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2021/10/25

フェルスタッペン、ハミルトンとの見応えある闘いを 2 ストップ戦略で制す (ピレリ)

 (C)Pirelli Motorsports
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2021 アメリカグランプリ 決勝
2021年10月24日、オースティン

キーポイント

• ポールポジションからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、2ストップ戦略で緊迫した戦術的レースを制しました。フェルスタッペンは、オープニングラップでメルセデスのルイス・ハミルトンにトップを奪われた後、11周目に P Zeroイエロー・ミディアムから P Zeroホワイト・ハードへ交換し、3周後にピットストップを行なったハミルトンに対する「アンダーカット」に成功してトップの座を奪還しました。
• フェルスタッペンは、2回目のピットストップもハミルトンより先に行いました。フェルスタッペンより 8周遅くピットストップを行なったハミルトンは、フレッシュなハードタイヤでフェルスタッペンを猛追し、フィニッシュ時には1秒以内に詰め寄っていました。
• フェルスタッペンとハミルトンが、ともにミディアム – ハード – ハードと繋ぐ戦略を採った一方、3位を獲得したレッドブルのセルジオ・ペレスは、新品のハードタイヤを1セットのみ保有していたことから、ミディアム – ミディアム – ハードの2ストップ戦略を実行しました。
• バンプの存在、粗い路面、高速の第1セクターなどを特徴とするタイヤに厳しいCOTAのトラックでは、摩耗とデグラデーションが極めて高いレベルであることが金曜日のフリー走行で確認されていました。
• 午前中に雨がぱらついたものの、レース中は温暖なドライコンディションが継続しました。ただ、強い風が吹いていました。レース中の気温は31℃、路面温度は39℃前後でした。
• フェラーリのカルロス・サインツとアルファタウリの角田裕毅以外の全ドライバーは、P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしました。サインツと角田は、予選Q2でベストタイムを記録した P Zeroレッド・ソフトでスタートしました。
• 予測通り、2ストップが主流のレースとなりました。2名のドライバーのみが3ストッパーでした。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2 : レースでのメインタイヤとなりました。大半のドライバーが、ハードで 2スティントを走行し、厳しいコンディションの下で比較的デグラデーションの小さいハードをマネージしました。フェルスタッペンは、ハードで27周のファイナルスティントを走行しました。ハミルトンは、ハードでファステストラップポイントを獲得しました。
• ミディアム C3 : 大半のドライバーがスタート時に装着しました。アストンマーティンのランス・ストロールは、ミディアムでは最長となる18周のオープニングスティントを走行しました。チームメイトのセバスチャン・ベッテルは、ミディアムでは最長の21周の第2スティントを走行しました。予測通り、今日のコンディション下、ミディアムは、より多くのマネジメントを必要としました。
• ソフト C4 : フェラーリのカルロス・サインツは、ソフトで11周のオープニングスティントを走行しました。ソフトでスタートしたサインツと角田は、短いオープニングスティントとハードによる長い2つのスティントを走行して、ともにポイントを獲得しました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「気温が高く路面が粗いサーキットにおいて、予測通りタイヤの摩耗率が高くなったことで、ほぼ全ドライバーがミディアムでスタートし、メインタイヤとしてハードを使用する戦略が主流となりました。この戦略は、厳しい要求に見事に対応していました。また、いくつか見られたロングスティントが、チャンピオンシップ争いの主役たちによるスリリングなフィナーレを演出しました。マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンは、レース前のタイヤアロケーションは同じでしたが、レースでのタイヤの使い方は異なりました。ハミルトンが終盤によりフレッシュなタイヤを最大限に活用した一方、フェルスタッペンは「アンダーカット」によって得たトラックポジションのアドバンテージを活かしました。その結果、完璧なタイヤマネジメントを行なった2人のドライバーによるスリリングなフィナーレへと導く見応えある戦略的な戦いとなりました」


20211025

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