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2021年3月

2021/03/31

FIA、F1マシンの技術チェックを強化へ

FIA
FIA(国際自動車連盟)は、年々複雑化するF1マシンの技術面を公正に評価するため、新たな技術チェックを導入する方針を明らかにした。

それによればFIAの技術担当者は、レースウィークにおいて定期的にかつランダムに一つのチームの1台を抽出、より詳細な車両検査を行うというもの。
その結果によってはさらに2台目のマシンによる追加の検査を行うという。

万一レギュレーションに反する可能性が窺われた場合、該当部分の押収、ないしマシン自体の保全を行い、さらなる本格検査が行われるという。

年々複雑化するマシンとFIAの検査とはまさにイタチごっこの様相を呈している。

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ニキータ・マゼピン(ハース)に悪評価収まらず

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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デビュー前からその言動に物議を醸したハースF1チームのニキータ・マゼピンだったが、注目のF1初戦を終えてさらに波紋は拡大してしまったようだ。

それは、まずチームメイトであるミック・シューマッハより常に遅かったこと。
またスピンする場面が多く目立ったこと。
予選ではアタック待ちの車列を抜くという『紳士協定』破りをしたこと。
決定的になったのはデビューレースを1周もせずにクラッシュして終えたことだ。
クラッシュは幸い単独のもので、他車を巻き込まなかったのが唯一の救いか。

これについてパドックからは「マゼピンはまだF1のレベルにない」との酷評も。
ただ同チームのギュンター・シュタイナー代表は「ウチのドライバーは二人ともまだ1マシンの扱いに慣れていない」と、擁護している。

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ロス・ブラウン氏、角田裕毅に「面白いヤツ、現れた

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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今年デビューしたF1ルーキー3人の中で、最も強い印象を残したのは間違いなく角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)だったろう。
その角田のF1初戦について、かつて自らチームを率いてタイトルを獲得したこともあるロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは、自身のコラムで角田について次のように言及した。

「バーレーンGPは面白いレースだったけれど、そこにさらに輝きを添えたのが角田裕毅だったね。
彼のレースぶりはとても勇敢で興味深い。
私は今週初めて本人に会ったのだが、とてもユニークで個性ある若者だった。
間違いなく今年のF1ルーキーの中でピカイチだろうね、面白いヤツが現れた。
レッドブル・グループからデビューしたというのも正解だ。
それに彼はコクピットの中でも無線で楽しいことを言うらしい」と、好意的。

混雑したタイミングでコースに送り出され、無線で遠慮なく文句を言ったことを指しているらしい。

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2021/03/30

メルセデスAMGチーム首脳、「レースの神が味方した」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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バーレーンGPレース終盤、一時はフェルスタッペン(レッドブル)に首位奪取を許しながらも、ライバルのコースオフもありなんとか凌ぎきって今季最初の勝利を掴んだメルセデスAMGチームでは、「レースの神が味方した」」と、胸をなで下ろしていた。

これは同チームでエクゼクティブ・ディレクターを務めるトト・ウォルフ氏が語ったもの。
「誰かが日曜日にこういう結末になる、と予想していたとしも、私はそれを信じなかっただろう。
それほど驚くべき結末だったということだ。
正直に言って、われわれの予選のペースは明らかにライバルから後れを取っていた。
ただ決勝レースでは競争力があったので、トラックポジションを重視した戦略を採ったんだ。
それでもこんなラストになるとはね」

ウォルフ氏はしかし「他のサーキットではレッドブルはさらに速い筈」と、警戒心を隠さなかった。

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野田樹潤、アメリカF4への参戦を断念

野田 樹潤/ROKIT
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日本のF4ドライバーである野田樹潤(14歳)が、今シーズン予定していたアメリカのF4シリーズである『F4ユナイテッドステーツ選手権』への参戦を断念したことがわかった。
理由については明確にされていない。

年令から日本ではレース参戦ができない野田樹潤だが、今年は新たにウィリアムズ・チームのスポンサーだったことで知られる『ロキット』の支援も受けることが決まっていた。

開幕戦となったこの週末のロードアトランタ戦ではプラクティスで他を圧するベストタイムを記録までしていたが、その後の公式予選や決勝レースで野田樹潤の名前が掲載されることはなかった。
ちなみにこの記録は最後まで破られることはなかった。

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角田裕毅(アルファタウリ)、「アロンソ追い抜きに興奮した」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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初めてのF1レースで数多くのオーバーテイクを披露、チームの期待に応え9位入賞を果たした角田裕毅(アルファタウリ)だが、本人は中でもアロンソ(アルピーヌ)をオーバーテイクしたのがエキサイティングなことだったと語っている。

「オープニングラップで大きく順位を落としてしまったし、せっかく抜いてもまたタイヤ交換の度に戻ってしまうのでたくさんのクルマを追い抜かなければならなかった。
その中でもアロンソは僕が子どもの頃から憧れていたスーパースターだったので、彼をオーバーテイクした時には正直熱くなったね、とても興奮したよ」

角田は今回、他にもベッテル(アストンマーティン)やライコネン(アルファロメオ)など、元チャンピオンらをオーバーテイクしている。

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2021/03/29

ハミルトン、ミディアム – ハード – ハードと繋ぐ戦略で優勝を飾る (ピレリ)

(C)Pirelli Motorspotrs
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2021 バーレーングランプリ 決勝
2021 年 3 月 28 日、サヒール

キーポイント
• バーレーングランプリ決勝は、ポールポジションからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンによる緊迫した戦略的なタイヤバトルとなりました。結果的には、より多くの周回を重ねたタイヤでリードを守ったハミルトンに軍配が上がりました。ハミルトンは、フェルスタッペンよりも早くピットインしてリードを奪いましたが、フェルスタッペンは、ファイナルスティントでハミルトンより 11 周新しいタイヤの利点を活かすことができました。両ドライバーは、異なる 2 ストップ戦略を使用しました。
• メルセデスのバルテリ・ボッタスは、終盤に P Zero イエロー・ミディアムタイヤへ交換する 3 回目のピットストップを行い、ファステストラップポイントを獲得しました。レッドブルでのデビュー戦となるセルジオ・ペレスも 3 ストップ戦略を使用し、ピットレーンからのスタートながら 5 位を獲得しました。もう一人の 3 ストッパーは、アルファタウリのピエール・ガスリーでした。ガスリーは、序盤の接触によって 1 回目のピットストップを余儀なくされていました。
• 昨日までよりも冷涼な、突風を伴うコンディションとなり、気温は21℃、路面温度は25℃付近でした。
• エクストラ・フォーメーションラップの影響により、1 周短縮されたアクション満載のレースで多様な戦略が展開されました。トップ 6 で 5 種類の戦略が見られました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2 : バーレーンでの好成績に繋がる鍵の一つとなりました。ハミルトンとフェルスタッペンは、ともに重要なファイナルスティントでハードを使用しました。メルセデスとアルファタウリのみが、2 セットの P Zero ホワイト・ハードタイヤを保有していました。ハミルトン、28 周のファイナルスティントを走行し、ハードの卓越した性能を維持してフィニッシュしました。
• ミディアム C3 : トップ 3 グリッドを含む多くのドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。第 2 スティントでは、フェルスタッペンがミディアムを使用した一方、メルセデスはハードを使用しました。フリー走行のデータが示す通り、ミディアムとハード間の性能差は、わずかながら縮まっていました。
• ソフト C4: 9 名のドライバーが第 1 スティントで使用しました。序盤のセーフティーカー導入や、オーバーヒートを抑制する冷涼なコンディションによって、ソフトタイヤのライフはわずかながら延長されました。

ピレリ F1 およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「エキサイティングなレースでタイヤ戦略が中心的な役割を担いました。メルセデスのハミルトンは、レッドブルのフェルスタッペンよりも 2 回ともに早くピットストップを行いました。この戦略によって、フェルスタッペンよりも長いファイナルスティントの走行を余儀なくされたハミルトンは、見事にタイヤをマネージしました。フェルスタッペンが長い第 2 スティントをミディアムで走行するなど、レースを通して全 3 種類のコンパウンドは力強い性能を示しました。多様な戦略が見られ、5 名の完走者が 3 種類のコンパウンドを使用し、トップ 5 中の 2 名が 3 ストッパーでした。新たなレースフォーマットが導入された Formula 2 でもタイヤ戦略が強調され、全てのカテゴリを通して、バーレーンでの素晴らしいレース週末になったと思います」

ピレリジャパンプレスリリース

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アルファタウリ代表、角田裕毅のレースを称賛

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表が、F1ルーキーである角田裕毅がデビューレースで示したパフォーマンスを称賛した。

「角田はまずまずのスタートを切ったが、オープニングラップを慎重にいったため数台のマシンに彼ポジションを落とすことになった。
他車との接触を避けるためハードブレーキングをしたことで右フロントタイヤにフラットスポットを作ってしまいバイブレーションも発生していたようだ。
しかし彼は初めてのF1レースで素晴らしい仕事をした。
決して無理をすることなく、しかし勇敢に前車を捉え、おそらく今回のレースで最も多くのオーバーテイクを披露してみせた。
彼は十分入賞に値する走りをしてくれたよ。
私たちは今後も彼とレースができることを楽しみにしている」

次戦ロマーニャGPの開催地であるイモラは、角田が複数テストをした馴染みのサーキット。
そしてアルファタウリにとってホームとも言える表舞台だ。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(3/28)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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開幕戦バーレーンGPの決勝は、首位争いが最終ラップまで続く激しい戦いとなり、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンが0.7秒差で2位フィニッシュを果たしました。
これが、Hondaとしては通算200回目の表彰台登壇となります。

フェルスタッペンは前日の予選でポールポジションを獲得。
一方でチームメートのセルジオ・ペレスは、フォーメーションラップ中にマシンの電源がシャットダウンし、ピットレーンスタートで最後尾から追い上げる展開となります。

さらに、オープニングラップでクラッシュが発生し、セーフティカー(SC)が出動しましたが、このSC明けのリスタートでScuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーは、ダニエル・リカルド(マクラーレン)と接触し、フロントウイングを失うダメージを負いました。

これによってコース上にはバーチャルセーフティカーが導入され、ガスリーはその間にピットインしてウイングを交換。
しかし、レース復帰後もダメージの影響に苦しみ、残り4周時点でリタイアとなりました。

ペレスも序盤でピットストップを行い、タイヤを交換。
これによってさらに後方へと下がりますが、ここから追い上げを開始し、オーバーテイクを繰り返して順位を回復していきました。

フェルスタッペンは、首位を守りながらレースを進めましたが、2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)が早めのピットストップを行う作戦を採ったため、リードを明け渡します。
フェルスタッペンは17周目にピットインすると、2度目のスティントでも力強い走りで首位を追いかけます。

F1デビュー戦を迎えた角田裕毅は、スタートでややポジションを下げたものの、ターン1とターン4で見事なオーバーテイクを披露し、順位を取り戻していきます。
15周目に最初のピットストップを行い、ミディアムタイヤからハードに交換。
続いて33周目に2度目のタイヤ交換で、再びハードタイヤを装着しました。

フェルスタッペンは、残り17周となったところで2度目のストップを行い、ハードタイヤに交換。
これより13ラップ早くピットインしていた首位のハミルトンを、8.8秒差で追撃します。
残り4周で追いついたフェルスタッペンは、ターン4でオーバーテイクに成功。
しかし、コーナー出口で膨らんでしまい、コース外走行となったため、直後に順位を譲り、再度の追い上げを図ります。
ファイナルラップでハミルトンの背後に迫ったフェルスタッペンでしたが、パスするには至らず、0.7秒差の2位でチェッカーフラッグを受けました。


ペレスは39周目に3度目となる最後のピットストップを行い、8番手でコースへ復帰。
ミディアムタイヤを履いて好調なペースを見せ、ランス・ストロール(アストンマーティン)、リカルド、シャルル・ルクレール(フェラーリ)をオーバーテイクし、5位入賞を果たしました。

角田は最終ラップまで攻め続け、最終コーナーでストロールをオーバーテイク。
9位入賞を手にして、デビュー戦でのポイント獲得を果たしました。
日本人ドライバーがデビュー戦でポイント獲得を果たすのは史上初めて※となります。

第2戦は、イタリア・イモラでのエミリア・ロマーニャGPで、4月18日(日)に決勝レースが行われます。

※日本人ドライバーのデビュー戦最高位は、中嶋悟氏、中野信治氏の7位(当時は6位までがポイント対象)


【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のシーズン開幕戦はRed Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手がポールポジションからスタートしたものの、残念ながら勝利を逃し2位表彰台獲得に終わりました。
勝利を逃したという悔しい思いの一方で、ポールポジション獲得に加え、レースでも終始トップ争いを繰り広げるパフォーマンスを見せられたことをポジティブに捉えています。
レースでは、戦略の違いによりハミルトン選手を追いかける展開になり、最後は1秒差以内まで追い詰めたものの、惜しくも届かず2位となりました。

チームメートのペレス選手は、フォーメーションラップ中の電源シャットダウンによりマシンがコース上でストップ。
幸運にも電源が復活し、ピットレーンからスタートすることができました。
最後尾からの追い上げにもかかわらず、素晴らしい走りで5位まで順位を上げてフィニッシュしています。
今日発生した問題については、車体・PU合わせてこの後解析を行い、再発防止に向けて対応をしていきます。

Scuderia AlphaTauri Hondaの角田選手は、デビュー戦でいくつものオーバーテイクを見せて、9位入賞を果たしました。
うまくタイヤをマネージし、いいレースをしてくれたと思います。
ガスリー選手については序盤の接触が影響し、残念ながら終始後方でのレースになりましたが、AlphaTauriの2台は週末を通して速さを見せていました。
ホームグランプリとなる次戦もいい走りを見せてくれることを期待しています。

今週末は両チームともに競争力があることを見せてくれました。
オフシーズンの間に懸命に開発を進め、新しいPUを送り出してくれたHRD-SakuraとHRD-UKのメンバー、それに素晴らしいマシンを開発してくれたRed BullとAlphaTauriにも感謝の言葉を贈りたいと思います。
今回のレースでのデータを入念に解析し、PUの最適化をすると同時に、問題点や懸案に対しての対応を進め、次戦に臨みたいと思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 2位)

「今日は大きな前進を実感できたのは事実ですが、勝利を手に入れられなかったのは残念です。
レース中はドライブしながらいくつかの問題に対処しなければならなかったので、しっかりと調査していきますが、今日も含め、レースウイークを通じて、ポジティブな点は多くありました。
メルセデスはアンダーカットしてきましたが、僕らも自分たちの戦略を貫き、それがうまくいったと思います。
問題は、今のF1マシンはオーバーテイクしにくいことで、一度コース上で前に立ってしまえば、かなり有利になります。
ルイスに接近してすぐにパスしましたが、ターン4でわずかに膨らんでしまったので、ポジションを返しました。
しかし、そこからプレッシャーをかけていけるほどタイヤの状態はよくありませんでした。
僕らは、ポジティブな面を見ていく必要があります。
メルセデスに勝負を挑むことができたことは素晴らしく、こうした展開でシーズンをスタートできて、ポイント獲得を果たせたこともいいことです。
常に改善点はあるものなので、さらなる前進のために分析を進めていきます。
ここでHondaの200回目の表彰台を決められてよかったです。
ここからは次戦へフォーカスして取り組んでいきます」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(決勝 5位)

「今日はレースができなくなる状況にあったことを考えれば、結果には満足していますし、ペースがよく、ポテンシャルも見えたので、ポジティブな面が多くありました。
フォーメーションラップでは、突然マシンがシャットダウンしてしまいました。マシンを降りる寸前でしたが、そのままとどまったところで再び動き出してくれたのは、奇跡的だと思います。
これによってピットレーンスタートになってしまったのは痛かったのですが、追い上げて完走できたことはうれしいですし、このマシンで全開走行をする経験が積めたのでよかったです。
結果が残せたことが重要であり、もちろんマックスが勝利できなかったことは残念ですが、その日はきっとくる筈ですし、僕らならやれると思います。
分析が必要なデータがたくさんあるので、すべてを理解して、次のイモラにはさらに強くなって戻ってきたいと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(決勝 9位)

「初めてのグランプリでポイントを獲得できてうれしいです。
今日のレースでマシンパフォーマンスの素晴らしさを示せたと思います。
1周目で慎重になりすぎてポジションをいくつか下げてしまったのは残念で、レース中は必死で挽回を目指しました。
このバーレーンでは多くを学ぶことができてよかったですし、これをもとにイモラへ向かいたいと思います。
レース中は力強いオーバーテイクをすることができました。
僕にとっては、フェルナンド(アロンソ)をパスしたのが熱く感じた瞬間で、幼いころから見てきたスーパースターだったので、とてもエキサイトしました。
今日のパフォーマンスを誇りに思いますし、次もどのくらいやれるのか楽しみです」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝17位)

「今週末は最初からずっと強さを発揮できていたので、とてもがっかりしています。
5番手スタートという好条件でしたが、1周目のダニエル(リカルド)との接触で僕のレースはほぼ終わってしまいました。
フロントウイングを失い、フロアにもダメージを負ったので、1周目からかなり後方になってしまい、勝負権を失ってしまいました。
レースウイークを通じていいペースがあったので、本当に残念です。
成果を得ることはできませんでしたが、今週末は多くのポジティブな面があったので、イモラでもそれを発揮できればと思います」

提供:本田技研工業(株)

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『富士スピードウェイホテル』建設へ

1976 F1 in Japan (C)Fuji Speedway
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日本を代表するサーキットの一つである富士スピードウェイ隣接地に、本格ホテルが建設されることになった。

これは同スピードウェイと同じくトヨタ自動車系列の東和不動産が2022年秋の開業を目指して建設するもので、世界的ホテル・ハイアット系のその名も『アンバウンドコレクション by Hyatt』。
またホテルにはトヨタ博物館(愛知県長久手市)が監修する『富士モータースポーツ・ミュージアム』なる博物館が併設されるとのことだ。

富士スピードウェイでは1970年代にバンクを省いた当時の4.3キロコースで2回、また2000年代には現行のコースで同じく2回F1レースが行われている。

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バーレーンGPはハミルトン優勝、角田裕毅9位

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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3月28日(日)18時(日本時間:24時)から今季F1開幕戦バーレーンGPの決勝レースがバーレーン・サーキットを舞台に全57周で行われた。
別掲のように、公式予選でイエローフラッグ無視と判定されたアストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルはペナルティにより最後尾からのスタートとなっている。

フォーメーションラップでペレス(レッドブル)がストップ、スタートがやり直され、再走できたペレスはピットレーンスタートに。
スタート直後、マゼピン(ハース)が1コーナーでコースアウト、ガードレールにクラッシュしてリタイヤ、マシン排除のためセーフティカーに。
セーフティカーはアストンマーティンのものだ。
4周目の再スタートでガスリー(アルファタウリ)が他車と接触してフロントウィングを損傷、今度はバーチャル・セーフティカーに。

ボタスが2度目のピットストップでタイムロス。
34周目、アロンソ(アルピーヌ)がブレーキトラブルでピットに戻りそのままリタイヤに。
38周目、一時14位まで順位を落としていた角田裕毅がオーバーテイクを繰り返し入賞圏内の10位まで順位を取り戻した。
最終56周目(1周短縮)、ピットストップでトップに立っていたハミルトンが猛追するフェルスタッペンをなんとか抑えきって優勝。
今季最初の勝利で自身通算96回目の快挙となった。

2位フェルスタッペン(レッドブル)、3位ボタス(メルセデス)、4位ノリス(マクラーレン)、5位ペレス(レッドブル)、6位ルクレール(フェラーリ)、7位リカルド(マクラーレン)、8位サインツ(フェラーリ)、9位角田裕毅(アルファタウリ)、そして10位のストロール(アストンマーティン)までがポイント獲得。
以下、11位ライコネン(アルファロメオ)、12位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、13位オコン(アルピーヌ)、14位ラッセル(ウィリアムズ)、15位ベッテル(アストンマーティン)、16位シューマッハ(ハース)、続くガスリー(アルファタウリ)とラティフィ(ウィリアムズ)は実質リタイヤだが完走扱い。
記録上のリタイヤはアロンソ(アルピーヌ)とマゼピン(ハース)の2台となった。
ルーキーながら初戦でポイント獲得した角田裕毅は最終ラップにストロールを抜いている。

F1次戦はイモラ・サーキットで行われるロマーニャGP(4月18日決勝)になる。

バーレーンGP決勝レースの結果はこちら
バーレーンGPの画像はこちら

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2021/03/28

ベッテル(アストンマーティン)、グリッド5番降格のペナルティ

昨日行われた公式予選で、イエローフラッグ無視と判定されたアストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルは、決勝レースを前にグリッド5番降格のペナルティとされた。
これによりベッテルは最後尾からのスタートとなる。

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損傷してたフェルスタッペン(レッドブル)のマシン

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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今シーズン最初のポールシッターに輝いたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンだが、予選時マシンが損傷していたことが明らかにされた。

同チームのクリスチャン・ホーナー代表によれば、フェルスタッペンは予選Q1でのアタック中、縁石に乗り上げた際にフロアパネルを損傷、このためその後のアタックではラップタイムにして0.1秒以上ダウンしていたとのことだ。

事実であれば、今回2番手のハミルトン(メルセデス)とのタイム差はさらに拡大していた可能性があることになる。

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ベッテル(アストンマーティン)、黄旗無視で召喚

FIA
バーレーンGPのレーススチュワード(審査委員)は、27日行われた公式予選で、黄旗無視の報告があったとしてアストンマーティンF1チームの代表者とドライバーであるセバスチャン・ベッテルに対し、28日(日)に報告するよう召喚通知を出した。

それによれば予選Q1中の18時18分、当時1コーナーに出されていた黄旗2本のWコーション時、ベッテルは十分な減速措置を採らなかったというもの。

なおベッテルは今回この予選Q1で敗退、アストンマーティンでの初予選を18番グリッドという不本意な結果で終えている。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(3/27)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2021年最初の予選は激しい戦いとなり、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンがポールポジション(PP)を獲得しました。
Hondaエンジン/パワーユニット搭載マシンによる開幕戦でのPP獲得は、1991年にフェニックスで行われたUS GPのアイルトン・セナ選手以来となります。
また、Hondaパワーユニット勢としては2台がQ3進出を果たし、Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーが5番手に入りました。

予選前のFP3での走行中、データに異常を確認したため、ガスリーのエナジーストア(ES/バッテリー)とコントロールエレクトロニクス(CE)をセッション後に交換して予選に臨みました。

予選Q1での1回目のアタックでは、トップタイムのフェルスタッペンを筆頭に、これが予選デビューとなる角田裕毅が2番手、ガスリーが4番手、セルジオ・ペレスが5番手と、4台がトップ5に入り4台そろってのQ2進出を果たします。

Q2は非常に僅差の戦いとなります。
明日の決勝でのスタートタイヤを考慮し、4台ともにミディアムタイヤでの突破を狙いましたが、ペレスは1回目のアタックでトラックリミット違反の裁定を受けてタイム抹消。
2回目のアタックでは、突破ラインにわずか0.035秒届かず、11番手で予選を終えました。

角田も2回目のアタックでタイムを伸ばせず、13番手でQ2敗退となりました。
ただし、両者ともに明日のレースではスタートタイヤを自由に選択することが可能となります。
角田はルーキーながらミディアムタイヤでのQ2突破を狙い、果敢にアタック。
惜しくも実を結びませんでしたが、チーム、そして本人ともにこのレースへの自信がうかがえます。

Q3へは、フェルスタッペンとガスリーが進出。
フェルスタッペンは、1回目のアタックからトップタイムをマークしましたが、メルセデスのルイス・ハミルトンが0.023秒差の2番手に接近。
しかし、フェルスタッペンは2回目のアタックでさらにタイムを伸ばし、3つのセクターすべてで最速タイムをマークすると、2番手に約0.4秒の差をつけて自身通算4度目のポールポジションを獲得しました。

ガスリーも力強い走りを見せ、メルセデス、フェラーリに続く5番手で明日の決勝レースをスタートします。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「2021年F1開幕戦、今日の予選はRed Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手がポールポジションを獲得し、Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手が5番手と明日のレースに向けて非常にポジティブな結果になりました。
Red Bullのペレス選手と今回がF1デビューのAlphaTauriの角田選手は、レーススタート時に使用するタイヤが決まるQ2セッションをミディアタイヤで突破しようとしたものの、惜しくもQ3に進むことができず、それぞれ11番手と13番手となりました。

最終予選結果では13番手となった角田選手ですが、Q1をフェルスタッペン選手に続く2番手タイムで通過するなど、ペレス選手とともに素晴らしいスピードを見せていますので、明日のレースでの走りに期待したいと思います。
2チーム、4台ともにレースでの競争力があると思いますので、きちんとレースを走りきり、結果につなげられるよう、ここからさらに入念に準備を進めて明日のレースに臨みます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 1位)

「ポールポジションを獲得できて素晴らしい気分で、こうやってシーズンのスタートを切れるのは初めてです。
アブダビでの勝利の後、チームは全員が士気高く、本当にハードに取り組んでくれました。
この先も同じようにいくかは分かりませんが、現場とファクトリーのみんなが最高の仕事をして、僕にこのマシンをもたらしてくれました。
彼らのことを誇りに思います。
そして、Hondaもこれまでと同様にこのオフシーズンも懸命に働いてくれました。
彼らはいつも全力を尽くし、僕らと同様に勝利を望んでいます。
彼らと仕事をするのがとても楽しいですし、情熱にあふれているところが好きです。
彼らの取り組みは素晴らしかったので、今日の結果はHondaの功績によるところが大きいです。
テストを終えても、自分たちの立ち位置を計るのは難しかったですし、予選でどうなるのか、全く分かりませんでした。
でも、今日のQ3のようなラップができて、マシンの感触がよければうれしいものです。
明日きちんと結果を出さなければなりませんが、いいスタートが決められれば、いい仕事ができる自信はあります」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(予選11位)

「ポールポジションを獲得したマックスとチームにはおめでとうと伝えたいです。
シーズンのスタートとしては完璧な結果です。
僕にとっては、予選11番手というのは予想していませんでしたし、いいスタートでないのは明らかですが、進歩している部分はあり、まだ十分ではないけれども、今日もFP3からQ3で前進することができました。
Q2でミディアムタイヤを使うのは正しい戦略でしたが、残念ながらうまくまとめられずにいいラップが刻めませんでした。
ターン13でふくらんでしまい、0.2秒ほど失ったのですが、僅差の争いだったので、Q3に届きませんでした。
Q3で走れれば、走行機会を伸ばすとともにマックスとの比較もでき、僕にとっても有意義になるはずだったので、残念です。
しかし、また明日がありますし、レースでは何が起きるか分からないので、挽回できればと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(予選13位)

「率直に言うと、少しがっかりしています。
Q1でペースは発揮できましたし、Q2での戦略にも自信があったのですが、最後のアタックで十分なグリップを得られませんでした。
上位のグリッドでスタートできないのは残念ですが、レースペースがあるのは分かっているので、明日何ができるか見ていきます。
1周走るごとに学びが深まっているので、明日のレースまでにエンジニアと今日のデータを分析していきます。
一方で、初めてのF1予選ながらもマシンに自信を持てているなど、今日はポジティブな面もたくさんありました。
戦えるポジションにいますし、レース中に順位を上げられるポテンシャルもあると思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 5位)

「今日の自分のパフォーマンスには心から満足しています。
このチームでの予選の最高成績の一つといえると思います(昨年のエミリア・ロマーニャGP予選4番手が最高)。
今年最初のレースなので、今後のシーズンを見越して自分たちのポテンシャルを示すということが重要でしたが、うまくいったと思います。
Q2でミディアムタイヤしか使わないというのは大きなリスクもはらんでいましたが、狙い通りにいったので、明日レースでこれがアドバンテージになればと思います。
このスタート位置を最大限に活用していきます。
僕らにとっては間違いなく大きなチャンスですので、チームへ大量のポイントを持ち帰れるように全力を尽くします」

提供:本田技研工業(株)

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バーレーンGP予選、フェルスタッペン(レッドブル)がPP獲得

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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3月27日(土)18時(日本時間:24時)からバーレーン・サーキットを舞台に2021年F1開幕戦バーレーンGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

そのQ3、最初のアタックでフェルスタッペン(レッドブル)がトップタイム。
僅差でハミルトン(メルセデス)、3番手にガスリー(アルファタウリ)が入り、4番手ボタスとの間に楔を打ちこんでみせた。

そして注目の最終アタック、みごと今季初となるポールポジションを獲得したのはここまで全セッションで最速だったフェルスタッペン(レッドブル)。
今回も3つのセクターすべてで最速、ただ一人1分28秒台に入れて2位に0.388秒の差を付けた。
フェルスタッペンのポールポジションは自身通算4回目で、昨季最終戦に続き2戦連続の快挙となった。

2-3番手にハミルトン&ボタスのメルセデスAMG勢、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手てガスリー(アルファタウリ)、6番手リカルド(マクラーレン)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手サインツ(フェラーリ)、9番手アロンソ(アルピーヌ)そして10番手がストロール(アストンマーティン)というトップ10になった。

バーレーンGP決勝レースは28日(日)18時(日本時間:24時)から全57周で行われる。
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予選Q2、角田裕毅(アルファタウリ)タイヤ選択で脱落

引き続きバーレーンGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行ではフェルスタッペン(レッドブル)は2番手なものの、ペレスはトラックリミット違反で14番手、またアルファタウリ勢はガスリー8番手、角田9番手と微妙な順位。

2度目のアタックを終え、トップはルクレール(フェラーリ)、以下ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、ボタス(メルセデス)、リカルド(マクラーレン)、フェルスタッペン(レッドブル)、ガスリー(アルファタウリ)、アロンソ(アルピーヌ)、ストロール(アストンマーティン)までがQ3進出。
マクラーレンらがソフトタイヤなのに対し、ペレスや角田はミディアムタイヤ選択が裏目となった。

ここでの敗退はペレス(レッドブル)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ライコネン(アルファロメオ)、そしてラッセル(ウィリアムズ)の5台となった。

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予選Q1、角田裕毅(アルファタウリ)2番手タイム

3月27日(土)187時(日本時間:24時)からバーレーン・サーキットを舞台に2021年F1開幕戦バーレーンGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は30度、路面温度は35度まで低下、コースはドライコンディションとなっている。

チームメイトのマゼピン(ハース)がきいなりスピンする中、ミック・シューマッハが今季最初の予選タイムを記録するドライバーとなった。
最初のアタックでトップがフェルスタッペン(レッドブル)、これに角田裕毅(アルファタウリ)が続いてみせた。
ハミルトン(メルセデス)が3番手ながら、4番手ガスリー(アルファタウリ)、5番手ペレス(レッドブル)とホンダ・パワー勢が上位5台中4台を占めた。

結局1番手フェルスタッペン(レッドブル)、2番手角田裕毅(アルファタウリ)、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手リカルド(マクラーレン)、6番手ガスリー(アルファタウリ)、7番手アロンソ(アルピーヌ)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、10番手ペレス(レッドブル)。

ここでの敗退はオコン(アルピーヌ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、ベッテル(アストンマーティン)、シューマッハ(ハース)、してマゼピン(ハース)の5台となった。

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2021/03/27

フリー3回目もフェルスタッペン(レッドブル)最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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12月05日(土)15時(日本時間:21時)からバーレーン・サーキットを舞台に2021年F1開幕戦バーレーンGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は38度、路面温度48度、コースはドライコンディションだが風が強く、砂の来襲が懸念される。

その影響なのか、コース各所でスピン、コースアウトするクルマが相次いだ。
セッションの半分が経過した時点では、トップがガスリー(アルファタウリ)、2番手にフェルスタッペン(レッドブル)といずれもホンダ・パワー勢がトップを占めた。
その後メルセデスAMG勢に抜かれる場面があったものの、最終的にはこのセッションでもフェルスタッペンがトップタイムを記録。
2番手にハミルトン(メルセデス)、3番手ガスリー(アルファタウリ)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手ペレス(レッドブル)、6番手サインツ(フェラーリ)、7番手ライコネン(アルファロメオ)、8番手オコン(アルピーヌ)、9番手ストロール(アストンマーティン)、10番手がリカルド(マクラーレン)の順になった。
角田裕毅(アルファタウリ)は13番手だった。
この後注目の公式予選が行われる。

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ミック・シューマッハ(ハースF1)、偉大な父を超える

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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今シーズンのF1ルーキーの中で最も話題を集めていたのは、元7回のチャンピオンである偉大なレーサーを父に持つミック・シューマッハ(22歳:ドイツ)だろう。
今回、シューマッハがF1デビューするのはハースF1チームで、これには父も現役時代に活躍したフェラーリの後押しがあったとされる。

そのシューマッハはバーレーンGP開幕直前の3月22日に満22歳になったばかり。
F1デビューは22歳と4日ということになる。
これは父ミハエルの22歳232日(1991年ジョーダン・フォード)の記録を大幅に短縮したもので、これについてはあの偉大な父を越えたということになる。

次は父親の残したF1初戦での予選7位という記録を打ち破ることか。
ただこれまでの戦闘力をみる限り、これはかなり困難なことのようだに思える。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(3/26)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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いよいよ2021年シーズンが開幕。
Hondaパワーユニット勢は順調に走行を重ね、Red Bull Racing Hondaのマックス・フェルスタッペンが2回のセッションともにトップタイムで終えるなど、好調なスタートを切りました。

フェルスタッペンが両セッションでトップタイム。
Honda PU勢は好調なスタートに昨年まで、金曜日のフリー走行は90分間のセッションが2回行われていましたが、今季からは60分間に短縮。
予選・レースの時間帯とは異なる日中に行われ、気温も非常に高い中でのFP1でしたが、慌ただしく各車がコース上に詰めかけていきました。

このFP1では、フェルスタッペンがトップタイムをマークし、チームメートのセルジオ・ペレスが6番手に続きます。
Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーはこのセッションで最多となる23周を走行して7番手。
F1で初の公式セッションを迎えた角田裕毅は21周の走行で14番手につけました。

予選・決勝と同時刻となるFP2は、日没直後に開始しました。
好調なペースを刻んだフェルスタッペンが、ここでもトップタイムを記録。
ソフトタイヤを履いた予選シミュレーションに臨んだ角田が、フェルスタッペンから0.447秒差の7番手となりました。
9番手にガスリー、10番手にペレスで、ここまでが首位と約0.6秒。各車のタイムが非常に接近していましたが、Hondaパワーユニット勢は全車がトップ10入りを果たしました。

今日収集したデータと先日のプレシーズンテストで得たデータをもとに、これからエンジニアたちがさらなるセッティングの最適化を進め、明日の予選と明後日の決勝に向けたさらなる準備を進めていきます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「開幕戦の初日となった今日は、4台のマシンとも、基本的に順調に走行し、スムーズな一日となりました。
例年とは異なり、2週間前に行われたプレシーズンテストと同じサーキットでの開幕戦ですので、PU・車体ともにある程度のセッティングのベースができた上で臨んでいます。
また、今年からP1とP2の走行時間が各90分間から各60分間に短縮されていますが、それに合わせたプログラムの中で設定を行い、PUのセッティングに関しても予定通り進めることができています。
F1初走行のルーキー角田選手を含む4名のドライバーともに、順調な一日だったと思います。
明日の予選に向けて今晩十分にデータを確認し、最適化を図り、いい結果を得られるように全力で臨みます」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1-1番手)

「テストに続き、いい一日になりました。
気温が高く、風の影響もあって、完璧なバランスを見つけるのは簡単ではありませんでしたが、全体的にはポジティブだったと思います。
まだ改善点はあるので、明日はそこに取り組み、タイヤについての確認やバランスの調整などをしていきます。
明日は風が強くなるはずなので、みんな今日よりも厳しい状況になると思います。
レースウイークのスタートとしては上々の気分ですが、明日も同じとは限りません。
予選でどれだけできるのかを見ていく必要があります」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(6-10番手)

「いよいよレースウイークが始まり、素晴らしい気分です。
ここまで順調にきていることに満足していますし、落ち着いて仕事に取り組み、前進することができています。
今日走ってみての感触としては、1周を通してまだマシンを手中に収めている感じではなく、マシンの挙動について一つ一つ理解を深めなくてはいけない段階であり、特にショートランに課題があると思っています。
一方で、ロングランでは快適に走行できて、ペースもよかったです。
ソフトタイヤでの走りに改善点があると思いますが、マシンのパフォーマンスはよく、いいペースがあります。
明日の予選は僅差の戦いになるはずなので、正しい方向性で取り組み、いいシーズンのスタートを切れればと思います」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(14-7番手)

「最高の一日でした。
F1ドライバーとして初めてのプラクティスセッションは、とてもエキサイティングでした。
今日は一日中、気持ちが高ぶっていましたし、明日の予選で全開走行をして自分のポテンシャルを披露できるのが楽しみです。
チームとして、今週末は素晴らしいペースが発揮できているので、明日初めてのF1予選でどんなパフォーマンスができるか、ワクワクしています。
まだマシンについて学んでいる最中で、これがF1で最初のレースウイークなので、自分にプレッシャーをかけすぎずにしつつ、初のレースでどのくらいやれるか、楽しみにしています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(7-9番手)

「いいレースウイークのスタートになったと思います。
マシンは両セッションで力強かったので満足しています。
今夜の走行では、ベストなコンディションでタイムを出すことができませんでしたが、走行内容にはポジティブな要素がたくさんあったので、明日の予選でどれだけやれるか、楽しみです。
燃料を多く積んでのロングランでレースに向けた準備もしましたが、そこでも力強さが感じられたので、いい傾向だと思います。
ただ、まだ初日に過ぎないので、あまり先のことを考えたくはありません。
今夜エンジニアとともに微調整を行い、明日はいいポジションにつけられる筈です。
予選では目標であるQ3進出ができればと思いますし、うまくやれればレースで多くのポイントを稼げる位置に行ける筈です」

提供:本田技研工業(株)

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ウィリアムズ、ダニエル・ティクトゥムを開発ドライバーに

Daniel Ticktum (C)RedBull Racing
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ウィリアムズ・レーシングは、ダニエル・ティクトゥム(21歳:イギリス)を昨シーズンに引き続き開発ドライバーとして起用することを発表した。

2017年と2018年、連続してF3の国際イベントであるマカオGPを制したティクトゥムはレッドブル・レーシングでF1テストにも起用された。
昨季はF2シリーズに参戦し、優勝1回、3度の表彰台を獲得してランキング11位になっている。
今季も同シリーズに参戦すると共にウィリアムズ・レーシングでシミュレーターなどによる開発の仕事をこなすことになる。

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フリー2回目、角田裕毅(アルファタウリ)7番手

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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3月26日(金)18時(日本時間:24時)からバーレーン・サーキットを舞台に2021年F1開幕戦バーレーンGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
引き続き天候は晴れ、セッション開始時の気温は28度、路面温度33度、コースはドライコンディションとなっている。
土曜日の公式予選、日曜日の決勝レース共にこの時間帯になるため、その意味でも重要なセッションになる。
このフリー走行2回目セッションも今シーズンから1時間に短縮されているため、全車雪崩を打ってコースインするシーンがみられた。

2021年、最初のクラッシャーはライコネン(アルファロメオ)いうことになった。
コースアウトしたライコネンのマシンはガードレールに接触、フロントウィングを破損させたもの。
このセッションでもトップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)が記録した。
2番手にノリス(マクラーレン)、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手サインツ(フェラーリ)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手リカルド(マクラーレン)、7番手角田裕毅(アルファタウリ)、8番手ストロール(アストンマーティン)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、そして10番手ペレス(レッドブル)となった。
ホンダ・パワー勢は4台すべてがトップ10入りしている。
角田はチームメイトより上廻る存在感をみせたが、セッションの最後、ピットに留まったままだったのが気掛かりだ。

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2021/03/26

バーレーンGPフリー1回目、フェルスタッペン最速

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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3月26日(金)14時30分(日本時間:20時30分)からバーレーン・サーキットを舞台に2021年F1開幕戦バーレーンGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は34度、路面温度47度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお今シーズンから金曜日のフリー走行セッションは1・2回共に1時間に短縮されている。

2021年初めてのセッション゛トップタイムをマークしたのはフェルスタッペン(レッドブル)。
2番手にボタス(メルセデス)、3番手ノリス(マクラーレン)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手ルクレール(フェラーリ)、6番手ペレス(レッドブル)、7番手ガスリー(アルファタウリ)、8番手サインツ(フェラーリ)、9番手リカルド(マクラーレン)そして10番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)という順。
注目の角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はアタックラップを邪魔されたと訴えて14番手タイムに。
また同じくルーキーのシューマッハ&マゼピン(いずれもハース)は19-20番手に留まった。

このあと18時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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レッドブル首脳、ポルシェとの提携交渉認める

M.Verstappen & H.Marko (C)Redbull Racing
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2021年限りでホンダがF1から撤退するのを受け、当面はその知的財産を引き継いでの自主生産の形を取ることが決まっているレッドブル・レーシングだが、2025年から実施見込みの大幅なレギュレーション変更を見据え、ポルシェと話し合いをしているという噂を認めた。

これは同陣営でレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士がオーストリアの『クライネ・ツァイトゥング』紙の取材に答えたもの。

「それは事実だ。
しかしわれわれが検討しているのは別にポルシェだけという訳じゃない。
2025年にはエンジンに関するレギュレーションがより簡素化されるので、ポルシェ以外にもF1に関心を持つメーカーが複数現れることだろう。
われわれはそれらすべての可能性に対し、広く門戸を解放して臨むつもりだ」

実はレッドブルはすでにWRC(世界ラリー選手権)などでポルシェの親会社であるVW(フォルクスワーゲン)と密接な関係を築き上げているという背景もある。

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アストンマーティン、F1参戦記念モデルを製産

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
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アストンマーティンは、今シーズンから自社ブランドでF1に参戦するのを記念し、同社モデルの『ヴァンテージ』の『F1エディションモデル』を製産することを明らかにした。

昨季までのレーシング・ポイントからブランド変更した同チームは、今シーズン『アストンマーティン・コグニザントF1チーム』として実に61年ぶりとなる復活参戦が決まっていてこれを記念したもの。
ドライバーは残留のランス・ストロールとフェラーリから移籍のセバスチャン・ベッテルになる。
なお今週行われるバーレーンGPでは『ヴァンテージ』が初めてF1の公式セーフティカーに使われる。

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バーレーンGPの週末、3日間共に雨の心配はなし

Bahrain Circuit (C)Mercedes Motorsport
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今週バーレーン・サーキットで開催される2021年F1開幕戦バーレーンGPの開催地であるマナーマ地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日、決勝レースの日曜日いずれも降水確率は0%で雨が降る心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
3月26日(金) フリー走行 晴れ 23- 33度 0%
3月27日(土) 公式予選 晴れ 21- 35度 0%
3月28日(日) 決勝レース 曇り 20- 24度 0%

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2021/03/25

ラッセル(ウィリアムズ)、GPDA(F1ドライバー団体)役員に

George Russell (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングのジョージ・ラッセル(23歳:イギリス)が、F1ドライバーの団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の新役員に選出されたことがわかった。

これはこれまで同職を務めていたロマン・グロージャン(前ハース)がF1から離れることになったためその後任に選ばれたもの。
ラッセルはまだ若いが知性派の一人として知られている。

GPDAは主にF1の安全面を確立させるため1961年に設立されたF1ドライバーによる任意団体。
現在、会長には元ベネトン等のF1ドライバーであるアレクサンダー・ブルツ氏が、また同僚としてはセバスチャン・ベッテルがやはり役員に就いている。

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バーレーンGPのスチュワードにエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる2021年F1開幕戦バーレーンGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ベネトン等のF1ドライバー、エマニュエル・ピロ氏(59歳:イタリア)を指名したことがわかった。
同氏のスチュワード就任は昨年のロマーニャGP以来となる今季初、自身通算36回目となり引き続き全体の最多記録更新となるもの。

ピロ氏はスポーツカーレースで活躍、5回のルマン24時間レース優勝を記録したレジェンド。
F1では1989年オーストラリアGPの5位(ベネトン・フォード)が最高位。
一昨年のカナダGPではベッテル(フェラーリ)の勝利をフイにするペナルティ裁定を下したことで一躍渦中の人となった経緯がある。

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ウィリアムズ・レーシングに新テクニカル・ディレクター

F-X.Demaison (C)Williams Racing
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2021年シーズンの開幕を目前にして、ウィリアムズ・レーシングは空席となっていたテクニカル・ディレクターとして新たにフランスの技術者であるフランソワ-グザビエ・ドゥメゾン氏を起用することを発表した。

ドゥメゾン氏はVW(フォルクスワーゲン)モータースポーツでやはりテクニカル・ディレクターとして活躍、現在ウィリアムズ・レーシングでCEO(最高経営責任者)を務めるヨースト・カピート氏の部下として働いていたことがあり、今回その縁で引き抜かれたようだ。

財政面でもテコ入れが行われたウィリアムズ・レーシングでは、今季もラッセル&ラティフィというドライバー・ラインナップで戦うことが決まっている。

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エクレストン氏、、ミック・シューマッハのチームに懐疑的

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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F1で7度のチャンピオンに輝くミハエル・シューマッハの子息ということで注目を集めるミック・シューマッハだが、そのデビュー・チームがハースF1ということが話題を呼んでいる。

懸念を示したのは元FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表のバーニー・エクレストン氏。
「シューマッハのようなビッグネームがF1に帰って来るのは素晴らしいことだ。
それにミックは間違いなく才能のあるところをF2チャンピオンになることで示してみせたからね。
ただ彼の将来を考えた時、ハースF1というチームがデビューに適切かは疑問に思っている。
このような逸材を育てるには、そうしたノーハウと能力を持っているレッドブルのようなチームがふさわしいと思うのだが」と、F1界の長老。

ミハエル・シューマッハが活躍した時期はまさにエクレストン氏がF1を支配していた時代と重なるものだ。

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2021/03/24

トト・ウォルフ氏(メルセデス)、フルタンク疑惑かわす

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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7年連続のチャンピオンでありながら、先に行われたシーズン前合同テストでは中団に埋もれたメルセデスAMGチームについて、他チームからは『また三味線』と揶揄する言葉が聞かれたが、同チームではこうした燃料搭載量などへの疑惑をかわした。

これは同陣営でエクゼクティブ・ディレクターを務めるトト・ウォルフ氏が母国オーストリアのテレビ局『ORF』(オーストリア放送協会)で次のように語ったもの。

「われわれにはこれまでの実績がるあるので例え遅くても『隠してる』とか言われるんだな。
それはテストだからいつもベストタイムを狙っている訳じゃない。
プログラムに従って必要なことを試している訳で、燃料がお多い時もあれば少ないこともあるだろう。
それはいちいち公開する必要もないことだ」と、一蹴。

果たして真実は、今週の開幕戦バーレーンGPで明かされることになるだろう。

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ジョニー・ダンフリーズ(元ロータス)、死去

Johny Dumfries (C)Ex.Lotus F1 Racing
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元ロータスのF1ドライバー、ジョニー・ダンフリーズ氏が死去した。享年62歳。

イギリス貴族の生まれであるジョニー・ダンフリーズは、1984年にイギリスF3選手権でチャンピオンになると、1986年にアイルトン・セナのチームメイトとして当時のロータス・チームからF1に参戦、最高位はハンガリーGPの5位。

しかし翌1987年チームがホンダ・エンジンを搭載するのに伴い、ホンダが支援する日本の中嶋悟との入れ替えを強いられた。
その後ダンフリーズはスポーツカーレースに転向、1983年にはジャガーでルマン24時間レース制覇を果たした。
詳細な死亡原因は不明だが病死とされている。

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第2のハミルトンか、マクラーレンが13歳の新人と契約

Ugo Ugochukwu (C)McLaren Group
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2021年シーズンの開幕を前に、マクラーレン・レーシングはまだ13歳の新人ウーゴ・ウゴチュクウ(アメリカ)とジュニア・ドライバー契約を結んだことを明らかにした。
契約年数は発表されていないが、将来F1やインディカーなどトップカテゴリーを見据えたということから長期のものであるのは明らかだ。

ナイジェリア系の血筋を持つウゴチュクウは、昨年のFIAヨーロッパ・カート選手権のチャンピオンで、将来を嘱望された逸材。
このマクラーレンでのシンデレラ・ストーリーはあたかもかつてのルイス・ハミルトンを彷彿とさせるが、今回抜擢したのはロン・デニス氏ではなくザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクター。
今後の育成と成長が注目される。

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2021/03/23

ハミルトン、新たなマネージング・チーム編成へ

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームとの間で2021年の1年契約延長で合意したルイス・ハミルトンが、新たに個人的なマネージング・チームの編成をスタートさせることを明らかにした。

ハミルトンはこれまで信頼の厚かったパーソナル・マネージャーであるマーク・ハインズ氏(42歳:イギリス)とさきほど袂を分かったことが明らかになっていて、今年の契約が遅れた原因の一つとも言われていた。

両者の訣別は友好的なものであるとされるが、ハミルトンは自身の活動である『プロジェクト44』を推進させるためにも新たな体制の構築が必要と判断したようだ。
同プロジェクトはハミルトンが持つF1におけるコマーシャル契約やロジスティクス面の管理など活動の総合的な役割を担っているという。

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ノリス(マクラーレン)、「メルセデス・エンジンそれほどじゃない」

McLaren 『MCL35M』 (C)McLaren Group
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今シーズン、ルノーのものから目下7年連続王者に輝くメルセデス製パワーユニットに切り換えて注目が集まるマクラーレン・チームだが、今年も同チームでレースドライバーを務めるランド・ノリス(21歳:イギリス)は控え目な印象を英スポーツ・チャンネル『スカイスポーツ』で語っている。

「たしかにメルセデス・エンジンのフィーリングは良かったけれど、取り立てて口にするほど大きな違いがあったとは感じてないよ。
みんなはもっと過激なコメントを期待しているんだろうけれど、そんなことはない。
これまで通り着実に一歩ずつ進歩していく、それだけのことさ」

シーズン前テストでは初日いきなり全体の2番手に相当するタイムを記録して注目を集めたノリスだったが、3日間を通じては結局14番手(僚友リカルドは7番手)に留まった。

それでも関係者からはメルセデスAMG、レッドブルに続く候補筆頭としてマクラーレン・メルセデスのマシンが挙げられている。

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2021年F1ドライバー別ヘルメット一覧

2021年シーズンのF1ドライバー別装着ヘルメットが判明した。
それによれば今年もアメリカ製のベル(BELL)が最多で11名。
続いてドイツのシューベルト(SCHUBERTH)が4名、日本のアライ(ARAI)が3名、イタリアのスティーロ(STILO)が2名となっている。

ちなみにF1では2019年以降、FIAの最新規格に準拠したヘルメットの装着が義務付けられていて、上記4社が共同研究・開発したこれらのものに限定されている。

【2021年ドライバー別ヘルメット一覧】

Team N0. Driver Helmet N0. Driver Helmet
Alfa Romeo Ferrari 7 キミ・ライコネン BELL 99 アントニオ・ジョビナッツィ BELL
Alpine Renault 14 フェルナンド・アロンソ BELL 31 エステバン・オコン BELL
Aston Martin Mercedes 18 ランス・ストロール STILO 5 セバスチャン・ベッテル ARAI
Hass Ferrari 9 ニキータ・マゼピン BELL 47 ミック・シューマッハ SCHUBERTH
McLaren Mercedes 3 ダニエル・リカルド ARAI 4 ランド・ノリス BELL
Mercedes 44 ルイス・ハミルトン BELL 77 バルテリ・ボタス STILO
Red Bull Honda 33 マックス・フェルスタッペン SCHUBERTH 11 セルジオ・ペレス SCHUBERTH
AlphaTauri Honda 22 角田 裕毅 ARAI 10 ピエール・ガスリー BELL
Ferrari 16 シャルル・ルクレール BELL 55 カルロス・サインツ SCHUBERTH
Williams Mercedes 63 ジョージ・ラッセル BELL 6 ニコラス・ラティフィ BELL

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2021/03/22

シューマッハ(ハース)、「カーナンバー47は4+7」

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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今シーズンのルーキードライバーの中で、ハースF1のミック・シューマッハが選んだカーナンバーは『47』というものだった。
これについて本人は最初に希望したものではなかったことを明かした。

それによれば当初シューマッハは『4』か『7』を希望したという。
『4』はF3時代に自身が付けていたもの。
また『7』は7回のチャンピオンに輝いた父ミハエルをトリビュートしたものという。

しかし前者はすでにノリスが、また後者はライコネンが登録済みでいずれも現在使用中。
残念ながら希望が叶わなかったシューマッハは止むなくこの二つの数字を組み合わせた『47』を登録したとのことだ。

なみに今年の他のルーキーである角田裕毅(アルファタウリ)は『22』を、ニキータ・マゼピン(ハース)は『9』を登録している。

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メルセデスAMGチームはバーレーンでのテストに高評価

Image (C)Mercedes Motorsports
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F1のシーズン前テストはこれまでヨーロッパとしては比較的温暖なスペインのバルセロナ・サーキットで行われるのが通例だったが、今回は中東のバーレーン・サーキットにその舞台を移した。
これについてはファクトリーから遠隔の地でのテストに懸念の声を示すチームもあったが、メルセデスAMGチームでかつてミハエル・シューマッハ担当だったコースサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリン氏はバーレーン・サーキットでのテストに高評価を与えている。

「この時期のバルセロナは温暖とはいえ実際にグランプリが行われる5月に比べれば低温すぎる。
それが正しいタイヤ評価を狂わしたり、雨に降られることも多かったのでプログラムの消化への妨げになることもあった。
しかしバーレーンでは風は強いが雨の心配はしなくていいし、2週間後には本番レースがあるのでデータは役に立つしロジスティクス(物流)も無駄がないからね」

この週末にはそのバーレーンGPが行われる。

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王者メルセデスAMGチーム、今回も『三味線』の見方

Mercedes 『W12』 (C)Mercedes Motorsports
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昨年もシーズンを圧倒したメルセデスAMGチームだが、今回のバーレーン合同テストではハミルトンが全体の5番手、ボタスも9番手と目立つことなく3日間を終えた。
確かに初日などマシントラブルがあったのは事実だが、これについてライバルチームからは「メルセデスは本気を出していない」との見方が専らだ。

とりわけ今年もメルセデス勢最大のライバルと目されるレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは次のように警戒した。

「彼らが本気を出していなかったのは間違いないよ、いつものようにね。
それは一緒に走っていればわかる。
彼らのラップは燃料を多く搭載していたと思うし、またパワーユニットも最大出力にはなっていなかったと思うな。
ほんとうのスピードは開幕戦になってみなければわからないよ」、分析した。

そのメルセデスAMGチームは開幕前に当地でフィルミングデーを使った2日間のプライベートテストを予定していて、これも他チームからは警戒の目でみられているようだ。

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2021/03/21

T.マルケス氏(元ミナルディ)、新型コロナで重篤に

Tarso Marques/Minardi PS01B
元ミナルディ・チームのドライバーとして1996年に当時まだ二十歳でF1デビュー、2001年まで26戦に参戦したタルソ・マルケス氏(45歳:ブラジル)が新型コロナウイルスに感染、一時生命も危ぶまれる重篤状態から脱していたことがわかった。

マルケス氏は現役引退後、自身で自動車関連の事業を興し、順調な経営を続けていたということだが、このほどブラジルでも大流行している新型コロナウイルスに感染、さらに重度の肺炎も併発して一時重態となり集中治療室で手当を受けていたとのこと。

現在は深刻な状態を脱したということだが、本人は「一時は死を覚悟した」と、その時の心境を吐露している。

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ポルシェ首脳、フォルクスワーゲンによるF1調査認める

Volks Wagen (C)VW Motorsport
モータースポーツの名門ポルシェでモータースポーツ部門の責任者を務めるフリッツ・エンツィンガー氏が、グループの核心であるフォルクスワーゲン社がF1参入について調査していることを認めた。

F1は2025年から新時代に合わせた革新的なレギュレーションに移行することが決まっていて、これに伴い新たなマニュファクチャラーの参入を募っている状況。
ドイツの巨大自動車グループであるフォルクスワーゲンにも参戦が期待されている。
その中でもグループで最もモータースポーツ色の強いポルシェに白羽の矢が立っているものだが、関係者がそうした動きを肯定したのは珍しい。
フリッツ・エンツィンガー氏はポルシェで919ハイブリッドの開発を担当、ルマン24時間レース等で大きな実績を誇る重要人物。
またポルシェは1950年代から60年代に掛けて自身のワークスチームとしてF1に参戦していた。

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アロンソ(アルピーヌ)、『A521』の戦力に控え目評価

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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今シーズン、2006年以来となる古巣復帰が決まっているフェルナンド・アロンソ(39歳:スペイン)だが、シーズン前テストを終えてアルピーヌF1(前ルノー)の新型車『A521』の戦闘力について言及、まだ上位を争うレベルにはないとの控え目な見解を表した。

これはこの元チャンピオンの復活にボルテージを上げる地元スペインのメディアに対して次のように語ったもの。

「テスト自体は順調なものだったけどとにかく時間が足りない。
僕自身も復帰に向けてまだ努力が必要だし、マシンへの理解も不足している。
それに加えて『A521』はファクトリーで得られたものをまだコースで十分には発揮できていないと思うからね。
だから残念ながらいきなり上位争いをするレベルにはないようだけど、レースを楽しむには十分な戦闘力はある。
今年は全部で23レースもあるのだし、1レースでも早く馴染んでいきたいね」

さらに「今年は多くのレースで観客が入れることを願っているよ」と、付け加えた。

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2021/03/20

伝統のモナコGP、今年は着々と開催準備が進捗

Montecarlo Street Circuit (C)Scuderia Toro Rosso
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昨年のイベントを新型コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたモナコGPだが、同グランプリの主催者であるACM(オートモビル・クラブ・ド・モナコ)は今年5月23日(日)の開催に向け、着々と準備が進捗していることを強調した。

同グランプリは伝統的に市街地特設コースとして行われるため、毎年2月には早くも準備の一部が始められるとのこと。
ACMの担当者によれば、今年は例年通りの開催を確信していて、コースや施設などのハード面だけでなく、定評あるスタッフの教育にも怠りはないという。
観光立国であるモナコでは、F1グランプリは国王も臨席する国を挙げての重要イベントとなる。

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イギリスGPにエッセンシャルワーカー招待へ

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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イギリスGPを開催するシルバーストーン・サーキットは、7月18日(日)に予定される今年のグランプリに新型コロナウイルスとの戦いに貢献してきたエッセンシャルワーカー(生活維持に欠かせない職業に就いている人)を対象に無料招待する計画を公表した。

昨年のイギリスGPは新型コロナウイルスの影響で無観客レースを余儀なくされたが、今年はいまのところ制限はあるものの観客を受け入れられる予定となっている。
これを受け、対象のエッセンシャルワーカーに対し、無料でイベントに招待する方針を決めたもの。
なおイベントはF1グランプリだけでなく、やはりシルバーストーンで行われる2輪のモトGPやクラシック・ベントの3つ合わせて1万枚が対象ということだ。

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スプリントレース案、コスト増が課題に浮上

Imge (C)Mercedes Motorsports
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F1が今季初めて導入しようとしている『スプリントレース案』について、新たな課題が浮かび上がっている。

それは、コスト増の問題だ。
実質的にこの案はグランプリの週末にもう一つレースが追加されることになり、走行するための費用、さらにはクラッシュしてマシンを損傷させる可能性が高まるためだ。
もし大きな事故になった場合、直接の修復費用だけでなく日曜日の本番レースに出走できないというリスクも考えられる。

これを考慮してFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)はチーム側に支払う費用を増額するとしているが、一部のチームからはその金額が足りないとして同意が得られていないと伝えられている。

このスプリントレースが実際に導入されるかは来週、開幕戦の地バーレーン・サーキットで各チームの投票により決定される予定ということだ。

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2021/03/19

ピレリタイヤ、「2021年マシンは遅くなっていない」

Redbull Honda 『RB16B』 (C)RedBull Racing
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2021年シーズンを前に行われたバーレーン合同テストを終え、今季もF1タイヤを独占供給するピレリは2021年のF1マシンが事前に想定したほどスピードの低下をみせていないとの分析結果を明らかにした。

今シーズン、F1は主にコスト削減の観点から基本的に2020年のものを踏襲することとした。
そレトは別に年々増す一方のスピードを抑制するため、マシンにはフロアやバージボードなどエアロダイナミックスの制限、またタイヤについても全体にコンパウンドを堅くしてグリップレベルを下げるなどのラップタイム低下に向けた変更を施した。

しかしピレリの分析によればそれでもマシンは進化し、すでに想定した量の半分は取り戻していると判定したもの。
今後シーズンが進めばさらなるタイムアップが予想される。

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サウジアラビアGP、コースレイアウトが明らかに

Jeddah Ciucuit (C)FIA
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今季第22戦として新規開催が予定されている中東・サウジアラビアGPのコースレイアウトが明らかにされた。

それによればコースはジェッダの市街地を舞台にしたストリートコースで全長6.175キロと現在のカレンダーでは最長規模のもので予想スピードも高く、主催者は『F1史上最速のストリートコース』と自負している。

またここもご多分に漏れず決勝レースは夕方のスタートで全コース投光照明の下で行われる。

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ペレス(レッドブル)、「5レースもやれば乗りこなせる」

Sergio Perez/『RB16B』 (C)RedBull Racing
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昨シーズン、2度の表彰台を獲得するなど活躍したアルボンを放出してまでして据えたセルジオ・ペレスについて、レッドブル・レーシングではペレスに「決勝レースでの活躍に期待している」ことを強調している。

確かにペレスは決勝レースでのペースが良く、実際昨季の初優勝を含め上位入賞を果たした時はすべて後位からの追い上げで順位をアップさせたものばかりだ。
またとりわけタイヤのコントロールに長けているとの評判が高い。

本人は「まだレッドブルのクルマでの走行は少なく、乗りこなすまで性格を掴めたとは言えない。
でもコンディションの異なるレースを何回かすればそれも解決すると思っている。
おそらく5レースもやればマシンには慣れる筈さ」と自信をみせている。

シーズン前合同テストでは総合8番手のタイムだったが、ペレスがテストを終えた最終日午前の段階では全体のトップ。
早くもマシンの特性は掴みつつあるようだ。

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2021/03/18

「課題のストレートスピード改善した」と、フェラーリ代表

Ferrari 『SF21』 (C)Ferrari S.p.A
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昨シーズン、スピードの不足が指摘され不振を囲ったフェラーリ・チームだが、注目のシーズン前合同テストを終え、同チームのマッティア・ビノット代表は「課題のストレートスピードは改善した」と、語っている。

「ストレートスピードが伸びなかった原因にはパワーユニットの出力不足という問題とエアロダイナミックスのドラッグという問題の二つがある。
今回われわれはその両方の面で大きく改善を果たしたと言える。
新しいパワーユニットは、ダイナモにある時から手応えを感じていたよ。
そして実車に搭載して走った時に自信を持てた。
さらに合同テストでライバルらと共に走って、確信したんだ。
また空力面でもドラッグを低下させるこに成功した。
去年苦しんだ問題が解決されれば、予選ではQ3進出、そしてレースでは上位入賞が現実のものになるだろう」、自信をみせた。

実際、合同テストでは新加入のサインツが全体の3番手タイムを記録してみせた。

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ハースF1代表、「ニキータ・マゼピン特別待遇はない」

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表が、同チームの『問題児』とされるニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)についてまた言及した。

同チームでは今季チームメイトとなるミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)が傘下カテゴリーのF2シリーズでチャンピオンを獲得したのに対し、ランキング5位に留まったものの、父親であるロシアの大富豪ドミトリー・マゼピン氏の財力の後押しがあったと揶揄されていた。
ちなみにタイトル・スポンサーの『ウラルカリ』は父親の会社、今年のマシンのカラーリングはロシアの国旗をイメージしたものとなっている。

さらに自身のSNSでスキャンダルが持ち上がるなど不祥事も相次ぎ、FIA(国際自動車連盟)からも警告される有り様。
それでも同チームがマゼピンを擁護するのはやはり親の援助の影響が大きいと指摘されているもの。
それでもシュタイナー代表はあらためて優遇を否定した。

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レッドブル首脳、「テスト日数の短縮は正しい判断」

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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2021年のシーズン前合同テストがわずか3日間という日数に限定されたことについて、新型車の熟成や新人ないし移籍ドライバーの習熟を考えると「短か過ぎる」との声も聞かれるが、レッドブル・グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士はこれについて「適切である」との見解を示した。

「期間の短縮は主にコスト削減の観点から決定されたものだが、私は適切であると考えているよ。
それは開発者やドライバーの立場からはもっと長い期間を主張することだろう。
ウチのスタッフだって10日間は必要だと言うに違いないからね、キリがないんだ。
でも、今年の例をみてもこれは成功したというべきものだよ」

昨年の同テストは6日間、一昨年は8日間という日程で行われた。
ちなみにマルコ氏率いるレッドブル勢はレッドブル・レーシングが1番手、アルファタウリが2番手と順調な結果で3日間のテストを終えている。

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2021/03/17

メルセデスAMGチーム、合同テスト後にフィルミングデー

Mercedes 『W12』 (C)Mercedes Motorsports
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バーレーン・サーキットでのシーズン前合同テストで精彩を欠いた(?)メルセデスAMGチームが、合同テスト終了後にプロモーション用のフィルミングデーを使用したプライベートテストを敢行したことがわかった。

他チームと違って新型車のシェイクダウンを行なわずに合同テストに臨んだ同チームでは初日いきなりギヤボックストラブルに見舞われるなどして走行が阻害されたため、テストプログラムの追加という可能性も考えられるが、一方でプログラム消化は順調で、文字通りプロモーション撮影を行う余裕の表れという見方も強い。

果たして真実はどちらなのか、こちらも開幕戦がスタートしてから判明ということになりそうだ。

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角田裕毅の好タイムはDRS(可変リヤウィング)のせい?

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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今回のバーレーン合同テストでみごと2番手となった角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)のタイムについて、ヨーロッパ・メディアからはDRS(可変リヤウィング)の使い方が貢献したとの分析を行っている。

それによれば角田裕毅の場合、ドライバーの操作によってコントロールできるDRS開閉のタイミングがライバルよりも早かったことがデータからわかったというもの。

テストではDRSゾーンの制限はなく自由に対応できるため規定に反するものではないが、してやられたライバルからのやっかみが感じ取れそうだ。
この注目ルーキーの真のスピードはバーレーンGPの際に証明されることだろう。

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スプリントレースのポイントは3位までの案浮上

Monza Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1は、今季3戦程度のグランプリに初めての試みとして『スプリントレース』の導入を計画しているが、ここに来てこれによるポイントは上3台のみという案が浮上してきた。

これは規定の週末フォーマットを変更、日曜日の本番レースに先駈け土曜日に距離を短縮したスプリントレースを別途行うというもの。
レース距離は正規の3分の一に相当する約100キロ程度が想定されていて、獲得ポイントはこれまで8位までと伝えられていた。
新しい案では1位3点、2位2点、3位1点とされていて、表彰式は行なわないもののスプリントレースの結果が日曜日のスターティンググリッドになるとされる。

想定される3戦はオーバーテイクが比較的容易なカナダ(モントリオール)、イタリア(モンツァ)、そしてブラジル(インテルラゴス)とみられているが、まだ確定していない。

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2021/03/16

アルファタウリT/D、角田裕毅の能力を高く評価

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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日本人ドライバーひさびさのF1ルーキーである角田裕毅の最初の公式イベントとなる合同テストを終え、所属するアルファタウリ・ホンダのテクニカル・ディレクターであるジョディ・エギントン氏が角田が示したパフォーマンスを高く評価した。

「テストは最初の2日間、風が強く生憎のコンディションになった不運もあったが、二人のドライバーは着実に距離を稼いで予定のプログラムはほとんど消化できたので満足している。
これからファクトリーに戻って今回得られたデータを解析し、開幕戦に備えたい。
まだ慎重でなければならないが、われわれがマシンやエンジンについて手応えを感じているのは当然のことだろう。
それにしても角田はルーキーにも関わらず、大きなミスすることなく走りきったし、最終日にはフェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2番手タイムという大きなプレゼントまで贈ってくれた。
間違いなく彼は素晴らしい能力を持っているのでシーズン開幕が楽しみだよ」

その開幕戦バーレーンGPは3月26日(金)にスタートする。

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ベッテル(アストンマーティン)、トラブル続きも前向き

Sebastian Vettel 『AMR21』(C)Aston Martin F1 Team
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6年に渡って在籍したフェラーリを離れ、今季は心機一転新生アストンマーティンF1からの参戦を決めたセバスチャン・ベッテル(33歳:ドイツ)だが、その最初の舞台であるバーレーン合同テストは厳しいものとなった。

ベッテルがドライブした『AMR21』は初日こそまずまずだったものの2日目からギヤボックスのトラブルやターボチャージャーのブースト障害などに相次いで見舞われ、周回数は3日間合わせてもわずか117ラップ。
ベストタイムも全21人中20番目という元チャンピオンとしては屈辱のものとなった。

しかしこれについてベッテルは「新型車の初テストだから、トラブルが洗い出せたのはむしろ良いこと。
残念ながら計画したプログラムをすべて終えることはできなかったけれど、いずれも今のうちに確認出来て良かったと思っているよ。
大事なことはテストではなく、本番のグランプリだからね」と、新チームでの手応えを強調した。

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ホンダ製パワーユニット、抜群の信頼性示す

Alphatauri Honda (C)Scuderia Alphatauri
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今シーズン活躍が期待されるホンダ製パワーユニットが、今回行われたバーレーン合同テストで抜群の信頼性をみせた。

この3日間で、フェルスタッペン&ペレスのレッドブル・レーシングが計369ラップ、また角田裕毅&ガスリーのアルファタウリが計422ラップと合わせて791ラップを順調に周回してみせたもの。
これはバーレーンGPのレース・ディスタンスである57ラップで計算すると、実に14レース分近くに匹敵する距離になる。

さらに、まだテストであるとはいえどうしても気になるベストタイムでもフェルスタッペンが全体の1番手、角田裕毅もこれに次ぐ2番手とスピードをみせた。
ちなみに最終日のセッション午前で走行を終えたペレスもその時点で全体のトップだった。

ただフェルスタッペンが言うように、真のスピードは開幕戦の予選Q3で、また信頼性は決勝レースで初めて証明される。
その開幕戦は3月26日(金)に幕を切って下ろす。

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2021/03/15

バーレーン合同テスト総合タイム(3/12-14)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Day
1 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'28.960 3
2 角田 裕毅 JPN Alphatauri Honda 1'29.053 3
3 C.サインツ ESP Ferrari 1'29.611 3
4 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 1'29.766 3
5 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'30.025 3
6 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'30.117 3
7 D.リカルド AUS McLaren Mercedes 1'30.144 3
8 S.ペレス MEX Redbull Honda 1'30.187 3
9 V.ボタス FIN Mercedes 1'30.289 2
10 F.アロンソ ESP Alpine Renault 1'30.318 3
11 P.ガスリー FRA Alphatauri Honda 1'30.413 2
12 L.ストロール CAN Astonmartin Mrercedes 1'30.460 2
13 C.ルクレール MON Ferrari 1'30.486 3
14 L.ノリス GBR McLaren Mercedes 1'30.586 2
15 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'30.760 2
16 E.オコン FRA Alpine Renault 1'31.146 1
17 N.マゼピン RUS Haas Ferrari 1'31.531 3
18 N.ラティフィ CAN Williams Mercedes 1'31.672 2
19 M.シューマッハ GER Haas Ferrari 1'32.053 3
20 S.ベッテル GER Astonmartin Mrercedes 1'33.742 1
21 R.ニッサニー ISL Williams Mercedes 1'34.789 1

   * 2020 PP-Time 1'27.264 L.ハミルトン/Mercedes (11/28)
   * 2021 Test-Time 1'28.960 M.フェルスタッペン/Redbull Honda (3/14)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です。

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ハミルトン(メルセデス)、「見ての通りの戦力差」

Lewis Hamilton/『W12』 (C)Mercedes Motorsports
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3日間に渡る注目のシーズン前合同テストを終え、今季もライバルと目されるレッドブルのフェルスタッペンから丸1秒以上の差を付けられたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、「結果は見ての通りの戦力差」と断じた。

「ウチのマシンも燃料バランスの改善等により想定した通りの進歩を勝ち取った。
それ自体には満足しているけれど、ライバルの進化に比べれば不十分ということがわかったよ。
開幕までもう時間は限られてるけれど、今日の結果をみればこの間に相当な努力をする必要があるということだ」と、7回のF1王者。

ただ本番まで真の手の内は完全には見せないというのがこのチームのいつものやり方で、油断は禁物だ。

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ホンダ系チーム、バーレーン合同テスト3日目コメント(3/14)

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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最終日を迎えたバーレーンでのF1公式テストは、この日も充実の内容となり、Red Bull Racing HondaとScuderia AlphaTauri Hondaが1-2タイムを記録して3日間を締めくくりました。

Red Bull Racingの午前セッションを担当したのはセルジオ・ペレス。
異なるセットアップを試しながらマシンの挙動について理解を進め、49周を走行しました。
セッション終盤、この日一番気温の高い時間帯ではあったものの、1分30秒187のベストタイムをマークし、午前のセッションでのトップとなりました。

Scuderia AlphaTauriは、ピエール・ガスリーが午前に登場し、76周を走破。
テストで重要となる走行距離を3日間で237周まで伸ばしました。

今回のテストで最後のセッションとなった午後は、マックス・フェルスタッペンが走行。
5種類中3番目に柔らかいコンパウンドであるC3タイヤで周回を重ねると、本番でのレース時間に近い日没後に、2番目に柔らかいC4タイヤでアタックを実施しました。
このC4タイヤでマークしたベストタイム1分28秒960は、3日間のテスト全体での最速タイムです。

同じく午後のセッションを担当した角田裕毅は、91周を走行して学びを深める一日となりました。
セッション終盤ではソフトタイヤを使用したアタックに臨み、一番柔らかいC5タイヤを使ったアタックで、首位のフェルスタッペンと0.093秒差の2番手タイムをマーク。
順調な仕上がりを印象付けました。

テストではラップタイムに注目が集まりがちですが、チームが最も重視しているのは有用なデータをどれだけ収集できるかです。
この3日間でRed Bull Racingが369周、Scuderia AlphaTauriが422周をマークし、Hondaパワーユニット勢合計では791周。
4281kmを走行し、充実したテストとなりました。

ここからは開幕戦バーレーンGPまでの2週間を使い、テストで得た内容を分析した上で、レースに向けた準備を進めていきます。
シーズン初戦は、3月26日(金)に開幕し、28日(日)に決勝レースが行われます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された2021年のプレシーズンテストが終了しました。
3日間で、Scuderia AlphaTauri Hondaが422周、Red Bull Racing Hondaが369周で、HondaのPUを搭載した2チームのマシンは合計791周・4281kmを走行。
開幕戦に向けて走行距離を伸ばせたのみでなく、中身の濃い貴重なデータを収集することができました。

この3日間の中でPUに関するマイナーな問題も散見されたものの、レース本番を前に、問題を見つけることもテストの目的です。
ここまで、マシンを止めるような大きなトラブルなく2チームともに走り、予定通りにプログラムを消化することができた、充実のテストとなりました。
今回のテストで得たデータを解析するとともに、問題点を潰し込むために、まだまだエンジニア、メカニックは忙しい時間が続きます。
われわれの実力が見えるのは2週間後の予選とレースを終えてからになると思いますが、ここからの準備も最善を尽くして臨みたいと思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1番手)

「今日もすべてのプログラムをこなすことができて、いい一日になりました。
1日目とは少し異なるコンディションだったので、マシンを調整する必要がありましたが、スムーズにいきました。
いいテストができたと言えますが、各チームが異なるプログラムに取り組んでいましたし、これで結果が保証されるわけではありません。僕らは常に向上できる点がないか探していて、まだ課題も抱えてはいますが、それは全チームが同じ筈です。
2週間後のQ3で真の実力が分かるわけですが、全体的にマシンの感触はよかったので、レースをするのが楽しみです」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(8番手)

「プレシーズンテストが始まったばかりのように感じていたので、これで終わりというのは不思議な気分です。
走行機会はかなり限られていましたが、その中で多くのセットアップを試せて、マシンに乗るたびに向上できたと思います。
シーズンに向けてとてもエキサイティングな気持ちですし、僕らにはいいマシンがあると思いますが、その実力を最大限に発揮すべく、まだ多くを学ばなければなりません。

チームは素晴らしい仕事をしてくれました。
バーレーンで開幕時のポジションは大きな問題でなく、シーズン最終戦のアブダビで僕らの立ち位置がどうなっているかが重要です。
レースウイークが楽しみですが、序盤は、粘り強く一歩ずつ進んでいかなければなりません。
そうすれば、道は開ける筈です」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(2番手)

「F1マシンで全開アタックをして2番手に入るというのは、最高の気分です。
もちろん、まだテストに過ぎないので先走ってはいけませんが、この位置で3日間を締めくくれるというのは素晴らしいことです。

この数日で非常に多くを学びましたし、チームも多くの有用なデータを収集できましたので、開幕に向けてしっかりと分析していきます。
このテストでかなりの周回を走り込んでコースをよく理解できているので、ここで開幕戦を迎えられることはとてもいいことだと思います。
いくつか小さな問題はありましたが、僕らはすべてを明らかにするためにテストをしているわけで、こうしたことも想定内です。
レース本番では、現状でベストのパッケージを用意できる筈です。
ここから2週間ハードワークを継続していきます。
今から開幕戦にワクワクしています!」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(12番手)

「3日間のテストが終わり、レースが始まるのが待ちきれません。
予定していたテストスケジュールをすべて完了し、かなり理解が進みました。
レースに向けた準備をしながら、マシンの強みを理解し、向上できる部分も分かりました。マシンには自信がありますし、昨年の同じ時期よりもかなりいい位置にいると思います。
どの部分で速さがあるかも分かっており、さらにマシンを機能させるためにどうすればよいかも理解できました。

今季をしっかりと戦い抜き、多くのポイントを獲得できればと思います。
Hondaはここまで、素晴らしい仕事でパワーユニットを仕上げてくれました。
それがとてもうれしいですし、昨年に比べても強さが増し、3日間の信頼性も完璧だったので、とてもポジティブです。
僕らが実際にどの立ち位置にいるかを見られるので、バーレーンGPでの予選が楽しみです」

提供:本田技研工業(株)

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バーレーン合同テスト3日目タイム(最終:3/14)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'28.960 64
2 角田 裕毅 JPN Alphatauri Honda 1'29.053 91
3 C.サインツ ESP Ferrari 1'29.611 79
4 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 1'29.766 166
5 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'30.025 54
6 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'30.117 158
7 D.リカルド AUS McLaren Mercedes 1'30.144 76
8 S.ペレス MEX Redbull Honda 1'30.187 49
9 F.アロンソ ESP Alpine Renault 1'30.318 78
10 C.ルクレール MON Ferrari 1'30.486 80
11 L.ノリス GBR McLaren Mercedes 1'30.661 56
12 P.ガスリー FRA Alphatauri Honda 1'30.828 76
13 E.オコン FRA Alpine Renault 1'31.310 61
14 N.マゼピン RUS Haas Ferrari 1'31.531 67
15 M.シューマッハ GER Haas Ferrari 1'32.053 78
16 V.ボタス FIN Mercedes 1'32.406 86
17 S.ベッテル GER Astonmartin Mrercedes 1'35.041 56
18 L.ストロール CAN Astonmartin Mrercedes 1'36.100 80

   * 2020 PP-Time 1'27.264 L.ハミルトン/Mercedes (11/28)
   * 2021 Test-Time 1'30.289 V.ボタス/Mercedes (3/13)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です。

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マゼピン(ハース)、「F1マシンの空力洗礼受けた」

Nikita Mazepin (C)Haas F1 Team
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今シーズン、ハースF1チームからのデビューが決まっているニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)が、バーレーン合同テストでF1マシンの洗礼を受けたことを明かした。

それによればテスト2日目、ジョビナッツィ(アルファロメオ)にストレートで抜かれた後、その直後に付いて1コーナーに進入しようとした際、突然のグリップ不足で危うくコースアウトしそうになったのこと。

「他車の背後に付いたときに多くのダウンフォースが失われることはわかっていたけれど、F1ではそれがどれほどのものか、実際に確認してみようと思ったんだ。
現実は想像以上のものだったね。
F1があれほどのダウンフォースを得ていることを身を持って知ったよ」と、述懐した。

こうしたことは、実際のレースで直面するものであり、同じくルーキードライバーの角田裕毅(アルファタウリ)やミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)らにとっても大きな試練になる筈だ。

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2021/03/14

名コメンテーター、マレー・ウォーカー氏死去

Murray Walker (C)FIA
名F1コメンテーターとして名を知られたイギリスのマレー・ウォーカー氏が死去した。
享年97歳。

ウォーカー氏は1980年代から90年代に掛けて英国『BBC』放送のメインF1コメンテーターとして活躍。
77歳になった2001年、F1放映権が『ITV』に移るまで続けられた。
またBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の主要メンバーでもあった。

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ホンダ系チーム、バーレーン合同テスト2日目コメント(3/13)

Sergio Perez (C)RedBull Racing
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バーレーンで開催中のF1公式テストは2日目を迎え、Red Bull Racing Hondaはセルジオ・ペレスが加入後初の公式セッションに登場し117周を走行。
Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーは全体2番手タイムを記録するなど、Hondaパワーユニット勢は、初日に引き続き充実した内容となりました。

前日は砂嵐の影響で難しい状況となりましたが、この日は路面コンディションが改善。
しかし、相変わらず強風が吹き荒れ、各ドライバーは慎重な走りを余儀なくされました。
Red Bull Racingはセルジオ・ペレスが終日走行を担当。
Scuderia AlphaTauriは午前のセッションを角田裕毅、午後をピエール・ガスリーという順で臨みました。

ペレスは順調に周回を重ね、チームとしては2日連続で100周超えとなる117周を走破。
タイム上位勢が柔らかいC5、C4タイヤを使用していましたが、ペレスは硬めのコンパウンドでロングラン中心のプログラムで、ベストタイムは1分31秒682をマーク。
8番手のタイムで一日を終えました。

前日、車体側のトラブルにより早めに走行を切り上げたScuderia AlphaTauriの角田でしたが、この日は精力的に走行を続け、異なるタイヤコンパウンドの特性を理解すべくさまざまな種類のタイヤを試しました。
トータル57周をマークし、ベストタイムは1分32秒684で全体11番手となっています。

午後の走行を担当したピエール・ガスリーは、半日で87周と、さらに周回数を伸ばします。
日が暮れて気温が下がってからは、柔らかいコンパウンドでのテストを行いました。
ガスリーはC5タイヤで1分30秒413を記録し、全体2番手に。Scuderia AlphaTauriの周回数はチームとして計144周で、ハースと並び、この日最多となりました。

今季はテスト期間が短くなり、明日の3日目が最終日。
両チームともに2名のドライバーが走行する予定で、2021年シーズンの開幕に向けた最後の仕上げに取り組みます。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「Honda PUを搭載する2チーム、2台のマシンは大きなトラブルなく周回を重ね、Red Bull Racing Hondaが117周、Scuderia AlphaTauri Hondaが144周と、両チーム合計で261周の走行ができたことを、ポジティブに捉えています。
風が強い一日でしたが、昨日のような砂嵐には至りませんでした。

一方、外気温・路面温度は昨日から10℃ほど下がり、異なるコンディションの中で走行することができたため、いいデータの蓄積になりました。
本日は、ショートランに加え、レースをシミュレーションしたロングランも行いました。
PUとしてもレースを想定したセッティングの確認を含め、多岐にわたるテスト項目を通して、機能確認とセッティングの最適化などに努めました。

最終日となる明日のテスト3日目は、開幕戦前に走行できる最後の機会となります。
残された8時間を最大限活用し、いい形でシーズン開幕を迎えられるようにしたいと思います」

【セルジオ・ペレス(レッドブル)】(8番手)

「RB16Bで一日中テストができて、素晴らしい気分です。
難しいコンディションの中でしたが、多くの作業に取り組み、改善できる点がたくさん見つかりました。
このチームとの仕事も順調で、さまざまなことにどんどん慣れていくことができているので、今後に向けたポテンシャルを感じることができています。
明日は午前の走行を担当しますが、さらに周回を重ねるのが楽しみです」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(2番手)

「今日も多くの周回を重ね、とてもいい一日になりました。
セッション開始前に予定していた、燃料搭載量が多い状態での走行をすべて終えることができ、終盤にかけては柔らかいタイヤを履いてのアタックも行いました。

マシンの感触は本当によくて、昨年のこの時期と比較するとそれが顕著なので、とてもポジティブです。
もちろん、まだ向上させられる部分はありますが、残り1日がある時点での状態としてはいいと思います。
Hondaのパワーユニットはここまでとてもうまく機能していて、信頼性の問題が全く出ていないのは素晴らしく、レースを迎えるのが楽しみです。
今回はテストが3日間しかなく、2人のドライバーで走行時間を分け合うような形になってはいますが、ここまで周回数をこなせていますし、バーレーンGPに向けてマシンの感触もとてもいいと感じています」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(11番手)

「僕自身のドライビングは、コースへ出る度に向上できていると思います。
今日も風向きが変わるなど、天候が問題ではありましたが、どんどん学びを深めていくことができています。
マシンについての習熟を進めており、異なるタイヤコンパウンドで挙動がどうなるかも理解を深められてきています。
パフォーマンスはまだベストとは言えませんが、テストの内容に関しては満足いくものになっています。
また、マシンのダウンフォースレベルについても学べているので、高速コーナーでの自信が増してきました。
こうした学びは、僕にとってはもちろん、チームにとってもいいことですし、明日も全力で臨みたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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バーレーン合同テスト2日目タイム(3/13)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 V.ボタス FIN Mercedes 1'30.289 58
2 P.ガスリー FRA Alphatauri Honda 1'30.413 87
3 L.ストロール CAN Astonmartin Mrercedes 1'30.460 71
4 L.ノリス GBR McLaren Mercedes 1'30.586 52
5 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'30.760 125
6 C.ルクレール MON Ferrari 1'30.886 73
7 N.ラティフィ CAN Williams Mercedes 1'31.672 132
8 S.ペレス MEX Redbull Honda 1'31.682 117
9 D.リカルド AUS McLaren Mercedes 1'32.215 52
10 F.アロンソ ESP Alpine Renault 1'32.239 128
11 角田 裕毅 JPN Alphatauri Honda 1'32.684 57
12 M.シューマッハ GER Haas Ferrari 1'32.883 88
13 C.サインツ ESP Ferrari 1'33.072 56
14 N.マゼピン RUS Haas Ferrari 1'33.101 76
15 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'33.399 58
16 S.ベッテル GER Astonmartin Mrercedes 1'38.849 10

   * 2020 PP-Time 1'27.264 L.ハミルトン/Mercedes (11/28)
   * 2021 Test-Time 1'30.674 M.フェルスタッペン/Redbull Honda (3/12)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です。

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レッドブル、ホンダ・ラストイヤーに大型ロゴ掲出

Redbull Honda 『RB16B』 (C)RedBull Racing
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バーレーン合同テスト初日で目を引いたのは、トップタイムをマークしたレッドブル『RB16B』のリヤウィングの前後に大きく描かれたホンダのロゴだ。

通常、この部分は巨額資金を出資する主要スポンサーの名前が掲出されるケースが多いが、同チームでは昨季まで主要スポンサーだった『アストンマーティン』が離脱したためたまたま空席になっていたもの。

ホンダからこの件でスポンサー料が支払われたとは考えられず、これは両者の協議の結果、レッドブル・レーシング側の好意で実現したとみられる。
ただ、これが見られるのは残念ながら今シーズン限りということになる。

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2021/03/13

ボタス(メルセデス)、ギヤボックス・トラブルに

Mercedes 『W12』 (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンも覇権を争うとみられるメルセデスAMGとレッドブル・レーシング両チームだが、バーレーン合同テスト初日は明暗を分けた。

精力的に周回を重ねたレッドブル・ホンダのフェルスタッペンが優にグランプリの2レース分以上に匹敵する139ラップを周回、さらにこの日のベストタイムを記録してみせたのに対し、ボタスがステアリングを握ったメルセデスのほうはインストレーションラップでいきなりギヤシフトに問題が発生。
結局ギヤボックスの交換を強いられて3時間以上も走行時間を失うという対比をみせた。

午後はハミルトンにマシンをバトンするため、ボタスがこの日走ったのはわずか6ラップに留まった。
これについてボタスは「やはりちゃんとシェイクダウンを行うべきだった」と悔やみをみせている。

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ホンダ系チーム、バーレーン合同テスト1日目コメント(3/12)

Max Verstappen (C)RedBull Racing
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F1世界選手権の公式テストが、開幕戦の舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットで開始しました。
強風によって砂嵐が巻き起こるコンディションの中ではありましたが、Hondaパワーユニット(PU)で戦うRed Bull Racing Honda、Scuderia AlphaTauri Hondaともに走り込みを重ね、順調にシーズンのスタートを切りました。

現地時間10時に4時間の午前セッションが開始し、Red Bull Racingはマックス・フェルスタッペン、Scuderia AlphaTauriはピエール・ガスリーが走行を担当。
2021年型マシンで初の公式走行となりましたが、ガスリーは精力的に周回を重ね、トータル74周を走行しました。

走行時間のほとんどが、空力データの収集とシステムチェックに費やされましたが、ガスリーは午前のセッションでの最多周回をマーク。
C3タイヤで記録したタイムが自己ベストラップとなり、トップから0.028秒差の2番手で走行を終えました。

フェルスタッペンは、午前で60周を走行してトップから0.042秒差につけると、午後はさらに精力的に走行し、全体で最多の139周まで周回数を伸ばしました。
また、C3タイヤでベストラップを刻み、この日の最速タイムをマークしました。

午後のセッション前半では砂嵐が発生。
路面のグリップが著しく低下し、特に走行ラインを外すと厳しいコンディションでしたが、日が暮れていくと同時に状況がやや改善し、照明が灯る頃にフェルスタッペンが最速タイムを記録しました。

Scuderia AlphaTauriは、午後のセッションを角田裕毅が担当。
難しいコンディションの中ではあったものの、ガスリーに迫るタイムを記録するなど、印象的な走りを披露しました。
燃料システムの問題を調査するために早めに走行を切り上げたものの、チームとしては合計111周を走破し、PUにとっても貴重なデータを収集することができました。

明日の土曜日は天候の改善が見込まれており、Red Bull Racingはセルジオ・ペレスが走行を担当。
Scuderia AlphaTauriは本日と同様に2人のドライバーが走行する予定です。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「例年になく短かったオフシーズンを終え、いよいよプレシーズンテストがスタートしました。
Hondaにとって最後となるシーズンに向けて、HRD-Sakura、HRD-UKのすべてのメンバーが一致団結し、戦闘力向上を目指して開発を進めてきました。
Red Bull Racing Honda、Scuderia AlphaTauri Hondaの2つのチームもわれわれと同様に高いモチベーションで開発を続けてきました。

2021年型車両で初の本格走行となるプレシーズンテストは、今年からレギュレーションの変更によりわずか3日間となっています。
Honda F1最終年のスタートであり、また新型のPUを持ち込むなど、今年は例年以上の緊張感をもってテスト初日を迎えました。

今日はRed Bull Racingのフェルスタッペン選手が全車の中で最多となる139周、ガスリー選手と角田選手2人が午前午後に分かれて走行を担当したScuderia AlphaTauriが合計で111周。
Hondaとしては計250周を周回し、PUとしては大きな問題もなく順調な一日になりました。
PUの各種データ計測、基本的な機能確認や各モードの最適化と言ったメニューを進めています。

Scuderia AlphaTauriの午後のセッションを担当したルーキーの角田選手は、あいにく砂嵐による悪いコンディションでしたが、ミスなく堅実に走行を重ねて習熟を進めました。
車体の燃料システムに異常を確認し、調査のために早めに走行を切り上げざるを得なかったことは残念でしたが、明日以降さらに周回を重ねてくれればと考えています。
残りの2日間で効率よくテストを行い、残された時間を無駄にすることなく初戦に向けて準備をしていきたいと思います」

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1番手)

「コースコンディションが厳しい中でも多くの周回を重ねることができとてもポジティブな一日となりました。
今日は気温が高くて風も強く、ここはタイヤの摩耗も激しいコースなので、セッションがうまく進んでことにとても満足しています。
このくらいの周回数を目標にしていましたし、今日のようにプログラムをすべて消化できれば、チームも必要な情報が取れて満足してくれる筈です。
ペースについてはまだ語る必要がありませんし、マシンが真の実力を見せる開幕戦のQ3までは、議論のしようもないと思います。
大切なのは、マシンの感触がよかったということなので、ポジティブなスタートになりました」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(8番手)

「マシンから得られる感触がすべてよかったので、多くの周回を重ねていい形でテストをスタートさせるという、今日の目標を達成することができました。
走行は3日間しかないので、コース上での時間をフルに使うことが重要です。
今日は初日のプログラムをすべて完了することができ、マシンの感覚もとてもよかったです。
もちろん、まだ改善に取り組むべき領域はありますが、初日としては想定の範囲内です。

今日はかなり厳しいコンディションで、F1マシンはこの強風ではなかなか機能しづらいのですが、開幕戦も同じサーキットですから、そういった環境下でマシンの挙動がどうなるかを理解できたことはよかったです」

【角田 裕毅(アルファタウリ)】(9番手)

「新型マシンできちんと走行することができ、Scuderia AlphaTauriのドライバーとして初のF1公式テストを終えられたのは、素晴らしい気分です。
現時点では、走行距離とデータ収集が僕がフォーカスすべき項目だと思っています。
ルーキーですので、わずか3日間という走行の機会から多くを吸収し、ここバーレーンでの開幕戦に向けて学びを深めていきたいと思います。
残念ながら、今日の午後はかなり難しいセッションで、砂と風の中でのドライビングという厳しいコンディションでした。
また、チームが燃料システムに問題を発見し、早めに走行を切り上げざるを得ませんでした。
原因についてはチームが解明中ですが、僕自身は、明朝のセッション開始とともに走行できるようにしっかりと準備をしたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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バーレーン合同テスト1日目タイム(3/12)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'30.674 139
2 L.ノリス GBR McLaren Mercedes 1'30.889 46
3 E.オコン FRA Alpine Renault 1'31.146 129
4 L.ストロール CAN Astonmartin Mrercedes 1'31.782 46
5 C.サインツ ESP Ferrari 1'31.919 57
6 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'31.945 68
7 D.リカルド AUS McLaren Mercedes 1'32.203 45
8 P.ガスリー FRA Alphatauri Honda 1'32.231 74
9 角田 裕毅 JPN Alphatauri Honda 1'32.727 37
10 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'32.912 42
11 C.ルクレール MON Ferrari 1'33.242 59
12 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 1'33.320 63
13 S.ベッテル GER Astonmartin Mrercedes 1'33.742 52
14 R.ニッサニー ISL Williams Mercedes 1'34.789 83
15 N.マゼピン RUS Haas Ferrari 1'34.798 70
16 M.シューマッハ GER Haas Ferrari 1'36.127 15
17 V.ボタス FIN Mercedes 1'36.850 6

   * 2014 Test-Time 1'33.278 L.ハミルトン/Mercedes (3/02)
   * 2020 PP-Time 1'27.264 L.ハミルトン/Mercedes (11/28)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です。

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アルファロメオ代表、新型コロナ感染でテスト欠席

Frederic Vasseur (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオ・レーシングのフレデリック・バッサー代表が、12日(金)からスタートした今シーズン最初の公式スケジュールであるバーレーン合同テストを欠場を余儀なくされた。

理由はバーレーンへの移動に先駈け受けた新型コロナのPCR検査で陽性反応が出たためという。
その後、再度受けた同検査では陰性だったとのことだが、同チームでは現地保健当局の指示にしたがいフランスに留まり、バーレーンへの渡航を自粛する決断を採ったという。
なおチームの他のメンバーに感染者は確認されていないとのこと。

同チームでは今回のテストでキミ・ライコネンおよびアントニオ・ジョビナッツィの手により、フェラーリ製パワーユニットを搭載した2021年新型車『C41』を本格走行させる予定になっている。

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2021/03/12

バーレーン合同テスト走行予定リスト

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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バーレーン・サーキットで行われるシーズン前合同テストの走行予定リストは以下の通り。

【バーレーン合同テスト走行予定リスト】

Team 3月12日(金) 3月13日(土) 3月14日(日)
メルセデス ボタス/ハミルトン ハミルトン/ボタス ボタス/ハミルトン
レッドブル フェルスタッペン ペレス ペレス/フェルスタッペン
マクラーレン リカルド/ノリス リカルド/ノリス ノリス/リカルド
アストンマーティン ベッテル/ストロール ベッテル/ストロール ストロール/ベッテル
アルピーヌ オコン アロンソ オコン/アロンソ
フェラーリ ルクレール/サインツ TBA/TBA TBA/TBA
アルファタウリ ガスリー/角田 裕毅 角田 裕毅/ガスリー ガスリー/角田 裕毅
アルファロメオ ライコネン/ジョビナッツィ ジョビナッツィ ライコネン
ハース シューマッハ/マゼピン マゼピン/シューマッハ シューマッハ/マゼピン
ウィリアムズ ニッサニー ラティフィ ラッセル

* W表記は午前/午後
* TBAは未定

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マクラーレンのテクノロジー・センター、売却間近

McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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イギリスのウォーキングにあるマクラーレン・グループの本拠地『マクラーレン・テクノロジー・センター』の売却契約話が合意に近づいているようだ。

マクラーレン・グループはかねて経営不振により赤字決算に陥っていたが、さらに今回新型コロナウイルスの影響もあって事態は深刻化、資産の売却を迫られていたもの。

伝えられる計画ではテクノロジー・センター本体をアメリカの民間投資会社である『TRG』に総額約1億8000万ポンド(約274億円)で売却、そのうえで今度は賃料を支払って使用を続けるというもので、実現すればマクラーレン・グループの活動に影響は出ないとされている。

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ハースF1、新型車『VF-21』の火入れに成功

Haas 『VF-21』(C)Haas F1 Team
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バーレーン・サーキットでのシーズン前合同テストを前に、ハースF1チームの新型車『VF-21』の火入れ(エンジン初始動)がやっと行われたことがわかった。

同チームでは搭載するパワーユニットの供給元であるイタリア・フェラーリの技術者がイギリスに入国ができず、ファクトリーで新型車のエンジン始動ができずにいたもの。
スタッフらとマシンがいずれもバーレーン・サーキットに移動してやっと成功したことになる。

実際の新型車お披露目は12日(金)のシーズン前合同テスト当日になる見込みだ。

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バーレーン合同テストの準備進む

Tyre Work Image (C)Pirelli Motorsport
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2021年のF1公式スケジュールが今週末の12日(金)からようやくスタートする。
バーレーン・サーキットを舞台に行われるシーズン前合同テストだ。
すでにピレリタイヤや各チーム続々とバーレーン入りし、テストの準備に余念がない。
このテストで初めて新型車を走らせるというチームも多い。

しかし今年のシーズン前テストは1回のみでわずか3日間という史上最短の日程。
昨年は6日間、一昨年は8日間だったことを考えると、新人や移籍ドライバーには極めて厳しいものとなっている。

なおシーズン前テストが終わるといよいよ3月26日(金)から今季のシーズン開幕戦バーレーンGPを迎えることになる。

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2021/03/11

フェラーリはバーレーンでシェイクダウン・テストへ

Ferrari 『SF21』 (C)Ferrari S.p.A
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10日(水)、オンラインで2021年新型車『SF21』を発表したフェラーリ・チームでは、すでにマシンをシーズン前合同テストが行われるバーレーン・サーキットに輸送、初走行の準備を進めている。
予定では翌11日(木)、同サーキットでプロモーション用のフィルミングデーを使って事実上のシェイクダウン・テストを行うとしている。

初走行を控え、同チームのマッティア・ビノット代表は、「新型車は一見目立たないが、あらゆる面で見直しが図られている。
搭載するパワーユニットも大きく戦闘力の改善が行われているし、新しく加入したサインもすでにすっかりチームに溶け込んでいるので今から本格走行するのが楽しみだ」と、意欲をみせた。

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フェラーリ、2021年新型車『SF21』を発表

Ferrari 『SF21』 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは全チームの殿を務め満を持して2021年新型車『SF21』をオンラインで正式発表した。

フロント周りの処理が一新された『SF21』は再び『Mission Winnow』キャンペーンのロゴが黒や緑のロゴで各所に大きく描かれているのが目立つカラーリング。

2021年シーズンはマクラーレン・チームから移籍のカルロス・サインツと、残留したシャルル・ルクレールというドライバー・ラインナップになる。

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F1、使い捨てペットボトル削減に乗り出す

FIA
F1は、FIA(国際自動車連盟)が進める環境対策への協力の一環として、今シーズンから使い捨てペットボトルの削減に取り組む方針を明らかにした。

まだ全員に対する強制的なものではないが、F1公式スタッフが飲む飲料については使い捨て容器ではなく補充して再使用するタイプのものに変更、さらにイベントに付きものの各種パスについても素材を天然由来の物に変更するということだ。

またスタッフに向け、オフィスやパドック、ピットなどに飲料を補充できる専用ステーションを設営する他、仕事柄容易にステーションに赴けないカメラマンらには十分な量の飲料を入れておける携帯ポーチの支給が計画されているとのことだ。

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2021/03/10

VW(フォルクスワーゲン)に再びF1参入の動き

Max Verstappen (C)VW Motorsports
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F1が2025年シーズンを目途に大幅なエンジン・レギュレーションの変更を予定していることから、再びVW(フォルクスワーゲン)によるF1参入の噂が高まっている。

イギリスの英『BBCスポーツ』らが報じたところによれば、フォルクスワーゲンはすでにレッドブル、マクラーレン、そしてウィリアムズら強力なプライベート3チームと最初の予備協議を行ったということだ。

F1は、新しいエンジン・ルールによる2030年までのカーボン・ニュートラルを目指していて、2025年からe燃料を採用する方針が見込まれてる。
それを機にフォルクスワーゲンをはじめポルシェらもF1参入の可能性を検討しているとされているものだ。
またウィリアムズのCEOに任命されたヨスト・カピト氏が、長らくフォルクスワーゲン・モータースポーツの責任者を務めていたことも前向きに捉えられているようだ。

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ハースF1、本物の『VF-21』はバーレーンで発表

Haas 『VF-21』(C)Haas F1 Team
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4日(木)にオンラインで2021年新『VF-21』のカラーリングをお披露目したハースF1チームたが、このマシンが旧型のものの衣装替えであることを認めたうえで、あらためて来たる3月12日(金)に本物の『VF-21』をバーレーン・サーキットで正式発表することを明らかにした。
当日は公式のシーズン前合同テスト初日にあたり、『VF-21』はテスト当日朝、ピットレーンにおいて慌ただしく行われることになる。

フェラーリ製パワーユニットを搭載する同チームでは、イタリアにいるフェラーリ・スタッフがハースF1のファクトリーがあるイギリスへの入国ができず、マシン始動等の作業に遅れが生じていたと伝えられている。

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アルピーヌF1、異例の「アロンソとオコンは同格扱い」

Fernando Alonso (C)Alpine F1
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今シーズン、ルノー・チームからブランド変更して戦うことが決まっているアルピーヌF1だが、ベテランの元F1王者フェルナンド・アロンソ(39歳)と残留したエステバン・オコン(24歳)とをまったく同格として扱うことがわかった。

これは今年新たにアルピーヌ部門のCEO(最高経営責任者)に就いたローラン・ロッシ氏が明言したもの。
それによれば同チームで二人のドライバーはまったく同格で、すべての面で対等に競い合わせるという。
常識的にはF1生活5年でグランプリ経験67戦、表彰台わずかに1回のドライバーと、経験314戦、計32回の勝利で2回の年間チャンピオンに輝くベテランを対等に扱うというのは異例なこと。
アロンソにとっては早い時期に貫禄をみせ、チームのリーダーシップを獲得したいところだ。

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2021/03/09

ハミルトン(メルセデス)、個人マネージャーと訣別

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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目下、連続王者としてF1に君臨するメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、これまで信頼の厚かったパーソナル・マネージャーと袂を分かったことが明らかになった。

離任したとされるのは、自身イギリスF3や国際F3000などにも参戦した元レーシングドライバー出身であるマーク・ハインズ氏(42歳:イギリス)。
契約交渉をはじめ、ハミルトン自身が展開するマネージメント企業『プロジェクト44』の責任者として緊密な関係を築いてきたが、今回のメルセデスAMGチームとの間で結んだ契約交渉からも外れていたという。

ただ両者の関係は友好的なもので、今回の訣別は共にさらなる発展を期しての前向きなものであるとのことだ。

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メルセデス・セーフティカーは真紅のカラーリングに一新

Mercedes AMG F1 Safetycar (C)Mercedes Motorsport
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今シーズンからF1セーフティカーを同じく供給することになったアストンマーティンがコーポレイテッドカラーでる渋いブリティッシュ・グリーンのカラーリングを発表した一方、引き続きセーフティカー供給を続けるメルセデスは、フェラーリばりの鮮やかな真紅にそのカラーリングを一新した。

マシンはセーフティカーが『Mercedes-AMG GT R』、同じくメディカルカーが『Mercedes-AMG C 63 S Estate』をベースとしたものになっている。
3月の開幕戦バーレーンGPではアストンマーティンのセーフティカーが使われるため、真紅のメルセデス・セーフティカーがお目見えするのは4月の第2戦イタリアGP(イモラ)ということになる。

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ルノー・スポール、ウィリアムズへの供給打診の噂

Alpine Renault 『A521』 (C)Alpine F1
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これまでルノー製パワーユニットの供給先だったマクラーレン・チームが今シーズンからメルセデスのものにスイッチすることから、ルノー・パワーを使うのはワークスチームであるアルピーヌF1(前ルノー)だけとなる。

こうしたことからルノー・スポールは現在メルセデス陣営にあるウィリアムズ・レーシングへ供給の打診を行っているとイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じた。
しかしこれについて今年新たにアルピーヌ部門のCEO(最高経営責任者)に就いたローラン・ロッシ氏は、この噂を否定した。

「もちろんあらゆる可能性はある訳で、ルノーがウィリアムズ・レーシングに対しても連絡を取っていることは否定しない。
しかし具体的に供給契約について合意とかはなく、そもそもわれわれはその必要性も感じていない。
カスタマー・チームを持てばメリットもあれば、その逆もあるしね」と、辣腕ビジネスマン(グーグル出身)らしく強気のコメントを返している。

今シーズンのF1はメルセデス・パワーが4チーム、フェラーリ・パワー3チーム、ホンダ・パワーが2チーム、そしてルノー・パワーは1チームだけという布陣になる。

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2021/03/08

フェラーリ・チーム代表更迭のニュース流れる

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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まもなくシーズン前テストを迎えるこの時期に、突然フェラーリ・チームのマッティア・ビノット代表更迭という憶測が一部に流れ、波紋を呼んでいる。

それによればフェラーリの上層部は、かねてビノット代表の指揮官としての能力に不満を持っていて、新しいシーズンが始まる前に交替を図っているというもの。
しかしフェラーリ・チームのスポークスマンは当然のことこうした噂を否定しているうえ、常識的に考えても開幕直前といういま行うような人事異動ではないと周囲からもみられている。

ただ成績不振となると必ずお家騒動が始まるチームカラーだけに、目を離すことはできないようだ。

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アストンマーティン、F1セーフティカーをお披露目

Astonmartin Safetycar (C)Aston Martin
アストンマーティンは、2021年シーズンのF1に導入される新セーフティカーをお披露目した。

F1のセーフティ・ディレクターは1996年以来、長らくメルセデスが独占供給を続けて来たが、今シーズンからはアストンマーティンとレースを分け合うことに変更されたもの。

公開されたアストンマーティンのセーフティカーは『ヴァンテージ』をベースにしたもので、同チームのF1カーと同じく同社伝統のブリティッシュ・グリーンのカラーリングに塗られている。
なお同じく供給されるメディカルカーのほうは『DBX』が使用されている。

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メルセデス、予算制限対策に新事業部立ち上げ

America's_cup (C)RedBull Racing
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メルセデスが、いわゆるF1のバジェットキャップ(予算制限)対策の一つとして新事業部を立ち上げたことがわかった。

それによればこれは『アプライド・サイエンス』(Applied Science)という名称のもので、具体的には自転車の『ツール・ド・フランス』やヨットの『アメリカズカップ』など他分野の競技を見据えた新思想の部署であるとのこと。

というのもF1ではコスト削減の観点からF1チーム予算に上限が設定されることになっていて、まず2021年は年間約150億円以下、加えて2022年以降はさらに段階的にこの上限値が下げられていくことが決まっているためだ。
その場合、これまでこの額を大きく越える予算で運営してきたメルセデスAMGやフェラーリなどでは必然的に過去に活動してきた中でかなりの余剰人員が産まれることになる。
そこでその対策として新たな事業が計画されたものだ。

同様にフェラーリでは、マラネロの本拠地内に提携するハースF1の活動を専門に担当する部署が独立して設けられ、ここにフェラーリから異動した人員が宛がわれることになっている。

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2021/03/07

ハースF1『VF-21』、ロシア制裁違反の嫌疑掛けられる

Haas 『VF-21』(C)Haas F1 Team
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先に明らかにされたハースF1チームの2021年型新型車『VF-21』は、ロシア企業である『ウラルカリ』がタイトル・スポンサーに就いたことに伴い、ロシア国旗を連想させる赤、白、青というカラーリングに一新されたが、これがWADA(世界アンチ・ドーピング・エージェンシー)がロシアに科した国際制裁に違反している可能性があるとして調査に入ったことが伝えられた。

ロシアはオリンピックを舞台にした国家ぐるみのドーピング違反が問題となり、FIA(国際自動車連盟)も含む各スポーツ団体で2年間に渡る参加禁止などの制裁が決まっているもの。
同チームの場合、ニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)がもし優勝したとしても国旗掲揚や国歌の吹奏もできないこととされている。
今回のカラーリングが制裁違反と判断された場合には、ハースF1チームは難しい対応を迫られることになる。

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アゼルバイジャンGP、無観客でのレース開催を決定

Baku Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今季第6戦として、2年ぶりの開催となるバクーでのアゼルバイジャンGPは、観客を入れての開催を断念、無観客レースとして行うことが伝えられた。

これはグランプリの主催者であるプロモーターと地元保健当局、共和国政府らとの協議により、現在の新型コロナウイルスの状況を判断したうえで決定されたものという。
アゼルバイジャンGPはバクー市街地をコースとしていて、専用サーキットに比べ観客の管理が困難であることが影響したようだ。
それでも主催者は「困難な状況であることは間違いないが、開催することに大きな意義がある」と説明した。

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開幕戦バーレーンGPのチケット販売が開始される

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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新型コロナウイルスの蔓延で大きな影響を受けているF1世界選手権だが、例年のオーストラリアGPに替わって今季開幕戦となったバーレーンGPのチケット販売がいよいよ始められたことがわかった。

ただチケット購入は無条件ではなく、「2回目のコロナ・ワクチン接種を終えてから2週間以上経っていること」、または「新型コロナウイルスに感染したあとすでに回復し、感染日から2週間以上経過していること」のいずれかの証明が必要で、これを専用アプリを通じてクリアしなければならないという。
そしてこれが合格となればグリーンのバッジが供給され、これを付けて初めてサーキットに入場できることになるとのことだ。

オーストラリアGPの日程変更で例年より遅いスタートになったとはいえ、まだ各地で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、関係者はコロナの影響に神経を尖らせている。

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2021/03/06

F1、ピレリタイヤとの独占供給契約をさらに1年間延長

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1は、2011年シーズンから続いているピレリタイヤとの独占供給契約を、さらに1年延長して2024年末までとしたことを明らかにした。

ピレリとの現在の契約は2017年末に結ばれたもので、当初2023年シーズンまでの3年契約だったが、今回はこれを今の段階でさらに1年間延長するという異例のものになった。
F1タイヤは2021年から予定されていた18インチ径タイヤへの変更を準備不足ということで翌2022年からに延期した経緯がある。
今回の変更はその影響があったとも推察される。

これについてFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、「現在の最も困難な時期に、ピレリが果たす役割と貢献に感謝している」とのコメントを明らかにした。

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ウィリアムズ・レーシング、2021年新型車『FW43B』を発表

Williams Mercedes 『FW43B』 (C)Williams Racing
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5日(金)、長期の不振からの脱却を狙う名門ウィリアムズ・レーシングが、2021年シーズンを戦う新型車『FW43B』を正式発表した。

『FW』はチームの創始者であるフランク・ウィリアムズ氏の頭文字。
本来であれば新型車は『FW44』になる筈だったが、今季は昨年仕様のものの進化型ということで『B』を加えた『FW43B』と銘々された。

新しいカラーリングはこれまでのものより青みを深めた鮮やかなものとなっているが、主要スポンサーの離脱もあり全体にシンプルな印象のものとなった。
2021年のドライバーもジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィという若いコンビネーションのものになる。

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2021年F1カレンダー修正版(3月05日)

F1は、これまで2021年のカレンダーで空欄だった5月2日(日)の第3戦に、アルガルベ・サーキットを舞台としたポルトガルGPが開催されることを明らかにした。

同地でのポルトガルGPは昨年第12戦として1996年以来となる復活を遂げ、メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンがポールTOウィンを飾っている。

【2021年F1カレンダー】修正版(3/05)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月28日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
2 04月18日 ロマーニャGP? イモラ・サーキット
3 05月02日 ポルトガルGP アルガルベ・サーキット
4 05月09日 スペインGP バルセロナ・サーキット
5 05月23日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
6 06月06日 アゼルバイジャンGP バクー市街地特設コース
7 06月13日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月27日 フランスGP ポールリカール・サーキット
9 07月04日 オーストリアGP レッドブルリンク
10 07月18日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
11 08月01日 ハンガリーGP ハンガロリンク
12 08月29日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
13 09月05日 オランダGP ザンドフールト・サーキット
14 09月12日 イタリアGP モンツァ・サーキット
15 09月26日 ロシアGP ソチ・サーキット
16 10月03日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
17 10月10日 日本GP 鈴鹿サーキット
18 10月24日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
19 10月31日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
20 11月07日 サンパウロGP インテルラゴス・サーキット
21 11月21日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
22 12月05日 サウジアラビアGP ジェッダ市街地特設コース
23 12月12日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定

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ミック・シューマッハ(ハースF1)、「早くコースで走りたい」

Mick Schumacher (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームは新型車『VF-21』の一新された2021年カラーリングを発表したが、搭載するパワーユニットがイタリア製(フェラーリ)いうことがあり、スタッフのイギリス入国に障害があって新型車の開発スケジュールに遅れが出ていると伝えられる。

同じく新人のニキータ・マゼピンと共にこのチームで2021年のレースドライバーを務めるミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)は、はやる気持ちを次のように明らかにした。

「もう気持ちは完全にF1ライフになっているので、実のところこの遅れは残念で仕方ない。
一日も早く、マシンに慣れておきたいのにね。
ファクトリーでシート合わせは済ませたけれど、実際に『VF-21』を走らせるのはバーレーンに行ってからになりそうだと聞いている。
開幕戦に支障が出ないか、正直懸念しているよ」と、偉大なF1レジェンドの子息。

チームによれば初走行どころかエンジンの初始動もバーレーン(3月12日からのシーズン前テスト)に趣いてからになるとのことだ。

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2021/03/05

ハースF1、ピエトロ・フィッティパルディのリザーブ延長

Pietro Fittipaldi (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームはまた同チームのリザーブ&テストドライバーであるピエトロ・フィッティパルディ(24歳:ブラジル)との契約を2021年も継続することを明らかにした。

リザーブのフィティパルディは2020年もほぼ全戦チームと帯同し、バーレーンGPで同チームのレースドライバーであるロマン・グロージャンがアクシデントに遭ってからは終盤のサクヒール&アブダビの両グランプリに代替出場(17位・19位)を果たしている。

なおピエトロの祖父は2回のF1チャンピオンに輝くブラジルのレジェンドであるエマーソン・フィティパルディ氏。
またウィルソンやクリスチャン・フィティパルディらのレーシングドライバーもみな血縁関係のある親族だ。

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ハースF1、2021年新型車『VF-21』のカラーリング発表

Haas 『VF-21』(C)Haas F1 Team
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3日(木)、ハースF1チームは2021年シーズンを戦う新型車『VF-21』をオンラインで発表した。
ただ画像のマシンはまだ昨年仕様のものとみられ、2021年のカラーリングが先行発表されたもののようだ。

今季同チームのレースドライバーに抜擢されたニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)の起用に伴い、父親の会社『ウラルカリ』が主要スポンサーに就いたことからこれまでとは一転、白・赤・青の明るいカラーリングになっている。
また正式チーム名も『ウラルカリ・ハースF1チーム』になる。

なお2021年はこれまでよりもフェラーリとの関係を深めると共に、ドライバーも上記マゼピンとミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)いういずれもルーキーというフレッシュな組み合わせになる。

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メルセデスAMG、ニック・デ・フリースをリザーブドライバーに

Nyck de Vries (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンのコンテンダーである『W12』を発表したメルセデスAMGチームは、さらに2021年のリザーブドライバーとして同陣営のフォーミュラEドライバーであるニック・デ・フリース(26歳:オランダ)を起用することを明らかにした。
かつてマクラーレンやウィリアムズにも所属したことのあるフリースは、フォーミュラ・ルノーを始め2019年参戦したF2でもシリーズ・チャンピオンに輝いている。
なお同チームではやはり現在フォーミュラEチームの一員である元マクラーレン等のF1ドライバーであるストッフェル・バンドーン(28歳:ベルギー)もリザーブドライバーとして待機している。

現在、新型コロナウイルスの影響でF1においても急なドライバー欠場の可能性があり、各チーム共リザーブドライバーの確保に力を入れているのが実状だ。

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2021/03/04

ベッテル(アストンマーティン)、新マシンで意欲みせる

Aston Martin 『AMR21』(C)Aston Martin F1 Team
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今季、フェラーリからアストンマーティンF1に移籍した元4回のチャンピオン、セバスチャン・ベッテル(33歳:ドイツ)は、新型車『AMR21』の発表を受け、新チームでの活躍に意欲をみせた。

「これまで4回、チーム移籍してきたけれど、新しいチームでの新しいマシンというのはいつだって胸が高まるものさ。
ドライバーとしてこのチームはずっと観察してきたけれど、最大の予算もなく限られた資金でいつもいい戦いをしてきたよね。
その上でチームから連絡をもらい、ローレンス・ストロール(オーナー)やオットマー・サフナウアー(チーム代表)らの話を聞いて、確信に変わったんだ。
それにアストンマーティンというモータースポーツの世界では偉大な名前だもの、すぐにこのチームで戦うことを決めたよ。
今度の『AMR21』も素晴らしく速そうだ。
今からこのマシンでグランプリを戦うのがほんとうに楽しみでたまらないよ」

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アストンマーティンF1、2021年新型車『AMR21』を発表

Aston Martin 『AMR21』(C)Aston Martin F1 Team
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3日(水)、新生アストンマーティンF1(前レーシング・ポイント)は2021年シーズンを戦う新型車『AMR21』をオンラインで正式発表した。
マシンは昨季までのピンクから一転アストンマーティン社伝統のブリティッシュ・グリーンという渋いものとなった。

チームは実質昨季までレーシング・ポイントとして活動してきたローレンス・ストロール氏率いるチームで今季からアストンマーティン社の大株主となったことでブランド変更したもの。
アストンマーティンの名前でのF1参戦は実に1960年以来の復活ということになる。
今季はフェラーリ・チームから移籍した元チャンピオンのセバスチャン・ベッテルとオーナーの子息で残留のランス・ストロールというドライバー・ラインナップになる。

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アルピーヌF1、ダニール・クビアトをリザーブドライバーに

Daiil Kvyat (C)Alpine F1
新型車『A521』をお披露目したアルピーヌF1(前ルノー)が、2021年のリザーブドライバーとして前アルファタウリのダニール・クビアト(26歳:ロシア)と契約したことを明らかにした。

2014年に当時のトロ・ロッソからF1デビューを果たしたクビアトは、本家レッドブル・レーシングに抜擢されるなど健闘したが、しかし角田裕毅のアルファタウリ・ホンダ加入により昨季限りで同チームのレースシートを失っていた。

一方アルピーヌF1ではフェルナンド・アロンソの2006年以来となる復帰が決まっているが、先に自転車事故で負傷、顎の手術を受けたことが報じられていて、その後の体調が懸念されている。
今季は新型コロナウイルスの懸念もあるが、万一アロンソ欠場となった場合、いきなりリザーブドライバーとしての職務がクビアトに巡って来る可能性もある。

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2021/03/03

アルピーヌF1、新型車『A521』をオンラインで発表

Alpine Renault 『A521』 (C)Alpine F1
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2日(火)、アルピーヌF1チーム(前ルノー)は、2021年シーズンを戦う新型車『A521』をオンラインで発表した。

『A521』は昨年のルノー『RS20』を正常進化させたもの。
またこれに搭載されるルノー製パワーユニットもやはり昨年仕様のものを改良した『Renault E-Tech 20B』となるが、今季からマクラーレン・チームがメルセデス・パワーに変更したため供給されるのはワークスチームであるアルピーヌF1だけになる。

なお今季のレースドライバーにはかつて共に黄金時代を築いたフェルナンド・アロンソが復帰、残留したエステバン・オコンとの組み合わせが決まっている。

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佐藤万璃音、今季もF2シリーズ挑戦が決定

佐藤 万璃音 (C)Honda Racing
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角田裕毅に続く日本期待の若手ドライバーである佐藤万璃音(まりの:21歳)が、今シーズンもF1直下のカテゴリーである『FIA・F2選手権』に参戦することが決まった。
所属チームは昨季に続きイタリアの『トライデント・モータースポーツ』になる。

佐藤は2019年ユーロ・フォーミュラ・オープン選手権でシリーズ・チャンピオンに輝いたが、昨年参加したF2ではマシンの戦闘力不足もありわずか1ポイント、ランキング22位に留まった。
しかしアルファタウリ・ホンダでテストに起用されるなど将来を嘱望される存在、F2での活躍でスーパーライセンス獲得が期待される。
今年のF2は3月28日からバーレーン・サーキットのサクヒール戦で開幕する。

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メルセデスAMG、2021年新型車『W12』を発表

Mercedes 『W12』 (C)Mercedes Motorsports
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2日(火)、7年連続コンストラクターズ・チャンピオンに輝くメルセデスAMGチームは、さらなる勲章を狙う2021年新型車『W12』をオンラインで発表した。

レギュレーションで制限されていることもあり、新型車『W12』は昨シーズン両タイトルを獲得した『W11』の正常発展型であるとのこと。
そのため外観は似ているものの、エアロダイナミックスなど細部に進化の跡が窺われる。

同チームは今シーズンも5季目となるルイス・ハミルトン&バルテリ・ボタスというドライバー・ラインナップで戦うことが決まっている。

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2021/03/02

ピレリ、2022年タイヤのテスト予定明らかに

Pirelli 2022Tyre Test (C)Pirelli Motorsport
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F1は2022年、課題だった18インチ径タイヤの導入など大変革が予定されているが、独占供給するピレリタイヤがその2021年のテスト予定を明らかにした。

それによればすでに終わったフェラーリ・チームによる2月のヘレス・サーキットを皮切りに9月のマニクール・サーキットまで全10回のテストが各地で予定されてる。
またそのうち3回はウェットタイヤのため人工的なウェット路面が使用される。
なお、唯一ウィリアムズ・レーシングだけはテストの予定がない。

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J.チャドウィック、ウィリアムズの開発ドライバー継続

Jamie Chadwick (C)Williams F1
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ウィリアムズ・レーシングは、同チームの開発ドライバーであるジェイミー・チャドウィック(22歳:イギリス)が2021年シーズンもその職務を継続することを正式発表した。
チャドウィックは主にグローブのチーム・ファクトリーでシミュレーターによる開発プログラムを進めると共に、グランプリ現場でのサポートやチームの広報、プロモーション活動などにも参加するということだ。

チャドウィックは2018年に参戦したイギリスF3で勝利を記録、2019年にはWシリーズの初代チャンピオンに輝き将来の女性F1ドライバーとして期待されている。
この決定を受け、「ドライバーとして進歩していることも自覚しているので、これまで以上チームに貢献したい」と、意欲をみせた。

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サウジアラビアGP、専用サーキット開催は2023年に

Saudi Aramco
今シーズン、12月5日(日)に第22選手として初開催が予定されるサウジアラビアGPだが、当初の計画にあった専用サーキットによるイベントはやはり2023年になるようだ。

それによれば開催場所は首都リヤドの近郊約30マイル(約48キロ)の山脈をバックにした地に建設中の大規模商業施設の隣接地に計画、F1開催に必要なFIA(国際自動車連盟)の『グレード1』を獲得するレベルの新設サーキットを候補としていた。
しかし開催が今年に早まったため、サーキットが建設されるまではサウジアラビア第2の都市ジェッダでのストリートサーキットで実施されることになっている。

サウジアラビアでのF1開催は、石油依存度を減少させる国策に伴うもの。
同国では若者の人口が多く、F1を始めとするモータースポーツへの関心も高いということだ。

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2021/03/01

サインツ(フェラーリ)、タイヤテストでクラッシュの噂

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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チームらから公式発表はないものの、今季フェラーリ・チームのカルロス・サインツが、ピレリのタイヤテストに臨んだ際にクラッシュしたとの噂が駆け巡っている。

それによればテストは2022年からの導入が決まっている18インチ径タイヤのもので、チームメイトであるシャルル・ルクレール共に、場所はスペインのヘレス・サーキットで行われていたもの。
マシンは2019年仕様の『SF90』を今回の18インチ径タイヤテストに合わせて改良したものが使われていたとのことだ。
このニュースについていまのところ本人は肯定も否定もしていない。

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アストンマーティン・オーナー、来季ハミルトンの獲得に意欲

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
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アストンマーティンF1チームのオーナーでもあるカナダの富豪ローレンス・ストロール氏が、7回のF1王者であるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の獲得に意欲をみせた。

すでにレーシング・ポイントのオーナーになっていたストロール氏は、さらにアストンマーティン社の株式を購入、今季はアストンマーティンF1にブランド名を変更して参戦することになっているが、セルジオ・ペレスを放出して元チャンピオンのセバスチャン・ベッテをフェラーリから獲得し周囲を驚かせている。

一方ハミルトンは、メルセデスAMGに残留する契約は結んだものの、期間は1年ということで他チームへ移籍の可能性があることになる。
ストロール氏は「ハミルトンのような偉大なドライバーを獲得するチャンスがあるというのは幸運だ。誰だって獲得したいと思うに違いない」と、前向き。

ただ同チームのもう一人のドライバーは子息のランス・ストロールであり、実現した場合のドライバー・ラインナップ形成には頭を悩ませることだろう。

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