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2021/03/14

ホンダ系チーム、バーレーン合同テスト2日目コメント(3/13)

Sergio Perez (C)RedBull Racing
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バーレーンで開催中のF1公式テストは2日目を迎え、Red Bull Racing Hondaはセルジオ・ペレスが加入後初の公式セッションに登場し117周を走行。
Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーは全体2番手タイムを記録するなど、Hondaパワーユニット勢は、初日に引き続き充実した内容となりました。

前日は砂嵐の影響で難しい状況となりましたが、この日は路面コンディションが改善。
しかし、相変わらず強風が吹き荒れ、各ドライバーは慎重な走りを余儀なくされました。
Red Bull Racingはセルジオ・ペレスが終日走行を担当。
Scuderia AlphaTauriは午前のセッションを角田裕毅、午後をピエール・ガスリーという順で臨みました。

ペレスは順調に周回を重ね、チームとしては2日連続で100周超えとなる117周を走破。
タイム上位勢が柔らかいC5、C4タイヤを使用していましたが、ペレスは硬めのコンパウンドでロングラン中心のプログラムで、ベストタイムは1分31秒682をマーク。
8番手のタイムで一日を終えました。

前日、車体側のトラブルにより早めに走行を切り上げたScuderia AlphaTauriの角田でしたが、この日は精力的に走行を続け、異なるタイヤコンパウンドの特性を理解すべくさまざまな種類のタイヤを試しました。
トータル57周をマークし、ベストタイムは1分32秒684で全体11番手となっています。

午後の走行を担当したピエール・ガスリーは、半日で87周と、さらに周回数を伸ばします。
日が暮れて気温が下がってからは、柔らかいコンパウンドでのテストを行いました。
ガスリーはC5タイヤで1分30秒413を記録し、全体2番手に。Scuderia AlphaTauriの周回数はチームとして計144周で、ハースと並び、この日最多となりました。

今季はテスト期間が短くなり、明日の3日目が最終日。
両チームともに2名のドライバーが走行する予定で、2021年シーズンの開幕に向けた最後の仕上げに取り組みます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「Honda PUを搭載する2チーム、2台のマシンは大きなトラブルなく周回を重ね、Red Bull Racing Hondaが117周、Scuderia AlphaTauri Hondaが144周と、両チーム合計で261周の走行ができたことを、ポジティブに捉えています。
風が強い一日でしたが、昨日のような砂嵐には至りませんでした。

一方、外気温・路面温度は昨日から10℃ほど下がり、異なるコンディションの中で走行することができたため、いいデータの蓄積になりました。
本日は、ショートランに加え、レースをシミュレーションしたロングランも行いました。
PUとしてもレースを想定したセッティングの確認を含め、多岐にわたるテスト項目を通して、機能確認とセッティングの最適化などに努めました。

最終日となる明日のテスト3日目は、開幕戦前に走行できる最後の機会となります。
残された8時間を最大限活用し、いい形でシーズン開幕を迎えられるようにしたいと思います」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(8番手)

「RB16Bで一日中テストができて、素晴らしい気分です。
難しいコンディションの中でしたが、多くの作業に取り組み、改善できる点がたくさん見つかりました。
このチームとの仕事も順調で、さまざまなことにどんどん慣れていくことができているので、今後に向けたポテンシャルを感じることができています。
明日は午前の走行を担当しますが、さらに周回を重ねるのが楽しみです」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(2番手)

「今日も多くの周回を重ね、とてもいい一日になりました。
セッション開始前に予定していた、燃料搭載量が多い状態での走行をすべて終えることができ、終盤にかけては柔らかいタイヤを履いてのアタックも行いました。

マシンの感触は本当によくて、昨年のこの時期と比較するとそれが顕著なので、とてもポジティブです。
もちろん、まだ向上させられる部分はありますが、残り1日がある時点での状態としてはいいと思います。
Hondaのパワーユニットはここまでとてもうまく機能していて、信頼性の問題が全く出ていないのは素晴らしく、レースを迎えるのが楽しみです。
今回はテストが3日間しかなく、2人のドライバーで走行時間を分け合うような形になってはいますが、ここまで周回数をこなせていますし、バーレーンGPに向けてマシンの感触もとてもいいと感じています」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(11番手)

「僕自身のドライビングは、コースへ出る度に向上できていると思います。
今日も風向きが変わるなど、天候が問題ではありましたが、どんどん学びを深めていくことができています。
マシンについての習熟を進めており、異なるタイヤコンパウンドで挙動がどうなるかも理解を深められてきています。
パフォーマンスはまだベストとは言えませんが、テストの内容に関しては満足いくものになっています。
また、マシンのダウンフォースレベルについても学べているので、高速コーナーでの自信が増してきました。
こうした学びは、僕にとってはもちろん、チームにとってもいいことですし、明日も全力で臨みたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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