ハミルトン、ミディアム – ミディアム – ハードと繋ぐ完璧な2ストップ戦略で優勝 (ピレリ)
(C)Pirelli Motorspotrs
拡大します2020 バーレーングランプリ 決勝
2020年11月29日、サヒール
キーポイント
• ハースのロマン・グロージャンの重大な事故後のバリア補修のために、レースは1時間以上遅延しました。幸い、グロージャンは軽症でした。
• リスタートルールの下、各チームはタイヤ交換と修理を行うことができました。メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス、ルノーのダニエル・リカルド、マクラーレンのランド・ノリスの4名はタイヤ交換を行いませんでした。
• 3周目からのリスタート時、上位9名はミディアムタイヤを装着していました。ハードを装着したドライバー中最上位グリッドのドライバーは、10番グリッドに位置したアルファタウリのピエール・ガスリーでした。
• リスタート後、セーフティーカーが導入されたことと、サーマル・デグラデーションと摩耗を抑制する比較的冷涼な気温25℃・路面温度26℃というコンディションが、スティントを伸ばす効果をもたらしました。
• ポールポジションからスタートしたハミルトンが2ストップ戦略で優勝しました。P Zeroイエロー・ミディアムタイヤでスタートしたハミルトンは、19周目に中古のミディアムへ、35周目にP Zeroホワイト・ハードタイヤへ交換し、22周のファイナルスティントを走行しました。
• 2位を獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ハミルトンと異なる戦略を採りました。スタート時と再スタート時にミディアムを使用したフェルスタッペンは、第3・第4スティントを新品のハードタイヤで、ファイナルスティントで中古のミディアムで走行しました。フェルスタッペンとハースのケビン・マグヌッセンのみが、4回タイヤ交換を行いました。
• 今年のバーレーングランプリのタイヤ選択が昨年より一段階軟らかいものだったこともあり、ピットストップ数は例年よりも多くなりました。
各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2 : 6名を除く他の完走者がファイナルスティントで使用したハードタイヤは、路面が粗いバーレーンの路面でスピードと強さを示しました。ガスリーは、1周目を除く全ラップを2セットのハードで走行し、6位を獲得しました。
• ミディアムC3 : 本日の代表的なコンパウンドとなりました。予選Q2をミディアムで通過したトップ10グリッドを含む大半のドライバーがスタート時に装着したミディアムは、性能と耐久性の良好なバランスを示しました。ハミルトンは、レースの半分以上をミディアムで走行しました。フェルスタッペンは、11周のファイナルスティントをミディアムで走行し、ファステストラップポイントを獲得しました。
• ソフト C4 : マクラーレンのカルロス・サインツのみがレッド・ソフトでスタートしました。リスタート時、サインツとアルファタウリのダニール・クビアトの2名のみがソフトを装着しました。冷涼なコンディション下でソフトが機能したこともあり、15番グリッドからスタートしたサインツは、一時3位を走行し、最終的には5位でフィニッシュしました。
ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「まず何よりも、オープニングラップでの重大事故においてロマン・グロージャンが軽症で済んだことが救いでした。このことに比べれば、他の出来事は大きな意味を持ちません。そして、現代の安全基準が、この事故から命を救ったと思います。レースに関して、長い中断が戦略に影響を及ぼしました。すなわち、カルロス・サインツがリスタート後のスティントで示した通り、ソフトタイヤが予想以上の性能を発揮しました。また、ミディアムタイヤのスティントがより長くなったと思います。この点は、ハミルトンの走行に代表されます。ハミルトンは、2つのロングスティントをミディアムで走行後、ハードタイヤへ交換してフィニッシュしました。ガスリーが2セットのハードを使用した2ストップ戦略で6位を獲得するなど、レース全体を通して、広範囲に渡る戦略が展開されました。F2でもタイヤマネジメントが極めて重要となり、ミディアムタイヤが数名のドライバーにとって重要な役割を演じました。デレトラズのみがミディアムでスタートし、その後ハードへ交換する戦略を完璧に活かし、Formula 2の特徴とも言える後方からの激しい追い上げを見せました」
ピレリジャパン・プレスリリース
| 固定リンク
最近のコメント