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2022年4月

2022/04/30

ベッテル(アストンマーティン)に古巣復帰の噂まで

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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今シーズン、ここまで思ったような活躍ができていないアストンマーティンF1チームのセバスチャン・ベッテルに、早くも今季限りでのチーム離脱説が持ち上がってきたようだ。
前戦ロマーニャGPでは今季初となる8位入賞を果たしたものの、元チャンピオンの肩書きにあっては期待に応えていないとされても止むを得ないところ。
新型コロナウイルスの影響やマシントラブルが多発したことを考えても首脳陣からは厳しい声が聞かれてくる。

そうしたことから出た噂だが、ただアストンマーティンから離脱したとしても、現状では移籍すべく有力なシートは見あたらないのが実状。
一部から古巣レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が関心を持っていると報じられたが、本人はこれを否定している。
ただペレスのレッドブルとの契約は単年のもので、来季の同チームのレースシートはまだ確定していない。

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イモラでのDRSのタイミングに不満の声

Image (C)Scuderia Alphatauri
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先に行われたロマーニャGP決勝レースでのDRS(ドラッグ・リダクション・システム)の解除のタイミングについて、「遅すぎた」との不満がドライバーの一部から聞かれている。

今回のレースではウェットコンディションの状態からスタートしたため、競技規則によりコントロールタワーに駐在するレースディレクターの判断で解除のタイミングが決められたという。
ただ実際に解除されたのは全63周のレースも後半に達した35周目のこと。
これはすでにドライ路面になって全ドライバーがドライタイヤに履き替えてからでも15周も経ってからでのことだった。

ドライバーの不満はこれによりオーバーテイクのチャンスが著しく失われ、レース事態の魅力を欠いたというもの。
ただ何より安全を第一とする運営側の判断も尊重されなくてはならないのは事実だ。

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フェラーリ、次戦マイアミGPで新型リヤウィング投入へ

Ferrai Duo (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、戦力を回復させたフェラーリ・チームは目下チャンピオンシップ首位を走るものの、レッドブル・レーシングが競争力を増しており、ロマーニャGPでもその後塵を拝する結果となった。
そこで同チームは初開催の次戦マイアミGPに向け、新型のリヤウィングを投入、さらなるポテンシャルアップを目指す方針を明らかにした。

それによればマイアミのコースはかなりの高速型であると目されることから、『F1-75』の高速領域でのパフォーマンスをよりアップさせる目的だとのこと。
同時に前戦のイモラでルクレールを悩ませたいわゆるポーポシング(波動的な縦揺れ)の改善も図りたいとしている。

これまで開幕3戦でいずれも表彰台に上がっていた跳ね馬チームだが、地元イタリアのロマーニャGPでは6位止まりで首脳陣は悲願のタイトル奪還に向け危機感を覚えているようだ。

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2022/04/29

シュワルツマン(フェラーリ)、イスラエル・ライセンスで問題なし

Robert Shwartzman (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)メンバーであるロバート・シュワルツマン(22歳:ロシア)について、所有するレーシング・ライセンスがイスラエルの連盟の発行するものだとして、いわゆるウクライナ侵攻問題でのロシア制裁の対象には該当しないと主張した。

これは同チームのマッティア・ビノット代表が語ったもので、「シュワルツマンはロシア国籍となっているが、元々イスラエルの生まれでこちらの国籍も持っている。
パスポートもそうだし、レーシング・ライセンスもロシアのものではない。
従って、引き続きわれわれチームの一員であることに何も問題はない」とのことだ。

ただその前提としてロシアからのサポート、スポンサーシップなどはすべて中断しなければならないということで、こうした面での本人とチームが受けるダメージは決して小さくないようだ。

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アルファロメオ&ザウバー、7月に交渉結論を明らかに

Alfaromeo Racing (C)Sauber Motorsport AG
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アルファロメオF1チームは、同チームのF1活動を実質的に支えているザウバー・モータースポーツとの2023年以降のパートナーシップ契約について、来たる7月に結論を出す方向であることを明かした。

両者の提携はこれまでコンストラクターズ・ランキングで8位-8位-9位となっていて今年が4年目。
しかしこれまでの4戦を終えた時点でランキング5位とこれまでにない健闘をみせていることから関係継続との見方が強まっている。

プライベーターながらザウバー・モータースポーツの持つリソースや人材には外部からは魅力的なものになっており、アンドレッティなど実際にコンタクトを採ったケースも伝えられている。
場合によっては買収ということも考えられないことではないようだ。

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ルカ・デメオ/CEO(ルノー)、アンドレッティへの供給認める

Mario Andretti (C)Williams F1
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F1への新規参戦を目指しているとされる『アンドレッティ・グローバル』は、すでにルノー・スポールからのエンジン供給で内諾を得たことが伝えられているが、これをルノーのルカ・デメオ/CEOが認める発言を行ったことがわかった。
実際にエンジン供給契約にあたるのはアルピーヌのローラン・ロッシ/CEOだが、親会社であるルノーのボスが認めたことで一気に現実味を増したことになる。

そのルカ・デメオ/CEOによれば、「新しくF1を志すチームが増えるのはF1全体にとって良いこと。
アンドレッティによるF1プロジェクトの一翼を担えるというのわれわれもF1の一員として光栄なこと」と、歓迎する姿勢をみせた。

アンドレッティ・グローバルは現在インディカー・シリーズなどに参戦するアンドレッティ・オートスポーツを率いる元F1チャンピオンのマリオ・アンドレッティ氏がF1参戦に向けて設立した新組織。
一時はハースF1チームの買収にあたったとされるが合意に至らなかったとされる。

まだ最終決定はされていないが、今回エンジン・サプライヤーを確保したのは参戦に向けてのの大きなステップとなる。
なおワークスチームであるアルピーヌF1チームしか供給先を持たないルノーにとってもアンドレッティとの提携は好都合な話と言えそうだ。

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2022/04/28

2026年のF1マシン・レギュレーションが前進

Image (C)Pirelli Motorsport
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今週行われたFIA(国際自動車連盟)のF1委員会で、2026年から変更されることが決まっている新しいレギュレーションについてさらに詳細な基準の方向が示された。

なお昨年12月、すでに「1.6リッターV6エンジンの存続」、「MGU-H(熱エネルギー回生システム)の廃止」、「電気出力350kWまで引き上げ」、そして「PU(パワーユニット)に関するコスト上限の導入」等が確認されている。
今回それらを基にさらに次のような詳細な項目が明らかとなった。

【PU(パワーユニット)について】
・F1スペクタクルの維持。
・環境的、財務的な持続可能性。
・新規PU(パワーユニット)がマニュファクチャラーにとって魅力的であること。

【シャシーについて】
・パワーユニットの特性を補完するため、ドラッグを大幅に削減する。
・接近戦、そして前車に追走していくことを可能にするため、最近得た教訓を維持し、改善する。
・車体の大きさの減少。
・車両重量の削減もしくは抑制。
・持続可能性:コスト削減のため、戦略的に選択された部品の標準化または簡素化への道を歩み続ける。
持続可能な材料や技術の使用を拡大し、リサイクル活用にも重点を置く。
・車両の安全性に関する革新性を継続し、関連する安全システムへと移行させていく。

全体として、2026年パワーユニットが現在の仕様に比べて大幅にパワー低下が予想されることから、これが直線パフォーマンスに影響することが危惧されていてこうしたプランが定められたと受け止められている。

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スプリントレース方式のさらなる拡大にFIAが牽制

Sprint Race Image (C)Pirelli Motorsport
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F1はスプリントレース方式予選の成功を受け、今後さらなる拡大をする方向で進んでいるが、この動きにFIA(国際自動車連盟)が牽制する姿勢をみせている。

FIAも基本的にはこの方式の運営面での成功を評価しているものの、モハメド・ベン・スレイエム会長は「トラック・オペレーションの面からは仕事量の増加や金曜日・土曜日における人員確保などで負担が増加することから、他にも拡大することにはまだ検討する必要がある」とした。

ただこれがFIAの総意とも言えないようで、2023年以降のカレンダー合意の面で今後の進展が注目されている。

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ハミルトン(メルセデス)に迫り来る電撃引退説

Lewis Hamilton (C)Pirelli Motorsport
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今季、誰も想像し得なかったほどの不振に見舞われているメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンに、イタリア・メディアが辛辣な追い討ちを掛けている。

それによればこのままの状況が続いた場合、ハミルトンにシーズン中にも電撃引退する可能性が出て来たというもの。
不振の原因が今季マシンである『W13』の戦闘力の低さにあるのは間違いないところだが、非難される最大の要因が新しいチームメイトであるジョージ・ラッセルにこれまでのところ明らかに後れを取っているということがある。

実際問題、今回のロマーニャGPではラッセルが4位でフィニッシュしているのに対し、ハミルトンは13位に沈んだ。
さらに昨季まで圧倒していた僚友ボタス(現アルファロメオ:5位)に対しても後塵を拝したことが、さらに加えてマイナスになっている。

現実にはシーズン半ばの引退は考えにくいが、そうした噂が囁かれるほど元王者の不振が注目を集めているということだろう。

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2022/04/27

M.ビノット代表(フェラーリ)、ルクレールの勇気を評価

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのマッティア・ビノット代表はロマーニャGP決勝レース終盤、当時レッドブルのフェルスタッペン&ペレスに続く3位のポジションを走りながらバリアンテアルタのシケインで痛恨のスピンを演じ、結果的に6位という結果に泣いた同チームのシャルル・ルクレールについて、その勇気を讃えた。

「結果的にスピンして順位を落としたとはいえ、われわれはルクレールの戦いをこれっぽっちも恥じていない。
F1レーサーというものは、いつだって自らの限界を求めて戦うもの。
それが彼らの仕事、そしてそこにはミスは付きものなんだ。
われわれのチームでは誰も今回のことを悔やんでいないよ」

今回のロマーニャGP、ルクレールの走りがこうして称賛を浴びたのに比べ、サインツのほうは予選・決勝とも不運が続きチーム内で苦しい立場に追い込まれている。

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F1、スプリントレース予選のさらなる拡大に意欲

Sprint Race Image (C)Pirelli Motorsport
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F1のロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは、今年初となるスプリントレース予選方式を採用したロマーニャGPが大成功だったとして来シーズンに向けさらなる拡大に意欲をみせた。

「イモラのスプリントレースで、確かに前進が期待されたメルセデスAMGチームがポジションアップすることはなかったが、これはこのチームのマシンの問題。
一方でその他のグループでは数多くのオーバーテイクがあり、金曜日から観客を熱狂させた。
スプリントレースの採用は間違いなく成功であり、来シーズンはこれを少なくとも倍の6レースまで増やしたい」と、元チャンピオンチームの指導者。

今回の成功で他のグランプリの主催者からもスプリントレースの採用を希望することが考えられるが、チームやドライバーからはリスクが拡大することへの懸念が消えていない。

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トト・ウォルフ代表&ハミルトン(メルセデス)、「協力して苦境打開」

Race Battle (C)Mercedes Motorsports
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ロマーニャGPで14番グリッドという昨季まででは考えられないポジションからスタートしたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンはしかし後方グループの中から脱出することもならず、13位と一つポジションを上げただけでの無得点フィニッシュを強いられた。

著しく戦闘力を欠いた『W13』のせいで陥った結果だが、レース後は今後苦境打開に一致協力して働いていくことでトト・ウォルフ代表と一致したことを明かした。
というのも今シーズン、二人は成績不振で関係が急速に悪化していると伝えられていたためだ。

ただ新しいチームメイトであるジョージ・ラッセルのほうは今回も4位という表彰台目前でゴールと健闘していて、ハミルトンの立場を悪くしているのも事実。
ポイントもこれまで元チャンピオンが28点なのに対し ラッセルは49点と大きくリードしている。

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2022/04/26

ロマーニャGPの最速ピットストップはマクラーレン

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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24日(日)行われたロマーニャGPの決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、マクラーレン・レーシングのクルーとなった。

それによれば最速は19周目にランド・ノリスを2.27秒の作業でコースに復帰させた際のもの。
ノリスのクルーはは前戦のオーストラリアGPでも2番手と健闘した。
今回の2位はセルジオ・ペレスの2.29秒、3位もマックス・フェルスタッペンの2.34秒といずれもレッドブル・レーシングが記録。
奇しくもこの3人は表彰台に上がったメンバーとすべて同じということになる。

なおこのレースで『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのは、ポールTOウィンを果たしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。
またボーナスの1ポイントが与えられるこのレースの『ファステストラップ・アワード』も同じくフェルスタッペンが獲得した。

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フェルスタッペン、2022年の『ローレウス賞』を受賞

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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昨シーズン、念願のF1チャンピオンに輝いたレッドブル・レーシングにマックス・フェルスタッペン(24歳:オランダ)に、さらにうれしいニュースが伝えられた。
それは、2022年『ローレウス世界スポーツ賞』の世界スポーツマン・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀男子選手部門)をオランダ人として初めて受賞したというもの。

これまでF1ドライバーではミハエル・シューマッハ、セバスチャン・ベッテル、そしてルイス・ハミルトンら歴代の偉大なドライバーたちが受賞。
まだわずか1回のチャンピオンであるフェルスタッペンが選出されたのは異例とも言えそうだ。

フェルスタッペンはこの朗報をこれまで共に頑張ってきたヨス・フェルスタッペン氏(50歳)に真っ先に伝えたいと同じくF1ドライバーだった父親への感謝の気持ちを表した。

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1-2勝利のレッドブル、2016年以来の快挙に沸く

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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24日(日)行われたロマーニャGPでみごと1-2勝利を演じたレッドブル・レーシングだが、同チームによる1-2位独占は、2016年のマレーシアGP以来となるものだった。

当時このレースで勝利したのは現マクラーレン・レーシングのダニエル・リカルド、そして2位がいまやこのチームのエースとなったマックス・フェルスタッペンで当時まだ19歳での快挙だった。

なおスプリントレース予選方式で行われたロマーニャGPの場合、1チームで獲得できる最大のポイントは59点になるが、今回レッドブル・デュオはほぼこれに匹敵する58点を獲得。
もしもペレスが3位だったスプリントレースで2位であれば、今回偉大な記録が成立するところだった。

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サインツ(フェラーリ)、「他人の支払い代わった気分」

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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懸案だった契約更新も済ませ、チームのホームレースでもあるイモラでのグランプリに意気揚々として乗り込んだフェラーリ・チームのカルロス・サインツだったが、予選では赤旗中断を呼び込むクラッシュ、さらに決勝レースでもオープニングラップで戦列を去る不本意な週末となった。

これについて本人は、「予選のクラッシュについては僕に責任がありチームに申し訳ないと思っているけれど、決勝レースでの事故については納得がいかない。
1コーナーに向けていつも通りいい感じでブレーキングしていったら、コントロールを失ったリカルド(マクラーレン)のマシンがいきなり後部からぶつかってきたんだ。
僕には何も為す術がなかったよ。
これでこっちだけリタイヤだなんて、まるで他人の飲食を代わって払った気分さ」と嘆いた。

チームメイトのルクレールが終始観客の喝采を浴び続けて戦ったのに比べ、対称的なサインツのロマーニャGPだった。

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2022/04/25

角田裕毅(アルファタウリ)、「これで流れを変えたい」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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開幕戦のバーレーンGP以来となる入賞を果たしたアルファタウリの角田裕毅は、「これで流れを変えたい」と、成績好転に意欲をみせた。

「ここイモラは僕たちのチームにとってホームともいうべき所だから、応援も多くて嫌でもスイッチが入ったね。
なにしろウチのファクトリーの人間たちもたくさんグランドスタンドに詰め掛けていて応援の旗が揺れるんだ。
そんな熱意に応えることができて良かったよ。
できればこれをきっかけに流れを変えたいね」

同チームのフランツ・トスト代表も「12番手からスタートした裕毅は1周目を終えた時点ですでに10番手に上がっていたんだ。
彼は非常に強力なレースをし、多くのマシンをオーバーテイクし、結果みごとな7番手でフィニッシュしてみせた。
今日のこの結果は彼にとって今後のレースに向け良いベースになったに違いない」と讃えた。

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トト・ウォルフ代表(メルセデス)、辞任の噂を否定

L.Hamilton & T.Wolff (C)Mercedes Motorsports
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ルイス・ハミルトンと共にメルセデスAMGチームの隆盛を担ってきたトト・ウォルフ代表だが、今シーズン、とりわけ今回のロマーニャGPの不振と共に穏やかでない噂が広がりつつある。

チームの成功時代には確固たる地位を築いたウォルフ氏だが、成績悪化と共にハミルトンだけでなくメルセデス首脳陣との距離も離れつつあるという。
ドイツ・メデイアからは辞任の噂も広がっている。
しかしこれについてウォルフ氏本人は次のように否定した。

「こうした世界だから、いずれそうした質問が来るだろうことはわかっていたよ。
しかし私は(他チームのような)雇われ社長ではない。
このチームで私はメルセデスとの共同経営者ということだ。
だから私の進退は私自身が決めること。
残念ながらこの私がクビになってどこかに放逐されるということはないんだ」

その上で同代表はハミルトンとは現在の苦境から脱出するため全力を傾注することで一致していると強調した。

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ロマーニャGP決勝、角田裕毅(アルファタウリ)7位に

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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4月24日(日)15時(日本時間:22時)から2022年F1第4戦ロマーニャGPの決勝レースがイモラ・サーキットを舞台に全63周で行われた。
スタート時の天候は曇りだが、気温12度、路面温度19度、路面は事前に降った雨によりまだウェットコンディションとなっている。
スタートタイヤは全車インターミディエイト。
ティフォシによりスタンドが赤い煙で覆われた。

オープニングラップでサインツとリカルドがコースオフ、グラペルにはまって動けず、セーフティカーに。
フェルスタッペン&ペレスのレッドブル勢が1-2体制、ルクレールは4位まで後退、角田は広言通りスタートで10位まで順位を上げている。
5周目にレース再開。
再スタートで角田はさらに9位までアップしてみせた。
シューマッハとの接触で右のサイドポンツーンを破損させていたアロンソがピットイン、結局リタイヤに。
オコンがハミルトンに対する危険なピットリリースで5秒のタイムペナルティが科せられる。
9位の角田からストロール、オコン、アルボン、ガスリー、ハミルトンと一列の『DRSトレイン』が続く。
2位のペレスを追い上げていたルクレールがスピン、軽くクラッシュか、ピットインして再度タイヤ交換する。

63周のレースを終え最初にチェッカーフラッグをかいくぐったのはポールからスタート、ファステストラップも獲得というグランドスラムを演じたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、サウジアラビアGP以来の今季2勝目で自身通算22勝目を記録した。
2位にも僚友のペレス(レッドブル)が入り、レッドブル勢が1-2勝利を飾った。
3位ノリス(マクラーレン)、4位ラッセル(メルセデス)、5位ボタス(アルファロメオ)、優勝も窺えたルクレール(フェラーリ)は余分な後退からそれでも果敢に追い上げて6位、7位は12番手からスタートの角田裕毅(アルファタウリ)で、開幕戦バーレーンGPの8位を上回って今季2度目のポイント獲得、9位マグヌッセン(ハース)、そして10位のストロール(アストンマーティン)までが入賞となった。

以下11位オコン(アルピーヌ)、12位アルボン(ウィリアムズ)、13位ガスリー(アルファタウリ)、14位ハミルトン(メルセデス)、15位周冠宇(アルファロメオ)、16位ラティフィ(ウィリアムズ)、17位シューマッハ(ハース)、そして18位リカルド(マクラーレン)までが完走。
アロンソ(アルピーヌ)とサインツ(フェラーリ)の二人がリタイヤとなった。
F1次戦は5月8日(日)初開催のマイアミGPが予定されている。

ロマーニャGP決勝レースの結果はこちら
ロマーニャGPの画像はこちら

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2022/04/24

周冠宇(アルファロメオ)、作業違反でピットレーンスタートに

 FIA
ロマーニャGPのレーススチュワード(審査委員)は、23日(土)行われたスプリントレースセッション中、アルファロメオF1チームが周冠宇のマシンに対し規定違反の作業を行ったとして、24日(日)の決勝レースをピットレーンスタートとしたことを明らかにした。

それによれば周冠宇のマシンはスプリントレースで他車との接触事故に遭ったため、ガレージで作業を行ったが、規定でパルクフェルメ状態にあるためFIAの監察が必要なところ、これを怠ったというもの。
審査の結果、ピットレーンからのスタートというペナルティを科すことで結着した。

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ストロール(アストンマーティン)、ピットレーン速度違反

 FIA
ロマーニャGPのレーススチュワード(審査委員)は、22日(金)行われた公式予選セッション中、ランス・ストロールにピットレーン速度違反があったとして、アストンマーティンF1チームに900ユーロ(約12万5千円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによれば、ピットレーン速度は制限80キロのところ今回ストロールは88.2キロで走行したとのこと。
なおレギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。

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角田裕毅(アルファタウリ)、「満足いくスタートだった」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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これまで順位を落とすことが多かった角田裕毅(アルファタウリ)のレーススタートだが、今回のロマーニャGPスプリントレース予選ではオープニングラップで16番手から13番手までポジションアップ。
さらにレース中にはベッテル(アストンマーティン)をオーバーテイクして順位を上げ、12番手でフィニッシュした。

マシンを降りた角田裕毅は、「今日のスプリントレースには満足している。
金曜日の予選ではうまくいかなかったけれど、スタートで順位を上げられたというのは大きい。
レースペースはいいので日曜日の決勝レースでも期待ができるよ。
ここイモラは僕らのチームのホームレースだし、これがシーズンの転換期になればいいね」と、決勝レースでは開幕戦以来となる入賞圏内のゴールに期待をみせた。

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作業はシャシー交換だったボタス(アルファロメオ)

Valterri Bottas (C)Alfaromeo Racing
23日(土)行われたロマーニャGPのフリー走行2回目セッションをガレージでの作業で結局まったく走れずに終えたアルファロメオF1チームのバルテリ・ボタスの作業は、シャシー交換という大掛かりなものだったことがわかった。

それによればボタスのマシンは22日(金)の予選Q3でエクゾースト系のトラブルから火災に見舞われたが、その際にワイヤーハーネス等の損傷が見つかり、交換を決めたものという。
それでもボタスは最終的に日曜日の決勝レースで7番グリッドを獲得するなど健闘。
古巣のメルセデスAMG勢が不振で11-14番手に沈むのを尻目にパフォーマンスの高さをみせた。

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スプリント予選はフェルスタッペン(レッドブル)が制す

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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4月23日(土)16時30分(日本時間:23時30分)からイモラ・サーキットを舞台に2022年F1第4戦ロマーニャGPのスプリントレース予選が行われた。
このレース結果で日曜日に行われる決勝レースのスターティンググリッドが決められる。
またスプリントでのポイント配分は今季から上位8名が対象で、1位から順に8-7-6-5-4-3-2-1の得点となっている。
天候は曇り、セッション開始時の気温は20度、路面温度28度、コースはドライコンディションだが雨になる可能性もある。またタイヤは選択自由となっている。

スタートでルクレールがフェルスタッペンを交わして首位に立つ。
周冠宇がガスリーとの接触でストップ。
20周目、共にタイヤが厳しくなったルクレールをフェルスタッペンがオーバーテイク、首位を取り戻す。
そのままフェルスタッペンが21周のレースを制して貴重な8ポイントを獲得してみせた。
2位ルクレール、3位ペレス(レッドブル)、4位こちらも追い上げたサインツ(フェラーリ)、5位ノリス(マクラーレン)、6位リカルド(マクラーレン)、7位ボタス(アルファロメオ)、8位マグヌッセン(ハース)までがポイント獲得。
以下、9位アロンソ(アルピーヌ)、10位シューマッハ(ハース)、11位ラッセル(メルセデス)、12位角田裕毅(アルファタウリ)、13位ベッテル(アストンマーティン)、14位ハミルトン(メルセデス)、15位ストロール(アストンマーティン)、16位オコン(アルピーヌ)、17位ガスリー(アルファタウリ)、18位アルボン(ウィリアムズ)、19位ラティフィ(ウィリアムズ)の順。
周冠宇(アルファロメオ)はただ一人リタイヤとなった。
明日日曜日は15時(日本時間:22時)より63周でロマーニャGP決勝レースが行われる。

ロマーニャGPスプリント予選の結果はこちら
ロマーニャGPの画像はこちら

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2022/04/23

ロマーニャGPフリー2回目、ラッセル(メルセデス)が最速

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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4月23日(土)12時30分(日本時間:19時30分)からイモラ・サーキットを舞台に2022年F1第4戦ロマーニャGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は19度、路面温度31度、コースは今週初めてのドライコンディションとなっている。

ボタス(アルファロメオ)とリカルド(マクラーレン)のマシンはまだ作業中でジャッキアップされたままだ。
トップタイムをマークしたのはラッセル(メルセデス)で1'19.457。
2番手ペレス(レッドブル)で1'19.530、3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手アロンソ(アルピーヌ)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手フェルスタッペン(レッドブル)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手に周冠宇(アルファロメオ)となった。ボタスとリカルドは結局このセッションを走ることはできなかった。
この後ロマーニャGPは注目のスプリントレース予選が行われる予定となっている。

ロマーニャGPフリー走行2回目の結果はこちら
ロマーニャGPの画像はこちら

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アルボン(ウィリアムズ)の火災は「スイッチの問題」

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ウィリアムズ・レーシングは、22日(金)行われたロマーニャGPの予選Q1で、同チームのアレクサンダー・アルボンのマシンに起きた火災について、詳しい状況については明かさなかったものの、タイヤを交換した際に操作するブレーキのスイッチに問題があったと説明した。

ウィリアムズ・レーシングでビークル・パフォーマンス責任者を務めるデイブ・ロブソン氏は、「ウェットタイヤからスリックタイヤに履き替えた際に操作するブレーキのコントロール・スイッチの位置が正しくなく、ブレーキに障害をもたらせた。
ブレーキ内部で出火し、最終的に爆発してパーツは全損した」と、説明している。

一歩間違えば大きな事故に繋がりかねないトラブルに、アルボンは胸をなで下ろしていた。

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ウォルフ代表(メルセデス)、「ポーポシングはまだ未解決」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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22日(金)行われたロマーニャGP予選で起きた2台共に予選Q2で脱落という不名誉な結果は、少なくとも現行のエンジン規定になった2014年以降、メルセデスAMGチームにとって最悪の部類になる予選結果とみられる。
これについて同チームのトト・ウォルフ代表は、今回ラッセルのマシンでポーポシングによるフロアパネル部の損傷が起きたということで、まだポーポシング(波動的な縦揺れ)の問題が解決していないことを示唆した。

「残念ながら、『W13』が抱えたポーポシングの問題はまだ解決していない。
今回はウェット路面で症状は出ないかと思われたが、現実には激しく火花が飛ぶほどだった。
ポーポシングは他の部分にも悪影響を及ぼしていて、これを解決しないことには根本的な対策にはならない」

予選後、同チームのガレージ内では不穏な雰囲気が流れたことが国際映像からも窺われた。

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雨に翻弄された公式予選、フェルスタッペンが今季初PP

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月22日(金)17時(日本時間:24時)からイモラ・サーキットを舞台に20221年F1第4戦ロマーニャGPの新形式公式予選が始められた。
この予選により、土曜日スプリントレース予選のグリッド、及び今回のロマーニャGPポールポジションの栄誉が決められる。

18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3ではスプリントレース予選のトップ10グリッドが決定する。
一旦は路面も乾き、ドライタイヤでのアタックになったが、Q2でまた降り出した雨によりQ3は再びウェットコンディションでのバトルとなった。
まだ誰も有効なタイムが出せていない早々にマグヌッセン(ハース)がクラッシュ、セッションは一時赤旗中断となったが、幸い目立ったダメージもなく再走することができ、ガレージからは喝采を浴びた。

残り約8分でセッション再開。
しかし今度はボタス(アルファロメオ)がコースサイドにストップ、再び赤旗中断に。
マシンが回収され、残り約3分でセッション再開。
しかし今度はノリス(マクラーレン)がクラッシュ、赤旗中断。
今度は残り38秒でこれ以降のタイム更新はならず、フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。
昨季最終戦アブダビGP以来で今季初、また自身通算14回目の栄誉となった。
2位にルクレール(フェラーリ)、3位は皮肉にも自身のクラッシュで決めたノリス(マクラーレン)、4位大健闘マグヌッセン(ハース)、5位アロンソ(アルピーヌ)、6位リカルド(マクラーレン)、7位ペレス(レッドブル)、8位ボタス(アルファロメオ)、9位ベッテル(アストンマーティン)、10位はQ2でのクラッシュによりノータイムとなったサインツ(フェラーリ)となった。

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予選Q2、サインツがクラッシュ、メルセデス勢共に脱落

引き続きロマーニャGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
なお通常の「上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが決勝レースのスタートタイヤとなる」という規定はなくなっている。

再び雨が予想され、各車先を争ってコースイン。
これまで終始トップ争いを演じ、この時点で2番手だったサインツ(フェラーリ)がスピン・クラッシュしてセッションは赤旗中断、さらに再開までの間に心配されていた雨粒が落ちてきた。

コンディション悪化で結局トップは中断までのタイムによりフェルスタッペン(レッドブル)。
2番手クラッシュしたサインツ(フェラーリ)、3番手ノリス(マクラーレン)、4番手ペレス(レッドブル)、5番手ルクレール(フェラーリ)、6番手アロンソ(アルピーヌ)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手リカルド(マクラーレン)、そして10番手のボタス(アルファロメオ)までがQ3進出。
ここでの敗退はラッセル(メルセデス)、シューマッハ(ハース)、ハミルトン(メルセデス)、周冠宇(アルファロメオ)、ストロール(アストンマーティン)の5台となった。

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予選Q1、ホームのアルファタウリ勢全滅

4月22日(金)17時(日本時間:24時)からイモラ・サーキットを舞台に20221年F1第4戦ロマーニャGPの新形式公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は12度、路面温度15度、コースはまだウェットパッチが残るコンディションとなっている。
タイヤはインターミディエイト及びドライタイヤが入り混じってスタートした。
コースは急速に乾き、タイムは次々と更新されていく。

わずか6分経過したところでアルボン(ウィリアムズ)のマシンの右リヤタイヤのブレーキ辺りから出火、セッションはいきなり赤旗中断となった。
約10分の中断でセッション再開、タイヤはすべてソフトのドライタイヤとなっている。
トップタイムはルクレール(フェラーリ)、2番手フェルスタッペン(レッドブル)、3番手サインツ(フェラーリ)、4番手周冠宇(アルファロメオ)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手リカルド(マクラーレン)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手アロンソ(アルピーヌ)、10番手ストロール(アストンマーティン)、11番手ベッテル(アストンマーティン)、12番手ラッセル(メルセデス)、13番手ボタス(アルファロメオ)、14番手シューマッハ(ハース)、そして15番手ハミルトン(メルセデス)までがQ2進出。

ここでの敗退は角田裕毅(アルファタウリ)、ガスリー(アルファタウリ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、オコン(アルピーヌ)、そしてノータイムとなったアルボン(ウィリアムズ)の5台となった。
アルファタウリはホームと言うべきイモラで戦闘力を欠いた。

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2022/04/22

ウェットのロマーニャGPフリー初日、フェラーリ勢最速

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月22(金)13時30分(日本時間:20時30分)からイモラ・サーキットを舞台に2022年F1第4戦ロマーニャGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
天候は生憎の雨上がり、セッション開始時の気温は11度、路面温度14度と低温、コースは今季初のウェットコンディションとなっている。

しばらくは様子見でいたが、やがてボタス(アルファロメオ)からコースイン、水煙を上げて走行を始めた。
各車の走行で路面の水も次第に減少、セッション中盤からはウェットからインターミディエイトに交換、さらにタイムが短縮されていく。
残り約5分というところでノリス(マクラーレン)がコースオフ、グラベルにストップして赤旗中断となったがすぐに回復。
最後にボタス(アルファロメオ)がコースオフして亀の子に。

トップタイムはまたしても絶好調ルクレール(フェラーリ)が記録、これに契約更新を発表したばかりのサインツ(フェラーリ)が激しいタイム争いを演じて続いた。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手マグヌッセン(ハース)、5番手シューマッハ(ハース)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手アロンソ(アルピーヌ)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手角田裕毅(アルファタウリ)、10番手ラッセル(メルセデス)の順。
ガスリー(アルファタウリ)は12番手、ハミルトン(メルセデス)は18番手だった。
このあと17時(日本時間:24時)から土曜日に行われるスプリントレース予選のスターティンググリッドを決める公式予選が行われる予定となっている。

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フェラーリ、サインツと契約2年延長発表

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、同チームのレースドライバーであるカルロス・サインツ(27歳:スペイン)との契約を2年間更新、2024年末まで残留することを正式発表した。
これまで1年プラスオブション1年を主張してきたチーム側が折れた感じだ。

同チームではシャルル・ルクレール(23歳:モナコ)もすでに契約更新をしており、これで来シーズン以降も現在のルクレール&サインツという強力なドライバー・ラインナップが継続されることになった。
またかねて噂になっていたミック・シューマッハ(現ハースF1)のフェラーリ・チーム抜擢の大胆案はしばらく遠ざかったことになる。

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ロマーニャGPの週末は、一時雨の可能性も

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週イモラ・サーキットで開催される2022年F1第4戦ロマーニャGPの開催地ボローニャ地方の天気について、地元気象台はスプリントレース予選が行われる土曜日を除き、公式予選の金曜日、及び決勝レースが行われる日曜日にいずれも一時雨の可能性があると予報している。
なおイモラでは昨年も一時雨に見舞われている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
4月22日(金) 公式予選 曇りのち雨 9- 13度 90%
4月23日(土) スプリントレース 晴れ、所により曇り 12- 22度 10%
4月24日(日) 決勝レース 曇り、所により雨 11- 19度 60%

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A.ザイドル代表(マクラーレン)、「アウディとザウバーのコンビ」推奨

Sauber Wind Tunnel (C)Sauber Motorsport AG
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2026年シーズンからの新規参入を計画しているとされるアウディだが、当初マクラーレン・レーシングを買収して臨もうとしたものの、マクラーレン・グループ側の反発を受けて合意に至らなかったとされる。

これについて同レーシングのアンドレアス・ザイドル代表(46歳:ドイツ)は、自チームの売却は拒否したものの、推奨すべきケースとしてザウバー・チームの名前を挙げた。
スイスのペーター・ザウバー氏が設立したザウバー・チームは、プライベートチームとして長くF1で活躍したが、財政難から現在はアルファロメオ・レーシングのブランドの元、実質下請けのような形態でF1を戦っている。
しかしかつてスポーツカーレースでポルシェ・チームを率いて戦い自動車メーカーの事情にも詳しいザイドル氏は、ザウバーがスイスに持つ風洞設備など同チームのリソースを高く評価しているようだ。

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2022/04/21

イギリスGPもチケット販売絶好調

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今シーズンは各グランプリでチケット販売の好調さが伝えられているが、7月に予定されている伝統のイギリスGPも例外ではないようだ。

同グランプリの開催地であるシルバーストーン・サーキットによれば、今年のチケットは史上最速で完売になるとの強気の見通しを伝えている。
今シーズン、イギリスはルイス・ハミルトンを始めジョージ・ラッセル(いずれもメルセデスAMG)、さらにランド・ノリス(マクラーレン)といずれも優勝のチャンスが見込まれる有力チームに母国ドライバーが顔を揃えていて、事前の話題にも事欠かない様相をみせている。

そして、こうしたニュースにより嫌でも期待が高まるのが角田裕毅(アルファタウリ)の参戦が予定されるわが日本GP(鈴鹿サーキット)ということになる。

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ロマーニャGPのスチュワードにミカ・サロ氏

Mika Salo (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるロマーニャGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元フェラーリ等のF1ドライバーであるミカ・サロ氏(55歳:フィンランド)を指名したことを明らかにした。

同氏がスチュワードを務めるのは2020年の終盤3連戦以来になるもので今季初、自身通算24回目ということになる。

日本女性と結婚するなど親日家として知られるサロ氏は1994年に当時のロータス・チームからF1デビュー、その後ティレルやアロウズ、フェラーリ、ザウバー等を経て、最後はトヨタまで100戦以上出走。
最高位はフェラーリ時代に記録した1999年ドイツGPの2位(フェラーリ)、またトヨタ時代には2回のポイント獲得をもたらせた。
フェラーリでの2位は首位走行中、チームオーダーに従ったものだ。

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ルクレール(フェラーリ)、高級腕時計奪われる

Richard Mille Image (C)Ferrari S.p.A
目下絶好調のシャルル・ルクレール(フェラーリ)だが、思わぬ盗難被害に遭ったことがわかった。

それによれば今週月曜日の夜、イタリアのトスカーナで自身のトレーナーらと過ごしていたルクレールは、多人数のファンに囲まれるなど混乱の中、推定32万ドル(約4100万円)とみられる高級腕時計『リシャール・ミル』を奪われたというもの。
事件が偶発のものか、計画的なものかも含め、現在警察が捜査中であるということだ。

ルクレールは今週末行われるイモラ・サーキットでのロマーニャGPに備え、早めにイタリア入りしていたという。

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2022/04/20

再来週に迫った初開催マイアミGPに暗雲か

Miami GP Image (C)Hard Rock Stadium
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再来週の5月8日に初開催が迫ったアメリカ・フロリダ州のF1マイアミGPだが、この土壇場になって思わぬ暗雲が立ちこめたようだ。

スペインの通信社『EFE』が伝えるところによれば、F1グランプリ開催に反対するマイアミ・インターナショナル・オートドローム周辺の地元住民が、「堪えがたい騒音レベル」を理由としてイベント差し止めの仮処分を当局に申請したというもの。

まだ結論は出されていないというが、万一この直前になって中止となればせっかく盛り上がってきたアメリカのF1熱に水を差しかねない事態になりかねないとみられる。

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アルピーヌF1(前ルノー)、新規参入優遇には警戒感

Alpine Renault (C)Alpine F1
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2026年シーズンからのF1レギュレーション変更に向け、VW(フォルクスワーゲン)グループのアウディ&ポルシェらの新規参入がいよいよ具体的な形勢になりつつあるが、過度の新規参入優遇には既存のチームから警戒の声も聞かれている。

その一つ、ルノー・スポールからPU(パワーユニット)供給を受けるアルピーヌF1チームのローラン・ロッシCEO(最高経営責任者)は、次のように語っている。
「モーターレーシングがスポーツであり続けるためには公正さの維持が不可欠だ。
F1へのエンジン・サプライヤー新規参戦は歓迎されることだが、彼らが過度に優遇されることには慎重であるべきだ」

同氏はさらに、緊密な関係にあるアウディ&ポルシェが共同して作業を進めればバジェットキャップ(予算制限)が骨なしになることや、レッドブル・パワートレインズを通じてホンダのノーハウがポルシェに流出する可能性も指摘、警戒感を表した。

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サインツ、フェラーリと契約年数で合意できず

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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今季躍進を続けるフェラーリ・チームでは、ルクレールがすでに複数年契約を結んで安泰なのに対し、サインツのほうは1年契約のうえまだ2023年以降については契約が結ばれていない。
現在両者は契約交渉中にあるとされるが、チーム側が再び1年契約を呈示しているのに対しサインツのほうは2024年までの2年契約を求めていると伝えられている。

これまで複数年も容認とみられたが、今季ここに来てルクレールとサインツとのパフォーマンスに明確な違いが表れたとして、チーム側の姿勢が変わってきたとみられている。
同チームでは将来的に現ハースF1のミック・シューマッハを迎え入れたいと広言していることもあり、その時期もサインツとの契約交渉に影響を及ぼしていそうだ。
なおミックの父親ミハエルが獲得したタイトル7回のうち5回はフェラーリで記録したものとなっている。(2回はベネトン)

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フェルスタッペン(レッドブル)のトラブル原因はポーポシングか

Fire Image (C)RedBull Racing
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連続タイトル獲得を狙う2021年の王者マックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが、2番手を走行していたオーストラリアGP決勝レースは突然のマシントラブルでストップ、無念のノーポイントに終わった。
トラブルは燃料系の漏れとみられたが、正確な原因は明らかにされていなかった。

しかし今週の第4戦ロマーニャGPを前に、同チームはオーストリアの放送局『ORF』に対し「トラブルは今年のマシンで目立つポーポシング(波動的な縦揺れ)の影響により高圧燃料パイプが破裂したため」との見解を示した。

同様のトラブルは開幕戦でペレスのマシンでも起きているが、チームは二つのトラブルは同一のものではないと説明している。
早期に解決が図られないと、チャンピオンシップ争いにも大きな影響が出かねない状況だ。

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2022/04/19

フェラーリ会長、「タイトル考えるのはまだ早い」

John Elkann (C)Ferrari S.p.A
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2021年、トップの2強から大きく遅れるコンストラクターズ・ランキング3位に留まったフェラーリ・チームだが、今季は素晴らしい滑り出しをみせ、目下両ランキング共に堂々の1位。
話は早過ぎるが、もしこのまま今年タイトル争いで勝利すればコンストラクターでは2008年(ライコネン&マッサ)以来、ドライバーでは2007年(ライコネン)以来の快挙となる。

跳ね馬の活躍を期待するイタリア国内のメディアからは早くもドライバーズ・タイトルを確実にするためのチームオーダー発令が話題に挙げられている。
つまりはシャルル・ルクレールを優先させ、サインツは今年サポート役に廻すというものだ。

しかしこれについてフェラーリ創業者であるアニェッリ家の一員で、現在フェラーリの会長を務めるジョン・エルカーン氏(46歳:イタリア)は、「早過ぎる。まだわずか3戦を終えたばかりじゃないか。
シーズンはまだ山ほど残っているんだ」と一蹴したものの、ひさびさの明るいニュースに満更ではない様子をみせている。

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アウディのエンジン供給にアストンマーティンら名乗り

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
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F1レギュレーションが大きく変更される2026年に向け、すでにVW(フォルクスワーゲン)グループのアウディ&ポルシェらの新規参入が噂されているが、このうちポルシェについてはレッドブル・レーシングへのエンジン・サプライヤーとの見方が強まっている。

一方、アウディのほうは既存のチームを買収してのワークス参戦が基本方針ということでマクラーレン・レーシングなどとの交渉が伝えられたがこちらは合意には至らなかったとされる。

そこに浮上してきたのがアストンマーティンF1チームやウィリアムズ・レーシングら。
両チームはいずれも経営陣が変わったことにより運営方針も大きく変更、驚きの結論が出されてもおかしくないとみられている。

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レッドブル、ポルシェ睨みながら併行して自社開発も

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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F1レギュレーションが大きく変更となる2026年シーズン、共にVW(フォルクスワーゲン)グループであるアウディ&ポルシェのF1参入が確実視される中、ポルシェはエンジン・サプライヤーとしてレッドブル・レーシングと提携するとの見方が強まっているが、それでもレッドブルはこれと併行してエンジン自社開発の計画を進行させるようだ。

すでにホンダF1から知的財産権を獲得する契約を結んだレッドブル・パワートレインズは今季『レッドブルPT』のブランド名でレッドブル・レーシング&アルファタウリ両チームにPU(パワーユニット)を供給しているが、さらにライバルであるメルセデスAMGなどから主要スタッフを多数引き抜いているとされ、他チームから警戒されているもの。

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2022/04/18

躓いたサインツ(フェラーリ)、正念場のロマーニャGP

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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今季絶好調でシーズン序盤をリードするフェラーリ勢だが、先のオーストラリアGPではルクレールとサインツとで明暗を分けた。
序盤2戦はチャンピオンシップで1-2体制だった二人だが、現在はルクレールの71ポイントに比べサインツは33ポイントの3位に留まっている。

こうしたことから口さがない外野からは早くも「現在のイコール体制から、サインツをルクレールのサポート役に当たらせるべき」との無責任な声も持ち上がっているという。
サインツとしてはチームの準ホームとも言えるイモラ・サーキットでポジションを一気に挽回したいところ。
ちなみに過去2回のロマーニャGPではいずれもチームメイトの後塵を拝している。

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アストンマーティン、クラッシュ続出でピンチに

Aston Martin 『AMR22』 (C)Aston Martin F1 Team
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今週F1は前戦オーストラリアGPからわずか1週間のインターバルを挟んでヨーロッパに転戦、イモラ・サーキットでのロマーニャGPを戦うが、アストンマーティンF1チームがピンチに陥っていることがわかった。

これは同チームのマイク・クラック代表(50歳:ベルギー)が明かしたもので、それによればアルバートパーク・サーキットで起きた複数回のクラッシュにより、スペアパーツが枯渇。
これにより予定した開発が遅れているだけでなく、今後の戦いにもクラッシュが許されないなど危機状態に陥っているとのことだ。
オーストラリアGPではマシントラブルにより走行が制限、さらに走り込みが足りないことでスピン・クラッシュが相次ぐなど悪循環、ガレージは火のクルマ状態だったという。

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2022年マシン、規定の最低重量クリアはなし

Image (C)RedBull Racing
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イタリア・メディアらが報じたところによれば、レギュレーション変更により重量増加が見込まれた今シーズン、規定の最低重量である798キロ以下のマシンを実現しているチームは現在のところ一つもないということだ。

その推測によれば、最も軽量とされるフェラーリでも約800キロで、これにアルピーヌら多くのチームが並び、アルファタウリもその一つとされる。
一方、最も重いと目されるのはアストンマーティンで815キロ。
早い時期からその重さが伝えられてきたレッドブルは2番目の810キロと見込まれていて、フェラーリとの差は10キロ、806キロとされるメルセデスとは4キロの差となっている。

通常、実際のマシン重量は規定以下に製作され、下回った分を適切な位置にバラストを搭載する形で相殺する、戦略の一つに使われている。
今年のように全チームのマシンが規定よりオーバーというのは珍しいケースとみられる。

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2022/04/17

モナコ自動車クラブ会長、モナコGP消滅説を否定

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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1950年初開催という歴史を持つF1モナコGPだが、新興国での開催が増える一方でこの公国といえどその伝統力は影を薄くしつつあるようだ。

大型化した近代F1マシンにとってランオフエリアを持たないこの狭小なコースは危険過ぎる上、木曜日からスタートするという変則スケジュールも、今年ついに廃止の浮き目に遭い特権を奪われた形になっている。
こうしたことからモナコGPの将来について危惧する声が持ち上がっているのが事実だが、これについて主催者であるACM(オートモビル・クラブ・ド・モナコ)のミッシェル・ボエリは会長は、「モナコGPは2022年以降もF1のカレンダーに残る」と、フランスの専門紙『オート・エブド』で明言した。

しかしこれまで優遇されてきたとされる破格の開催権料について、リバティ・メディア側から見直しを求められていると伝えられていて、予断を許さない状況と言えそうだ。

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史上最多グランプリ数の懸念は物流障害

Image (C)Pirelli Motorsport
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年々拡大が重ねられてきたF1グランプリは、いまや年間22戦から23戦というかつては想像が付かなかったほど増えている。

こうした世界転戦を支えるのは物流だが、これがいまロシア軍によるウクライナ侵攻問題で黄信号が灯っているという。
実際、今年のシーズン前テストではハースF1チームが直面したように各チームの資材運搬はもちろんのこと、F1タイヤを独占供給するピレリタイヤにとっても深刻な状況に陥っているのが現実だ。

同タイヤのマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングは「国際物流はいまたいへん厳しく、コストも信じられないほど高騰している」とするが、それよりも課題は航空路線の混乱により各グランプリに間に合わないという危機で、「ウクライナの騒動が一国も早く収束することを願っている」と正直なところをみせた。

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ジャンカルロ・ミナルディ氏、FIAのフォーミュラ担当に

Giancarlo Minardi (C)Ex.Minardi S.p.A
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F1ミナルディ・チームの創設者であるジャンカルロ・ミナルディ氏(74歳:イタリア)が、その経験を買われFIA(国際自動車連盟)のシングルシーターコミッション・フォーミュラカー部門を担当することがわかった。

自身もヒルクライムやラリーなどでモータースポーツに親しんだミナルディ氏は、その後チーム運営で頭角を現し、F2シリーズで成功を収めたあと1985年にはF1にステップアップ、個性あるプライベートチームとして活躍した。
2000年代になって資金難からチームは売却となったが、トロ・ロッソ、さらにアルファタウリとして現在もF1に欠かせない存在として続いている。

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2022/04/16

ハミルトン(メルセデス)に『ブラジル名誉市民』の打診

Ayrton Senna (C)Honda Racing
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昨年のブラジルGPで、グリッド最後尾からみごと優勝という圧倒的なパフォーマンスをみせたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンに、ブラジルから『名誉市民』の打診があったことがわかった。

これに対しハミルトン(メルセデス)は、「ブラジルといえばアイルトン・セナ。
子どもの頃いじめられていた僕はアイルトン・セナをテレビで観て、これこそスーパーヒーローだと憧れたんだ。
セナのようになりたくてレーシングドライバーを志したんだよ」とし、「光栄なことでとても名誉に思う」と、喜びを隠せないでいる。

ただ意外に二人ともブラジルGPでは苦戦、いずれも2勝を記録しているが、これは6勝のプロスト、4勝のシューマッハ、そして3勝のロイテマン&ベッテルらの後塵を拝するものだ。

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アルピーヌF1、オスカー・ピアストリとの契約間近か

Oscar Piastri (C)Alpine F1
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アルピーヌF1チームは、同チームのリザーブ&テストドライバーを務めるオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)について、来季のレースドライバー昇格を念頭に、遅くとも7月までには交渉を終えたいとの意向を示した。

元々ルノー・チーム時代から育成ドライバーとして成長を手助けしてきたピアストリだが、レースシートに空きがなく、アルファロメオやマクラーレン・レーシングへのレンタルなど方策を模索してきたものの、いよいよ決断が近づいたようだ。
ただ同チームではアロンソ&オコンというドライバー・ラインナップが好走していて、この裏にはアロンソの引退が念頭にあるとみられるが、今のところまだ現役続行とも引退とも確定していない。

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FIA、フェルスタッペンのセーフティカー批判に反論

Astonmartin Safetycar (C)Aston Martin
オーストラリアGP決勝レース時に導入されたアストンマーティン製のセーフティカーに対し、フェルスタッペン(レッドブル)がそのスピードの遅いことを批判したことについてFIA(国際自動車連盟)が反論を始めた。

それによればレース全体のスピードをコントロールするのはコントロールタワー(レースディレクター)であるとし、ドライバーが口を挟むものではないとフェルスタッペンの行動を槍玉に挙げたもの。

「コントロールタワーはトラック上の競技者だけでなく、マーシャルやオフィシャル、観客も含めたレース全体の安全に責任を負っている。
それを踏まえた上でセーフティカーのスピードは判断されている」と、一蹴した。

セーフティカーが遅いためにタイヤが冷えたと主張するフェルスタッペンは、アストンマーティンのセーフティカーを「亀のように遅い」と例えて波紋を呼んでいた。

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2022/04/15

3年ぶりシンガポールGP、チケット完売の盛り上がり

Singapore GP Image (C)Pirelli Motorsport
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日本GP同様、新型コロナウイルスの影響で開催休止が続き、今年が2019年以来3年ぶりの復活開催となるシンガポールGP(10月2日決勝)が盛り上がっているようだ。

主催者によれば、4月13日(水)から同グランプリの前売りチケット販売を開始したところ、3日間のグランドスタンドとコンビネーション券が大盛況となり、用意されたチケットはわずか6時間で完売したとのこと。
今回購入できなかった人も、後日発売されるグランドスタンドやウォークアバウトの1日券を購入する機会があるという。
また安全管理措置がさらに緩和され、現在の75%の定員を超える入場が可能になった場合には、さらに3日間のグランドスタンド券が追加発売される可能性もあるとのことだ。

今年はオーストラリア、シンガポール、そして日本GPがいずれも3年ぶりの開催となるが、すでにオーストラリアは42万人を超えるこれまでで最多のファンが観戦。
続いてこのシンガポールGPも人気。
さらにわが日本GP、ホンダの撤退はあったものの小林可夢偉選手以来の日本人F1ドライバーとなる角田裕毅(アルファタウリ)が参戦とあって期待が高まっている。

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レッドブル、年内に新型エンジンテストへ

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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ホンダのF1撤退を受け、2026年から導入される新レギュレーションになるPU(パワーユニット)の独自開発を進めているレッドブル・パワートレインズでは、年内に早くも最初のテストを行うという開発スケジュールを明らかにした。

レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表によれば、5月には新しいファクトリーに移転、そこで新レギュレーションの独自エンジン開発を進め、年内にはダイナモ上で初のテストを行うという計画に自信をみせている。

ただこれとは別に同チームはF1参入を計画しているVW(フォルクスワーゲン)グループの名門ポルシェからエンジン供給を受けるのではないか、という見方も根強く伝えられている。

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ガスリー(アルファタウリ)、レッドブル昇格を狙う

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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昨季からチームメイトに新人を迎え、圧倒的な存在感をみせているスクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーだが、再びレッドブル・レーシングへの昇格を狙っていることを隠していない。

現在フェルスタッペンのチームメイトを務めているのは今年12年目となるベテランのセルジオ・ペレス(32歳:メキシコ)。
6年で優勝1回のガスリーに対しまだ2勝だが、今季もすでにポールポジション獲得や2位表彰台に上がるなど高い戦闘力を示している。
ただレッドブルとの契約は1年単位で来季の去就はまだ確定していない。

一方、ガスリーの契約は2023年末までとなっているが、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは「二人の立場はまったくイコール」としていて、今シーズンの戦績を見守っていくとの姿勢をみせている。

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2022/04/14

レッドブル、「燃料トラブル解明・対策には時間必要」

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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ライバルのハミルトン(メルセデス)がまだ本調子でないシーズン序盤、一気に差を付けたいフェルスタッペン(レッドブル)だったが、3戦して2度目のマシントラブル・リタイヤと、すっかり出鼻をくじかれた形だ。

僚友ペレスのケースも含め、度重なるトラブルはいずれも燃料系の漏れとみられたが、レッドブルのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは「ドライバーが火が出る直前に燃料の臭いがしていたと訴えていることからいずれも燃料関連とみられるが、しかしこれらは同じトラブルではない。
日本(さくらR&D)に早く戻し、燃料システムの正確な原因を突き止めなければならない。
解明・対策には時間が必要だ」と、語った。

しかし新型コロナウイルスやウクライナの問題で現在国際的に物流が滞っていて、F1にもその影響が及んでいるということだ。

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フェルスタッペン(レッドブル)、セーフティカーに苦言

Astonmartin Safetycar (C)Aston Martin
このところ頻繁に起きるアクシデントのせいで、セーフティカーの導入が相次いでいるが、その半分のレースを担うアストンマーティンのセーフティカーに対し、フェルスタッペン(レッドブル)が「ペースが遅すぎる」と苦言を呈した。

「とにかくアストンマーティンのセーフティカーのスピードが遅すぎて話にならないんだ。
今回、バックストレートなんて何も障害はないのに140キロだよ。
お前は亀か、っていうんだ。
セーフティカーが入るとタイヤが冷えて、却って危険な状況になるよ」と、訴えた。

フェルスタッペンによれば、「アストンマーティンのセーフティカーはメルセデスのようにエアロで武装していないため遅い」と指摘している。

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ハミルトン(メルセデス)、「ピアスは外さない」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は先のオーストラリアGPフリー走行1回目セッション前のドライバーズ・ブリーフィングで、ドライバーが競技中にピアスやネックレスなどのムジュエリー・アクセサリーを着用して臨むことを禁止した。
これは以前から指示があったものだが、今回改めて徹底させたもの。

しかしこれにメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが真っ向から反発している。
「僕はピアスを外すつもりはないよ。
別にドライビングに支障がある訳でもないし、これは自分にとって大切なアイデンティティーなんだ。
それに右耳のピアスは外せないようになっているから、外せというなら耳を切り落とすしかない」と、主張。

さらに「次のイモラには、もっとジュエリーを身につけていくよ」と、挑戦的な姿勢をみせた。
こうした姿勢に新任のレースディレクターがどう対応するのかロマーニャGPが注目だ。

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2022/04/13

フェルスタッペン(レッドブル)、自身のチーム立ち上げ

Max & Jos Verstappen (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン(24歳:オランダ)が、様々なレース活動を行う自身のチーム『フェルスタッペン・ドットコム・レーシング』を立ち上げたことを明らかにした。
このプロジェクトはレッドブルの全面的なサポートを受けて展開するもので、実際のモーターレーシングと、今流行りのバーチャル・レースの両面で活動するという。

フェルスタッペンは「僕と強い繋がりを持つ人たちと、レースへの愛を共有できたらうれしい」と、新プロジェクトに意欲。
なお伝えられる所では、実際のモーターレーシング部門にマックスの父親で自身も元F1ドライバーであるヨス氏の参加も計画されているとのこと。

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欧州メディア、「イタリア当局マゼピン家の資産凍結」の報

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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英『ロイター』ら欧州メディアは、イタリアの司法当局が、ニキータ・マゼピン&ドミトリー・マゼピン親子らマゼピン一家が同国内に保有する所有する不動産資産1億ユーロ(約136億円)相当を差し押さえたと報道した。

ロシアの新興財閥であるマゼピン家は、ロシアのウクライナ侵攻によりヨーロッパ各国で行われている資産凍結に該当するとされたもの。
ニキータ・マゼピンが参戦予定だったハースF1チームでは、すでにドミトリー・マゼピン氏が所有する『ウラルカリ」とのタイトルスポンサー契約、およびニキータ・マゼピンとのドライバー契約を解除、ロシアとの関係を断ち切って新たなシーズンのスタートを切っている。

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「楽勝だった訳じゃない」と、ルクレール(フェラーリ)

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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シーズン開幕から3戦で1位2回、2位1回と絶好調、ドライバーズ・ランキングでも首位を走るフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールだが、後続に20秒以上の差を付けてゴールしたオーストラリアGPも決して楽勝ではなかったとその戦いを振り返った。

「外から見れば楽勝に映ったかも知れないけれど、全然そんなことはなかった。
序盤はフェルスタッペン(レッドブル)に、また終盤はペレス(レッドブル)にそれぞれ追い掛けられて、タイヤを労わるのに苦労させられたよ。
とりわけ2回目のセーフティカー走行が解除された時、最終コーナーで走行ラインを外して走ったためフロントタイヤにかすが付着して酷いアンダーステアになり、危うく抜かれそうになってしまったんだ」と、ルクレール。

なお国際映像ではメルセデスと並んで酷かったポーポシング(波動的な縦揺れ)だが、ドライビングの上ではさほど障害になるものではなかったとのことだ。

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2022/04/12

豪GP最速ピットストップはレッドブル・レーシング

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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10日(日)行われたオーストラリアGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、この常連であるレッドブル・レーシングのクルーだった。

それによれば最速は20周目にセルジオ・ペレスを2.31秒の作業でコースに復帰させた際のもの。
2位は2.42秒のノリス(マクラーレン)と、同じく2.42秒のリカルド(マクラーレン)となった。

なおこのレースで『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのは、ポールTOウィンを果たしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)で、これで今季3戦連続の受賞となった。
またボーナスの1ポイントが与えられるこのレースのファステストラップ・アワード』も同じくルクレール(フェラーリ)が獲得した。

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初入賞リカルド(マクラーレン)、「ファンのために良かった」

McLaren Duo (C)McLaren Racing
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今季3戦目にして初の入賞(6位)を果たしたマクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドは、母国グランプリでの活躍に胸をなで下ろした。

「ホームレースというのはドライバーにとって特別なものだから、僕はここアルバートパークで入賞できたというのはほんと良かったよ。
なにより熱心に声援を送ってくれた地元のファンのためにね。
正直、今シーズンここまでクルマに馴染めず苦しんでいたからさ。
まだ課題はあるけれど、今はだいぶ理解できたと思うよ。
これで局面が変わるといいな」

マクラーレン・レーシングにとっても今回は今季初のW入賞(5-6位)ということになった。

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ウィリアムズ・レーシング、アルボンの入賞評価

Williams Mascot Bear (C)Williams Racing
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中団グループでの熾烈な順位争いの結果、ウィリアムズ・レーシングに今季初ポイントをもたらせたアレクサンダー・アルボンの戦いにチームは高い評価を与えている。

同チームのヨースト・カピート代表(ドイツ)は、「グリッド最後尾からのスタートにも関わらずアルボンがポイント獲得を果たしたことでチームの士気はこの上なく高まっている」と、賛辞。

予選終了後規定の燃料サンプル1リットルを提出できずにペナルティでグリッド最後尾となったアルボンだが、ハードタイヤでスタートすると最終ラップまでタイヤ交換しないという奇策でみごと初入賞を果たしたもの。

昨シーズンはポイント獲得まで開幕から11戦を要したウィリアムズ・レーシングだが、今シーズンはわずか3戦目でこれを果たしてみせた。

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中止になったロシアGPの代替にシンガポールが浮上

Marina Bay Circuit (C)Pirelli Motorsport
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ロシア軍によるウクライナ侵攻問題により中止となったF1ロシアGPの代替開催に、マリーナ・ベイ・サーキットのシンガポールが浮上していることが伝えられた。

当初、ロシアGPの代替には昨年第20戦として行われた中東カタールの名前が挙げられていたが、年末にサッカーのビッグイベントであるW杯開催が待っていることや、この時期の気温がかなり高くなると見込まれるため、計画は停滞した様相となっている。

なおシンガポールで行われる場合には、すでにカレンダーに載っている10月2日の開催と併せ、2週連続(Wヘッダー)という異例のスケジュールが考えられているとのこと。
実現すれば2022年のF1は当初の計画通り、史上最多の全23戦ということになる。
ちなみにその翌週には同じく2019年以来となる鈴鹿サーキットの日本GPが予定されている。

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2022/04/11

ルクレール、1ストップでオーストラリアグランプリを制し、今シーズン3戦で2勝目を挙げる (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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FORMULA 1 HEINEKEN AUSTRALIAN GRAND PRIX 2022 – SUNDAY

THE RACE TYRE STORY
・フェラーリのシャルル・ルクレールが、 最速と予測された 1 ストップ戦略を採り、ポールトゥウィンでオーストラリアグランプリを制しました。 P Zero イエロー・ミディアムタイヤでスタートしたルクレールは、 22 周目に P Zero ホワイト・ハードタイヤへ交換しました。ルクレールのオープニングスティントは、 2 番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンより 4 周長いものでした。

・ル クレールのピットストップから 1 週後、 2 回目のセーフティーカーが導入されました。これにより、大半のドライバーが、比較的短い タイムロス でピットストップを行うことができました。ハードタイヤでスタートした 6 名中の最上位ドライバーは、 10 位を獲得したウィリアムズのアレックス・アルボンでした。最後方グリッドからスタートしたアルボンは、 ファイナルラップ直前 で P Zero レッド・ソフトへ交換する戦略でポイント を獲得しました。

・アストンマーティンのランス・ストロールもユニークな戦略を採りました。合計 3 回のピットストップを行ったストロールは、スタート時に使用したハードタイヤをファイナルスティントでも使用しました。 ハードタイヤでスタートしたストロールは、 1 回目のセーフティーカー導入直前の 3 周目にミディアムへ、そしてそのわずか 1 周後に再度ハードへ交換しました。 その後、 2 回目のセーフティーカー導入によって「フリー」 タイム ロス の影響が無い) ピットストップの機会を得たストロールは、スタート時に装着したハードタイヤへ 再度 交換するピットストップを行いました。

・今日のメルボルンは、昨日までよりも風が弱く気温が高くなりました。気温 27 ℃、路面温度 38 ℃のコンディションの下でレースがスタートしました。

HOW THE COMPOUNDS MADE THE DIFFERENCE
・ハードハード CC2 2 レースの鍵を握るタイヤとなりました。グレイニングとデグラデーションレースの鍵を握るタイヤとなりました。グレイニングとデグラデーションがが抑制され抑制されていたていたことことによりにより、ドライバーたちはハードにプッシュすることができました。優勝したルクレールを含む大、ドライバーたちはハードにプッシュすることができました。優勝したルクレールを含む大半のドライバーがファイナルスティントで使用しました。ルクレールは、レース終盤にファステストラッ半のドライバーがファイナルスティントで使用しました。ルクレールは、レース終盤にファステストラップを記録しました。アルボンは、ハードでプを記録しました。アルボンは、ハードで5757周を走行し、このコンパウンドの耐久性の高さを示しま周を走行し、このコンパウンドの耐久性の高さを示しました。

・スピードと耐久性のバランスを提供するミディアムは、スターティングタイヤの主流とスピードと耐久性のバランスを提供するミディアムは、スターティングタイヤの主流となりました。ハースのケビン・マグヌッセンとアルピーヌのフェルナンド・アロンソのみが、ファイナルなりました。ハースのケビン・マグヌッセンとアルピーヌのフェルナンド・アロンソのみが、ファイナルスティントでミディアムを使用しました。予測された通り、ある程度のグレイニングスティントでミディアムを使用しました。予測された通り、ある程度のグレイニングとと(その結果生じる(その結果生じる))デグラデーションが見られました。デグラデーションが見られました。
・ソフトソフト CC55 速いスピー速いスピードを提供するソフトは、主に予選用タイヤとして使用されました。レースでの使ドを提供するソフトは、主に予選用タイヤとして使用されました。レースでの使用は、アルボンによる用は、アルボンによる11周のみでした。周のみでした。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「前日までよりも気温が高くなり、路面の改善も進んだ中、タイヤは、金曜フリー走行のデータを基にした想定通りの性能を発揮しました。大半のドライバーが1ストップ戦略を採りました。また、多くのドライバーが、セーフティーカー導入周回を活用して、最小限のタイムロスでピットストップを行うことができました。ミディアムはハードよりも高いデグラデーションレベルを示し、幅広いピットストップウィンドウを提供しました。これにより、今日のレースにおいて戦略を活用する機会は増大しました。改修されたメルボルンのトラックレイアウトは、2022年のマシンとタイヤパッケージがより多くのオーバーテイクを可能にすることを裏づけてくれました。今日のレースでは、ミディアムを1周で交換したランス・ストロールや、ハードによる非常に長いスティントを走行したアレックス・アルボンなど、いくつかの独創的な戦略が見られました。アルボンは、この戦略によって、最後方のスタートからポイントを獲得しました」

ピレリジャパンプレスリリース

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ルクレール(フェラーリ)は初の『F1グランドスラム』

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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オーストラリアGPをみごとなポールTOウィンで制したフェラーリ・チームのシャルル・ルクレール(23歳:モナコ)は、他にラップリードやレース中のファステストラップも記録。
明確な定義はないが、F1における『グランドスラム』を初めて記録した。

それによれば前日の公式予選で獲得したポールポジションからスタート。
オープニングラップの第1コーナーにトップのまま飛び込むとその後58周すべての周でラップリードを記録。
さらにレース終盤にはこのレースのファステストラップを連続して更新し、最終的に2位のペレス(レッドブル)に20秒以上の大差をつけてチェッカーフラッグを受けてみせたもの。

レース後「チームのすべての人にありがとうと言いたい」と語ったルクレールはチームメイトのカルロス・サインツが早々にリタイヤしたこともあり、跳ね馬チームのリーダーとして存在感を示した。

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レッドブルのトラブルは燃料漏れか

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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優勝こそ難しかったものの、2位表彰台は確実と思われたレース終盤の39周目にフェルスタッペンが突然ストップしたシーンはレッドブル・レーシングにショックを与えた。
昨シーズン示した高い信頼性から一転、マシンから炎が上がるのは今年これで2度目のことになる。

前回のトラブルについてもチームは詳細な原因を公開していないが、炎が発生したことから燃料系の漏れなどが推測される。

同チームのクリスチャン・ホーナー代表は「マシントラブルがなくてもフェラーリのペースにはついて行けなかった」と、苛立ちを隠せないでいるようだ。

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角田裕毅らのセーフティカー走行に「お咎めなし」

FIA
オーストラリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、10日(日)行われた決勝レース中、セーフティカー先導で周回を重ねていた際にオーダーを崩した件で、ガスリー(アルファタウリ)、角田裕毅(アルファタウリ)、そしてシューマッハ(ハース)らから事情を聞くなど調査した結果、当該ドライバーたちに順位を変える意図はなかったことなどを確認、いずれのドライバーにもペナルティなど科さないことを明らかにした。

国際映像では、当時最も後部に位置していたシューマッハが一瞬角田をオーバーテイクする形になったものの、すぐに元に戻した様子が映されていた。
セーフティカー先導のラップでは、当然のことながら順位の変更は許されていない。

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2022/04/10

豪GPはルクレール(フェラーリ)がポールTOウィン飾る

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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4月10日(日)15時(日本時間:14時)から2022年F1第3戦オーストラリアGPの決勝レースがアルバートパーク・サーキットを舞台に全58周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は26度、路面温度40度、路面はドライコンディションとなっている。

オープニングラップでハミルトンが3番手に上がる。
2周目、スタートで出遅れていたサインツ(フェラーリ)がコースアウト、ストップしてバーチャル・セーフティカー、更にセーフティカーに。
サインツの連続完走記録が17で途絶えた。
7周目にレース再開。
24周目、ベッテル(アストンマーティン)がガードレールにクラッシュしてセーフティカーに。
このタイミングを活かし、ラッセル(メルセデス)が3番手に上がる。
1位ルクレール、2位フェルスタッペン。
27周目レース再開。
39周目、2位を走っていたフェルスタッペン(レッドブル)がコースサイドにマシンを停めた。後部から炎が出ているようだ。
シーズン序盤とはいえ、ノーポイント・リタイヤは無念の結果だ。
ストロール(アストンマーティン)にコース蛇行で5秒のタイム・ペナルティが通告。

58周を走りきって最初にチェッカーフラッグを受けたのはポールからスタートしたルクレール(フェラーリ)。
今季開幕戦バーレーンGP以来の今季2回目勝利で自身通算4勝目を記録、ファステストラップ・ポイントも獲得しチャンピオンシップのリードをさらに拡大した。

2位ペレス(レッドブル)、3位ラッセル(メルセデス)、4位ハミルトン(メルセデス)、5位ノリス(マクラーレン)、6位ホームのリカルド(マクラーレン)、7位オコン(アルピーヌ)、8位ボタス(アルファロメオ)、9位ガスリー(アルファタウリ)、10位は最終周にピットインするまでハードによるノンストップで走り切ったアルボン(ウィリアムズ)となった。

以下、11位周冠宇(アルファロメオ)、12位ストロール(アストンマーティン)、13位シューマッハ(ハース)、14位マグヌッセン(ハース)、15位角田裕毅(アルファタウリ)、16位ラティフィ(ウィリアムズ)、17位アロンソ(アルピーヌ)までが完走。
リタイヤはフェルスタッペン(レッドブル)、ベッテル(アストンマーティン)、サインツ(フェラーリ)の3台となった。
次戦ロマーニャGPは4月24日(日)決勝レースが予定されている。

オーストラリアGP決勝レースの結果はこちら
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「クルマの感触が変わった」と、角田裕毅(アルファタウリ)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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オーストラリアGPの予選Q1を13番手で通過したアルファタウリの角田裕毅は、さらにQ3への進出を懸けてQ2に臨んだが、2セット目の最初のアタックでコーナーを止まりきれずにコースアウトするシーンを演じてしまった。

これについて角田は「Q2になったらマシンの感触が突然変わってしまい、うまくまとめることができなかった」と、説明。
その後はバッテリーのチャージやタイヤの状態もあり、タイム更新がならなかったという。
それでも開幕戦の16位、2戦目の20位と比べればより優位な状況。
日曜日の決勝レースではバーレーン以来のポイント獲得を狙う。

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サインツ(フェラーリ)、トラブル続出を嘆く

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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これまで互いに鎬を削ることで今季の好調さを見せつけてきたフェラーリ・チームの二人だったが、土曜日に行われたオーストラリアGP予選では大きく明暗を分けた。

ルクレールが会心のフライングラップでみごとポールポジションを獲得したのに対し、サインツのほうはチームメイトに1.5秒もの大差をつけられる9番手に終わったからだ。
これについてサインツは「うまくいかないかも知れないことが、すべて起きてしまった」と不運を嘆いた。

「せっかく素晴らしいアタックラップを決めたのに、コントロールラインを抜ける一瞬前にレッドシグナルになってタイムが無効にされちゃったんだ。
そこからすべてが悪い方向に転じていったんだよ。
タイミングを図り、満を持してコースインしようとしたらスターターのトラブルでエンジンが掛からない。
復帰するまで3分は掛かったんだけれど、この3分はアタックにおいてとてつもなく大きい負担になった。
タイヤに熱を入れることが叶わなかったしね」

チームとの契約期間でもチームメイトと条件が異なるサインツには、心理状態でも差がありそうだ。

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ラティフィ(ウィリアムズ)、ストロールを非難

Nicholas Latifi (C)Williams Racing
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9日(土)行われたオーストラリアGP公式予選中に起きた接触事故で、マシンを大破する目に遭ったウィリアムズ・レーシングのニコラス・ラティフィは、事故の原因を作ったストロール(アストンマーティン)への怒りが収まらない様子だ。

「あのラップはお互いにアタックに入る前だったんだけど、彼は(まだノータイムで)急いでいたようなので先に行かせたんだ。
ところが急にスピードを落として、右側にスペースを空けたから、僕はそこへ進んだ訳。
そしたらいきなり右にマシンを振ったので、僕は弾かれてコントロールできなくなってしまったんだ。
何を考えていたんだか、ほんと信じられないよ」と、ラティフィ。

マシンの損害は少なくともタイヤ、ホイールからサスペンション、ギヤボックスにまで及びそうだ。

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2022/04/09

ストロール(アストンマーティン)にペナルティ・ポイント

FIA
オーストラリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、9日(土)に行われた公式予選中に起きた ランス・ストロール(アストンマーティン)とニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)との衝突事故について検証した結果、ストロールの側に責任があるとしてペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。
なおストロールには別途次戦3グリッド降格のペナルティも併せて通告された。

ストロールはこれが計7点目のペナルティ・ポイント。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになっている。

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豪GP予選、ルクレール(フェラーリ)がポール決める

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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4月09日(土)16時(日本時間:15時)からアルバートパーク・サーキットを舞台に2022年F1第3戦オーストラリアGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

最初のアタックラップでここまで好調だったアロンソ(アルピーヌ)が11コーナーでガードレールにクラッシュして赤旗中断となった、
ハイドロリック系のトラブルか本人はダウンシフトできなかったと訴えている。
アタック中だったサインツ(フェラーリ)はベストタイムを一瞬前の赤旗により失う不運。
この時点でルクレール(フェラーリ)がトップ、ペレス&フェルスタッペンのレッドブル勢が続いている。

残り6分50秒でセッション再開、路面温度は27度まで下がっている。
熾烈なアタックの応酬によりルクレール(フェラーリ)がただ一人ベストタイムを1分17秒台に入れるパフォーマンスで開幕戦バーレーンGP以来となる今季2度目のポールポジション獲得、自身通算11回目の快挙となった。
2番手にフェルスタッペン(レッドブル)、3番手ペレス(レッドブル)、4番手ノリス(マクラーレン)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手ラッセル(メルセデス)、7番手地元の声援を受けるリカルド(マクラーレン)、8番手オコン(アルピーヌ)、9番手わずかなミスと不運に見舞われたサインツ(フェラーリ)、そして少なくとも2列目も見えていた不運のアロンソ(アルピーヌ)が10番手となった。
オーストラリアGP決勝レースは10日(日)15時(日本時間:14時)から全58周で行われる。

オーストラリアGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、ペレス(レッドブル)が最速タイム

赤旗で遅れたもののオーストラリアGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
昨年までの『Q2でベストタイムを記録したタイヤが決勝レースのスタートタイヤ』という条項は廃止されている。

1回目の走行でアロンソ(アルピーヌ)がレッドブル勢に続く3番手に位置し観客を沸かせた。
2度目のアタックを終え、トップはペレス(レッドブル)、2番手サインツ(フェラーリ)、3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手アロンソ(アルピーヌ)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手ラッセル(メルセデス)、8番手ハミルトン(メルセデス)、9番手に地元のリカルド(マクラーレン)、10番手オコン(アルピーヌ)までがQ3進出。

ここでの敗退はガスリー(アルファタウリ)、ボタス(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)、周冠宇(アルファロメオ)、そしてシューマッハ(ハース)の5台となった。

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接触事故で赤旗中断の予選Q1、レッドブル勢最速

4月09日(土)16時(日本時間:15時)からオーストラリアGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC5という変則的な組み合わせの3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は23度、路面温度は32度、コースはドライコンディションとなっている。

各車コースインするも、アストンマーティンの2台はまだガレージで作業中だ。
ストロールは残り約4分でコースイン。
、ラティフィ(ウィリアムズ)とストロール(アストンマーティン)が接触、大破したラティフィのマシンがコース上にストップしてセッションは赤旗中断となった。

残りわずか2分でセッション再開。
結局トップはフェルスタッペン(レッドブル)の1'18.580、2番手ペレス(レッドブル)で1'18.834、3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手アロンソ(アルピーヌ)、6番手ボタス(アルファロメオ)、7番手ノリス(マクラーレン)までは走らず。
8番手ハミルトン(メルセデス)、9番手ラッセル(メルセデス)、10番手ガスリー(アルファタウリ)、11番手オコン(アルピーヌ)、12番手リカルド(マクラーレン)、13番手角田裕毅(アルファタウリ)、14番手周冠宇(アルファロメオ)、15番手ミック・シューマッハ(ハース)までがQ2進出。

ここでの敗退はアルボン(ウィリアムズ)、マグヌッセン(ハース)、ベッテル(アストンマーティン)、ラティフィ(ウィリアムズ)、そしてノータイムのストロール(アストンマーティン)の5台となった。

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ベッテル(アストンマーティン)に罰金68万円

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
オーストラリアGPのレーススチュワードは、8日(金)行われたフリー走行1回目セッション終了後に、スクーターに乗ってトラックを走行したとしてアストンマーティンF1チームのセバスチャン・ベッテルに5千ユーロ(約68万円)の罰金を科したことを明らかにした。

パワーユニットのトラブルによりマシンを降りたベッテルは、コースマーシャルからスクーターの提供を受け、観客の声援に手を振りながらガレージへと戻ったが、規定ではセッション終了後5分以内はコースに立ち入ることが禁じられていて、ベッテルはこれに違反したということだ。

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豪GPフリー3回目、ノリス(マクラーレン)最速タイム

Lando Norris (C)McLaren Group
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4月09日(土)13時(日本時間:12時)からアルバートパーク・サーキットを舞台にオーストラリアGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は24度、路面温度32度、コースはドライコンディションとなっている。
なお4か所に設置されていたDRSゾーンは安全上の見地によりこのセッションから3か所に減少されたことが報告されている。

今季唯一の新人・周冠宇(アルファロメオ)からコースインしたが、まだ様子見のクルマが多い。
約20分経過、ベッテル(アストンマーティン)が10コーナーでコースアウトしてウォールにヒット、マシンを損傷してストップしたため赤旗中断に。
現役ドライバーの中ではここで最多の3勝しているベッテルだが今年はここまで不運が続いている。
約10分でセッション再開。
アロンソ(アルピーヌ)、ペレス(レッドブル)、そしてノリス(マクラーレン)らがベストタイムの応酬を繰り返す。
残り約4分、今度はストロール(アストンマーティン)が11コーナーでコースアウト・クラッシュ。
直ちに赤旗となり、そのままセッションは終了とされた。

トップはノリス(マクラーレン)がマークした1'19.117、これに1'19.249のルクレールが続いた。
以下3番手ペレス(レッドブル)、4番手アロンソ(アルピーヌ)、5番手サインツ(フェラーリ)、6番手リカルド(マクラーレン)、7番手フェルスタッペン(レッドブル)、8番手ハミルトン(メルセデス)、9番手ボタス(アルファロメオ)、10番手が角田裕毅(アルファタウリ)。
ガスリー(アルファタウリ)は12番手。
クラッシュが相次いだアストンマーティンはストロールが19番手、ベッテルはノータイムと苦戦、さらに2時間後の公式予選までメカニックはハードワークを強いられることになりそうだ。

オーストラリアGPフリー走行3回目の結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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VW役員会、アウディ&ポルシェのF1参戦計画を承認の報

Volks Wagen (C)VW Motorsport
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かねて話題になっているアウディ&ポルシェによるF1参戦計画が、親会社であるVW(フォルクスワーゲン)の役員会でゴーサインが出されたと伝えられた。
ただしFIA(国際自動車連盟)への正式な手続はまだこれからと報じられている。

実際の参戦時期は2026年に予定されるF1レギュレーションの大幅改定に合わせてということになる見込みだが、噂ではアウディがマクラーレン・レーシングと、ポルシェはレッドブル・レーシングと提携する可能性が高いという。
このうちアウディのほうはワークス参戦を希望しているとの噂もあるが、現在のところ具体化していないようだ。

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角田裕毅(アルファタウリ)、また戒告処分受ける

FIA
オーストラリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、アルファタウリの角田裕毅に戒告処分を科したことを明らかにした。

それによれば8日(金)に行われたフリー走行2回目セッション中、アウトラップだった角田が後方から迫ったカルロス・サインツ(フェラーリ)の走行を妨害したというもの。
スチュワードは妨害が故意ではなかったとして戒告に留めたが、今シーズンからドライビングに関する戒告4回を含む計5回に達した場合、グリッド10番降格ペナルティが科されることになっている。

角田は今季開幕戦バーレーンGPでも同じフェラーリのルクレールへの進路妨害を問われていて、これが不名誉な2度目の戒告となる。

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オーストラリアGPのスチュワードもエンリケ・ベルノルディ氏

Enrique Bernoldi (C)Ex.Arrows F1
FIA(国際自動車連盟)は今週末行われているオーストラリアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元アロウズのF1ドライバーであるエンリケ・ベルノルディ氏(42歳:ブラジル)を指名した。


ベルノルディ氏がスチュワードを務めるのは前戦サウジアラビアGPに続くもので、これが自身通算5度目ということになる。

同氏は2001-2002年に掛けて当時のアロウズからF1参戦、最高位は8位(2001年ドイツGP)。
なお、2001年のチームメイトはマックス・フェルスタッペン(現レッドブル)の父であるヨス・フェルスタッペンだった。

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2022/04/08

スクーターのベッテル(アストンマーティン)にお咎めも

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
オーストラリアGPのレーススチュワードは、8日(金)行われたフリー走行1回目セッション終了後に、スクーターに乗って許可なくトラックを走行したとしてアストンマーティンF1チームのセバスチャン・ベッテルについて調査していることを明らかにした。

パワーユニットのトラブルによりマシンを降りたベッテルは、自ら消火活動にあたった後、コースマーシャルからスクーターの提供を受け、観客の声援に手を振りながらガレージへと戻ったが、スチュワードは許可を受けていないとして問題化したもの。
これについてベッテルは現場でスチュワードの承認を得たと主張している。

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豪GPフリー2回目、最速はルクレール(フェラーリ)

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月08日(金)16時(日本時間:15時)からアルバートパーク・サーキットを舞台に2022年F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は20度、路面温度30.度、コースはドライコンディションとなっている。

1回目セッションでストップしたベッテル(アストンマーティン)のマシンはまだ作業中、またシューマッハ(ハース)のマシンもガレージに留まっていたがこちらはその後コースイン。
残り約12分というところでストロール(アストンマーティン)がコース上にパーツを落としたため赤旗中断に。
残り9分のところでセッション再開。
このセッションでトップタイムを記録したのはルクレール(フェラーリ)。
これにフェルスタッペン(レッドブル)が割って入り2番手タイム。
3番手サインツ(フェラーリ)、4番手アロンソ(アルピーヌ)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手オコン(アルピーヌ)、7番手ボタス(アルファロメオ)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手にリカルド(マクラーレン)。
角田裕毅(アルファタウリ)は12番手、ハミルトン(メルセデス)13番手。
ベッテルはエンジン交換作業に入ったため、このセッション一度もコースインすることなく終えた。
明日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

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豪GPフリー1回目、好調続くフェラーリ1-2タイム

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月08日(金)13時(日本時間:12時)からアルバートパーク・サーキットを舞台に2022年F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は20度、路面温度38度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC5という変則的な組み合わせの3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

なお開幕の2戦を新型コロナウイルスの影響で欠場となったベッテル(アストンマーティン)はこのイベントから復帰したが、残り約15分というところでパワーロス、コースサイドにマシンを停め、セッションは赤旗中断となった。
マシンは後部から炎が上がり、ベッテル自身がマーシャルの消火器を駆って消火に当たった。
5分ほどでセッション再開、そして終了。
ベッテルは自ら小さなバイクで本コースを走ってガレージまで帰還、観客の喝采を浴びた。

トップはここでも好調なフェラーリ勢が占め、サインツ&ルクレールの順。
3-4番手にレッドブルのペレス&フェルスタッペン、5番手ノリス(マクラーレン)、6番手オコン(アルピーヌ)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手リカルド(マクラーレン)、9番手アロンソ(アルピーヌ)、10番手ボタス(アルファロメオ)となった。
アルファタウリ勢は角田裕毅だが11番手、ガスリー14番手。
このあと16時(日本時間:15時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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ピレリ、豪GPではソフト一番飛ばし

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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今週行われる第3戦オーストラリアGPに、ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC5という3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

通常、連続する3種が選択されるが、今回はC4を飛ばした変則的なもの。
これについてピレリのマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングは、テストの結果、C3とC4との性能差が予想より小さなものだったため、と説明している。

注目のオーストラリアGPのフリー走行1回目セッションは13時(日本時間:12時)からスタートする。

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FIA、競技中のアクセサリー着用禁止を通達

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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オーストラリアGPフリー走行1回目セッションを前に、FIA(国際自動車連盟)はドライバーがピアスやネックレスなどジュエリー・アクセサリーを着用して競技に臨むことを禁止すると通達した。

これまではドライバーズ・ブリーフィングの際に口頭で通知したのみだったが、今回文書化してこれを徹底させた形。

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フェラーリ製PU躍進は新燃料への対応が貢献か

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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昨シーズン戦闘力不足で苦しんだフェラーリ・チームだが、開幕2戦を終え目下ドライバーズ・ランキングでもコンストラクターズ・ランキングでもトップに位置するなど躍進が目立っている。

これについてドイツの専門誌『スポルト1』は新燃料への対応が貢献しているとの見方を示した。
現在、F1の燃料は純ガソリンではなく、環境問題に配慮した『E10』と呼ばれるバイオ燃料の使用が義務付けられているが、フェラーリがFIA(国際自動車連盟)との技術情報の面で開発が優位に立った結果というものだ。

ちなみにフェラーリはイギリスに本拠を置く国際企業である『シェル』と伝統的にパートナーとして長期の契約を結んでいる。

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2022/04/07

オーストラリアGPの週末も、3日間共に雨の心配はなし

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週アルバートパーク市街地コースで開催される2022年F1第3戦オーストラリアGPの開催地メルセデス地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日、決勝レースの日曜日いずれも曇りで降水確率10%、ほとんど雨が降る心配はないと予報している。
ただ週明けには天気が崩れる可能性があるということだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
4月08日(金) フリー走行 曇り 14- 23度 10%
4月09日(土) 公式予選 曇り 17- 25度 10%
4月10日(日) 決勝レース 曇り 18- 26度 10%

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豪GP主催者、オーバーテイク増加に自信

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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新型コロナウイルスの影響で中止が続き、3年ぶりの開催となるオーストラリアGPのアルバートパーク特設コースについて、オーバーテイクの増加が期待されている。

これは主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)が明らかにしたもので、今回の開催に向け4か所にも渡るDRSゾーン(ドラッグ・リダクション・システム)を設置、タイトなコーナーの形を修正するなどの新たなコースレイアウトとも相俟ってオーバーテイクシーンが大幅に増加するというもの。

果たして観客も納得するエキサイティングなレースが演じられるか、注目だ。

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野田樹潤、Wシリーズのアカデミー・ドライバーに

野田 樹潤
将来を嘱望される女性F4ドライバーである野田樹潤(16歳)が、今季から2年間女性だけのワンメイク・カテゴリーである『Wシリーズ』に参戦することが決まった。
チームは女性ドライバーの才能を育成すべく設立された『Wシリーズ・アカデミー・チーム』に所属して戦う。
チームメイトはフィリピンのビアンカ・ブスタマンテ(17歳)になる。

野田は元F1ドライバーである野田英樹氏の娘。
カートレースを皮切りにモータースポーツをスタート、F4からF3まで経験があるがしかし若すぎるためにこれまでなかなか通常のレース生活を送ることができずにいた。
今回も17名の参加予定者の中で最年少だ。

なおこれまでこのWシリーズを制しているのはウィリアムズ・レーシングの開発ドライバーであるジェイミー・チャドウィック(23歳:イギリス)となっている。

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2022/04/06

シューマッハ(ハースF1)、「チームの雰囲気良くなった」

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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ロシア軍のウクライナ侵攻事件により、開幕直前になって急きょマゼピンからマグヌッセンにドライバー変更を余儀なくされたハースF1チームだが、騒動を見守ってきたミック・シューマッハは「チームの雰囲気が良くなった」と、内情を明かした。

F2シリーズ時代から確執があったというシューマッハ&マゼピンは、昨シーズン表向き平常を装っているものの、レースではお互いに譲らないチーム内バトルが繰り返されていて、仲の悪さを窺わせていた。

これについてシューマッハは、「マグヌッセンとはとてもうまくやっている。
お互いに情報交換はするし、何よりチームの中の雰囲気がマゼピン時代より良くなったよ」と語るが、騒動後マゼピンと連絡は取っておらず、これからもないだろうと斬って捨てた。

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マグヌッセン(ハース)、「課題は自身のフィジカル」

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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開幕直前、ロシアのニキータ・マゼピンが契約解除になったことから急きょ代役に決まったケビン・マグヌッセン(29歳:デンマーク)が現状問題になっているのはマシンやドライビングでなく自分自身のフィジカルにあることを明らかにしている。

それによれば2020年末で同チームを離れたマグヌッセンは、約1年間現場を離れていたため、とりわけ首への負担が顕著であるとのこと。
最初の週末は土曜日の時点ですでに悲鳴を上げていたという。

F1カーのドライビングで首への負担が厳しいのは新人ドライバーも必ず口にするもので、アルファタウリの角田裕毅も訴えていたものだ。
グリップ力が大きい分、ドライバーへの負担も比例して増しているようだ。

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アウディ、マクラーレン・レーシングの買収を計画か

Audi (C) Audi AG
2026年に予定されるF1レギュレーションの大幅変更に向け、新規参戦が噂されているアウディ&ポルシェだが、同じVW(フォルクスワーゲン)グループでもポルシェがエンジン・サプライヤーの形とみられるのに対し、アウディのほうは自身のチームを編成、ワークス体制でのF1参戦を考えているとの見方がされている。

これを裏付けるようにアウディはマクラーレン・レーシングに対し、すでに買収計画を呈示したと伝えられた。
ただマクラーレンの側は売却を完全否定している。

これとは別にF1新規参入を目論むアンドレッティ・グループがハースF1に売却を持ち掛けたものの破談となったことが伝えられている。

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2022/04/05

「フェラーリはルクレールがナンバーワン」と、レッドブル首脳

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、水を得た魚のように好調ぶりをみせているフェラーリ・チームでは、ルクレール&サインツいずれも立場は対等でイコール・コンディションであることをチームは繰り返し明言している。
しかしチャンピオンシップを戦う上で同チームが新たなライバルの立場に躍り出たことを認識するレッドブルは警戒心を込めてこれを否定した。

同陣営でレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、「タイトル争いを真剣に考えているのなら、そんなきれい事は言っていられない。
二人共に勝者になることなどあり得ないことだからね。
フェラーリではルクレールがナンバーワン。
お気の毒だが、サインツはそのサポート役ということだ」と、両断した。

ちなみに同博士がコントロールするレッドブルでのフェルスタッペン&ペレスの立ち位置はハナから明白なものになっている。

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アロンソ(アルピーヌ)のチーム内バトル、地元紙が批判

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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前戦サウジアラビアGPの決勝レースで繰り広げられたアルピーヌF1のチーム内バトルについてアロンソの母国スペインの『マルカ』紙らから批判の声が高まっている。

決勝レース序盤、アルピーヌF1のレースドライバーであるアロンソとオコンは互いの順位を入れ替えながら激しいバトルを演じ、あわや接触・クラッシュというシーンを予感させた。
最終的にはチームから無線でポジション維持をキープするよう指示があったということでバトルは10周ほどで収まったというもの。

これにマルカ紙は「無用なチーム内バトルでタイヤを消耗し、結果的にその後の戦略で2台共が不利になった」と指摘している。

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ハースF1代表、「今年は高いレベルで戦える」

Gunther Steiner (C)Haas F1 Team 拡大します 昨年はシーズン中のマシン開発もなく終始グリッド後方に沈んでノーポイントだったハースF1だが、今季は2戦共に入賞するなど大健闘をみせている。
これについて同チームのギュンター・シュタイナー代表は「昨年のハースとは違う」と自身をみせた。


 


「われわれのマシンは昨年とはまったく異なるものだ。
間違いなく全体のレベルが上がっているので様々なタイプのサーキットで入賞が狙えることだろう」とも、意気軒高なところをみせている。


 


ただ前戦サウジアラビアGPで大クラッシュしたミック・シューマッハのマシンは損傷が激しく懸念が示されている。
しかし信じにくいところだが、大破したマシンは修復して今週のオーストラリアGPで走らせるとのことだ。

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2022/04/04

ラスベガスGPのスタート時刻は土曜の晩22時

1981 US Grand Prix Las Vegas(C)Williams F1
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アメリカを代表する娯楽都市ラスベガスで、1982年以来となるF1グランプリ開催が決まったアメリカ第3のグランプリだが、なんと史上初の土曜深夜スタートのレースになることが伝えられている。

それによれば、ラスベガスGPのスタートは現地時間で土曜深夜の22時を予定。
これは異例のイギリス時間で日曜日の朝6時、日本時間では日曜日の15時となる(サマータイムの場合イギリスで日曜日の朝5時、日本時間では日曜日の14時)。
元々ヨーロッパとの時差が大きいことを逆手に取って、一見日程全体を前通しにする形だ。

一般的には22時は遅いスタートだが、「眠らない街ラスベガスではベストの時間帯」と、主催者は胸を張っている。

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アロンソ(アルピーヌ)、早くもPU(パワーユニット)交換へ

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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今週F1は第3戦目を迎えるが、アルピーヌF1のフェルナンド・アロンソが早くも2基目のPU(パワーユニット)を導入することがわかった。

それによればアロンソは前戦サウジアラビアGP決勝レース中、ウォーターポンプとみられる冷却系のトラブルに見舞われ、チームはこれがさらなる損傷拡大に繋がるのを避けるため、アロンソのリタイヤを決断した。

しかし該当のパーツはパワーユニット本体と一体となっていたため、パワーユニット全体を交換せざるを得ないことがわかったという。

パワーユニットについてのレギュレーションでは全22戦に対して年間3基目までと規定されていて、この段階での2基目投入はシリーズ年間を考えると大きなハンディとなりそうだ。

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エルカーン会長、フェラーリ・チームの活躍に賞讃の声

John Elkann (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ創業者であるアニェッリ家の一員で、現在フェラーリの会長を務めるジョン・エルカーン氏(46歳:イタリア)が、序盤2戦を終えたF1フェラーリ・チームの活躍を高く評価していることがわかった。

「われわれはフェラーリの名前に掛けて新しいシーズンの戦いに全精力を傾注しているが、これまでのところうまくいっていると評価している。
ファクトリーは戦闘力ある2022年マシンの開発に成功したと思うし、またルクレール&サインツという二人のドライバーを始めとした現場の活躍にも満足している。
シーズンは長いが、このままタイトル獲得までいってくれるとうれしいね」と、讃えた。

2021年は全22戦を戦って計5回の表彰台を獲得したが、今年はわずか2戦で開幕戦優勝を含む4回の表彰台をゲット、コンストラクターズ・ランキングはメルセデスにWスコアの1位、ドライバーズ・ランキングでは1-2位独占と他を圧倒している。

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2022/04/03

開催終了リストにフランス、ベルギー、メキシコ、オランダ……

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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2022年のF1カレンダーは当初全23戦と、史上最多のものが記載された。
その後ウクライナ侵攻問題によりロシアGPが排除されたもののそれでも現在22戦が予定されている。

しかしすでに報じられたように今年のマイアミGPに続いてアメリカではラスベガスで新たなグランプリ開催が決まっている上に、中東のカタールGPや上海での中国GP復活が予定されている。
このままではF1がコンコルド協定で示した年間最大数の全25戦をオーバーしてしまうのは確実な情勢になっているもの。

このため現行のグランプリのうち2022年で開催契約が満了するとみられるフランス、ベルギー、メキシコ、オランダのうちいくつかのイベントは開催契約が打ち切りになるとみられ、該当する国の間では緊張が増している。
なお日本GP(鈴鹿サーキット)の開催契約は2024年までとなっている。

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レッドブル、ガスリー(アルファタウリ)復帰が重要課題に

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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昨季フェルスタッペンを悲願のドライバーズ・タイトルに輝かせたレッドブル・レーシングでは、サポート役に徹したペレスの働きを含め、現在のドライバー・ラインナップに満足しているとするが、ここに来てガスリー(アルファタウリ)の本家復帰問題が勃発して首脳陣の頭を悩ませる難題になってきた。

アルファタウリのリーダーとしてチームを牽引するガスリーの戦いは高く評価されているが、しかしいまのところレッドブル・レーシングへの復帰の可能性は聞こえてこない。
当のガスリーは復帰がなければ移籍もあるとしているが、これをレッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーも認めていて、贅沢な悩みとなっているようだ。

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F1、「来年のサウジアラビアGP開催は予定通り」

Jeddah Circuit (C)Pirelli Motorsport
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無事2022年のサウジアラビアGPは終了したが、フリー走行が行われた金曜日、ジェッダからさほど離れていない国の石油貯蔵施設がイエメンの反政府勢力によるミサイル攻撃を受け炎上という事件が起きた。
炎はサーキットからも目視できたということで各チームのスタッフにも緊張が走った。

一時はイベントの中止も念頭にF1は各チームとの緊急会議を開いたが、スケジュールの続行を確認、結果的には何事もなく終了して関係者は安堵の胸をなで下ろした。

それでもなお来年のイベントに懸念を漏らす向きもあるが、サウジアラビアの連盟やF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは「来年のサウジアラビアGP開催に障害はない」と、開催を明言している。

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2022/04/02

マクラーレン・レーシング、「不調の原因は複数」

McLaren 『MCL36』 (C)McLaren Group
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昨シーズン、コンストラクターズ・ランキング4位と健闘したマクラーレン・レーシングだが、今季は2戦を終え10チーム中8位と思わぬ苦戦を強いられている。
これについて同チームのアンドレアス・ザイドル代表が次のように懸念を示している。

「メディアからはメルセデスから供給される新しいPU(パワーユニット)に原因があるように言われているが、問題はそれだけではないと考えている。
ストレートで伸びないだけでなく、ドライバーはグリップの欠如を訴えているからね。
だから問題解決には時間が掛かるかも知れない」

なお同じPU(パワーユニット)を搭載する本家メルセデスAMGチームも同様にシャシー側の問題を抱えていると言われている。

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自民党、『公道レース法案』提出へ

山本 左近 (C)Ex.Spyker F1
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自民党のモータースポーツ振興議員連盟が、いわゆる『公道レース法案』である『自動車モータースポーツの振興に関する法案』を近く提出することで合意したことがわかった。

同法案はこれまでも俎上に上がっていたものだが、今回は同連盟の事務局長に山本左近氏が就いていることが大きな推進力となっている。
2006年に当時のスーパー・アグリ・チームからF1デビューを果たした同氏はその後HRTなどで活躍、引退後は父親が運営する医療法人に携わったあと、昨年の衆議院選挙で自民党比例東海ブロックから立候補して当選、現在1期目を送っているためだ。
現場を知り尽くした山本氏の今後の活躍が期待される。

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フェラーリ・チーム、現ドライバー体制延長の動き

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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ルール変更に伴い、出だしの良いシーズンをスタートさせているフェラーリ・チームでは、早くも来年以降のドライバー・ラインナップでうれしい悲鳴を上げているようだ。

というのも同チームでは現在ハースF1で走るミック・シューマッハ(22歳:ドイツ)との間で長期の育成プログラムを進めていて、早ければ2023年にも同選手を跳ね馬チームのレースドライバーに起用する可能性があると伝えられている。
しかし同チームではすでにシャルル・ルクレール(23歳:モナコ)との間で2024年までの契約を延長させているため、来季可能性のあるシートは一つだけ。
他方、契約が今シーズン末とされているカルロス・サインツ(27歳:スペイン)は、ここに来てさらに評価を高めている上にルクレールとの相性も極めて良いことから、首脳陣はこの組み合わせを継続させたいとする動きをみせているからだ。

これについてはサインツ本人も残留に前向きの姿勢をみせていることから、シューマッハの昇格はしばらく遠のくことになるかも知れない。
なおフェラーリは目下ランキング1位、二人も現在ドライバーズ・ランキング1-2位を走っている。

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2022/04/01

サウジアラビアGP、DRSの応酬に懐疑論も

Race Battle (C)Ferrari S.p.A
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サウジアラビアGP終盤、優勝したフェルスタッペン(レッドブル)と2位になったルクレール(フェラーリ)との間で繰り広げられたオーバーテイクシーンの応酬は大いに観戦を盛り上げたが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はDRS(ドラッグ・リダクション・システム)の有りように疑問を呈している。

それによればストレートが長いジェッダ・サーキットではDRSの効果が大きく、そのため最終コーナー手前から意図的にアクセルを戻してDRSの検知を意図的に操作した疑念があるというもの。
『譲り合い』は違反ではないが、DRSの狙いを操作する駆け引きで当然のことながら好ましいものとは言えない。
ホーナー代表はDRSの検知位置などを再検討する必要があると提言している。

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コロナ感染のベッテル(アストンマーティン)、豪GPで復帰へ

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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アストンマーティンF1チームは、来週行われる次戦オーストラリアGPから、同チームのセバスチャン・ベッテルが現場復帰することを明らかにした。

ベッテルは開幕戦バーレーンGPに赴くべく新型コロナウイルスの検査を受けたところ、陽性反応が確認されたため欠場を決定。
さらに連続で開催されたサウジアラビアGPも欠場、代役には両戦ともリザーブドライバーのニコ・ヒュルケンバーグが起用された。
ぶっつけ本番ながら代役出走のヒュルケンバーグはうまく適応したものの、ポイント獲得には至らなかった。

今回ベッテルは複数の検査でも陰性が確認されているのこと。
元チャンピオンの2022年の戦いがようやく始まる。

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アロンソ(アルピーヌ)、「まだ辞めない」宣言

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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大きくマシン・レギュレーションが変更された2022年、ここまで2戦を終えたがその勢力図にはいささか変化がみられているようだ。
常勝だったメルセデスAMGチームが明らかに苦闘している一方、フェラーリ・チームと共にスピードを増したと評価されているのがアルピーヌF1だ。

こうした風を受け、同チームのフェルナンド・アロンソは次のように語っている。
「レギュレーションが変わる2022年は僕たちのチームにとってステップアップを図るいいチャンスだと思っていたんだ。
これまでのところシャシーに弱点は見あたらないようだし、ルノー製パワーユニットは最強とは言わないまでも、フェラーリらと比較してもパワー的に遜色はないと感じているよ。
だから走っていて楽しいんだ。
これじゃあと数年は走り続けないといけないな」と、真剣にタイトル争いをする意欲をみせた。
今季、アルピーヌF1はここまですべて予選Q3進出を果たしている。

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