フェルスタッペン、インターミディエイト - ミディアムと繋ぐ戦略で優勝 (ピレリ)
2021 ピレリ・メイド・イン・イタリー・アンド・エミリア・ロマーニャグランプリ 決勝
2021年4月18日、イモラ
キーポイント
ピレリがタイトルスポンサーを務めるスリリングなイモラでのレースは、接触事故に伴うデブリ除去のために、34 周目に赤旗中断となりました。赤旗中断中にはマシンの調整やタイヤ交換が許可されていることから、レースは残り 29 周のスプリントレースの様相を呈しました。
スタート前の降雨によって、大半のドライバーが Cinturato グリーン・インターミディエイトを、4 名のドライバーが Cinturato ブルー・フルウェットタイヤを装着してスタートしました。赤旗中断は、路面がドライになりつつある状況で発生しました。赤旗の前には 2 回のセーフティーカー導入が行われていました。2 回目のセーフティーカー導入周回中、全ドライバーがスリックタイヤへの交換を終えました。インターミディエイトからスリックタイヤへのクロスオーバーポイント到達後、ハースの両ドライバーが P Zero レッド・ソフトへ、他のドライバーは P Zero イエロー・ミディアムへ交換しました。
フェルスタッペンは、オープニングラップの最初のコーナーで、ポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンを抜いてトップに立ちました。赤旗中断後、ミディアムタイヤで再スタートしたフェルスタッペンは、その後もフィニッシュまでトップの座を維持しました。
ハミルトンは、赤旗直前のコースアウトによって後退しながらも、ファステストラップポイント獲得を含む見事な追い上げを見せ、2 位を獲得しました。マクラーレンのランド・ノリスは、最終スティントを P Zero レッド・ソフトタイヤで走行し、3 位でフィニッシュしました。
雨、セーフティーカー、赤旗の影響により、急速に変化する状況への対応が戦略の課題となりました。そのような中、Cinturato グリーン・インターミディエイトでスタートし、赤旗中断直前に P Zero イエロー・ミディアムへ交換する戦略が主流となりました。
各コンパウンドのパフォーマンス
ハード C2 : このタイヤの適性を発揮することが難しい気温 13℃、路面温度 18℃のコンディション下、レースでの使用機会はありませんでした。
ミディアム C3: レースでのメインタイヤとなり、大半のドライバーがインターミディエイトからミディアムへ交換してフィニッシュしました。優勝したフェルスタッペン、ファステストラップを記録したハミルトンは、ともにミディアムタイヤで 30 周以上走行しました。
ソフト C4: 再スタート時、トップ 10 中の 4 名がソフトタイヤを使用しました。中でもマクラーレンの両ドライバーは、ソフトの摩耗を見事にマネージし、ノリスは 29 周を走行して表彰台を獲得しました。
インターミディエイト: スタート時に大半のドライバーが装着したインターミディエイトは、クロスオーバーポイントに達するまで、乾いていく路面コンディションに良好に対応していました。数多くのドライバーが、インターミディエイトで 28 周を走行しました。
フルウェット: アルファタウリのピエール・ガスリーを含む 4 名のドライバーが、フルウェットでスタートしました。ガスリーは、他のドライバーよりも長い 14 周をフルウェットで走行し、インターミディエイトへ交換しました。
ピレリ F1 およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「イモラの難しさを浮き彫りにするような事故に伴う赤旗中断によって、レースが 2 つのパートに分断されたことが、不安定で冷涼な天候下のレースをさらに複雑にしました。レース週末中、インターミディエイトとフルウェットによる走行機会が無かったことから、各チームは、走行中にクロスオーバーポイントを見極める必要がありました。そのような中、ドライラインが見え始めた時、フェルスタッペンとレッドブルは、ルイス・ハミルトンより先に完璧なタイミングでピットストップを行いました。赤旗中断後の再スタート後、大半のドライバーが使用したミディアムタイヤは、ドライコンディション下のレースでの重要な場面で、性能と耐久性の見事なバランスを示していました。また、表彰台を獲得したノリスを含むドライバーが使用したソフトも、最終スティントで力強い性能を見せました。記憶に残るレースでタイトルスポンサーを務められたことを光栄に思います」
ピレリジャパンプレスリリース
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