波乱のサウジGPはハミルトン(メルセデス)に軍配
Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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12月05(日)20時30分(日本時間:翌2時30分)からジェッダ市街地特設コースを舞台に2021年F1第21戦サウジアラビアGPの決勝レースが全50周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は28度、路面温度32度、路面はドライコンディションとなっている。
なおレースに先駈け、先に亡くなったフランク・ウィリアムズ氏を偲び、当時のチャンピオンマシンである『FW07』のトリビュートランが行われた。
また各マシンには『Frank Williams』のロゴが掲出されている。
オープニングラップ、上位の順位は大きくは変わらず、8番手スタートの角田は他車(オコン?)との接触もあり12番手まで順位を落とす。
10周目、シューマッハ(ハース)がクラッシュしてイエローコーション、セーフティカーが入る。
メルセデスAMG勢はタイヤ交換に入ったがフェルスタッペンはムコースに留まり首位に立つ。
13周目、バリアの修復が必要とのことで突然レースは赤旗中断に。
まだタイヤ交換をしていなかったフェルスタッペンには思わぬ朗報に。
この時点の順位はフェルスタッペン、ハミルトン、ボタス、オコン、リカルド、ルクレール、ガスリー、ペレス、サインツ、ジョビナッツィというトップ10、角田は11番手となっている。
14周目からセッション再開、15周目にスタンディングスタートで再びレースバトルに。
セクター1で大きなクラッシュ、マシンストップに加えデブリ(破片)も散乱、再び赤旗中断に。
ストップとなったのは先のシューマッハに加え、マゼピン、ペレス、ラッセルの計4台。
現地時間21時40分にセッション再開。
停止時はフェルスタッペン、オコン、ハミルトンの順だが、フェルスタッペンは3番手に下げられた。
それでも再スタートでフェルスタッペンがトップに立つ。
23周目、角田がベッテルと接触してクラッシュ、イエローコーション、バーチャル・セーフティカーに。
角田はピットインしてフロントウィングを交換、しかしその後5秒のタイムペナルティが通告される。
29周目、デブリ(破片)回収のため繰り返しバーチャル・セーフティカーに。
34周目、レース再開。
37周目、フェルスタッペンとハミルトンが1コーナーで接触。
38周目、ポジションを戻すためか突然減速したフェルスタッペンにハミルトンが追突、フロントウィングを破損させるアクシデント、審議対象とされた。
レーススチュワードはフェルスタッペンに5秒のタイムペナルティを科した。
46周目、ベッテルがマシントラブルでガレージに戻りリタイヤに。
荒れた50周のレースを制したのはポールポジションからスタートしたハミルトン(メルセデス)で前戦カタールGPに続く3連勝今季8勝目、自身通算103勝目を記録した。
2位はペナルティもあり波乱の展開も届かなかったフェルスタッペン(レッドブル)。
3位には最終周にオコン(アルピーヌ)をかわして表彰台を手にしたボタス(メルセデス)が入った。
4位はそのオコン、5位リカルド(マクラーレン)、6位ガスリー(アルファタウリ)、7-8位にはルクレール&サインツのフェラーリ勢、9位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そして10位ノリス(マクラーレン)までがポイント獲得。
以下11位ストロール(アストンマーティン)、12位ラティフィ(ウィリアムズ)、13位アロンソ(アルピーヌ)、14位角田裕毅(アルファタウリ)、15位ライコネン(アルファロメオ)までが完走。
リタイヤはベッテル(アストンマーティン)、ペレス(レッドブル)、マゼピン(ハース)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてシューマッハ(ハース)の5台となった。
なおファステストラップ・ポイントも獲得したハミルトンが26点を加えて369.5ポイントとなり、フェルスタッペンとまったく同ポイントで並び、次週のアブダビGPを迎える結果となった。
F1次戦はいよいよその最終戦、ヤス・マリーナ・サーキットで行われるアブダビGP(12月12日決勝)でチャンピオンシップ争いに結着をつけることとなった。
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