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2021年12月

2021/12/31

ライコネン(アルファロメオ)、ファクトリーでお別れ会

Kimi Raikkonen (C)Alfaromeo Racing
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今シーズン限りでF1引退となった最年長のキミ・ライコネン(42歳:フィンランド)が、通算20年にも及ぶ現役生活を終え、奇しくも最初のチーム(当時ザウバー)そして最後のチームとなったアルファロメオ・レーシングのファクトリーを訪問、スタッフらに別れを告げた。
スイス・ヒンヴィルに家族とともに訪問したライコネンらはスタッフからの暖かいもてなしを受けたということだ。

ライコネンはまだ21歳の時にF3からザウバー・チームに抜擢されF1デビューを飾った。
その後マクラーレンやフェラーリなどに所属、2007年には念願の世界チャンピオンに輝いた。
通算21勝、ポールポジション18回を誇る。

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スパフランコルシャンのコース改修は総額104億円に

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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F1ベルギーGPやスパ24時間レースの舞台として知られるスパフランコルシャン・サーキットは、一部コースの改修や設備の建設計画が伝えられているが、その総額が8000万ユーロ(約104億円)にも及ぶことを明らかにした。

これは同サーキットに2輪モトGPのレースを招致するため、FIM(国際モーターサイクル連盟)による『グレードC』のコースライセンスを取得する必要があるためのもの。
F1では人気のあるチャレンジングなコースも、2輪レースのためにはライダーの安全性を高めるためコースだけでなくランオフエリアの拡大などが求められているとのこと
同サーキットでは2019年に行われたF2シリーズでアントワーヌ・ユベールが死亡する事故が起きて問題になっていたという経緯もある。

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2021/12/30

フェラーリも2022年新型車クラッシュテスト合格

2021 Scene (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームの2022年シーズン用新型車『SF22』(仮称)のシャシーがFIA(国際自動車連盟)によるクラッシュテストをクリアしたことがわかった。
これはハースF1チームに続く全10チーム中の2番目とみられる。

2022年はF1レギュレーションが大きく変更されるため、どのチームもまずシャシーの認可を得ることが必要。
今後、開発・組み立てが行われ、最終的に新型車がお披露目となるのは2月中旬になると伝えられている。

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リカルド(マクラーレン)、同郷のピアストリを高く評価

Oscar Piastri (C)Alpine F1
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現在マクラーレン・レーシングに在籍のベテラン、ダニエル・リカルド(32歳:オーストラリア)が、同郷の若手ドライバーであるオスカー・ピアストリ(20歳)の素質を高く評価している。

「ピアストリが有望なドライバーであるというのは聞いていたけれど、強豪揃いのF2で、まさかこれだけ圧勝するとは思っていなかったよ。
実力でいえば、もうF1に上がってもおかしくないほどだ。
早くステップアップを果たして、僕が現役のうちにF1の舞台でオーストラリア人どうし一緒にレースをしたいものだね」

去年はF3、今年はF2を圧倒的な成績で制したピアストリだが、来季のF1はあまりドライバーの移動がなく、ルノー時代から引き続きのアルピーヌF1チームでリザーブドライバーに留まる見込み。

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2021/12/29

2021年のベスト・ドライバーもフェルスタッペン(レッドブル)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2021年のドライバーズ・タイトルはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが初獲得を果たしたが、F1各チーム代表による2021年のベスト・ドライバーでもフェルスタッペンが初の1位に輝いた。

それによればフェルスタッペンはライバルだったハミルトン(192ポイント)に21点もの差を付ける213ポイントを獲得。
以下、3位ノリス(マクラーレン)、4位サインツ(フェラーリ)、5位ルクレール(フェラーリ)、6位アロンソ(アルピーヌ)、7位ガスリー(アルファタウリ)、8位ラッセル(ウィリアムズ)、9位ボタス(メルセデス)、10位オコン(アルピーヌ)と並んだ。

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「空力を外した」と、アストンマーティン代表

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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昨シーズンのコンストラクターズ・ランキング4位から、今年はメルセデス&レッドブルの2強を追い上げるべく迎えたが、新生アストンマーティンF1はランキング7位と想定外の低迷に泣く結果となった。
これについて同チームのオットマー・サフナウアー代表は「空力変更がマシンのパフォーマンスを削いだ」と分析した。

「ダウンフォースを減らすために空力規定が変更されたが、これがメルセデスAMGやわれわれのような低レーキ(前傾角が少ない)のマシンには不利に働いたと考えている。
しかし新型コロナウイルスの影響もあり、シーズンが始まってからでは十分な対応が出来なかった。
来年はこんなことはないと思っているがね。
加えていま中団グループのタイムはとても接近していて、わずかコンマ何秒で順位が大きく変動するほど争いはタイトなんだ」

昨年195ポイントで4位だったアストンマーティン(旧レーシング・ポイント)は、今年77ポイント(7位)と、一気に118ポイントも貴重なチャンピオンシップ・ポイントを減少させてしまった。

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2021/12/28

S.ドメニカリ/CEO、「2022年のF1は一部チームの独走ない」

2022 F1 Car (C)Pirelli Motorsport
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目下F1チームはいずれも大きくレギュレーションが変わる2022年シーズンに向け新型車の準備に追われているが、これについてF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOが次のように言及している。

「新しいレギュレーションにより2022年シーズンはマシン差が縮小すると考えている。
シーズン当初に著しい差があったとしても、レギュレーションへの対応が進むにつれて横並びになっていくだろう。
これまでのように特定チームが独走するような展開にはならない筈だ」と、F1を知り尽くしたドメニカリ氏。

同氏はさらに「新しく導入されるバジェットキャップ(予算制限)もチーム間のバランスを築く役割を果たすことになる」と、前向きの期待をみせている。

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マルコ博士(レッドブル)、「事故がラティフィで良かった」

M.Verstappen & H.Marko (C)Redbull Racing
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今年のドライバーズ・タイトル決定に大きな関わりを演じた最終戦アブダビGP終盤で起きたラティフィ(ウィリアムズ)のアクシデントについて、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは「事故がラティフィによるもので良かった」と、シニカルな感想を口にした。

それによればこのアクシデントがなければ赤旗中断・再スタートもなかった訳で、フェルスタッペン(レッドブル)の大逆転タイトル奪取も起こり得なかった。
つまりラティフィはタイトル獲得の貢献者。
マルコ氏は、「もしもクラッシュしたのがウチの角田(アルファタウリ)だったら、向こうから何を言われたかわからない。
それがラティフィで良かったよ」と、胸をなで下ろした。

角田はフェルスタッペンのレッドブル・レーシングとは姉妹チーム、一方ラティフィのウィリアムズはハミルトンと同じメルセデス・パワーを搭載する関係にある。
かつてF1では『クラッシュ・ゲート』という事件を経験している。

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2021/12/27

レッドブル、コンストラクターズ・タイトル逸失も「悔いなし」

C.Horner & M.Verstappen (C)Honda Racing
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2021年シーズン、悲願だったマックス・フェルスタッペンのドライバーズ・タイトル獲得は果たしたものの、コンストラクターズ・タイトルを逸したことについて、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「悔いはない」と明言した。

「一般的には、どのチームもドライバーズ・タイトルよりコンストラクターズ・タイトルのほうを優先するだろう。
チームにとってコンストラクターズのほうが直接分配金の多寡に関わるものだからね。
しかしわれわれはドライバーのタイトルを優先させた今年の結果を何も悔やんでいない。
チームの誰もがフェルスタッペンの戴冠を心から喜んでいるよ」と、胸を張った。

今年のコンストラクターズ・ランキングはメルセデスAMGチームが1位でレッドブル・レーシングが2位という結果に。
最終的なポイント差はわずか28点というもので、これはたった1戦で逆転可能なものだった。
ちなみに1位と2位とでは分配金に数億円もの差があると言われている。

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M.ビノット代表(フェラーリ)、「新型車の名称はヒミツ」

Ferrari 『SF21』 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのマッティア・ビノット代表は2022年の新型車について、2月半ばに予定される正式発表に向け開発が順調であるとしたが、注目される型式名はまだ秘密であると煙に巻いた。

F1マシンの名称については、基本的に『象徴的な略称』と『年度の数字』を組み合わせたものが多く、例えばウィリアムズ・チームは創始者のフランク・ウィリアムズ氏の名前から取った『FW』に2021年であれば『21』を組み合わせたもの。
レッドブル・レーシングであればその略称『RBに数字』となる。

しかしフェラーリ・チームに限っては伝統的にポリシーがなく、年度によって想像も付かない型式名になって意表を突かれるのが通例だ。
近年では『SF1000』『SF16-H』『F15T』など枚挙に暇ない。
通例であれば今年は『SF22』となるのが順番だが、果たしてどう銘々されるのか注目だ。

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フェラーリ、『ミッション・ウィノウ』は今季限りに

Mission Winnow (C)Ferrari S.p.A
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長くフェラーリ・チームのタイトル・スポンサーとして支援を続けてきた『フィリップモリス社』だが、今季限りで契約が終了することが確実視されている。

F1ではすでに2006年からタバコの広告が禁止されていることもあり、同社が近年フェラーリと共同で展開してきた『ミッション・ウィノウ』の活動も同時に終了する見込み。
これによりエントリーのチーム名からも、またマシンやドライバーに表記されたミッション・ウィノウのロゴも外されることになる。

なお後を継ぐ主要スポンサーにはすでにスペインに本拠を置く金融グループの『サンタンデル』が復活すると伝えられている。

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2021/12/26

F1、来季は関係者すべてにワクチン接種義務付けへ

 Virus Image
2020年の開幕戦直前に伝播が始まった新型コロナウイルスはF1にも大きな影響を与えたが、騒動はいまだに収まる兆しをみせていないばかりか、ここに来て新種であるオミクロン株の広がりが新たな懸念材料となっている。

そこで、F1はさらなる対策の強化を検討中で、漏れ伝わるところではパドックに入れる関係者のすべてにワクチン接種を義務付けにする動きをみせているという。
チーム側も基本的に同調する構えということだが、しかしFIA(国際自動車連盟)では「新型コロナウイルス騒動の早期収束が一番」と、本音を漏らしている。

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ハースF1、クラッシュテスト合格一番乗り

Haas 『VF-21』(C)Haas F1 Team
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2022年シーズンはF1レギュレーションが変更されるため、各チーム共に完全な新型車の開発に鎬を削っているが、そんな中ハースF1チームは全チーム中一番乗りで新シャシーがクラッシュテストを受け合格したことを明らかにした。
ハースは2021年を前年のマシンで戦い、チームのリソースを2022年型車『VF-22』(仮称)のために集中させてきたという通り、順調な進捗ぶりをみせたもの。

同チームは2022年シーズンもフェラーリからパワーユニットの供給を受け、ニキータ・マゼピン(ロシア)&ミック・シューマッハ(ドイツ)という若手コンビで臨むことになっている。

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フェラーリ、来年初頭にも新シミュレーター本格稼働へ

Simuulator Image (C)Ferrari S.p.A
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今年7月、チャンピオンシップ争いへの復帰に向け本拠地マラネロのファクトリーに最新鋭のF1シミュレーターを設置したフェラーリ・チームは、その後の複雑な調整も進み本格稼働させる段階に来たことが伝えられた。

これは同チームのローレン・メキーズ/スポーティング・ディレクターが披露したもので、それによれば来年初頭にはいよいよ2022年の新型車の開発に供される見込みということで跳ね馬チーム関係者の熱い期待を明らかにした。

ただシミュレーターの熟成には膨大な時間と手間が掛かるもので、いきなり好結果が得られるものではないと、過度の期待に対しては牽制した。

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2021/12/25

バーニー・エクレストン氏、ハミルトンの引退を示唆

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、自身通算8度目となるドライバーズ・タイトルを混乱した最終戦で逸したハミルトン(メルセデス)について、元F1総帥のバーニー・エクレストン氏は、今シーズン限りでの引退を示唆して注目を集めている。

スイス『ブリック』紙が報じたところによれば、今回の惜敗は周囲が捉える以上にハミルトン(メルセデス)にはショックなもので、来季の開幕までのわずかな時間では回復できないとエクレストン氏が語ったというもの。

ハミルトンはすでに多くの賞や称号、そして財産を築いている上に社会活動に熱心なこともあり、F1へのモチベーションをもう一度高めるのは困難としている。
もし実際に電撃引退ということになれば、F1のドライバー市場は再び混乱を招くことになるのは必至だ。

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メルセデスAMG、新型車『W13』のファイヤアップお披露目

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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2022年、タイトル奪還を狙うメルセデスAMGチームが、来季用PU(パワーユニット)のファイヤアップ(火入れ)を行ったことを明らかにした。

2021年シーズンのレッドブル・ホンダとの激しいバトルを最後まで演じる一方でファクトリーでは淡々と新型車『W13』(仮称)の準備を進めてきたことがわかる。
2022年新型車のパワーユニット始動を公開したのは、全10チーム中メルセデスAMGが初ということになる。

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ステファーノ・ドメニカリ/CEO、「両雄の関係修復がカギ」

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは、2022年シーズンを迎えるにあたり、「F1の成功にはメルセデスAMGチームとレッドブル・レーシングの関係修復が不可欠」との持論を披露した。

激しかった2021年のドライバーズ・チャンピオンシップは、結局フェルスタッペン(レッドブル)が獲得して終えたが、両者とりわけトト・ウォルフ代表(メルセデス)とクリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)はお互いを激しく批判し合った好ましくない状況が続いたままだ。

ドメニカリ/CEOは「何の役にも立たない衝突はF1にとって有害なだけだ。
両者ともに面子を捨ててF1のために関係を修復しなければならない」と、断じた。
フェラーリの代表としての実績で知られる同氏だが、他にもアウディやランボルギーニなど複数の立場で難題に当たってきた経験を持つ。

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2021/12/24

レッドブル首脳、「ラッセルの奮闘はライバルに有利」

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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これまでも戦闘力に欠けるウィリアムズのマシンで輝きをみせてきたジョージ・ラッセル(23歳:イギリス)が、いよいよ来季は王者メルセデスAMGチームのレースドライバーとして参戦が決まっている。

これについてレッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、「ラッセルが頑張ればその分ライバルには」有利に働く」との斜に構えた見解をみせている。
「ボタスも悪いドライバーではなかったが、ハミルトンを差し置いてという野望はみせなかった。
しかしラッセルは移籍当初からハミルトンに対決すべく挑んで来るだろう。
それはチーム全体としてはともかく、ハミルトンにとって残念ながら常に好都合といものではない。
まずはラッセルのお手並み拝見といったところだが、楽しいシーズンになりそうだよ」と、ライバルを牽制した。

まずは来年の3月27日のバーレーンGP公式予選が注目されるところだ。

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ハースF1、早くも2022年型車のクラッシュテストへ

Haas 『VF-21』(C)Haas F1 Team
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2021年のF1シーズンが終わったばかりだが、早くも2022年型車『VF-22』(仮称)によるクラッシュテストが行われるようだ。

名乗りを上げたのはハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表。
それによれば全10チーム中、先陣を切って今週中にモノコックのテストが行われるというもの。
2021年は前年のマシンでお茶を濁した同チームだが、チームのリソースを2022年のために集中させてきたという通り、順調な進捗ぶりをみせている。

同チームは2022年シーズンも共に22歳のニキータ・マゼピン(ロシア)&ミック・シューマッハ(ドイツ)という若手コンビで臨むことになっている。

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レッドブル、クリスチャン・ホーナー代表の契約延長

Christian Horner (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナー氏(48歳:イギリス)が2026年まで契約を延長したと報じられている。
これは同チームの重鎮であるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーが明らかにしたもので、契約は2026年まで延長になるとのこと。

2005年、現在のポジションに就いたホーナー氏はこれまで5度のドライバーズ・タイトルと4度のコンストラクターズ・タイトルを獲得、現在の隆盛に貢献してきた。
現場のチーム運営方針についても上層部と一致していると高評価。
なお同チームはフェルスタッペンとの契約も大幅延長すべく交渉を始めていると伝えられる。

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2021/12/23

『サンタンデル』、フェラーリのスポンサーに復帰

Alonso/Santander (C)Ferrari S.p.A
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スペインの大手金融機関である『サンタンデル銀行』が、再びフェラーリ・チームのスポンサーとして帰って来ることがわかった。
契約期間は複数年ということだけ伝えられている。

かつてサンタンデルは2010年から長期に渡り同チームの主要スポンサーを務めたが、この時は同じスペインのフェルナンド・アロンソがエースドライバーとして在籍したことが大きな後押しになったとみられている。

一方、今回再びフェラーリとスポンサー契約に至ったのには、やはりスペインのドライバーであるカルロス・サインツの存在があることは疑いないようだ。
なおこれにより現在フェラーリのタイトル・スポンサーを務めるフィリップモリス社の去就に注目が集まる。

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シューマッハ(ハース)、フェラーリのリザーブドライバー兼任へ

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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現ハースF1チームのレースドライバーであるミック・シューマッハが、来季フェラーリ・チームのリザーブドライバーを兼任するという異例の措置が取られることがわかった。

それによれば来季もルクレール&サインツというドライバー・ラインナップで戦うフェラーリ・チームは、リザーブドライバーとして前アルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィを据えた。
ただジョビナッツィはフォーミュラEシリーズへの参戦が決まっているため、F1とスケジュールが重複するいくつかのレースではシューマッハがその役割を担うというもの。

同チームのマッティア・ビノット代表は「われわれはシューマッハの育成について責任がある」として、サポートを続ける意向を明らかにしている。

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ピレリ、「2022年仕様も年末には今年とほぼ同タイム」

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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2022年は今年と違って広い部分でF1レギュレーションが変更されねことになっているが、外観で最も大きな変更といえば、タイヤが13インチ径から18インチ径のものに変更されることだろう。

引き続きF1にタイヤを独占供給するピレリはこれまで2シーズンに渡り各地でテストを繰り返してきたが、マリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングは次のように自信をみせている。
「アブダビでのテストでは1.5秒ほどのタイム差があったが、新レギュレーションではエアロダイナミックスやブレーキにも変更があることから実質的には0.5秒ほどの差がタイヤによるものと考えている。
しかしそれもシーズン当初のことで2022年シーズン中にはその差が詰められ、ほとんど同タイムになる筈だ」

タイムはともかく、F1は18インチ径タイヤの採用でよりレーシングカーらしい面構えになるのは確実なことだろう。

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2021/12/22

不屈のアレックス・ザナルディが退院、自宅療養に

Alex Zanardi (C)BMW Motorsports
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元ウィリアムズ等のF1ドライバーだったイタリアのアレッサンドロ・ザナルディ(55歳)が入院中だった母国の神経外科病院を退院、自宅での療養に務めることがわかった。

1991年に当時のジョーダン・チームからF1デビュー、ミナルディやロータス、ウィリアムズと渡り、その後インディカー・シリーズに転向したが、ドイツ・ラウジッツリンク戦で両足を失う大事故に見舞われた。
その後は改造したマシンでツーリングカーでも活躍、しかしハンドサイクルで競技中再び大きな交通事故に遭い頭部を負傷、昏睡状態が続いていたもの

現在は聴覚と視覚が回復し、担当医師の手を握るまでになったと伝えられていた。
今後は自宅で療養に当たるとダニエラ婦人は語っている。

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ジャン・トッドFIA会長、フェラーリ・チームに復帰も

Michael Schumacher & Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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今季末をもってFIA(国際自動車連盟)会長の重職からの勇退が決まっているジャン・トッド氏に、フェラーリ・チーム復帰の可能性が伝えられて注目を集めている。
12年に渡って任期を勤め上げたトッド氏は、元々フェラーリ・チームの監督。
ミハエル・シューマッハと共にF1黄金時代を築き上げた功労者だ。

引退後の自身の去就について、FIAの基本活動である『ロード・セーフティ』が自分に与えられた使命であるとしながらも、「F1の現場で自分を必要とするなら」との前提を付けた上で併行した活動を否定しなかった。

また現在フェラーリ・チーム代表であるマッティア・ビノット氏も、「彼の経験は誰にも代えがたい貴重なもの」と、アドバンテージのような形で受け入れる可能性を認めている。

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アウディ、2016年からのF1参戦にゴーサインか

 Audi (C)Audi AG
ホンダの撤退で、エンジン・サプライヤーの減少が懸念されているF1だが、2026年からの参戦が噂されていたアウディに進展があったようだ。

それによればアウディは取締役会と監査役会がF1への参戦を容認するとされ、来月にも正式発表できる見込みとなったことで、すでにFIA(国際自動車連盟)に対し打診がされたとしている。
参戦が自前のチームによるフルワークス参戦になるか、サプライヤーとしてのものになるかは不明。

なおアウディによるF1参戦は初。
一方、ポルシェの参戦話はまだ進捗していないようだが、少なくともこれでメルセデス、フェラーリ、ルノーと合わせ4メーカー体制が再び講じられることになりそうだ。

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2021/12/21

表彰式欠席のハミルトン、来季開幕戦でグリッド降格も

FIA Prize Giving (C)FIA
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規定に反してFIA(国際自動車連盟)の年間表彰式を欠席したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンには何らかのペナルティが科せられる方向だが、ここに来て来季開幕戦でグリッド10番降格という具体的な罰が浮上してきた。
F1の競技規則では各チャンピオンシップで3位までに入った者は年間表彰式への出席が義務付けられており、FIAの新会長もすでに制裁を示唆している。

またハミルトンはアブダビGPの表彰式も途中で退席、一方で英王室からのナイトの授与式には滞りなく出席していることもFIAの印象を悪くしているようだ。

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一流の証? ノリス(マクラーレン)がモナコに引越

Montecarlo (C)Pirelli Motorsport
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F1はいま例年より短いシーズンオフに入っているが、マクラーレン・レーシングのランド・ノリス(22歳:イギリス)はこの休みに引越を行うことがわかった。

イギリス西部のブリストルに生まれ現在はサリー州ウォーキングにあるチームのファクトリー近くに居住するノリスだが、新しい住居はF1ドライバー馴染みのモナコ。
その主たる理由は節税対策にあるとみられるが、ノリスもこれを否定はしなかった。

「今まではそういうこと(節税)に気を配る必要はなかったけれど、自分もそうした位置になったんだなと自覚しているよ。
でもお金は誰にとってもすごく重要なことだからね」と、 報酬が大幅アップになったことを否定しなかった。
昨年まで2年間で一度だった表彰台が、F1で3年目の今年は4回も獲得して評価を上げている。

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メルセデス、ハミルトン引退ならルクレール起用も

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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自身通算8度目となるドライバーズ・タイトルを果たせなかったハミルトン(メルセデス)は往時のモチベーションを失っているのではないかとの見方が広まっている。
それによれば電撃引退の可能性もゼロではないということだ。

そしてその場合、後任の候補として現フェラーリのシャルル・ルクレールに白羽の矢が射られるとも伝えられている。
同選手はすでにフェラーリと2024年末までという長期契約が結ばれているが、ドイツ・メディアによればそれには解約条項があり、フェラーリがコンストラクターズ・ランキング3位以内の成績が上げられなかった場合には移籍が可能とのこと。

もし移籍が実現した場合、メルセデスはルクレール&ラッセルというフレッシュなコンビネーションになる。
今季フェラーリはマクラーレンとのバトルを制してなんとか3位以内の成績を残したが、レギュレーションが変わる2022年以降の戦闘力は不明だ。

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2021/12/20

FIA新会長、ハミルトンの表彰式欠席に不快感

Mohammed ben Sulayem (C)FIA
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ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がFIA(国際自動車連盟)の年間表彰式を欠席したことについて、新しくFIAの会長に選出されたモハメド・ベン・スレイエム氏が不快感をみせた。

「ハミルトンやメルセデスAMGチームがタイトル決定の過程に於いて不満を持っているのは理解できる。
1年間の戦いの結着が絡むのだから、同情には値する」

しかしその上で、表彰式を欠席したことについて「もし何らかの規則に違反するのであれば、彼らはそのペナルティを受けなければならない」と、厳格な姿勢をみせた。
関係者によれば、F1競技規則に「シリーズで1位、2位、3位となったドライバーはFIA年間表彰式に出席しなければならない」と記載されているとのことだ。

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ベッテル(アストンマーティン)、最多追い抜き記録にも喜べず

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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今シーズンから設けられたF1の『オーバーテイク・アワード』にアストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルが輝いた。
これは文字通りシーズンを通じて最も多くのオーバーテイクを重ねたドライバーに与えられるものだが、最初の受賞者となったベッテルの表情はいまいち浮かないものだった。

ベッテルは「手離しで受賞が喜べるかといえば複雑だね。
だってオーバーテイクが多いということは、スタートのポジションが悪いということ。
ポールポジションなら前のクルマを抜く必要もないんだから」と説明。

ちなみにベッテルの年間オーバーテイク回数は計132回。
これに続くのはアロンソ(アルピーヌ)が128回、ライコネン(アルファロメオ)が127回というもの。
いずれも元F1チャンピオンということで、皮肉にもその実力を裏付ける結果となった。

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レッドブル首脳、「フェルスタッペンも早期交渉の可能性」

Dietrich Mateschitz (C)Redbull Racing
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ミルトンキーンズにあるレッドブルのファクトリーで凱旋報告を行ったマックス・フェルスタッペン(24歳:オランダ)だが、次はオーストリアのザルツブルグにあるレッドブル本社への訪問を予定していることがわかった。
ここではグループの総帥であるディートリッヒ・マテシス/オーナーとの面会が行われる見通しという。

この際に同席が予定されるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、「レッドブルとフェルスタッペンの関係はいま最上のもので、この席で長期的な契約について言及があるかも知れない」と、説明している。
レッドブルとフェルスタッペンとは現在2023年までの契約が結ばれているとみられるが、本人はさらに10年単位の大幅な契約延長を口にしているとのこと。

マルコ氏は「トップ会談で一気に長期契約が了承される可能性がある」としている。

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2021/12/19

フェルスタッペン(レッドブル)、ファクトリーに凱旋報告

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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みごと2021年のドライバーズ・チャンピオンシップを制したレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン(24歳:オランダ)が、シーズンを終えてミルトンキーンズにある同チームのファクトリーを訪れ凱旋報告を行った。

すっかりお馴染みになったオレンジの発煙筒がたかれる中、フェルスタッペンはこれまたオレンジのホンダNSXに乗って現れると、クリスチャン・ホーナー代表やエイドリアン・ニューイ/チーフ・テクニカル・オフィサーらを始めとする数多くのスタッフから熱い歓迎を受けた。

フェルスタッペンは「寒い中、待っててくれた多くの仲間に、良い報告ができて最高の気分」と、お礼のコメントを述べた。

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コロナ陽性のマゼピン(ハース)、体調問題なし

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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最終戦アブダビGPを新型コロナウイルスの要請反応により決勝レース欠場に追い込まれたハースF1チームのニキータ・マゼピン(22歳:ロシア)だが、その後大事には至らず体調に問題はないことを明らかにした。

これは母国ロシアの『スポルト・エクスプレス』が報じたもので、本人は「まったくの元気」と明るい表情だということだ。
ただ隔離のせいでシーズン終了後の合同テストには参加できず、代役としてリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディ(25歳:ブラジル)がテストを担った。

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フェラーリ、早くもサインツとの契約延長へ

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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まだ2022年シーズンも始まらないが、フェラーリ・チームはすでに同チームのレースドライバーであるカルロス・サインツ(27歳:スペイン)と2023年の契約延長の話し合いに入ることを明らかにした。
これは同チームのマッティア・ビノット代表が示唆したもので、来シーズンの開幕までに交渉をまとめたい意向であることがわかった。

サインツはマクラーレン時代の2020年にも2位の成績を経験しているが、フェラーリに転じた2021年は1年で計4回も表彰台を獲得、最終戦のアブダビGPでもチャンピオンシップを争ったフェルスタッペン&ハミルトンの二人に次ぐ3位でフィニッシュ、新チームでの有終の美を飾ってみせた。
同選手は「念願の跳ね馬チームでの最初のシーズンを表彰台で終えられるなんて、まるで魔法のようなこと」と歓迎していることから、フェラーリとの契約延長に障害はなさそうだ。

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2021/12/18

FIA(国際自動車連盟)新会長にモハメド・ベン・スレイエム氏

Mohammed ben Sulayem (C)FIA
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FIA(国際自動車連盟)はジャン・トッド会長の後任となる新会長にUAE(アラブ首長国連邦)のモハメド・ベン・スレイエム氏(60歳)を選出した。

元ラリー・ドライバーであるモハメド・ベン・スレイエム氏は、FIA中東ラリー選手権を14回に渡って制覇。
現役引退後はWMSC(世界モータースポーツ評議会)のメンバーとなり2008年にはFIAの副会長に指名されている。

元フェラーリ・チーム監督だったトッド氏は2009年から3期12年に渡ってFIAをリード、さまざまな改革とリーダーシップで実績を残したが、2021年をもって勇退となった。

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ルクレール(フェラーリ)新型コロナ再陽性に

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは同チームのレースドライバーであるシャルル・ルクレールが新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、隔離措置に入ったことを明らかにした。

それによれば今季最終戦のアブダビGPを終えたルクレールは自宅のあるモナコに帰る際の入国検査で、陽性であることが判明。
本人に体調不良などはないということで、地元保健当局の指示により自宅で隔離期間を過ごすということだ。

ルクレールは今年1月にも新型コロナウイルスに感染しているが、幸運にも2度とも巧みにF1シーズンを避けた形となった。

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オワード(マクラーレン)、「F1マシンはバケモノ」

Pato O'Ward (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングは、インディカー・ドライバーであるパト・オワードをF1のアブダビ合同テストに起用したが、オワードの感想は「F1マシンはクレージーでまるでバケモノ」というものだった。

「ワオ!としか言いようがないよ。
インディカーも十分速いと思っていたけれど、F1は想像以上のものだった。
パワーもグリップもブレーキも、僕の予想の10倍は凄かったね」と、驚嘆。

オワードがステアリングを握ったのは2021年の現行マシン。
トータル92周を周回したオワードはF1初ドライブにもかかわらず、堂々4番手タイムを記録してみせた。
なお今回の起用はインディカー・シリーズで優勝したら、のご褒美。
オワードは5月に早々と初優勝を決めていた。

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2021/12/17

角田裕毅(アルファタウリ)、18インチ径タイヤに好感触

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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シーズン終了後に行われたアブダビ合同テストで、来シーズンから導入される18インチ径タイヤを初めてテストしたアルファタウリの角田裕毅は、好感触であったことを披露した。

「もちろんテストしたのは暫定型のものでまだ来季用マシンという訳じゃないけれど、感触は良かったよ。
実は18インチ径タイヤというのは去年のF2ですでに体験しているんだ。
その時のフィーリングが思い出されるね。
できたらその経験がF1でも活かされるといい。
新型車で走るのを楽しみにしているよ」

新型コロナウイルスの影響で隔離期間は強いられるが、オフは日本で2月以来となる休暇の予定となっている。

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メルセデスAMGチーム、控訴取り下げもFIA表彰式を欠席

Image (C)FIA
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メルセデスAMGチームは、ドライバーズ・タイトルの決まった最終戦アブダビGPで、セーフティカー先導からレース再開の手順に誤りがあったとして控訴の姿勢をみせていたが、提出期限が迫った木曜日の夕方最終的にこれを断念したと発表した。

その一方でルイス・ハミルトンとメルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフ氏はFIA(国際自動車連盟)の年間表彰式を欠席という抗議姿勢をみせた。
これまで例を見ない年間表彰式の意図的な欠席について、FIAから何らかのペナルティが科せられるかは不明だ。

なおコンストラクターズ・チャンピオンシップについてはジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターがトロフィーを受け取るとした。

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アロンソ(アルピーヌF1)、再び顎の手術へ

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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今シーズン、開幕を前にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が最初に行ったのは上顎の手術だった。
F1復帰を前にアロンソはスイスで自転車によるトレーニングを行っていたが、自動車と接触する交通事故に見舞われ、精密検査の結果、上顎(あご)の骨を骨折していることが確認されたもの。
担当医師により直ちに骨折部の矯正手術を行い、無事成功させたと報告された。

伝えられるころによれば、その手術の際に骨の固定のため入れられたチタニウムの金属プレートを今回再手術で取り除くというもの。
F1の苛酷な復帰シーズンをそうした状況で40歳になるベテランが戦い通したというのは驚きだ。

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2021/12/16

アブダビ合同テスト2日目タイム(12/15)

アブダビGPが終わったヤス・マリーナ・サーキットで行われている合同テストは15日(水)、2日目の日程が行われた。
この日は来季採用される18インチ径タイヤに合わせて変更された暫定マシンのテストとなったが、ロバート・シュワルツマンは前日フェラーリのマシンを走らせたためハースF1チームだけが若手ドライバー対象として2台目のマシンを走らせた。
次回のテストは2022年マシンによる来年2月末のシーズン前テストということになる。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.シュワルツマン RUS Haas Ferrari 1'25.348 130
2 L.ノリス GBR McLaren Mercedes 1'25.809 103
3 S.ベッテル GER Aston Martin Mercedes 1'26.379 134
4 G.ラッセル GBR Mercedes 1'26.404 82
5 P.ガスリー FRA Alphatauri Honda 1'26.451 149
6 C.サインツ ESP Ferrari 1'26.706 151
7 F.アロンソ ESP Alpine Renault 1'26.940 148
8 周 冠宇 CHI Alfaromeo Ferrari 1'27.850 159
9 S.ペレス MEX Redbull Honda 1'27.991 118
10 P.フィティパルディ BRA Haas Ferrari 1'28.622 123

   * 2021 PP-Time:1'22.109 M.フェルスタッペン Redbull Honda
   * 2021 Test Time:1'23.194 N.デ・フリース/Mercedes (12/14)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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メルセデスAMG、FIA年間表彰式用の写真撮影を欠席

FIA
2021年シーズンを終え、16日(木)にはFIA(国際自動車連盟)による恒例の年間表彰式が行われる予定となっている。
これに先駈け、各部門の受賞者は表彰式で使われる写真撮影に参加したが、メルセデスAMGチームはこれを欠席したことがわかった。

F1のタイトルについてすでに抗議が却下された同チームは、別途上訴を行う姿勢をみせていてこれが欠席の原因とみられている。
なお同チームは他にもF1コンストラクターズ・タイトルを始めとしてフォーミュラEのチーム・タイトル、さらにニック・デ・フリース(オランダ)がドライバーズ・タイトルを獲得している。

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フェルスタッペン(レッドブル)、来季は『カーナンバー1』に

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンのドライバーズ・チャンピオンシップを制したレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、現在の『カーナンバー33』からチャンピオンの証である『カーナンバー1』を付ける意向であることがわかった。

計7回のチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンは基本的に自身のナンバーである『44』に固執、その前のニコ・ロズベルグは王座を獲得した2016年のシーズン終了後にそのまま引退したことから、復活のカーナンバー1は2013年のセバスチャン・ベッテルまで遡ることになる。

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2021/12/15

ペレス(レッドブル)、最多『ドライバー・オブ・ザ・デー』

Sergio Perez (C)Honda Racing
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各グランプリで決勝レースの観客投票により選出される『ドライバー・オブ・ザ・デー』の年間最多受賞者はレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスとなった。

ペレスはバーレーン、ポルトガル、オランダ、メキシコなど最多となる4回の受賞。
2位に3回のノリス(マクラーレン)、フェルスタッペン(レッドブル)。
さらに2回でベッテル(アストンマーティン)、アロンソ(アルピーヌ)、ルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)と続いた。

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アブダビ合同テスト1日目タイム(12/14)

今季最終戦アブダビGPが終わったばかりのヤス・マリーナ・サーキットで、合同テストが行われた。
基本的に若手ドライバー対象であることや、そもそもタイム目的ではない上に、マシンも2021年仕様のものや来季採用される18インチ径タイヤに合わせて変更された暫定マシンとが入り混じっている。
また2021年がまだ終わっていないものの早くも移籍先のマシンでのテストが実現したドライバーも複数みられる。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.デ・フリース HOL Mercedes 1'23.194 77
2 L.ローソン NZL Alphatauri Honda 1'24.517 125
3 O.ピアストリ AUS Alpine Renault 1'24.523 131
4 P.オワード MEX McLaren Mercedes 1'243.607 92
5 周 冠宇 CHI Alfaromeo Ferrari 1'25.142 119
6 J.ヴィップス FRA Redbull Honda 1'25.198 97
7 N.イェロリー FRA Aston Martin Mercedes 1'25.333 118
8 D.リカルド AUS McLaren Mercedes 1'26.252 95
9 L.ストロール CAN Aston Martin Mercedes 1'26.579 143
10 R.シュワルツマン RUS Ferrari 1'26.694 73
11 C.ルクレール MON Ferrari 1'26.989 87
12 V.ボタス FIN Alfaromeo Ferrari 1'27.183 127
13 A.フォコ ITA Ferrari 1'27.324 146
14 角田 裕毅 JPN Alphatauri Honda 1'27.348 131
15 L.サージェン USA Williams Mercedes 1'27.476 92
16 E.オコン FRA Alpine Renault 1'27.553 128
17 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'28.013 124
18 G.ラッセル GBR Mercedes 1'28.062 132
19 M.シューマッハ GER Haas Ferrari 1'29.099 100

   * 2021 PP-Time:1'22.109 M.フェルスタッペン Redbull Honda
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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「ラティフィ(ウィリアムズ)は神さま?」レッドブル首脳

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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最終戦の最終周で逆転というスリリングな結末で終わった2021年シーズンのチャンピオンシップについて、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は次のように振り返った。

「レース最終盤になっても展望が拓けず、タイトル獲得には神様による奇跡が必要だと思っていたよ。
奇跡のきっかけは間違いなくラティフィ(ウィリアムズ)のクラッシュだろう。
これによってセーフティカー導入という新たな展開が始まったのだから。
結果的にこれがチャンピオンシップの行方を決めたといっても間違いではないだろう。
ラティフィにはレッドブル(ドリンク)を一生分プレゼントしてもいいくらいだ」と、ホーナー氏。

一方敗れたメルセデスAMGチームのトト・ウォルフ代表は「まるで最初から台本があったようなレースだった」と皮肉な言葉を返している。
同チームはFIA(国際自動車連盟)に対して抗議の意志を示して抵抗している。

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2021/12/14

最速ピットストップもレッドブルが記録

Pitstop Image (C)Redbull Racing
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日曜日に行われたアブダビGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、シーズンを締め括るに相応しく大本命レッドブル・レーシングのクルーだった。
それによれば最速は13周目にピットインしたフェルスタッペンを2.12秒の作業でコースに復帰させた際のもの。
2位は2.22秒のルクレール(フェラーリ)、2.31秒の3位もペレス(レッドブル)だった。

なおこのレースで『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのは、ブレーキトラブルからクラッシュして終えたライコネン(アルファロメオ)。
リタイヤしたドライバーが選ばれるのは異例だが、これがF1人生ラストランということで評価されたようだ。

またボーナスの1ポイントが与えられる『ファステストラップ・アワード』は優勝したフェルスタッペン(レッドブル)が39周目にハードタイヤで記録した1'26.103のタイムで獲得した。

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メルセデスAMGチーム、抗議棄却も上訴の姿勢

FIA
メルセデスAMGチームがFIA(国際自動車連盟)に提出した抗議はいずれも却下されたが、このうちセーフティカー投入からの再開時、周回遅れの順位変更の手順に誤りがあったとする件について、上訴の姿勢をみせている。

表向きはフェルスタッペン(レッドブル)のタイトル獲得に祝意を表したメルセデスAMGチームだが、まだ納得していないようだ。
ボイコットではないとしているもののレース後に行われたトップ3の記者会見に、ハミルトン(メルセデス)の姿はなかったことも話題を呼んでいる。

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僚友のサポート役に徹したペレス(レッドブル)に称賛の声

Max Verstappen (C)Honda Racing
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2021年のドライバーズ・タイトルは最終戦の、しかもレース最終周で結着が付くというスリリングな展開で終わったが、終始チームメイトのサポート役に徹したセルジオ・ペレス(レッドブル)の働きに賞讃の声が高まっている。

ペレスは公式予選ではフェルスタッペンの先導役を買って出てトウ効果によりストレートスピードの向上に貢献、また決勝レースでは自身のタイヤ交換を遅らせてライバル(ハミルトン)の独走を阻むなどチームプレーに徹底してみせた。

「大事なチャンピオンシップの戦いに絡むというのはなかなか難しいものだけど、フェルスタッペンのタイトル獲得に少しでも僕が役に立てたなら幸福なこと、満足しているよ」と、ペレスは笑みを見せた。

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2021/12/13

フェルスタッペン、ファイナルラップでソフトタイヤのスピードを最大限に活かしタイトル獲得 (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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2021 アブダビグランプリ 決勝
2021年12月12日、ヤス・マリーナ

キーポイント
• レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、3ストップ戦略で劇的なアブダビグランプリを制し、自身初のドライバーズタイトルを獲得しました。フェルスタッペンは、セーフティーカー導入周回中にP Zeroレッド・ソフトタイヤへ交換し、ファイナルラップでトップに立ちました。
• ソフトタイヤを装着してポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしたライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)に、スタート直後オーバーテイクされました。フェルスタッペンが13周目にP Zeroホワイト・ハードへ交換すると、ハミルトンはその1周後にミディアムからハードへ交換しました。その後、バーチャルセーフティーカー導入周回中の36周目、フェルスタッペンは再度ハードタイヤへの交換を行い、セーフティーカー導入周回中の残り5周時点でソフトタイヤへ交換する最終ピットストップを行いました。
• セーフティーカーの影響もあり、トップ5が異なる戦略を使用するなど、レースを通して広範囲に渡る戦略が展開されました。
• ポールシッターを含む8名のドライバーがソフトで、9名がミディアムで、そして2名がハードタイヤでスタートしました。ハードでスタートしたアルファタウリのピエール・ガスリーとアルピーヌのフェルナンド・アロンソは、ともにポイントを獲得しました。
• 予選時同様、気温25℃、路面温度28℃の温暖なドライコンディションがレースを通して継続しました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C3: 長いスティントで一貫した良好な性能を示し、レースの鍵となりました。フェルスタッペンは、ハードでファステストラップを記録しました。摩耗とデグラデーションは低く、ハードでスタートした2名のドライバーは、燃料満タンの下で36周のオープニングスティントを走行し、ハミルトンは44周のファイナルスティントを走行しました。
• ミディアム C4: 約半数のドライバーがスタート時に装着し、ハミルトンはこのコンパウンドでスタート直後にトップに立ちました。チームメイトのバルテリ・ボッタスは、30周のオープニングスティントを走行しました。(予選での5周と合わせて、トータル35周をミディアムで走行したことになります。)
• ソフト C5: フェルスタッペンのタイトル獲得に貢献しました。フェルスタッペンは、セーフティーカー終了後にソフトのスピードを活かしてトップに立ちました。ソフトは期待通りの性能を示しました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「バーチャルセーフティーカーとセーフティーカーの導入が2つの重要な機会となり、チャンピオンシップを懸けた緊迫した戦略的闘いが繰り広げられました。マックス・フェルスタッペンは、両方の機会で新品タイヤに交換してハミルトンを捉えようとしました。ハミルトンはステイアウトしてフィニッシュまでタイヤをマネージしましたが、ファイナルラップでフェルスタッペンのフレッシュなタイヤの前に屈しました。タイトル争いを演じた2人は異なるコンパウンドでスタートし、このレ
ースが予測不能な展開となったこともあり、最後まで異なる戦略を使用しました。全3種類のコンパウンドは重要な役割を演じ、新しいトラックレイアウトの厳しさにも良く対応してスリリングなフィナーレに貢献しました。自身初のドライバーズタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン、コンストラーズタイトルを勝ち取ったメルセデスを祝福します。記憶に残る緊迫したレースが見られた非常に素晴らしいシーズンでした。13インチタイヤの章を締めくくるにふさわしいシーズンを終え、新しい18インチタイヤの時代が幕を開けます」

ピレリジャパンプレスリリース

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三部敏宏社長(ホンダ)のコメント

Honda Logo (C)Honda Racing
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今年限りでF1から撤退、その最後のレースで優勝、そしてフェルスタッペン(レッドブル)の初タイトル獲得を支えたホンダの三部敏宏社長が次のようなコメントを表した。

【三部敏宏(本田技研工業(株)社長)】

「フェルスタッペン選手、初のワールドチャンピオンおめでとうございます。
HRD-Sakuraでの観戦となりましたが、最後の最後までチャンピオンへの可能性をあきらめないで攻め続ける姿にとても感動しました。

2019年からともに戦い続けてきたフェルスタッペン選手とレッドブル・レーシングの皆様に祝福と感謝の気持ちをお伝えするとともに、これまでHondaのF1プロジェクトに対し多大なるサポートをいただいたスクーデリア・アルファタウリやサプライヤー様ならびに関係者の皆様、そしていつもHonda F1を応援して下さるファンの皆様に御礼申し上げます。

また、Hondaにとっても悲願であるF1タイトルを獲得し、Hondaの歴史に新たな1ページを記すことができました。
F1で王者になることを目標に地道な研究開発を続け、数々のブレイクスルーを果たしてきたてきたHRD-SakuraやHRD-UKなどのプロジェクトに携わったすべてのメンバーに対しては、『本当によくやってくれた!ありがとう』という思いでいっぱいです」

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(12/12)

Max Verstappen (C)Honda Racing
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最終戦、ファイナルラップでのバトルを制したマックス・フェルスタッペンが、2021シーズンのF1世界チャンピオンに輝き、歴史に残る戦いでシーズンを締めくくりました。

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、7コーナーでハミルトン(メルセデス)とのバトルでオーバーテイクをしましたが、コーナーカットをしたハミルトンが先行を維持してコース上に復帰。
審議の末、ハミルトンにポジション維持を許すこととなり、1周目に2番手にポジションを落としました。
その結果、Red Bull Racingは13周目にピットインし、ハードタイヤへ変更しアグレッシブな戦略を取ることにしました。

直後にハミルトンもピットインすると、ピットストップを行っていなかったセルジオ・ペレスがソフトタイヤでトップに浮上しました。
フェルスタッペンとハミルトンとのギャップを縮めるため、ペレスはハミルトンを抑え込みながら走行するすばらしいパフォーマンスを見せました。

その後オーバーテイクされると、ペレスは22周目に1回目のピットストップを行いハードタイヤへ変更。
続いて角田裕毅が1周遅れでピットインをし、スタート時のミディアムタイヤからハードタイヤへ同じく変更しました。
ハードタイヤでスタートしたピエール・ガスリーはピットインを行わずステイアウトしてトップ6まで浮上し、レースが落ち着くまで走行を続けました。

最初の混乱は35周目に起こりました。
アントニオ・ジョヴィナッツィ(アルファロメオ)がコース上でマシンを止めてしまうと、バーチャルセーフティカーが導入されました。
フェルスタッペン、ペレス、ガスリーが少ないタイムロスでピットストップ。
Red Bull Racingの2台は再びハードタイヤへ変更し、Scuderia AlphaTauriのガスリーは異なるタイヤコンパウンドの装着義務のためにミディアムタイヤへ変更しました。

レース再開後、ハミルトンとの20秒のギャップを少しずつ縮めていきましたが、追い付くには至りませんでした。
そんな中、残り6周でニコラス・ラティフィ(ウィリアムス)がクラッシュすると事態は一転しました。
クラッシュによりセーフティカーが導入されると、ポジションキープのためにハミルトンはピットストップを行うことができずステイアウトを選択。
フェルスタッペンとペレスに続き角田とガスリーもピットイン。
ペレスはPUのデータに異常を確認して、そのままリタイアとなり、3台はソフトタイヤへ変更してレースをリスタートしました。

審議の後、レースは残り1周で再スタートを切り、チャンピオン獲得をかけたフェルスタッペンに残されたのはたった1周16コーナーでした。
フェルスタッペンは5コーナーでハミルトンを見事オーバーテイクし、9コーナーで抜き返しを図るハミルトンに対してすばらしいディフェンスを見せ、見事に抑えたフェルスタッペン。
予想もしなかったレースのファイナルラップの戦いにより、フェルスタッペンが今シーズンのチャンピオンを獲得しました。

残念ながらリタイアとなったペレスでしたが、レースの中では、フェルスタッペンを助ける走りですばらしい貢献を果たしました。
そしてScuderia AlphaTauriは角田4位、ガスリー5位と2台共がトップ5を獲得し、すばらしい成績をおさめました。
コンストラクターズチャンピオンシップで5位にはわずかながら届きませんでしたが、今シーズン最高位の成績を収めた角田は最終戦、ルーキーシーズンの集大成ともいえるレースで、ここ一番の活躍を見せました。

初めて世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンには世界中から注目が集まっています。
1981年にアイルトン・セナが初めて獲得してから、Hondaとして6度目のチャンピオン獲得により、F1最後の年を最高の結果で締めくくることができました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「2021年最終戦、アブダビGPが終了しました。
Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が優勝して、ドライバーズチャンピオンシップを獲得しました。

Hondaは2015年からF1に参戦し、チャンピオンを目指しここまで挑戦を続けてきました。
Honda F1参戦最後の年、最終レース、ラストラップでRed Bullのフェルスタッペン選手がトップに立ち、チェッカーを受けました。
われわれの努力と挑戦が報われ、本当に感無量です。

チームメートのペレス選手については、PUのデータに異常が見られたため、最終盤にリタイアせざるを得ず、非常に残念に思っています。
ただ、レースを通して、昨日に続いてすばらしいチームプレーを見せてくれました。

Scuderia AlphaTauriの2台は、週末を通し見せていた、いいパフォーマンスをレースでも発揮してくれました。
角田選手は4位、ガスリー選手は5位と、今年一番の結果になりました。
角田選手は、F1初挑戦の今シーズン、最終戦で今まで積み重ねた経験を十分に発揮し、ベストリザルトにつなげてくれました。
すばらしいドライビングだったと思います。
ガスリー選手も、12番手スタートからいいパフォーマンスでポジションを上げ、AlphaTauriとしていい結果でシーズンを締めくることができたと思います。

残念ながらコンストラクターズチャンピオンシップは逃しましたが、フェルスタッペン選手とともに、ドライバーズチャンピオンシップを獲得できたことを、本当にうれしく思っています。

今回のプロジェクトの7年間は、さまざまな苦労と喜びがありました。
その中で、HRD-Sakura、HRD-UKをはじめとして、オールHondaのエンジニアやメカニックが決してあきらめることなく開発を続け、いくつもの技術的なブレイクスルーを成し遂げてきました。
地道な研究と努力の結果が実を結んだと思っています。

また、われわれとともに戦ってくれたRed Bull RacingとScuderia AlphaTauriのメンバー、そしていままで一緒に戦ったすべてのドライバーに感謝の気持ちを伝えたいと思います。
そして、苦しい時でもサポートを続けていただいたファンの皆さまにも、感謝を申し上げます。

これでわれわれの挑戦は終わりますが、この経験は、将来のHondaの技術に必ず生きると確信しています。
Hondaはこの先も、あらゆる領域での技術への挑戦を続けていきます。本当にありがとうございました」

【山本 雅史(マネージングディレクター)】

「やりました!念願のチャンピオンです!!
皆さんと一緒に獲ったと思っています。
今日は本当に劇的なレースで、最後の最後にチャンピオンが決まった形ですが、最後までもつれた今シーズンを凝縮したような結末で、メンバー全員が感動をもらいました。
私自身、『とてつもなく高いゴールであっても、挑戦を続ければいつか夢はかなう』と、今日のレース、そして今回のプロジェクト全体を通して実感することができました。

そして、今日のレースをもって、HondaのF1プロジェクトが終了となりました。
高度なハイブリッド技術を使用した新PUレギュレーションの導入に伴い、われわれは2015年からPUサプライヤーとしてF1に復帰し、今日まで7シーズン、合計141戦を戦ってきました。
ほかのライバルに比べると短い開発期間で参戦したこともあり、参戦当初は非常に苦戦し、どん底と呼べるような時期も味わってきました。
それでも、コロナ禍などの困難も乗り越えて、最終年となった今年は強力なライバルを相手にチャンピオンシップを戦うなど、世界の頂点をかけて戦うところまで来ることができました。
苦境にあっても常に前を向きながら地道に開発を続け、数々のブレイクスルーを果たしてきたエンジニア・メカニックたち一人ひとりの努力が実を結んだと思っており、Hondaの意地を見せるとともに、技術力の高さを証明することができたと感じています。

もちろん、ここまで来られたのは、われわれの力だけによるものではありません。
一緒にチャンピオンシップを戦ってきたRed Bull Racingはもちろん、苦境にあったわれわれを明るさとともに迎え入れてくれたScuderia AlphaTauri、今回のプロジェクトを一緒にスタートしたMcLaren Racingや、常にトップを目指し全力を尽くしてくれたすべてのドライバーたちなど、誰一人を欠いても今日のHonda F1に至ることはありませんでした。
すべての仲間たちの情熱が、今のHonda F1を築いてきました。

なにより、もっとも感謝をしたいのは、いい時も悪い時も熱い声援とともにわれわれを支えてくれたファンの皆さまです。
先が見えない状況で、くじけてしまいそうな時でも、皆さんの強い後押しにより前を向くことができたメンバーは、私一人ではないはずです。
私自信、皆さんと一緒にPower of Dreamsを体現するんだという思いとともに、いつもレースを戦ってきました。
少しでも多くの皆さんと、勝利の喜びや、負ける悔しさを共有し、『いつか世界の頂点に立つんだ』という夢を実現できたのであれば、これ以上うれしいことはありません。
改めて、Honda のF1プロジェクトに関わり、サポートしてきてくれたすべての皆さまに、この場を借りて感謝の言葉を送りたいと思います。
本当にありがとうございました。

今回の我々のプロジェクトを『成功』と呼べるのかはわかりません。
ただ、このチャレンジが皆さまの記憶に残り、今後、皆さま自身が夢に向かってチャレンジする際に、少しでも勇気を与えるようなことがあるのであれば、それは私たちHondaにとっては一つの成功であると言えるのかもしれません。

われわれのF1での冒険は、残念ながら今日のアブダビでのレースをもって終了します。
ここからHondaは、F1で培った技術力や人材の力を用いて、カーボンニュートラルに対する取り組みという、新たなチャレンジに向かうことになります。
また、F1でもRed Bull RacingとScuderia AlphaTauriが、我々の開発したPUの使用を続けていくことになります。
これまでとは異なった領域、チャレンジになりますが、新たなチャレンジに対し、皆さまからご声援をいただけますと幸いです」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 1位)

「ワールドチャンピオンになることができて、すばらしい気分です。
これ以上のすばらしいレース、シーズンを望むことはできなかったと思います。
今日はジェットコースターに乗っているようでしたし、最終周まで勝機があまり見えないレースでしたが、最後にすべてがうまくいったので、あとはチャレンジするだけでした。
常に自分に『最後まで持てる力を出し切るのみだ』と言い聞かせ、実際にそれができたと思います。
もちろん、セーフティカー明けとなったラストラップでは僕たちは新しいタイヤを履いていましたが、それでもチャレンジをしなければいけない状況でした。
そして、幸いにもそれがうまくいきました。

チェコ(セルジオ・ペレス)の今日のパフォーマンスには本当に感謝をしています。
そのおかげで僕はチャンピオンシップを獲得できましたし、彼はチームのために全力を尽くしてくれました。
今日はチームワークのすばらしさを見せられたと思います。
そして、彼は本当にすばらしいチームメートです。
メルセデスは今回、コンストラクターズチャンピオンシップを勝ち取り、僕たちはドライバーズチャンピオンシップを勝ち取りました。
そのことからも、今年、両チームがどれだけ激しく競っていたかがわかると思います。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)はすばらしいドライバーですし、それに対して疑いの余地はありません。
もちろん、彼とはシーズンを通していろいろなことがありましたが、すべてが終わって振り返れば、僕たち2人はすばらしいレースを戦ってきました。
2つのチームが力を出し尽くして戦ってきたシーズンになりました」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝 リタイヤ)

「まずは、マックス(フェルスタッペン)とチームが今シーズン、そして今までの努力が報われチャンピオン獲得となったことをとてもうれしく思います。
マックスは勝つべくして勝ち取ったチャンピオンシップだったのではないでしょうか。
最高のチームメートでありすばらしい人柄の彼のタイトル獲得に貢献できたことを、とても誇りに思います。

途中までルイス(ハミルトン)がレースを主導していて、マックスとの差は10秒ほどあり、僕が手助けをすることができとてもうれしかったです。
タイヤはだいぶ摩耗していたのであまり多くのことはできなかったのですが、何秒かルイスの時間を稼ぐことができ、結果的にそれがレースを大きく左右することになりました。
誰もがチャンピオン争いの渦中に入ることは避けたい筈です。
しかし僕もチームの一員であり、チームのため、マックスのために行動しました。
今日のレースの終わり方を見ると2位で終えることも可能だったかもしれません。
しかしマシンの状態があまり良くなく、再びセーフティカー導入の原因になるわけにもいかずリタイアという選択をせざるを得ませんでした。
コンストラクターズタイトルの獲得には惜しくも届きませんでしたが、今日の結果に満足していますし、今シーズンのチームの成果を喜ばしく思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝 4位)

「今シーズンを最高の結果で締めくくることができて、とてもうれしいです。
このレースウイークを通して、マシンは最高のパフォーマンスを発揮してくれました。
レースペースがここまで良くなると予想をしていなかったのですが、結果的に最高の日になりました。

シーズンをこんなに良い状態で終えることができるなんて、本当に最高です。
ここまで来るのに長い道のりでしたが、これで自信を取り戻すことができましたし、最高の結果をもってオフシーズンに入ることができます。

マックス(フェルスタッペン)、本当におめでとう!
彼にとってはシーズンを通してタフなレースばかりだった筈ですし、今日のレースは勝つべくして勝ったのだと思います。
同時に、HondaにとってF1最後の年となるシーズンでチャンピオンを獲得してくれたことにとても感謝をしています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝 5位)

「レースを5位で終えることができて、今年最後のレースとして最高の結果になりました。
チーム設立から15年、今シーズンは多くのポイントを獲得し、たくさんのハイライトを残すことができたベストな1年になりました。
毎戦チーム一丸となって集中してレースに取り組み、良いパフォーマンスを発揮することができ、チームの皆を誇りに思います。

マックス(フェルスタッペン)のチャンピオン獲得は、幼いころから共にレースをしてきた仲間としてとてもうれしいです。
いつか世界チャンピオンになるだろうと思っていた彼が、今日その夢を叶えたのです。
そしてこれまで多く貢献してくれたHondaの皆さんにも、最後の年にチャンピオンを獲得できたことに祝福を伝えたいです」

提供:本田技研工業(株)

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メルセデスAMGチーム、アブダビGPの結果に抗議2件

FIA
メルセデスAMGチームは12日(日)行われたアブダビGPの結果について、2件の異義申し立てをFIA(国際自動車連盟)に提出したことを明らかにした。

一つは決勝レース最終盤に起きたラティフィ(ウィリアムズ)のクラッシュでセーフティカーが投入された際、再開前にいったんは周回遅れの順位変更を禁じたにも関わらずその後撤回。
これが徹底されなかっために周回遅れ車のポジションが一部誤ったままレースが再開された件。

もう一つは再スタート前にはセーフティカーを含むすべてのクルマはポジション変更が許されていないにも関わらずフェルスタッペン(レッドブル)がハミルトン(メルセデス)より前に出る行為が繰り返された件。

このうち後者についてはそうした事実があったとしてもごく軽微であり容認できる範囲だとしてすでに棄却されたことがわかっている。

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ロス・ブラウン氏、来シーズンで現職退任へ

Ros Brawn (C)Brawn GP F1 Team
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FIA(国際自動車連盟)でモータースポーツ・ディレクターを務めるロス・ブラウン氏(67歳:イギリス)が、2022年に予定されるFIA内部の組織変更を機に辞任する方向であることがわかった。

ベネトンやフェラーリ、ホンダ等でチーム代表としてF1に関わり、とりわけフェラーリ時代にはミハエル・シューマッハを擁して黄金時代を築き上げた。
その後は自身のチームであるブラウン・グランプリを立ち上げ、ジェンソン・バトンを王者にするなど実績を残した。

現在のポジションにあってもスプリントレース予選方式を導入するなど強いリーダーシップを発揮している。

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2021/12/12

アブダビGPはフェルスタッペン(レッドブル)が逆転勝利

Max Verstappen (C)Honda Racing
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12月12(日)17時(日本時間:22時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2021年F1最終戦アブダビGPの決勝レースが全58周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は25度、路面温度30度、路面はドライコンディションとなっている。
なお既報の通り、マゼピン(ハース)が新型コロナウイルスの検査で陽性となり残念ながら決勝レースは欠場、全19台での戦いとなった。
フェルスタッペンの応援団でスタンドの一角は母国オランダのナショナルカラーであるオレンジ一色に染まっている。

オープニングラップ、ハミルトンが1コーナーから首位に立つ。
途中、フェルスタッペンとの接触もあったが、順位は変わらず。
14周目、早くも上位のタイヤ交換が始まる。
ハミルトンがまだタイヤ交換をしていないペレスをオーバーテイクするのに手間取り、観客から声援が湧く。
26周目、ライコネン(アルファロメオ)がブレーキトラブルでピットに戻りリタイヤ、F1最後のレースを終えた。
続いてラッセル(ウィリアムズ)もマシントラブルを訴えガレージに。
35周目、ジョビナッツィ(アルファロメオ)がハイドロリック系のトラブルかストップ、VSC(バーチャル・セーフティカー)に。
フェルスタッペンらは再びタイヤ交換に入る。
38周目にバトル再開、ハミルトンへの追撃が開始。
角田はアロンソと7位争いをしている。
49周目、ノリス(マクラーレン)がスローパンクチャーでピットイン、角田は6位に上がる。
53周目、ラティフィ(ウィリアムズ)がガードレールにクラッシュしてセッションはイエローコーション、セーフティカーに。
残り5周、フェルスタッペンは最後のチャンスに向けソフトタイヤに履き替える。
その一人、ペレスが突然ガレージに戻る。
57周目、あと残り1周でレース再開。
ここでフェルスタッペンがハミルトンをかわし、ついに首位奪還。
最後の1周で1年間の戦いに結着がつけられた。

優勝フェルスタッペン(レッドブル)でメキシコGP以来の今季10勝目、自身通算20勝目、そして初めてのF1チャンピオンを獲得した。
2位ハミルトン(メルセデス)、3位サインツ(フェラーリ)、4位角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、5位ガスリー(アルファタウリ)、6位ボタス(メルセデス)、7位ノリス(マクラーレン)、8位アロンソ(アルピーヌ)、9位オコン(アルピーヌ)、10位ルクレール(フェラーリ)までが入賞。
以下、11位ベッテル(アストンマーティン)、12位リカルド(マクラーレン)、13位ストロール(アストンマーティン)、14位シューマッハ(ハース)までが完走。
リタイヤはペレス(レッドブル)、ラティフィ(ウィリアムズ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてライコネン(アルファロメオ)の5台。
ドライバーズ・タイトルはフェルスタッペン(レッドブル)、コンストラクターズ・タイトルはメルセデスAMGチームが獲得した。
来シーズンのF1は3月20日(日)バーレーンGPからの開幕が予定されている。

アブダビGP決勝レースの結果はこちら
アブダビGPの画像はこちら

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マゼピン(ハース)、コロナ陽性で決勝レース欠場に

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームは、同チームのレースドライバーであるニキータ・マゼピンが日曜日のアブダビGP決勝レースを欠場すると発表した。

それによればマゼピンは当地で行われた新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したため、規定により隔離されたため欠場になったという。
同チームではピエトロ・フィッティパルディ(25歳:ブラジル)をリザーブドライバーとして登録しているが、今回公式予選に出走していないため決勝レースの代役は許可されない。
またグリッド最後尾のためスターティンググリッドに変更はない。

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ベッテル&リカルドら、進路妨害お咎めなしに

 FIA
アブダビGPのレーススチュワード(審査委員)は、11日(土)行われた公式予選中、いずれも後続車の進路を妨害したとして調査の俎上にあったベッテル(アストンマーティン)&リカルド(マクラーレン)らに故意ではなかったとしてお咎めなしにしたことを明らかにした。

それによればベッテルは1コーナーでガスリー(アルファタウリ)の、またリカルドは16コーナーでアロンソ(アルピーヌ)の走行をそれぞれ邪魔したとして審議対象とされていたもの。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(12/11)

Stand Scene (C)Honda Racing
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第22戦アブダビGP予選が行われ、 マックス・フェルスタッペンがRed Bull Racing Hondaのすばらしいチームワークで今シーズン10回目、Hondaとしては90回目のポールポジションを獲得しました。

予選Q1はフェルスタッペンが3番手、続いてセルジオ・ペレス4番手、角田裕毅5番手、そしてピエール・ガスリー7番手とHondaパワーユニット全車が手堅くQ2への進出を決めました。
Q2はトップ10の決勝スタートタイヤが決まるセッションであり、チーム内でミディアムとソフトに戦略を分けるチームが目立ちました。

ミディアムタイヤでのアタックラップでフラットスポットを作ってしまったフェルスタッペンは、その後ソフトタイヤに交換してタイムを更新しトップタイムをマーク、同じくペレスもソフトタイヤを装着して2番手タイムをたたき出しました。
角田もすばらしい走りを見せミディアムタイヤでQ2を突破し、Q3への進出を決め、決勝レースは幅広い戦略で挑むことが可能となりました。
しかしガスリーは残念ながらマシンの問題点が十分に改善されず、決勝12番手からスタートとなりました。

接戦が予想されたQ3では、最初のラップでフェルスタッペンがペレスのスリップに入るチーム戦略により、最終セクターで驚異的な走りを見せ、フェルスタッペンが0.5秒以上の差をつけてトップタイムを叩き出しました。
その後は誰もタイムを更新することができず、フェルスタッペンはHondaにとってF1で90回目のポールポジションを獲得しました。
ポールポジションからスタートするフェルスタッペンは、また一歩チャンピオンシップに近づくことができました。

ペレスは2列目4番手を獲得し、2台のメルセデス勢より前からスタートすることになります。
これによりRed Bull Racingのコンストラクターチャンピオンシップ獲得への期待も高まります。
そしてミディアムタイヤで4列目8番手のポジションを獲得した角田は、今シーズン9回目のQ3進出を果たしすばらしいパフォーマンスを見せています。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「Honda F1にとって最後の予選となったアブダビGP予選は、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が今季10回目のポールポジション獲得という、すばらしい結果を得ることができました。
フェルスタッペン選手が、いいパフォーマンスを見せたことはもちろんですが、4番手となったチームメートのペレス選手が彼ににうまくトウを与え、いいチームプレーがあったことも大きかったです。

Scuderia AlphaTauri Hondaの角田選手については、Q3の1回目の走行でコースからはみ出したためタイムが抹消されたことは残念でしたが、ここ7戦で6回目のQ3進出に加え、今週末はここまでのシーズンに比べても、安定感、パフォーマンスともに一段と向上が見られ、成長を感じさせてくれています。
角田選手は、予選トップ10の中でメルセデスの2台とともにミディアムタイヤでレースをスタートしますので、そのアドバンテージを生かしてもらえればと思います。
ガスリー選手については、2セットともにミディアムタイヤを使用してQ2突破を狙いましたが、トラフィックの影響を受けたことなどもあり、ラップをうまくまとめることができず12番手に終わりました。
2台ともに速さと安定感をレースでも発揮していい、レース結果に結び付けてくれることに期待したいと思います。

今日は明日のレースに向けていい予選結果で終わることができましたが、チャンピオンを獲得するには明日のレースで、ライバルの前でフィニッシュしなければなりません。
ミディアムタイヤでスタートするメルセデスの2台に対し、Red Bull Racingの2台はソフトタイヤでのスタートとなりそれぞれ戦略が分かれることになります。
PUとしても、さまざまに変化する戦況とそれに合わせたチームの戦略に、柔軟にかつ迅速に対応できるよう、さらに準備を進めていきます。
われわれにとって最後のレース、チャンピオンを獲得を目指して、全力を尽くし、悔いの残らないレースで締め括りたいと思っています」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 1位)

「もちろん今日のようなパフォーマンスができるのはいいことですが、明日もそれが続くとは限りません。
明日のレースはとても激しい戦いになると思います。
決勝はミディアムタイヤでスタートを予定していましたが、タイヤにフラットスポットを作ってしまったために、ソフトで行かざるを得ませんでした。
ただ、ロングランでのソフトタイヤの感触は悪くなかったので、明日のレースでもうまく作用してくれることを願っています。
これまで、マシンからはいい手応えを感じていますし、フリー走行を通して改善をすることもできました。
すべてがうまくいっていると思いますし、特にチェコ(ペレス)からトウをもらえたことが一番助けになりました。
彼はすばらしいチームメートであり、彼と一緒に戦えていることに感謝をしています。
明日はいいスタートを切って、最高のレースをしたいですね」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 4位)

「今日のQ3での動きを含めたチームワークは、すばらしかったと思います。
チームがこうした結果を残せてうれしいですし、マックスがポールポジションを獲れてよかったです。
マックスとチームとはトウについて話し合っていて、最高の形でできました。
タイミングは非常に難しく、近づきすぎればダウンフォースを失ってロスになってしまいます。
それが完ぺきにできましたし、もしもう一度やったとしても、失敗に終わってしまうとかもしれません。
今週末はチーム全員が多くの仕事を果たしてここまで来ました。
僕らは思いきりプッシュしているので、それがうまくいって満足しています。
僕の4番グリッドというのはあまりいい位置ではないですが、今日重要なのはそこではありませんでした。
最終コーナーでタイムを失って3番手を逃しましたが、痛手ではなく、明日まだできることがたくさんあります。
僕の目標は前のマシンと違いを生み出すことで、ランド(ノリス)をスタートで捕まえられれば、序盤からマックスのサポートができると思います。
ソフトタイヤでスタートすることで、多くの選択肢があります。
長い戦いになる筈なので、スタートタイヤが大勢を決することはあまりないと思います。
明日は最高のレースが戦える筈です」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選 8位)

「今のところいいレースウイークを過ごせていますが、今日はフラストレーションが溜まる日でした。
Q3のアタックラップでトウを使わなくてもいいタイムを出せていたにも関わらず、トラックリミットでタイム抹消となってしまいました。
このレースウイークで自信を取り戻すことができ、その結果が走りにも表れていると思います。
バーレーンでの開幕戦以来、一番自信を持って走れているとてもポジティブなレースウイークです。
Q2で記録したラップにはとても満足しています。
明日の決勝はミディアムタイヤからのスタートとなり、いい選択ができたと思います。
予選の力強さからシーズンを締めくくるのにふさわしい方向へ進めているので、明日はすべてをまとめて結果につなげられるよう戦います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選12位)

「Q3に進むにはスピードが足りませんでした。
このレースウイークはスタートから苦戦をしていて、(角田)裕毅と比べて大きく負けてしまっています。
解決策がまだ見出せていませんが、シーズン通して予選では力強さを見せてきました。
今晩データを解析して今日の問題解決に努めて、明日の決勝までに改善したいと思います。
決勝のスタートタイヤを選べることはポジティブなことだと思うので、明日は最大限の追い上げを叶えるべく戦います」

提供:本田技研工業(株)

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O.ピアストリ(アルピーヌF1)、F2シリーズタイトル獲得

Oscar Piastri (C)Alpine F1
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アルピーヌF1ームのリザーブドライバーであるオスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)が、今季プレマ・レーシングから参戦する『FIA・F2選手権』でみごと2021年のシリーズ・チャンピオンを獲得した。

2016年にキャリアをスタートさせたメルボルン出身のピアストリは、2019年にユーロカップ・フォーミュラ・ルノーでチャンピオンに、2020年にアルピーヌF1の育成ドライバーになるとFIA-F3、2021年はF2でタイトルを獲得したもの。

ただ残念ながらF1シートは獲得出来ず、来季はアルピーヌF1のリザーブドライバーに専念することになる。
その第一歩となるのがアブダビGP終了後に行われる合同テストへの参加。
F2のレース結果はこちら

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2021/12/11

アブダビGP予選、フェルスタッペン(レッドブル)逆転ポール

Max Verstappen (C)Honda Racing
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12月11日(土)17時(日本時間:22時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2021年F1最終戦アブダビGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q3、1回目のアタックでフェルスタッペン(レッドブル)がハミルトン(メルセデス)の前に出る。
この時点で4番手タイムだった角田裕毅(アルファタウリ)はトラックリミットでタイム抹消となり、ノータイムで10番手に転落となる。
2回目のアタックでハミルトンはタイム更新ならず、2番手に留まる。
この結果、今季最終戦後のポールシッターはフェルスタッペン(レッドブル)の手に。
アメリカGP以来で今季10回目、自身通算13回目の快挙。
3番手には最後にノリス(マクラーレン)が飛び込んだ。
4番手にチームプレイに徹したペレス(レッドブル)、5番手サインツ(フェラーリ)、6番手ボタス(メルセデス)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)でこれは自身最高位タイ、9番手オコン(アルピーヌ)、10番手にリカルド(マクラーレン)というトップ10グリッドになった。
なお角田はもしトラックリミットに問われていなければ自身最高の6番グリッド獲得の筈だったが、繰り言を言っても始まらないのがこの世界。
アブダビGP決勝レースは12日(日)17時(日本時間:22時)から全58周で行われる。

アブダビGP公式予選の結果はこちら
アブダビGPの画像はこちら

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予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)8番手

引き続きアブダビGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行ではハミルトン(メルセデス)、0.004秒差でフェルスタッペン(レッドブル)、ボタス(メルセデス)、角田裕毅(アルファタウリ)、ノリス(マクラーレン)、ペレス(レッドブル)、ストロール(アストンマーティン)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ガスリー(アルファタウリ)、ベッテル(アストンマーティン)の順、その後サインツ(フェラーリ)がトップに躍り出る。

2度目のアタックを終え、トップはソフトを履いたフェルスタッペン(レッドブル)
2番手にペレス(レッドブル)も3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ルクレール(フェラーリ)、6番手ボタス(メルセデス)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手オコン(アルピーヌ)、10番手リカルド(マクラーレン)までがQ3進出。

ここでの敗退はアロンソ(アルピーヌ)、ガスリー(アルファタウリ)、ストロール(アストンマーティン)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてベッテル(アストンマーティン)の5台となった。
なお角田がガスリーに予選で上回ったのはこれが初ということになる。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)5番手で突破

12月11日(土)17時(日本時間:22時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2021年F1最終戦サアブダビGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度は30度、コースはドライコンディションとなっている。

フェラーリの2台だけがミディアムタイヤで他はすべてソフトタイヤ装着の模様。
最初のアタックではメルセデスAMG勢が1-2、これにホンダ・パワー勢が4台続くという出だしをみせた。
ノリス(マクラーレン)が最終コーナーで落ちたボラードを粉砕してしまい、収集のためセッションは一時赤旗中断に。
残り約7分からセッション再開。

Q1トップはハミルトン(メルセデス)、2番手ボタス(メルセデス)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ペレス(レッドブル)、5番手角田裕毅(アルファタウリ)、6番手ルクレール(フェラーリ)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手サインツ(フェラーリ)、10番手オコン(アルピーヌ)。
以下リカルド(マクラーレン)、アロンソ(アルピーヌ)、ストロール(アストンマーティン)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ベッテル(アストンマーティン)までがQ2進出。

ここでの敗退はラティフィ(ウィリアムズ)、ラッセル(ウィリアムズ)、ライコネン(アルファロメオ)、シューマッハ(ハース)、そしてマゼピン(ハース)の5台となった。

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アブダビGPフリー3回目ハミルトン最速 角田6番手タイム

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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12月11日(土)14時(日本時間:19時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2021年F1最終戦アブダビGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は26度、路面温度39度、コースはドライコンディションとなっている。

60分間のセッションは大きな出来事もなく終了。
トップを争ったのはやはりチャンピオンシップを争う二人で、ハミルトン(メルセデス)が1'23.274、これに1'23.488のフェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
以下、3番手ボタス(メルセデス)、4番手ペレス(レッドブル)と、それぞれのチームメイトが続く恰好に。
5番手ノリス(マクラーレン)、6番手角田裕毅(アルファタウリ)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手サインツ(フェラーリ)、9番手リカルド(マクラーレン)、10番手ルクレール(フェラーリ)となった。
この後17時(日本時間:22時)から今年最後の公式予選が行われる。

アブダビGPフリー走行3回目の結果はこちら
アブダビGPの画像はこちら

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ベッテル(アストンマーティン)、2度のピットレーン速度違反

 FIA
アブダビGPのレーススチュワード(審査委員)は、10日(金)行われたフリー走行2回目セッション中、セバスチャン・ベッテルに2度のピットレーン速度違反があったとして、アストンマーティンF1チームに200ユーロつ計400ユーロ(約5万2千円)を科したことを明らかにした。

それによれば、ピットレーン速度は制限80キロのところ今回ベッテルは81.5キロと81.1キロのWオーバーで走行したとのこと。
なおレギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(12/10)

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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第22戦アブダビGPがヤス・マリーナ・サーキットで開幕。
Red Bull Racing HondaとScuderia AlphaTauri Hondaの両チームにとって幸先のいいレースウイーク初日となりました。

アブダビGPの開催地であるヤス・マリーナ・サーキットは、マックス・フェルスタッペンが勝利を挙げた2021年から改修が施されました。
2つのシケインが撤去され高速コーナーに変わり、最終セクターに微調整が加わりました。
FP1では新しいレイアウトに慣れることからはじまり、昨年の感覚を取り戻しながら、フェルスタッペンがトップタイムをマークしました。

セルジオ・ペレスはフェルスタッペンと0.3秒差で4番手となり、その後ろにはわずか0.015秒差で角田裕毅が5番手につけ力強さを見せました。
ピエール・ガスリーは7番手となり、Hondaパワーユニット勢4台がトップ7に入る幸先のいいスタートを切りました。

このカタールGP、サウジアラビアGPと同じ日没に開催されたFP2は、予選・決勝と同じような時間帯で行われ、予選・決勝のシミュレーションとなるセッションになりました。
照明に照らされたFP2は、チャンピオンが決まる日曜日の決勝を想定した走行が行われ、フェルスタッペンが4番手となりその後ろ5番手にペレス、そして角田が7番手とガスリーが10番手と続き、Hondaパワーユニット勢への期待が高まる初日となりました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「シーズン最終戦・アブダビGPの初日は、昨年から改修されたサーキットの変化を理解するところから開始しました。

今日の時点で昨年の予選のポールポジションのタイムよりも10秒以上もタイムアップしており、非常に高速化していることがわかります。
PUとしては、事前のシミュレーションをもとに、高速化したトラックにデータを最適化することにフォーカスし、4台のマシンとともにセッションを順調に消化していきました。

本日収集したデータをもとに明日の予選、そして明後日のレースに向けて、さらにパフォーマンスを上げる努力を進めます。
今日の走りからも、今回もライバルは強力で、楽な予選・レースにはならないと見ています。
最後の最後まで力を尽くし、タイトルを目指して戦っていきます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1- 4番手)

「改修された新しいコースレイアウトが気に入っています。
特に最終セクターにある高速コーナーは走っていてとても楽しめました。
FP1とFP2の間にセットアップの変更をいくつか行いましたが、どれもポジティブな方向に進んでいると思います。
まだいろいろ学びながら解析をしている段階です。
ショートランはペースが少し足りず、思い通りにはならなかったのですが、ロングランではもっと戦える位置にいると思います。
明日はすべてをうまくまとめ、いい予選にしたいです」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(4- 5番手)

「昨年からの改修によりどれだけコースが改善されたのか、個人的にはあまり分かっていません。
確かに走っていて楽しいトラックではあるのですが、レースの面でどう改善されたのかは少し不透明だと思います。
今日のセッションを終えて、改善すべきことがいくつかあると感じています。
チーム内では2台で全く違ったセットアップで走行したので、お互いのデータをよく分析して予選に向けたベストなセッティングを見つけだせるように努めます。
明日のFP3でもより多くのことを習得し、予選に向けて力強さを持って臨みたいと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(5- 7番手)

「ここは昨年ヤングドライバーテストでも走っています。
走った経験を持って臨むレースウイークは今シーズンはあまり多くはなかったので、このレースウイークに向けてのアプローチにはとても役立っています。
新しいレイアウトを楽しんで走行できていますし、まだ改善する点はありますが、ペースは悪くないと感じています。
チームは2台のデータをシェアしながらセットアップを進めることができるので、明日の予選に向けていい状態だと思います。
チームはこのサーキットを得意としているしペースもよさそうなので、引き続き改善に努め、予選ではQ3進出を目指します」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(7-10番手)

「レイアウトがまるで別物のように変わり、新しいトラックは高速コーナーが多くとても楽しいサーキットになりました。
今日はいくつか今までと違ったことを試しましたが、あまりしっくりきていません。
明日の予選までに煮詰めることがありそうです」

提供:本田技研工業(株)

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FIA(国際自動車連盟)、フェアプレーでの結着を要望

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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激しいバトルが繰り返されてきた2021年のチャンピオンシップ争いも、今週のアブダビGPで最終決着が付く。
これを前にFIA(国際自動車連盟)のマイケル・マシ/レースディレクターは、フェアプレーで終わるようハミルトン(メルセデス)&フェルスタッペン(レッドブル)両者に念を押した。

これまで21戦を戦い、残り1戦の今の段階でなんと両者は369.5ポイントとまったくの同点。
基本的にはこのアブダビGPの結果で結着が付くのだが、両者共にリタイヤに終わった場合などには勝利数の関係でフェルスタッペンがチャンピオンになることとなる。

F1では過去においてもライバル同士がアクシデントを演じるという歴史があって、マシ氏はこれを念頭に語ったものとみられる。

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アブダビGP、2030年まで開催契約延長に

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今年も年間最終戦として始まったアラブ首長国連邦のアブダビGPだが、主催者はさらに開催契約を延長し、2030年まで行われることを明らかにした。。

アブダビGPはほぼ雨になる可能性が少なく、また照明設備も完備されていることからトワイライトレースとして親しまれている。
さらにシーズン終了後の合同テストの開催も定着している。

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2021/12/10

フリー2回目、ハミルトン(メルセデス)がトップ

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12月10日(金)17時(日本時間:23時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2021年F1最終戦アブダビGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度31度、コースはドライコンディションとなっている。

セッション序盤、ボタス(メルセデス)がリヤタイヤをガードレールに接触させたがギヤボックスは無事の模様。
続いてラティフィ(ウィリアムズ)もガードレールに接触してこちらはリヤウィングを損傷させる。
さらに接触終了間際、ライコネンがウォールに14コーナーでヒットしてストップ、身体は無事のようだが、マシンはかなりのダメージを負った模様。

ここでも最速タイムはメルセデスAMGで、ハミルトンが1'23.691。
2番手オコン(アルピーヌ)、3番手ボタス(メルセデス)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手アロンソ(アルピーヌ)、7番手角田裕毅(アルファタウリ)、8番手ルクレール(フェラーリ)、9番手サインツ(フェラーリ)、10番手がガスリー(アルファタウリ)となった。
明日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

アブダビGPの画像はこちら

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フリー1回目、角田裕毅(アルファタウリ)5番手タイム

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12月10日(金)13時30分(日本時間:18時30分)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2021年F1最終戦アブダビGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は26度、路面温度39度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という最も柔らかい部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なおウィリアムズはこのフリー走行1回目セッションでラッセルに替えてテストドライバーのジャック・エイトケンを起用している。
エイトケンは韓国系イギリス人で今年26歳、昨年スパ24時間レースで大クラッシュしたが、回復と伝えられる。

コースは一部改修が行われていることもあり各車最初から熱心に走り込んで始まった。
大きなクラッシュ等のアクシデントはなく、セッションは無事終了。
予想されたこととはいえ、昨年のベストタイムは昨年より10秒も短縮された。
トップに立ったのはフェルスタッペン(レッドブル)で1'25.009。
2-3番手にボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢、4番手ペレス(レッドブル)、5番手角田裕毅(アルファタウリ)、6番手アロンソ(アルピーヌ)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手ルクレール(フェラーリ)、9番手サインツ(フェラーリ)、10番手ベッテル(アストンマーティン)となった。
エイトケン(ウィリアムズ)は17番手でレギュラーのラティフィ(ウィリアムズ)を上回ってせた。
このあと17時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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アルファロメオ、両ドライバーに訣別のメッセージ

Kimi Raikkonen (C)Alfaromeo Racing
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今季のF1チームで唯一両レースドライバー共に離脱となるアルファロメオ・レーシングでは、今週の最終戦アブダビGPを迎えるにあたってマシンにドライバーへの訣別メッセージを表して戦うことを明らかにした。

ライコネンのマシンには『WE WILL LEAVE YOU ALONE NOW』(これからはほっときます)というもので、これは以前、無線でチームと交信したライコネンの名文句である『Leave me alone, I know what I'm doing』(ほっといてくれ。自分でやるべきことはわかっている)という有名なフレーズを受けたユーモアに長けたもの。

また、ジョビナッツィのマシンにはイタリア語で『GRAZIE DI TUTTO,ANTONIO』(アントニオ、すべてに感謝するよ)というお別れのメッセージが記載された。

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アブダビGPの週末、3日間とも雨の心配なし

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週、ヤス・マリーナ・サーキットで行われる2021年最終戦アブダビGPの開催地であるアラブ首長国連邦地方の天候について、地元気象台はフリー走行が行われる金曜日、公式予選の土曜日、そして決勝レースが行われる日曜日の3日間共に曇りないし晴れの予報で雨の心配はないと報じている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
12月10日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 21- 27度 0%
12月11日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 22- 26度 0%
12月12日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 21- 26度 0%

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赤旗中断時のタイヤ交換ルールに異論

Signal Image (C)RedBull Racing
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先のサウジアラビアGPではオープニングラップからアクシデントが多発し、赤旗中断・再スタートが繰り返される波乱の展開となったが、その際のルールに異論が続出している。

このレースをグリッド7番手からスタートしたノリス(マクラーレン)は、アクシデントでセーフティカーが導入されるといち早くピットインしてソフトからハードへとタイヤ交換を行った。
ところがレースは直後にイエローコーションからレッドシグナルとなって全車ピットレーンに整列、再スタートまでの間、自由にタイヤ交換ができることになってしまった。

結果、ノリスの戦略は裏目にでて大きく順位を落とす皮肉な展開に。
マクラーレン・レーシングでは赤旗中断時のこのレギュレーションは不公平であると見直しを求めている。

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2021/12/09

アルピーヌF1、O.ピアストリをアブダビ合同テストに起用へ

Oscar Piastri (C)Alpine F1
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アルピーヌF1ームは、今週末行われる今季最終戦のアブダビGP終了後に当地で予定されるシーズン最後の合同テストに、オスカー・ピアストリ(20歳:オーストラリア)を起用することを正式発表した。

2016年にキャリアをスタートさせたメルボルン出身のピアストリは、2019年にユーロカップ・フォーミュラ・ルノーでチャンピオンに、2020年にアルピーヌF1の育成ドライバーになるとFIA-F3、2021年はF2に参戦中で目下ランキング1位を走っている逸材。

来シーズンもアロンソ&オコンというドライバー・ラインナップで戦うことが決まっているアルピーヌF1は、ピアストリを正式なリザーブドライバーに指名している。
ピアストリはすでにいくつかのサーキットでテスト走行を経験しているが、これまでは旧型マシンのもので現行のF1マシンを走らせるのは初のことになる。

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アブダビGPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる最終戦アブダビGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(67歳:イギリス)を指名した。

元ルノー等のF1ドライバー(最高位:2位)であるワーウィック氏のスチュワード就任は今年のベルギーGP以来となるもので、自身通算35回目。
これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の40回に次ぐものになる。
BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の会長も務めた同氏は、フットワーク時代には日本の鈴木亜久里とチームメイトだったことでも知られる。

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ハースF1にピンチ、「次戦のスペアパーツなし」

Gunther Steiner (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表が今季最終戦を前にSOSを出している。
それによれば、アブダビGP用のスペアパーツが足りないという危機に陥っているとのこと。

これは先週行われたサウジアラビアGPで、同チームのシューマッハ&マゼピン両車が共にクラッシュして終えたことによる。
シューマッハはわずか10周目に赤旗中断を招く大きな単独クラッシュを。
またマゼピンのほうも15周目に起きた別の事故でラッセル(ウィリアムズ)が急減速、真後ろにいたマゼピンは避けきれずに追突してマシンを大破させたもの。

同代表によればアブダビGPで走るだけの準備は出来たものの、さらなるスペアパーツが不足していて、レース前に再びクラッシュがあった場合には走行不能の事態に陥る怖れがあると説明、「もしもフリー走行1回目セッションでクラッシュするようなことになれば最悪」と、懸念を示している。

なおアブダビGP終了後には若手ドライバー対象の合同テストも当地で予定されていて、その準備も必要だ。

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2021/12/08

マクラーレン、アブダビGPで特別カラーリング

McLaren 『MCL35M』 (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングは今週行われるF1最終戦アブダビGPに特別カラーリングを施した『MCL35M』を投入することを明らかにした。

これはBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)社の電子タバコ『Vuse』とのコラボレーションによるもの。
デザインはUAE(アラブ首長国連邦)の女性アーティストであるラバブ・タンタウィさんと、自動車メディアデザイナーであるダビデ・ビルディス氏が共同で手掛けたという。

同チームは最終戦でフェラーリを交わしてコンストラクターズ・ランキング3位を狙う。

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表彰式でのフェルスタッペン(レッドブル)に非難の声

Max Verstappen (C)Honda Racing
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今回のサウジアラビアGPで2位となったフェルスタッペン(レッドブル)だが、表彰式の際にセレモニーの途中で退場した行為が非難されている。

今回もチャンピオンシップ争いのライバルであるハミルトン(メルセデス)との壮絶なバトルを演じたフェルスタッペン、結果は2度もタイム・ペナルティを受ける荒れ模様。
こうした裁定に不満を感じたか、表彰台でトロフィーとボトルを受け取るとそそくさと台を降りて去ったもの。

これについて本人は「だってシャンパンがなかったから」とうそぶいた。
イスラム教が支配する中東のグランプリでは表彰式でアルコールのシャンパンではなく、ローズウォーターのボトルが提供されるのは事実だが、これはサウジアラビアGPだけに限ったことではない。

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来季のF1、全6戦でスプリントレース予選採用へ

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、イギリス、イタリア、そしてブラジルの3戦で試験的導入が採用されたF1で初となる『スプリントレース予選方式』だが、来季は予定される23戦中、今季の倍にあたる全6戦に拡大する方向で進んでいる。

好評とされる一方で一部のドライバーやチームからは難色が示されているスプリント予選だが、F1のロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは拡大に熱心な姿勢をみせている。
伝えられるところではクラッシュした際の補償などで契約が詰められているようだ。
なお、現段階で導入が予定されているのは下記の6戦とされている。

第1戦 3月20日 バーレーンGP
第4戦 4月24日 ロマーニャGP
第9戦 6月19日 カナダGP
第11戦 7月10日 オーストリアGP
第15戦 9月04日 オランダGP
第22戦 11月13日 ブラジルGP

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2021/12/07

サウジアラビアGP最速ピットストップは再びレッドブル

Sergio Perez (C)Honda Racing
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日曜日に行われたサウジアラビアGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、再び常連レッドブル・レーシングのクルーだった。
それによれば最速は10周目にピットインしたペレスを2.20秒の作業でコースに復帰させた際のもの。
2位と3位はルクレールのフェラーリとアロンソのアルピーヌF1が共に2.48秒で並んだ。

なおこのレースで『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのは、波乱のレースを乗り切って2位となったフェルスタッペン(レッドブル)。
またボーナスの1ポイントが与えられる『ファステストラップ・アワード』は優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)が獲得した。

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「コースが狭すぎる」と、ラッセル(ウィリアムズ)

George Russell (C)Williams F1
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戦闘力に劣るとされるウィリアムズ・レーシングのマシンで、今回のサウジアラビアGPでも予選Q2進出に成功し14番グリッドからのスタートとなったジョージ・ラッセルだったが、決勝レースでは序盤に他車とのアクシデントに見舞われ、早々に戦列を去ることとなった。

「こんなに赤旗中断や再スタートが繰り返されるなんてまともじゃないよ。
確かにここは市街地コースらしからぬ高速で面白いサーキットだけれど、それも予選まで。
20台ものマシンが同時にコーナーに突っ込めるほどキャパシティはないからね。
コース上はマシンがギューギューで行き場がないし、ブレーキを踏めば追突される。
現代の大きなF1マシンで戦うにはコースやランオフエリアが狭すぎるんだ」と、指摘。

そのラッセルにとって、ウィリアムズのマシンで戦うのも最終戦アブダビのあと一戦だけとなった。

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フェルスタッペン(レッドブル)に10秒のペナルティ

FIA
サウジアラビアGPのレーススチュワード(審査委員)は、5日(日)行われた決勝レース終盤に起きたフェルスタッペン(レッドブル)とハミルトン(メルセデス)の追突事故について調査した結果、フェルスタッペンの側に非があるとしてレース結果に10秒加算のタイム・ペナルティを科したことを明らかにした。

それによれば両者は直前のコース外走行により順位が変わったとして元に戻そうとしたが、DRSゾーン利用も関係してそれぞれの思惑が絡んだとみられている。
なお後続の3位ボタス(メルセデス)とは約15秒の間隔があるためレース結果(順位)に変更はない。
またフェルスタッペンはこれ以外にもコース外走行で5秒のタイムペナルティを科されている。

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中嶋一貴(元ウィリアムズ)、現役引退を発表

中嶋悟 & 一貴 (C)Williams F1
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元ウィリアムズ・チームのF1ドライバーで、ここ数年はWEC(世界耐久選手権)に参戦するトヨタ・チームのドライバーとして活躍する中嶋一貴(36歳)が、今シーズンを以って現役から引退することを正式発表した。

F1ドライバーとしての中嶋一貴は2007年から3シーズンに渡ってウィリアムズ・チームから参戦したが、最高位は2008年オーストラリアGPの6位というもので、F1では父親を越えることはならなかった。
その後WECでルマン24時間レースで3度の優勝を誇ると共に、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソらと共にWECシリーズチャンピオンを獲得している。

11歳の時にレースデビューして現役生活25年。
父親とトヨタには特に感謝していると振り返っている。

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2021/12/06

ハミルトン、ミディアムとハードを使用して劇的なレースを制す (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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2021 サウジアラビアグランプリ 決勝
2021 年 12 月 5 日、ジェッダ

キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが劇的なレースを制しました。2回の赤旗、セーフティーカーおよびバーチャルセーフティーカーの導入がレースをたびたび中断させ、戦略を混乱させました。ミディアムタイヤでスタートしたハミルトンは、1回目の赤旗中断前の10周目にハードタイヤへ交換し、フィニッシュまでこのタイヤで走行しました。
• ハミルトンとタイトル争いをしているレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、1回目の赤旗中断中にハードタイヤへ、2回目の赤旗中断中にミディアムタイヤへ交換し、ハミルトンより1回多いタイヤ交換を行いました。
• 1回目の赤旗中断は、ハースのミック・シューマッハのウォールへの衝突に伴い発生しました。各チームは、中断中にタイヤ交換やその他のメンテナンスを行うことができました。2回目の赤旗中断後の再スタートにおいて、ミディアムを装着したフェルスタッペンは、ミディアムのスピードを活かして、ハードを装着したハミルトンをオーバーテイクすることができました。
• ハミルトン以外のドライバーでは、9名が2セットのタイヤを使用しました。また、7名が3セットのタイヤを、2名のドライバーが4セットのタイヤを使用しました。
• レース週末を通して一貫した天候状態が続きました。約2時間30分に及んだレースは、気温は29℃、路面温度は31℃の下でスタートしました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: レースの鍵となりました。非常に低いデグラデーションレベルを示したハードタイヤは、赤旗中断後の長い最終スティントにおいて、一貫した性能による走行を可能にしました。ハミルトンは、最終ラップ直前にハードタイヤでファステストラップを記録しました。
• ミディアム C3: トップ10グリッド中の9名を含む16名がスタート時に装着し、スタートタイヤの主流となりました。ミディアムは良好な機能を示しましたが、レース終盤のスティントではハードよりも高いデグラデーションを示し、タイヤマネジメントの必要性が高くなりました。
• ソフト C4: 予測通り、マクラーレンのランド・ノリスのみが、50周で争われるレースのスタートでソフトを使用しました。他のコンパウンドよりもタイヤマネジメントが必要なソフトは、長いスティントには不向きでした。アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、ソフトで最後の5周を走行しました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「インシデントやセーフティーカー導入が発生した、劇的でアクション満載のレースでした。このような状況下では、発生するイベントに迅速に対応する戦略や、プレッシャーの下で保有するタイヤを考慮した正しい決断が課題となります。予測不可能な状況に加えて、数多くの未知の要素やインシデントに伴う多くのデブリによる極めてダーティーな路面ということもありました。最終的には、タイトル争いを演じる2人のドライバーによる、異なるタイヤでの見応えある全力での闘いが展開されました。ハードタイヤは、最後まで低いデグラデーションレベルと一貫した性能を示し、レースの鍵を握るタイヤとなりました。13インチタイヤでの最後のレースとなるアブダビで、スリリングなチャンピオンシップのフィナーレを期待しています」

ピレリジャパンプレスリリース

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(12/05)

Pierre Gasly (C)Honda Racing
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ドラマのような展開をみせたジェッダでの初めてのレースは、ドライバーズチャンピオンシップを争う2人が同ポイントで最終戦を迎える結果となりました。
Red Bull Racingとしても、コンストラクタータイトルをかけて最終戦に臨みます。

予選で力強さを見せ好位置からのスタートとなったHonda勢4台。
マックス・フェルスタッペンはスタート後も3番手をキープし、セルジオ・ペレスも同じく5番手を守りました。
しかしScuderia AlphaTauriの2台はピエール・ガスリーが6番手から8番手に、角田裕毅はエステバン・オコン(アルピーヌ)との軽い接触により12番手までポジションを落としてしまいました。

10周目でセーフティカーが導入されピットレーンがオープンとなると、Red Bull Racingはペレスがピットインし、フェルスタッペンは2台のメルセデスとのリードを築くためにコース上にとどまりました。
この先を読んだ判断が功を奏し、直後にクラッシュバリアの修復のためにレースは赤旗中断となり、フェルスタッペンはリスタートに備えてハードタイヤに交換することが可能となりました。

レース再開ではフェルスタッペンはトップ、続いてガスリーが7番手、ペレスが8番手、角田が11番手からスタートとなり4台全てがハードタイヤを装着。
レース最後まで走る戦略を立てました。

リスタート後にフェルスタッペンはトップを守りましたが、ペレスが3コーナーで左側にルクレール(フェラーリ)右側にガスリーと、間に挟まれる形でルクレールに接触。
クラッシュバリアに接触し残念ながらリタイヤとなってしまいました。

このクラッシュにより再度赤旗が提示。
そしてレーススチュワードからフェルスタッペンに対して、最初のスタート時に2コーナーでコーナーカットしたことを理由に、2ポジションダウンという裁定が下されます。
その後、17周目からリスタートとなった際には、フェルスタッペンはミディアムタイヤを履き、3番グリッドに位置することになりました。
リスタートではガスリーは変わらずハードタイヤで6番手から、角田はフェルスタッペンと同じくミディアムタイヤに変更して12番手からリスタートしました。

フェルスタッペンはリスタート後にミディアムタイヤを上手く使い1コーナーでトップに浮上し、ガスリーは6番手をキープ。
角田は抜群のリスタートを見せ9番手までポジションを上げました。
角田はその後ベッテル(アストンマーティン)との接触によりフロントウイングを破損し、更に5秒のタイムペナルティを受け14位でレースを終えています。

レースはタイトルを争うフェルスタッペンとハミルトン(メルセデス)が繰り広げる壮絶なバトルから目が離せない展開となりました。
1コーナーで同時に2台がワイドに出てしまう場面が見られましたが、その際にアドバンテージを築いたという理由で、フェルスタッペンはハミルトンにトップを譲らなければいけないというオーダーが課せられてしまいます。

ポジションを明け渡す際、メルセデスが追い越すことを許可されていたにも関わらず、背後からハミルトンに接触されます。
更に、フェルスタッペンはショートカットしたことを理由に5秒のタイムペナルティが課されました。

その後、再度ハミルトンが前に出ると、ミディアムタイヤで2番手を走行したフェルスタッペンは、そのままポジションを守り2位でフィニッシュ。
タイトルを争うハミルトン(メルセデス)と同ポイントで来週開催となる最終戦のアブダビに向かうことになりました。

ガスリーは接触などなくクリーンにレースを終え、終始良いペースを見せました。
終盤ではリカルド(マクラーレン)に迫る勢いをみせましたが、6位でフィニッシュし8ポイントを獲得。
これで同選手のレースキャリアでの通算獲得ポイントが100ポイントを超えました。

ドライバー、コンストラクター共にチャンピオンシップ争いはヤス・マリナ・サーキットでの最終戦まで持ち越されることになりました。
ドライバーチャンピオンシップは同一ポイントながら優勝回数に勝るフェルスタッペンが優位に立っている一方で、コンストラクターチャンピオンシップはRed Bull Racingがメルセデスに対して28ポイントのビハインドになっています。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「F1初開催のサウジアラビアGPは、2回の赤旗を含む波乱の展開になりました。
Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手は、その波乱の中でのピット戦略も功を奏して一時はトップを走行しましたが最終的に2位に終わりました。
チームメイトのペレス選手は、赤旗中断後のリスタート時の混乱の中での接触によりリタイアとなってしまいました。

Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は難しいレースを上手く走り切り6位入賞となり、いいパフォーマンスを見せてくれたと思います。
角田選手は接触によりポジションを落として14位という残念なレース結果にはなりましたが、初めてのサーキットでいいパフォーマンスを発揮できたポジティブな週末になりました。

ドライバーズチャンピオンシップについてはフェルスタッペン選手がハミルトン選手と同一ポイント、コンストラクターズチャンピオンシップは今日の結果からメルセデスに差を広げられてしまいました。
そしていよいよ、来週の最終戦で両チャンピオンシップが決まります。
HondaF1の最後の挑戦となる今シーズンの最終戦、第22戦アブダビGPに向けてチーム一丸となり全力を注いて臨みます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 2位)

「今日は多くのアクションがあり、さまざまなことが起こりました。
僕はポジションを戻すように言われたのでレーシングラインを外れてスローダウンしたところ、ルイス(ハミルトン)選手が真後ろにいました。
彼がなぜ抜いていかなかったのか理解できません。
5秒ペナルティーにも納得はできませんが、仕方ないことなので、前へと進んでいきます。
今日のレースでは完璧と言えるペースはなかったので、そこがアブダビに向けての課題です。
同点で最終戦に臨むわけですが、エキサイティングなシーズンの締めくくりになるはずです」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝 リタイヤ)

「チームにとって、ベストなレースウイークにはなりませんでした。
コンストラクターズチャンピオンシップにおいて非常に痛いポイントを失ったので、アブダビで逆転できるようにトライしていきます。
僕にとって最初の赤旗はとても不運でしたが、2度目のリスタートは上手くいきました。
ガスリー選手とシャルル(ルクレール)選手をパスしてターン3に入ったところ、全員にとってスペースがありませんでした。
シャルル選手と絡み、リアタイヤに彼のフロントタイヤが当たって、僕のレースは終わってしまいました。
全員にとってよくない瞬間でしたが、かなりの不運によるものです。
ポイント獲得が必要だったので、本当に残念です。
コース上でマシンに留まって、エンジンを再始動させようとしていましたが、やや往来の激しい場所だったので、リタイアせざるを得ませんでした。
今日はチームにとってとても重要なレースだったので、かなり痛いのですが、アブダビへ向けて望みは残っています。
まだ可能性はありますし、戦う余地も十分なので、シーズン最終戦にすべてを捧げます。
楽しみにしましょう」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝14位)

「今日はタフな一戦になりました。
レース序盤は苦戦することが多かったのですが、最後のリスタートを上手く利用していくつかポジションをあげることができました。
少しプッシュしすぎたせいで、残念ながらベッテル選手(アストンマーティン)と接触してしまいました。
その時点でのペースは悪くなかったので、無理せずに次のチャンスを待つべきだったと感じます。
これについては自分の判断ミスだったと思っているので、レース後に彼には謝りました。
ポイント獲得まで目前だったこともあり、とても悔しいレースになりました」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝 6位)

「今日はとても満足のいく結果を挙げることができました。
フェラーリの前、トップ6で終えることができ、多くのポイントを獲得することができて、とてもうれしいです。
初めてのサーキットということで難しいレースになると予想していましたが、この週末のパフォーマンスは素晴らしく、良い位置からスタートすることができました。
レース中は色々なことがあり、時間も長くなって、集中し続けることが大変な一戦でした。
また、1コーナーにかけて難しいコースなので、今日のレース中に3回あったスタートではとても緊張しました。
しかし、チャンスを逃すことなく、最後は良い結果に結びつけることができたと思います」

提供:本田技研工業(株)

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角田裕毅(アルファタウリ)にまたペナルティ・ポイント

FIA
サウジアラビアGPのレーススチュワード(審査委員)は、5日(日)に行われた決勝レース中、2コーナーで起きたベッテル(アストンマーティン)と角田裕毅(アルファタウリ)との接触事故について、角田の側に責任があるとしてペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。
なお角田にはレース中すでに5秒のタイム・ペナルティが別途通告されている。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、角田はこの2点を加え通算8点目となった。

ちなみに前回同じくペナルティを科せられたブラジルGPの時は、ベッテルのチームメイトであるストロールとの間のものだった。

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波乱のサウジGPはハミルトン(メルセデス)に軍配

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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12月05(日)20時30分(日本時間:翌2時30分)からジェッダ市街地特設コースを舞台に2021年F1第21戦サウジアラビアGPの決勝レースが全50周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は28度、路面温度32度、路面はドライコンディションとなっている。
なおレースに先駈け、先に亡くなったフランク・ウィリアムズ氏を偲び、当時のチャンピオンマシンである『FW07』のトリビュートランが行われた。
また各マシンには『Frank Williams』のロゴが掲出されている。

オープニングラップ、上位の順位は大きくは変わらず、8番手スタートの角田は他車(オコン?)との接触もあり12番手まで順位を落とす。
10周目、シューマッハ(ハース)がクラッシュしてイエローコーション、セーフティカーが入る。
メルセデスAMG勢はタイヤ交換に入ったがフェルスタッペンはムコースに留まり首位に立つ。
13周目、バリアの修復が必要とのことで突然レースは赤旗中断に。
まだタイヤ交換をしていなかったフェルスタッペンには思わぬ朗報に。
この時点の順位はフェルスタッペン、ハミルトン、ボタス、オコン、リカルド、ルクレール、ガスリー、ペレス、サインツ、ジョビナッツィというトップ10、角田は11番手となっている。

14周目からセッション再開、15周目にスタンディングスタートで再びレースバトルに。
セクター1で大きなクラッシュ、マシンストップに加えデブリ(破片)も散乱、再び赤旗中断に。
ストップとなったのは先のシューマッハに加え、マゼピン、ペレス、ラッセルの計4台。
現地時間21時40分にセッション再開。
停止時はフェルスタッペン、オコン、ハミルトンの順だが、フェルスタッペンは3番手に下げられた。
それでも再スタートでフェルスタッペンがトップに立つ。
23周目、角田がベッテルと接触してクラッシュ、イエローコーション、バーチャル・セーフティカーに。
角田はピットインしてフロントウィングを交換、しかしその後5秒のタイムペナルティが通告される。
29周目、デブリ(破片)回収のため繰り返しバーチャル・セーフティカーに。
34周目、レース再開。
37周目、フェルスタッペンとハミルトンが1コーナーで接触。
38周目、ポジションを戻すためか突然減速したフェルスタッペンにハミルトンが追突、フロントウィングを破損させるアクシデント、審議対象とされた。
レーススチュワードはフェルスタッペンに5秒のタイムペナルティを科した。
46周目、ベッテルがマシントラブルでガレージに戻りリタイヤに。

荒れた50周のレースを制したのはポールポジションからスタートしたハミルトン(メルセデス)で前戦カタールGPに続く3連勝今季8勝目、自身通算103勝目を記録した。
2位はペナルティもあり波乱の展開も届かなかったフェルスタッペン(レッドブル)。
3位には最終周にオコン(アルピーヌ)をかわして表彰台を手にしたボタス(メルセデス)が入った。
4位はそのオコン、5位リカルド(マクラーレン)、6位ガスリー(アルファタウリ)、7-8位にはルクレール&サインツのフェラーリ勢、9位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そして10位ノリス(マクラーレン)までがポイント獲得。

以下11位ストロール(アストンマーティン)、12位ラティフィ(ウィリアムズ)、13位アロンソ(アルピーヌ)、14位角田裕毅(アルファタウリ)、15位ライコネン(アルファロメオ)までが完走。
リタイヤはベッテル(アストンマーティン)、ペレス(レッドブル)、マゼピン(ハース)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてシューマッハ(ハース)の5台となった。

なおファステストラップ・ポイントも獲得したハミルトンが26点を加えて369.5ポイントとなり、フェルスタッペンとまったく同ポイントで並び、次週のアブダビGPを迎える結果となった。
F1次戦はいよいよその最終戦、ヤス・マリーナ・サーキットで行われるアブダビGP(12月12日決勝)でチャンピオンシップ争いに結着をつけることとなった。

サウジアラビアGP決勝レースの結果はこちら
サウジアラビアGPの画像はこちら

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2021/12/05

FP2でクラッシュのルクレール(フェラーリ)、「僕のミス」

Charles Leclerc
サウジアラビアGPフリー走行2回目セッション中、23コーナーの入口でクラッシュしたフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールだったが、翌日の公式予選では無事4番手のタイムを記録してみせた。

「フリー走行でクラッシュしてしまったのは僕の責任。
修復作業を強いられてしまったウチのスタッフには申し訳ない気持ちだよ。
もちろんこんな終わり方はイメージしていなかったからね。
ここはランオフエリアがないからとても難しいドライビングを要求されるけれど、高速で普通の市街地コースとは全然別の物、僕は好きだね。
そのコースでレースを2列目からスタートなんて、気持ちが昂ぶるよ」と、意気込みをみせた。

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ガスリー(アルファタウリ)に警告処分

FIA
サウジアラビアGPのレーススチュワード(審査委員)は、4日(土)行われた公式予選セッション中に起きたガスリー(アルファタウリ)とサインツ(フェラーリ)との間の接近事案について調査を行った結果、ペナルティは回避したものの、ガスリーに対して警告処分を通知したことを明らかにした。

それによればコース右側を走行していたガスリーを左からサインツがオーバーテイクした際に、あわや接触の危機が生じたというもの。
なお当時は両者共にアタックラップではなかったということだ。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(12/04)

Max Verstappen (C)Honda Racing
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第21戦サウジアラビアGPの予選はポールポジション獲得を狙ったマックス・フェルスタッペンは果敢な走りを見せ、最後のアタックの最終コーナーまでは2位に大きな差を開けてポールポジションを獲得するかに思われましたが、惜しくも壁との接触によりポールポジション獲得は果たせませんでした。
しかし、予選ではHondaパワーユニット勢4台すべてが力強いパフォーマンスを見せ、日曜日に行われる決勝に向けてトップ8からのグリッドポジションを確保しました。

予選Q1では、Red Bull Racing Honda、Scuderia AlphaTauri Hondaの両チームがセルジオ・ペレスをトップに4人のドライバーがトップ10入りを果たしました。

ミディアムタイヤでの走行となったQ2でも、引き続きHondaパワーユニット勢はすばらしいパフォーマンスを発揮。
ペレスの2番手に続いてフェルスタッペンが3番手をマークしました。
角田は5番手となりQ3へ進出を決めると、チームメイトのガスリーが6番手と続き、Honda勢全車がQ2を突破しました。
明日の決勝は4台ともにミディアムタイヤからのスタートとなります。

Q3予選終盤に3番手につけていたフェルスタッペンはトップ2を占めるメルセデス勢を上回り、ポールポジションに向けてアタックを開始。
セクター2まで0.2秒以上、上回る速さを見せましたが、最終コーナーの出口で奥まで行き過ぎてしまい、壁と接触。
最後のアタックラップを走り切ることができませんでした。
フェルスタッペンは決勝3番手からのスタートとなります。

ペレスはQ3を5番手で終え、ガスリーが同じく、3列目からスタートの6番手となりました。
角田はトラフィックの影響を受けたものの、8番手からのスタートとなり、Hondaパワーユニット勢全員がポイント獲得が見える位置からのスタートとなります。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「サウジアラビアGPの2日目が終了しました。
Honda PUを搭載するRed Bull Racing HondaとScuderia AlphaTauri Hondaの4台のマシンは、FP3と予選で非常に力強い走りを見せて、4台そろってQ3進出を果たしました。

Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手は、予選Q3最終アタックの最終コーナー出口で惜しくもウォールに接触してストップ。
そこまでは最速タイムを記録していたこともあり、ポールポジションを逃して3番手に終わったことは残念ですが、速さはありますので明日のレースに期待が持てます。
チームメートのペレス選手は、Q3でマシンのバランスに苦戦し、ラップをまとめきれず5番手にとどまりました。

また、Scuderia AlphaTauri Hondaの両ドライバーも健闘して、ガスリー選手が6番手、角田選手はQ3最後のアタックでトラフィックに引っかかりタイムを伸ばせず、そこまでのペースから見ると残念な8番手という結果になりました。

最終のスターティンググリッドは期待していたようなものにはなりませんでしたが、全車速さがありますので、レースでは十分にパフォーマンスを発揮して、よい結果に結び付けられればと思います。
初開催のコースですので、さまざまなことが起こり得ます。
想定される懸案などに対してわれわれが迅速に対応できるよう、十分に準備をして明日のレースに臨みます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 3位)

「最終コーナーまではとても調子よくまとめられていたアタックラップでした。
いつもと変わらずコーナーにアプローチしたつもりが、リアを失ってしまいました。
自分自身にとてもがっかりしています。
残念な結果になりましたが、今シーズンはまだ残り2レースある中でなにが起こるかわかりません。
予選ではとてもいいマシンを用意できたと感じていますし、ペースもよく、全てがかみ合ってきているように思うので明日のレースに希望を持っています。
明日はトップについていくことができれば、チャンスが生まれる筈ですので、いい戦いができるようがんばります」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 5位)

「Q1ではトップタイムをマークしましたが、Q3では僕が採ったタイヤのアプローチが適切でなかったと思っています。
突然アンダーステアが出て、Q2のタイムに及ばなかったので、少し残念です。
今回のタイヤは扱いが難しく、正しい温度域に入れないとバランスが大きく異なりますが、それが僕に起こってしまいました。
また、フィジカル面でも厳しいコースで、身体にもメンタルにも大きなストレスがかかるので、セッションごとに調子を上げていくのは大変です。
今日は僕らチームにとってはいい一日にはなりませんでしたが、明日戦える余地は十分にあります。
長いレースになる筈で、何が起こるか分かりません。
楽しみにしていますし、今日のペースはよかったので、スタートからポジションを上げて序盤で表彰台圏内まで行ければと思います。
明日のグリッドはクリーンなサイドなので、それがアドバンテージになれば、スタートが大きなチャンスですし、そこからトップまで混戦に持っていければと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選 8位)

「今日は複雑な気分です。
Q1とQ2のパフォーマンスは素晴らしかったと思いますし、とても満足していますが、Q3での最終アタックでトラフィックに遭い、タイムを失いました。
もっと上位のグリッドからスタートできた筈なので、今はフラストレーションを感じています。
ただ、今日は多くのポジティブな点がありました。
特に、ミディアムタイヤでQ2を突破できたことで、明日は周りのドライバーと同じタイヤでのスタートになります。
ここはドライブしていて本当に楽しいサーキットなので、レースが楽しみですし、ポイントもしっかりと獲得できればと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 6位)

「またも予選トップ6入りを果たし、素晴らしい一日になりました。
今回はマシンにあまり自信が持てず、セッション全般でバランスに苦しんでいたので、少し難しかったです。
予選セッションが進むごとに改善していかなければなりませんでしたが、すべてを上手くまとめられましたし、自分のラップにはとても満足しています。
セルジオ(ペレス)とはわずか0.002秒と、ほぼ差がなかったので、少しフラストレーションはありますが、それでも明日のスタートポジションはポイント獲得に向けて素晴らしい位置です」

提供:本田技研工業(株)

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サウジアラビアGP予選、フェルスタッペンは手中のPP逃がす

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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12月04日(土)20時(日本時間:翌02時)からジェッダ市街地特設コースを舞台に2021年F1第21戦サウジアラビアGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
天候は晴れ、Q3開始時の気温は28度、路面温度は29度まで低下、コースはドライコンディションとなっている。

最初のアタックでハミルトンがスライドしてコースオフ。
しかしその後は挽回してトップに立つ。
フェルスタッペンは最後のアックでパープルを重ねて0.4秒ほど上回っていたにも関わらず、最終セクターでウォールにヒット、ポールポジションを逃がした。

ポールはハミルトン(メルセデス)で前戦カタールGPに続く今季5回目、自身通算103回目の快挙となった。
2番手もチームメイトのボタス(メルセデス)で、0.111秒差で続いた。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)で、これは最初のアタックでのタイムになる。
以下4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手ガスリー(アルファタウリ)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手オコン(アルピーヌ)、そして10番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)というトップ10グリッドになった。
フェルスタッペンはしかし決勝レースに向けマシンの状況、特にギヤボックスの損傷具合が気掛かりだ。

サウジアラビアGP決勝レースは5日(日)20時30分(日本時間:翌2時30分)から全50周で行われる。

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予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)5番手で突破

引き続きサウジアラビアGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

サインツ(フェラーリ)が10コーナーでスピン、危うくクラッシュは免れた。
サインツはその後のアタックでも再び同様にスピン、肝を冷やした。
複数のアタックを終え、トップはハミルトン(メルセデス)で1'27.712。
これに1'27.945でペレス(レッドブル)が続いた。
さらにフェルスタッペン(レッドブル)、ボタス(メルセデス)、角田裕毅(アルファタウリ)、ガスリー(アルファタウリ)、ノリス(マクラーレン)、ルクレール(フェラーリ)、オコン(アルピーヌ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)までがQ3進出。

ここでの敗退はリカルド(マクラーレン)、ライコネン(アルファロメオ)、アロンソ(アルピーヌ)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてタイムを出せなかったサインツ(フェラーリ)の5台となった。

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予選Q1、ペレス(レッドブル)がトップタイム

12月04日(土)20時(日本時間:翌02時)からジェッダ市街地特設コースを舞台に2021年F1第21戦サウジアラビアGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は28度、路面温度は31度、コースはドライコンディションとなっている。

フリー走行3回目セッションでイエローコーション無視があったとの疑いでハミルトン(メルセデス)がスチュワードから事情聴取を受けたがお咎めなしとされた。
各車積極的にコースインしたものの、空いたタイミングを図ってセッション開始から渋滞状況。

Q1トップタイムはペレス(レッドブル)の1'28.021。
2番手ボタス(メルセデス)の1'28.057、次いでリカルド(マクラーレン)、サインツ(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ノリス(マクラーレン)、ガスリー(アルファタウリ)、ハミルトン(メルセデス)、角田裕毅(アルファタウリ)までがトップ10。
以下、オコン(アルピーヌ)、ライコネン(アルファロメオ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてアロンソ(アルピーヌ)までがQ2進出。

ここでの敗退はラティフィ(ウィリアムズ)、ベッテル(アストンマーティン)、ストロール(アストンマーティン)、シューマッハ(ハース)、そしてマゼピン(ハース)の5台となった。

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フリー3回目、角田裕毅(アルファタウリ)4番手

Max Verstappen (C)Honda Racing
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12月04日(土)17時(日本時間:23時)からジェッダ市街地特設コースを舞台に2021年F1第21戦サウジアラビアGPのフリー走行3回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は29度、路面温度36度、コースはドライコンディションとなっている。

セッション序盤はハードタイヤながらハミルトン(メルセデス)がトップタイム。
その後更新されるとメルセデスAMG勢もソフトタイヤに履き替えたが、結局ベストはハードタイヤでのものになった。
ベストタイムはフェルスタッペンの1'28.105。
次いでハミルトンの1'28.314。
3番手ペレス(レッドブル)、4番手角田裕毅(アルファタウリ)、5番手ガスリー(アルファタウリ)とホンダ・パワー勢が並ぶ。
以下、ボタス(メルセデス)、前日のクラッシュから癒えたルクレール(フェラーリ)、サインツ(フェラーリ)、オコン(アルピーヌ)、ノリス(マクラーレン)の順。

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2021/12/04

FIA、レッドブル・ホンダ33号車を特別車検

FIA
FIA(国際自動車連盟)の技術部門は、サウジアラビアGPフリー走行1回目セッションに先駈けレッドブル・ホンダの33号車(マックス・フェルスタッペン)に対して特別車検を行った結果、すべてレギュレーションに則り、違反か所はなかったことを確認、公表した。

検査対象車は前戦カタールGPの入賞者10人の中からランダムに抽出されたもの。
検査か所はリヤのインボード・サスペンションとこれに関連する各センサーやユニットの接続等だったとのことで検査されたすべてのコンポーネンツは2021年のテクニカル・レギュレーションに合致していたと報告されている。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(12/03)

Pierre Gasly (C)Honda Racing
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初のF1開催となるサウジアラビア・ジェッダで迎えたレースウイーク。
初日の金曜日はHonda勢にとって学びも多くありながら、幸先のいいスタートを切った一日となりました。

マックス・フェルスタッペンはFP1開始後の序盤にハードタイヤでトップタイムをマークし、そのままセッションのほとんどの時間トップをキープして走行し好調を見せました。
その後ソフトタイヤでの走行時にトラフィックが原因となり2番手でセッションを終えることになりましたが、トップとの差わずか0.05秒差と僅差の戦いとなりました。

続いてScuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーが4番手をマークし、同じくこのレースウイークでの力強さを見せました。
セルジオ・ペレスは11番手、角田裕毅は15番手となり、ドライバーたちが段々と路面状況がよくなる中で確実に走行を重ねました。

FPは日没前に行われ、続いてFP2は明日の予選シミュレーションとなる同時刻に行われました。
その中でガスリーは3番手をマーク、トップとの差わずか0.081秒と好位置につけました。

フェルスタッペンはトップとの差0.2秒で4番手、続いて角田はハードタイヤで8番手をマークするすばらしい結果を出します。
ペレスも9番手となり、Honda勢4台全車がトップ10入りを果たす、幸先のいい初日となりました。
FP2は途中、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の大きなクラッシュにより中断となり、セッション時間は予定よりも早く終了となってしまいましたが、選手にケガはなく無事に全セッションが終了となりました。

チームはこれから初めてのジェッダ・ストリート・サーキットでの走行から得たデータを解析し、明日の予選によりいいパフォーマンスを発揮すべく準備していきます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「初開催となるサウジアラビアGPの初日が終了しました。
初走行となったジェッダ・ストリート・サーキットで各ドライバーはコースの習熟を進め、われわれは事前のシミュレーションをもとに持ち込んだPUセッティングの最適化に取り組みました。
まずFP1が夕方に行われ、その後、実際レースが行われる時間帯にFP2が行われました。
FP2では、レース時に近い外気温度や路面温度の状態から、クーリングなどの設定を進めています。
終日トラブルなく、2チーム、4台ともに順調にセッションを消化し、PU、車体ともに多くのデータを得ることができました。
まだまだ初日の走行が終了しただけですが、ポジション的にもいい結果となっています。
今夜はここから得られたデータの分析を行い、明日の予選、そして本番レースに向けてパフォーマンスアップを最大限発揮するための検討を行います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2- 4番手)

「このサーキットは高速コーナーが多く、走っていてとても楽しいサーキットです。
ただ、FP2でタイヤを機能させるのに苦戦したので、その原因を探っていく必要があります。
また、FP1とFP2の間に何箇所か変更したのですが、うまく作用しなかったので、明日の予選までにはいいバランスを見つけたいと思います。
その他にももちろん改善すべきことがあるので、よりいいマシンのペースが引き出せるように今夜チームとともに準備に努めます。
明日の予選は何が起こるか分かりませんし、トラフィックによって難しい状況も考えられますが、全力を尽くしプッシュして臨みます」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(11- 9番手)

「高速のすばらしいサーキットで、今日はとても楽しんで走ることができました。
FP2で皆がソフトタイヤで走行をしていた時に起こったように、明日の予選はトラフィックをどう回避していくかが課題になるでしょう。
このサーキットは少しでもミスをすると大きく影響してしまうチャレンジングなコースなので、決勝はおもしろい一戦となりそうです。
予選は正しい位置取りが重要になるでしょう。
ロングランの走行が十分に行えず本来のパフォーマンスが見えずに終わってしまったので、ソフトタイヤでのタイムは実際の全体での位置とは異なると思います。
まだマシンには引き出せる力があると思うので、明日の予選はいいバランスとペースを見つけて望めるよう改善を尽くします。
一周をパーフェクトにまとめるのは難しいとは思いますが、決勝は長時間のレースになるので何が起こるか分かりません。
チーム一丸となり上位を目指し、最後まで戦います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(15- 8番手)

「走っていてとても楽しいサーキットで、特にセクター1が印象的でした。
今まで走ったことのないコーナーでできたサーキットで、とても特別な経験になりました。
今日のペースの手応えはとてもよかったと思います。
ハードタイヤでいい手応えはすでに感じられたので、他のコンパウンドのタイヤにもマシンを合わせこんでいけるように調整しなくてはなりません。
総合的には力強さを見せることができたかと思います。
ロングランを十分走行できていませんが、今日はポジティブなパフォーマンスを見せることができました」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(4- 3番手)

「このサーキットのコーナーはどこも驚くほどすばらしく、走っているとアドレナリンが出る、走行していてとても楽しいサーキットです。
今日はチームにとってポジティブな日となり、マシンのペースに関しても今のところ満足しています。
土曜日はいつもチームが一番力強さを発揮できる日なので、明日のパフォーマンスには自信がありますし、自分自身もより改善できると思っています。
ロングランにはそれほど手応えがないので、日曜日の決勝に向けて準備することはまだありそうです」

提供:本田技研工業(株)

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フリー2回目、ルクレール(フェラーリ)がクラッシュ

Jeddah Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12月03日(金)20時00分(日本時間:翌02時00分)からジェッダ市街地特設コースを舞台に2021年F1第21戦サウジアラビアGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は引き続き晴れ、セッション開始時の気温は28度、路面温度30度まで低下、コースはドライコンディションとなっている。

各チーム、前半はいろいろとトライ、後半はロングランを主体としたが、夜になって路面温度が下がったせいなのかなかなかタイムは伸びず。
そして終了まで5分となったところで23コーナーの入口でコントロールを乱したルクレール(フェラーリ)がリヤからバリアにクラッシュして赤旗中断、そのままセッション終了となる形で終えた。

トップタイムはハミルトン(メルセデス)の1'29.018。
2番手もボタス(メルセデス)が1'29.079でつけた。
3番手ガスリー(アルファタウリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手アロンソ(アルピーヌ)、6番手オコン(アルピーヌ)、7番手サインツ(フェラーリ)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手ペレス(レッドブル)、10番手がクラッシュしたルクレール(フェラーリ)となった。
明日は注目の公式予選が行われる予定となっている。

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サウジGPフリー1回目、ハミルトン(メルセデス)最速

Jeddah Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12月03日(金)16時30分(日本時間:22時30分)からジェッダ市街地特設コースを舞台に2021年F1第21戦サウジアラビアGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は28度、路面温度36度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

懸念された工事はグランプリウィークぎりぎりまで遅れたが、なんとか無事開幕を迎えた。
初開催となるF1アウジアラビアGPの舞台は紅海沿岸ジェッダの海岸沿いに新たに建設されたジェッダ市街地特設コースは全長6.175kmあり、F1ではスパ・フランコルシャンに次いで2番目に長く、ストリートサーキットとしては最長になる。

フリー走行1回目セッションは特にトラブルやアクシデントもなく終了。
トップタイムはハミルトン(メルセデス)で1'29.786をマーク。
2番手にはフェルスタッペンがつけ、ここでも両者が鎬を削った。
以下、ボタス(メルセデス)、ガスリー(アルファタウリ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、サインツ(フェラーリ)、ルクレール(フェラーリ)、リカルド(マクラーレン)、アロンソ(アルピーヌ)、ベッテル(アストンマーティン)と続いた。
ペレス(レッドブル)は11番手、角田裕毅(アルファタウリ)は15番手だった。
このあと20時(日本時間:翌02時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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2021/12/03

サウジGPのセーフティカー、サウジアラビア国旗カラーに

Safetycar (C)Aston Martin F1
今シーズンからメルセデスAMGチームと交替でセーフティカー&メディカルカーなどを提供しているアストンマーティンF1が、今週初開催となるサウジアラビアGPで特別カラーリングを施した車両を投入することがわかった。

元々コーポレイテッドカラーであるブリティッシュ・グリーンをまとっているアストンマーティンのセーフティカーだが、今回はサウジアラビアの国旗に使われているグリーンをベースに白い文字をあしらったものになるとのこと。
当然のことながら、この特別カラーリングは今回限りのものになる。

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ウィリアムズ・レーシング、サウジアラビアGPでは追悼カラーで

Williams Factory (C)Williams F1
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チームの創始者である故フランク・ウィリアムズ氏を失ったウィリアムズ・レーシングでは、今週行われる今季第21戦のサウジアラビアGPに、同氏を追悼する特別カラーリングの『FW43B』で参戦することを明らかにした。

リリースでは「われわれはチームの創始者である故フランク・ウィリアムズ卿の偉大な人生に対し、心からの敬意を表し、サウジアラビアGPを戦いたい」とした。
同グランプリは故人が亡くなってから同チームとして初めて迎えるグランプリとなる。

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ジョビナッツィ、フォーミュラEマシン初体験に戸惑い

Antonio Giovinazzi (C)Ferrari S.p.A
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今季限りでアルファロメオ・レーシングのシートを失うことになったアントニオ・ジョビナッツィには来季フォーミュラEシリーズへの転向が噂されているが、このほどその初テストを行ったことがわかった。

テストの機会を与えたのはドラゴン・ペンスキー・チームで、スペインのバレンシア・サーキットを舞台に行われたとのこと。
フォーミュラE初体験となったジョビナッツィは、「僕はこれまでF1以外にもGTカーやスポーツカーなど多くのカテゴリーのマシンを走らせてきたけれど、このフォーミュラEというのはそれらとはまったく異なる乗り物だね、
パワー以外にもダウンフォース、そして何よりブレーキングが他とは全然違う。
操作に慣れるまではタイヘンだよ」と初感想。

さらにジョビナッツィは、「実際にレースに参加するまでにはもっとシミュレーターでの学習や、実車テストを重ねないといけないよ」と、率直な戸惑いをみせた。

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2021/12/02

サウジGPのスチュワードにビタントニオ・リウッツィ氏

Vitantonio Liuzzi (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われるF1第21戦サウジアラビアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーのビタントニオ・リウッツィ氏(40歳:イタリア)を指名した。
同氏がスチュワードを務めるのは今年のイタリアGP以来で今季4度目、通算6度目ということになる。

世界カート選手権を制したリウッツィ氏はその後ジュニア・フォーミュラを経て2005年にレッドブル・レーシングからF1デビュー。
トロ・ロッソやフォース・インディア、HRTと渡り最高位6位、2011年にF1から引退、FIAのフォーミュラEでスチュワードなどを務めた。
さらにスーパーGTに参戦するなど日本にも関係が深いドライバーだった。

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「サウジGPコースは高速でリスキー」と、デイモン・ヒル氏

Damon Hill (C)Williams F1
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1996年の世界チャンピオンで現在はF1解説者を務めるデイモン・ヒル氏(61歳:イギリス)が、今週行われるサウジアラビアGPのコースについて「高速なのにランオフエリアが狭く、ドライバーにとってはリスキー」と、指摘している。

「見たところ、ジェッダの特設コースはかなり高速だ。
ところが市街地特設コースだけにランオフエリアが少なく、インディカーで使われているようなバリアが設置されるものの逃げ道がない。
ドライバーにとってはチャレンジングだがリスクは大きい。
誰にとっても難しいレースになるだろうね」

その上で「こうした高速コースはメルセデスAMGのマシンが有利なではないか」と、大詰めになったチャンピオンシップの行方についても言及した。

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サウジアラビアGPの週末、3日間とも雨の心配なし

Jeddah Ciucuit (C)Jeddah Ciucuit

今週、ジェッダ市街地特設コースで行われる2021年第21戦サウジアラビアGPの開催地であるリヤド地方の天候について、地元気象台はフリー走行が行われる金曜日、公式予選の土曜日、そして決勝レースが行われる日曜日の3日間共に晴れの予報で雨の心配はないと報じている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
12月 3日(金) フリー走行 晴れ 8- 23度 0%
12月 4日(土) 公式予選 晴れ 9- 23度 0%
12月 5日(日) 決勝レース 晴れ 12- 27度 0%

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2021/12/01

シリル・アビテブール氏(元ルノー)、リカルドとの約束果たす

Cyril Abiteboul (C)Renault Sport F1
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現マクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドが、ルノー時代に当時のシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターと交わした約束が、このほど果たされることがわかった。

これは、リカルドが表彰台をゲットした場合、当時の上司であるアビテブール氏がタトゥを入れるというもの。
リカルドはアイフェルGPでみごと3位に入って賭に勝ってみせた。
アビテブール氏は昨季限りでルノーを退社しているが、遅ればせながらタトゥを入れていることを今回リカルドが自身のSNSで明らかにしたとのことだ。

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周冠宇のF1昇格で中国からスポンサー拡大か

Frederic Vasseur (C)Alfaromeo Racing
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来シーズン、アルファロメオ・レーシングはF1史上初となる中国人ドライバーである周冠宇(チョウ・グアンユー:22歳)の起用を発表しているが、これに伴い母国からのスポンサーが拡大する見通しだ。

これについて同チームのフレデリック・バッサー代表は、次のように語っている。
「中国の企業から問い合わせが複数あるのは事実だ。
なんといっても世界第2位の大国だからね、電話がすごいよ。
これはわれわれのような小さなチームにとっては大変なことなんだ。
でもだからといって周冠宇がペイ・ドライバーなんていうのは間違っている。
彼は現在F2シリーズでランキング2位なんだからね、実力は間違いないところだろう」

具体的なスポンサーはまだ明かせないとしながらも、同代表は笑顔を隠せないでいる。

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アルファロメオの来季ドライバー起用で波乱

Antonio Giovinazzi (C)Sauber Motorsport
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有力なプライベートチームの一つだったザウバーはチーム創設者であるペーター・ザウバー氏からスイスの『ロングボウ・ファイナンス』という企業に変更され、F1もアルファロメオ・ブランドでの参戦になっているが、2022年のレースシートを巡り騒動があったようだ。

それによればザウバーの会長であるパスカル・ピッチ氏はこのところ進境著しいアントニオ・ジョビナッツィの残留を主張、しかし現場を預かるアルファロメオF1のチームのフレデリック・バッサー代表は周冠宇(中国)の獲得を主導してドライバー決定に遅れが出ていたもの。
騒動の結果、ピッチ氏はザウバーの会長ポジションから離脱したことが発表された。

これにより来季の同チームはメルセデスAMGチームから移籍のバルテリ・ボタスと新人・周冠宇というドライバー・ラインナップになる。

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