ハミルトン、ソフトとミディアムを使用した2ストップ戦略で優勝 (ピレリ)
2021 スペイングランプリ 決勝
2021年5月9日、バルセロナ
キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが、ソフト – ミディアム – ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略でレッドブルのマックス・フェルスタッペンを抜き、戦略的な闘いとなったスペイングランプリを制しました。フェルスタッペンは、P Zeroレッドソフト – P Zeroイエロー・ミディアムによる1ストップ戦略でハミルトンを抑えようと試みていました。
• ハミルトンにオーバーテイクされた後、フェルスタッペンはソフトタイヤへ交換する2回目のピットストップを行い、ファステストラップポイントを獲得しました。2位から8位までのドライバーが、ソフト – ミディアム – ソフトと繋ぐ2ストッパーでした。
• 9位でフィニッシュしたアルピーヌのエステバン・オコンは、1ストップ戦略を採った2名のドライバー中の一人で、ソフトからミディアムへ交換しました。もう一人の1ストッパーは、アルファロメオのキミ・ライコネンでした。ライコネンは、ミディアムからソフトへと交換しました。
• ウィリアムズのジョージ・ラッセルとハースの両ドライバーがハミルトンと同じ戦略を採りました。ウィリアムズのニコラス・ラティフィは、ただ一人の3ストッパーでした。
• 路面温度は、昨日の予選時よりも10℃ほど低い32℃、気温は26℃でした。
各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1 : レースでの使用はありませんでした。気温が低くなったことで、より軟らかいコンパウンドの使用が促されました。
• ミディアムC2: アルファロメオのキミ・ライコネンのみがミディアムでスタートし、37周目にソフトタイヤへ交換しました。フェルスタッペンは、第2スティントの36周をミディアムで走行しました。アルピーヌの両ドライバーがミディアムで長いスティント(フェルナンド・アロンソが40周、オコンが42周)を走行しました。
• ソフト C3: ライコネン以外の全ドライバーがソフトでスタートしました。ハミルトンとフェラーリのシャルル・ルクレールは、ソフトで28周のオープニンスティントを走行しました。
ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「緊迫した戦略的闘いが展開されました。アクション満載で多くのピットストップが行われた中、トップ4がスタート時と同じ順位でフィニッシュしたことはサプライズかもしれません。低くなった気温がソフトとミディアムの使用を促進し、我々の予測通り、2ストップ戦略が主流となりました。大半のドライバーがソフトでスタート後にミディアムへ交換し、戦略上の柔軟性を得ました。しかし、路面の粗さとタイヤに高い負荷を課すトラックの特性によって、2ストップの必要性が明らかになりました。結果的に、レースの鍵となったソフトタイヤの性能が高く評価されたと思います」
ピレリジャパンプレスリリース
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