ホンダ系チーム、公式予選コメント(11/14)
Max Verstappen (C)Redbull Racing
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赤旗中断になりながらも行われた波乱のトルコGP予選セッションにて、フェルスタッペンはあと一歩のところでポールポジションを逃しましたが、2番手のポジションを獲得しました。
アルボンが4番手となり、Aston Martin Red Bull Racingの2台がイスタンブール・パークサーキットで迎える決勝のトップ4内からスタートすることになります。
降雨の影響により70分も要したQ1セッションでしたが、セッション開始後インターミディエートタイヤでの走行中に路面はフルウエットへと転じ、大雨のため危険と判断され1時間近くもセッションが中断されました。
セッションは残り約7分の状態からスタート。ロマン・グロージャン(ハース)がT1でコースアウトし再び赤旗が提示されると、誰もアタックができていない状況になります。
セッションは残り3分半の状況で再度再開。緊張感高まる終盤に、Scuderia AlphaTauri HondaのクビアトがT3でスピンをしてしまい、残念ながらQ1にて敗退が決定となりました。
Q2は時間通りに行われましたが、インターミディエートタイヤとウエットタイヤを選択するチームが分かれる難しいセッションとなりました。
フェルスタッペンとアルボンはQ2をトップ1-2で通過。
しかしガスリーは雨で気温も低いコンディションでタイヤが十分に機能させられず、15番でQ2敗退が決定しました。
トップ10を決めるQ3で、フェルスタッペンは序盤からトップタイムをマーク。
このレースウイークでの各セッションのトップタイムとなったフェルスタッペンに、ポールポジションの期待がかかりました。
しかし他チームのマシンがインターミディエートタイヤに変更しタイムを出しはじめると、フェルスタッペンも同じくインターミディエートへの変更を決断しました。
フェルスタッペンはトラフィックに引っかかりながらも健闘をみせましたが、わずか0.3秒の差でポールポジションの座を逃しました。
明日の決勝ではフェルスタッペンはポールポジションのランス・ストロール(レーシングポイント)の背後2番手からスタート。
Q3終盤に自己ベストタイムを更新したアルボンは、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)に並んで2列目4番手からスタートとなり、Aston Martin Red Bullの2台にとっていい決勝スタート位置となりました。
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 2位)
「正直、予選の結果が2番手となりとても残念です。
いいポジションにも関わらずこのようなことを言うのは少しおかしく聞こえるかもしれません。
しかし、どのセッションも大きく差をつけてトップタイムを出していたので、ポールポジション獲得への期待は大きく、叶えることができなかったショックはその分大きく感じています。
フルウエットのコンディションでは問題がなかったタイヤも、インターミディエートタイヤを装着するとライバルと比べてうまく発動させることができませんでした。
キミ(ライコネン)の後ろに引っかかってしまったのも問題でしたが、それ以前にタイヤ面で解明しなくてはならない問題があります。
皆さんも知っている通り、僕はいつもベストの結果を目指し、自分のベストを尽くしているので、2番手という結果を喜ぶことができません。
しかし変えられない結果だということも理解しています。
いつも自分が望む結果が出せるというわけではない、というのがレースであり、自分が満足するためにはどのようなコンディションでも最大限の結果を出していくしかありません。
予選でのポイントを獲得できるわけではないですし、マシンはいいペースで走行できています。
明日の決勝はさらにいい結果につなげて、僕たちの実力を証明できる一戦になることを願っています」
【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選 4位)
「予選4番手は十分いい結果ですが、このレースウイークで力強さをみせていたので残念な部分もあります。
FP1でのマシンの感触やペースは驚くほどよかったため、今日の状態にはあまり納得がいっていません。
今日はタイヤを機能させられるかどうかがカギとなり、Q3のインターミディエートタイヤでの走行時にとても苦戦しました。
インターミディエートタイヤをうまく使ったレーシングポイントの2台が予想外の速さをみせたQ3でしたが、その中でも2列目4番からのグリッドポジションを獲得でき、明日の決勝に期待をしています。
自分サイドのガレージでいくつかのことを試した結果、自信を持つことができました。
このようなコンディションの中レースをするのに必要なのは、自信を持って臨むことです。
いいペースでこのレースウイークを進んできているので、引き続き明日の決勝もいいレースにできるよう戦います」
【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(予選17位)
「今日は僕たちにとっていい日ではなかったですし、自分自身にがっかりしています。
1周目でミスを犯し、すべきではないところでスピンを喫してしまいました。
結果的にそれで予選が終わってしまいました。
プッシュをしていたこともあり、トラックをはみ出さないように走ることが難しく、特にリアのコントロールに苦労しました。
今日の僕たちはきちんとタイヤを機能させることができなかったのですが、驚くほどにグリップが低い特殊な状況でしたし、今日のようなコンディションでのドライブは通常ではあまり考えられません。
ただ、それはどのドライバーにも同じことですし、自分が思うようなドライビングができなかったことも事実です。
明日もウエットとドライが入り混じったような予報なので、あらゆることが起こりうると思います。
僕らはただプッシュを続けるのみです」
【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選15位)
「今日はとても残念な一日になりました。
コンディションが通常と異なる中で、ウエットでも速さがあると思っていたのですが、きちんとタイヤを機能させることができませんでした。
あらゆるところで滑ってしまい、タイヤの熱を適正レンジにコントロールできなかったと思います。
明日のレースが似たようなコンディションになることも想定し、ここから多くのことをレビューし、理解する必要があります。
明日は懸命にプッシュし、ポイント獲得のためにポジションを上げていきたいと思います」
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「トルコGPの2日目は、雨に大きく影響された一日となりました。
午前中は小降りの雨の中でFP3がスタートし、各車最低限の走行で終了しました。
予選前に雨は一時上がったものの、Q1開始直後から雨脚が強くなり赤旗で中断。
その後も降ったり止んだりという難しい路面コンディションでの走行となり、チームとドライバーにとっても状況に応じた迅速な判断が求められるセッションでした。
Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が昨日のFP1から今日のQ2まですべてのセッションをトップで終えていたことを考えると、予選結果については悔しい気持ちもありますが、フェルスタッペン選手2番手、アルボン選手4番手というポジションはレースに向けて非常にポジティブだと思っています。
Scuderia AlphaTauri Hondaの2台についてはクビアト選手はスピンを喫してQ1敗退。
ガスリー選手も15番手と予選としては残念な結果となりましたが、Red Bullの2台と合わせて、明日はいいレースを期待しています。
大切なのはレースの結果です。
4台ともにポジションを上げてフィニッシュできるよう、不安定な天候への対応などの検討を含めて準備を進めて臨みます」
提供:本田技研工業(株)
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