ハミルトン、ミディアムとハードを使用して劇的なレースを制す (ピレリ)
2021 サウジアラビアグランプリ 決勝
2021 年 12 月 5 日、ジェッダ
キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが劇的なレースを制しました。2回の赤旗、セーフティーカーおよびバーチャルセーフティーカーの導入がレースをたびたび中断させ、戦略を混乱させました。ミディアムタイヤでスタートしたハミルトンは、1回目の赤旗中断前の10周目にハードタイヤへ交換し、フィニッシュまでこのタイヤで走行しました。
• ハミルトンとタイトル争いをしているレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、1回目の赤旗中断中にハードタイヤへ、2回目の赤旗中断中にミディアムタイヤへ交換し、ハミルトンより1回多いタイヤ交換を行いました。
• 1回目の赤旗中断は、ハースのミック・シューマッハのウォールへの衝突に伴い発生しました。各チームは、中断中にタイヤ交換やその他のメンテナンスを行うことができました。2回目の赤旗中断後の再スタートにおいて、ミディアムを装着したフェルスタッペンは、ミディアムのスピードを活かして、ハードを装着したハミルトンをオーバーテイクすることができました。
• ハミルトン以外のドライバーでは、9名が2セットのタイヤを使用しました。また、7名が3セットのタイヤを、2名のドライバーが4セットのタイヤを使用しました。
• レース週末を通して一貫した天候状態が続きました。約2時間30分に及んだレースは、気温は29℃、路面温度は31℃の下でスタートしました。
各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: レースの鍵となりました。非常に低いデグラデーションレベルを示したハードタイヤは、赤旗中断後の長い最終スティントにおいて、一貫した性能による走行を可能にしました。ハミルトンは、最終ラップ直前にハードタイヤでファステストラップを記録しました。
• ミディアム C3: トップ10グリッド中の9名を含む16名がスタート時に装着し、スタートタイヤの主流となりました。ミディアムは良好な機能を示しましたが、レース終盤のスティントではハードよりも高いデグラデーションを示し、タイヤマネジメントの必要性が高くなりました。
• ソフト C4: 予測通り、マクラーレンのランド・ノリスのみが、50周で争われるレースのスタートでソフトを使用しました。他のコンパウンドよりもタイヤマネジメントが必要なソフトは、長いスティントには不向きでした。アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、ソフトで最後の5周を走行しました。
ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「インシデントやセーフティーカー導入が発生した、劇的でアクション満載のレースでした。このような状況下では、発生するイベントに迅速に対応する戦略や、プレッシャーの下で保有するタイヤを考慮した正しい決断が課題となります。予測不可能な状況に加えて、数多くの未知の要素やインシデントに伴う多くのデブリによる極めてダーティーな路面ということもありました。最終的には、タイトル争いを演じる2人のドライバーによる、異なるタイヤでの見応えある全力での闘いが展開されました。ハードタイヤは、最後まで低いデグラデーションレベルと一貫した性能を示し、レースの鍵を握るタイヤとなりました。13インチタイヤでの最後のレースとなるアブダビで、スリリングなチャンピオンシップのフィナーレを期待しています」
ピレリジャパンプレスリリース
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