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2020年12月

2020/12/31

最終戦、戦える体調じゃなかったハミルトン(メルセデス)

Lewis Hamilton (C)AUTOSPORT
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今シーズン、歴代最多タイに並ぶ通算7度目のドライバーズ・タイトルを決めたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、新型コロナウイルスの影響による欠場から明けた最終戦アブダビGPでは、体調が優れなかったことを明かした。

安静生活を余儀なくされたハミルトンは、最終的に直前の検査で陰性を示したためレースには復活したものの体重は計6キロも減少、特に筋肉が落ちたためフィジカル的にはF1を戦える状態にはなかったという。
事実、予選は今季下から2番目の3位、決勝レースでも表彰台には上がったもののこちらは下から3番目となる3位に留まった。

シーズン終了後、数々の表彰を受けたハミルトンだが「偉大な記録に並べたことは誇らしいけれど、決して楽な仕事じゃないよ」と、真情を吐露した。

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レッドブル首脳、「ホンダとの結論、年内にも」

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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いまだ結論の出ていない2022年以降のレッドブル・レーシング&アルファタウリの搭載エンジンについて、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは「年内にも結論が出る」との積極姿勢をみせた。

両チームが現在搭載しているのはホンダ製パワーユニットだが、周知の通りホンダは2021年限りでF1撤退を表明、そのため両チームはホンダF1の知的所有権を取得した上で自チームでの自社製造という方策を探っているとされる。

これについてホンダはこれまでコメントしていないが、マルコ氏はホンタとの交渉は良い方向に向かっているとして、早ければ年内にも良い結論が出せる」と、その手応えを示唆している。

なおもしこの計画が頓挫した場合、両チームはルール上、かつて袂を分かったルノー・スポールからのエンジン供給しか選択肢がなくなるというのが有力だ。

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2020/12/30

今シーズンよりも遅くなるか、『2021年型マシン』

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今シーズン、多くのサーキットでコースレコードが書き換えられたF1だが、来シーズンは逆にいずれもタイムは低下することになりそうだ。

というのも、来季に向けて車両規則の変更は少ないとはいうもののフロア面積の削減などエアロダイナミックスに影響を及ぼす変更が行われるからだ。
これは、タイヤへの負荷を減少させるためダウンフォースの削減を図る目的があるという。
ダウンフォースが減少すれば当然コーナリングスピードが低下し、タイヤへの負担は少なくなるが、ラップタイムにも影響が生じることが予想されるもの。

ピレリによれば2021年仕様のタイヤはストラクチャー(構造)もコンパウンドもこれまで2シーズンのものより耐久性が強化されるとのこと。
それでもF1はシーズン中の開発が目覚ましく、後半までにはベストタイムを取り戻すとの見方もあるが、果たしてどこまでスピードアップされるのか注目だ。

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2021年のシーズン前F1テスト日程

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1は、2021年のシーズン前テストの日程を明らかにした。
これは新しいシーズンの開幕を前に、新型車の熟成とドライバーの慣熟のため毎年バルセロナ・サーキットで行われるものだが、2021年は基本的マシン継承とコスト削減のためわずか計3日間のみとされた。
走行終了時刻は今年の17時より1時間遅く拡大されているものの、計3日間は2019年の8日間、2020年の6日間に比べると劇的に少ないものだ。

なお2020年の場合、一般席の入場料は一人23ユーロ(約2,921円)となっていた。
各チームの参加ドライバーは追って発表される。

No. Date Place Time
1 3月2日(火) バルセロナ 9:00-13:00/14:00-18:00
2 3月3日(水) バルセロナ 9:00-13:00/14:00-18:00
3 3月4日(木) バルセロナ 9:00-13:00/14:00-18:00

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2020/12/29

「ルノー、F1撤退の危機にあった」とアラン・プロスト氏

Renault 『RS11』&『R25』 (C)Renault F1 UK
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かつてルノー・チームのエースとして幾多の勝利を飾ってきた元4回のチャンピオン、アラン・プロスト氏は、ホンダだけでなくルノーもF1撤退の危機にあったことを明かした。

それによれば新型コロナウイルスの影響による財政危機はルノー・チームも例外ではなく、同社上層部の大勢はF1からの撤退を考えていたのだという。
しかし新しいリーダーに就くことになったルカ・デメオ/CEOは、F1でのブランドを同車のハイパフォーマンス部門である『アルピーヌ』に変更することで参戦継続するという方針を示した。
プロスト氏はこの決断がなければルノーのF1参戦は再び途絶えていた筈とその背景を説明した。

ルノーは自身のチームでは2005年と2006年の2回、エンジン供給元としてもウィリアムズやレッドブルと共に合わせて9回ものタイトルを獲得した名門だ。

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ハミルトン(メルセデス)、チーム代表の投票でも1位に

フェラーリを除く9チームの各F1チーム代表によって行われた投票でも、予想通り7度目のチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がみごと1位の座を獲得したことがわかった。

2位にはランキング3位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が食い込んでいる。
サクヒールGPで初優勝のペレス(レーシング・ポイント)が5位に入った一方、イタリアGPで初勝利を記録したガスリー(アルファタウリ)はボタス(メルセデス)と並んで同率の9位に留まった。

Rank Driver Point
1 ハミルトン(メルセデス) 171
2 フェルスタッペン(レッドブル) 156
3 ルクレール(フェラーリ) 132
4 リカルド(ルノー) 95
5 ペレス(レーシング・ポイント) 82
6 ラッセル(ウィリアムズ&メルセデス) 75
7 ノリス(マクラーレン) 45
8 サインツ(マクラーレン) 37
9 ボタス(メルセデス) 27
9 ガスリー(アルファタウリ) 27

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2020/12/28

ステファーノ・ドメニカリ氏、F1規則の簡略化に意欲

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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元フェラーリ・チーム代表で、来年からはリバティ・メディアのチェイス・キャリー氏に替わってF1のCEO(最高経営責任者)に就くことが決まっているステファーノ・ドメニカリ氏が、就任を前にF1の改革に意欲をみせた。

同氏は「これまで繰り返し指摘されているように、いまのF1はコストが掛かりすぎる。
だから来年私がF1表の職に就いたなら、まず現在の「競技規則」や「技術規則」を見直すと共に、もっと簡略化してF1を持続性のあるものにしたいと考えている。
ホンダのようにF1から去る決断をさせるのではなく、新たな自動車メーカーを呼び込む努力をしなくてはいけないんだ」と、イタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に力強く語っている。

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トト・ウォルフ代表、「メルセデスと添い遂げる覚悟」

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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大きな体制変更も噂されていたメルセデスAMGチームは、結局親会社であるダイムラー社、主要スポンサーであるイネオス、そしてチーム代表を務めるトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターがそれぞれ33%ずつを保有するという今後3年間の新たな体制を明らかにした。

これについてトト・ウォルフ氏は、「3年間というのは表現の問題でしかない。私はメルセデスと添い遂げる覚悟」と、自身の役割について意欲をみせた。
「3年契約を結んだというのは正確ではないよ。
数字に意味はなく、これはわれわれの意気込みを表したものだから。
大事なことは3者が対等に同じ目標に向かって進むということ。
私はとりあえずこれまでと同じく現場をとりまとめるが、いずれその職務は他に譲り、私自身の役割はやがて全体を代表するものになっていくことだろう」

間違いないのは、今後チーム内で同氏の立場がこれまでよりも比重を増していくことにあるようだ。

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2020/12/27

マクラーレン、マシン大幅変更はギャンブルにも

Lando Norris (C)McLaren Group
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コスト削減のため、F1は基本的に来シーズンも今年と同じ仕様のマシンで戦うことになっているが、唯一マクラーレン・チームだけは搭載パワーユニットがルノーのものからメルセデスに変更が決まっているため、大掛かりな仕様変更を強いられることになる。

これについて同チームでマシン設計にあたるジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは「限られたトークンで搭載エンジン変更というのは厳しい」と、困難な現実の状況を強調している。
同チームがメルセデスとのエンジン供給契約を結んだ当時は戦闘力不足で下位に低迷していた時期だったが、いまやコンストラクターズ・ランキング堂々の3位。
ここに来てのマシン大幅変更はデザイナーにとって一種ギャンブルの負担でもありそうだ。

ただ他陣営からは、同時にマシン開発のメリットが得られることを警戒されているのも事実だ。

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アストンマーティンF1に『コグニザント』冠スポンサーか

 Cognizant logo
来季、現在のレーシング・ポイントから名称変更となる『アストンマーティンF1』に、タイトル・スポンサーが付くとイギリス・メディアが報じて注目されている。

それによれば候補に挙げられているのはアメリカの大手デジタル企業『コグニザント』。
現在同チームではフォース・インディア時代からのスポンサーであるオーストリアの『BWT』がタイトル・スポンサーに付いており、マシンもそのコーポレイテッドカラーであるピンクにペイントされているが、コグニザントとの契約が実現すればこれも変更になるとみられている。

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サインツ(フェラーリ)、与えられた時間は2年間

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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来シーズン、念願だった跳ね馬チームのシートを獲得することになった現マクラーレンのカルロス・サインツ(26歳:スペイン)だが、現実はそう甘いものではないようだ。

まず、現在のフェラーリの持つ戦闘力がサインツが期待していたようなレベルにはないということ。
2020年の成績では明らかにマクラーレンよりも数段劣るものなのは明らか。
また新しいチームメイトが、元チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルを今年凌駕してみせた強力なシャルル・ルクレールになること。
チーム代表からは二人がイコール・コンディションであることの言質を得ているものの、シーズン前半で結果を出さないとチームの流れがルクレールに行ってしまう可能性も覚悟が必要だ。

さらに2年後にはフェラーリの秘蔵っ子であるミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)がハースF1での『修行』を終えて本家フェラーリに起用される可能性が高い。
その時点でサインツがチームに留まれるかどうかは、まさにこの2年間の活躍に掛かっていると言える。

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2020/12/26

フジテレビ、来年も『フジテレビNEXT』でF1全戦放映

2008 Japanese GP (C)RedBull Racing
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現在F1の放映権を持つフジテレビは、来年も『フジテレビNEXT』で23戦全セッションをリアルタイムで生中継することを明らかにした。

日本でのF1放映は1986年まではTBSが放映権を持っていたが当時はダイジェスト放送。
19897年にフジテレビが放映権を獲得すると当時のF1人気を背景に地上波で全戦放映されるようになった。
しかし現在は再び地上波はなくなり、『フジテレビNEXT』、『NEXTsmart』そして『DAZN』の3チャンネルとなっている。

2021年最初のF1は3月19日(金)のオーストラリアGPで開幕となる。

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メルセデス首脳、「ハミルトンとの契約心配していない」

T.Wolff & L.Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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ほぼ2021年のエントリーリストで、唯一まだ確定していないのがメルセデスAMGチームのボタスと並ぶシートだ。
ただここには王者ルイス・ハミルトンが残留するのが既定の事実として捉えられていて、最近ではクリスマスまでに契約更新がなされるものとみられていた。
しかしそのクリスマスが過ぎてもなお発表はなく、ファンからは不安の声も聞かれてきた。

これについてメルセデスAMGチームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「ハミルトンとの契約については何も心配してない。
チームが新しい体制になったこともあり少々遅れているだけだ。
彼との2021年以降の契約は遅くとも来年のシーズン前テストまでには結ばれることになるだろう」と、はぐらかした。
シーズン前テストが終わればもう2021年シーズンは開幕となってしまう訳で、ここまで決まらないとは考えにくいことだ。

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フランク・ウィリアムズ卿、退院・自宅療養に

Sir.Frank Williams (C)Williams F1
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体調不良により今月半ばから入院加療中と報じられた、イングランド出身の実業家でF1ウィリアムズ・チームを含むモータースポーツ企業WGE(ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング)の創始者であるフランク・ウィリアムズ卿(78歳)が、クリスマスを前に退院、自宅で療養中であることがわかった。

詳しい病名や症状については公表されていないが、ウィリアムズ・チームのスポークスマンは「皆さんからの暖かいサポートに感謝しています。
容態が安定し、自宅で過ごしているこをご報告できることをうれしく思っています」との家族からの声明を明らかにした。

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2020/12/25

FIA、『新世代燃料』の開発に意欲

FIA
世界的に環境問題が重要視される中、FIA(国際自動車連盟)が『新世代燃料』とも言うべき新たな100%持続可能な燃料を開発したことを明らかにした。

FIAの技術部門がかねて開発に力を入れて来たとされるこの燃料は、2021年までにカーボンニュートラルに、また2030年までにカーボンゼロにするという目標に添ったもの。
今回のものはバイオ廃棄物から製造されたものとみられる。

FIAでは今後各チームにこの燃料を提供し、実際のレースに採用ができるかの検証を進めていくとしている。
F1ではこうしたことも合わせ、2025年か2026年にはマシン規格の大変更が断行される見込みだ。

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レッドブル首脳、「来季、チーム内序列はない」

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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これまでの若手ドライバーから一転、ベテランのセルジオ・ペレス(30歳:メキシコ)をエース・マックス・フェルスタッペン(23歳:オランダ)のチームメイトして迎え入れることが決まったレッドブル・レーシングでは、「チームオーダーはないこと」を明言した。

これは同チームの幹部であるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーがイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に語ったもので、それによれば二人は全くの対等であるとした。

「われわれがペレスを獲得したのは、チャンピオンシップ獲得という大きな野望のため、適切な戦略を採れるドライバーという観点からだった。
アルボンは優秀なドライバーだったが、しばしば後方に埋もれてしまうことがあり、これが結果的にフェルスタッペンへの負担を増し、ライバルを楽にさせてしまった事実があった。
経験を積んだペレスには、そうした戦略面での改善が期待される」

その上で「二人がコース上でバトルすることになっても、ペレスにチームオーダーを発することはない」と、付け加えた。

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角田裕毅、「F1で戦うには首の筋力強化が必須」

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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来シーズンからのF1デビューを前に、アブダビ合同テストで初めてF1マシンの本格的テストに臨んだ角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、ステップアップへの課題点として「首の筋力の強化」を挙げた。

これまで旧型車でのドライブはあったものの、最新仕様のF1マシンはさらにダウンフォースを増していて身体への負担が大きかったようだ。
しかも合同テストでは一日で1周5.554キロのヤス・マリーナ・サーキットをなんと計123ラップも周回、これはF1アブダビGPの決勝レース周回数(55周)の実に倍以上になるものだった。

テスト後、マシンを降りた角田は「最後はヘッドレストがなければ自分の頭を支えることもできなかった」と、そのGの大きさを表現した。

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2020/12/24

ロバート・クビサ、来季もアルファロメオ残留

Alfaromeo Ferrari (C)Alfaromeo Racing
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元ウィリアムズ・チーム等のロバート・クビサ(36歳:ポーランド)が、今シーズンに続き2021年もリザーブ&テストドライバーとしてアルファロメオ・レーシングに留まることがわかった。

マシン開発の手腕に定評あるとされるグヒサは、今シーズンも5回のグランプリで金曜日のフリー走行1回目セッションに出走、チームに貢献してきた。
来シーズンも同様の形態が期待されている。

なおポーランド出身のクビサは、母国の大手石油化学企業である『PKNオーレン』を主要スポンサーとしてチームにもたらせている。

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ハースF1、ニキータ・マゼピンの2021年起用を再確認

Nikita Mazepin (C)ART GP
ハースF1チームは、これまでのグロージャン&マグヌッセンというベテランどうしの組み合わせを一新、2021年はミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)&ニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)いうフレッシュな新人ドライバーによるラインナップになることを発表している。

しかし今季のF2シリーズ王者でフェラーリの強力な後押しがあるシューマッハはともかく、同ランキング5位のマゼピンについては当初からロシアの大富豪である父親による金銭的なごり押しとの見方が強かった。
さらにマゼピンがSNSに道徳上不適切な動画を投稿したとして大きな反発を買い、ハースF1チームにはドライバーとして起用しないような運動の働き掛けがあったという。

こうしたことからチーム側の対応が注目されたが、同チームのスポークスマンは今回「マゼピンについての問題はすでに対応済み」として、来季の起用に変更がないことをあらためて宣言したもの。

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『インフィニティ』、F1活動を終了へ

Infiniti (C)Redbull Racing
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かつてレッドブル・レーシングがルノー製パワーユニットを搭載していた時期には同チームのタイトル・スポンサーとして、またその後はルノー・チーム自身のテクニカル・スポンサーとして密接な関係を続けてきた『インフィニティ』が、長年続いた契約を終了することがわかった。

『インフィニティ』は日産が世界展開するラグジュアリー・ブランドで、その関係からルノー・チームのF1活動との密接なポジションを続けて来たもの。
しかし今シーズンを最後に終了することとなった。

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FIA、タイヤ装着ミスへの競技規則を明確に

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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ジョージ・ラッセルがハミルトン(メルセデス)の代役として参戦したサクヒールGPでは、Wピットストップ時の混乱から誤ってボタス用に登録されたタイヤを装着するという前例のない椿事が起きたが、これまでの規則ではこうした場合の処分が明確ではなかった。
そこでFIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)、は来シーズンに向け新たに次のような競技規則を明確にした。

それによれば「レース中に仕様の異なるタイヤの組み合わせや、当該車両に割り当てられていないタイヤを使用したドライバーは、3回以上フィニッシュラインを通過する前にピットに戻り、正規の仕様のタイヤセットに変更しなければならない」とした。
もしも3周するまでに正しい仕様のタイヤセットに変更しなかったドライバーには『10秒のストップ&ゴー・ペナルティ』が科されることになるとした。

サクヒールGPの件ではメルセデスAMGチームに2万ユーロ(約252万円)の罰金が科せられている。

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2020/12/23

ハミルトン(メルセデス)、いよいよ契約交渉か

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2021年のF1シートはほぼ顔ぶれが出そろつたが、唯一確定していないのが皮肉にも王者メルセデスAMGチーム・ルイス・ハミルトンのシート一つだけとなっている。

周囲の状況から来季も残留は確実とみられているが、いまだに公式な発表はないままで一部にはクリスマス辺りが目途とみられている。
そのクリスマスもいよいよ今週に迫り、周囲からはその行方に関心が高まってきた。

最終戦を終えたハミルトンは新型コロナウイルスの影響もあってか、まだそのまま当地に留まっていたということだが、そうであればメルセデスのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターも同じく留まって交渉に臨んだものとみられる。

大筋で契約内容に問題はないと推測されることから、おそらくはそう時間が掛からないうちに正式発表が行われるものと思われる。
なおチームメイトのバルテリ・ボタスのほうはすでに契約更改が済んでいる。

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ハースF1、マラネロのフェラーリ工場でマシン開発へ

Ferrari Factory Image (C)Ferrari S.p.A
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これまでもフェラーリ色の強かったハースF1チームだが、子飼いの秘蔵っ子であるミック・シューマッハのF1参戦を機に、さらにその傾向を強めることになりそうだ。

これは、フェラーリでシャシー・エンジニアリング・ディレクターを務めていたシモーネ・レスタ氏をハースに送り込むだけでなく、その開発作業をアメリカやイギリス国内にあるハースのファクトリーではなく、フェラーリの本拠地であるマラネロの一角で直に行うことを明らかにしたことによる。

同氏は「フェラーリのF1開発とはまったく別のもので、作業棟も別棟で両者が行き来することもない」と言明するものの、外部からそれを確かめる術がないのは事実。
両者のあまりに密接した活動は、今後他チームからの反発も考えられそうだ。

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ジャンカルロ・ミナルディ氏、イモラ・サーキットの代表に

Giancarlo Minardi (C)Ex.Minardi S.p.A
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元F1ミナルディ・チームの創始者で同チーム代表を長く務めたジャンカルロ・ミナルディ氏(73歳:イタリア)が、イタリアのイモラ・サーキットの代表職に就くことがわかった。

自身もレーシングドライバーだったミナルディ氏は下位カテゴリーからF2を戦うスクーデリア・エベレストを経て1980年にミナルディ・チームを設立、1985年からF1に参戦した。
片山右京や中野信治らが所属したことで日本でも馴染み深い。
なお同チームはその後トロ・ロッソを経て現在のアルファタウリとなっている。

また長くサンマリノGPの開催地だったイモラ・サーキットは、今年新型コロナウイルスの影響もありロマーニャGPとして特別にF1復活を遂げている。

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シート喪失のクビアト(アルファタウリ)、「1年間は休息」

Daniil Kvyat (C)Scuderia Toro Rosso
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日本の角田裕毅の起用により、来季のシートを失うこととなったアルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトだが、1年間は休養に充て、2022年のF1復帰を狙う方針であることを明かした。

「このままキャリアを終えることなんかまっくた考えていない。
まだF1でやれる自信はあるからね。
もう一度適切な環境で戦わせてくれれば間違いなくイケルと思っているよ。
ただ来シーズン1年は休養したいね。
2022年のことはそれから考えるつもりだよ」と、26歳のロシア人ドライバー。

2014年に当時のトロ・ロッソからF1デビュー。
以来、レッドブル・レーシングへの昇格や降格といった波乱を繰り返す、6年間のF1生活だった。

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2020/12/22

角田裕毅(アルファタウリ)、2020年FIA新人賞に

FIA
来シーズン、日本人F1ドライバーして7年ぶりの復活を決めたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅(20歳)が、FIA(国際自動車連盟)の年間表彰式で2020年の『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』に選出されたことがわかった。

この賞は2014年に創設されたもので、F1だけでなくWRC(世界ラリー選手権)やWEC(世界耐久選手権)などFIAが所管するチャンピオンシップすべてを対象にしたもの。
今季参戦したF2でシリーズ・ランキング3位となった角田裕毅がライバルを置いて受賞したのには、そのアグレッシブな姿勢が評価されたものとみられている。

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フェラーリ代表、「ミックはハースで最低2年走る」

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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来シーズン、ハースF1チームからのF1デビューが決まったミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)について、これまでFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の一員としての活動を支援してきたフェラーリは、「最初の2年間はハースで走る」との見解を明らかにした。

これは同陣営のマッティア・ビノット代表が語ったもので、「F1にステップアップした当初はおそらく苦労するものとわれわれは理解している。
というのも彼は基本的にスロースターターだと考えられているからだ。
これは、実際に過去F3やF2でそういう経過をみせてきたからね。
だからF1においてもまずはハースで2年間じっくりと経験を積んでもらいたいということだ」との考えを示した。

将来的にフェラーリ・チームでの起用の可能性は否定しなかったが、そのためにもハースでの経験の必要性を強調した。

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2021年のフェラーリ、「両ドライバー、立場は対等」

Leclerc & Binotto & Sainz (C)Ferrari S.p.A
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チーム加入わずか2年目でチームメイトからすっかりエースの座をベッテルから奪い取った形のシャルル・ルクレール(フェラーリは、来シーズン、マクラーレン・チームからカルロス・サインツを新たなチームメイトとして迎え入れることになっている。

これについて同チームのマッティア・ビノット代表は「来シーズンのわれわれチームにドライバーの序列はない。
そのようなことは契約書に書かれていないからね。
二人はまったくのイコール・コンディションで戦うことになるよ」と、早くも明言した。

今年マクラーレンでランド・ノリスと組んだサインツは、チームメイトと極めて良好な関係で終始、コンストラクターズ・ランキングを3位まで引き上げ評価を上げた。
いまのところ来季についてもコンビネーションを懸念する声は聞かれていない。

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2020/12/21

「アルボンには機会与えた」と、ヘルムート・マルコ博士

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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今シーズン、フェルスタッペンのチームメイトとして2度の表彰台を含む12度の入賞でシリーズ・ランキングも7位とそれなりの活躍をみせたアレクサンダー・アルボンだったが、残念ながらチーム首脳のお眼鏡には適わなかったようだ。
そのレッドブル・グループでドライバー起用に大きな影響力を持つとされるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーはアルボンに関し、次のように説明した。

「アレボンは良いドライバーだが、残念ながらわれわれが求める水準にはなかった。
確かに2度の表彰台を得ているが、混乱したレースの多くで期待した順位でフィニッシュすることができなかった。
われわれは十分な機会を与えたが、彼はそれを活かすことができなかったということだ」

これまで自陣営で育てたドライバーを昇格させるのが通例だったレッドブル・グループにおいて、今回のペレスのような「既成ドライバー」の獲得は珍しいケースになる。

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フェラーリの2021年新型車名称は『SF21』に

Ferrari 『SF1000』 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームの2021年新型車は『SF21』の名称になることがわかった。
同チームのマシン名には統一性がないことで知られているが、2020年のマシン名は『SF1000』だった。

F1をも襲った新型コロナウイルスの影響で、来季に向けては基本的に今シーズンのものの継続使用が定められていて、『トークン制度』による一部のアップデートしか許されないことになっている。
今シーズン、思わぬ不振を囲ったフェラーリ・チームとしては、この規制は痛し痒しといったものかも知れない。
なお来季の同チームはルクレール&サインツというフレッシュなラインナップになる。

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元F・インディア副代表、FIAのシングルシーター委員長に

Bob Fernley C)Sahara Force India F1
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元フォース・インディアF1(現レーシング・ポイント)副代表を務めたボブ・ファーンリー氏が、FIA(国際自動車連盟)のシングルシーター委員会の会長に就任することがわかった。

ファーンリー氏はヴィジャイ・マルヤ氏によってフォース・インディアF1誕生以来同チームで重責を担ってきたが、ローレンス・ストロール氏による買収を機に離脱。
その後マクラーレンに移籍してフェルナンド・アロンソのインディ500挑戦を担当したが成功に至らず再び下野していた。

シングルシーター委員会の前任者は元フェラーリ・チーム代表のステファーノ・ドメニカリ氏で、同氏は任期中F3シリーズの改革などの業績を挙げ、新たにF1のCEO(最高経営責任者)に昇格が決まっている。

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2020/12/20

シルバーストーンに『ハミルトン・ストレート』の名称

Image (C)Pirelli Motorsport
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イギリスGPの開催地シルバーストーン・サーキットの保有者であるBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)は、同サーキットのインターナショナル・ピットストレートに『ハミルトン。ストレート』の名称を冠することを明らかにした。

同クラブのデビッド・クルサード会長によれば、これはF1レジェンドであるミハエル・シューマッハの7冠に並んだ英国の英雄ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の偉業を讃える目的で行われたものという。
なお70年以上になる同サーキットの歴史において、コーナー等に個人名が付けられるのはこれが初めてのことになる。

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カルロス・サインツ、フェラーリ・ファクトリーで「初仕事」

Carlos Sainz (C)Ferrari S.p.A
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2021年シーズン、跳ね馬チームの一員となるカルロス・サインツ(マクラーレン)が、マラネロのファクトリーを訪問、シート合わせをするなどフェラーリでの初仕事に挑んだ。

18日(金)、ファクトリーに現れたサインツはマッティア・ビノット代表や新しいチームメイトになるシャルル・ルクレールと面会、さらにさっそくスタッフらとミーティングを繰り返すなど新天地での第一歩を踏み出した。

用意された真っ赤なレーシングスーツを着込んで『SF1000』のコクピットに収まったサインツは、「僕のレーサー生活において間違いなく特別な日になった」と、その感慨を表した。

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2021年F1予想エントリーリスト(12/18)

ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の来季について正式なアナウンスはまだないが残留は確実とみられていて、今回レッドブル・レーシングのシートがペレスに決まったことにより、ほぼ2021年のF1リストが確定したことになる。
FIA(国際自動車連盟)の公式発表はまだないものの、非公式ながら2021年のF1エントリーリストは下記のような顔ぶれになるものとみられる。

【2021年F1予想エントリーリスト】(12/18)

Team Constructor N0. Driver Nat. N0. Driver Nat.
Mercedes-AMG Petronas Foumula one Team Mercedes 44 ルイス・ハミルトン * GBR 77 バルテリ・ボタス FIN
Red Bull Racing Red Bull Honda 33 マックス・フェルスタッペン HOL 11 セルジオ・ペレス MEX
Scuderia Ferrari Mission Winnow Ferrari 16 シャルル・ルクレール MON 55 カルロス・サインツ ESP
McLaren F1 Team McLaren Mercedes 3 ダニエル・リカルド AUS 4 ランド・ノリス GBR
Alpine F1 Team Alpine Renault 14 フェルナンド・アロンソ ESP 31 エステバン・オコン GER
Scuderias Alpha Tauri Honda AlphaTauri Honda 10 ピエール・ガスリー FRA 22 角田 裕毅 JPN
Aston Martin BWT F1 Team Aston Martin Mercedes 5 セバスチャン・ベッテル GER 18 ランス・ストロール CAN
Alfa Romeo Racing ORLEN Alfa Romeo Ferrari 7 キミ・ライコネン FIN 99 アントニオ・ジョビナッツィ ITA
Hass F1 Team Hass Ferrari 9 ニキータ・マゼピン RUS 47 ミック・シューマッハ GER
Williams Racing Williams mercedes 63 ジョージ・ラッセル GBR 6 ニコラス・ラティフィ CAN

* 非公式です

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2020/12/19

ペレス(レッドブル)、「チームのため100%の力尽くす」

Sergio Perez (C)Redbull Racing
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危うく今季限りでF1シート喪失という危機にあったセルジオ・ペレス(30歳:メキシコ)だったが、レッドブル・レーシングがアレクサンダー・アルボンに迎えてレースドライバーに起用することを決めたためF1生活が継続されることとなった。

これを受けペレスは、「2021年に、まF1でレースをする機会を与えてくれたレッドブルには心から感謝している。
レッドブル・レーシングはいまやタイトルを争えるトップチーム。
自分がF1に参戦し始めて以来、チャンピオンシップ争いをするチームでレースをすることをずっと望んでいたので興奮している。
フェルスタッペンのチームメイトとして、来シーズン100パーセントの力を尽くすことを断言するよ。
このチームと僕は勝利を求める姿勢を共有しているので、タイトル獲得を狙うこのチームのサポートをし、優れたパフォーマンスを発揮するために全力を尽くしたい」と、コメントした。

来季タイトル・スポンサーである「アストンマーティン」を失うこ経済的マイナスの補填にも、メキシコのスポンサーを持つビッグネームの獲得は力になる筈だ。

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メルセデスAMGチーム、今後3年間の体制を発表

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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一部に大きな変更があるのでは、ともみられていたメルセデスAMGチームが、今後3年間の新たな体制を明らかにした。
それによれば、チーム株式の大多数を持っていたダイムラー社が33%まで保有率を削減、その一方で現在モータースポーツ主要スポンサーである『イネオス』と、チーム代表を務めるトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターがそれぞれ33%ずつを保有して3者が均等にバランスを取る形になるとのこと。

同氏にはメルセデスから離れて新たな立場からF1に関わるとの見方もされていたが、少なくとも引き続き3年間は同チーム代表の座に留まることになった。
同氏は、「メルセデスAMGチームはこのように新たなステージに入ることになった。
私にとってこのチームはもう家族のようなもの。
引き続きこのような立場で関わることになって関係者のすべてに感謝している。
またイネオスがさらに積極的な立場で支援してくれることも歓迎する。
3者は今後も協力してさらにこのスポーツに関わって行きたいと思っている」と、意欲をみせた。

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レッドブル・レーシング、ペレスと2021年契約を発表

Sergio Perez (C)Force India F1
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18日(金)、レッドブル・レーシングは噂通り現レーシング・ポイントのセルジオ・ペレス(30歳:メキシコ)を2021年のレースドライバーとして起用することを正式発表した。
ペレスは今年のバーレーンGPで初勝利を記録するなど戦績を残したが、フォース・インディア時代から7年間在籍したチームはベッテル(現フェラーリ)の獲得を優先した。

チームメイトはすでに残留が確定しているマックス・フェルスタッペンとなり、2年間在籍したアレクサンダー・アルボンはリザーブ&テストドライバーとして今後はマシン開発を担当する。

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ヨースト・カピート氏、ウィリアムズGPのCEOに

Jost Capito (C)VW Motorsports
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17日(木)、ウィリアムズ・レーシングは新しいCEO(最高経営責任者)に、ベテラン・モータースポーツ・マネージャーであるヨースト・カピート氏(62歳:ドイツ)が就くことを発表した。
正式な就任期日は2021年2月1日付となる。

自身もドライバー出身のカピート氏は現役引退後マネージャーとしてBMWやポルシェ、フォード、VW(フォルクスワーゲン)等で活躍、VWではWRC(世界ラリー選手権)4連覇の立役者となった。
その後マクラーレンでF1も経験したが、チーム内の政治的な抗争もあり現在は離れていた。

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2020/12/18

レッドブル・レーシング、今日にもペレス獲得発表の噂

Sergio Perez (C)Force India F1
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まだエースであるマックス・フェルスタッペンの来季チームメイトとなるドライバーが確定していないレッドブル・レーシングだが、今日金曜日にもセルジオ・ペレス(現レーシング・ポイント)獲得の発表があると海外の複数メディアが報じて注目されている。
事実であれば、2年間在籍したアレクサンダー・アルボンはそのシートを失うことになる。

一方、ペレスは今季レーシング・ポイントでランキング4位に位置するなど活躍したが、所属チームからはすでに今季限りでの放出が通告され、現在も来季シートを見出せないでいる。

なおペレス獲得の場合でも、アルボンは強力なリザーブドライバーとして陣営に残す方針とみられている。

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2021年F1カレンダー(12月16日)

FIA(国際自動車連盟)は今週開かれたWMSC(世界モータースポーツ評議会)で2021年の暫定F1カレンダー案を承認したことを明らかにした。
11月に発表されたものとの日程変更はないが、4月のベトナムGPは未定扱いのまま。
また11月のブラジルGPは開催場所は同じであるもののサンパウロGPの名称になっている。
なお全23戦は史上最多の過密スケジュールとなるものだ。

【2021年暫定F1カレンダー】(12/16)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月21日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 03月28日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
3 04月11日 中国GP 上海サーキット
4 04月25日 未定 未定
5 05月09日 スペインGP バルセロナ・サーキット
6 05月23日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
7 06月06日 アゼルバイジャンGP バクー市街地特設コース
8 06月13日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
9 06月27日 フランスGP ポールリカール・サーキット
10 07月04日 オーストリアGP レッドブルリンク
11 07月18日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
12 08月01日 ハンガリーGP ハンガロリンク
13 08月29日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
14 09月05日 オランダGP ザンドフールト・サーキット
15 09月12日 イタリアGP モンツァ・サーキット
16 09月26日 ロシアGP ソチ・サーキット
17 10月03日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
18 10月10日 日本GP 鈴鹿サーキット
19 10月24日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
20 10月31日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
21 11月14日 サンパウロGP インテルラゴス・サーキット
22 11月28日 サウジアラビアGP ジェッダ市街地特設コース
23 12月05日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定

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角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)のカーナンバーは『22』に

角田 裕毅 (C)Scuderia Alfatauri
来シーズン、アルファタウリ・ホンダからのF1参戦が決まった角田裕毅はカーナンバー『22』を選択、F1から承認されたことが明らかとなった。

カーナンバー『22』は、以前ジェンソン・バトンが使用していたもの。
F1のカーナンバーは固定制だが、参戦から離れて2年が経つと空きナンバーになる。

なお『1』は前年のチャンピオンだけに許される番号。
また2014年の日本GPで事故死したジュール・ビアンキ(フランス)が付けていた『17』は翌年から永久欠番とされている。

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レッドブル、田辺豊治/テクニカルディレクター引き抜き画策も

Honda Sakura Factory (C)Honda Racing
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ホンダが2021年限りでのF1撤退を表明したことにより、2022年以降の搭載パワーユニットがまだ決まっていないレッドブル・レーシング&アルファタウリの2チームは、目下窮状打破のため奔走しているが、その筆頭の案がホンダF1の知的財産権を取得した上での自製であるとされる。
それに備えていまレッドブルでは開発凍結をFIA(国際自動車連盟)や他のエンジン・サプライヤーに打診しているとみられる。

そうした中、レッドブルがホンダF1の現テクニカル・ディレクターである田辺豊治氏を、ホンダが撤退したあとのキーパーソンとして獲得に動くとの噂が流れた。
これについて聞かれた田辺氏は、「まったくの初耳」として一笑に付したが、まだ肯定する筈もなく真相は不明だ。
ただホンダF1は、パワーユニット本体のICE(エンジン)などは日本のさくらで、またERS(エネルギー回生システム)やMGU-H(熱エネルギー回生システム)などのコンポーネンツは英国のミルトンキーンズでと、開発・製産拠点が分かれていることもあり、問題をさらに複雑化させている事情もあるようだ。

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2020/12/17

ブラジルGP、新たなインテルラゴス契約で『サンパウロGP』に

Sao Paulo Image (C)Haas F1 Team
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16日(水)、FIA(国際自動車連盟)はブラジルGPの開催地であるサンパウロのインテルラゴス・サーキットと2011年からの新たな5年の開催契約を結んだことを明らかにした。
またこれに伴い、11月に予定されるグランプリの名称が『サンパウロGP』になることが明らかとなった。

ブラジルGPについてはかつて開催地であったリオデジャネイロとの間でかねて交渉中だったことから、これが名称変更に影響を及ぼしたものと推察される。

現在ブラジルGPはサンパウロのインテルラゴス・サーキットを舞台に行われるのが定着しているが、かつて1980年代にはリオデジャネイロのジャカレパグア・サーキットで行われていた。
ただリオデジャネイロ近郊に建設とされた新サーキットは環境問題から計画が進捗しておらず、交渉が難航しているようだ。

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H.マルコ博士(レッドブル)、角田裕毅の才能を評価

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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レッドブル・グループでドライバー起用に大きな影響力を持つとされるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、今回契約を発表した角田裕毅について「才能を高く評価している」とのコメントを明らかにした。

「われわれがホンダとのパートナーシップをスタートさせた時、有望な日本人ドライバーのリストを提供してもらった。
その中でわれわれが最も関心を持ったのが角田裕毅だった。
その後実際に彼の走りを見たが、そこに確かな将来性を見い出すことができたので、育成ドライバーとしてホンダと共に彼のF3参戦を支援することとなった。
F3では1勝しかできなかったが、翌年にはF2にステップアップしその後の活躍は見ての通りだよ」

とはいえ、レッドブル・グループのドライバー評価が厳しいのは衆知のことで、期待に外れたと判断されればシーズン中でも降格処分は厭わないとされる。

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八郷隆弘社長(本田技研工業)も角田裕毅にエール

八郷隆弘/社長 (C)Honda Racing
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まだジュニア時代から育成ドライバーとして角田裕毅わ支援してきたホンダでは、今回のF1ステップアップ決定にあたり八郷隆弘社長が次のようにエールを贈った。

八郷隆弘:「まずは角田選手に『F1レギュラードライバー昇格おめでとう!』と伝えたいです。
また、F1を夢の舞台として目標とする若手ドライバーたちを長年応援している私たちにとって、角田選手がF1のレギュラードライバーの座をつかんだことはひとつの夢が叶ったことになり、とてもうれしく思います。
世界最高峰のステージでの戦いはこれまで以上に険しいものになるとは思いますが、世界最速という次の夢を追う角田選手がそこで大活躍をしてくれることを楽しみにしています」

角田裕毅(ツノダユウキ)のプロフィール
生年月日:2000年5月11日生まれ
出身地:神奈川県相模原市

レーシングキャリア概要:
2016年 鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)卒業
2017年 JAF-F4 東日本シリーズ シリーズチャンピオン・日本一決定戦 優勝
FIA F4日本選手権 シリーズ 3位
2018年 FIA F4日本選手権 シリーズ チャンピオン
2019年 FIA F3選手権 シリーズ 9位(Jenzer Motorsport)1勝 表彰台3回
ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ シリーズ4位(Motopark)
2020年 FIA F2選手権 シリーズ 3位(Carlin)3勝 表彰台7回 ポールポジション4回

提供:本田技研工業(株)

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フランク・ウィリアムズ卿、入院の報

Sir.Frank Williams (C)Williams F1
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イングランド出身の実業家で、F1ウィリアムズ・チームを含むモータースポーツ企業WGE(ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング)の創始者であるフランク・ウィリアムズ卿(78歳)が、体調不良により入院していることがわかった。

1966年に自身のチームを創設掏れと1977年にパトリック・ヘッド氏と共に現在のGPEを設立してF1参戦、これまで数々の勝利とタイトルを獲得する名門に押し上げた。
交通事故による障害で車椅子での生活を余儀なくされたことから『車椅子の闘将』と呼ばれることでも知られる。

残念ながら近年は下位に沈むばかりでなく資金難にも見舞われ、運営の一戦からは遠ざかっている。

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2020/12/16

F.トスト代表(アルファタウリ)、「角田裕毅はチームの財産」

Franz Tost (C)Scuderia Alfatauri 拡大します 2021年のレースドライバーとして日本の角田裕毅(20歳)起用を決めたスクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表は、次のようにその素質を強調した。

 

「裕毅は間違いなくわれわれチームの大きな財産になる存在だ。
われわれ(レッドブル・グループ)はこの数年、彼のパフォーマンスを注意深く観察してきたんだ。
F2シリーズでの戦いをみればわかるように、彼のポテンシャルはただレースへのアグレッシブで鋭い攻撃性にあるだけでなく、マシンへの理解など技術的な面でのレベルも高いことがわかる。
この11月にイモラ・サーキットで行われた2018年型のマシンをドライブした時も、彼のラップタイムは終始一貫していたし、周回を重ねる毎に進歩し、エンジニアに対しても有益で的確なフィードバックを提供していたからね。
また彼はホンダのスタッフとの間でシームレスな関係を持っているので、これもとても有益なメリットになる筈だ。
彼の迅速な習熟をみれば、すでにF1へのステップアップの用意はできていることが証明されているよ」

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角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、2021年F1デビューが確定

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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16日(水)、スクーデリア・アルファタウリは2021年のレースドライバーとして日本のF2ドライバー角田裕毅(20歳)を起用することを正式発表した。

ダニール・クビアトの後任で、チームメイトはすでに発表されているピエール・ガスリー。
日本人F1ドライバーは小林可夢偉以来7年ぶりということになる。

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佐藤万璃音(アルファタウリ)、「もっと走れた」

佐藤 万璃音 (C)Scuderia Alfatauri
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角田裕毅と共にアルファタウリのアブダビ合同テストに参加したやはりF2ドライバーである佐藤万璃音(まりの:21歳)は、初体験となったF1マシンの迫力に圧倒されながらも、持ち前の負けん気をコメントに押し出した。

「今日はまさしく僕の人生において特別な1日になった。
初めてのF1はパワーも、グリップもブレーキングも何もかもが凄かった。
こんな機会を与えてくれたチームに感謝したい。
でも、正直言うとせっかくソフトタイヤを履いた時にトラフィックに見舞われたのは残念だった。
だってほんとうはもっと走れた筈なのに、それを見せることができなかったから」

残念ながら佐藤万璃音は一つ年下の角田裕毅とは異なりまだF1参戦に必要なスーパーライセンスの発給資格には達していない。

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角田裕毅(アルファタウリ)、ホンダリリース(12/15)

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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主に若手ドライバーを対象としているF1ヤングドライバーテストは、2日前に同地でシーズン終幕を迎えた2020年FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)で使用されたマシンで行われました。

角田選手は、11月初旬にAlphaTauriの2018年型マシンを使用してイタリアでの単独テストを行っており、HondaのF1パワーユニットを搭載したマシンでは2度目のドライブでしたが、今季型マシンでの走行および他ドライバーとのトラック走行は初めてとなりました。
なお、今回のテストでは同チームから佐藤万璃音選手も出走しており、AlphaTauriは日本人ドライバー2人というラインアップでテストを行いました。

晴天かつ温暖なコンディションの下で行われた本日のテストで、角田選手は午前9時のセッション開始から、1時間の昼休みを挟んだ午後6時のセッション終了まで精力的に走行を続けました。
ロングラン走行やショートランを繰り返し、午前に60周、午後には63周を周回。
大きなトラブルなく予定通りのプログラムを消化し、レース約2回分を越える合計123ラップ(約683km)を走破しました。

【角田 裕毅(アルファタウリ・ホンダ)】

「今日は11月のイモラでのF1初走行時の倍以上の距離を走ったので少し疲れましたが、とても楽しい一日になりました。

前回は2018年型のマシン、今回は2020年型マシンを使ってのドライブになりましたが、前回よりもダウンフォースとパワーが大きく上がっているので、まずはそれに驚きました。
それでも、イモラでの経験を生かしながら走行を重ね、その中で自分が学ぶべきこと、改善していくべきことをたくさん見つけていきました。
そして、それらの課題に対してチャレンジを重ねながら、一つ一つ克服していくというプロセスを続けていく一日になりました。

自分としては今日の走りを通して多くを学び、ドライバーとしてさらに進化することができたと感じています。
ここからはオフシーズンに入ります。
日本に戻って美味しいごはんを食べてたっぷり充電するとともに、さらに強いドライバーになるために、新たなシーズンに向けてトレーニングを重ねていきます」

提供:本田技研工業(株)

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アブダビ合同テスト1日目タイム(12/15)

No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.アロンソ ESP Renault 1'36.333 105
1 N.デ・フリース HOL Mercedes 1'36.595 110
3 R.クビサ POL Alfaromeo Ferrari 1'36.840 82
4 S.バンドーン BEL Mercedes 1'37.446 89
5 角田 裕毅 JPN Alfatauri Honda 1'37.557 123
6 J.ヴィップス EST Redbull Honda 1'37.770 101
7 A.フォコ ITA Ferrari 1'37.817 126
8 C.アイロット GBR Alfaromeo Ferrari 1'37.826 93
9 Z.グアンユー CHI Renault 1'37.902 98
10 J.エイトケン GBR Williams Mercedes 1'38.153 78
11 R.シュワルツマン RUS Ferrari 1'38.157 129
12 S.ブエミ SUI Redbull Honda 1'38.284 77
13 佐藤 万璃音 JPN Alfatauri Honda 1'38.495 127
14 R.ニッサニー ISR Williams Mercedes 1'39.800 75
15 M.シューマッハ GER Haas Ferrari 1'39.947 125

   * 2020 PP-Time:1'35.246 M.フェルスタッペン(Redbull Honda)
   * 2019 Test-Time:1'37.204 G.ラッセル(Mercedes)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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マクラーレンとレーシング・ポイントは合同テスト不参加

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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2020年すべての公式戦を終えたF1だが、各チームは引き続きアブダビGPの開催地であるヤス・マリーナ・サーキットに残り、今度は若手ドライバーを対象とした合同テストに臨んでいる。

テストの機会が極端に少ない現在のF1であることから、ルノー・チームが大ベテランであるにも関わらず来季のレースドライバーに決まっている元チャンピオンのフェルナンド・アロンソの参加を画策するなど重要視するせっかくの合同テストだが、不参加のチームがあることがわかった。
それは共にメルセデス製パワーユニットを搭載するマクラーレンとレーシング・ポイントの2チーム。
その意図するところは不明だ。

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2020/12/15

レッドブル、最終戦も最速ピットストップで締め括る

Redbull/Pitstop (C)RedBull Racing
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今回行われたアブダビGP決勝レースで最速のピットストップタイムを記録したのは、再びレッドブル・レーシングの熟達されたクルーたちだったことがわかった。

これは10周目にタイヤ交換のためピットインしたマックス・フェルスタッペンに対してのもので、今回は2.36秒という同チームとしては平凡なものだったが、それでも全体のトップに君臨してみせた。
2番手は今回もウィリアムズ(ラティフィ)で2.48秒。

ちなみに今季最速はポルトガルGPでのアルボン(レッドブル)に対してのもので、この時は1.86秒を記録している。
なおレッドブル・レーシングによる最速ピットストップタイムはこれで今季全17戦中15回目という圧巻ぶりとなった。

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ボタス(メルセデス)、「この敗北は来季に向けての警鐘」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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僚友のハミルトンがまだ万全の体調でない中、これに替わる結果が求められたボタス(メルセデス)だったが、フェルスタッペン(レッドブル)のスピードについていけず、結局期待された勝利を手にすることはできなかった。

これについてボタスは「予選ではわずかな差でポールを奪われたけれど、決勝レースでのペースではレッドブルのマシンと互角だと思っていた。
ところがフェルスタッペンは速いペースで逃げていき、僕らとのギャップは開くばかりだった。
僕個人的には何もミスはしなかったし、チームメイトより先にチェッカーフラッグを受けられたので良いレースだったと思っているけれど、来年のことを考えると安心なんかできない。
もう僕らのクルマにあったアドバンテージはなくなったと思わざるを得ないからね。
だからこれからの短いオフも、来年に向けて懸命に仕事をしなくちゃいけないということだよ」と、引き締めた。

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ホーナー代表(レッドブル)、「ホンダの信頼性が武器」

Abu Dhabi GP Scene (C)RedBull Racing
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最終戦アブダビGPでシーズンを締め括る貴重な勝利を獲得したレッドブル・レーシングでは、今シーズンを通じてホンダがみせた高い信頼性に謝意を表した。

「この勝利は間違いなくわれわれにとって価値ある貴重なものになった。
チャレンジングだった2020年シーズンを締め括るにふさわしい素晴らしいものだからね。
またこの勝利にホンダが大きく寄与したことも間違いないものだ。
わずか3基のパワーユニットで17戦すべてをカバーするという厳しい条件をホンダは唯一クリアしてみせたんだ。
このことはわれわれにとって非常に心強い武器になった。
日本のスタッフも含め、すべてのホンダの人間に心から感謝したい。
そしてわれわれの共通した目標に向け、来年はさらに頑張りたい」

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2020/12/14

ハード(C3)コンパウンドによる長いスティントがレースの鍵となる (ピレリ)

(C)Pirelli Motorspotrs
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2020 アブダビグランプリ 決勝
2020年12月13日、ヤス・マリーナ

キーポイント
レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、キャリア通算 10 勝目となる今シーズン 2 勝目をポールトゥウィンで飾りました。ポールポジションからの優勝は、アブダビグランプリで 6 年連続となりました。フェルスタッペンは、ミディアム – ハードと繋ぐ 1 ストップ戦略を採りました。2 位、3 位に続いたメルセデスのバリテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンをはじめ、他の 6 名のドライバーも同じ戦略を使用しました。
・スタート時には、トップ 3 グリッドをはじめとするドライバーが装着したイエロー・ミディアム、レッド・ソフト、ホワイト・ハードの全 3 種類のコンパウンドが見られました。ハードを選択したドライバーは、長いスティントによるトラックポジションアップを狙っていました。
・10 周目のセーフティーカー導入がレースに重要な影響を及ぼし、上位勢を含む多数の
ドライバーがハードタイヤへ交換しました。この時、ステイアウトしたドライバーは、フェラーリの両ドライバー、ルノーのダニエル・リカルド、ハースのケビン・マグヌッセン、アルファロメオのアントニオ・ジョヴィナッツィでした。
・ハードタイヤでスタートしたドライバー中の最上位は、11 番グリッドからスタートしたリカルドでした。リカルドは、39 周のオープニングスティントを走行して 7 位を獲得しました。
・1 ストッパーが主流となり、2 ストッパーはウィリアムズのニコラス・ラティフィとマグヌッセンのみでした。唯一の 3 ストッパーは、マグヌッセンのチームメイトのピエトロ・フィッティパルディでした。

各コンパウンドのパフォーマンス
・ハード C3 : 多くのラップで使用され、レースの基盤を構成するタイヤとなりました。セーフティーカー導入によって、大半のドライバーが予定よりも早くハードへ交換しました。4名のドライバーが、長い第 1 スティントを狙ってハードでスタートしました。また、9 名のドライバーが、セーフティーカー導入周回からフィニッシュまでの 45 周のスティントを走行し、ハードタイヤの非常に低いデグラデーションレートと一貫した性能を示しました。
・ミディアム C4 : 11 名のドライバーが、スタート時にミディアムを装着しました。レースで重要な役割を演じると予測されていましたが、セーフティーカーの導入によって、その役割は限定的となりました。フェラーリのシャルル・ルクレールとアルファロメオのジョヴィナッツィは、ミディアムでスタートし、セーフティーカー導入周回中ステイアウトしました。また、リカルドは、ファイナルラップでミディアムを使用してファステストラップを記録しました。
・ソフト C5: 限定的な使用となり、5 名のドライバーが第 1 スティントで、フィッティパルディのみがファイナルスティントでソフトを装着しました。ソフトは、他のコンパウンドよりも若干大きなデグラデーションを示していました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「セーフティーカーがレースに大きな影響を及ぼしました。ピットストップのロスタイムを抑制すべく、大半のドライバーが予定よりも早いピットストップをセーフティーカー導入周回中に行いました。この結果、ハードタイヤがレースの鍵となり、ドライバーたちはフィニッシュまでタイヤマネジメントに徹することを余儀なくされましたが、ハードタイヤは 45 周の走行というチャレンジに非常に良く持ちこたえました。各チームは、我々の予測通りの戦略を採用し、スタート時には全 3 種類のコンパウンドが見られました。レース週末を席巻したマックス・フェルスタッペンと、極めて困難な状況下に素晴らしい 17 レースを開催した Formula 1 を称賛したいと思います。我々は、火曜日に開催されるヤングドライバーテストのためにアブダビに残ります。このテストは、2020年型タイヤの最後の使用機会となります」

ピレリジャパンプレスリリース

続きを読む "ハード(C3)コンパウンドによる長いスティントがレースの鍵となる (ピレリ)"

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(12/13)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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最終戦アブダビGPの決勝で、マックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインで完勝を収め、Hondaパワーユニット勢は3台が入賞を果たしてシーズンを締めくくりました。

フェルスタッペンは、ポールポジションからスムーズなスタートを見せると、オープニングラップで後続をDRS圏外まで突き放してリードを確保します。
5番手からスタートしたアレクサンダー・アルボンは、6周目に前を行くランド・ノリス(マクラーレン)をパスして、4番手に浮上。
2~3番手のメルセデス勢をAston Martin Red Bull Racingの2台が挟む形でレースを進めます。

Scuderia AlphaTauri Hondaの2台は、ダニール・クビアトがスタートポジションの7番手を守り、ピエール・ガスリーは1つポジションを落として10番手で1周目を終えます。
しかし、その後ペースを上げたガスリーは、クビアトとポジションを入れ替えて8・9番手で序盤を進めました。

11周目、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)がメカニカルトラブルでコース上にストップし、バーチャルセーフティカー導入からセーフティカー出動となります。
フィニッシュまでハードタイヤで走りきれる周回数であったことから、Hondaパワーユニット勢は4台全車がこのタイミングでピットインし、タイヤ交換を行います。
この際、大半のライバルも一斉にピットインし、同様にタイヤ交換を行いました。

フェルスタッペンはピットアウト後もリードを拡大し続け、レース最終盤までファステストラップを保持したままチェッカーフラッグを受けます。
ファステストラップこそ逃したものの、ポールポジション、優勝、全ラップリードを記録し、シーズン最終戦を完勝で終えました。

チームメイトのアルボンはタイヤをうまくマネージメントしながら、終始4番手でレースを進めると、終盤にはメルセデス勢との差を詰めていきます。
最後は3位のルイス・ハミルトンに約1.5秒差まで迫ったものの一歩届かず、4位でフィニッシュしました。

レース序盤でピットストップを行ったガスリーは、ステイアウトしたマシンの後方にポジションを下げ、トラフィックの中でのレースを強いられます。
しかし、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランス・ストロール(レーシングポイント)をターン11で立て続けにオーバーテイクすると、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)もパスして8位でフィニッシュ。
4ポイントを獲得しました。
クビアトも同様に後方へと順位を落とすも、追い上げてポイントまであと一歩の11位で完走を果たしました。

2020年シーズンを終え、Hondaパワーユニットとしては2019年と同じ3勝をマーク。
昨年の勝利はすべてフェルスタッペンによるものでしたが、今季はRed Bull Racingが2勝、Scuderia AlphaTauriが1勝を挙げ、これらを含む表彰台登壇は14回に上りました。
Red Bull Racingは2016年以来4年ぶりのコンストラクターズランキング2位を獲得し、Scuderia AlphaTauriはToro Rossoとして参戦開始した2006年以来最大となるコンストラクターズポイントを獲得しました。

また、Hondaとしては4人のドライバーともにPUの使用をレギュレーション通りの年間3基以内に収めました。
結果、一度もPU交換に関するペナルティを受けることなく、PUマニュファクチャラーの中では唯一のノーペナルティーでシーズンを終えました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 1位)

「レースウイーク前はここまでの成果を予想していなかったので、この2日間はとても楽しめました。
ポールポジションはうれしかったですし、こんな完勝でシーズンを締めくくれるのも僕らにとってはいいことです。
タイヤマネージメントがよかったですし、マシンバランスがとてもよくてドライビングが楽しかったです。
今日はタフな戦いを予想していましたが、すべてがうまくいったと思いますし、プレッシャーを感じる場面が全くなく、なかなかいい気分でした。
こういう形でシーズンを終えるのはもちろんうれしいです。

そして、来シーズンはスタートから競争力を発揮できればと思います。
チャンピオンシップ獲得を目指して戦いたいと思っていますし、そのためには序盤から強さがなければなりません。
そういう意味では、今日はいい位置にいると思います。
チーム、そしてHondaの全員が、一年を通じて本当に懸命に取り組み、マシンを向上させてくれました。
これからのオフシーズンに向けてとても励みになる結果ですし、今夜はみんなそれぞれ祝福気分に浸ってほしいと思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(決勝 4位)

「今日の結果には満足していますし、あと数周レースが長ければルイス(ハミルトン)をパスして表彰台に立てたと思います。
今日はスティントの最初からタイヤをマネージメントしたのですが、レース終盤でみんなタイムが落ち始めても十分なタイヤライフが残っていたので、少し大事にいき過ぎたのかもしれません。
今週末はマシンの感触がとてもよく、F1に来てから一番だったかもしれません。
レース前には大きなプレッシャーを感じていましたが、自分のパフォーマンスに集中することのみが目標でしたし、自分にできる最高の仕事をしようと思っていたので、その中でこのような結果を残せたことを誇りに思います。
いろいろな外野の声をシャットアウトして成長を続け、自分の強さをみんなに証明できたのは、とてもいい気分です。
僕らはチームとして決してあきらめませんでした。
ファクトリーの全員から大きなサポートを受けてきましたし、エンジニアたちとマシンを向上させるために懸命に取り組んできました。
今は、家に帰って家族とくつろぐのが楽しみです」

【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(決勝11位)

「いい結果でシーズンを終えたいと思っていたので、今日はフラストレーションの溜まる展開でした。
(セバスチャン・)ベッテル選手の後方に連なるDRSトレイン状態の中で大きくタイムロスしてしまいました。
今日のレースのカギは最初のスティントにあり、ソフトタイヤのデグラデーションがリアに出ると想定していたのに、フロントタイヤが終わってアンダーステアが出てしまい、停滞してしまいました。
バーチャルセーフティカーで後方の順位になってしまいましたが、その前に結果を左右する位置にいたマシンの後ろへポジションを落としてしまっていました。
ペースはあったので、ポイント圏外でフィニッシュするのは残念ですが、第1スティントから挽回するのは厳しかったです。
シーズン全体はとてもよく、いい結果を出せたレースもありましたし、もっとポイントを獲得できたはずのレースもありました。
ただ、どういうわけか、僕にそのチャンスは訪れませんでした。
こういう結果になるときもありますが、激戦のシーズンをともに戦ってくれたチームのみんなに感謝したいと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(決勝 8位)

「今日の8位フィニッシュはとてもうれしいです。
激しいレースになり、かなりの数のバトルで、オーバーテイクも多くありました。
全体的には、楽なレースウイークではなく、マシンの感触もよくなかったのですが、レースではなんとかいい形にすることができました。

シーズン最後の戦いでチームへさらなるポイントを持ち帰れて本当にうれしいです。
今季のチームみんなに心から感謝を伝えたいです。
全員と仕事ができたことが本当にうれしかったですし、全領域で大きな進歩を果たし、中団でしっかりと戦えるようになったと思います。
今は、少しだけ僕らの初勝利や今季の成果を喜ぶ時間を過ごします。
そして、来年に向けて、さらに強くなって戻れるようにバッテリーをフル充電したら、さらに力強いパフォーマンスができるように取り組んでいきます」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のシーズン最終戦、アブダビGP決勝は、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手がポール・トゥ・ウインを飾り、Hondaとしてシーズン3勝目を挙げることができました。
フェルスタッペン選手は終始トップを譲らない力強い走りで、ライバルを寄せ付けずチェッカーフラッグを受け、最終戦を勝利で締めくくってくれました。

チームメートのアルボン選手は、終盤前の車に迫る走りを見せたものの残念ながら4位、Scuderia AlphaTauriのガスリー選手は見事なオーバーテイクをいくつも見せて8位、クビアト選手はピットストップでポジションを大きく落としたことが響き、惜しくも入賞には一歩届かず11位という結果でしたが、Hondaとしていい形でシーズンを締めくくることができました。

コロナ禍の中、短期間かつ過密日程で戦うことになったシーズン全体を振り返ってみると、Aston Martin Red Bull Racingと一緒にチャンピオンシップ獲得を目標としてシーズンインを迎えたものの、結果としてはチャンピオンのメルセデスに大きく離されるという悔しい一年になりました。
パッケージとしてさらなる進化を果たさなくてはいけないことを痛感している一方で、今日の勝利以外にも、F1の70周年記念レースでの勝利や、Scuderia AlphaTauriとの50戦記念レースでガスリー選手が初勝利を挙げるなど、記憶に残るレースができたと思っています。

また、シーズン3基の使用が許されているPUレギュレーションに沿う形で、Honda PUを搭載する4台すべてがPU交換によるペナルティーなしでシーズンを終えられたことは、過去に学び信頼性の向上を図れた結果だと思っています。
コロナ禍によりさまざまなイレギュラーに対応し、厳しいシーズンを戦い抜いてくれたHonda、Red Bull、AlphaTauriのすべてのメンバーに、感謝の言葉を贈りたいと思います。
そして、それを支えた家族、さらにはその活動を支えてくれた方々にも感謝いたします。

すでに発表されているように、来年はHondaにとってF1に参戦する最後の一年になります。
チャンピオンシップ獲得を目指し、ファクトリーではさらなるパフォーマンスアップに向けて、チームとともに開発を懸命に続けていきます。
ここから短いオフシーズンに入りますが、さらに強くなって戻ってきたいと思います。
みなさま、今シーズンも応援をいただき本当にありがとうございました。
そして、来年もご声援をよろしくお願いいたします」

提供:本田技研工業(株)

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サインツ(マクラーレン)には「不必要なスロー走行

FIA
FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(審査委員)は、13日(日)行われたアブダビGP決勝レース中、カルロス・サインツ(マクラーレン)のスロー走行が適切でなかったことを確認した。

それによれば同スチュワードは関連したビデオやテレメトリーのデータ等を検証した結果、サインツがピットインする際、チームメイトであるノリスとの間隔が詰まっていたため、ピットインするラップで約70キロ以下までスローダウン。
この時後続のストロール(レーシング・ポイント)とは2.4秒の間隔しかないことをサインツには伝えたというが、結果後続車はブレーキングを強いられたとのことだ。
サインツはピットレーン制限速度ラインを超えると再び規定の80キロまで加速したという。

この件についてスチュワードはサインツのスロー走行が不適切な行為であると確認したものの、具体的なペナルティには問わないとした。

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レッドブル、来週ペレスとの契約発表の噂

Sergio Perez (C)Force India F1
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今季最終戦アブダビGPはレッドブルのフェルスタッペンが優勝、さらに僚友アルボンもメルセデスAMG勢に続いてフィニッシュするなど活躍をみせたが、パドックでは同チームがすでにペレス(現レーシング・ポイント)と来季契約を結んでいるとの報道が流れた。

これはフィンランドの一部メディアらが報じたもので、それによれば早ければ今週にも正式発表されるというもの。
同チームではフェルスタッペンの残留は決定しているが、もう一つのシートについては未定のままになっている。

これが事実であれば、皮肉にも今回のアルボン(4位入賞)とペレス(リタイヤ)というレース結果とは対照的な結末ということになりそうだ。

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アブダビGPはフェルスタッペン(レッドブル)がポールTOウィン

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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12月13日(日)17時10分(日本時間:22時10分)から今季F1最終戦アブダビGPの決勝レースがヤス・マリーナ・サーキットを舞台にトワイライトレースとして全55周で行われた。

このところアクシデントの多かったオープニングラップも無事クリア、上位に大きな順位変動はなく進行した。
10周目、最後列から追い上げていたペレス(レーシング・ポイント)が突然マシントラブルによりストップ。
イエローコーション、バーチャル・セーフティカーとなり各車一斉にピットイン、タイヤ交換が行われた。
その後セーフティカーが入り、14周目にレース再開。
レース終盤、13位走行中のルクレール(フェラーリ)にトラックリミット4回で黒白旗が出される。
結局55周のレースを一度も譲ることなく首位を走り続けたフェルスタッペン(レッドブル)がみごとなポールTOウィン。
70thアニバーサリーGP以来の今季2勝目、自身通算10勝目で、またホンダ・パワーとしてはガスリー(アルファタウリ)のイタリアGPを合わせ昨季に並んで今季3勝目となった。
2-3位にメルセデスAMGのボタス&ハミルトン、4位アルボン(レッドブル)、5-6位マクラーレンのノリス&サインツ、マクラーレンはこれでレーシング・ポイントを抜き、コンストラクターズ・ランキング3位を確定させた。
7位は最終周にファステストラップを記録したリカルド(ルノー)、8位ガスリー(アルファタウリ)、9位オコン(ルノー)、10位ストロール(レーシング・ポイント)までが入賞。
以下11位クビアト(アルファタウリ)、12位ライコネン(アルファロメオ)、13位ルクレール(フェラーリ)、14位ベッテル(フェラーリ)、15位ラッセル(メルセデス)、16位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、17位ラティフィ(ウィリアムズ)、18位マグヌッセン(ハース)、19位フィティパルディ(ハース)までが完走。
リタイヤはペレス(レーシング・ポイント)の1台だけだった。

2020年シーズンのF1はこれですべて終了。
来シーズンはいまのところ3月21日(日)のオーストラリアGPを皮切りにスタートする予定となっている。

アブダビGP決勝レースの結果はこちら
アブダビGPの画像はこちら

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2020/12/13

ホーナー代表(レッドブル)、「日曜日のレースが楽しみ」

Image (C)Redbull Racing
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土曜日に行われたアブダビGP予選で、みごと今季初となるポールポジションをフェルスタッペンが獲得したことについて、レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は同選手のパフォーマンスを讃えると共に「今度はわれわれが頑張る番」と、陣営を引き締めた。

「今日のフェルスタッペンの走りは素晴らしいものだった。
あのメルセデスAMGと互角に戦ってみごと打ち破ってみせたのだからね。
彼はこうしてわれわれを驚かせてくれるんだ。
でも大事なのはこの勢いを明日の決勝レースにつなげること。
そう、今度はわれわれが頑張る番ということになる。
ピットストップ・タイムでわかるようにウチの現場の連中も素晴らしい仕事をする。
明日のレースが今から楽しみで仕方ないよ」

これまで9勝を上げているフェルスタッペンだが、ポールTOウィンは1度だけ。
日曜日には昨年のブラジルGP以来となる2度目の快挙を狙う。

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アブダビGPスターティンググリッド(修正版)

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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アブダビGPのレーススチュワード(競技委員)は、ペナルティによりスターティンググリッドを修正した。

それによれば、予選9位だったルクレール(フェラーリ)は前戦サクヒールGPでの事故へのペナルティによるグリッド3番降格で12番グリッドに。
またペレス(レーシング・ポイント)とマグヌッセン(ハース)の両者はずれも規定数以上のPU(パワーユニット)関連エレメンツ投入により共に最後列に。
具体的には予選15位だったペレスが19番グリッドに、予選17位だったマグヌッセンは20番グリッドとなっている。

修正されたスターティンググリッドはこちら

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ラティフィ(ウィリアムズ)、「安全でないピットリリース」

FIA
FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(審査委員)は、12日(土)行われたアブダビGP公式予選セッション中、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)のピットリリースが適切でなかったことを確認した。

それによれば同スチュワードは関連したビデオやテレメトリーのデータ等を検証した結果、ウィリアムズ・チームがよく後続の安全を確認することなくラティフィをピットレーンに送り出したため、差し掛かったフェルスタッペン(レッドブル)に緊急ブレーキを強いる結果を招いたというもの。

ただこの件でいずれにも具体的なペナルティは科せられていない。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(12/12)

Max Verstappen (C)Honda Racing
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今日のアブダビGP予選では、最後のアタックで素晴らしい走りをみせたAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2020シーズンの最終戦は、Honda PU搭載のマシンがポールポジションからレースをスタートすることになりました。

FP3ではRed Bull Racingの2台がトップ2を独占。期待が高まる中で始まった予選Q1は、Red Bull Racingのフェルスタッペン、アレクサンダー・アルボン、そしてScuderia AlphaTauri Hondaのダニール・クビアト、ピエール・ガスリーのHonda PU搭載全4台がQ2に進みました。

決勝のスタートタイヤが決まるQ2では、Red Bull Racingの2台がミディアムタイヤを装着しアタックしました。
Q2突破を叶えたフェルスタッペンは、明日のレースをミディアムタイヤからスタートすることになります。
アルボンは最終コーナー直前でトラックリミット超過の判定が下され、ミディアムタイヤでのベストタイムが抹消となってしまいました。そのため最後のアタックにはソフトタイヤに履き替え、無事にQ3への進出を決めました。

クビアトとガスリーもQ2で素晴らしいアタックをし、両車ともソフトタイヤでのベストラップでトップ10を決めるQ3への進出を叶えました。

Honda PU搭載の4台全車がアタックすることになったQ3は、最後まで目が離せないセッションとなりました。メルセデスのマシンが最初にファイナルアタックを終えると、最初のアタックラップを終えたRed Bull Racingの2台が4番手以内をマーク。
その後全てのセクターをうまく繋ぎ見事な走りをみせたフェルスタッペンが、0.025秒差でポールポジションを獲得しました。

ファイナルアタックでタイムアップすることができませんでしたが、アルボンは5番グリッドを獲得しました。
そして、その背後の7番グリッドにはクビアトが続きました。
10番手となったガスリーですが、ルクレール(フェラーリ)に3グリッド降格のペナルティーが課されるため、1つポジションをあげて9番グリッドからのスタートとなります。

明日のレースでは、シーズンの締めくくりとなる一戦をいい位置でのポイント獲得で締めくくれられるよう、チームと一丸になって全力で臨みます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 1位)

「今日は非常にいいアタックができました。
ポールポジションを獲れるとは思っていなかったのですが、メルセデスの独壇場となったシーズンの中で1回だけでもポールポジションを獲れたことには満足していますし、とてもうれしく思っています。
みんなタフなシーズンを過ごしてきて少し疲れていますが、そんな中でメカニックをはじめとしたみんなに元気を与えることができたのではないでしょうか。

Q1ではステアリングの下に手を挟んでしまい、Q2でもミディアムタイヤでタイムを出すのに苦労するなど、完璧な予選とは言えませんでしたが、その後Q3でいいアタックをすることができて、結果に繋げることができました。
僕の後ろの2台はそれぞれ異なる戦略を取れますし、僕にプレッシャーをかけてくるので簡単なレースになるとは思いませんが、できる限りのことをして戦います。

明日は勝てる可能性があると思っていますが、それでもレースなのでどうなるか分かりません。
ともあれ、今日は素晴らしい一日になりました」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選 5位)

「今日の予選は今年の中でもベストの走りができました。
自分のパフォーマンスには満足していますが、Q3の最後のアタックでいくつか小さなミスを犯してしまったことには多少フラストレーションを感じています。

マシンのバランスはいいと思うので、Q3の1回目のアタックの後はいい感触を持っていましたが、そのあと少し無理をし過ぎてしまったかもしれません。
セクター1でプッシュし過ぎたせいでタイヤが摩耗してしまい、路面状況が改善している中でもグリップを得られず、タイムを向上させることができませんでした。

とは言え、シーズンの中でも非常に僅差の予選になっていますし、僕自身、今週末に力強い走りをできていることをポジティブに捉えています。
確実に前進できていますし、それは大切なことです。
ここからは明日のレースにフォーカスしていきますが、いい結果を残せるのではと感じています。
マックス(フェルスタッペン)のポールポジション獲得はチームにとっていいことですし、非常にいいパフォーマンスだったと思います。
明日はシーズン最後のレースになるので、集中して臨みます」

【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(予選 7位)

「おそらく僕の人生で一番といえる予選ラップでした!
距離が長くたくさんのコーナーからなるこのアブダビのコースで、うまく走ることができたのはとても気分がいいです。
十分に戦える状態であると自信はあったのですが、タイヤを理解するのがとても難しいレースウイークでした。予選に向けてすべてを正確に準備することができたのではないでしょうか。
しばらくはこの余韻に浸ってから、明日のレースに集中していきたいです。

7番手からスタートする決勝となりますが、いい土台は備わっていると思うので、明日はよりよい結果を挙げられることを願っています。
僕好みにマシンができていると速さにも自信が持てますし、レースの結果としてそれを証明できると思います。
今のマシンの状態には非常に満足しているので、今シーズン最後をいい結果で終えられるように努めます」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選10位)

「今朝行われたFP3ではあまり手応えがよくなったため、実はQ3まで残れる自信がありませんでした。
このレースウイーク中、マシンのバランスに悩まされました。
望んだほどではなかったものの、予選では少し改善することができました。
思ったようにまとめられませんでしたが、Q3まで進み決勝には有利な予選トップ10入りを果たすことができました。

決勝のスタートタイヤがソフトタイヤなので最初は難しいスティントとなりそうですが、他にも多くのドライバーが同じシチュエーションとなるので、タイヤマネジメントに気を付けて戦うことになるでしょう。
今シーズン最後のレースになるので、少しでも多くのポイントを獲得してシーズンを締めくくりたいです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「シーズン最終戦の予選は、フェルスタッペン選手がポールポジションを獲得。
HondaのPUを搭載する2チーム・4台がQ3に進出してトップ10入りを果たし、明日のレースに向けて非常にポジティブな結果が得られました。

今シーズン、ここまで16戦連続でメルセデス勢にポールポジションを獲られていましたが、今年最後の予選で一矢を報いることができ、本当にうれしく思っています。

トップ3は0.1秒以下の僅差。
加えてトップ10が1秒以内の差に入るという厳しい戦いの中で、フェルスタッペン選手以外の3台についても、アルボン選手が5番手、クビアト選手が7番手、ガスリー選手が10番手という結果を獲得してくれました。

明日は、今シーズン最後のレースになります。
予選に続いて、レースも非常に接近した戦いが予想されますので、ドライバー、チームと一丸になって悔いのない形でレースを走り切り、よい結果でシーズンを締めくくれられればと思っています」

提供:本田技研工業(株)

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冷静だった、マシン火災のライコネン(アルファロメオ)

Kimi Raikkonen (C)Fuji TV
アブダビGPのフリー走行セッション中、赤旗中断の原因となったのがキミ・ライコネン(アルファロメオ)のマシンからの出火だった。
炎と白煙を上げながら走行するシーンは誰もがバーレーンGPでのグロージャン(ハース)の火災を連想させられるものだった。
しかし今回、ライコネンの行動はF1最年長ドライバーのベテランらしく冷静さが際立つもので、関係者から賞讃の声が聞かれるものだった。

チーム無線から火災の事実を知らされたというライコネンは直ちに安全な所にマシンを止めると共に、マーシャルの持つ消火器を自ら操作、火災の鎮火に熱心に取り組む姿が世界に報じられたもの。
「怖いとは思わなかった。
ただ徒にマシンの被害を拡大させたくなかっただけ」と、ライコネンは『アイスマン』らしく冷静に語っている。

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2020/12/12

アブダビGP予選、フェルスタッペンが今季初ポール獲得

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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12月12日(土)17時(日本時間:22時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2020年F1最終第17戦アブダビGPの公式予選が行われた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q2を突破した10台で争われた予選Q3最初のアタックではボタス、フェルスタッペン、ハミルトン、アルボン、サインツの順。
すべてがわずか0.5秒以内に入る接戦をみせた。

2度目のアタックでさらなるタイム短縮の結果、フェルスタッペン(レッドブル)が大逆転で今季初ポールポジションを獲得、その瞬間レッドブルのガレージは歓声に包まれた。
フェルスタッペンのポールは昨季のハンガリー、ブラジル以来となる自身通算3度目の快挙。
今シーズンここまですべてメルセデス・パワーが獲得してきたポールを、最後にホンダ・パワーが打ち破ったことになる。

2番手はボタス(メルセデス)でライバルでもある強敵のチームメイトを上回ったものの惜しくも伏兵に敗れポールには届かなかった。
3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ノリス(マクラーレン)、5番手アルボン(レッドブル)、6番手サインツ(マクラーレン)、7番手クビアト(アルファタウリ)、8番手ストロール(レーシング・ポイント)、9番手ルクレール(フェラーリ)、10番手にガスリー(アルファタウリ)となった。
ただしルクレールは前戦サクヒールGPでのペナルティによりグリッド3番降格になることが確定している。
アブダビGP決勝レースは13日(日)17時10分(日本時間:22時10分)から全55周で行われる。

アブダビGP公式予選の結果はこちら
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ホンダ・パワー勢、予選Q2もすべてが突破

引き続きアブダビGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなるため、ミディアムタイヤ選択者が多い。。

1回目の走行ではメルセデスAMG勢が最上位。
ノリス、サインツのマクラーレン勢、そしてフェルスタッペンが続く。
アルボン(レッドブル)とリカルド(ルノー)はトラックリミット違反でベストタイムが消される。
最後列スタートが決まっているペレス(レーシング・ポイント)は形だけのラップを消化して、同じペナルティ条件のマグヌッセン(ハース)より前のポジションを確保した。

2度目のアタックを終え、トップはハミルトン(メルセデス)、2番手ボタス(メルセデス)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手アルボン(レッドブル)、5番手ノリス(マクラーレン)、6番手ルクレール(フェラーリ)、7番手ストロール(レーシング・ポイント)、6番手サインツ(マクラーレン)、9番手クビアト(アルファタウリ)、10番手ガスリー(アルファタウリ)までがQ3進出。
ここでの敗退はオコン(ルノー)、リカルド(ルノー)、ベッテル(フェラーリ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてペレス(レーシング・ポイント)の5台となった。

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予選Q1、ホンダ・パワー勢すべてQ2進出

12月12日(土)17時(日本時間:22時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2020年F1最終第17戦アブダビGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
なお天候は曇り、セッション開始時の気温は23度、路面温度は29度と想定より低い。
コースはドライコンディションと報告されている。

ハミルトンの最初のタイムはトラックリミットで無効になったーが、その際フロアパネルを傷めた懸念が持たれているようだ。
最初のアタックではボタス、フェルスタッペン、ペレス、アルボン、ストロールの順。

18分間に渡るセッションを終え、トップはハミルトン(メルセデス)、続いてボタス(メルセデス)、ルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ノリス(マクラーレン)、ペレス(レーシング・ポイント)、アルボン(レッドブル)、クビアト(アルファタウリ)、ストロール(レーシング・ポイント)、サインツ(マクラーレン)、ガスリー(アルファタウリ)、ベッテル(フェラーリ)、リカルド(ルノー)、オコン(ルノー)、そしてジョビナッツィ(アルファロメオ)までがQ2進出。
ここでの敗退はライコネン(アルファロメオ)、マグヌッセン(ハース)、ラッセル(ウィリアムズ)、フィティパルディ(ハース)、そしてラティフィ(ウィリアムズ)の5台となった。

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フリー3回目、レッドブル勢が1-2タイムで席巻

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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12月12日(土)14時(日本時間:19時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2020年F1最終第17戦アブダビGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は24度、路面温度37度、コースはドライコンディションだが少々風が強いと報告されている。

この後行われる公式予選や明日の決勝レースとは時間帯や温度など条件が異なるためか、グリーンライトになってもコースインするマシンはみられない。
60分のセッションが約20分近く経過した頃、やっとラティフィ(ウィリアムズ)を先頭に走行が始められた。

このセッションの最速は終始トップタイムを記録し続けたフェルスタッペン(レッドブル)で1'36.251を記録。
2番手にも僚友アルボン(レッドブル)が続いたが、そのタイム差は0.501秒とやや大きいもの。
3-4番手にルノーのリカルド&オコンが続き、5番手にノリス(マクラーレン)。
6番手にやっとハミルトン(メルセデス)が付けたが、フリー走行ではいつものことだ。
7番手ストロール(レーシング・ポイント)、8番手サインツ(マクラーレン)、9番手ボタス(メルセデス)、10番手にペレス(レーシング・ポイント)という順になった。

アルファタウリ勢はクビアト11番手、ガスリー13番手。
フェラーリはルクレール12番手、ベッテル14番手に、また古巣に戻ったラッセル(ウィリアムズ)は15番手だった。

アブダビGPフリー走行3回目の結果はこちら
アブダビGPの画像はこちら

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(12/11)

Alexander Albon (C)Redbull Racing
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F1 2020年シーズン最後のレースウイークの金曜日。
Honda PU搭載のAston Martin Red Bull RacingとScuderia AlphaTauriの両チームは、開催となったヤス・マリーナ・サーキットで初日から力強さを見せました。

日が高い時間に行われたFP1では、Aston Martin Red Bullのマックス・フェルスタッペンがソフトタイヤでトップタイムをマークしました。
同じくソフトタイヤで走行していたAston Martin Red Bullのアレクサンダー・アルボンはターン12でスピンなどもありましたが、4番手となりました。
ミディアムコンパウンドでの走行に集中したScuderia AlphaTauriの2台は、ダニール・クビアトが8番手、ピエール・ガスリーが9番手と両マシンがわずか0.01秒差で10番手以内のタイムをマークしました。

日曜日のレース開始時間と同時刻に行われたFP2では、ベストラップがトラックリミットを出たことににより抹消となってしまいましたが、フェルスタッペンが3番手タイムをマーク。
またセッション序盤に同様の理由でタイム抹消となったアルボンは4番手となり、FP2もセッション上位をマークする走りを見せました。

中団の僅差の争いを象徴するかのように、Scuderia AlphaTauriの2台はクビアトがトップ5からわずか0.15秒差で11番手、ガスリーは13番手となりました。
レースシミュレーションを行っていたFP2終盤、ライコネン(アルファロメオ)の火災事故で赤旗となりましたが、その前に2台ともレースウイークの準備に向けて十分なマイレージを走ることができました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1-3番手)

「今日はまずまずの1日でしたが、メルセデスは今回も速そうなので、彼らとの差を詰めていくためにさらに作業が必要だと思います。
ただ、ソフトタイヤでの走行についてはロングランを走るペレスの後ろについてしまい、ベストなタイムを出せたわけではないので、今日の結果が僕のベストタイムというわけでもありません。

今晩のブリーフィングでほかのドライバーたちがトラックリミットについてどんなコメントをするか聞いてみないと分かりませんが、通常は金曜の走行でどこまでトラ ックを攻めていけるのかについて感触をつかんでいきます。
予選ではもちろんワイドにはみ出すことはできないので、もっと気を配って走りますが、明日はトラックリミットがそんなに大きな問題になるとは思っていません。
ソフトタイヤの感触はいいので予選は問題なく戦えると思いますし、明日の予選後のプレスカンファレンスでどの椅子に座れるのか楽しみにしています!」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(4-4番手)

「今日はいつもの金曜日と同様に、通常のプログラムを消化しながらタイヤの稼働領域を探っていくといった作業を進めていきました。
全体としてはいい1日だったと思っています。
ソフトタイヤについては、どうやったらうまく機能させていけるかもう少し詳しく分析する必要がありますが、ミディアムの感触はよかったと思います。
まだプラクティスの状況ですので、メルセデスがどの程度の実力なのかはよく分かりません。
自分たちがやるべきることにフォーカスし、できる限り詳細まですべてを確認したうえで、明日の予選の前に臨めればと思っています」

【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(8-11番手)

「今日は多くの周回を走行し、マシンについて理解を深めることができました。
ただ、すべてに満足しているわけではないので、今晩さらに作業を進め、明日に向けて何ができるかを確認していきます。
例年通りFP1とFP2のセッションのコンディションは大きく違っており、FP2の方が予選と決勝と同じ時間帯で行われました。
その部分を分析し、明日に向けてもう少しタイムを上げていければと思っています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(9-13番手)

「0.15秒の中に6-7台が入っている今日の結果を見ると、今週は本当に僅差の戦いになると思います。中団の戦いはとてもタイトですので、予選とレースはおもしろい展開になると思います。
トータルではマシンには満足しています。
セッションの最後の数周でオプションタイヤでの周回を重ねた際には、いい感触を得られたので、明日はいい戦いができると思っています。
いくつか解決しなければいけない問題はあるのでそれを今晩の作業で対応し、あとコンマ数秒タイムを上げて明日は中団のライバルの前に出られればと考えています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のシーズン最終戦初日は、2チーム・4台ともに大きなトラブルはなく、スムーズな1日となりました。
ここは比較的オーバーテイクが難しいサーキットですので、明日の予選でいいポジションの確保が重要となります。
また、明日の予選および日曜のレースは17時開始となるため、同時刻に行われた今日のFP2のデータが特に重要になってきます。
今シーズン最後となる明日の予選に向けて、今晩十分にFP1とFP2のデータを解析してセッティングの最適化を図っていきます」

提供:本田技研工業(株)

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周回オーバーでマグヌッセン(ハース)に戒告ペナルティ

FIA
11日(金)行われたフリー走行2回目、ハースF1チームのケビン・マグヌッセンがセッション終了にも関わらずさらに周回をしたとして、アブダビGPのレーススチュワード(審査委員)は関連したビデオやテレメトリーのデータ等を検証した結果、ドライバーに責任があったと認め戒告(叱責)処分を科したことを明らかにした。

それによればマグヌッセンはセッション終了を認識してピットに戻ろうとしたものの、ブレーキをロックさせ入口を通過してしまったため、チームからの無線の指示にしたがいスロー走行しながらもう1周してピットに戻ったというもの。

走行は安全に配慮して慎重に行われたと認められたことから処分は軽微なものとなった。
なおマグヌッセンに対する戒告処分は今季初となる。

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ペレス(レーシング・ポイント)、PU交換でグリッド最後列に

Sergio Perez (C)Racing Point
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前戦サクヒールGPの覇者で、今週も順調な走り出しをみせているセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)だが、残念ながら今回はペナルティのためグリッド最後列からのスタートになることがわかった。

これは、アブダビGPに先立ち今シーズン4基目のICE(エンジン)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、TC(ターボチャージャー)らを交換、計15グリッド以上のペナルティが重なることから最後列スタートが確定したもの。

なおこのレースではケビン・マグヌッセン(ハース)もやはり同様に最後列からのスタートが、またシャルル・ルクレール(フェラーリ)はグリッド3番降格の前戦でのペナルティが確定している。

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アブダビGPもスチュワードにミカ・サロ氏

Mika Salo (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われているアブダビGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)も、元フェラーリ等のF1ドライバーであるミカ・サロ氏(54歳:フィンランド)を指名したことを明らかにした。

これでこの3連戦はすべてミカ・サロ氏ということになった。
同氏がスチュワードを務めるのは前戦のサクヒールGPに続くもので今季5度目、自身通算23回目ということになる。

日本女性と結婚するなど親日家として知られるサロ氏は1994年に当時のロータス・チームからF1デビュー、その後ティレルやアロウズ、フェラーリ、ザウバー等を経て、最後はトヨタまで100戦以上出走。
最高位はフェラーリ時代に記録した1999年ドイツGPの2位(フェラーリ)、またトヨタ時代には2回のポイント獲得をもたらせた。
フェラーリの2位は首位走行中、チームオーダーに従ったものだ。

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2020/12/11

フリー2回目、ボタス(メルセデス)がトップタイム

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12月11日(金)17時(日本時間:22時)から引き続きヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2020年F1最終第17戦アブダビGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は24度、路面温度31度と1回目より低下、コースはドライコンディションとなっている。
なおこのセッションではピレリの2021年仕様C4タイヤがテストされる。
支給は各1セットだが、それぞれ最低8周以上の有効な走行が要望それている。
また1回目セッション、燃圧のトラブルでストップしたリカルド(ルノー)のマシンはすでに修復を終えコースに戻っている。
アルファタウリのピット・ギャントリーにはアブダビGP終了後に同チームでテストを行うことが決まっている角田裕毅や佐藤万璃音ら日本の若手ドライバーの姿もみられる。

残り20分を切った頃、ラッセル(ウィリアムズ)、ライコネン(アルファロメオ)と相次いでマシントラブル、原因はオイル漏れかアルファロメオが派手に炎を上げたこともありセッションは赤旗中断となった。
残り約6分でセッション再開、終盤にロングランを予定していたチームにとっては思わぬ痛手となった。

トップはボタス(メルセデス)で1'36.275のベストタイム。
0.203秒差の2番手も僚友ハミルトン(メルセデス)だが、度々ステアリングホイールを交換しているのが気掛かりだ。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手アルボン(レッドブル)、5番手ノリス(マクラーレン)、6番手オコン(ルノー)、7番手ペレス(レーシング・ポイント)、8番手ルクレール(フェラーリ)、9番手リカルド(ルノー)、そして10番手ストロール(レーシング・ポイント)となった。
アルファタウリ勢はクビアト11番手、ガスリーが13番手、ベッテル(フェラーリ)は15番手に留まった。

アブダビGPフリー走行2回目の結果はこちら
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アブダビGPフリー1回目、フェルスタッペンが最速タイム

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12月11日(金)13時(日本時間:18時)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2020年F1最終第17戦アブダビGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度39度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5という最も柔らかい部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

なお前戦新型コロナウイルスの影響で欠場を余儀なくされたハミルトン(メルセデス)は復帰。
このセッションではハースF1がマグヌッセンに替えて来季レースドライバーに決まっているミック・シューマッハを、グロージャンのシートには前戦から引き続きリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディを、またアルファロメオではジョビナッツィに替えてリザーブ&テストドライバーのロバート・クビサを起用している。

このセッションでトップタイムをマークしたのはフェルスタッペン(レッドブル)で1'37.378のベストタイム。
2番手ボタス(メルセデス)でこちらは0.034秒の差、3番手オコン(ルノー)、4番手アルボン(レッドブル)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手ストロール(レーシング・ポイント)、7番手ペレス(レーシング・ポイント)、8番手クビアト(アルファタウリ)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手がライコネン(アルファロメオ)となった。

クビサ(アルファロメオ)は15番手、シューマッハ18番手、フィティパルディ19番手、リカルド(ルノー)はマシントラブルでストップ、ノータイムとなっている。
このあと17時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

アブダビGPフリー走行1回目の結果はこちら
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アブダビGPの週末、3日間共に雨の心配はなし

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週ヤス・マリーナ・サーキットで開催される2020年F1最終の第17戦アブダビGPの天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日、決勝レースの日曜日いずれも降水確率は0%、雨が降る心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
12月11日(金) フリー走行 晴れ 21- 26度 0%
12月12日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 21- 25度 0%
12月13日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 21- 24度 0%

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ラッセル(ウィリアムズ)復帰で現場は安堵の声

George Russell (C)Williams F1
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前戦サクヒールGPではハミルトンの代役としてメルセデスAMGチームに『出向』となったジョージ・ラッセルだが、同選手の復帰に伴い最終戦アブダビGPでは再び本来のウィリアムズ・チームから参戦することとなった。
サクヒールでの期待に応える活躍で、パドックの中には「メルセデスのラッセルをもう一度見たい」という声が聞かれるのも事実だが、古巣であるウィリアムズ・チームのスタッフからは歓迎のムードで復帰が迎えられるようだ。

例えば同チームのデイブ・ロブソン/ビークル・パフォーマンス責任者は、「ラッセルの不在は淋しかったよ。
ラッセルがいなくなって初めて彼が果たしていた役割の重要性を認識させられたんだ。
彼は単に速いだけでなく、マシンのセッティングやタイヤの選択などの方向性について、常にチームをリードしていたことがわかった。
そうした意味で彼の経験は貴重なものだったね」と、述懐。

ラッセル不在だったサクヒールGPでは、F1初年度のニコラス・ラティフィとこれがデビュー戦であるジャック・エイトケンという組み合わせにチームは頼らざるを得なかった。

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ピレリ、フリー走行2回目で来季タイヤテスト

Pirelli 2020 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1にタイヤを独占供給するピレリは、予定通り今週のアブダビGP金曜日のフリー走行2回目セッションで、再び2021年仕様タイヤのテストを行うことを確認した。

それによればバーレーンGPでの中間の『C3スペック』2セットに対し、今回のアブダビGPではより柔らかい『C4スペック』のタイヤを1台あたり1セットずつ支給するという。
各ドライバーとも、最低8回の有効なタイムラップの記録が義務付けられる。

なお来季用タイヤの空気圧は今シーズンの指定数値よりも0.5psiから1.5psiずつ低く設定されているとのことだ。

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ハミルトン(メルセデス)、アブダビGPは出走

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports 拡大します メルセデスAMGチームは、同チームのルイス・ハミルトンが今週行われる最終戦アブダビGPへ出走することを明らかにした。 ハミルトンはバーレーンで行われた新型コロナウイルスの検査で陽性となっためサクヒールGPを欠場していたが、その後の検査で陰性となっていた。

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2020/12/10

ミック・シューマッハ(ハースF1)、アブダビGPフリー出走へ

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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ハースF1チームは、今週末のアブダビGP金曜日フリー走行1回目セッションに、今季F2チャンピオンであるミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)を起用することを明らかにした。

シューマッハはすでに来シーズン同チームのレースドライバーに決まっていて、ロマン・グロージャンが最終戦でも欠場となった場合の代役参戦も噂に挙げられていたが、今回シューマッハのマシンはケビン・マグヌッセンのものになるとのことだ。

グロージャンの代役には前戦サクヒールGPと同様、リザーブ&テストドライバーであるピエトロ・フィッティパルディが務める見通しとなっている。

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レッドブル移籍説まで出るラッセル(メルセデス)

George Russell (C)Mercedes Motorsports
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突然の起用にも関わらず、王者ハミルトンの代役としてボタスと遜色ない走りをみせたサクヒールGPでのジョージ・ラッセル(メルセデス)について、パドックでは間違いなく評価を上げているようだ。

レース後のラッセルは狭いコクピットでの奮闘の代償として膝などから出血していたということだ。
というのも身長174cmのハミルトンに対し、大柄で知られるラッセルの身長は185cmもあり、明らかにハミルトン用のマシンでのドライビングは窮屈な姿勢を強いられていたからだ。
その上で「ほぼ手中にあったラッセルの初勝利をわれわれチームのミスがフイにした」と、恐縮するトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクター。

同チームのシートは来季も現行のラインナップ継続が確実視されていてラッセル(ウィリアムズ)の食い込む余地はないとされるが、パドックでは「レッドブルがフェルスタッペンのチームメイトとして契約を買い取るべき」との声まで聞かれている。

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F2の佐藤万璃音(21歳)、アルファタウリから合同テストに

佐藤 万璃音 (C)Scuderia Alfatauri
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アルファタウリ・ホンダは、F1最終戦終了後にヤス・マリーナ・サーキットで行われる若手ドライバー対象のアブダビ合同テストに、F2ドライバーである佐藤万璃音(さとうまりの:21歳)を起用することを明らかにした。

佐藤万璃音は神奈川県出身、2019年にユーロ・フォーミュラ・オープンでシリーズ・チャンピオンを獲得、今季は『トライデント・チーム』からF2シリーズにフル参戦したが、わずか1ポイントでランキングは22位となっている。
F1スーパーライセンスの資格はまだ有していない。

これにより同チームの合同テストは先に発表された角田裕毅と共に、異例の日本人F2ドライバー二人によって行われることになった。
佐藤の起用について同チームのフランツ・トスト代表は、「佐藤は堅実でまた将来有望なドライバー、今回はできるだけ多くの周回を重ねF1のフィーリングを自分のものにし、今後の彼のキャリアの糧にしてもらいたい」と、説明した。

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クビサ(アルファロメオ)、アブダビGPフリー走行出走へ

Robert Kubica (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオ・レーシングは、今週末行われる最終戦アブダビGPの金曜日フリー走行1回目セッションに、同チームのリザーブ&テストドライバーであるロバート・クビサ(36歳:ポーランド)を起用することを正式発表した。
クビサはこれまでも今季シュタイヤーマルク、ハンガリー、イギリスそしてバーレーンの各グランプリに出走を果たしている。

同選手はまたシーズン終了後に行われるアブダビ合同テストにもカラム・アイロットと共に参加の予定ということだ。

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サクヒールGPも最速ピットストップはレッドブル・レーシング

Redbull/Pitstop (C)RedBull Racing
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今回行われたサクヒールGP決勝レースで最速のピットストップタイムを記録したのは、再びレッドブル・レーシングの熟達されたクルーたちだったことがわかった。

これは47周目にタイヤ交換のためピットインしたアレクサンダー・アルボンに対してのもので、全体1位となる1.90秒という段トツのタイム。
2番手となったラッセル(メルセデス)の2.36秒に大差を付けた。
ちなみに今季最速はポルトガルGPでのやはりアルボン対してのもので、この時は1.86秒を記録している。
なおレッドブル・レーシングによる最速ピットストップタイムはこれで今季16戦中14回目という圧巻ぶりをみせた。

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2020/12/09

FIA、アブダビ合同テストへの参加資格に制限

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1は今シーズンも最終戦アブダビGP終了後に当地において2日間の予定で合同テストを行うことにしているが、このほどその参加資格を『2回以上のグランプリに参加したドライバーの場合、2020年シーズン中にF1レースに出場していないこと』と、制限したことを明らかにした。

この合同テストは本来若手ドライバーを対象にしたもので、これまでも『原則としてグランプリ参戦経験が2戦未満のドライバー』とされていたが、例外を認めるケースがあったため、今回もマクラーレン・チームから復帰するアロンソや、フェラーリ・チームに移籍するサインツなどがテストに参加すべく働き掛けていたことがわかっていたもの。

今回合同テストへの参加資格があらためて厳格化されたことにより、フェラーリもマクラーレン同様旧型車によるプライベートテストの実施を図るものとみられる。

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ハミルトン(メルセデス)のアブダビGP出走はまだ流動的

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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王者ハミルトン(メルセデス)の欠場はF1に大きなインパクトを与えることがいみじくも先週のサクヒールGPで証明されたが、残す今週の最終戦アブダビGPへの出走はまだ流動的であるようだ。

同チームのスポークスマンが説明によれば、新型コロナウイルス検査で陽性と判定されたハミルトン(メルセデス)は現在バーレーンの地で10日間の隔離のため留まったままとのこと。
再検査で陰性ということになれば、バーレーンを離れることができるが、それは早くても今週の木曜日になる。
アブダビGP参加のためには直ちにアブダビに移動する必要があるが、今度問題になるのはアブダビでは新規入国者に対し、2週間の隔離を求めていることだ。
規定通りであれば最終戦参戦は叶わないことになるが、国際イベントであるため最終的には当局の措置次第ということになりそうだ。

なおサクヒールGPではハミルトンの代役にラッセル(メルセデス)が指名されたが、今回はまだ何も発表されていない。

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ボタス(メルセデス)、せっかくのチャンスで評価下げたか

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsports
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これまでウィリアムズ・チームで計36戦を戦いながら一度も入賞経験がなくノーポイントのジョージ・ラッセルだったが、王者ハミルトンの代役としてメルセデス『W11』のコクピットに収まると、いきなりフリー走行セッションでトップタイムを記録するなど前評判通りの非凡なポテンシャルをみせた。

一方、このチームですでに4シーズン在籍する先輩格のボタスは、予選こそ僅差でポールを確保したものの、決勝レースではタイヤの事情などあったにせよラッセルに先行を許すなどして精彩を欠いた。

これについて同チームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「今回のボタスに輝きが見られなかったことについてはいろいろな事情があったのだろう。
これについては今後究明していく必要がある。
しかし少なくともわれわれが期待した走りを彼は見せてくれなかった」と、不満を隠さなかった。

今回の8-9位という成績は、メルセデスAMGチームにとって今年最悪となるもの。
またボタスにとっても、せっかくのチャンスで逆に自身の評価を下げる不本意なものとなった。

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アルファタウリ・ホンダ、アブダビ合同テストに角田裕毅起用

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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アルファタウリ・ホンダは、今シーズン終了後に行われるアブダビ合同テストに、角田裕毅(20歳)を起用することを正式発表した。
場所はアブダビGPと同じヤス・マリーナ・サーキット。
先にイモラ・サーキットで2年落ちのマシン『STR13』を走らせた経験はあるが、最新仕様のF1をドライブするのはこれが初めてになる。

角田はF1サクヒールGPと同じくバーレーン・サーキットで行われたF2最終戦でランキング3位となりF1に必要なスーパーライセンスの獲得を決めたばかり。
ホンダ、そしてレッドブルのジュニア育成ドライバーである角田は来シーズン、アルファタウリ・ホンダからのF1デビューが期待されていて、これは夢の実現に向け大きなステップになりそうだ。

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2020/12/08

F1昇格について角田裕毅、「まだ何も言えない」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alfatauri
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激戦だった2020年のF2シリーズを終え、最終的にシリーズ・ランキング3位を獲得、晴れてF1ステップアップに必要なスーパーライセンスの発給資格を手にしたF2の角田裕毅(20歳)だが、「F1についてはまだ何も言えない」と口を閉ざしたままだ。
それでも角田は「仮定の話」としなからも、「もしF1に上がれたなら、日本のファンが集う鈴鹿での日本GPが楽しみ」と、意欲をみせた。

F1昇格の場合、アルファタウリ・ホンダのグヒアトのシートになるとみられるが、まだチームからアナウンスはない。
そのクビアトは今回のサクヒールGPで今季7回目となる入賞を果たすなどシートの維持に「抵抗」をみせている。

なお角田が所属したカーリン・モータースポーツは、かつて佐藤琢磨も在籍、これまでベッテルやリカルド、それにマグヌッセンなど多くのF1ドライバーを輩出した名門だ。

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ルクレール(フェラーリ)、開幕周事故の責任を認める

Image (C)Pirelli Motorsport
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サクヒールGP決勝レースを今季最高位タイとなる4番グリッドからスタートしたフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールは、しかしオープニングラップの接戦の中、他車を巻き込んだクラッシュ事故の当事者となり、その責任を問われてペナルティを科せられることとなった。

これについてルクレールは次のようにその責任を認めるコメントを明らかにした。
「4コーナーの進入でポジションを争っているシーンだった。
ペレスのマシンは見えていたけれど、あそこまで入り込んで来るとは考えなかったのでインに飛び込んでしまった。
接触を避けるために引いたフェルスタッペン(レッドブル)まで巻き込んでしまったのは申し訳ないと思っているよ。
誰かに責任があるとしたら、それはまず僕ということになるだろう」

ただ、接触を避けようとしてとばっちりを受けた形のフェルスタッペンは、「レースは始まったばかりなのに、なぜか最終ラップのように攻撃的で無謀だったヤツがいる」と、憤懣やるかたない様子だ。

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グロージャン(ハース)、最終戦アブダビGPも欠場へ

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
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今回のサクヒールGPを療養のため欠場となったハースF1チームのロマン・グロージャンだが、来週行われる予定の最終戦アブダビGPも不参加となることがわかった。
これは同チームのスポークスマンがバーレーンで明らかにしたもので、軽傷ではあるものの両手に負った火傷の治療を優先させるというもの。

これについてグロージャンは、「チームの設立時から共に働いたこのチームのラストレースをみんなと一緒にいられないというのは悲しいこと」と、惜しんだ。

来季のシートがまだ決まっていないグロージャン、このままF1の舞台から去る可能性もある。

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2020/12/07

ペレス、3種類のコンパウンドを使用して劇的なレースを制す (ピレリ)

(C)Pirelli Motorspotrs
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2020 サヒールグランプリ 決勝
2020年12月6日、サヒール

キーポイント
・レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスが、全 3 種類のコンパウンドを使用して劇的な
展開となったサヒールグランプリを制し、F1 初優勝を飾りました。1 周目にレッド・ソフトからイエロー・ミディアムへ交換したペレスは、ファイナルスティントをホワイト・ハードで走行しました。
・メルセデスは、セーフティーカー導入周回中、1 位と 2 位を走行していた両台のピット作業ミスによる影響を受けました。ジョージ・ラッセルは、誤ったフロントタイヤに交換されたため、再度ピットインせざるを得なくなりました。バルテリ・ボッタスは、長いピットストップ時間の中、装着していたハードタイヤを再度装着することになりました。また、ラッセルは、残り 9 周時点で左リアタイヤのパンクに見舞われ、4 回目のピットストップを強いられました。
・スタート直後のセーフティーカー導入は、燃料満タン状態において、レースの重要な要素であるペースを低下させる効果を生みました。また、このセーフティーカー導入周回は、ピットストップウィンドウを延長し、ソフトタイヤを装着していたドライバーに有利に作用しました。1 周目の事故に巻き込まれたペレスは、1 回目のセーフティーカー導入周回中に、ただ一人ピットストップを行いました。一方、チームメイトのランス・ストロールは、ソフトタイヤで 42 周のオープニングスティントを走行しました。
・スタート時の路面温度 23℃のコンディション下、突風が砂漠の砂をトラックに運び、グリップに影響を及ぼしました。
・1 ストップから 3 ストップまで、広範囲に渡る戦略が見られました。ルノーのエステバン・オコンとレーシング・ポイントのランス・ストロールの 2 名のみが 1 ストップ戦略を実行しました。

各コンパウンドのパフォーマンス
・ハード C2 : 1 ストッパーにとって重要な要素となりました。メルセデスも当初は 1 ストップ戦略を狙っていました。オコンが実行したミディアムからハードへ繋ぐ 1 ストップ戦略に代表されるように、ハードタイヤはロングスティントを走行可能な耐久性を示しました。
・ミディアム C3 : 約半数のドライバーが、スタート時にミディアムを装着しました。また、ストロールは、長いファイナルスティントをミディアムで走行しました。チームメイトのペレスは、ミディアムで 46 周の第 2 スティントを走行しました。
・ソフト C4 : 一時 2 位を走行したマクラーレンのカルロス・サインツに代表されるように、ソフトタイヤはオープニングスティントで有効に機能しました。ラッセルは、ソフトタイヤで短いファイナルスティントを走行しました。また、トップ 10 グリッド以外の数名のドライバーがスタート時にソフトタイヤを装着しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「3 回目のセーフティーカー導入周回が、62 周目までのレースの様相を一変させました。ピットレーンでの混乱が、その時点でワンツーを走行していたメルセデスに影響を及ぼしました。冷涼なコンディションが全てのコンパウンド、特に C4 ソフトタイヤのデグラデーションを抑制したものと思います。その結果、オープニングスティントを延長する効果が生み出され、特にミディアムタイヤでスタートしたドライバーたちの 1 ストップ戦略が可能になりました。しかし、2 ストッパーも非常に効果的でした。1 セットずつのミディアムとハードしか残っていなかったセルジオ・ペレスは、1 回目のピットストップ後は後方に沈みながらも、全 3 種類のコンパウンドを活かして劇的な優勝を手にしました。複数回のセーフティーカー導入が戦略に大きな影響を及ぼし、終盤には、シーズン中最短のトラックで見応えある 20 周のスプリントレースが展開されました。
F2 のタイトルを獲得し、F2 チャンピオンが F1 に挑戦するチャンスを得る伝統を実践したミック・シューマッハを祝福します。タイヤマネジメントを含め、F2 が F1 ドライバーを養成する優れたカテゴリーであることが証明されました。これまでに、スリリングでハードな闘いが幾度も見られ、今日もその例外ではありませんでした。また、レース後、メディアが選ぶ F2 年間最優秀ドライバーを獲得した角田裕毅の表彰と、来シーズンの F2 挑戦に向けて 30 万ユーロの奨学金を F3 チャンピオンのオスカー・ピアストリに授与できたことを嬉しく思います」

ピレリジャパンプレスリリース

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タイヤ誤装着でメルセデスAMGチームに罰金のペナルティ

FIA
同GPのレーススチュワード(審査委員)は、6日(日)行われたサクヒールGP決勝レースで、メルセデスAMGチームが同チームのジョージ・ラッセルのマシンに対し規定に外れたタイヤを装着したとして、2万ユーロ(約252万円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによれば同チームでは2台が同時にピットインすることとなり、現場の連絡が混乱したため本来ボタスのマシン用であったフロントタイヤを誤ってラッセルのマシンに装着するミスを犯したものという。
過ちに気付いた同チームでは直ちにタイヤ交換を再度行ったが、結果的にこのレースの勝利を逸している。

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ルクレール(フェラーリ)に次戦グリッド降格ペナルティ

FIA
6日(日)行われたサクヒールGP決勝レースのオープニングラップで起きたアクシデントについて、同GPのレーススチュワード(審査委員)は関連したビデオやテレメトリーのデータ等を検証した結果、ルクレール(フェラーリ)にその大きな原因があるとして、次戦アブダビGPでグリッド3番降格、さらにペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ルクレールはこれでトータル3点ということになった。

それによればルクレールは、ペレス(レーシング・ポイント)、フェルスタッペン(レッドブル)らに続いて4コーナーに進入、インに飛び込んだもののペレスと接触、さらに接触を避けようとしたフェルスタッペンをクラッシュに追い込んだとされたもの。
これでフェルスタッペンはリタイヤを喫したものの、皮肉にもペレスのほうは挽回して初優勝を遂げている。

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ペレス(レーシング・ポイント)初優勝劇のサクヒールGP

Sergio Perez (C)Racing Point
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12月6日(日)20時10分(日本時間:翌2時10分)から今季F1第16戦サクヒールGPの決勝レースがバーレーン国際サーキットを舞台に全87周というF1史上最多の周回で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は22度、路面温度24度、路面はドライコンディションと報告されている。
既報のようにこのレースでは、ハミルトン(メルセデス)はジョージ・ラッセルに、そのラッセル(ウィリアムズ)はジャック・エイトケンに、またグロージャン(ハース)のシートにはピエトロ・フィッティパルディが収まっている。

オープニングラップでいきなり複数の事故がありイエローコーション、セーフティカー導入となった。
ペレス(レーシング・ポイント)がルクレール(フェラーリ)に接触、これを避けたフェルスタッペン(レッドブル)もバリヤにクラッシュ。
フェルスタッペンとルクレールはその場でストップ、またペレスはタイヤ交換のためピットイン、18位まで順位を下げる羽目となった。

7周目にレース再開、トップは初体験のラッセル(ウィリアムズ)だ。
2番手ボタス(メルセデス)、3番手サインツ(マクラーレン)。
マクラーレンはノリスも後方から追い上げている。
55周目、ラティフィ(ウィリアムズ)がストップしてバーチャル・セーフティカーとなり各車再びピットストップへ。
62周目にもエイトケン(ウィリアムズ)クラッシュによるコース上のデブリ(破片)回収のためセーフティカーに。
ラッセルに続いてタイヤ交換に入ったボタスが大幅にタイムロス。
しかしラッセルはタイヤのミスで再度ピットインする羽目に。
これで首位はペレスに、2番手オコン、3番手ストロール、4番手ボタス、5番手ラッセルの順に。

69周目にレース再開。
目覚ましいスピードで2位まで追い上げたラッセルがスローパンクチャーのため79周目に緊急ピットインでトップのペレスは命拾い。
タイヤが厳しいボタスも順位を落としている。
結局トップでチェッカーフラッグを受けたのはレーシング・ポイントのセルジオ・ペレス。
もちろん初優勝で、またメキシコ人ドライバーとしても1967年のペドロ・ロドリゲス(クーパー・マセラティ)以来53年ぶり、2人目の快挙となった。
まだ来季のシートが決まっていないドライバーの優勝というのも異例のことだ。

2位はオコン(ルノー)でこちらも初表彰台の自己最高位、3位に表彰台2度目となるストロールでレーシング・ポイントはW表彰台でコンストラクターズ・ランキングの躍進に大きく寄与した。
4位サインツ(マクラーレン)、5位リカルド(ルノー)、6位アルボン(レッドブル)、7位クビアト(アルファタウリ)、8位ボタス(メルセデス)、9位ラッセル(メルセデス)、10位のノリス(マクラーレン)までが入賞。

以下、11位ガスリー(アルファタウリ)、12位ベッテル(フェラーリ)、13位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、14位ライコネン(アルファロメオ)、15位マグヌッセン(ハース)、16位エイトケン(ウィリアムズ)、17位フィティパルディ(ハース)までが完走。
リタイヤはラティフィ(ウィリアムズ)、フェルスタッペン(レッドブル)、そしてルクレール(フェラーリ)の3台となった。

次戦はいよいよ今季最終の第15戦アブダビGPが来週、12月13(日)17時10分(日本時間:22時10分)からヤス・マリーナ・サーキットを舞台に全55周で行われる。

サクヒールGP決勝レースの結果はこちら
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角田裕毅(F2)最終戦2位、ランキング3位で終える

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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今季F2シリーズに参戦の角田裕毅(20歳)は、6日(日)行われた最終戦(第12戦)サクヒールの第2レースを2位でフィニッシュ、2020年のシリーズ・ランキングを3位で終えた。

第1レースで今季3勝目となるポールTOウィンを決めた角田はリバースグリッド方式の規定により第2レースは8番グリッドからスタート。
F2最後のレースを2位でフィニッシュしたが、シリーズ2位のアイロットにはわずか1ポイント及ばず、ランキング3位のままとなった。
しかしランキング5位以内という自身のスーパーライセンス獲得の条件は確実にクリアしたことになる。

伝えられるところでは、来季アルファタウリ・ホンダのレースドライバー有力候補として名前が挙げられている。

サクヒール戦第2レースのレース結果はこちら

角田裕毅のコメント:「スタートはよかったのですが、1コーナーから4コーナーにかけてポジションが悪く、ポジションを落としてしまいました。
レース1での経験でペースのよさとタイヤマネージメントには自信があったので、序盤は抑えてタイヤを温存し、後半にペースを上げるつもりでした。
それがうまくいって、最後は2位にまで上がれたのでよかったです。
アップダウンの激しいシーズンでしたが、ミスをしたことで成長できたところもありました。
最後にいい形のレースができて、結果としてランキング3位となり、目標であるスーパーライセンスの条件をクリアできたことはとてもうれしいですし、これまでサポートしてくれたチームや関係者の皆さんには、とても感謝しています。
そして、応援してくださったファンの皆さんにも感謝しています。
本当にありがとうございました」

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2020/12/06

ホンダ系チーム、公式予選コメント(12/05)

Daniil Kvyat (C)Scuderia Alfatauri
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サヒールGPの予選は、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンがポールポジションと0.056秒差の3番手を筆頭にトップ9に3台のHondaパワーユニット勢が入る結果となりました。

初日のフリー走行では4台ともに好調な滑り出しを見せたことから、この日さらなる向上を狙ったHondaパワーユニット勢は、全車がQ2へ進出。
しかし、アレクサンダー・アルボンは、プラクティスで得たいい感触を予選につなげることができず、Q2で12番手となり敗退。
トップ10までの差は約0.08秒でした。

アルボンは明日のスタートタイヤを自由に選択可能となり、前方のマシンはほとんどがソフトタイヤとなることから、ミディアムタイヤでアドバンテージを得る作戦を採ることも可能です。

フェルスタッペンのほか、ダニール・クビアト、ピエール・ガスリーがQ3へ進出。
フェルスタッペンは1回目のアタックを終えた時点で3番手。
2回目のアタックでトップのバルテリ・ボッタス(メルセデス)がタイムを伸ばせなかったこともあり、逆転を狙います。
最後のアタックでも上位3台は非常に僅差となり、フェルスタッペンは首位から0.056秒差、2番手から0.03秒差で3番グリッドとなりました。
このサーキットでは奇数グリッドのラインがよりクリーンで、2番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)に対してのアドバンテージになるはずです。

クビアトは最終アタックで大きくタイムを伸ばし、6番手に。
ポールポジションに約0.5秒差まで迫りました。
また、ガスリーはマシンにダメージを負いながらも、9番手で予選を終えました。

明日の決勝は、現地時間20時10分(日本時間翌2時10分)にスタート。
F1史上最多周回数となる87周でのレースが行われます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 3位)

「僅差でしたが、近づいただけでは十分とは言えません。
常にもっといい結果をと思ってしまいますが、このコースで3番手というのは、なかなかいい結果だと考えています。
差はかなり小さかったので、わずかの差で(ポールポジションを)逃したのは少し残念でもあります。
こうした短いサーキットでは常に僅差の戦いとなるものですが、全力を出すことができました。

明日は、メルセデスのマシンが2台とも速いはずですし、ジョージ(ラッセル)はいいドライバーなので、2台を相手に勝利に挑みます。
彼らとは異なるタイヤでスタートするので、それがどんな影響を与えるのか面白くなりそうです。
また、スタートがとても重要になります。
以前も言ったように、僕らに失うものはないわけですから、明日は少し楽しみながら全力でレースに臨み、どのような結果になるのか見てみたいと思います。
いい戦いができることを楽しみにしています」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選12位)

「FP3ではマシンに満足していていい結果が出せそうだと感じていただけに、予選のパフォーマンスには驚きましたし、12番手という結果にはフラストレーションが溜まります。
何がよくなかったのかを理解しなければなりません。
今日のフリー走行では、予選に向けてソフトタイヤを温存し、ミディアムタイヤで走るようにしましたが、マシンの感触が予選ではかなり違っていたので、これがいけなかったのかもしれません。
明日はずっとタフな戦いになると思いますが、ここはオーバーテイクのできるコースですし、ほかのマシンよりもややダウンフォースを多くして走っているので、それがタイヤマネジメントにいい影響を及ぼせばと思います。
金曜の走行で、僕らのレースペースはなかなかよさそうでしたし、スタートタイヤも選択可能なので、今夜は時間をかけて検討して、何ができるかを見ていきます。
スタートでトラブルに巻き込まれないようにして、追い上げを図ります」

【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(予選 6位)

「今日は素晴らしいセッションができたので満足しています。
僕にとって今季最高の予選でした。
予選開始時はトラフィックが激しく、難しい部分がありましたが、Q3ではクリアな周回をすることができましたし、今日のようなドライビングができたことを誇りに思っています。
結果として、明日はいいポジションからレースをスタートすることができます。
ここまで、昨日のセッションは順調で、今朝は少し感触が悪かったものの、セッティングを戻してからはいい予選を戦うことができました。
明日も確実なレースをしたいですし、そのためにはトラフィックとタイヤマネジメントにうまく対応していかなくてはいけません。
レースペースはよさそうなので、この勢いを明日にも継続できればと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 9位)

「今日は難しい予選になりました。
Q1でフロアにダメージを負ってしまい、そこからはうまくまとまらないセッションになりました。
何とかQ3には進出したものの、フロントのコントロールに苦しみ、あらゆるところでアンダーステアになってしまいました。
FP3でのパフォーマンスがよかっただけに、予選9番手という結果は残念に思っています。
週末を通していいペースを見せていたものの、今日のダメージの状況を考えると、あれ以上できることはなかったと考えています。
全体としては競争力のあるパッケージだと思うので、レースでもマシンを傷めやすいこのサーキットで、これ以上ダメージを負わないことを願っています。
その点を除けば明日はいいレースができる自信があります」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のサヒールGP予選は、非常に僅差となった戦いの中でAston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手がポールに0.05秒差の3番手と、残念ではありますがまずまずの結果になりました。

Scuderia AlphaTauri Hondaの2台もクビアト選手が6番手、昨日今日と速さを見せていたガスリー選手もマシンにダメージを負いながら9番手と、レースに向けていいポジションを獲得できました。

コース距離が短く、1分を切るラップタイム、非常に接近したタイム争いの中で、アルボン選手は残念ながらQ3進出を逃しましたが、スタートタイヤを選択できる12番手からのスタートですので、明日はできる限りのポイントを獲得してほしいと思っています。

明日のレースは87周と多くのラップを重ねるため、いつもとは少し異なるレースになるのではと思っています。
レース中に発生する状況変化に対して、迅速に対応していけるよう、さらなる準備を進めていきます」

提供:本田技研工業(株)

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角田裕毅(F2)、ポールTOウィンでF1に大きく前進

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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今季『FIA・F2選手権』に参戦中の角田裕毅(20歳)が、5日(土)行われたサクヒール戦第1レースでみごとポールTOウィンの勝利を飾った。

今季3勝目を挙げた角田は、ポールポジションの4ポイントと合わせて29ポイントを獲得。186ポイントでランキング3位に再浮上し、6位との差が37ポイントとなったため、これでランキング5位以上が確定し、目標だったF1スーパライセンス取得の条件を達成することとなった。

サクヒール戦第1レースのレース結果はこちら

角田裕毅のコメント:「スタートはやや微妙な感じでしたが、ポジションを守って1コーナーまでは行けました。
インを空けてしまってポジションを奪われましたが、先週のこと(接触してパンク)もあるので、あまり無理をしないようにしたのと、ペースには自信があり、自分のタイヤマネージメントを信じてレースを進めました。
タイヤ交換後、前の2台のペースは速く、あれではタイヤは持たないだろうと思ったので、こちらはタイヤを温存して離されないように走行しました。
終盤、思った通り前のペースが落ちてきたので2台を抜き、最後は引き離すペースがありました。
スタートでインを空けてしまったのはミスですが、それ以降は攻めとタイヤマネージメントのメリハリをつけてレースができ、優勝することができて満足です。
目標としていたスーパーライセンスを得られるランキングを決められてうれしいのですが、まだあと1レースあるので、今は最後のレースに向けてこれまで通りの準備をして臨むことに集中します」

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サクヒールGP予選、ボタス(メルセデス)がポール獲得

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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12月05日(土)20時(日本時間:翌2時)からバーレーン・サーキットを舞台に2020年F1第16戦サクヒールGPの公式予選が行われた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

予選Q3、コースコンディションの改善はあったものの、最後のアタックでは意外にタイムが伸びず、ボタス(メルセデス)が前半に記録したタイム53.377でそのままポールポジションを獲得した。
今回チームメイトがハミルトンからラッセルに替わったものの、なんとか先輩として面目を保った形だ。
ボタスのポールはロマーニャGP以来で今季5回目、自身通算16回目となるもの。
2位もメルセデスAMGのラッセルで、残念ながら大金星はならず。
またこれまでウィリアムズ・チームでチームメイトに予選で負けたことがなかったが、今回はボタスの走りに初めて涙を飲んだ。

3位はメルセデスAMG勢の前に出るという思惑が外れたフェルスタッペン(レッドブル)、タイヤでもQ2でソフトタイヤを使ってしまったハンディがある。
パドックを驚かせたのは4位のルクレール(フェラーリ)、最後は装着すべきタイヤがなくピット・ギャントリーで他車のアタックを見守ったが、みごとグリッド第2列を確保してみせた。
またQ2で敗退したベッテルとの対比をみせた。
以下、5位ペレス(レーシング・ポイント)、クビアト(アルファタウリ)は大健闘の6位で、これは今季最高位になるものだ。
7位リカルド(ルノー)、8位サインツ(マクラーレン)、9位ガスリー(アルファタウリ)、10位ストロール(レーシング・ポイント)となった。
サクヒールGP決勝レースは6日(日)20時10分(日本時間:翌2時10分)から全87周で行われる。

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予選Q2、アルボン(レッドブル)突破ならず

引き続きサクヒールGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなるため上位にはミディアムタイヤ装着車が多くみられる。

前半の走行で早くもメルセデスAMG勢は53秒台にベストタイムを入れる。
トップはやむなくソフトタイヤに履き替えたフェルスタッペン(レッドブル)で53.647を記録。
2番手ペレス(レーシング・ポイント)、3番手ボタス(メルセデス)、4番手サインツ(マクラーレン)、5番手ラッセル(メルセデス)、6番手ルクレール(フェラーリ)、7番手ストロール(レーシング・ポイント)、8番手クビアト(アルファタウリ)、9番手リカルド(ルノー)、10番手ガスリー(アルファタウリ)までがQ3進出。

ここでの敗退はオコン(ルノー)、アルボン(レッドブル)、ベッテル(フェラーリ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてノリス(マクラーレン)の5台となった。

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予選Q1、ホンダ・パワー勢はすべてQ2進出

12月05日(土)20時(日本時間:翌2時)からバーレーン・サーキットを舞台に2020年F1第16戦サクヒールGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。

まずはフィティパルディ(ハース)やエイトケン(ウィリアムズ)ら新人が真っ先にコースインしてタイムを記録していく。
1周が1分足らずと短いため、次々と目まぐるしく各車タイムを更新。
しかしコースをオーバーしてタイムを消されるマシンも相次ぐ。

ここでのトップはボタス(メルセデス)、続いてフェルスタッペン(レッドブル)、ラッセル(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、ガスリー(アルファタウリ)、ペレス(レーシング・ポイント)、ルクレール(フェラーリ)、ベッテル(フェラーリ)、オコン(ルノー)、クビアト(アルファタウリ)ねリカルド(ルノー)、サインツ(マクラーレン)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ストロール(レーシング・ポイント)ねそしてアルボン(レッドブル)までがQ2進出。
ここでの敗退はマグヌッセン(ハース)、ラティフィ(ウィリアムズ)、エイトケン(ウィリアムズ)、ライコネン(アルファロメオ)、そしてフィティパルディ(ハース)の5台となった。

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フリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)が最速

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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12月05日(土)17時(日本時間:23時)からバーレーン・サーキットを舞台に2020年F1第16戦サクヒールGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は25度、路面温度30度、コースはドライコンディションとなっている。

いずれもソフトタイヤを装着してのショートランでタイムを短縮していく。
そんな中、リカルド(ルノー)が派手にコースオフして緊張が走った。
またエンジンを載せ替えたベッテル(フェラーリ)はトラブルで周回を制限された。

このセッションでトップタイムを記録したのはフェルスタッペン(レッドブル)で54.064。
2番手は54.270でボタス(メルセデス)、3番手ガスリー(アルファタウリ)、4番手オコン(ルノー)、5番手ノリス(マクラーレン)、6゛んてアルファタウリ・ホンダ、7番手にラッセル(メルセデス)、8番手ペレス(レーシング・ポイント)、9番手ストロール(レーシング・ポイント)、そして10番手サインツ(マクラーレン)。
クビアト(アルファタウリ)は12花手、フェラーリ勢はルクレールが13番手、ベッテルが15番手だった。

サクヒールGPフリー走行3回目の結果はこちら
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2020/12/05

マグヌッセン(ハース)、デイトナ24時間レース参戦へ

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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今季限りでハースF1チームのシートを失うことが決まったケビン・マグヌッセンが、スポーツカー・レースの伝統的ビッグイベントで世界三大耐久レースの一つ『デイトナ24時間レース』に参戦することがわかった。
(他はルマン24時間レースとスパフランコルシャン24時間レースの二つ)

同レースはIMSA(国際モータースポーツ協会)が運営するチャンピオンシップの一戦で、マグヌッセンはアメリカに拠点を移してレース生活を続けることになる。
なおマグヌッセンがドライブするのは『キャデラックDPi-V.R』になるが、所属するのが名門のチップガナッシ・レーシングであることから2022年にはかねて意欲をみせているインディカー・シリーズへの転向も予想される。

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角田裕毅(F2)、ポール獲得で4ポイントを追加

角田 裕毅 (C)Honda Racing
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今季『FIA・F2選手権』に参戦中の角田裕毅(20歳)が、4日(金)行われたサクヒール戦第1レースの予選でポールポジションを獲得、これにより4ポイントを追加してランキング5位から4位にアップしたことがわかった。

角田は来季アルファタウリ・ホンダからのF1ステップアップのため、なんとしても現在参戦のF2をランキング5位以内で終え、スーパーライセンス獲得するのが必須となっている。
角田は「フリー走行は、これまで同様いいペースで走ることができました。
予選ではトラックコンディションが難しくなりそうだったので、そのあたりを意識していいラップで走れ、トップが取れてよかったです。
レースシミュレーションもできて、予選と決勝に向けていい準備ができたと思います。
予選では、トラフィックポジションが難しいので、いろいろ対策を考えましたが、完ぺきなプランはなかったので、最善を尽くすことで臨みました。
1セット目のアタックは、タイミングを遅くしてコースインし、それが上手くいって予想よりいいコンディションでアタックができました。
そのおかげでトップタイムをマークしました。
いいタイミングでコースに出してくれたチームに感謝しています。
2セット目は赤旗が重なり、タイムアップはできませんでしたが、それはほかも同じで、最終的にポールポジションが取れてうれしかったし、よかったです。
レースに向けてまだ作戦は決めていませんが、先週からペースはいいですし、自信はあるので、しっかり準備するとともに、先週のレースの反省を活かしていい結果を出したいと思います」と、語った。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(12/04)

Max Verstappen (C)Honda Racing
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第16戦サヒールGPが開幕し、初日のフリー走行2セッションでは、Aston Martin Red Bull Racing、Scuderia AlphaTauri Hondaともに好調なペースを披露しました。

バーレーン・インターナショナル・サーキットの外周レイアウトを使用する今大会は、ロングストレートの連続でブレーキングポイントはわずか4か所と、パワーユニット(PU)の担う役割が多くなります。

FP1では、アルボンが他のドライバーと同様にターン2でスピンを喫し、早めに走行を切り上げる形になりましたが、マックス・フェルスタッペンが2番手、アルボンが3番手と好調な出だしを見せます。
Scuderia AlphaTauri勢も、ダニール・クビアトが5番手、ピエール・ガスリーが6番手と、Hondaパワーユニット勢は全車がトップ6入りを果たし、幸先のいいスタートとなりました。

FP2では、ターン8でのトラックリミット違反が厳しく裁定され、多くのラップタイムが抹消されます。
フェルスタッペンはセクター2で速さを見せますが、何度もアタック中断を余儀なくされ、最終的にマークしたベストラップはタイヤの状態がベストとは言えない中でも、再び2番手でセッションを終了。

アルボンはフェルスタッペンと約0.2秒差につけますが、他のドライバーも僅差となったために5番手に終わり、そこから0.032秒差の6番手にクビアトが続きました。
ガスリーは好ペースをマークしていたラップで、前を走行していたバルテリ・ボッタス(メルセデス)がコースアウトする場面もあり、トップから約0.4秒差の9番手で終えました。

初のレイアウトということもあり、ここからは今日の走行で集めたデータを詳細に解析し、明日の予選、日曜の決勝へとつなげていきます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2-2番手)

「バランス面で最適なセットアップを見出せていないこともあり、特にショートランは難しかったです。
ロングランは明らかに改善して、FP2はかなりよく見えましたが、さらに上を狙えたと思います。
コースは短く、無線では常にトラフィックへの注意が伝えられるので、走っていてすごくエキサイティングというわけではありません。
セクター2はブラインドコーナーが続き、2周連続のプッシュではタイヤの温度を下げる必要があるなど簡単ではなく、かなり危険な状況になり得るとも思います。
今日の時点で実際に僕らがどのくらいのレベルにあるかは分かりませんが、バルテリ(・ボッタス)の抹消されたタイムを考えると、メルセデスとは0.2秒差ほどあるように見えます。
予選までにショートランを改善しなければなりません。
また、レースで他のマシンの後ろについてスタックするのも望ましくないので、(オーバーテイクするのに十分な)レースペースを得るための仕事にフォーカスしていきます」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(3-5番手)

「この独特なレイアウトを楽しんでいます。
結構チャレンジングな箇所もあり、そこを攻めるのは面白かったです。
うまくいった部分とそうでない部分を見直さなければなりません。
FP2よりもFP1のほうがグリップを感じたので確認しなければなりませんが、全体的なペースは上々でポジティブだとは思うものの、まだ序盤に過ぎません。
タイヤの冷却のためにスロー走行を強いられ、アタックするマシンとのスピード差が大きいので、周囲の状況に細心の注意を払って走らなければなりませんし、(その状況を逐次僕たちに伝えるために)エンジニアは忙しくなる筈です。
ドライバーとしては、お互いに尊重して走っていますが、一方でタイヤをきちんと作動領域に入れることも必要なので、この点についてドライバーズブリーフィングで話し合うことになると思います」

【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(5-6番手)

「今日はいつも通りの金曜となり、予定していたすべてのプログラムを終え、すべてをしっかりとこなすことができました。
新たなレイアウトですが、かなり順調だったと思います。
今夜はどの部分で改善できるかを確認して、理解をさらに深めていきます。
各チームがかなり僅差なので、明日はミスをせずにすべてうまくやることが重要になってきます。
全長が短く初めて走るコーナーもあって色々なことを学べるのが楽しいですし、いつもと違うチャレンジができるのも面白いと思っています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(6-9番手)

「順調な初日となりました。マシンにはなかなか競争力があると思いますし、今日は異なるセットアップを試したことで明日に向けていいアイデアを得られました。
FP2ではソフトタイヤの走行がまとめきれず、明日はもう少しパフォーマンスを引き出さなければなりません。
ただ、ロングランはよかったので少しの調整をするだけだと思っています。
予選に向けて今夜細かい部分を煮詰めていけばいいポジションでレースをスタートできる筈ですし、それができればいいレースができると思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のサヒールGP初日は、トラブルがなく順調なスタートを切ることができました。
初めて走行するサーキットレイアウトなので、今日はシミュレーションをベースとした設定でスタートし、実際の走行状況に合わせて最適化を進めました。
まだ初日を終えたところではあるものの、Honda PUを搭載した4台すべてがFP1はトップ6、FP2はトップ10圏内で終えられていることは悪くないと思っています。
しかし、まだまだPUも車体もセットアップが煮詰めきれていませんので、ここからデータをさらに解析して明日に備えます。
事前に想定してはいた通り、全長が短いことからプラクティスでもトラフィックの影響を受ける場面が見られました。
予選に向け、セットアップの改善に加えて、ピットマネージメントなどにも考慮してチームと準備を進めます」

提供:本田技研工業(株)

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フリー2回目、ふたたびラッセル(メルセデス)魅せる

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12月05日(金)18時(日本時間:24時)から引き続きバーレーン・サーキットを舞台に2020年F1第15戦サクヒールGPのフリー走行2回目セッションが行われた。

フリー走行1回目でのハミルトンの代役ジョージ・ラッセルきいなりトップタイムという衝撃を受け、今度は僚友バルテリ・ボタスがこの日最速となる54.506のタイムをマーク。
先輩格としての貫禄を示したと思われたが、惜しくもこのタイムがトラックリミット違反で無効とされ、結果11番手に沈んだ。
一方、ラッセル(メルセデス)はこのセッションでもスピードをみせ、54.718のタイムでタイミングモニターの最上位に再び位置してみせ、ハミルトンでなくともこのマシンならベストタイムを出せることを示唆してしまった。

ここでも2番手はフェルスタッペン(レッドブル)でこちらは54.841のベストタイム。
以下3番手にペレス(レーシング・ポイント)、4番手オコン(ルノー)、5番手アルボン(レッドブル)、6番手クビアト(アルファタウリ)、7番手ストロール(レーシング・ポイント)、8番手リカルド(ルノー)、9番手ガスリー(アルファタウリ)、10番手サインツ(マクラーレン)となり、再びホンダ・パワー勢は4台ともにベスト10入りを果たした。
フェラーリ勢はベッテルが16番手、ルクレールのほうはドライブシャフトのトラブルということでノータイムに終わっている。
新人のフィティパルディ(ハース)は18番手、エイトケン(ウィリアムズ)は19番手となった。

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サクヒールGPフリー1回目はラッセル(メルセデス)最速タイム

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12月04日(金)14時(日本時間:20時)から引き続きバーレーン・サーキットを舞台に2020年F1第16戦サクヒールGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は26度、路面温度30度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

今回使われるコースはバーレーン国際サーキットの外周部分だけを使用した全長3.543キロのオーバルコース系のもの。
F1では例のない試みだ。
注目されるのは王者ハミルトンの欠場を受けて代役指名されたジョージ・ラッセルだ。
ラッセルが抜けたウィリアムズのシートにはジャック・エイトケン(25歳:イギリス)が、また先週アクシデントに見舞われたグロージャン(ハース)の代役にはピエトロ・フィッティパルディ(24歳:ブラジル)が指名されている。

前回と同じく、各チームとも決勝レースで使わないとみられるソフトタイヤでの走行が目立つ。
そんな中、トップタイムを記録したのは注目のラッセル(メルセデス)で54.546秒をマークしてみせた。
2番手は54.722のフェルスタッペン(レッドブル)、以下アルボン(レッドブル)、ボタス(メルセデス)、クビアト(アルファタウリ)、ガスリー(アルファタウリ)とホンダ・パワー勢の健闘が目立つ。
初舞台となった新人組は、フィティパルディ(ハース)が19番手、エイトケン(ウィリアムズ)20番手と厳しいデビューとなった。

このあと18時(日本時間:24時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

サクヒールGPフリー走行1回目の結果はこちら
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2020/12/04

ミック・シューマッハ、「最終戦出走の準備出来ている」

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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来シーズン、ハースF1チームからのF1デビューが決まったミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)は、もしも同チームのロマン・グロージャンが来週の最終戦アブダビGPでも欠場となった場合、代役での参戦に意欲を示した。

「もしもそうなったなら、僕にとっては大きなチャンスになるね。
予選までにフリー走行の時間が計3回もあるんだからマシンに慣れる時間は十分あるから大丈夫だよ。
それにその経験は間違いなく僕の来シーズンに繋がるものになる筈」と、偉大なレジェンドを父に持つミック。
ただ今週のサクヒールGPではリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディがステアリングを握ることが決まっている。

なおシューマッハがF1に登録した『カーナンバー47』は、家族の誕生日を足した縁起の良いものなのだという。
(父親:1月3日、母親:3月2日、本人:3月22日、妹:2月20日で日にちを合計すると47になる)

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サクヒールGPもスチュワードにミカ・サロ氏

Mika Salo (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるサクヒールGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)も、元フェラーリ等のF1ドライバーであるミカ・サロ氏(54歳:フィンランド)を指名したことを明らかにした。

サロ氏がスチュワードを務めるのはやはり当地で行われた前戦のバーレーンGPに続くもので今季4度目、自身通算22回目ということになる。

日本女性と結婚するなど親日家として知られるサロ氏は1994年に当時のロータス・チームからF1デビュー、その後ティレルやアロウズ、フェラーリ、ザウバー等を経て、最後はトヨタまで100戦以上出走。
最高位はフェラーリ時代に記録した1999年ドイツGPの2位(フェラーリ)、またトヨタ時代には2回のポイント獲得をもたらせた。
フェラーリの2位は首位走行中、チームオーダーに従ったものだ。

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サクヒールGPの週末、3日間共に雨の心配はなし

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週バーレーン国際サーキットで開催される2020年F1第16戦サクヒールGPの舞台地であるサクヒール地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日、決勝レースの日曜日いずれも晴れ時々曇りになると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
12月04日(金) フリー走行 晴れ 22- 27度 10%
12月05日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 22- 26度 10%
12月06日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 18- 27度 20%

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退院グロージャン、アブダビGPでの復帰に意欲

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
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バーレーンGP決勝レース中、マシンが真っ二つに千切れたうえ炎上するという衝撃的なアクシデントに見舞われたハースF1チームのロマン・グロージャンだが、その後退院、12月13日に予定される今季最終戦アブダビGPでの復帰に意欲をみせた。

事故後、搬送され入院していたバーレーン国防軍(Bahrain Defenve Force)の病院から無事退院したグロージャンは、「あれだけの事故で、両手に火傷を負った程度で済んだことはほんとうに幸運なことだった。
医師から指が使えるようになったと聞いた時は感激したよ」と、述懐。

さらに、「まだ今の段階でどうなるかはわからないけれど、最後のアブダビGPまでに治療を終えてなんとかレースに復帰したいね」と、復活に前向き姿勢をみせた。
なおサクヒールGPではリザーブドライバーであるピエトロ・フィッティパルディが代役に決まっている。

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2020/12/03

ウィリアムズはサクヒールGPにエイトケンを起用

Jack Aitken (C)Williams F1
ウィリアムズ・チームは今週行われるサクヒールGPに、同チームのリザーブドライバーであるジャック・エイトケン(25歳:イギリス)を起用することを正式発表した。

これは同チームのレースドライバーであるジョージ・ラッセルがルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスAMGチームから参戦することを受けてのもの。
これによりウィリアムズ・チームはニコラス・ラティフィとのコンビネーションということになる。

エイトケンは元ルノーのジュニア育成ドライバーの一員で、2019年は『FIA・F2選手権』に参戦、計3勝を挙げてランキング5位、今季は0勝目下14位となっている。
2018年からルノー・チームでテスト&開発ドライバーとして2年間務めてきたが、昨シーズン末を以って離脱、今季はウィリアムズ・チームのリザーブドライバーとなり、シュタイヤーマルクGPのフリー走行1回目セッションにも参加している。

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ハミルトン(メルセデス)、最終戦アブダビGP出走も疑問符

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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バーレーンGPの週末に行われた新型コロナウイルス検査で、陽性反応が判明したことにより今週末のサクヒールGP欠場を余儀なくされてしまったメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、このシーズン最終盤は3週連続のスケジュールが組まれていることから最終戦アブダビGPへの出走も微妙となっている。

2日(水)、とりあえずサクヒールGPでのハミルトンの代役については現ウィリアムズ・チームのジョージ・ラッセルが指名されたが、その後は未定とみられる。

今季も圧倒的な強さをみせつけたチャンピオンの突然の欠場は、F1界に大きな波紋を招くことになりそうだ。
なおF1ドライバーのコロナ禍による欠場は、ペレス、ストロール(いずれもレーシング・ポイント)の二人に続いてこれが3ケース目ということになる。

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ミック・シューマッハ、2021年ハースからF1デビュー

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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2日(水)、ハースF1チームはミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)と2021年のレースドライバー契約を結んだことを正式発表した。
契約は複数年ということだ。
10月のアイフェルGPでアルファロメオ・レーシングから金曜日のフリー走行1回目セッションに出走予定も悪天候でキャンセルとなったシューマッハはまた、今季最終戦のアブダビGPで今度はハースF1から出走の予定という。

ミックは7回のチャンピオンに輝く元フェラーリ等のミハエル・シューマッハの子息、また元トヨタ等のF1ドライバー、ラルフ・シューマッハの甥。
今季はF2でランキング首位を走っている。
なおこれにより来季の同チームはすでに発表されていたニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)とのコンビネーションということになる。

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2020/12/02

メルセデス、ハミルトンの代役にジョージ・ラッセル起用

George Russell (C)Mercedes Motorsport
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メルセデスAMGチームは、新型コロナウイルスへの感染で今週のサクヒールGPを欠場するルイス・ハミルトンの代役に、現ウィリアムズ・チームのジョージ・ラッセルを起用することを正式発表した。

これにより空席となるウィリアムズ・チームでのラッセルのシートについてはまだ明らかにされていない。

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「ニキータ・マゼピンは実力を評価」と、ハースF1代表

Nikita Mazepin (C)ART GP
ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表は、2021年のレースドライバーとして発表したニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)について、「あくまでも実力で選んだ」として、一部にささやかれるペイ・ドライバーとの噂を否定した。

「マゼピンとはこれまでも仕事をしてきているが間違いなくF1で通用する実力の持ち主であると確信している。
それはGP3(2018年:ランキング2位)などこれまでの結果で証明されたことだ。
またフォース・インディアにおけるF1テストドライバーとしての実績もわれわれは理解している。
彼への評価は遠からず来シーズンの早い時期には証明されることだろう」とした。

マゼピンが今シーズン参戦しているF2では、目下ランキング3位に位置している。
(1位:ミック・シューマッハ、角田裕毅は5位)

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ハースF1代表、「先人たちの安全への努力に感謝」

Image (C)Fuji TV
F1マシンが真っ二つ、しかも大炎上するというシーンは生中継を通じて世界のF1ファンに衝撃を与えたが、これについて当事者であるハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表は「グロージャンの無事がわれわれへの何よりの贈り物になった」と、胸をなで下ろした。

「バーレーンで起きたことを考えると、ドライバーがほとんど無傷で生還できたというのは信じられないくらい幸運なことだ。
私のこの世界での長い経験からいっても、第一級の良い知らせに違いない。
ハロー・システムを始め、何よりもドライバーの安全を守るためにこれまで努力を怠らなかった先人たちの尽力に心から感謝したい」と、述べた。

またチームメイトのマグヌッセンも、「あんなことがあってから再びレースをするというのは辛いことだったけど、グロージャンが無事という知らせは何よりのことだった。
もしものことがあったなら、到底レースはできなかったことだろう」と、つぶやいた。

なお連続での開催となるサクヒールGPでは大事を取ってグロージャンは出場を取り止め、代役としてチームのリザーブドライバーであるピエトロ・フィッティパルディ(24歳:ブラジル)が出場する予定だ。

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ハースF1、ニキータ・マゼピンと2021年正式契約

Nikita Mazepin (C)ART GP
ハースF1チームは、2021年のレースドライバーとして現F2ドライバーであるニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)と契約したことを明らかにした。

契約の詳細は不明だが、ニキータの父親はロシアで巨大肥料会社『ウラリカリ』を保有する大富豪ドミトリー・マゼピン氏で、相当額の持参金がもたらされたとの噂も聞かれているる。
巷では2年間でなんと計7000万ドル(約74億円)に及ぶ巨額であるとも。

なおまだ発表されていないハースF1のもう一つのシートにはミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)の名前が有力候補として挙げられてる。

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2020/12/01

ハミルトン(メルセデス)、コロナ感染でサクヒールGP欠場

メルセデスAMGチームのエースで今年もチャンピオンを決めたばかりのルイス・ハミルトンが、今週末のサクヒールGPを欠場することがわかった。
原因は新型コロナウイルスに感染したことが判明したことによる。

代役はまだ明らかにされていないが、同チームでリザーブドライバーとされているのは元マクラーレン・チームのストッフェル・バンドーンとなっている。

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ペレス落胆、「キャリア左右しかねないリタイヤ」

Sergio Perez (C)Racing Point
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このほど行われたバーレーンGP決勝レースで、表彰台獲得まであとわずか3周と迫った54周目、大きな炎と白煙と共に戦列を去る羽目となったセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)は、心の中においてもそのショックを隠せない様子だ。

「このレース結果は僕にとっても、またチームにとっても到底受け入れがたいものだ。
もちろん僕がもう一つF1のトロフィーを増やしたかどうかなんてグロージャンのあのアクシデントと比べたら屁でもないことだけどね。
まずは彼の回復を心から願っているよ」

その上でペレスは、「僕らはあの時点まで完璧なレースをしていた。
チェッカーまであとわずか、表彰台はもうほぼ手中に収めていたんだ。
でも突然起きたMGU-K(運動エネルギー回生システム)の電気トラブルですべてを失ってしまった。
それは単に3位というレース結果を失っただけでなく、僕の今後のF1人生をも奪ったかも知れないことだ」と、悔やんだ。

まだ来季シートが確保できていないペレスにとって、そのポジションを窺っていたアルボン(レッドブル)との直接バトルだっただけに取りこぼし感はなおさらだ。

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ハースF1、サクヒールGPでP.フィティパルディを起用

Pietro Fittipaldi (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームは、今週末行われるサクヒールGPで、同チームのリザーブ&テストドライバーであるピエトロ・フィッティパルディ(24歳:ブラジル)を起用することを明らかにした。

これは先週行われたバーレーンGP決勝レースでアクシデントに見舞われた同チームのレースドライバーであるロマン・グロージャンの代役としてのもの。
マシンが真っ二つとなる大事故だったが、幸いグロージャンは両手の甲に軽い火傷を負った程度であるという。
ただ今回は大事を取って欠場、療養に専念する。

元2回のF1チャンピオンであるエマーソン・フィティパルディ氏を祖父に持つピエトロは、2018年からハースF1のテストドライバーとして経験を積んできた。
元ミナルディ等のクリスチャン・フィティパルディ氏も親族になる。
同チームのギュンター・シュタイナー代表は、「今回このような機会を得たのはフィティパルディにとっては大きなチャンスになる。
これまでテストでマシンには精通しているので心配はしていない」と、期待をみせた。

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バーレーンGPレース中の『横断男』、厳重対処

Lando Norris (C)McLaren Group
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野良犬がコースに迷い込んだり、マシンが真っ二つにちぎれたり、あるいは裏返しになるなど想定外の珍事が続出したバーレーンGPだったが、さらに危険な『事件』が起きていたことがわかった。

これはマクラーレン・チームのランド・ノリスが報告しもので、同選手によればレース終盤、ペレス(レーシング・ポイント)のマシンから出火してイエローコーションになった際、目の前のコースを突然男が横切ったというもの。
しかも男は左右の確認すら怠っていたという。
この一部始終は実際、ノリスのマシンの車載カメラ画像に記録されていた。

報告を受けたFIAレースディレクターのマイケル・マシ氏は、「事件はコントロールタワーの与り知らぬところで起きた。
しかし絶対にあってはならないことで、今後調査のうえ厳重に対処する」と、語った。

伝えられるところでは、男はサーキットのコースマーシャルで当時消火活動にあたろうとしたとみられる。
F1では過去に同様のケースでドライバー&横断者の双方が死亡する事故が起きている。

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