ホンダ系チーム、公式予選コメント(10/24)
Max Verstappen (C)Redbull Racing
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1965年のメキシコGPでリッチー・ギンサーがHondaにF1初優勝をもたらしてからちょうど55年の節目にあたる本日のポルトガルGP予選で、Aston Martin Red Bull RacingとScuderia AlphaTauri Hondaの両チームは、3台がトップ10に入る奮闘をみせました。
午前のFP3終盤にコース脇の排水溝カバーがはずれるトラブルがあり、セッション終了後に修復作業が行われました。
その影響により、予定より30分遅れて開始した予選では、Honda PUを搭載した4台がイレギュラーな状況でも集中力を切らすことなく予選Q2に進出します。
Q2では風が強くなり、さらに難しいトラックコンディションとなりました。
Scuderia AlphaTauriのダニール・クビアトはQ1よりもタイムを上げたものの、Q3進出とはなりませんでした。
明日の決勝ではタイヤ選択の自由がある13番手からスタートします。
Red Bull Racingのフェルスタッペンとアルボン、Scuderia AlphaTauriのガスリーはQ3進出を果たします。
風の影響に加え、タイヤが温まりにくい状況下で、アルボンが最初のスティントでミディアムタイヤを選択するなど、読みにくいコンディションでの戦いが続きます。
3台ともにQ3でQ1のタイムを超えることができないという非常に難しい予選でしたが、フェルスタッペンはポールポジションに手が届く位置で最後まで奮闘し、最終的には3番手でフィニッシュ。
アルボンは6番手、ガスリーは9番手から明日の決勝をスタートします。
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 3位)
「予選の結果には満足しています。
Q3ではいいタイムが出せましたし、3番手はいいスターティングポジションだと思います。
コースは新しく舗装されていて、最適なタイヤを選ぶのが難しかったです。
どこのチームも同じだと思いますが、トライ&エラーで調整をしました。
メルセデスのすぐ後ろで走れているので、明日はチャンスがあると思います。
スタートが重要になると思います。僕はソフトタイヤでまわりの他のマシンはミディアムタイヤですが、タイヤがどう作用するかは誰にも分からないと思います。
決勝では自分たちのやり方でプッシュします。
タイヤに関して予測不能な部分が、レースを面白くするかもしれません。
風や雨があると、さらにレースの展開は分からなくなりますが、どんなコンディションでも、いい位置についてメルセデスといい勝負をしたいです」
【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選 6位)
「もっと上のポジションでフィニッシュできればよかったのですが、それでも6番グリッドはまずまずだと思います。
自分の走りにはそれなりに満足していますが、新たに舗装された路面や風の影響で少し通常とは違うコンディションだったので、タイヤ選択が非常に難しい状態でした。
Q3では他のライバルとは少し違った戦略を取り、1回目をミディアムタイヤでアタックしましたが、もう一度アタックできていればもっとタイムは上がったと思っています。
最後のアタックにはソフトタイヤを選択しましたが、ミディアムタイヤと比較してパフォーマンスの出し方が全く異なりドライビングスタイルを変える必要があったので、多少走りのリズムに影響した部分がありました。
明日の天気予報は雨混じりになるようなので、いろいろなことが起こりうると思います。
1コーナーまでの距離は長いですし、ここではまだどのマシンもきちんとしたロングランを行っていないので、走りながら最適なバランスを探り、チャンスを逃さないようにしていきたいと思います」
【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(予選13位)
「今日は難しい予選でした。
バランスがあまりよくない上に風の影響も受けやすかったので、あまり自信を持ってプッシュすることができませんでした。
少しプッシュするたびにラインを外れてしまうので、今日の走り以上はできなかったと思っています。
これだけ難しいコンディションはここのところあまりなかったのですが、決勝は混戦になると思うので、僕たちにも入賞するチャンスがあると思います
」
【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 9位)
「昨日のトラブルの後)チームが素晴らしい働きでマシンを準備してくれました。
ほとんど寝る時間もない状態でシャシーを組み立て、問題なく走るようにしてくれて、感謝しています。
レースウイークをとおして調子がよく、FP3ではいい位置で走れたただけに、予選の結果は少し残念に思っています。
風がない時にはマシンはとてもよく機能していますが、風が強いとドライブが難しくなってしまいます。
Q2とQ3がちょうどそんな状態でした。9番手という結果には満足していますが、
もう少し上にいけたと思っています。
明日は初めてのサーキットで決勝を走ります。
同じく初めてだったムジェロでは、いろいろなことが起こりましたし、数少ないチャンスを掴むことができれば、面白い決勝になると思います」
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「今日のポルトガルGP予選は、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が3番手、チームメートのアルボン選手が6番手を獲得と、明日の決勝に向けて悪くない結果となりました。
Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は午前のセッションから好調な走りを見せ、Q1を4番手、Q2を7番手で通過しましたが、残念ながらQ3では風の影響を受けてタイムアップできず、9番手からのレーススタートとなりました。
昨日のトラブルにより大きなダメージを負ったガスリー選手でしたが、チームおよびHondaのクルーがマシンを夜通しの作業で懸命に修復してくれました。
それに応えるようにガスリー選手が素晴らしい走りをしてくれたことを大変うれしく思っています。
また、修復に当たったクルーたちに感謝の言葉を贈ります。
クビアト選手は13番手でQ2敗退という結果でしたが、4台ともに明日の決勝に向けてポイント獲得を狙えるポジションからのスタートとなります。
いいレースができるよう、明日に向けてここからさらなる準備を進めます」
提供:本田技研工業(株)
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