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2021/11/21

ホンダ系チーム、公式予選コメント(11/20)

Max Verstappen (C)Honda Racing
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カタールGPの予選がロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペンがフロントローの2番手に。
ピエール・ガスリーが2列目4番手となりました。

Q1では、フェルスタッペンの2番手を筆頭に、セルジオ・ペレスが5番手、角田裕毅が7番手、ガスリーが8番手と、Hondaパワーユニット勢全車がトップ8入り、4台そろって難なく突破を決めます。

しかし、Q2では、上位進出が予想されたドライバーが立て続けに敗退。
ペレスもその一人となってしまい、通過ラインまでわずか0.1秒差の11番手でQ3進出を逃しました。
ただ、明日の決勝ではスタートタイヤを自由に選択できるため、レースでの巻き返しを期します。

ガスリーは素晴らしいアタックを見せ、全体2番手でQ2を突破。
フェルスタッペンが4番手で続き、角田も7番手に入り、直近の5戦で4度目となるQ3進出を果たしました。
このQ2では、フェルスタッペンがミディアム、Scuderia AlphaTauri Hondaの両ドライバーがソフトタイヤでタイムをマークし、それぞれ明日のスタートタイヤとなります。

Q3では、最後のアタックで波乱が起きます。
ガスリーがターン15の出口で膨らんで外側の縁石に乗った際にフロントウイングを破損。
マシンの下に潜り込んだウイングが右フロントタイヤを傷つけてパンクを喫し、メインストレートに入ったところでストップします。
ガスリーは、幸いにも1回目のアタックで4番手タイムをマークしていたため、2列目グリッドを確保。

フェルスタッペンもこの影響を受けることなく、2台のメルセデス勢に割って入る2番手となり、明日のレースをフロントローからスタート。
角田はガスリーから約0.2秒差でしたが、中団勢は僅差にひしめき、8番手で予選を終えました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のカタールGP予選は、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手がフロントロー2番手を獲得しましたが、一方でペレス選手はQ2敗退、11番手と厳しい結果になりました。
Scuderia AlphaTauri Hondaの2台は昨日から非常に好調で、予選ではガスリー選手が4番手、角田選手が8番手と、初めてのサーキットでチームとともによいパフォーマンスを見せています。
ドライバーズチャンピオンシップを争うフェルスタッペン選手はもちろんですが、2チームともにコンストラクターズチャンピオンシップでもライバルと僅差の戦いが続いています。
また、プラクティスの状況から、このサーキットはタイヤに厳しいことが見えてきています。
レース中の乗り方の変化などにも迅速に対応して、4人のドライバー、2チームにとって大切なレースで、PUのパフォーマンスを最大限に発揮できるよう、さらに準備を進めます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 2位)

「ここまで少し浮き沈みのあるレースウイークになっていて、予選の内容には満足していますが、速さが十分ではありませんでした。
自分ではかなりいいラップだと思っていたので、タイム差を聞いたときは少しショックを受けましたし、彼らと戦うのはとても難しいと感じています。
そんな中で2番手というのはよかったですが、ルイス(ハミルトン/メルセデス)との差は大きいです。
明日、奇跡を期待することはしませんが、初めてのコースで何が起きるか分からないので、決してあきらめません。
ここはかなりの高速コースなのでついていくのは難しくなる筈ですし、タイヤ選択の影響もあります。
いつものように、できる限りのベストを尽くします」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選11位)

「僕にとってはおかしな予選となりました。
FP3までは上位にいましたし、施してきた変更にも自信を持っていました。
予選でも力強い結果を残すために必要なことは揃っていたのですが、重要なところでまとめきることができませんでした。
日没後のコンディションでタイヤを準備するアプローチを変えたのですが、思うようなラップが走れませんでした。
多くのトラフィックに遭遇し、Q2ではその代償を払う形で上手くラップをまとめられなかったです。僕らはチームなので、全員で戦っています。その中で結果が出せなかったことは残念ですが、明日に目を向けていきます。
今日は問題に遭遇しなければマシンのペースはよかったですし、レースウイークを通じて上向いているので、明日戦いを挑んで上位進出ができない理由はありません。
今日は残念な一日になりましたが、重要なのは日曜です。
挽回してダメージを最小限に抑えられればと思います。
このコースでオーバーテイクができるようにトライしていきますし、レースの日には強さを取り戻し、集団の中を追い上げて多くのポイントをつかみたいです」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選 8位)

「今日はいい予選になったと思いますし、8番グリッドという結果はうれしいです。
Q1でソフトタイヤを1セット多く使わざるを得ず、Q3で使う新品が少なくなったことは不運でしたが、今日の内容にはとても満足しています。
レースではオーバーテイクが難しいと考えているので、スタートかカギになりますが、ここでは全員にとって初めてのレースとなり、条件が同じというのはポジティブに感じています。
今夜は可能な限りの準備をして、明日どうなるか見ていきます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 4位)

「今日の予選結果はとてもうれしいです。
最高の内容になりましたし、またもメルセデス勢とマックス(フェルスタッペン)の直後につけられたことも素晴らしいです。
最後のアタックではさらに速く走れていて、0.15秒くらい更新できていましたが、ターン15で縁石をまたいだことでフロントウイングを失い、それによって右フロントタイヤもパンクしてしまいました。
ただ、力強い結果で予選を終えられ、明日に向けていいポジションが確保できました。
アルピーヌの2台も僅差にいるので、レースでは激しいバトルになると思います」

提供:本田技研工業(株)

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