが、これが不当なものであるとして同チームはFIA(国際自動車連盟)に検証を求める構えを示している。

当時中団グループでバトルを演じていたアロンソだが、シケインでブレーキングをミスをしてショートカット、順位の変動はなかったがタイムを短縮して利益を得たとして直後のストレートでスロットルを戻して調整したという。
しかしレーススチュワードは上記のペナルティを通告、これにより9位でゴールしたアロンソは11位に転落、ノーポイントに終わる結果となった。

同チームのオットマー・サフナウアー代表は「短縮されたのは実質1秒にもならないものなのに、5秒ものペナルティは重すぎる。
それにスチュワードはデータの確認にも来なかったし、事前の通知もなく一方的にペナルティ科した上に、何ら釈明の機会も与えられなかったのは理解できない」と、不満を示した。

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2022/05/15

オスカー・ピアストリ、カタールでアルピーヌF1テスト

Oscar Piastri (C)Alpine F1 Team
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前身であるルノー・チーム時代から育成ドライバーとして成長を手助けしてきたオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)を、現アルピーヌF1チームがリザーブドライバーとして2日間に渡るテストを行った。
場所はカタールGPの開催地であったロサイル・サーキットで、マシンは規定により昨年仕様の『A521』が使われたという。

2021年のF2チャンピオンであるピアストリは、逸材としてその才能が高く評価されているものの今季のF1シートに空きがなく昇格はならなかった。
来季はアルピーヌF1のレースドライバー昇格が目されていたが、ここに来てアロンソの契約延長が現実味を帯びていて、その場合にはマクラーレン・レーシングでおそらくはリカルドの後任としてレンタルを念頭にこちらでもリザーブドライバーとして登録されている。

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マクラーレン、メルセデスを継承してフォーミュラE参戦

Mercedes Formula-E (C)Mercedes Motorsport
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マクラーレン・レーシングは、メルセデスのフォーミュラEチーム『メルセデスEQフォーミュラE』を継承し、2022/2023年シーズンからFIA(国際自動車連盟)のフォーミュラE世界選手権に新規参戦することを正式発表した。
ドライバーなど具体的なチーム体制については今後発表するとのこと。

マクラーレンはこの参戦について、レーシングチームとしての持続可能性の旅を加速し、新しく、より多様なグローバルオーディエンスに到達するという目標を反映したものとしいる。
なおこれによりマクラーレンはF1、インディカー・シリーズ、エクストリームE、eスポーツに加えての参戦となる。

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ベッテル(アストンマーティン)にインディカーからオファー

S.Vettel & F.Alonso (C)Redbull Racing
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最近では元F1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソがインディカー・シリーズに挑戦したことが話題になったが、今度は同じく元チャンピオンのセバスチャン・ベッテルにも同シリーズからオファーがあることがわかった。

かつてレッドブルのエースとして4回のチャンピオンに輝いたベッテルだが、現在のアストンマーティンではマシンに戦闘力を欠き、思うような戦績が挙げられずに苦戦が続いている。

こうしたオリバー・グレイにインディカー・チームからのオファー、本人も満更関心がないとは言えなさそうに見える。
ただF1のようなロードコースは得意としても、アロンソの場合がそうであったようにF1ドライバーにはオーバルコースに適応できるかが懸念されるところ。
ちなみにやはりF1から転向した佐藤琢磨はオーバルレースの頂点であるインディ500で勝利を重ねている。

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2022/05/14

フェラーリ、モンツァで非公開テスト敢行

Ferrari Test
今シーズン戦闘力を回復、目下レッドブル・レーシングと激しい首位争いを演じているフェラーリ・チームが、非公開でプライベートテストを行ったことがわかった。
シーズン中のテストは禁じられているため、例によってプロモーション活動の一環である『フィルミングデー』を使用してのもの。

表向きはウクライナ騒動の影響によるロシア・スポンサーの排除で『カスペルスキー』ブランドのロゴを外したものの撮影とされているが、その警備状況からも今シーズンの戦いを想定したものであるのは明らか。

スペインGPに向けたバージョンアップをテストしたとみられ、シャルル・ルクレールの手により規定上限の17ラップ、100キロ以内を走破したとされる。

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リカルド(マクラーレン)、軽量化がドリンクの量にまで

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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今シーズン、F1はどのチームもレギュレーション変更による重量の増加によりマシンの軽量化に追い込まれているが、マクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドによればそのしわ寄せはドリンクの量にまで及んでいるそうだ。
ところが今回のマイアミGPでは決勝レース中の気温が36度にまで上昇、路面温度は50度以上にまで達したということで、コクピット内の暑さも容易に想像がつく状況となった。

これについてリカルドは、「とにかく今回のレースは暑かったね。
ところが今年のマシンでは軽量化が金科玉条のごとく優先されているから、ドリンクの量まで削られているんだ。
ボトルには最大3リッターくらい入る筈だけど、実際にはもっとずっと少ない量しか入れられてないよ。
だからレース中に脱水症状になってしまい、最後はもうフラフラさ。
これから夏休みになっていくんだもの、今から心配だよ」と、吐露した。

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マイアミGP主催者、シケイン不評に「必要ならコース改修も」

Miami GP Scene C)Pirelli Motorsport
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巨費を投じてアメフトのNFLハードロック・スタジアム内にF1サーキットを出現させたアメリカらしいマイアミGPだが、初開催とあってドライバーらからは様々な異論が呈された。
これについて同グランプリの責任者を務めるトム・ガーフィンケル氏は、「必要ならコース改修も受け入れる」と、さらなる出費にも対応する姿勢をみせた。

とれわけ不評なのはスピードを落とさせるために設けたとされるシケイン。
優勝したフェルスタッペン(レッドブル)も「縁石が高すぎてマシンやドライバーに衝撃を与えるし、エスケープゾーンもないので多重事故を誘発する」と、その危険性を指摘した。
これにはルクレール(フェラーリ)など一部を除いて大多数のドライバーが意見を一にしていて、他サーキットのシケインは異なりすこぶる評判が悪いようだ。

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趣向凝らした初開催マイアミGPは、大赤字

Miami GP (C)Scuderia Alphatauri
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初開催となったF1マイアミGPの収支がかなりの赤字になったことがわかった。
同グランプリの開催責任者であるトム・ガーフィンケル/CEOは、次のように説明している。

「実際のところ、今年のイベントが赤字になるとは、半年前には思っていなかったね。
しかし今では、新しいグランプリをカレンダーに載せ、実際に開催まで漕ぎ着けるには想像以上のドルが掛かることを身に沁みて知ったよ。
とはいえ、契約は10年という長期のもので、いまジタバタ騒ぐ類のものではない。
今年は黒字を出せなかったとはいえ、これから好転していけばいい」と、余裕。

実際の国際映像では、偽物の港に豪華ヨットを浮かべたり、プールでは人魚が泳ぐなとF1とは直接結び付かない演出も目立ったマイアミGP。
また世界中のVIPをすべて集めたような多人数のゲストの招聘にも、かなりのコストが掛かった筈。

ただ実際にこのコースで戦ったドライバーらからは、路面やコース施設の改善を求める声が高まっていて、できればこちらに優先して費用を掛けて欲しいものだ。

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2022/05/13

コルトン・ハータ、マクラーレンからデビューも

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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これまで優勝8回を数えるベテランのダニエル・リカルド(マクラーレン)だが、今シーズンここまで5回の予選すべてで若きチームメイトのランド・ノリスの後塵を拝すなど、苦闘が続いている。

これを受け、イギリス国内では2023年の契約終了を待たず、リカルドが放出される可能性があると報じられた。
そしてその場合の後任として、インディカー・シリーズで活躍するコルトン・ハータ(21歳:アメリカ)の名前が挙げられているという。
ハータはアンドレッティ親子がF1参戦した場合のアンドレッティ・グローバルのドライバー候補に挙げられていたが、こちらのF1参戦計画は進捗をみせていないのが実状。

マクラーレン・レーシングではハータが今シーズン中に昨季マシン『MCL35M』でテストを行うことをすでに明言している。

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ハミルトン(メルセデス)、「ドライバーは情報不足」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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F1初開催となったマイアミGP決勝レースで、5位のラッセルに続いて6位でフィニッシュしたメルセデスAMGチームのハミルトンだが、チームメイトの健闘を讃える一方でレース戦略で劣ったことを主張した。

それによれば初体験のこのレースをミディアムタイヤでスタートしたハミルトンに対し、ラッセルはハードタイヤを選択。
このため最初のスティントを長く走ったラッセルはセーフティカーが導入されたタイミングで最初のタイヤ交換ができたせいで順位を上げることができた。
一方、ハミルトンのほうは2度目のストップをするかどうかの判断を、チームから無線で尋ねられたという。

結果的にそのままステイを選択したハミルトンは終盤にペースが落ちたことにより、チームメイトに先行を許すこととなった。
これについて元王者は「ドライバーはギャントリーのように他チームの状況などすべての情報を持っている訳ではない。
ドライバーにすべてを判断させるな」と、不満を示しているという。

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フレイタス/レースディレクター、スペインGPでF1デビューへ

Checker Image (C)Redbull Racing
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文字通りレースをコントロールするコントロールタワーの責任者であるF1レースディレクターに、次戦スペインGPからいよいよエドゥアルド・フレイタス氏がデビューすることになりそうだ。

F1では昨季最終戦のアブダビGPでの混乱を受け、これまで務めていたマイケル・マシ氏が事実上の更迭を受けたため、今シーズンからエドゥアルド・フレイタス氏とニールス・ウィティヒ氏の二人が交替で務めることになった。

WEC(世界耐久選手権)のレースディレクターも務めるフレイタス氏はこれまでウィティヒ氏に職を託してきたが、スペインGPから初登場する見通しとなったもの。
ポルトガル出身の同氏はこれまでツーリングカーからスポーツカー、耐久レースなど経験、信頼を集めているが、F1はこれが初めてということになる。

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2022/05/12

クラッシュのオコン(アルピーヌF1)、ウォール不備を訴え

Esteban Ocon (C)Alpine F1 Team
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今回行われたマイアミGPのフリー走行3回目セッション中、開始15分でウォールにヒットしてマシンを大破したアルピーヌF1のエステバン・オコンが、クラッシュした13コーナーのウオールについてその不備を訴えた。

「僕がクラッシュした13コーナーには他のコーナーのようなテックプロバリア(衝撃吸収イタプのウォール)が設置されていなかったんだ。
そのため僕がクラッシュしたときの衝撃は実に51Gにも達したそうだ。
なにしろシャシーがひび割れたほどだったんだからね」と、オコン。

オコンがさらに訴えているのは、同じ場所で金曜日にクラッシュしたサインツ(フェラーリ)がそのことをドライバーズ・ブリーフィングですでに訴えていたということ。
「対応していればその後のクラッシュは被害を最小限にできていた筈だ」と、オコン。
結果的にオコンはマシンの修復に時間が掛かり、その後の公式予選には出走できなかった。

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フェルスタッペン(レッドブル)、表彰台獲得の歴代トップ10入り

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、マイアミGPの優勝で表彰台獲得の歴代トップ10入りを果たしたことが確認された。

2015年に当時17歳の若さでF1デビューしたフェルスタッペンは、翌年のスペインGPで初優勝、まだ18歳の時だった。
以来、前回のロマーニャGPの優勝でチームの先輩でもあるデビッド・クルサードに並んでいた。
そして今回のマイアミGPで自身通算63回の表彰台を獲得、このうち優勝は23回となつている。

ちなみに最多の表彰台記録は183回のルイス・ハミルトン、2位ミハエル・シューマッハ(155回)、3位セバスチャン・ベッテル(122回)、4位アラン・プロスト(106回)、5位キミ・ライコネン(103回)、6位フェルナンド・アロンソ(98回)、7位アイルトン・セナ(80回)、8位ルーベンス・バリチェッロ(68回)、9位バルテリ・ボタス(67回)、そしてフェルスタッペンの63回となっている。

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メルセデスAMG、『W13』コンセプト見直しの可能性も

Mercedes W13 (C)Mercedes Motorsports
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開幕からすでに5戦を終え、いまだにフェラーリ&レッドブルらの後塵を拝するランキング3位に甘んじているメルセデスAMGチームでは、今季、満を持して送り出した『W13』の開発コンセプト見直しの可能性も否定していない。

同チームを率いるトト・ウォルフ代表は、「まずはこの現状を冷静に分析することが優先される。
そのためシーズン前テストが行われた同じバルセロナ・サーキットで行われる次のスペインGPで、今シーズン当初のマシンと今回新たに改善してバルセロナに持ち込むマシンとをデータ比較する予定だ。
その上で必要が認められれば今シーズンの開発ポリシーを見直すことになる可能性もわれわれは否定しない」と、説明した。

『W13』は特徴的なサイドポンツーンが採り入れられるなど画期的なコンセプトを披露したが、グリップ不足や激しいポーポシングに見舞われるなどドライバーに難しいコントロールを強いる状況が続いている。
なお同チームがこのまま今季ランキング3位以下ということになれば、実に2012年(5位)以来10年ぶりの不振ということになる。

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2022/05/11

レッドブル、セルジオ・ペレスとの契約交渉開始か

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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現在ランキング2位で、現在首位を走るフェラーリ・チームを激しく追うレッドブル・レーシングでは、単年契約であるセルジオ・ペレスとの契約延長について交渉を開始すると伝えられている。

レッドブルではエースのマックス・フェルスタッペンがすでに長期契約を結んでいるのに対し、チームメイトは単年契約が続いていて、健闘続くペレスも例外ではない。
ただレッドブル・グループでは現在アルファタウリで走るピエール・ガスリーが再昇格を窺っている他、フェルナンド・アロンソ(現アルピーヌ)の名前も挙がるなど情勢は見通しが困難な状態。
ペレスとの契約延長が首尾よく成立するかは、さらにシーズンの行方を見守る必要もありそうだ。

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F1、巨費を投じてラスベガスに広大な土地を確保

Carlos Reutemann/1981 US Grand Prix Las Vegas
(C)Williams F1
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2023年、実に1982年以来となるF1グランプリ開催が決まったアメリカを代表する娯楽都市ラスベガスだが、そのコースレイアウトではパドックを設置する場所が離れていて問題があると指摘されていた。

これを解消するため、F1はコースに近接した場所に広大な土地を購入したことを明らかにした。
ただコースはラスベガスでも巨大カジノが並ぶストリップと呼ばれる繁華街に位置するため、その購入費用はおよそ2億4千万ドル(約312億円)にも上ると伝えられている。

なおラスベガスでのレースは史上初の土曜深夜スタートのレースになることが伝えられている。
それによれば、ラスベガスGPのスタートは現地時間で土曜深夜の22時を予定。
これはイギリス時間で日曜日の朝6時、日本時間では日曜日の15時となる(サマータイムの場合イギリスで日曜日の朝5時、日本時間では日曜日の14時)。

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ストロール(アストンマーティン)、「ピットからの入賞は望外の結果」

Lance Stroll (C)Aston Martin F1 Team
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予選終了後に燃料系のトラブルが判明、チームメイトのベッテルと共にパルクフェルメからの作業のため日曜日の決勝レースを共にピットレーンスタートを余儀なくされたアストンマーティンF1チームのランス・ストロールだったが、結果は11位でフィニッシュ。
その後9位のアロンソ(アルピーヌ)がペナルティで降格したため10位に昇格、うれしい今季2度目のポイント獲得を果たした。

これについてストロールは「厳しいレースだった。
それでなくてもピットレーンスタートなのに、レースでもオーバーテイクが簡単なほど速くはなかったからね。
チャンスになったのはセーフティカーが出た時に採ったピット戦略が当たったこと。
再スタートも上手くいったし、ポイントが獲得できて良かった。
なにしろ入賞と圏外では全然違うからね」と、喜びを表した。

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2022/05/10

マイアミGPの最速ピットストップはレッドブル・レーシング

Pitstop Image (C)Redbull Racing
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8日(日)行われたマイアミGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、この賞の常連レッドブル・レーシングのクルーだった。

それによれば最速は27周目にセルジオ・ペレスを2.33秒の作業でコースに復帰させた際のもの。
今回の2位はストロール(アストンマーティン)の2.45秒、3位はフェルスタッペン(レッドブル)の2.49秒。

なおこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に再び選ばれたのは、予選のミスで2列目3番手からスタートしながらもみごと優勝を飾ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。
またボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワード』も同じくロマーニャGPに続いてフェルスタッペンが獲得した。

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PU関連のセンサー故障だった、ペレス(レッドブル)

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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マイアミGP決勝レース終盤、当時4番手を走りながら表彰台を獲得すべくフェラーリのサインツを追い上げていたレッドブル・レーシングのペレスだが、逆に突然のパワーダウンを緊急無線で訴えた。

チームはそのまま走り続けることを指示し、最終的にはリタイヤすることもなく4位のままフィニッシュできたものの、ペレスは「トラブルは2ラップに渡って続き、合計30秒ほどロスした」と、訴えた。

これについてクリスチャン・ホーナー代表は、トラブルの原因がPU(パワーユニット)のセンサーの一つの故障だったとして、今後HRC(ホンダ・レーシング)と協議しながらトラブルの再発防止に努めると説明している。
残念ながら今シーズンのレッドブルは燃料系などエンジン周辺でトラブルが多発していて、タイトル獲得のためにも早急な対策が求められる。

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マイアミGPの過剰な演出に不評の声も

 Image
5月8日(日)行われたアメリカで2番目となるマイアミGPは、ヨーロッパを基盤として繋がれてきたF1とは異なり、あらゆる面で娯楽の国アメリカらしい趣向を懲らしたものだった。

その一つであるレース後の表彰式では、ウィナーであるマックス・フェルスタッペンを乗せたオープンカーを、青いパトライトを点灯させた派手な警察の大型バイク2台で先導してハードロック・スタジアム内に設置された表彰台まで送り届けるというもの。

しかしこの演出にはドライバーだけでなく多くのチーム関係者だけでなく、SNSを通じて世界のファンからも不評の声が続出した。
ちなみにこの間に優勝したレッドブル・レーシングの幹部や2-3位となったルクレール&サインツらは、歩いて移動していたとのこと。

過剰な演出と指摘する人の中には、来シーズンからまた復活開催が決まっているラスベガスGPの心配までされているようだ。

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2022/05/09

フェルスタッペン、著名人が数多く訪れたマイアミグランプリで、ルクレールとの闘いを制す (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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FORMULA 1 CRYPTO.COM MIAMI GRAND PRIX 2022 – SUNDAY

THE RACE TYRE STORY
レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、今シーズン 3 回目の完走で 3 勝目を挙げました。 P Zeroイエロー・ミディアムタイヤで 3 番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、 P Zero ホワイト・ハードタイヤへ交換する 1 ストップ戦略で初開催のマイアミグランプリを制しました。同様の戦略を使用して、フェラーリのシャルル・ルクレールが 2 位に、同じくフェラーリのカルロス・サインツが 3 位に続きました。マイアミを象徴するマイアミ・ド ルフィンズ のスタジアム前で行われた表彰式において、表彰台の 3 名に特製のピレリ・アメリカンフットボール・ヘルメットが授与されました。

レース前は 2 ストップ戦略が最速と予測されていましたが、 スタートタイヤの主流となったミディアムタイヤを 性能を犠牲にすることなくマネージしてオープニングスティント の周回数を 伸ばしたドライバーたちは、ハードタイヤ へ交換する 1 ストップ戦略で完走することができました。 ハードタイヤでスタートしたわずか 4 名中の最上位 ドライバーは、メルセデスのジョージ・ラッセルでした。 12 番グリッドからスタートしたラッセルは、 40 周目にミディアムタイヤへ交換する戦略で 5 位を獲得しました。

レース終盤、少ない ピットストップロスタイム でタイヤ交換を可能にするバーチャル・セーフティーカーとセーフティーカー導入が 発生しました 。ラッセルとレッドブルのセルジオ・ペレスなどがこの機会を活かし、ペレスは 2 ストッパー中最上位の 4 位でフィニッシュしました。
高温の天候が続きましたが、前日までよりは暑くない気温 34 ℃、路面温度 48 ℃の コンディションの下でレースがスタートし ました。湿度が高く、雨のリスクも予測されていましたが、レース中の降雨はありませんでした。

HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
• ハードハード C2C2:: 大半のドライバーが第大半のドライバーが第22スティントで使用しました。表彰台のスティントで使用しました。表彰台の33名はフィニッシュまで走名はフィニッシュまで走行した中、数名のドライバーはセーフティーカー導入周回中にフレッシュなタイヤへ交換しました。行した中、数名のドライバーはセーフティーカー導入周回中にフレッシュなタイヤへ交換しました。いずれにしても、ハードタイヤは素晴らしいスピードと一貫性を示しました。フェルスタッペンは、レいずれにしても、ハードタイヤは素晴らしいスピードと一貫性を示しました。フェルスタッペンは、レース終盤にハードタイヤでファステストラップを記録しました。ース終盤にハードタイヤでファステストラップを記録しました。
・ミディアム C3: 44名以外のドライバーがミディアムでスタートしました。大きなペースマネージの必要名以外のドライバーがミディアムでスタートしました。大きなペースマネージの必要なく予測よりも長いスティントを可能にし、なく予測よりも長いスティントを可能にし、11ストッパー成功の鍵となるなど、レースで最も注目されストッパー成功の鍵となるなど、レースで最も注目されたコたコンパウンドとなりました。ンパウンドとなりました。多くのドライバーが、ミディアムでレースの半分近くを走行しました。多くのドライバーが、ミディアムでレースの半分近くを走行しました。
・ソフトソフト C4C4:: スタート時に使用したドライバーはいませんでした。また、表彰台のドライバーは使用スタート時に使用したドライバーはいませんでした。また、表彰台のドライバーは使用しましませんでしたが、せんでしたが、セーフティーカー導入周回終了後のセーフティーカー導入周回終了後の「スプリント」レースの局面において、「スプリント」レースの局面において、ソフトのソフトの登登場機会が訪れました。最後方からスタートしたアルピーヌのエステバン・オコンは、唯一のハードか場機会が訪れました。最後方からスタートしたアルピーヌのエステバン・オコンは、唯一のハードからソフトへ交換したらソフトへ交換した11ストッパーとなり、ポイント獲得圏内でフィニッシュしました。ストッパーとなり、ポイント獲得圏内でフィニッシュしました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「レース前には2ストッパーが最速と予測していましたが、ここマイアミでタイヤが力強い性能を発揮したことから、レースは1ストップ戦略の方向へと動きました。今日の気温が昨日までよりも低かったことも、この流れに寄与しました。おそらくセーフティーカー導入のリスクも考慮して、各チームはオープニングスティントの周回数を伸ばしましたが、セーフティーカー導入は、ほぼ全員が必要なピットストップを行った後のレース終盤でのみ発生しました。この機会を活かしてピットストップを行った数名のドライバーたちは、全3種類のコンパウンドをレースで使用しました。フェルスタッペンは、ルクレールとの闘いを制し、終盤に多くのラップを走行したハードタイヤでファステストラップを記録しました。開催が待ち望まれていたマイアミグランプリでのエキサイティングなフィニッシュとなりました。表彰台のドライバーたちが、特製のピレリ・アメリカンフットボール・ヘルメットを喜んでくれたことと思います」

ピレリジャパンプレスリリース

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アロンソ(アルピーヌ)にペナルティ・ポイント

FIA
マイアミGPのレーススチュワード(審査委員)は、8日(日)に行われた決勝レース中の14コーナーでのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のコース外走行について、不当なゲイン(利益)を得たとしてペナルティ・ポイント1点を科したことを明らかにした。
なおアロンソには別途、レース中に5秒のタイムペナルティが科せられている。

アロンソはこれが過去12か月で計3点目のペナルティ・ポイント。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになっている。

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角田裕毅(アルファタウリ)、「自分が一番ガッカリ」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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初開催マイアミGPを今季最高となる9番グリッドからスタートしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅だったが、結果は想定外の12位(*)。

前戦ロマーニャGPでは首尾よく行ったオープニングラップで逆に順位を落とすとその後もペースが上がらずズルズルと後退。
やむなく早期にタイヤ交換に挑んで最後尾に落ちた後も、ほぼ残りすべてを最終ランナーとして走り続ける不本意なレースとなった。

これについて角田は「予選が上手くいっただけに今日のパフォーマンスには自分自身が一番ガッカリしているよ。
レース中ずっと本来のペースを取り戻すことができず、順位は下がるばかりでフラストレーションが溜まる一方だった。
不調の原因を次戦までに突き止めなければならないね」
フリー走行1回目セッションからの組み立てが順調だっただけに悔やまれる決勝日となった。

*なお、13位でフィニッシュした角田だったが、リカルド(マクラーレン)が5秒のタイムペナルティを受けたため12位に変更となった。

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初開催マイアミGPはフェルスタッペン(レッドブル)が制す

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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5月08日(日)15時30分(日本時間:翌4時30分)から2022年F1第5戦マイアミGPの決勝レースがNFLハードロック・スタジアムに造られたマイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台に全57周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は31度、路面温度45度、路面はドライコンディションとなっている。

なお、フリー走行でクラッシュ、予選を走れなかったオコン(アルピーヌ)もレーススチュワードから最後尾からのスタートが認められている。
またアストンマーティンは燃料系のトラブルが見つかり、対策作業を採ったためベッテル&ストロールは共にピットレーンスタートとなっている。

スタートでフェルスタッペンがサインツをかわして2番手に上がる。
後方ではアロンソが今回も順位を上げている。
概して予想通り奇数列スタートのほうがグリップが良かったようだ。
7周目、周冠宇(アルファロメオ)がマシントラブルかガレージに戻って早くも戦列を去った。
9周目、フェルスタッペンがホームストレートでルクレールを抜いて首位に立つ。
アルファタウリ勢はガスリーが7位のポジションをキープする一方、角田裕毅はズルズルと順位を落とし、13位まで下がったところでたまらずピットイン、最後尾まで下がる。
35周目、ポジションを争い続けていたハースF1でシューマッハがこれまで後塵を拝してきた僚友マグヌッセンの前に出る。
41周目、ノリス(マクラーレン)とガスリー(アルファタウリ)が接触、ノリスのマシンは右後部を大破してストップ、セーフティカーとなる。
バスケットボールを模した特注ヘルメットで臨んだノリスだったが、会心のダンクシュートを決めることにはならなかったようだ。
なおアロンソにこれより前のガスリーとのバトルの際の接触で5秒のタイムペナルティが通告された。
47周目レース再開。
車間が詰まったことにより各所で壮絶なバトルが繰り広げられる。
53周目、シューマッハとベッテルが接触、イエローコーションに。
9位だったシューマッハはポイント獲得目前で最後尾まで後退、ベッテルはリタイヤを余儀なくされた。

57周の初開催マイアミGPを制したのは3番グリッドからスタートのフェルスタッペン(レッドブル)。
前戦ロマーニャGPに続く連勝で今季3勝目、自身通算23勝目を記録した。
2位にレース再開後フェルスタッペンを猛追したがわずかに届かなかったポールスタートのルクレール(フェラーリ)。
以下、3位にこちらはペレスの猛攻を凌いだサインツ(フェラーリ)、4位ペレス(レッドブル)、5位ラッセル(メルセデス)、6位ハミルトン(メルセデス)、7位ボタス(アルファロメオ)、8位オコン(アルピーヌ)、9位アロンソ(アルピーヌ)、10位アルボン(ウィリアムズ)までが入賞。
11位リカルド(マクラーレン)、12位ストロール(アストンマーティン)、13位角田裕毅(アルファタウリ)、14位ラティフィ(ウィリアムズ)、15位シューマッハ(ハース)、16位マグヌッセン(ハース)と17位ベッテル(アストンマーティン)は実質リタイヤだがここまでが完走扱い。
リタイヤはガスリー(アルファタウリ)、ノリス(マクラーレン)、そして周冠宇(アルファロメオ)の3台だった。
F1次戦は5月22日(日)スペインGPが予定されている。

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2022/05/08

アルボン(ウィリアムズ)、ピットレーン速度違反

 FIA
マイアミGPのレーススチュワード(審査委員)は、フリー走行セッション中、アレクサンダー・アルボンにピットレーン速度違反があったとして、ウィリアムズ・レーシングに800ユーロ(約11万円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによれば、ピットレーン速度は制限80キロのところ今回アルボンは87.6キロで走行したとのこと。
なおレギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。

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「予選は上手くいった」と、角田裕毅(アルファタウリ)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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前戦ロマーニャGPでの善戦に続き、今回初体験のマイアミGPでも好パフォーマンスの再来を狙ったスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、今朝行われた公式予選で今季初めてQ3進出を果たすなど健闘、今季最高位となる9番グリッドを獲得した。

マシンを降りた角田は「初日は初めてのサーキットでマシン・パランスを取るのにちょっと苦労したけれど、周回を重ねる毎に良くなったよ。
それでもこのコースはとてもトリッキーなので予選は神経を集中させてアタックしたんだ。
ライバルとのタイム差はとても小さいものだったけれど、結果的にQ3に進出できたことは正直うれしい。
でも大切なのは明日だから、またこれからエンジニアとデータを分析して準備をするつもりさ」

明日の決勝レースでは今季3度目のポイント獲得を狙う。

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初のマイアミGP予選、ルクレール(フェラーリ)がPP獲得

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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5月07日(土)16時(日本時間:翌5時)からマイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台に2022年F1第5戦マイアミGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は曇り、Q3開始時の気温は32度、路面温度は50度、コースはドライコンディションとなっている。

1回目のアタックではポールの位置にいたフェルスタッペンだが、最後の周回で小さなミスがあったかさらなるアタックを断念。
一方、1回目で2-3番手だったフェラーリ勢が最後さらにタイムを短縮してフェルスタッペンを逆転してみせた。
マイアミGP初代のポールポジションに輝いたのは1'28.796のルクレール(フェラーリ)で、オーストラリアGP以来となる今季3回目、自身通算12回目の記録となった。
2位僚友のサインツ(フェラーリ)でルクレールとは0.190秒差だった。
3位フェルスタッペン(レッドブル)、4位ペレス(レッドブル)、5位ボタス(アルファロメオ)、6位ハミルトン(メルセデス)、7位ガスリー(アルファタウリ)、8位ノリス(マクラーレン)、9位角田裕毅(アルファタウリ)、そして10位がストロール(アストンマーティン)となった。

角田は2戦連続しての予選チームメイト凌駕はならなかったが、今季初となるトップ10圏内のグリッドで、さらなるポイント獲得を狙うこととなる。
マイアミGP決勝レースは8日(日)15時30分(日本時間:翌4時30分)から全57周で行われる。

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予選Q2、アルファタウリ勢揃ってQ3進出決める

引き続きマイアミGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
昨年までの『Q2でベストタイムを記録したタイヤが決勝レースのスタートタイヤ』という条項は廃止されている。

1回目の走行ではフェルスタッペン&ペレスのレッドブル勢がフェラーリの2台を上回る。
2度目のアタックを終え、Q2トップはルクレール(フェラーリ)の1'29.130。
2番手フェルスタッペン(レッドブル)で1'29.202、3番手ノリス(マクラーレン)、4番手ペレス(レッドブル)、5番手サインツ(フェラーリ)、6番手ボタス(アルファロメオ)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手ストロール(アストンマーティン)、9番手角田裕毅(アルファタウリ)、そして10番手ガスリー(アルファタウリ)までがQ3進出。

ここでの敗退はアロンソ(アルピーヌ)、アロンソのQ2敗退は今季初。
ラッセル(メルセデス)、ベッテル(アストンマーティン)、リカルド(マクラーレン)、そしてシューマッハ(ハース)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)8番手で突破

5月09日(土)16時(日本時間:翌5時)からマイアミGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は33度、路面温度は53度、コースはドライコンディションとなっている。
なおフリー走行3回目でクラッシュしたオコン(アルピーヌ)のマシンはシャシーにまで損傷が及んでいるということで残念ながら予選出走はできないとのことだ。

懸念された通り、セッション終盤はコース上にマシンが並び、トラフィック状態に。
トップタイムはルクレール(フェラーリ)で1'29.474。
これに1'29.836のフェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
3番手ペレス(レッドブル)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手アロンソ(アルピーヌ)、7番手ストロール(アストンマーティン)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手ラッセル(メルセデス)、10番手リカルド(マクラーレン)、11番手シューマッハ(ハース)、12番手ベッテル(アストンマーティン)、13番手ノリス(マクラーレン)、14番手ガスリー(アルファタウリ)、15番手ボタス(アルファロメオ)まで゛かQ2進出を決めた。
ここでの敗退はマグヌッセン(ハース)、周冠宇(アルファロメオ)、アルボン(ウィリアムズ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、そして走れなかったオコン(アルピーヌ)の5台となった。

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フリー3回目、ペレス(レッドブル)がトップタイム

Miami Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月09日(金)13時(日本時間:翌2時)からマイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台に2022年F1第5戦マイアミGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
路面を一部改修したということだが路面温度はすでに50度まで上昇している。

開始約15分でオコン(アルピーヌ)が13コーナー先でラインから外れスピン・クラッシュ、ウォールにヒットしマシン後部を大きく損傷した。
セッションは赤旗中断に。
13分後にセッション再開、時間を惜しんで各車一斉にコースイン。
残り20分となって各車予選に向けたアタックラップに。
前日の遅れを取り戻そうと積極的な走行をしていたフェルスタッペンがシケインで縁石に弾かれ4輪ロック、幸いクラッシュハム免れた。

トップタイムはペレス(レッドブル)で1'30.304、2番手ルクレール(フェラーリ)の1'30.498、以下3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手アロンソ(アルピーヌ)、5番手ベッテル(アストンマーティン)と元チャンピオンが続き、6番手シューマッハ(ハース)が健闘、7番手サインツ(フェラーリ)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手アルボン(ウィリアムズ)、10番手ノリス(マクラーレン)となった。
アルファタウリ勢は角田11番手でガスリーの16番手を上回った。
この後、16時(日本時間:翌5時)から注目の公式予選が行われる予定となっている。

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2022/05/07

フェルスタッペン(レッドブル)のトラブルは油圧系

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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初開催のマイアミGPフリー走行初日、1回目セッションは3番手タイムを記録したものの続く2回目セッションではマシントラブルから満足に周回することができず、まさかのノータイムに終わったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、トラブルがハイドロリック系の問題であったことを明かした。

1回目セッションで右リヤタイヤをわずかにウォールにヒットさせたため、大事を取ってギヤボックス交換を決めたチームは、2回目セッションが始まってもまだガレージで交換作業中。
やっと終えてフェルスタッペンをコースに送り出したものの、すぐさまドライバーから「ステアリングが重い」と無線で訴えがあった。
ピットに戻るよう指示されたフェルスタッペンだが、帰還中に右リヤタイヤ部から煙を上げて心配された。
作業にミスがあったことも考えられそうだ。

幸い修復可能ということだが、フェルスタッペンは限られた2日目のフリー走行でマシンをセットアップする羽目に追い込まれた。

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フリー2回目、ラッセル(メルセデス)復活のトップタイム

Miami Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月08日(金)17時30分(日本時間:翌6時30分)からマイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台に2022年F1第5戦マイアミGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は32度、路面温度42度と高いがそれでも1回目より低下、コースはドライコンディションとなっている。

フリー走行1回目セッションでリヤタイヤをウォールにヒットさせたフェルスタッペンは念のためギヤボックス交換している。
18分経過、この時点でトップタイムを記録していた サインツが14コーナーでマシンコントロールを失ってコースアウト・クラッシュ、左側面を大破してストップ、セッションは赤旗中断に。
残り31分でセッション再開。
やっとコースインしたフェルスタッペンが作業不良のためか右リヤタイヤ部から煙を上げてスローダウン、なんとかガレージに戻る。
残り11分、ラティフィ(ウィリアムズ)がコースサイドにストップして再び赤旗中断に。
2分後にセッション再開、この時点でトップはラッセル(メルセデス)だ。

初日のセッションを終え、復活メルセデスAMGのラッセルがトップ。
ルクレール(フェラーリ)の1'30.044を上廻る1'29.938のタイムを記録してみせた。
ただフルタンク状態なのか車高が低い状態ではここマイアミのコースでも激しくポーポシング(波動的な縦揺れ)に見舞われていて、決勝ペースは気掛かりだ。
3番手ペレス(レッドブル)、4番手にハミルトン(メルセデス)、5番手アロンソ(アルピーヌ)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手周冠宇(アルファロメオ)、9番手オコン(アルピーヌ)、10番手マグヌッセン(ハース)となった。
角田裕毅(アルファタウリ)は13番手、ベッテル(アストンマーティン)は14番手、フェルスタッペン(レッドブル)とボタス(アルファロメオ)はノータイムに終わった。
明日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

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マイアミGPフリー1回目、ルクレール(フェラーリ)最速

Miami Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月08日(金)14時30分(日本時間:翌3時30分)からマイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台に2022年F1第5戦マイアミGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は33度、路面温度54度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

初のサーキットということで各車一斉にコースインすると熱心に走行を重ねていく。
60分セッション、約24分ほど残したところでボタス(アルファロメオ)が7コーナーでコースアウト・クラッシュ、右後部を損傷させてストップ、セッションはこのイベント最初の赤旗中断となった。
ここでもフェラーリ勢が終始トップタイムを刻み続けているが、この時点でハミルトンが二人に割って入っている。
残り16分でセッション再開。
再開直後、サインツがスピンして右フロントタイヤを傷め、新品ソフトタイヤをいきなりブローさせた。

このセッションのトップはルクレール(フェラーリ)で1'31.098をマーク。
2番手にラッセル(メルセデス)でこちらは1'31.169。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ペレス(レッドブル)、5番手ガスリー(アルファタウリ)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手アルボン(ウィリアムズ)、8番手ハミルトン(メルセデス)、9番手マグヌッセン(ハース)、10番手リカルド(マクラーレン)となった。
アロンソ(アルピーヌ)は12番手、ベッテル(アストンマーティン)は14番手、コース習熟に務めた角田裕毅(アルファタウリ)は18番手に留まった。
このあと17時30分(日本時間:翌6時30分)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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2022/05/06

フィティパルディ氏ら、マイアミGPの公式親善大使に

Emerson Fittipaldi (C)Lotus F1 Racing
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今週アメリカ第2のグランプリとして初めてフロリダ州で行われるマイアミGPの公式アンバサダー(親善大使)に、いずれもアメリカ大陸出身の元F1ドライバーであるマリオ・アンドレッティ氏(82歳:アメリカ)、エマーソン・フィティパルディ氏(74歳:ブラジル)、そしてファン・モントーヤ氏(46歳:コロンビア)ら3名が起用されたことがわかった。

このうちアンドレッティ氏は1978年の、またフィティパルディ氏は1972年と1974年のF1チャンピオンに輝いた実績を持つ。
またフィティパルディ氏とモントーヤ氏は現在マイアミ居住とされる。
さらにアンドレッティ氏には近くチームとしてF1参入の噂が高いとあっていずれも納得のいく人選と言えそうだ。

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マイアミGPのスチュワードにダニー・サリバン氏

Danny Sullivan (C)Sauber Motorsport AG
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FIA(国際自動車連盟)は今週末に初開催となるマイアミGPの初代ドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、地元アメリカの元F1ドライバーであるダニー・サリバン氏(71歳)を指名した。
同氏のスチュワードは昨年のメキシコGP以来となるもので、自身通算28回目。
これはエマニュエル・ピロ氏の40回、デレック・ワーウィック氏の36回に次ぐものということになる。

サリバン氏は1983年シーズンに当時のティレル・チームから1年間F1に参戦、最高位はモナコGPの5位。
その後アメリカに戻って参戦したインディカー・シリーズで活躍。
1988年にはシリーズ・チャンピオン、1985年のインディ500レースで優勝したことで知られる。

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マイアミGPの週末は、雨の心配なし

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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今週マイアミ・サーキットで開催される2022年F1第5戦マイアミGPの開催地フロリダ州地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日、そして決勝レースが行われる日曜日いずれも晴れないし曇りで雨の心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
5月 6日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 24- 30度 10%
5月 7日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 24- 32度 20%
5月 8日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 24- 32度 20%

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2022/05/05

ウィリアムズ・レーシング、軽量化に塗装の除去検討

Williams Mercedes 『FW44』 (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングでビークル・パフォーマンス責任者を務めるデイブ・ロブソン氏は、今年のF1マシンで課題となっている軽量化を図るため、カウリングの塗装を全て剥がすことができないか、検討していることを明かした。

それによれば、同チームの『FW44』では、これまですでにブルー部分を排してカーボンファイバーの地の色であるブラックにして軽くするなど対策したとのこと。
しかしまだ不十分で、すべての塗装をなくすためにはスポンサー関連のロゴなども該当することから、果たして実際に可能かどうか、チームのマーケティング部門に打診しているというもの。

今年はレギュレーション変更により各チーム共にマシン重量が増加、規定の最低重量まで減量するのにファクトリーでは四苦八苦の努力が強いられていると伝えられている。

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ラティフィ(ウィリアムズ)、シート喪失の危機説浮上

Nicholas Latifi (C)Williams Racing
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今季もここまでランキング最下位に喘ぐウィリアムズ・レーシングについて、このチームのOBでもある元F1ドライバーで現在は辛口解説者のラルフ・シューマッハ氏(46歳:ドイツ)が苦言を呈している。

同氏が指摘するのは、2020年から同チームに加入、今年で3シーズン目を迎えるニコラス・ラティフィの戦闘力不足についてだ。
チームにスポンサー資金ももたらすラティフィだが、昨季まではジョージ・ラッセルに、そして今季はアレクサンダー・アルボンにいずれも結果で大きく後れを取っているのが実状。

シューマッハ氏はミスやクラッシュが目立つラティフィについて、「ウィリアムズ・レーシングの投資家はそのパフォーマンスに満足しておらず、場合によってはシーズン終了を待たずに放出の可能性もある」と、指摘している。

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トニー・ブルックス氏(元フェラーリ)、死去

Tony Brooks (C)Ferrari S.p.A
1950年代から60年代に掛けてフェラーリ等でF1に参戦したトニー・ブルックス氏が老衰のため死去した。享年90歳。

1932年にイングランドで生まれたブルックス氏は24歳の時にBRMからF1デビュー。
その後ヴァンウォールで4勝を挙げ、フェラーリに移籍してさらに2勝を加えるなど活躍。
1959年にはジャック・ブラバム氏に次いでドライバーズ・ランキング2位となった。

なお歯科医の資格を持っていたことから『走る歯科医(The Racing Dentist)』の愛称でも知られた。

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2022/05/04

「ドライバー仲はいい」と、トト・ウォルフ代表(メルセデス)

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、苦境に苦しむメルセデスAMGチームだが、トト・ウォルフ代表は「ドライバー仲はいい」と、ルイス・ハミルトン&ジョージ・ラッセルという新しいドライバー・ラインナップがうまくいっていることを強調している。

「今年の不振原因がマシンの側にあるのはもちろんのことだが、それでも次第に解決されつつある。
その背景には二人のドライバーが協力して問題の原因究明にあたっているからだ。
心配ない、二人はとてもうまくやっているよ」と、メリット面を強調。

もっとも不振はハミルトン(7位:28点)に目立っていて、ラッセルのほう(4位:49点)はこれまでのところ4戦すべて5位以内フィニッシュと案外健闘をみせているのが実状だ。

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マイアミGP、チーム代表パレードが中止に

Parade Image (C)Redbull Racing
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アメリカで2番目のF1グランプリとして今週初開催されるマイアミGPだが、レース前のプロモーション・イベントとして企画されていたチーム代表によるパレードが中止になったと伝えられている。

それによれば通常、全F1ドライバーによりオープンカーでサーキットを一周するパレードと同じく、これをF1チーム代表に行わせるというもの。
しかし関係者から、これはチーム代表に対する敬意を欠いたものとして反発の動きがみられ、結局断念に追い込まれたという。

こうした混乱には、アメフットのような盛り上げを企画する主催者側と、ヨーロッパの伝統・品格を守ろうとするF1側とのズレがあるとされる上に、その裏には『Netflix』が描くF1ドキュメンタリーシリーズ『Drive to Survive(栄光のグランプリ)』が正確でないという批判があるとみられている。

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レッドブル首脳、「ノリスはトップ3ドライバーの一人」

Lando Norris (C)McLaren Group
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昨シーズン、マックス・フェルスタッペンを初のチャンピオンに押し上げたレッドブルの首脳であるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、今年のタイトル争いを演じるドライバーとして、フェルスタッペン、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の二人に加えマクラーレン・レーシングのランド・ノリスの名前を挙げた。

「今年のタイトルをルクレールとフェルスタッペンの二人が争っているのは間違いないが、これに加わる者がいるとすればそれはノリスだろう。
いまこの二人に匹敵する力を持っているのは彼だけだからね。
ただノリスには現状、最高レベルの道具が与えられていない」と、分析。

今年絶好調のルクレールと昨季の王者であるフェルスタッペンはここまで4戦を終え順当にランキング1-2位であるが、ノリスはまだ第6位。
ただ前回のロマーニャGPでは3位表彰台を獲得するなど上り調子にある。

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2022/05/03

アロンソ(アルピーヌ)、「DTMよりF1

Fernando Alonso (C)Toyota Gazoo Racing
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F1だけでなく、広いカテゴリーのレースでその卓越した才能を発揮してきたフェルナンド・アロンソ(40歳:スペイン)に対し、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の責任者になった元F1ドライバーであるゲルハルト・ベルガー氏(62歳:オーストリア)が勧誘の姿勢をみせているが、どうやら叶いそうにない。

ベルガー氏は「アロンソとは口約束でDTM参戦を約束した」と語るのだが、F1復帰を果たしたアルピーヌF1(前ルノー)で、若きチームメイトに負けないスピードをみせるアロンソはF1に集中、さらに続けることで揺らいでいないからだ。

アロンソはF1以外にもルマン24時間レースやインディカー、ダカールラリーなどにも参戦して実績を残していて、ツーリングカーの最高峰DTMでも参戦が実現すれば活躍が期待される。

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アウディ&ポルシェのF1参戦、グループトップが明言

Audi (C) Audi AG
かねて報じられてきたアウディ&ポルシェのF1参戦について、両社が属するフォルクスワーゲン・グループのヘルベルト・ディース/CEOが2026年からの参戦を明言した。

ドイツ系オーストリア人である同氏は同フォルクスワーゲンのCEO(最高経営責任者)であるだけでなく同グループの経営委員会議長を務めていて、同氏の発言は取締役会などでのゴーサインを意味するものとして受け止められている。

まだ具体的な参戦体制等については明らかにされていないが、アウディは既存チームへのエンジン・サプライヤーだけでなく、チーム運営にも携わることが見込まれている一方、ポルシェのほうはレッドブル・パワートレインズと組んでレッドブル・グループ2チーム(レッドブル・レーシング&アルファタウリ)へのエンジン供給者となるものと推測されている。

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ハースF1代表、「マグヌッセンはシューマッハのお手本」

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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フェラーリからF1ビッグネームであるミック・シューマッハ育成を託された形のハースF1チームだが、ギュンター・シュタイナー代表は「シューマッハにとって今年のチームメイトであるケビン・マグヌッセンはF1を学習する上で良いお手本になっている」との見解を示した。

「昨シーズン、何かとぶつかっていた若いニキータ・マゼピンと異なり、経験を積んだマグヌッセンは自らに課せられた仕事を良く理解しているようだ。
あらゆる面で彼の存在・行動はシューマッハにとってお手本になっているし、またすでに一定の評価を得ているマグヌッセンとの比較により、シューマッハ自身も自分の実力を測るベンチマークにすることができている。
あとはミスをなくして信頼性を上げ、早くこのチームメイトに追い付くことだね」

血気盛んだった以前に比べ、チームリーダーとなったマグヌッセンは率先して「フォア・ザ・チーム」に徹するようになったようだ。

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2022/05/02

アルファロメオ代表、「今さら最低重量引き上げは不公平」

Frederic Vasseur (C)Alfaromeo Racing
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F1は、今シーズン大幅変更されたレギュレーションに伴い、マシンの最低重量をこれまでの752キロから795キロまで引き上げた。
ところが多くのチームからこの最低重量では達成できないとしてさらなる引き上げを求める動きが広まっている。

しかしこれについてアルファロメオF1チームのフレデリック・バッサー代表が異論を呈している。
「規則は何年も前から決まっていたのだから、いまさら出来ないので変更してくれというのは身勝手な言い分。
なぜならわれわれはちゃんとそれに合わせて減量し、実際に達成しているんだからね。
いまさらオジャンじゃあ、何の為に身を削る努力をしてきたか、意味がなくなるというものだ」と、不満顔。

ちなみにこれまでは最低重量を下回った分だけ、チームは好みの位置にその分のバラストを積んで全体のバランスを取ってきたが、重量オーバーではもちろんこの作戦は使えない。

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フェラーリ、フィリップモリス社との友好関係継続

Marlboro (C)Ferrari S.p.A
フェラーリ・チームは、長い期間友好関係にある大手タバコ会社『フィリップモリス社』とのパートナーシップ契約を今後も継続する方針を明らかにしている。

1980年代にスタートした両者の提携は一時跳ね馬チームのタイトル・スポンサーにまで拡大、「マールボロ」ブランドを中心に親しまれたが、世界的な禁煙運動の影響でタバコのロゴは消滅、その後は新たな活動である「Mission Winnow」の展開に移ったが、現在これも外されている。

それでも両者は「長く良好な関係を継続させることが肝心」と、パートナーシップの延長に前向きな姿勢をみせている。

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マクラーレン・スタッフ、SNSでハミルトン(メルセデス)侮辱

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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今シーズン、ここまで不調に喘ぐルイス・ハミルトン(メルセデス)だが、これをマクラーレン・レーシングのスタッフがSNSで侮辱したとしてチームが調査していることがわかった。

それによればこのアカウントではこれまで数回に渡ってハミルトンのことをいわゆる放送禁止用語を使うなどして罵倒したというもの。
アカウントはすでに凍結されているということだが、マクラーレン・レーシングでは「わがチームのいち個人が勝手に発信したもので、チームの見解とはまったく相容れないもの」として火消しに躍起だ。

ハミルトンは2008年、最初のドライバーズ・タイトルをマクラーレンで獲得している。
なおこれまでのところハミルトン本人はこれに反応していないという。

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2022/05/01

ウィリアムズ・レーシング、ラティフィ更迭の噂を否定

Wiliams 『SOFINA』 (C)Williams Racing
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今シーズン、新たにアレクサンダー・アルボンをチームメイトに迎えたウィリアムズ・レーシングのニコラス・ラティフィだが、これまで予選でも決勝レースでもアルボンの後塵を拝し続けている。

ラティフィはF2シリーズで成功を収めるなど実力あるドライバーだが、カナダの大富豪を父に持ち、事実チームにカナダの大手食品会社『SOFINA』のスポンサーをもたらしているため、ペイ・ドライバーの批判を受けることもしばしば。

そこにアルピーヌF1でレースシートを得られない見込みのオスカー・ピアストリの加入が噂されるなどの影響で、このまま不振が続けば今シーズン中にもラティフィがウィリアムズのシートを失うのでは、と噂になっているものだ。
しかし当然のことながらチームではこれを全面否定している。

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ミック・シューマッハ(ハースF1)、来季シートに赤信号か

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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フェラーリ・チームはかつて共に5回のドライバーズ・チャンピオンシップ獲得を果たしたミハエル・シューマッハの子息ミック・シューマッハ(22歳:ドイツ)を長期計画で育成、跳ね馬ドライバーとなる前にまず関係の深いハースF1チームで経験を積ませるプログラムを進行させてきたが、ここに来て計画が暗礁に乗り上げてしまうかも知れない。

まず、フェラーリ・チームでカルロス・サインツが契約延長したことで本家のシートは少なくとも2年は空席がなくなったこと。
さらにアルピーヌF1でもフェルナンド・アロンソが想定外の2年契約延長することで交渉していて、合意に達すればこちらも空席がなくなり、すでにレースドライバーとして確約していたとされる大物新人オスカー・ピアストリを走らせることができなくなる。
その影響でピアストリがハースF1に加入することになり、シューマッハが押し出されてしまうというものだ。

シューマッハが苦境を打開するためには、早期に自身のパフォーマンスを証明する必要があり、そのためにはチームメイトのケビン・マグヌッセンを圧倒する必要がありそうだ。
しかしここまで4戦を終えてマグヌッセンが15ポイントを獲得してるのに対し、シューマッハはまだノーポイントに終わっている。

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マグヌッセン(ハース)、「スプリントは独立イベントにすべき」

Kevin Magnussen (C)Pirelli Motorsport
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前戦ロマーニャGPでスプリントレース予選方式のグランプリを経験したハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、「スプリントレースは独立させるべき」との独自見解を披露した。
(昨シーズン、F1の戦いから離れていたマグヌッセンにとって今回が初めて体験する新方式イベントということになる)

そのマグヌッセンは「今の方式だと、スプリントレース予選で無理してクラッシュしたりすれば、本番のレースにも差し支えかねない。
そうしたリスクを冒してでもスプリントでポイントを獲りに行くか、それともここでは無理をせず決勝に向けてポジションキープに行くかは難しい判断になる。
それよりもスプリントレースだけを独立したものにして決勝レースのグリッドに反映させないようにすれば、金曜日は予選、土曜日はスプリントレース、そして日曜日に決勝レースになってそれぞれ魅力ある3日間にできるんじゃないか」と新アイデア。

今シーズンからスプリントレースの入賞(ポイント付与)が上位3人から8人に拡大されたことも、却って判断を難しくしているようだ。

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