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2021/12/12

ホンダ系チーム、公式予選コメント(12/11)

Stand Scene (C)Honda Racing
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第22戦アブダビGP予選が行われ、 マックス・フェルスタッペンがRed Bull Racing Hondaのすばらしいチームワークで今シーズン10回目、Hondaとしては90回目のポールポジションを獲得しました。

予選Q1はフェルスタッペンが3番手、続いてセルジオ・ペレス4番手、角田裕毅5番手、そしてピエール・ガスリー7番手とHondaパワーユニット全車が手堅くQ2への進出を決めました。
Q2はトップ10の決勝スタートタイヤが決まるセッションであり、チーム内でミディアムとソフトに戦略を分けるチームが目立ちました。

ミディアムタイヤでのアタックラップでフラットスポットを作ってしまったフェルスタッペンは、その後ソフトタイヤに交換してタイムを更新しトップタイムをマーク、同じくペレスもソフトタイヤを装着して2番手タイムをたたき出しました。
角田もすばらしい走りを見せミディアムタイヤでQ2を突破し、Q3への進出を決め、決勝レースは幅広い戦略で挑むことが可能となりました。
しかしガスリーは残念ながらマシンの問題点が十分に改善されず、決勝12番手からスタートとなりました。

接戦が予想されたQ3では、最初のラップでフェルスタッペンがペレスのスリップに入るチーム戦略により、最終セクターで驚異的な走りを見せ、フェルスタッペンが0.5秒以上の差をつけてトップタイムを叩き出しました。
その後は誰もタイムを更新することができず、フェルスタッペンはHondaにとってF1で90回目のポールポジションを獲得しました。
ポールポジションからスタートするフェルスタッペンは、また一歩チャンピオンシップに近づくことができました。

ペレスは2列目4番手を獲得し、2台のメルセデス勢より前からスタートすることになります。
これによりRed Bull Racingのコンストラクターチャンピオンシップ獲得への期待も高まります。
そしてミディアムタイヤで4列目8番手のポジションを獲得した角田は、今シーズン9回目のQ3進出を果たしすばらしいパフォーマンスを見せています。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「Honda F1にとって最後の予選となったアブダビGP予選は、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が今季10回目のポールポジション獲得という、すばらしい結果を得ることができました。
フェルスタッペン選手が、いいパフォーマンスを見せたことはもちろんですが、4番手となったチームメートのペレス選手が彼ににうまくトウを与え、いいチームプレーがあったことも大きかったです。

Scuderia AlphaTauri Hondaの角田選手については、Q3の1回目の走行でコースからはみ出したためタイムが抹消されたことは残念でしたが、ここ7戦で6回目のQ3進出に加え、今週末はここまでのシーズンに比べても、安定感、パフォーマンスともに一段と向上が見られ、成長を感じさせてくれています。
角田選手は、予選トップ10の中でメルセデスの2台とともにミディアムタイヤでレースをスタートしますので、そのアドバンテージを生かしてもらえればと思います。
ガスリー選手については、2セットともにミディアムタイヤを使用してQ2突破を狙いましたが、トラフィックの影響を受けたことなどもあり、ラップをうまくまとめることができず12番手に終わりました。
2台ともに速さと安定感をレースでも発揮していい、レース結果に結び付けてくれることに期待したいと思います。

今日は明日のレースに向けていい予選結果で終わることができましたが、チャンピオンを獲得するには明日のレースで、ライバルの前でフィニッシュしなければなりません。
ミディアムタイヤでスタートするメルセデスの2台に対し、Red Bull Racingの2台はソフトタイヤでのスタートとなりそれぞれ戦略が分かれることになります。
PUとしても、さまざまに変化する戦況とそれに合わせたチームの戦略に、柔軟にかつ迅速に対応できるよう、さらに準備を進めていきます。
われわれにとって最後のレース、チャンピオンを獲得を目指して、全力を尽くし、悔いの残らないレースで締め括りたいと思っています」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 1位)

「もちろん今日のようなパフォーマンスができるのはいいことですが、明日もそれが続くとは限りません。
明日のレースはとても激しい戦いになると思います。
決勝はミディアムタイヤでスタートを予定していましたが、タイヤにフラットスポットを作ってしまったために、ソフトで行かざるを得ませんでした。
ただ、ロングランでのソフトタイヤの感触は悪くなかったので、明日のレースでもうまく作用してくれることを願っています。
これまで、マシンからはいい手応えを感じていますし、フリー走行を通して改善をすることもできました。
すべてがうまくいっていると思いますし、特にチェコ(ペレス)からトウをもらえたことが一番助けになりました。
彼はすばらしいチームメートであり、彼と一緒に戦えていることに感謝をしています。
明日はいいスタートを切って、最高のレースをしたいですね」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 4位)

「今日のQ3での動きを含めたチームワークは、すばらしかったと思います。
チームがこうした結果を残せてうれしいですし、マックスがポールポジションを獲れてよかったです。
マックスとチームとはトウについて話し合っていて、最高の形でできました。
タイミングは非常に難しく、近づきすぎればダウンフォースを失ってロスになってしまいます。
それが完ぺきにできましたし、もしもう一度やったとしても、失敗に終わってしまうとかもしれません。
今週末はチーム全員が多くの仕事を果たしてここまで来ました。
僕らは思いきりプッシュしているので、それがうまくいって満足しています。
僕の4番グリッドというのはあまりいい位置ではないですが、今日重要なのはそこではありませんでした。
最終コーナーでタイムを失って3番手を逃しましたが、痛手ではなく、明日まだできることがたくさんあります。
僕の目標は前のマシンと違いを生み出すことで、ランド(ノリス)をスタートで捕まえられれば、序盤からマックスのサポートができると思います。
ソフトタイヤでスタートすることで、多くの選択肢があります。
長い戦いになる筈なので、スタートタイヤが大勢を決することはあまりないと思います。
明日は最高のレースが戦える筈です」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選 8位)

「今のところいいレースウイークを過ごせていますが、今日はフラストレーションが溜まる日でした。
Q3のアタックラップでトウを使わなくてもいいタイムを出せていたにも関わらず、トラックリミットでタイム抹消となってしまいました。
このレースウイークで自信を取り戻すことができ、その結果が走りにも表れていると思います。
バーレーンでの開幕戦以来、一番自信を持って走れているとてもポジティブなレースウイークです。
Q2で記録したラップにはとても満足しています。
明日の決勝はミディアムタイヤからのスタートとなり、いい選択ができたと思います。
予選の力強さからシーズンを締めくくるのにふさわしい方向へ進めているので、明日はすべてをまとめて結果につなげられるよう戦います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選12位)

「Q3に進むにはスピードが足りませんでした。
このレースウイークはスタートから苦戦をしていて、(角田)裕毅と比べて大きく負けてしまっています。
解決策がまだ見出せていませんが、シーズン通して予選では力強さを見せてきました。
今晩データを解析して今日の問題解決に努めて、明日の決勝までに改善したいと思います。
決勝のスタートタイヤを選べることはポジティブなことだと思うので、明日は最大限の追い上げを叶えるべく戦います」

提供:本田技研工業(株)

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