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2021/11/22

ハミルトン、厳しいサーキットでのレースを2ストップ戦略で制す (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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2021 カタールグランプリ 決勝
2021年11月21日、ロサイル

キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが、初開催となるカタールグランプリで優勝しました。ポールポジションからC2コンパウンドのP Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしたハミルトンは、C1コンパウンドのP Zeroホワイト・ハードタイヤへ交換し、その後再度ミディアムタイヤへと繋ぎました。 この戦略は、最速戦略として予測されていたものでした。
• レッドブルのマックス・フェルスタッペンが2位でフィニッシュしました。ハミルトンと同様の戦略を採っていたフェルスタッペンは、バーチャルセーフティーカーが導入された終盤にC3コンパウンドのP Zeroレッド・ソフトタイヤへ交換し、ファステストラップポイントを獲得しました。
• 30秒以上差がついた3位には、アルピーヌのフェルナンド・アロンソが入りました。3番グリッドからソフトタイヤでスタートしたアロンソは、ハードへ交換する1ストップ戦略で表彰台を獲得しました。トップ3ドライバーが、それぞれ異なる戦略を実行しました。
• スタート時の装着タイヤはミディアムとソフトが入り混じり、タイヤ戦略は1ストップから3ストップまでが展開されました。スタート時の気温27℃、路面温度30℃前後のコンディションは、レースを通して継続しました。
• 4名のドライバー(バルテリ・ボッタス、ジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、ニコラス・ラティフィ)が、左フロントタイヤのパンクに見舞われました。この問題は、激しい摩耗に加え、非常にアグレッシブなロサイルサーキットの縁石へ高速で接触したことによって発生した可能性があります。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1: 多くのドライバーが第2スティントで使用しました。デグラデーションは低く、予測通りの性能を発揮し、1ストッパーの戦略に貢献しました。
• ミディアム C2: ハミルトンとフェルスタッペンを含むトップ10グリッド中の4名がミディアムでスタートしました。ミディアムでのスタートはベストな戦略を可能にしました。一方、1ストッパーにとっては、予測よりも長いスティントの走行を必要としました。
• ソフト C3: 予測通り、ロサイルの厳しいコンディションにおいて、高いデグラデーションと摩耗が見られました。しかしながら、タイヤ選択が自由な11番グリッド以降のドライバー中の半数が、序盤でのアドバンテージを狙ってソフトでスタートしました。特に、共にトップ5に入賞したアルピーヌの両ドライバーは、ソフトタイヤをマネージして長いオープニングスティントを走行しました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「高負荷のコーナーが存在するロサイルサーキットは、初開催で未知の要素も多いことから、各チームは、レースと同条件のフリー走行を一度経験したのみで、理想的な情報が不足する状態でレースに臨みました。しかし、1ストッパーは摩耗に関してぎりぎりの戦略であり、高いレベルのマネジメントを要することがレース中に明確になりました。終盤、数名のドライバーがタイヤの問題に遭遇しました。この問題は、長いスティントに伴う高い摩耗と、アグレッシブな縁石への高速での接触によって発生した可能性がありますが、詳細はミラノの研究所で分析を行い
ます。ハミルトンとフェルスタッペンは、選択した戦略で限界までプッシュし、1ストップ戦略で3位を獲得したアロンソに30秒以上の差をつけてフィニッシュしました」

ピレリジャパンプレスリリース

 

20211122

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