メルセデスは「2030年風洞禁止案」に安全面から慎重構え
Wind Tunnel (C)Mercedes Motorsport
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F1が主にコスト削減の観点から提示している「2030年までに風洞設備の使用を禁止する案」に、メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは慎重な構えをみせた。
「確かに風洞設備(ウィンド・トンネル)はコストが掛かるものでこれがF1チームの大きな財政的負担になっていることは否定しない。
だから長期的にみて、禁止しようとする案が出て来るのは多くのチームの自然な総意だろうと受け止めている。
しかしその条件にはCFD(計算流体力学)の進化が必須なのであって、現状では必ずしもこれが直ちに風洞設備の代わりになるレベルとは言い難い。
われわれがレースしているのは地上で最も速いマシンなんだ。
安全面ではただの一歩たりとも譲ることはあり得ない」と、強調。
こうした意見もあり、FIA(国際自動車連盟)ではまだこの案は検討段階として、さらなる意見の集約を図りたい構えのようだ。
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