ホンダ系チーム、公式予選コメント(3/27)
Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2021年最初の予選は激しい戦いとなり、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンがポールポジション(PP)を獲得しました。
Hondaエンジン/パワーユニット搭載マシンによる開幕戦でのPP獲得は、1991年にフェニックスで行われたUS GPのアイルトン・セナ選手以来となります。
また、Hondaパワーユニット勢としては2台がQ3進出を果たし、Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーが5番手に入りました。
予選前のFP3での走行中、データに異常を確認したため、ガスリーのエナジーストア(ES/バッテリー)とコントロールエレクトロニクス(CE)をセッション後に交換して予選に臨みました。
予選Q1での1回目のアタックでは、トップタイムのフェルスタッペンを筆頭に、これが予選デビューとなる角田裕毅が2番手、ガスリーが4番手、セルジオ・ペレスが5番手と、4台がトップ5に入り4台そろってのQ2進出を果たします。
Q2は非常に僅差の戦いとなります。
明日の決勝でのスタートタイヤを考慮し、4台ともにミディアムタイヤでの突破を狙いましたが、ペレスは1回目のアタックでトラックリミット違反の裁定を受けてタイム抹消。
2回目のアタックでは、突破ラインにわずか0.035秒届かず、11番手で予選を終えました。
角田も2回目のアタックでタイムを伸ばせず、13番手でQ2敗退となりました。
ただし、両者ともに明日のレースではスタートタイヤを自由に選択することが可能となります。
角田はルーキーながらミディアムタイヤでのQ2突破を狙い、果敢にアタック。
惜しくも実を結びませんでしたが、チーム、そして本人ともにこのレースへの自信がうかがえます。
Q3へは、フェルスタッペンとガスリーが進出。
フェルスタッペンは、1回目のアタックからトップタイムをマークしましたが、メルセデスのルイス・ハミルトンが0.023秒差の2番手に接近。
しかし、フェルスタッペンは2回目のアタックでさらにタイムを伸ばし、3つのセクターすべてで最速タイムをマークすると、2番手に約0.4秒の差をつけて自身通算4度目のポールポジションを獲得しました。
ガスリーも力強い走りを見せ、メルセデス、フェラーリに続く5番手で明日の決勝レースをスタートします。
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「2021年F1開幕戦、今日の予選はRed Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手がポールポジションを獲得し、Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手が5番手と明日のレースに向けて非常にポジティブな結果になりました。
Red Bullのペレス選手と今回がF1デビューのAlphaTauriの角田選手は、レーススタート時に使用するタイヤが決まるQ2セッションをミディアタイヤで突破しようとしたものの、惜しくもQ3に進むことができず、それぞれ11番手と13番手となりました。
最終予選結果では13番手となった角田選手ですが、Q1をフェルスタッペン選手に続く2番手タイムで通過するなど、ペレス選手とともに素晴らしいスピードを見せていますので、明日のレースでの走りに期待したいと思います。
2チーム、4台ともにレースでの競争力があると思いますので、きちんとレースを走りきり、結果につなげられるよう、ここからさらに入念に準備を進めて明日のレースに臨みます」
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 1位)
「ポールポジションを獲得できて素晴らしい気分で、こうやってシーズンのスタートを切れるのは初めてです。
アブダビでの勝利の後、チームは全員が士気高く、本当にハードに取り組んでくれました。
この先も同じようにいくかは分かりませんが、現場とファクトリーのみんなが最高の仕事をして、僕にこのマシンをもたらしてくれました。
彼らのことを誇りに思います。
そして、Hondaもこれまでと同様にこのオフシーズンも懸命に働いてくれました。
彼らはいつも全力を尽くし、僕らと同様に勝利を望んでいます。
彼らと仕事をするのがとても楽しいですし、情熱にあふれているところが好きです。
彼らの取り組みは素晴らしかったので、今日の結果はHondaの功績によるところが大きいです。
テストを終えても、自分たちの立ち位置を計るのは難しかったですし、予選でどうなるのか、全く分かりませんでした。
でも、今日のQ3のようなラップができて、マシンの感触がよければうれしいものです。
明日きちんと結果を出さなければなりませんが、いいスタートが決められれば、いい仕事ができる自信はあります」
【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選11位)
「ポールポジションを獲得したマックスとチームにはおめでとうと伝えたいです。
シーズンのスタートとしては完璧な結果です。
僕にとっては、予選11番手というのは予想していませんでしたし、いいスタートでないのは明らかですが、進歩している部分はあり、まだ十分ではないけれども、今日もFP3からQ3で前進することができました。
Q2でミディアムタイヤを使うのは正しい戦略でしたが、残念ながらうまくまとめられずにいいラップが刻めませんでした。
ターン13でふくらんでしまい、0.2秒ほど失ったのですが、僅差の争いだったので、Q3に届きませんでした。
Q3で走れれば、走行機会を伸ばすとともにマックスとの比較もでき、僕にとっても有意義になるはずだったので、残念です。
しかし、また明日がありますし、レースでは何が起きるか分からないので、挽回できればと思います」
【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選13位)
「率直に言うと、少しがっかりしています。
Q1でペースは発揮できましたし、Q2での戦略にも自信があったのですが、最後のアタックで十分なグリップを得られませんでした。
上位のグリッドでスタートできないのは残念ですが、レースペースがあるのは分かっているので、明日何ができるか見ていきます。
1周走るごとに学びが深まっているので、明日のレースまでにエンジニアと今日のデータを分析していきます。
一方で、初めてのF1予選ながらもマシンに自信を持てているなど、今日はポジティブな面もたくさんありました。
戦えるポジションにいますし、レース中に順位を上げられるポテンシャルもあると思います」
【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 5位)
「今日の自分のパフォーマンスには心から満足しています。
このチームでの予選の最高成績の一つといえると思います(昨年のエミリア・ロマーニャGP予選4番手が最高)。
今年最初のレースなので、今後のシーズンを見越して自分たちのポテンシャルを示すということが重要でしたが、うまくいったと思います。
Q2でミディアムタイヤしか使わないというのは大きなリスクもはらんでいましたが、狙い通りにいったので、明日レースでこれがアドバンテージになればと思います。
このスタート位置を最大限に活用していきます。
僕らにとっては間違いなく大きなチャンスですので、チームへ大量のポイントを持ち帰れるように全力を尽くします」
提供:本田技研工業(株)
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