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2022年1月

2022/01/31

2022年のF1、木曜日のスケジュールを廃止に

Press Scene (C)Williams Racing
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これまで通常、F1のグランプリウィークは木曜日のメディアセッションからスタートしていたが、2022年はこうした木曜日の日程を廃止することがわかった。
これに従い木曜日に行われていたドライバー会見は金曜日のフリー走行1回目セッション前に行われることになった。

正式なタイムスケジュールはまだ公表されていないが、公式ドライバー会見の時間は最大2時間、終了時刻はフリー走行セッションがスタートする1時間半前までとされたため、金曜日のタイムスケジュールはおしなべてこれまでより繰り下げられる見通しだ。

また3回のフリー走行はすべて60分間に、加えて金曜日のフリー走行1回目と2回目の間に行われていたチーム代表による記者会見は、土曜日朝に移動されるという。

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レッドブルの新型車、クラッシュテストに失敗の噂

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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昨シーズン、フェルスタッペンを初のドライバーズ・チャンピオンに導いたレッドブル・レーシングだが、その後継車である今季仕様の新型車『RB18』(仮称)がFIA(国際自動車連盟)によるクラッシュテストに失敗したと複数のメディアが伝えた。

この時期での再製作は時間的に余裕がなく、同チームの新型車発表のスケジュールが公表されないのはこれも原因の一つだとも指摘されている。

事実であれば最初のシーズン前テストまでもう1か月を切ったことを考えると、連続タイトルを狙うフェルスタッペンにとっていきなり重い足枷になりかねない事態と言えそうだ。

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FIA幹部、F1レースディレクター交代の可能性も

2021 Scene (C)Redbull Racing
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2021年のF1は最終戦アブダビGPで劇的なフィナーレで終了したが、その際のセーフティカー導入時のレースディレクターの判断についてメルセデスAMGチームが正式抗議を提出するなど後味の悪いものとなった。

その後上告まで行った抗議はFIAが調査結果を公開することなどで取り下げられたが、それでも当時の判断を下したマイケル・マシ/FIAレースディレクターが更迭されるとの噂が伝えられるなど騒動は収まっていない。

これについてFIAのシングルシーター部門の責任者であるピーター・バイエル氏は、「騒動の責任を取らされるという訳ではないが、交替する可能性があることはマシにも伝えてある。
しかしそれは私らが判断するものではなく、WMSC(世界モータースポーツ評議会の手続を経て)で決定されることだ」と、説明した。

さらに「マシがやっていたような職務はすべての人から感謝される、というようなものではないからね」と、同情する立場も示した。

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2022/01/30

ラスベガス、2023年第3のアメリカGP開催に意欲

Carlos Reutemann/1981 US Grand Prix Las Vegas
(C)Williams F1
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アメリカ随一の観光都市ラスベガスが、目座す2023年のグランプリ開催に意欲をみせている。
実現すればテキサスの現アメリカGP、2022年に初開催となるマイアミのマイアミGPに次ぐアメリカで3番目のF1グランプリとなる。

なおラスベガスは過去1981年(アラン・ジョーンズ優勝)と1982年(ミケーレ・アルボレート優勝)の2回に渡りF1を開催した歴史がある。
当時は直角コーナーの多い市街地特設コースが使われた。

アメリカでは伝統的にオーバルコースが人気で、インディカーやNASCARが多くの観客から支持されているのが特徴だ。

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ピレリ、13インチ径タイヤも継続供給の構え

Image (C)Pirelli Motorsport
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F1は今シーズンからいよいよ昨季までの13インチ径から18インチ径タイヤにスイッチすることになり、すでに複数年に渡って開発テストを重ねてきた。
これによりF1も他のカテゴリー同様に大口径タイヤの採用が実現した訳だが、それでもこれまでの13インチ径タイヤの供給が継続される可能性が出て来た。

というのもF1レギュレーションではプライベートテストを行う際に旧型マシンに制限されていて、その場合18インチ径タイヤは装着が困難になってしまうからだ。
事実、今年になってからもフェラーリはフィオラノ・サーキットで、またアルファタウリはイモラ・サーキットでそれぞれ旧型車によるプライベートテストを敢行しているが、当然のことこれまでの13インチ径タイヤを装着して行われている。

コストの問題もあり、F1チーム、そして供給元のピレリも新たな難しい判断を迫られている。

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ジェッダ市街地コース、安全性のためコースレイアウト調整

Jeddah Circuit (C)Pirelli Motorsport
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昨シーズン、第21戦として初開催されたサウジアラビアGPだが、開催場所となったジェッダ市街地特設コースは、安全性の観点から最終セクター部分のコースレイアウト修正に取り組んだことを明らかにした。

昨年のイベントでこのコースを初走行したドライバーからは、見通しの悪いコーナー部分について、「アクシデントを誘発しかねない」と懸念する声が挙がっていた。
実際、決勝レースでは接触事故が多発、その責任の一端を問われたマゼピン(ハース)などは「見通しが悪くて避けきれなかった」と、弁解を余儀なくされていた。

主催者は「今回コースの一部を改善したことにより、格段に視認性が良くなった」と、自負している。

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2022/01/29

オスカー・ピアストリ、『ブラバム賞』連続受賞

Oscar Piastri (C)Australia motorsport.org
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2021年のF2チャンピオンで、今季はアルピーヌF1(前ルノー)のリザーブ&テストドライバーを務めるオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)が、名誉ある『サー・ジャック・ブラバム賞』に輝いた。

この賞はモータースポーツ活動で国際的に最も優れた実績を残したオーストラリア人ドライバーに与えられるもの。
名称のジャック・ブラバムは1959年、クーパー・クライマックスでオーストラリア人として最初のF1チャンピオンを獲得した。(通算3回)

過去にはマーク・ウェバーやダニエル・リカルドらも受賞しているが、2度受賞したのはインディカーのウィル・パワーの一人だけということだ。

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山本雅史氏(ホンダF1)、独立してレッドブル支援に

山本 雅史 (C)Honda Racing
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ホンダF1プロジェクトの責任者としてフェルスタッペン(レッドブル)のタイトル獲得に貢献した山本雅史マネージング・ディレクターが、ホンダを退社、独立して今後の活動を展開していくことがわかった。

一時は新設されるレッドブル・パワートレインズへの移籍も噂に挙がったが、コンサルタントとして独立、外部から同社とホンダとの活動を支えることになるという。
また、ホンダとレッドブルによる若手育成プログラムは今後も継続が確定するなど両者のパートナーシップもこれまで想定されていたものより深くなる可能性が強くなった。

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キミ・ライコネン、2輪モトクロス・チームの代表に就く

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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昨シーズン、アルファロメオ・レーシングを最後にF1から引退したキミ・ライコネン(42歳:フィンランド)が、新たに2輪のモトクロス世界選手権MXGPクラスに参戦するカワサキ・レーシング・チームの代表を務めることがわかった。

元々5歳で始めたモトクロスがモータースポーツのスタートというライコネンは現在も趣味で楽しむとのことで、自身のプライベートチームを立ち上げたこともあるという。
しかし「このオファーは趣味のレベルに留まるものとは違う」と覚悟を表明、本気であることを強調している。

なおかつてはF3チームを運営したり、F1から遠ざかっていた時期にはWRC(世界ラリー選手権)にも挑戦、さまざまな分野で多才であるところが知られている『アイスマン』だ。

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2022/01/28

8年ぶり、F1に『カーナンバー1』復活へ

No.1 (C)Redbull Racing
2021年シーズン、悲願のドライバーズ・タイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、規定に則りチャンピオンシップ・ナンバーの『1番』を付けることをあらためて明らかにした。

タイトル獲得が決まった時点でカーナンバーをこれまでの33から栄光の1に変更することを明言していたが、マシンだけでなくこのほどヘルメットのデザインを変更することを示唆したもの。

F1ドライバーにとって夢のカーナンバー1だが、実際にコースでみられるのは8年ぶりということになる。
最後は2014年のベッテル(当時レッドブル)で、その後は2016年のロズベルグを除いてすべてハミルトン。
ハミルトンは自身のナンバー44に固執、またロズベルグはタイトル獲得の年に引退したため実際に1を付けることはなかった。

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シンガポールGP、2028年まで長期延長契約結ぶ

2019 Scene (C)Pirelli Motorsport
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シンガポールGP主催者であるSGP(Singapore GP Pte)は、F1との間に2028年までの長期開催契約で合意したことを明らかにした。
現在の契約は今年で満了するものだったので2022年から7年というものになる。

シンガポールGPは夜間の市街地特設コースということで人気も高く、ドライバーからも好評価を得ているが、ご多分に漏れず新型コロナウイルスの影響で2020年、2021年と2年連続で中止を余儀なくされていた。
今年は日本GP前の第18戦としてカレンダーに組み込まれ、10月2日(日)決勝となっている。

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2022年のシーズン前テスト、日程が確定

2021 Scene (C)Ferrari S.p.A
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F1は2022年のシーズン前テストのスケジュールを最終的に確定させた。

それによれば1回目が2月23日(水)から25日(金)までの3日間で、場所はスペインのバルセロナ・サーキット。
また2回目が3月11日(金)から3月13日(日)の3日間でこちらはバーレーン・サーキットになる。

昨年はマシンが基本的に前年と変わらないということで3日間のみに縮小されたが、ルーキードライバーや移籍組のドライバーにとって不利だと評判が悪かった.
今年はマシン・レギュレーションが大きく変更となることもあり倍の計6日間に拡大されている。

なお前半のバルセロナは無観客で走行は非公開となっているが、後半のバーレーンのほうは有観客でテレビ中継も行われる予定になっている。

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2022/01/27

アルピーヌF1の2022年新型車は2月21日に発表へ

2021 Alpine 『A521』 (C)Alpine F1
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アルピーヌF1チームは、2022年シーズンを戦う新型車『A522』(仮称)を来たる2月21日(月)にお披露目することを明らかにした。
場所は翌日からシーズン前テストが行われるスペインのバルセロナ・サーキットになる見込み。

同チームは2022年シーズンも引き続き、唯一ルノー・スポールのPU(パワーユニット)を搭載する。
ドライバー・ラインナップも昨季と同じくアロンソ&オコンという顔ぶれになる。
なおリザーブ&テストドライバーには昨季のF2チャンピオンであるオスカー・ピアストリが登録されている。

【2022年新型車発表予定】

日時 チーム マシン名 場所
2月10日(木) アストンマーティン 『AMR21』 ゲイドン本社
2月11日(金) マクラーレン・レーシング 『MCL36M』 テクノロジー・センター
2月14日(月) スクーデリア・アルファタウリ 『AT03』 ファエンツァ(?)
2月17日(木) フェラーリ 『SF22』 マラネロ本社
2月18日(金) メルセデス 『W13』 バルセロナ(?)
2月21日(月) アルピーヌF1 『A522』 バルセロナ(?)
*マシン名等は非公式です。

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アルファタウリの2022年新型車は2月14日に発表へ

2021 Alphatauri 『AT02』 (C)Scuderia Alphatauri
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スクーデリア・アルファタウリは2022年シーズンの新型車『AT03』(仮称)を、来たる2月14日(月)に発表することを明らかにした。

ホンダがF1撤退したため、『AT03』にはレッドブル・パワートレインズ製のPU(パワーユニット)が搭載されるが、実質的にはホンダF1の技術を継承することになっていて、今シーズンも繰り返されるとみられる中団グループでの厳しい戦いにも期待が掛かる。

なおドライバー・ラインナップは昨季と変わらずガスリー&角田裕毅という組み合わせになる。
角田にとっては指標とすべき先輩ガスリーに互角の戦いをすることがまず目標となる。

【2022年新型車発表予定】

日時 チーム マシン名 場所
2月10日(木) アストンマーティン 『AMR21』 ゲイドン本社
2月11日(金) マクラーレン・レーシング 『MCL36M』 テクノロジー・センター
2月14日(月) スクーデリア・アルファタウリ 『AT03』 ファエンツァ(?)
2月17日(木) フェラーリ 『SF22』 マラネロ本社
2月18日(金) メルセデス 『W13』 バルセロナ(?)
*マシン名等は非公式です。

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アルファタウリ、イモラでプライベートテスト実施

Alphatauri 『AT01』 (C)Alphatauri
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フェラーリ・チームと期を同じくしてアルファタウリもプライベートテストを実施する。
規定によりマシンは2020年型の旧型車『AT01』が使われる予定。
こちらは本拠地に近いイタリアのイモラ・サーキットで、ガスリー&角田裕毅の両レースドライバーがステアリングを握る。

使用タイヤや走行距離などにも制限があることから、テストの目的は2月23日(水)より予定されるバルセロナでのシーズン前テストに先駈けドライバーのコンディションを上げるのが主眼となりそうだ。

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2022/01/26

フェラーリ、2021年型『SF21』テスト投入を断念

Ferrari 『SF71H』 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは1月末に4日間に渡り、自社のフィオラノ・サーキットでのプライベートテストを予定していたが、これに使うマシンを2021年型の『SF21』から2018年仕様の『SF71H』に切り換えたことを明らかにした。

通常テストに使うマシンは2年以上型遅れの旧型車に限られているが、今年はマシン・レギュレーションが大きく変化したことから昨年のマシンも使用出来るとフェラーリ側は解釈していたとみられる。
しかしFIA(国際自動車連盟)はこれを禁じる方針を示したため、直前になって断念した模様だ。

2018年当時の『SF71H』は、ベッテル&ライコネンというドライバー・ラインナップで合わせて6勝を記録したマシンになる。
なおテストにはサインツ&ルクレールの両レースドライバーに加え、FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーであるロバート・シュワルツマン(22歳:ロシア)の起用も予定されている。

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コロンビア、グランプリ開催に名乗り

Colombia Flag
元ウィリアムズ・チーム等のF1ドライバーであるファン・モントーヤ氏(46歳)の母国で馴染み深い、中部アメリカのコロンビアが、新たなF1グランプリ開催に名乗りを挙げていることがわかった。

これは同国のイバン・ドゥケ大統領が明らかにしたもので、場所は北部海岸地域にある港湾都市バランキージャに、F1レースが開催できる『グレード1』を持ったサーキットを新設して行うというもの。
開催時期はまだ未定。

モントーヤはウィリアムズやマクラーレンで通算7回の優勝、13回のポールポジションを獲得した。
他にもコロンビアからはロベルト・グェレロ(63歳)が、エンサインとセオドールからF1に参戦している。

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ボタス、「メルセデスをクビになった訳じゃない」

Valterri Bottas (C)Alfaromeo Racing
昨シーズン限りでメルセデスAMGチームを離脱することになったバルテリ・ボタス(32歳)だが、本人はクビになった訳ではないと、強調した。

これについて在籍5年で通算10勝を記録したフィンランド人は、次のように語っている。
「トト・ウォルフ氏(メルセデス)と僕とは対等な話し合いを進めていた。
もちろんメルセデスに留まることはできたけれど、契約年数で合意できなかった。
彼はチーム事情もあり1年を呈示したけれど、僕はもっと長い眼で戦いたいと考えていたからね。
そうした食い違いがあることはお互い合意していたようなものだったんだ」

結果としてボタスの移籍先アルファロメオF1では、チームメイトが新人の周冠宇ということもあり、その分もボタスの双肩に重責として掛かることになった。

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2022/01/25

ピレリ、新タイヤの耐久性に自信みせる

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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2022年シーズンのタイヤはこれまでの13インチ径から18インチ径タイヤに大変身するだけでなく構造(コンストラクション)やコンパウンドも一新される見込みだが、ピレリタイヤでは耐久性にも自信をみせている。

これまでのテスト結果を踏まえ、同タイヤのマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングは、「新しいタイヤでは、見た目だけでなくその中身もまったく異なるものに変わった。
性能ももちろんだが、耐久性もこれまでより大幅に進化している。
このため、レース中のタイヤ交換は1回だけで済むのではないか」と、1ストップ作戦が主流になるとの見解を示した。

ただチーム側からはこれによりレース戦略の幅が狭まるとの懸念も示されている。
果たして開幕戦ではどういう選択がされるのか注目される。

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ジャン・トッドFIA前会長、フェラーリ復帰は難航か

Jean Todt (C)RedBull Racing
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昨シーズンをもってFIA(国際自動車連盟)会長職を辞任したジャン・トッド氏(75歳:フランス)について、フェラーリ・チーム復帰の可能性が伝えられていたが、どうやら実現は難しいようだ。

フランスの『AFP通信』などはコンサルタントのようなポジションを予想していたものの、結局現在のマッティア・ビノット体制を脅かすようことは賢明でないと上層部が判断したとみられる。

1993年にフェラーリ・チームの代表に就いたトッド氏は、ミハエル・シューマッハを擁するなどして跳ね馬チームの黄金時代を率いた。

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2022/01/24

ウィリアムズ、今季のタイヤ開発テストには参加の方針

Pirelli 2022Tyre Test (C)Pirelli Motorsport
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昨シーズン、各チームの持ち回りで行われた新タイヤの開発テストだが、今シーズンはウィリアムズ・レーシングも参加予定であることがわかった。

実はこのピレリタイヤのテストにはチーム側で旧型車を改造したテストカーを用意しなければならず、財政面の見地から全10チーム中、ウィリアムズだけが参加を見送っていたもの。
今季は現行マシで走らせることが可能のため、ウィリアムズも他に倣い新たにテストに参加することを決めた。

ピレリによれば、今シーズンのテストは全25日に渡るスケジュールがすでに設定されているが、今後日程調整されるという。

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豪GP主催者、「すべての関係者の入国時規則遵守が必須

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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3年ぶりの開催が期待されるオーストラリアGPでは、直前に中止となった2年前の経緯を踏まえ、次のように主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)は念を押した。

「もちろんわれわれは全力を挙げて開発に向け準備しているが、何よりすべての関係者が入国時に規則を遵守することが必須だ。
つまり全員が新型コロナウイルスのワクチン接種を終え、すべての条件や規則を遵守しなければならない。
例外など認められることはない」

言外に、伝えられたばかりのテニス全豪オープンでのジョコビッチ選手の騒動が念頭にあることを示唆、「F1で同類の騒動を繰り返すことはない」と締め括った。

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アルファロメオ・レーシング、チーム名を変更へ

Alfaromeo f1 logo (C)Alfaromeo F1 Team
アルファロメオ・レーシングは、これまでのFIA(国際自動車連盟)登録名である『アルファロメオ・レーシング・オーレン』から『アルファロメオF1チーム・オーレン』へと変更したことを明らかにした。
理由は公表されていない。
これに伴い、チーム・ロゴも上記のように変更された。

なおタイトル・スポンサーである『PKNオーレン』はポーランドに本拠を置くエネルギー起業で、同チームの開発&リザーブドライバーであるロバート・クビサを支援している。

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2022/01/23

ハミルトン引退なら後任はダニエル・リカルドか

Daniel Ricciardo (C)McLaren Racing
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一部に根強く囁かれているルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の電撃引退だが、もし実際にそうなった場合の後任が誰になるのかイギリス・メディア『Top Gear』が予想、話題を呼んでいる。

メルセデスAMGチームのもう一人のドライバーにはジョージ・ラッセル(23歳:イギリス)になることが決まっているが、優勝経験もなくまだ経験が十分とはいえないためチームメイトにはベテランが望まれる。

予想の筆頭に挙げられているのは8勝の現マクラーレン・レーシングのダニエル・リカルド(32歳:オーストラリア)で、オッズ6倍となっている。
同時に昨季で離脱したばかりの10勝バルテリ・ボタス(32歳:フィンランド)も同率6倍で並んでいる。
ただ実際にはそれぞれの契約内容で実現不可能も考えられる。

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ビクトリア州政府、オーストラリアGP開催にゴーサイン

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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2020年は開幕戦としてフリー走行まで開催に向け進行しながらもセッション直前に中止が決定、2021年も新型コロナウイルスの影響で開催に至らなかったアルバートパーク特設コースのオーストラリアGPだが、2022年は開催に向け大きな前進があった。

主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)によれば、地元メルボルンのビクトリア州政府から、開催承認が得られたということだ。
オーストラリアでもまだ感染者は増加しつつあるものの、すでにピークを迎えるとみられていて、4月の開催時期には減少すると分析されているもの。

すでにコースの一部改修やチケット販売も進んでいるということで、主催者は開催に自信をみせている。

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サーキット・オブ・ジ・アメリカズ、路面改修が完了

Image (C)Pirelli Motorsport
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サーキット・オブ・ジ・アメリカズではこのオフに進めていた路面の再舗装工事が完了したことを明らかにした。

F1アメリカGPの舞台として2012年から使われているオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズだが、コースのバンプ悪化が問題となり、2輪のレースでは一部イベントがキャンセルとなる結果にもなっていた。

そこでサーキットでは今年予定される2輪モトGP前に解決すべく、このオフにサーキット路面の再舗装工事を進めていたもの。
ただアスファルト工事が行われると、初期段階で油分から路面のグリップが失われるケースがあり、そうした懸念も伝えられている。

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2022/01/22

バーレーンのシーズン前テストは有観客に

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今年のシーズン前テストは1回目が2月23日(水)からスペインのバルセロナ・サーキットで3日間、また2回目は3月11日(金)から中東のバーレーン・サーキットで同じく3日間の計6日間が予定されているが、このうちバルセロナは新型コロナウイルスの懸念から無観客にすることがすでに決まっている。

一方バーレーンのほうは有観客で行うことをこのほど明らかにした。
またバルセロナはテレビ生中継も断念したが、バーレーンは通常のグランプリ同様に配信することになっている。
(日本国内の放映については未定)

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2022年シーズンもタイヤ配分はすべて同数に

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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かつてはいずれのグランプリにもドライバー毎に異なったコンパウンドのタイヤを選択することが可能だったF1タイヤだが、新型コロナウイルスの影響もあり現在はすべてピレリ側が準備した同じコンパウンド数で臨む方式になっている。
これについてピレリタイヤでは、今シーズンも引き続き同じ方式を採ることを明らかにした。

マリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングは「新型コロナウイルスの影響で混乱するのを最小限に抑えるため、タイヤを統一する必要があった。
標準的なグランプリではハード2セット、ミディアムが3セット、ソフト8セットというのが基本的な配分数となる。
これは今シーズンも変わらない予定になっている」とし、このほうが公正な戦いになると自信をみせている。

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人気の『フライトショー』、2022年は実現せず

Airshow (C)RedBull Racing
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多くのグランプリで決勝レース前などに披露されてきた空軍機による『フライトショー』だが、2022年シーズンからは観ることができなくなるようだ。

これは急速に現代の潮流となってきた『SDGs』(持続可能な開発目標)の流れに沿ったもので、観客からは人気を博しているものの、自然保護団体らからは非難の声が挙がっていたという。

時代の流れとはいえイタリアやイギリスら伝統のグランプリでは『フライトショー』は古くより欠かせない儀式の一つとして定着していることから中止の報にはこれを惜しむ声が多いようだ。

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2022/01/21

2022年のスプリントレース予選、導入が暗礁に

Image (C)Mercedes Motorsports
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昨シーズン、全3戦に試験導入された『スプリントレース予選』だが、さらに拡大とみられた今年は逆に実施に難航が予想されているという。
障害になっているのは同システム実施によるコスト増が主な原因とみられている。

昨年の3レースでは、各イベントにつき10万ドル(約1,140万円)が各チームに、さらに重大な事故が発生した場合には1台あたり(約1,140万円)の損害補償が用意されていたとされるが、今季は全体のバジェットキャップ(予算制限)を引き上げようとするチームがある一方、プライベートチームの中にはさらに格差が拡大するとして抵抗する向きもあるようでまだ合意に至っていないとのことだ。

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ロス・ブラウン氏、「ブラウン・グランプリの再来はない」

Ros Brawn (C)Ex.Brawn GP
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F1のモータースポーツ・ディレクターであるロス・ブラウン氏が、今シーズンの新しいテクニカル・レギュレーションについて言及、自らの経験を引き合いに「ブラウン・グランプリの再来はない」との見解を示した。

「自分がコンストラクターとしてF1に参戦した時代とは違い、今は誰かが何かアイデアを思い付いて独走するような時代ではない。
レギュレーションの穴の穴まで多くのチームが研究し尽くすからね。
どこかのチームだけが抜きん出るようなことはないだろう」

ブラウン氏は2009年、突然撤退したホンダのファクトリーなどリソースを引き継ぎ自らのチームを結成、ジェンソン・バトンを擁していきなりチャンピオンシップを獲得してみせた。
ちなみにこのチームが現在のメルセデスAMGチームに継続されF1を席巻することとなった。

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オールピンクに変身か2022年のアルピーヌF1マシン

『BWT』 (C)Force India F1
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ルノー・チームからアルピーヌF1となったフランスのチームは伝統のブルーのカラーリングで2021年シーズンを戦ったが、2022年は一転してオールピンクに衣替えをするとの噂が広まっている。

ピンクのF1マシンといえば、アストンマーティンがレーシング・ポイント時代に纏っていた印象的なものだが、これは同チームの主要スポンサーであった『BWT』のコーポレイテッドカラーだったため。
今回、アラン・プロスト氏らが去ったアルピーヌF1では、アストンマーティンからオットマー・サフナウアー氏が代表として加入するとの見方が広がっていて、その際にまた『BWT』をスポンサーとして契約すると噂になっているもの。
ただこのカラーリング変更が、誇り高いフランスのファンから支持されるかは疑問だ。

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2022/01/20

2022年のバルセロナ合同テストは事実上非公開に

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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2022年のF1は大きくテクニカル・レギュレーションが変更されることもあり、昨シーズンの倍である6日間のシーズン前テストが予定されている。
日程1回目は2月23日(水)からスペインのバルセロナ・サーキットで3日間、また2回目は3月11日(金)から中東のバーレーン・サーキットで同じく3日間の計6日間となった。

新型車の変貌ぶりに注目が集まる前半のバルセロナ合同テストだが、F1は新型コロナウイルスの拡散懸念から観客を入れないことを決めた。
またテレビ放映も行われないため、事実上非公開のテストとなる。
なお後半のバーレーン合同テストについてはまだ方針が示されていない。

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レッドブル&アストンマーティン、エンジニア移籍で合意

Dan Fallows (C)Redbull Racing
レッドブル・レーシングとアストンマーティンF1は、2006年にレッドブルに加入、エアロダイナミックス部門のチーフ・エンジニアを務めていたダン・ファローズ氏(48歳:イギリス)のアストンマーティン移籍に関し、合意に達したことを発表した。
新ポジションはテクニカル・ディレクターで、移籍は4月2日付けになるとのこと。

ファローズ氏とレッドブルとの契約にはいわゆるガーデニング休暇条項が設定されていて、その解釈で両者の見解が異なっていて法廷闘争になっていた。
訴訟はイングランドとウェールズの高等法院に持ち込まれていたが、先月行われた最初の公聴会ではレッドブル側の主張が認められ、有利になっていると伝えられていた。

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ライコネン、「他カテゴリーでレースする意思はない」

Kimi Raikkonen (C)Sauber Motorsport AG
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昨季限りでF1からの引退を決断したキミ・ライコネン(42歳:フィンランド)だが、他のカテゴリーへ転身することはなく、このままモーターレーシングから引退する気持ちであることを明らかにした。

「今、僕の頭の中は空っぽ、何も考えていないよ、
だから他の分野でレースすることも考えていない。
初めて何も予定のない生活を楽しんでいるんだ。
これまで家族にはずいぶんと迷惑を掛けてきたしね。
これからは家族サービスをしなくては、と思っているんだ」
一時ラリーに転向した時期もあるが、21歳で当時のザウバー・チームからF1デビュー、42歳の昨季アルファロメオで引退を決意するまで通算20年に渡りレーシングドライバーとして世界を飛び回ったライコネンは、一方で家庭思いであることが知られている。

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2022/01/19

アラン・プロスト氏、アルピーヌF1からの離脱を認める

Alain Prost (C)Renault Sport F1
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アルピーヌF1チーム(前ルノー)でエクゼクティブ・ディレクターを務めていた同チームのOBでもあるアラン・プロスト氏(66歳:フランス)が、2021年限りでそのポジションから離脱したことがわかった。

これは同氏が、自身のSNSの中で自らの意志により契約延長を断ったと認めたとされるものだが、しかし情報が正式発表の前に一部F1メディアで報じられたことに不快感を示しているという。
過去4回のF1チャンピオンに輝くプロスト氏は、現役引退後も母国フランスのチームであるルノーとは密接な関係を続けてきた。

なお伝えられるところでは、先にアストンマーティンF1を離脱したばかりのオットマー・サフナウアー氏がアルピーヌF1に加入するとの情報が広まっている。

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メルセデスAMGチームの2022年新型車発表は2月18日(金)に

2021 Mercedes 『W12』 (C)Mercedes Motorsports
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昨季のコンストラクターズ・チャンピオンであるメルセデスAMGチームは、2022年シーズンを戦う新型車『W13』(仮称)を来たる2月18日(金)に発表することを明らかにした。
これはいまのところ全チーム中最も遅い日程で、19日から始まるシーズン前テストの前日ということになる。
場所は明らかにされていないが、現地バルセロナ・サーキットとみられる。

伝えられるところでは、このところ採用されていたブラック仕様ではなく、再び伝統のシルバーアローが復活するとのことだ。
なお今年のドライバー・ラインナップはハミルトン&ラッセルということになっているが、大どんでん返しがあるとの噂も収まっていない状況だ。

【2022年新型車発表予定】

日時 チーム マシン名 場所
2月10日(木) アストンマーティン 『AMR21』 ゲイドン本社
2月11日(金) マクラーレン・レーシング 『MCL36M』 テクノロジー・センター
2月17日(木) フェラーリ 『SF22』 マラネロ本社
2月18日(金) メルセデス 『W13』 バルセロナ(?)
*マシン名等は非公式です。

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F1、あらためて関係者全員にワクチン接種義務徹底

 Virus Image
依然として新型コロナウイルスの影響が収まらない現状を受け、F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは先に伝えられた通り2022年シーズンはすべての関係者にワクチン接種を義務付けする方針をあらためて強調した。

F1ではドライバーやチームスタッフについて陽性反応検査を行ってきたが、今年はパドックに入れるすべての運営関係者や報道関係者にも予めワクチン接種を義務付け、予防に努める方針とのことで、これはすでにWMSC(世界モータースポーツ評議会)でも承認されているとされる。

折りしもプロテニスの全豪オープンでは世界ランキング1位のジョコビッチ選手(セルビア)が新型コロナ騒動で入国できず大きな話題になっていて、各国を転戦するF1でもあらためて徹底した対応が求められている。

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2022/01/18

マクラーレン・レーシングは2月11日に2022年新型車発表

2021 McLaren 『MCL35M』 (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングは来たる2月11日(金)に2022年シーズンを戦う新型車『MCL36M』(仮称)を発表することを明らかにした。
お披露目は他のカテゴリーの新型車と共に、ウォーキングにあるマクラーレン・テクノロジーセンターで行われ、その模様がインターネットでオンライン中継される予定。

【2022年新型車発表予定】

日時 チーム マシン名 場所
2月10日(木) アストンマーティン 『AMR21』 ゲイドン本社
2月11日(金) マクラーレン・レーシング 『MCL36M』 テクノロジー・センター
2月17日(木) フェラーリ 『SF22』 マラネロ本社
*マシン名等は非公式です。

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フェラーリ、2月17日に2022年の新型車発表

2021 Ferrari 『SF21』 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは来たる2月17日(木)に2022年シーズンを戦う新型車『SF22』(仮称)を発表することを明らかにした。
発表場所は報告されていないが、例年通り本拠地マラネロでかんんけいしゃを招いて行い、その模様をインターネットでオンライン中継される見込み。

噂ではエアロダイナミックスのレギュレーションが変更されるのに合わせ、独創的でチャレンジングなデザインのフロントノーズが特徴的と伝えられているが、詳細は不明。
なお新型車の開発コードは『674』と名付けられているが、順当であれば『SF22』というネーミングになる。

【2022年新型車発表予定】

日時 チーム マシン名 場所
2月10日(木) アストンマーティン 『AMR21』 ゲイドン本社
2月17日(木) フェラーリ 『SF22』 マラネロ本社
*マシン名等は非公式です。

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マシ/レースディレクター更迭説に疑問の声

Race Scene (C)Redbull Racing
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メルセデスAMGチームは昨季最終戦アブダビGPで起きたセーフティカー導入時のレースディレクターの判断について抗議を提出、却下されるとさらに上告の構えをみせていたが、その後これを取り下げたとされている。
その背景にはマイケル・マシ/レースディレクターの更迭をFIA側が示したとの憶測が飛んで話題になっている。

しかしこの対応に、各方面から疑問の声が上げられているようだ。
元F1最高責任者だったバーニー・エクレストン氏は、「レースディレクターの措置に不満があるからといって、マシをスケープゴートにするのは間違っている。
彼はその場で最善と思う判断を下したのであって、違うことをすればまた異なる不満が湧いてくるだけ。
不満解消のためマシがその立場を追われるべきではないと私は思うね」と、擁護。
また現役当時はエクレストン氏と対立する場面もあったマーティン・ブランドル氏(現テレビ解説者)も、「誰かを追放して解決するようなものではない」と、元ドライバーの立場からエクレストン氏、の意見に同調した。

FIAによる再調査の結果は3月の開幕戦バーレーンGPの場で報告されることになっているが、その時のマシ氏の立場が注目される。

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2022/01/17

エンジン部門責任者かレッドブルがシリル・アビテブール氏に食指

Cyril Abiteboul (C)Renault Sport F1
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ルノー・スポールの代表として活躍したシリル・アビテブール氏に、レッドブルが2022年からホンダF1から引き継ぐエンジン部門であるレッドブル・パワートレインズの責任者として獲得を打診しているとの噂が伝えられている。

かつてセバスチャン・ベッテルを擁し、レッドブル・ルノーがタイトル獲得を果たしていた頃は密接な関係だった両者だが、現在のエンジン規定になってからは不振が続き関係が悪化したとみられていた。

ルノーを離脱後アビテブール氏は独立系のメカクロームでアドバイザーという立場にあるということだが、移籍が実現すればレッドブルにとっては心強い存在になりそうだ。

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2022年のF1ホイールはすべて日本製の『BBS』に

Ferrari 『SF21』 (C)Ferrari S.p.A
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2022年シーズンから3年契約で、F1マシンはすべてBBS社製のものになることが決まったが、それらはみな日本の工場で製造されることがわかった。

BBSはこれまでフェラーリ・チームに採用されていたことでF1でも知られてきた。
ホイールのワンメイク化はコスト削減の観点から導入されるレギュレーションのためだが、同社ではF1用のホイールも市販車用のものと同様の製造工程で作られると自信をみせている。
なお同時に米NASCARシリーズのホイールもBBSが受注したことが報告されている。

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2022/01/16

F1、金曜フリー走行1回目でルーキー起用を義務の方針

Lance Stroll (C)Aston Martin F1 Team
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F1は、若手ドライバーに経験を積ませるため、金曜日のフリー走行1回目セッションでルーキードライバーの起用を義務付ける方針のようだ。

多くのチームはこれに同意していてすでに起用するドライバーをピックアップしているとされるが、そんな中唯一アストンマーティンF1では、レースドライバーの走る機会を奪うことになると反対の構えという。
主張しているのはの同チームのオーナーであるローレンス・ストロール氏ということだが、懸念されるレースドライバーが同氏の子息であるランス・ストロールという『内部事情』があるためのようだ。

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山本雅史氏、ホンダを退社へ

山本 雅史 (C)Honda Racing
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ホンダのF1活動を現場で指揮した山本雅史マネージング・ディレクターが、同社のF1活動停止と共にホンダを退社することがわかった。

自身、レーシングカートでトップ選手だった山本雅史氏は1982年本田技研工業に入社、マシン開発等に携わったあと2016年にモータースポーツ部長に就任、ホンダのモータースポーツ活動を統括、さらに2019年からはF1のマネージング・ディレクターになり、レッドブル・レーシング&アルファタウリのF1活動を支える立役者となっていた。

退社後はレッドブルへ移籍するのでは、との見方もあったが個人で起業、講演活動やレーシング・コンサルタントなどをするとのことだ。

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2022年の新型車発表先駆けはアストンマーティンF1

2021 Scene 『AMR21』 (C)Aston Martin F1 Team
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アストンマーティンF1チームは、同チームの2022年新型車『AMR22』(仮称)の発表日程を明らかにした。
2022年新型車の発表スケジュールが告知されたのは全チームを通じてアストンマーティンが初ということになる。

それによれば発表は2月10日(木)で、場所はイギリス・ゲイドンにあるアストンマーティンの本社でお披露目されるということだ。
発表会には2022年シーズンも昨季に引き続きレースドライバーとして継続されるセバスチャン・ベッテル&ランス・ストロール両名も出席することになっている。
なお発表会の模様はインターネットを通じて世界に配信される予定。

【2022年新型車発表予定】

日時 チーム マシン名 場所
2月10日(木) アストンマーティン 『AMR22』 ゲイドン本社

*マシン名は非公式です

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2022/01/15

アストンマーティンF1、新代表にマイク・クラック氏

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
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アストンマーティンF1は、先に辞任を発表したチーム代表オットマー・サフナウアー氏の後任としてBMWのモータースポーツ部門責任者であるマイク・クラック氏が就くことを正式発表した。

ポルシェではスポーツカーレース、F1ではBMWザウバー・チームにも在籍したクラック氏は2007年、ロバート・クビサの代役としてスポット参戦したセバスチャン・ベッテルと仕事をしたことがあり、実に15年ぶりの『再会』ということになる。

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FIA、アブダビGP騒動の結論は今季開幕戦で

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2021年のタイトルを決めることとなった最終戦アブダビGPでのセーフティカーの運用について、さらなる調査を示唆していたFIA(国際自動車連盟)は、その結論を今季開幕戦バーレーンGPの初日に発表する方針を明らかにした。

アブダビGPではレース最終盤にセーフティカーが導入された際、レギュレーションで規定されたものとは異なる運用がされ、この結果ハミルトンはタイトルを逸することとなったとメルセデスAMGチームが強く主張していたもの。

同チームは抗議が却下されたあと上訴の構えをみせていたが、WMSC(世界モータースポーツ評議会)でFIAが詳細調査を約束したためこれを取り下げていた。
ただ結果次第では大きな影響が起きるため、事態の行く末は穏やかでない。

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2022/01/14

2022アルファタウリ、クラッシュテストをクリアの報

2021 Alphatauri 『AT02』 (C)Scuderia Alphatauri
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スクーデリア・アルファタウリは、2022年仕様の新型車『AT03』(仮称)が、FIA(国際自動車連盟)によるモノコックのクラッシュテストをクリアしたことを明らかにした。
これは新型車製作の第1段階で、クリアが必須のもの。

新型車はこのあと製作を進め、2月半ばにも発表された後、2月19日(土)から予定されるシーズン前テストに投入されるスケジュールとなっている。
2022年のレースドライバーは引き続きピエール・ガスリーと角田裕毅というラインナップとなっている。

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シューマッハ(ハース)、「この1年は無駄にならない」

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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F1デビューイヤーとなった昨シーズン、マシンの戦闘力不足で結局無得点に終わったミック・シューマッハ(22歳:ドイツ)だが、「この経験は無駄にはなっていない」と胸を張った。

「念願のポイント獲得こそならなかったけれど、決して届かないものではなかった。
あと少しの戦闘力と運があれば入賞も不可能じゃなかったからね。
それはこのマシンのパフォーマンスを考えれば凄いことだよ。
僕らだけ1年遅れのマシンで戦っていたんだから。
持っている能力は全て引き出したと思っているから、この1年は決して無駄にはなっていないよ」

チームも2021年はノーポイントに終わったが、シューマッハはチームメイト(マゼピン)に対し、予選でもレースでも圧倒する成績を残した。

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2022/01/13

フォーミュラE参戦のマセラティ、F1にもなお含み

 Maserati logo
イタリアの高級スポーツカーメーカーであるマセラティ社は、このほどEV(電気自動車)によるレースであるフォーミュラEへの2023年シーズン参戦を明らかにしたが、それでもなお噂に挙がるF1参戦の可能性を否定しなかった。

これは同社のCEO(最高経営責任者)を務めるダヴィデ・グラッソ氏が明らかにしたもの。
「F1で重要な職務を担うステファーノ・ドメニカリとは親友だ。
しかしF1参戦について、申し訳ないが今発言することはない。
とはいえ否定もしない、そうういうことだ」と、煙に巻いた。

マセラティはF1黎明期である1950年から参戦、通算9回優勝の記録を持つ。

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ファンが選んだ『2021年ベストレース』はイタリアGP

2021 Italia GP Scene (C)McLaren Racing
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F1公式サイトが実施したファン投票による『2021年ベストレース』は、モンツァ・サーキットで行われた第14戦のイタリアGPになったことが公表された。
投票総数は約52,000人とのこと。

2021年イタリアGPはスプリントレース予選方式が導入された3戦中の第2戦目。
決勝レースではタイトルを争っていたハミルトン(メルセデス)とフェルスタッペン(レッドブル)が接触して両車リタイヤに追い込まれるという荒れたレース。
優勝したのはリカルド(マクラーレン)で2018年以来の8勝目。
2位にもチームメイトのノリスが入り、2010年以来となるマクラーレンの1-2フィニッシュ劇となった。

なお第2位にはタイトルに結着が付いた最終戦のアブダビGP。
以下、ブラジル、アゼルバイジャン、ハンガリーと続いている。

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2022/01/12

マクラーレン・レーシング、パトリシオ・オワード金曜起用も

Pato O'Ward (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングは、インディカー・シリーズに参戦の若手ドライバーであるパトリシオ・オワード(22歳:メキシコ)を2022年シーズンのいすれかのグランプリで金曜日のフリー走行1回目セッションに起用する方針を明らかにした。

2019年までレッドブルのジュニア・チームに所属したオワードは、F2戦や日本のスーパー・フォーミュラにも参戦。
2018年のインディ・ライツのチャンピオンでもあり、昨季はインディカー・シリーズにマクラーレンから参戦、5月に行われたテキサス戦で優勝したご褒美としてアブダビ合同テストに起用され、そのドライビングが評価されていた。

オワードは将来的にF1転向への可能性を否定していない。

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フェルスタッペン、「2022年型車、遅くなっても問題ない」

Max Verstappen (C)Honda Racing
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2022年シーズンのF1はレギュレーション変更により、パワーユニットもエアロダイナミックスもタイヤも、さらには燃料も変わるということでこれまでよりラップタイムの低下を予想する向きが多いが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「たとえ遅くなっても問題ない」との見解を示している。

「チームの話では順調に進んでいると聞いているけど、新型車についてはシミュレーターをちょっとやっただけで実車を走らせた訳じゃないからどんなものかはまだわかっていないよ。
でも遅くなったとしても、みんな同じ条件、全体が遅くなるなら別に問題はない。
それなりにバトルがあるならいいんだ、それがモータースポーツというものなんだから。
レースでの接近戦やオーバーテイクシーンがあればファンだってきっと納得する筈さ」と、新チャンピオン。

まだ未知数のマシンによる今季最初のレースは、3月20日に行われるバーレーンGPとなる。

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2022/01/11

周冠宇(アルファロメオ)、カーナンバー24選択の理由

周 冠宇 (C)Renault Sport
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今シーズン唯一のルーキードライバーであるアルファロメオ・レーシングの周冠宇(チョウ・グアンユー:22歳)はカーナンバー24を選択、登録された。
これについて周は、その理由が「憧れのNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)スターであるコービー・ブライアント選手にちなんだもの」であることを明かしている。

「子どもの頃は、バスケットも大好きで、モーターレーシングとどちらに進むか悩んだくらいなんだ。
そのバスケットではブライアント選手に憧れていた。
24はその彼の背番号ということもあるんだよ」と、中国人初のF1ドライバー。

ただ表向きには、24は中国でラッキーナンバーとされる6の倍数であるからと説明している。

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アルピーヌ、「2022年パワーユニットに手応え」

BP Castrol/Alpine (C)Alpine F1
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これまでのものから大きな変更が施される2022年仕様のPU(パワーユニット)だが、ベンチテストを終えたアルピーヌはその完成具合に十分な手応えを掴み取ったようだ。

新しいレギュレーションでは、使用される燃料が『E10』と呼ばれる90%の化石燃料と自然由来のバイオエタノールを10%混合したものになることからどれだけパワーダウンを食い止めるか各エンジン・サプライヤーに技術挑戦が求められているもの。

アルピーヌはルノー製パワーユニットが搭載されるが、ベンチテストの結果では順調に開発が進められたと報告されている。
なおフェラーリ・チームでも同様に『E10』でパワーダウンした分に相当する約20馬力の取り戻しに成功したとアピールしているが、アルピーヌ・パワー(ルノー)がBPカストロール、フェラーリはシェルから燃料提供を受けている。

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2022/01/10

オコン(アルピーヌ)、警察車両のドーナツターンで物議

Esteban Ocon
アルピーヌF1のエステバン・オコンが、駐車場でのドーナツターンを披露。
これを自身のSNSに掲載したことが物議を呼んでいる。

というのも使われた車両がフランス国家憲兵隊の『ルノー・アルピーヌA110』だったからだ。
この掲載を観た視聴者からは「私有地とはいえ、警察車両がサイレンを鳴らしながら派手に走行するこの動画は不適切。
そもそもここはサーキットではないし、ガソリンやタイヤは税金で賄っている筈だ」などの批判が巻き起こっているとのこと。
今のところオコンからの事情説明はないという。

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ザク・ブロウン代表(マクラーレン)、「1チームの独走なくなる」

Zak Brown (C)McLaren Group
マクラーレン・レーシングのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターは、レギュレーションが大きく変更される2022年のF1について、「これまでのような1チーム独走はない」との希望的見解を示した。

「そもそも今回のレギュレーション変更の目的は、一に複数マシンによるチャンピオンシップ争いを取り返したいということだ。
2020年までのような1チームの独走が、また繰り返されるのでは意味がない。
理想なのは3から4チームによる戦いで、これがシーズン終盤まで繰り広げられたなら最高。
そしてもちろんわれわれもその中の一員でありたいものだね」と、カリフォルニア生まれのアメリカ人。

ただその一方、今回のレギュレーション変更によりさらにマシン性能の差が広がり、再びチーム間の格差が拡大してしまうとの悲観的な見方をする関係者もいる。

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2022/01/09

『ロキット』、契約不履行で41億円の賠償命令

Williams /Rokit (C)Williams F1
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ウィリアムズ・レーシングは、元タイトル・スポンサーだったIT事業会社である『ロキット』を契約不履行で裁判を起こしていたが、このほどロキット側に約3570万ドル(約41億円)の賠償命令が出されたことがわかった。

これは2019年に複数年のスポンサー契約を結んだにも関わらず、ロキットが契約通りの支払いが行われなかったというもの。
この間にウィリアムズ・レーシング側の経営体制の変更等があったが、アメリカ連邦裁判所、そしてイギリスの裁判でもロキット側の非を認める結果が出された。
しかし裁判は上告される可能性もあり、まだ結着とはいかないようだ。

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角田裕毅(アルファタウリ)、「今年こそ鈴鹿で走りたい」

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1デビュー・シーズンで通算7回の入賞、最終戦ではチームメイトを予選で破ると共に自己最高位となる4位入賞という成績で終えたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅だったが、鈴鹿サーキットでの日本GPが中止になったことには残念がる表情をみせた。

これはホンダが催した『2022年ニューイヤー会見』と題されたオンライン会見でのこと。
「4歳から始めたモータースポーツだけど、これまでで一番苦労したシーズンだったのは間違いない。
シーズン前テストや開幕戦のバーレーンでは最初の入賞もできたのでちょっと甘く見ていたのは正直なところ。
それからはクラッシュも繰り返して自信をなくしてしまった。
クラッシュすれば走る時間もなくなるし、悪循環だったね。
トルコではシャシーを替え、ドライビングについてアルボンからアドバイスをもらったり、ガスリーをお手本にするなどして少しずつ良くなっていったんだ」

その上で「鈴鹿が中止になったのはほんとにガッカリした。
母国のファンの前で走るというのは格別なものだからね。
今年は絶対に走りたい」と付け加えた。

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2022/01/08

ラッセル、「ハミルトンのサポート役じゃない」

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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念願叶ってついにメルセデスAMGチームのレースシートを掴んだジョージ・ラッセル(23歳:イギリス)だが、周囲から寄せられる「ハミルトンのサポート役」という見方に反発している。

「ハミルトンは偉大なドライバーだから、尊敬する存在だ。
でも僕がチームメイトのタイトル獲得を助けるために契約したなんていうのは誤りだ。
僕の仕事はそんなことじゃない。
ただ二人で力を合わせてチームのコンストラクターズ・タイトルを獲得するのが求められている役割だ。
その上で個人としてのドライバーズ・チャンピオンシップがあるんだからね。
僕とハミルトンとはまったくの対等で序列なんて言うものは存在しないよ」と、主張。

しかしトップチームに加入したからには、さっそく実績が求められる。
勉強期間などという余裕はないことだろう。

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「2022年型車は扱いが難しくなる」と、ノリス(マクラーレン)

Lando Norris (C)McLaren Group
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2月中にも行われると目されるシーズン前テストを目途に、各チームとも新レギュレーションに合わせた2022年新型車の開発に集中しているが、すでにシミュレーターでテストを重ねたというマクラーレン・レーシングのランド・ノリスは、「こまでのものよりコントロールが難しくなる」と、その印象を語った。

「エアロダイナミックスのレギュレーションが変わって、マシンの性格も変わることからドライビング・スタイルも変えなきゃならないだろうね。
正直言って、F2マシンに似たものになると思うな。
でもF2マシンより確実に扱うのが難しくなるだろうけど」

ただ開幕戦まではまだ時間があるので、その間にマシンの性格が変わる可能性もある、と期待をみせた。

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2022/01/07

FIA技術責任者、「2022年はタイム差半減に」

Nikolas Tombazis (C)Ferrari S.p.A
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F1は2022年シーズンからテクニカル・レギュレーションが2年ぶりに大きく変更が行われるが、FIA(国際自動車連盟)はこれにより上位と下位とのタイム差が半減すると期待をみせている。

この見通しを明らかにしたのは元フェラーリ・チームのチーフ・デザイナーで現在はFIAのシングルシーター技術担当責任者であるニコラス・トムバジス氏。
それによれば新しいF1マシンはこれまでのようにエアロダイナミックス付加物によるのではなくフロア全体によるいわゆるグランドエフェクトになるので、タイム差は減少、さらに乱気流が減るので接近戦が期待できるという。

ただ複数のチーム関係者によればエアロダイナミックスだけでなくPU(パワーユニット)も一新されるため、逆にタイム差が拡大すると懸念をみせる向きもある。
注目の結果は3月の開幕戦バーレーンGPの予選で明らかとなる。

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不振だったマゼピン(ハース)、しかし「今季は自信あり」

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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共に新人どうしの組み合わせとなった2021年のハースF1チームで、しばしばチームメイトとの間で鎬を削ったミック・シューマッハとニキータ・マゼピンの二人だが、関係者の評価ではマゼピンのほうが後れを取ったという見方が強いようだ。

これについてマゼピンは、「僕らは戦闘力を欠いたマシンでの戦いを強いられたけれど、それでもライバルと互角に戦えたこともあった。
2022年シーズンは、チームが平均的な戦闘力さえ付けてくれれば、十分に中団グループの一つとして戦える自信があるよ」と、強気な姿勢をみせた。

ただチーム内でもバトルは繰り広げられていて、予選で3勝18敗となったシューマッハとの関係も必ずしも良好なものではない。

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2022/01/06

アストンマーティンF1、O.サフナウアー代表の辞任発表

Otmar Szafnauer (C)Ex..Sahara Force India F1
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アストンマーティンF1チームは、同チームのオットマー・サフナウアー代表が辞任したことを明らかにした。

突然のことで詳しい辞任理由も説明されていないが、後任が決まり次第チームを去るということだ。

オットマー・サフナウアー氏は2009年に当時のフォース・インディア・チームに加入、これまで長期に渡って貢献してきたが、新生アストンマーティンF1となった2021年の成績は明らかに期待を裏切るものだったことは否めない。

なお後任はまだ伝えられていない。

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鈴鹿サーキット、開設60周年記念事業を展開

鈴鹿サーキット60th記念ロゴ (C)Honda Racing
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日本を代表する国際コースである鈴鹿サーキットが、今年開設60周年になるのを記念し『SUZUKA 60 PROJECT』なる記念事業を行うことを明らかにした。

1962年、本田技研の創業者である本田宗一郎氏のリードで建設された鈴鹿サーキットは日本モータースポーツ界の先駆けとして幾多のビッグレースを開催してきた。
今年9月20日に60周年を迎えることから、3月から9月の記念日までさまざまな記念企画が行われる見込み。
イベントの詳細はこちらで。

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2022/01/05

『ボーズ』、メルセデスAMGとのスポンサー契約終了か

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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現代のF1レースの戦いに不可欠な無線交信について、メルセデスAMGチームをスポンサーとして支援してきたアメリカの大手音響メーカー『BOSE』(ボーズ)が、契約を打ち切ったとの噂が広がり話題を呼んでいる。

それによればメルセデスAMGチームの最新スポンサーリストから、同社のロゴが消えたというもの。
その原因になったと推測されているのが同チームのトト・ウォルフ代表の『事件』だ。
これは今年のサウジアラビアGPの際、順位を譲ろうとして減速したフェルスタッペン(レッドブル)に対し、連絡の疏通を欠いたハミルトン(メルセデス)が追突する事件が起きた。
これをピット・ギャントリーのモニターで観たウォルフ氏はボーズの無線ヘッドセットを地面に叩きつけるシーンを演じ、これが国際映像で世界に流れることとなったもの。
事実であれば、不注意な行動が実に高価なものについたことになる。

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カピート代表(ウィリアムズ)、「アウディ参入なら歓迎」

Jost Capito (C)VW Motorsports
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マシンの戦闘力を欠き、不振のシーズンを送ったウィリアムズ・レーシングだが、正式発表が近いと噂されるフォルクスワーゲン・グループ(アウディ&ポルシェ)のF1参戦について積極的な姿勢をみせている。

「モーターレーシング界でのこれまでのアウディ&ポルシェの実績をみれば、心躍らないプライベートチームはないだろう。
彼らの参入でF1勢力図が一新する可能性もある。
ウチだって、喜んで彼らと話をするよ、大歓迎だ」

カピート氏はかつて自身がフォルクスワーゲン在籍時代、モータースポーツ・ディレクターとしてWRC(世界ラリー選手権)で4連覇の大成功を収めた立役者の一人だ。
なお実際に同グループがF1参入した場合、アウディ・ブランドになるとの見方が強い。

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2022/01/04

レッドブル、アストンマーティンによる引き抜きに訴訟

Dan Fallows (C)Redbull Racing
レッドブル・レーシングは、同チームのエアロダイナミックス部門でチーフ・エンジニアを務めていたダン・ファローズ(48歳:イギリス)をアストンマーティンF1が引き抜いたことについて、訴訟を起こしたことを明らかにした。

それによればファローズ氏とレッドブルとの契約にはいわゆるガーデニング休暇条項が設定されていて、その解釈で両者の見解が異なっているとのこと。

訴訟はイングランドとウェールズの高等法院に持ち込まれているが、先月行われた最初の公聴会ではレッドブル側の主張が認められ、有利になっていると伝えられる。

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フェラーリ・チーム、「燃料で20馬力稼いだ」

Ferrari 『SF90』 (C)Ferrari S.p.A 拡大します F1は環境問題に配慮をし、自然に優しいバイオ燃料が義務付けられているが、これによる出力の損失分をフェラーリ・チームはすでにエンジンの改善で取り戻したことを明らかにした。


 


F1では2022年シーズン、90%の化石燃料と10%のエタノールを混合させた燃料が導入される。
しかしその影響で出力が最大約20馬力減少すると言われていて各燃料メーカーは対策に追われていると伝えられていたもの。


 


なおF1ではメルセデスがペトロナス、フェラーリがシェル、ルノーがBPカストロール、ホンダがエクソンモービル、そしてマクラーレンがガルフという燃料勢力図になっている。

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2022/01/03

山本雅史M/D(ホンダF1)に強まるレッドブル移籍の噂

山本 雅史 (C)Honda Racing
拡大します
ホンダF1で現場を統括するマネージング・ディレクターに就き、今回の7年間140戦に渡る第4期F1プロジェクトを劇的な成功に導いた山本雅史氏にレッドブル・レーシング移籍の噂がイギリス・メディアの間で広まっている。

ホンダのF1パワーユニットは今季からレッドブルの新組織であるパワートレーンズに引き継がれるが、まだしばらくはこれまでのようにホンダのさくらファクトリーでの支援が続けられる見込み。
そのため両者の重要なパイプ役として山本雅史氏に白羽の矢が立てられたとみられる。
まだ関係者からの発表はないが、実現すれば日本期待の角田裕毅(アルファタウリ)にとっても力強い存在になるのは間違いないところだ。

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ジャン・トッドFIA前会長、新しい挑戦に意欲

Jean Todt (C)RedBull Racing
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昨シーズンをもってFIA(国際自動車連盟)会長職を辞任したジャン・トッド氏(75歳:フランス)が、フランスの『AFP通信』によればさらなる新しい挑戦に意欲をみせているという。

9代目のFIA会長を勤め上げた同氏にすでに噂に挙がっているのが古巣であるフェラーリ・チーム復帰説だが、その場合は現在のマッティア・ビノット体制を脅かすことなく、顧問のような控えめな役割に留まるとみられる。

こうした憶測についてトッド氏は「引退するには早過ぎる。
そして可能性はすべてにあるよ」と明言を避け、記者を煙に巻いている。

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2022/01/02

メルセデスAMG、2022年は再び『シルバーアロー』復活か

Mercedes Silver Arrows (C)Mercedes Motorsport
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ここ2シーズン、ブラックを基調としたカラーリングで戦ってきたメルセデスAMGチームだが、今シーズンは再び伝統の『シルバーアロー』が復活することになる見込みだ。

これはメルセデスの本拠であるドイツの専門紙『ビルト』が報じたもの。
それによればこのところ採用したブラックは、同チームのルイス・ハミルトンの活動に同調したものだったことを認めているという。

今季の同チームはハミルトン&ラッセルというものになるが、ハミルトンの影響力がこれまでより弱まったというのは穿った見方だろうか。

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トト・ウォルフ代表(メルセデス)、競技委員の判断に異義

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ代表が、最後まで縺れた2021年シーズンのドライバーズ・チャンピオンシップを引き合いに、レーススチュワード(審査委員)の判断の統一性について不満をみせている。

これは、タイトルが決まる最終戦アブダビGPのレース終盤、セーフティカーの導入とレース再開時の混乱で、スチュワードの誤った判断をしたと同代表は主張しているもの。
メルセデスAMGチームはこの判断について抗議したが、最終的に取り下げてはいる。

しかし同代表は将来について、「このようにコントロールタワーの判断がブレていたのでは、公平なチャンピオンシップは運営できない。
今後は筋の通った公正な判断を徹底して欲しい」と、釘を刺した。

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2022/01/01

フェラーリ、『75周年・記念ロゴ』を発表

Ferrari 75th Logo (C)Ferrari S.p.A
F1には1950年の黎明期から参戦する伝統のフェラーリ・チームだが、その第一歩となったエンツォ・フェラーリ氏によるマラネロの工房開設から今年が75年目を迎える。
同社ではこれを記念とした『アニバーサリー・ロゴ』を発表した。

1947年、エンツォ・フェラーリ氏は自動車レースを意識した『フェラーリ125S』を製作、世に送り出した。
フェラーリの現会長であるジョン・エルカーン氏は「これはこのマラネロと世界中のフェラーリ・ファミリーが共有するフェラーリ・スピリットのシンボルだ」と、このロゴをお披露目した。

F1でフェラーリは延べ2270台が参戦、優勝238回(1位)、ポールポジション230回(1位)、そして16回のチャンピオンシップ(1位)を獲得している。

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ボタス(アルファロメオ)、「来季マシンそんなに遅くない」

Valterri Bottas (C)Alfaromeo Racing
レギュレーションが改定される2022年シーズンは、F1マシンも大きく変化するというのが関係者の多くが認めるところだが、そんな中メルセデスAMGチームからアルファロメオ・レーシングに移籍したバルテリ・ボタスの見解は異なるようだ。

「みんなが来季マシンはエアロダイナミックスの変更でダウンフォースが減るとみているようだけれど、いずれそんなに変わらなくなると思っているよ。
シーズン当初はラップタイムが多少遅くなったとしても、すぐにそんなギャップは埋められていくと思うよ。
そうしてF1はこれまで進化してきたんだ」

ボタスはすでにアブダビ合同テストでアルファロメオの現行マシンをテスト、さらに2022年仕様のシミュレーターでもテストを重ねているとのことだ。

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