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2021年5月

2021/05/31

モナコで水分補給できなかったラティフィ(ウィリアムズ)

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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初体験のモナコGPで、18番グリッドからスタートすると堅実なドライビングで77周を走り抜け、無事15位でフィニッシュしたウィリアムズ・レーシングのニコラス・ラティフィだが、ドリンクを口にすることができないミスを冒していたことを明かした。

「スタート前に、ドリンクのチューブをセットするのを忘れてしまったんだ。
でもレース中は常に集中していたから水分補給すること自体思いが及ばなくて、ゴールするまで気が付かなかったよ。
レースが終わって初めて喉が渇いて飲んだんだけど、これもやっぱりフィジカル・トレーニングを続けた成果かな」と、自讃した。

それでも難コースにおいてもミスのなかったラティフィのドライビングに、首脳陣からの評価は高かった。

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オーストリアGP、裏技使用で観客最大39,000人を実現か

2019 Event (C)Ferrari S.p.A
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新型コロナウイルスの影響で昨年は無観客レースとして行われたオーストリアGPだが、今年は『裏技』を使用して多くの観客入場が計画されているとのことだ。

それによればオーストリアでは現在野外での一イベントで最大3,000人の観客が認められているところ、グランドスタンドにある複数の出入り口を利用してそれぞれ別個の13の独立したユニットとする妙案を見つけ出したという。
これにより3,000×13で最大39,000人もの観客受け入れが可能になるというもの。
前週には同じレッドブルリンクでシュタイヤーマルクGPも予定されていて可能からこちらも同じ理屈が通ることになる。

ただその一方で現在イギリスからオーストリアへの入国には規制が掛けられていて、これが両グランプリの開催時期である7月にどうなっているかにも注目が集まっている。

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苦闘・角田裕毅(アルファタウリ)にイタリア転居指令

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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レッドブル・グループでドライバーを管理するヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、アルファタウリの角田裕毅に対し、イタリアへの転居指令を出したことを明らかにした。

第2戦以来苦戦が続く角田は現在レッドブル・レーシングのファクトリーがあるイギリス・ミルトンキーンズ近くに居を構えているが、マルコ氏は同選手をアルファタウリの本拠であるイタリアのファエンツァに移動させ、同チームを率いるフランツ・トスト代表の管理下に置き、生活面から再スタートさせようとするもの。

それでも不振ドライバーには容赦ないレッドブル・グループとしてはまだ最後通牒には至っておらず、角田への首脳陣の期待があるものと受け止められている。
アゼルバイジャンGP以降の挽回が必須となってきた。

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2021/05/30

ボタス(メルセデス)のトラブルは停止位置のズレ原因か

Pitstop Scene (C)Mercedes Motorsport
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モナコGPで起きたバルテリ・ボタス(メルセデス)のタイヤ交換トラブルは、ボタス自身による停止位置のズレが原因ではないかという報道が流れて注目されている。

F1のピットストップでは正確に停止位置が定められていて、これがズレるとクルーの作業に狂いが生じるとされてる。
報道によれば、今回ボタスはわずかに手前にストップ。
このためクルー全体がこれに合わせて移動して対応することになるが、右フロントタイヤ担当のクルーのガンの角度が水平方向にわずかに曲がったものと推測。
このため強力な回転力を持つガンがナットと噛み合わずに削り取ってしまったのではないかとのこと。

なお同チームが使用しているガンは広く採用されて実績のあるイタリア『パオリ社』製のものだが、細かい仕様はチーム毎に異なるとみられている。

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F1、将来的に風洞実験禁止を検討

Wind Tunnel Image (C)Sauber Motorsport AG
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F1が、コスト削減を理由に将来的に風洞実験の禁止を検討していることがわかった。

F1ではこれまでエアロダイナミックスの開発などに風洞設備でのテストは欠かせないものとして行われてきた。
多くは2分の1スケールのものとされるが、中には実車の据え付けが可能な1分の1スケールのものを所有するチームもあり、その費用は相当なものになると推察されている。
しかし近年、実車を使わずコンピュータによるCFD(計算流体力学)を用いた開発が進歩してきたため、これをさらに進化させることにより風洞実験が省略できるとみられているもの。

現在、2030年を目途に風洞実験をなくすべく協議が進められているとのことだが、直接戦力に結び付くものだけに、早期に全チームの合意を得るのは難しいようだ。

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ジル・ビルニューブ・サーキット、ワクチン接種会場に

Gilles Villeneuve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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カナダGPの開催地であるモントリオールのジル・ビルニューブ・サーキットは、施設を新型コロナウイルスのワクチン接種会場として提供することを明らかにした。
基本的に公道を使用した同サーキットはクルマや自転車で容易に到達できることからその性格を活かし、ドライブスルー形式で行われるという。
また会場には各種レーシングカーなども展示され、音楽を流すなどイベントのように盛り上げることも計画しているとのことだ。

今年は本来6月にカナダGPの開催が計画されていたが、新型コロナウイルスの影響で昨年に続き中止に追い込まれている。

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2021/05/29

ルクレール(フェラーリ)、次戦でギヤボックス交換へ

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、来週のアゼルバイジャンGPを前に、同チームのシャルル・ルクレールのマシンのギヤボックスを交換することを明らかにした。

前戦モナコGPの公式予選でルクレールのマシンはガードレールにヒット、その影響でドライブシャフトが破損したことから日曜日はレコノサンスラップを走っただけで決勝レースのグリッドにすら着けずに戦いを終えていた。

損傷がギヤボックスにまで及んでいた場合を考慮してのものとみられるが、ルクレールはモナコGPをリタイヤしているのでレギュレーション上、交換してもグリッド降格のペナルティは科せられないことになる。

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大好評だったガルフ・カラーのマクラーレン『MCL35M』

Lando Norris (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングは今回のモナコGPで長い歴史を持つスポンサーである『ガルフ・オイル』とのパートナーシップを讃えるため、両者のかつての栄光を彷彿とさせる黄色と白をベースとした特別カラーリングで臨んだが、これがすこぶる好評価を得たことを明らかにした。
これにはカラーリングのみならずモナコGPではランド・ノリスが3位表彰台を獲得するなど実力が伴ったことも大きかったようだ。

しかし同チームのアンドレアス・ザイドル代表は「あくまでもこのカラーリングはモナコ一戦限りの特別措置」として継続する予定のないことを明らかにしている。

今回の特別カラーリングはマシンだけではなく、スタッフやドライバーらのウェアなどにも使われた他、両ドライバーのヘルメットはレース後チャリティ・オークションに供される予定とのことだ。

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ウォルフ代表(メルセデス)、「ライバルの勝利讃えるべき」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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モナコGPでフェルスタッペン(レッドブル)に勝利和奪われ、ランキング1位の座から術落ちたハミルトン(メルセデス)は「全員が良い仕事をした訳じゃない」と、不穏な言葉を口にしたが、一方同チームのトト・ウォルフ代表は「みんな良くやったが、ライバルよりマシンの戦闘力が劣っていた」との見解を示した。

「これまでフレキシブルウィングの疑惑などを示したが、しかし今回のモナコではレッドブルにそんなメリットはなかった筈。
この結果は出るべくして出たことになる。
純粋にマシンの戦闘力でわれわれが劣っていたということだから彼らの勝利を素直に讃えなければならない。
現実を受け止めた上で、次の戦いに立ち向かわなくてはならないのだ」

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2021/05/28

苦渋が続くダニエル・リカルド(マクラーレン)

Daniel Ricciardo (C)McLaren Group
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満を持してこれまでのルノー・チームから移籍したマクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドだが、今回得意としている筈のモナコGPでもチームメイトのランド・ノリスから予選・決勝ともに後塵を拝す結果となった。

これについて同チームのアンドレアス・ザイドル代表は、「リカルドは『MCL35M』の性格にまだ馴染めないでいる」と、擁護する姿勢をみせている。

「ウチの『MCL35M』を速く走らせるには独特のドライビング・スタイルが必要だ。
その意味でノリスのほうは昨シーズンからの経験もありうまく対応ができているが、残念ながら現時点でリカルドはまだ苦しんでいるようだ。
それでもシーズン当初から比べれば、彼は成長していると思う。
課題はあるが、解決に向けてまたアゼルバイジャンに向かうことになる。
次はもっと成長しているものと期待しているよ」

これまでの5戦でノリスが3位表彰台2回を含め、全戦入賞を遂げているのに対し、リカルドは最高が6位に留まっている。

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メルセデス、ホイール加工対策へ

Mercedes 『W12』 (C)Mercedes Motorsports
モナコGP決勝レースでボタスのマシンに起きたフロントタイヤのトラブルについて、メルセデスAMGチームはファクトリーに戻して分解された際の画像を公開した。

それによればホイールと一体になったナット部分がガンによって削られていて、現場では対処の方法がなかったとのこと。
削られてナメた部分を慎重に再研削を施し、無事ホイールは取り外されたものの、今後同様のトラブルが再発することにないよう緊急に対策するとしている。

当時トップグループにあったボタスは、残念ながらこのトラブルでレースを失っている。

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F1、モナコGPのコースレイアウト変更も考慮

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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モナコGPはオールドスタイルのF1を今も踏襲する伝統の市街地レースだが、F1の高速化に加え、マシンが大型化したこともあってさらにオーバーテイクが困難になり、観客の目からだけでなくドライバー自身の側からも疑問の声が聞かれている。

今回のレースでもほとんどコース上の順位変動はなく、予選7位に沈んだハミルトン(メルセデス)は世界一のドライビング技術を持ってしても他サーキットのような挽回はならなかった。
これについてハミルトンは、「モンテカルロが世界で最も美しいサーキットであることは間違いないが、しかし決してエキサイティングな場所ではない」と、コースレイアウトの変更を提案している。

またF1のモータースポーツ・ディレクターでるロス・ブラウン氏も、「立地上困難な作業であることは理解しているが、誰もこのままで良いとは思っていない」として、モナコGPの改革に取り組む姿勢を明らかにしている。

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2021/05/27

バルテリ・ボタス、メルセデスのシート喪失か

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsport
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伝統のモナコGPで、チームメイト(ハミルトン)を凌ぐ予選3位からスタートしたもののピットインした際にタイヤが外れないという前代未聞のトラブルでリタイヤを余儀なくされ消沈するメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスだが、パドックではさらにボタスの身を案じる声が聞かれていたようだ。

それは、現ウィリアムズでメルセデス系のドライバーであるジョージ・ラッセルが、2022年から同チームとの2年契約で合意したのでは、というもの。
同時に、ハミルトンとは複数年契約で交渉中とのこと。
ということは、その場合当然メルセデスのシートを失うのはボタスになるからだ。

さらに噂ではボタスはラッセルと入れ替わりにウィリアムズに戻るという説も。
2013年にウィリアムズからF1デビューを果たしたボタスは何度も表彰台を獲得するなど2016年まで在籍したので、事実であれば古巣に戻るということになる。

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FIA会長選挙に対立候補が名乗り

FIA
現在、元フェラーリ・チーム代表のジャン・トッド氏が務めるFIA(国際自動車連盟)の会長職だが、今年12月に予定される会長選挙に新たな候補が現れたことがわかった。
名乗りを挙げたのは、現在FIAの副会長で、傘下団体であるWMSC(世界モータースポーツ評議会)の委員を務める弁護士のグラハム・ストーカー氏(イギリス)。

会長にはトッド氏も立候補するとみられ、その場合には各国のACN(各国のモータースポーツ権能団体)代表による選挙になる見込み。
歴代会長としてはこれまでジャン・マリー・バレストル氏(1985-1993)、マックス・モズレー氏(1993-2009)、そして現職であるジャン・トッド氏(2009-)らが務めてきている。

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赤旗原因作ったドライバーの最速タイム抹消案浮上

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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F1の公式予選で赤旗中断の原因を作ったドライバーに対し、それまでに記録したベストタイムを抹消するという案が急浮上している。

言うまでもなくこれは、モナコGPの予選Q3セッションでフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールが起こしたアクシデントに起因するもの。
その時点でトップにあったルクレールは、他のドライバー同様にさらなるタイムアップを図るべく最後のアタックに臨んだもののプール脇シケインの出口でガードレールにヒットしてストップ、セッションは赤旗中断となり残り時間が足りないことから自身も含め多くのドライバーのタイムアップを阻止、結果的にこれで自身のポールポジションを確定させるという『実利』を手にする結果となったもの。

ルクレールが故意にクラッシュしたという見方はないが、ライバルチームからは今後こうしたケースが起きた場合には公正を期すためそのドライバーのベストタイムを抹消するという提案がなされている。
なおこれはインディカー・シリーズですでに導入されているものだ。

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2021/05/26

ボタス(メルセデス)のマシンはファクトリーに戻す事態に

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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モナコGP決勝レース中、タイヤ交換が上手くいかずにバルテリ・ボタス2位入賞のチャンスを奪ったフロントタイヤのトラブルは、結局遠征先では対応ができず、該当部分をイギリスのファクトリーに持ち帰って解明することになったことがわかった。

これは、当時フェルスタッペン(レッドブル)に続いて2位を走行中だったボタスがハードタイヤへの交換のためピットインした際、タイヤ・センターのねじ山部がなめてナットが空回りしてしまい、ガンを換えるなどしたものの結局タイヤを外せないという事態に見舞われたもの。

その後現地ではフェラーリ・チームのメカニックも応援作業にあたるなどしたが、結局解決はされなかったということだ。
メルセデスAMGというトップチームで起きたこの事態に、ライバルの中にも緊張が走っている。

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イモラ・サーキット、長期F1契約合意の噂

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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昨年、今年とロマーニャGPの名称で2回のグランプリ開催を成功させたイタリアのイモラ・サーキットが、来シーズンから長期に渡る開催契約を結んだと伝えられた。

これはイタリアのASN(各国のスポーツ権能保持者)であるACI(Automibile Club d'Italie:イタリア自動車クラブ)のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長が示唆したもの。
それによれば契約は推定5年という大型のもので、F1の側も歓迎しているとのことだ。
昨年は新型コロナウイルス禍という特殊な条件ながらモンツァ、ムジェロと合わせ計3回のグランプリを成功させたイタリア、事実なら今後カレンダーの調整が迫られそうだ。
なおイモラでは2006年までサンマリノGPの名称でF1が行われていた。

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モナコGPの最速ピットストップは再びレッドブル

Redbull/Pitstop (C)RedBull Racing
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今回行われた第5戦モナコGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、再びまた常連であるレッドブル・レーシングのクルーだった。

これは今回優勝を果たしたマックス・フェルスタッペンに対してのもので、全チーム中最速となる2.02秒を記録したもの。
全体の2番手はハミルトン(メルセデス)の2.25秒、3番手はストロール(アストンマーティン)の2.27秒だった。
レッドブルの最速ピットストップは開幕バーレーン戦(1.93秒)、第3戦ポルトガルGP(1.98秒)に続く今季3回目、他ではメルセデスAMGチームが1回(ロマーニャGP:2.24秒)、アストンマーティン1回(スペインGP:2.16秒)となっている。

なおこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』には、今季移籍後初入賞を果たしたアストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルが選ばれている。

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2021/05/25

ルクレール(フェラーリ)のトラブルは自身のクラッシュが原因

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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日曜日に行われたモナコGP決勝レース前のレコノサンスラップで、突然のマシントラブルを訴えたフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールだが、トラブルは伝えられた通りリヤのドライブシャフトでその原因は前日の公式予選最後に起こしたルクレール自身クラッシュによるものとの調査結果が明らかにされた。

チームはレーススタートまでのわずかな時間での修復は不可能として決勝レース出走の断念を表明、ルクレールは戦わずして優勝どころかポイント獲得もフイにしたもの。
なお同チームでは今後同様のアクシデントがあった場合の検査手順を改めるのこと。
この週末、終始好調だった同選手はホームグランプリでのポールポジションという栄冠を手にしたものの、その代償はすこぶる大きなものとなった。

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マックス・モズレー(元FIA会長)、逝去

Max Mosley (C)RedBull Racing
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元FIA(国際自動車連盟)会長のマックス・モズレー氏が死去したことがわかった。享年81歳。

マーチ・チーム創設者の一人であり、共同オーナーとしてF1への関わりをスタート。
その後、コンストラクターズの団体であるFOCA(フォーミュラワン・コンストラクターズ・アソシエーション)の代表となるとバーニー・エクレストン氏と共に各部との交渉に当たった。
1993年にジャン・マリー・バレストル氏の後を受けてFIA(国際自動車連盟)会長に就任したモズレー氏は2009年まで会長職を務め、アイルトン・セナやローランド・ラッツェンバーガーらの死亡事故に遭遇すると、とりわけF1マシンやサーキット設備などの安全性向上に力を入れたことで知られる。

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ボタス(メルセデス)、前代未聞のトラブルにショック

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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モナコGP決勝レースで、タイヤ交換が上手くいかず、2位の座を失ったばかりかレース継続すらできなかったメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスは「二度と同じことが繰り返されてはならない」と、このトップチームにあるまじきトラブルを断じた。

当時フェルスタッペン(レッドブル)に続いて2位を走行中だったボタスは、ハードタイヤへの交換のためピットインしたが、しかしタイヤ・センターのねじ山部がなめてナットが空回りしてしまい、ガンを換えるなどしたものの結局タイヤを外せないという失態を演じてしまったもの。

ボタスにとってアンラッキーなことは、こうしたトラブルがチームメイトでなくいつも自分にだけ起きるという不運だろう。
もちろん偶然のこととはいえ、心の中の無念さは推測にあまりある。

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2021/05/24

レッドブルのフェルスタッペン、ソフト – ハードと繋ぐ1ストップ戦略で優勝:タイトル争いのトップに立つ (ピレリ)

マックス・フェルスタッペン (C)Pirelli Motorspotrs
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2021 モナコグランプリ 決勝
2021年5月23日、モナコ

キーポイント
• レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、ソフト – ハードと繋ぐ1ストップ戦略でモナコグランプリを制しました。ポールシッターだったフェラーリのシャルル・ルクレールがスタートできなかったため、フェルスタッペンは実質のポールポジションからスタートしました。モナコでの勝利によって、フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンシップでトップに立ちました。フェラーリのカルロス・サインツが2位を、マクラーレンのランド・ノリスが3位を獲得しました。
• 上位6名のドライバーが、ソフト – ハードの1ストップ戦略を使用しました。スタート時には、P Zeroホワイト・ハードやP Zeroイエロー・ミディアムを装着したドライバーも見られました。
• フィニッシュしたドライバー中、7位を獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンを除く全員が1ストッパーでした。ハミルトンは、終盤にP Zeroレッド・ソフトへ交換し、ファステストラップポイントを獲得しました。
• ハードタイヤでスタートしたアストンマーティンのランス・ストロールは、58周目にトラックポジションを維持したままピットストップを行い、8位でフィニッシュしました。ソフトタイヤでスタートしたアルピーヌのエステバン・オコンは、37周目にミディアムへ交換し、9位を獲得しました。ソフト – ミディアムの1ストッパーはオコンただ一人でした。
• 昨日よりも温暖な天候となり、木曜日のフリー走行時に近いコンディションとなりました。気温は約20℃、路面温度は40℃ほどでした。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C3 : トップ6を含む多くのドライバーが第2スティントでハードを使用しました。ストロールとアルファタウリの角田裕毅は、ハードでスタートしました。角田は、長いオープニングスティントを走行し、64周目にソフトへ交換しました。路面の高いグリップレベルと温暖な気温が、ミディアムよりもハードの使用を促しました。
• ミディアムC4: 数名のドライバーがミディアムでスタートし、オコンのみが第2スティントでミディアムを使用しました。アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、ミディアムで45周のオープニングスティントを走行し、ソフトへ交換しました。アロンソの戦略は、チームメイトのオコン同様、ユニークなものとなりました。
• ソフト C5: 多くのドライバーがソフトでスタートしました。トラックポジションが重要なサーキットで、ソフトはラップあたり0.5秒以上ミディアムよりも速い特性を示していました。セーフティーカー導入が発生しない中、ソフトによる30周以上の長いスティントが見られ、デグラデーションは低いレベルでした。ハミルトンは、残り9周時点で2セット目のソフトタイヤへ交換し、ファステストラップポイントを獲得しました。ハミルトンのタイムは、2018年に記録されたレースラップレコードを更新するものでした。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「今回のモナコでは、スタート時に全3種類のコンパウンドが登場し、表彰台に3チームが上り、トップ10で4種類の戦略が使用されるなどのいくつかのサプライズが見られました。このことは、今回のコンパウンドが重要な役割を果たすレースタイヤに適していたことを示しています。中でも、フェルスタッペンを含むトップ6が使用したソフト - ハードの1ストップ戦略が最も主流となりました。モナコでは珍しく、戦略に影響を及ぼすセーフティーカーの登場機会が無かった中、タイヤの性能には満足しています。この点は、レース終盤にハミルトンがソフトタイヤで3年前のレースラップレコードを更新したことでも裏付けられます。優勝と同時に初めてチャンピオンシップリーダーになったフェルスタッペンを祝福したいと思います」

ピレリジャパンプレスリリース

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(5/23)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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伝統のモナコGPで、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンが、終始リードを保って盤石の勝利を挙げました。
モナコでのHondaエンジン/パワーユニットの優勝は、1992年のアイルトン・セナ選手以来となります。

フェルスタッペンは2番グリッドスタートでしたが、ポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が前日の予選で喫したクラッシュの影響で出走できず、先頭からのスタートとなりました。
ターン1でバルテリ・ボッタス(メルセデス)を抑え込んでリードを確保したフェルスタッペンは、後続との差を徐々に広げ、ピットストップのタイミングを探りながらレースをコントロールしました。

Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーは5番手、Red Bull Racingのセルジオ・ペレスは8番手で前方のセバスチャン・ベッテルをパスしようと攻めながらのレース序盤となりました。

16番手からスタートした角田裕毅は、スタート時にハードタイヤを装着し、前方で波乱が起こった際に前へ出られるよう、長いスティントを走行する戦略を採用しました。

ガスリーは30周目にピットストップ。後ろにいたルイス・ハミルトン(メルセデス)が1周前にピットへ入った動きに反応し、ハミルトンの前でコースへ復帰します。
さらに遅くピットインしたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がピットアウトでガスリーに並びかけ、カジノ・スクエアで前に出られますが、6番手をキープしてレースを進めます。

フェルスタッペンは34周目にピットインすると、コースに留まっていたペレスの後方の2番手でコースへ復帰。
これで前が空く形となったペレスはペースを上げてリードを稼ぎ、ピットストップ後には4つポジションを上げて4番手でコースへ戻ります。

これで再び首位に立ったフェルスタッペンは、レースを完全にコントロールし、後方のカルロス・サインツ(フェラーリ)との差を計りながらチェッカーフラッグまで駆け抜けます。
ペレスは3番手のランド・ノリス(マクラーレン)をパスするべくペースを上げましたが、オーバーテイクには至らず4位でフィニッシュ。
Red Bull Racingは、フェルスタッペンの優勝とペレスの4位入賞で、合計37ポイントを獲得しました。

ガスリーも最終ラップまでベッテルにプレッシャーをかけ続け、6位入賞。
角田は残り12周となるまでハードタイヤで走行を続けてソフトタイヤに交換しましたが、過去10年で2度目となるセーフティカー出動なしと展開に恵まれず、16位でチェッカーフラッグを受けました。

この勝利で、HondaとしてはF1通算80勝を達成。
さらに、フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンシップで、Red Bull Racingがコンストラクターズランキングで首位に立ちました。
Hondaエンジン/PUのチャンピオンシップ首位は、1991年以来30年ぶりです。

次戦のアゼルバイジャンGPは、6月6日(日)決勝。今回と同じく市街地コースのバクーで開催されます。

【山本 雅史(マネージング・ディレクター)】

「伝統のモナコGPでRed Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手とともに優勝を果たすことができたことを、本当にうれしく思っています。
世界三大レースのモナコGPで勝利を挙げられたことは、ドライバーにとってもれわれにとっても特別な想いがあります。
Hondaとしては1992年のセナ選手以来のモナコでの勝利、そして、フェルスタッペン選手のモナコでの初優勝とともに、コンストラクターズ・ドライバーのチャンピオンシップでもトップに立つことができました。
とは言え、まだまだ23戦中5戦を終えたところですので、ここからも長いシーズンが続きます。
これからもシーズン全体を見据えた上で、一戦一戦を大切に戦っていきたいと思いますので、引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「2021シーズン第5戦となるモナコGPで、1992年のセナ選手以来となる勝利を挙げることができました。
モナコのストリートコースで戦う特別なレースで、また過去にHonda F1として多くの歴史を残してきたモナコGPで優勝でき、大変喜ばしい気持ちでいっぱいです。
Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手にとってのモナコでの初表彰台、そして初勝利をチーム一同で祝福したいと思います。

ポールポジションのルクレール選手(フェラーリ)がトラブルで出走できないなどの要因もありましたが、今日はフェルスタッペン選手とRed Bull Racingのマシン、ストラテジー、そしてHondaのPUがきちんと機能しました。
ペレス選手も力強い走りを見せ、車の速さとチームの見事なストラテジーを活かしてスタートグリッドの9番手から大きくポジションを上げる4位でフィニッシュし、チームにとって大きな意味を持つポイントを獲得となりました。

また、Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は最初から最後までハミルトン選手を抑え込む走りで6位と、こちらもいいレースを見せてくれました。
角田選手はスタートにハードタイヤを選択し60周以上もマネージするなど、この難しいサーキットを完走することで、多くのことを得てくれたと思います。
レース中、前が開いたところでかなりいいラップタイムを刻むなど、速さも見せてくれましたが、全体としてはストリートサーキットでの予選ポジションが影響し、我慢のレースだったと思います。

Hondaとしてはフェルスタッペン選手およびRed Bull Racingとともにチャンピオンシップをリードする形となりましたが、まだまだここから長いシーズンが続きます。
この先の戦いに向けてチームとともにさらにパフォーマンスを向上するため、全力を尽くして臨みます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 1位)

「モナコGPを勝つことができてとてもうれしく思います。
難しいサーキットですし、トラブルなく週末を終える必要があるので、チーム全体、そしてもちろんHondaも合わせて、みんなで成し遂げたことにとても満足しています。

僕は自分の目の前のレースにフォーカスし、クリーンにスタートを切ることだけを心掛けました。
もちろんすべてをコントロールできていたように思えますが、あれだけ長い間集中をしてレースをするのは最も難しいです。
レースを大きくリードしてリラックスしているときこそミスをしがちなので、自分自身に目の前の状況にフォーカスし続けるように言い聞かせていました。
後ろにいたライバルが僕とのギャップを詰めようとしたときにはいつもすぐに反応してその差を維持できていたので、ペースは悪くなかったと思います。

ここでは表彰台に上がったこともなかったのですが、初のポディウムが優勝となったので、過去のここでのレースが少し報われました。
バクーに目を向けると、メルセデスが一番のライバルになると思います。
彼らは一般的なコースではとても速いです。
チャンピオンシップをリードしていますが、もちろんこれが最後まで続けばと思います。
一番重要なのはタイトルなので、はしゃいでいるわけにはいきません。
ただ、今はファクトリーと現場の全員に感謝と、僕らはモナコGPを制したのだから、それを楽しもう、と伝えたいと思います」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝 5位)

「今日はチームにとって最高の一日になりました。
マックスの活躍がとてもうれしいです。
彼は大きな仕事をやり遂げ、僕らは両方のチャンピオンシップをリードすることになりました。
チームの戦略は素晴らしく、レース中のコミュニケーションも最高でした。
僕らはタイヤをセーブして、必要なときに使ったことがカギでした。
前方のマシンの前に出て4番手に上がるために、2~3周は予選並みのラップをしました。

ランド(ノリス/マクラーレン)にもかなり近づきましたが、彼はタイヤが残っていたので、明らかなチャンスはありませんでした。
この先の長い戦いを見据えて、ポイント獲得がチームにとって重要だと考えました。
近年のマシンは車幅がかなり広くなっているのでモナコではこのような展開になってしまいますが、それも仕方ありません。
土曜の苦戦のダメージを最小限に留めることができましたし、予選でのマシンにも自信が増しています。
僕らは厳しい競争の中で勝利を争っていくことになるので、日曜のレースで結果が出せていることに満足しています」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝14位)

「16番手からのスタートで、簡単にいかないのは分かっていました。
1周目は周りのマシンと比べてグリップに苦しみ、いくつか順位を落としてしまいました。
その後はいいペースはあったものの、前のマシンの後方に留まり、前へ出られませんでした。
僕の一番の課題は予選のパフォーマンスをどうやって上げていくかです。
ポイント獲得を果たせるように、次のレースへ向けて懸命に取り組んでいきます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝 9位)

「とても長いレースでした。
ルイス(ハミルトン/メルセデス)を後方に従えて戦うのは簡単ではありませんでした。
一つもミスはできず、自分のレースに集中しなければなりませんでしたが、大いに楽しみました。
6位で終えるというのはいいことで、結果は喜ぶべきものですし、シーズンここまでのベストパフォーマンスになったと思います。
最初のスティントではマシンの感触がとてもよかったのですが、ハードタイヤに交換してからは苦しみました。
何度かルイスに脅かされる場面がありましたが、それでも前をキープできて満足しています。

今日は正しい戦略を採ったと思います。
ルイスのピットストップに対応して僕らも入りましたが、その作戦があまりうまくいきませんでした。
セブ(セバスチャン・ベッテル/アストンマーティン)とわずかな差で並んで丘を駆け上がりましたが、彼がその位置にいることに驚きましたし、僕らのタイヤの間には指一本分の隙間しかなかったかもしれません。
でも、素晴らしいバトルでした。
今日のマシンパフォーマンスはよかったのですが、もっと上を目指せた筈で、今日戦ったマシンと比べて、改善すべき部分があるのは明らかです。
今日の結果には満足していますが、僕らはトップに近い位置へ戻り、大量のポイント獲得を成し遂げることが重要です」

提供:本田技研工業(株)

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ホンダのモナコGP制覇、アイルトン・セナ以来の快挙

McLaren Honda MP4 (C)McLaren Group
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2021年のF1モナコGPはレッドブル・ホンダを駆るマックス・フェルスタッペンが結果的にポールTOウィンという形で制覇されたが、ホンダ・パワーにとってこれは1992年のマクラーレン・ホンダ(アイルトン・セナ)以来となるものになった。

さらに今回の結果により、フェルスタッペン(レッドブル)はドライバーズ・チャンピオンシップで首位に。
メルセデスAMGチーム以外のドライバーがチャンピオンシップをリードするのは2018年第10戦イギリスGP以来のこと。
またレッドブル・ホンダはコンストラクターズ・チャンピオンシップでもリード。
レッドブルとしては2014年以来、ホンダF1としては1991年以来のリードになる。

第5戦までのポイント・ランキングはこちら

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シューマッハ(ハース)クラッシュの代償、5,500万円

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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金曜日のフリー走行でクラッシュ、公式予選への出走が叶わなかったハースF1チームのミック・シューマッハだったが、そのダメージは想像以上に大きくシャシーにまで及び、チームによれば損害額は50万ドル(約5,500万円)にまで及んだということだ。

ご多分に漏れず同チームも資金難が伝えられていて、今シーズンはマシン開発も抑えているという噂。
覚悟のルーキードライバー起用とはいえ、クラッシュの代償は大きかったようだ。

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2021/05/23

モナコGPはフェルスタッペン(レッドブル)が優勝果たす

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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5月23(日)15時(日本時間:22時)から今季F1第5戦モナコGPの決勝レースが伝統のモンテカルロ市街地特設コースを舞台に全78周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温21度、路面温度は42度まで上昇、路面はドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち今回は市街地一般路面ということで、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という最も柔らかい部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

スタート前のレコノサンスラップでなんとポールのルクレール(フェラーリ)がトラブルを訴え、ガレージに戻る。
心配されたギヤボックスではなくドライブシャフトのトラブルとみられ、スターティンググリッドに着くことを断念。
その後正式に決勝レース出走を断念することとなり、ポールの位置を空けたままのグリッドで決勝レースは行われた。
スタートはほぼ混乱はなくグリッドポジションからの変化はほとんどなし、フェルスタッペンがレースをコントロールする。

31周目、ハミルトンに続いてピットに入った2位のボタスだったが、タイヤが外れずにレース続行を断念、リタイヤ第2号となった。
ストロール(アストンマーティン)にピットレーン出口のラインオーバーで審議対象の通告。(結果、ノー・ペナルティに)。
終盤、3位のノリスと4位のペレスが表彰台を掛けたバトルを演じる。

レースは2番グリッドからスタートしたフェルスタッペン(レッドブル)がセリーナ・ウィリアムズの振るチェッカーフラッグをかいくぐり実質的なポールTOウィンを飾る。
フェルスタッペンの優勝は第2戦のロマーニャGP以来となる今季2勝目で、自身通算12勝目で、ドライバーズ・ランキングで初めて首位に立つこととなった。
2位はサインツ(フェラーリ)、3ノリス(マクラーレン)でこれら3人はすべて自己最高位タイとなるもの。
以下、4位ペレス(レッドブル)、5位ベッテル(アストンマーティン)、6位ガスリー(アルファタウリ)、7位ハミルトン(メルセデス)、ハミルトンは終盤フレッシュ・タイヤに換えてファステストラップの1ポイントも獲得している。
8位ストロール(アストンマーティン)、9位オコン(アルピーヌ)、10位ジョビナッツィ(アルファロメオ)とここまでが入賞。
アルファロメオは今季初ポイントということになる。

11位ライコネン(アルファロメオ)、12位リカルド(マクラーレン)、13位アロンソ(アルピーヌ)、14位ラッセル(ウィリアムズ)、15位ラティフィ(ウィリアムズ)、16位角田裕毅(アルファタウリ)、17位マゼピン(ハース)、18位シューマッハ(ハース)までが完走。
リタイヤはボタス(メルセデス)とルクレール(フェラーリ)の2台となった。
F1次戦はバクー市街地コースで行われるアゼルバイジャンGP(6月06日決勝)になる。

モナコGP決勝レースの結果はこちら
モナコGPの画像はこちら

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ルクレール(フェラーリ)、「ポールうれしいけれど、複雑」

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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不振が続いたフェラーリ・チームにあって、一昨年以来となるポールポジションをもたらせたシャルル・ルクレールだったが、最終アタックでクラッシュしたことで複雑な表情をみせた。

「もちろんポールは頑張ってくれたチームのためにもうれしいよ。
ましてやこのモナコ、さらに僕にとってホームグランプリだもの格別さ。
最後はもっとうまくやれると思っていたんだけど、わずかにオーバーペースだったようだ。
なんとかマシンのダメージでペナルティを受けることのないよう願っているよ」

狭いモナコで自身のポールを確定させる赤旗を引き起こしたのはかつてのミハエル・シューマッハを思い起こさせるが、ライバルからは「故意のクラッシュじゃないし」と、あきらめ顔。
なお今のところスターティンググリッドに変更の発表がないことから、ルクレールのギヤボックスは無事だったようだ。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(5/22)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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モナコGPの予選では、Hondaパワーユニット勢3台がQ3進出を果たした一方、赤旗中断により終了となり、マックス・フェルスタッペンがポールポジション獲得のチャンスを逃すなど、やや不満の残る幕切れとなりました。

Q1では、多くのドライバーがコース上に留まって連続周回を行ったことから、目まぐるしく順位が入れ替わる展開となりました。
その中でフェルスタッペンとセルジオ・ペレス、ピエール・ガスリーは順調にQ2へ進出。
角田裕毅はキャリアを通じて初走行となるモナコで、15番手のセバスチャン・ベッテルにわずか0.018秒及ばず、16番グリッドとなりました。

Q2も僅差の戦いになりタイムが拮抗しただけでなく、7チームのドライバーがトップ10入るコンセントなりました。
この中で、フェルスタッペンは2番手、ペレスが5番手、ガスリーは8番手で突破を果たします。

Q3最初のアタックでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップに立ち、フェルスタッペンが2番手で続きます。
残り時間がわずかとなった最後のアタックでは、フェルスタッペンがセクター1で全体ベストタイムをマークしてポールポジションを狙いましたが、1回目のアタックでトップタイムを記録していたルクレールがプールサイドシケインでクラッシュ。
セッションは赤旗中断となり、ルクレールはそのままポールポジションに残る一方で、フェルスタッペンは2回目のアタックを中断せざるを得ず、2番手のまま予選終了となりました。

ガスリーは赤旗中断前に素晴らしいラップをマークし、6番手に入ります。
ペレスは最終アタックでセクター2まで自己ベストを更新しましたが、最終コーナーのラスカスでトラフィックに遭遇して大きくタイムロス。
9番手で予選を終えました。

なお、モナコGPでフロントローからスタートするのは、フェルスタッペンにとっては自身初、Hondaとしては2004年以来17年ぶりとなります。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のモナコGP予選は、Honda PUを搭載する3台がQ3に進出し、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が2番手でフロントローを獲得しました。

Q3ではフェルスタッペン選手の最終アタック中に赤旗が出てセッション終了、そこまでタイムを更新していたことからポールポジションの可能性もあっただけに、フラストレーションが溜まる予選結果となりました。
明日のレースではフロントロースタートの優位性を活かしたレース運びができるように準備を進めます。
チームメートのペレス選手は上手くラップを組み立てるのに苦労し、加えてQ3最後のアタックの最終セクターでトラフィックに引っかかってしまい、大きくタイムをロスするなどもあり9番手となりました。

Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、木曜からいい走りを見せており、持てるパフォーマンスを走りにつなげて予選6番手と、明日に期待を持てる結果となりました。
モナコの市街地コース初走行となった角田選手については、0.018秒という僅差でQ2進出を逃してしまいましたが、ベテラン選手に混じり、落ち着いた予選走行ができたと思います。
明日のレースをきっちりと完走して、さらに経験を積み上げてほしいです。

モナコでは予選結果が重要とは言うものの、ストリートコースでの長いレースとなりますので、何が起こるか分かりません。
全ドライバーが一つでも順位を上げてレースをフィニッシュできるように、チームと一丸となり準備を進めます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 2位)

「このサーキットでの予選はいつもとても楽しいものになります。
今日の予選Q3の1回目のアタックはうまくできたのですが、タイヤが適正な温度ではなかったので、その次のアタック次第になるのは分かっていました。
Q3最後のアタックはトンネルに入るまでは本当にいい手応えでしたし、マシンの感触もよく、ポールポジションを取れると思っていたので、赤旗のために中断せざるを得なかったことは本当にフラストレーションが溜まります。
もちろんシャルル(・ルクレール/フェラーリ)はいいドライビングをしていましたし、僅差の戦いになるのは分かっていました。そんな中でも、木曜にあまりマシンの感触がよくなかったところから、サーキットとファクトリーのメンバーがいい仕事をして、マシンをいい形に仕上げてくれました。
プラクティスの中でセットアップを修正し、明日もフロントローからスタートできますし、ここまでは非常にいいレースウイークになっています。
スタート位置はモナコでは一番大切なことですので、悪くない結果です。
今日の赤旗の後の予選2番手は喜ぶべき結果だと思いますし、あとは明日きっちり仕事をするだけです」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 9位)

「予選を通じて改善を進められましたし、Q3は一番スムーズなセッションだったのに、最悪な結果となってしまいました。
混乱の中ですべてがうまく揃いませんでした。
僕らは後退しているように見えていましたし、想定したほど改善できていませんでした。
気温の低下にかなり苦しんでいたので、最後のセッションではアプローチを変えました。
それが上手くいっていたのに、Q3最後のアタックでは最終セクターでトラフィックに引っかかってタイムを失いました。
モナコでの予選の重要性は分かっていますが、それでも明日は挽回できるようにベストを尽くして挑みます」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選16位)

「ここまでモナコでの走行経験がないこともあり、今週末はとてもチャレンジングになっていますが、予選でのラップはよかったと思うので、Q2進出を果たせなかったのは不運でした。
3回のアタックラップを走る予定が、セッション中に(車検で)重量計測を行わねばならなかったことでプランが狂い、2回に終わってしまいましたし、ベストラップでもセクター2ではトラフィックに遭ってしまいました。
すべてのデータを分析して、ピエールと比較して僕はどこが弱いのかを確認しなければなりません。
そして、彼とともにQ3で戦えるように改善できればと思います。
僕らはレースごとに進歩を見せられていると思いますし、マシンのパフォーマンスには満足しています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 6位)

「今日の予選には心から満足しています。
ほかのドライバーがマシンの力を最大に活かせない中で、僕らはベストを引き出せたのだと思います。
今日の予選結果は大きな成果です。
重要なタイミングで力強いマシンを用意してくれましたし、チームが取り組んでくれたことすべてに満足しています。
レースウイーク中で最高のラップになったと思うので、Q3ですべてが揃ったことがうれしいです。

マシンの扱いはほかのコースと大きく異なり、限界まで攻めてできる限りウォールに近づくことが重要です。
明日はいいスタートが必要ですし、戦略面でもハードワークが必要です。
スタートで後方にいるマシンは速いのが明らかですが、ここモナコではオーバーテイクが難しいことは分かっているので、集中してクリーンなレースをしなければなりません。
大きなポイントを目指せるはずで、チームのこれまでの取り組みが報われればと思います。
このモンテカルロの市街地で走った直後で、まだアドレナリンが出ています。
F1マシンでこのコースを走るときには、とてつもなく高い集中力になるんです。
その感覚はほかの場所では得られないと思います。
僕の人生の中でも最高のフィーリングで、だからこそ僕はこのコースが一番気に入っています。
雰囲気も大好きで、特にみんなフランスのファンなので、その皆さんの前でいい結果を出せればとてもエキサイティングな気持ちになります」

提供:本田技研工業(株)

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シューマッハ(ハース)、最後尾からの出走認められる

FIA
FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(審査委員)は、土曜日に行われたフリー走行3回目セッションでクラッシュ、予選を走れなかったことからノータイムに終わったハースF1チームのミック・シューマッハについて、フリー走行セッションでのタイムを考慮し、決勝レースへの出走を認めることを発表した。
グリッドは最後尾となる。

またこれとは別に、クラッシュの際にギヤボックスを損傷、交換となったことから規定により予選グリッド5番降格のペナルティが科されることも明らかにした。
ただ、元々最後尾グリッドであるため実際の変更はない。

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2021/05/22

モナコGP予選、クラッシュのルクレール(フェラーリ)がPP

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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5月22日(土)15時(日本時間:22時)からモンテカルロ市街地特設コースを舞台に2021年F1第5戦モナコGPの公式予選が行われた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q3の残り時間が1分を切ったところでそれまでトップタイムの地元シャルル・ルクレール(フェラーリ)がプール横で大きなクラッシュ、セッションは赤旗中断のまま予選終了となった。
このままであれば自身のクラッシュでポールポジションを確定させるというかつてのミハエル・シューマッハばりの結末となるが、マシンの損傷具合(ギヤボックス交換?)によってはグリッド降格のペナルティもあり得る状況。
このまま1'10.346でポールとなれば、2019年のメキシコGP以来で自身通算8回目となる。

2番手は最終周のアタックでタイム更新中だったフェルスタッペン(レッドブル)で0.231秒の差。
3番手ボタス(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ノリス(マクラーレン)、6番手ガスリー(アルファタウリ)、7番手はハミルトン(メルセデス)でここ数年で最悪のグリッド、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手ペレス(レッドブル)、10番手がジョビナッツィ(アルファロメオ)というトップ10グリッドになった。
モナコGP決勝レースは23日(日)15時(日本時間:22時)から全78周で行われる。

モナコGP公式予選の結果はこちら
モナコGPの画像はこちら

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予選Q2、ルクレール(フェラーリ)が最速タイム

引き続きモナコGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

Q2トップはホームの声援受けるルクレール(フェラーリ)の1'10.597。
2番手フェルスタッペン(レッドブル)、3番手ボタス(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手ガスリー(アルファタウリ)、9番手ベッテル(アストンマーティン)、そして今季初のクリアとなった10番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)までがQ3進出。

ここでの敗退はオコン(アルピーヌ)、リカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、ライコネン(アルファロメオ)、そしてラッセル(ウィリアムズ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)16番手で脱落

5月22日(土)15時(日本時間:22時)からモンテカルロ市街地特設コースを舞台に2021年F1第5戦モナコGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は18度、路面温度は35度、コースはドライコンディションとなっている。
なおフリー走行3回目セッションでクラッシュしたミック・シューマッハ(ハースF1)のマシンは修復が間に合わず、残念ながらこの予選は欠場となった。

Q1トップはボタス(メルセデス)で1'10.938。
2番手ルクレール(フェラーリ)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ノリス(マクラーレン)、5番手サインツ(フェラーリ)、6番手ガスリー(アルファタウリ)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、10番手オコン(アルピーヌ)、11番手リカルド(マクラーレン)、12番手ライコネン(アルファロメオ)、13番手ストロール(アストンマーティン)、14番手ラッセル(ウィリアムズ)、そして15番手ベッテル(アストンマーティン)までがQ2進出。

ここでの敗退は角田裕毅(アルファタウリ)、アロンソ(アルピーヌ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、マゼピン(ハース)、そして走れなかったシューマッハ(ハース)の5台となった。

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フリー3回目、クラッシュで赤旗中断が相次ぐ

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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5月22日(土)12時(日本時間:19時)からモンテカルロ市街地特設コースを舞台に2021年F1第5戦モナコGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は18度、路面温度27度、コースはサポートレース(F2)では雨の名残でダンプだったもののすでにドライコンディションとなっている。

路面状況を考えてか、グリーンになってもコースインするマシンはなく、しばらくしてやっとライコネン(アルファロメオ)が最初に走行をスタートさせた。
各車周回を重ねるが、相変わらずフェラーリ勢がスピードをみせている。
残り約17分、ラティフィ(ウィリアムズ)がガードレールにヒットさせ右フロント・サスペンションを損傷、車両回収のためセッションは赤旗中断となる。
なおラティフィは2年目だが、昨年モナコGPは開催がなかったので今回が初体験。

残り12分でセッション再開。
しかし残り2分というところでシューマッハ(ハース)がカジノで大きなクラッシュをして再び赤旗、セッションはそのまま終了に。
トップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)で1'11.294。
2番手に0.047秒差でサインツ(フェラーリ)、3番手もフェラーリのルクレール、4番手ボタス(メルセデス)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手がベッテル(アストンマーティン)となった。
終始抑えめに走った角田裕毅(アルファタウリ)は19番手に留まった。

モナコGPフリー走行3回目の結果はこちら
モナコGPの画像はこちら

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片眼ドライブ強いられた、ベッテル(アストンマーティン)

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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モナコGPではレッドブルとフェラーリで過去2勝を記録しているセバスチャン・ベッテルは、今回新生アストンマーティンF1から参戦。
初日のフリー走行をそれぞれ8番手と10番手で終えているが、しかし10番手となったフリー走行2回目セッションでは目に問題が起きたことを訴えた。

「走行中に何かが目に入ったのかも知れない。
実際にはそうではなかったようだけど、感覚としては目から出血したように感じたんだ。
無線で連絡したら、ピットに戻るよう言われたけれど、時間がもったいなかったので走行を続けることにした。
でも、気になって……、片眼でのドライブは楽しいものじゃなかったね。
この難コースは、やはり両目で走ることをお薦めするよ」と、4回の元チャンピオンは説明した。

ベッテルにとってモナコ特有の金曜日のインターバルは格別なプレゼントとなったに違いない。

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ハミルトン(メルセデス)、「3チームの戦いになる」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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前回のモナコGPでポールTOウィンを飾っているハミルトン(メルセデス)だが、注目される土曜日の公式予選を前にライバルとして、復活の兆しをみせるフェラーリの名前を挙げた。

「初日はまだ望むタイムは記録できていないけれど、心配はしていない。
どこのグランプリであっても、最初からベストのセッティングになっているなんてことはないからね。
ここでもまだ思い通りのマシンにはなっていないけれど、土曜日にはもっと良くなる筈さ。
ただフェラーリの速さは本物のようだね。
この週末は、おそらくメルセデスとレッドブル、そしてフェラーリを加えた3チームの戦いになるんじゃないか。
そしたらそれはF1にとって良いことだよね、競争は必要だもの。
バトルが今から楽しみさ、わくわくするよ」

多くのF1記録を打ち破ってきたハミルトンだが、世界三大レースの一つであるここモナコGPでの3勝というのはアイルトン・セナ(6勝)、ミハエル・シューマッハ&グラハム・ヒル
(いずれも5勝)、アラン・プロスト(4勝)に次ぐ歴代5位のポジションに留まる。

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ペレス(レッドブル)、フェラーリ勢の復活を警戒

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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木曜日に行われたフリー走行1回目セッションで全体のトップタイムを記録するなど、ここモンテカルロの市街地コースを得意とするセルジオ・ペレス(レッドブル)だったが、2回目セッションでは8番手に留まった。

これについてペレスはトラフィックに見舞われたためとしながらも、変更したセットアップの方向性について自信が持てないでいるようだ。
「もしかしたら変更が間違ってしまったかも知れない。
ただ肝心なソフトタイヤの時に渋滞にはまってしまったから、判断が難しいんだ。
それよりフェラーリ勢が要注意だね。
だってルクレールは最初のセッションをトラブルでほとんど走れていないのに午後は簡単にトップタイムだもの。
(チームメイトの)サインツも終始上位にいたし、今回彼らは速そうだね」

ペレスはフォース・インディア時代の2016年、ここモナコでみごと3位入賞を果たしている。

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2021/05/21

リカルド(マクラーレン)、ピットレーン速度違反でW罰金

FIA
モナコGPのレーススチュワード(審査委員)は、20日(木)に行われたフリー走行1回目セッション中、ダニエル・リカルドに2度のピットレーン速度違反があったとして、マクラーレン・レーシングに対し計400ユーロ(約5万3千円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればリカルドは制限60キロのところを1回目は61.7キロで、また2回目は61.3キロでそれぞれ走行したとのこと。
ピットレーン制限速度は通常80キロだが、モナコの場合はピットレーンが狭いため特例で60キロとされている。

なおレギュレーションでは1,000ユーロを上限として制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっている。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(5/20)

田辺豊治T/D (C)Honda Racing
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伝統のモナコGPが開幕。
Red Bull Racing HondaはFP1でトップタイムをマークしたものの、予選に向けて取り組むべき課題も見えた一日となりました。

2年ぶりのF1開催となったモナコの市街地コースでしたが、FP1ではセルジオ・ペレスがトップタイムをマーク。
このタイムは、ソフトタイヤで記録したもので、2番手のカルロス・サインツ(フェラーリ)を約0.1秒上回るものでした。
そして、それに次ぐ3番手にミディアムタイヤのマックス・フェルスタッペンが続きました。

Scuderia AlphaTauri Hondaも好調なスタートを切り、ピエール・ガスリーが4番手。モナコGP初走行となる角田裕毅も早い段階からペースを上げ、9番手でFP1を終えました。

午後のFP2は、午前と対照的にやや厳しいセッションとなります。
角田は、プールサイドセクションの先でガードレールに接触し、11ラップの走行に留まりました。
その他のHondaパワーユニット勢3台はトップ8には入ったものの、フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)と0.007秒差の4番手。
トップ2はフェラーリ勢が占めました。

ソフトタイヤでのアタック時にトラフィックに遭遇したことも影響し、ガスリーが7番手、ペレスは8番手となりました。

モナコでの伝統の通り、明日の金曜日はF1の走行セッションが行われません。
そのため、土曜の予選に向けては、普段よりも1日多く作業時間を取ることができます。
予選でのグリッドがレース結果を左右するコースだけに、この時間を活用して調整に取り組みます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のモナコGP初日は、PUとしてはトラブルなく順調な一日となりました。]2年ぶりのモナコGP、かつ今年の新しいPUでの走行初日となりましたので、今日は基本的な機能確認に合わせて、色々とPUの設定データの変更なども行い、各種データを集めました。
まだ木曜ではありますが、P1ではトップ10に4台、P2でも3台が入り、悪くない結果だと思っています。
ただ、ここまでのレースと同様に非常に僅差の戦いになると想定しています。

Scderia AlphaTauri Hondaの角田選手は、P2途中でガードレールへ接触し、若干マシンにダメージを受けました。
その修復のために、残念ながらセッションを途中で切り上げることとなり、初走行となるモナコで、貴重なプラクティスの時間を失う結果となりました。
明日の金曜はモナコGP特有のスケジュールのために走行がありません。
じっくりと今日の走りのデータを見直し、土曜日から挽回してほしいと思います。
われわれとしても、モナコならではのこの時間を有効に使い、ここでは非常に重要となる土曜の予選と、その後のレースに向けて準備を進めていきます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3-4番手)

「モナコのコースに戻ってくるのは、もちろんいい気分です。
FP1はかなり順調で、午後はもっと速いと期待していたのですが、難しいセッションになってしまいました。
FP2での僕らは遅すぎました。
ペースを確認する必要があります。
みんなトラフィックの影響を受けていたので、予測ラップタイムやセクタータイムを考慮しなければなりませんが、そこでかなり後れを取っています。
いつもマシンを快適にドライブできていますが、今週末はまだそれがしっくり来ていません。
幸い、明日はオフなので、土曜の予選がうまくいくように、改善が必要な箇所を見極める時間があります」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(1-8番手)

「昨年はモナコでレースがなかったので、ここでまた走ることができるのは最高の気分です。
素晴らしいコースを大いに楽しみました。
FP1はとても順調でマシンにも力強さを感じました。
セッション間に少し変更を加えたのですが、それが逆効果になってしまったかもしれません。
ただ、ソフトタイヤでのアタック時にトラフィックに引っかかってしまったので、本当のところは分かりません。
ショートランでについては課題があると思いますが、多くの情報を集められたので、混戦が予想される予選に向けて分析していきます。
シャルル(ルクレール選手)がFP1でほぼ走れなかったにもかかわらず、FP2ではトップタイムをマークするなど、フェラーリ勢は手強そうに見えますが、土曜日に誰がどの位置にいるか見ていきましょう」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(9-20番手)

「今日は残念ながら午後のセッションを早く切り上げなくてはなりませんでした。
特にコーナーをハードに攻めたわけではないのですが、コーナーの出口でグリップを失い、ウォールに接触してしまいました。
レースへの準備にどれだけ影響するか分かりませんが、走行時間を失うことは理想的ではありません。
ただ、土曜に向けて2セットのソフトタイヤを持っているので、最悪の状況ではないと思っています。
土曜に向けて万全の準備を行い、きっちりとアタックを決めたいと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(4-7番手)

「僕らにとってはとてもいい一日になりました。
ペースは素晴らしかったですし、午前のセッションではここモナコでの力強いスタートを切りました。
マシンに自信を感じていますし、ハードにプッシュすることができました。
午後もトップ10に入れたので満足していますが、マシンの中では大変でした。
明日は、チームと今日苦戦した部分を改善する時間に使えればと思いますが、全体的には満足しています。
モナコは独特で、特に路面のグリップやかなりバンピーな面があるので、そうした中で僕らのパッケージがうまく機能するようにベストを尽くす必要があります。
いいベースラインはありますが、こうした市街地コースで予選が重要なのは分かっていますから、そこに向けて改善を続けていければと思います」

提供:本田技研工業(株)

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(5/20)

田辺豊治T/D (C)Honda Racing
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伝統のモナコGPが開幕。
Red Bull Racing HondaはFP1でトップタイムをマークしたものの、予選に向けて取り組むべき課題も見えた一日となりました。

2年ぶりのF1開催となったモナコの市街地コースでしたが、FP1ではセルジオ・ペレスがトップタイムをマーク。
このタイムは、ソフトタイヤで記録したもので、2番手のカルロス・サインツ(フェラーリ)を約0.1秒上回るものでした。
そして、それに次ぐ3番手にミディアムタイヤのマックス・フェルスタッペンが続きました。

Scuderia AlphaTauri Hondaも好調なスタートを切り、ピエール・ガスリーが4番手。モナコGP初走行となる角田裕毅も早い段階からペースを上げ、9番手でFP1を終えました。

午後のFP2は、午前と対照的にやや厳しいセッションとなります。
角田は、プールサイドセクションの先でガードレールに接触し、11ラップの走行に留まりました。
その他のHondaパワーユニット勢3台はトップ8には入ったものの、フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)と0.007秒差の4番手。
トップ2はフェラーリ勢が占めました。

ソフトタイヤでのアタック時にトラフィックに遭遇したことも影響し、ガスリーが7番手、ペレスは8番手となりました。

モナコでの伝統の通り、明日の金曜日はF1の走行セッションが行われません。
そのため、土曜の予選に向けては、普段よりも1日多く作業時間を取ることができます。
予選でのグリッドがレース結果を左右するコースだけに、この時間を活用して調整に取り組みます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のモナコGP初日は、PUとしてはトラブルなく順調な一日となりました。]2年ぶりのモナコGP、かつ今年の新しいPUでの走行初日となりましたので、今日は基本的な機能確認に合わせて、色々とPUの設定データの変更なども行い、各種データを集めました。
まだ木曜ではありますが、P1ではトップ10に4台、P2でも3台が入り、悪くない結果だと思っています。
ただ、ここまでのレースと同様に非常に僅差の戦いになると想定しています。

Scderia AlphaTauri Hondaの角田選手は、P2途中でガードレールへ接触し、若干マシンにダメージを受けました。
その修復のために、残念ながらセッションを途中で切り上げることとなり、初走行となるモナコで、貴重なプラクティスの時間を失う結果となりました。
明日の金曜はモナコGP特有のスケジュールのために走行がありません。
じっくりと今日の走りのデータを見直し、土曜日から挽回してほしいと思います。
われわれとしても、モナコならではのこの時間を有効に使い、ここでは非常に重要となる土曜の予選と、その後のレースに向けて準備を進めていきます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3-4番手)

「モナコのコースに戻ってくるのは、もちろんいい気分です。
FP1はかなり順調で、午後はもっと速いと期待していたのですが、難しいセッションになってしまいました。
FP2での僕らは遅すぎました。
ペースを確認する必要があります。
みんなトラフィックの影響を受けていたので、予測ラップタイムやセクタータイムを考慮しなければなりませんが、そこでかなり後れを取っています。
いつもマシンを快適にドライブできていますが、今週末はまだそれがしっくり来ていません。
幸い、明日はオフなので、土曜の予選がうまくいくように、改善が必要な箇所を見極める時間があります」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(1-8番手)

「昨年はモナコでレースがなかったので、ここでまた走ることができるのは最高の気分です。
素晴らしいコースを大いに楽しみました。
FP1はとても順調でマシンにも力強さを感じました。
セッション間に少し変更を加えたのですが、それが逆効果になってしまったかもしれません。
ただ、ソフトタイヤでのアタック時にトラフィックに引っかかってしまったので、本当のところは分かりません。
ショートランでについては課題があると思いますが、多くの情報を集められたので、混戦が予想される予選に向けて分析していきます。
シャルル(ルクレール選手)がFP1でほぼ走れなかったにもかかわらず、FP2ではトップタイムをマークするなど、フェラーリ勢は手強そうに見えますが、土曜日に誰がどの位置にいるか見ていきましょう」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(9-20番手)

「今日は残念ながら午後のセッションを早く切り上げなくてはなりませんでした。
特にコーナーをハードに攻めたわけではないのですが、コーナーの出口でグリップを失い、ウォールに接触してしまいました。
レースへの準備にどれだけ影響するか分かりませんが、走行時間を失うことは理想的ではありません。
ただ、土曜に向けて2セットのソフトタイヤを持っているので、最悪の状況ではないと思っています。
土曜に向けて万全の準備を行い、きっちりとアタックを決めたいと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(4-7番手)

「僕らにとってはとてもいい一日になりました。
ペースは素晴らしかったですし、午前のセッションではここモナコでの力強いスタートを切りました。
マシンに自信を感じていますし、ハードにプッシュすることができました。
午後もトップ10に入れたので満足していますが、マシンの中では大変でした。
明日は、チームと今日苦戦した部分を改善する時間に使えればと思いますが、全体的には満足しています。
モナコは独特で、特に路面のグリップやかなりバンピーな面があるので、そうした中で僕らのパッケージがうまく機能するようにベストを尽くす必要があります。
いいベースラインはありますが、こうした市街地コースで予選が重要なのは分かっていますから、そこに向けて改善を続けていければと思います」

提供:本田技研工業(株)

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角田裕毅(アルファタウリ)、マシン損傷してた

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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初体験となるモンテカルロ市街地特設コースでのF1セッション初日、フリー走行1回目セッションで9番手と好走をみせたものの、続く2回目セッションではわずか11ラップを周回しただけで残り時間をガレージに留まった角田裕毅(アルファタウリ)は、結局20台中の20番手という思わぬ結果に終わった。

角田によれば、プールサイドセクションの先でマシンがスライドしわずかにガードレールに接触したとのことだが、どうやらマシンには相当なダメージがあった模様。
ただその詳細についてチームは明らかにしてない。
予選結果がレースのリザルトに大きな影響を及ぼすモンテカルロのこと、土曜日の限られた時間でペースを取り戻せるか注目だ。

なお同じルーキーではシューマッハ(ハース)も初日ガードレールの餌食となって赤旗中断の原因となっているが、意外にも「スピン常習者」のマゼピン(ハース)は初日を無難に潜り抜けている。

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2021/05/20

フリー2回目、角田裕毅(アルファタウリ)がウォールに接触

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月20日(木)15時(日本時間:22時)からモンテカルロ市街地特設コースを舞台にモナコGPのフリー走行2回目セッションが行われた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は21度、路面温度50度まで上昇、コースは引き続きドライコンディションとなっている。
フリー走行1回目セッションをマシントラブルでほとんど走れなかったルクレール(フェラーリ)も早々にコースインした。
約19分、角田裕毅(アルファタウリ)がスライドさせてウォールにヒット、大きなダメージはなさそうだが、ガレージに戻るとウマに載せられたままで角田の名前はタイミングモニター最下位まで落ちる。
終了6分前、シューマッハ(ハース)がウォールにヒットして右リヤサスペンションを損傷、パンクさせたままピットに戻る。
しかしそのせいで終了4分前にはデブリ(破片)回収のため赤旗中断とされ、結局そのままセッションは終了とされ、「恒例」のスタート練習はできずに。

2回目セッションでトップに立ったのは最初のセッションでほとんど走れなかったルクレール(フェラーリ)で1'11.684をマーク。
2番手もサインツでフェラーリが久しぶりに1-2を占めた。
3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、10番手にベッテル(アストンマーティン)となった。
マシンを壊した角田裕毅(アルファタウリ)は最下位の20番手になった。
明日はフリー走行3回目セッションと注目の公式予選が行われる予定となっている。

モナコGPフリー走行2回目の結果はこちら
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フリー1回目、ペレス(レッドブル)がトップタイム

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月20日(木)11時30分(日本時間:18時30分)からモンテカルロ市街地特設コースを舞台に2021年F1第5戦モナコGPのフリー走行1回目セッションが行われた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は19度、路面温度38度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち今回は市街地一般路面ということで、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という最も柔らかい部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお今シーズンから木曜日のフリー走行セッションは1・2回共に1時間に短縮されている。
ルーキードライバーであるシューマッハ(ハース)、マゼピン(ハース)、角田裕毅(アルファタウリ)の3人、そして2年目ウィリアムズのラティフィはこのコースF1初体験ということになる。

各車、熱心に周回を重ねる中、ここがホームグランプリとなるルクレール(フェラーリ)がいきなりギヤトラブル(?)を訴えてガレージに留まった。
途中、アロンソ(アルピーヌ)が珍しくガードレールに左フロントを接触損傷させ、バーチャル・セーフティカーとなった。
この60分のセッションでトップとなったのは、ペレス(レッドブル)で1'12.487のタイム。
2番手は0.119秒差でサインツ(フェラーリ)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ガスリー(アルファタウリ)で5-6番手にハミルトン&ボタスのメルセデスAMG勢、ただこの2台は例によって本気のタイムアタックをした節はない。
7番手契約更新したばかりのノリス(マクラーレン)、8番手ベッテル(アストンマーティン)、9番手角田裕毅(アルファタウリ)、10番手がライコネン(アルファロメオ)だった。
ハースF1勢は17-18番手に留まったが角田も含めルーキー3人はいずれもクラッシュすることなく無事に最初のセッションを終えている。
このあと15時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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オーストリアGP、6,000人の観客が観戦可能か

Redbull Ring (C)Redbull Racing
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自然豊かな丘陵地で行われるオーストリアGPでは、国内の新型コロナウイルス騒動もわりと平静であることから、かなりの観客が観戦可能になるとの見方がされているようだ。

これは地元オーストリアの有力紙である『クライネ・ツァイトゥング』が報じたもので、コロナ騒動が現在のレベルで収まる場合、最大6,000人の観客が許可されるのではないかとの楽観的見通しを伝えている。
また現地では「オーストリアGPが観客ありで成功すれば、今後の他のイベントにも弾みが付く」と期待をしているという。

ただその前週に急きょカレンダーが組まれた同じレッドブルリンクで行われるシュタイヤーマルクGPのほうの見通しは準備の都合もあり厳しそうだ。
今シーズン、これまで最も多くの観客が入ったのはバーレーンGPで4,500人、続いてスペインGPの1,000人となっている。

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マクラーレン、ランド・ノリスと複数年契約更新

Lando Norris (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングは、20212年末で3年契約が満了する同チームのレースドライバー、ランド・ノリス(21歳:イギリス)と2022年からの複数年契約を結ぶことで合意したと発表した。

2018年、F2シリーズでランキング2位(1位はジョージ・ラッセル)となったイングランド出身のノリスは翌2019年よりマクラーレン・チームからF1進出。
すでに2回の表彰台を獲得するなど新人らしからぬ戦闘力をみせ、今季も実力者であるダニエル・リカルドを凌駕するスピードをみせる逸材。

これについてマクラーレン・レーシングのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターは、「ノリスがF1フィールドでも有数の才能あるドライバーであることは疑いなく、われわれは今回の合意を心から歓迎している」と、コメント。
このことがまたさらにチームメイトへのプレッシャーになるかも知れない。

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モナコGPの週末、土曜日に雨の懸念も

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週、市街地特設コースで開催される2021年F1第5戦モナコGPの開催地であるモンテカルロ地方の天候について、地元気象台はフリー走行の木曜日、決勝レースの日曜日は晴れ間が覗くものの、公式予選が行われる土曜日には一時にわか雨の可能性があると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
5月20日(木) フリー走行 晴れ時々曇り 13- 19度 0%
5月22日(土) 公式予選 一時にわか雨 14- 19度 60%
5月23日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 14- 21度 10%

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2021/05/19

11月に延期のオーストラリアGP、なお開催不透明

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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新型コロナウイルスの影響により、例年の3月開催から今年異例の11月開催に日程変更されたメルボルンのオーストラリアGPだが、これにも疑問符を投げ掛ける見解が出されて話題となっている。

これはオーストラリアのスコット・モリソン首相がこのほど述べたコメントによるもの。
それによれば同首相は、同国のコロナ禍について対策が十分功を奏していると自讃しながらも、海外から多くの人や物が流入する国際イベントについては予断を許さない状況と警告した。
「年内に国際イベントがすべて解禁されるというのは楽観的見通しに過ぎる」と、強調している。

昨年はグランプリウィークの金曜日になって突然中止が決定するなど大混乱したオーストラリアGP、今年も関係者は苦しい対応を強いられるようだ。

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モナコGPのスチュワードにビタントニオ・リウッツィ氏

Vitantonio Liuzzi (C)Ex.Hispania Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われるF1第5戦モナコGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーのビタントニオ・リウッツィ氏(39歳:イタリア)を指名した。
同氏がスチュワードを務めるのは昨年の70thアニバーサリーGP以来で、通算3度目ということになる。

世界カート選手権を制したリウッツィ氏はその後ジュニア・フォーミュラを経て2005年にレッドブル・レーシングからF1デビュー。
トロ・ロッソやフォース・インディア、HRTと渡り、2011年にF1から引退、FIAのフォーミュラEでスチュワードなどを務めた。
さらにスーパーGTに参戦するなど日本にも関係が深いドライバーだった。

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レッドブル首脳、「疑惑はウチだけじゃない」

Redbull Honda 『RB16B』 (C)RedBull Racing
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ここに来て浮上してきたいわゆるフレキシブルウィング(たわみウィング)疑惑について、FIA(国際自動車連盟)は来月から新たなテストを導入するとしている。
これはリヤウィングに空力的に負荷を掛けることによって不正なたわみが起きないかどうかを検査するというもの。

検査の対象とされているのはバルセロナ・サーキットのストレートで速さをみせたレッドブル・レーシングのマシンとみられているが、これについて同陣営のヘルムート・マルコ博士は「検査が行われるのは別にウチだけじゃない」と、他チームのマシンにも疑惑の広がりがあることを示唆している。

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2021/05/18

緊急入院のロイテマン氏、快方に向かう

Carlos Reutemann (C)Ferrari S.p.A

重篤が伝えられていた元F1ドライバーのカルロス・ロイテマン氏(79歳:アルゼンチン)の容態が、快方に向かっていることがわかった。

消化器系からの内出血が繰り返されたため、アルゼンチン国内の病院のICU(集中治療室)で処置を受けていたロイテマン氏だが、症状が回復したことにより一般病棟に移されたとのこと。
地元紙によれば意識もはっきりしており、自身の病状を伝える新聞に自ら目を通しているとのことだ。

ロイテマン氏は優勝12回、ポールポジション6回を獲得、1981年にはブラジルのネルソン・ピケと最終戦までタイトルを争ったが惜しくもランキング2位となっている。

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今年の日本GP観戦チケットは8月29日から販売

2021日本GPロゴ (C)Honda Racing 拡大します F1日本GPの開催地である鈴鹿サーキットの運営者『モビリティランド』は、今年の日本GP(10月10日決勝)のチケットを、来たる8月29日(日)に一般販売開始すると発表した。

 

昨年は新型コロナウイルスの影響で開催を断念、1987年から続いてきた日本GPの歴史が途絶えていて、今年の開催は2年ぶりということになる。
ただ日本でもまだ新型コロナウイルス感染の勢いは収まっておらず、情勢次第では無観客レース、さらには再び開催中止の可能性もあり予断を許さない状況。
7年ぶりの日本人F1ドライバーである角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)の登場もあり、親会社のホンダならずともなんとか開催にこぎ着けて欲しいものだ。

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『トラックリミット』問題で前進か

Image (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンから厳格に導入されたコース外走行のいわゆる『トラックリミット』問題について、その適用に前進が見込まれそうだ。

今季からコース外側にサーキットによっては複数のトラックリミットが設けられ、これに違反したことが認められると公式予選までは当該タイム無効、決勝レースにおいては警告ののちタイム・ペナルティが科せられるなど、レースによってはポールポジションの行方や勝敗をも左右する重要なファクターになっている。

とりわけその影響を強く受けたのがマックス・フェルスタッペンと目されていて、所属するレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表によりかねて問題が提起されていたもの。

同代表は「違反とするならば特定のコーナーだけでなく、すべてのコースで同様の処置を採るべき」と主張している。
今後のレースに向け、適用基準の明確化が図られることになりそうだ。

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2021/05/17

ジュリアーノ・アレジ、スーパー・フォーミュラで初優勝遂げる

Giuliano Alesi (C)Ferrari S.p.A
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フランス出身のジュリアーノ・アレジ(21歳)が、16日(日)行われた日本のスーパー・フォーミュラ第3戦オートポリスで同シリーズ初優勝を遂げた。
レースは雨と霧による悪天候で12周時点で赤旗中断のまま終了、ポールポジションからスタートしたアレジがそのまま優勝したもの。

ジュリアーノは元フェラーリ等のF1ドライバーであるジャン・アレジ氏の子息で母親は女優の後藤久美子さん。
父親同様、未来のF1ドライバーを目指しフェラーリのFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)に所属していたが現在は外れ、2021年から日本に主戦場を移していた。
なおFDAの同期に現在フェラーリのレースドライバーであるシャルル・ルクレールがいた。

レース結果はこちら

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マクラーレン、モナコGPで特別カラーリング

McLaren 『MCL35M』 (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングは、今週行われるモナコGPに、『ガルフ・オイル』使用の特別カラーリング・デザインの『MCL35M』を投入することを明らかにした。

ガルフ・オイルとマクラーレンとの関係はF1のみならず長く深いもので、いったん離れた時期があったものの昨シーズンから再びパートナーシップを再開していたもの。
今回はF1の象徴的なイベントであるモナコGPに焦点を絞り、かつての栄光を彷彿とさせる1戦限りの特別カラーリングを施すことになったもの。

この特別カラーリングはマシンだけでなくドライバーのヘルメットやレーシングスーツにも施されるが、そのヘルメットはレース後チャリティ・オークションに供されるとのことだ。

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ピレリ、18インチ径タイヤ開発に手応え

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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2022年シーズンからの18インチ径タイヤ導入を受け、独占サプライヤーであるピレリタイヤではすでに複数のチームと共同で開発テストを繰り返してきているが、その進展状況に手応えを感じ取っているようだ。

これは同タイヤの責任者であるマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングが明らかにしたもの。

「2022年用タイヤの開発は、現在外部形状と構造(コンストラクション)を確定させる段階にあり、これらについてはほぼ90%近く終了していると考えている。
したがって今後のテストではコンパウンドの開発、ということになるが、これまでのストではドライバーからの良好なフィードバックも得られているので楽観視している」

ただ2022年にはマシンの側も大きなレギュレーション変更が行われるため、タイヤもマシンの最終型が出てから最後の詰めが行われると、慎重姿勢も崩さないでいる。

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2021/05/16

『ファントム』、次戦アルファタウリのスポンサーに

『Fantom』 (C)Scuderia Alphatauri
アルファタウリ・ホンダは、次戦モナコGPとアブダビGPのスポットスポンサーとして仮想通貨企業である『ファントム』と契約したことを明らかにした。

デジタル金融決済サービスとして急成長を遂げる同社は、新たなブロックチェーン・プラットフォームにより大きく消費エネルギーを削減することで地球環境保全にも貢献するとしている。

これにより同社のロゴが『AT02』のハロー(頭部保護装置)の中心部に描かれるという。

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グロージャン、インディカー3戦目でポールポジション獲得

Romain Grosjean (C)INDYCAR Media
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インディカー・シリーズ第5戦の『インディアナポリス・グランプリ』予選が行われ、今シーズンF1から転向したばかりのロマン・グロージャン(前ハース)がみごと初ポールポジションを獲得した。

同レースは有名なオーバルコースではなくロードコースを使用するもので、オーバルには出場しないとするグロージャンにとってはこれが転向3戦目ということになる。
2番手で過去2回のチャンピオンに輝くジョセフ・ニューガーデンを打ち崩してみせた。
グロージャンにとってポールポジションは2011年のGP2イスタンブール戦以来ということになる。
なお日本の佐藤琢磨は予選17番手となっている。

インディアナポリス・グランプリの予選結果はこちら

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スプリントレース導入のグランプリ、金曜日に予選

Image (C)Pirelli Motorsport
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今季、F1は新しい試みとして一部のグランプリへの『スプリントレース』の導入を決めたが、その最初のイベントになるイギリスGP(シルバーストーン・サーキット)のタイムスケジュール案が明らかにされた。

それによれば金曜日にフリー走行1回目セッションと公式予選が、続く土曜日にはフリー走行2回目セッションとスプリントレース(予選)が行われ、日曜日の決勝レースのスターティンググリッドが決められることになる。
なお日曜日は通常通りのスケジュールで行われる。

金曜日セッション 現地時間
フリー走行1回目 14:30 - 15:30
公式予選 18:00 - 19:00

土曜日セッション 現地時間
フリー走行2回目 12:00 - 13:00
スプリントレース 16:30 - 17:00

日曜日セッション 現地時間
決勝レース 15:00 -

スプリントレースは、土曜日に約100kmもしくは30分程度の短距離レースを行い、その結果で日曜日のスターティンググリッドを決めるというもの。
このレースでのポイント1位:3ポイント、2位:2ポイント、3位:1ポイント。
今季はイギリスGP、イタリアGP、そしてサンパウロGP(ブラジル)の3レースが予定されている。

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2021/05/15

フェラーリ、すでに開発は2022年型マシンに移行

Ferrari 『SF21』 (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンのフェラーリは、コンストラクターズ・チャンピオンシップを僅差でマクラーレンとランキング3位を争うなど高いレベルの戦闘力をみせている。

しかし同チームのローレン・メキーズ/スポーティング・ディレクターは、すでに開発のリソースが今シーズンの『SF21』から90%以上2022年シーズンの新型車に向けられているとした。
これは同氏がバルセロナ・サーキットで取材に応じて明らかにしたもの。

「現在中団グループの戦いは鎬を削っていて、ランキング6位から3位に上げるのにわずか100分の数秒から10分の数秒という厳しいレベルを競っている。
しかしそのことがフェラーリ・チームの戦略を代えることにはならない。
われわれは当初の計画通り、すでにほとんどの精力を来シーズンの新型車開発にスタンスを移している。
今シーズンの戦いはその上でのことだ」

昨シーズン、ランキング6位と思わぬ低迷をみせた跳ね馬チームだが、今季ここまでルクレールが予選4位を3回、また4戦すべてで入賞するなど復活の兆しをみせている。

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トルコGP開催中止、シュタイヤーマルクGP復活で6-7月3連戦に

Redbull Ring (C)Pirelli Motorsport
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トルコGPの開催中止と代替にシュタイヤーマルクGP(レッドブルリンク)の復活が急転正式決定となった。

そもそも新型コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたカナダGPの代替イベントだったトルコGPは、しかし同様の理由で、開催が困難になった。
そこで昨年同様にシュタイヤーマルクGPの開催が決まったが、移動等の関係から6月27日のフランスGP(ポールリカール)を1週間前倒しとし、空いた27日にシュタイヤーマルクGPが組み込まれる。

この結果、第7戦のフランスGPから第8戦のシュタイアーマルクGP、そして第9戦オーストリアGPと3周連続の開催というハードスケジュールになる。

【2021年F1カレンダー】修正版(5/14)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月28日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
2 04月18日 ロマーニャGP イモラ・サーキット
3 05月02日 ポルトガルGP アルガルベ・サーキット
4 05月09日 スペインGP バルセロナ・サーキット
5 05月23日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
6 06月06日 アゼルバイジャンGP バクー市街地特設コース
7 06月20日 フランスGP ポールリカール・サーキット
8 06月27日 シュタイヤーマルクGP レッドブルリンク
9 07月04日 オーストリアGP レッドブルリンク
10 07月18日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
11 08月01日 ハンガリーGP ハンガロリンク
12 08月29日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
13 09月05日 オランダGP ザンドフールト・サーキット
14 09月12日 イタリアGP モンツァ・サーキット
15 09月26日 ロシアGP ソチ・サーキット
16 10月03日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
17 10月10日 日本GP 鈴鹿サーキット
18 10月24日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
19 10月31日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
20 11月07日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
21 11月21日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
22 12月05日 サウジアラビアGP ジェッダ市街地特設コース
23 12月12日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

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ダニエル・リカルド(マクラーレン)、自身の戴冠の夢は悲観的

Daniel Ricciardo (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングのダニエル・リカルド(31歳:オーストラリア)が、自身が将来世界チャンピオンになることについて、悲観的な見通しであることを認めている。

自身通算7勝を誇るリカルドは、2年間在籍したルノー・チームを離れ、今季は心機一転マクラーレンに移籍を果たしたが、マシンの性格が自身のドライビング・スタイルに合わないとみられここまで最高が6位、チームメイトであるノリス(最高3位)の後塵を拝する展開になっている。
本人は「今回のマクラーレンとルノーとの違いは、レッドブルからルノーに移った時よりもはるかに大きくて、これに慣れるのに正直、苦戦を続けている」と、述懐。
そこにはかつてタイヤを傷めることなく、レイト・ブレーキングで華麗にオーバーテイクを演じた輝きはみられないようだ。

リカルドが優勝したのはもう3年も前のモナコGP(レッドブル・ルノー)が最後。
年令的なことを考えるとタイトル獲得というのはさすがに現実的ではないようだ。

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2021/05/14

トルコGP開催中止の場合、レッドブルリンクが浮上

Redbull Ring (C)Pirelli Motorsport
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ここに来て開催断念が噂されるトルコGPについて、さらなるその代替にレッドブルリンクの名前が急浮上したことがわかった。

トルコGPはそもそも新型コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたカナダGPの代替イベントだが、当地でも新型コロナの蔓延が伝えられていて、開催が困難になったとされている。
レッドブルリンクは7月4日の第9戦オーストリアGPの開催地だが、昨年もオーストリアGPとシュタイヤーマルクGPの名前で2戦連続開催を成功させた実績がある。

実現の場合、移動等の関係から6月27日のフランスGP(ポールリカール)を1週間前倒しとし、空いた27日にシュタイヤーマルクGPが組み込まれる可能性が高い。

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モナコGP、制限付きながら観客受け入れへ

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今シーズンここまでの4戦中、ロマーニャGPやポルトガルGPでは無観客レースを強いられているが、来週行われる次戦モナコGPでは制限付きながら観客の受け入れが行われることになるようだ。

それによれば海岸沿いに仮設のグランドスタンドが設けられ、最大7,500人まで。
すべての観客は観戦前の72時間以内にPCR検査での陰性が証明されることが必要になるという。

モナコGPの舞台であるモンテカルロは市街地特設コースという特殊性もあり、その実効性には疑問符も付くが、これまでバーレーンGPで4,500人、スペインGPでは1,000人に留まったことから考えると一歩前進と言えそうだ。

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トルコGPの開催にも黄信号

Istanbul Circuit (C)Pirelli Motorsport
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新型コロナウイルスの影響で中止となった今季第7戦カナダGPの代替開催として計画されているイスタンブール・サーキットでのトルコGPだが、こちらも雲行きが怪しくなってきたようだ。

というのも最近トルコでも新型コロナウイルスが蔓延しつつあり、このためイギリス政府は新たにトルコをレッドゾーン国に指定したためだ。
レッドゾーン国となると、イギリスに帰国しても最低2週間の隔離が義務付けられることになる。
しかしF1チームの多くはイギリス国内に本拠を構えていて、今年のタイトなF1スケジュールではこれにより事実上4週間から6週間もの期間、スタッフは家に戻れないということで反発が予想される。

F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOはさらなる代替開催は考えていないとのことで、もし有効な対策が講じられない場合、実質カレンダーから1戦がなくなることになりそうだ。

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2021/05/13

元F1ドライバー、カルロス・ロイテマン氏重篤の報

1970年代から1980年代に掛けてブラバム・チーム等からF1に参戦したアルゼンチンのカルロス・ロイテマン氏(79歳)に重篤が報じられた。

それによればロイテマン氏は消化器系からの内出血が繰り返されたため、アルゼンチンのサナトリオ・サンタフェ病院のICU(集中治療室)で処置を受けたとのこと。
現在意識はしっかりしているものの、予断を許さない状況であるとされる。

ロイテマン氏は優勝12回、ポールポジション6回を獲得、1981年にはブラジルのネルソン・ピケと最終戦までタイトルを争ったものの、ランキング2位となった。
なおデビュー戦となった1972年の地元アルゼンチンGP(ブラバム・フォード)ではいきなりポールポジションを獲得して関係者を驚かせた。

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マゼピン(ハース)はやはり問題児?

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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シーズン開幕前からサーキット上に留まらない様々な騒動で名を上げた(?)ハースF1チームのニキータ・マゼピンだが、シーズンが始まってさらにその名を轟かせているようだ。

ここまで4戦を終え、予選でも決勝レースでも常に同じルーキーであるチームメイトのミック・シューマッハに後れを取る始末。
しかも多くのセッションで単独スピンするシーンを演じ、イエローコーションなどを誘発している。
そのため例えばアルピーヌF1のオコンなどは、「コース上でマゼピンと遭遇した時は通常の倍の神経を使わなければならない。
なぜなら彼は突然どんな行動を採るかわからないからね。
彼がF1について学習する以上に、われわれが彼のことを学習したよ」と、問題児扱い。

そのマゼピンは「スピンするのにはシャシーに問題がある」としてチームにシャシー交換を申し入れたとされるが、もちろんチームからはこの要求を却下されたとのことだ。

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レッドブル『RB16B』に「たわみウィング」の疑惑

Image (C)Honda Racing
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今年のF1マシンで最速の部類にあるとされるレッドブル・レーシングの2021年マシン『RB16B』だが、そのストレートスピードの速さからいわゆるフレキシブルウィングが使われているのではないか、との疑惑が持ち上がっているという。

これは高速走行の際にリヤウィングが自然にたわんで空気抵抗を減らすというもので、現在はレギュレーションにより禁止されている。
スペインGPの予選後、ハミルトンが疑惑を示唆したことから話題になっているもので、これにはメルセデスAMGチームの意向があるとの憶測も伝えられている。

これについてFIA(国際自動車連盟)のテクニカル・オフィサーは、現在グランプリに参戦しているマシンはすべて厳密なレギュレーションに合致していると表明しているが、検査をすり抜けていることがないか、今後は車検が強化されるかも知れない。

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ウィリアムズ、次戦モナコGPでF1通算750戦目に

Williams Honda (C)Honda Racing
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ウィリアムズ・レーシングのヨースト・カピート/CEOは、5月23日に行われる次戦モナコGPで、同チームがF1通算750戦の節目を迎えることを明らかにした。

1977年、フランク・ウィリアムズ氏と盟友のパトリック・ヘッド氏が設立したウィリアムズ・グランプリは、プライベートチームの名門としてこれまで114回の優勝、128回のポールポジションを獲得するなどして計9回ものチャンピオン(ルノー5回、フォード2回、ホンダ2回)に輝いている。

ただ運営面では近年苦戦が続き、現在は創設者一族の手を離れ、投資グループの『ドリルトン・キャピタル』が株式を保有、今シーズンはメルセデス製パワーユニットを搭載してラッセル&ラティフィというフレッシュなコンビで戦っている。

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2021/05/12

レッドブルとアルファロメオが18インチ径タイヤテスト

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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スペインGPが終了した翌週のバルセロナ・サーキットで、レッドブル・レーシングとアルファロメオ・レーシングによるピレリの2022年用18インチ径タイヤのテストが行われた。

11日(火)はレッドブルが前レースドライバーのアレクサンダー・アルボン、またアルファロメオではリザーブ&開発ドライバーのロバート・クビサが担当、それぞれ150周と127周の周回を行ったということだ。
テストは翌日も行われ、アルピーヌF1が加わるとの計画もあるようだ。

こうしたテストは今後も続けられ、角田裕毅の所属するアルファタウリでも6月にレッドブルリンクでのテストが予定されている。

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スペインGPの最速ピットストップはアストンマーティン

Pitstop Scene (C)Aston Martin F1 Team
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今回行われた2021年第4戦スペインGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、アストンマーティンF1のクルーだった。

これは39周目にタイヤ交換のためピットインしたランス・ストロールに対してのもので、全チーム中最速となる2.16秒で作業を終えコースへと送り出したもの。
2位だった前戦ポルトガルGPの時の2.08秒よりは遅かった。
今回の2位はペレス(レッドブル)の2.18秒、3位はラティフィ(ウィリアムズ)の2.21秒。
ここまでの今季4戦で最多はレッドブル・レーシングの2回、メルセデスAMGとアストンマーティンがそれぞれ1回ずつとなっている。

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ハミルトン、早くもメルセデスとの契約更新に意欲

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2020年末でメルセデスAMGチームとの契約が満了した後、2021年についてはシーズン開幕直前まで合意ができずに遅れたルイス・ハミルトンの現在の契約だが、これも単年契約ということで2022年以降についてはまだ白紙という状況になっている。

しかしこれについてハミルトン自身は「夏休み前にはまとめたい」と、昨年とは一転早期の契約交渉に意欲をみせている。
「次の契約交渉は前回のように新年までずれ込むことはないだろう。
今年の冬は僕もトト(ウォルフ氏)も交渉のせいで台無しになってしまったからね。
だから次はもっと早くにまとめて仕事に支障が出ないようにしたいと思ってるんだ」

ただF1コスト削減の一環として高すぎるドライバー報酬に限度額を設けようとする動きもあり、その筆頭と目されるハミルトンには早く契約を延長してしまいたいとの思惑もあるのでは、とみる向きもパドックにはあるようだ。

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2021/05/11

トルコGP、レッドゾーン入りで『帰国難民者』の懸念

Istanbul Circuit (C)Pirelli Motorsport
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6月13日に今季第7戦としてカレンダーに載っていたカナダGPは、新型コロナウイルスの影響で中止に、代替としてイスタンブールのトルコGP開催が決まっているが、このほどイギリス政府がトルコを感染拡大・水際対策の一環としてレッドゾーン指定国に加えたことがわかった。

このレッドゾーンに指定された国からイギリスに戻った際には、最低2週間に渡り政府が指定したホテルでの隔離生活を送らなければならないとされていて、英国チームのスタッフはこれに該当することになる。

6月には月間6戦ものグランプリがカレンダーに組まれており、これを考えると4週間から6週間は帰宅できないケースが予想されていて、英国チームからは人権問題であるとしてF1の責任者であるステファーノ・ドメニカリ/CEOに善処を強く要望しているようだ。

2021年のF1カレンダーはこちら

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ボタス(メルセデス)、「1周目のオーバーテイクがすべて」

Race Battle (C)Pirelli Motorsport
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今回のスペインGPを3位で終えたメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスは、「オープニングラップでルクレール(フェラーリ)に抜かれたのがすべてだった」と、レース後悔しさを滲ませた。

「1周目の3コーナーでルクレールにオーバーテイクされたことで、レース前半はずっと妥協を強いられることになってしまった。
ほんとうならトップ争いの2台に付いていかなくてはならなかったのに、あれで大きなギャップを開かれてしまったからね。
3位表彰台という結果はますまずのものだけど、ほんとうはもっと良いリザルトを期待していたので満足はしていないよ」と、振り返った。

またチームメイトであるハミルトンになかなか進路を譲らなかったことについては、「僕だってレースを戦っているのだから……」と、チャンピオン・チームのドライバーとしてプライドをみせた。

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レッドブル、タイヤ準備の遅れはドライバー判断のため

Pitstop Image (C)RedBull Racing
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スペインGP決勝レース25周目に行われたマックス・フェルスタッペンの最初のピットストップの際、クルーはマシンがストップしてから左リヤのタイヤを運び込むなどあわてて作業にあたる素振りが国際映像でも流れた。
通常、同チームのストップ時間は2秒ないしさらにこれを切る短時間であるのに対し、今回は倍以上の4.5秒も掛かってしまっている。

これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「タイヤの準備が遅れたのは、ピットインのタイミングをドライバー自身の判断で行ったため」であると釈明した。
当時ピット・ギャントリーではフェルスタッペンのピットインを予測しておらず、クルーは事前指示がないままのピットストップに準備が間に合わなかったという。
それでも「スタッフは良い仕事をして、トップのポジションのままコースに送り出してくれた」として、これが今回の直接の敗因ではないことを強調した。

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2021/05/10

ハミルトン、ソフトとミディアムを使用した2ストップ戦略で優勝 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2021 スペイングランプリ 決勝
2021年5月9日、バルセロナ

キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが、ソフト – ミディアム – ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略でレッドブルのマックス・フェルスタッペンを抜き、戦略的な闘いとなったスペイングランプリを制しました。フェルスタッペンは、P Zeroレッドソフト – P Zeroイエロー・ミディアムによる1ストップ戦略でハミルトンを抑えようと試みていました。
• ハミルトンにオーバーテイクされた後、フェルスタッペンはソフトタイヤへ交換する2回目のピットストップを行い、ファステストラップポイントを獲得しました。2位から8位までのドライバーが、ソフト – ミディアム – ソフトと繋ぐ2ストッパーでした。
• 9位でフィニッシュしたアルピーヌのエステバン・オコンは、1ストップ戦略を採った2名のドライバー中の一人で、ソフトからミディアムへ交換しました。もう一人の1ストッパーは、アルファロメオのキミ・ライコネンでした。ライコネンは、ミディアムからソフトへと交換しました。
• ウィリアムズのジョージ・ラッセルとハースの両ドライバーがハミルトンと同じ戦略を採りました。ウィリアムズのニコラス・ラティフィは、ただ一人の3ストッパーでした。
• 路面温度は、昨日の予選時よりも10℃ほど低い32℃、気温は26℃でした。
各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1 : レースでの使用はありませんでした。気温が低くなったことで、より軟らかいコンパウンドの使用が促されました。
• ミディアムC2: アルファロメオのキミ・ライコネンのみがミディアムでスタートし、37周目にソフトタイヤへ交換しました。フェルスタッペンは、第2スティントの36周をミディアムで走行しました。アルピーヌの両ドライバーがミディアムで長いスティント(フェルナンド・アロンソが40周、オコンが42周)を走行しました。
• ソフト C3: ライコネン以外の全ドライバーがソフトでスタートしました。ハミルトンとフェラーリのシャルル・ルクレールは、ソフトで28周のオープニンスティントを走行しました。

ピレリ F1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「緊迫した戦略的闘いが展開されました。アクション満載で多くのピットストップが行われた中、トップ4がスタート時と同じ順位でフィニッシュしたことはサプライズかもしれません。低くなった気温がソフトとミディアムの使用を促進し、我々の予測通り、2ストップ戦略が主流となりました。大半のドライバーがソフトでスタート後にミディアムへ交換し、戦略上の柔軟性を得ました。しかし、路面の粗さとタイヤに高い負荷を課すトラックの特性によって、2ストップの必要性が明らかになりました。結果的に、レースの鍵となったソフトタイヤの性能が高く評価されたと思います」

ピレリジャパンプレスリリース

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(5/09)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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スペインGPの決勝は、マックス・フェルスタッペンが好スタートを決め、レースの大部分をリード。
最後に逆転を許したものの、2位表彰台に登壇しました。
Hondaパワーユニット勢は、フェルスタッペンを含む3台が入賞を果たしています。

Red Bull Racing Honda、Scuderia AlphaTauri Hondaとも、全車がソフトタイヤでのスタートを選択。
2番グリッドのフェルスタッペンは、ターン1でルイス・ハミルトン(メルセデス)のイン側に飛び込み、リードを奪う見事なスタートを決めます。
セルジオ・ペレスも好スタートを決めて、8番グリッドからオープニングラップで6番手まで順位を上げました。

Scuderia AlphaTauriは、ピエール・ガスリーがスタート時にグリッドを越えた位置にストップしたことで5秒加算のタイムペナルティーを科され、角田裕毅は燃料圧力の問題により7周目のターン10でマシンをストップさせるなど、苦しい展開となりました。

角田のストップによってセーフティカー出動となりましたが、このリスタートでもフェルスタッペンは首位を堅持します。
2番手のハミルトンとの差をキープしながら、トラフィックを避けるためにも、第1スティントをなるべく長く持たせ、ピットストップを引き延ばしていきます。

ガスリーは、Hondaパワーユニット勢の中で一番早い、18周目にピットイン。
ペナルティー消化後、ミディアムタイヤに交換します。
フェルスタッペンは24周目にピットに入り、右リアタイヤの交換に手間取ってタイムをロスしたものの、ハミルトンが4周後にピットインした際にはリードを回復します。
ペレスもこのタイミングでピットストップを行いました。

ここから状況はしばらく変わらず、フェルスタッペンがハミルトンを抑え、ペレスはダニエル・リカルド(マクラーレン)の後ろの6番手に留まるという展開が続きます。
上位2台が接近戦を繰り広げる中、メルセデスはハミルトンに2ストップ戦略を採らせるべく、ピットインさせてミディアムタイヤに交換。
フェルスタッペンに対して23秒差でコースへと復帰します。

ペレスは46周目のターン1でアウト側からリカルドを攻略。
5番手に順位を上げますが、その先のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対しては、大きな差がついていました。
ガスリーは48周目に2度目のピットストップを行い、ソフトタイヤに交換。
ポイント圏外へと順位を落としましたが、ここから好調なペースで追い上げます。

残り7周時点で、フェルスタッペンは新しいタイヤを履いて迫るハミルトンにオーバーテイクを許します。
2番手に後退したことでファステストラップを獲得する戦略に切り替えてピットインを決断。
ソフトタイヤに交換し、2位表彰台に加えてファステストラップによる1ポイントを獲得しました。

ペレスは5番手でフィニッシュして10ポイントを獲得。
ガスリーは終盤に多くの見せ場を作り、60周目にはキミ・ライコネン(アルファロメオ)をパスすると、その次の周ではフェルナンド・アロンソをオーバーテイク。
さらには、ランス・ストロールを捉えて10位入賞を果たしました。

次戦は2週間後の5月23日(日)に決勝レースを迎える、伝統のモナコGPです。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のスペインGP決勝は、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が2位表彰台を獲得しました。
先週のポルトガルでのレースに続き、今回も2位という結果には非常に悔しい思いです。
予選2番手でフロンローからスタートしたフェルスタッペン選手は、よいスタートを決め1コーナーでポールポジションのハミルトン選手をパスしてトップに立ちました。
しかし、異なるタイヤ戦略を採ったハミルトン選手に終盤にかけて激しく追い上げられ、逆転を許して2位。
彼らは速さとチームの総合力で我々を上回っていたと感じています。

チームメートのペレス選手は、昨日の予選で肩の痛みなどもありうまくラップをまとめられず、8番グリッドからのスタートとなりましたが、トラフィックの中で難しいレースながらも、5位までポジションを上げてフィニッシュしました。
いいレースを見せてくれたと思います。

Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手はスタート時の違反により5秒ペナルティーを受けたことが影響し、大きくポジションを落としましたが、力強い走りで終盤にいくつものオーバーテイクを見せ、チームにとって貴重な1ポイントを獲得してくれました。

16位スタートの角田選手は燃料圧力の低下が発生したために序盤にリタイア、今週末は彼にとって厳しい週末になりました。
問題の原因については、早急にチームと一緒に解析を進めていきます。

2週間後には、モナコGPを迎えます。
低速コーナーが多い特殊な市街地コースですので、ここまでのレースとは異なるチャレンジになりますが、いい準備をしていければと思っています」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 2位)

「今日はできることをすべてトライしました。
スタートのターン1でリードを奪いましたが、メルセデスに対して少しペースが及びませんでした。
もちろん勝ちたかったわけですが、できることはすべてやった上でチャンスを最大限に活かせたので、それほど落胆してはいません。
他の戦略も検討しましたし、2ストップ戦略で彼らよりも早くピットに入っていたとしても、彼らのほうが今日は速かったので、前ではフィニッシュできなかったと思います。
自分の速さやマシンの限界は分かっていますし、彼らの方は順位を失わずにピットインできる“フリーストップ”の状態だったので、異なる戦略を採りやすい状況でした。

彼(ハミルトン選手)が2度目のピットインをしたときに、2019年のハンガリーのように新しいタイヤで僕に追いついてくるだろうと思いました。
できることはすべてやりましたが、なす術なしの状態でしたね。
タイヤによるペースの違いから、ルイスは楽にパスしていきましたが、僕は2位を確保してファステストラップもマークすることができました。
今日は少し僕らにペースが足りなかったので、2位は最大の結果です。
彼らがなぜレースペースをここまで上げてくることができたのかを分析する必要があります」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝 5位)

「ここはオーバーテイクが簡単ではないので、タフなレースになりました。
1周目はいいラップで、いくつかポジションを上げましたが、その後はダニエル(リカルド)をパスするのにかなり時間を要してしまいました。
マクラーレンはストレートでかなり速く、オーバーテイクは大変でしたが、ターン1のアウト側から抜くことができました。
自分がすべきことは分かっていたので、プッシュして戦略を機能させようとしましたが、タイヤのライフがあまり残っていなかったので、難しい状況でした。

マシンに対する自信は増していますし、レースウイークを終えるごとに慣れていて、いつも“今からまたすぐにレースウイークが始まれば”と思うほどです。それぞれサーキットは異なるので、ここで学んだことがモナコで必要になものとは異なるかもしれませんが、僕はまだ適応中で、もうすぐ100%の状態にできればと思っています。
モナコが楽しみです。
特に僕らのマシンがこれまでもかなり強かった場所なので、勝利のチャンスがあると思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝 リタイヤ)

「僕にとっては、フラストレーションのたまるレースウイークでした。
スタート時点でペースはかなりよかったので、完走できなかったのはとても残念ですが、自分にコントロールできることではない部分でした。

今の段階ではマシンに何が起きたのか分かっていないので、マシンが戻ってきたら調査を進め、エンジニアとともにすべてを見直したいと思います。
次のモナコでレースをするのは初めてなので、楽しみにしています。
こうした象徴的なサーキットで走るのは、ワクワクします」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝 10位)

「今日は複雑な気分です。
レースでは追い上げを見せられましたが、最初の2戦と比べてペースは不足している点はフラストレーションがたまります。
また、グリッド位置をミスしてしまった自分にも腹が立っています。
本当に余計なペナルティーで、自分のレースを厳しくしてしまいました。
それでも、いいバトルが展開できて、何台かをパスして10位に入れました。

マシンポテンシャルがあるのは明らかなので、僕らはそれをラップ中の全コーナーで発揮させることができていません。
モナコに向けて懸命に取り組んでいきますし、ここから先の数戦でチームが前進を果たせると信じています」

提供:本田技研工業(株)

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ガスリー(アルファタウリ)にスタート位置違反でペナルティ・ポイント

FIA
スペインGPのレーススチュワード(審査委員)は、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーに対し、ペナルティ・ポイント1点を科したことを明らかにした。
それによればマゼピンは日曜日に行われた決勝レースのスタートで、定められたグリッドからわずかに逸脱(前進)した位置からスタートしたというもの。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ガスリーはこれが最初のペナルティとなった。
なおガスリーには別途、すでにレース中に5秒のタイム・ペナルティが科せられている。

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アロンソ(アルピーヌ)とストロール(アストンマーティン)の件はお咎めなしに

FIA
スペインGPのレーススチュワード(審査委員)は、日曜日に行われた決勝レース中、アロンソ(アルピーヌ)とストロール(アストンマーティン)との間に起きた件について審査した結果、いずれのドライバーについても故意ではなく、通常のインシデント(出来事)であることが認められたとしてペナルティには該当しないとした。

両車はレース中の16時28分、2コーナーにおいて交錯し、コースアウトするなどしていてレース後の審議対象とされていたもの。

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2021/05/09

スペインGPはハミルトン(メルセデス)がタイヤ戦略勝ち

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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5月09(日)15時(日本時間:22時)から今季F1第4戦スペインGPの決勝レースがバルセロナ・サーキットを舞台に全66周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は21度、路面温度33度、路面はドライコンディションとなっている。
今年も無観客レースとなっているが、特例で1,000人ほどの選ばれた観客がスタンドから声援を送っている。

スタートでフェルスタッペンがハミルトンをかわしてトップに立つ。
3番手にはルクレールがボタスを抜いて上がっている。
4周目、ガスリーがスタートで枠を出ていたとして調査にハイドロリック系のトラブル伝えられるところによればとの通知がされる。
5周目、シューマッハに抜かれていた角田がオーバーテイクして16位に順位を取り戻す。
しかし8周目、角田がマシントラブルでストップ、セーフティカーが入る。
燃圧がなくなったとみられる。
レースをリードするフェルスタッペンが築いたマージンが無になった。
11周目にレース再開、上位は変わらない中、ペレスが6位にポジションを上げる。
13位走行中のガスリーにスタート違反の件で5秒のストップ&ゴー・ペナルティが通知される。
25周目、トップのフェルスタッペンがタイヤ交換に入るが左リヤのタイヤが用意されてなく4.2秒と通常の倍のストップタイムを消費する。
43周目、2位のハミルトンがミディアムタイヤに換えるためピットイン、ボタスが2位に。
ハミルトンは立て続けにファステストラップを記録してフェルスタッペンの追い上げに掛かる。
52周目にはボタスをかわして2位にアップ。
さらに60周目、ついにハミルトンが首位を取り戻す。
翌周、フェルスタッペンもピットインしてソフトタイヤに換え、ファステストラップを狙う。

66周をトップで制したのは結果的にポールポジションからスタートしたハミルトン(メルセデス)。
前戦ポルトガルGPに続く今季3勝目、自身通算98勝目を記録した。
2位フェルスタッペン(レッドブル)で作戦通りファステストラップ・ポイントも獲得した。
3位ボタス(メルセデス)、4位ルクレール(フェラーリ)、5位ペレス(レッドブル)、6位リカルド(マクラーレン)、7位サインツ(フェラーリ)、8位ノリス(マクラーレン)、9位オコン(アルピーヌ)、10位がガスリー(アルファタウリ)でここまで゛ポイント獲得。

以下、11位ストロール(アストンマーティン)、12位ライコネン(アルファロメオ)、13位ベッテル(アストンマーティン)、14位ラッセル(ウィリアムズ)、15位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、16位ラティフィ(ウィリアムズ)、17位アロンソ(アルピーヌ)、18位シューマッハ(ハース)、19位マゼピン(ハース)までが完走。
リタイヤは角田裕毅(アルファタウリ)のみとなった。

F1次戦はモンテカルロ市街地特設コースで行われる伝統の一戦モナコGP(5月23日決勝)になる。
スペインGP決勝レースの結果はこちら
スペインGPの画像はこちら

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100回目ポールのハミルトン(メルセデス)、「1回目と同じ気持ち」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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土曜日に行われたスペインGPの公式予選で、自身通算100回目となるポールポジションを獲得したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン(36歳:イギリス)は、「初めての時と同じ気持ち」と、その感慨を表した。

「今回は必ずしもずっと速かった訳じゃないから、ポールが獲れるとは思わなかった。
少しずつセットアップを進めたのが功を奏したようだ。
100回目というのは意識していなかった。
毎回素晴らしいマシンを用意してくれたチームやみんなのお陰だと感謝している。
気分は初めての時と同じ。
今も新人の気持ちで頑張っているよ」

ハミルトンの初ポールはデビューイヤーの2007年、わずか6戦目のカナダGP(マクラーレン・メルセデス)でのものだった。
またこの記録に続くのはミハエル・シューマッハの68回、アイルトン・セナの65回。
現役ではセバスチャン・ベッテルの57回となっている。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(5/08)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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第4戦スペインGPの予選は、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンがトップに僅差の2番手でフロントローを獲得しました。

Q1ではコース上が混雑し、最終シケインでは多くのトラフィックが発生しました。
Scuderia AlphaTauri Hondaの角田裕毅は、この状況に加え、最後のアタック時にやや膨らんでグラベル上を通過してしまい、タイムをロス。わずか0.007秒差で16番手となり、Q2進出を逃しました。

その他のHondaパワーユニット勢3台はトップ6以内につけ、順調にQ1を突破。
ピエール・ガスリーは、1回のアタックでQ2進出を決める好アタックを披露しました。

Q2では、フェルスタッペンが2番手以下に大きく差をつけてトップタイムをマーク。
このアタックのみでQ3進出を果たしました。
セルジオ・ペレスとガスリーは2度目のアタックを行い、ペレスが5番手で突破、ガスリーは10番手と0.016差の12番手に終わりましたが、明日の決勝ではスタートタイヤを自由に選択できます。

Q3は激しい争いとなり、1度目のアタックでフェルスタッペンがトップと0.036秒差の2番手につけます。
最終アタックでタイム向上を狙ったものの、フェルスタッペンを含む多くのドライバーが最初のアタックからの更新を果たせず、フロントローの2番グリッドが確定しました。

ペレスは最初のアタックのターン13でスピンを喫し、タイムを記録できず。
最終アタックにすべてをかけましたが、非常に僅差の中で、2列目まで約0.2秒差の8番手で予選を終えました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日はトップグループ、中団グループともに非常に僅差での予選になりました。
その中で、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手がポールタイムに0.036秒届かず、惜しくも2番グリッドとなりましたが、明日に向けて期待の持てるフロントローを獲得しました。

チームメートのペレス選手は8番手といつもよりやや後ろからのスタートになりますが、いつものようにレースでポジションアップを狙っていってくれればと思っています。

Scuderia AlphaTauri Hondaの2台は、これまで以上に接戦となった戦いの中で、ガスリー選手が今年初めてQ3進出を逃して12番手、角田選手はミスもあり16番手となりました。
ガスリー選手はタイヤ選択の自由がありますので、レース戦略を含めて明日は入賞圏内を狙っていけると思っています。
角田選手はマシンのバランスにやや苦しんでいる部分もあるようですが、できる限りポジションアップしてフィニッシュしてもらえればと考えています。

接戦では小さな差が結果に大きく影響します。持てるポテンシャルを100%発揮することが重要であるのに加えて、ミスは許されませんので、十分に準備を整えて明日のレースに臨みたいと思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 2位)

「僕にとってはいい予選になりました。
ミスをせずにラップをまとめられて満足していますし、マシンから最大の力を引き出すことができたと感じました。
とても僅差だったものの、あと少し、何かが足りていなかったという部分を認めなければいけません。

メルセデスは、一周の速さでは僕らを少し上回っているように見えますが、昨年ここでかなり苦戦したことを考えれば、フロントロー獲得は満足できる結果です。
ここではスタートがとても重要で、レースの結果に大きな影響を与えるのは分かっています。
だから、そこにフォーカスするのは当然なのですが、レースは長いので、スタートで前に出るのと同じくらい、クリーンに決めたいとも思っています。
明日、全力を尽くすのはもちろんですが、レースペースはいいと思うので、彼らを倒せるほどかは分かりませんが、レース中は常にプッシュしていきます」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 8位)

「今日の予選はなかなか難しく、基本的にはよくないセッションになってしまいました。
一日を通して、一度もいいラップを走ることができませんでしたし、ひじの痛みがあり、予選も100%の状態ではありませんでした。
その中でもQ3に進出できたことは、僕たちのマシンに競争力があることを示していると思います。

レースペースは悪くないので、オーバーテイクが難しいこのサーキットで上位ではないポジションからのスタートは残念ですが、上位を争える自信はあります。
明日は切り替えてレースに臨み、ダメージを最小限にしながら順位を上げていきたいです。早い段階で上位のマシンに追いつかなくてはいけないので、アグレッシブに攻めていきます。
今週末はここまで決していい流れではありません。
ただ、過去3レースを振り返ると、最も重要であるマシンの理解も進み、徐々にペースを上げられてきているので、明日もいい戦いができると思っています」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選16位)

「マシンにはQ2に簡単に進出できるだけの速さがあるだけに、うまくグリップさせることができていないことにフラストレーションを感じています。
同じセッティングのときでもチームメートのガスリー選手と僕のマシンに対するフィードバックが大きく違っているので、それがこのマシンの特性なのか、僕たちのドライビングスタイルの違いからきているのかきちんと理解する必要があります。
そのうえで、エンジニアとデータをさらに細かく見直してみるつもりです。
その部分が理解できれば、このマシンのポテンシャルを最大限引き出すことができる筈です」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選12位)

「最終的な結果については本当に残念です。
今年Q3進出を逃したのは初めてで、それが0.02秒差というのは言葉もありません。
マシンバランスについては満足していますが、グリップに苦しんでいます。
各所でスライドして、タイヤをオーバーヒートさせてしまうのですが、このコースではそれが大きな影響になります。
今年の初めはもう少し競争力がありましたが、それを忘れてもう一度中団の争いをリードするためにどう挽回すればいいかを理解する必要があります。
とはいえ、ポイントが決まるのは明日ですし、僕らは12番手からタイヤを選んでスタートできるので、それがレースでのアドバンテージになってくれればと思います」

提供:本田技研工業(株)

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角田裕毅(アルファタウリ)、マシンに八つ当たりも謝罪

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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同じホンダ・パワー勢の面々が順調にQ2に進出した中、唯一Q1敗退という結果に終わった角田裕毅(アルファタウリ)は、当初マシンに不満を吐露した。

16番手と想定外のグリッドが確定した予選直後、角田はイギリスのスポーツ・チャンネル『スカイスポーツ』に対し、「このマシンはほんと信じられない。
チームメイトとはいつもフィードバックが違っているんだ。
常に正反対なので理解できないよ。
同じクルマなのかどうか疑わしく感じられるほどだ。
マシンの性格があまりにも違うので自分がなぜこれほど苦しむのか分からない」とこぼした。

ただその後冷静さを取り戻した角田は「マシンを非難するつもりはなかった。
自分自身に苛立っていた」と釈明、チームに謝罪している。

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またニキータ・マゼピン(ハース)にペナルティ・ポイント

FIA
スペインGPのレーススチュワード(審査委員)は、ハースF1のニキータ・マゼピンに対し、3グリッド降格のペナルティを科すと共にペナルティ・ポイント1点を科したことを明らかにした。

それによればマゼピンは土曜日に行われた公式予選セッション中、14コーナー部分で背後からアタックラップ中のノリス(マクラーレン)が追い付いた際、その走行を阻害したというもの。
ただマゼピンは元々グリッド最後尾であり、降格の実害はないことになる。

またペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、マゼピンは前戦ポルトガルGPでも1ポイントがあるため累計2ポイントとなった。

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2021/05/08

スペインGP予選、ハミルトン(メルセデス)が100回目PP飾る

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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5月08日(土)15時(日本時間:22時)からバルセロナ・サーキットを舞台に2021年F1第4戦スペインGPの公式予選が行われた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

最初のアタックでハミルトン(メルセデス)がフェルスタッペン(レッドブル)に0.036秒差をつけてトップにたった。
ペレス(レッドブル)は第3セクターでスピン、最初のタイムをフイにした。
2度目のアタックで上位はいずれもタイムを伸ばせず、ハミルトン(メルセデス)が1回目のタイムで今年のロマーニャGP以来となる今季2度目、自身通算100回目のポールポジションを獲得してみせた。
2番手にフェルスタッペン(レッドブル)、ポールとのタイム差は0.036秒。
3番手ボタス(メルセデス)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手オコン(アルピーヌ)でこれはアルピーヌF1にとって予選最高位になるもの。
またチームメイトである元チャンピオンのアロンソにこれで予選3連勝。
6番手サインツ(フェラーリ)、7番手リカルド(マクラーレン)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手ノリス(マクラーレン)、10番手がアロンソ(アルピーヌ)となった。
スペインGP決勝レースは9日(日)15時(日本時間:22時)から全66周で行われる。

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予選Q2、ガスリー(アルファタウリ)がここで脱落

引き続きスペインGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行ではフェルスタッペン(レッドブル)が3つすべてのセクターでトップタイムを記録しメルセデスの2台を抑えてトップに立った。
ガスリー(アルファタウリ)は9番手、ペレス(レッドブル)12番手。

2度目のアタックを終え、トップは1回目のタイムでフェルスタッペン(レッドブル)。
これにボタス(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)、サインツ(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、ノリス(マクラーレン)、ルクレール(フェラーリ)、リカルド(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)、そしてアロンソ(アルピーヌ)までがQ3進出。

ここでの敗退はストロール(アストンマーティン)、ガスリー(アルファタウリ)、ベッテル(アストンマーティン)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてラッセル(ウィリアムズ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)いきなり脱落

5月08日(土)15時10分(日本時間:22時10分)からバルセロナ・サーキットを舞台に2021年F1第4戦スペインGPの公式予選Q1が始められた。
セッション開始直前までコースでは9コーナー部分ではサポートレースで損傷したバリヤの修復が行われていて、結局セッション開始は10分遅れとされたもの。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度は45度まで上昇、コースはドライコンディションとなっている。

最初のアタックではボタスがトップだが、フェルスタッペン、ガスリー、ペレスとホンダ・パワー勢の3台が揃ってこれに続くタイムをマークした。
角田の1回目は12番手。
上位は2度目のアタックをせず。
結果、ノリス(マクラーレン)がトップ、これにボタス(メルセデス)、ルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ガスリー(アルファタウリ)、ペレス(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、ストロール(アストンマーティン)、ハミルトン(メルセデス)、リカルド(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)、アロンソ(アルピーヌ)、ベッテル(アストンマーティン)、ラッセル(ウィリアムズ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)の15台がQ2進出。
ここでの敗退は角田裕毅(アルファタウリ)、ライコネン(アルファロメオ)、シューマッハ(ハース)、ラティフィ(ウィリアムズ)、そしてマゼピン(ハース)の5台となった。

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フリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)が最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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5月08日(土)12時(日本時間:19時)からバルセロナ・サーキットを舞台に2021年F1第4戦スペインGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は23度、路面温度37度、コースはドライコンディションとなっている。

シグナルがグリーンになってもコースインするクルマはなく静かな出だし。
最初に出たのは今回がホームグランプリとなるアロンソ(アルピーヌ)だけだった。
何台かコースオフするマシンはあったものの、大きなアクシデント等はなく60分間のセッションは終了。
このセッションで最速だったのはフェルスタッペン(レッドブル)で1'17.835。
これにハミルトン(メルセデス)が0.235秒差で続き、以下ルクレール(フェラーリ)、サインツ(フェラーリ)、ボタス(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、ガスリー(アルファタウリ)、リカルド(マクラーレン)、ライコネン(アルファロメオ)、ペレス(レッドブル)の順。
角田裕毅(アルファタウリ)はアロンソ(アルピーヌ)に次ぐ12番手だった。
このあと注目の公式予選が15時(日本時間:22時)から行われる。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(5/07)

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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第4戦スペインGPが、バルセロナ・カタルニア・サーキットで開幕。
初日のフリー走行では、Hondaパワーユニット勢が4台すべてトップ10入りを果たし、貴重なデータを多く収集しました。

今回より、ターン10のレイアウトが変更されたため、FP1ではその習熟も課題となりましたが、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンは、首位と0.033秒差の2番手でセッションを終えます。

Red Bull Racingのもう1台、セルジオ・ペレスは9番手となり、Scuderia AlphaTauri Hondaもピエール・ガスリーが7番手、角田裕毅が11番手と、Hondaパワーユニット勢は全車がトップ11内につけました。

FP2では、フェルスタッペンがソフトタイヤを履いた最初の走行のターン10でワイドに膨らみ、アタックを中断。
ペレスはロングランに取り組み、それぞれ9番手と10番手タイムをマークしました。

予選を想定したショートランをベストな状態で走行することはできなかったものの、燃料搭載量が多い状態でのロングランでは、フェルスタッペンがプログラム中にフロントウイングの破損に見舞われる場面がありながら、非常に好調なペースを発揮しました。

Scuderia AlphaTauriも、FP2でガスリーが6番手、角田が7番手に。
どちらもトップから0.5秒差以内につけました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のスペインGP初日は、大きなトラブルなくスムーズな一日となりました。
まだ金曜日ではありますが、今日の結果を見ると、ここまでの戦いと同様に、今回もRed Bull Racing Honda、Scuderia AlphaTauri Hondaともに、ライバルと僅差の戦いになると考えています。
パフォーマンスが非常に拮抗した戦いになりますので、小さな違いが大きな結果の差を生むこととなります。
ベンチマークとなるサーキットで本日収集したデータに過去蓄積したノウハウなどを加えて、明日に向けてセッティングを煮詰めていきます。
細部にまで最適化を図り、ベストな形で明日の予選に臨みたいと思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2-9番手)

「今日は全体的にかなりいい一日で、マシンにはなかなかの競争力があると見ています。
FP2ではプッシュしたラップのターン10で少し膨らんでしまいましたが、どちらのセッションでもショックを受けるような悪いことはありませんでした。
ターン10のレイアウト変更によって、プッシュするときの一周の流れがよくなったと思います。
かなりスピードが上がり、ドライビングも楽しくなりましたが、オーバーテイクについては難しくなったと思います。
明日(の予選で)僕らの競争力がどのくらいかというのは、いつも金曜時点では疑問符がつくと思いますが、僕らとしてはかなり満足しています。
もちろん、常に改善点はあるものですし、明日はもっと上のポジションにいなければいけないと思っています。
とても楽しみにしています」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(9-10番手)

「今日はやや難しい一日になりました。
両セッションともに小さなセッションの遅れがあったため、やや急がなくてはならず、結果としてトラフィックの中に入って走行したりと、あまり多くの周回をこなすことができませんでした。
今晩の作業では、特にショートランについてもう少し分析を重ね、改善していく余地があると思っています。
ロングランも悪くはないのですが、まだやらなくてはいけないことが残っています。
ここでは予選が大事になるので、ここから改善していければと思っていますし、もう少しペースを上げていい戦いをできるようにしていきたいです」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】((11-7番手)

「 今日は自分たちのパフォーマンスにもマシンのペースにも満足しています。
このコースは走行経験が多く、よく知っているので、全セッションが学びだったポルトガルとは対照的に、自信を持ってドライブすることができました。
明日に向けてはとてもポジティブな気持ちです。
FP3と予選までに、自分のドライビングとマシンのセットアップにフォーカスする必要があるので、今夜エンジニアと取り組んでいきます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(7-6番手)

「FP2は全体的にいいセッションになったと思いますし、6番手というのはマシンの強さを示しています。
ペースはありますが、バランスはまだ最適ではないので、明日の予選に向けてパフォーマンスを最大限発揮できるように、今夜はいくつか微調整していきます。
当然、今週末の僕らの目標はポイントをしっかりと獲得することです。
中団の手強いライバルたちと戦っていくわけですが、いくつか苦戦している部分を改善できれば、いいレースウイークにできると思います」

提供:本田技研工業(株)

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ウィリアムズ、マクラーレンから商業担当重役獲得

James Bower (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは、新たにマクラーレン・グループからコマーシャル部門担当取締役としてジェームズ・バウアー氏を獲得したことを明らかにした。

バウアー氏はマクラーレン・グループに計14年間に渡り在籍、最後の役職はマクラーレン・レーシングのヘッド・オブ・マーケティング&コマーシャル・ストラテジーというものだった。

体制一新と共に財政面の改善を図るウィリアムズ・レーシングでは、今後同氏を中財政財政改革を進めていくことになる。

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バーニー・エクレストン氏はスプリントレースに否定的

C.Horner & B.Ecclestone (C)RedBull Racing
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F1が今シーズンから導入することを決めたスプリントレース案について、かつてF1を支配した元FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表のバーニー・エクレストン氏は、これに否定的な見解をドイツの専門誌『スポルト・ビルド』で明らかにした。

「土曜日にスプリントレースを行うこと自体は賛成だ。
これはかねて私の持論でもあるからね。
しかしこれには日曜日のレースで『リバースグリッド』を導入することとセットであることに意味がある。
今回導入される案では、スプリントレースで勝ったドライバーに3ポイントを与え、さらに日曜日の決勝レースでもポールポジションを与えるという。
それでは速く強いものがさらに有利になって独走してしまうだけだ。
スポーツにならないよ。
私の考えでは、日曜日のレースの上位のグリッドにはリバース方式にして、一番速かったドライバーには10番グリッドからスタートしてもらう。
そうすればそれがほんとうに一番速く強いドライバーなのかどうかが自ずと証明されるというものだよ」

現在90歳になるエクレストン氏だが、なお矍鑠(かくしゃく)として変わらず存在感をみせている。

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2021/05/07

フリー2回目、角田裕毅(アルファタウリ)は7番手に

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月07日(金)15時(日本時間:22時)からバルセロナ・サーキットを舞台に2021年F1第4戦スペインGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温21度、路面温度は41度まで上昇、コースはドライコンディションとなっている。

10分過ぎ、サインツ(フェラーリ)が縁石に乗ってフロントウィングを損傷、デブリ回収のためいったんバーチャル・セーフティカーとされた。
各車、ソフトタイヤを履くようになると次々にタイム更新を重ねた。
後半になってからはほとんどのチームが決勝レースを見込んだロングランに。

このセッションでもメルセデスAMG勢がスピードをみせ、ハミルトン&ボタスで1-2タイム。
3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手オコン、5番手アロンソとアルピーヌ勢が好調。
6番手ガスリー、7番手角田裕毅とアルファタウリ勢が続き、8番手サインツ(フェラーリ)、9番手はフェルスタッペン、10番手ペレスとさらにレッドブル勢が並んだ。
明日はフリー走行3回目セッションと注目の公式予選が行われる。

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フリー1回目、フェルスタッペン(レッドブル)2番手に

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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5月07日(金)11時30分(日本時間:18時30分)からバルセロナ・サーキットを舞台に2021年F1第4戦スペインGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は21度、路面温度33度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という最も堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
このセッションではウィリアムズ・レーシングがラッセルに替わってロイ・ニッサニー、またアルファロメオ・レーシングではライコネンに代わってロバート・クビサがそれぞれ出走している。
なお今シーズンから金曜日のフリー走行セッションは1・2回共に1時間に短縮されている。

セッション開始早々にマゼピン(ハース)がアウトラップでコースオフ。
幸いマシンにダメージなく復帰した。
40分過ぎ、クビサ(アルファロメオ)がコースオフしてグラベルベッドに停止したため、セッションは赤旗中断となった。
残り7分というところでセッション再開、しかしコース上は大混雑、各所でアタックの渋滞がみられた。

このセッション、トップタイムはボタス(メルセデス)の1'18.504。
2番手に0.033秒差でフェルスタッペン(レッドブル)、以下ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、ルクレール(フェラーリ)、サインツ(フェラーリ)、ガスリー(アルファタウリ)、ベッテル(アストンマーティン)、ストロール(アストンマーティン)というトップ10。
角田裕毅(アルファタウリ)は11番手だった。
このあと15時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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レッドブル、さらにメルセデスから技術者引き抜き

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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レッドブルで来シーズンから搭載する現ホンダのPU(パワーユニット)を受託生産することになるレッドブル・パワートレインズは、先に明らかにした幹部のベン・ホジキンソン氏に引き続き、さらに5名ものエンジン・技術者を獲得したことを発表した。

5名はいずれもメメルセデス・モータースポーツのエンジン部門であるメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズに所属した専門家で、こうした動きにメルセデス側がさらに反発するのは必至とみられ、ホジキンソン氏に課したガーデニング休暇同様の措置が講じられることになりそうだ。

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メルセデス、グロージャンのテストはフランスGPで

Romain Grosjean (C)Mercedes Motorsport
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メルセデスAMGチームは、かねて進めてきたロマン・グロージャン(前ハース)のテスト走行について、今年の第8戦フランスGP(6月25日-27日)の際にデモンストレーションランを、またグランプリ終了後に当地バルセロナ・サーキットで行われるテストにも出走させることを明らかにした。
マシンは規定により2019年のチャンピオンマシン『W10』が使われる。

昨年でグロージャンがF1から離脱することを受け、最後のテストを希望していたものの、バーレーンGPで大事故に見舞われたため延期となっていたもの。
その後希望したハースやルノーでのテストは実現しなかったが、メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ代表が名乗りを挙げてグロージャンの夢が叶うこととなった。

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スペインGPの週末、今のところ雨の心配はなし

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週バルセロナ・サーキットで開催される2021年F1第4戦スペインGPの開催地であるカタロニア地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日そして決勝レースの日曜日、いずれも曇はあるものの雨の心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
5月07日(金) フリー走行 曇り 13- 19度 20%
5月08日(土) 公式予選 曇り 14- 21度 10%
5月09日(日) 決勝レース 曇り 15- 20度 20%

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2021/05/06

FIA、ノリス(マクラーレン)のマシンを技術チェック

Lando Norris (C)McLaren Group
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FIA(国際自動車連盟)は、年々複雑化するF1マシンの技術面を公正に評価するため、今シーズンから新たな技術チェックを導入する方針を示したが、
今回のポルトガルGPではトップ10でフィニッシュした中からランド・ノリス(マクラーレン)のマシンが抽出されていたことを明らかにした。

FIAの技術担当者によれば、リヤウィングなどエアロダイナミックス構造物の正確な寸法、DRSのハイドロリック・システム、接続されているセンサー類の確認、その他細部に渡ったとのこと。
結果、当然のことながら検査されたすべてのコンポーネンツは2021年のテクニカル・レギュレーションに合致してることが判明したという。

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スペインGPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる第4戦スペインGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(66歳:イギリス)を指名した。

元ルノー等のF1ドライバー(最高位:2位)であるワーウィック氏のスチュワード就任は昨年のトルコGP以来となるもので、自身通算32回目。
これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の36回に次ぐものになる。
なおフットワーク時代には日本の鈴木亜久里とチームメイトだった。

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ポルトガルGPの最速ピットストップはレッドブル

Redbull/Pitstop (C)RedBull Racing
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先に行われた2021年第3戦ポルトガルGP決勝レースで最速のピットストップタイム(DHLファステスト・ピットストップ・アワード)を記録したのは、今回もまた常連であるレッドブル・レーシングのクルーだった。

これはレース最終盤の64周目にファステストラップを記録すべくタイヤ交換にピットインしたマックス・フェルスタッペンに対してのもので、全チーム中唯一2秒を切る1.98秒を記録してみせたもの。
全体の2番手はストロール(アストンマーティン)の2.08秒、3番手はサインツ(フェラーリ)の2.26秒だった。
レッドブルは開幕戦でも同じく1.93秒を記録していて今季2回目、他ではメルセデスAMGチームが1回となっている。

なおこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』には、タイヤを労り多くの周でリードラップを走った4位のペレス(レッドブル)が選ばれている。

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2021/05/05

ニッサニー&クビサら、スペインGPのフリー走行出走へ

Roy Nissany (C)Williams F1
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今週末行われる第3戦のスペインGPでは、すでに複数のチームが金曜日のフリー走行1回目セッションに控えドライバーの出走を予定している。

一つはウィリアムズ・レーシングで今季テストドライバーに就いたロイ・ニッサニー(26歳:イスラエル)、ジョージ・ラッセルのマシンを走らせる予定。
昨季の『FIA・F2選手権』ではランキング19位に留まったが、カナダの資産家シルヴァン・アダムス氏の厚い支援を受けている。

もう一つはアルファロメオ・レーシングで、こちらは昨季からテスト&リザーブドライバーを務めるベテランのロバート・クビサ(37歳:ポーランド)が担当、キミ・ライコネンのマシンを走らせることになる。

スペインGPは5月7日(金)にスタートする。

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シリル・アビテブール氏(前ルノー)、メカクロームのアドバイザーに

Cyril Abiteboul (C)Renault Sport F1
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ルノー・スポールのマネージング・ディレクターとして、昨年までチームを率いる立場にあったシリル・アビテブール氏(43歳:フランス)が、独立系エンジン・ビルダーであるメカクローム社のアドバイザーに就いたことがわかった。
メカクロームはルノーから委託されてアルピーヌF1チームのエンジンをメインテナンスしている。

ルノー・チームは今季からアルピーヌF1にブランド名を変更しているが、その直前にアビテブール氏は突然ルノーを離脱して大きな話題になっていた。
この一連の『騒動』について、ルノー側では「複雑な事情あった」とするものの、詳細な経緯については明確にしていない。
ただ結果的には落ち着くべきポジションに近づいたものみられる。

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ハミルトン(メルセデス)、「再スタートでミスをした」

Race Battle (C)Mercedes Motorsports
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最終的にはポルトガルGPを制し、今季2勝目を飾ったメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、オープニングラップのライコネン(アルファロメオ)の事故によるセーフティカー先導の再スタートの際、後続のフェルスタッペン(レッドブル)に一時先行を許す結果となった。

これについてハミルトンは、「再スタートの時、メインストレートには強い向かい風が吹いていたので(リーダーの)ボタスが加速をギリギリまで遅らせたんだ。
それでマシンの間隔が詰まってしまったので、僕はミラーで後続との位置関係を確認しようとしたんだ。
そしたらそのタイミングを突いてフェルスタッペン(レッドブル)がボタスのスリップストリームを使い一気に加速して、結果的に僕は進路を譲る羽目になった訳。
馬鹿なことをしたと、自分自身で呆れたさ。
それでもここは素晴らしいサーキットだから、面白いレースになったんじゃないかな。
ファンにもテレビの前で喜んでもらえたと思うよ」と、レースを振り返った。

これでハミルトンは昨年に続きポルトガルGP2連勝ということになった。
ポルトガルで2勝以上しているのはアラン・プロスト、ナイジェル・マンセル、そしてスターリング・モスというそうそうたる顔ぶれになる。

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2021/05/04

ボタス(メルセデス)、「3位は目指した結果じゃない」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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ポルトガルGP決勝レースをポールポジションからスタートしながら、結果は3位表彰台というものになったメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスは、レース後「目指した結果じゃない」と悔やんだ。

「ポールポジションからスタートしたレースだもの、もちろん勝利を狙っていたよ。
だから、これが満足できる結果である筈がない。
順位を守れなかった一番の原因は最初のスティントでペースが上がらなかったこと。
でも原因はいまのところ掴めていないんだ。
ピットインしてハードタイヤに換えてからはタイヤの温度が上がらず、その間にフェルスタッペンに抜かれてしまった。
さらにエクゾーストのセンサー異常にも見舞われたしね。
とにかく今回はついていなかった」

それでも続く今週のスペインGPでは「十分なデータがある」として巻き返しに意欲をみせた。

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FIA、アルファロメオのロマーニャGP抗議を却下

FIA
ロマーニャGPの結果を巡りアルファロメオ・レーシングから出されていた抗議について、FIA(国際自動車連盟)は再審査した結果これを却下したことを正式に通知した。

これは、ライコネン(アルファロメオ)のレース再開時のポジションに誤りがあったとしてレース後30秒のタイムペナルティが科されていたもの。
ライコネンは赤旗中断後のリスタート前のラップでスピン、その後順位を回復しようとした際、規定のセーフティカーラインまでにポジションを取り戻せなかったため、本来であればピットレーンに入り、全車がピットレーン出口を通過してからのスタートをしなければならなかった。
これにより10秒のストップ&ゴー・ペナルティを科せられるところ、レースはすでに終了していたため30秒のタイムペナルティになったもの。
9位入賞で2ポイントを獲得する筈だったライコネンはこのペナルティで13位に降格、ノーポイントになる結果が確定したことになる。

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レッドブル首脳、トラックリミットに不満

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が、同チームのフェルスタッペンが獲得したかにみえたファステストラップ・ポイントが剥奪されたことに不満をみせた。

これは、ポルトガルGP決勝レース最終盤、ライバルのメルセデスAMGチームがボタスをピットに呼び戻し、タイヤを交換してファステストラップの記録に掛かった1周後、レッドブルが同じくフェルスタッペンにもソフトタイヤを与えてさらにタイム短縮を図ったもの。
計画は首尾よく成功し、シーズン終盤にはチャンピオンシップで貴重になるかも知れない1ポイントを手にしたとみられた。

しかしレーススチュワードはフェルスタッペンがその最終ラップで14コーナヘでトラックリミットを冒したとして当該ラップのタイムの無効を通知した。
14コーナーは当初トラックリミットの対象外であったが、土曜日になって変更されていた。
さらに対象ラップがトラックリミットに問われたというケースは今回が初めて。
フェルスタッペンはこれらを理解していなかったとみられる。
これについてホーナー代表は、「規則はもっと明確かつ統一されていなければならない」と、不満顔をみせた。
ポルトガルGPのファステストラップ・ポイントは結局ボタスが獲得している。

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2021/05/03

ハミルトン、ミディアム – ハードの1ストップ戦略で優勝 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2021 ポルトガルグランプリ 決勝
2021 年 5 月 2 日、ポルティマン

キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが、2 位に約 30 秒の差をつけてポルトガルグランプリを制しました。2 番グリッドからスタートしたハミルトンは、37 周目に P Zero イエロー・ミディアムから P Zero ホワイト・ハードへ交換する 1 ストップ戦略を採りました。
• 2 位を獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンと、3 位でフィニッシュしたメルセデスのバルテリ・ボッタスは、ハミルトンと同様の戦略で走行していましたが、レース終盤にファステストラップポイントを狙って P Zero レッド・ソフトへ交換しました。結果的には、トラックリミット違反によってフェルスタッペンのファイナルラップの記録が削除されたため、ボッタスがファステストラップポイントを獲得しました。
• もう一人の 2 ストッパーは、ハースのニキータ・マゼピンでした。マゼピンも全 3 種類のコンパウンドを使用しました。
• 4 番グリッドからスタートしたレッドブルのセルジオ・ペレスは、ラスト 15 周時点でミディアムからソフトへ交換する戦略で 4 位を獲得しました。
• ソフトでスタートしたドライバー中の最上位ドライバーは、マクラーレンのランド・ノリスでした。7 番グリッドからスタートしたノリスは、ソフト – ミディアムと繋ぐ戦略で 5 位フィニッシュしました。
• 昨日までよりも温暖な天候となり、最高気温 22℃、最高路面温度 40℃のコンディションでした。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1 : 多くのドライバーが第 2 スティントでハードを使用し、レースでの成功への鍵のひとつになりました。コンディションが温暖になったことで、ハードタイヤは、性能を損なうことなく、トラックの厳しさに対してより完璧に適応していました。
• ミディアム C2: 表彰台に上ったドライバーを含む大半のドライバーがミディアムでスタートしました。ハミルトンがピットストップ直前にファステストラップを記録するなど、ミディアムは優れたスピードと耐久性を示しました。16 番グリッドからスタートしたマクラーレンのダニエル・リカルドは、ミディアムで長いオープニングスティントを走行し、ポイント圏内でフィニッシュしました。レッドブルのセルジオ・ペレスもミディアムで長いオープニングスティントを走行し、51 周目時点でトップを走行していました。ペレスが使用したミディアムタイヤは、予選で 6 周を走行済みのものでした。
• ソフト C3: トップ 10 グリッド中の 5 名を含む 7 名のドライバーがソフトでスタートしました。高い気温によって、より硬いコンパウンドの使用が多くなる中、アストン・マーティンのランス・ストロールは、ソフトでレースの 3 分の 2 近くを走行しました。レース終盤、ボ
ッタスがソフトタイヤでファステストラップを記録しました。

ピレリ F1 およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「昨日までよりも暖かい天候が軟らかいコンパウンドの摩耗を加速させたことで、ドライバーたちは、タイヤマネジメントにより注力する必要がありました。また、路面の改善によってグリップが増したこともあり、ハードコンパウンドの使用が促進されました。全 3 種類のコンパウンドは、それぞれ異なる理由で際立っていました。ハードタイヤは、今日のコンディション下、完璧なレースで優勝したルイス・ハミルトンを含む多くのドライバーがファイナルスティントで使用し、レースの鍵となりました。ソフトタイヤは、予測通り主に短いオープニングスティントでの使用に限定されましたが、ランス・ストロールは 40 周近くをソフトで走行しました。また、セルジオ・ペレスは、非常に長いスティントをミディアムで走行し、独自の効果的な戦略を実行しました」

ピレリジャパンプレスリリース

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ニキータ・マゼピン(ハース)にペナルティ・ポイント

FIA
ポルトガルGPのレーススチュワード(審査委員)は、ハースF1のニキータ・マゼピンに対し、ペナルティ・ポイント1点を科したことを明らかにした。

それによればマゼピンは日曜日に行われた決勝レース中、3コーナー部分で背後からペレス(レッドブル)が追い付いた際、周回遅れにも関わらず青旗を無視して後続車のオーバーテイクを妨げたというもの。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、新人のマゼピンはこれが初となる。
なおマゼピンにはレース中すでに5秒のタイムペナルティが科せられている。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(5/02)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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第3戦ポルトガルGPの決勝は、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンが2位、セルジオ・ペレスが4位でフィニッシュし、チャンピオンシップ争いで重要となる30ポイントを獲得しました。

Red Bullの2台が2列目に並んだスタートでは、フェルスタッペンが3番手を確保する一方で、ペレスはカルロス・サインツ(フェラーリ)の後方5番手にポジションを落とします。
しかし、1周目を終える頃に発生したキミ・ライコネン(アルファロメオ)のアクシデントによってセーフティカーが出動。
このリスタートのターン1で、フェルスタッペンはルイス・ハミルトン(メルセデス)をパスして2番手に浮上し、首位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)に迫りました。

ペレスもリスタートからすぐにサインツをパスしたものの、その先でランド・ノリス(マクラーレン)に先行され、5番手のままでの走行となりました。
Scuderia AlphaTauri Hondaは、ピエール・ガスリーがトップ10内をキープし、角田裕毅は後方での戦いを強いられました。

フェルスタッペンは、10周目の終わりにオーバーステアの症状が出てハミルトンに接近を許すと、その後のターン1でパスされ、3番手に。
ハミルトンはそのまま首位に躍り出たため、ボッタスを追走する形になりました。
15周目には、ようやくペレスがノリスをオーバーテイクしますが、この時点でトップ3の約10秒後方となっていました。

角田は序盤で2回のトラックリミット違反の警告を受けますが、そこからドライビングを修正してペースを向上。
ターン5でジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をパスして15番手に浮上すると、15周目にピットインしてハードタイヤに交換しました。

Scuderia AlphaTauriは2台で戦略を分け、ソフトタイヤでスタートしたガスリーは24周目にミディアムタイヤへと交換。
このタイヤでのロングスティントを目指しました。

フェルスタッペンが徐々にボッタスとの差を詰めたところで、Red Bull Racingはアンダーカットを目指して35周目にハードタイヤへの交換を敢行。
メルセデスもこれに反応し、この1周後にボッタスをピットインさせますが、アウトラップのターン5でフェルスタッペンがオーバーテイクを決め、2番手へと順位を上げました。

その後、ハミルトンがピットインしたことで、ペレスが首位に浮上。
50周以上にわたってタイヤを持たせてリードを守りましたが、ハミルトンにパスを許した直後にピットインし、ソフトタイヤに交換しました。
これで4番手に戻ったペレスは、ファステストラップをマーク。
これを受けて、ボッタスとフェルスタッペンはレース終盤の63周目と64周目にピットインしてソフトタイヤに交換し、ファステストラップポイント獲得を目指しました。

フェルスタッペンは、最終ラップでボッタスを0.016秒上回ってファステストラップを記録しましたが、このラップのターン15でトラックリミット違反と裁定され、タイムが取り消されます。
しかし、2位を守り18ポイントを獲得。
ペレスも4位をキープしてフィニッシュしました。

ガスリーはミディアムタイヤでの走りに苦戦し、一時はポイント圏外まで順位を落としましたが、終盤に追い上げを見せ、残り2周となったターン1でサインツをオーバーテイク。
10位に順位を上げ、ポイント獲得を果たしました。
角田も最後まで粘り強く走り抜き、15位で完走。
初走行のサーキットで貴重な経験を積みました。

次戦のスペインGPは、バルセロナ・サーキットで、1週間後の5月9日(日)に決勝が行われます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日はRed Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が予選結果から1つポジションを上げて2位表彰台、ペレス選手はグリッドポジションを維持して4位を獲得しました。
特に、フェルスタッペン選手は、昨日の予選でポールポジションを逃したことも影響しての2位ですので、もちろん勝ちたかったというのが本音ですが、シーズン初戦から確実に表彰台でフィニッシュしてポイントを獲得できていることは、今後のチャンピオンシップ争いを考慮すると大きな意味があったと思っています。

Scuderia AlphaTauri Hondaにとっては過去2戦と比較して難しいレースになりましたが、そんな中でもガスリー選手が粘り強い走りで10位入賞を果たしました。
角田選手にとっては厳しいレース週末になりましたが、タイヤに熱が入りにくくスリッピーなコンディションでの予選、レースを経験したことで、今後に向けて多くのことを学んでくれたのではないかと考えています。

来週にはまたすぐにスペインでのレースがやってきます。
限られた時間の中ではありますが、十分に準備をして臨みたいと思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 2位)

「このコースは僕らのマシンに合っておらず、全体的にグリップの不足があり、ペースもライバルに及ばないレースウイークだったと思います。
昨年もここではすごく強かったわけではないので、今年は少し向上できたと思いますし、メルセデスの1台には先行できました。
ただ、彼らを2台とも倒すには十分ではなかったですね。
とはいえ、2位という結果は上々で、今シーズンはコース特性によって僕らが強かったり、メルセデスが上を行ったりするのだろうと思います。

今日のレースは妥当な結果でしたし、安定してプッシュできたのはいいことです。
バルテリ(ボッタス)がグリップに苦しんでいたので、プレッシャーをかけようとしましたが、僕の背後にいたルイス(ハミルトン)のほうが、明らかにペースがあり、2台ともパスされてしまいました。
ピットストップでバルテリをオーバーカットできましたが、ハードタイヤでは若干僕らのほうが遅く、数周はルイスに対抗できましたが、その後は無理でした。
レース終盤には、バルテリも追いついてきて、彼らにペースがあったことを示しました。ファステストラップが、馬鹿げたトラックリミットで取り消されるのは残念ですね(笑)。
グラベルを設置すべきです。
しょうがないことなので、僕らはトライし続け、この差を埋めていかなければなりません。

今日は貴重なポイントを獲得できましたが、バルセロナは普段のようなグリップのあるコースで、過去の成績もいいので楽しみにしていますし、各チームの実力がはっきり分かるサーキットだと思います。
まだシーズンの先は長いので、これからもいろいろなことが起こる筈です」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝 4位)

「今日は忙しない展開になりました。
ランド(ノリス)にはリスタート後の4コーナーでオーバーテイクされてしまいましたが、全輪がコースの外に出ていたように見え、その後ポジションを戻してくれるだろうと思ったため、あまり激しくディフェンスしませんでした。
ただ、最終的にはそのような形にはなりませんでした。
僕の判断ミスでしたし、そのせいでランドの後ろでしばらく抑えられてしまう形になり、レースを失ってしまった部分があったと思います。
彼を抜いたときのペースはよかったのですが、その時点で前のマシンとは大きな差がついてしまっていました。
その後は他のマシンと少し違うことをしようと考え、セーフティカー出動を待つためにできるだけタイヤ交換を引き延ばしたのですが、結果としては4位が最大限の結果だったと感じています。

ここまで確実に前進していますし、走行を重ねればもっとよくなるだろうと思っています。
もちろんまだまだ改善すべき部分はありますが、それもプロセスの一つですし、次のバルセロナでもハードワークを続けていきます。
今週もメルセデスとは僅差ですし、シーズンを通して激しい戦いが続いていくと考えています。
サーキットごとに彼らの方が速い場所と僕たちの方が速い場所があると想定していますが、どのレースも集中して努力を続けていきます」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝15位)

「タフな一日で、レース序盤からグリップがなく、全くペースを発揮できませんでした。
今週末はずっとマシンバランスに苦しみましたが、みんな同じ条件で走っていたわけですから、データを分析して、ここポルトガルで何がうまくいかなかったのかを確認する必要があります。
ここからしっかりと学んで、スペインに向かいます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝10位)

「 正直に言って、今日はとても難しいレースでした。
望んでいたような展開にはなりませんでしたが、予想通りの結果だったというのも事実です。
レースウイークを通じて苦戦し、予選でトップ10入りするのがやっとでしたから、ポイントを獲得できたのはポジティブなことです。
レースの序盤はシャルル(ルクレール)についていくことができてよかったのですが、そこからは低速コーナーでグリップが得られなかったことで、全体的にペースが不足していました。
ただ、最後にカルロス(サインツ)をパスして、チームへポイントをもたらせたのは大きかったです。
バルセロナは、僕らのマシンにより合ったサーキットだと思うので、数日後にはもっといいパフォーマンスを発揮できればと思います」

提供:本田技研工業(株)

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ライコネン(アルファロメオ)、「クラッシュは自分のミス」

Steering Wheel Image (C)Ferrari S.p.A
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ポルトガルGP決勝レース序盤、突然他車と接触してフロントウィングを破損、さらにコースオフしてリタイヤ、セーフティカー導入の原因を作ったアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンは、責任は自分にあることを認めた。

「事故は100%僕にその責任がある。
きっかけは単純に僕のミスからだったからだ。
あの時僕は、ステアリングホイールのスイッチを操作しようとしていたんだ。
実は最終コーナーで操作した時に間違ってしまい、それを修正しようとして……。
(事故相手の)ジョビナッツィにはほんと申し訳ないことをしてしまった」と、説明した。

幸いなことにチームメイトのマシンに大きなダメージはなく、無事レース完走を果たしている。
現代のF1マシンはステアリングホイールに複雑なコントロールパネルがあり、走行中にこれを正確に操作するのは難しいのが実状だ。

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ポルトガルGPはハミルトン(メルセデス)が今季2勝目飾る

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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5月02(日)15時(日本時間:23時)から今季F1第3戦ポルトガルGPの決勝レースがアルガルベ・サーキットを舞台に全66周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は20度、路面温度40度まで上昇、路面はドライコンディションとなっている。

1周目が終わったところでライコネン(アルファロメオ)のマシンがフロントウィングを破損させてストップ、いきなりセーフティカーとなった。
デブリ(破片)回収のためストレートはピットロードを通過している。
この゛たかいでボタス(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)、フェルスタッペン(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、ノリス(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)、ルクレール(フェラーリ)、ガスリー(アルファタウリ)、ベッテル(アストンマーティン)の順。
角田裕毅(アルファタウリ)は15位に順位を落としている。

7周目にレース再開。
再スタートでフェルスタッペンがハミルトンを抜いて2位に上がるが、その後抜き返される。
20周目にはボタスも抜いてハミルトンが首位に立つ。
タイヤ交換のためのピットストップ直後、フェルスタッペンがボタスを抜いて2位にアップ。
マゼピン(ハース)が青旗無視で5秒のタイム・ペナルティに。

レースは2位スタートのハミルトン(メルセデス)がバーレーンGP以来の今季2勝目、自身通算97勝目を飾った。
2位にフェルスタッペン(レッドブル)、ピットストップしてソフトタイヤに履き替え最終ラップにファステストラップ・ポイントを獲得したが、その後トラックリミット違反で取り消された模様。
3位は同様にその1周前にファステストラップ・ポイントを獲りに行ったポールスタートのボタス(メルセデス)。
以下、4位ペレス(レッドブル)、5位ノリス(マクラーレン)、6位ルクレール(フェラーリ)、7位オコン(アルピーヌ)、8位アロンソ(アルピーヌ)、9位リカルド(マクラーレン)、10位ガスリー(アルファタウリ)までが入賞。
11位サインツ(フェラーリ)、12位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、13位ベッテル(アストンマーティン)、14位ストロール(アストンマーティン)、15位角田裕毅(アルファタウリ)、16位ラッセル(ウィリアムズ)、17位シューマッハ(ハース)、18位ラティフィ(ウィリアムズ)、19位マゼピン(ハース)までが完走。
リタイヤとなったのはライコネン(アルファロメオ)のみだった。
F1次戦はバルセロナ・サーキットで行われるスペインGP(5月09日決勝)になる。

ポルトガルGP決勝レースの結果はこちら
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2021/05/02

ホンダ系チーム、公式予選コメント(5/01)

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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第3戦ポルトガルGPの予選では、Hondaパワーユニット勢の3台がQ3へ進出。Red Bull Racing Hondaの2台が2列目を確保しました。

Q1では、セルジオ・ペレスがターン4でスピンを喫したように、強風が吹き荒れ、非常に難しいコンディションとなりました。路面のグリップも低い中でしたが、4台揃ってQ1突破を果たしました。

Q2は決勝レースをにらんでタイヤ選択が分かれ、Red Bull Racingの2台はミディアムタイヤでタイムを記録。
最終アタックではソフトタイヤを装着してコースインしましたが、ミディアムのタイムで突破が確実となったことで、最後はペースを緩めました。

Scuderia AlphaTauri Hondaにとっては難しいQ2となりました。
ピエール・ガスリーが10番手で6戦連続のQ3進出を決めたものの、ポルティマオでの走行がキャリア初となる角田裕毅は、14番手で敗退となりました。

FP3を首位で終えたフェルスタッペンは、ポールポジション獲得を目指してQ3へ挑み、1回目のアタックでトップに立ちます。
しかし、このアタックのターン4で膨らんだ走行が、トラックリミット違反(コース外走行)と裁定され、タイム取消となります。

タイムなしの状態で最終アタックに臨んだフェルスタッペンは、最初のアタックから0.5秒近くタイムを落としてしまい、3番手に終わります。
ペレスが4番手で続き、Red Bull Racingは2列目に並ぶこととなりました。

ガスリーも、ターン14でワイドに膨らんだことで最終アタックのタイムが取り消されましたが、9番グリッドを獲得して予選を終えました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のポルトガルGP予選は、両チームともに風の影響やタイヤグリップなどに苦しむ、難しいコンディションとなりました。
その中で、Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が3番手、ペレス選手が4番手と、両ドライバーが並んで2列目スタートのポジションを確保することができました。

Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手もQ3進出を果たして9番手、昨年から6戦連続でQ3進出と、安定した予選のパフォーマンスを見せています。
このサーキットは初走行となるチームメートの角田選手は、残念ながらQ3進出は逃して14番グリッドとなりましたが、レースでは彼らしいアグレッシブな走りを期待しています。
昨日から本日へのコンディション変化など、明日に向けてデータを十分に解析してレースに備えます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 3位)

「予選3番手という結果はもちろん僕たちが望んでいたものではないのですが、Q3の1回目のアタックでトラックリミットにより抹消されたタイムは、ミスがなければさらに速くなっていたはずなので、(競争力があるという意味では)そこまで悪くないと思っています。
Q1とQ2ではどのマシンも滑りやすい路面に苦しんでおり、僕たちもバランスを見つけるのに苦戦しましたが、Q3では改善されたので、ライバルに対してそこまで大きな後れを取っていないはずです。

今日のセッションは1番手から3番手のどこでフィニッシュしてもおかしくなかったと思います。
あるアタックでは満足のいく走りができたのに、その後で別のタイヤを履くとまったく感触が変わってしまうような状況でした。
このサーキットでは少しのグリップの違いが大きな結果の差を生むので、今日は本当に先の予測がつかない予選だったと思います。

今日の予選では競争力がありましたが、明日のレースはまた異なる展開になるのではないかと感じています。
ロングランのペースは悪くないのですが、グリップレベルが低いので、他のマシンの後ろについて走るのは難しい状況です。
まずはスタートにフォーカスしていい形でレースを始め、そこから前のマシンにプレッシャーをかけていきたいと思います」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 4位)

「僕にとっては最高の予選にはなりませんでした。
リズムをつかめずラップがまとまらなかったので、自分のラップタイムには喜べません。
バランスにもあまり満足がいかず、かなり苦戦してしまい、予選でもっと上に行けなかったのは残念です。

このコースではタイヤが重要で、正しい温度に入れるのがとても難しいです。
アウトラップ、その後のラップ、アタックラップと、ウォームアップのためにすべてを試しましたが、上手くいきませんでした。
風で状況がさらに厳しくなり、このコンディションはメルセデスのほうが合っていたのだと思いますが、それでもいいスタート位置で、明日は大きなチャンスがあると思いますし、レースでは何が起こるか分かりません。
僅差の戦いになるはずなので、楽しみです。
メルセデス勢へプレッシャーをかけていく必要がありますが、明日は表彰台争いができればと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選14位)

「ここでは初めての走行ですが、FP2を終えるころにはサーキットへ上手く適応できたので、予選に向けた準備はできていると感じていました。
僕としてはいいラップだったのですが、タイヤが合わず、ソフトタイヤでは全くグリップがなくて、最終セクターに至るまでまるでハードタイヤで走っているかのような感覚でした。
厳しい予選になって残念ですが、今夜エンジニアとデータを分析して、改善点を確認します。
明日は、レースペースがよくなり、追い上げられるように願っています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 9位)

「 今日の予選でのパフォーマンスには、とても満足しています。
ここでは、今までのレースよりも苦戦すると見ていただけに、またQ3へ進出できたことはポジティブです。
僕らにとっては厳しいサーキット特性だと思ってポルトガルへやって来ましたし、レースウイーク中は、これまでと異なるコンディションで、特に風に悩まされています。

チームはFP1からマシンバランスを変更するためにハードワークを重ねてくれましたが、まだ完全には満足できていないので、今夜もさらに理解を深めるべく取り組んでいく必要があります。
中団のライバルたちは今週末大きく前進していたので、マシンの感触がそこまでよくない中でも、Q3に進出できたことはうれしいです。
明日はポイントを重ねられる位置にいける筈です」

提供:本田技研工業(株)

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スプリントレース導入にドライバーから賛否両論

Image (C)Pirelli Motorsport 拡大します 今シーズン、F1は最大3レースでスプリントレースを土曜日に行うことを決めたが、ポルトガルGPのパドックではさっそくドライバーから賛否両論が聞かれた。

 

多くのドライバーから聞こえるのは「新鮮な試みで、大きな変化と新たな魅力が期待できる」と前向きなものだが、一部には異論もある。
それは、多分にこの計画が見世物興行的であると指摘するもので、そうしたドライバーからは、「上手くいかなかった場合、プライドは捨て勇敢に元に戻すべき」と、成功に懐疑的な姿勢をみせるものもある。

 

スプリントレースは7月のイギリスGP(シルバーストーン・サーキット)を皮切りに、9月のイタリアGP(モンツァ)、そして11月のサンパウロGP(インテルラゴス)の3レースで導入が決まっている。

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ポルトガルGP予選、ボタス(メルセデス)が今季初ポール

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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5月01日(土)15時(日本時間:23時)からアルガルベ・サーキットを舞台に2021年F1第3戦ポルトガルGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

『Q3』の最初のアタックで今度はフェルスタッペン(レッドブル)がコースリミットを越えベストタイムが取り消され、10台中唯一ノータイムに。
2度目のアタックで上位はタイム更新ならず、ボタス(メルセデス)が最初のタイムで今季初となるポールポジション獲得。
昨シーズンのサクヒールGP以来で、自身通算17回目の快挙となった。
またチームメイトであるハミルトンの通算100回目のポール獲得を阻止することとなった。

2番手は0.007秒の僅差でそのハミルトン(メルセデス)。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ペレス(レッドブル)、5番手サインツ(フェラーリ)、6番手オコン(アルピーヌ)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手ルクレール(フェラーリ)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手がベッテル(アストンマーティン)というトップ10グリッドになった。
ポルトガルGP決勝レースは2日(日)15時(日本時間:23時)から全66周で行われる。

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2021/05/01

予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)惜しくも敗退

引き続きポルトガルGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行ではハミルトン(メルセデス)がただ一人1分17秒台でトップに立つ。
角田裕毅(アルファタウリ)は12番手。
2度目のアタックを終え、トップは最初のタイムでハミルトン(メルセデス)、?番手ボタス(メルセデス)、3番手ノリス(マクラーレン)、4番手オコン(アルピーヌ)、5番手フェルスタッペン(レッドブル)、6番手ルクレール(フェラーリ)、7番手サインツ(フェラーリ)、8番手ペレス(レッドブル)、9番手ベッテル(アストンマーティン)、10番手ガスリー(アルファタウリ)までがQ3進出。
ただ上位はタイヤがミディアムとソフトタイヤが入り乱れている。

ここでの敗退はラッセル(ウィリアムズ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、アロンソ(アルピーヌ)、角田裕毅(アルファタウリ)、そしてライコネン(アルファロメオ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)は12番でクリア

5月01日(土)15時(日本時間:23時)からアルガルベ・サーキットを舞台に2021年F1第3戦ポルトガルGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は18度、路面温度は37度、コースはドライコンディションとなっている。

最初のアタックで1分18秒台を出してトップに立ったハミルトン(メルセデス)だが、直後にコースリミットでタイム削除に。
このセッションのトップはボタス(メルセデス)。
続いてノリス(マクラーレン)、ハミルトン(メルセデス)、オコン(アルピーヌ)、サインツ(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ベッテル(アストンマーティン)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ガスリー(アルファタウリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、角田裕毅(アルファタウリ)、アロンソ(アルピーヌ)、ライコネン(アルファロメオ)、ラッセル(ウィリアムズ)ま゛てがQ2進出。

ここでの敗退はリカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、ラティフィ(ウィリアムズ)、シューマッハ(ハース)、そしてマゼピン(ハース)の5台となった。

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フリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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5月01日(土)12時(日本時間:20時)からアルガルベ・サーキットを舞台に2021年F1第3戦ポルトガルGPのフリー走行3回目セッションが1時間に渡り行われた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は17度、路面温度28度、コースはドライコンディション。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

34分過ぎ、部品脱落対応のため一時バーチャル・セーフティカーに。
このセッションで最速だったのはフェルスタッペン(レッドブル)で、この週末では初めてのトップタイム。
以下、ハミルトン(メルセデス)、ボタス(メルセデス)、ペレス(レッドブル)、オコン(アルピーヌ)、ルクレール(フェラーリ)、サインツ(フェラーリ)、ノリス(マクラーレン)、ガスリー(アルファタウリ)、ライコネン(アルファロメオ)の順。
角田裕毅(アルファタウリ)は11番手、アロンソ(アルピーヌ)は14番手、ベッテル(アストンマーティン)は18番手と苦戦。
この後注目の公式予選が行われる。

ポルトガルGPフリー走行3回目の結果はこちら
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フェルスタッペン(レッドブル)、「路面滑りすぎ」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンはポルトガルGPの初日フリー走行を両セッション共に全体の2番手タイムをマークしてメルセデスAMG勢に割って入ったが、終始路面グリップの無さを口にした。
「去年もそうだったけれど、ここの路面は全然グリップしない。
とても滑りやすくてトリッキー過ぎる」と、訴えた。

アルガルベ・サーキットは昨年路面を再舗装。
イベント数も少なく、アスファルトの油分がまだ抜けきっていないのも一因とみられる。
さらにピレリは今回最も堅い部類の3タイヤを用意したが、今年のタイヤは昨年よりコンパウンドが堅くグリップに欠けるとされている。
それでなくともアップダウンの激しいこのコースは、予選ともなればドライバーにとってさらにリスキーなものになりそうだ。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(4/30)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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第3戦ポルトガルGPが、ポルティマオのアルガルベ・サーキットで開幕しました。
初日の今日は60分間のフリー走行が2セッション行われ、両セッションともに上位陣は非常に僅差の争いになりました。

Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは、好調な走りを見せ、FP1でフェルスタッペンが2番手、ペレスが3番手。
さらに、Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーが6番手に入りました。
このサーキットでは初走行となる角田裕毅は、13番手タイムながらこのセッションで28周を走行し、習熟を深めました。

午後に行われたFP2は、コースにある排水溝の確認のために開始が10分遅れましたが、ここでもフェルスタッペンが2番手タイムをマーク。
ペレスは、ソフトタイヤを履いたアタックの1周目にターン1でトラフィックに遭遇し、タイムは10番手にとどまりました。

Scuderia AlphaTauriの2台は、トップ10入りこそ逃したものの、ガスリーがペレスと0.042秒差の11番手、角田は14番手につけました。
FP2では全チーム中で最多周回を走行。
多くのデータを収集し、明日以降の戦いへ活かしていきます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のポルトガルGP初日は、2チーム・4台ともにPUとしてはトラブルフリーの一日となり、多くのデータを収集することができました。
昨年の初開催時にはサーキットの路面が舗装されたばかりでしたが、その時からも路面状況が変化しているようです。
今年が2年目ということで過去のベースデータが少ないこともありますので、昨年からのコンディション変化なども考慮に入れて、これから予選に向けて様々な角度からデータ解析を行い、予選・レースに向けて最適化を進めます。
今年、ここまでの状況から見てライバルとの差は非常に僅差だと思います。
厳しい戦いになりますが、確実に結果に繋げるよう最善を尽くしていきます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2-2番手)

「ポルティマオのこのコースに戻ってこられて最高の気分です。
サーキットは素晴らしいのですが、コンディションは昨年と似ており、路面はとても滑りやすくなっていました。
もちろん、タイヤも変わっていますし、マシンのグリップも昨年と比べて減少しています。
走行はとても難しく、ここではタイヤの準備や温度が重要になるので、タイヤを機能させるのが簡単ではないことは残念です。
全員が同じ条件ですので、マシンのベストを引き出せるように状態を確認していく必要があります。
今週末もメルセデスとは僅差で、マシンは好調だと感じていますが、明日に向けてまだすべきことがあるのも事実です」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(3-10番手)

「今日の路面状況は、新舗装でグリップが少なかった昨年ととても似ていたので、タイヤを機能させるのが難しかったです。
したがって、タイヤの状態を理解することを中心に取り組んでいきます。
ミディアムタイヤでのペースはよかったと思いますが、ソフトではいいラップタイムが刻めなかったので、その点をさらに追求し、予選では解決できればと思います。
前回のイモラとはかなり異なるコースで、舗装も違って全体的なグリップも少ないので、比較するのは難しいと思います。
ただ、マシンのペースは上々なので、明日はポールポジション争いに絡めればと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】((13-14番手)

「ここポルトガルのコースを、今日初めて走りました。
ドライビングを楽しむことができて、特にアップダウンの激しいエリアは面白かったです。
今日の2セッションでかなりのことを学びました。
理解すべき事柄は多く、バーレーンやイモラと比べてとてもグリップが低いので、最初は適応に苦しみましたが、スピーディーに適応していくことができましたし、今日一日での進歩の度合いはよかったと思います。
ペースを上げていくとともに、今夜はエンジニアとデータを見直して、マシンのセットアップを分析し、明日の予選で全力を尽くしたいと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(6-11番手)

「今日はとても難しい一日でした。
マシンの感触があまりよくなかったので、今夜はそれをすべて分析して改善が必要な点は何かを確認します。
現時点ではポテンシャルをフルに発揮できていません。
ここまでのレースと比べて、低速エリアでのブレーキングに苦戦していたので、何が変わったのかをはっきりさせる必要があります。
過去の2レースとはコンディションとレイアウトが大きく異なり、とてもスリッピーなので、普段とはやや異なる調整が必要なのかもしれません。
現状、中団の戦いはとてもタイトで、今夜は明日に向けてタイムを向上させられるよう、多くのことに取り組まなければなりません。
予選では、0.2~3秒違うだけで、6~7つは順位が落ちてしまう筈ですから、本当に大きいです。
過去5、6戦はずっとQ3進出を果たしていると思うので、これを継続していきたいですし、今晩の変更で明日それを叶えられる自信があります」

提供:本田技研工業(株)

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ホンダ、来季の新燃料に向けてもPU開発

Redbull Honda (C)RedBull Racing
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ホンダは、F1参戦最終年となった今年レッドブル・レーシングと共にタイトル獲得を果たすべく開発を行っているが、さらに来年の新燃料規定に向けた開発も合わせて行っていることがわかった。

これは同チームのクリスチャン・ホーナー代表が明かしたもの。
それによればF1は2022年シーズンから、持続可能性追求のためエタノールを10%含んだ『E10』と呼ばれる新燃料の使用が義務付けられるが、ホンダはこれに合わせたPU(パワーユニット)の開発も行っているのだという。
同代表は「ホンダにまだF1のリソースがあるうちにこれを最大限活かしたい」と、ホンダの前向き姿勢に強い期待をみせている。

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ポルトガルGPフリー2回目、ハミルトン(メルセデス)最速

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月30日(金)15時(日本時間:23時)からポルトガルのアルガルベ・サーキットを舞台に2021年F1第3戦ポルトガルGPのフリー走行2回目セッションがコース修復のため10分遅れで始められた。
情報では11コーナー出口の排水口カバーに問題があるためとのことだ。
天候は曇り、セッション開始時の気温は19度、路面温度38度まで上昇、コースはドライコンディションとなっている。

このセッションで最速タイムだったのはハミルトン(メルセデス)の1'19.837。
2番手は0.143秒差でフェルスタッペン(レッドブル)、以下ボタス(メルセデス)、サインツ(フェラーリ)、アロンソ(アルピーヌ)、オコン(アルピーヌ)、ルクレール(フェラーリ)、リカルド(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)、ペレス(レッドブル)の順。
ガスリー(アルファタウリ)は11番手、角田裕毅(アルファタウリ)は14番手、ベッテル(アストンマーティン)は15番手だった。
明日はフリー走行3回目セッションと注目の公式予選が行われる予定となっている。

ポルトガルGPフリー走行2回目の結果はこちら
ポルトガルGPの画像はこちら

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