ホンダ系チーム、フリー走行コメント(12/03)
Pierre Gasly (C)Honda Racing
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初のF1開催となるサウジアラビア・ジェッダで迎えたレースウイーク。
初日の金曜日はHonda勢にとって学びも多くありながら、幸先のいいスタートを切った一日となりました。
マックス・フェルスタッペンはFP1開始後の序盤にハードタイヤでトップタイムをマークし、そのままセッションのほとんどの時間トップをキープして走行し好調を見せました。
その後ソフトタイヤでの走行時にトラフィックが原因となり2番手でセッションを終えることになりましたが、トップとの差わずか0.05秒差と僅差の戦いとなりました。
続いてScuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーが4番手をマークし、同じくこのレースウイークでの力強さを見せました。
セルジオ・ペレスは11番手、角田裕毅は15番手となり、ドライバーたちが段々と路面状況がよくなる中で確実に走行を重ねました。
FPは日没前に行われ、続いてFP2は明日の予選シミュレーションとなる同時刻に行われました。
その中でガスリーは3番手をマーク、トップとの差わずか0.081秒と好位置につけました。
フェルスタッペンはトップとの差0.2秒で4番手、続いて角田はハードタイヤで8番手をマークするすばらしい結果を出します。
ペレスも9番手となり、Honda勢4台全車がトップ10入りを果たす、幸先のいい初日となりました。
FP2は途中、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の大きなクラッシュにより中断となり、セッション時間は予定よりも早く終了となってしまいましたが、選手にケガはなく無事に全セッションが終了となりました。
チームはこれから初めてのジェッダ・ストリート・サーキットでの走行から得たデータを解析し、明日の予選によりいいパフォーマンスを発揮すべく準備していきます。
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「初開催となるサウジアラビアGPの初日が終了しました。
初走行となったジェッダ・ストリート・サーキットで各ドライバーはコースの習熟を進め、われわれは事前のシミュレーションをもとに持ち込んだPUセッティングの最適化に取り組みました。
まずFP1が夕方に行われ、その後、実際レースが行われる時間帯にFP2が行われました。
FP2では、レース時に近い外気温度や路面温度の状態から、クーリングなどの設定を進めています。
終日トラブルなく、2チーム、4台ともに順調にセッションを消化し、PU、車体ともに多くのデータを得ることができました。
まだまだ初日の走行が終了しただけですが、ポジション的にもいい結果となっています。
今夜はここから得られたデータの分析を行い、明日の予選、そして本番レースに向けてパフォーマンスアップを最大限発揮するための検討を行います」
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2- 4番手)
「このサーキットは高速コーナーが多く、走っていてとても楽しいサーキットです。
ただ、FP2でタイヤを機能させるのに苦戦したので、その原因を探っていく必要があります。
また、FP1とFP2の間に何箇所か変更したのですが、うまく作用しなかったので、明日の予選までにはいいバランスを見つけたいと思います。
その他にももちろん改善すべきことがあるので、よりいいマシンのペースが引き出せるように今夜チームとともに準備に努めます。
明日の予選は何が起こるか分かりませんし、トラフィックによって難しい状況も考えられますが、全力を尽くしプッシュして臨みます」
【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(11- 9番手)
「高速のすばらしいサーキットで、今日はとても楽しんで走ることができました。
FP2で皆がソフトタイヤで走行をしていた時に起こったように、明日の予選はトラフィックをどう回避していくかが課題になるでしょう。
このサーキットは少しでもミスをすると大きく影響してしまうチャレンジングなコースなので、決勝はおもしろい一戦となりそうです。
予選は正しい位置取りが重要になるでしょう。
ロングランの走行が十分に行えず本来のパフォーマンスが見えずに終わってしまったので、ソフトタイヤでのタイムは実際の全体での位置とは異なると思います。
まだマシンには引き出せる力があると思うので、明日の予選はいいバランスとペースを見つけて望めるよう改善を尽くします。
一周をパーフェクトにまとめるのは難しいとは思いますが、決勝は長時間のレースになるので何が起こるか分かりません。
チーム一丸となり上位を目指し、最後まで戦います」
【角田 裕毅(アルファタウリ)】(15- 8番手)
「走っていてとても楽しいサーキットで、特にセクター1が印象的でした。
今まで走ったことのないコーナーでできたサーキットで、とても特別な経験になりました。
今日のペースの手応えはとてもよかったと思います。
ハードタイヤでいい手応えはすでに感じられたので、他のコンパウンドのタイヤにもマシンを合わせこんでいけるように調整しなくてはなりません。
総合的には力強さを見せることができたかと思います。
ロングランを十分走行できていませんが、今日はポジティブなパフォーマンスを見せることができました」
【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(4- 3番手)
「このサーキットのコーナーはどこも驚くほどすばらしく、走っているとアドレナリンが出る、走行していてとても楽しいサーキットです。
今日はチームにとってポジティブな日となり、マシンのペースに関しても今のところ満足しています。
土曜日はいつもチームが一番力強さを発揮できる日なので、明日のパフォーマンスには自信がありますし、自分自身もより改善できると思っています。
ロングランにはそれほど手応えがないので、日曜日の決勝に向けて準備することはまだありそうです」
提供:本田技研工業(株)
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