ハミルトン、終盤にセーフティーカーが導入されたイモラでのレースを2ストップ戦略で制す (ピレリ)
(C)Pirelli Motorspotrs
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2020 エミリア・ロマーニャグランプリ 決勝
2020 年 11 月 1 日、イモラ
キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが 2 ストップ戦略でエミリア・ロマーニャグランプリを制し、
7 度目のドライバーズタイトル獲得に一歩近づきました。チームメイトのバルテリ・ボッタ
スが 2 位に入り、両ドライバーが表彰台に上ったことで、メルセデスは 2020 年のコンス
トラクターズタイトル獲得を決定付けました。ボッタスは、計算上、現時点でハミルトンの
ドライバーズタイトルを阻止できる唯一のドライバーです。終盤にセーフティーカーが導
入されたレースで、両ドライバーともに全 3 種類のコンパウンドを使用しました。
• オーバーカット戦略によって勝利を確実にしたハミルトンは、P Zero イエロー・ミディアム
タイヤでライバルたちよりも長いオープニングスティントを走行しながらも、ピットストップ
前には自身のラップを更新していました。バーチャルセーフティーカーの機会を活かし、
ハミルトンは、トップを譲ることなく P Zero ホワイト・ハードタイヤへ交換しました。
• フィニッシュまで 10 周を残すセーフティーカー導入周回中、ハミルトンやボッタスを含む
大半のドライバーが、ファイナルスティントへ向けて P Zero レッド・ソフトタイヤへ交換し
ました。
• セーフティーカーの導入が、1 ストップ戦略を採っていた大半のドライバーを 2 ストッパ
ーへと促しました。ソフトタイヤでスタートしたドライバー中の最上位は、3 位を獲得した
ルノーのダニエル・リカルドでした。
• スタート時の気温は21℃、路面温度は24℃で、レース中も同様のコンディションが継続
しました。
各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: マクラーレンとアルファロメオの両ドライバーを除く全ドライバーがハードを
使用しました。リカルドとフェラーリのシャルル・ルクレールは、ハードタイヤで長いステ
ィントを走行し、1 ストップで完走しました。ハードタイヤは、期待通りの優れた一貫性を
示しました。
• ミディアム C3: フロントローの両メルセデスを含む半数以上のドライバーがミディアム
でスタートしました。30 周を走行したハミルトンなど、いくつかの長いオープニングスティ
ントが見られました。アルファロメオのキミ・ライコネンは、ミディアムで 49 周を走行し、
残り 14 周時点で 4 位に位置していました。また、チームメイトのジョヴィナッツィは、ミデ
ィアムで 53 周を走行しました。ポルトガルグランプリ同様、ミディアムタイヤは、優れた
性能と一貫性を示しました。
• ソフト C4: リカルドやルクレールなど、ソフトタイヤでスタートしたドライバーたちは、その
スピードを活かしてオープニングスティントで上位を走行しました。アルファタウリのダニ
ール・クビアトは、ソフト – ハード – ソフトと繋ぐ戦略で 4 位を獲得しました。序盤にはグ
レイニングの発生が見られましたが、レースの進行に伴ってタイヤの状態は改善してい
きました。
ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「終盤のセーフティーカー導入が戦略に大きな影響を及ぼしました。それまでは、イモラでのピ
ットストップロスタイムが大きいこともあり、1 ストップ戦略が主流のレース展開でした。ソフトタイ
ヤにグレイニングが発生したことで、当初思い描いたソフトを使用した戦略は、ミディアムやハ
ードを主体とするものに変化しました。フロントローの両ドライバーがスタート時に装着したミデ
ィアムタイヤのデグラデーションは、長いスティントにおいても最小限でした。また、多くのドライ
バーがハードタイヤで 40 周以上を走行しました。もちろん、32 周を走行していたレッドブルのマ
ックス・フェルスタッペンのハードタイヤに何が起こったのか、調査する必要があります。現時点
では、デブリによってパンクが発生した可能性があります。7 年連続でコンストラクターズタイト
ルを獲得したメルセデスを祝福します。ハミルトンがバーチャルセーフティーカーのアドバンテ
ージを完璧に活かすなど、今回も非常に戦略的なレースでした」
ピレリジャパンプレスリリース
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