ホンダ系チーム、公式予選コメント(5/22)
Max Verstappen (C)Redbull Racing
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モナコGPの予選では、Hondaパワーユニット勢3台がQ3進出を果たした一方、赤旗中断により終了となり、マックス・フェルスタッペンがポールポジション獲得のチャンスを逃すなど、やや不満の残る幕切れとなりました。
Q1では、多くのドライバーがコース上に留まって連続周回を行ったことから、目まぐるしく順位が入れ替わる展開となりました。
その中でフェルスタッペンとセルジオ・ペレス、ピエール・ガスリーは順調にQ2へ進出。
角田裕毅はキャリアを通じて初走行となるモナコで、15番手のセバスチャン・ベッテルにわずか0.018秒及ばず、16番グリッドとなりました。
Q2も僅差の戦いになりタイムが拮抗しただけでなく、7チームのドライバーがトップ10入るコンセントなりました。
この中で、フェルスタッペンは2番手、ペレスが5番手、ガスリーは8番手で突破を果たします。
Q3最初のアタックでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップに立ち、フェルスタッペンが2番手で続きます。
残り時間がわずかとなった最後のアタックでは、フェルスタッペンがセクター1で全体ベストタイムをマークしてポールポジションを狙いましたが、1回目のアタックでトップタイムを記録していたルクレールがプールサイドシケインでクラッシュ。
セッションは赤旗中断となり、ルクレールはそのままポールポジションに残る一方で、フェルスタッペンは2回目のアタックを中断せざるを得ず、2番手のまま予選終了となりました。
ガスリーは赤旗中断前に素晴らしいラップをマークし、6番手に入ります。
ペレスは最終アタックでセクター2まで自己ベストを更新しましたが、最終コーナーのラスカスでトラフィックに遭遇して大きくタイムロス。
9番手で予選を終えました。
なお、モナコGPでフロントローからスタートするのは、フェルスタッペンにとっては自身初、Hondaとしては2004年以来17年ぶりとなります。
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「今日のモナコGP予選は、Honda PUを搭載する3台がQ3に進出し、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が2番手でフロントローを獲得しました。
Q3ではフェルスタッペン選手の最終アタック中に赤旗が出てセッション終了、そこまでタイムを更新していたことからポールポジションの可能性もあっただけに、フラストレーションが溜まる予選結果となりました。
明日のレースではフロントロースタートの優位性を活かしたレース運びができるように準備を進めます。
チームメートのペレス選手は上手くラップを組み立てるのに苦労し、加えてQ3最後のアタックの最終セクターでトラフィックに引っかかってしまい、大きくタイムをロスするなどもあり9番手となりました。
Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、木曜からいい走りを見せており、持てるパフォーマンスを走りにつなげて予選6番手と、明日に期待を持てる結果となりました。
モナコの市街地コース初走行となった角田選手については、0.018秒という僅差でQ2進出を逃してしまいましたが、ベテラン選手に混じり、落ち着いた予選走行ができたと思います。
明日のレースをきっちりと完走して、さらに経験を積み上げてほしいです。
モナコでは予選結果が重要とは言うものの、ストリートコースでの長いレースとなりますので、何が起こるか分かりません。
全ドライバーが一つでも順位を上げてレースをフィニッシュできるように、チームと一丸となり準備を進めます」
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 2位)
「このサーキットでの予選はいつもとても楽しいものになります。
今日の予選Q3の1回目のアタックはうまくできたのですが、タイヤが適正な温度ではなかったので、その次のアタック次第になるのは分かっていました。
Q3最後のアタックはトンネルに入るまでは本当にいい手応えでしたし、マシンの感触もよく、ポールポジションを取れると思っていたので、赤旗のために中断せざるを得なかったことは本当にフラストレーションが溜まります。
もちろんシャルル(・ルクレール/フェラーリ)はいいドライビングをしていましたし、僅差の戦いになるのは分かっていました。そんな中でも、木曜にあまりマシンの感触がよくなかったところから、サーキットとファクトリーのメンバーがいい仕事をして、マシンをいい形に仕上げてくれました。
プラクティスの中でセットアップを修正し、明日もフロントローからスタートできますし、ここまでは非常にいいレースウイークになっています。
スタート位置はモナコでは一番大切なことですので、悪くない結果です。
今日の赤旗の後の予選2番手は喜ぶべき結果だと思いますし、あとは明日きっちり仕事をするだけです」
【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 9位)
「予選を通じて改善を進められましたし、Q3は一番スムーズなセッションだったのに、最悪な結果となってしまいました。
混乱の中ですべてがうまく揃いませんでした。
僕らは後退しているように見えていましたし、想定したほど改善できていませんでした。
気温の低下にかなり苦しんでいたので、最後のセッションではアプローチを変えました。
それが上手くいっていたのに、Q3最後のアタックでは最終セクターでトラフィックに引っかかってタイムを失いました。
モナコでの予選の重要性は分かっていますが、それでも明日は挽回できるようにベストを尽くして挑みます」
【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選16位)
「ここまでモナコでの走行経験がないこともあり、今週末はとてもチャレンジングになっていますが、予選でのラップはよかったと思うので、Q2進出を果たせなかったのは不運でした。
3回のアタックラップを走る予定が、セッション中に(車検で)重量計測を行わねばならなかったことでプランが狂い、2回に終わってしまいましたし、ベストラップでもセクター2ではトラフィックに遭ってしまいました。
すべてのデータを分析して、ピエールと比較して僕はどこが弱いのかを確認しなければなりません。
そして、彼とともにQ3で戦えるように改善できればと思います。
僕らはレースごとに進歩を見せられていると思いますし、マシンのパフォーマンスには満足しています」
【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 6位)
「今日の予選には心から満足しています。
ほかのドライバーがマシンの力を最大に活かせない中で、僕らはベストを引き出せたのだと思います。
今日の予選結果は大きな成果です。
重要なタイミングで力強いマシンを用意してくれましたし、チームが取り組んでくれたことすべてに満足しています。
レースウイーク中で最高のラップになったと思うので、Q3ですべてが揃ったことがうれしいです。
マシンの扱いはほかのコースと大きく異なり、限界まで攻めてできる限りウォールに近づくことが重要です。
明日はいいスタートが必要ですし、戦略面でもハードワークが必要です。
スタートで後方にいるマシンは速いのが明らかですが、ここモナコではオーバーテイクが難しいことは分かっているので、集中してクリーンなレースをしなければなりません。
大きなポイントを目指せるはずで、チームのこれまでの取り組みが報われればと思います。
このモンテカルロの市街地で走った直後で、まだアドレナリンが出ています。
F1マシンでこのコースを走るときには、とてつもなく高い集中力になるんです。
その感覚はほかの場所では得られないと思います。
僕の人生の中でも最高のフィーリングで、だからこそ僕はこのコースが一番気に入っています。
雰囲気も大好きで、特にみんなフランスのファンなので、その皆さんの前でいい結果を出せればとてもエキサイティングな気持ちになります」
提供:本田技研工業(株)
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