« 2020年12月 | トップページ | 2021年2月 »

2021年1月

2021/01/31

メルセデスAMGチームの2021年新型車は『W12』に

Mercedes 『W12』 (C)Mercedes Motorsports
2014年以来、F1を席巻するメルセデスAMGチームだが、2021年の新型車は『W12』の名称となることが明らかにされた。
昨年のマシンが『W11』だったことから、順当な進化と言えそうだ。
同チームはこれにより8年連続のコンストラクターズ・タイトル獲得を目指すことになる。

なお2021年はレギュレーションで基本的に2020年のものを踏襲していることから、例えばレッドブルなどは『RB16』から『RB16B』のように命名していて、対応が分かれた。

|

ニッサニー(ウィリアムズ)、F2でスーパーライセンス獲得へ

Roy Nissany (C)Williams F1
拡大します
ウィリアムズ・チームの2021年の公式テストドライバーであるロイ・ニッサニー(26歳:イスラエル)が、悲願の1ステップアップのためチームを変更してF2シリーズに臨むことがわかった。

すでに昨季バーレーンGPでは金曜日のフリー走行1回目セッションに出走するなど経験を積んでいるニッサニーだが、肝心のF1スーパーライセンス獲得の目途はまだ立っていない。
このためチームを名門の『DAMS』に変更、ランキング上位獲得を目指すとしている。
一般的には無名のニッサニーだが、カナダの資産家シルヴァン・アダムス氏が熱心に支援を行っていると報じられている。

なおチームメイトはフェラーリ・チームのFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)出身者であるマーカス・アームストロングになる。

|

サインツ(フェラーリ)、初テストで評価上げる

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
拡大します
今シーズン、かねての念願だった名門フェラーリ・チームへの移籍を果たしたカルロス・サインツ(26歳:スペイン)が、新天地での初テストで早くもその評価を上げたようだ。

専用コースであるフィオラノ・サーキットで行われた『SF71H』によるプライベートテストに臨んだサインツは早々に前日シャルル・ルクレールが記録したタイムを上回ってみせ、1日半のスケジュールで順調にトータル160ラップ以上を周回したもの。

テストは規定により旧型のもので、タイヤもデモンストレーション用の堅いものだったとされるが、サインツのタイムはこのサーキットの記録に迫るものという。
ただここのコースレコードはなんとミハエル・シューマッハがV10時代の『F2004』で、当時のブリヂストンタイヤにより記録したものというから驚かされる。
スタッフにも強い印象を与えたサインツは、早くも『先輩ルクレール』に挨拶代わりの一発をお見舞いした感じで来たるべきシーズンに期待を持たせた。

|

2021/01/30

2021年のレーススタート時刻、再び毎正時(00分)に変更

Start Scene (C)Redbull Racing
拡大します
2021年シーズンの各グランプリのスタート時刻が再び毎正時(00分)に変更されることが確定した。

リバティ・メディアは2018年、レースのスタートシーンが各国のテレビ放映に間に合うように、と開始時刻をそれぞれ10分遅らせる措置を採った。
これは一定の評価は得られたものの、現場のスタッフからはスタートまでの手順がやりにくいことへの不満も聞かれた。
こうしたことから2021年シーズンのグランプリは、再びフォーメーションラップのスタート時刻を各正時に戻すことにしたもの。

また、これまで金曜日のフリー走行セッションはいずれも90分間で行われていたが、2021年以降は土曜日と同じく60分間に短縮されることが決まった。

|

ロシアGP&マゼピンに新たな難題か

Image (C)Pirelli Motorsport
拡大します
昨シーズン、貴重な17戦のうちの一つとして無事開催されたロシアGPだが、今季はまた新たな難題に直面するかも知れない。

これは、ロシアがオリンピックのドーピング検査で組織的な不正を働いたと『世界アンチ・ドーピング機関』が認定したことによるもの。
これによりロシアは国としての国際大会への参加が禁止された他、不正に関係ないとしても選手は個人参加になる処分が下されている。

F1で最悪のケースとして考えられるのは、ロシアGPがソチGPなどに名称変更を求められたり、また今季唯一のロシア人ドライバーであるニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)が個人参加を強いられるということなど。
現実には想定しにくいことだが、もしマゼピンが優勝したとしてもロシア国旗の掲揚や国歌の吹奏ができない可能性も考えられるという。

|

マクラーレン・メルセデス、2月15日(月)に2021年新型車発表へ

McLaren 『MCL35』 (C)McLaren Group
拡大します
今シーズン、メルセデス製パワーユニットを搭載して戦うマクラーレン・チームは、2021年シーズンの新型車『MCL35M』(仮称)を来たる2月15日(月)のGMT19時(日本時間:翌16日4時)にオンラインで発表することを明らかにした。

今シーズンはレギュレーションによりマシンの大幅変更はできないことになっているが、マクラーレン・チームだけはエンジン変更があったため大幅な換装作業を強いられたと伝えられている。

昨シーズン、コンストラクターズ・ランキング3位に躍進した同チームは、今季期待の若手ランド・ノリス(21歳:イギリス)に加え、優勝7回のベテラン、ダニエル・リカルド(31歳:オーストラリア)を迎え入れて戦うことになっている。

|

2021/01/29

ミック・シューマッハ、フィオラノでフェラーリ・テスト

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
拡大します
今週フィオラノ・サーキットで行われているフェラーリ・チームのプライベートテストに、注目の新人ミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)が登場した。
マシンは規定により旧型の『SF71H』となっているが、そこには今年シューマッハがF1デビューするハースF1チームでの登録カーナンバーである『47』が誇らしげに描かれていた。

設定されたプログラムに則り、この日シューマッハは1周3キロ弱の専用コースを50ラップ以上走り込み。
マシンを降りたシューマッハは「ひさしぶりのF1ドライブはとても楽しかった。
次にハースで走るアブダビ合同テストが待ち遠しい」と、コメロントした。
ハースF1でのチームメイトはこれまた若手のニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)になる。

|

元F1チームオーナーのエイドリアン・カンポス氏、死去

Adrian Campos (C)Campos Meta F1
拡大します
元F1チーム『カンポス・メタF1』のチームオーナーでもあったエイドリアン・カンポス氏が死去したことがわかった。享年62歳。

現在はF2シリーズに参戦するチームとして活躍する『カンポス・レーシング』が、オーナーが突然の頸動脈疾患により死亡したことを公式発表したもの。

スペインのバレンシア県出身のカンポス氏はF3やF3000等を経て1986年にティレル・チームとテストドライバー契約。
翌1987年にはミナルディ・チームからF1デビューを果たした。
F1ドライバーとしては最高位が14位と振るわなかったが、1998年に『エイドリアン・カンポス・モータースポーツ』を設立してオーナーとなり、さらに2010年に念願のF1参戦を果たした。

|

マクラーレン、メルセデス・エンジンに火入れ

McLaren 『MCL35』 (C)McLaren Group
拡大します
今シーズン、2014年以来となるメルセデス製パワーユニットを搭載して戦うことが決まっているマクラーレン・チームでは、かねて『MCL35』のルノー・エンジンからの換装を急いできたが、このほど無事エンジンの火入れ(初始動)に漕ぎ着けたことを明らかにした。

基本的には単なる搭載エンジンの変更だが、実際にはシャシーやサスペンション、ギヤボックスから冷却系、エアロダイナミックスなど大きな労力が求められる大作業、マクラーレンはこの10年ほどで3回ものエンジン変更を強いられている。
2021年に掛けてF1チームはそれぞれ二つのトークン(開発プログラムの単位)仕様が認められているが、マクラーレンはこの換装作業にすでに使用を強いられたとみられる。

今シーズン、マクラーレン・チームは期待の若手ランド・ノリス(21歳:イギリス)に加え、優勝7回のベテラン、ダニエル・リカルド(31歳:オーストラリア)を迎え入れて戦うことが決まっている。

|

2021/01/28

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、イモラでテスト

角田 裕毅 (C)Scuderia Alfatauri
拡大します
アルファタウリ・ホンダは27日(水)からイタリアのイモラ・サーキットを舞台にプライベートテストを敢行、初日今シーズン同チームからのF1デビューが決まっている角田裕毅を起用した。

規定によりマシンは2年落ちとなる2019年仕様の『STR14』で、これに現行マシンのカラーリングを施したもの。
ただカーナンバーは今シーズン角田の番号に決まった『22』が今回初めてマシンに付けられた。

テストは翌日の28日(木)も行われる予定で、チームメイトであるピエール・ガスリーの参加も考えられる。

|

マクラーレン、『CNBC』とのスポンサー契約延長

 『NBC』 (C)McLaren Group
マクラーレン・チームは、アメリカの大手メディアである『CNBC』とスポンサー契約を延長したことを明らかにした。
契約は複数年ということだが、詳細な内容については不明。
これにより同社のロゴが同チームのマシンやドライバーのレーシングスーツに掲載されるという。

『CNBC』は(Consumer News and Business Channel)の頭文字で、アメリカの4大ネットクの一つである『NBC』系のニュース専門チャンネル。
わが国では『日本経済新聞社』と提携していることで知られる。

|

依然、長引くハミルトン(メルセデス)の契約交渉

T.Wolff & L.Hamilton (C)Mercedes Motorsports
拡大します
2021年のエントリーリストで、唯一まだ最終結論の出ていないのがメルセデスAMGチームのボタスと並ぶシート。
ここには王者ルイス・ハミルトンが残留するのが既定の事実として捉えられているものの、年が改まってもまだ結着が付いていないとされる。

さらにここに来てメルセデス側の交渉責任者と目されるトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが新型コロナウイルスの影響で自己隔離に入ったというニュースが流れ、さらにこの問題に注目が集まった感じだ。
伝えられるところでは、ハミルトンの要求は引退後の自身のポジションにまで言及しているということで、通常の金額交渉のように簡単には収束しない様相とされる。

メルセデスからは「交渉が結着するのはシーズンが開幕するバーレーンGP(3月28日決勝」になるのでは」と、半ば匙を投げた声も聞かれている。

|

2021/01/27

ジュリアーノ・アレジ、フェラーリF1を初ドライブ

Ferrari Fiorano Test (C)Ferrari S.p.A
拡大します
フェラーリ・チームがフィオラノ・サーキットを舞台にスタートさせたプライベートテストで、元フェラーリ等のF1ドライバーであるジャン・アレジ氏の子息ジュリアーノ・アレジ(21歳:フランス)がF1マシンを初体験した。
生憎、雪がちらつく悪コンディションだったが、父親が見守る中ドライブしたアレジは「F1マシンはそんなに難しくなかった」と、大物ぶりをみせた。

今回のテストにはルクレール&サインツのレースドライバーの他、今季ハースF1からデビューするミック・シューマッハら5人のFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)出身者が参加している。

|

ルクレール(フェラーリ)、フィオラノで2021年初仕事

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
拡大します
26日(火)、フェラーリ・チームのシャルル・ルクレールがチームのホームであるイタリアのフィオラノ・サーキットでプライベートテストを開始した。
レギュレーションによりマシンは旧型の『SF71H』が使われた。

ルクレールは順調に100ラップ以上の周回を重ね、昨年の最終戦アブダビGP以来となるF1のドライビングを楽しんだという。
マシンを降りたルクレールは「ひさしぶりのコクピットはとても懐かしくエキサイティング。とりわけフェラーリの排気音を聞くと胸が躍るよ」と、感想。
27日(水)の第2日目は、この日ピット・ギャントリーから僚友の走りを見守った新加入のカルロス・サインツが跳ね騎手初体験を行う予定になっている。

|

2022年向けタイヤテストでマクラーレンに優遇措置

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
拡大します
F1は規格が大きく変更される2022年からの18インチ径タイヤ導入に向け、複数回のタイヤテストを計画しているが、これに合わせマクラーレン・チームだけに特例措置を採る見通しだ。

というのも、こうしたタイヤテストではマシンでなく純粋にタイヤ開発を進めるため、いずれのチームにおいても最新仕様のマシンは使わない申し合わせになっている。
ところがマクラーレン・チームは2021年のメルセデス・エンジン搭載に向けそれまでのルノーとは袂を分かっているため、旧型マシンに限定された場合搭載するエンジンの手当ができないという事情があるためだ。

ただテストは通算25日間もの日程が予定されていて、特定チームだけへの優遇措置には他チームから不満の声も聞かれそうだ。

|

2021/01/26

マグヌッセン、複数オファーあったことを認める

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
拡大します
2020年限りで都合7年間に渡って在籍したF1からの離脱が決まったケビン・マグヌッセン(前ハースF1)だが、2021年の契約について他の複数のチームからオファーがあったことを認めた。

他の誰かに影響を及ぼすためチーム名は明かせないとしたマグヌッセンだが、その理由をハースF1以上の戦闘力が期待できなかったから、とした。

今シーズン、マグヌッセンはアメリカ大陸に戦いの場を移すこになっていて、その手始めとして今週末に行われる伝統の『デイトナ24時間レース』への参戦が予定されているという。

|

ルノーがアルファロメオにエンジン供給打診か

Alfaromeo Racing (C)Alfaromeo Racing
拡大します
現在フェラーリからパワーユニットの供給を受けるアルファロメオ・レーシング(前ザウバー・チーム)だが、親会社であるFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)上層部はF1活動にあまり熱心でなく、今季限りでの撤退もあるのではと一部に囁かれている。

そこに伝えられたのがルノー製パワーユニットへのスイッチというもの。
先にはイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が、さらに今回は同じくイタリアの日刊紙『コリエーレ・デラ・セラ』が、ルノーから供給について具体的な打診があったと報じている。
昨季限りでマクラーレン・チームと決別したルノー・スポールでは、今季供給先が自身のチーム(アルピーヌF1)だけとなっていて、新たなカスタマー・チームを模索中と伝えられている。
ただこれについて一部のドイツ・メディアは、フェラーリ側が2025年までの長期契約をザウバー・チーム側に呈示して継続を図っていると報じ、事態の複雑さを感じさせた。

|

2021/01/25

トト・ウォルフ氏(メルセデス)も新型コロナウイルス感染

L.Hamilton & T.Wolff (C)Mercedes Motorsports
拡大します
メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが、1月中旬に受けた新型コロナウイルスの検査で陽性と診断されていたことがわかった。

これは自身がこのほど明らかにしたもので、それによれば本人に自覚症状はなかったものの自宅のあるオーストリアで10日間に渡って自己隔離を行ったという。
その後症状が進行することもなく、現在は通常の生活を送っているのこと。
ウォルフ氏は「シーズン中でなくて良かった」と、胸をなで下ろしてるという。

メルセデスAMGチームではルイス・ハミルトンが感染、第16戦のサクヒールGP欠場を余儀なくされている。

|

フェラーリ、フィオラノテストにミック・シューマッハら招聘

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
拡大します
フェラーリ・チームは今週同チーム新加入のカルロス・サインツ(前マクラーレン)にフィオラノ・サーキットでテストの機会を与えるとしていたが、これについて期日は25日(月)から29日(金)までの5日間に拡大、参加するドライバーも系列チームを合わせて7人という大規模なものになることを明らかにした。

同チームのマッティア・ビノット代表によれば、招聘されるのは本家フェラーリ・チームのレースドライバーであるシャルル・ルクレールカルロス・サインツ。
さらにFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーであるミック・シューマッハ、カラム・アイロット、ジュリアーノ・アレジ、ロバート・シュワルツマン、そしてマーカス・アームストロングら5名。
このうちシューマッハは今季ハースF1チームからのデビューが決まっている。
マシンは2018年の旧型『SF71H』になる予定とのことだ。

|

マヤ・ウィーグ、FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)入り

Maya Weug (C)Ferrari S.p.A
拡大します
フェラーリ・チームは、自身の若手育成プログラムであるFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)に、初の女性メンバーとなるマヤ・ウィーグ嬢(16歳)が加入したことを明らかにした。

オランダ人の父を持ち、スペイン生まれのウィーグはFIA(国際自動車連盟)による女性育成プログラム『FIAガールズ・オン・トラック-ライジングスターズ』に選抜されたことで知られる逸材。
これについてジャン・トッドFIA会長は、「彼女の成功はFIAが取り組むジェンダーの多様性の活動への重要なサポートになる。
そしてフェラーリによるこうした対応に感謝する」とコメントした。

なお好きなドライバーについて聞かれた彼女は現フェラーリF1のレースドライバーであるシャルル・ルクレールの名前を挙げたとのことだ。

|

2021/01/24

ベッテル(アストンマーティン)が新型車のシート合わせ

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
拡大します
2015年から計6年に渡って在籍したフェラーリ・チームを離れ、今季は新生『アストンマーティンF1』のエースとして臨むことが決まっているセバスチャン・ベッテル(33歳:ドイツ)が、新チームのファクトリーを初訪問、テクニカル・ディレクターのアンドリュー・グリーン氏や担当エンジニアらスタッフとの顔合わせを行ったことがわかった。

シルバーストーンのファクトリーでベッテルは新型車のシート合わせを行った他、最新のF1シミュレーターを長時間に渡ってドライブしたということだ。

同チームのオットマー・サフナウアー代表は「ベッテルの持つ豊富な経験や知識は、若いストロールの成長も引き出してくれる筈だ」と、4回のチャンピオン獲得者の加入に期待をみせた。
なお同チームは2月に新型車発表を行う方針は示しているが、独自テストの予定はないとしている。

|

サインツ(フェラーリ)もオフ中にプライベートテスト敢行へ

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
拡大します
今シーズン、マクラーレンから移籍したカルロス・サインツ(26歳:スペイン)に、フェラーリ・チームはプライベートテストの機会を与えることがわかった。

それによれば期日は1月27日(水)で、場所は同チームの本拠地であるイタリアのフィオラノ・サーキットになるとのこと。
規定により新型車でのテストは禁止されているため、2年落ちの旧型マシンが使われる予定で、サインツにとっては初の跳ね馬マシンドライブということになる。

当初フェラーリではテストは予定されていなかったが、今年はシーズン前テストの日数が極端に減少されたため、ここに来て各チーム共にルーキーや移籍組のドライバーにプライベートテストの場を設けるケースが多くなっている。

|

2021/01/23

バトン、ウィリアムズ・レーシングのアドバイザーに就任

Jenson Button (C)Williams F1
拡大します
ウィリアムズ・レーシングは元F1ドライバーで2009年のチャンピオン(ブラウン)であるジェンソン・バトン氏(41歳:イギリス)を同チームのシニア・アドバイザーとして迎え入れたことを正式発表した。

ホンダやマクラーレンなどの印象が強い同氏だが、2000年にF1デビューした時のチームがウィリアムズ。
それまでまだF3の経験しかない20歳の若者の抜擢には当時「無謀である」と、論議を呼んだ経緯がある。
ちなみに今回のウィリアムズのリリースは「お帰り、バトン」というタイトル。

F1引退後は日本のスーパーGTやWEC(世界耐久選手権)にも参戦するなどしたが、現在はレースの現場からは引退していた。
ウィリアムズ・レーシングではバトンはその豊富なキャリアと経験を活かし、F1チームにアドバイスを与えると共に若手ドライバーの育成にも関与するということだ。

|

ホンダF1、レッドブルへの知的財産権譲渡で合意の報

Helmut Marko (C)RedBull Racing
拡大します
レッドブルはかねて交渉を続けていたとされるF1パワーユニットに関する知的財産権の譲渡について、ホンダと合意したことを明らかにした。

これはレッドブルのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーが語ったもので、これによりホンダF1が撤退する2022年以降も同社製パワーユニットの継続使用が可能になるというもの。
ホンダからは撤退後も専門的アドバイスが受けられるとのことだが、その前提になる2022年以降の全エンジン・サプライヤーの開発凍結についてはまだ最終確認は取れていない。

これについてマルコ氏は「F1において適切な判断が下されないのであれば、われわれは重大な決断をしなければならない」と、レッドブル・レーシング&アルファタウリのF1撤退も含む決断の可能性を示唆した。

|

アルファタウリ、角田裕毅のためテスト追加へ

角田 裕毅 (C)Scuderia Alfatauri
拡大します
今シーズン、日本の角田裕毅(20歳)をレースドライバーとして起用することが決まっているアルファタウリでは、F1マシン慣熟のため再度のプライベートテストを計画していることがわかった。

最新マシンでのテストはレギュレーションで禁止されているため、角田は11月に行ったテストと同じく2年落ちの『STR13』で、イタリアのチームであることから場所も前回と同様イモラ・サーキットになる見込み。
期日は1月の27日(水)と28日(木)が有力とされている。

F1はコスト削減のためテスト日数をこれまでの半分以下に削減しており、角田やミック・シューマッハのようなルーキードライバーだけでなく、サインツ(フェラーリ)らの移籍組やアロンソ(ルノー)のような復活組もテスト日数の少なさを嘆いている。

|

2021/01/22

マクラーレン・チームに新スポンサー『ガレナ』

『Garena』 (C)McLaren Group
マクラーレン・チームは2021年シーズンの新しいスポンサーとして『ガレナ社』と契約したことを明らかにした。

『ガレナ社』は2009年にシンガポールで設立された主に東南アジア地域に展開するゲーム、eコマース等のデジタル企業。
今回の契約により同社のロゴがメルセデス・パワーを積むマクラーレン・チームの2021年コンテンダー『MCL36』(仮称)に掲出される他、近くF1を舞台とした新しいゲームをリリースする予定であるとのことだ。

|

ペレス、「レッドブルはこれまでと異なるアプローチ」

Sergio Perez (C)Redbull Racing
拡大します
2021年のシートがレッドブル・レーシングに決まったセルジオ・ペレス(30歳:メキシコ)は、さっそくミルトンキーンズのファクトリーを訪問し、新しい環境への第一歩を進めた。

2011年、まだ21歳の時に当時のザウバーからF1デビューを果たしたペレスはこれまでマクラーレンやフォース・インディア(現レーシング・ポイント)など複数のチームで計10年もの経験を重ねているが、新しいチームの環境はこれまでにない新鮮なものだったと感想を語っている。

「まるで新しい家族と会ったような気分だよ。
ここにはこれまでのチームとは異なる勝利へのアプローチが感じられた。
初めてF1のトップチームという緊張感がそこにはあったね。
僕は、まさに正しいタイミングで、正しいポジションにいるんだと自覚しているよ。
だからこれまで経験してきたさまざまなことは、すべてこのチームで花を開かせるためにあったように思われる。
僕はここで、チームの期待に応える働きをしたいと心底から思っているんだ」と、ペレス。

メキシコの英雄であるペレスには多くの母国スポンサーも付いているが、チームは「純粋に本人の力量を買ったのであって、資金力は関係ない」と明言している。

|

2021/01/21

コロナ感染のノリス(マクラーレン)、イギリス帰国へ

Lando Norris (C)McLaren Group
拡大します
シーズンオフのため中東ドバイでトレーニング中に新型コロナウイルスへの感染が発覚、規定により現地で14日間の隔離に入っていたランド・ノリス(マクラーレン)が、ホテルでの隔離期間を終え再度の検査を受けた結果、陰性であることが確認されたという。

これによりノリスはやっと母国のイギリスに戻ることが可能になったが、イギリス入国の際には別途定められた隔離期間を終える必要があるということだ。
なお今後予定されているシーズン前テストや開幕戦に向けては支障ないことになっている。

|

アルファロメオはポーランドで2021年新型車、正式発表へ

Alfaromeo Ferrari 『C39』 (C)Alfaromeo Racing
拡大します
2021年、新生『アルファロメオ・レーシング』となって2年目のシーズンを迎える同チームは新型車の発表を噂通り2月22日(月)ポーランドの首都ワルシャワで行うことが正式発表された。 マシン名はコロナ禍で開発に影響が出たためか『C40』を通り越して『C41』になるという。 ポーランド・ワルシャワは同チームのリザーブ&テストドライバーであるロバート・クビサの母国で、チームに大きなスポンサーをもたらしている『オーレン』の本拠地。 なお2021年もアルファロメオ・レーシングはキミ・ライコネン&アントニオ・ジョビナッツィというドライバー・ラインナップ、またクビサの残留も確定している。

|

ペレス、レッドブルのファクトリーでシート合わせ

Sergio Perez (C)Redbull Racing
拡大します
2021年シーズン、レッドブル・レーシングのレースドライバーとして走ることが決まっているセルジオ・ペレス(30歳:メキシコ)が、このほどミルトンキーンズにある同チームのファクトリーを訪問、新型車のシート合わせを行ったことがわかった。

F1レギュレーションにより、今季のマシンは基本的に2020年のものを踏襲することになっていることから、マシン名も昨季の『RB16』を引き継いだ『RB16B』(仮称)というものになるものと噂されている。
今のところ独自のシェイクダウン・テストは計画されていないことから、初走行は公式シーズン前テストがスタートする3月12日(金)のバーレーン・サーキットになる予定。

なおペレスは今年も打倒メルセデスAMGチームの筆頭と目されるマックス・フェルスタッペンの相棒という難しい立場になる。

|

2021/01/20

ウィリアムズ、ロイ・ニッサニーとテストドライバー契約

Roy Nissany (C)Williams F1
拡大します
ウィリアムズ・レーシングは、2021年の公式テストドライバーとしてロイ・ニッサニー(26歳:イスラエル)と契約したことを正式発表した。

ニッサニーはフォーミュラ・ルノー出身の若手ドライバーで2020年F2シリーズではランキング19位。
昨年から同チームのテストドライバーとしてグローブのファクトリーで『FW43』の開発にあたると共に複数のグランプリで金曜日のフリー走行セッションに出走している。
一般的には無名のニッサニーだが、カナダの資産家シルヴァン・アダムス氏が熱心に支援を行っていると報じられている。

|

モナコGP主催者、延期の噂を否定する声明

Monaco GP Image (C)Redbull Racing
拡大します
昨年のイベントを新型コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたF1モナコGPの主催者は、今年も囁かれる延期説を真っ向から否定した。

これはオランダの『フォーミュレ1』が報じた、今年も新型コロナウイルスの影響によりモナコGP、アゼルバイジャンGP、そしてカナダGPらが開催中止に追い込まれるとの報道を受けてのもの。

これについて同グランプリの主催者として名高い伝統のACM(オートモビル・クラブ・ド・モナコ)は、FIA(国際自動車連盟)が示したカレンダー通り5月23日(日)の開催に変更はないという声明をあらためて明らかにした。

ただ昨年のオーストラリアGPのように、金曜日のフリー走行開始直前になって中止が宣言された例もあり、今後のコロナ禍の広がり次第では今年もまだ予断を許さない状況が続くと言えそうだ。

|

野田樹潤、2021年はアメリカのF4シリーズ参戦へ

野田 樹潤/ROKIT
拡大します
元F1ドライバーである野田英樹氏の娘で、F4ドライバーであるJujuこと野田樹潤選手(14歳)が、2021年はアメリカのF4シリーズの『F4ユナイテッドステーツ選手権』に参戦することがわかった。

日本では年令から参加できるレースが少ないこともあり、海外に主戦場を求め、2020年はデンマークのF4に挑戦したものの、新型コロナウイルスの影響でシリーズが打ち切りになるなど挑戦の場を失っていた。
マシンはリジェ製のシャシーにホンダ製のエンジンが搭載されたワンメイクで、3月から11月まで6か所のサーキットで計18レースが予定されている。

なお今回新たにウィリアムズ・チームのスポンサーだったことで知られる『ロキット』の支援も受けることが決まっている。

|

2021/01/19

アルファロメオはポーランドで2021年新型車発表へ

Alfaromeo Ferrari 『C39』 (C)Alfaromeo Racing
拡大します
2021年、新生『アルファロメオ・レーシング』となって2年目のシーズンを迎える同チームは新型車『C40』(仮称)の発表をポーランドの首都ワルシャワで行う方針であることがわかった。
期日については未定。

ポーランドでF1マシンのお披露目というのは異例だが、ポーランドは同チームのリザーブ&テストドライバーであるロバート・クビサの母国で、チームに大きなスポンサーをもたらしていることから配慮されたものとみられる。
なお2021年もアルファロメオ・レーシングはキミ・ライコネン&アントニオ・ジョビナッツィというドライバー・ラインナップで戦うことが決まっている。

|

ザウバー、ルノーと提携してF1残留の道探る

Alfaromeo Factory (C)Alfaromeo Racing
拡大します
現在フィアット/フェラーリ・グループのスポーツカー・ブランドでるアルファロメオを母体として実質的にF1参戦を継続しているザウバー・モータースポーツだが、アルファロメオの親会社であるFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)らの首脳陣は現契約が満了する2021年末を以ってF1から撤退する可能性があるとの見方が広まっている。

こうした中、ザウバーは新たにルノー・スポールとのパートナーシップを結んでF1参戦継続の道を模索していく可能性を、同チームのフレデリック・バッサー代表は認めている。
ただその場合でもザヴーの独力参戦は難しく、大きな提携先は必須になることだろう。

昨シーズンでマクラーレン・チームへのエンジン供給を終了したルノー・スポールは、いまのところワークスであるアルピーヌF1(前ルノー)が唯一の供給先となっている。

|

2021/01/18

アルピーヌF1、ブリビオ氏の加入を正式発表

Davide Brivio(Center)
17日(日)、アルピーヌF1(前ルノー)は噂通り、2020年2輪モトGPでスズキ・チームのタイトル獲得に貢献したマネージャーのダビデ・ブリビオ氏(イタリア)の加入を正式発表した。

かつてヤマハ・チームで複数のタイトル獲得を果たし、敏腕マネージャーとして知られるブリビオ氏は現段階ではアルピーヌのトッシ/CEOの直属となるレーシング・ディレクターのポジションに就くとされるが、チームの体制発表の折にはあらためて正式な役職が明らかにされる見込みという。

ブランド変更に伴いカラーリングも一新したアルピーヌF1は、今年アロンソ&オコンという新たなドライバー・ラインナップで戦うことが決まっている。

|

グロージャン(前ハース)のインディカー挑戦計画が前進か

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
拡大します
昨シーズン限りでハースF1チームからの離脱が決まったロマン・グロージャン(34歳:フランス)が目指すインディカー・シリーズ挑戦計画に進捗がみられたようだ。
それによればグロージャンはデイル・コイン・レーシングとの交渉が進み、近く正式発表される見込みという。

昨年のバーレーンGPでの衝撃的なアクシデントから復活を果たしたグロージャンは、今季のF1参戦を断念、かねて関心を持っていたというインディカー・シリーズへの挑戦に意欲をみせていた。
ただインディカー・シリーズで大きなウェイトを占めるハイスピード・オーバルの経験はなく、参戦が実現した場合はこの克服が焦点になりそうだ。

なおF1でのグロージャンは計10回もの表彰台を記録したが、ついに念願の勝利を掴むことはできなかった。

|

2021/01/17

ネルソン・ピケ氏、新型コロナで入院

Nelson Piquet/Williams Honda (C)Williams F1
拡大します
元3回のF1チャンピオンであるブラジルのネルソン・ピケ氏(68歳)が新型コロナウイルスに感染、入院していたことがわかった。

新型コロナウイルスは南米でも猛威を振るっていて、ピケ氏は症状は軽かったものの念のため入院の措置を採って万全を期したとのこと。
ピケ氏はすでに無事退院しているという。

1978年、25歳のとき当時のエンサインからF1デビューを果たしたピケ氏は、その後ブラバムやウィリアムズで計3回F1チャンピオンに輝いた。
ウィリアムズ・ホンダでは日本でも鈴鹿でその雄姿をみせた。

|

『アルファロメオF1』、今季末でF1撤退の危機も

Alfaromeo Racing (C)Alfaromeo Racing
拡大します
2018年、当時のザウバー・チームに資本参加、現在は『アルファロメオ・レーシング』としてF1に参戦するイタリアのフィアット/フェラーリ・グループのスポーツカー・ブランドであるアルファロメオだが、2021年限りでF1からの撤退に追い込まれるかも知れない。

これはイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じたもので、それによればアルファロメオの親会社であるFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)とPSA(プジョー)らの首脳陣は現在のF1活動にあまり熱心でなく、2021年末で満了する現在の契約の更新がないかも知れないというもの。

なおこうした動きを受けてか、フェラーリ・チームはアルファロメオ(ザウバー)よりもハースF1とのパートナーシップ強化に力を入れているとの見方が専らだ。
2021年のアルファロメオは昨季と同じコンビがが残留した一方、フェラーリ期待のミック・シューマッハはハースへの加入が決まっている。

|

2021/01/16

アルボン(レッドブル)のDTM参戦はフェラーリのマシンに

Alexander Albon (C)Redbull Racing
拡大します
今季レッドブル・レーシングのレースシートを失うこととなったアレクサンダー・アルボン(24歳:タイ)だが、合わせて明らかにされていたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)参戦について、そのマシンがフェラーリのものになることがわかった。

DTMにはメルセデスAMGチームがワークス参戦していることから、メルセデス系のドライバーはしばしばこのシリーズへの参戦するケースがあるが、レッドブルのドライバーであるアルボンについてDTMでの所属チームやマシンについて疑問が投げ掛けられていたもの。
(ホンダはDTMに関心をみせていない)

それによればマシンは『フェラーリ488 GT3』に決まったということだが、正式な所属チームはまだ発表されていない。

|

新型コロナウイルスの影響でリバティ・メディア減収に

Image (C)Redbull Racing
拡大します
イギリスの英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』が報じたところによれば、2020年のF1は新型コロナウイルスの影響で大幅な赤字を計上。
これによりF1の商業権を持つリバティ・メディアからF1チームに支払う分配金もおしなべて減少になる見込みという。

またチームだけでなく、各グランプリの主催者も無観客レース等により減益で、大きな営業損失を強いられているとされる。
このため本来主催者からリバティ・メディアに払うべき開催権料も滞っているとのこだ。

2021年はこうした惨事から脱するべく、すでに史上最多となる年23戦というハードなカレンダーを組んで改善への意欲をみせているが、早くも開幕戦のオーストラリアGPが延期になるなどいまだ思うような展望は見通せていない状況だ。

|

2021/01/15

アルピーヌ『A521』カラーリングお披露目

Alpine Renault 『A521』 (C)RedBull Racing
拡大します
ルノーは、14日(木)行われた記者会見の場で、2021年シーズンから『アルピーヌ』にブランド変更して戦うF1チームの新型車『A521』(仮称)のカラーリングをお披露目した。

公開されたカラーリングはこれまでのルノーのコーポレイテッドカラーである黄色と黒から一新、ハースF1チームばりの渋い暗めのトーンとなっている。
ただ3月のシーズン前テストに先駈けて行われる正式発表までには、変更となる可能性もあるということだ。

2021年の同チームはフェルナンド・アロンソ&エステバン・オコンというドライバー・ラインナップになることが決まっている。

|

ルクレール(フェラーリ)、新型コロナウイルスに感染

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
拡大します
フェラーリ・チームは、同チームのレースドライバーであるシャルル・ルクレール(23歳:モナコ)が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことを明らかにした。

検査は同チームが定期的に行っているものということで、現段階で本人に特段の症状は確認されてないとのことだが、他に感染が拡大していないか、濃厚接触の該当者の洗い出しに掛かっているという。

いまのところ公式行事は予定されておらず、ルクレール自身は当面モナコの自宅で自主隔離生活に入っているとのことだ。

|

ベッテル(アストンマーティン)、3月まで走れず

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
拡大します
2015年から計6年に渡って在籍したフェラーリ・チームを離れ、今季は新生『アストンマーティンF1』のエースとして臨むことが決まっているセバスチャン・ベッテル(33歳:ドイツ)だが、新チームでの初ドライブ体験は3月のシーズン前テストまでお預けのようだ。

今季のシーズン前テストはわずか3日間とこれまでの半分以下に短縮されていることから。フェラーリ入りするサインツやアルピーヌF1(前ルノー)に復帰するアロンソなど多くのドライバーが早くチームやマシンに慣れるため旧型車でのプライベートテストを予定している。
しかしベッテルについて、チーム側は特段の計画を持っていないことを明らかにしたもの。
これについてベッテル本人は「早く新しいチームで働きたいのはもちろんだ。
それにマシンの操作にも慣れたいしね。
何より(これまで後塵を拝してきた)メルセデス・パワーを体験してみたいというのが一番の希望だよ」と、意欲をみせた。

なおマクラーレンに加入するリカルドについてもまだテスト機会は用意されていないようだ。

|

2021/01/14

ブラジルのグランプリ開催にまた障害か

Sao Paulo Image (C)Haas F1 Team
拡大します
一時は開催打ち切りの危機も伝えられたインテルラゴスでのブラジルGPだが、2021年についてはリオデジャネイロによる誘致活動の影響もあってか『サンパウロGP』の名称に変更はあったものの、なんとかこれまで通り11月のイベントとしてカレンダーに掲載されファンをひと安心させた。
ところがここに来て再びその開催に暗雲が立ちこめていることが伝えられている。

地元サンパウロのメディアが報じたところによれば、今回指摘されているのはグランプリ主催者がリバティ・メディア側と交わした契約について必要な入札続きが採られていないとして裁判所が契約の履行を差し止めたというもの。

今後の司法判断次第では、せっかく開催継続が実現したインテルラゴスでのレースが再び消滅の浮き目に遭ってしまうかも知れない。

|

2021年のシーズン前テスト、日程と場所が正式決定に

F1 Cockpit (C)Sauber Motorsport
拡大します
2021年のシーズン開幕に備えて行われる恒例のシーズン前テストの日程と場所がようやく正式決定された。

それによれば日程は3月12日(金)から14日(日)に掛けての3日間、場所はスケジュール変更により今年の開幕戦となったバーレーンGPの開催地でるバーレーン国際サーキットになることが確定。
これにより各チームはマシンや機材などを開幕戦に備えて移動させる必要がなくなるなどロジスティクス(物流)で効率化が図られると共に、新型コロナウイルスへの対策の一つにもなるメリットが考えられる。

今年のシーズン前テストは当初3月2日からの3日間が予定されていたが、エンジン変更の作業があるマクラーレンからは延期の要請がされていたという。
なお、3日間という史上最短の日程(昨年は6日間、一昨年は8日間)は変更されず、新人や移籍ドライバーには極めて厳しいものとなっている。

|

「息子はフェラーリでうまくやれる」と、父サインツ

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
拡大します
WRC(世界ラリー選手権)やダカールラリーを複数回制すなどラリー界ではレジェンドに讃えられるカルロス・サインツ・シニアが、巷間危惧される子息のフェラーリ移籍という判断に誤りがないことを強調した。

「この世界ではどんなチームにも良い時も悪い時もある。
確かにいまフェラーリは難しい時期を送っていると思うが、F1で戦うドライバーなら誰だって跳ね馬チーム入りというチャンスに心躍らない者は一人としていないだろう。
それにいま言われるようなマイナスの見方には、まったく心配してないよ。
チームメイトとなるルクレールとは仲が良いのでうまくやっていけると思うし、またマシンの戦闘力についてもこの伝統あるチームにはまた盛り返す底力があると確信している」

ただ離脱を決めたマクラーレンが昨季3位までランキングを上げたのに比べ、新天地のフェラーリは6位に転落というのは気掛かりな要素ではある。
またチームから公式には「二人にはチームオーダーがない」と伝えられるが、それを実現させるためにもシーズン前半におけるサインツ本人のパフォーマンスは重要だ。

|

2021/01/13

2021年第3戦はアルガルベ(ポルトガル)が有力候補に

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
拡大します
このほど明らかにされた2021年シーズンのF1でも、当初ベトナムGPが組まれた第3戦の開催地は依然として未定のままになっている。
新たなカレンダーによれば5月2日(日)決勝レースとされたこの週について、F1チーム関係者によれば、いまポルトガルのアルガルベ・サーキットでの開催が有力候補に挙げられているとのことだ。

2008年に完成したアルガルベ・サーキットはF1レースの開催資格のある『グレード1』に認定されたコースだけでなく、一大スポーツ・コンプレックスとしてテクノロジーパークやホテル、住居等も兼ね備えた複合施設を誇っている。
また昨シーズンには新型コロナウイルスによる混乱を受け、1996年のエストリル・サーキット以来となるF1ポルトガルGPを急きょ開催した実績を持つ。
さらに今年、連続開催の可能性があった近隣の中国GPが見送りとなったことも後押しになっているようだ。

|

2021年F1カレンダー修正版(1月12日)

12日(火)、FIA(国際自動車連盟)は2021年のF1カレンダーについてさらに修正したものを明らかにした。
それによれば、今シーズン開幕戦として組まれていた3月のオーストラリアGPを11月に延期すること、また4月の第3戦中国GPは主催者が延期を申し出ていることからいったんカレンダーから外し、替わりに昨年成功したイモラ・サーキットでのイタリア第2のグランプリが組み入れられた。

【2021年F1カレンダー】修正版(1/12)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月28日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
2 04月18日 ロマーニャGP? イモラ・サーキット
3 05月02日 未定 未定
4 05月09日 スペインGP バルセロナ・サーキット
5 05月23日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
6 06月06日 アゼルバイジャンGP バクー市街地特設コース
7 06月13日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月27日 フランスGP ポールリカール・サーキット
9 07月04日 オーストリアGP レッドブルリンク
10 07月18日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
11 08月01日 ハンガリーGP ハンガロリンク
12 08月29日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
13 09月05日 オランダGP ザンドフールト・サーキット
14 09月12日 イタリアGP モンツァ・サーキット
15 09月26日 ロシアGP ソチ・サーキット
16 10月03日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
17 10月10日 日本GP 鈴鹿サーキット
18 10月24日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
19 10月31日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
20 11月07日 サンパウロGP インテルラゴス・サーキット
21 11月21日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
22 12月05日 サウジアラビアGP ジェッダ市街地特設コース
23 12月12日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定

|

ロバート・クビサ、デイトナ24時間レース挑戦へ

Robert Kubica (C)Alfaromeo Racing
拡大します
元ウィリアムズ等のF1ドライバーであるロバート・クビサ(37歳:ポーランド)が、今年伝統のスポーツカー・レースである『デイトナ24時間レース』に挑戦することが決まった。

これまでフォーミュラ・カーだけでなくラリーやツーリングカーレースにも参戦するなど多才な対応力をみせるクビサだが、耐久レースへの参戦はこれが初めて。
『ハイクラス・レーシング』からの出走を決めたクビサは、「これまでのように自分だけが走らせるのではなく、チームメイトとマンを共有して戦うというのは新鮮な環境」と、前向き姿勢をみせた。

なおこれまで通りアルファロメオ・レーシングのリザーブ&テストドライバーというF1での職務に変更はない。

|

2021/01/12

シリル・アビテブール氏、ルノー・グループを去る

Cyril Abiteboul (C)Renault Sport F1
拡大します
エンジン・サプライヤーとしてのルノー・スポールと、F1チームとしてのルノー・チーム双方の責任者として現場をリードしてきたシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターが、ルノー・グループを去ることがわかった。

ルノーF1チームでは今シーズン、傘下のスポーツ・ブランドである『アルピーヌ』に名称変更すると共に体制を一新、同氏はアルピーヌ部門のCEO(最高経営責任者)に昇格するものとみられていた。
なお離脱後の同氏の去就についてはまだ明らかにされていない。

|

バルセロナ、正式にスペインGP開催契約の報

Image (C)Redbull Racing
拡大します
スペインGPの開催地として実績のあるバルセロナ・サーキットが、スペインGPの開催契約を正式に結んだことが報じられた。
同グランプリについてはすでに5月9日(日)今季第5戦としてスケジュールが公表されている。

ただし発表されたのは2021年の分だけで、来年以降の開催については引き続き交渉を継続するとしている。
地元メディアによれば昨年のスペインGPが無観客レースとして行われたため、大きな赤字を計上したとされ、地元政府からの経済支援を求めていたとのことだ。

シーズン前テストの開催地としても知られるバルセロナは、1991年シーズンからスペインGPの開催サーキットとなっていて今年で30周年記念を迎える。

|

レッドブル首脳、「角田裕毅には伸び代がある」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alfatauri
拡大します
今シーズンは実に7年ぶりの日本人F1ドライバーとして角田裕毅(20歳)がアルファタウリ・ホンダから参戦することになったが、レッドブル・グループでドライバー選定に大きな影響力を持つとされるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、その角田の将来性について次のように言及した。

「今年のF2で角田はタイトルこそ逸したが、われわれは十分彼にはこれに値する資格があったと評価しているよ。
なぜなら彼は去年がF2デビュー・シーズンだったにも関わらず、約束通りスーパーライセンスの資格を勝ち取ってみせたんだ。
それに比べてタイトルを争ったミック・シューマッハらはみんなF2で2年目のシーズンだったからね。
それに角田にはマシンの技術的な問題や、他車からクラッシュさせられるなど不運なレースにも多く直面した。
しかし彼は学習のスピードがとても速い。
タイヤを温存するドライビングもできるしなにより伸び代がある。
こうした対応力はF1ドライバーとして成功するためにとても重要な資質なんだ」

一部にはいきなりフェルスタッペンのチームメイトとして本家レッドブル・レーシングからデビューさせることも検討されたというが、期待したレベルに達しなかった場合にシーズン中でも降格も辞さないの厳格さもこのチームの特色である。

|

2021/01/11

4月のF1、コロナ禍で空白の可能性

Shanghai Circuit (C)Pirelli Motorsport
拡大します
3月21日(日)の開幕戦オーストラリアGPに続き、4月11日(日)に予定されている第3戦の中国GPにも延期の可能性が出て来た。

F1関係者によれば、中国GPのプロモーターからすでにシーズン後半へのスケジュール変更について打診があったということだ。
中国では政府の新型コロナウイルス制圧宣言にもかかわらず、国際イベントは軒並み中止となっていて、海外からの入国者にも2週間の観察期間を義務付けるなど規制が続いている。

ただかりに中国GPが延期された場合、ベトナムGPを想定しているとみられる4月25日(日)のグランプリ開催も目途がついていないことから4月の1か月が丸々空白になってしまう可能性が強い。
このためF1ではすでに発表された開催スケジュールの大幅改訂も視野に入れて検討中とされる。

|

ブリアトーレ氏、噂のダビデ・ブリビオ氏にエール

Davide Brivio(Center)
今シーズン、系列のスポーツブランドである『アルピーヌ』にチーム名を変更して参戦することが決まっているルノー・チームでは、これまで2輪モトGPでヤマハやスズキ等のチーム代表として活躍してきたダビデ・ブリビオ氏(イタリア)のマネージング・ディレクター起用が噂されている。

だ同氏にF1チームでの経験がないことを懸念する向きもある。
これについてかつて同チームでアロンソらを擁して輝かしい戦績を収めた経緯を持つフラビオ・ブリアトーレ氏(イタリア)が、次のようにエールを贈っている。

「タイヤが何本付いているかの違いはあれ、2輪も4輪もレーシングチームとしてやるこは本質的に変わりはない。
ブリビオにF1での経験がなくとも、成功を収めることはできないことではないよ。
実際、私だってベネトンで代表に就いたときにはF1なんて何も知らなかったんだ。
それでもタイトルを獲得できたからね。
さらに彼には熾烈なレースの世界での成功体験がいくつもあるんだ、心配なんてしてないよ」

ブリビオ氏は移籍に備え、すでに昨年タイトルを獲得したスズキ・チームから離脱したと伝えられている。

|

2021/01/10

バーレーンでのシーズン前テストで合意の動き

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
拡大します
2021年のシーズン前テストは3月2日(火)から4日(木)に掛け恒例のバルセロナ・サーキットで予定されているが、これを第2戦の開催地であるバーレーン・サーキットへの変更するという案について、F1各チームからの同意が得られた模様だ。

2021年のF1は3月21日(日)のオーストラリアGPを開幕戦としてスタートするが、現在当地では新型コロナウイルスの感染拡大防止策が厳密に行われており、グランプリは延期ないしキャンセルになる可能性が高くなっているもの。
変更となった場合、3月28日(日)のバーレーンGPが開幕戦となることからシーズン前テストもバーレーン・サーキットへの変更しようというもの。
実現すれば人員や機材の移動の手間が省け、ロジスティクス(物流)などで合理的になるメリットがあるからだ。

競技規則では、3日間のテストは『2月1日から選手権の最初のイベント開始の10日前までに行わなければならない』と定められているが、開幕戦が変更になることやこれまで設定された3日間よりも拡大する要望も出されており、変更になる可能性もある。

|

ウィリアムズ、再生に向けメルセデスとの関係さらに強化

Wiliams Motorhome (C)Williams F1
拡大します
F1の名門プライベートチームとして幾多の栄光を勝ち取ってきたウィリアムズ・チームだが、不振続きで最終的に創業家が持っていた株式は投資グループである『ドリルトン・キャピタル』に売却され、2021年からは新しいスタートを切ることとなった。
これに伴い新たにチーム代表に就くサイモン・ロバーツ氏は、チームがすでに再生に向けスタートを切ったことを強調している。

「ドリルトン・キャピタルは投資家として多くの会社を所有しているが、ウィリアムズは単なる企業ではなくレーシングチームであって、それを彼らもまた良く理解している。
彼らはすでに2021年と2022年に向け多額の先行投資を行った。
それはパワーユニット供給を受けるメルセデスとの関係をさらに強化するものでもある。
とはいえ、われわれはメルセデスのBチームになるつもりはない。
これまで通りF1チームとしての独立性を維持していくことは間違いない」

2025年までメルセデスからパワーユニットの供給を受ける契約の同チームだが、2022年からはさらにギヤボックスや関連するハイドロリック・コンポーネンツの供給も受けると伝えられている。

|

2021/01/09

マクラーレン首脳、テスト制限の影響を懸念

Daniel Ricciardo (C)Renault Sport F1
拡大します
2021年シーズン、ルノー・チームからベテランのダニエル・リカルド(31歳:オーストラリア)をエースとして迎え入れるマクラーレン・チームだが、テスト日数削減の影響を懸念していることを明らかにした。
これは同チームのアンドレアス・ザイドル代表が『ザ・レース』で次のように語ったもの。

「リカルドはとてもフレンドリーで、このチームにすでに何年もいるような親しみをみせているよ。
彼の持つ豊富な経験はきっとわれわれの戦いを引っ張っていく筈。
彼と一緒に新しいシーズンを迎えるのをみんな楽しみにしているんだ。
しかし心配なこともある。
それは開幕まであまりにテストの機会が少ないことで、これは移籍組にとって不利になる。
シミュレーターである程度カバーできるとしても、実際にドライビングする価値は計り知れないからね」

F1のシーズン前テストは一昨年が8日間、昨年が6日間、今年はわずか3日間にまで削減されている。

|

開幕戦オーストラリアGP、再びコロナ禍で11月まで延期も

Image (C)Pirelli Motorsport
拡大します
昨シーズン、金曜日のフリー走行開始直前に新型コロナウイルスの影響で開催中止に追い込まれた開幕戦オーストラリアGPだが、今年もキャンセルの危機が懸念れさている。
もし中止になった場合、11月に延期しての開催が計画されているようだ。
10月31日のメキシコGPと、11月14日のブラジルGPとの間に組み入れるというものだが、いずれのグランプリも遠征であり、その場合極めてハードなスケジュールに追い込まれることになりそうだ。

なお別途4月11日の中国GPも開催が危ぶまれていて、こちらはイタリアのイモラ・サーキットでの代替開催が俎上に上がっているということだ。
イモラでは昨年ロマーニャGPとしてグランプリを成功させた実績がある。

|

2021/01/08

『コグニザント』、アストンマーティンの冠スポンサーに

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
拡大します
これまでのレーシング・ポイントから、2021年はブランド変更して戦うことが決まっているアストンマーティンF1は、噂通りアメリカの大手デジタル企業『コグニザント』がタイトル・スポンサーに付くことが正式発表された。
これにより正式チーム名は『アストンマーティン・コグニザントF1チーム』に、またマシンのカラーリングはこれまでのピンクからアストンマーティンのコーポレイテッドカラーであるブリティッシュ・グリーンになる。

なお同社は単にチームのスポンサーとしてでなく、チーム運営に関わるIT面の構築やデータ処理にも全面的に関わるこということだ。
なお2021年のレースドライバーには前フェラーリのセバスチャン・ベッテルと残留のランス・ストロールとしいう組み合わせになることが決まっている。

|

メルセデス会長、ハミルトンとの契約内容に消極姿勢

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsport
拡大します
2021年のF1で、唯一まだ最終決定がないままなのがメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン。
昨年のうちには更改終了とみられていたが、その報はいまだに届かないまま。
2021年シーズンもハミルトンがチャンピオンとして同チームに君臨するのは間違いないとみられるが、その新たな契約は結着をみないままここまで遅れ込んでいるのは意外に受け止められている。

もつれている新しい契約内容についてイタリアの『コリエーレ・デロ・スポルト』紙は、「契約期間が4年間という長期のもので、その金額も単年あたり4千万ポンド(約56億円)という高額。
さらには引退後もハミルトンがメルセデスが移行する新しい環境技術への活動について重要な役割を果たすことが条件になっている」とのこと。
これについてメルセデス・ベンツの会長であるオラ・ケレニウス/CEO(最高経営責任者)は「ハミルトン側が示す異例な条件にはメルセデス側の負担が大きい」と強い難色を示しているということだ。

ハミルトンにとって、自身の代役として参戦したジョージ・ラッセルの活躍は誤算だったかも知れない。

|

2輪モトGPの敏腕マネージャー、アルピーヌF1入りか

Davide Brivio(Center)
2020年、2輪モトGPでスズキ・チームのタイトル獲得に貢献したマネージャーのダビデ・ブリビオ氏(イタリア)が、今季ルノー・チームから体制変更となる新生『アルピーヌF1』に移籍するのでは、とのニュースが流れている。

かつてヤマハ・チームで複数のタイトル獲得を果たし、敏腕マネージャーとして知られるブリビオ氏は現在ルノー・チームのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールの後任に就くとみられていて、その場合アビテブール氏はF1を含むアルピーヌ全体の幹部に昇格するものとみられる。

2021年、アルピーヌF1はアロンソ&オコンというドライバー・ラインナップで戦うことが決まっている。

|

2021/01/07

2021年のレーススタート時刻、再び変更の動き

Start Scene (C)Redbull Racing
拡大します
2021年シーズンの各グランプリのスタート時刻が再び変更される見通しとなっている。

リバティ・メディアは2018年、巨大マーケットであるメリカとの時差を考慮し、ヨーロッパ・ラウンドのレースをそれまでよりも1時間遅らせて行うと共に、レースのスタートシーンが各国のテレビ放映に間に合うように、と開始時刻をそれぞれ10分遅らせる措置を採った。

これらは一定の評価は得られたものの、現場のスタッフからはスタートまでの手順がやりにくいことや、レースの終了時刻が後ろ倒しとなるため撤収が遅れることへの不満も聞かれた。
こうしたことからリバティ・メディアでは、再びヨーロッパ・ラウンドのレースを1時間早めると共にスタート時刻も各正時(00分)に戻す方向で各方面に打診しているとのことだ。
アメリカとの時差から生じるこうした課題は、オリンピックなどでもしばしば大きな問題になっている。

|

シーズン前テスト、バーレーンに変更の可能性

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
拡大します
2021年のシーズン前テストは恒例のバルセロナ・サーキットで3月2日(火)から4日(木)に掛け行われることがすでに発表されているが、これが変更になる可能性が出て来た。

2021年のF1は3月21日(日)のオーストラリアGPを開幕戦としてスタートするが、現在当地では新型コロナウイルスの感染拡大防止策が厳密に行われており、グランプリは延期ないしキャンセルになる可能性が高くなっている。

その場合、3月28日(日)のバーレーンGPが開幕戦となることからシーズン前テストもバーレーン・サーキットへの変更が高まっているもの。
人員や機材の移動の手間が省け、合理的になるメリットがあるからだ。
なお日程も1週間程度遅らせることになりそうだが、まだ正式日程は決まっていない。

|

アストンマーティンF1、結局カラーリングは緑か

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
拡大します

昨季コンストラクターズ・ランキング4位に躍進したレーシング・ポイントだが、2021年シーズンはアストンマーティンF1として体制を変更することが決まっていて、その体制発表会を2月に行うことがわかった。

英国メディアが報じることろによれば、同チームはアメリカの大手デジタル企業である『コグニザント』とスポンサー交渉を行っていて、成約となった場合現在のタイトル・スポンサーである『BWT』が離れてピンクから同車のコーポレイテッドカラーである青色に変更されるのではないか、と伝えていた。
しかし現段階で伝えられるところでは、同チームの2021年マシンはアストンマーティン伝統のブリティッシュ・グリーンになる可能性が高いということで、正式発表が注目される。

なお発表会の詳しい日程・場所等はまだ報じられていない。

|

2021/01/06

ノリス(マクラーレン)、新型コロナウイルスに感染

Lando Norris (C)McLaren Group
拡大します
マクラーレン・チームのランド・ノリスは中東ドバイでオフシーズンを過ごしていたとのことだが、その休暇中に新型コロナウイルスに感染したことがわかった。

それによればノリスは新年になってい味覚と嗅覚に異常があることが発覚、新型コロナウイルスの検査を受けたところ陽性反応が示されたとのこと。
規定によりノリスは14日間の隔離期間に入っているということだ。

幸いシーズンオフであるためテストやグランプリなどへの直接な影響はないとみられる。

|

2021年オーストラリアGP、再びキャンセルの危機

Image (C)Pirelli Motorsport
拡大します
2021年のF1は恒例のオーストラリアGPからスタートすることになっているが、ここに来て早くもその開催に危機が迫っていることがわかった。

それによればオーストラリアGPは3月21日(日)に決勝レースとなっていて、そのためセミ市街地特設コースであるイベントは遅くとも1月中にはコースの準備が始められなければならいが、現地はまだ新型コロナウイルスが猛威を振るっていて工事に入る見通しが立てられない状況であるとのこと。
このため地元ビクトリア州政府は、近く開催の可否について慎重に判断するとしているもの。

昨年のオーストラリアGPはすでに金曜日のフリー走行1回目セッションが始まる直前になって中止とされるという苦い経験があり、今回は早い結論が望まれている。

|

アルボン(レッドブル)、今季はDTM参戦へ

Alexander Albon (C)Redbull Racing
拡大します
セルジオ・ペレスの加入により、レッドブル・レーシングのレースシートを失うこととなったアレクサンダー・アルボン(24歳:タイ)が、今シーズンDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦することがわかった。

DTMにはメルセデスAMGチームがワークス参戦していることから、メルセデス系のドライバーはしばしばこのシリーズへの参戦するケースがあるが、レッドブルのドライバーであるアルボンについてDTMでの所属チームやマシンはまだ不明だ。

アルボンはシート喪失の発表後、そのままレッドブル・レーシングに籍を置いたまま、リザーブ&開発ドライバーとして残留することが明らかにされたが、DTM参戦が事実であれば当然のことながらこちらのレース・スケジュールが優先されることになるとみられる。

|

2021/01/05

レッドブル・グループ、最悪F1撤退の可能性も

Franz Tost (C)Scuderia Alfatauri
拡大します
まだ2022年以降の搭載パワーユニットが決まっていないレッドブル・レーシング&アルファタウリの2チームについて、最悪F1から撤退という可能性もあることがわかった。
これは本来旧トロ・ロッソの代表で、現在は同グループでアルファタウリを率いるフランツ・トスト氏が示唆したもの。

いま最も可能性が高いとみられるのは、両チームが2021年で撤退するホンダ製パワーユニットを知的所有権を得たうえで引き続き使用するというもの。
たださらなる開発についてはいちプライベーターでできるレベルではないことから、レッドブルでは公正な戦いのため2022年以降のエンジン開発を凍結するようF1に求めている。
しかしいまだに他チームからの同意は得られておらず、見通しは立たないままだ。

こうしたことから、両チームのF1撤退説が浮上してるもので、これについてトスト代表は「レッドブルの最終的な結論はディートリッヒ・マテシス/オーナーの判断に委ねられている。
オーナーは公正な戦いのうえで成功のために戦っているのであり、それが成されないというのであれば残念なことだが最悪の事態も避けられない」と、悲観的な観測も否定しないでいる。

|

復活遂げたマクラーレン、「次はウィリアムズ・チーム」

Zak Brown (C)McLaren Group
拡大します
ここ数年不振が続いていたマクラーレン・チームだが、2020年シーズンはエンジン供給元であるルノー・チームをも上廻るコンストラクターズ・ランキング3位を獲得、みごとな復活を遂げた。
一方、同じく名門プライベーターであるウィリアムズ・チームのほうは深刻で、2019年はそれでも1ポイントを獲得したものの、昨季は結局ノーポイントのまま終わるという大不振だった。

これについてマクラーレン復活劇の指揮を執った同レーシングのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターは、次のような見解を示した。

「ウィリアムズ・チームには優れたスキルを持った人材と豊富な経験に基づくノウハウがある。
あとはそれを実現させるための資金さえあれば、ということになる。
そもそもF1を戦うには巨額の資金が必要で、さらにそれなりの成功を収めようとすればもっと資金は必要だ。
新しい経営陣が実際にそうした考えになるかどうかにこのチームの将来は掛かっていると思う。
それができればウィリアムズ・チームも間違いなく復活できると思うよ」

|

2021/01/04

アルファタウリ、レッドブル『RB16』のリヤエンド採用見送り

Redbull 『RB16』(C)Redbull Racing
拡大します
アルファタウリ・ホンダは2021年シーズンのマシンについて、かねて噂になっていた本家レッドブル・レーシングの現行マシンである『RB16』リヤエンド部分の採用に関しこれを取り止めたことが伝えられた。

アルファタウリ(旧トロ・ロッソ)はこれまで基本的に、レッドブル・グループでの兄貴分であるレッドブル・レーシングの1シーズン前のシャシー基本構想を継承することが習わしとなってきた。
今回はサスペンションを含む『RB16』シャシーのリヤエンド部分をコピーするとみられていたもの。

これについてアルファタウリのジョディ・エジントン/テクニカルディレクターは「限られたトークン(開発プログラムの単位)において、他に優先すべきものがある」と説明している。
期待の角田裕毅のパフォーマンスに直結する事柄だけに、日本のファンにとってもすこぶる気掛かりなことだ。

|

ベッテル、新天地アストンマーティンでの戦いに意欲

Sebastian Vettel (C)Aston Martin F1 Team
拡大します
2015年から計6年間に渡って在籍したフェラーリ・チームに別れを告げ、現レーシング・ポイントから新体制となるアストンマーティンF1への移籍が決まっているセバスチャン・ベッテル(33歳:ドイツ)は、新天地での戦いに意欲をみせた。

「残念ながらフェラーリでは戦闘力あるマシンが得られず、思うよな戦いができなかった。
在籍した6年間で念願だったタイトルをティフォシにプレゼントできなかったことは残念に思うよ。
でも今年はアストンマーティンF1というフレッシュなチームで戦うことになった。
僕自身もこれまでとはまったく異なるアプローチになる筈だ。
これまでの自分の経験を活かし、チームの戦いに貢献したい」

レーシング・ポイントはこれまで主要スポンサーのコーポレイテッドカラーである鮮やかなピンクをまとってきたが、近く新しいカラーリングがお披露目される筈だ。
それが噂のように新たなタイトル・スポンサーのものになるのか、またはアストンマーティンの伝統的なダークグリーンになる可能性もある。

|

2021/01/03

スペインGPの2021年開催契約にゴーサイン

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
拡大します
2021年のスペインGP開催契約にゴーサインが出されたことがわかった。

これは英『ロイター』らが報じたもので、それによれば開催地であるバルセロナ・サーキットのあるカタロニア州政府が2021年の契約に同意したというもの。

1991年から現在のバルセロナ・サーキットで開催されてきたスペインGPは、一時開催が危ぶまれていたもののFIA(国際自動車連盟)が先に発表したカレンダーでは5月9日(日)に掲載されていた。
今回カタロニア州政府が同意したことで開催に大きな問題はなくなったことになる。
ただ新型コロナウイルスの影響によってはまだ流動的な面も否めない。

|

ペレス、メルセデス・パワーの経験で新チームに貢献か

Sergio Perez (C)Racing Point F1
拡大します
昨季、念願の初勝利を果たしながらもレーシング・ポイントから無念の放出となったベランのセルジオ・ペレス(30歳:メキシコ)だが、タイトル争いも狙えるレッドブル・レーシングへの移籍という幸運をつかみ取った。
これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「ペレスの持つ経験とその知識に魅力を感じている」と、期待感をみせた。

2011年、21歳の時に当時のザウバー・チームからF1デビューを飾ったペレスはとりわけウェット路面でのコンロールに長けていて、また難コースであるモナコGPで極だつスピードを発揮することもよく知られている。
さらにザウバー(フェラーリ)の後のマクラーレンやフォース・インディアでは実に8シーズンに渡ってメルセデス・パワーで戦ったことから、レッドブルにとっては倒すべきライバル・エンジンサプライヤーを知り尽くしている選手という魅力がある。
またペレスはタイヤへの労りにも定評があり、ピットストップ回数を減らすという決勝レースでの重要なタイヤ戦略でも実績を積み上げてきた。

これらが期待通り発揮された場合、レッドブル・ホンダのタイトル争いは面白いものになりそうだ。

|

2021/01/02

レッドブル・グループ、クビアトとの関係終了

Daniil Kvyat (C)Honda Racing
拡大します
角田裕毅の加入により、アルファタウリ・ホンダのレースシートを失うことになったダニール・クビアトだが、これによりレッドブル・グループとの関係を最終的に終了させることがわかった。
これは同グループでドライバー起用に影響力を持つヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーが明らかにしたもの。

それによれば期待されたパフォーマンスをみせることができなかったクビアトはこれによりレッドブル・グループとの関係を完全に終了。
2021年は雌伏の年とし、2022年のF1復帰を模索するということだ。

これは同じようにレッドブル・レーシングのレースシートを失うこととなったアレクサンダー・アルボンが2021年もリザーブ&テストドライバーとして同グループに籍を残し、いつでも再起用に備えるのとは対照的なものとなる。

同グループがドライバー起用に厳格なのは衆知のことで、新加入の角田裕毅もシーズン前半のうちに実績を残す必要がありそうだ。

|

火災事故のグロージャン(ハース)、依然療養中

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
拡大します
11月29日に行われたバーレーンGP決勝レースのオープニングラップでガードレールにクラッシュ、マシンを大破させただけでなく大きな炎からの脱出劇を演じたハースF1チームのロマン・グロージャンだが、いまだ火傷を負った左手の治療が続いていることを明かした。

事故後、グロージャンは自宅で療養。
自身のSNSでしばしばその様子を報告してきた。
約1か月経過した頃には行きつけのスポーツジムでテニスに興じたことを掲載した。
ただまだ左手の親指の折り曲げには支障があり、不自由な場合もあるとのことだ。
それでもシミュレーターによるドライビングを重ねていることも報告、シムレース(バーチャルレースゲーム)への参戦も計画しているという積極姿勢もみせた。
なおハースF1でのレースシートは今季限りで失うことが確定している。

|

2021/01/01

ハミルトン(メルセデス)、『ナイト』の称号得る

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
拡大します
このほど明らかとなった2021年の英王室の新年叙勲者リストにより、昨シーズン通算7度目のF1タイトルを獲得したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン(35歳:イギリス)が『ナイト』の称号を得ることがわかった。

これはF1ドライバーとしてはジャック・ブラバム(オーストラリア)やジャッキー・スチュワート(イギリス)、スターリング・モス氏(イギリス)らに次ぐもの、現役F1ドライバーとしては史上初の栄誉ということになる。

なお同選手の2021年の去就はまだ明らかになっていないが、メルセデスAMGチーム残留がほぼ確実とみられている。

|

ルクレール(フェラーリ)、「2020年がベストのパフォーマンス」

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
拡大します
昨シーズン、ザウバー・チームからフェラーリのレースドライバーに抜擢されたシャルル・ルクレール(23歳:モナコ)は、期待に応え計7回のポールポジションと2回の優勝、さらに計10回の表彰台を獲得する活躍をみせた。
しかしマシンに戦闘力を欠いた今シーズンは、わずか2度の表彰台を除けばただの一度のポールポジションも優勝もなく終え、ランキングも前年の4位から8位まで低下する不振をみせた。
ただそれでもルクレールは「今年が自身のF1でのベスト・シーズンだった」と意外とも受け取れる言葉で振り返った。

「意外に思われるかも知れないけれど、僕は今年のほうが去年より自分にとって良いシーズンだったと考えているんだ。
確かにマシンのせいもあって結果は満足できるものにはならなかったけれど、自分自身としてはとてもポジティブな戦いができたからね。
この状況は僕にとって良い糧になるものだし、チームにとっても得るものが多かった。
もちろんシーズン当初はこんな現実は受け入れ難かったけれど、チームはすでに問題解決に向け正しい方向を見い出せたからね。
来年はその成果を見せられること間違いないよ」

来シーズン、同チームは6年間在籍したベテランのベッテルに替え現マクラーレンのカルロス・サインツを起用することをすでに決めている。

|

« 2020年12月 | トップページ | 2021年2月 »