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2020年10月

2020/10/31

ロマーニャGP予選、ホンダ・パワーが3-4-6-8番手占める

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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10月31日(土)15時(日本時間:22時)からイモラ・サーキットを舞台に2020年F1第13戦ロマーニャGPの公式予選が行われた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

ホンダ・パワー勢の4台揃って進出したQ3、一時はメルセデスAMG勢の2台に続いてホンダ勢すべてが4台続いて並ぶという圧巻ぶりを演出するシーンもみられた。
最終的なアタックを終え、ポールポジションはボタス(メルセデス)の手に。
ポールタイムは1'13.609、アイフェルGP以来になるもので今季4回目、自身通算15回目の快挙となった。
2番手ハミルトン(メルセデス)でこちらは1'13.706だった。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ガスリー(アルファタウリ)、5番手リカルド(ルノー)、6番手アルボン(レッドブル)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手クビアト(アルファタウリ)、9番手ノリス(マクラーレン)、そして10番手がサインツ(マクラーレン)となった。
ホンダ・パワー勢は4台すべてが上位8番手までに入り、8台中半分の4台を占めるという好パフォーマンスをみせた。

ロマーニャGP決勝レースは1日(日)14時10分(日本時間:21時10分)から全63周で行われる。

ロマーニャGP公式予選の結果はこちら
ロマーニャGPの画像はこちら

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予選Q2、ホンダ・パワー勢4台揃ってQ3進出

引き続きロマーニャGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行でフェルスタッペン(レッドブル)がパワー不足を訴えてアタックを中断、ピットへと戻り、リヤカウルを外して緊急作業が行われる。
その間、チームメイトのアルボンもスピンしてタイムを失う羽目に。

2度目のアタックを終え、トップはボタス(メルセデス)の1'14.585。
2番手ハミルトン(メルセデス)で1'14.643、以下3番手ガスリー(アルファタウリ)、アルボン(レッドブル)、リカルド(ルノー)、フェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、クビアト(アルファタウリ)、サインツ(マクラーレン)、ノリス(マクラーレン)までがQ3進出。
クビアトのQ3進出は今季初。

ここでの敗退はペレス(レーシング・ポイント)、オコン(ルノー)、ラッセル(ウィリアムズ)、ベッテル(フェラーリ)、そしてストロール(レーシング・ポイント)の5台となった。

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予選Q1、ボタス(メルセデス)が最速タイム

11月13日(土)15時(日本時間:21時)からイモラ・サーキットを舞台に2020年F1第13戦ロマーニャGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温19度、路面温度は26度、引き続きコースはドライコンディションとなっている。

このコースでもボタスがノータイムになるなどトラックリミットによるタイムの抹消が相次いだ。
トップはボタス(メルセデス)で1'14.221。
2番手ハミルトン(メルセデス)で1'14.229、以下フェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ガスリー(アルファタウリ)、ノリス(マクラーレン)、オコン(ルノー)、アルボン(レッドブル)、ペレス(レーシング・ポイント)、クビアト(アルファタウリ)、リカルド(ルノー)、サインツ(マクラーレン)、ベッテル(フェラーリ)、ラッセル(ウィリアムズ)、ストロール(レーシング・ポイント)までがQ2進出。
ここでの敗退はグロージャン(ハース)、マグヌッセン(ハース)、ライコネン(アルファロメオ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、そしてジョビナッツィ(アルファロメオ)の5台となった。

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ロマーニャGPフリー、フェルスタッペン2番手タイム

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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10月31日(土)11時(日本時間:18時)から14年ぶりイタリアのイモラ・サーキットを舞台に2020年F1第13戦ロマーニャGPのフリー走行セッションが始められた。
なお今回は全2日間での日程となっている。
セッション開始時の気温は15度、路面温度18度、コースはドライコンディションと報告されている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

通常よりフリー走行の時間が少ないこともあり、いつものようなエアロダイナミックスのテストは省き各車積極的にアタックをトライしている様子。
トップタイムを記録したのはメルセデスAMGチームのハミルトンで、1'14.726。
2番手は1'15.023のフェルスタッペン(レッドブル)、3番手が1'15.18のボタス(メルセデス)となった。
以下、ガスリー(アルファタウリ)、ルクレール(フェラーリ)、リカルド(ルノー)、オコン(ルノー)、クビアト(アルファタウリ)、アルボン(レッドブル)、そしてストロール(レーシング・ポイント)というトップ10。
このあと15時(日本時間:22時)から公式予選セッションが行われる予定となっている。

ロマーニャGPフリー走行1回目の結果はこちら
ロマーニャGPの画像はこちら

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レッドブル、後継エンジン結論は11月15日がリミット

Image (C)Pirelli Motorsport
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いまだ結論が出ていないホンダ製パワーユニットのユーザーだったレッドブル・レーシング&アルファタウリら2チームの2022年搭載エンジン問題について、クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)は11月の15日までに結論が出されるとの見通しを明らかにした。

レッドブルとしては、ホンダF1の技術を継承して戦う方針を優先させたいとみられるが、その前提条件として現行のエンジン・レギュレーションの凍結が必須としている。
しかしこれらを検討するためFIA(国際自動車連盟)やエンジン・サプライヤー、各チーム代表らが集まったものの意見の集約は果たされず最終結論は出ないままになっているという。
関係者によれば、メルセデスやルノーは凍結に前向きなものの、現在劣勢にあるフェラーリが抵抗しているということだ。
レッドブル・グループの実力者であるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、「これ以上結論が先送りとなれば、F1からの撤退を考慮せざるを得ない」と、プレッシャーを掛けている。

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ロマーニャGPのスチュワードにエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる第13戦ロマーニャGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ベネトン等のF1ドライバー、エマニュエル・ピロ氏(58歳:イタリア)を指名したことがわかった。
同氏のスチュワード就任は今年のスペインGP以来となる今季4回目、自身通算35回目となり引き続き全体の最多記録更新となった。

ピロ氏はスポーツカーレースで活躍、5回のルマン24時間レース優勝を記録したレジェンド。
F1では1989年オーストラリアGPの5位(ベネトン・フォード)が最高位。
昨年のカナダGPではベッテル(フェラーリ)の勝利をフイにするペナルティ裁定を下したことで一躍渦中の人となった経緯がある。

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ロマーニャGPの週末、土・日共に雨の心配なし

Imola Circuit (C)RedBull Racing
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今週行われる2020年F1第13戦ロマーニャGPの舞台地であイタリア・ボローニャ地方の天候について、地元気象台は公式予選が行われる土曜日、決勝レースの日曜日いずれも曇りで降水確率は10%以下、雨に見舞われる心配はないとしている。
なお前戦ポルトガルGPより気温は幾分低くなる見込み。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
10月31日(土) 公式予選 曇り 9- 18度 10%
11月01日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 10- 18度 10%

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2020/10/30

アルファロメオ、来季もライコネン&ジョビナッツィで

Alfaromeo Duo (C)Alfaromeo Racing
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来季も『アルファロメオ』の名前で参戦することを明らかにした同チームは、30日(金)さらにキミ・ライコネン&アントニオ・ジョビナッツィというドライバー・ラインナップも継続させることを正式発表した。
これで同チームは同じ体制で3年目のシーズンを迎えることが確定したことになる。

これまでライコネンのほうは残留が有力視されていたものの、今回ジョビナッツィも契約更新したことで一部に聞かれたミック・シューマッハの加入はなくなったが、今度はやはりフェラーリ製パワーユニットを搭載するハースF1チームからF1デビューの可能性が持ち上がっている。

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ザウバー・チーム、2021年シーズンも『アルファロメオ』で

Alfaromeo Racing (C)Sauber Motorsport AG
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アルファロメオは、現在結ばれているザウバー・チームとのパートナーシップ契約について、2021年もこれを延長したことを明らかにした。

2018年にテクニカル・パートナーシップとして結ばれた契約は、翌2019年からはチームのタイトル・スポンサーとしてのスポンサー契約に拡大し正式名称も『アルファロメオ・レーシング』に変更して現在に至っている。
アルファロメオもコロナ禍で大きな財政危機に見舞われていて、一部には契約を解消するのではないかともみられていたが、その懸念は打ち消されたことになる。

なお同チームはPU(パワーユニット)だけでなくフェラーリ色が強く、ドライバーの起用にも同社の意向が働いているとみられている。
ちなみにライコネンはフェラーリの元レースドライバー、ジョビナッツィもかつてフェラーリの第3ドライバー、いま来季候補に名前が挙げられているミック・シューマッハもFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)出身者だ。

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ロマーニャGPも土壇場で『無観客レース』に

Imola Circuit (C)RedBull Racing
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ロマーニャGPの主催者は、今週末行われる2020年のレースについて、2日間いずれについても『無観客レース』とすることを明らかにした。

同グランプリでは一日当たり最大各1万3千人を限度として観客を入れる方向で準備してきたが、このところヨーロッパ地域で再び新型コロナウイルスの患者数が拡大しているため地元保健当局からの要請を受けたもの。
ただ開催間際になってのこの変更は現場でかなりの混乱を招きそうだ。
なお次戦トルコGPも当初観客を入れる方向でチケット販売していたものの、やはり無観客レースに追い込まれている。

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メルセデス、アストンマーティンへの関与深める

Aston martin
これまでアストンマーティン株式の2.6%を保有してきたメルセデスが、このほど全体の20%まで保有を拡大、大株主になったことがわかった。
これによりアストンマーティンは資本面ばかりでなく技術面においてもメルセデスとの関係を強化、電気パワートレインを含む先進技術の前進を図ることになるという。

なお同社では現レーシング・ポイントのオーナーであるカナダの富豪ローレンス・ストロール氏も株式購入を進めていて、来シーズンはアストンマーティンのワークスチームという形態での参戦になることになっている。
このためF1でも両者の関係は一層緊密なものになるとみられる。

なお当時16.7%と言われたストロール氏の保有株式はその後さらに買い進められているとのことで、現在は25%(総額5億ポンド:約680億円)まで拡大という話もある。
また現メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターも個人的にアストンマーティンの有力株主になっていることも知られている。

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2020/10/29

オコン(ルノー)、来季残留に首の皮繋がる

Esteban Ocon (C)Renault Sport
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一時、ルノー・チームに移籍との噂も聞かれたピエール・ガスリー(アルファタウリ)の来季残留が決まったことで、ほっと胸をなで下ろしているドライバーがいる。
それは今季からルノー・チームで走っているエステバン・オコン(24歳:フランス)だ。

来季同チームではすでに元チャンピオンであるフェルナンド・アロンソの復帰が決まっていて、ドライバー・ラインナップの変更が確実なっている。
その一つは来季マクラーレン・チームへ移籍となるダニエル・リカルドのものになるが、噂ではオコンのシートにガスリーが座るというものもあったからだ。

今回ガスリーがアルファタウリ残留になったことで、まだ発表はないもののルノー・チームではとりあえずオコンの首の皮一枚が繋がったと言えそうだ。

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トラックリミットへのペナルティ・ポイントに不満の声

FIA
今シーズンから導入された、コーナリングの際に規定のトラックラインをオーバーするいわゆる『トラックリミット』へのペナルティについて、ドライバーの側から不満の声が高まっていることがわかった。

トラックリミットの違反があったと判定された場合、当該ラップタイムが抹消されるだけでなく、決勝レースではその都度スチュワードから警告が出されると共に、一定数を超える違反があった場合にはタイム加算ペナルティーとともにペナルティ・ポイントが科せられることになっている。
ペナルティ・ポイントは1年間の間に累計12ポイントに達するとスーパーライセンスの効力が次戦まで停止されるため、次のレースに出場できないことになっている。

これについてドライバーからはラインをオーバーしただけで出場停止にまで及ぶのは厳し過ぎるとの声が聞かれているものだ。
しかしFIA(国際自動車連盟)のF1レースディレクターであるマイケル・マシ氏は、「ペナルティはシーズン前にドライバーも含めて合意したもの。
少なくとも今シーズン中に運用を改めることはない」と、見直しの可能性を否定している。

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アルファタウリ、ガスリーの来季残留を正式発表

Pierre Gasly (C)Scuderia Alfatauri
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アルファタウリ・ホンダは、同チームのレースドライバーであるピエール・ガスリー(24歳:フランス)の来季残留を正式発表した。

ガスリーは2017年のF1マレーシアGPで当時のトロロッソからF1デビュー。
2018年にも同チームでフル参戦した後、2019年にはダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・レーシングに昇格した。

しかし、レッドブル・レーシングで期待された成績を残せずベルギーGPからアレクサンサー・アルボンと入れ替わるかたちでトロロッソに再び戻ることとなった。
その年のF1ブラジルGPで2位表彰台を獲得、さらに今季はイタリアGPでF1初優勝を飾るなど高いパフォーマンスをみせた。

なおチームメイトであるダニール・クビアトのシートについては不明で、放出との声も聞かれる。
その場合の後任には若手育成ドライバーからの昇格として日本の角田裕毅の名前も聞かれている。

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2020/10/28

ペレス、警告処分累積でグリッド降格の危機も

Sergio Perez (C)Racing Point
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今回のポルトガルGPで、FIAのレーススチュワード(審査委員)はレーシング・ポイントのセルジオ・ペレスに対し、2回の警告(叱責)処分を行った。
1回目は公式予選でガスリー(アルファタウリ)のアタックラップを邪魔したケース、そして2回目は決勝レース中、やはりガスリーのオーバーテイクを妨害したというものだ。

いずれも警告だけで今回具体的な処分を受けるものではないが、1シーズン中に計3回の警告を受けると次戦で予選グリッド10番降格のペナルティが科せられることになっていることから同チームのオットマー・サフナウアー代表は次のように強く反発した。

「この処分には到底納得していないね。
なぜなら処分の基準が曖昧で統一されていないからだ。
例えばこのレースのオープニングラップ、ペレスはフェルスタッペン(レッドブル)と接触して大きく順位を落としたが、いずれにも処分は科せられてない。
なぜならこれはレーシング・インシデント(出来事)だからだ。
しかしガスリーとのケースでは接触すらしていないのにペレスだけが一方的に罰せられた。
あれは妨害ではなく正当なディフェンスなのに」

ただ当然のことながら処分が覆されることはない。

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ポルトガルGPも最速ピットストップはレッドブル・レーシング

Redbull/Pitstop (C)RedBull Racing
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今回行われたポルトガルGP決勝レースで最速のピットストップタイムを記録したのは再び常連のレッドブル・レーシングだった。

これは46周目にタイヤ交換のためピットインしたアレクサンダー・アルボンに対してのもので、全体1位となる1.86秒という驚異的タイム。
これはシーズン全体を通じても最速になるもの。
またフェルスタッペンに対しての1.96秒というタイムも全体の2番手に位置し、レッドブル・レーシングの速さをみせつけた。
レッドブル・レーシングによる最速タイムはこれで今季12戦中10回目となった。

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レッドブル首脳、「もう一つのシート2,3週間以内に」

Christian Horner (C)RedBull Racing
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今や誰もがトップドライバーとして認めるフェルスタッペンを擁するレッドブル・レーシングだが、来季そのチームメイトが誰になるのかはまだ明確にされていない。
これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表はポルトガルGP後の会見で「決定はあ2,3週間以内になる」との方針を明らかにした。

現在そのチームメイトはアレクサンダー・アルボンが務めているが、よく健闘しているとの高評価がある一方、削り切れないフェルスタッペンとのタイム差を懸念する向きも多い。
ただ、姉妹チームであるアルファタウリのドライバーであるクビアト&ガスリーらはいずれもかつてトップチームに起用されたもののその後降格となった苦い経緯を持つ。

そこでいま噂に挙がっているのが共に今季レーシング・ポイントで光る走りをみせながら来季のシートが決まっていないヒュルケンバーグとペレスの二人だ。
ただこれはこれまで伝統的に身内の『グループ・ドライバー』から抜擢してきたレッドブル・グループの手法からは外れることになり、ディートリッヒ・マテシス/オーナーの意向にも関わることになるとみられる。

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2020/10/27

ホンダ、2輪グランプリで『通算800勝目』記録

motoGP Image (C)Honda Racing
残念ながらF1では来季限りでの参戦撤退を表明したホンダだが、そのレーシング・スピリットのルーツである2輪グランプリのほうでは『通算800勝目』を記録、今後も参戦継続していく方針を明らかにした。

2輪のホンダは1959年のマン島TTレース参戦を皮切りに、翌1960年から世界選手権125cc及び250ccクラスへの参戦を開始、1961年のスペインGP125ccでトム・フィリスが初優勝を記録した。
今回10月25日、Moto3クラスでジャウマ・マシアが勝利しホンダは通算800勝目を達成したことになる。

これを受けコメントした本田技研工業の八郷隆弘社長は「今後も勝利を目指し挑戦を続けていく」と明言した。

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フェラーリ、「ルクレール優遇説」を否定

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームで、同チームがマシンや戦略的な面についてすでに今季での離脱が決まっているベッテルより、対照的に安定した長期契約を結んだルクレールのほうを優先しているのではないか、という疑惑が指摘されている。
実際それを裏付けるように、今季ここまでの12戦でルクレールが2度の表彰台を含む7回の入賞を果たしているのに対し、ベッテルのほうは6位が最高のわずか2回でしかない。
今回のポルトガルGPでベッテルは周回遅れという屈辱にまみれている。

これについてベッテルは自ら「テレメトリーのデータをみれば、2台のマシンの間に明確な差があるの理解しにくいことだ」と言いつつも、「僕は周囲の人たちを信頼してる」とのフォローも忘れていない。
ただ当然のこと、同チームのマッティア・ビノット代表はこうしてパドックに流れる「ルクレール優遇説」を全面否定しているのだが。

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リカルド(ルノー)、「タトゥーの準備は着々」

Daniel Ricciardo (C)Renault Sport F1
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前戦アイフェルGPで3位表彰台を獲得したルノー・チームのダニエル・リカルドは、シリル・アビテブール/マネージング・ディレクターとの間で約束した『タトゥー』について、すでにデザインが着々と進捗していることを明かした。

これは同チームのワークス復帰以来初となる表彰台を獲得した場合に、リカルドがデザインを、またアビテブール氏が場所を選択してお互いにトゥーを入れる約束をしたというもの。

タトゥーのデザインは二人のアーティストに依頼していて、すでに最終段階にあるという。
リカルドによれば表彰台を獲得したのがアイフェルGP(ニュルブルクリンク)ということでドイツにちなんだものになっているとのことだ。

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2020/10/26

ハミルトン、ミディアムタイヤの性能を活かし、最多優勝記録を更新 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorspotrs
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2020 ポルトガルグランプリ 決勝
2020年10月25日、ポルティマン

キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが、ミディアム – ハードと繋ぐ1ストップ戦略でキャリア通算92勝目を挙げ、Formula 1最多勝記録を更新しました。昨日までの走行データが不足気味の中、ハミルトンの採った戦略は最速戦略と予測されていました。
• 天候状態やトラックの路面など、タイヤにとって厳しいコンディションの下、ピレリの全3種類のコンパウンドは素晴らしい性能を示しました。特筆すべきはP Zeroイエロー・ミディアムタイヤの卓越した一貫性でした。ルノーのエステバン・オコンは53周を、ハミルトンは45周(40周:レース、5周:予選Q2)をミディアムで走行しました。
• ハミルトンのチームメイトのバルテリ・ボッタスは、ハミルトンと同じ戦略で2位を獲得しました。ボッタスは、ハミルトンより1周遅くピットストップを行いました。
• 3位以下では多様な戦略が展開され、トップ10で異なる4種類の戦略が見られました。
• 1ストッパーが主流となった中、5名のドライバーが2ストップ戦略を実行しました。その中で、レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスを含む3名は全3種類のコンパウンドを使用しました。ペレスは、接触によって1周目のピットストップを余儀なくされましたが、7位でフィニッシュしました。
• 低温のコンディションが続き、路面温度は25℃前後でした。スタート直後とレース終盤には雨がパラつきました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1: メルセデスの両ドライバーは第2スティントでハードを使用しました。ウォームアップに2周を要したハードは、レース終盤のハミルトンによるファステストラップに象徴されるように、卓越した性能を示しました。ハースのケビン・マグヌッセンのみが、スタート時にハードタイヤを装着しました。
• ミディアム C2: レースにおいて鍵となる役割を演じました。ポールタイム計測時に使用され、スタート時には半数以上のドライバーがミディアムを装着しました。性能と一貫した耐久性との卓越したバランスを提供したミディアムタイヤは、長いスティントを可能にしました。
• ソフト C3: 一貫した性能を示しました。マクラーレンのカルロス・サインツは、ソフトの蹴り出しスピードを活かし、レース序盤に一時トップに立ちました。また、アルファタウリのピエール・ガスリーは、ソフトで28周を走行しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「各チームにとって未知の部分が多いチャレンジングなサーキット上で、全3種類のコンパウンドが示した性能に大変満足しています。また、フリー走行時間が短縮されたにも関わらず、広範囲に渡る戦略で使用された全3種類のコンパウンドは、スピードと耐久性を発揮しました。路面温度が低く、雨もパラついたトリッキーなコンディションでしたが、いくつか印象的なロングスティントが見られました。中でも、予選のポールタイム計測でも使用され、全ドライバーが使用したミディアムタイヤは際立っていました。大記録を樹立したルイス・ハミルトンを祝福するとともに、新しい歴史が刻まれた瞬間の目撃者になれたことを光栄に思います」

ピレリジャパンプレスリリース

 

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(10/25)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ポルティマオのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われたポルトガルGP決勝は、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが3位表彰台、Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーが5位入賞を果たしました。

前日の予選でQ3進出を果たしたフェルスタッペン、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリーは、レギュレーションに沿って、Q2でベストタイムをマークしたソフトタイヤを使用。
13番手のダニール・クビアトはミディアムタイヤを選択してスタートしましたが、オープニングラップで小雨が舞ったこともあり、序盤はソフトタイヤ勢の優位が目立つ展開となりました。

3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、ターン1でバルテリ・ボッタス(メルセデス)に仕掛けますが、ややワイドに膨らむと、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)に迫られて接触を喫したことで、5番手までポジションダウン。
ガスリーはトップ10以内に踏みとどまりましたが、アルボンも順位を落としてしまいます。

ここから、フェルスタッペンはソフトタイヤのペースを活かして巻き返し、3番手までポジションを戻すと、前を行くメルセデス勢へ迫るべくプッシュします。
その後方では、ガスリーがオーバーテイクを連発。10周目にキミ・ライコネン(アルファロメオ)をパスすると、13周目にはランド・ノリス(マクラーレン)を追い抜き、6番手まで浮上しました。

アルボンは中団でペースが上がらず、チームは早めのピットインを敢行。
19周目にミディアムタイヤに交換し、2ストップ作戦の態勢を取りました。
一方、ガスリーは20周目にカルロス・サインツ(マクラーレン)もかわし、5番手にポジションを上げます。

フェルスタッペンは23周目に1回目のピットインを行い、ミディアムタイヤに交換。
ガスリーも29周目に同じくミディアムに履き替えます。
クビアトは、ポイント圏内を目指すべくプッシュしていましたが、トラックリミット違反の裁定を受けて5秒加算のタイムペナルティーを科されます。

ガスリーは、ピットアウト直後にダニエル・リカルド(ルノー)にかわされますが、すぐにペースを上げて抜き返し、7番手に浮上。
その後、エステバン・オコン(ルノー)のピットインによって6番手を手にすると、前方のセルジオ・ペレス(レーシングポイント)を追います。
ペレスは2ストップ作戦を採り、ソフトタイヤで最後のスティントを走行していましたが、ガスリーは猛烈なペースで追い上げて背後に迫ります。
一度はブロックされたものの、残り2周のターン1でアウト側から鮮やかなオーバーテイクを見せ、ガスリーは5位フィニッシュを果たしました。

この日はセーフティカーの出動もなく、アルボンは最終スティントで好ペースを発揮したものの、12位に。同じく2ストップのクビアトも、ペナルティーの影響もあって19位となりました。

フェルスタッペンは、最後まで3位を守り、3戦連続の表彰台フィニッシュ。
これで、Hondaパワーユニットとしては今季11度目、第2戦から11戦連続の表彰台獲得となり、今季5戦を残した段階で、昨年の表彰台獲得数に並びました。

次戦は連戦となるイモラでのエミリア・ロマーニャGP。2日間フォーマットが採用され、10月31日(土)に90分間のフリー走行と予選、11月1日(日)に決勝が行われます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 3位)

「全体的には3位という結果に満足していますし、予想通りの位置だと思います。
序盤の小雨と低グリップはもちろん楽ではなかったのですが、できることはすべて試しました。
最初の数周はタイヤ温度がかなり低くなっていました。
セルジオ(ペレス)と少し接触したもののダメージはなかったのですが、そのとき小雨が降り始めていたので、マシンをコースアウトさせずにトラブルなく走ることを心がけました。
なぜマクラーレンの2台がオープニングラップであんなにグリップがあったのかは分かりませんが、雨が止んでからは彼らをパスして3番手までポジションを戻せたので、そこからは自分のレースに集中しました。
今日は、いくつかの理由からソフトタイヤがうまく機能しなかったのですが、ミディアムに交換してからはいいペースで満足いく走りができました。
そのときにはメルセデスと大きなギャップができていたので、できることはあまりありませんでしたが、また表彰台に立ててうれしく思っています。
ピット作業に何秒かかったのかは把握していませんが、とても速く感じました。
メカニックたちには、最速ピットストップのお祝いに今夜ビールを楽しんでほしいと思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(決勝12位)

「タフなレースで、序盤からグリップに苦しみました。
マシンは速かったのですが、トラフィックの中で本来のペースを発揮できませんでした。
走行ラインにうまく乗れず、最初の3ラップはタイヤ温度にも苦しみ、フロントをロックアップさせてしまいました。
タイヤが温まってからのマシンはよかったのですが、ここのところタイヤを適正な温度レンジに入れるのに苦しんでいたので、温まる前に後方のトラフィックに入ってしまいました。
一度DRSトレインの中に入ると、オーバーテイクは難しくなってしまいます。
ライバルとは違うことを試そうと2ストップ戦略を採りましたが、振り返ってみればベストな作戦ではなかったかもしれません。
今日のレースやレースウイーク全体から、学ぶべきことを見直して、イモラではいいパフォーマンスが発揮できるようにしていきます」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(決勝19位)

「今日はよくないレースでした。1周目でポジションを落としてしまい、そこからあまりできることはありませんでした。
タイヤの感覚が悪く、熱が十分に入らない感じがして、序盤はグリップに苦しみました。
風もあったので簡単な状況ではなかったですし、こういう中でのレースはいつも難しいものです。
いいレースができるときもあれば、悪いときもあり、僕にとって今日は悪いレースになりました。
今日の走りを分析し、序盤の数周でタイヤ温度も含めてなにがあったかを見直した上で、来週はより強くなって戻ってこなければなりません」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(決勝 5位)

「今日のレースはライバルといいバトルができ、本当に楽しかったです!
ソフトタイヤの感触が非常によく、レースの序盤でうまくマネージできたので、ライバルたちがタイヤの劣化に苦しみ出したあたりで、ルノー、マクラーレン、レーシングポイントのマシンを抜いていくことができました。
トップ3チームの後ろの5位というポジションでフィニッシュできたことは小さな勝利のようにも感じているので、この結果は本当にうれしく思っています。
金曜の夜にはマシンをゼロから組み立てるためにチームのみんなが本当にがんばってくれたので、今日の5位という結果を彼らに送ることができて本当によかったです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のポルトガルGP決勝は、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が3戦連続となる3位表彰台を獲得し、Hondaにとっては11戦連続となる表彰台をもたらしてくれました。
週末を通して速さを見せていたScuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、レースでオーバーテイクをいくつも見せて5位入賞と素晴らしい走りでチームにとって貴重なポイントをもたらしてくれました。

今週末は昨日の予選に続いて、レースもタイヤマネージメントが大きなキーとなったと思います。
フェルスタッペン選手、ガスリー選手は、レースペースをコントロールしながらうまくタイヤマネージメントしたことでよいレース結果を得たと思います。
来週はイタリアのイモラ・サーキットにて、土曜と日曜の2日間開催のフォーマットでレースが行われます。
イモラ・サーキットは、Scuderia AlphaTauriのファクトリーから目と鼻の距離にあり、チームにとっては今季3度目のホームグランプリとなります。
また、現行ハイブリッドレギュレーションでの初開催ともなりますので、十分に準備をして臨みたいと考えます」

提供:本田技研工業(株)

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ペレス(レーシング・ポイント)に再び警告処分

FIA
ポルトガルGPのレーススチュワード(審査委員)は、25日(日)行われた決勝レース中、セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)に他車への妨害行為があったとして警告(叱責)処分としたことを明らかにした。

それによればペレスは決勝レース64周目、後方からオーバーテイクしようとしたガスリー(アルファタウリ)の走行を、進路を変えて妨害したというもの。
ただ各データや関係者からの聴取の結果、意図的で悪質なものではなかったとして警告処分に留めたということだ。

この二人は前日の公式予選接触でも同様のインシデント(出来事)があったとして、やはりペレスに警告処分が科せられている。

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緊急帰国していたスチュワードのペトロナス氏

Vitaly Petrov (C)Ex.Caterham F1 Team

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今回のポルトガルGPでは元ルノー等のF1ドライバーであるヴィタリー・ペトロフ氏(36歳:ロシア)がドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に指名されていたが、父親が自宅で何者かに銃殺された、との訃報が入り、FIA(国際自動車連盟)の了解のもと土曜日夜に緊急帰国していたことがわかった。

日曜日の決勝レースについては地元ポルティマオに居住する元フォーミュラE等のセーフティカー・ドライバーであるブルーノ・コレイア氏が緊急起用されたとのことだ。

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2020/10/25

ポルトガルGPはハミルトン(メルセデス)が最多勝記録

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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10月25日(日)13時10分(日本時間:221時10分)から今季F1第12戦ポルトガルGPの決勝レースが初開催のアルガルベ・サーキットを舞台に全66周で行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は21度、路面温度26度、路面はドライコンディションだが雲が厚く風が強いこと、またレース中に雨が降る確率は40%と報告されている。

スタート時、早くも一部で雨粒が。
オープニングラップでフェルスタッペンと接触したペレスがコースアウトに追い込まれる。
これについては審議対象とされたがインシデント(出来事)としてお咎めなしに。
ソフトタイヤのサインツがミディアムタイヤのメルセデスAMG勢をかわしてトップに立つ。
雨は収まった模様。
6周目にはボタスが首位を取り戻す。
続いて7周目にはハミルトン(メルセデス)もサインツをかわす。
19周目、ストロールとノリスが接触、審議対象に。
その後ストロールには5秒のタイムペナルティが科せられた。
20周目にはハミルトンがボタスを抜いて首位に。
54周目、ストロールが自らガレージに戻ってリタイヤに。
クビアトに5秒のタイムペナルティ。
最終盤、5位を争っていたペレスがガスリーの進路を妨害した形になり、レース後の審議対象とされた。

66周のレースを制したのはポールポジションからスタートしたメルセデスAMGのハミルトンで、前戦アイフェルGPに続き今季8勝目、自身通算92勝目。
これはミハエル・シューマッハを抜いて単独1位になるもの。
2位ボタス(メルセデス)、3位フェルスタッペン(レッドブル)、4位ルクレール(フェラーリ)、5位ガスリー(アルファタウリ)、6位サインツ(マクラーレン)、7位ペレス(レーシング・ポイント)、8位オコン(ルノー)、9位リカルド(ルノー)、そして10位ベッテル(フェラーリ)までが入賞。
以下、11位ライコネン(アルファロメオ)、12位アルボン(レッドブル)、13位ノリス(マクラーレン)、14位ラッセル(ウィリアムズ)、15位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、16位グロージャン(ハース)、17位マグヌッセン(ハース)、18位ラティフィ(ウィリアムズ)、19位クビアト(アルファタウリ)までが完走。
リタイヤはストロール(レーシング・ポイント)の1台だけとなった。

F1第13戦ロマーニャGPは来週、11月01(日)14時10分(日本時間:21時10分)からイモラ・サーキットを舞台に全63周で行われる。

ポルトガルGP決勝レースの結果はこちら
ポルトガルGPの画像はこちら

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(10/24)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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1965年のメキシコGPでリッチー・ギンサーがHondaにF1初優勝をもたらしてからちょうど55年の節目にあたる本日のポルトガルGP予選で、Aston Martin Red Bull RacingとScuderia AlphaTauri Hondaの両チームは、3台がトップ10に入る奮闘をみせました。

午前のFP3終盤にコース脇の排水溝カバーがはずれるトラブルがあり、セッション終了後に修復作業が行われました。
その影響により、予定より30分遅れて開始した予選では、Honda PUを搭載した4台がイレギュラーな状況でも集中力を切らすことなく予選Q2に進出します。

Q2では風が強くなり、さらに難しいトラックコンディションとなりました。
Scuderia AlphaTauriのダニール・クビアトはQ1よりもタイムを上げたものの、Q3進出とはなりませんでした。
明日の決勝ではタイヤ選択の自由がある13番手からスタートします。

Red Bull Racingのフェルスタッペンとアルボン、Scuderia AlphaTauriのガスリーはQ3進出を果たします。
風の影響に加え、タイヤが温まりにくい状況下で、アルボンが最初のスティントでミディアムタイヤを選択するなど、読みにくいコンディションでの戦いが続きます。

3台ともにQ3でQ1のタイムを超えることができないという非常に難しい予選でしたが、フェルスタッペンはポールポジションに手が届く位置で最後まで奮闘し、最終的には3番手でフィニッシュ。
アルボンは6番手、ガスリーは9番手から明日の決勝をスタートします。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 3位)

「予選の結果には満足しています。
Q3ではいいタイムが出せましたし、3番手はいいスターティングポジションだと思います。
コースは新しく舗装されていて、最適なタイヤを選ぶのが難しかったです。
どこのチームも同じだと思いますが、トライ&エラーで調整をしました。

メルセデスのすぐ後ろで走れているので、明日はチャンスがあると思います。
スタートが重要になると思います。僕はソフトタイヤでまわりの他のマシンはミディアムタイヤですが、タイヤがどう作用するかは誰にも分からないと思います。
決勝では自分たちのやり方でプッシュします。
タイヤに関して予測不能な部分が、レースを面白くするかもしれません。
風や雨があると、さらにレースの展開は分からなくなりますが、どんなコンディションでも、いい位置についてメルセデスといい勝負をしたいです」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選 6位)

「もっと上のポジションでフィニッシュできればよかったのですが、それでも6番グリッドはまずまずだと思います。
自分の走りにはそれなりに満足していますが、新たに舗装された路面や風の影響で少し通常とは違うコンディションだったので、タイヤ選択が非常に難しい状態でした。

Q3では他のライバルとは少し違った戦略を取り、1回目をミディアムタイヤでアタックしましたが、もう一度アタックできていればもっとタイムは上がったと思っています。
最後のアタックにはソフトタイヤを選択しましたが、ミディアムタイヤと比較してパフォーマンスの出し方が全く異なりドライビングスタイルを変える必要があったので、多少走りのリズムに影響した部分がありました。

明日の天気予報は雨混じりになるようなので、いろいろなことが起こりうると思います。
1コーナーまでの距離は長いですし、ここではまだどのマシンもきちんとしたロングランを行っていないので、走りながら最適なバランスを探り、チャンスを逃さないようにしていきたいと思います」

【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(予選13位)

「今日は難しい予選でした。
バランスがあまりよくない上に風の影響も受けやすかったので、あまり自信を持ってプッシュすることができませんでした。
少しプッシュするたびにラインを外れてしまうので、今日の走り以上はできなかったと思っています。
これだけ難しいコンディションはここのところあまりなかったのですが、決勝は混戦になると思うので、僕たちにも入賞するチャンスがあると思います

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選 9位)

「昨日のトラブルの後)チームが素晴らしい働きでマシンを準備してくれました。
ほとんど寝る時間もない状態でシャシーを組み立て、問題なく走るようにしてくれて、感謝しています。
レースウイークをとおして調子がよく、FP3ではいい位置で走れたただけに、予選の結果は少し残念に思っています。
風がない時にはマシンはとてもよく機能していますが、風が強いとドライブが難しくなってしまいます。
Q2とQ3がちょうどそんな状態でした。9番手という結果には満足していますが、
もう少し上にいけたと思っています。
明日は初めてのサーキットで決勝を走ります。
同じく初めてだったムジェロでは、いろいろなことが起こりましたし、数少ないチャンスを掴むことができれば、面白い決勝になると思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のポルトガルGP予選は、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が3番手、チームメートのアルボン選手が6番手を獲得と、明日の決勝に向けて悪くない結果となりました。

Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は午前のセッションから好調な走りを見せ、Q1を4番手、Q2を7番手で通過しましたが、残念ながらQ3では風の影響を受けてタイムアップできず、9番手からのレーススタートとなりました。
昨日のトラブルにより大きなダメージを負ったガスリー選手でしたが、チームおよびHondaのクルーがマシンを夜通しの作業で懸命に修復してくれました。
それに応えるようにガスリー選手が素晴らしい走りをしてくれたことを大変うれしく思っています。
また、修復に当たったクルーたちに感謝の言葉を贈ります。

クビアト選手は13番手でQ2敗退という結果でしたが、4台ともに明日の決勝に向けてポイント獲得を狙えるポジションからのスタートとなります。
いいレースができるよう、明日に向けてここからさらなる準備を進めます」

提供:本田技研工業(株)

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ペレス(レーシング・ポイント)に警告処分

FIA
ポルトガルGPのレーススチュワード(審査委員)は、24日(土)行われた公式予選セッション中、セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)に他車への妨害行為があったとして警告(叱責)処分としたことを明らかにした。

それによればペレスは自身のアタックを終えた後の10コーナーでスローダウン、直後でアタックラップに入っていたガスリー(アルファタウリ)の走行を妨害したというもの。
ただ各データや関係者からの聴取の結果、サーキットの性格上止むを得ない事情もあったとして警告処分に留めたということだ。

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火災のガスリー(アルファタウリ)はシャシー交換

Pierre Gasly (C)Scuderia Alfatauri
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金曜日に行われたフリー走行2回目セッションでマシントラブルからマシン後部の火災に見舞われたアルファタウリのピエール・ガスリーのマシンは、結局シャシー本体から交換を余儀なくされたことがわかった。

規定により走行後のマシンはパルクフェルメに保管されるが、同チームはこのカーフューを外れてマシンの修復作業にあたった。
その結果、粉末消火器で消火剤まみれになったマシンはモノコックを始め付属パーツも交換、PU(パワーユニット)も当然載せ換えることとなったが、すでに許可された使用基数に達していたため新品は使えなかったものの、使用済みでプールしてあったものと交換したため、今回ペナルティを受けることは免れた。

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2020/10/24

ポルトガルGP予選、ハミルトン(メルセデス)がPP獲得

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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10月24日(土)14時30分(日本時間:22時30分)からアルガルベ・サーキットを舞台に2020年F1第12戦ポルトガルGPの公式予選がコース補修のため予定より30分遅れて始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q2の最後にコースアウトしたリカルド(ルノー)のマンは後部を損傷しておりガレージで修復作業を強いられている。
最初のアタック、やはりメルセデスAMG勢が最速。
これにフェルスタッペン、ルクレール、ペレスと続いた。

その後再びミディアムタイヤに戻したメルセデスAMG勢が1-2タイム。
ポールポジションはハミルトンでロシアGP以来で今季9回目、自身通算97回目の快挙となった。
2位ボタス(メルセデス)でハミルトンの1'16.652から0.102秒遅れとなった。
3位フェルスタッペン(レッドブル)でこちらはトップと0.252秒の差だった。
以下、4位ルクレール(フェラーリ)、5位ペレス(レーシング・ポイント)、6位アルボン(レッドブル)、7位サインツ(マクラーレン)、8ノリス(マクラーレン)、9ガスリー(アルファタウリ)、Q2でマシンを損傷したリカルド(ルノー)は結局コースインすることはできず1位となった。
ポルトガルGP決勝レースは25日(日)13時10分(日本時間:22時10分)から全66周で行われる。

ポルトガルGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、ベッテル(フェラーリ)また敗退

引き続きポルトガルGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行、ミディアムタイヤのメルセデスAMG勢が最速、ソフトタイヤのフェルスタッペンが続いた。
Q2トップはボタス(メルセデス)、続いてハミルトン(メルセデス)、以下フェルスタッペン(レッドブル)、ペレス(レーシング・ポイント)、サインツ(マクラーレン)、ノリス(マクラーレン)、ガスリー&クビアト、ルクレール(フェラーリ)、アルボン(レッドブル)、リカルド(ルノー)までがQ3進出。
リカルドは最後にコースアウトを演じ、ひやりとさせた。

ここでの敗退はオコン(ルノー)、ストロール(レーシング・ポイント)、クビアト(アルファタウリ)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてベッテル(フェラーリ)の5台となった。

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予選Q1、フェルスタッペン2番手タイム

10月24日(土)14時30分(日本時間:22時30分)、予定より30分遅れてアルガルベ・サーキットを舞台に2020年F1第12戦ポルトガルGPの公式予選Q1が始められた。
遅れた理由はフリー走行3回目セッションの最後に起きた側溝蓋部分の修復とのことだ。

18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は快晴、セッション開始時の気温は22度、路面温度は37度まで上昇、コースはドライコンディションとなっている。

最初のアタックではハミルトンがトップ、2番手にフェルスタッペン、3番手ボタスの順。
上位は見合わせたものの再びのアタックを終え、ここQ1トップに立ったのはハミルトン(メルセデス)。
以下、フェルスタッペン(レッドブル)、ボタス(メルセデス)、ガスリー(アルファタウリ)、ペレス(レーシング・ポイント)、ルクレール(フェラーリ)、アルボン(レッドブル)、ベッテル(フェラーリ)、ノリス(マクラーレン)、リカルド(ルノー)、サインツ(マクラーレン)、ストロール(レーシング・ポイント)、オコン(ルノー)、クビアト(アルファタウリ)、ラッセル(ウィリアムズ)までがQ2進出。
ここでの敗退はライコネン(アルファロメオ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、グロージャン(ハース)、マグヌッセン(ハース)、そしてラティフィ(ウィリアムズ)の5台となった。

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フリー3回目、ホンダ・パワー勢3-4-5番手タイム

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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10月24日(土)11時(日本時間:19時)からアルガルベ・サーキットを舞台に2020年F1第12戦ポルトガルGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は快晴、セッション開始時の気温は18度、路面温度23度、コースはドライコンディションとなっている。

初開催のコースにも関わらず、赤旗中断などもあって各チームともこれまで十分なデータ採りができていないことから各車積極的に周回をスタートさせるとみられたが、タイヤの事情もあってか静かな出だしとなった。

60分のセッション終了間近、残り約1分というころで突然の赤旗中断。
原因は最終コーナー手前の側溝のカバーが損傷しためのようだ。
そのままフリー走行は終了、トップタイムはここでも再びボタス(メルセデス)で1'16.654。
2番手ハミルトン(メルセデス)で0.026秒の僅差。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)でこちらは0.184秒差、4番手ガスリー(アルファタウリ)、5番手アルボン(レッドブル)とホンダ・パワー勢が続いた。
以下、ルクレール(フェラーリ)、サインツ(マクラーレン)、ペレス(レーシング・ポイント)、ノリス(マクラーレン)、そしてオコン(ルノー)の順。
ベッテル(フェラーリ)は11番手、クビアト(アルファタウリ)は12番手だった。

ポルトガルGPフリー走行3回目の結果はこちら
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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(10/23)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ポルティマオのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開幕した第12戦ポルトガルGPは、Aston Martin Red Bull Racing、Scuderia AlphaTauri Hondaともに好調なペースを見せたものの、ガスリー選手のマシントラブルに遭遇するなど、波乱に富む初日となりました。

F1初開催のコースということで、まだコース上のグリップが低いFP1から、限界を探るためにプッシュしての走行となり、マックス・フェルスタッペン、ダニール・クビアトがスピンを喫します。
ピエール・ガスリーも、車体の問題で走行を切り上げる場面があったものの、フェルスタッペンが3番手、アレクサンダー・アルボンが5番手、ガスリーが10番手と、Hondaパワーユニット勢は4台中3台がトップ10入り。
クビアトもガスリーと約0.1秒差の13番手につけました。

FP2の冒頭30分間は、ピレリタイヤのテストセッションとなり、全チームがプロトタイプのタイヤコンパウンド使用が義務付けられました。
テストの内容はチームに開示されておらず、Red Bull Racing、Scuderia AlphaTauriともにピレリによって設定されたプログラムに従って走行しました。

残りの60分間が通常のフリー走行となり、各チームが予選、決勝へ向けたセットアップに取り組みました。
しかし、ガスリーのマシン後方から炎が上がってストップし、セッションは赤旗中断となります。
このトラブルについては、炎上箇所の確認とともに原因の特定に取り掛かり、同時にパワーユニット(PU)の損傷度合いについても分析を行います。

この赤旗中断が明けた直後、ターン1でフェルスタッペンが、イン側に交錯してきたランス・ストロール(レーシングポイント)と接触。
これによって再び赤旗が掲示され、フェルスタッペンは燃料の少ない状態でソフトタイヤを使ったアタックラップの確認ができませんでした。
これにもかかわらず、フェルスタッペンはこのセッションでバルテリ・ボッタス(メルセデス)に次ぐ2番手タイムをマークしています。

また、ガスリーが7番手、アルボンが10番手となり、Honda PU勢はFP1に続いて3台がトップ10入りしており、予選シミュレーションができなかったクビアトは17番手となりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3-2番手)

「今日はやや難しい一日になりました。
路面に新たな舗装が施されたことで、使えるラインが1つしかなく、膨らんでしまうと大きくグリップを失う状況でした。

午後には風も強くなりましたが、FP1からFP2でマシンを向上させることができたと思いますし、少し走りの感触もよくなりました。
まだ改善点はあるので、さらに向上させられるように取り組んでいきます。
ピレリタイヤの新コンパウンドを2種類試しましたが、面白かったです。
僕らは自分たちがどんなタイヤを履いたのか把握してないものの、2種類ともいい感触でしたし、片方のセットのほうがよりいいと感じました。
今年使っているタイヤよりも速くなるのかは分かりませんが、ネガティブなコメントはありません。

今週末、メルセデスは速そうに見えるので、彼らと戦えるかを語るのはまだ難しいですが、どんな時でも不可能という言葉は使いたくないですし、僕らは常に全力を尽くしているので、明日どうなるか見てみたいと思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(5-10番手)

「コースは楽しいのですが、今日はグリップ不足と風の強さで、まるで氷の上を走っているようでした。
路面温度が下がって風も強くなり、路面には一日中ラバーが乗りづらかったので、実感としてはFP2よりFP1のほうがよかったです。
新たなコースでの戦いは面白くなると思いますし、明日のフリー走行、予選にかけて路面も改善する筈です。
走行ごとに風の状況が異なり、タイムが不安定になっていたので、今日の結果では、僕らの立ち位置を判断するのは難しいです。
明日はそれがもっと明確になると思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(13-17番手)

「FP2ではリズムに乗るのが難しかったので、まだ見えていない部分が残っており、分析しなければなりません。
現時点では路面がまだ滑りやすい状態なので、マシンの感触はよくないのですが、こうしたコンディションでなにが有効なのかを理解するためにも、詰めていかなければならない点があります。
今日はグリップがあまりなくてドライビングを楽しめませんでした。
マシンがスライドしていたので、明日はまた違った展開になると思います。
このコースで最適なバランスを理解するために、調整しなければなりません」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(10-7番手)

「ポルティマオでの初日は順調とは言えませんでした。
FP1で初めてこのコースを走りましたが、走るのがとても面白いコースで、高低差が楽しませてくれます。
残念ながら、FP2ではトラブルがあってマシンから火が上がってしまったので、原因を分析しなければなりません。
これによって、ソフトタイヤでの走行時間が取れなかったので、ショートランでの他チームとの比較ができていません。
ここまでパフォーマンスはかなりよさそうに見えますが、僕としてはマシンに完全に満足できているわけではないので、明日さらに向上できればと思います。
予選への準備をしっかりとして、いいスタートポジションを手にするためにも、FP3がスムーズにいくことが重要です」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「F1初開催となったアルガルベ・インターナショナル・サーキットでの走行初日は、2回のプラクティスセッションを通して車体・PUともにセッティングの最適化を進めていきました。
PUとしては、事前のシミュレーションをベースにP1、P2で走行した実データを元に改善を進めました。
明日の予選、レースに向けて、今晩データを解析して準備を進めます。
ムジェロやニュルブルクリンクでの経験が生き、最適化がスムーズに進むようになり、さらに細かいところの詰めに時間を割くことができるようになってきています。

FP2の中盤に発生したガスリー選手のトラブルについては、電源がシャットダウンしたことが起因となっていたことは確認しています。
マシンがガレージに戻ってくるのを待ち、何が起こっていたのかの確認と、原因の特定を進めていきます。
マシンが大きく燃えてしまいましたが、まずはガスリー選手に怪我などがなかったことは幸いだと感じています」

提供:本田技研工業(株)

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ペレス(レーシング・ポイント)にウィリアムズ入りの噂も

Sergio Perez (C)Racing Point
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来シーズン、現フェラーリのベッテルが加入することによりレーシング・ポイントから事実上の放出となったセルジオ・ペレスだが、実績ある有能なベテランであるにも関わらず、まだ来季のシートは確定していない。
これまでハースF1やアルファロメオなどの候補に名前が挙げられたもののいずれもその可能性は低くなったとみられている。

そんな中ここに来てウィリアムズ・チーム入りするのではないか、との噂が聞こえてきた。
同チームではすでに今年7月の段階で、現在のラッセル&ラティフィというドライバー・ラインナップの継続が発表されているが、その後チーム自体のオーナーが替わるなどしているため、実行されるか疑問にみている向きもあるとのことだ。
二人はいずれも将来を嘱望される期待の若者だが、新人故に財政的なものも影響するとみられ、その場合には潤沢な資金を持つラティフィのほうが残留が有力のようだ。

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メルセデス首脳、「ハミルトンとは話をしてないだけ」

Car No.1 (C)Mercedes Motorsport
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今シーズンもここまで圧倒的な戦闘力をみせつけるメルセデスAMGチームだが、来季のドライバー・ラインナップについて実はまだ正式発表していない。
二人のうち、ボタスのほうは今シーズンの早い時期に来季の残留契約を決めた一方、エースであるハミルトンのほうはまだ確定していないのだ。

これについて同チームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「ハミルトンの契約については何も心配してないよ。
ただ今年は新型コロナウイルスの影響でスケジュールが超タイト。
そのせいで彼とゆっくり話をする時間が取れないでいるだけさ。
われわれは最も速いドライバーを乗せたいのだし、彼は最も速いマシンに乗りたいんだ。
お互いに問題ないね」と、涼しい顔。

今年もタイトル獲得となれば、来季はいよいよ史上最多記録への挑戦となる。

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フリー2回目、ガスリー(アルファタウリ)のマシン燃ゆ

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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10月23日(金)15時(日本時間:23時)から引き続きアルガルベ・サーキットを舞台に2020年F1第12戦ポルトガルGPのフリー走行2回目セッションが行われた。

最初の30分は、規定により全車ピレリの2021年仕様タイヤのテスト。
その後通常のフリー走行プログラムに入ったが、約45分経過の時点でアルファタウリのガスリーのマシン後部から出火。
火災は消し止められたがマシンとりわけパワーユニット部に大きなダメージを負った模様で損害の度合いが懸念される。
マシン回収と処理のためセッションは約15分赤旗中断となった。
その後フェルスタッペン(レッドブル)とストロール(レーシング・ポイント)が接触、ストロールのマシンがグラベルでストップ、再び赤旗中断となった。

このセッションでのトップは再びボタス(メルセデス)゛1'17.940のベストタイム。
2番手にフェルスタッペン(レッドブル)でこちらは1ゃ18535。
以下、ノリス(マクラーレン)、ルクレール(フェラーリ)、サインツ(マクラーレン)、ベッテル(フェラーリ)、ガスリー(アルファタウリ)、ハミルトン(メルセデス)、オコン(ルノー)、アルボン(レッドブル)の順となった。
クビアト(アルファタウリ)は17番手。
各チームとも予定の走行ができなかったのであまり順位は意味がないようだ。

ポルトガルGPフリー走行2回目の結果はこちら
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2020/10/23

ポルトガルGPフリー1回目はボタス(メルセデス)最速

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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10月23日(金)11時(日本時間:19時)からアルガルベ・サーキットを舞台に2020年F1第12戦ポルトガルGPのフリー走行1回目セッションが始められた。

天候は曇り、セッション開始時の気温は18度、路面温度25度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という最も堅い部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。

初開催のサーキットということもあり各車精力的に周回を重ねたが、終わってみればトップはやはりメルセデスAMG勢で、ボタスが1'18.410のタイムでトップに、2番手にハミルトン(メルセデス)が1'18.749でつけた。
3番手は一時ガレージで上げられたままになって心配されたフェルスタッペン(レッドブル)、「まるでドリフトカーのよう」と称していた。
4番手ルクレール(フェラーリ)、以下アルボン(レッドブル)、サインツ(マクラーレン)、ペレス(レーシング・ポイント)、ライコネン(アルファロメオ)、リカルド(ルノー)、ガスリー(アルファタウリ)の順。
クビアト(アルファタウリ)は13番手だった。
このあと15時(日本時間:23時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

ポルトガルGPフリー走行1回目の結果はこちら
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ポルトガルGPのスチュワードにヴィタリー・ペトロフ氏

Vitaly Petrov (C)Ex.Caterham F1 Team 拡大します FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる第12戦ポルトガルGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ヴィタリー・ペトロフ氏(36歳:ロシア)を指名した。

 

元ルノー等のF1ドライバー(最高位:3位/2011年オーストラリアGP)であるヴィタリー・ペトロフ氏のスチュワード就任はこれが初めて。
ロシア出身のドライバーしても初のことになる。

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ニキータ・マゼピン、ハースF1のシートは74億円!?

Nikita Mazepin (C)ART GP
現F2ドライバーであるニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)が、来季からハースF1チームとの間で契約を結んだのではとのニュースが流れているが、グロージャンないしマグヌッセンいずれかに替わって獲得したそのシート代は、2年間でなんと計7000万ドル(約74億円)に及ぶ巨額であると報じられている。

これはニキータの父親で、ロシアで巨大肥料会社『ウラリカリ』を保有する大富豪ドミトリー・マゼピン氏のバックアップによるもの。
かつてはフォース・インディア(現レーシング・ポイント)に子息をテストドライバーとして押し込み、最近ではハースF1チーム自体の買収にも動いたとされる金満長者だ。

一方レーシング・ポイントではランス・ストロールの父親でやはりカナダの富豪ローレンス・ストロール氏がオーナーに就いており、F1でも本人の実力以外の場所で札束が幅を効かせつつあるようだ。

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ハースF1、グロージャン&マグヌッセン共に契約終了

Haas Duo (C)Haas F1 Team
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ポルトガルGPを前に、ハースF1チームはロマン・グロージャン&ケビン・マグヌッセンという現行ドライバー・ラインナップを今季限りで終了することを正式発表した。

このコンビはチーム設立1年後の2017年から今年まで4年間継続されていた。
ちなみに他チームで4年以上同じ顔ぶれが続いているのはメルセデスAMGチームのハミルトン&ボタスしかない。

2021年の新しいドライバーについてはまだアナウンスされていないが、一気に若返りすることも検討されているとみられていて、その一人にはすでにニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)の名前が挙げられている。

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2020/10/22

ポルトガルGPの週末、日曜日ににわか雨の可能性も

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週アルガルベ・サーキット2020年F1第12戦ポルトガルGPの舞台地であるポルトガル・ファロ地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日は持つものの、決勝レースの日曜日はにわか雨に見舞われる可能性があるとしている。
なお前戦アイフェルGPより気温はだいぶ高くなる見込み。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
10月23日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 13- 20度 10%
10月24日(土) 公式予選 晴れ 13- 19度 10%
10月25日(日) 決勝レース 曇り一時にわか雨 13- 20度 40%

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レッドブル&アルファタウリ、搭載エンジンは「一蓮托生」

Powered by Honda (C)Redbull Racing
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ホンダのF1撤退により、目下2022年シーズン以降の搭載エンジンを探す羽目に陥っているレッドブル・レーシング&アルファタウリの2チームだが、それぞれが別のPU(パワーユニット)になることはないとしている。

これはレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が次のように語ったもの。
「アルファタウリはわれわれの姉妹チームであり、これまで同じ方針のもとにプロジェクトを進めてきたし、これからもそれは同じだ。
したがって両チームがそれぞれ異なるパワーユニットを搭載するという選択肢は存在しない」と、エンジン採用が一蓮托生であることを示唆。

関係者によれば、2チームが同じパワーユニットを搭載することでギヤボックスやリヤサスペンションの共通化を図ることができ、開発や製作に多くのメリットが見出せるとのことだ。

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ポルトガルGPの観客数は27,500人に制限も

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週末アルガルベ・サーキットで初めて行われるポルトガルGPについて、最終的に入場者数は総計27,500人ほどに制限されることになりそうだ。

これはポルトガルのメデイアが伝えたもので、地元の健康担当当局からポルトガルGPの観客数について厳しい制限が通達される見込みとのこと。
同サーキットの責任者によれば、すでにチケットは46,000枚が販売されいるとのことで、新型コロナウイルスの影響で入国できずキャンセルされる場合を除いても、実施されれば相当なダメージになりかねない見通しだ。

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2020/10/21

ポルトガルGPの1コーナー・レイアウトに懸念の声

Algarve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週末第12戦として行われるポルトガルGPはF1として初開催となるアルガルベ・サーキットがその舞台。
サーキットの設備自体は一級のものだが、F1グランプリとして開催される場合、その第1コーナーのレイアウトに懸念の声が聞かれている。

アルガルベ・サーキットの1コーナーには二つのレイアウトが用意されていて、一つは高速で曲がる右コーナー、そしてもう一つは同じ箇所を右・左・右と繰り返す低速の複合コーナーが用意されているが、過去に当地で行われたF3レースに参加した経験を持つ一人であるジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)によれば、F3の時はテストでは高速コーナーが使われたものの、オーバーしてトラックリミットを越えるマシンが続出したため実際のレースでは低速コーナーのほうで行われたのだという。

しかし今回のF1では高速コーナーの使用が予定されているため、ラツセルはF3の時と同じくトラッリミット問題が多発することを懸念しているものだ。
長いストレートの後の1コーナー、F1では果たしてどんなレースが繰り広げられることになるのか注目だ。

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ニキータ・マゼピン、ハースF1からF1デビューか

Nikita Mazepin (C)Mercedes Motorsport
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現F2ドライバーであるニキータ・マゼピン(21歳:ロシア)が、来季からハースF1チームとの間で契約を結んだのではとのニュースが流れた。
それによればグロージャンないしマグヌッセンいずれかのシートに座ることで合意、契約は2年間であるとしている。

ただマゼピンはまだスーパーライセンスを獲得しておらず、少なくとも現在参戦している『F2シリーズ』でいま6位であるランキングを7位以内で終えれば発給資格に届くことになっている。
まだあと4戦を残す今季のF2だが上位は僅差の戦いを繰り広げていて、3位の角田裕毅と比べてもわずか7ポイントの差でしかない。

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アロンソ、F1シミュレーターでチームに貢献

Fernando Alonso (C)Renault Sport F1
来シーズン、古巣ルノー・チームからのF1復帰が決まっているフェルナンド・アロンソは、すでにバルセロナ・サーキットでのプライベートテストを敢行しただけでなく、その後はエンストンのファクトリーに出向いて専らF1シミュレーターでのトレーニングを重ねているということだ。

これについて同チームのレースドライバーであるエステバン・オコンは、「経験あるアロンソがシミュレーターを体験してくれるのは有益なことだよ。
同じシミュレーターでも、僕やリカルド、そして彼と3つのフィードバックが得られる訳だから余計にその効力も増すというものだ。
週末を少しでも良い形で始めるには、二つよりも三つの意見があったほうがより効果的だからね。
実際にこうして僕たちは強くなっていると思うな」と、前向き姿勢をみせている。

ちなみに今季ルノー・チーム初加入のオコンに対し、アロンソは通算6シーズン在籍、その間に2度のタイトル獲得を果たしている。

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2020/10/20

レーシング・ポイント、ヒュルケンバーグの助言活かす

Nico Hulkenberg (C)Pirelli Motorsport
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今シーズン、イギリスGPとアニバーサリーGPではペレスの、また先のアイフェルGPではストロールの代役としてレーシング・ポイントのマシンを操ったニコ・ヒュルケンバーグについて、同チームでは「経験豊富なベテランのアドバイスがマシンのアップデートに役立った」と、あらためて高い評価を与えている。

これは同チームでテクニカル・ディレクターを務めるアンドリュー・グリーン氏が明らかにしたもの。
それによればヒュルケンバーグは計2戦でチームにポイントをもたらせただけでなく、最初の2戦を受けて伝えたマシンに対するアドバイスが、現在のアップデートに効果的な反映がなされているのだという。

「彼はこれまで様々なマシンをドライブしてきているので、そのフィードバックは貴重なものになった。
実際、いま投入されている改良点のいくつかは彼のアドバイスを元にしたものだ。
その効果はまたマシンのセットアップ段階でも好結果を発揮している」と、評価。

同チームの来季シートはすでにベッテル(現フェラーリ)と残留のストロールで確定しており、ヒュルケンバーグが加わる余地はないが、ここに来てレッドブル・レーシングの候補として名前が挙げられている。

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2021年暫定F1カレンダー(10月09日)

先週末リモートで行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)で、FIA(国際自動車連盟)は2021年のF1カレンダー案を下記のようにまとめたことがわかった。
それによれば、オーストラリアGPだった開幕戦がバーレーンGPに。また長年親しんだブラジルGPが消滅した一方で今季初開催が叶わなかったベトナムGPやオランダGP、それにサウジアラビアGPが加わるなど史上最多の全22戦という過密スケジュールとなっている。

【2021年暫定F1カレンダー】(10/09)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月14日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
2 03月28日 ベトナムGP ハノイ市街地特設コース *
3 04月11日 中国GP 上海サーキット
4 04月25日 アゼルバイジャンGP バクー市街地特設コース
5 05月02日 オランダGP ザンドフールト・サーキット *
6 05月09日 スペインGP バルセロナ・サーキット
7 05月23日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
8 06月06日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
9 06月20日 オーストリアGP レッドブルリンク
10 06月27日 フランスGP ポールリカール・サーキット
11 07月11日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
12 07月25日 ハンガリーGP ハンガロリンク
13 08月29日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
14 09月05日 イタリアGP  モンツァ・サーキット
15 09月19日 ロシアGP ソチ・サーキット
16 09月26日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
17 10月10日 日本GP 鈴鹿サーキット
18 10月24日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
19 11月07日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
20 11月14日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
21 11月28日 サウジアラビアGP ジェッダ市街地特設コース
22 12月05日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定

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角田裕毅に朗報か スーパーライセンス規定一部緩和

FIA
新型コロナウイルスがモータースポーツ界を襲っている状況を鑑み、FIA(国際自動車連盟)はF1スーパーライセンスの発給規定を一部緩和する方針を決めた。
これは先週行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)で認められたもの。

それによれば現在、指定された下位カテゴリーで直近3年間で計40ポイント以上獲得が必要とされているものを、直近4年間のうちのベスト3年分と緩和すること。
また40ポイントに達しない場合でも最低30ポイントを獲得していれば、FIAがその技量について個別に判断し特別に救済発給できるようにするとのこと。

これを日本期待の角田裕毅に当てはめると、現在参戦中のF2でランキング4位以内という条件は変わらないものの、仮に5位に留まったとしても特例の条件には該当することになるとみられる。

ただ角田が狙うのはアルファタウリのシート(クビアト?)とみられるが、もしもいま噂になっているようにレッドブル・レーシングがニコ・ヒュルケンバーグかセルジオ・ペレスらを起用した場合には厳しいものになりそうだ。

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2020/10/19

スパフランコルシャン、2輪耐久レースに向け施設改修へ

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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F1ベルギーGPの開催地であるスパフランコルシャン・サーキットが、総額8千ユーロ(約98億円)とも言われる巨額を掛け、施設の大幅改修に乗り出すことがわかった。

これは2022年に予定される2輪マシンによる耐久レース『EMCスパ24時間レース』のためのもの。
この開催には4輪のFIA(国際自動車連盟)に相当する2輪のFIM(国際モーターサイクル連盟)のサーキット・ライセンス『グレードC』を新たに取得する必要があるためだ。

それによれば観客席の増設などの施設改修の他、コース外のランオフエリアにグラベルベッドを設けることが計画されているという。
グラベルはマシンが埋まって動けなくなるケースがあるため4輪では歓迎されず近年減少しつつあるが、2輪では逆にマシンをその静止させる効果があるために必要とされるとのこと。

コロナ禍のこの時期に巨額の設備投資することには懸念の声も聞かれるが、サーキットでは「長期的視野」で改修計画は必須としている。

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ペレス(レーシング・ポイント)、ウィリアムズ入りの可能性も

Sergio Perez (C)Racing Point
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2021年の契約が解消となったセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)だが、ここに来て来季ウィリアムズ・チーム入りの可能性が伝えられている。

レーシング・ポイントではチームオーナーであるローレンス・ストロール氏の意向で来シーズン現フェラーリのセバスチャン・ベッテルの獲得を表明。
これにより来季のペレスは宙に浮いた形となっていたもの。
一時はハースF1入りが有力とみられていたが、こちらはロシアの富豪を父に持F2ドライバーのニキータ・マゼピンの起用が強まってきたという。

そこで今回伝えられたのがウィリアムズ・チーム入りの噂。
その場合、クレア・ウィリアムズ前副代表の後ろ盾を失った形のジョージ・ラッセル放出の可能性が高いとみられ、ニコラス・ラティフィとのコンビになるとされる。

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ルノー・スポール、「レッドブルからの供給打診まだない」

Redbull Factory (C)RedBull Racing
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状況を考えると再びルノー製パワーユニットの搭載が最も可能性が高いとみられる2022年からのレッドブル・レーシング&アルファタウリ2チームだが、供給元となるルノー・スポール側はまだ交渉が行われてないとしている。
これはルノー・スポールでマネージング・ディレクターを務めるシリル・アビテブール氏が語ったもので、レッドブル・グループ側からはまだ2022年以降の供給について具体的な打診は受けていないことを明らかにしたもの。

今のところ新規にF1エンジンを製作して参入するマニュファクチャラーはなく、ホンダからの供給が受けられなくなると、レッドブルは残ったメルセデスかフェラーリ、そしてルノーのいずれかのチームからの供給を受けなくはならなくなる。
しかしメルセデスはすでに4チームであることから実現は考えにくいこと。
またフェラーリとはこれまでFIA(国際自動車連盟)への抗議などで関係が良くないこと。
さらにかつてのパートナーであるルノーとは喧嘩別れした状況で関係は最悪のものとなったままだ。

そこで噂になっているのがレッドブルがホンダF1から知的財産を購入してサードパーティによる製産・供給を受けようという妙案。
しかし2022年以降のエンジン規定の問題などもあり実現にはかなり高いハードルがあるのが事実だ。
2022年まで一見、時間はまだあるように思えるが、来年6月までに登録がない場合、FIAの規定により強制的にルノー・スポールとの契約が迫られることになりかねない。

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2020/10/18

メルセデス、ボタスのトラブル解明、再発防止を誓う

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームは、先のアイフェルGP決勝レースで起きたバルテリ・ボタスのマシンのトラブルについて、その原因を解明、今後再発させないことを誓った。

それによればトラブルはPU(パワーユニット)のMGU-H(熱エネルギー回生システム)で起きたもので、エンジン出力が突然大幅に低下したことがドライバーから無線で伝えられたもの。
一旦はピットに戻ったものの、その場で修復される術はなく、ボタスは泣く泣く首位の座を明け渡しリタイヤする結果となった。

チームは早期のストップにより装置の決定的なダメージを避けられたとしているが、シーズンを戦う上でボタスにとっては痛恨のノーポイントとなってしまった。
メルセデス・モータースポーツでは再発防止を誓っているが、すでに実質今季の開発は終えていて、作業は来年に向けたものに切り換えられているとのことだ。

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今年のベトナムGP、やっと開催断念を正式決定

Vietnam GP
今シーズン、初開催のグランプリとして当初4月5日(日)に第3戦としてスケジュールが組まれていたベトナムGP(ハノイ市街地特設コース)だが、このほど主催者は開催を断念したことを正式発表した。
これは言うまでもなく新型コロナウイルスの影響によるもので、主催者は日程を変更しての開催を窺ってきたものの、これまで1,110人が感染、35人が死亡するという同国のバンデミックを受け開催の目途がつかず決定されたもの。
これまでに販売されたチケットについては全額返金される。

なお同様にこれまで延期扱いとされたままのイベントには11月1日(日)開催予定のメキシコGPがある。

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ホンダ、レッドブルへの「F1知的財産譲渡」可能性容認

渡辺 康治/Honda (C)Honda Racing
ホンダが2021年末でのF1撤退を決めたことにより、浮上しているのがレッドブルがホンダF1の知的財産を買い取って同社製のパワーユニットを継続使用するというもの。
これについて非公式ながら、ホンダ首脳はその可能性について否定していないことがわかった。

これは本田技研工業の執行役員である渡辺康治/ブランド・コミュニケーション部長が会見で記者の質問に答えたもの。
「レッドブル側からは、ホンダの方針についてはその決定を尊重すると言われた。
ただ新たなパートナーを見つけなければならないのでできる限り早くアナウンスして欲しいとのことだった」

その上で、「彼らの活動について協力できることがあれば積極的にサポートしたい。
知的財産を買い取ってホンダのパワーユニットを継続するという話は聞いていないがそういうオブションがあるのであればホンダとしても前向きに検討したい」と、付け加えた。

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2020/10/17

ミック・シューマッハのF1再デビューはアブダビGPか

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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先のアイフェルGP(ニュルブルクリンク)の金曜日フリー走行1回目セッションでアルファロメオ・レーシングからF1デビューする筈だったものの実現しなかったミック・シューマッハの再テストについて、スケジュールの関係で限定されることがわかった。
これはハースF1で走る予定だったカラム・アイロットも同様で、二人は共にFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーでもある。

若手ドライバーの育成にあたるフェラーリのローレン・メキーズ/スポーティング・ディレクターは、次のように説明している。

「それぞれのチームの事情もあり、再度若手ドライバー起用のスケジュールを組み直すのは容易なことではない。
チームとしてデータのないところで新人の起用は難しいだろうしね。
残された6グランプリの中で、可能性があるとすればいずれのチームにおいてもそれぞれアブダビGPということになるのではないか」

その上でメキーズ氏は、「二人ともまずはF2タイトルを獲得するのがやるべきことだ」と、念を押した。
目下ミック・シューマッハがF2ランキング1位、カラム・アイロットが同2位となっている。

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ピレリ、ポルトガルGPで2021年仕様タイヤのテストへ

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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現在F1にタイヤを独占供給するピレリタイヤは、来週末行われる次戦ポルトガルGP(アルガルベ・サーキット)で2021年に投入する仕様のタイヤの最終テストを行うことを明らかにした。

F1タイヤは基本的に現行仕様(2019年のものがベース)のタイヤが継続されることになっているが、2021年はマシンのダウンフォースが10%削減されることからコンパウンドの変更が見込まれている。
テストは金曜日のフリー走行2回目セッションで全チーム一致のもと、1チームあたり3セットが用意され、最初の30分間を使って行われる予定。

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「複数の選択肢を検討中」と、レッドブル首脳

Redbull Racing (C)RedBull Racing
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ホンダのF1撤退表明により、2022年以降の搭載エンジンが不透明になっているレッドブル・レーシング&アルファタウリだが、レッドブル・グループのモータースポーツ活動で重要なポジションを占めるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは「複数の選択肢を検討中」であることを示した。

「ホンダが2021年末でF1活動を終えることは早い時期に知らされていた。
われわれはお互いに重要なパートナーだからね。
今のところ。新たにF1に参入するメーカーは現れそうもなく、その場合には嫌でも既存の3メーカーの中から選択することにならざるを得ない。
一方、われわれがホンダの知的財産を引き継いでパワーユニットを自製するという噂もあるようだが、これは簡単なことではなく少なくとも2022年以降の開発凍結ルールが必須だし、何よりオーナー(ディートリッヒ・マテシス氏)の決断が必要になる」

その上でマルコ氏は「F1から撤退するという選択肢もある」とした。
ただ新コンコルド協定に同意した以上、少なくとも2025年までの参戦が義務付けられているのが現実だ。

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2020/10/16

ボタス(メルセデス)、「タイトル獲得は危機的状況」

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsport
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アイフェルGP決勝レースでは首位を走りながらもエンジントラブルによりリタイヤを喫し、痛恨のノーポイントに終わったメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスは、今シーズンのタイトル争いにおいて事実上危機的状況になったことを認めた。
今季ここまで2勝を上げているボタスだが、一方チームメイトであるハミルトンのほうは今回を含め早くも7勝目を記録ポイント差も69と大きく差を広げられている。

これについてボタスは、「ウチのマシンには信頼性があったから、エンジントラブルなんて信じられなかったよ。
ハミルトンが優勝した一方でこっちはノーポイントというのはなんとも痛いな。
それでも終わったことを考えていても仕方ないから、これから頑張るだけだ。
計算するまでもないけれど、逆転にはたぶん奇跡が必要になるだろうね」と、述懐。

F1が現行規定になった2014年以来、ハミルトンがタイトル獲得できなかったのは2016年にニコ・ロズベルグに負けた時だけだ。

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メルセデスAMG、「DASシステムの安全性に懸念なし」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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アイフェルGPの決勝レース前、ルイス・ハミルトンが『W11』自慢の『DASシステム』について違和感がある」との懸念を示したことについて、安全性に問題はなかったとの見解を明らかにした。

これはステアリング装置そのものに「遊び」があるとして、レコノサンスラップに臨んだハミルトンが無線で修復の確認を訴えたものだが、チームはその時マシンが前夜からパルクフェルメにあったため手を付けられなかったと回答した。
結局レースでは何もトラブルなくフィニッシュを迎えたが、その後あらためてチームから安全性について問題はなかったと説明されたものだ。

ただチームはF1ドライブに要求されるステアリングホイールからの繊細なフィーリングについては何らかの影響があった可能性を認めている。

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アロンソ(ルノー)、「2年でF1マシンは大幅に進化」

Fernando Alonso (C)Renault Sport F1
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来シーズンのF1復帰を前に、バルセロナ・サーキットでプライベートテストを敢行したフェルナンド・アロンソ(39歳:スペイン)は、「マシンの進化に圧倒された」との感想を明らかにした。

アロンソが最後にF1マシン(マクラーレン・ルノー)を公式戦でドライブしたのは2018年最終戦アブダビGPのことでそれからほぼ2年が経過している。
今回テストで走らせたのは2020年最新式のルノー『RS20』だった。
プロモーション用の『フィルミングデー』という制限されたものだったが、それでもアロンソは「2年ぶりのF1はフィーリングは良いものだったけれど、明らかに僕よりもマシンのほうが上回っていた。
この2年間でF1は大きく進歩したことを実感させられたよ。
ここは実戦までに早くF1の感覚を思い出さなくてはいけないね」と、振り返った。

この機会を用意したルノー・チームからは、「アロンソはスピードを取り戻すのに飢えていた」との声が聞かれた。
次回アロンソはアブダビ合同テストへの参加を希望しているとのことだが、本来若手ドライバーのためのテストということで反発する動きもあり、実現するかは不透明だ。

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2020/10/15

アルファタウリ首脳、「角田裕毅の起用は実力次第」

角田 裕毅 (C)Scuderia Alfa Tauri
ホンダ育成ドライバーである角田裕毅がアルファタウリのシート合わせを行ったことで、F1ステップアップに向けて期待が高まっているが、同チームのフランツ・トスト代表は、「知られているように、レッドブルのドライバー起用は常に実力次第で判断される。
レッドブルの哲学は政治的な理由でアルファタウリにドライバーを連れてきたりはしない。
角田裕毅の将来は自分自身によって切り拓かれる」と、戒めた。

角田には今シーズン終盤いずれかのグランプリの金曜日フリー走行1回目セッションに起用される見込みだが、それに先駈け資格を得るためのテストが予定されている。
いまのところロマーニャGP(11月1日)終了後にイモラ・サーキットで旧型の『STR14』によるスケジュールが有力になっているようだ。

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角田裕毅、アルファタウリでシート合わせ行う

角田 裕毅 (C)Scuderia Alfa Tauri
レッドブル、そしてホンダの育成ドライバーであるF2ドライバーの角田裕毅(20歳)が、13日(火)イタリア・ファエンツァにあるアルファタウリのファクトリーを訪問したことがわかった。

これは『アルファタウリ・ホンダ AT01』のシート合わせのためで、角田によるF1テスト実施が確実になったことを窺わせるもの。
伝えられるところではシーズン終了後にヤス・マリーナ・サーキットで行われるアブダビ合同テストでの起用が予定されているが、それ以前にいずれかのグランプリで金曜日のフリー走行1回目セッションで走行の機会が与えられるかも知れない。

期待されるのは来シーズンのF1ステップアップだが、そのためにも自力でスーパーライセンス獲得を確実にしたいところだ。

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来季のアルファロメオはライコネン&ミックが有力

Kimi Raikkonen (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオ・レーシングの2021年のドライバーについて、イタリア・メディアは「キミ・ライコネン&ミック・シューマッハが有力」との見方を報じている。

同じフィアット・グループの傘下にあり、実際フェラーリ製パワーユニットを搭載することもあってフェラーリ・チームの意向が影響力を持つとされる同チームでは、FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の有望株で現在F2シリーズでランキング首位を走るミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)を前面に押し出す方向であるとみられる。

一方、長年に渡ってフェラーリで走り、2007年にはタイトルも獲得しているライコネンについては本人の意志次第で残留は認められると伝えられている。
そこで今やただ一人となったイタリア人ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィは残念ながら放出となる可能性が高いようだ。

なおアイフェルGPで予定されたミック・シューマッハのF1公式初ドライブは悪天候により流れたが、シーズン中に再びチャンスが与えられるかも知れない。

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2020/10/14

アロンソ(ルノー)、2年ぶりのF1走行果たす

Fernando Alonso (C)Renault Sport F1
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13日(火)、来季ルノー・チームからのF1復帰が決まっているフェルナンド・アロンソが、ほぼ2年ぶりとなるF1走行を果たした。

これは同チームのプロモーション用『フィルミングデー』を利用したもので、マシンは今季の『RS20』であるもののタイヤや走行距離などに制限が掛かる。
場所は2000年に当時のベネトンで初F1ドライブを果たした想い出のバルセロナ・サーキット、規制いっぱいの100キロを走行したということだ。

コクピットを降りたアロンソは、「2年ぶりのF1ドライブで、マシンの速さにあらためて驚かされた。
コーナーからブレーキングからすべてのパフォーマンスが素晴らしいもので、快感をまた取り戻すことができたよ」と、ご満悦の表情だったという。

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メルセデス、開発の焦点は2021年仕様マシンに

Mercedes 『W11』 (C)Mercedes Motorsports
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2014年に現行のV型6気筒ツィン・ターボというエンジン規定になって以来、王座に君臨し続けるメルセデスAMGチームだが、開発の焦点は早くも2021年型マシンに移行したことを示唆した。

これはオランダのケーブルテレビ局『ジッゴ・スポーツ』が報じたもの。
それによれば今季最大のライバルであるレッドブル・ホンダがパフォーマンスを上げ、さらにメルセデスのレベルに近づいていることは認めたものの、今季の両タイトル獲得にはすでに自信を持っているというもの。

同チームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「レッドブルがさらにスヒードを増してわれわれのレベルに近づいてきていることは織り込み済みのことだし、歓迎すべきことだと思っている。
今後のレースではわれわれを討ち負かすレベルになるかも知れない。
しかしそれはF1として歓迎すべきことだろう。
われわれは警戒は怠らないが、すでにさらにその先を見据えているということだ」と、余裕の構えをみせた。

メルセデスはすでにコンストラクターズ・ポイントでは180ポイント、ドライバーズ・ポイントでもハミルトンが69ポイントという大差を付けており、容易なことで逆転はない見通しになっている。

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アイフェルGP、予想の観客2万人に届かず

2020 Image (C)Redbull Racing
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新型コロナウイルスの影響で異例の展開となっている2020年シーズンのF1だが、無観客での開催が続いたあと、ロシアGPに続いて2万人の制限ながら観客を入れての開催となったアイフェルGPはしかし予想の数に届かなかったようだ。

これはドイツの通信社である『DPA』(Deutsche Presse-Agentur)が報じたもの。
それによれば2万枚用意された観戦チケットは約5千枚ほど売れ残ったとのこと。
さらに販売されたチケットについても新型コロナウイルスの影響で入場を制限されたケースもあり、結局実際に入場したのは1万2,3千人ほどではないかと推測されているという。

2013年以来ということで期待されたニュルブルクリンクでのF1グランプリだったが、再考の余地があるかも知れない。

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2020/10/13

最速ピットストップは再びレッドブル・レーシング

Redbull/Pitstop (C)RedBull Racing
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今回行われたアイフェルGP決勝レースで最速のピットストップタイムを記録したのは再び常連のレッドブル・レーシングだったことがわかった。

これは2位を走っていたマックス・フェルスタッペンが16周目に行った最初のピットストップのもので、全体1位となる1.92秒の好タイム。
これは同じく最速タイムの常連で今回2番手となったウィリアムズ・チームの2.27秒(ラッセル)を圧倒するもの。
レッドブル・レーシングによる最速タイムはこれで今季11戦中9回目となった。

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8位入賞のヒュルケンバーグにあらためて高評価

Nico Hulkenberg (C)Pirelli Motorsport 拡大します 今年のイギリスGP&アニバーサリーGPに加え、今回3度目の代替出場となったレーシング・ポイントのニコ・ヒュルケンバーグだったが、またしても8位フィニッシュで4ポイントを獲得、貴重な通算10ポイントをチームにもたらせることとなった。
とりわけ公式予選までただの1周もしていないというハンディキャップにも関わらず、決勝レースでは着実に順位を上げたそのパフォーマンスに高い評価が与えられている。

そこでたかまっているのが本格F1復帰説だ。
来季のレーシング・ポイントについてはすでにベッテル&ストロールという体制が確定しているが、噂に上がっているのがアルボンに代えてレッドブル・レーシングに起用されるという驚きのもの。
アルボンは今回クビアトとの接触事故でペナルティを受け、リタイヤ。

アルファタウリを含め、レッドブル・グループのドライバーらには思わぬ強敵現るという状況になりつつあるのかも知れない。

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3位表彰台リカルド(ルノー)、『シューイ』忘れる

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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今回のアイフェルGPでルノー・チームのダニエル・リカルドは2018年のモナコGP以来となる表彰台を獲得したが、ひさしぶりのことで『シューイ』を演じるのを忘れたことを明かした。

当時レッドブルのドライバーだったリカルドは、チーム代表だったクリスチャン・ホーナーとの間で表彰台を獲得した場合にはシューズにシャンパンを入れて飲む、いわゆる『シューイ』を約束、実際に行ってみせたこともある。

ただ今回ルノー・チームではシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターとの間で別途、「表彰台に上がれば一緒にタトゥを入れる約束」を交わしているとも言われているので注目だ。
タトゥの場所はアビテブール氏が、デザインはリカルドが決めるとも伝えられている。

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2020/10/12

ハミルトン、2ストップ戦略でシューマッハの記録に並ぶ優勝を飾る(ピレリ)

(C)Pirelli Motorspotrs
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2020 アイフェルグランプリ 決勝
2020年10月11日、ニュルブルク

キーポイント
• メルセデスのルイス・ハミルトンが、ミハエル・シューマッハの記録に並ぶキャリア通算91勝目を挙げました。レッドブルのマックス・フェルスタッペンとの接戦を演じたハミルトンは、P Zeroレッド・ソフトからP Zeroイエロー・ミディアムへ交換し、ファイナルスティントで再度ソフトタイヤを使用する2ストップ戦略を採りました。ハミルトンと同じ戦略を実行したフェルスタッペンは、ハミルトンと同一のラップでピットストップを行いました。
• バーチャルセーフティーカーとセーフティーカーが戦略に影響を及ぼしました。レース序盤四分の一辺りで発生したバーチャルセーフティーカー導入時、表彰台を獲得したトップ3を含む大半のドライバーが1回目のピットストップを行いました。セーフティーカーが導入された際、この時もトップ3を含む多くのドライバーが2回目のピットストップを実行しました。レースはフィニッシュまで10周のスプリントレースとなり、上位勢はソフトタイヤで走行しました。
• 3位フィニッシュしたルノーのダニエル・リカルドは、トップ2と同様の戦略を採りました。リカルドは、ルノーにとって2011年以来となる表彰台獲得を達成しました。
• ただ一人の1ストッパーは、ハースのロマン・グロージャンでした。28周目にミディアムからP Zeroホワイト・ハードへ交換したグロージャンは、16番グリッドのスタートから9位でフィニッシュしました。
• 最も大きくポジションを上げたドライバーは、レーシング・ポイントのニコ・ヒュルケンベルグでした。緊急招集された予選の結果、20番グリッドからスタートしたヒュルケンベルグは、ソフト – ミディアム – ソフトと繋ぐトップ5と同じ戦略を採り、8位を獲得しました。
• 低温のコンディションが続き、レース終了時点の気温は11℃、路面温度は19℃でした。このコンディションは、タイヤを適正な作動温度領域に入れることを難しくしました。特に、セーフティーカー終了後のリスタート時は尚更でした。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: 4名のドライバーのみがハードを使用し、その内2名がトップ10内に入りました。アルファタウリのピエール・ガスリーとダニール・クビアト、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ミドルスティントをハードで走行しました。フリー走行でほとんど走行機会がないままレースで使用されたことは、各チームがタイヤの特性を熟知していたことを示しています。
• ミディアム C3: レースの多くの場面で使用されました。スタートでは、アルファタウリの両ドライバー、フェラーリのベッテル、ハースのグロージャンの4名のドライバーがミディアムを装着しました。ミディアムもロングランのデータが不足していましたが、長いスティントで良好な性能を発揮しました。
• ソフト C4: 大半のドライバーがソフトでスタートしました。レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスとヒュルケンベルグ、マクラーレンのカルロス・サインツは、ソフトで長いオープニングスティントを走行し、バーチャルセーフティーカー導入時に最初のピットストップを行いました。スタート直後の燃料満タンの状態においても、ソフトには大きなデグラデーションが見られず、良好な性能を示していました。フェルスタッペンは、ソフトを使用してファイナルラップでファステストラップを記録しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「ミハエル・シューマッハの91勝という最多勝記録に並んだルイス・ハミルトンと、最多出場記録を達成したキミ・ライコネンを祝福します。低温のコンディションや金曜日のセッションが中止になるなど、今回は極めて異例のレースとなりました。すべての準備作業を土曜日のフリー走行セッションのみで行う必要がありました。しかし、タイヤの摩耗に関するデータが無かったにもかかわらず、グレイニングが予想よりも抑制されたことで、1ストップを狙うチームも見られました。最終的に、ソフトコンパウンド上で軽いグレイニングが見られましたが、レース結果に影響を及ぼす程ではありませんでした。戦略に大きな影響を及ぼしたのは、バーチャルセーフティーカーとセーフティーカーでした。これらの導入は上位勢にとっては完璧なタイミングとなり、エキサイティングなフィナーレを演出しました」

ピレリジャパンプレスリリース

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ライコネン(アルファロメオ)にもペナルティ・ポイント

FIA
アイフェルGPのレーススチュワード(審査委員)は、11日(日)行われた決勝レース中に起きたジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)との接触事故についてビデオ等による検証を行った結果、アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンに非が認められたとしてペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。
ライコネンにはレース中すでに10秒のタイム・ペナルティが科せられている。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ライコネンはこれでトータル4点ということになった。

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アルボン(レッドブル)にペナルティ・ポイント

FIA

アイフェルGPのレーススチュワード(審査委員)は、11日(日)行われた決勝レース中に起きたダニール・クビアト(アルファタウリ)との接触事故についてビデオ等による検証を行った結果、レッドブル・レーシングのアレクサンダー・アルボンに非が認められたとしてペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。
アルボンにはレース中すでに5秒のタイム・ペナルティが科せられている。
なおこの際、デブリ(破片)によってラジエターを損傷させ、アルボンはリタイヤを余儀なくされている。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、アルボンはこれでトータル7点ということになった。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(10/11)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ドイツ・ニュルブルクリンクで開催されたアイフェルGPの決勝は、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが2位表彰台、Scuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーが6位入賞を果たしました。

一方で、ダニール・クビアトが15位、アレクサンダー・アルボンがリタイアに終わっており、両チームともにドライバーの明暗が分かれる結果となりました。

前日の予選で3番手、5番手となったフェルスタッペンとアルボンは、ともにQ2で使用したソフトタイヤでスタート。
12番手と13番手のガスリーとクビアトは、ミディアムタイヤを選択しました。
スタート直後に、フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)に並びかけるも、メルセデス勢に続く3番手に。アルボンは1つ順位を落として5番手での走行となりました。

アルボンは早めのピットイン戦略を採り、7周目にミディアムタイヤに履き替えます。
しかし、不運にもコース復帰時にトラフィックの中に入ってしまう形となります。
16周目にはクビアトをオーバーテイクする際に接触し、クビアトのフロントウイングが破損。クビアトはこの状態で1周走行した後、ピットインして新しいウイングを装着し、ハードタイヤに履き替えて追い上げを狙います。

このインシデントについて、アルボンに5秒加算のタイムペナルティーが科されましたが、その後デブリによりラジエターが破損、PUのデータに異常を確認したため、チームはリタイアを決めました。

上位陣の戦いでは、首位を走行していたバルテリ・ボッタス(メルセデス)がタイヤをロックしてダメージを負ったために早めのピットストップ。
これでハミルトンが首位、フェルスタッペンが2番手となります。
その後、バーチャルセーフティカー(VSC)が発動した瞬間に、ハミルトンとフェルスタッペンはピットイン。
通常走行よりタイムロスが少なくなるアドバンテージを活かして、フェルスタッペンはボッタスの前でコースへ戻り、2番手のポジションを確保します。

ガスリーはスタートタイヤのミディアムでロングスティントを走りきり、折り返しを過ぎた31周目でピットインしてハードタイヤに交換。
レース復帰後、8番手までポジションを上げると、ランド・ノリス(マクラーレン)がコース脇にマシンを止めたことでセーフティカーが出動します。
この時点で残り15周でしたが、フェルスタッペン、ガスリー、クビアトともにソフトタイヤへの交換を行います。

残り11周でのリスタートとなりましたが、フェルスタッペンは2番手を堅守。ガスリーは、タイヤ交換を行わなかったロマン・グロージャン(ハース)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を立て続けにオーバーテイクし、6番手までポジションアップ。
一方のクビアトは前を行くマシンもフレッシュなタイヤを装着していたことから、順位を上げることはできず、15位でのフィニッシュとなりました。

ロシアGPに続く2位表彰台となったフェルスタッペンは、最終ラップに全体ファステストラップをマークし、さらなる1ポイントを獲得。
6位入賞を果たしたガスリーも2戦連続のポイント獲得となりました。

次戦は2週間後、10月25日(日)決勝のポルトガルGP。今季2つ目のF1初開催サーキットである、アルガルベ・サーキットでの戦いとなります。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 2位)

「今回のレースは全体としてポジティブな週末になりました。
ロシアGPに続き2位表彰台を獲得できたことは喜ぶべき結果だと思います。
レースでは前を走るハミルトン選手にできるだけ近づきながら走るようにトライしていましたが、彼と戦うほどの速さはありませんでした。
それでも、全体的なパフォーマンスはよかったと思っています。
今週末は車体として一歩前進できたことをうれしく思っていますが、まだまだ改善が必要です。
毎週末メルセデスといい戦いができるよう、さらにプッシュを続けていきます。

レース途中でのセーフティカー導入後の再開時は、低い外気温により僕のマシンのタイヤが冷えていたのに対して、後続のマシンは周回遅れを回復するために走行してタイヤが温まった状態だったので、簡単ではありませんでした。
それでもなんとか彼らを抑え、前を走るハミルトン選手に食い下がっていこうとトライしました。
もちろん、ファステストラップを獲得し、追加の1ポイントを取れたこともうれしく思っています。
また、リカルド選手が表彰台を獲得できたこともよかったと感じています。
彼は素晴らしいドライバーですし、彼にふさわしい結果だと思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(決勝リタイヤ)

「今日のマシンのペースはよかったので、このような結果になり、本来いるべきポジションでフィニッシュできなかったことは残念です。
1周目に接触を避けようとしてタイヤをロックアップさせてしまい、フラットスポットができて深刻なバイブレーションが発生していたので、早めにピットストップを行わなければなりませんでした。
ダニールとの接触は、まだ何が起きていたかよく分かっていませんので、もう一度振り返る必要があります。
僕が思うに、リスタート時、彼はシケインの進入で少しワイドになったのかもしれませんし、僕もややミスジャッジがあったかもしれません。
その後、チームからはマシンの温度が上昇しているのを見て、ピットインしてリタイアするように言われました。
最初はデータからパワーユニットの問題のように見えましたが、チームが調査したところデブリがラジエターに入って温度の上昇を引き起こしていたことを解明してくれました。
マシンの感触がよかっただけに、今日の結果は僕らが望んでいたものではないですが、前を向いて、2週間後のポルティマオを楽しみにしようと思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(決勝15位)

「アルボン選手と接触した瞬間から後方での戦いになり、いい結果にはなりませんでした。
彼がどうしたかったのかは分かりませんが、結果として僕のフロントウイングは破損してしまい、フロアとブレーキダクトにも大きなダメージが残りました。
さらに、ピットへ入るまではフロントウイングなしで低速走行せねばならず、当然ウイング交換にも時間がかかるわけで、そのあと僕にできることはあまり残されていませんでした。
マシンはダウンフォースを大きく失っており、苦しかったです。
雨が降るなど挽回できるチャンスを願っていましたが、何も起こりませんでした。
アルボン選手とのインシデントまではとても力強いレースができていると感じていただけに、残念です。
もっといい結果を残せた筈だと思います」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(決勝 6位)

「昨日はやや苦しい結果だっただけに、今日は本当にうれしいです。
望んでいたマシンバランスに持っていけず、感触はあまりよくなかったです。
いつも決勝レースではペースがよく、ポイント争いができるとは思っていましたが、今日はとても楽しかったです。
コース上で多くのバトルをして、攻めたりディフェンスしたりと、いろいろな状況がありましたが、そのすべてを心から楽しみました!
チームはすべて適切なタイミングで正しい判断を下してくれましたから、今日の6位には本当に満足しています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のアイフェルGP決勝は、F1としては異例となる10℃を切る低い外気温に加え、路面温度も非常に低い中で行われました。
Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が予選3番手から着実な走りで2戦連続となる2位表彰台を獲得しました。
ファステストラップの獲得も併せて、我々に力を与えてくれる表彰台だと感じています。

12番手からスタートしたScuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、中団グループの激しい戦いの中でいくつものオーバーテイクを見せる強い走りで、6位入賞を果たしました。
こちらも、ガスリー選手、チーム、そして我々にとって、この先の後半戦に向けて大きな励みになる結果でした。

一方で、チームメートのクビアト選手は序盤の接触でフロントウイングを失ったことが影響し、残念ながら15位に終わりました。
また、Red Bull Racingのアルボン選手については、トラック上のデブリによってラジエターが破損し、パワーユニットのデータに異常を確認したため、レースの途中でリタイアを決めました。

ここから1週間を空け、F1としては初開催となるポルトガルでのレースになります。
当然ながら現行のPUを使っての走行も初めてですので、十分に事前準備をして臨みたいと思います。
最後になりますが、今日のレースでミハエル・シューマッハ選手が持つ91勝の最多勝利記録に並ぶという偉業を達成したハミルトン選手に、Hondaを代表しておめでとうの言葉を贈ります」

提供:本田技研工業(株)

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ライコネン(アルファロメオ)、史上最多出場記録更新

Kimi Raikkonen (C)Pirelli Motorsport
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アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネン(40歳:フィンランド)は11日(日)行われたアイフェルGP決勝レースへの出走で、自身通算323戦目を記録した。
(予選出走は326戦目)

これは元フェラーリ等のルーベンス・バリチェッロ(48歳:ブラジル)が持っていた通算322戦の記録を破るもの。
バリチェッロは「記録が陽の目を浴びてうれしい。
ライコネンとは今度一緒にワインを飲もうと誘っているんだ」と、歓迎。

なお来年ルノーからF1に復帰が決まっているフェルナンド・アロンソ(39歳:スペイン)は通算311戦の記録を持っているので、ライコネンが引退した場合にはこの記録もさらに破られる可能性が高い。

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ハミルトンにシューマッハ家族からビッグプレゼント

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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11日(日)行われたアイフェルGP決勝レース後の表彰台で、優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)にF1レジェンド・ミハエル・シューマッハの子息であるミック・シューマッハからビッグプレゼントが贈られた。

これは今回の優勝でハミルトンがミハエル・シューマッハの持つ史上最多となる通算91勝目を記録したことに対し、シューマッハが2012年のメルセデス時代に実際に使ったヘルメットが「シューマッハ家族の意思」として手渡されたもの。

受け取ったハミルトンは「何て言っていいかわからないほど感激している。
シューマッハは僕の子どもの頃からのアイドルで、毎週テレビで見ていた憧れ。
この感激に慣れるまでには時間が必要だね」と、その感激を表した。

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2020/10/11

アイフェルGPはハミルトンが歴代1位となる優勝

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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10月11日(日)14時10分(日本時間:21時10分)から今季F1第11戦アイフェルGPの決勝レースがニュルブルクリンクを舞台に観客を入れて行われた。
スタート時の天候は曇り、気温は8度、路面温度15度、路面はドライコンディションだが決勝レース中に雨が降る心配もあるとしている。
なおQ3進出を果たした上位10台はすべてソフトタイヤでのスタートとなっている。
また既報のように体調不良となったランス・ストロール(レーシング・ポイント)の代役にニコ・ヒュルケンバーグが起用されている。

スタート後、上位3台の順位は変わらなかったが、13周目ボタスがミスをしたところでハミルトンが首位に躍り出た。
後方ではライコネンがラッセルのマシンにヒットしてタイヤバーストに追い込んだ。
ラッセルはストップ、セッションはバーチャル・セーフティカーとなった。
やがてボタスがパワーロスを訴えて遅れる。
クビアトはアルボンに接触されてフロントウィングを脱落させる。
ボタスは結局電気系のトラブルでリタイヤに。
ライコネンには10秒のタイムペナルティが科せられた。
23周目にはオコン(ルノー)がブレーキトラブルを訴えてガレージに戻る。
アルボンに5秒のタイムペナルティが通告されたが自らマシンを降りている。
3位走行のノリス(マクラーレン)もパワーダウンを訴えている。
その後44周目にノリスはコースサイドにマシンを止める。
45周目、ノリスのマシン回収のためセーフティカーが入り、各車一斉にタイヤ交換へ。

50周目に残り10周でレース再開。
優勝はハミルトン(メルセデス)でトスカーナGP以来の今季7勝目、自身通算91勝目はミハエル・シューマッハに並ぶもので歴代1位となるものだ。
2位に入ったフェルスタッペン(レッドブル)は最終周に前周のハミルトンのタイムを塗り替え、このレースのファステストラップを記録した。
3位は激闘の末、タイヤ交換のタイミングに恵まれたリカルド(ルノー)が獲得、2018年のモナコGP以来となる表彰台を獲得した。
以下、4位ペレス(レーシング・ポイント)、5位サインツ(マクラーレン)、6位ガスリー(アルファタウリ)、7位ルクレール(フェラーリ)、8位ヒュルケンバーグ(レーシング・ポイント)、9位グロージャン(ハース)、10位ジョビナッツィ(アルファロメオ)までが入賞。
11位ベッテル(フェラーリ)、12位ライコネン(アルファロメオ)、13位マグヌッセン(ハース)、14位ラティフィ(ウィリアムズ)、15位クビアト(アルファタウリ)までが完走。
リタイヤはノリス(マクラーレン)、アルボン(レッドブル)、オコン(ルノー)、ボタス(メルセデス)、ラッセル(ウィリアムズ)の5台となった。

F1第12戦ポルトガルGPは再来週、10月25(日)14時10分(日本時間:22時10分)からアルガルベ・サーキットを舞台に全66周で行われる。

アイフェルGP決勝レースの結果はこちら
アイフェルGPの画像はこちら

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体調不良ストロール、新型コロナ検査は陰性

Lance Stroll (C)Racing Point
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アイフェルGP開幕前から体調が優れなかったとされるレーシング・ポイントのランス・ストロールだが、懸念される新型コロナウイルス検査では陰性だということだ。

これは同チームのオットマー・サフナウアー代表が明かしたもの。
ストロールはとりわけ腹痛を訴えていて、トイレから出られない状況とのこと。
このめ土曜日朝にはもうフリー走行3回目セッション以降の欠場の意思をチームに伝えていたのことだ。
しかし、チームによるストロールの体調の見極めが遅れ、結果的に代役ニコ・ヒュルケンバーグの合流が予選ぎりぎりになったことには批判的な指摘もされているようだ。

いったんF1サーカスから離れていたヒュルケンバーグには再びの新型コロナウイルス陽性検査が科せられることとなったが、それでもテレビの仕事で現地にいたことは幸いだった。
1周の準備もできなかったが『107%ルール』はみごと問題なくクリアしてみせた。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(10/10)

Nurburgring (C)Pirelli Motorsport
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本日行われた第11戦アイフェルGPの予選はセッション終盤で接戦となり、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペンがポールポジション獲得にも手が届く走りを見せましたが、最終的には決勝グリッド3番手を獲得することとなりました。

悪天候のためレースウイーク初日の金曜日に予定されていた練習走行が全てキャンセルとなり、FP3が予選前唯一の走行チャンスとなった土曜日は、いつも以上に多忙な一日となりました。

予選Q1ではHonda PU搭載の4台は無事に突破を果たしました。
続く予選Q2では、12番手のガスリーと13番手のクビアトの差が0.007秒、そして11番手をマークしたフェラーリのベッテルとの差は0.04秒以内と僅差でしたがそれ以上にタイム差をつめることができず、明日の決勝は中団からのスタートとなりました。

今日の気温は2桁に届くことはなく、明日も更に不安定な天気が予報されています。
もしもドライコンディションであれば、Scuderia AlphaTauri Hondaの2台は決勝のスタート時のタイヤコンパウンドを自由に選ぶことができます。

Red Bull Racingのフェルスタッペンとアルボンは予選セッションを通して力強さをみせ、2台はQ3まで進出。
フェルスタッペンがアタックラップ1周目でトップタイムを出すと、続いてアルボンは4番手のタイムをマークしました。

最後のアタックラップはポールポジション獲得に近い走りを見せましたが、低い気温に悩まされたコンディションもあり、3番手の結果となりました。
アルボンはフェルスタッペンのすぐ後ろの5番手からスタートとなります。
明日はトップ10圏内のドライバー皆がソフトタイヤを履き、低い気温のなかでレースをスタートします。

なお、本日の予選でメルセデスのボッタス選手が記録したタイム(1分25秒269)により、2004年にBAR Hondaの佐藤琢磨選手が記録し保持していたニュルブルクリンクでの予選ラップタイムレコード(1分27秒691)が、16年の時を経て破られる形となりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 3位)

「今日は一日を通して調子がよく、決勝グリッドの2列目を獲得できたことはいい結果だったと思います。
昨日予定されていた2セッションを走行することができず、皆にとって忙しい土曜日だったと思いますが、総合的に見るとポジティブな一日になりました。
マシンの感触もよく、全てが安定していました。

もちろんまだマシンのバランスで改善したい部分があるものの、今日の走行を終えてこのレースウイークに自信を感じています。
重要なQ3で、路面が冷たく少しアンダーステアになってしまい、フロントタイヤが削れてゴムを使いすぎてしまいラップタイムに少し影響が出てしまいました。

メルセデスに近づいているということは、僕たちが向かっている方向性が正しいというポジティブな証拠であり、いつも決勝では更にその差を縮めることができています。
明日は更に気温が下がると予想されているので、タイヤがどのように働くかが見どころの面白い一戦になりそうです。
どのチームにとっても明日は分からないことばかりの決勝となりそうですが、走っていてとても楽しいサーキットなのでエキサイティングな一戦となるに違いありません」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選 5位)

「今日の予選の走りにはある程度満足していますが、まだ改善できる部分はあると思っています。プラクティスの時間は限られていましたが、マシンの手ごたえは最初からいいと感じていました。

(昨日のセッションが未実施となったことによる)今回のような“2日間開催形式”は気に入っていて、F2やF3に似ているような気もしています。
もちろん予選でルクレール選手の前に出られればよかったのですが、彼はいい走りをしていましたし、最後の最後に抜かれしまいました。
5番手は悪くないポジションですし、ここから戦っていけると思います。
ルノーの2台が後ろにいるので簡単なレースにはならないと思っていますし、1コーナーできちんとポジションを確保しなければなりません。

あまり走行を重ねられてないので、本当のチャレンジはロングラン走行に入ってからになりますが、ひとまずベストを尽くすのみです。
ここでは天気が荒れやすいこともあり、多くのポイントを獲得してフィニッシュできるチャンスは大きいと考えています」

【ダニール・クビアト(アルファタウリ)】(予選13位)

「今日は本当に寒かったです!
FP3後にすぐ予選が迫っていたので、この寒いコンディションで何がベストなセットアップ、走行ラインなのかをすぐに解析する必要がありました。
チャレンジングなコースは走行していて楽しかったです。
しかし、ペースに関しては“素晴らしい”とはいえず、“まずまず”であったと感じています。
とはいえ、今日の自分の走行ラップには満足していますし、あれ以上のタイムは出せなかったと思います。
Q3進出へのタイム差は、いつもよりも大きく開いていたようでした。
僕たちはいつも予選よりも決勝で力を発揮することができているので、明日の決勝もポイントを獲得するチャンスは十分にあると思います。
ここニュルブルクリンクでの一戦がいいものにできるよう、チーム一丸となって戦います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(予選12位)

「12番手という予選結果は少し残念ですが、FP3での感触からこのレースウイークはタフになりそうだと予想していました。
FP3を終えた後はマシンの方向性が正しくなかったと感じたので、予選の中で小さな変更を加えていきました。
その結果改善はされたものの、速さを見せていたライバルたちを相手にするには十分ではありませんでした。
何をすればよかったのかここから分析する必要があると思います。
ポジティブな点としては、明日スタート時のタイヤ選択が自由であることなので、明日の決勝は力強いレースをすることができる自信があります。
12番手からのスタートなので、戦略としては他と違うことを試してみようと思っています。
うまくはまればいいレースとなるはずなので、明日の決勝が楽しみです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「昨日のアイフェルGPの初日は悪天候のために走行できませんでしたが、2日目の本日は天候が回復し、外気温は9℃と低いもののドライでFP3、予選ともに走行できました。
FP3では1時間のセッションの中で予選と決勝に向けた最適なセットアップを見つけなければならず、また初走行のサーキットということもあり、かなり忙しい一日になりました。
昨日の遅れを取り戻すべく、チームとともにプログラムを見直してFP3に臨みました。
基本的に予定通りにプログラムを消化し、いい仕事ができたと思います。
また、昨日の悪天候のおかげで奇しくも第13戦に予定されている2 Dayイベントのエミリア・ロマーニャGP(イモラサーキット)の予行演習にもなりました。

予選では、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が3番手、アルボン選手が5番手といい走りをしてくれました。
Scuderia AlphaTauri Hondaの2台についてはガスリー選手が12番手、クビアト選手が13番手という結果でした。
Q3進出を果たせなかったことは残念ですが、明日のレースでは新品のタイヤを履いてスタートできる利点を活かしてポイント獲得を狙ったレースができればと思います。

明日も気温が上がらず路面温度も低い予報ですが、本日の走行からPUそして車体側ともによいデータが得られたので、明日に向けて最大限のパフォーマンスを発揮できるように準備を進めます」

提供:本田技研工業(株)

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代役ヒュルケンバーグ、「クレイジーな呼び出しタイミング」

Nico Hulkenberg (C)Pirelli Motorsport
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今年8月のイギリスGP&アニバーサリーGP以来の代役出場となったニコ・ヒュルケンバーグ(33歳:ドイツ)だったが、前回よりもさらに急な呼び出しに驚きを隠せない様子だ。

前回と同じくチームはレーシング・ポイントだったが、今回はランス・ストロールのほうの代役。
公式予選が行われる土曜日の朝、起床したストロールは体調不良を訴えたのこと。
突然のことで午前のフリー走行1回目セッションは欠場、その間緊急に代役ドライバーを探す事態に追い込まれた。

これについてヒュルケンバーグは、「そりゃあ驚いたよ。
だってスケジュールはとてもタイトなもので、連絡を受けたのは予選が始まるわずか数時間前。
ただの1周もせずにいきなり予選だなんて、前回よりもさらにクレイジーな出来事だったんだから」

残念ながらマシンも前回の時より進化していることもあり、さしものヒュルケンバーグでもぶっつけ本番の予選では真価を発揮するのは困難だったようだ。

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ミック・シューマッハ、走行キャンセルも前向き姿勢

Mick Schumacher (C)Alfaromeo Racing
金曜日に行われる予定だったアイフェルGPフリー走行1回目セッションで、アルファロメオ・レーシングから初のF1公式デビューを飾る筈だったミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)だが、折りからの天候不順によりセッション自体がキャンセル、出鼻をくじかれる結果となった。
しかしそれでもこのデビュー前から著名すぎるこの若者はポジティブな姿勢を崩さなかった。

「初めてのF1公式セッションということでとても楽しみにしていたから、走れなかったのはもちろんとても残念に思っているよ。
でも自分の国だもの、この時期の天候が不安定なことは当然わかっていたからウェットになることや最悪のことも予想はしていたからね。
実際にコースを走ることはできなかったけれど、このために十分準備を進めてきたし、スタッフともミーティングを重ねてきたことは僕の収穫になっている。
こうしてチームと一緒に行動するだけで僕には得るものが大きかったからね。
だから全然無念になんか思っていないよ」

今回のアイフェルGPではF2のサポートレースはないため、この後もシューマッハはレース終了までチームと帯同する予定ということだ。

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2020/10/10

アイフェルGP予選、ボタス(メルセデス)がポール獲得

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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10月11日(土)15時(日本時間:22時)からニュルブルクリンクを舞台に2020年F1第11戦アイフェルGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。
心配された雨は幸い最後まで降ることなく予選が行われた。

予選Q3、最初のアタックではフェルスタッペンがトップタイムを記録、ボタス、ハミルトン、アルボンと続いた。
最終アタックを終え、ポールポジションを獲得したのはボタス(メルセデス)で1'25.269を記録。
ボタスのポールはアニバーサリーGP以来で今季3回目、自身通算14回目の快挙となった。
2番手ハミルトンでメルセデスAMG勢がフロントロウ独占。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手に久方ぶりルクレールのフェラーリが入り、Q2敗退となったベッテルとの対比をみせた。
5番手にアルボン(レッドブル)、6番手リカルド(ルノー)、7番手オコン(ルノー)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手ペレス(レーシング・ポイント)、10番手サインツ(マクラーレン)というトップ10になった。
アイフェルGP決勝レースは12日(日)14時10分(日本時間:21時10分)から全60周で行われる。

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予選Q2、アルファタウリ勢ここで力尽く

引き続きアイフェルGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
また上位10台はここでベストタイムを記録したタイヤが明日・決勝レースのスタートタイヤとなる。

1回目の走行ではフェルスタッペンがハミルトンを抑えてトップに立った。
アルボンも3番手と好位置につけている。
2度目以降のアタックを終え、結果トップはソフトのハミルトン(メルセデス)で1'25.390。
2番手フェルスタッペン(レッドブル)、以下ボタス(メルセデス)、リカルド(ルノー)、ルクレール(フェラーリ)、アルボン(レッドブル)、ノリス(マクラーレン)、ペレス(レーシング・ポイント)、サインツ(マクラーレン)、そしてオコン(ルノー)までがQ3進出。

ここでの敗退はベッテル(フェラーリ)、ガスリー(アルファタウリ)、クビアト(アルファタウリ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、マグヌッセン(ハース)の5台となった。

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予選Q1、ヒュルケンバーグ(レーシング・ポイント)登場

10月10日(土)15時(日本時間:22時)からニュルブルクリンクを舞台に2020年F1第11戦アイフェルGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で行われるここでは全20台中、下位5台がノックアウトとなる。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は9度、路面温度は18度、コースはドライコンディションとなっているもののセッション中に雨が降る確率が40%とされている。
なお体調不良となったランス・ストロール(レーシング・ポイント)の代役に急きょニコ・ヒュルケンバーグが緊急起用されている。
ヒュルケンバーグは先にやはり同ーームのペレスの代役に起用された経緯がある。

トップはフェルスタッペン(レッドブル)で1'26.319。
以下、ボタス(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、ルクレール(フェラーリ)、ガスリー(アルファタウリ)、オコン(ルノー)、ベッテル(フェラーリ)、ペレス(レーシング・ポイント)、アルボン(レッドブル)、マグヌッセン(ハース)、クビアト(アルファタウリ)、サインツ(マクラーレン)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)までがQ2進出。

ここでの敗退はグロージャン(ハース)、ラッセル(ウィリアムズ)、ラティフィ(ウィリアムズ)、ライコネン(アルファロメオ)、そしてヒュルケンバーグ(レーシング・ポイント)の5台となった。

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アイフェルGPフリー3回目、ボタス(メルセデス)最速

Nurburgring (C)Pirelli Motorsport

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10月10日(土)12時(日本時間:19時)からニュルブルクリンクを舞台に2020年F1第11戦アイフェルGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は幸い昨日の雨は上がり一転して晴れ間も見え、コースはほぼドライコンディションとなっているが、セッション開始時の気温は7度、路面温度13度と低くなっている。
ピレリは今回も5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種のタイヤを選択・持ち込んでいる。
わずか60分のセッションで昨日行えなかった様々なプログラムをこなさなくてはならず、各車先を争ってコースインする様子がみられた。
ただストロール(レーシング・ポイント)のマシンだけはガレージに留まったまま。
ドライバーの体調不良ではないか、と伝えられてる。

残り時間5分というところでラティフィ(ウィリアムズ)が最終コーナーでスピン、ハミルトン(メルセデス)ら何台かのアタックラップをフイにした。
このセッション、ベストタイムはボタス(メルセデス)の1'26.225。
これにチームメイトのハミルトン(メルセデス)が0.136秒差で続いた。
3番手はルクレール(フェラーリ)、以下フェルスタッペン(レッドブル)、ベッテル(フェラーリ)、ノリス(マクラーレン)、ペレス(レーシング・ポイント)、リカルド(ルノー)、アルボン(レッドブル)、ガスリー(アルファタウリ)の順。
クビアト(アルファタウリ)は12番手、ストロール(レーシング・ポイント)は結局欠場、やはり体調不良と発表された。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(10/10)

Max Verstappen (C)Honda Racing
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本日のアイフェルGPの初日は、悪天候のためメディカルヘリコプターが飛行できないという判断により、すべての走行セッションがキャンセルとなりました。

低い雲に覆われ、断続的に続く雨に見舞われた一日のうち、予定をされていた2回のフリー走行では、ピットレーンオープンにならず、Aston Martin Red Bull RacingとScuderia Alpha Tauriの両チームはニュルブルクリンクで2日間に短縮されたレースウイークに挑むことになります。

2017年中国GPの金曜日もほぼすべてのセッションが行われず、同じような状況に見舞われました。
そして昨年(2019年)の日本GPの土曜日は台風の影響によりキャンセルとなり、予選が日曜日の朝に行われたことも記憶に新しい出来事ではないでしょうか。

本日の走行ができなかったことにより、チームは計画していた走行プランを変更し明日のFP3に臨みます。
一方で、3週間後に迎えるエミリア=ロマーニャGPのレースウイークも2日間のみで開催され、予選前に1度のフリー走行しか設けられない予定です。
今回のアイフェルGPでの経験はエミリア=ロマーニャGPに備えるものにもなりそうです。

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「アイフェルGP初日の本日、全く走行ができなかったことを残念に思っています。視界が悪くメディカルヘリコプターが飛べないことが理由でした。

ロシアGPから観客を入れての開催が始まりましたが、この日を長いこと待ち、またこのような天気の中でも観戦に訪れてくれたファンの皆さんには感謝するとともに大変申し訳なく思います。
現行のPUレギュレーション下で初めて走行するサーキットですので、データ取りのためにも是非走行したかったのですが、その分明日のFP3での時間を有効に活用し、予選と決勝に向けた準備を進めます」

提供:本田技研工業(株)

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ペレス(レーシング・ポイント)、やっと最新スペックに

Sergio Perez (C)Racing Point
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アイフェルGP初日は残念ながら悪天候によりキャンセルとなったものの、レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスはその走行を心待ちにしていた筆頭のドライバーだったろう。
というのも、これまで2戦続けて見送られてきた最新仕様へのアップグレードがやっとペレスのマシンにも施されたからだ。

レーシング・ポイントでは今シーズン限りでペレスの同チームからの放出が決まったことで、どうしてもチーム内の扱いは残留が決まっているランス・ストロールのほうに力を傾注、アップデートはストロールが優先されてきたもの。
それでも互角以上のパフォーマンスをみせてきたペレスは、今回同じレベルのマシンを得て、さらなる活躍を期している。

なおペレスの来シーズンのチームはまだ決まっていない。

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リオでのブラジルGP、課題は環境問題に

Brazil GP Scene (C)Williams F1
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1990年から昨年まで行われてきたサンパウロでのブラジルGPは今年で開催契約が終了した(今年は新型コロナウイルスの影響で中止)が、新たな開催に向け、かねてリオデジャネイロが動いている。

F1のチェイス・キャリー/CEOはこのリオでの新ブラジルGPについて、「課題は環境問題にある」とした。
それによれば新しいサーキットの建設予定地は森林部にあり、地元の環境団体から異議が唱えられているとのこと。
ブラジルではアマゾンの森林地帯が大きく失われつつあり、国民の大きな関心事となっている。

かつて1980年代にはブラジルGPはリオデジャネイロで開催されていて、当時の開催地はジャカレパグアだったが、その跡地はリオデジャネイロ五輪の開催場所に使われ、旧サーキットは存在しない。

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2020/10/09

アイフェルGPフリー2回目も霧でキャンセルに

Nurburgring (C)Pirelli Motorsport
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10月09日(金)15時(日本時間:22時)からニュルブルクリンクを舞台に2020年F1第11戦アイフェルGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
天候は小雨、セッション開始時の気温は10度、路面温度13度、コースは引き続きウェットコンディションとなっている。
フリー走行1回目セッションが中止になったことにより、ミック・シューマッハ(アルファロメオ)とカラム・アイロット(ハースF1)のF1デビューは残念ながらお預けとなった。

開始時刻になったが、なお霧のため視界が悪くメディカル・ヘリコプターの飛行に障害があるとしてセッション開始はディレーとされた。
数回延期した結果、このセッションも最終的にキャンセルとされた。
これにより明日正常に走れたとしても、7年ぶりのサーキットをわずか1時間のフリー走行セッションだけで公式予選&決勝レースを迎えることになる。

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アイフェルGPフリー1回目は悪天候で中止に

Nurburgring (C)Pirelli Motorsport
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10月09日(金)11時(日本時間:18時)からニュルブルクリンクを舞台に2020年F1第11戦アイフェルGPのフリー走行1回目セッションが始められる予定だったが、霧が出てメディカル・ヘリコプターが飛べず30分単位でディレーの結果、結局中止となった。

セッション開始予定時の天候は雨、気温は11度、路面温度12度とこれまでとは一転冷え込みをみせた。
なおこのセッションではアルファロメオがジョビナッツィに代えてミック・シューマッハを、またハースF1ではグロージャンに代えてカラム・アイロットをそれぞれ指名していた。

このあと15時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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ミック・シューマッハ、まもなくF1デビュー発表の報

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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現在F2シリーズでランキング首位を走るミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)について、アイフェルGPが行われている今週中にもF1デビューが発表されるのではないか、との見方がされている。

これはスペイン・メディアが伝えたもので、チームはアルファロメオ・レーシング、これが事実であれば同チームの来季ドライバー・ラインナップはベテランのキミ・ライコネンとの組み合わせということになるとみられる。

ミックはF1レジェンド、ミハエル・シューマッハ氏の子息で、かつて所属したフェラーリは以前からミックをもビッグネームに育てるべく支援を行ってきていた。
またフェラーリ製パワーユニットを搭載するチームでもあるアルファロメオは。今週のアイフェルGP金曜日フリー走行でミックを起用、F1公式セッション・デビューを果たさせることになっている。

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アイフェルGPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる第11戦アイフェルGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(66歳:イギリス)を指名した。

元ルノー等のF1ドライバー(最高位:2位)であるデレック・ワーウィック氏のスチュワード就任は今年のハンガリーGPに続くもので、自身通算30回目。
これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の34回に次ぐものになる。

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レッドブル、『無限ホンダ』バッジの妙案を模索

Redbull/Mugen Honda (C)Honda Racing
ホンダのF1撤退表明により2022年シーズン以降のエンジン供給元を探す羽目になっているレッドブル・レーシング&アルファタウリだが、一部で噂になっているホンダ製エンジンの継続使用に向け、『無限ホンダ』のバッジを付けるという妙案が示されている。

無限ホンダはかつて1990年代にホンダワークスのものとは別途に、フットワークやロータス、リジェ、プロスト、そしてジョーダンらにV10エンジンを供給、1996年のモナコGPではオリビエ・パニスの手によるリジェで初優勝を遂げている。
またレッドブルは現在日本国内のスーパーGTやスーパー・フォーミュラで無限ホンダ・チームを支援するなど両者の関係は極めて深い。

レッドブルでレース部門の指揮を執るヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは、こうした方針についてグループのオーナーであるディートリッヒ・マテシス氏への説明に当たっているとも伝えられている。

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2020/10/08

アロンソ、来週ルノー(アルピーヌ)F1の初テストへ

Fernando Alonso (C)Renault Sport F1
来シーズン、2006年以来となるルノー・チームへの古巣復帰が決まっているフェルナンド・アロンソはすでにエンストンにある同チームのファクトリーを訪問、F1シミュレーターを操作するなどしていると伝えられるが、来週には早くも実車テストを敢行する構えだ。

母国スペインのメディアが予想するところによれば、期日は来週の10月13日(水)、場所はバルセロナ・サーキット、マシンはルノーの今季マシン『RS20』になるとのことだが、プロモーション用の『フィルミングデー』ということで走行距離や装着タイヤなど厳しい制限が掛けられるため、合わせて旧型マシンも用意される見込みだ。

なお同チームは来季『アルピーヌ』に名称変更されるため、アロンソはその初代ドライバーということになる。

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アイフェルGPの週末、土・日ににわか雨の可能性

2004 Scene (C)Renault F1
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今週ニュルブルクリンクで行われる2020年F1第11戦アイフェルGPの舞台地であるドイツ・アイフェル地方の天候について、地元気象台はフリー走行の金曜日は曇りであるものの、公式予選が行われる土曜日、決勝レースの日曜日ともににわか雨が降る可能性があるとしている。
なお気温はこれまでのグランプリより大きく下がる見込みだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
10月09日(金) フリー走行 曇り 5- 12度 20%
10月10日(土) 公式予選 曇り一時にわか雨 2- 8度 40%
10月11日(日) 決勝レース 曇り一時にわか雨 4- 8度 40%

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ペレス&ヒュルケンバーグらにレッドブル入りの可能性

Redbull Honda 『RB16』 (C)RedBull Racing
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ホンダがF1撤退を表明したことがきっかけでレッドブルのドライバー・ラインナップに変化を及ぼすことになるかも知れない。

これまで旧トロ・ロッソを含めレッドブル・グループは伝統的に自チームのジュニア育成プログラムからの抜擢など若手ドライバーの起用が多いことを特徴としてきたが、いずれもエースのフェルスタッペンとは実力差が目立つ結果となっている。
そこてここに来て若手でなく(既成の)実績あるベテランドライバーに白羽の矢を立てているのではないかというものだ。

名前が上げられているのは現レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスや、今季そのペレスのピンチヒッターとして2戦に起用された元ルノー等のドライバーであるニコ・ヒュルケンバーグらでいずれも即戦力が期待できる実力者と言える。

ただもしこれが実現するとすれば、角田裕毅やニキータ・マゼピンらF1ステップアップを目指す多くのドライバーには思わぬ冷や水となるかも知れない。

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2020/10/07

レッドブル、「フェルスタッペンとの契約にエンジン条項なし」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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マックス・フェルスタッペン念願のF1タイトル奪取にとって重要なピースであったホンダF1が2021年限りでの撤退が決まったことで、レッドブル・レーシングから離脱するのでは、との噂が広まっている。

しかしこれについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は次のようにそうした見方を全面否定した。
「フェルスタッペンがレッドブル・レーシングの将来について悲観しているということはまったくない。
それよりもホンダが来シーズン投入するとされる新型エンジンに大きな期待を寄せているというのが真相なので、少なくとも2021年末までチームにいる筈だ。
また、彼との契約にホンダF1が必須という契約条項も存在しない。
したがって今回のことを理由として彼がチームを離れるという心配はしていない」

タイトル獲得を目指したフェルスタッペンがレッドブル・ホンダのパフォーマンスに失望していて、メルセデスAMGチーム移籍も考えているとの噂は以前から絶えない。
また一方のF1の絶対王者であるルイス・ハミルトンのほうもこの強力な若者をチームメイトに受け入れ同じ土俵で戦う可能性を否定していないのが微妙だ。

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ハースF1、チーム売却の報道を否定

Haas 『VF-20』(C)Haas F1 Team
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今シーズン、不振を託つハースF1チームだが、一部に報道されたチーム売却の噂を否定した。
これは同チームのレースドライバーであるケビン・マグヌッセンの母国デンマーク・コペンハーゲンのタブロイド紙『BT』が伝えたもの。

それによればロシアの大富豪であるドミトリー・マゼピン氏がハースF1の買収に関心を持っているというもの。
ドミトリー氏は現在F2でランキング6位に位置するニキータ・マゼピンの父親で、あたかもレーシング・ポイントにおけるランス・ストロールの父親ローレンス・ストロール氏のような状況になる。

ただハースF1チームのスポークスマンはこうした話を「まったく根拠のないもの。
チーム売却の可能性は100%ない」と、全面否定している。

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コロナ感染者数増加でトルコGPも無観客レースに

Turkey GP Scene (C)Ex.Super Aguri F1
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今年、2011年以来の開催となるイスタンブール・パーク・サーキットのトルコGPだが、これまで進めてきた観客入場での開催を断念、無観客レースとして行うことを決めた。
これまた新型コロナウイルスの影響によるもので、いったん落ち着いたとみられた感染者数が再び増加、観客入場断念を余儀なくされたもの。
ただこれまですでに4万枚以上のチケット販売が行われていたということから、主催者にとっては大きなダメージになりそうだ。

トルコGPは2005年に初開催(ライコネン/マクラーレンが優勝)、2011年(ベッテル/レッドブル優勝)まで都合7年間に渡り、いずれもイスタンブール・パーク・サーキットで行われた。

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2020/10/06

レッドブル、ポルシェにエンジン供給要請の噂

Porsche F1 (C)Porsche AG
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ホンダによる2021年限りのF1撤退表明の後、現段階で後継のパワーユニットが決まっていないレッドブルだが、ここに来てドイツの自動車メーカー『ポルシェ』にエンジン供給を要請していることが報じられた。

これは『F1インサイダー』が伝えたもので、レーシング界の名門であるポルシェにF1エンジンの製作を依頼、2022年シーズンからの供給を求めたというもの。
しかし現在フォルクスワーゲン傘下にあるポルシェの回答は、時間的なものもありF1参入には消極的な姿勢であるという。

スポーツカーレースで名高いポルシェだが、F1でも近年はマクラーレン・チームへ供給、さらに古くは自身のワークスチームで幾多の戦績を残している。

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マクラーレン&エンケイ、パートナーシップ25周年

ENKEI Wheel (C)McLaren Group
マクラーレン・チームとエンケイは、両者のパートナーシップ提携以来、今年で25周年を迎えたことを明らかにした。

同チームは1995年に日本の『エンケイ』(浜松市)のレース用ディスクホイールを採用。
以来、レースで走った距離は通算500万キロにも達するということだ。

同チームは自身の公式ツイッターで「マクラーレンF1のパフォーマンスをエンケイのホイールが最大限サポートしている」と讃えた。

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ハミルトンはラバーの乗りすぎが気に入らなかった

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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ロシアGP決勝レースのスタート前、指定された位置でない場所からスタート練習をしたために痛恨のペナルティを受けたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、当人は路面の状態を気にしたための行為だったようだ。

ハミルトンは「指定された場所は(みんなが練習を行うため)路面にラバーが乗りすぎていて、グリツプが良すぎるんだ。
でも実際にスタートするグリッドはそうじゃないからもっとラバーが乗っていない所でやりたかった。
それで無線で『もっと先まで行っていいか』聞いたところ、『他のマシンに気を付けるように』とだけ言われたのでピットレーンの端まで行ってやったんだよ」と、説明。

これに対して無線で指示したハミルトンのレースエンジニアは「彼がどこまで行くつもりだったのかわれわれは把握していなかった。
2回目のスタート練習を見たとき、これはまずいなと思った」と、正直な真情を吐露した。

なおこの件によりハミルトンには合わせて10秒のタイムペナルティが科せられ、結果的に3位に転落、またチームには別途2万5千ユーロ(約307万5千円)の罰金が科せられることとなった。

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2020/10/05

レッドブルら2チーム、エンジン決定のリミットは来年5月15日

Renault Team Motorhome (C)Renault Sport F1
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ホンダによる突然のF1撤退表明で搭載エンジンの当てを失ったレッドブル・レーシングとアルファタウリの2チームだが、2022年以降に搭載するエンジン・サプライヤーの決定は遅くとも来年2021年の5月15日までということになった。

これはF1レギュレーションで、この日までに搭載するパワーユニット名をFIA(国際自動車連盟)に届け出なければならないからだ。
またレギュレーションの別の項目では、もしこれが決定していない場合、6月1日をもってFIAが強制的にエンジン・サプライヤーを指名することになるが、2021年のメルセデス4チーム、フェラーリ3チームという供給数をみれば、自ずと新生アルピーヌ(現ルノー)のみのルノー・スポールとなることが必至の情勢だ。

もしくはイギリスにあるホンダF1を買い取ってレッドブル自身がエンジン製作を行うという驚きの見方も一部に流れているが、冷静に考えると現実的ではないようだ。

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ホンダ、インディカーでは2030年まで参戦継続確認

Honda/Indycar (C)Honda Racing
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2021年限りでF1からの撤退を表明したホンダだが、アメリカ大陸を中心に行われているインディカー・シリーズについては引き続き参戦を継続することを確認した。

これはホンダとインディカー・シリーズが表明したもので、同シリーズのジェイ・フライ代表によれば現在同シリーズにエンジン供給するホンダとシボレーとは共に2030年までの長期に渡り安定して続けられると強調したもの。

2023年まで延期はされたものの、インディカーでもハイブリッド技術が2.4リッター ツインターボV型6気筒エンジンに導入されることになっていて、安全面を含め長期視野で運営が行われている。

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ルノー、「要請あればエンジン供給に応える」

Renault V6 Turbo Engine (C)Renault Sport
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ホンダのF1撤退表明により、2022年以降搭載エンジンの当てがなくなったレッドブル・レーシングとアルファタウリら2チームだが、F1レギュレーションではルノー・スポールに対しパワーユニットの供給が求められることになる。
F1競技規則によれば、「パワーユニット供給契約のないチームは、最少数のチームにパワーユニットを供給する製造者に配分される」とされているためだ。

現在メルセデスがメルセデスAMGとウィリアムズ、レーシング・ポイントの3チーム、フェラーリもフェラーリとアルファロメオ、ハースの3チーム、これに対してルノーはルノーマクラーレンの2チームだが、来季はマクラーレンがメルセデス製に変更するためルノー自身(来季はアルピーヌに名称変更)のみの1チームになることから、レッドブルらへの供給義務が生じることになる。

これについてルノー側は表向き、「供給要請があればそれに応える準備はできている」と大人の対応をみせているが、悪化した両者の過去の経緯もあり、すんなり合意できるかは不透明だ。

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2020/10/04

ミカ・サロ、「ハミルトンへのペナルティ厳しかった」

Mika Salo (C)Redbull Racing
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先のロシアGP決勝レース前のレコノサンスラップで、正規の位置でない所でスタート練習を行ったとしてタイムペナルティがハミルトン(メルセデス)に与えられたことについて、このレースのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)として決定に関わったミカ・サロ氏は、個人的見解として「ペナルティは厳しすぎると感じた」ことを明らかにした。

これについてサロ氏は、次のように地元フィンランドのメデイアに釈明している。
「10秒のタイム・ペナルティを科すことが決まったとき、僕自身もこれは厳し過ぎると感じたよ。
でもレギュレーションに当てはめてみるとあれは明らかにルール違反であり、処罰を免れるものではなかった。
違反行為があった以上、僕たちはペナルティ表に則って罰を科すしかなかったんだ」

また「独走するハミルトンに対して厳しいのでは」との指摘に対しては、「まったくそのような意図はない」と、これを一蹴した。
その後ペナルティ・ポイントについて撤回されたが、これについて「レース後確認したところ、チーム側からの指示が確認されたためで他意はない」と、説明している。

ペナルティについてはハミルトン自身だけでなく他のドライバーからも同情の声が高まっていて、スチュワードの決定には批判的な意見も多かったという。

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レッドブル、ホンダF1継承して自社開発か

Redbull Motorhome (C)RedBull Racing
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ホンダが2021年下記り゛のF1撤退を表明したことで、レッドブル・レーシング&アルファタウリの2チームは搭載エンジンを失うことになるが、F1のルール上ではカスタマー・チームを持たないルノー製パワーユニットが充てられる見込みとなっている。

しかしルノーとレッドブルの間には長い過去の確執があり、結果的に喧嘩別れの状況、再び良好な供給契約を形成させるのは困難なこととみられる。
そこで一部メディアが伝えたのがレッドブルがF1エンジンを自製するという仰天計画だ。

それによればレッドブルは2021年以降、ホンダのF1パワーユニットに関連するすべての知的財産を購入し、そのホンダのF1エンジンを開発し続ける別のパーティーを見つけるか、または自社工場(ミルトンキーンズ)で自社製作を行うというもの。

F1エンジンのさらなる開発が今後制限される方向にあることもレッドブルには追い風になるかも知れない。

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F1撤退のホンダ、「レッドブルには8月に伝えた」

Max Verstappen (C)Honda Racing
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10月2日(金)、突然のF1撤退を表明したホンダだが、パートナーであるレッドブルには8月の段階で撤退の意向を伝えたとしている。

これは本田技研工業の八郷隆弘社長がオンライン会見で明らかにしたもの。
それによれば当初2020年末までだった契約を1年間延長した段階から検討してきたもので、今年8月に2021年一杯でのF1撤退をほぼ固め、レッドブル側には通知していたとのこと。
9月末にはホンダとしての姿勢を最終決定、今回の記者発表になったものという。

レッドブル・レーシング&アルファタウリ共にこの決定を尊重するコメントを出しているが、両チーム共に大きなダメージを負うことになるのは必至だ。

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2020/10/03

バーレーンのオーバルコースは今季限りの情勢

Bahrain Circuit Oval Image (C)BIC
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新型コロナウイルスの影響を受けた今シーズンのF1カレンダーでは、バーレーン・サーキットで2回のグランプリが設定されているが、12月6日に開催される『サクヒールGP』では通常とは異なる外周部分のみのコースレイアウトが使われることになった。

これはほぼ全周ブレーキングの箇所がないもので、F1オーバルコースとも称せられている。
オーバル現代のF1ではみられないもので、1周のラップタイムがおそらく1分を切るという速度だけでなくエアロダイナミックスなどマシンのセットアップもこれまでにないものになることが予想されている。

ただこのユニークな案には多くの関係者が支持を表明しているものの、来シーズンは例年通りの1回開催になって、通常のコースアウトに戻ることが確実視されている。
F1史上、ただ1回だけになりそうなオーバルコースでのサクヒールGPを制するのは誰になるか注目だ。

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シュワルツマン(F2)はアブダビGPの金曜日フリーに

『FDA』 logo (C)Ferrari S.p.A
フェラーリの若手ドライバー育成システムであるFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)は、すでにF2ランキング1位のミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)をアルファロメオ・レーシングから、また同2位のカラム・アイロット(21歳:イギリス)をハースF1チームからそれぞれ次戦アイフェルGP(ニュルブルクリンク)の金曜日フリー走行1回目にデビューさせるとしているが、さらにランキング5位のロバート・シュワルツマン(21歳:ロシア)についても今季最終戦アブダビGPでF1デビューさせることを明らかにしている。
ただ、シュワルツマンがドライブするのがいずれのチーム・マシンになるのかはまだ決まっていない。

なお他の二人と同様、シュワルツマンについてもすでにフェラーリの自社コースであるフィオラノ・サーキットで旧型のフェラーリ『SF71H』を用いてF1訓練を行ったということだ。

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ホンダ、F1撤退のリリース

Honda F1 Staff (C)Honda Racing
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【FIA フォーミュラ・ワン世界選手権への参戦終了について】

Hondaは、このたび、2021年シーズンをもって、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)へのパワーユニットサプライヤーとしての参戦を終了することを決定しました。

Hondaは、世界最高峰の四輪レース、F1において、自らのエネルギーマネジメント技術をもって勝利することを目指し、2015年からチャレンジを開始しました。
参戦当初は厳しい戦いが続いたものの、航空機エンジン技術の活用など All Hondaの総合力を発揮することで高い競争力を実現してきました。

また、Red Bull Racing(レッドブル・レーシング)、Scuderia AlphaTauri(スクーデリア・アルファタウリ 以下、アルファタウリ)との強いパートナーシップのもと、共に成長してきた結果、2019年シーズンは3勝、2020年シーズンも2勝を挙げるなど、大きな目標としてきた勝利を実現することができました。

一方、自動車業界が100年に一度の大転換期に直面する中、Hondaは、最重要課題である環境への取り組みとして、持続可能な社会を実現するために「2050年カーボンニュートラルの実現」を目指します。
そのために、カーボンフリー技術の中心となる燃料電池車(FCV)・バッテリーEV(BEV)など、将来のパワーユニットやエネルギー領域での研究開発に経営資源を重点的に投入していく必要があり、その一環として、今年4月に「先進パワーユニット・エネルギー研究所」も設立しました。
F1で培ったエネルギーマネジメント技術や燃料技術、そして 研究開発の人材も同様に パワーユニット・エネルギー領域に投入し、将来のカーボンニュートラル実現に集中し取り組んでいくために、今回、F1への参戦を終了するという判断をしました。

モータースポーツ活動はHondaのDNAであり、これからも熱い想いを持って、参戦しているカテゴリーでのNo.1を目指し、チャレンジを続けていきます。

F1もファンの皆様のご期待に応えるべく、2021年シーズン終了までレッドブル・レーシング、アルファタウリの両チームとともにさらなる勝利を目指し、最後まで全力で戦い抜きます。
そして、モータースポーツ活動を通じて培われたチャレンジング・スピリットをもって、将来のカーボンニュートラル実現という新たな目標に挑戦していきます。

Hondaのモータースポーツ活動、そして、Hondaの新たな挑戦に皆さまの変わらぬご理解、ご声援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

【 本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘】

Hondaは、この度FIAフォーミュラ・ワン世界選手権へのパワーユニットサプライヤーとしての参戦を、2021年シーズンをもって終了することを決定いたしました。

Hondaは、世界最高峰の四輪レース、F1で自らの持てるエネルギーマネジメント技術をもって勝利することを目指し、2015年からチャレンジを開始し、今年で6年目のシーズンを迎えています。
参戦当初は性能や信頼性で苦戦し、厳しい戦いが続きましたが、航空機エンジンの技術を生かした性能向上や、量産技術を活用したエンジンの燃焼効率向上など、All Hondaの総合力を発揮することで競争力を大幅に高めることができました。

また、F1を戦う上で重要な要素となるパートナーについても、2018年からスクーデリア・アルファタウリ、加えて2019年からは、レッドブル・レーシングと、素晴らしいチームに恵まれました。
当時、スクーデリア・トロロッソだったアルファタウリのメンバーは、Hondaの可能性を信じて契約をしていただき、その後も全力でHondaをサポートいただきながら、二人三脚で共に進化を続けてきました。
先日のイタリアグランプリでのアルファタウリ・ホンダとして初めての優勝は両社がチャレンジを始めて50戦目の節目でした。これまでの努力が実を結んだ結果であり、Hondaとして言葉にはできないほどのうれしさでした。

そして、レッドブル・レーシングとはトップチームとして勝てる体制の下、「優勝」という明確な目標を定め、強いパートナーシップを築いてきた結果、高い競争力を発揮することができています。
両チームとの強固なパートナーシップと高い競争力を得た結果、昨シーズンは3勝、今シーズンも現時点で2勝を挙げることができています。
大きな目標としてきた優勝を実現できたことに対し、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリの両チームには、改めて、感謝したいと思います。
また、参戦決定以来、さまざまなサポートをいただいたFIA、フォーミュラ・ワンの皆さま、関係者の方々のご支援に御礼を申し上げます。
そして、何よりも熱いご声援をいただいている多くのファンの皆さまに感謝いたします。本当にありがとうございます。

一方、私どもHondaの事業環境に目を向けますと、自動車業界は100年に一度と言われる大転換期を迎えています。
Hondaも 将来の新たなモビリティ、そして、新たな価値創造に向けて注力していくことは以前よりお話しさせていただいています。
なかでも、環境への取り組みはモビリティメーカーにとって最重要テーマの一つとして捉えています。
2011年には「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」の実現をビジョンに掲げ、地球環境に与える負荷をゼロにすることを目指し取り組みを進めてきました。
このたび、Hondaはこの取り組みをさらに加速させ持続可能な社会を実現するために「2050年にカーボンニュートラルの実現」を目指すことを決意しました。

そして、そのために、2050年までの通過点として現在掲げている「2030年に四輪車販売の3分の2を電動化する」という目標についても、カーボンフリー技術の投入をさらに加速させていきます。
この実現に向けて、Hondaは、将来のパワーユニットやエネルギー領域での研究開発を重点的に強化しています。
今年4月には、将来技術に取り組む研究所の体制を一新し、新組織「先進パワーユニット・エネルギー研究所」を設立しました。
Hondaがこれまで培ってきたFCV、バッテリーEV、そして、航空機向けターボジェットエンジンなど、さまざまなパワーユニット技術を生かし、将来のカーボンニュートラル社会を支える新たなパワーユニットの研究開発をスタートしています。
また、カーボンニュートラル実現のためには、パワーユニットそのものだけでなく、エネルギーを含めたカーボンフリー化が必要です。
Hondaではこれまでも様々なエネルギー技術の研究を行ってきましたがこの領域も大幅に強化していきます。

将来、カーボンニュートラルを実現するために、今回大きく舵を切り、この新たなパワーユニットとエネルギーの研究開発に経営資源を集中していきます。
その一環として、今回F1で培ったエネルギーマネジメント技術や燃料技術、そして人材を先進パワーユニットとエネルギーの研究開発に振り向けることにしました。
こうして、さらに強化した研究開発体制の下、先進パワーユニットとエネルギー技術の創造、そして、将来のカーボンニュートラル実現に集中して取り組んでいきます。

F1では、優勝という目標を達成でき、一定の成果を得ることができました。
その力をこれからは、パワーユニットとエネルギーのカーボンフリー化「カーボンニュートラル実現」という新しいフィールドでの革新に注ぎます。
これはF1同様に大変難しいチャレンジであり、社会とともに取り組んでいくべき大きなチャレンジとなります。
本日の発表は「カーボンニュートラル実現」という新たな挑戦に向けた決意表明でもあります。
Hondaは、ステークホルダーの皆さまとともに、カーボンニュートラル社会の実現を目指し、Hondaの総力を挙げてチャレンジをしていきます。

Hondaは、創業以来モータースポーツへの挑戦を通じて技術の進化と技術者の育成、そして、勝利を目指す熱い情熱を育んできました。
レース活動はHondaのDNAです。これからも熱い想いを持って参戦しているカテゴリーでのNo.1を目指し、チャレンジすることに変わりはありません。

ファンの皆さまのご期待に応えるべく、今シーズンの残り7戦。そして、2021年シーズンに向けては、よりパフォーマンスを高めた新しいパワーユニットも投入し、レッドブル・レーシング、スクーデリア・アルファタウリとともに、さらなる勝利を目指して最後まで全力で戦い抜きます。

ぜひ、Hondaのモータースポーツ活動、そして、Hondaの新たな挑戦に皆さまの変わらぬご理解、ご声援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

提供:本田技研工業(株)

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2020/10/02

ホンダ、2021年限りでF1から撤退

ホンダは、2021年シーズンをもって、F1世界選手権へのパワーユニット・プライヤーとしての参戦を終了することを正式発表した。

これによりすでに2025年までの参戦をコンコルド協定により表明しているレッドブル・レーシングとアルファタウリは搭載エンジンのあてを失うことになる。

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バルセロナのスペインGP、来季の開催に暗雲か

Barcelona Circuit (C)Redbull Racing
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F1スペインGPの開催地で、シーズン前テストの舞台としてもお馴染みのバルセロナ・サーキットだが、ここに来て来季の開催に暗雲が立ちこめているようだ。
なんでも同サーキットでは社長が入れ替わるなど経営面での混乱があり、それがF1の開催契約にも影響を及ぼしているとのニュースが流れているもの。

例年通りシーズン前半の開催を目論むスペインGPは、少なくとも今年10月中にはF1を統括するリバティ・メディアとの間で契約をまとめなければならないが、財政問題の悪化を受けた新経営陣の姿勢もありいまのところ合意の目途が立っていないと伝えられている。

地元メディアは今年のスペインGPが新型コロナウイルスの影響で無観客レースとして行われたことも赤字に拍車を掛けたとしている。

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アルファロメオ代表、「ライコネンとはこれから交渉」

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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今年まもなく41歳になるアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネン(フィンランド)は今や現役F1ドライバーの中で最高齢になるが、まだ引退という話は聞こえて来ない。

注目されるその2021年シーズンについて、所属チームのフレデリック・バッサー代表は「ライコネンとはこれから来年について話し合いを始める」とし、一部に噂となっている「すでに残留が決まった」という説を否定した。

フェラーリ製パワーユニットを搭載し、技術的にもフェラーリの支援を受けているとみられる同チームでは、来季FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーで目下F2シリーズでランキング首位を走るミック・シューマッハ(21歳:ドイツ)を乗せるのではとの見方が有力になっているが、そのチームメイトとして、経験豊富なライコネンに期待する向きが多いという。

ただ数少ない来季の空席には残留希望のジョビナッツィの他にもニコ・ヒュルケンバーグやセルジオ・ペレスなどの名前も挙がっていていずれも予断を許さない状況だ。

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2020/10/01

FIAレースディレクター、「ペナルティは公正を期したもの」

Race Image (C)Mercedes Motorsports
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先のロシアGP決勝レースで、同グランプリのレーススチュワード(審査委員)がルイス・ハミルトン(メルセデス)に対して下したペナルティが厳しかったのでは、という声が聞かれることについて、FIA(国際自動車連盟)のマイケル・マシ/レースディレクターは次のように語っている。

「ハミルトンはいつもと同じやりかたでスタート練習をしたとしているが、その場所は各サーキットで異なるもの。
そのため許可された場所は各グランプリ毎に必ず事前に通達しており、実際他のドライバーは(チームメイトも含め)今回すべて許可された場所で行っていた。
ドライバーの安全を確保する見地から、この違反については看過することはできない。
ただ今回彼は無線でチームの指示に従ったということなので、ドライバーへのペナルティ・ポイントは取り消し、チームへの罰金にした」と、説明。

それでも本人に疑義があるというならばいつでも説明に応じるとした。

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ハースF1、カラム・アイロットを金曜フリー走行に

Callum Ilott (C)Ferrari S.p.A
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ハースF1チームは、10月9日(金)に行われるF1第11戦アイフェルGP(ニュルブルクリンク)の金曜日フリー走行1回目セッションに、カラム・アイロット(21歳:イギリス)を起用することを明らかにした。

アイロットは同セッションにアルファロメオ・レーシングから出走するミック・シューマッハと並ぶFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーで、昨年のバルセロナ合同テストにやはりアルファロメオから参加、クラッシュした経験を持つ。
また今シーズン参戦しているF2シリーズでも、シューマッハに続いてランキング2位に位置している。
ちなみに現在ランク3位が、こちらはホンダの育成ドライバーである角田裕毅となっている。

初めてF1公式セッションに参加するアイロットは、「こうした機会を与えたくれたハースF1に感謝している」と意欲をみせるが、まだグロージャン&マグヌッセンいずれのマシンになるかは未定とのことだ。

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ペレス(レーシング・ポイント)、希望のチームはレッドブル?

Sergio Perez (C)Racing Point
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今シーズンもベテランらしく堅実な走りをみせてるレーシング・ポイントのセルジオ・ペレス(30歳:メキシコ)だが、来季アストンマーティンのワークスチームとなる体制変更により同チームからの放出がすでに決まっている。

母国の企業から多くの支援も受けるペレスだが、来季についてはすでに多くのチーム体制が確定していて選択の余地は多くない。
有力とみられてるのはハースF1だが、これまでの同チームの戦いをみる限り戦力ダウンは否めない。

こうした中、ペレスが自ら『意中のチーム』を口にして注目されている。
それはレッドブル・レーシングだった。
ペレスは「レッドブルからオファーがあれば、すぐに決断するよ」としているが、現実にはハースF1加入の可能性が高いとみられる。

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