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2021年4月

2021/04/30

ポルトガルGPフリー1回目、ボタス(メルセデス)最速

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月30日(金)11時30分(日本時間:19時30分)からポルトガルのアルガルベ・サーキットを舞台に2021年F1第3戦ポルトガルGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は17度、路面温度32度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
今シーズンから金曜日のフリー走行セッションは1・2回共に1時間に短縮。
なおアルファロメオ・レーシングではジョビナッツィに替わり、先にリザーブドライバーに就いたことが発表された新人のカラム・アイロット(22歳:イギリス)が出走している。

まだ路面コンディションも十分ではなくタイムはさほど伸びなかったものの、トップタイムはボタス(メルセデス)が記録、これにフェルスタッペン(レッドブル)、ペレス(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ガスリー(アルファタウリ)、ラッセル(ウィリアムズ)、ノリス(マクラーレン)、サインツ(フェラーリ)、オコン(アルピーヌ)と続いた。
角田裕毅(アルファタウリ)は13番手、アロンソ(アルピーヌ)14番手、ベッテル(アストンマーティン)は16番手だった。
このあと15時(日本時間:23時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

ポルトガルGPフリー走行1回目の結果はこちら
ポルトガルGPの画像はこちら

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イギリスGP、最初のスプリントレース導入を確認

Image (C)Pirelli Motorsport
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今季、F1は新しい試みとして一部のグランプリへの『スプリントレース』の導入を決めたが、シルバーストーン・サーキットはイギリスGPがその最初のグランプリになることを正式に確認した。

スプリントレース案は、土曜日に約100kmもしくは30分程度のフォーマットでスプリントレースを行い、その結果で日曜日のスターティンググリッドを決めるというもので、このレースでのポイント付与は3位までのみで、1位:3ポイント、2位:2ポイント、3位:1ポイントになる。
今季導入が予定されているのはイギリスGP、イタリアGP、そしてサンパウロGP(ブラジル)の3レースとみられていたもの。

イギリスGPはすでに日曜日のチケットが完売とも伝えられていて、スプリントレース導入でさらに土曜日の観客増も期待される。
主催者は「無観客レースにならないことを願っている」とした。

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ポルトガルGPの週末、今のところ雨の心配はなし

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週アルガルベ・サーキットで開催される2021年F1第3戦ポルトガルGPの開催地であるファロ地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日に雲が厚いものの、公式予選が行われる土曜日と決勝レースの日曜日共に晴れないし曇りで雨の心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
4月30日(金) フリー走行 曇り 10- 21度 10%
5月01日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 10- 21度 10%
5月02日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 13- 21度 10%

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ベッテル(アストンマーティン)にプレッシャーの噂

Nico Hulkenberg (C)Racing Point
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アストンマーティンF1(前レーシング・ポイント)は今シーズンのリザーブドライバーとして元ルノーのニコ・ヒュルケンバーグを指名したが、この現実的な選択は、一方でセバスチャン・ベッテルへのプレッシャーであるとの見方がされている。

というのも、開幕2戦を終えてまだノーポイントに留まるベッテルへの評価が厳しいものになっているからだ。(チームメイトであるストロールの方は2戦共に入賞)
パドック雀の中にはシーズン中の交代劇もあり得るとの声まで聞かれている始末。
そうした中、昨季も同チームへの助っ人としての活躍をみせたヒュルケンバーグの起用は無言の圧力になりかねないもの。

ただこれについて当のヒュルケンバーグは「彼が苦戦していることは知っているけれど、それはチームも織り込み済みの筈。
新しいチームやマシンに慣れるには時間が掛かるものさ。
彼がシーズン終了を待たずにシートを失うなんて考えられないことだよ」と、素知らぬ素振りをみせた。

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2021/04/29

第7戦カナダGPは中止、トルコGPに変更へ

Istanbul Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1は、6月13日(日)に予定されていた第7戦のカナダGPの開催中止を正式決定、その代替としてトルコGPの開催を決めた。

昨シーズンも新型コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたモントリオールでのカナダGPだが、現在もカナダでは国際的な移動に14日間の隔離という厳しい制限が掛けられていて、現実的にグランプリの開催は困難と判断された。
すでに販売されたチケットは来シーズンのイベントに振り替えられるという。

変更された今シーズンのF1カレンダーはこちら

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米レース界の重鎮からF1スーパーライセンス規定に疑義

Mario Andretti (C)Williams F1
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かつて1960年代から1982年に掛けてロータスやフェラーリ、ウィリアムズ等で活躍、またインディカー・シリーズの重鎮でもあるマリオ・アンドレッティ氏(81歳:アメリカ)が、F1参戦に必要なスーパーライセンスの規定に疑問を呈している。

「残念ながらアメリカではまだF1が大成功を収めているとは言い難い。
しかしその一因にはF1の側にもあると考えているよ。
例えばスーパーライセンスの発給規定には不備があると言わざるを得ない。
ニキータ・マゼピンのような選手がライセンスが降りて、どうしてコルトン・ハータにはライセンスが降りないんだ」と、1978年のF1チャンピオンは指摘。

コルトンはインディカー優勝者ブライアン・ハータ氏の子息で、先週のインディカー・セントピータースバーグ戦でも優勝した実力者だが、現行のF1規定ではまだライセンス発給基準に届いていないという現実がある。
またかつてマリオ氏の子息であるマイケル・アンドレッティがF1に挑戦した際、当時の「不当な」テスト制限規定のため実力を発揮できずに終わった過去の苦い歴史も背景にはありそうだ。

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ポルトガルGPのスチュワードにトム・クリステンセン氏

Tom Kristensen (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるポルトガルGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元スポーツカー・ドライバーのトム・クリステンセン氏(53歳:デンマーク)を起用することを明らかにした。
クリステンセン氏がスチュワードを務めるのは前戦のロマーニャGPに続くもので自身通算24回目ということになる。

同氏はテストの経験は豊富だがF1レース出場はなし。
1993年には全日本F3選手権でチャンピオン、またスポーツカーレース界ではALMSチャンピオンや、ルマン24時間レースでは史上最多となる通算9回もの総合優勝を遂げ、2013年にはFIA世界耐久選手権タイトルを獲得している。
WMSC(世界モータースポーツ評議会)のメンバーでもある。

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2021/04/28

ドメニカリF1代表、日本GPの開催契約延長を歓迎

鈴鹿サーキット (C)Scuderia Toro Rosso
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鈴鹿サーキットでのF1日本GPの開催契約が新たに2024年までの3年間延長することが決まったが、これについてF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOが次のように歓迎するコメントを明らかにしている。

「日本GPの開催地である鈴鹿サーキットのモビリティランドとはこれまでも友好的で良好な関係を維持してきたので今回の発表に安堵している。
日本はアジアにおけるF1人気のパイオニアでもあり、その存在はこれまでもそしてこれからも重要なポジションを占めるものだ。
また折りしも今シーズンは7年ぶりとなる日本人F1ドライバーも誕生して、さらなる関心を集めている。
角田裕毅の活躍如何では、今後さらに日本のF1人気も盛り上がることだろう」

ドメニカリ氏は元フェラーリ・チームの指揮官として、これまで何度も来日、親日家の一人として知られている。

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アルファロメオ、カラム・アイロットをリザーブドライバーに

Callum Ilott (C)Alfaromeo Racing
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今週のF1第3戦ポルトガルGPを前に、アルファロメオ・レーシングはカラム・アイロット(22歳:イギリス)をリザーブドライバーに指名すると共にポルトガルGPでは金曜日のフリー走行1回目セッションに出走することも合わせて発表された。

FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーでもあったアイロットは昨年の『FIA・F2選手権』でシリーズ2位にランク、F1へのステップアップを模索したが実現しなかった。
なお同チームではベテランのロバート・クビサがすでにリザーブ&開発ドライバーに就いている。

アイロットは「今季、アルファロメオ・レーシングに加入することができてとてもうれしく思っている。
僕を信頼してくれたチームとFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)に感謝したい」とコメントした。

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フランスGP責任者、「スプリントレース導入なら全レースで」

Image (C)Pirelli Motorsport 拡大します F1が、今季試験的導入が図られていた『スプリントレース』が、F1委員会で承認されたことを受け、さっそく現場から声が上がっている。
これはフランスGPのマネージング・ディレクターを務めるエリック・ブイユ氏が地元の専門紙『オート・エブド』で次のように言及したもの。

 

「F1がこのような新しい試みに挑んでいることには賛成だ、評価しているよ。
でもこれが今年実施される3レース程度の導入で、来年もやっていくというなら不賛成だ。
同じチャンピオンシップなのだから、やるなら全レースすべて統一した方式でやらなくては不公平だし、選手権の意味がない」と、かつてロータス・チーム等を率いたリーダーは断じた。

 

今季導入が予定されているのはイギリスGP、イタリアGP、そしてブラジルGPの3レースのみとされているが、来シーズンについてはまだ白紙となっている。

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2021/04/27

『スプリントレース案』導入、F1委員会が承認

Image (C)Pirelli Motorsport
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今季、F1が新しい試みとして導入が検討してきたいわゆる『スプリントレース案』について、F1委員会が計画を承認したことがわかった。

これは、土曜日に約100kmもしくは30分程度のフォーマットでスプリントレースを行い、その結果で日曜日のスターティンググリッドを決めるというもの。
このレースでのポイント付与は3位までのみで、1位:3ポイント、2位:2ポイント、3位:1ポイントになる。
今季導入が予定されているのはイギリスGP、イタリアGP、そしてサンパウロGP(ブラジル)の3レースのみとされている。

これまでチームからはクラッシュした場合の修復時間や、コスト増大等で異論が出されてきたが、新たな費用負担も示されて合意に至ったようだ。

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スペインGPにカレンダー落ちの危機

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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2021年は第4戦として5月9日の開催が決まっているバルセロナ・サーキットのスペインGPだが、来シーズン以降の開催が危ぶまれている。
2020年で契約が満了したスペインGPの開催が決定しているのは2021年単発のみで、来シーズン以降についてはまだ不確定のままとなっている。

ここに、アメリカ第2のグランプリとして、2022年からマイアミGPの開催が確定。
現在すでに年間23戦もがカレンダーに登録されていることから、現行のグランプリのうちのいずれかが脱落する可能性があり、それがスペインになると疑心暗鬼に陥っているもの。

これについてF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOも「現在の年間23戦以上に拡大することは考えていない」と否定しないでいる。

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マグヌッセン、親子で『ルマン24時間レース』挑戦へ

Kevin Magnussen (C)Renault Sport
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F1親子鷹のひと組であるデンマークのヤン&ケビン・マグヌッセン両選手が、スポーツカーレースの頂点である『ルマン24時間レース』への挑戦を計画していることがわかった。

父親のヤン氏(47歳)は1990年代、22歳の時にパシフィックGP(TIサーキット英田)でマクラーレンからF1デビュー、全25戦に参戦して最高位6位。
子息のケビンは21歳でやはりマクラーレンからF1参戦、こちらはいきなり2位表彰台というセンセーショナルなデビューを飾ったが、昨季限りでハースF1のシートを喪失。
今季はチップ・ガナッシ・レーシングから『IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権』に参戦している。

マグヌッセン親子のマシンはLMP2クラスのオレカ、新型コロナウイルスの影響で今年のルマンは8月21日~22日に行われる予定になっている。

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2021/04/26

メルセデス、レッドブルによる引き抜きに厳格な対応

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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レッドブルが先に明らかにしたメルセデス・モータースポーツのエンジン部門責任者ベン・ホジキンソン氏の獲得に、案の定大きな波風が立っているようだ。

目下最大のライバルどうしと目されるチーム間の『引き抜き』は、パドックでも話題に。
メルセデスAMGチームにっては大きなダメージになりかねないこの移籍に、同陣営では最長の『ガーデニング休暇』を課すとみられていて、イギリス国内法の規定から最長18か月というケースも考えられるとのことだ。
事実であればレッドブルの計画が本格スタートする2022年シーズンに間に合わないこともあり得る。

レッドブル・パワートレインズでホジキンソン氏はテクニカル・ディレクターの要職に就くことが予想されている。

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メルセデス、ボタスのマシン損害額「1億5千万円」

Valterri Bottas

メルセデスAMGチームは、先のロマーニャGP決勝レースでアクシデントに見舞われたバルテリ・ボタスのマシンについて、その損害額が約139万ドル(1億5千万円)に達するとの見解を明らかにした。
それでもシャシー側はほぼ全損であるものの、パワーユニット本体は再使用が可能であるとみられている。

ただF1には現在コスト削減のためバジェットキャップ(予算制限)が掛けられていて、1チームあたり1億4500万ドル(約156億6千万円)に予算の上限が設けられているため、修復金額はすなわち開発費用の足かせにもなりかねないことから、チームでは頭を抱えているという。
なおこの上限額にはドライバーの給与、マーケティング費用、法務および財務費用、そしてFIAが認めた非F1活動等の費用は含まれない。

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アロンソ(アルピーヌ)、自伝の出版を延期に

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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2018年末でF1生活を終えたフェルナンド・アロンソ(39歳:スペイン)は、20年近くに及ぶF1生活についての自伝を執筆することを明らかにしていたが、このほど計画の延期を表明した。

これは、引退を機にこれまでのF1生活の集大成としてまとめる予定だったものだが、しかし2年間のブランクを経て今シーズンアルピーヌF1(前ルノー)から再びF1参戦となったことを受け、内容の見直しと出版時期の延期を決めたもの。
現役F1ドライバーであることからの様々な影響を考慮したものと思われる。

自伝は当初昨年中にイギリスの大手出版社『マクミラン社』から『レーサー』というタイトルで出版される予定になっていた。

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2021/04/25

ホンダ、2021日本GPのタイトル・スポンサーに

2021日本GPロゴ (C)Honda Racing
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ホンダは、今年10月10日に決勝レースが行われる2021年F1日本GPのタイトル・スポンサーに就くことを発表した。
これにより同レースの正式名称は『2021 FIA F1世界選手権シリーズ第17戦 Honda日本グランプリレース』となる。

昨年は新型コロナウイルスの影響で開催中止に追い込まれた日本GPだが、今季はホンダ製パワーユニットを搭載するレッドブル・レーシング&アルファタウリいずれも好調で、とりわけ7年ぶりとなる日本人F1ドライバー(角田裕毅)の凱旋レースとなるため期待が跳ね上がっているもの。

また別掲のように2022年から2024年まで3年間の日本GP開催契約延長も合わせて決まっている。

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日本GP(鈴鹿サーキット)、2024年まで開催契約延長

鈴鹿サーキット (C)Scuderia Toro Rosso
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鈴鹿サーキットの運営者であるモビリティランドが、F1日本GPの開催契約を新たに2024年までの3年間延長することで合意したことが明らかとなった。

同サーキットは日本を代表するレーシングコースとして1962年にホンダが建設、来年は60周年を迎える。
F1日本GPは1987年に初開催、途中2年間の空閑を挟んでこれまでテクニカルなドライバーズ・グランプリとして人気を博してきた。
最多勝利はミハエル・シューマッハの6勝、これりに現役のベッテルとハミルトンが4勝で続いている。

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ウィリアムズ、『100回ピットストップ』にチャレンジ

Image (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは、次戦ポルトガルGPで『キャプテン・トム・ムーア・100チャレンジ』への挑戦を行うことを明らかにした。

これは、今年2月に100歳で亡くなった英国の退役軍人トム・ムーア氏が医療従事者を支援するため自宅の庭を歩いて100周することで巨額の寄付金を集め、NHS(英国・国営医療サービス)に寄付したことからスタートした挑戦イベント。
その後設立されたキャプテン・トム財団が主導するもので、100という数字をもとにした何かしらの挑戦を行うことによって慈善団体のために寄付を集めようとするもの。

レッドブル・レーシングと並んでピットストップ最短記録の常連でもあるウィリアムズ・レーシングは、ポルトガルGPの週末に計100回のピットストップを完了することを目指しているという。

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2021/04/24

全損状態のボタス(メルセデス)、パワーユニットは無事か

Valterri Bottas
ロマーニャGP決勝レース終盤、ウィリアムズ・レーシングのジョージ・ラッセルと激しく接触、マシンを大破させたメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスだが、奇跡的にもパワーユニットは致命的なダメージを受けていないと伝えられた。

事故当初は、同チームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターから「マシンは全損」と発表され、シャシーもパワーユニットも再使用は不能とみられていたが、その後のチェックでマシン側は駄目なものの、パワーユニット自体は生きていることが確認されたという。
チームではマシンをブラックリーにあるファクトリーに戻して分解し、次戦ポルトガルGPでの使用が可能かどうかの精密検査を行うとしている。

F1ではコスト削減の観点からバジェットキャップ(予算制限)が科せられていて、損害の規模が今後の活動にも大きな影響を及ぼすことが懸念される。

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レッドブル、メルセデスからエンジン開発者獲得

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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レッドブルがホンダ製パワーユニット継承のため設立したレッドブル・パワートレインズは、その核として現メルセデス・モータースポーツのエンジン部門責任者であるベン・ホジキンソン氏を獲得したことを明らかにした。

独立系のイルモア・エンジニアリングなどを経験した後、同氏はメルセデス・モータースポーツに移ってエンジン開発の中心人物として実績を残した。
レッドブル・パワートレインズではテクニカル・ディレクターの要職に就くとされている。
ホンダの知的財産を継承した新エンジンはレッドブル・レーシング&アルファタウリ両チームに搭載される。

今回のレッドブルによるヘッドハンティングはライバル陣営には効果的だが、反発も免れないようだ。

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フェラーリ、ミック・シューマッハにテスト機会

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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偉大な父親の後を継いでF1デビューを飾ったものの、戦闘力に欠けるハースF1のマシンで公式予選も決勝レースも他車の後塵を拝するばかり。
ミック・シューマッハは「競争力のないマシンでひたすらグリッド後方を走るのは拷問のようなもの」とこぼしているという。

それを配慮してか、今週フェラーリ・チームはそのミック・シューマッハらにホームコースであるフィオラノ・サーキットでプライベートテストの機会を与えたことがわかった。

それによればテストはレギュレーションに従い2018年の旧型車である『SF71H』を使用、初日は移籍組のカルロス・サインツが、また2日目はミック・シューマッハとジュニア育成ドライバーの一人であるカラム・アイロットが起用されたとのことだ。

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2021/04/23

厳格な『トラックリミット』に賛否両論

Image (C)Pirelli Motorsport
今シーズンのF1で特徴的なのがそれぞれのサーキットの特定コーナーに設けられた『トラックリミット』だ。
これがあるために予選で際立つラップタイムを記録してもその後無効とされて順位が降格となったり、決勝レースでも開幕戦のバーレーンでは首位を走っていたフェルスタッペン(レッドブル)がトラックリミットを使ってオーバーテイクしたとしてレーススチュワードから順位を落とすように指示されたとされ、レース結果そのものを左右することにもなった。

こうした風潮に、ドライバーらからは「人為的にトラックリミットを設けるのではなく、コース外を芝やグラベルベッドにするなど自然な形で対応すべき」との声が高まっている。
ドライバーに自然な形で実質的なコース制限を与えようというものだ。

ただサーキットは必ずしもF1のためだけにある訳ではなく、そうした個別の事情も考慮する必要があるという意見も聞かれている。

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ライコネン(アルファロメオ)、処分通知遅れに不満示す

FIA
ロマーニャGP決勝レースでレース再開時のポジションに誤りがあったとして、レース後30秒のタイムペナルティが科せられたアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンだが、レーススチュワードからは処分が下される時まで何も知らされていなかったという。

「処分が下されるまで何も通知はなかった。
だからその時まで自分は9位入賞したとばかり思っていたよ。
僕が知る限り、誰も何も聞いていなかったなんて、こんなのありなのかな。
ペナルティは残念なことだけど、まあマシンにポテンシャルがあることは証明できたからそれは由としているけど」と、元チャンピオン。

しかしライコネンはこの処分で貴重な2ポイントを奪われることとなった。

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ロマーニャGPの再スタート手順に議論

Image (C)Pirelli Motorsport
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先のロマーニャGP決勝レースでは悪天候もあり、途中で赤旗中断になる波乱。
その再スタート時にFIA(国際自動車連盟)のレースディレクターはセーフティカー先導からのローリングスタートを選択したが、これに異論が聞かれている。

それによればこの時多くのチーム、ドライバーはグリッドからのスタンディングスタートを予想していたのだという。
当時路面コンディションは急速に変化しつつあり、スタンディングスタートであればタイヤの選択が異なっていたとして、自らの作戦外れを嘆く向きも多かったという。

これについてFIAの ディレクターであるマイケル・マシ氏は、「いずれのスタートを選択するかはわれわれの判断に任されていたが、当時2コーナーへのアプローチ部分にかなりの水るとセーフティカー・ドライバーから報告を受けていたので、安全のためローリングスタートにすることを決めた」と、手順に誤りはなかったことを主張している。

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2021/04/22

メルセデス、イモラで18インチ径タイヤテスト

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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ピレリタイヤでは、来シーズンから18インチ径タイヤを導入するのに備え、今シーズン中9か所のサーキットで開発テストを行うこととしているが、3月のバーレーンに続く第3弾として、ロマーニャGP終了後の同サーキットでメルセデスAMGチームによるテストが行われた。

初日の火曜日はルイス・ハミルトンがテストに参加、この日トータル130周もの周回を行ってデータ収集を行ったという。
テストは翌日の水曜日も行われる予定で、今度はチームメイトのバルテリ・ボタスが走行を担当する。

テストはウィリアムズ・レーシングを除き、今後各チームによって分担して行われる。
なお角田裕毅が登場する予定のアルファタウリ・ホンダでは、6月の6-7日にレッドブルリンクでのテストが計画されている。

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マクラーレンのテクノロジー・センター、売却成立

McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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イギリスのウォーキングにあるマクラーレン・グループの本拠地『マクラーレン・テクノロジー・センター』の売却契約話が合意に達したことが伝えられた。

マクラーレン・グループはかねて経営不振により赤字決算に陥っていたが、さらに今回新型コロナウイルスの影響もあって事態は深刻化、資産の売却を迫られていたもの。

伝えられるところでは自慢のテクノロジー・センター本体をアメリカの大手不動産会社『GNL』(グローバル・ネット・リース)に総額約1億7000万ポンド(約255億円)程度で売却、そのうえで今度は賃料を支払って20年に渡り使用を続けるというもので、これによりマクラーレン・グループの活動に直接の影響はないとされている。

これに呼応するように今シーズンのマクラーレン・レーシングは水を得た魚のごとく見違える活躍をみせている。

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ロマーニャGP、2022年シーズンの開催も望む

Image (C)Pirelli Motorsport
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昨シーズン、新型コロナウイルスによる混乱でピンチヒッターとして急きょ開催が決まったイモラ・サーキットでのロマーニャGPだったが、引き続き今年の開催も成功させ、主催者はこれを定着させたいと考えているようだ。

今年は残念ながら無観客レースとなったが、かつてサンマリノGPとしてグランプリ開催経験があるイモラではフル開催にも自信をみせているという。
これを受け、今回のグランプリウィークでは地元エミリア・ロマーニャ州の知事だけでなくイタリア政府の外務大臣もF1のステファーノ・ドメニカリ/CEOと会談の場を持ったとも伝えられていて、政府の後押しも期待できそうだ。

ただ、近年グランプリ開催数が満杯になりつつあり、カレンダー争いが激しくなっている。

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2021/04/21

最速ピットストップはボタス(メルセデス)の手に

Pitstop Scene (C)Mercedes Motorsport
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ロマーニャGP決勝レースで最速のピットストップタイムを記録したのは、常連のレッドブル・レーシングやウィリアムズ・レーシングではなく、今年初となるメルセデスAMGチームのクルーたちで、今回の『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』に輝いた。

これは28周目にタイヤ交換のためピットインしたバルテリ・ボタスに対してのもので、全チーム中最速となる2.24秒を記録した。
2番手は優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)で2.27秒となった。
なおレッドブル・レーシングは通常2.0秒以下でマシンを送り出している。

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スペインGP(バルセロナ)、今年も『無観客レース』に

Image (C)Redbull Racing
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今シーズン第4戦として5月9日(日)にバルセロナ・サーキットで決勝レースが予定されるスペインGPだが、主催者の希望にも関わらず今年も『無観客レース』になるようだ。

昨年のイベントが新型コロナウイルスの影響で無観客レースを強いられた同グランプリは大幅な赤字を計上したとされ、今季は挽回を図っていたところ。
しかし観戦チケットはすでに販売されていて、無観客となれば主催者には今後大きな作業が待ち受けそうだ。

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クラッシュのラッセル(ウィリアムズ)、一転「謝罪文」

George Russell (C)Williams F1
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ロマーニャGP決勝レースで、メルセデスAMGチームのボタスと接触し激しくクラッシュ、マシンを大破させるアクシデントに見舞われたウィリアムズ・レーシングのラッセルは、事故直後激高してまだコクピットにいるボタスに詰め寄るシーンが国際映像で流された。
ラッセルはボタスに幅寄せされたと感じていて、「俺を殺す気か」と口にしたという。
この二人には共に来季のメルセデス・ドライバー候補として争っているという背景もある。

しかし一日経って冷静になり、アクシデントの非は自分の方にもあったとして、自身のSNSに謝罪文を掲載した。
「今になって振り返ってみると、僕はもっとうまく対処すべきだったと考えている。
こうした事故で一方が100%悪いということはないからね。
あの時はメルセデスをオーバーテイクする絶好のチャンスだと思ってリスクを冒しすぎたようだ。
これからはもっと冷静になるべきだと反省しているよ」と、ラッセル。

この件についてはレーススチュワードも責任は双方にあるとしてペナルティを科していない。

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2021/04/20

フェルスタッペン、インターミディエイト - ミディアムと繋ぐ戦略で優勝 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2021 ピレリ・メイド・イン・イタリー・アンド・エミリア・ロマーニャグランプリ 決勝
2021年4月18日、イモラ

キーポイント
ピレリがタイトルスポンサーを務めるスリリングなイモラでのレースは、接触事故に伴うデブリ除去のために、34 周目に赤旗中断となりました。赤旗中断中にはマシンの調整やタイヤ交換が許可されていることから、レースは残り 29 周のスプリントレースの様相を呈しました。
スタート前の降雨によって、大半のドライバーが Cinturato グリーン・インターミディエイトを、4 名のドライバーが Cinturato ブルー・フルウェットタイヤを装着してスタートしました。赤旗中断は、路面がドライになりつつある状況で発生しました。赤旗の前には 2 回のセーフティーカー導入が行われていました。2 回目のセーフティーカー導入周回中、全ドライバーがスリックタイヤへの交換を終えました。インターミディエイトからスリックタイヤへのクロスオーバーポイント到達後、ハースの両ドライバーが P Zero レッド・ソフトへ、他のドライバーは P Zero イエロー・ミディアムへ交換しました。
フェルスタッペンは、オープニングラップの最初のコーナーで、ポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンを抜いてトップに立ちました。赤旗中断後、ミディアムタイヤで再スタートしたフェルスタッペンは、その後もフィニッシュまでトップの座を維持しました。
ハミルトンは、赤旗直前のコースアウトによって後退しながらも、ファステストラップポイント獲得を含む見事な追い上げを見せ、2 位を獲得しました。マクラーレンのランド・ノリスは、最終スティントを P Zero レッド・ソフトタイヤで走行し、3 位でフィニッシュしました。
雨、セーフティーカー、赤旗の影響により、急速に変化する状況への対応が戦略の課題となりました。そのような中、Cinturato グリーン・インターミディエイトでスタートし、赤旗中断直前に P Zero イエロー・ミディアムへ交換する戦略が主流となりました。

各コンパウンドのパフォーマンス
ハード C2 : このタイヤの適性を発揮することが難しい気温 13℃、路面温度 18℃のコンディション下、レースでの使用機会はありませんでした。
ミディアム C3: レースでのメインタイヤとなり、大半のドライバーがインターミディエイトからミディアムへ交換してフィニッシュしました。優勝したフェルスタッペン、ファステストラップを記録したハミルトンは、ともにミディアムタイヤで 30 周以上走行しました。
ソフト C4: 再スタート時、トップ 10 中の 4 名がソフトタイヤを使用しました。中でもマクラーレンの両ドライバーは、ソフトの摩耗を見事にマネージし、ノリスは 29 周を走行して表彰台を獲得しました。
インターミディエイト: スタート時に大半のドライバーが装着したインターミディエイトは、クロスオーバーポイントに達するまで、乾いていく路面コンディションに良好に対応していました。数多くのドライバーが、インターミディエイトで 28 周を走行しました。
フルウェット: アルファタウリのピエール・ガスリーを含む 4 名のドライバーが、フルウェットでスタートしました。ガスリーは、他のドライバーよりも長い 14 周をフルウェットで走行し、インターミディエイトへ交換しました。

ピレリ F1 およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「イモラの難しさを浮き彫りにするような事故に伴う赤旗中断によって、レースが 2 つのパートに分断されたことが、不安定で冷涼な天候下のレースをさらに複雑にしました。レース週末中、インターミディエイトとフルウェットによる走行機会が無かったことから、各チームは、走行中にクロスオーバーポイントを見極める必要がありました。そのような中、ドライラインが見え始めた時、フェルスタッペンとレッドブルは、ルイス・ハミルトンより先に完璧なタイミングでピットストップを行いました。赤旗中断後の再スタート後、大半のドライバーが使用したミディアムタイヤは、ドライコンディション下のレースでの重要な場面で、性能と耐久性の見事なバランスを示していました。また、表彰台を獲得したノリスを含むドライバーが使用したソフトも、最終スティントで力強い性能を見せました。記憶に残るレースでタイトルスポンサーを務められたことを光栄に思います」

ピレリジャパンプレスリリース

続きを読む "フェルスタッペン、インターミディエイト - ミディアムと繋ぐ戦略で優勝 (ピレリ)"

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ベッテル、スチュワードの裁定遅れに改善申し入れる

Image (C)Pirelli Motorsport
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アストンマーティンF1のベツテルが、レーススチュワード(審査委員)の裁定に時間が掛かりすぎるとして、FIA(国際自動車連盟)に改善の申し入れを行ったことを明かした。

今回のロマーニャGP決勝レースで、ベッテルのマシンはスタート前のレコノサンスラップ中にブレーキトラブルが発生、その修復作業のためタイヤを取り外したが、「レース開始3分前までにタイヤ装着」という規定に間に合わず、ペナルティを受けることとなった。
しかし現場ではオフィシャルからレーススチュワードへの報告が遅れ、その結果ベッテルに10秒のストップ&ゴー・ペナルティが通告されたのはレース開始後30分以上も経ってからのことだった。

ベッテルは「速やかにペナルティが処理されていれば戦況に変化もあった」として不満を表明したもの。
今回のレースでは他にもスチュワードの裁定が遅れ、レース後に順位が変わるという不手際もみられた。

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ノリス(マクラーレン)、『ドライバーズ・オブ・ザ・デー』に

M.Verstappen & L.Norris (C)McLaren Racing
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波乱に満ちた第2戦ロマーニャGP決勝レースで『ドライバーズ・オブ・ザ・デー』に選出されたのは3位に入ったマクラーレン・レーシングのランド・ノリスだった。

この『ドライバーズ・オブ・ザ・デー』は各グランプリ毎に最も顕著な活躍をみせたドライバーをファンの投票によって選出するもの。
今回は、今季初勝利を記録したフェルスタッペン(レッドブル)を差し置いて、7番グリッドからスタートし自身2度目(2020年オーストリアGP)となる3位表彰台を獲得し、チームメイトであるリカルドより輝いてみせたノリスんが選出された。

ノリスは「タフなレースだったけれど、こうして評価されうれしい。
チームのみんなに感謝したい」と述べたが、それでも「2位のチャンスもあった」と悔しさを滲ませた。

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ライコネン(アルファロメオ)、9位入賞逸す

FIA
ロマーニャGPのレーススチュワード(審査委員)は、レース再開時のポジションに誤りがあったとしてアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンにレース後30秒のタイムペナルティを科した。

それによればライコネンは赤旗中断後のリスタート前のラップでスピン。
その後順位を回復しようとした際、規定のセーフティカーラインまでにポジションを取り戻せなかったため、本来であればピットレーンに入り、全車がピットレーン出口を通過してからのスタートをする筈だったという。

これにより10秒のストップ&ゴー・ペナルティを科せられるところ、レースはすでに終了していたため30秒のタイムペナルティになったもの。
9位入賞で2ポイントを獲得する筈だったライコネンは、これにより13位に降格、ノーポイントに終わる結果となった。

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2021/04/19

ホンダ系チーム、決勝レースコメント(4/18)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2021年F1グランプリの第2戦、エミリア・ロマーニャGP決勝は、波乱の多い展開の中で、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンが盤石のドライビングとともに今季初勝利を挙げました。

スタートの約1時間前に雨が降り出したことから、予選での使用タイヤにかかわらず、全ドライバーがスタートタイヤを選択可能な状況となりました。
Hondaパワーユニット勢は、Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーのみがウエットタイヤを装着し、フェルスタッペン、セルジオ・ペレス、角田裕毅は浅溝のインターミディエイトを選択しました。

スタートでは、3番グリッドのフェルスタッペンが素晴らしい飛び出しを見せ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のインを突くと、首位を奪い取ります。
ペレスはそこに並びかけて3ワイドになり、3番手を確保。
しかし、厳しい路面コンディションも あり、ペレスはその後4番手にポジションを落としてしまいます。
この直後にアクシデントが発生し、セーフティカー(SC)導入となりました。

SC走行が明ける直前に、ペレスはターン9でコースアウトし、2台に抜かれます。
この際に、コース復帰後すぐにポジションを戻したものの、これがSC走行中の追い越し行為と裁定され、タイムペナルティーを科されました。

ウエットタイヤでスタートした各車は苦戦を強いられ、ピットインしてタイヤ交換を余儀なくされましたが、ガスリーも同様に15周目でインターミディエイトタイヤに交換。
これにより後方へと大きくポジションを下げる形になります。

角田はオープニングラップで最後尾から14番手までジャンプアップ。
ペースの上がらないガスリーを交わして、序盤で13番手まで順位を上げました。

路面は徐々に乾いていき、2番手のハミルトンからのプレッシャーも強まってきたことから、Red Bull Racingはフェルスタッペンを27周目にピットインさせ、ドライ用のミディアムタイヤに交換。
ハミルトンもこの直後にピットインしましたが、コース復帰後にはフェルスタッペンが5秒近くのリードを築いて首位をキープしました。
この後、ハミルトンのコー スアウトもあり、フェルスタッペンは大きくリードを拡大。
しかし、34周目にジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)が激しくクラッシュし、レースは赤旗中断となりました。

この中断によって、各車はタイヤ交換が可能となり、フェルスタッペンはミディアム、ペレスと角田はソフトを装着。リスタート時にはフェルスタッペンがハーフスピンを喫する場面もありましたが、首位をしっかりと維持。
中断前にペナルティーを消化していたペレスは4番手までポジションを戻しました。
角田もリスタートで9番手までポジションを上げたものの、ターン2でスピンを喫してポイント圏外まで順位を落としてしまいました。

その後、ペレスもターン6でスピンしてしまい、最終的に12位でフィニッシュ。
角田は13位に終わりました。ガスリーはレース再開後から素晴らしい追い上げを見せ、キミ・ライコネン(アルファロメオ)をオーバーテイクすると、ランス・ストロール(ア ストンマーティン)やダニエル・リカルド(マクラーレン)へ最後までプレッシャーをかけ続け、7位入賞。
6ポイントを獲得しました。

フェルスタッペンは後続との差を大きく広げ、最後は20秒以上のリードを保ったままチェッカーフラッグ。
今季初勝利を挙げました。
この勝利は、Hondaとしては79勝目、イモラでHondaエンジン搭載マシンが勝利するのは、1991年のアイルトン・セナ選手以来 となります。

※レース後、他車にペナルティーが科されたため、ペレスは11位、角田は12位に繰り上がりました。


【山本 雅史(マネージング・ディレクター)】

「今シーズンは序盤戦が非常に大事だと思って臨んでいますが、この2戦目でフェルスタッペン選手が初勝利を挙げてくれたことを本当にうれしく思っています。
今日の表彰台でRed Bull Racing Hondaという名前を聞いたときには、グッとくるものがありました。

レース前に突然雨が降るという難しいコンディションの中で、フェルスタッペン選手の雨の中の走らせ方、うまさが光り、本当にいいレースをしてくれました。
また、われわれのマシンが十分に戦えることがよく分かったレースでもあるので、改めてここからも一戦一戦大事に戦わなくてはいけないと感じています。
々バーレーンの開幕戦ではハミルトン選手が優勝し、フェルスタッペン選手が2位でしたが、今日はその逆の結果になりました。
この先も同じような戦いが続いていくのではないかと思っていますが、今日は改めて王者ハミルトン選手の速さが光ったレースでもあり、この先も楽なレースになるとは全く思っていません。
われわれにはあと21戦が残されているのみですが、ここからも一戦ずつしっかりと戦いきることが、最終的な結果につながると思っていますので、それを信じて全力でレースに挑んでいきます。
今日も含め、ここまで応援を続けてくれているファンの皆さんに改めて感謝を申し上げます。
そして、これからも一緒に喜びを分かち合えればと思っていますので、引き続きのご声援をよろしくお願いいたします」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のエミリア・ロマーニャGPでRed Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手が、今シーズン初優勝を果たしました。
スタート前に降り出した雨の影響により、非常に難しい路面コンディションの中でアクシデントが多発し、赤旗中断などがあるトリッキーなレース展開でしたが、ドライバー、チーム、そしてHondaのメンバーそれぞれが着実な仕事をしたことで得られた勝利です。
懸命な開発によって競争力のあるPUを送り込んでくれたHRD-SakuraとHRD-UKのメンバー、そして素晴らしい車体を開発してきたRed Bull Racingに感謝の言葉を贈ります。

5番手スタートのScuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、序盤のウエットタイヤでの走行で一時は大きくポジションを落としましたが、粘り強い走りで巻き返しを見せ、7位入賞を獲得してくれました。
Red Bull Racingのペレス選手、Scuderia AlphaTauriの角田選手も、ともにいい走りを見せていましたが、残念なことに濡れた路面でスピンを喫し、完走を果たしたもののポイント圏外に終わりました。
まだ2戦を終えたところですが、いい戦いができていることをうれしく思っています。
ここからも長いシーズンが続きますが、一戦一戦を大事に全力で前進を続けていきます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 1位)

「今日の優勝は本当にうれしいですし、この勝利はチームとHondaのメンバー全員のものだと思います。
今日はいいスタートを切れたことがカギだったと思います。
昨年はいつもウエットタイヤでのスタートに苦しんでいましたが、改善のためにみんなで懸命に努力してきました。
特にレース序盤のコンディションが非常に難しかったですし、コースアウトしないように走り続けることが本当に難しかったのですが、結果的にトラブルフリーでレースを終えることができました。
後ろからルイス(ハミ ルトン)がよくついてきていたので、僕がレースを支配したと言えるほど速かったとは思いませんし、赤旗中断からの再開後にあそこまで上がれたということは、彼のマシンに速さがあったということだと思います。
勝利できたのはチームが正しいタイ ヤ選択をしてくれたからですし、すべてをうまくマネージしてくれました。
インターミディエイトタイヤの摩耗状況を考慮すると、スリックタイヤに交換するタイミングは難しかったのですが、チームが正しいときにピットに呼んでくれました。リス タート前にタイヤを温める際、一瞬スピンしそうになったのですが、幸運にも無事にレースを続けることができました。
まだまだ僅差なので改善することがありますが、今日のところは結果に非常に満足しています。
ポルトガルは素晴らしいサーキッ トなのでレースが楽しみですし、その後のバルセロナはどんなところかよく理解できているサーキットです。
これからどこまで行けるか分かりませんが、今のところはいいシーズンのスタートを切れていると思っています」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝11位)

「今日のコンディションはとても難しく、いくつかのミスが結果に響いてしまいました。
タイヤを一定の温度に保つのに苦しみ、セーフティカー走行中にコントロールを失って、10秒ペナルティーにつながってしまいました。
もちろん、マシンに慣 れることや今日の出来事から学ぶことは重要ですが、気分は落ち込んでいて、自分自身にがっかりしていますし、チームにもとても申し訳ないです。
リスタートの時点では表彰台は狙えると思っていましたし、マシンのペースもよかったですので、1-2フィニッシュも可能だったと思います。
今は次のレースに切り替え、チームとハードワークをして、強くなって戻ってきたいと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝12位)

「見ていたファンの皆さんにとっては、素晴らしいレースになったと思いますが、僕は自分自身にがっかりしていますし、チームにも申し訳なく思っています。
いいレースができていて、ペースもすごくよかったので、赤旗中断後のスピンは本当に残念でした。
ウエットでF1マシンを走らせるのは初めてでしたが、慎重に、特に加速では気を付けなければならないと学びました。
レインコンディションの中、インターミディエイトタイヤでスタートしたのも難しかったのですが、異なるコンディシ ョンでこのタイヤがどう機能するのかを理解する貴重な機会になりました。
今日はポイント獲得が可能だったはずですが、すべてが学びになったので、この経験を次戦に活かしていきたいと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝 7位)

「今日は間違いなく厳しい一日でした。
5番手からのスタートでしたが、スタート時のタイヤ選択が周りと異なり、後方まで順位を下げてしまいました。
とても残念ではあるものの、戦い続け、赤旗中断後は順位を挽回して7位に入り、ポイントを獲 得できたことはよかったです。
簡単なレースではなかったので、ポイント獲得で終われたことはポジティブです。
ただ、今日のスターティンググリッドを考えればもっと上を目指せたと思います。
土曜日にはマシンのポテンシャルを示すことができたので、次はレースウイークすべてでそれを発揮する必要があります」

提供:本田技研工業(株)

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フェルスタッペン(レッドブル)、「チームのためうれしい勝利」

L.Hamilton & M.Verstappen (C)Mercedes Motorsports
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ロマーニャGPで今季初勝利を記録したレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、「努力してくれたチームのためうれしい勝利」と、レース後スタッフを讃えた。

「今日の勝利はこれまで努力してくれたレッドブルとホンダのため、ほんとうにうれしい。
戦略も良かったし、みんな頑張ってくれたからね。
ただライバルより戦闘力があるとはまだ思っていない。
今日の勝利だって紙一重のものだったし、それはハミルトン(メルセデス)が赤旗中断のレース再開後あれだけの追い上げをみせたことでもわかる。
でも今日のところは満足しているよ」

さらに「次のポルトガルやバルセロナを経てほんとうの力がわかる」とも付け加えた。

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新規開催のマイアミGP、最終合意の報

Miami GP Image (C)Hard Rock Stadium
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アメリカ第2のグランプリとなる『マイアミGP』が、2022年から開催することでF1と最終合意に至ったと報じられた。
契約は10年という長期のもの。

同グランプリは環境問題などから計画が遅れていたが、地元マイアミガーデンズのロドニー・ハリス市長が計画容認派に転じたことなどから進展が期待されていた。
計画は当初市街地特設コース案から始まり、その後アメリカン・フットボールの人気チーム『NFLマイアミ・ドルフィンズ』の本拠地として知られる『ハードロック・スタジアム』を中心としたものに変更された。

現在オースティンで行われているアメリカGPは今年が契約の最終年だが、契約が更新されれば久しぶりの1国2グランプリ開催となる。

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波乱のロマーニャGPはフェルスタッペン(レッドブル)優勝

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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4月18日(日)15時(日本時間:22時)から今季F1第2戦ロマーニャGPの決勝レースがイタリア・イモラ・サーキットを舞台に全63周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は9度、路面温度17度、路面は今季初のウェットコンディションとなっている。
直前に降った雨で場所によってはフルウェットの模様でレコノサンスラップでもスピンが数多くみられたが、スタートが近づくに従って小康状態となった。
ベッテル(アストンマーティン)はピットレーンスタート。
ガスリー(アルファタウリ)とオコン(アルピーヌ)がフルウェット、他の多くはインターミディエイトを履いている。

スタートでフェルスタッペン(レッドブル)がトップに。
また角田裕毅(アルファタウリ)もオープニングラップで15番手まで一気に順位を上げた。
2周目、ラティフィ(ウィリアムズ)がスピン、コースオフから戻った際にマゼピン(ハース)に追突され、クラッシュしてセーフティカー(今回はメルセデス)に。
セーフティカーラップ中にシューマッハ(ハース)が自身のウェービングでスピン、フロントウィングを脱落させた。

7周目にレース再開。
セーフティカーラップ中にスピンして落とした順位を取り戻したペレス&フェルスタッペンに10秒のタイム・ペナルティが通告された。
フルウェットのガスリーは路面が乾くにつれて大きく順位を落とし15周目にタイヤ交換のためピットインを余儀なくされた。
ピットレーンスタートのベッテル(アストンマーティン)がタイヤ装着の遅れで10秒のタイムペナルティ。
そして22周目、最初のドライタイヤ変更をベッテルが行った。
27周目、角田がミディアムタイヤに交換。
続いてトップのフェルスタッペンもタイヤ交換、首位はいったんハミルトンに。
しかしハミルトンがコースアウトしてグラベルベッドにはまり大きくタイムロス。
ピットインして9位まで後退。
ボタスにラッセルが接触、マシンは大破、コースに破片が散乱しイエローコーション、再びセーフティカー、清掃のため34周目結局赤旗中断に。
この時点で1位フェルスタッペン、以下ルクレール、ノリス、ペレス、サインツの順、角田は10位。

長いインターバルのあと35周目からローリングでレース再開
角田が単独スピン、コースアウトして15番手まで後退。
38周目、ペレスもスピンして後退。
56周目、角田にトラックリミット違反の累積で5秒のタイムペナルティが科せられる。
他よりタイヤの新しいハミルトンが次々とオーバーテイクを重ねついに2位まで挽回する。

63周のレースを終え、フェルスタッペン(レッドブル)が今季初勝利を刻む。
昨季最終戦のアブダビGP以来で、自身通算11勝目となった。
2位ハミルトン(メルセデス)、3位ノリス(マクラーレン)、4位ルクレール(フェラーリ)、5位サインツ(フェラーリ)、6位リカルド(マクラーレン)、7位ストロール(アストンマーティン)、8位ガスリー(アルファタウリ)、9位ライコネン(アルファロメオ)、10位オコン(アルピーヌ)までが入賞。
以下11位アロンソ(アルピーヌ)、12位ペレス(レッドブル)、13位角田裕毅(アルファタウリ)、14位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、15位ストップしたベッテル(アストンマーティン)、16位シューマッハ(ハース)、17位マゼピン(ハース)まで゛か完走。
リタイヤはボタス(メルセデス)、ラッセル(ウィリアムズ)、ラティフィ(ウィリアムズ)の3台となった。

F1次戦はアルガルベ・サーキットで行われるポルトガルGP(5月02日決勝)になる。
ロマーニャGP決勝レースの結果はこちら
ロマーニャGPの画像はこちら

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2021/04/18

角田裕毅(アルファタウリ)、ピットレーン速度違反で罰金

FIA
ロマーニャGPのレーススチュワード(審査委員)は、18日(土)に行われたフリー走行3回目セッション中、角田裕毅(アルファタウリ)にピットレーン速度違反があったとして、アルファタウリ・チームに対し300ユーロ(約3万9千円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによれば角田は制限80キロのところを82.4キロで走行したとのこと。
レギュレーションでは1,000ユーロを上限として制限を超えたキロ数に100ユーロを乗じた金額の罰金が科せられることが決まっている。

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角田裕毅(アルファタウリ)、最後尾スタートが正式に認められる

FIA
FIA(国際自動車連盟)のロマーニャGPレーススチュワード(審査委員)は、アルファタウリ・ホンダ・チームから出されていた角田裕毅の予選救済措置について、これを正式に認めたことを同チームに通知した。

角田は土曜日に行われた公式予選Q1の最初のアタックでコースアウト・クラッシュ。
決勝レース出走に必要となる有効なタイムを出せないまま敗退していた。
本来は決勝レースに出走できないが、フリー走行セッションで十分なタイムを記録していたためF1スポーティング・レギュレーション第35.1条により救済が図られたもの。
ただしグリッドは最後尾となる。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(4/17)

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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エミリア・ロマーニャGPの予選では、Hondaパワーユニット勢の3台がトップ5入り。Red Bull Racing Hondaの2台はともにトップに0.1秒差以内と、僅差に迫りました。

好調なパフォーマンスを見せていたScuderia AlphaTauri Hondaでしたが、角田裕毅はQ1の序盤でクラッシュを喫し、タイムを記録できませんでした。

角田は、Q1最初のアタックのバリアンテ・アルタ(ターン14~15のシケイン)へオーバーステア気味に進入しましたが、リアが流れて後方からバリアへ衝突し、マシンは大破しました。
これによりセッションは約10分間の赤旗中断となり、角田は最後方のグリッドが確定しました。

セッション再開後、残りのHondaパワーユニット勢3台は順当にQ2へ進出。
さらに、3台ともにQ3へと歩みを進めます。
Q2での使用タイヤにより、セルジオ・ペレスとピエール・ガスリーはソフトタイヤ、マックス・フェルスタッペンがミディアムタイヤで明日の決勝をスタートすることになります。

Q3では、ペレスが素晴らしいペースを見せ、Red Bull Racingの2台は1回目のアタックでトップに立ったルイス・ハミルトン(メルセデス)に対抗します。
最終アタックで、ペレスはハミルトンとわずか0.035秒差で、自身初のフロントローとなる2番グリッドを獲得。
フェルスタッペンは最初のシケインでミスがあったものの、首位と0.087秒差の3番手につけました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のエミリア・ロマーニャGPの予選はQ3に3台が進出、Red Bull Racing Hondaのペレス選手がキャリア初のフロントロー2番手を獲得、Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手が2戦連続の5番グリッドを獲得してくれました。

フェルスタッペン選手はややまとめきれない部分があり、ペレス選手に続く3番手となりましたが、ペレス選手とともにポールタイムとは大きな差がない、非常に拮抗した予選を展開できました。
トップ5に3台が入り、明日は3台それぞれに表彰台獲得のチャンスがあると思いますので、できるだけ上のポジションで終えられるよう、われわれもレースに向けて最後の確認作業を続けます。

角田選手については残念ながらQ1で最初のアタック時にクラッシュを喫してマシンが大破、明日は最後尾からのスタートになります。
プラクティスでのマシンのパフォーマンスは悪くありませんでしたので、明日はアグレッシブな走りで、ポジションを上げてフィニッシュしてくれると思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 3位)

「Q3ではラップをまとめきれませんでした。
いくつかミスをしてしまったのですが、それでは予選のラップはいいものになりません。
1回目のアタックではセクター1でほかのマシンの影響を受けてうまくいかなかったので、そこで大きくタイムを上げられると思い、2回目のアタックでは少しプッシュを強めたのですが、ターン3の出口で膨らんでしまい、やや芝生をカットしたことでタイムに響きました。
こうしたことは起こるものですし、完璧やそれに近いラップにはなりません。
完璧なラップができたと発言していても、改善できたと感じる点はあるものですが、今日はそこから程遠いものでした。
予選を終えてこのように感じるくらいのアタックになったのは久しぶりなので自分にショックを受けています。
素晴らしい仕事を成し遂げたチェコ(ペレス)を称えたいです。
レースに向けてもマシンはいいですし、ポイント獲得が決まるのは明日です。
天候やスタートの出来など、レースに影響する要素は多くありますが、チームは常に2台ともいいマシンで送り出してくれるので、明日はチェコとともにメルセデスを戦略面でも苦しめていければと思います」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選 2位)

「今日は本当に素晴らしい結果ですし、明日のレースを勝てる可能性があると思うと本当にいい気分です。
前向きに捉えるべきことばかりの一日ですが、それでもポールポジションに非常に近い状況ながら、最後のアタックで小さなミスを犯してしまったとは思っています。
先日の開幕戦はピットレーンからのスタートになってしまったので、Red Bullに来て僕がグリッドからスタートできる初めてのレースがフロントローからというのは信じられない気分です。
ここまでチームと一緒に重ねてきた努力が報われた結果だと思います。
明日のレースは僕がソフトタイヤ、マックス(フェルスタッペン)がミディアムタイヤのスタートと、2人で異なる戦略を採ることになります。
一緒にメルセデスにプレッシャーをかけられる筈なので、いいレースにできるのではと考えています。
今日は素晴らしい結果でしたが、この先にもまだまだやることがあるので喜びすぎるわけにもいきませんし、ここからも前進を続けていく必要があります」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選20位)

「予選でのクラッシュは僕のミスで、チームには申し訳なく思っています。
シケインの入口で激しくプッシュしすぎてコントロールを失ってしまいました。
そのコーナーを迎えるまで、マシンの感触はとてもよく、いいラップだったので残念です。
おそらくタイヤ1セットのみでQ2進出を決められたと思います。
明日のレースでは、スタート時に雨の可能性があるので、波乱が起きやすくなる筈です。
後方から可能な限りプッシュして、追い上げていければと思います。
マシンの感じは本当にいいので、今夜は気持ちをリセットして、明日はまたマシンに戻ってレースへ向かいたいと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 5位)

「今日はとてもいい一日で、本当にハッピーです。
予選はバーレーンよりも厳しい戦いになりました。
多くのチームがかなりペースを上げてきたと思います。
Q3で全力を出せたことに満足しています。
すごくクリーンなラップができました。
ホームレースとなるここイモラで予選5番手というのはチームのみんなにも素晴らしい結果です。
とても僅差になっており、シャルル(ルクレール)とは100分の数秒差だと思いますし、トップからも0.3~4秒差ですから、今日は素晴らしい成果であり、明日に向けてもいい位置だと思います。
レースではあらゆる状況に対処できるように準備します。
雨が降るかもしれないですし、上位陣で波乱が起こる可能性もあります。
そうした機会を的確に捉えられる準備はできています」

提供:本田技研工業(株)

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「プッシュし過ぎた」と、角田裕毅(アルファタウリ)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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自信を持って臨んだ筈のロマーニャGP予選で、有効なタイムを記録する以前にクラッシュしてしまったアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、「プッシュし過ぎた」とその時の状況を語った。

「マシンの感触はとても良かった。
クラッシュしてしまったのは完全に僕のミスで、チームにはほんとうに申し訳なく思っている。
そこまではとてもうまくいっていたのでとても悔やまれる。
あの時シケインの入り口ですでにコントロールを失っていた。
結果、最後尾からのレースになってしまうけれど、明日は雨も予想されるので波乱が起きることを期待したい」と、20歳のルーキー。

日曜日の決勝レースでは最後尾からの追い上げが期待されるが、ただ狭いオールドコースのイモラ・サーキットはオーバーテイクが難しいのが難点だ。

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2021/04/17

ロマーニャGP予選、ペレス(レッドブル)2番手に

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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4月17日(土)14時(日本時間:21時)からイタリアのイモラ・サーキットを舞台に2021年F1第2戦ロマーニャGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

全車ソフトタイヤによる「真剣勝負のポール争い」は、結局1回目のタイムでハミルトン(メルセデス)の手に。
ベストタイムは1'14.411というもの。
ハミルトンのポールは昨年のバーレーンGP以来で今季初、自身通算99回目の快挙となった。
2番手にはペレス(レッドブル)、早くも移籍2戦目にしてチームの期待に応えてみせた。
トップとのタイム差はわずか0.035秒というものだった。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、チームメイトに予選で負けたのは珍しいこと。
4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ガスリー(アルファタウリ)、6番手リカルド(マクラーレン)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手はミスのあったボタス(メルセデス)、9番手オコン(アルピーヌ)、そして10番手がストロール(アストンマーティン)となった。
なおノリスはトップに立つ好タイムを記録したものの、コースオーバーでタイムが無効とされ幻のポールとなった。

ロマーニャGP決勝レースは18日(日)15時(日本時間:22時)から全63周で行われる。
ロマーニャGP公式予選の結果はこちら
ロマーニャGPの画像はこちら

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予選Q2、ペレス(レッドブル)が最速タイム

引き続きロマーニャGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行ではソフトタイヤのノリス(マクラーレン)がトップでハミルトン(メルセデス)、フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
2度目のアタックを終え、トップはペレス(レッドブル)、2番手ノリス(マクラーレン)、以下ルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、フェルスタッペン(レッドブル)、ボタス(メルセデス)、ガスリー(アルファタウリ)、リカルド(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)、そしてストロール(アストンマーティン)までがQ3進出。
ただ上位の中にはスタートタイヤを見据えミディアムタイヤで留めたものもいる。

ここでの敗退はサインツ(フェラーリ)、ラッセル(ウィリアムズ)、ベッテル(アストンマーティン)、ラティフィ(ウィリアムズ)、アロンソ(アルピーヌ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)が大クラッシュ

4月17日(土)14時(日本時間:21時)からイタリアのイモラ・サーキットを舞台に2021年F1第2戦ロマーニャGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は曇り、セッション開始時の気温は12度、路面温度は27度、引き続きコースはドライコンディションとなっている。

開始まもなく、アタックに入った角田裕毅(アルファタウリ)が15コーナー出口でコースアウト、バリヤにリヤから激しくクラッシュしてマシンは大破、セッションは赤旗中断となった。
残り12分でセッション再開。
このセッション、トップはボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢。
これにノリス(マクラーレン)、フェルスタッペン(レッドブル)、オコン(アルピーヌ)、ペレス(レッドブル)、サインツ(フェラーリ)、ルクレール(フェラーリ)、ベッテル(アストンマーティン)、ストロール(アストンマーティン)、ガスリー(アルファタウリ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、リカルド(マクラーレン)、ラッセル(ウィリアムズ)、アロンソ(アルピーヌ)までがQ2進出。
ウィリアムズが2台共に突破をみせた。

ここでの敗退はライコネン(アルファロメオ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、シューマッハ(ハース)、マゼピン(ハース)、そして角田裕毅(アルファタウリ)の5台となった。

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フリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)が最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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4月17日(土)11時(日本時間:18時)からイタリアのイモラ・サーキットを舞台に2021年F1第2戦ロマーニャGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は11度、路面温度20度、コースはドライコンディションとなっている。

真っ先にコースインしたのはライコネン(アルファロメオ)だが、昨日と違って各車の出だしは遅く、20分が過ぎても半数以上はガレージに留まった ままだ。
約25分、ラティフィ(ウィリアムズ)がクラッシュして赤旗中断になったが自力で復帰して解除に。
今回もコースオーバーでタイム取り消しが相次いだ。
トップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)で1'14.958。
以下ノリス(マクラーレン)、ハミルトン(メルセデス)、ペレス(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ガスリー(アルファタウリ)、サインツ(フェラーリ)、ボタス(メルセデス)、アロンソ(アルピーヌ)、オコン(アルピーヌ)というトップ10。
角田裕毅(アルファタウリ)は11番手だった。
この後公式予選が行われる。

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マクラーレン、ディ・レスタをリザーブドライバーに

Paul Di Resta (C)Mercedes Motorsports
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マクラーレン・レーシングは、同チームのリザーブドライバーとして元フォース・インディア等のF1ドライバーであるポール・ディ・レスタ(35歳:イギリス)を起用することを明らかにした。

今シーズン、メルセデス製パワーユニットを搭載、同陣営に加わったマクラーレン・レーシングでは、メルセデスAMGチームと提携、リザーブドライバーについてもストッフェル・バンドーンとニック・デ・フリースというメンバーを共有する方針を示していたが、共にフォーミュラEに参戦していることや、新型コロナウイルスの影響が収まらない情勢を考慮したとみられる。

2017年のハンガリーGP(ウィリアムズ)を最後にF1から離れているディ・レスタは、現在テレビ解説者の仕事に就いているが、なおF1スーパーライセンスは保有しているとされる。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(4/16)

Pierre Gasly (C)Scuderia Alphatauri
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イタリアのイモラ・サーキットで開幕したエミリア・ロマーニャGPは、初日のフリー走行を終え、何度かの中断を挟みながらも、Hondaパワーユニット勢が両セッションでトップ3以内につけました。

Red Bull Racing Hondaにとっては、両ドライバーとも走行時間が短くなり、厳しい一日となりました。セルジオ・ペレスは、FP1でエステバン・オコン(アルピーヌ)との接触によって左リアタイヤがパンクし、ホイールにもダメージを受けたことでスピンを喫してストップしました。

このインシデントについてスチュワードによる審議が行われましたが、接触時には全チームが通信障害によってドライバーとコミュニケーションを取ることができなかった状況が考慮され、両ドライバーとも不問に付されました。

午後のFP2では、マックス・フェルスタッペンが2度目のアタックで全体ベストタイムのペースを刻んでいたところ、最終コーナーの縁石を越えたところでドライブシャフトの問題が発生。
フェルスタッペンは、セッション開始10分ほどで走行終了を余儀なくされました。

この結果、フェルスタッペンは、FP1で首位を0.058秒差の3番手につけたものの、FP2では14番手に。
ペレスはFP1で16番手、FP2で6番手となって一日を終えました。

Scuderia AlphaTauri Hondaは、ピエール・ガスリーが好走を見せ、FP1で5番手に。
角田裕毅はガレージでの作業時間が長引きいて20番手となりましたが、午後は両選手とも快調なペースを披露し、ガスリーがトップと0.078秒差の3番手、角田はペレスの直後の7番手につけました。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のエミリア・ロマーニャGP初日は、両チームにマシンを止めるトラブルが発生しましたが、トラブルフリーだったScuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手がFP2で3番手、角田選手が7番手、Red Bull Racing Hondaのペレス選手が6番手と、まずまずの状態で週末のレースに向けたスタートを切ることができました。

FP1では角田選手のマシンの電気系データに気になる部分があったため、FP2に向けてPU・車体の確認と、関連する部品の交換を行いました。
Red Bull RacingはFP1でペレス選手が接触によりマシンを止め、FP2ではフェルスタッペン選手がドライブシャフトの異常により5周のみの走行となりました。
トラブルはありましたが、2つのチームを通して本日得られたデータをここから解析し、明日の予選、日曜の決勝に向けてさらなるセッティングの最適化を進めます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3-14番手)

「僕はイタリアが好きです。
食べ物は美味しいですし、ここでの滞在は楽しいのですが、(昨年も合わせて)このサーキットでのドライビングについてはそれほど運がないようなので、この流れを変えられればと思います。
FP2ではドライブシャフトに問題があって、マシンを止めざるを得ませんでした。
ガレージにマシンを戻せる状況ではなかったので、再度走行することは厳しかったです。
FP1でマシンの感触は問題なかったのですが、FP2はあの後走行を続けられていたらどのようになっていたかについて話すのは難しいです。
ただ、データを確認して、バランス面で明日どうすればいいのかを考えることはできると思います。
いいセッションになればもちろんよかったのですが、明日すべきことは分かっているので、FP2で走れなかったことをこの世の終わりのようには思っていません。
自分たちの仕事に集中し、パッケージのベストを引き出していくべきです」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(16-6番手)

「FP2で多くの周回を重ねて、前回までと異なるコースでマシンの感触を確認できたことはよかったです。
バーレーンと比べて、コースコンディションはかなり違うので、そこでマシンの挙動がどうなるのかを確かめています。
今日は1周するごとにチームとしても多くの学びがあり、さまざまな箇所での対処法が分かりました。
レースペースは力強いと思いますし、マシンの感触もよかったです。
これが明日の予選でも発揮できればと思います。
午前のインシデントについては、無線が使えない状況だったので、ミスコミュニケーションがありました。
タイミングが悪かったと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(20-7番手)

「FP1では問題が発生したためにあまり多く走れず、プッシュできたのは4ラップだけでしたが、走行中のマシンの感触はよかったです。
昼休み中にチームは問題を解決してくれたので、FP2ではペースを上げて、よりプッシュできるようになりました。
明日の予選までのフリー走行で、さらに向上できればと思います。
このサーキットは、シーズン前に走り込みましたが、今日のセッションでさらに得るものがありました。
このコースでのタイヤマネージメントについて学び、特に、ソフトタイヤでの興味深いデータが多く収集できたので、ここから分析していきます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(5-3番手)

「今日はチームとしてはこれまでで最もよかった金曜日だと思います。
FP1で4番手、FP2で3番手につけて、トップとも非常に僅差でした。
最初のラップからマシンの感触はよく、かなりハードにプッシュできましたし、思うようにマシンをドライブできたので、とてもいい一日だったと言えると思います。
最初はソフトタイヤでショートランに焦点を当て、ペースはよかったです。
その後、燃料を多く積んだ走行でレースに向けた準備に取り組みました。
中団でのライバルに対抗して向上できるように努力を継続していきますし、ここまではいいペースを見せられていると思います。
今夜は、収集したデータを分析して、明日の予選ではもう一歩前進できればと思います」

提供:本田技研工業(株)

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フェルスタッペン(レッドブル)のトラブルはドライブシャフト

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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16日(金)行われたフリー走行2回目セッション、走行開始わずか10分でストップを余儀なくされたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のトラブルは、推察通りやはりドライブシャフトに関するものだったことがわかった。
マシンはセッション中にガレージに戻ったものの修復は間に合わなかった。

原因は縁石を越えた時の衝撃とみられるが他チームでは起きていないのが気掛かり。
フリー走行1回目セッションでは角田裕毅(アルファタウリ)のマシンが電気系のトラブルに見舞われるなど、ホンダ陣営に問題が続いている様相。
逆にライバルであるメルセデスAMG勢は両セッション1-2体制を築くなど、流れを取り戻した感じだ。
今夜の公式予選でこの3週間の結果が明らかにされることだろう。

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2021/04/16

フリー2回目、角田裕毅(アルファタウリ)7番手タイム

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月16日(金)14時30分(日本時間:21時30分)からイタリアのイモラ・サーキットを舞台に2021年F1第2戦ロマーニャGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は13度、路面温度25度、コースはドライコンディションとなっている。
なお、1回目セッションで多くを走れなかった角田裕毅(アルファタウリ)は電気系のトラブルだったとのこと。

1回目セッション最後にクラッシュしたマシン修復中のマゼピン(ハース)を除き、19台が精力的に周回を重ねている。
しかし開始わずか10分でなんと期待のフェルスタッペン(レッドブル)がストップ、イエローコーション&バーチャル・セーフティカーに。
ギヤボックスまたはドライブシャフトか。
好タイムをマークしながらも取り消されるケースが増えている。

2回目セッションもトップはメルセデスAMGのボタス&ハミルトンで最速タイムはボタスの1'15.551。
これにガスリー(アルファタウリ)、サインツ(フェラーリ)、ルクレール(フェラーリ)、ペレス(レッドブル)、角田裕毅(アルファタウリ)、ノリス(マクラーレン)、ストロール(アストンマーティン)と続いた。
マシントラブルのフェルスタッペン(レッドブル)は14番手タイムとなっている。

明日はフリー走行3回目セッションと注目の公式予選が行われる予定となっている。
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フリー1回目、ペレス(レッドブル)にアクシデント

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月16日(金)11時(日本時間:19時)からイタリアのイモラ・サーキットを舞台に2021年F1第2戦ロマーニャGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は11度、路面温度22度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお今シーズンから金曜日のフリー走行セッションは1・2回共に1時間に短縮されている。

最初のイエローコーションは新人のマゼピン(ハース)、コースアウトしてグラベルベッドにはまったものの幸い脱出できピットへと戻った。
開始約38分(残り22分)、ペレス(レッドブル)とオコン(アルピーヌ)が接触かストップ、両車とマシンにダメージを負っている。
セッションは赤旗中断に。
残り時間12分でセッション再開。
最後にクラッシュしたのも再びマゼピン(ハース)だった。

トップタイムをマークしたのはボタス(メルセデス)で1'16.564を記録。
これにハミルトン(メルセデス)、フェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ガスリー(アルファタウリ)、サインツ(フェラーリ)、アロンソ(アルピーヌ)、ストロール(アストンマーティン)、ラティフィ(ウィリアムズ)、リカルド(マクラーレン)と続いた。
角田裕毅(アルファタウリ)は問題があったか、多くの時間をガレージで費やし、本格的なアタックもなく20番手で終えた。

このあと14時30分(日本時間:21時30分)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。
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角田裕毅(アルファタウリ)、「まずは予選Q3進出」と意欲

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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ロマーニャGPの開幕に先駈け、FIA(国際自動車連盟)の木曜記者会見に臨んだアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、開幕戦への評価を尋ねられ、「10点満点で5点」と辛口の自己評価をした。

「結果的に、ポイント獲得をできたことはチームのために良かったと思うけれど、順位には全然納得はしていないからね。
正直、レースウィークが始まる前には6位以内のフィニッシュも夢ではないと考えていたんだ。
今週はチームの本拠地にも近いイモラでの開催で、僕自身も走った経験のあるサーキットなので、もっと高い目標を持っている。
まずは前戦で果たせなかった予選Q3進出を果たしたいね。
そうすれば自ずと結果にも繋がってくると思うから」と、意欲をみせている。

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ロマーニャGPのスチュワードにトム・クリステンセン氏

Tom Kristensen (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるロマーニャGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元スポーツカー・ドライバーのトム・クリステンセン氏(53歳:デンマーク)を起用することを明らかにした。
クリステンセン氏がスチュワードを務めるのは昨年のイタリアGP以来で自身通算23回目ということになる。

同氏はテストの経験は豊富だがF1レース出場はなし。
1993年には全日本F3選手権でチャンピオン、またスポーツカーレース界ではALMSチャンピオンや、ルマン24時間レースでは史上最多となる通算9回もの総合優勝を遂げ、2013年にはFIA世界耐久選手権タイトルを獲得している。
WMSC(世界モータースポーツ評議会)のメンバーでもある。

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メルセデスとウィリアムズでラッセル巡り争奪戦(?)も

George Russell (C)Williams F1
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王者メルセデスAMGチームは、今シーズンのリザーブドライバーとして元マクラーレンのストッフェル・バンドーン(29歳:ベルギー)と2019年のF2チャンピオンであるニック・デ・フリース(26歳:オランダ)を登録しているが、実際にドライバー交替が必要となった場合には、昨季と同じく再びジョージ・ラッセル(23歳:イギリス)の起用に掛かるのではないかとの憶測が流れている。

というのも、昨年のサクヒールGPでハミルトンの代役に指名されたラッセルは突然の起用にも関わらず予選でボタス(メルセデス)を脅かすタイムでフロントロウを獲得するなどその高いポテンシャルをみせつけたからだ。

しかしこれについて同選手が所属するウィリアムズ・レーシングの首脳は、「あくまでもラッセルはウチのドライバー。
ましてやコンストラクターズ・チャンピオンシップ争いが佳境にある場合、提供は難しい」と、早くも予防線を張っている。

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2021/04/15

ミハエル・シューマッハのスイス豪邸、売却へ

Michael Schumacher'house
7回のF1タイトルに輝くミハエル・シューマッハ氏がスイス・ジュネーブ湖畔に構える豪邸が、コリーナ夫人の手により売却に出されたとのニュースが伝えられた。
ドイツ誌によれば売却価格は5,870万ユーロ(77億円)と報じられている。

2013年12月にフランスのスキー場で事故に遭い頭部に重傷を負ったシューマッハ氏は、スイスからスペインのマジョルカ島にある別荘に移っていまは療養に当たっていると伝えられている。
なお父親の事故当時まだ14歳だった子息のミック・シューマッハは現在22歳、昨季のF2タイトルを手に今シーズンからいよいよ父の後を追ってF1デビュー(ハースF1チーム)を果たしている。

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ロマーニャGPの週末、決勝レースの日曜日に雨の懸念

Imola Circuit (C)RedBull Racing
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今週イモラ・サーキットで開催される2021年F1第2戦ロマーニャGPの開催地であるイタリア・ボローニャ地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日は曇りであるものの、決勝レースの日曜日はにわか雨が降る可能性が高いと予報している。
ただ3日間とも開幕戦のバーレーンGP時より大幅に気温は低下する。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
4月16日(金) フリー走行 曇り 3- 14度 1%
4月17日(土) 公式予選 曇り 5- 14度 1%
4月18日(日) 決勝レース にわか雨 5- 12度 80%

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アルボン(前レッドブル)、「F1復帰諦めていない」

Alexander Albon (C)Redbull Racing
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昨シーズン限りでF1シートを失うこととなった前レッドブル・レーシングのアレクサンダー・アルボン(25歳:タイ)は、今シーズンDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦することが決まっているが、F1復帰の道を諦めていないことを強調した。

「今年は箱に乗り換えることになったけれど、ずっとここにいるつもりはないんだ。
レッドブル・レーシングのリザーブドライバーも兼任するんだし、いつでもまたF1に帰るチャンスは排除していないつもりさ。
ただ実際にはさまざまな条件が絡んで来るから復帰は容易なことではないだろうけれど、全然諦めてはいないよ」と、タイ国籍でイギリス生まれのアルボン。

2019年にトロロッソからF1デビュー、シーズン半ばにしてガスリー(現アルファタウリ)に代わってレッドブルに昇格すると2020年には2度の表彰台を獲得するなど活躍したが、首脳陣の厳しい眼鏡に適うことはなく今季ベテランのペレスに交替を止むなくされたもの。

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2021/04/14

英王室葬儀でロマーニャGPのタイムスケジュール変更

FIA(国際自動車連盟)とF1は、今月9日に逝去したイギリス王室のフィリップ殿下の葬儀が行われることを理由として、今週末予定されているロマーニャGPの一部タイムスケジュールを変更することを明らかにした。

それによれば金曜日のフリー走行が1回目、2回目共に30分繰り上げ。
そして土曜日はフリー走行3回目、公式予選が共に1時間繰り上げて行われることに変更。
(フィリップ殿下の葬儀は英国時間で土曜日の15時から)
公式予選前には葬儀に敬意を表して1分間の黙祷が行われるとのことだ。

16日(金曜日セッション) 現地時間 日本時間 CSフジ系列
フリー走行1回目 11:00 - 12:00 18:00 - 19:00 17:50 - 19:10
フリー走行2回目 14:30 - 15:30 21:30 - 22:30 21:20 - 22:40

17日(土曜日セッション) 現地時間 日本時間 CSフジ系列
フリー走行3回目 11:00 - 12:00 18:00 - 19:00 17:50 - 19:10
公式予選 14:00 - 15:00 21:00 - 22:00 20:50 - 23:00

*日本の放映時刻はまだ発表がないため推定。

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ストロール父、フェラーリとの関係に終止符の動き

Lance Stroll (C)Ferrari S.p.A
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かつてはフォース・インディア・チームのオーナーとして、そして現在はアストンマーティンF1の代表として君臨するローレンス・ストロール氏(ランス・ストロールの父親)だが、本来深い関係にあったとされるフェラーリとの絆を終了させたようだ。

同氏に近い関係者によれば、ストロール氏は多数保有していた自慢のフェラーリ・ロードカーのコレクションを次々と売却。
またカナダのモントリオールに保有していたモンブラン・サーキットも売りに出したとのことだ。
同サーキットは、入手後フェラーリのためのジュニア育成ドライバーの舞台として提供、子息のランスもここで育てられた由緒あるサーキットだった。

伝えられるところでは、フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長との折り合いが上手くいっていないとみられている。

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ドメニカリ/CEO、ドライバー報酬の減額に否定的

Image (C)Honda Racing 拡大します かねて大幅なコスト削減に挑んでいるF1は、さらにドライバーに対する報酬額の上限も引き下げる動きをみせているが、F1のステファーノ・ドメニカリ/CEOはこれに否定的な見解を示している。

 

イタリア紙らが報じたところによれば、FIA(国際自動車連盟)とリバティ・メディアは、各チームあたり年間3,000万ドル(約33億円)という限度額を設定しようとするもの。

 

しかしこれについてドメニカリ/CEOは、「このスポーツにおいてドライバーが担う役割は非常に重要なものだ。
そのF1ドライバーというのは世界でわずかに20人。
たったこれしかいないんだからね。
その1チーム2人のドライバーが、何百人ものスタッフを擁するチームのまさに原動力になっているんだ。
その彼らの価値は正しく評価されなくてはならない」と伊紙の取材に答えた。

 

同氏はかつて代表としてフェラーリを率いたチーム運営の要だ。

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2021/04/13

アルピーヌF1、「イモラは暑くないので戦える」

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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開幕戦バーレーンGPではオコンが13位、アロンソはオーバーヒートとみられるマシントラブルでリタイヤとパフォーマンスを見せられなかったアルピーヌF1(前ルノー)だが、気温が下がる今週のイモラ・サーキット(ロマーニャGP)では戦闘力があるところを証明したいとしている。

これは同チームのマルチン・ブコウスキー/エクゼクティブ・ディレクターが
語ったもの。
「バーレーンGPでは気温が想定より高かったことが障害になった。
シーズン前テストのときよりもさらに高温だったからね。
これはもちろん全チーム同じ条件ではあるが、マシンの適正という部分でわれわれには向いていなかったと言える。
夏場のレースになる前にこの問題は解決しなければならないが、少なくともここ数戦は気温が低いレースが予想されるので、バーレーンの二の舞を演じることはない筈だ」と、説明している。

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ラッセル(ウィリアムズ)、「今年は入賞できる」

George Russell (C)Williams Racing
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このところ不振が続くウィリアムズ・レーシングでは、2019年は1ポイントのみ、また昨年はついにノーポイントで終わったが、今年は何回か入賞(10位以内)できると開幕戦を14位で終えたジョージ・ラッセル(23歳:イギリス)がその手応えを語っている。

「開幕戦では精一杯マシンの能力を引き出せたと思っているよ。
昨年のマシンよりも確実に手応えが感じられたからね。
今回は残念ながら届かなかったけれど、今シーズン中には何回かトップ10フィニッシュができると思っているんだ。
だって23戦もあるのだから、何が起こるかわからないさ。
次のイモラでその可能性を証明するつもりだよ」

昨シーズン、ラッセル自身は3ポイントを獲得しているが、これは新型コロナウイルスに感染したハミルトンの代役として出場したメルセデスでのものだ。

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レッドブル、次戦に画期的リヤサス投入の噂

Redbull Honda 『RB16B』 (C)RedBull Racing
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開幕戦で王者メルセデスを凌ぐスピードをみせたレッドブル・ホンダだが、次戦ロマーニャGPにはさらなるアップデートを施して臨むとされている。
その具体的な詳細については明らかにされていないが、イタリアのメディアが興味深い憶測を報じている。

それによればレッドブルは、『RB16B』のリヤサスペンションに擬似的な後輪操舵の機能を投じるというもの。
事実であれば画期的なものとなるが、後輪操舵自体はレギュレーションで禁止されているため、パワートレーンやデフなどを関連づけた擬似的なものになると予想している。
今シーズンのホンダ製パワーユニットはコンパクトにまとめられていることからスペース的に実現できるのかも知れない。
ただこれについて同チームでは「面白い噂だ」として一笑に付している。

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2021/04/12

カナダGP、今年の開催にも疑問符が

Gilles Villeneuve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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昨年の開催が新型コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたカナダGPだが、6月に予定される今年の開催にも疑問符が投げ掛けられているようだ。

同グランプリはジル・ビルニューブ・サーキットを舞台に行われているが、政府が海外からの入国者に14日間の隔離措置を執るなどしていて、予定通りに観客を入れての開催ができるかまだ不透明な状態が続いている。
このため主催者は、無観客レースとなれば大幅な赤字の計上を余儀なくされて、開催費用を賄うことができないと主張しているもの。

とりわけハミルトン(メルセデス)などはここで現役最多の過去7勝を挙げるなど相性が良いことからなんとしても開催を熱望していることだろう。

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マイアミGP、初開催に向け追い風か

Miami GP Image (C)Hard Rock Stadium
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新型コロナウイルスの影響もあり、計画に進捗がみられないアメリカ・フロリダ州のマイアミGPだが、ここに来て追い風になりそうなニュースが伝えられている。

それは地元マイアミガーデンズのロドニー・ハリス市長が計画容認派に転じたというもの。
計画は当初市街地特設コース案から始まったが、その後アメリカン・フットボールの人気チーム『NFLマイアミ・ドルフィンズ』の本拠地として知られる『ハードロック・スタジアム』を中心としたものに変更された。
しかし地元住民からの反対運動が持ち上がった他、新型コロナウイルスの影響で計画は中断したままの形となっていた。

マイアミガーデンズの市議会では来週、マイアミGP開催に関する新たな決議案について投票が行なわれる予定とされる。

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アルファロメオも2022年マシン開発にスタンス変更へ

Alfaromeo Ferrari 『C41』 (C)Alfaromeo Racing
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今シーズンのF1は基本的に昨年仕様のものを踏襲することになっているが、2022年には再び大きくレギュレーションが変更される予定になっている。
そうしたことから、ハースF1やウィリアムズ・レーシングら後方集団チームの中にはすでに来季マシンの開発に精力を切り換えたと伝えられる。

そして今度はアルファロメオ・レーシングも同様に来季マシンの開発に焦点を向けることを明らかにした。

「われわれの中で来季に向けどのように準備していくかはすでに決定しているよ。
次戦のイモラ(ロマーニャGP)用のパーツについてはすでに開発を終え現地に送り込んだ。
今ウチにエンジニアたちはみんなすでに来シーズン用の開発プロジェクトにスタンスを切り換えている。
われわれのようなレベルでは、限られたリソースは有効に使わなければならないからね」と、ジャン・モンショー/テクニカル・ディレクターは、チームの方針をドイツの専門誌『アウト・ビルド・モータースポルト』に語っている。

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2021/04/11

フェラーリ、フィオラノ・サーキットでプライベートテスト

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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チームから自身初勝利を記録した2019年マシン『SF90』をプレゼントされたことが伝えられたフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールはまた、今週単独のプライベートテストを行ったことが報じられた。

場所は同チームのホームコースであるフィオラノ・サーキットで、規定によりマシンは旧型の2018年型マシン『SF71』が使われたとのこと。
テストは元々FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の若手ドライバーに向けて行われたものとのことだが、自身もFDA出身のドライバーであるルクレールは、次戦イモラ・サーキットでのロマーニャGPに備え、走り込みを重ねたという。

開幕戦を終え、ルクレールはランキング6位に着けている。

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ルクレール(フェラーリ)にサプライズ・プレゼント

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのシャルル・ルクレール(23歳:モナコ)は、同チームからサプライズ・プレゼントを受け取ったことを自身のSNSで明らかにした。

それによればルクレールは、2019年シーズンを戦った『SF90』マシンの実物を贈られたというもの。
『SF90』は2019年のベルギーGPで自身初となるF1優勝を飾った時のマシン。
またバーレーンGPで初めてポールポジションを獲得したマシンでもある。
この年のルクレールはさらにティフォシの地元イタリアGPでも続いて連続ポールTOウィンを飾ってみせている。

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ボタス(メルセデス)のマシンチェックが明らかに

FIA
FIA(国際自動車連盟)は、年々複雑化するF1マシンの技術面を公正に評価するため、今シーズンから新たな技術チェックを導入する方針を明らかにしているが、開幕戦のバーレーンGPですでにこの検査が行われていたことがわかった。

これはドイツの専門誌『アウト・ビルド・モータースポルト』が報じたもので、それによればバーレーンGPの決勝レース後、メルセデスAMGチームのボタスのマシンが抽出され、数時間にわたる詳細な検査を受けたというもの。

FIAの技術担当責任者であるニコラス・トムバジス氏によれば、これはレースウィークにおいて定期的にかつランダムに一つのチームの1台を抽出、より詳細な車両検査を行うもので、その結果によってはさらに2台目のマシンによる追加の検査が行われるという。

その後のニュースがないことから、当然のことながら今回の検査でメルセデスのマシンに疑惑が持たれることはなかったようだ。

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2021/04/10

ジェームス・アリソンT/D(メルセデス)、新たな任務に

James Allison (C)Ferrari S.p.A
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メルセデスAMGチームは、これまでテクニカル・ディレクターを務めてきたジェームス・アリソン氏(53歳:イギリス)がF1現場の任務から外れ、新たに設けられた技術部門全体をみるチーフ・テクニカル・オフィサーの要職に就くことを明らかにした。
後任のテクニカル・ディレクターにはマイク・エリオット氏が昇格する。

名門のケンブリッジ大学出身のアリソン氏はベネトンでF1キャリアをスタート。
その後ラルースやフェラーリ、ルノーなどを経て2017年からメルセデスに加入、現職に就いてから同チームの輝かしい成果を支えてきた。

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アルピーヌF1、アロンソ&オコンの関係性に懸念示す

Alpine Renault 『A521』 (C)Alpine F1
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元4回のF1チャンピオンで、前身であるルノー・チーム時代からアルピーヌF1チームと密接な関係にあるアラン・プロスト氏(66歳:フランス)が、今シーズンの同チーム・ドライバーであるフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンとの関係性について仏『フィガロ』紙で懸念を示し注目されている。

同氏によればアロンソ、オコン共にかつてチームメイトの関係が悪化してチームを混乱させた過去があると指摘している。
「チームメイトのライバル関係が悪化すると、しばしば危険なゲームに結び付くことがある」ということで、二人の心理をチームがうまくコントロールすることが求められると主張している。

アロンソがタイトル2回、優勝32回を数える39歳のベテランであるのに対し、オコンは昨年参戦4年目にして初めて表彰台に上がったまだ24歳の若者だ。

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ドライバー報酬のコスト削減が進展か

Image (C)Honda Racing
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かねて大幅なコスト削減に挑んでいるF1だが、今度はドライバーに対する報酬額にもメスが入れられることになるようだ。

これはイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』らが報じたもので、それによればFIA(国際自動車連盟)とリバティ・メディアは、各チームあたり年間3,000万ドル(約33億円)という限度額を設定するというもの。
これには二人のレースドライバーとリザーブドライバーへの報酬が含まれるが、ボーナスやドライバー個人のパブリシティ報酬は含まれないとのこと。

しかしこれまで伝えられるところでは、ハミルトン(メルセデス)には一人で約58億円も支払われているということで大幅減額は必至、今後議論を呼びそうだ。
なおこれに続くのはフェルスタッペン(レッドブル)の約26億円、ルクレール(フェラーリ)とリカルド(マクラーレン)が約15億円、ベッテル(アストンマーティン)とサインツ(フェラーリ)が約11億円で続いているとされる。

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2021/04/09

ガスリー(アルファタウリ)にアルピーヌF1が食指か

Pierre Gasly (C)Honda Racing
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目下、角田裕毅のチームメイトとしてアルファタウリ・ホンダに所属するピエール・ガスリー(25歳:フランス)に対し、アルピーヌF1が関心を持っているとの噂が広まっている。

元々フランス色の強いアルピーヌF1(前ルノー)が同じフランス人のガスリーに関心を持つというのは理解できることだが、昨季はイタリアGPで優勝経験もあるガスリー獲得にその可能性はあるのだろうか。
実はレッドブル・グループでドライバー起用に大きな影響力を持つヘルムート・マルコ博士は、ガスリーの能力をあまり高く評価していないようだ。
これまでもフェルスタッペンとの力量差を公然と口にしてきたこともあり、ガスリーの確保に執着はないとみられる。

一方でアルピーヌの今回の動きには、開幕戦で不振だったアロンソ&オコンというドライバーたちの尻を叩くという効果を狙っているとの憶測も浮上している。

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ヒュルケンバーグ、アストンマーティンのリザーブドライバーに

Nico Hulkenberg (C)Racing Point
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アストンマーティンF1は、2021年のリザーブ&開発ドライバーとして元ルノー・チーム等のベテラン、ニコ・ヒュルケンバーグ(33歳:ドイツ)を起用することを正式発表した。

ヒュルケンバーグは2012年から2016年に掛けてこのチームの前身であるフォース・インディア時代に走っており、いわば古巣に戻った形。
2019年でいったんF1から身を引いた形となったが、昨年イギリスGPと70周年記念GPではセルジオ・ペレスの、またアイフェルGPではランス・ストロールのそれぞれ代役としてレーシング・ポイントからスポット参戦を果たしている。

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スプリントレース案、コスト問題前進か

Image (C)Mercedes Motorsports
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F1が今季初めて導入しようとしているいわゆる『スプリントレース案』について、これまで課題されてきた『コスト問題』で前進があった模様だ。

これは、土曜日に距離を短縮した『スプリントレース』を行い、その結果で日曜日の本番レースのスターティンググリッドにするというもの。
その候補として今シーズンはイギリスGP、イタリアGP、そしてブラジルGPの3つが挙げられている。

ただそのため増加する人員の費用や、万一クラッシュした場合の修理代などのため資金面の手当がチーム側から求められていた。
数週間に渡る協議の結果、リバティ・メディアから各チームに約50万ドル(約5,500万円)が支払われることで合意したと伝えられる。
今後、競技規則などを詰めたうえで、WMSC(世界モータースポーツ評議会)において正式決定される見込みだ。

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2021/04/08

グロージャン(前ハース)がメルセデスでシート合わせ

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
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昨季限りでハースF1チームを離脱したロマン・グロージャン(34歳:フランス)に差し伸べられた最後のF1テストに向け、メルセデスAMGチームによる事前のシート合わせが行われたようだ。

当然のことながら旧型のマシンでの走行となるが、グロージャンは「F1チャンピオンになったマシンをドライブできるのはドライバーとして夢のよう」と、歓迎している。
なおグロージャンは2015年のロータス時代にメルセデス・パワーで戦ったことがある。

グロージャンは今シーズン、インディカー・シリーズへの転向が決まっている。

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アルファタウリ『AT02』、さらなる空力アップデートを計画

Alfatauri Honda『AT02』 (C)Scuderia Alphatauri
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バーレーンGPではガスリーが予選で5番手に、決勝レースでも角田裕毅がオーバーテイクを繰り返すなどそのスピードをみせたアルファタウリ『AT02』だったが、さらにエアロダイナミックスのアップデートが計画されていることがわかった。

これ同チームのジョディ・エギントン/テクニカル・ディレクターが明らかにしたもので、それによれば今後第4戦のスペインGPまで、毎戦エアロダイナミックスパーツのアップデートが投入される方針とのこと。
というのも今シーズンのレッドブル・レーシング&アルファタウリのマシンはマシン後部に行くに従ってフロアパネルが持ち上げられるいわゆる『ハイレーキ』が採用されたため、ディフューザー周りのダウンフォース効果が5%から10%程度失われていると推測されているからだ。

チームでは「混戦状態の中団グループから抜け出すには対策が必須」としている。

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ハミルトン、「メルセデス潰しには負けない」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2021年の開幕戦もみごとトップでチェッカーフラッグを受けたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、レッドブル・ホンダとの間に戦力差があることを認めた。

「もちろん僕たちもオフの間、マシンにもエンジンにも改良を加えてきたよ。
でも、今年のレギュレーション変更はまるでメルセデスの戦力を削ぐためのもののようだ。エアロダイナミックスの変更など、明らかにメルセデスを標的にしたものに違いない。
興行としては面白くさせるためにいいだろうけどね。
ただ僕らも決して負けないよ。
困難はあるだけまた燃えるものなんだ。
今はまだ苦しんでいるけれど、できるだけ早い時期に失われた戦力を取り戻したいと思っているよ」と、7回のチャンピオン。

パドックでは、ハミルトンは今年前人未踏の8度目タイトルを獲得し、これを花見に引退する青写真を描いているとみられている。

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2021/04/07

オランダGP、「2か月前には開催を最終判断」

Zandvoort Circuit

昨年5月、実に35年ぶりとなる復活開催を予定したザンドフールト・サーキットでのオランダGPだったが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で開催中止に追い込まれた。
そして今シーズンは第13戦として9月5日(日)に再びオランダGPはカレンダーに組み込まれている。
今をときめくスタードライバーのフェルスタッペン(レッドブル)の出身地であるオランダとしてはその人気にあやかり何としても今年は開催を実現させたいところだが、依然として新型コロナウイルスの猛威は衰えていない。

同グランプリの主催者は、昨年金曜日のフリー走行直前になって中止とされたたオーストラリアGPを引き合いに、「開催中止の判断は少なくも2か月前には下されなくてはならない」と、強調した。

「去年のオーストラリアGPのように直前にキャンセルなどあってはならないこと。
彼らはそのせいで巨額の赤字を計上しているんだからね。
われわれは決してあの二の舞を踏んではならないよ」と引き締めた。
判断の最終リミットは7月始めということになる。

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メルセデス首脳、「レッドブルとの1周0.4秒差は想定外」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2021年開幕戦では結果的に勝利を記録したものの、予選まで終始レッドブル・ホンダのフェルスタッペンに圧倒されたメルセデスAMGチームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターはその戦力差に危機感を訴えた。

「今年はシーズン前からレッドブル・ホンダのマシンが速いことがわかっていた。
だからわれわれがこれまでのように最速のポジションではないことは覚悟していた。
しかしまさか予選で0.4秒もの大差を付けられるとは考えていなかったね。
正直言って、この差は大きい。
一朝一夕に短縮できるレベルではないからね。
結果的にはレース戦略の綾でわれわれが勝利することができたとはいえ、事態は深刻だ」

とはいえメルセデスがこのまま埋もれるとは考えられず、時巻き返しに掛かるのは必至。
まずは2週間のインターバルで迎える第2戦のロマーニャGPが注目だ。

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「自身の評価は観客が下す」と、マゼピン(ハース)

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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デビュー前から何かと物議を醸してきたハースF1チームのニキータ・マゼピンだが、シーズンが始まってもなお収まらない周囲の騒音に、本人は苛立ちをみせているようだ。

「周囲からあれこれ言われていることは知っているよ。
多くは真実でないこともね。
でも僕はそんなことで自分自身を失いたくはない。
僕は僕自身であって、誰かのように装う必要はないと思っているからね。
それに僕はF1レーサーだから、僕への評価はサーキットでの自分を見て欲しい。
それも無責任なメディアの連中ではなくて、熱心な観客が評価するべきものだと考えているよ。
彼らは僕のレースぶりを退屈しないと言うに違いないよ」

確かに派手なクラッシュ劇は観客を飽きさせないが、決して本来望まれているものではない筈だ。

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2021/04/06

レッドブル・ホンダ、第2戦に向けさらなるアップデート

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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今季開幕戦バーレーンGPでは予選まですべてのセッションでトップタイムを記録、決勝レースでも首位に立つなどそのポテンシャルを見せつけたものの優勝は逃がし、表彰台のフェルスタッペンにも笑顔はみられなかった。

しかし来週のマーニャGPに向け、同チームのポール・モナハン/チーフ・エンジニアはさらなるアップデートに取り組んでいることを明かした。
それによれば、レースではエンジンでは出力モード、またシャシーではデフのトラブルなどいくつかの問題点を抱えていたということで、それらの解消だけでなくさらなるスピードアップのため各部に施策を講じているということだ。

「開幕戦ではほぼ優勝がわれわれの手に届くところにあった。
この悔しさはスタッフ全員に共通しているもので、次戦では必ずやライバルを倒してみせる」と、意気軒高。
また「ホンダもF1最終年ということで士気がこれまでになく上がっている」とも付け加えた。

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ベッテル(アストンマーティン)、「まだ50%以下のレベル」

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
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セバスチャン・ベッテルの新天地であるアストンマーティンF1でのスタートが、決して順調と言えるものではなかったことは本人も認めることろだった。

「確かにバーレーンGPの週末は順調なものではなかったよ。
まだ新しいチームにも、新しいマシンにも、そして僕自身にもお互いに解決しなければならない問題が数多くあったからね。
決してコクピットで楽しんでいたレベルじゃなく、多くの問題と戦っていたのが事実。
でもそうした問題点を見つけるのも進歩のためには必要なことなんだ。
そして一戦でも早くそれらを修正してまともに戦わなくっちゃね」

ベッテルによれば現在のレベルはまだ望むレベルの50%にも達していないということだ。
今回のバーレーンGPでベッテルは予選最後尾、決勝レースも周回遅れの15位というもので、早くも今回の移籍に首を傾げる論評が増してきている。

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収まらない、マゼピン(ハース)への低評価

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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デビユー前からその言動に懸念の声が聞かれていたハースF1チームのニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)だが、不本意な結果となったデビュー戦を終え、さらに否定的な報道がくすぶり続けている。

バーレーンGPではフリー走行から常に同じくルーキーであるミック・シューマッハの後塵を拝しタイムシートの最下部が定位置。
公式予選でもチームメイトに0.8秒もの差を付けられてグリッド最後尾に留まった。
しかもアタックに並ぶ他車を追い越すという「紳士協定違反」の末にスピンして、イエローコーションの原因を作る始末。
グリッド5番降格のペナルティを受けたベッテル(アストンマーティン)は最大の被害者だ。
さらに決勝レースではオープニングラップでマゼピンは単独クラッシュを演じ、セーフティカー導入の原因を作り、0周リタイヤという不名誉なリザルトに終わったもの。

辛口の欧米メディアからは早くも「マゼピンはまだF1のレベルにない」との酷評も。
ただしマゼピンのパパは大金持ちだ。

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2021/04/05

ハースF1チーム、「今年のライバルはウィリアムズ」

Haas Factory (C)Haas F1 Team
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2021年のF1はほぼ2020年のマシンを踏襲、大きなレギュレーションの改編は2022年からということで、ハースF1チームはすでに今季マシンの開発を諦め、2022年のマシン開発に精力を傾注しているとされる。
今年のドライバーがいずれもF1ルーキーということもあるが、そうした方針を裏付けてか、開幕戦バーレーンGPでハースの2台はいずれもグリッド最後尾に沈んでいた。

これについて同チームのギュンター・シュタイナー代表は次のように説明している。
「われわれのような小規模なチームではリソースが限られているので、残念ながらこうした方針を採らざるを得ない。
マシン開発はすでに2022年を焦点にしていて、今シーズンは昨季の継続で行く考えだ。
そこでわれわれの今季目標はウィリアムズ・レーシングと戦えるようにすること。
彼らを打ち負かせれば、自ずと道は拓けてくる筈だ」

そのハースの来季マシン開発はフェラーリの本拠地マラネロの一角で行われていて、実質フェラーリのジュニア・チーム化しているのでは、と指摘されている。

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ペレス(レッドブル)の冷静さ、エンジニアが称賛

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングでの初戦となったバーレーンGP、いきなりフォーメーションラップでエンジンがストップするという事態に見舞われたセルジオ・ペレスだったが、ハプニングにも冷静さを失うことなく再起動に成功、ピットスタートとはいえ無事レースに参加を果たしたことが評価されている。

これはレッドブル・レーシングでの新しい担当エンジニアであるポール・モナハン氏が明らかにしたもの。
「電気系トラブルは事前の兆候もなく突然起きた。
もちろん初めてのことで、どんなドライバーだって慌ててしまうケースだったろう。
しかしペレスはベテランらしく落ち着いて対処。
まるでパソコンを扱うかのように電源を再起動し、エンジンを生き返らせたんだ。
スタートしてからのペレスの走りは見事なものだった。
最後尾から着実にポジションを上げ、結局5番手まで順位を上げて10点もの貴重なポイントを持ち帰ってみせたんだからね、たいしたヤツだよ」、高評価。

なおペレスはこのレースの『ドライバーズ・オブ・ザ・デー』に選出されている。

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アロンソ(アルピーヌ)のリタイヤ原因は『包装紙』

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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2009年以来となる古巣チームに戻ってきたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌF1)だが、復帰第一戦となったバーレーンGPは残念ながらマシントラブルによるリタイヤという結果になった。

これについて同チームのマルチン・ブコウスキー/エクゼクティブ・ディレクターは「とても力強いレースをしていただけにアロンソのトラブルは残念なことだった。
リタイヤはブレーキトラブルによるもので、安全のためストップさせることにした。
トラブルの原因は予想外のもので、観客が食べたものなのかサンドイッチの包装紙がブレーキダクトに入ってエアを塞いでしまったからだった。
そのためにブレーキがオーバーヒートしてしまったんだよ」と、説明。

それでもアロンソは久しぶりのF1バトルに十分な手応えをつかみ取っていたようだ。

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2021/04/04

ウエルカムプラザ青山にF1マシンが集結

ウエルカムプラザ青山/ホンダ (C)Honda Racing
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今年1月にリニューアルオープンしたホンダの『ウエルカムプラザ青山』(東京・港区)では現在、2021年のF1シーズン開幕を記念した『2021年シーズンF1開幕記念展示』を行っている。

ここにはホンダのこれまでのF1マシン5台や歴代のF1エンジン/PU(パワーユニット)などが一同に展示されていてフアンの注目を集めているもの。
また今年7年ぶりに復活した日本人ドライバー角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)の応援ボードも人気を集めているという。
同プラザにはお洒落なカフェも併設、オープン時間は午前10時から午後6時までとなっている。

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アロンソ(アルピーヌ)、ピレリの新タイヤに好感触

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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アルピーヌF1チームは、フェラーリの後を引き継いで4月1日(木)と2日(金)の2日間、ピレリの2022年用18インチ径タイヤの開発テストをバーレーン・サーキットで行った。

初日はオコンが、2日の最終日はアロンソがテストを担当。
アロンソはこれまでブリヂストンやミシュランなど複数のメーカーのタイヤを経験したベテラン。

一日でグランプリ2レース分以上の距離にあたる144ラップを周回したアロンソは、「新しいタイヤはすでに良い段階まで熟成されている。
また僕らのアドバイスで来シーズンまでにさらに進化されることを願っている」との感想、新開発タイヤに確かな手応えを感じ取ったようだ。

18インチ径タイヤ次回のテストは4月20日(火)・21日(水)、メルセデスAMGチームによりイモラ・サーキットで行われる。

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角田裕毅(アルファタウリ)、「9位じゃインパクトない」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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20歳で迎えたF1デビュー戦を9位入賞という好成績で終えたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅だが、本人はその後のインタビューで次のように不満を口にした。

「デビュー戦をなんとか大きなミスもなく切り抜けてホッとしているけれど、満足はしていない。
9位というのは中途半端でインパクトがない、最低限の結果だと思っているからね。
オープニングラップでは接触を怖れてちょっと控えめに過ぎた。
それで落とした順位を取り戻さなくてはならなくなってしまった。
正直、ほんとうはもっと上を狙っていたんだ。
次もテストで経験のあるサーキット(イモラ)なのでもっと上位を狙いたい」

今回のレースで角田裕毅が繰り返した計8回のオーバーテイクの中には、ベッテル(アストンマーティン)やライコネン(アルファロメオ)、そして憧れだったというアロンソ(アルピーヌ)ら歴代のチャンピオンが含まれている。

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2021/04/03

リカルド(マクラーレン)、今年の約束はヒストリックカー試乗

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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現マクラーレン・レーシングのダニエル・リカルドは、これまで表彰台を獲得した時にする『お約束』が話題を呼んできた。
レッドブル時代には履いていた靴でシャンパンを飲む『シューイ』を、またルノー時代にはチーム代表とタトゥを入れる約束を公表させてきた。

そして今シーズンは、同じくチーム代表のザク・ブロウン氏との間でヒストリックカーを゛トライブするという約束を取り付けたことがわかった。
ブロウン氏は熱心なヒストリックカー・コレクターとして知られていて、今回はその中から1984年のNASCARチャンピオンカーである『シボレー・モンテカルロ』に白羽の矢が立てられたということだ。
遠からず、この約束は実現されるに違いない。

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ハミルトン(メルセデス)、「天の恵みだって起こるさ」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今回のバーレーンGPではフリー走行の段階からフェルスタッペン(レッドブル)に席巻され、決勝レースでもピット戦略が功を奏すまではライバルの後塵を拝していたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、「勝利は天の恵みだった」と、振り返った。

「今回のグランプリは最初からうまくいっていなかった。
われわれが間違っていることが証明されたレースだったとも言えるね。
正直に言えばフェルスタッペンのレースだった筈。
僕が優勝できたのは、神様が味方したからに違いない。
でもこの世界ではこういうことはいつだって起こり得ること。
実力で劣る時には、運も味方に付けることも必要さ」と、7回のチャンピオン。

まだ1戦が終わったばかりだが、マシンにこれまでのようなアドバンテージかないとみられる今シーズンこそ王者の実力が試されることになりそうだ。

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ドイツGP、代替開催で復活の準備

Hockenheimring (C)Pirelli Motorsport
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F1のCEO(最高経営責任者)を務めるステファーノ・ドメニカリ氏が、ドイツ国内のメディアに対し、現在開催が途絶えているドイツGPの復活について言及した。

F1ではドライバーズ・チャンピオンシップでもコンストラクターズ・チャンピオンシップでも大記録を残すドイツだが、残念ながら興行的な問題から現在グランプリは開催されていない。
しかしドメニカリ氏によれば、新型コロナウイルスがいまだ収束の兆しをみせていないことからもしも今シーズン予定される23戦の中で中止になるイベントがあった場合の代替候補としてドイツGPが期待されているとのこと。

ただその場合にホッケンハイムリンクになるのかニュルブルクリンクになるのかは明確にしなかった。
さらに今年の開催がなかった場合でも、ドイツGPは来シーズンのカレンダー復活有力候補であるとした。

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2021/04/02

ハミルトン(メルセデス)、『リードラップ』でも新記録

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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ミハエル・シューマッハに並ぶ7回のタイトルに輝くルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、今回のバーレーンGPでまた一つ新記録を打ち立ててみせた。

それは、首位のポジションで周回を走る『リードラップ』というもの。
これまでの記録はシューマッハの5111ラップというものだったが、ハミルトンは今回42周目にこれを破る5112ラップを記録、また勲章を一つ増やした。
結局このレースでハミルトンは5126ラッブまで記録を伸ばして終えている。

ハミルトンは他にも優勝回数96回(シューマッハ:91回)、ポールポジション回数98回(同68回)、最多表彰台回数166回(同155回)など、年間レース数の違いはあるものの多くのシューマッハの記録を更新してきている。

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アルバートパーク、コースレイアウト変更で5秒短縮

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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オーストラリアGPの開催地であるアルバートパーク特設コースがコースレイアウトの変更により、大幅にタイム短縮が果たされそうだ。

これは同グランプリを主催するAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)が明らかにしたもので、それによればコース改修は9-10複合コーナーなどがこれまでのタイトなものから高速コーナーに置き換えられることなどによるもの。
他にも多くのコーナーで改修が行われるとのことで、これら新しいコースレイアウトの効果で1ラップあたり最大で5秒ものタイム短縮が予想されるとのこと。

事実であれば予選時の予測ラップタイムは1分15秒程度、平均速度は約251キロまで上昇、新しい11コーナー部分で最高速は約330キロ程度まで上昇することが予想される。

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ベッテル、開幕戦で早くも5点のペナルティ・ポイント

FIA
バーレーンGPのレーススチュワード(審査委員)は、アストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルに対し、わずか1戦で計5点ものペナルティ・ポイントを科したことを明らかにした。

それによればまず土曜日に行われた公式予選Q1で、マゼピン(ハース)がコースアウトしたことによるイエローコーションを無視したとして5グリッド降格のペナルティと3点のペナルティ・ポイント。
さらに日曜日の決勝レースではオコン(アルピーヌF1)のマシンに追突したとして過失を問われ10秒のタイムペナルティとこちらは2点のペナルティ・ポイントがそれぞれ科されたもの。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ベッテルはこれでいきなり5点ということになった。

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2021/04/01

フェラーリ、バーレーンで18インチ径タイヤテスト

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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ピレリタイヤでは、来シーズンから18インチ径タイヤを導入するのに備え、今シーズン中9か所のサーキットで開発テストを行うこととしているが、2月のヘレスに続く第2弾として、バーレーンGP終了後の同サーキットでフェラーリ・チームによるテストが行われた。

30日の初日は午前中サインツが54周を、また午後にはルクレールが87周を周回した。
さらに31日の2日目はアルピーヌF1のオコンが、31日の3日目は同じくアルピーヌF1のアロンソが走ることになっている。

テストはウィリアムズ・レーシングを除き、今後各チームによって分担して行われる。
ちなみに角田裕毅が登場する筈のアルファタウリ・ホンダでは、6月の6-7日にレッドブルリンクでのテストが計画されている。

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フロア損傷していたリカルド(マクラーレン)のマシン

Daniel Ricciardo (C)McLaren Group
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マクラーレン・レーシングはバーレーンGP終了後に、同チームのダニエル・リカルドのマシンのフロアが損傷していたことを確認したという。

シーズン前テストからスピードをみせていた『MCL35M』は開幕戦でも好調で、土曜日の公式予選でもリカルドが6番手、ノリスが8番手。
しかしノリスが決勝レースで4位フィニッシュしたのに対し、リカルドのほうはいまいちレースでペースが上がらず結局7位に留まった。
同チームではオープニングラップでガスリー(アルファタウリ)に追突された際にフロアを損傷、ダウンフォースを失っていたものと説明している。

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開幕戦最速ピットストップは今回もレッドブルのクルー

Redbull/Pitstop (C)RedBull Racing
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2021年開幕戦バーレーンGP決勝レースで最速のピットストップタイムを記録したのは、今年もやはりレッドブル・レーシングの熟達されたクルーたちだった。

これは39周目にタイヤ交換のためピットインしたマックス・フェルスタッペンに対してのもので、全チーム中唯一2秒を切る1.93秒を記録してみせた。
全体の2番手も僚友ペレスへのピットストップで記録した2.00秒となっていてレッドブル・レーシングの1-2タイム。
なお、マシントラブルによりピットレーンスタートを余儀なくされながらも5位入賞を果たしたペレスはこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選出されている。

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