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2021年7月

2021/07/31

ハンガリーGP予選、ハミルトンPP! メルセデスAMG勢が席巻

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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7月31日(土)15時(日本時間:22時)からハンガロリンクを舞台に2021年F1第11戦ハンガリーGPの公式予選が行われた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q3ラスト、10台による熾烈なタイム争いの結果、ハンガリーGPのポールポジションを獲得したのは最初のアタックでベストを決めたハミルトン(メルセデス)。
1'15.419のタイムで今季3回目、自身通算101回目となる栄誉を手にした。
2番手ボタス(メルセデス)で1'15.734、3番手フェルスタッペン(レッドブル)でこちらは1'15.840だった。
以下、4番手最後のアタックに間に合わなかったペレス(レッドブル)、5番手ガスリー(アルファタウリ)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手オコン(アルピーヌ)、9番手アロンソ(アルピーヌ)、10番手ベッテル(アストンマーティン)の順。
なおQ2でのフェルスタッペンのタイヤがソフトなのに対し、メルセデスAMGチームの二人はミディアムで乗り切っていて、これが明日の決勝レースに影響を及ぼすかも知れない。
ハンガリーGP決勝レースは1日(日)15時(日本時間:22時)から全70周で行われる。

ハンガリーGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、サインツ(フェラーリ)がクラッシュ

引き続きハンガリーGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行ではハミルトン、フェルスタッペン、アロンソ、ベッテル、ガスリー、ボタス、ペレスの順。
さらにルクレール(フェラーリ)が2番手タイムを記録した直後、チームメイトのサインツが最終コーナーでクラッシュしセッションは赤旗中断に。

セッション再開、最後のアタックを終え、トップはフェルスタッペン(レッドブル)。
2番手ノリス(マクラーレン)、3番手ガスリー(アルファタウリ)、4゛んてペレス(レッドブル)、5番手アロンソ(アルピーヌ)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手ボタス(メルセデス)、9番手オコン(アルピーヌ)、10番手ベッテル(アストンマーティン)までがQ3進出。

ここでの敗退はリカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、ライコネン(アルファロメオ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてノータイムのサインツ(フェラーリ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)精彩なく脱落

7月31日(土)15時(日本時間:22時)からハンガロリンクを舞台に2021年F1第11戦ハンガリーGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は29度、路面温度は58度、コースはドライコンディションとなっている。
なお直前のフリー走行でクラッシュしたシューマッハ(ハース)のマシンはまだガレージでスクリーンで隠しながら作業中だ。

ここのトップはフェルスタッペン(レッドブル)、2番手ハミルトン(メルセデス)、3番手ボタス(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ガスリー(アルファタウリ)、6番手ストロール(アストンマーティン)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手ルクレール(フェラーリ)、9番手ベッテル(アストンマーティン)、10番手アロンソ(アルピーヌ)、11番手ペレス(レッドブル)、12番手オコン(アルピーヌ)、13番手ライコネン(アルファロメオ)、14番手リカルド(マクラーレン)、15番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)までがQ2進出。

ここでの敗退は角田裕毅(アルファタウリ)、ラッセル(ウィリアムズ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、マゼピン(ハース)、そして走れずにノータイムだったシューマッハ(ハース)の5台となった。

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フリー3回目、今度はシューマッハ(ハース)クラッシュで赤旗

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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7月31日(土)12時(日本時間:19時)からハンガロリンクを舞台に2021年F1第11戦ハンガリーGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は予報に反し晴れ、セッション開始時の気温は26度、路面温度50度、コースはドライコンディションとなっている。

43分過ぎ、11コーナーでシューマッハ(ハース)がスピン、コースアウトしてクラッシュ。
セッションは赤旗中断に、ドライバーは自力でマシンを降り、メディカルカーにより運ばれた。
マシンは左フロント部分を大破していて、2時間後に行われる予選が心配される。
約9分後にセッション再開、残り時間が少ないため、各車一斉にコースインとなった。
ジョビナッツィ(アルファロメオ)がガレージから出る際にストロール(アストンマーティン)と接触、この件は審議対象とされた。

トップタイムはハミルトン(メルセデス)で1'16.826、2番手フェルスタッペン(レッドブル)の1'16.914、以下番手ボタス(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ルクレール(フェラーリ)、7番手ペレス(レッドブル)、8番手リカルド(マクラーレン)、9番手アロンソ(アルピーヌ)、10番手ストロール(アストンマーティン)だった。
ガスリー(アルファタウリ)は11番手、ベッテル(アストンマーティン)13番手、角田裕毅(アルファタウリ)14番手だった。
この後15時(日本時間:22時)から公式予選が行われる。

ハンガリーGPフリー走行3回目の結果はこちら
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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(7/30)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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第11戦ハンガリーGPがハンガロリンクで開幕し、初日のフリー走行では、Red Bull Racing Honda、Scuderia AlphaTauri Hondaともに好調なペースを見せました。

気温の高い中でのFP1となりましたが、マックス・フェルスタッペンがトップタイムをマーク。
2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)とは0.061秒差でした。
Scuderia AlphaTauriもピエール・ガスリーが5番手につけ、幸先のよいスタートになりました。

セルジオ・ペレスが8番手、角田裕毅は12番手となりました。
角田は、このセッションで2回のスピンを喫し、1度目はターン9でリアが流れてコースアウトしたものの、接触は免れました。
2度目はよりスピードの高いターン4で同様のスピン。
マシン後部がバリアに接触してストップしたため、セッションは赤旗中断となりました。
角田にケガなどはなかったものの、マシンは修復に時間を要し、FP2での走行時間が大幅に少なくなりました。

FP2では、フェルスタッペンがマシンのハンドリングに苦しむ場面も見られましたが、3番手で終了。
ペレスが5番手、ガスリーが6番手につけました。
角田はセッションが残り2分となる頃にようやくコースインし、1回のみアタックできました。このタイムで17番手となっています。

シルバーストーンではスプリント予選開催によりスケジュールが大幅に変わりましたが、今週末は通常通りのフォーマットでの開催となっており、明日土曜日の午前中にFP3が行われます。
ここで、車体、パワーユニットともに最後の調整を行い、予選に向かいます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日は気温が30℃を超え、真夏の陽射しによって路面温度が60℃を超す中で、ハンガリーGP初日の走行が行われました。
FP1ではScuderia AlphaTauri Hondaの角田選手がスピンしてマシンを損傷、その修復でFP2の大半を失った点は残念でしたが、Red Bull Racing Hondaを含め、その他は順調な一日でした。

先日のイギリスGPで大きなクラッシュを喫したフェルスタッペン選手は、本人がフィジカル面で問題なくドライブできたこと、またPUもクラッシュの影響がなく機能していることを確認できたのはポジティブな結果でした。

本日の状況はまだまだですので、明日に向けて多くの作業が必要です。
パフォーマンスが拮抗していることに加えて、全長の短いこのサーキットでの予選は非常にタイトな争いになると思います。
今日得たデータを分析して、チームとともに明日の予選に向けて最適化を図っていきます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1-3番手)

「今日は全体的に簡単な一日ではありませんでした。
FP1とFP2のそれぞれで、いくつかの調整や確認を行い、何が機能し、どの部分が機能していないのかといったことを見ていきました。
今夜は多くのことを分析しなければいけませんが、すごく大きな課題があるというわけではないので、そこまで心配していません。
今日は路面温度が非常に高かったのですが、この後は雨の予報もあるので、面白いことになるのではと思っていますし、楽しみにしています」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(8-5番手)

「今日はロングランでもショートランでもマシンの感触がよかったです。
両セッションともにトラフィックに引っかかったので、タイムはまだ上げられると思いますし、明日の予選ではもっと向上できる筈です。
週末を通じて天候が変化する予報が出ているので、予測できない部分はありますが、それで有利になるかもしれないので、何が起きるか様子を見ていかなくてはなりません。
ここまでいい形で進んでいますし、明日の予選前に向上を果たすためにどうすればいいかも明確になっているので、ここから先も期待が持てると思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(12-17番手)

「今日は本当にがっかりしています。
FP1でミスをして走行時間を失くしてしまいました。
マシンのリアがとてもナーバスな感じで、特に高速コーナーでその傾向があり、ピエール選手と比較して僕が大きくタイムをロスしている部分でした。
これを改善しようとトライしていましたが、マシンのコントロールを失ってウォールにヒットしてしまいました。
不運にもギアボックスにダメージがあり、午後に走行するためにはチームに大きな労力を強いてしまいました。
メカニックたちが素晴らしい仕事ぶりでセッション終了前に修復を完了してくれて、FP2では1ラップのアタックをすることができました。
僕にとってもエンジニアにもこのデータが役に立つので、今夜しっかりと確認していきます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(5-6番手)

「 今日はとても満足のいく一日になりました。
シルバーストーンではやや苦戦しただけに尚更ですし、パフォーマンスを取り戻せたのはいいことです。
マシンは今日のような暑いコンディションでも感触がよかったです。
今週末はアルピーヌのマシンがとても速そうに見えるので、彼らを予選で上回るためにも、今夜はハードワークをしなければなりません。
今夜から明日の午前にかけて雨が降る可能性があるので、明日は異なる路面コンディションになるかもしれません。
マシンのペースはよさそうなので、明日は自信を持って臨むことができます」

提供:本田技研工業(株)

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ハミルトン(メルセデス)、「レッドブルのほうが速い」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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ハンガリーGPのフリー走行初日を終え、ライバルを抑えて1-2タイムを記録したメルセデスAMGチームだが、ルイス・ハミルトンはそれでも「レッドブルのほうが速い」と、警戒感を顕わにした。

「僕らのマシンにはもう大きなアップデートが投入されることはなく、マシンの戦闘力はアップしていない。
だからここハンガロリンクでもきっとレッドブル勢の優位は続いている筈さ。
今シーズンは開幕から彼らのほうがウチより先を行っているからね。
だからここで楽に勝てるなんてことはないけれど、でも彼らを苦しめることはできると思う。
そのためにも明日の予選がここでは大切なことになるよ」と、ハミルトン。

ハンガロリンクはミッキーマウス・サーキットという異名があるように、ツィスティーでオーバーテイクが難しいとされていて、予選の重要性がかねて指摘されている。

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FIA公聴会、レッドブルの事故再審理請求を棄却

FIA
ハンガリーGPのグランプリウィークに当地で行われたイギリスGPにおけるハミルトン&フェルスタッペンのアクシデントについて、FIA(国際自動車連盟)の公聴会はレッドブル・レーシングによる再審理請求を棄却したことがわかった。

この件についてはすでにレーススチュワードがレース中に、ハミルトンの側に責任があるとして10秒のタイムペナルティを科したが、レッドブルは当時得られなかった新証拠が見つかったとしてFIAに再審理を請求していたもの。

提出された新証拠は事故当時のGPSデータ等であったと伝えられているが、公聴会では処分を覆すに至るものではないとの結論を出したことになる。

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2021/07/30

フリー2回目、メルセデスAMG勢が余裕の1-2タイム

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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引き続きハンガリーGPはフリー走行2回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は31度、路面温度60度、コースはドライコンディションとなっている。
なお1回目のセッションでクラッシュした角田裕毅(アルファタウリ)のマシンはセッションがスタートしてもまだガレージで作業が続けられている。
コクピットに収まって再走を待っていた角田がようやくコースインできたのは残り時間わずかに2分というところ。

このセッション最速はいずれもメルセデスAMG勢で1-2。
ベストタイムはボタス(メルセデス)の1'17.012、2番手0.027秒差でハミルトン(メルセデス)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手オコン(アルピーヌ)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手ガスリー(アルファタウリ)、7番手アロンソ(アルピーヌ)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手ノリス(マクラーレン)、10番手がストロール(アストンマーティン)だった。
最低限の走行を果たした角田裕毅(アルファタウリ)は17番手だった。
明日はフリー走行3回目セッションと注目の公式予選が行われる予定となっている。

ハンガリーGPフリー走行2回目の結果はこちら
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ハンガリーGPフリー1回目、角田裕毅クラッシュで赤旗

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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7月30日(金)11時30分(日本時間:18時30分)からブダペストのハンガロリンクを舞台に2021年F1第11戦ハンガリーGPのフリー走行1回目セッションが始行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は30度、路面温度52度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なおアルファロメオ・レーシングではこのセッション、ライコネンに替わり開発&リザーブドライバーであるロバート・クビサを起用している。

40分過ぎ、4コーナーで角田裕毅(アルファタウリ)がスピン、コースアウトしてマシン後部をクラッシュさせ、セッションは赤旗中断となった。
8分ほどでセッション再開。
結局ここでのトップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)の1'17.555。
これにボタス(メルセデス)が0.061秒差で続いた。
以下、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ガスリー(アルファタウリ)、6番手アロンソ(アルピーヌ)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手ノリス(マクラーレン)、10番手ストロール(アストンマーティン)だった。
角田裕毅(アルファタウリ)はクラッシュ前のタイムで12番手、ベッテル(アストンマーティン)は13番手だった。
このあと15時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

ハンガリーGPフリー走行1回目の結果はこちら
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イギリスGPの事故で、今週末公聴会開催へ

Image (C)Honda Racing
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前戦イギリスGP決勝レースのオープニングラップで起きたハミルトン(メルセデス)とフェルスタッペン(レッドブル)のアクシデントについて、レッドブル・レーシングが事故の再審理を申し立てたことから今週のハンガリーGPウィークに公聴会が開かれることとなった。

レッドブルのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、この公聴会で新たな証拠を開示するとし、審理結果に自信をみせているという。

このアクシデントではハミルトンの側に事故の責任があったとして10秒のタイムペナルティが科せられたが、ハミルトンはこれを受けたうえでも優勝してみせた。
レッドブル側はハミルトンへのペナルティは軽すぎ、出場停止に値すると意気込んでいるが、多くの関係者の見方は否定的のようだ。

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鈴鹿サーキット、日本GPのチケット販売に苦慮

Japanese GP (C)Ferrari S.p.A 拡大します F1日本GPの開催地である鈴鹿サーキット(モビリティランド)は、7月末としていたグランプリ・チケット販売を暫時延期することを発表した。
延期期日は未定ということで、明確にされていない。

 

これは、新型コロナウイルスの影響でまだ日本GPでも中止の可能性が否定できないためとみられる。
今年はホンダF1の最終年、また角田裕毅(アルファタウリ)の活躍もあり、特に開催したいところ。
大会の冠スポンサーでもある親会社のホンダは、日本政府と緊密に連絡を取っているということだが、まだ最終結論は出されていない。

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ハンガリーGPの週末、土・日にわか雨の可能性

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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今週、ハンガロリンクで開催される2021年F1第11戦ハンガリーGPの開催地であるブダペスト地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日は曇りであるものの、公式予選の行われる土曜日、決勝レースの日曜日ともにいずれも曇り所により雨が降る可能性を伝えている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
7月30日(金) フリー走行 曇り 20- 34度 10%
7月31日(土) 公式予選 曇り所により雨 19- 31度 50%
8月01日(日) 決勝レース 曇り所により雨 16- 32度 60%

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2021/07/29

アルファロメオ、ハンガリーGPのフリー走行にクビサ起用

Robert Kubica (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオ・レーシングは、今週末行われる第11戦ハンガリーGPの金曜日フリー走行1回目セッションで、同チームのリザーブ&開発ドライバーであるロバート・クビサ(36歳:ポーランド)を起用することを明らかにした。

クビサが出走するのは今年6月の第8戦シュタイヤーマルクGP以来のもので、今回もキミ・ライコネンのマシンをドライブする予定とのことだ。

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ハンガリーGPのスチュワードにビタントニオ・リウッツィ氏

Vitantonio Liuzzi (C)Ex.Hispania Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われるF1第11戦ハンガリーGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーのビタントニオ・リウッツィ氏(39歳:イタリア)を指名した。
同氏がスチュワードを務めるのは今年のモナコGP以来で今季2度目、通算4度目ということになる。

世界カート選手権を制したリウッツィ氏はその後ジュニア・フォーミュラを経て2005年にレッドブル・レーシングからF1デビュー。
トロ・ロッソやフォース・インディア、HRTと渡り最高位6位、2011年にF1から引退、FIAのフォーミュラEでスチュワードなどを務めた。
さらにスーパーGTに参戦するなど日本にも関係が深いドライバーだった。

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新規開催のサウジアラビアGP、W開催に名乗り

Jeddah Ciucuit (C)Jeddah Ciucuit
今シーズン、第22戦として12月5日にジェッダでの新規開催が予定されているサウジアラビアGPが、「必要なら2戦続けて開催する用意がある」として、W開催に名乗りを挙げていることがわかった。
これはベルギーの通信社『スポルツァ』が伝えたもので、主催者のサウジ自動車・オートバイ連盟の会長ハリド・ビン・スルタン・アル・ファイサル王子は「物理的にはサウジアラビアが2回のグランプリを行うことに問題はない」としているとのこと。

カレンダーでは第21戦とされたオーストラリアGPがすでに新型コロナウイルスの影響で今年も中止が決まっていて、サウジアラビアGPの申し入れはスケジュール再調整に苦しむF1にとって好都合とも言える。
ただサウジアラビアには人権問題が指摘されていて、こうした運動に熱心なハミルトン(メルセデス)などは否定的な意向をみせている。

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2021/07/28

マクラーレン、ランキング3位死守に向け全力投入

Daniel Ricciardo (C)McLaren Group
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目下フェラーリ・チームとの間で激しくコンストラクターズ・ランキングを争っているマクラーレン・レーシングは、今週のハンガリーGPで新たなアップデートを投入、3位の座を死守したい考えだ。

これは同チームのアンドレアス・ザイドル代表が明らかにしたもので、次のように意欲をみせたもの。
「シーズン前から混戦になることが予想された中団グループの争いだが、ここまできてどうやらウチとフェラーリとのバトルになることが見えてきた。
彼らにはこれまでの経験あるうえに強力なドライバーが揃っているという武器がある。
これに対抗するため、シーズンが終わるまでわれわれは死力を尽くさなければならない」

フェラーリのルクレール&サインツがそれぞれランク6位&7位と拮抗しているのに対し、マクラーレンのほうはノリス3位に比べ適応に苦しむリカルドが8位と出遅れているのが気掛かりなことだ。

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S.ドメニカリ/CEO、「来季は全戦でスプリント予選も」

Image (C)Honda Racing
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今年のイギリスGPでF1史上初めて導入されたスプリントレースによる予選について、来季は全戦で導入する可能性が浮上してきた。

これはF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOが示唆したもので、同氏は「細部にまだ詰めなければならない部分はあるが、全体として全戦で導入という方向に向かっているのは間違いない」と、否定していない。

スプリント予選はグランプリウィークにおける金曜日・土曜日のスケジュールが大きく変更されることになるが、同氏は(これまで通りのスケジュールの金曜日について)「ハンガリーでは、なんて退屈なんだとみんなが感じるだろう」と指摘した。

初導入されたイギリスGPでは金曜日からスタンドを埋め尽くす観客に世界が驚かされた。

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2022年のシーズン前テストはバルセロナとバーレーンで

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今年はバルセロナの1回のみだった恒例のシーズン前テストだが、レギュレーションの変更により意味合いが増す来シーズンはバルセロナとバーレーンの2回行われることになりそうだ。

それによれば2月下旬にまずバルセロナ・サーキットで、さらに2週間後、3月に入ってバーレーン・サーキットで行われ、スタッフやマシン、機材はそのまま当地で開幕戦のバーレーンGPを迎えるというもの。
具体的なスケジュールはまだ決まっていないが、合計6日間になるというのが有力だ。

今シーズンはバーレーンのみで日程もわずか3日間のみ。
これはレギュレーションに大きな変更がなく前年のものが継続されることとコスト削減の意味合いもあったものだが、新人ドライバーや移籍組にとってあまりに習熟の時間がないとしてすごふる不評だった。

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2021/07/27

フェルスタッペン、2022年カーに「タイムよりオーバーテイク求む」

2022 F1 Car (C)Pirelli Motorsport
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2022年に大きなレギュレーション変更が予定されているF1では、先のイギリスGPの際に実物大のモックアップがお披露目され注目を集めたが、最大の当事者であるドライバーからも様々な感想が語られた。
最大の変更点はエアロダイナミックスで、特に現在ウイングに頼っているダウンフォースを、フロアパネルによるグランドエフェクトで得ようという試みにある。

これについてレッドブル・レーシングのフェルスタッペンは、「とても良いアイデアだと思う。
この変更で多少ラップタイムが数秒遅くなったとしても、オーバーテイクのシーンが増加するならファンにとっても喜ばしいことだ」と、期待をみせた。

ただ一部には、あまり規則に縛られ過ぎるとインディカー・シリーズのようなほぼワンメイクのレースになってしまうとの懸念も示されていて配慮が求められる。

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スプリント予選でのポールシッターに疑問の声

Image (C)Honda Racing
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今年のイギリスGPでF1史上初めて導入されたスプリントレースによる予選について、概ね好評ではあるもののポールシッターの意義については多くのファンや関係者から疑問の声が投げ掛けられていることがわかった。

スプリント予選でのポールシッターではこれまでのような1周だけのラップタイムによるものではなく、スプリント予選という名の『レースの勝者』がその栄誉に預かることになる。
これについてポールポジションの名前にふさわしくないと批判されているものだ。
実際、イギリスGP金曜日の予選で最速タイムを記録したのはハミルトン(メルセデス)だったが記録上のポールシッターは予選レースを制したフェルスタッペン(レッドブル)ということになっている。

ただF1のロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは、具体的な項目は避けたもののスプリント予選システムの改善に柔軟な姿勢を否定してはいない。

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メルセデスAMG、タイトル獲得に向けさらなるアップデートも

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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先のイギリスGPをもって、今シーズンのマシンアップデートを終了するとしていたメルセデスAMGチームだが、タイトル争いが先行きの見えない熾烈なバトルになったことにより、今後も改善を続けていく姿勢をみせている。

これまで同チーム首脳陣はイギリスGP以降は2022年マシンの開発に全精力を傾注するとしていた。
しかし今回のレースで『連敗』に歯止めを掛け、タイトル争いが伯仲したことにより、考え直したようだ。
同チームのジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターは「イギリスGPで投入したアップデートは間違いなく効果があったと考えている。
のため今後も少しずつではあるが、改善を図っていく予定だ。
ただこれまでのような規模にはならないが」と、説明している。

一方、ライバルであるレッドブル・レーシングのほうは引き続き悲願であるタイトル奪還に向けチーム一丸となっている。

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2021/07/26

アルファロメオ代表、「来季マシンでは驚かせる」

2022 Car Image (C)Alfaromeo Racing
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今シーズン、両ドライバーともにまだ1点しかポイントを獲得できていないアルファロメオ・レーシングだが、同チームのフレデリック・バッサー代表は「来季マシンでは驚かせる」と、開発中の作業に自信をみせた。

「今季マシンではまだ目立った結果に結び付いていないが、シーズンが進むにつれ確実に上位とのギャップは縮まっている。
そしてさらにレギュレーションが変わる来シーズンには、みんなを驚かせるだけの進歩を見せられるだろう。
大きくいえば、われわれが新時代のマシンの中心になるということだ」と、豪語した。

確かにアルファロメオ・レーシングのマシンを開発するザウバー・モータースポーツには大型の風洞設備など一流の開発ソースがあるのは間違いないところ。
進められるF1の予算制限もこのチームには逆にプラスに働くかも知れない。

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スパフランコルシャン、豪雨被害から復旧

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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いま世界各地で異常な豪雨被害が起きているが、ヨーロッパ地域もまたその例外ではない。
ベルギーGPが行われるベルギーのスパフランコルシャンも大きな被害に見舞われたことが伝えられた。

それによれば6月と7月に長く続いた大雨のため、名物コーナーであるオー・ルージュ手前の川が氾濫、底部にある接続道路や一部ピット施設が水没したとのこと。
このため複数のレースが中止に追い込まれたという。

同サーキットでは8月のF1ベルギーGPに備えるため緊急工事を敢行、再舗装などの修復にあたっていて、今月中には完了予定とのことでグランプリ開催には問題ないとしている。

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フェラーリ代表、「コンストラクターズ3位奪還が使命」

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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2019年までは王者メルセデスAMGチームを追う筆頭としてコンストラクターズ・ランキング2位が当たり前だったフェラーリ・チームだが、昨季は6位までに転落。
コンストラクターズ・ランキングの巻き返しが使命となっている。

ただ同じく復調を図ったマクラーレン・レーシングが常に前を走り、ここまで苦戦が続いていた。
しかし前戦イギリスGPではルクレールが勝利目前まで迫ると共にサインツも6位入賞、追撃の姿勢を鮮明にしてみせた。
これについて同チームのマッティア・ビノット代表は次のようにイタリアのテレビ局に語っている。

「今シーズン、ランキング3位を奪還するのはわれわれの悲願だ。
しかし今のマシン戦闘力ならそれは決して手の届かない夢なんかではない。
F1では時として思いも掛けないことが起きるが、それも含めて見てみようじゃないか」

目下フェラーリは148点で4位。
3位のマクラーレンとは15点差にまで迫っている。

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2021/07/25

ロス・ブラウン氏、「正当なバトルでのタイトル争い結着を望む」

Image (C)Honda Racing
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今シーズン開幕から続けられているハミルトン(メルセデス)とフェルスタッペン(レッドブル)両雄によるタイトル争いだが、イギリスGP決勝レースではついに誰もが怖れていた接触によるアクシデントという事態が起きてしまった。
これについてF1のロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは、ヒートアップする両者のバトルに次のような懸念を示した。

「フェルスタッペンが無事自力でマシンから脱出したのを見てほっとしたよ。
チャンピオンシップ争いがどんなに盛り上がろうと、コース上でのアクシデントによる結着などあってはならない。
バトルとアクシデントとはまったくの別物なのだから。
幸い彼らは共にクレバーなドライバーだから、今後は二度と同じようなことは起こらない筈だ。
クリーンな戦いをみせてくれると確信しているよ」と、元フェラーリ・チーム総帥。

F1にはセナvsプロスト、マンセルvsピケなど、あわやの壮絶なタイトル争いが演じられた歴史がある。

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2022年のF1ではDRS(可変リヤウィング)廃止か

2022 F1 Car (C)Pirelli Motorsport
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F1は、2022年から導入される新規定のレギュレーションに基づいた実物大のモックアップをシルバーストーン・サーキットでお披露目したが、このプロトタイプにはDRS(ドラッグ・リダクション・システム)用の作動装置が取り付けられていないことがわかったという。

2022年のレギュレーションはまだ最終確定していないが、このことから2011年に導入された現行のDRSは2021年限りでその歴史を終える可能性が高まってきた。
その裏にはこうした不自然な人工的な装置を使わなくとも、グランドエフェクトなどを採り入れた新しいエアロダイナミックスによりオーバーテイクが可能になるとの自信がみられそうだ。

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F1、シーズン終盤のカレンダー変更に複数の代替開催案

Interlagos Circuit (C)Honda Racing
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F1は、今シーズンも新型コロナウイルスの影響を大きく受けているが、シーズン後半に予想される変更のため、大胆な複数の代替開催案を考えていることがわかった。

それによれば、中止になる可能性があるとみられているのは日本、メキシコ、サンパウロ(ブラジル)で、この代替としてトルコやアメリカで複数開催、またバーレーン(ショートコース)やさらにはロサイルでのカタールGPの開催も案に挙げられているとのこと。

ただ変更には各グランプリの主催者等の調整が必要で、目論見通りの実施は容易なことではない。

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2021/07/24

イタリアGPでのスプリント予選導入が正式決定に

Tifosi (C)Pirelli Motorsport
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イギリスGPでF1に初めて導入されたスプリント予選方式が、9月に行われる第14戦のイタリアGP(モンツァ・サーキット)でも行われることが正式に明らかにされた。

公開されたタイムスケジュールでは、イギリスGPの時と同様、金曜日にフリー走行と翌日行われるスプリントレースのグリッドを決める公式予選が、また土曜日にはフリー走行と日曜日のグリッドを決めるスプリント予選レース(18周)、そして日曜日にはこれまで通りの決勝レースが53周で行われる。

なお今シーズン3回目となるスプリント予選が予定されていたブラジルGPは、ここに来て新型コロナウイルスの影響で中止になる可能性が高まってきている。

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アルファロメオ、ボタスと来季契約について交渉か

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsport
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まだ正式発表はないものの、今季限りでメルセデスAMGチームのシートを失うことが確定的とされるバルテリ・ボタス(31歳:フィンランド)が、アルファロメオ・レーシングと来季契約について交渉を始めたと伝えられている。

メルセデスAMGチームではエース、ハミルトンの残留は決まったもののもう一つは未定のまま。
情報では現ウィリアムズ・レーシングのジョージ・ラッセルの移籍が有力とされている。

このためこれまでは古巣でもあるウィリアムズに戻るものとみられていたが、ここに来てアルファロメオの名前が浮上。
これについてはメルセデス側の斡旋があるのではともみられている。

アルファロメオの来季体制はまだ決まっていないが、引退説が囁かれるキミ・ライコネンは、「僕の後任については何も知らないし、知るつもりもない」と、にべもない。

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F1レースディレクター、「1周目の事故にも厳格対応」

Digiflag (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)のF1レースディレクターであるマイケル・マシ氏は、レース・オープニングラップでのアクシデントについて、厳格に対処する方針を明確にした。

「これまではどちちらかというと無事にレースをさせるべくオープニングラップでのアクシデントについては大目にみられていた感がある。
しかし場合によっては重大な結果になりかねないアクシデントの芽については厳正に摘み取らなければならない。
そしてこの方針はドライバーたちもすでに了承している筈だ」と、自信をみせた。

今回のイギリスGPでは予選レースでラッセル(ウィリアムズ)に、決勝レースではハミルトン(メルセデス)にいずれもオープニングラップで起きた接触事故についてそれぞれペナルティが科せられている。

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2021/07/23

ハースF1代表、シューマッハのアルファロメオ移籍を否定

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表が、噂になっているミック・シューマッハのアルファロメオ移籍話についてドイツのテレビ放送でこれを否定した。

「シューマッハがアルファロメオに移籍するというのは無責任な噂にすぎない。
われわれはいま来季のマシン準備に全力を投入しているが、来年これを走らせるのは現在のレースドライバーであるシューマッハ&マゼピンということになる筈だ。
彼らとの具体的な契約についてまだ詳細を詰めなければならない部分もあるが、大筋では良い方向に進んでる。
問題はないよ」

ただ伝えられるところでは、両ドライバーの仲は険悪なもので、二人が共に残留するのは現実的でないとのこと。
その場合、マゼピンのほうが残留、シューマッハはフェラーリのあしらいもあり友好チームであるアルファロメオに移籍というのは十分考えられることだ。

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F1首脳、英GPのスプリント予選成功を自賛

Image (C)Honda Racing
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F1でモータースポーツ担当取締役を務めるロス・ブラウン氏が、先のイギリスGPで初めて導入されたスプリント予選について、大成功だった自画自賛している。

「金曜日、そして土曜日の盛り上がりをみればスプリント予選方式は明らかに成功したと言えるだろう。
ファンは熱狂したし、ドライバーからのフィードバックも前向きなものばかりだった」

その上で同氏はさらに「スプリントレースは単なるトレイン(列車行列)になるなんて言ってたのは誰だい。
F1にいるのは全員が真のレーシングドライバーたち。
レーシングドライバーというのは決して楽なんかしない。
戦う場があれば黙ってはいられない人種なんだ」と、持ち上げた。

スプリント予選は今シーズンあと2戦、イタリアGPとサンパウロGP(ブラジル)が予定されている。

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ひさびさの入賞で復調図るオコン(アルピーヌF1)

Esteban Ocon (C)Alpine F1 Team
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イギリスGPで9位フィニッシュ、ひさびさのポイント獲得でこれを機に復調を図りたいのがアルピーヌF1のエステバン・オコン(24歳:フランス)だ。

今シーズン序盤、ロマーニャGPから4戦連続で入賞を続けるなど輝きをみせたオコンだが、母国グランプリとなるフランスGPで3年もの長期契約が延長されると、皮肉にも途端にリタイヤやポイント圏外のレースが続き、スランプ状態に陥ってしまっていた。

これについてオコンは、「思うようにマシンを仕上げることができず、ドライブしていても自信が持てないレースが続いていたけれど、今回、何が問題だったのか掴めた気がする。
これを機にシーズン始めの頃のようにスピードを取り戻したい」、意欲をみせた。

当初5勝0敗だったチームメイト(アロンソ)との対決は、今や5勝5敗にまで追い上げられている。

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2021/07/22

フェルスタッペン(レッドブル)、自宅療養中

Max Verstappen (C)Honda Racing
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イギリスGP決勝レースでのハミルトン(メルセデス)とのアクシデントでは、なんと最大51Gもの衝撃を受けたとされるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、いったんサーキット内のメディカルセンターでチェックを受けたあと、ドクターヘリで市内のコベントリー病院に移送され精密検査を受けた。

その後解放されたフェルスタッペンはモンテカルロの自宅に帰宅、現在クビサ(アルファロメオ)に痛みは残るものの特に身体に問題はないということだ。
現在ハミルトンとの間で繰り広げられる激しいチャンピオンシップ争いの中では、1戦の欠場も命取りになりかねない状況であり、来週行われる第11戦のハンガリーGPには予定通り出場する意思をみせている。

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ボタス(メルセデス)も貢献に高評価

Race Scene (C)Mercedes Motorsports
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2021年のチャンピオンシップ争いはルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンとの一騎討ちの様相を呈しているが、レッドブルに於けるペレス同様、メルセデスのボタスにもその貢献に高評価が与えられている。

今回のイギリスGPでも、追い上げを図るチームメイトのため自身のポジションを明け渡してその勝利の一助を果たし、ハミルトンから「素晴らしいスポーツマンシップ」と感謝の言葉を掛けられた。

しかしそれでもボタスの来季シートはジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のものになるとの見方が支配的となっている。
これについてメルセデスAMGチームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「もしボタスがチームを離れることになった場合には、われわれが責任を持って次のシート獲得を確保する」と語っている。
具体的には古巣であるウィリアムズ・レーシングになるとの見方が支配的のようだ。

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薄氷を踏む状況だったハミルトン(メルセデス)の勝利

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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みごとホームグランプリであるイギリスGPを制したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだったが、実は薄氷を踏む状況だったようだ。
これは同チームでトラックエンジニアリング責任者を務めるアンドリュー・ショブリンが明らかにしたもの。

「当初損傷を受けたのはフロントウィングに装着されたフロントタイヤの温度センサーだけと思われた。
しかし赤旗中断でタイヤ交換をした際に、レッドブルのマシンと接触した左フロントのホイールリムに亀裂のあることが判明した。
もしもあのままレースが続けられていたら、ハミルトンは途中リタイヤに追い込まれていたかも知れない。
つまりハミルトンの勝利はとてもラッキーなものだったということ」と、説明。

一方、弾き出されてクラッシュしたフェルスタッペンのほうのマシンの損害が総額75万ユーロ(約9,750万円)にも達するとみられるのとはあまりに対比的だ。

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2021/07/21

アストンマーティン会長、「VWグループのF1参入歓迎」

Volks Wagen (C)VW Motorsport
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今シーズンからF1参戦しているアストンマーティンF1のローレンス・ストロール会長は、いま噂になっているいずれもVWグループのアウディ、ないしポルシェによる2025年からのF1参入について、「歓迎する」との前向き姿勢を明らかにした。

F1では2014年から導入された今のエンジンに換え、2025年からの新しい規定に備え、現行のエンジン・サプライヤーに加え上記2社の代表も加わって予備会議を進めていて、新たな参入に期待が掛かっているもの。

アストンマーティンにとっては同じスポーツカー・メーカーとして強力なライバルになることが予想されているが、ストロール会長は「F1全体の隆盛のため歓迎すべきこと」と、太っ腹のところをみせた形。
なおカナダの富豪であるローレンス氏は、アストンマーティンF1のレースドライバーであるランス・ストロールの父親でもある。

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ニコ・ヒュルケンバーグ、F1復帰を窺う

Nico Hulkenberg (C)Racing Point
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元ルノー・チーム等のF1ドライバーであるニコ・ヒュルケンバーグ(33歳:ドイツ)が、2022年のF1現場復帰に意欲をみせている。

2010年、まだ22歳の時にウィリアムズ・チームからF1デビューを果たしたヒュルケンバーグは、その後フォース・インディアやザウバー、ルノー等で活躍、ブラジルGPではポールポジションを獲得するなどしたが2019年を最後にフルタイムのシートを失ったあとは『スーパーサブ』としてレーシング・ポイントでスポット参戦し評価を得た。

今季はメルセデスとアストンマーティンF1でリザーブドライバーを務めているが、狙っているのはハースF1ないしウィリアムズ・レーシングとみられるが、もし契約金が問題になるのであれば無給も辞さない意気込みとされる。

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ルクレール(フェラーリ)、「まだ抵抗できる力ない」

Race Scene (C)Mercedes Motorsports
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1位のフェルスタッペン(レッドブル)と2位のハミルトン(メルセデス)が接触事故を起こすという状況で、巧みに首位に立ったフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールは、その後ほとんどの周回をトップで制したもの、結局レース終盤ハミルトンにオーバーテイクを許し、今季初優勝とはならなかった。

これについて当人は「まだ勝利できる力はなかった」とし、依然メルセデスとは戦闘力に違いがあることを示唆した。
「僕らにとっては素晴らしいレースだったけれど、でも100%の力を出してもまだ勝利するには十分じゃなかったよ。
終盤、僕のエンジンにはミスファイヤがあったこともあるけれど、それがなくても抵抗はできなかっただろう。
200%の力を出しても、メルセデスからポジションを守るには十分じゃないね」

それでもルクレールはこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選出。
イギリスのグランプリにも関わらず、地元ドライバーよりも高い評価を得てみせた。

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2021/07/20

イギリスGPの最速ピットストップはウィリアムズ・レーシング

Nicholas Latifi (C)Williams F1
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日曜日に行われたイギリスGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、ウィリアムズ・レーシングのクルーだった。

今回の最速タイムは19周目にピットインしたニコラス・ラティフィをコースに送り出した際の2.10秒というもの。
2番手は常連であるレッドブル・レーシングでセルジオ・ペレスの2.14秒、3番手はストロール(アストンマーティン)の2.23秒となっている。

このレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』は、多くのラップでリーダーとなり、最終的に2位表彰台を獲得したルクレール(フェラーリ)が選出された。
また『ファステストラップ・アワード』を獲得したのは、チーム戦略によりレース終盤ハミルトン(メルセデス)の1ポイント獲得を阻止したペレス(レッドブル)のものとなった。
ただし10位以下のためファステストラップ・ポイントは与えられない。

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フェルスタッペン(レッドブル)、体調に問題なし

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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イギリスGP決勝レースで大クラッシュに見舞われたマックス・フェルスタッペンだが、その後行われた精密検査で体調に問題点はないことが明らかにされた。

これは所属するレッドブル・レーシングが発表したもので、いったんサーキット内のメディカルセンターでチェックを受けたあと、フェルスタッペンはドクターヘリで市内のコベントリー病院に移送され精密検査を受けていたという。

ビデオではフェルスタッペンの右リヤタイヤとハミルトンの左フロントタイヤの接触がみられるが、フォーミュラカーの場合、マシンが大きく宙を飛ぶ惨事になってもおかしくない状況だった。
同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、高速の9コーナーでライバルを弾き飛ばしたハミルトン(メルセデス)の危険行為には大きな責任があると主張している。

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チームプレーに徹したペレス(レッドブル)

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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今回のイギリスGP決勝レースで、チームプレーに徹したセルジオ・ペレスの貢献に、レッドブル・レーシング内部から称賛の声が挙がっている。

今シーズン、念願のタイトル奪還に向けフェルスタッペンのサポート役が求められているペレスだったが、今回初の試みとなったスプリント予選では痛恨のスピンに見舞われ日曜日の決勝レースでは最後尾スタートを余儀なくされた。

それでも他車とは異なるタイヤ戦略などで追い上げたペレスは、レース終盤ついにポイント圏内まで順位を上げていた。
しかしチームはすでにクラッシュによりノーポイントが決まっていたフェルスタッペンのチャンピオンシップ争いのため、ライバルであるハミルトン(メルセデス)のファステストラップ・ポイント獲得を阻止を狙い、ペレスをタイヤ交換に呼び戻すことを決めた。

期待に応えたペレスはみごとファステストラップを記録、ハミルトンからポイント1点を奪い取ってみせた。
ただこれにより自らの入賞を逸してノーポイントになる共に、入賞圏外のため自身のファステストラップ・ポイント獲得もならずに終える結果になった。

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2021/07/19

ハミルトン、ミディアムとハードを使用した完璧な戦略でスリリングなレースを制す (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorspotrs
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2021 イギリスグランプリ 決勝
2021 年 7 月 18 日、シルバーストン

キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが、2回のタイヤ交換を行い、劇的なイギリスグランプリを制しました。スタート直後に発生したハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンの接触により、レースは赤旗中断となりました。C2コンパウンドのP Zeroイエロー・ミディアムでスタートしたハミルトンは、2周目の赤旗中断中にミディアムへ交換し、その後、C1コンパウンドのP Zeroホワイト・ハードへ交換してチェッカーフラッグを受けました。
ファイナルラップ直前までトップを走行していたフェラーリのシャルル・ルクレールは、ハミルトンにオーバーテイクされ、2位でフィニッシュしました。ハミルトンは、10秒ペナルティーを課された後、目覚ましい追い上げを見せました。
• パンクによるタイヤ交換を余儀なくされたアルファタウリのピエール・ガスリーとレッドブルのセルジオ・ペレスを除く全ドライバーが、ハミルトンと同様の戦略を採りました。
• 赤旗中断中のレギュレーションによって、各チームは、タイヤ交換とマシンダメージ補修が許され、ハミルトンを含む13名のドライバーが、フレッシュなミディアムタイヤへの交換を行いました
• スプリント予選フォーマットにより、ドライバーはスタート時に装着するタイヤを自由に選択できました。ピットレーンからC1コンパウンドでスタートしたペレスを除き、全ドライバーがC2コンパウンドでスタートしました。
• レースを通して、気温32℃、路面温度49℃前後の高温の天候状態が継続しました。このようなチャレンジングなコンディション下においても、タイヤは良好な性能を示していました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1 : 長いスティントを通して一貫した性能を示し、戦略において最終スティントでの重要な要素となりました。数名のドライバーが、ハードで33周のスティントを走行しました。
• ミディアムC2: ペレスを除く全ドライバーがミディアムでスタートしました。ハミルトンとルクレールは、ミディアムで25周以上走行しました。ハードよりもブリスターが発生しやすい軟らかいコンパウンドであるにもかかわらず、性能に影響を及ぼすことはありませんでした。
• ソフト C3: 今日の高温のコンディション下、ソフトでのロングランは難しい状況でした。ペレスとガスリーがファイナルスティントでソフトを使用しました。ペレスは、ファステストラップを記録したものの、トップ10に入れなかったことから、ファステストラップポイントは獲得できませんでした。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「スプリント予選で導入された新しいタイヤルールが、レース戦略に影響を及ぼしました。このルールの下、全ドライバーが自由にスタートタイヤを選択し、理論的に最速な戦略を採用することが可能になりました。その結果、大半のドライバーが、ミディアムからハードへ繋ぐ戦略を実行しました。トップを争う2人のドライバーによる素晴らしいレースが見られました。彼らは、タイヤを完璧にマネージし、最後までスリリングな闘いを繰り広げました。我々は、アストンマーティン、ハース、レッドブルとともにシルバーストンに留まり、2022年用18インチタイヤテストを火曜日と水曜日に行う予定です」

ピレリジャパンプレスリリース

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(7/18)

Race Scene (C)Honda Racing
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第10戦イギリスGPの決勝は、非常に厳しい戦いとなりましたが、Hondaパワーユニット勢の最上位にScuderia AlphaTauri Hondaの角田裕毅が入り、ポイント獲得を果たしました。

前日に行われたスプリント予選の結果により、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンがポールポジションからスタート。
スプリント予選をリタイアで終えた、セルジオ・ペレスは、パーツ交換を行ったためにピットレーンスタートとなりました。
Scuderia AlphaTauri Hondaは、ピエール・ガスリーが12番グリッド、角田裕毅が16番グリッドとなりました。
このフォーマットでは、全ドライバーがスタートタイヤを自由に選択できますが、ペレスがハードタイヤを装着したほかは、全員がミディアムタイヤを選択しました。

スタート直後から、フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)は激しいバトルを繰り広げると、ターン9のコプスで、後方からオーバーテイクを試みたハミルトンが、フェルスタッペンの左リアに接触。
フェルスタッペンは高速でコース外のバリアへ衝突しました。
これによってレースは赤旗中断となったものの、幸いにもフェルスタッペンは自力でマシンを降り、救急車へ歩いて乗り込むことができました。
その後、予防の意味も含めてさらなる検査を行うために、地元の病院へと搬送されました。
このインシデントに対して、スチュワードは、ハミルトンに10秒加算のタイムペナルティーを科しました。

マシン回収とバリア修復を行ったため、レース中断は30分以上に及びましたが、この間にはタイヤ交換とマシン修復が認められており、全車がスタンディングスタートでの再開に備えます。

残り49周時点からスタンディングスタートで再開されると、19番グリッドのペレスが見事な追い上げで12番手まで浮上。
しかし、ここでペースの上がらないエステバン・オコン(アルピーヌ)に引っかかっていたガスリーの後方で抑えられる形となり、ペレスは18周目にピットイン。ミディアムタイヤに交換して2ストップ戦略に切り替えます。

一方、Scuderia AlphaTauri勢はピットストップを遅らせる戦略に挑みます。
ガスリーはトラックリミット違反の警告を受けたことから、ドライビングを修正しつつ、DRSトレイン状態の中でレースを進めます。
周囲のマシンがピットストップを終えて単独走行となると、28周目にハードタイヤに交換。
角田はその背後でペースを上げると、全車の中で最も遅い30周目にピットストップを行います。

トップ10に浮上していたペレスは、38周目に2度目のピットストップを行い、再度ミディアムタイヤを装着。
オーバーテイクを繰り返し、46周目にパンクを喫したガスリーがピットインしたことで11番手まで浮上。
さらにキミ・ライコネン(アルファロメオ)をパスしてポイント圏内に入りますが、チームはここでチャンピオンシップを考えて戦略を切り替えます。

ハミルトンがレースのリードを奪い、ファステストラップも記録したため、ペレスはソフトタイヤに交換してファステストラップを更新。
ペレスは16位でフィニッシュしたため、トップ10以上に限定されるファステストラップポイントの獲得はなりませんでしたが、タイトル争いのライバルであるハミルトンの1ポイント追加を阻止しました。

角田はペースを維持しながら順位を上げて、16番グリッドから10位入賞を果たしました。
これが自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となります。
ガスリーは2度目のピットインの後に、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、角田に続く11位でフィニッシュしました。

次戦はサマーブレイク前最後のレースとなる、第11戦ハンガリーGP。8月1日(日)に決勝が行われます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のイギリスGP決勝は、われわれにとって非常に厳しい結果になりました。
ポールポジションからスタートしたRed Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手は、いいスタートを決めたものの、オープニングラップで後ろから迫るハミルトン選手に接触されてコントロールを失い、タイヤバリアに突っ込みレースを終えました。
非常に残念ではありましたが、激しいクラッシュにもかかわらず、フェルスタッペン選手に大きなケガなどがなさそうなことは幸いでした。

昨日のスプリント予選でのリタイアを受けてピットレーンからスタートしたチームメートのペレス選手は、オーバーテイクが困難なレースでトラフィックの状況などにより、非常に難しい展開となりました。
一時は10番手までポジションを上げましたが、最終的にはノーポイントと、こちらも残念な結果になりました。

Scuderia AlphaTauri Hondaについては、週末を通してペースが上がらず苦しい戦いでしたが、粘り強く走った角田選手が10位入賞と、貴重なポイントを獲得できたことはよかったと思っています。

今回のレース結果は非常に厳しいものですが、これがチャンピオンシップを戦っていく厳しさだとも感じています。
気持ちを入れ替えて、次戦ハンガリーGPに向けて準備を進めます。
このあともタフな戦いが続くと思いますが、強力なライバルを相手にいいレースができるよう、最善を尽くしていきたいと思います」

【クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)】

「イギリスGPのレースウイークをこういう形で終えることになるのは本当に厳しいです。
マックスが自力でマシンを降りてこられたことが幸いでしたが、彼はその後病院で検査を受けて現在も経過観察の最中です。
映像を何度も見返しましたが、コプスのようなF1の中でも最速のコーナーの一つで、イン側からホイールを向けてくるというのは間違った判断で、ルイスが両ドライバーを多大なリスクにさらしたと感じざるを得ません。
接触の瞬間を見て分かるように、ルイスはマックスに並びかけておらず、ルイスの左フロントがマックスの右リアに当たっています。
この動きによって、マックスは51Gもの衝撃とともに壁に激突しました。
マックスとヨス(フェルスタッペン氏/父親)とは連絡を取っており、このあとまた状況をアップデートしようと思います。

チェコ(ペレス)にとっては厳しいレースになりました。
ピットレーンスタートからすぐにポジションを上げたものの、DRSトレインに引っかかり、タイヤのデグラデーションが大きくなってしまいました。
レース終盤では、ファステストラップを記録するために彼をピットに入れました。
チャンピオンシップではわれわれがまだリードを保っていますが、今日の出来事はチャンピオンシップ獲得に向けて、われわれの闘志にさらなる火をつけたと思っています」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝16位)

「今週末の内容と自分のパフォーマンスにはとてもがっかりしています。
想定していたほど改善できず、タイヤのことを考えるととても難しい位置にいました。
DRSトレインに入ってからはオーバーテイクするのが不可能でした。
残り数周でランス(ストロール/アストンマーティン)とフェルナンド(アロンソ/アルピーヌ)をパスして7位になることはできたと思いますが、戦略的な理由でファステストラップを目指すためにピットインしました。

今週末は僕らにとっては忘れるべきものですし、チャンピオンシップでも大きくリードを詰められてしまいましたが、ハードワークで立て直しを図り、ハンガリーでは再び強くなって戻ってこなければなりません。
マックスとルイスのインシデントについてはまだ映像を見ていないので、見直す必要がありますが、何よりも大切なのはマックスが無事だったということです」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝10位)

「今日はポイント獲得を果たせてとてもうれしいです。
プランに忠実にレースを進めようと、タイヤマネージメントに集中しましたが、うまくやれたと思います。
レースウイークを通じて苦戦していましたし、新フォーマットによって僕のようなルーキーには厳しさが増したと思います。
そうした中でもチームにとって重要なポイントを持ち帰ることができて、満足しています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝11位)

「正直なところ、言葉になりません。
最終盤までポイント圏内にいたのに、不運なパンクによって残り5周でピットインしなければなりませんでした。
今日のようなレースを終えて、ポイントなしに終わるのはとてもフラストレーションが溜まります。
ただ、その中でも明るい点はいくつかあって、厳しいレースウイークでしたが、今日のレース中盤で、トラフィックを攻略して単独走行していたときのペースはとてもよかったです。
もっと上位で戦い続けたいと思っているので、今週末苦しんだ部分を理解するために懸命に取り組み、ハンガリーではもう一度競争力のある状態に持っていければと思います」

提供:本田技研工業(株)

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フェラーリ、『Ferrari 375 F1』でデモラン

Ferrari 375 F1 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームはイギリスGPの週末、当地シルバーストーン・サーキットで『Ferrari 375 F1』によるデモンストレーションランをお披露目した。

『Ferrari 375 F1』はフェラーリF1黎明期1950年に投入されたマシンで、今回のデモランに合わせて完全レストアされたもの。
この貴重なマシンには元F1ドライバーであるマルク・ジェネ氏が乗り込み、4,500CC-V12気筒エンジンの高らかなサウンドを轟かせた。

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イギリスGPは地元の英雄ハミルトン(メルセデス)が優勝

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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7月17(日)15時(日本時間:23時)から今季F1第10戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストーン・サーキットを舞台に52周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は29度、路面温度51度まで上昇、路面はドライコンディションとなっている。
パドックには俳優のハリソン・フォード氏やトム・クルーズ氏らの姿もみられた。
なお土曜日のスプリント予選で最後尾グリッドとなったペレス(レッドブル)はピットレーンからのスタートとなっている。
情報では、オーバーテイクを容易にするためリヤウィングをドラッグの少ない物に替えるためと伝えられている。

オープニングラップでトツプのフェルスタッペン(レッドブル)とこれをオーバーテイクしようとしたハミルトン(メルセデス)が9コーナーで接触、フェルスタッペンはコースアウト、クラッシュとなり、セーフティカー導入、さらに赤旗中断となった。
このアクシデントは審議対象とされた。
この時点での順位はルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ボタス(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、リカルド(マクラーレン)の順。
角田裕毅(アルファタウリ)は15番手。

約40分近くの中断のあと、再びスタンディングスタートでレース再開。
再スタートのオープニングラップでベッテル(アストンマーティン)がコースオフして大きく後退に。
最初の事故の審議結果はハミルトンに10秒のタイムペナルティが通告された。
各車ピットストップを終え、トップは依然ルクレール、これにボタス、ハミルトン、ノリス、リカルドの順。
ガスリーは10番手、角田は13番手、ペレスは9番手。
メルセデスAMG勢は順位を入れ替えた。
ベッテルが無線でやりとりした結果、42周目ガレージに戻ってマシンを降りた。
ペレスはライコネンと接触して審議対象に。
レース最終盤、ハミルトンがトップのルクレールを猛追、スタンドが沸く。
残り3周、ハミルトンがついに首位に。
最終周、ペレスがファステストラップを記録してハミルトンからファステストラップ・ポイントを奪い取る。
ただし自身はトップ10以下なのでポイントは得られない。

52周のレースが終了、優勝はハミルトン(メルセデス)で今季スペインGP以来となる4勝目、自身通算99勝目を記録した。
2位ルクレール(フェラーリ)、3位ボタス(メルセデス)、4位ノリス(マクラーレン)、5位リカルド(マクラーレン)、6位サインツ(フェラーリ)、7位アロンソ(アルピーヌ)、8位ストロール(アストンマーティン)、9位オコン(アルピーヌ)、そして10位角田裕毅(アルファタウリ)までが入賞。
以下、11位ガスリー(アルファタウリ)、12位ラッセル(ウィリアムズ)、13位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、14位ラティフィ(ウィリアムズ)、15位ライコネン(アルファロメオ)、16位ペレス(レッドブル)、17位マゼピン(ハース)、18位シューマッハ(ハース)までが完走。
リタイヤはベッテル(アストンマーティン)とフェルスタッペン(レッドブル)の2台となった。
F1次戦はハンガロリンクで行われるハンガリーGP(8月01日決勝)になる。

イギリスGP決勝レースの結果はこちら
イギリスGPの画像はこちら

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2021/07/18

イギリスGPスターティンググリッド(修正版)

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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イギリスGPのレーススチュワード(競技委員)は、ペナルティによりスターティンググリッドを修正した。

それによれば既報のように、予選9位だったラッセル(ウィリアムズ)がサインツ(フェラーリ)との接触事故責任を問われ予選グリッド3番降格のペナルティが科せられ12番グリッドに。
これにより10位のオコン(アルピーヌ)、11位のサインツ(フェラーリ)、12位のガスリー(アルファタウリ)3台がそれぞれ一つずつポジションをアップさせる結果になった。

【修正スターティンググリッド】

1. フェルスタッペン(レッドブル)
2. ハミルトン(メルセデス)
3. ボタス(メルセデス)
4. ルクレール(フェラーリ)
5. ノリス(マクラーレン)
6. リカルド(マクラーレン)
7. アロンソ(アルピーヌ)
8. ベッテル(アストンマーティン)
9. オコン(アルピーヌ) *
10. サインツ(フェラーリ) *
11. ガスリー(アルファタウリ) *
12. ラッセル(ウィリアムズ) *
13. ライコネン(アルファロメオ)
14. ストロール(アストンマーティン)
15. ジョビナッツィ(アルファロメオ)
16. 角田裕毅(アルファタウリ)
17. ラティフィ(ウィリアムズ)
18. シューマッハ(ハース)
19. マゼピン(ハース)
20. ペレス(レッドブル)

* 印は変更のあったドライバー

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ラッセル(ウィリアムズ)に3グリッド降格のペナルティ

FIA
イギリスGPのレーススチュワード(審査委員)は、17日(土)に行われたスプリント予選セッション中、ウィリアムズ・レーシングのジョージ・ラッセルとフェラーリ・チームのカルロス・サインツとの6コーナーに於けるアクシデントについて審議した結果、ラッセルの側に過失があったとして予選グリッド3番降格のペナルティを科したことを明らかにした。

これによりスプリント予選9位だったラッセルは12位に降格することになる。
なおラッセルには別途ペナルティ・ポイントが1点科せられた。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ラッセルはこれで通算7点目となった。

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ホンダ系チーム、スプリント予選コメント(7/17)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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第10戦イギリスGPのスプリント予選が行われ、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンがポールポジション(PP)を獲得しました。
シルバーストーンでは、9年連続でメルセデスのポールポジション獲得が続いていましたが、Red Bull Racingが2011年以来のPP獲得を果たし、連続記録にストップをかけました。

今季、試験的に導入されたスプリント予選は、日曜の決勝レースのスターティンググリッドを100kmのスプリントレースの結果により決定するもので、今回のシルバーストーンでは17周で実施されました。
今日は金曜日の予選で決定したグリッドにより、フェルスタッペンが2番手、セルジオ・ペレスが5番手スタート。
Scuderia AlphaTauri Hondaはピエール・ガスリーが12番グリッド、角田裕毅が16番グリッドからポジションアップを目指しました。

スプリント予選では、全ドライバーがスタートタイヤを自由に選択でき、Hondaパワーユニット勢は4名ともミディアムタイヤを装着。
ソフトタイヤでスタートしたのは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)と、アルピーヌの2名、キミ・ライコネン(アルファロメオ)の4台のみでした。

2番手から見事なスタートを決めたフェルスタッペンは、ターン1でルイス・ハミルトン(メルセデス)の前に出てリードを奪います。
ペレスは7番手に順位を落とし、ガスリーは12番手をキープ。
角田はソフトタイヤのライコネンに先行されて17番手でオープニングラップを終えました。

フェルスタッペンが好ペースでリードを拡大する一方で、ペレスはランド・ノリス(マクラーレン)をパスすべくプレッシャーをかけていましたが、高速セクションで前方からの乱気流の影響もあってスピンを喫します。
これによって、ペレスはタイヤにフラットスポットを作り、順位も19番手まで後退。
その後の走行で、追い上げを見せましたが、タイヤからの振動が大きく、残り1周時点でリタイアを余儀なくされました。
明日の決勝では最後尾からのスタートとなります。

フェルスタッペンは、後続との差を保ったままフィニッシュし、4戦連続のPPを獲得。Hondaとして、イギリスGPでのPP獲得は1989年のアイルトン・セナ以来となり、4戦連続PPは1989~90年のセナ(7戦連続)以来です。

ガスリーは、ペレスのスピンによって順位を上げたものの、オープニングラップの接触とコースアウトによって後方から追い上げてきたカルロス・サインツ(フェラーリ)に前を行かれて12位フィニッシュ。
角田は16位となり、明日は8列目からのスタートとなります。

※スプリント予選終了後、9位でフィニッシュしたジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)に3グリッド降格ペナルティーが科され、ガスリーは11番グリッドとなりました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日はF1の歴史上初めて、明日の決勝レースでのグリッドを決める、レース形式のスプリント予選が行われました。
昨日の予選結果をもとにしたグリッドから各車がスタートし、2番グリッドから素晴らしいスタートを決めたフェルスタッペン選手が1コーナーでトップに立ち、17周のレースをそのままフィニッシュ。
明日のレースでのポールポジションを獲得しました。
今までの予選とは異なる手法ですが、これでフェルスタッペン選手は4戦連続のポールポジションとなりました。

チームメートのペレス選手は途中でスピンを喫して大きく順位を落とし、そのときにタイヤにダメージを与えた影響から振動が次第に大きくなったため、最終的に安全面を考慮してレースをリタイアしました。

Scuderia AlphaTauri Hondaについては、ガスリー選手が12位、角田選手が16位と、残念ながらともにスタートポジションのままでフィニッシュしました。
明日のレースでは、マックス選手のすぐ後ろにメルセデスの2台がいますし、他のマシンは中盤グリッド以降からのスタートと、Honda勢にとっては難しい戦いになることが予想されます。
今日のスプリント予選からは、多くの学びがありました。
レースに向けてそれらを十分活用できるように、両チームとともにデータを解析して明日の本番に臨みます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 1位)

「今日はとても楽しいセッションでした。
3ポイントを獲得できたことはもちろんうれしいですし、レースの結果によってポールポジションも獲得できたというのはおかしな気分ですが、もらえるものはもらっておきます!

このコースは追い抜きが難しいのですが、いいスタートが決まり、1周目はルイス(ハミルトン/メルセデス)といい戦いができました。
そこからは自分たちのペースで進めようとしましたが、結果的にはお互い最後までハードにプッシュすることになりました。
その辺りは、タイヤにブリスターが出てうまくマネージしなければならなかったことからも、見て取れるかと思います。
燃料搭載が少ない状態でレースをスタートすると、高速コーナーでもマシンをハードにプッシュすることができるので、一周ごとにタイヤに負担がかかっていきますが、その点は全員が同じ条件だったと思います。

明日のレースに向けてマシンのセッティングを変更することはできませんが、今日の結果から僕らとメルセデスは僅差であることも分かりました。
僕らはコーナーではとても速いのですが、彼らはストレートが速いので、とてもエキサイティングなバトルになる筈です。
チームはここまで新フォーマットのレースウイークをうまくこなせています。
また、ファンの皆さんにも感謝しています。
みんながイギリス人ドライバーを応援するために集まっていることは分かっていますが、応援してくれる姿を見るのは最高の気分です。
僕は明日ルイスや他のみんなといいバトルをしたいと思いますし、それがファンを楽しませることになるはずです」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選20位)

「マシンの感触がとてもよかっただけに、スプリントレースをリタイアすることになってとても残念です。
僕にとってはよくない一日となりました。
チームには申し訳ないとしか言えません。
ランド(ノリス/マクラーレン)とのバトル中にリアを失って、台無しになってしまいました。コーナーの中盤にいてスロットルをかなり開けていたところで、前方からの乱気流につかまり、コースアウトしてしまいました。
ウォールへの接触は避けられましたが、このスピンの後からタイヤの振動が大きくなり、それがリタイアの原因になりました。
チームが振動によるマシンへのダメージを懸念したことと、それ以上走っても順位を上げられないことで、リタイアを決断しました。
最後尾からのスタートとなり、ここはオーバーテイクが簡単ではないのですが、マシンのペースはいいので、ハードにプッシュしてなるべく多くのポイントを持ち帰りたいと思います。
僕にとっては今が最悪の状態ですが、明日はまた違った展開になるので、何が起きるか楽しみです」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選16位)

「今日のパフォーマンスにはがっかりしています。
満足いくポジションでフィニッシュできず、明日も同じグリッドからスタートすることになりました。
予選前のフリー走行が1回という今週末のフォーマットは、ルーキーにとって非常に厳しいのですが、ファンの皆さんが楽しんでくれていればと思います。
レースウイークを通じてマシンパフォーマンスで悩んでいるので、今夜もデータを見直し、明日のレースに向けて理解を深めていきます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選12位)

「今日はとてもフラストレーションが溜まる結果で、僕たちが望んでいたものではありません。
FP1で調子が上がらず、1回のフリー走行だけでは予選までに十分な対応ができなかったので、今日も苦戦する形になってしまいました。
マシンにはもっとポテンシャルがあることが分かっているのに、それを上手く引き出せていないので、とても残念です。
今夜はすべてのデータを見直し、明日のレースではポイント獲得のためにできることをすべて試して臨みます」

提供:本田技研工業(株)

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ペレス(レッドブル)、「タイヤ振動がリタイヤの原因」

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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土曜日に初めて行われたスプリント予選で、残念ながらリタイヤを喫したレッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、タイヤの振動がリタイヤの原因だったことを明かした。

「マシンのフィーリングはとても良かったのでこの結果はとても残念。
スピンはノリス(マクラーレン)とのバトルの時に乱気流に巻き込まれてコントロールを失ったため。
幸い、ウォールへのヒットは避けられたけれどタイヤにフラットスポットを作ってしまい、コースには復帰したものの異常な振動がどんどんひどくなり、無線で相談した結果、リタイヤすることを決めた。
チームのみんなには申し訳ないと思っているよ」と、ペレス。

この結果、日曜日の決勝レースをペレスは痛恨の最後尾からスタートすることになった。

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フェルスタッペンがスプリント予選制し、PP獲得

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月17日(土)16時30分(日本時間:24時30分)からF1で初の試みとなるイギリスGPのスプリント予選がシルバーストーン・サーキットを舞台に全17周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は27度、路面温度48度、路面はドライコンディションとなっている。
金曜日の予選によりグリッドが決められたこのスプリントレースの結果により、日曜日の決勝レースのスターティンググリッドが決められる。
なお優勝者に晴れてポールシッターの栄誉が授与されると共に、上位3位にはそれぞれ3-2-1点のチャンピオンシップ・ポイントが与えられる。

スタートでフェルスタッペン(レッドブル)が首位にジャンプアップ、メルセデスAMG勢が2-3番手に。
5周目、ペレス(レッドブル)が痛恨のスピンアウトして19番手まで後退する羽目に。
この時点でアルファタウリ勢はガスリー11番手、角田裕毅は16番手。
なおオープニングラップで起きたラッセル(ウィリアムズ)とサインツ(フェラーリ)との接触について、レース後の審議対象とされた。
オープニングラップで5位に大きくアップしたアロンソ(アルピーヌ)だが、マクラーレン勢に抜かれて後退を余儀なくされている。

17周というスプリント予選をトップで制したのはフェルスタッペン(レッドブル)でイギリスGPのポールシッターとなった。
前戦オーストリアGPに続くもので4戦連続の今季5回目、自身通算8回目のポールポジションを獲得、3点を得た。
2位にハミルトン(メルセデス)、3位ボタス(メルセデス)4位ルクレール(フェラーリ)、5位ノリス(マクラーレン)、6位リカルド(マクラーレン)、7位アロンソ(アルピーヌ)、8位ベッテル(アストンマーティン)、9位ラッセル(ウィリアムズ)、10位オコン(アルピーヌ)、11位サインツ(フェラーリ)、12位ガスリー(アルファタウリ)、13位ライコネン(アルファロメオ)、14位ストロール(アストンマーティン)、15位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、16位角田裕毅(アルファタウリ)、17位ラティフィ(ウィリアムズ)、18位シューマッハ(ハース)、19位マゼピン(ハース)、ペレス(レッドブル)はリタイヤとなった。
明日日曜日は15時8日本時間:23時)よりイギリスGP決勝レースが行われる。

イギリスGPスプリント予選の結果はこちら
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2021/07/17

フリー2回目、フェルスタッペン(レッドブル)最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月17日(土)12時(日本時間:20時)からシルバーストーン・サーキットを舞台に2021年F1第10戦イギリスGPのフリー走行2日目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は24度、路面温度40度、コースはドライコンディションとなっている。

各車この後のスプリント予選や日曜日の決勝レースを見据えてのロングラン。
一時はホンダ・パワー勢が上位4台を占める場面もみられた。
装着タイヤは分かれたものの最終的にもトップはフェルスタッペン(レッドブル)。
2番手ルクレール(フェラーリ)、3番手サインツ(フェラーリ)、4番手オコン(アルピーヌ)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手リカルド(マクラーレン)、8番手ハミルトン(メルセデス)、9番手ボタス(メルセデス)、10番手がガスリー(アルファタウリ)となった。
アロンソ(アルピーヌ)13番手、角田裕毅(アルファタウリ)16番手、ベッテル(アストンマーティン)は17番手だった。
この後16時30分(日本時間:24時30分)から注目のスプリント予選選が行われる予定となっている。

イギリスGPフリー走行2回目の結果はこちら
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ボタス(メルセデス)、「名前付けるならピットレーンに」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsport
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イギリスGPでFIAによる公式記者会見に臨んだメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスは、記者による意地悪な質問にも持ち前のユーモアで巧みにかわしてみせた。

これは、今回7度のチャンピオンとしてホームグランプリに凱旋したチームメイトのルイス・ハミルトンが、その称賛としてストレートに自身の名前が付けられる栄誉に浴したことを受けたもの。
記者は、「もしもコーナーに自身の名前が付けられるとしら、どのサーキットのどのコーナーが良いか」と質問した。
これにボスはちょっと考えたうえで、「レッドブルリンクのピットレーン」と答えた。

これは先に同サーキットで行われたシュタイヤーマルクGPの際、あろうことかピットレーンでスピンしペナルティを受けたことを自虐したものだ。
この軽妙な受け答えに、記者等からのボタスの株は一気に上昇したようだ。

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ペレス(レッドブル)、ピットレーン速度違反で罰金

FIA
イギリスGPのレーススチュワード(審査委員)は、16日(金)行われたフリー走行1回目セッション中、セルジオ・ペレスにピットレーン速度違反があったとして、レッドブル・レーシングに対し限度額である1,000ユーロ(約13万円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればペレスは制限80キロのところを実に120.6キロで走行したとのこと。
ペレスは6月のフランスGPでもピットレーン速度違反で罰金を科せられている。
レギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。

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ホンダ系チーム、初日予選コメント(7/16)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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史上初のスプリント予選が実施される第10戦イギリスGP。初日の金曜日は、FP1とスプリント予選のグリッドを決める予選セッションが行われました。
金曜日に予選セッションが行われるのは2003年以来でしたが、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンが2番手に入り、スプリント予選のフロントローグリッドを獲得しました。

Q1では、フェルスタッペンが2番手に大差をつけてトップタイムをマークし、唯一、1回のアタックでQ2進出を決めます。
チームメートのセルジオ・ペレスも、4番手で突破。
走行を重ねるごとに路面状況が向上するトラックエボリューションでライバルがタイムを上げる中、Scuderia AlphaTauri Hondaはやや苦戦する形で、ピエール・ガスリーが13番手でQ2へ進出。
角田裕毅は最後のアタックでも2度のタイム計測を試みるなど奮闘しましたが、突破まで0.026秒差の僅差で16番手となりました。

Q2でもRed Bull Racingの2人は危なげなく突破を決めます。
一方で、ガスリーはQ1からタイムを向上させたものの、12番手に。
なお、通常の予選とは異なり、この予選では全員がソフトタイヤの使用を義務付けられており、明日のスプリント予選ではスタートタイヤを自由に選択できるルールとなっています。

最終セッションのQ3で、フェルスタッペンはQ2に続いてトップタイムを狙いましたが、わずか0.075秒差で2番手となります。スプリント予選でのフロントロースタートを決め、明日は4戦連続のポールポジション獲得に挑みます。

ペレスは最終アタックで4番手に入りますが、トラックリミット違反でタイムが取り消され、5番手でセッションを終えました。

明日は60分間のフリー走行を終えた後、史上初のスプリント予選が行われます。
17周、約100kmの戦いで、勝者がポールポジションを獲得。上位3名にはチャンピオンシップポイントも付与されます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「通常とは異なる形式で行われる今年のイギリスGPの初日は、明日のスプリント予選のスタートポジションを決める予選セッションが行われました。
Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手がトップに僅差の2番手でフロントローに。チームメートのペレス選手が5番手のポジションを確保しました。
一方で、Scuderia AlphaTauri Hondaについては、ガスリー選手が12番手、角田選手が16番手と、2台ともにここまでのレースと比較するとかなり苦しんだ予選になりました。

われわれにとって、今日はこれまでに経験がない形式で行われたGP初日となりましたが、基本的にはスムーズにオペレーションを進めることができました。
ただし、FP3まで様々なことを試すことができるいつもの週末とは異なり、FP1の60分間のみのデータから、PU・車体ともに、その後に行われる予選・スプリント予選・決勝レースのセッティングを決めなければいけないという点に関して、難しさを感じた一日にもなりました。
明日のスプリント予選も今日と同様に未経験のセッションとなりますが、今日のデータを解析して、想定される場面への対応を十分に整えて臨みたいと思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 2位)

「明日は先頭でスタートしたかったので、もちろん残念ではありますが、スプリント予選というレース形式で決勝のグリッドが決まるので、明日取り返そうと思います。
マシンのハンドリングはとてもいいのですが、少しアンダーステアが出てしまい、フロントのグリップが得られるまで待たなければならなかったので、コーナーを思いきり攻めていくことができませんでした。
ドライブしていておかしな感覚でしたが、セットアップやフロントウイングによるものではないと思うので、おそらくフロントタイヤが原因だと思います。
ただ、これから確認するので、大事にはならない筈です。
このコースではメルセデスがかなり手強いと思っていたので、この僅差は僕らにとってはとてもいいことですし、レースに向けたマシンの状態はいいので、今週末残りの戦いでも自信があります」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 5位)

「今日はQ3の最後のアタックのターン15ではみ出してしまい、ベストタイムを抹消されてしまったことは残念でしたが、それがルールですし、結果的にポジションを1つ落としただけで済んだのはラッキーだったと思います。
もちろん4番グリッドの方がよかったことは間違いないですが、明日のスプリントレースでポジションを上げれば、日曜はもっと上からスタートできるので、まだ多くのチャンスがあると感じています。
今日はセッションを通してマシンを改善できましたが、Q3の終わりは少しマシンのバランスが変わったように思えて、ポテンシャルをすべて出しきることができませんでした。
明日のスプリント予選のフォーマットは、どういう展開になるか分からないという部分と、僕自身がどれだけポジションを上げられるかという意味で、面白くなりそうだと思っています」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】((予選16位)

「FP1を終えてサーキットに慣れ始めたところでしたが、トラフィックに引っかかり、一度も完璧なラップにまとめきれませんでした。
予選前のフリー走行が1セッションしかないので、厳しい戦いになるとは思っていました。
Q1での敗退は残念ですが、かなりの僅差でしたし、最後のアタックでは再びトラフィックに遭ってしまいました。
明日は16番手スタートなので厳しいとは思いますが、スプリント予選では全力を尽くして戦います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選12位)

「FP1から、いつもよりはるかにマシンバランスに苦戦していました。
予選に向けていくつか変更を加えましたが、十分ではありませんでした。
Q2でのラップには満足していましたが、非常に僅差の戦いでしたし、フィニッシュラインを越えたときにQ2突破に必要なタイムには届かないことは分かっていました。
FP2は、スプリント予選と日曜のレースに向けて、タイヤについての理解を深める時間になりますが、いつものように全力で戦っていきます。
いつもと異なるフォーマットなので、何が起こるか誰にも分からない筈です」

提供:本田技研工業(株)

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イギリスGP予選は地元ハミルトン(メルセデス)が最速に

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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7月16日(金)18時(日本時間:26時)からシルバーストーン・サーキットを舞台に2021年F1第10戦イギリスGPの新形式公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では土曜日に行われるスプリント予選レースのトップ10グリッドが決定する。

10台が残ったQ3、各車コースインした一方、これ以上は望むべくもないかラッセル(ウィリアムズ)だけがガレージに留まる姿勢。
最初のアタックではハミルトン(メルセデス)がフェルスタッペン(レッドブル)を抑えてトップに。
タイミングをずらして単独でコースインした地元ラッセル(ウィリアムズ)には母国イギリスのファンから大声援、みごと7番手タイムを記録する。
トップタイムを記録したのはこれまた地元の声援を受けたハミルトン(メルセデス)で1'26.134を記録した。
ハミルトンの『ポールタイム』(ポールポジションではない)は今季スペインGP以来。
2番手は1'26.209と僅差で敗れたフェルスタッペン(レッドブル)、3番手ボタス(メルセデス)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手リカルド(マクラーレン)、8番手ラッセル(ウィリアムズ)、9番手サインツ(フェラーリ)、10番手ベッテル(アストンマーティン)となった。
イギリス人ドライバーはハミルトン、ノリス、そしてラッセルの3人ともに大活躍の予選となった。

なおこれは日曜日の決勝レースではなく、土曜日に新導入されたスプリントレースのグリッドを決めたもの。
正式なポールポジションの称号はスプリント予選を制したドライバーに与えられることになる。

イギリスGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、今度はハミルトン(メルセデス)が最速に

引き続きイギリスGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
なお通常の「上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが決勝レースのスタートタイヤとなる」という規定はない。

1回目の走行ではやはりフェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムで、メルセデスAMG勢を抑えた。
各車2度目のアタックを終え、トップはハミルトン(メルセデス)の手に。
続いてフェルスタッペン(レッドブル)、3番手ボタス(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ルクレール(フェラーリ)、7番手ラッセル(ウィリアムズ)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手リカルド(マクラーレン)、10番手ノリス(マクラーレン)までがQ3進出。
ラッセルは前戦オーストリアGPに続いての快挙となった。

ここでの敗退はアロンソ(アルピーヌ)、ガスリー(アルファタウリ)、オコン(アルピーヌ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ストロール(アストンマーティン)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)敗退

7月16日(金)18時(日本時間:26時)からシルバーストーン・サーキットを舞台に2021年F1第7戦イギリスGPPの新形式公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度40度、コースはドライコンディション。
なおタイヤはすべてソフトタイヤの使用が義務付けられている。

最初のアタックではフェルスタッペン(レッドブル)がトップタイム。
ルクレール(フェラーリ)は最終コーナーでトラックリミットを越えるミス。
結局トップはフェルスタッペン(レッドブル)、2番手ハミルトン(メルセデス)、3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ペレス(レッドブル)、5番手リカルド(マクラーレン)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手オコン(アルピーヌ)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手ボタス(メルセデス)、10番手ベッテル(アストンマーティン)、11番手アロンソ(アルピーヌ)、12番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、13番手ガスリー(アルファタウリ)、14番手ラッセル(ウィリアムズ)、15番手ストロール(アストンマーティン)。

ここでの敗退は角田裕毅(アルファタウリ)、ライコネン(アルファロメオ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、シューマッハ(ハース)、マゼピン(ハース)の5台となった。

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フリー1回目、フェルスタッペン(レッドブル)最速

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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7月16日(金)14時30分(日本時間:22時30分)からシルバーストーン・サーキットを舞台に2021年F1第10戦イギリスGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度43度、コースはドライコンディションとなっている。
前週と同じサーキットだがピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお今回からリヤタイヤは新構造、新コンパウンドのものとなっている。

フリー走行トップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)で1'27.035。
2番手ノリス(マクラーレン)で1'27.814、以下3番手ハミルトン、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手ベッテル(アストンマーティン)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手リカルド(マクラーレン)、10番手オコン(アルピーヌ)となった。
ガスリー(アルファタウリ)は11番手、角田裕毅は12番手。
このあと18時(日本時間:26時)から新形式の公式予選が行われる予定となっている。

イギリスGPフリー走行1回目の結果はこちら
イギリスGPの画像はこちら

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2021/07/16

F1、2022年仕様マシンのモックアップをお披露目

2022 F1 Car (C)Pirelli Motorsport
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F1は、イギリスGPに先駈け当地シルバーストーン・サーキットで2022年から導入される新規定のレギュレーションに基づいた実物大のモックアップをお披露目した。

新規定ではグランドエフェクトが復活するとともにエアロダイナミックスの付加物を簡素化するなどの案が盛り込まれている。
また18インチ径タイヤが導入されるのも見た目の大きな変化になる。
一方、現行の1.6リッターV型6気筒ターボ・エンジンは基本的に2025年まで継続され、コスト削減を図っている。

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ブロウン代表(マクラーレン)、コロナでイギリスGP欠場へ

Zak Brown (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターが、新型コロナウイルスに感染したことが判明、今週のイギリスGPを欠場するこがわかった。

それによれば厳格な検査の結果、同代表を含む3人のチームスタッフの感染が明らかとなり、現在隔離措置が採られているという。
なおダニエル・リカルド&ランド・ノリスら二人のレースドライバーは陰性であることが確認されているとのことだ。

グランプリウィークの活動に支障は生じないと説明されているが、今週末はチーム待望のホームグランプリだっただけに、プロモーション面では少々残念な結果になった。

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イギリスGPのスチュワードにエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる2021年F1第10戦イギリスGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ベネトン等のF1ドライバー、エマニュエル・ピロ氏(59歳:イタリア)を指名したことがわかった。
同氏のスチュワード就任は今年第8戦シュタイヤーマルクGPに続くもので、自身通算38回目となり引き続き全体の最多記録を更新するものになった。

ピロ氏はスポーツカーレースで活躍、5回のルマン24時間レース優勝を記録したレジェンド。
F1では1989年オーストラリアGPの5位(ベネトン・フォード)が最高位。
一昨年のカナダGPではベッテル(フェラーリ)の勝利をフイにするペナルティ裁定を下したことで一躍渦中の人となった経緯がある。

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イギリスGPの週末、3日間ともに雨の心配はなし

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週、シルバーストーン・サーキットで開催される2021年F1第10戦イギリスGPの開催地であるノーサンプトンシャー地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日、スプリントレース予選が行われる土曜日、決勝レースの日曜日ともにいずれも晴れないし曇り、で雨が降る心配はないとしている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
7月16日(金) フリー走行 晴れないし曇り 13- 26度 10%
7月17日(土) 公式予選 晴れないし曇り 14- 27度 10%
7月18日(日) 決勝レース 晴れ 14- 28度 10%

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2021/07/15

周冠宇(中国)、ウィリアムズからF1デビューの噂

周 冠宇 (C)Renault Sport
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アルピーヌF1の開発ドライバーを務める22歳の周冠宇(チョウ・グアンユー)に、F1ステップアップの噂が持ち上がっている。

現在FIA・F2選手権に参戦中の周冠宇はここまでバーレーンとモナコで2勝を挙げ、目下ランキング首位でスーパーライセンス獲得が有望となっている。
またすでに今年のオーストリアGPの金曜日フリー走行1回目セッションに同チームから出走経験があり、この時は20台中14番手と好走をみせている。

ただアルピーヌF1ではすでにアロンソ&オコンというラインアップが来季も継続することが確定しているため、ウィリアムズに打診しているとのこと。
もし来季F1デビューが実現すれば中国人ドライバーとして史上初の快挙ということになり、
大きなマーケティング効果も期待できそうだ。

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アルファロメオ、ザウバーとの契約3年間延長

Alfaromeo Racing (C)Sauber Motorsport AG
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ザウバー・チームは、今季末までとなっているアルファロメオとの契約をさらに3年間延長したことを明らかにした。
これにより2024年シーズンまで現在のアルファロメオ・レーシングとしての形態が継続されることになった。

フェラーリ系列となる同チームは今季ライコネン&ジョビナッツィというドライバー・ラインナップになっているが、来季は注目のミック・シューマッハ(現ハースF1)の起用などが噂になっている。

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レッドブル首脳、「ラッセル獲得検討の価値ある」

George Russell (C)Williams F1
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メルセデスAMGチームによるジョージ・ラッセルとの契約が噂になる中、ライバルのレッドブルは「もしメルセデスに行かないなら獲得検討の価値がある」と、前向き姿勢をみせた。

そう語るのはレッドブル・グループでドライバー起用に影響力を持つヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーで、次のように語っているもの。
「もし噂のようにメルセデスがラッセルと契約せず、彼がフリーになるというならレッドブルとしても検討することになるだろう。
なぜなら間違いなく彼には一級の才能があるからね」

ただその上で、「しかしメルセデスとッセルの関係はウチとフェルスタッペンのようなもので、彼らが手放すとは思えないが」と、付け加えた。

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2021/07/14

ラッセル(ウィリアムズ)、「イギリスGPで何も発表ない」

George Russell (C)Williams F1
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イギリスGPを前に、今週末のグランプリウィークでメルセデスAMGチームによるジョージ・ラッセル(23歳:イギリス)との契約発表があるとの噂が広がっている。
しかしこれについて当の本人は「何もない」と、全面否定した。

「巷でまことしやかにそうした噂が伝えられているのは知っているよ。
でもそれらは本人の僕も知らないことばかり。
僕がメルセデスと来年の契約を結んだという事実はないし、もちろんこの週末に発表の予定もないね」と、素っ気ないラッセル。

これについてトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは「ハミルトンのチームメイトについては、まずボタス、そしてラッセルとも話し合うことになるだろう。
でも結論が出るのは夏になってからになる。
ま、シーズンが終わるまでにははっきりするよ」と、かわした。
なお同チームのエース、ハミルトンについてはすでに2022年からの新たな2年契約が正式発表されている。

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アウディとポルシェは「4輪駆動方式」を希望

Audi (C) Audi AG
F1は大きくレギュレーションの変更が予定される2025年に備え基本的な方針を策定するため全エンジン・サプライヤーの代表が集まって会談の場を設けたが、これに参加した新規参入が期待されるアウディとポルシェが、「4輪駆動方式」を希望したことが明らかとなった。

両社は共にWEC(世界耐久選手権)など他のカテゴリーで4輪駆動の経験を持つことからその優位性を活かしたい考えのようだが、メルセデスら既存のサプライヤーらは消極的のようだ。
なおアウディとポルシェはいずれもフォルクスワーゲン・グループ傘下のメーカーであることから、参戦が実現した場合でもどちらか1社ということになるようだ。

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ルクレール(フェラーリ)、「来季のマシンはまるで別物」

Charles Leclerc (C)Sauber Motorsport
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フェラーリ・チームのシャルル・ルクレールは、すでにマラネロのファクトリーにあるF1シミュレーターを通して2022年マシンを試したとし、「今年のものとはまるで別物」とその感想を明らかにした。

今年のF1は基本的に昨年の2020年マシンを踏襲して戦っているが、2022年F1のレギュレーションはタイヤが18インチ径になる他、エアロダイナミックスの規則など大きく変更となる。
このため各チームでは今シーズンを戦いながら同時に新型車の開発にあたるなど作業に追われていて、新型マシンの具体的な感想を語ったのは今回のルクレールが初めてになる。

ただあくまでもシミュレーターでの見解であり、また今後さらにマシンには変更が加えられる見込みなので、ルクレール自身も「あくまでも現段階でのもの」と、慎重な姿勢を崩していない。

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2021/07/13

いよいよメルセデスのラッセルが正式発表か

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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以前からささやかれていたメルセデスAMGチームによるジョージ・ラッセル(現ウィリアムズ)との契約発表が、いよいよ現実に近づいているようだ。

それによればイギリスGPの会場で、すでに正式発表があったエース、ルイス・ハミルトンのチームメイトとして来季のレースドライバーに就くことが発表されるというもの。
ラッセルは新型コロナウイルスの影響で欠場となったハミルトンの代役として2020年のサクヒールGPに同チームから出走、高いパフォーマンスを証明した。

なおこれにより2017年から5シーズンに渡って在籍したメルセデスのシートを失うことになるバルテリ・ボタスは、ラッセルと入れ替わってウィリアムズに戻る可能性が高いとみられる。

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マクラーレン、ノリス出場停止ならバンドーン代役

Stoffel Vandoorne (C)McLaren Group
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ペナルティ・ポイントの累積により出場停止の危機が迫っているランド・ノリスについて、所属するマクラーレン・レーシングのアンドレアス・ザイドル代表は代役候補の筆頭として元同チームのレースドライバーだったストッフェル・バンドーン(29歳:ベルギー)の名前を挙げた。

前戦オーストリアGP決勝レースで、ペレス(レッドブル)をコース外に押し出したとしてペナルティ・ポイント2点を科せられたノリスはこれで累計10点まで増加。
1年間に12点に達すると出場停止の処分を受けることになるためだ。
(実際にはリレスはイギリスGPの週末に2点が1年を過ぎるため失効となる)

ただ同代表はこのシステムがF1にとって馬鹿げたものであるとして、改善を強く訴えている。

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メルセデスAMG代表、「これまでが通常でないシーズン」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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2014年以来コンストラクターズ・タイトルを7年間獲得し続けてきたメルセデスAMGチームだが、今季ここまで9戦を終えレッドブル・レーシングに44ポイント差をつけられランキング2位に甘んじている。
これはライバルが2台共に無得点に終わったうえでメルセデスAMGの2台が1-2フィニッシュを遂げても追い付かない数字だ。

しかし今季まだあと14戦、もちろん伝統のスリー・ポインテッド・スター・チームはタイトル逆転を諦めていない。
メルセデス陣営を率いるトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは次のように意欲をみせた。

「なんか今年が特別な様相にみられているかも知れないが、考えてみればこれまでの7年間のほうが通常でないシーズンだったんだ。
われわれはこれまでにない体験をしているが、これはほんとうの王者になるため必要な通るべき道。
われわれは決して挽回を飽きられてなんかいないよ。
この難局を克服した後に『あれは必要な体験だったんだな』と振り返ることだろう」と、余裕。

イギリスGP(シルバーストーン)は伝統的にメルセデスAMGチームが強いところだが、昨年はフェルスタッペン(レッドブル)の後塵を拝している。

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2021/07/12

2021年日本GP開催可否は8月初旬にホンダが判断

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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首都圏で行われる東京オリンピックが無観客になるなど大規模イベントに新型コロナウイルスの影響が大きく響いているが、F1日本GPについてもそうした懸念が及んできた。
日本GPが行われる鈴鹿サーキットは三重県にあるが、開催されれば人流の集中が予想されるため無観客レースを強いられる可能性が高まってきているためだ。

これについてイタリアのメデイアは、8月初旬に行われる第11戦のハンガリーGPを目途にホンダによる最終判断が下されると報じた。
鈴鹿サーキットを保有する親会社のホンダは、F1参戦最後の年で、加えて悲願のタイトル獲得の可能性が強まる今年のホームグランプリを前に苦しい判断を迫られている。
もし日本GPも中止となった場合、F1が目論む年間23戦というスケジュールは実現が厳しくなることだろう。

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ウィリアムズ、スプリントレースの予選を警戒

George Russell (C)Williams F1
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今週末のイギリスGP(シルバーストーン)からいよいよ初導入されるスプリントレース形式の予選については、逆に不利になることを警戒する向きもあるがウィリアムズ・レーシングもその一つのようだ。

これについて同チームのジョージ・ラッセルは次のように語っている。
「この方式が、果たして僕らに有利に働くものかはまだわからないね。
僕らはおおむね決勝レースのペースより予選のほうが速くてこれまで利益を得ているから、それがなくなってしまうかも知れないよ。
そうならこれまでの予選のほうがいい。
果たしてどうなるのか、僕自身も当日を注目しているんだ」と、23歳のイギリス人。

非力なウィリアムズにおいて、ラッセルは今季これまでの9戦すべてでQ2に進出する好パフォーマンスを発揮している。

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バーニー・エクレストン氏の半生がドキュメンタリー映画に

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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かつてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表としてF1の運営に大きく関わったバーニー・エクレストン氏(90歳:イギリス)の半生がドキュメンタリー映画になることがわかった。

それによればこの映画は、以前故アイルトン・セナを主人公にした映画『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』の制作に携わった脚本家のマニッシュ・パンディ氏が担当するという。
タイトル名は『ラッキー!』になると伝えられている。

自身レーシングドライバーでもあったエクレストン氏はブランズハッチでアクシデントに遭うと、その後は実業家に転身、マネージャーやチームオーナーとして再びレース界に参入すると才能を発揮、F1を左右する実力者にまで登り詰め、いち時代を築いた。

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2021/07/11

アストンマーティンF1、カラーリングの変更を検討

Image (C)Aston Martin F1 Team
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今シーズン、名門スポーツカー・メーカーであるアストンマーティンのワークスチームとして同社のコーポレイテッドカラーであるブリティッシュ・グリーンをまとって参戦しているアストンマーティンF1のマシンだが、早くもカラーの変更を検討していることがわかった。

これには新たに主要スポンサーに就いた『コグニザント』の意向もあるとみられる。
それによれば地味で目立たないカラーになったため、テレビ画面でも存在感が薄いうえに、今年のメルセデスAMGチームの色合いにも似ていることを嘆いているというもの。
昨季までの派手なピンクは目立ったが、いまさら全ピンクに戻す可能性はないとのことで、大きな変更にはならない見込みだ。

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ピレリ、イギリスGPで改良タイヤ投入へ

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1にタイヤを独占供給するピレリは、次週行われるイギリスGP(シルバーストーン)にコンパウンドや構造(コンストラクション)を見直した改良タイヤを投入することを明らかにした。

これはアゼルバイジャンGPで立て続けに起きたストロール(アストンマーティン)とフェルスタッペン(レッドブル)らのタイヤ・バーストを受けて開発したもの。
先週のオーストリアGP(レッドブルリンク)ではフリー走行時にブラックタイヤとして先行供給され事前テストが行われていたもの。
幸いドライバーからのフィードバックも良く、WMSC(世界モータースポーツ評議会)の承認を経て今回の投入が実現した。

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オーストラリアGP、来季は4月開催を目指す

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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1996年以来、基本的にシーズン第1戦としての開催が定着していたオーストラリアGPだが、2022年のカレンダーでは開幕戦開催に拘らないことを明らかにした。

これはアルバートパーク特設コースの地元ビクトリア州のスポーツ大臣が明かしたもので、それによれば来季の開幕戦は今年もその栄誉を担ったバーレーンGPがすでに継続する方針であることから、次善の策として2022年については4月の開催をFIA(国際自動車連盟)に申請しているとのこと。

2020年、開催目前に新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされたオーストラリアGPは、今年2021年は11月まで延期していながら7月すでに再び開催中止が決まってしまった。
同グランプリは現在2025年までの開催契約が結ばれているが、ビクトリア州政府ではそれ以降についてもさらなる延長を計画しているという。

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2021/07/10

フェラーリ、巻き返しに新シミュレーター設置

F1 Simuulator (C)Ferrari S.p.A
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チャンピオンシップ争いで巻き返しを図るフェラーリ・チームが、最新鋭の新シミュレーターをマラネロの本拠地に設置したことを明らかにした。
今後起動に向けての準備作業が行われ、9月を目途に2022年マシンの開発に投入されると説明している。

それによれば現在市場に出ている同装置の中でも最高のスペックを有するもので、イギリスの専門メーカーとの共同開発により製作された跳ね馬チーム専用のものという。
現代のF1では開発コストの削減やデジタル技術の革新により、多くの作業が実際にコースに出ることなく進めることが可能になっているが、こうしたシミュレーターもその重要な一助を担うものだ。

名門フェラーリが最後にコンストラクターズ・タイトルを獲ったのは2008年のことで、昨季は6位まで転落と低迷している。

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ミック・シューマッハ(ハース)、来季アルファロメオ移籍の噂

Mick Schumacher (C)Alfaromeo Racing
戦闘力を欠いた今年のハースF1のマシンで、しばしば才能の片鱗をみせるハースF1チームのミック・シューマッハ(22歳:ドイツ)について、来季はアルファロメオ・レーシングに移籍するのでは、との噂が持ち上がっている。

元々FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の一員であるミックは、父親のミハエルも長く在籍したフェラーリとの結び付きが強い。
アルファロメオも同じフェラーリ・グループであるが、本家フェラーリ・チームは別としても少なくとも今年のハースのマシンよりは戦闘力が高いとみられる。
フェラーリ幹部は、今のハースのマシン状況ではミックの才能を摘み取りかねないと考えているようだ。

ただこれについてアルファロメオ・レーシングのフレデリック・バッサー代表は、「そうした噂があることは承知しているが、今の段階で決まったことは何もない。
現在は目の前の戦いに集中していて、来シーズンのドライバーについてはまったくの白紙だ」と、噂を一蹴。

同チームのドライバーはいずれも今季末で契約が終了するが、とりわけライコネンについてはシートが空くとの見方が強いのは事実だ。

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F1、2025年からの新エンジン規定を延期の可能性

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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F1は2025年シーズンからの導入を目指し、基本的な方針の検討に取り掛かっているが、どうやら準備に時間が掛かるとして導入の1年延期を考えていることが明らかとなった。

新しいエンジン規定の策定にあたっては現行のエンジン・サプライヤーであるメルセデス、
フェラーリ、ルノー、そしてホンダに替わるレッドブルに加え、新規参入が噂に挙がるポルシェとアウディの代表も会議に加わり注目を集めている。

新しいエンジン規定ではバイオ燃料など地球環境に優しい配慮が求められている。

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2021/07/09

ハミルトン(メルセデス)、「スプリントレースは列車行列」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsport
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F1は次戦イギリスGPからいよいよスプリントレースによる公式予選が導入されるが、これについてルイス・ハミルトン(メルセデス)は冷ややかだ。

「スプリントレースに期待する向きもあるようだけど、実際どうなのかな。
僕がイメージできるのは、ただ一列に連なって走るシーン。
オーバーテイクが見られればいいけどね。
きっと、退屈な列車の行列みたいになるだけなんじゃないのかな。
おそらくたいしてエキサイティングなものにはならないよ」と、現役チャンピオン

スプリントレースは土曜日の午後に行われ、その順位が日曜日の決勝レースのスターティンググリッドとなる。
他のカテゴリーでは導入例があるが、F1では初の試みとなる。

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元F1ドライバー、カルロス・ロイテマン氏死去

Carlos Reutemann (C)Ferrari S.p.A
元フェラーリ等のF1ドライバー、カルロス・ロイテマン(アルゼンチン)が死去したことがわかった。享年79歳。

今年5月に体長を崩したロイテマン氏は母国アルゼンチンの地元病院に緊急搬送されICU(集中治療室)で治療を受け、一時は改善して自宅に戻って療養していたが、6月に入って再び入院していたという。

1972年のアルゼンチンGPでブラバムにより29歳という遅咲きデビューを果たしたロイテマンは1970年代から1980年代にかけてフェラーリやロータス、ウィリアムズ等で活躍。
1981年にはシーズン最後までタイトルを争ったものの、ネルソン・ピケに僅差で敗れランキング2位に終わった。
全146回の参戦でポールポジション6回、優勝12回、表彰台は46回。

現役生活を引退してからは母国アルゼンチンで政界に進出。
同国の上院議員を務め、一時は大統領候補に挙げられるなど政治家としても実績を残した。

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角田裕毅(アルファタウリ)、2022年用タイヤをテスト

Image (C)Scuderia Alphatauri
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オーストリアGP終了後、当地レッドブルリンクに残り、アルファタウリ・ホンダは予定通りピレリタイヤのテストを行った。
テストの目的はピレリが2022年に導入する新スペックの18インチ径タイヤで、マシンは規定により旧型車が用いられた。

テストは2日間に渡って行われ、初日をピエール・ガスリーが担当、2日目のテストを角田裕毅が行った。
角田は午前に59周、午後72周と本番レース以上になる計131ラップを精力的に周回したとのことだ。
このテストはウィリアムズ・レーシングを除く各チーム持ち回りにより全9か所のサーキットで行われている。

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2021/07/08

F1、シーズン後半に同一サーキット2連戦拡大を図る

Image (C)Pirelli Motorsport
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オーストラリアGPは例年のシーズン開幕戦から今年は後半にカレンダーを移動したにもかかわらず、結局新型コロナウイルスに伴うロジスティクス(物流)等の規制により開催中止に追い込まれた。

それでも年間23戦を実現したいF1は、これを受け再び代替の対応策に追われている。
関係者によれば、新たな開催地を準備するのは時間的にも難しくいことから、先にレッドブルリンクで成功したように同一サーキットでのグランプリ2連戦を模索していることを明かした。
これならスタッフだけでなくマシンやタイヤ、資材の移動・運搬が楽になるからだ。
まだ具体的な開催地は挙げられていないものの、今後近いうちに結論を出したいとしている。

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ロシアGP、ソチからイゴラ・ドライブ・サーキットへ

Sochi Circuit (C)Pirelli Motorsport
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ロシア政府は2023年より、ロシアGPの開催地を2022年で契約が終了する現在のソチ・サーキットから、イゴラ・ドライブ・サーキットへと変更することを正式発表した。

多くのF1サーキットを手掛けたヘルマン・ティルケ氏の設計した新開催地のイゴラ・ドライブはサンクトペテルブルクから北へ50kmにあり、フィンランドとの国境付近に位置するイゴラ・スキー・リゾートの一部にある。
2017年にサーキットの建設が着工され2019年に完成、2020年にはF1の開催に必要なサーキットの安全基準『グレード1』ライセンスを取得している。

ロシア政府によれば、開催地変更は議会で審議された結果、満場一致で承認されたという。
現地はすでにF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOが視察を行っているが、F1開催に向け今後さらにコースを拡大する計画もあるとのことだ。

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ハミルトン(メルセデス)、「ライバルとの差は見た目以上」

France GP Scene (C)Honda Racing
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今回のオーストリアGPでは予選・決勝とも4位に留まり、珍しく表彰台を逃がす結果に終わったルイス・ハミルトンは、所属するメルセデスAMGチームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターがマシンに問題があったと助け船を出したものの落胆を隠せない様子だ。

「正直、ライバルとの差は大きいね。
フェルスタッペンの間の32点というのは、たとえ僕が優勝して彼がリタイヤしたとしても逆転できない数字だからね。
現実に彼らからは大きく引き離されてしまっている。
レッドブルとの実力差は見た目以上に大きいということなんだ」と嘆く、7回のチャンピオン。

ただ、自身やチームのホームレースとなる次戦イギリスGPにはユニオンジャックが揺れる筈。
新パーツも投入されるということで巻き返しを図る。

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2021/07/07

アロンソ、ラッセルとのバトルに複雑心境

Race Battle (C)Pirelli Motorsport
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オーストリアGP決勝レースで最終戦後まで壮絶なバトルを演じたアロンソ(アルピーヌ)とラッセル(ウィリアムズ)は、結局ラスト3周で前に出たアロンソが入賞最後の10位を獲得して終えた。

アロンソは「われわれの戦闘力ではこの1ポイントはチャンピオンシップ争いの最終戦後の1ポイントのように価値があるもの」と、評価した。
ただその一方でかねてラッセルの才能について高い評価を繰り返してきたこの元チャンピオンは「そのポイント争いをラッセルとの間で繰り広げなければならなかったのはちょっぴり悲しいこと。
彼らにとっては僕らよりさらに貴重な1ポイントだったろうけど……」と、複雑な心境を吐露した。

不振に喘ぐウィリアムズ・レーシングを間違いなく牽引するラッセルだが、ここまでまだ悲願のポイント獲得は果たせていない。

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今年もオーストラリアGPの開催中止が決定

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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例年のシーズン開幕から今季は終盤の11月に延期して開催を計画していたアルバートパーク特設コースでのオーストラリアGPだが、7月6日F1は新型コロナウイルスの影響から開催の中止を正式発表した。

オーストラリアでは海外からの入国者に2週間の隔離措置を採っており、現在の感染状況から近いうちの改善は困難と判断した模様だ。
昨年の開幕戦だったオーストラリアGPも金曜日のフリー走行開始直前に急きょキャンセルとなった経緯がある。
なお同国ではまた2輪のモトGPレースも中止に追い込まれている。

F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOは2021年はあくまでも全23戦を計画していて、今後直ちに代替開催の検討に入り、数週間以内に決定したいとしている。

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ノリス、累積するペナルティ・ポイントにいらだち

Lando Norris (C)McLaren Group
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オーストリアGP決勝レースでみごと3位表彰台をゲットして称賛を浴びたマクラーレン・レーシングのランド・ノリスだが、今回の与えられたペナルティにいらだちをみせている。

これは決勝レース中、ペレス(レッドブル)とのバトルの際にノリスがライバルをコース外に押し出したとしてスチュワードから5秒ストップ・ペナルティのタイム・ペナルティを科せられたもの。
しかしノリスが口にするのは同時に科せられたペナルティ・ポイントのほう。
今回2点のペナルティ・ポイントが追加されたことにより、ノリスはこの1年間の累計が10点。
これはリミットである12点に迫るもので、1戦のレース出場停止という処分が現実の脅威になりつつあるからだ。

ノリスは「こんな深刻でないレース中の接触なんかにペナルティ・ポイントまで科していったら、結果僕らはまともなレースバトルなんかできなくなる」と、不快感を示した。

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2021/07/06

オーストリアGPも最速ピットストップはレッドブル

Redbull/Pitstop (C)Redbull Racing
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日曜日に行われたオーストリアGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、モナコ、アゼルバイジャン、フランス、シュタイヤーマルクに続きまたしてもレッドブル・レーシングのクルーだった。

今回の最速タイムは32周目にピットインしたマックス・フェルスタッペンをコースに送り出した際の2.17秒というもの。
2番手は姉妹チームであるガスリー(アルファタウリ)の2.21秒、3番手はハミルトン(メルセデス)の2.26秒となっている。

このレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』は、予選2位、決勝レースでも3位に食い込んだノリス(マクラーレン)が選出された。
また『ファステストラップ・アワード』を獲得したのはレース終盤にフリーピットストップでタイヤ交換、直後の62周目に1'06.200を記録したフェルスタッペン(レッドブル)となった。

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マシンにダメージ負っていたハミルトン(メルセデス)

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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オーストリアGP決勝レースではいつもの戦闘力を欠き、3戦ぶりに表彰台を逃がすという結果に終わったメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、レース中マシンにダメージを負っていたことを明かした。

それによれば4番グリッドからスタートしたハミルトンは、レース序盤着実に順位を上げ20周目にはついにノリス(マクラーレン)を交わして2位のポジションにアップ、首位フェルスタッペン(レッドブル)への追撃態勢に着いた。
しかしその後10コーナーのコーナリングで縁石にマシン底部を強打。
この時の衝撃でフロアパネルなどを傷めた可能性があるという。
このためエアロダイナミックスに変化が生じ、1周あたり約0.6から0.7秒のタイムロスを強いられたということだ。

結果的にハミルトンは僚友ボタスやノリスに再び先行を許し、チャンピオンシップ争いで痛恨の遅れを生じさせることとなった。

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ノリス(マクラーレン)、「イギリスGPも表彰台」

Lando Norris (C)McLaren Group
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土曜日よの公式予選を終え、最も注目を集めたのは自身最高位となる2番グリッドを獲得したランド・ノリス(21歳:イギリス)だった。
またマクラーレンのドライバーがフロントロウを獲得したのは2012年まで遡るものでもあった。

とはいえこれまで数戦の結果から、決勝レースでのペースはさほどではなく、結果はずっと後方になるものと囁かれていたのも事実だ。
しかし今回のノリスは決勝レースでも終始力強いパフォーマンスを発揮、これまた評価される3位表彰台をゲットして驚かせた。
ノリスは「あと少しで2位にも手が届いたかもということを考えると少し悔しいけれど、それでも素晴らしいリザルトになった。
あのメルセデスAMG勢と互角に戦えたんだからね、自信がついたよ。
次は僕やチームのホームレースになるイギリスGPだから、この勢いで再び表彰台に上がりたいものだね」と、意欲をみせた。

初めてスプリントレース予選が導入されることでも注目されるイギリスGPは、再来週の7月18日(日)に決勝レースが行われる。

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2021/07/05

フェルスタッペン、2ストップ戦略で先週に続きレッドブルリンクで完勝 (ピレリ)

マックス・フェルスタッペン (C)Pirelli Motorspotrs
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2021 オーストリアグランプリ 決勝
2021年7月4日、シュピールベルク

キーポイント
• マックス・フェルスタッペンが、2ストップ戦略を使用して2週連続でレッドブルリンクでのレースを制し、自身の3連勝を達成しました。P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、P Zeroホワイト・ハードへ交換後、終盤に再度ハードタイヤへ交換しました。2位のバリテリ・ボッタス(メルセデス)、3位のランド・ノリス(マクラーレン)は、ともにミディアム – ハードと繋ぐ1ストップ戦略を採りました。
• 多くのドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。4名のドライバー(アストンマーティンとアルフタウリの両ドライバー)は、P Zeroレッド・ソフトタイヤでスタートしました。一方、ハードタイヤでスタートした2名のドライバーは、フェラーリのカルロス・サインツ、アルファロメオのキミ・ライコネンでした。
• レースを通して、1ストップ戦略と2ストップ戦略が展開されました。19名の完走者中の8名が2ストッパーで、その中の2名がトップ4に入りました。
• 昨日よりも冷涼なコンディションとなり、曇り空の下で迎えたスタート時の気温は24℃、路面温度は32℃でした。

各コンパウンドのパフォーマンス

• ハード C3 : 2名のドライバーがハードでスタートしました。10番グリッドからハードでスタートしたサインツは、48周目にミディアムへ交換し、5位を獲得しました。ハードでスタートした2名を除く全ドライバーが、ファイナルスティントでハードを使用しました。フェルスタッペンは、ハードを使用して、ファイナルスティントでファステストラップポイントを獲得しました。
• ミディアムC4: 多くのドライバーがスタート時に装着したミディアムタイヤは、レースの中で重要な役割を演じました。ハードでスタートしたサインツとライコネンは、ファイナルスティントでミディアムを使用しました。
• ソフト C5: ソフトでスタートした4名のドライバーは、予測通り2ストップ戦略を採りました。彼らは、第2、第3スティントでハードを使用しました。冷涼なコンディションによって、ソフトタイヤのベストなパフォーマンスが引き出されました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「先週と比較して速いペースのレースが見られ、先週とは異なるタイヤ選択を行なった決断に満足しています。昨日の予選時よりも低い路面温度がタイヤの摩耗とデグラデーションに影響を及ぼし、軟らかいコンパウンドの使用と長いスティントを促進しました。その結果、1ストップと2ストップ戦略が混在することになりました。1ストッパーは、各スティントでの性能を維持するため、ある程度のタイヤマネジメントを行う必要がありました。一方で、2ストップが勝利戦略となりました。リードを失うことなく、2回のピットストップを行うことを可能にした完璧な戦略で優勝したマックス・フェルスタッペンとレッドブルを祝福します。
我々は、アルファタウリとともにレッドブルリンクに留まり、2022年用18インチタイヤテストを火曜日と水曜日に行う予定です」

ピレリジャパンプレスリリース

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最終周の黄旗無視で複数ドライバーにペナルティ

FIA
オーストリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、4日(日)に行われた決勝レースの最終周、5コーナーで出されていたWイエローコーション中、減速が不十分だったとしてラティフィ(ウィリアムズ)とマゼピン(ハース)二人のドライバーに10秒のストップ&ゴー・ペナルティと、別途ペナルティ・ポイント3点を科したことを明らかにした。

本来であればストップ&ゴー・ペナルティになるところ、レースは終了しているのでこれに相当するものとして30秒のタイムペナルティに置き換えたもの。
これでラティフィはペナルティ・ポイントが累計6点に、またマゼピンは5点となった。

なお下記ドライバーについては審議の結果、ペナルティを科さないことを通知した。
ガスリー(アルファタウリ)、リカルド(マクラーレン)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ルクレール(フェラーリ)、サインツ(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、ラッセル(ウィリアムズ)。

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ライコネン、ベッテルとの接触事故でペナルティ

FIA
オーストリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、4日(日)に行われた決勝レースの最終周、5コーナーで起きたライコネン(アルファロメオ)とベッテル(アストンマーティン)の接触事故について、レース後審議を行った結果、ライコネンに責任があるとしてドライブスルー・ペナルティーと別途ペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。

ただ本来であればドライブスルー・ペナルティーになるところ、レースは終了しているのでこれに相当するものとして20秒のタイムペナルティに置き換えている。
なおライコネンはこれで通算6点のペナルティ・ポイントとなった。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(7/04)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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第9戦オーストリアGPは、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンが圧倒的なペースで3連勝を果たし、Hondaとしては1988年以来の5連勝を飾りました。

フェルスタッペンが“グランドスラム”を達成して3連勝。
Hondaは11連勝を挙げた1988年以来の5連勝を果たす全員がQ3に進出した予選結果により、ポールポジションのフェルスタッペンと3番グリッドのセルジオ・ペレスがミディアムタイヤ、6番手のピエール・ガスリーと7番手の角田裕毅のScuderia AlphaTauri Honda勢はソフトタイヤでのスタートとなりました。

スタート直後はポジションを維持したHondaパワーユニット勢でしたが、1周目にエステバン・オコン(アルピーヌ)がストップしたことで、セーフティカーが出動。
そのリスタートで、ペレスは2番手のランド・ノリス(マクラーレン)に迫りますが、ターン4で押し出されてコースアウト。
10番手までポジションを落とし、その後ノリスには5秒のタイムペナルティが科されました。

ソフトタイヤのScuderia AlphaTauri勢は、早めのタイヤ交換が必要となり、角田が12周目、ガスリーがその翌周にピットイン。
ハードタイヤに交換しますが、角田はピット入口の白線をまたいでしまい、5秒のタイムペナルティを受けると、ガスリーはピット作業に時間がかかり、どちらもタイムをロスしてしまいます。

ミディアムタイヤでスタートしたRed Bull Racingの2人は、どちらも32周目にピットイン。
フェルスタッペンは順調にリードを拡大する一方で、追い上げを期すペレスはシャルル・ルクレール(フェラーリ)と激しいバトルを繰り広げ、2度の接触を喫します。

この接触の原因を作ったとして、ペレスには2度のタイムペナルティーが科され、合計10秒が加算されます。
しかし、ペレスは追い上げを続け、53周目にダニエル・リカルド(マクラーレン)をオーバーテイク。
このタイミングでピットインしたルイス・ハミルトン(メルセデス)の背後に迫り、4番手を目指して追撃するも、オーバーテイクには至らずチェッカーフラッグに。
後方のカルロス・サインツ(フェラーリ)が10秒差以内に入ったことで、6位フィニッシュとなりました。

フェルスタッペンはリードを拡大し続け、残り11周、首位の座を万全にした状態で2度目のピットイン。
2番手のタイムに1.5秒以上の大差をつけてファステストラップをマークします。
後続に17.9秒の差をつけてチェッカーフラッグを受け、ポールポジション、優勝、ファステストラップに全ラップリードを加えた“グランドスラム”を達成しました。

Scuderia AlphaTauriは、両ドライバーともに2ストップ戦略を採り、ガスリーが45周目にピットイン。
トップ10圏内を目指して追い上げます。
角田はその6周後にピットインしますが、ここでもピット入口で白線をまたぎ、2度目の5秒ペナルティーを科されてポイント圏外へ後退します。

ガスリーは前方のリカルド、ルクレールに迫りながら9位でフィニッシュ。
2ポイントを獲得しました。角田はフィニッシュ後に5秒を加算され、12位が最終結果となりました。

今大会の勝利が、HondaとしてはF1通算84勝目。
チャンピオンシップでのリードも拡大し、ドライバーズ部門ではフェルスタッペンが32ポイント差、コンストラクターズ部門でRed Bull Racingが44ポイント差をつけて首位に立っています。

今日のレース後の表彰台には、Red Bull Racingの計らいで、2019年のオーストリアGPと同様に、田辺豊治テクニカルディレクターが登壇。
壇上のフェルスタッペン選手や、スタンドをオレンジに染めたフェルスタッペン選手の応援団とともに喜びを分かち合いました。

次戦は2週間後の7月18日(日)に決勝を迎えるイギリスGP。
Red Bull Racing、Hondaともに拠点を置く地元での戦いで、再びのホームグランプリとなります。
また、スプリントレース形式の予選が実施されるなど、新しいフォーマットで初めての大会です。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のオーストリアGP決勝は、フェルスタッペン選手がポール・トゥ・ウインで見事に優勝。
自身の3連勝とともに、Red Bull Racing Hondaにとっての5連勝を達成することができました。

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペン選手は、先週に続いて完璧にレースをコントロール下に置き、Red Bullにとってのホームレースで連勝という、また一つ記憶に残る勝利を挙げてくれました。
いつもながら素晴らしいパフォーマンスだったと思います。

チームメートのペレス選手は接触により10番手までポジションを落とし、ポジション回復のバトルの中で10秒ペナルティーを科される苦しいレースとなりました。
最後までプッシュし続け、6位入賞はいい結果だと考えています。

Scuderia AlphaTauri Hondaの2台はガスリー選手が6番グリッド、角田選手が7番グリッドという好位置からスタートしたのですが、レースペースが上がらず厳しいレースとなりました。
粘り強くレースを続け、ガスリー選手が9位入賞、角田選手はペナルティもあり12位に終わり、週末を通して見せていた速さからすると、残念な結果になりました。

フランスGPからの3連戦を終え、次戦はHonda、Red Bull Racingともに拠点を置く地元、英国シルバーストーンでのレースになります。
ここまでのいい流れを維持して、また十分に準備をして臨みたいと思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 1位)

「ホームのレッドブル・リンクで再び勝利できて最高の気分です。
いい戦いができるとは予想していましたが、ここまでとは思っておらず、マシンはまるでレール上を走っているようでした。
ドライブしていてとても気持ちよかったですし、どちらのタイヤコンパウンドでも素晴らしいペースでした。
プッシュすることができましたし、タイヤのケアも思い通りで、一周ごとに差を広げていけました。
他のドライバー同様に先週のレースから学び、セットアップを向上させることでマシンの最適化を進めることができました。
どんな言葉で表せばいいのか分からないほど、ドライビングが楽しめましたし、レースウイークもベストな形で進んだので、これを続けられるように願っています。

チームのみんなが最高の形で報われたと思いますし、Hondaを代表して田辺さんがポディウムに立ったこともとてもよかったです。
また、今週末はファンのみんなも最高でした。
グランドスタンドがオレンジ色で染まる光景と、サーキットに人が戻ってきてF1を楽しむ姿を見られたのは素晴らしいことです。
これからも多くのレースがありますし、次のシルバーストーンでは、普段と異なるスプリントレースが行われるのも面白くなる筈です。
ただ今は、今日のレースの内容がとてもうれしいです。
こうした形のレースは頻繁にできるものではないので、みんなで勝利を喜ばなければなりません」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝 6位)

「今日のレースにはあまり満足できていません。
4周目にランド(ノリス/マクラーレン)をアウト側から抜こうとしたのですが、コース外へ押し出されたことで、僕のレースは終わってしまったようなものです。
シャルル(ルクレール/フェラーリ)とのインシデントについては、2度目の方ははっきりしていますが、両方とも僕の方が前に出ていたように感じます。
状況を見直してみなければいけないと思うので、今はコメントが難しいです。
2度目のターン6では、ブレーキングをできる限り遅らせて、(前のマシンが発する)乱気流の中に入りましたが、そのときのタイヤはかなり古いものだったので、リアを失ってしまいました。
僕はこうしたレースのやり方が好きではないですし、シャルルのレースに影響を与えてしまい、とても申し訳なく思っています。
他のドライバーのレースを犠牲にしてしまった自分自身に満足できません。
ただ、マックスやチームのみんなのことはうれしく思っています。
レッドブル・リンクでのホームレースでさらにポイントを重ねられたことは素晴らしいです。
僕らは前を向き、次のシルバーストーンを楽しみにしています」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝12位)

「今日は僕にとっては難しい一日となりました。
レース中のペースに苦しみ、タイヤマネージメントはとても難しかったです。
昨日の予選がよかっただけにフラストレーションがたまりますが、気持ちを切り替え、今日の課題を振り返る必要があります。
次のシルバーストーンで同じミスを繰り返すことがないようにしていきます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝 9位)

「今日は僕らが想像していた以上に厳しい戦いでしたが、ポイント獲得を継続できたのはいいことです。
2ストップ戦略の利点がもっとあると考えていましたが、レース序盤で履いたソフトタイヤで、予想以上に苦戦しました。
中団勢の中で上位に立てるように戦い続けますが、今日はグリッド以上の順位でフィニッシュできなかったことが残念です。
今夜すべてのデータを見直して、大好きなシルバーストーンに目を向けていきます」

提供:本田技研工業(株)

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角田裕毅(アルファタウリ)にペナルティ・ポイント

FIA
オーストリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、4日(日)に行われた決勝レース中、2回に渡りピットインの際にレーン入口の白線を超えて走行したとしてアルファタウリの角田裕毅にそれぞれペナルティ・ポイント1点を科したことを明らかにした。
なおレース中すでに5秒ずつのタイム・ペナルティが別途通告されている。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、角田はこれで計2点を加え通算4点目となった。

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フェルスタッペン、オレンジ・アーミー復活に感激

Orange Army (C)Redbull Racing
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今回のオーストリアGPは開催地であるレッドブルリンクが所属するレッドブル・レーシングのホームコースということもあり、フェルスタッペン自身にとっても熱の入るグランプリ。
さらに母国オランダからフェルスタッペンの個人的支持者の集まりである『オレンジ・アーミー』が大挙押し掛け、スタンド各所をオランダのシンボルカラーであるオレンジ一色に染め上げた。
一部にはオレンジの発煙筒を振り回す不届き者もいたが、今年最高の入りで(3日間で計13万2千人)満席ではないにしても遠目には鮮やかなオレンジカラーが復活したように見えた。

当のフェルスタッペンは「久しぶりにグランドスタンドがオレンジ一色になったのが見られて最高の気分。
自然に気分が盛り上がってパワーが増すというものだよ」と、笑顔をみせた。

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2021/07/04

オーストリアGPもフェルスタッペンがポールTOウィン

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月04(日)15時(日本時間:22時)から今季F1第9戦オーストリアGPの決勝レースが先週に続きレッドブルリンクを舞台に全71周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は20度、路面温度34度、路面はドライコンディションとなっている。

オープニングラップで17番スタートのオコン(アルピーヌ)が他車との接触によりフロント・サスペンションを損傷してストップ、いきなりセーフティカー導入となった。
4周目にグリーンフラッグ。
2位のノリスをオーバーテイクしようとしてペレスが4コーナーでコースオフ、10番手まで後退。
セーフティカー導入時にピットインしたジョビナッツィ(アルファロメオ)がイエロー違反で10秒のタイムペナルティを科せられる。
13周目、6位の角田裕毅がソフトからハードにタイヤ交換、続いて5のガスリーも同様に続く。(二人より上位はミディアムタイヤスタート)
角田はピットインの際、白線を超えたとして5秒のタイムペナルティ。
2位のノリスにもペレス幅寄せで5秒のタイムペナルティ。
33周目、フェルスタッペンがハードタイヤに換えて首位のままコース復帰。
ペレスが今度は逆にルクレールを押し出したとして5秒のタイムペナルティを科せられる。
2位のハミルトンにトラブルが生じたようで3位のボタスが順位を入れ替える。
ペレスは同様の行為繰り返しでさらに5秒のタイムペナルティ。
健闘ノリスがハミルトンをオーバーテイクして3位に上がる。
ストロールがピットレーン速度違反で5秒のタイムペナルティ。
角田が2度目のピットストップでも白線を超えたとして5秒のタイムペナルティ。
61周目、首位のフェルスタッペンが余裕で新品のハードタイヤに交換、さらにファステストラップ・ポイントを確実にする。
タイヤにはスローパンクチャーが見出されたと無線。
68周目、ウィリアムズに初のポイント獲得目前だったラッセルがアロンソに抜かれて11位に落ちる。
最終周、ライコネンとベッテルがクラッシュしてイエローコーションに。

レースはそのままフェルスタッペン(レッドブル)がみごとなポールTOウィン。
3戦連続のポールTOウィンで今季5勝目、自身通算15勝目を飾った。
またホンダ・パワーは1988年以来実に33年ぶりとなる5連勝。
1988年はセナ・プロのマクラーレン・ホンダ黄金時代だった。
2位ボタス(メルセデス)、3位ノリス(マクラーレン)、4位ハミルトン(メルセデス)、5位サインツ(フェラーリ)、6位ペレス(レッドブル)、7位リカルド(マクラーレン)、8位ルクレール(フェラーリ)、9位ガスリー(アルファタウリ)、10位アロンソ(アルピーヌ)までがポイント獲得。
以下、11位ラッセル(ウィリアムズ)、12位角田裕毅(アルファタウリ)、13位ストロール(アストンマーティン)、14位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、15位ラティフィ(ウィリアムズ)、16位ライコネン(アルファロメオ)、17位ベッテル(アストンマーティン)、18位シューマッハ(ハース)、19位マゼピン(ハース)までが完走。
リタイヤはオコン(アルピーヌ)の1台だけだった。
F1次戦は初めてスプリントレース予選を導入する予定の注目イギリスGP(7月18日決勝)になる。

オーストリアGP決勝レースの結果はこちら
オーストリアGPの画像はこちら

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オーストリアGPスターティンググリッド(修正版)

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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オーストリアGPのレーススチュワード(競技委員)は、ペナルティによりスターティンググリッドを修正した。

それによれば既報のように、予選8位だったベッテル(アストンマーティン)がアロンソ(アルピーヌ)のアタックを妨害したとして予選グリッド3番降格のペナルティが科せられ12番グリッドに。
これにより9位のラッセル(ウィリアムズ)、10位のストロール(アストンマーティン)、11位のサインツ(フェラーリ)3台がそれぞれ一つずつポジションをアップさせる結果に。

【修正スターティンググリッド】

1. フェルスタッペン(レッドブル)
2. ノリス(マクラーレン)
3. ペレス(レッドブル)
4. ハミルトン(メルセデス)
5. ボタス(メルセデス)
6. ガスリー(アルファタウリ)
7. 角田裕毅(アルファタウリ)
8. ラッセル(ウィリアムズ) *
9. ストロール(アストンマーティン) *
10. サインツ(フェラーリ) *
11. ベッテル(アストンマーティン) *
12. ルクレール(フェラーリ)
13. リカルド(マクラーレン)
14. アロンソ(アルピーヌ)
15. ジョビナッツィ(アルファロメオ)
16. ライコネン(アルファロメオ)
17. オコン(アルピーヌ)
18. ラティフィ(ウィリアムズ)
19. シューマッハ(ハース)
20. マゼピン(ハース)

* 印は変更のあったドライバー

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(7/03)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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レッドブル・リンクで行われた第9戦オーストリアGPの予選は、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンがポールポジション(PP)を獲得。
フランスGPから続く3連戦すべてでPPに立ち、Hondaとしては1991年以来の3戦連続PPとなりました。

さらに、Hondaパワーユニット勢は4台全車がトップ7に入りました。
セルジオ・ペレスが3番手、Scuderia AlphaTauri Hondaも好調さを維持してピエール・ガスリー、角田裕毅が6番手と7番手に。
明日は5連勝をかけてレースに挑みます。

予選Q1では、フェルスタッペンがトップタイム、ペレスが8番手で通過を決めますが、Scuderia AlphaTauriはガスリーのアタック1回目がトラックリミット違反で取り消しとなるなど、やや苦戦します。
ガスリーは2度目のアタックで9番手に入り、角田裕毅も14番手で突破。
8位のペレスから角田まではわずか0.134秒差と、非常に僅差の戦いになりました。

Q2も激しい戦いとなりましたが、Red Bull Racingはフェルスタッペン、ペレスともにミディアムタイヤで突破を決めます。
Scuderia AlphaTauriは両ドライバーがソフトタイヤで好走を見せ、ガスリーが4番手、角田が8番手でQ3へ進出。
Hondaパワーユニット勢は2戦連続の全車トップ10入りを果たしました。

Q3では、1度目のアタックでフェルスタッペンがトップタイムをマーク。
2度目はタイム更新に至りませんでしたが、このタイムに及ぶドライバーはおらず、ポールポジションを獲得。
ペレスは2度目のアタックでタイムを伸ばし、フェルスタッペンの後方となる3番グリッドとなりました。

Scuderia AlphaTauriも最終アタックで好タイムをマークし、ガスリーが6番手、角田が7番手に入ります。
ガスリーのタイムは4・5番手のメルセデス勢へ0.1秒未満の差に迫る好タイム。
角田も自己ベストグリッドを更新する走りを見せました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のオーストリアGP予選は、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が素晴らしいパフォーマンスで3戦連続のポールポジションを獲得しました。
チームメートのペレス選手も3番手と、明日のレースに向けて、Red Bull Racing Hondaの2台が非常にいいグリッドを確保できました。

Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は今日も力強い走りで3戦連続の6番手、角田選手は自己最高となる7番手と、こちらも明日のレースに向けて非常にいい結果です。
先週に続きRed BullのホームサーキットでHonda勢4台がQ3進出と、力強い予選結果を残すことができてよかったと思います。

明日は一時的に天候が崩れる予報も出ています。
いいポジションでスタートできるので、これをレース結果に繋げられるよう、天候の変化なども含めて色々な場面を想定した準備を行い、明日のレース本番に臨みます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 1位)

「Q1とQ2の手ごたえはよかったのですが、Q3については素晴らしいラップを走れたと思っていないので、完全には満足していません。
ここレッドブル・リンクでまたPPを獲れたことはもちろんうれしいですし、3戦連続というのもチームにとって素晴らしいものだと思います。
ただ、僕はいつも完璧を目指しているので、今日はものすごくうれしいというわけではないですし、どこが上手くいかなかったのかをこれから分析していきます。
ここまで、いつもこうやって成長してきました。
僕らのマシンは力強く、チェコ(ペレス)も3番手にいるので、レースが本当に楽しみですし、一緒にプッシュして多くのポイントを持ち帰りたいです。

今日のランド(ノリス/マクラーレン)のパフォーマンスは素晴らしかったですし、ここまでそれなりに近い場所を走ってはいましたが、明日のレースでのライバルになるとは思っていませんでした。

ここ数レース、マシンとエンジンがパッケージとしてよく機能しているので、とてもうれしく思っており、明日に向けては自信があります。
ただ、明日は先週よりもタイヤが柔らかく、マネージするのが難しくなります。
また、なによりライバルは強力なので、僕らにとって簡単なレースなど一つもないと思っています。
今日はグランドスタンドにオレンジ・アーミーが戻ってきてくれたことも本当に素晴らしいことです。
ここまで(無観客のレースが続き)長い時間がかかりましたし、今日のような光景を見られたことを本当にうれしく思っています」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 3位)

「オーストリアのホームコースでチームとしてとてもいい結果が出せてうれしいです。
マックスと僕はいいスタートポジションで、明日はともにいいスタートを決められればと思いますし、それが結果を左右する筈です。

ここまでは大変なレースウイークでした。
バランスの向上に多くの作業を強いられ、マシンの全領域を確認して1回の走行ごとに細かな調整を加えていました。
ミディアムタイヤでスタートすることになりますが、レースは1ストップか2ストップか分かりません。
十分なロングランをできたドライバーはいないので、判断は難しいです。
今日は最終的にいいラップタイムが出せましたが、簡単ではありませんでした。
明日は何が起きるか分かりませんが、僕らのマシンは予選よりもレースのほうがいいと思うので、チームへ多くのポイントを持ち帰れればと思います。
最後に、とても素晴らしいラップを披露したランド(ノリス/マクラーレン)にもおめでとうと伝えたいです」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選 7位)

「今日のパフォーマンスにはとても満足していて、予選での自己ベストになりました。
チームにはすごく感謝していて、先週のペースを維持して、最大限の成果を出せるように取り組んでくれました。
最後のアタックは、スリップストリームを使っていなかったのに、なかなかいいタイムだったので、この点もうれしかったです。
ここオーストリアで2回続けてレースがあることは、僕の学びという点でとても役に立っています。
徐々に自信を深めていくことができていて、それが今日のパフォーマンスにも表れていると思います。
大切なのは明日です。レース中のコンディションがどうなるかは分かりませんが、ポイント獲得のためにはタイヤマネージメントが重要になるので、その部分に注力していきます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 6位)

「毎週末、予選では同じようなポジションにつけていて、とても満足しています。
6番手というのは僕らの力強いパフォーマンスを表しており、今日はいい一日になりました。
今週末はマシンを快適には感じられていない部分があったので、予選ではどうなるか分かりませんでした。
それだけに、いいパフォーマンスを出せたことがとてもうれしいです。
明日はソフトタイヤを履くマシンの中では最上位でスタートすることになるので、間違いなく戦略がカギになります。
マシンのペースがいいことは示せているので、自信はあります」

提供:本田技研工業(株)

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ベッテル(アストンマーティン)に3グリッド降格のペナルティ

FIA
オーストリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、3日(土)に行われた公式予選セッション中、アストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルがアロンソ(アルピーヌ)のアタックを妨害したとして予選グリッド3番降格のペナルティを科したことを明らかにした。

当時自身のアタックを終えてスロー走行していたベッテルは、背後からアロンソが迫っているのに気付かず妨害したと判定されたもの。
結果的にアロンソはQ3進出を逸することとなった。
予選8位のベッテルはこれにより11位に降格となる。

なおベッテルには別途ペナルティ・ポイントが1点科せられた。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ベッテルはこれで通算6点目となった。

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フェルスタッペン、改善タイヤのピレリに皮肉

F1 Tyre Image (C)Pirelli Motorsport
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F1にタイヤを独占供給するピレリは、今回のオーストリアGPフリー走行セッションに新設計のタイヤを投入、全ドライバーにテストを義務付けた。
問題がなければ次戦イギリスGPにも正式に投入する構えとされるが、これに目下ポイントリーダーであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が次のようなコメントを口にしている。

「なんでこんなシーズン途中に突然新型タイヤを投入する訳?
アゼルバイジャンで僕やストロール(アストンマーティン)のリヤタイヤが突然バーストしたから?
それはおかしいよね。
だってピレリはあの事故の原因を最初はコース上のデブリ(破片)、そしてその次には内圧の不足だって言ってたんだから。
自分たちのタイヤに何も問題がないのなら、何もあわてて対策などする必要はない筈だと思うけどね」と、皮肉。

ただ独占供給故に、ドライバーやチームの側にF1タイヤ供給メーカーを選択する余地は与えられていない。

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2021/07/03

オーストリアGP予選、フェルスタッペン3戦連続のPP!

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月3日(土)15時(日本時間:22時)からシュピールベルク地方のレッドブルリンクを舞台に2021年F1第9戦オーストリアGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q3最初のアタックでは再びフェルスタッペンが最速。
これにノリス、ハミルトン、ボタス、ペレス、ガスリー、ベッテル、角田裕毅(アルファタウリ)、ストロールと続いた。
ラッセルはまだコースインしていない。

最後の熾烈なアタックの結果、タイム更新はならなかったもののフェルスタッペン(レッドブル)がそのままポールポジションを獲得。
フェルスタッペンのポールポジションはフランス、シュタイヤーマルクに続く3戦連続で今季4回目、自身通算7回目の快挙となった。
2番手はノリス(マクラーレン)が獲得、これは自身最高位になるもので、またマクラーレンのフロントロウは2012年のハミルトン&バトンの時代まで遡るもの。
3番手ペレス(レッドブル)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手ガスリー(アルファタウリ)、7番手自己最高位の角田裕毅(アルファタウリ)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手ラッセル(ウィリアムズ)、そして10番手がストロール(アストンマーティン)となった。
ホンダ・パワー勢は4台すべてがトップ10圏内。
またアルファタウリのガスリー&角田のタイム差は今回わずかに0.164秒というものだった。
オーストリアGP決勝レースは4日(日)15時(日本時間:22時)から全71周で行われる。

オーストリアGP公式予選の結果はこちら
オーストリアGPの画像はこちら

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予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)8番手で突破

引き続きオーストリアGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行ではフェルスタッペンがトップ、2番手にノリス、3番手ペレス。
角田は10番手。
2度目のアタックを終え、トップはそのままフェルスタッペン(レッドブル)。
2番手ハミルトン(メルセデス)、3番手ボタス(メルセデス)、4番手ガスリー(アルファタウリ)、5番手ノリス(マクラーレン)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手ベッテル(アストンマーティン)、8番手角田裕毅(アルファタウリ)、9番手ストロール(アストンマーティン)、10番手ラッセル(ウィリアムズ)までがQ3進出。
ラッセルは初のQ3進出をしかもミディアムタイヤで獲得してみせた。

ここでの敗退はサインツ(フェラーリ)、ルクレール(フェラーリ)、リカルド(マクラーレン)、アロンソ(アルピーヌ)、そしてジョビナッツィ(アルファロメオ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)辛うじてQ2進出へ

7月3日(土)15時(日本時間:22時)からシュピールベルク地方のレッドブルリンクを舞台に2021年F1第9戦オーストリアGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度は52度まで上昇、コースはドライコンディションとなっている。

最初のアタックでフェルスタッペンがトップ。
これにノリス、アロンソがメルセデスAMG勢を抑えて続き、驚かせた。
さらに各車タイムアップを図り、ここQ1でトップに立ったのはそのままフェルスタッペン(レッドブル)、2番手ノリス(マクラーレン)、3番手アロンソ(アルピーヌ)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手ベッテル(アストンマーティン)、11番手ルクレール(フェラーリ)、12番手ラッセル(ウィリアムズ)、13番手ストロール(アストンマーティン)、14番手角田裕毅(アルファタウリ)、15番手リカルド(マクラーレン)までがQ2進出。

ここでの敗退はライコネン(アルファロメオ)、オコン(アルピーヌ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、シューマッハ(ハース)、マゼピン(ハース)
の5台となった。

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フリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)が最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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7月3日(土)12時(日本時間:19時)からシュピールベルク地方のレッドブルリンクを舞台に2021年F1第9戦オーストリアGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は22度、路面温度45度、コースはドライコンディションとなっている。
セッション開始を前にハミルトン(メルセデス)の契約2年延長が伝えられ、パドックではまだ来季以降の契約が不明な僚友ボタスの去就に注目が集まった。

ピレリが持ち込んだブラックのテストタイヤが次戦から投入されるのが確実になったことにより、各車このタイヤを装着しての走行が熱心に始められた。
そんな中、フェルスタッペン(レッドブル)はセッション後半になるまでコースインしない余裕をみせたが、走り出せば直ちにその時点のトップタイムを記録する貫禄。

60分のセッションが終了、トップは唯一1分04秒台に入れたフェルスタッペン(レッドブル)。
2番手ボタス(メルセデス)、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ガスリー(アルファタウリ)、5番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手ペレス(レッドブル)、8番手アロンソ(アルピーヌ)、9番手ルクレール(フェラーリ)、10番手ベッテル(アストンマーティン)となった。
角田裕毅(アルファタウリ)は12番手となったが、同じ1分05秒台にはなんと16台がひしめく混戦ぶりとなっている。
オーストリアGPはこの後15時(日本時間:22時)から公式予選が行われる。

オーストリアGPフリー走行3回目の結果はこちら
オーストリアGPの画像はこちら

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メルセデスAMG、ルイス・ハミルトンと2023年まで契約延長

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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3日(土)、メルセデスAMGチームは今季末で契約が満了する同チームのルイス・ハミルトン(36歳:イギリス)と、さらに2023年末までの新たな2年契約を結んだことを正式発表した。

同チームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、今年の契約交渉が長引いたことを受け、早期の合意を示唆していた。
この契約により、ハミルトンはほぼ39歳までメルセデスF1に残留、同チームと実に11年の長期に渡りF1を戦うことになった。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(7/02)

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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レッドブル・リンクでの2戦目となる第9戦オーストリアGPが初日を迎えました。
FP1ではRed Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークし、Scuderia AlphaTauri Hondaも両セッションで上位につけるなど、Hondaパワーユニット勢は順調に走行を重ねました。

FP1の序盤、角田裕毅はターン4でグラベルにはみ出す場面はあったものの、すぐにコースへ復帰すると、その後は問題なく走行を重ね、5番手タイムをマークします。
角田から2番手までの差は0.1秒未満と僅差でしたが、フェルスタッペンは、2番手に0.266秒差をつけてトップに。Hondaパワーユニット勢は全車がトップ10入りし、セルジオ・ペレスが8番手、ピエール・ガスリーが9番手でFP1を終えました。

なお、この日はピレリタイヤのテストも実施され、各チームに4セット、1ドライバーあたり2セットのテストタイヤが配られました。
このタイヤは、リアの構造が新しくなったもので、初日の2セッションで使用し、その評価を行います。

また、今大会は、先週よりも1段階柔らかいタイヤコンパウンドが採用されており、戦略への影響も大きくなります。

FP2ではソフトタイヤでの走行が見られ、フェルスタッペンが3番手に。
Scuderia AlphaTauriは角田裕毅が6番手、そこから0.023秒差の7番手にガスリーと、FP2も上位で終えました。
ペレスは11番手とタイムは目立たなかったものの、全ドライバーの中で最多となる39周を走行しています。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「先週のシュタイアーマルクGP に続き、レッドブル・リンクで2週連続開催となるオーストリアGPの初日が終了しました。
これが今回の3連戦の最終戦となります。
今日は、前戦で収集したデータを元に準備をして、さらに本日の走行の中で最適化を進めていきました。
4台のマシンともに大きなトラブルなく、順調に初日のプログラムを消化できたと思います。
明日の予選、また日曜のレースでは、若干コンディションが変わる天気予報が出ており、雨の可能性もあるようです。
天候の変化などにも備え、今日のデータを解析してセットアップを進めていきます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1- 3番手)

「FP2では完璧なアタックができないままでしたが、それでもマシンの感触はよかったですし、大きな問題はありません。
メルセデスはソフトタイヤでかなり速いと思いますが、僕らはミディアムでの走りやロングランといったレースで重要になる部分は好調なので、ソフトでもう少しペースを上げられるようにしなければなりません。
今日はピレリのプロトタイプタイヤもテストしましたが、問題ないように思います。
少し路面が滑りやすくなりましたが、ドライブする分には問題なく、ロングランもいいペースで走行できました。
メルセデスが少し向上してきているので、今週末も僅差の戦いになると思いますが、予選を見ていきたいと思いますし、重要なのはレースでの柔らかいタイヤコンパウンドの扱い方です」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(8-11番手)

「今日のロングランはとてもよかったのですが、まだ課題は多くあります。
両セッションともに厳しく、柔らかいコンパウンドを履いたときのマシンの感触がまだ完全ではありません。
今夜はデータを分析し、期待通りのペースを取り戻して予選に向けた準備をする必要があります。
燃料搭載量を少なくしての走行では求めるバランスに達していませんでしたが、すぐに修正できましたし、タイヤのデグラデーション状況もいいことが確認できました。
ピレリが新たなタイヤを持ち込みましたが、これをシルバーストーンで使うことになるので、事前にテストできてよかったです。
全体的に、今日は多くを学べましたし、このレッドブル・リンクでたくさんのファンを見られたことも素晴らしかったです。
明日の予選でいい結果を出して、日曜はいいレースができればと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(5- 6番手)

「今日は好調な一日で、先週のペースを引き続き発揮できてうれしいです。
前回のレースで苦しんだロングランについて取り組み、とてもポジティブだったと思います。
コンディションは楽ではなく、今週は気温がかなり低く、今日のFP2では終盤にかけて雨が降りました。
今日の目的は、予選とレースに向けてできるだけ多くのデータを集めることでした。
徐々にラップタイムを上げていきながら、ミスをせずに目的を果たすことができたので、満足しています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(9- 7番手)

「今日は巻き返しを図るような気分でした。
先週はFP2とレースでほとんど走行できていないので、ロングランに時間をかけるとともに、タイヤについての理解に取り組みました。
ポジティブな要素が多くありましたし、相変わらずペースもいいです。
ただ、僕らはコンディションが変わってくると苦戦する傾向にあるので、今夜エンジニアと一緒に確認して、明日に向けて変更していきます」

提供:本田技研工業(株)

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ライコネン(アルファロメオ)、ピットレーン速度違反で罰金

FIA
オーストリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、2日(金)行われたフリー走行2回目セッション中、キミ・ライコネンにピットレーン速度違反があったとして、アルファロメオ・レーシングに対し限度額に近い900ユーロ(約11万9千円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればライコネンは制限80キロのところを88.5キロで走行したとのこと。
レギュレーションでは制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっているが、最大1,000ユーロを上限としている。

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アロンソ、「バーンアウトよりトラックリミット」

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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前戦シュタイヤーマルクGPで優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がレース後行ったバーンアウトについて、FIA(国際自動車連盟)のマイケル・マシ/FIAレースディレクターが警告の表明をしたことについて、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が異議を唱えている。

優勝したドライバーにとって、バーンアウトはご褒美のようなもの。
気分は最高に盛り上がっているのだし、やりたくなる気持ちは十分に理解できる。
これまでいろいろなドライバーもやってきていて、別に問題も起きなかったしね。
FIAはそれよりもトラックリミットを正確に取り締まることに傾注すべきだよ。
こっちは予選グリッドや決勝レースでの順位にも直結する重要なものなんだから。
なのに判定は曖昧で、まさにドライバー泣かせなものになってしまっている」と、指摘した。

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2021/07/02

フリー2回目、メルセデスAMG勢が1-2、角田裕毅6番手に

Redbull Ring (C)Pirelli Motorsport
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7月2日(金)15時(日本時間:22時)からレッドブルリンクを舞台に2021年F1第9戦オーストリアGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は19度、路面温度31度、コースはドライコンディションとなっている。
なお新スペックのテストタイヤはこのセッションでも使用される。

気象レーダーが雨雲の接近を伝えたせいもあり、各車青シグナルと共に一斉にコースイン。
序盤のタイミングモニターにはフェルスタッペンに続いて角田裕毅の2番手タイムが映し出された。
一部に雨もちらついたこのセッション、トップはハミルトン(メルセデス)の1'04.523。
2番手もメルセデスでボタスの1'04.712、3番手フェルスタッペン(レッドブル)でこちらは1'04.740、4-5番手はアストンマーティンのストロール&ベッテル、6番手に角田裕毅(アルファタウリ)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手アロンソ(アルピーヌ)、9番手ノリス(マクラーレン)、10番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)となった。
ペレス(レッドブル)は11番手だった。
明日はフリー走行3回目セッションと注目の公式予選が行われる予定となっている。

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フリー1回目、角田裕毅(アルファタウリ)5番手タイム

Redbull Ring (C)Pirelli Motorsport
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7月2日(金)11時30分(日本時間:18時30分)からオーストリアのレッドブルリンクを舞台に2021年F1第9戦オーストリアGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は曇り、セッション開始時の気温は17度、路面温度31度、コースはドライコンディションとなっている。
前週と同じサーキットだがピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という最も柔らかい部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なおこのセッション、アルピーヌではアロンソの替わりに周冠宇(チョウ・グアンユー)を、アルファロメオはジョビナッツィの替わりにカラム・アイロット、ウィリアムズではラッセルに替えてロイ・ニッサニーを起用、またフリー走行セッションに2022年仕様のタイヤのテストが行われることになっている。

短いコース故、各所でスピンやトラフィックに見舞われるクルマが続出、そんな中ホンダ・パワー勢やフェラーリらが順調に好タイムを記録した。
ここでトップタイムを記録したのはフェルスタッペン(レッドブル)で1'05.143。
2番手1'05.409のルクレール(フェラーリ)、3番手サインツ(フェラーリ)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手角田裕毅(アルファタウリ)、6番手ライコネン(アルファロメオ)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手ノリス(マクラーレン)となった。
新人ドライバーでは周冠宇(アルピーヌ)が14番手、アイロット(アルファロメオ)16番手、ニッサニー(ウィリアムズ)も18番手とそれぞれ健闘した。
このあと15時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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イギリスGPの観客数制限撤廃に懸念の声も

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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7月18日に予定される第10戦のイギリスGPでは、今年初めて観客数の制限が撤廃される方針が伝えられているが、同レースがホームグランプリとなるルイス・ハミルトン(メルセデス)はこれに懸念を示している。

「ドライバーにとって、母国のファンの声援の前で走るというのがどれだけエキサイティングなことかわかるかい。
それはとても言葉では表せないほどの感激なんだ。
だから観客数の制限が取り払われるというのはイギリス人にとって最高にうれしいことなんだよ」と、現役チャンピオン。

ただその上で、「でも新型コロナウイルスの影響は決してなくなった訳じゃない。
それどころかいままたイギリスでは再び変化した新型株が猛威を振るいつつあるというじゃないか。
サーキットが感染拡大の舞台になんかなってはならないこと。
FIA(国際自動車連盟)と主催者には慎重に判断して欲しいね」と、付け加えた。

ちなみにイギリスGPはハミルトンにとって優勝7回と、史上最高の戦績を誇ったお気に入りのグランプリだ。

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ペレス(レッドブル)、F1レース200戦目に意欲

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレス(30歳:メキシコ)が、F1で自身通算200戦目となる今週のオーストリアGPに意欲をみせている。
(201戦目だが、ザウバー時代に1戦モナコで決勝レース"欠場"がある)

「振り返ることなく走り続けてきたから、次が200戦目になるなんて実感が湧かないね。
幸い今シーズンは十分手応えのあるマシンを手にしているし、勝手知ったる同じサーキットでまたレースをするんだから結果を楽しみにしているよ。
今週はタイヤの選択がカギになると思うけれど、オーストリアはチームのホームレースなんだし必ずや表彰台の一角を獲得したいと思っている。
そうすれば自ずとチームやチームメイトのためにもなる筈だからね」

前戦シュタイヤーマルクGPでペレスはタイヤ交換のアヤから目前で表彰台のチャンスを逃がしている。

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オーストリアGPの週末、日曜日ににわか雨の可能性

Redbull Ring (C)Pirelli Motorsport
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今週、レッドブルリンクで開催される2021年F1第9戦オーストリアGPの開催地であるシュピールベルク地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日はいずれも曇り、しかし決勝レースの日曜日には一時にわか雨が降る可能性があるとの予報を出している。
ただ先週のシュタイヤーマルクGPの時には雨予報にもかかわらず実際には降らなかった。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
7月02日(金) フリー走行 曇り 11- 22度 20%
7月03日(土) 公式予選 曇り 13- 26度 10%
7月04日(日) 決勝レース 曇り/にわか雨 14- 22度 90%

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2021/07/01

マシ/FIAレースディレクター、「ピットで事故許されぬ」

Pitstop Scene (C)Mercedes Motorsport
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前戦シュタイヤーマルクGPでメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスに対し科せられたグリッド3番降格のペナルティについて、パドックでは厳し過ぎるとの声も聞かれた。
実際、コントロールタワーに呼ばれたボタスは「事情を聞かれるだけ」として、実際にペナルティを受けるとは考えていなかったようだ。

しかしこれについてFIA(国際自動車連盟)のレースディレクターであるマイケル・マシ氏は、「みんなが考えているよりも事態は深刻なものだった」と次のように警告した。
「多くのスタッフがスタンバイするピットレーンでマシンがスピンするなどあり得ない。
ピットで事故など許されないことなのだ。
ましてや今回、メルセデスAMGチームは意識して路面にラバーグリップを付けようとした節がある。
このケースは一歩間違えば大惨事にもなりかねない異常なアクシデントだった」と、断罪。

同チームでは、ガレージ前に描かれたスポンサー・バナーもスピンの一因になったとして改善を図る方向とされる。

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オーストリアGPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる第9戦オーストリアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(66歳:イギリス)を指名した。

元ルノー等のF1ドライバーであるワーウィック氏のスチュワード就任は今年のスペインGP以来となるもので、自身通算33回目。
これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の37回に次ぐものになる。

1981年に当時のトールマンからF1デビューを果たしたワーウィック氏は、その後ルノーやブラバム、アロウズ、ロータス等を渡り歩き、最高位は1984年の2位(イギリスGP:ルノー)。
なお同氏は最後のフットワーク時代、日本の鈴木亜久里とチームメイトだった。

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アロンソ(アルピーヌ)、「同じレースの繰り返し意味ない」

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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今週F1はグランプリ名こそ違え、前戦と同じレッドブルリンクで同じスケジュールのレースを繰り返すことになる。
これについてアルピーヌF1のベテラン、フェルナンド・アロンソ(39歳:スペイン)は同じところで同じレースを繰り返すことの無意味さを訴えた。

「今度の週末は天候が一変するか、あるいは何か大きな出来事が起きるんだろうね。
でなければ同じサーキットで、同じ顔ぶれで同じマシンを使ってレースをやる意味がない。
観客は決してシュタイヤーマルクGPの再放送ビデオをまた観たいとは考えていないだろうに。
だから僕はせめて雨でも降って違うシーンを期待しているんだけどね」と、2回のチャンピオン。

確かに今回は昨年のバーレーン&サクヒールGPの時と違い、2レース共コースはまったく同じものになるが、ピレリは前戦シュタイヤーマルクGPとは異なったスペックのタイヤ供給することを明らかにしている。
これにより少なくともタイヤ戦略に変化は期待できそうだ。

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