レッドブルのフェルスタッペン、ソフト – ハードと繋ぐ1ストップ戦略で優勝:タイトル争いのトップに立つ (ピレリ)
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2021 モナコグランプリ 決勝
2021年5月23日、モナコ
キーポイント
• レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、ソフト – ハードと繋ぐ1ストップ戦略でモナコグランプリを制しました。ポールシッターだったフェラーリのシャルル・ルクレールがスタートできなかったため、フェルスタッペンは実質のポールポジションからスタートしました。モナコでの勝利によって、フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンシップでトップに立ちました。フェラーリのカルロス・サインツが2位を、マクラーレンのランド・ノリスが3位を獲得しました。
• 上位6名のドライバーが、ソフト – ハードの1ストップ戦略を使用しました。スタート時には、P Zeroホワイト・ハードやP Zeroイエロー・ミディアムを装着したドライバーも見られました。
• フィニッシュしたドライバー中、7位を獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンを除く全員が1ストッパーでした。ハミルトンは、終盤にP Zeroレッド・ソフトへ交換し、ファステストラップポイントを獲得しました。
• ハードタイヤでスタートしたアストンマーティンのランス・ストロールは、58周目にトラックポジションを維持したままピットストップを行い、8位でフィニッシュしました。ソフトタイヤでスタートしたアルピーヌのエステバン・オコンは、37周目にミディアムへ交換し、9位を獲得しました。ソフト – ミディアムの1ストッパーはオコンただ一人でした。
• 昨日よりも温暖な天候となり、木曜日のフリー走行時に近いコンディションとなりました。気温は約20℃、路面温度は40℃ほどでした。
各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C3 : トップ6を含む多くのドライバーが第2スティントでハードを使用しました。ストロールとアルファタウリの角田裕毅は、ハードでスタートしました。角田は、長いオープニングスティントを走行し、64周目にソフトへ交換しました。路面の高いグリップレベルと温暖な気温が、ミディアムよりもハードの使用を促しました。
• ミディアムC4: 数名のドライバーがミディアムでスタートし、オコンのみが第2スティントでミディアムを使用しました。アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、ミディアムで45周のオープニングスティントを走行し、ソフトへ交換しました。アロンソの戦略は、チームメイトのオコン同様、ユニークなものとなりました。
• ソフト C5: 多くのドライバーがソフトでスタートしました。トラックポジションが重要なサーキットで、ソフトはラップあたり0.5秒以上ミディアムよりも速い特性を示していました。セーフティーカー導入が発生しない中、ソフトによる30周以上の長いスティントが見られ、デグラデーションは低いレベルでした。ハミルトンは、残り9周時点で2セット目のソフトタイヤへ交換し、ファステストラップポイントを獲得しました。ハミルトンのタイムは、2018年に記録されたレースラップレコードを更新するものでした。
ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「今回のモナコでは、スタート時に全3種類のコンパウンドが登場し、表彰台に3チームが上り、トップ10で4種類の戦略が使用されるなどのいくつかのサプライズが見られました。このことは、今回のコンパウンドが重要な役割を果たすレースタイヤに適していたことを示しています。中でも、フェルスタッペンを含むトップ6が使用したソフト - ハードの1ストップ戦略が最も主流となりました。モナコでは珍しく、戦略に影響を及ぼすセーフティーカーの登場機会が無かった中、タイヤの性能には満足しています。この点は、レース終盤にハミルトンがソフトタイヤで3年前のレースラップレコードを更新したことでも裏付けられます。優勝と同時に初めてチャンピオンシップリーダーになったフェルスタッペンを祝福したいと思います」
ピレリジャパンプレスリリース
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