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2020/09/28

ホンダ系チーム、決勝レースコメント(9/27)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ソチ・オートドロームで行われたロシアGPの決勝でAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得、そのほかの3台もトップ10でレースを終え、Hondaパワーユニットを搭載するマシン4台全車がポイント獲得を果たしました。

Red Bullのアレクサンダー・アルボンは10位、Scuderia AlphaTauri Hondaは母国GPのダニール・クビアトが8位、ピエール・ガスリーが9位に入賞しています。
Honda PUとしては、2019年のモナコGP以来の全車ポイント獲得です。
また、フェルスタッペンの表彰台登壇で、2015年のF1復帰以来のポディウム獲得回数が第三期F1活動の19回を超え、20回となりました。

フェルスタッペンは前日の予選で見事な走りを見せて2番手となりましたが、偶数側グリッドはホコリが多く、やや加速がしづらいコンディションでした。
スタートでは一時4番手までポジションを落とすも、直後のアクシデントでセーフティカーが導入される前に3番手まで挽回します。

このセーフティカーは、ターン2でカルロス・サインツ(マクラーレン)がクラッシュを喫したことによって出動。
予選後のギアボックス交換でペナルティーを受けて15番手からスタートしたアルボンも、その影響を受けて最後方へと下がったため、ピットインしてソフトタイヤからハードへと交換して隊列に加わりました。

9番グリッドからソフトタイヤでスタートしたガスリーは、7番手までポジションを上げ、ハードタイヤを選択したチームメートのクビアトはポジションを維持したままリスタートを待ちました。

レース再開後、ガスリーは18周目、フェルスタッペンは25周目にピットインして、ハードタイヤに交換。
ピットタイミングの遅いクビアトは、これによって一時3番手を走行します。
クビアトは30周目までピットインを引っ張り、ミディアムタイヤに交換すると8番手でコースへ復帰しました。

各車がピットインを終えると、フェルスタッペンは2番手でレースを進めます。
10秒のタイム加算ペナルティーを受けたルイス・ハミルトン(メルセデス)が3番手に上がってきましたが、その差を10秒以上つけながらフィニッシュまで走りきり、2位表彰台を手に入れました。
これは、Red Bull RacingにとってロシアGPでの初表彰台となります。

クビアトはキミ・ライコネン(アルファロメオ)の前方でレースを進め、ソチはオーバーテイクが難しいコースとして知られており、その後方ではガスリーがライコネンを抜きあぐねながら走行。
レース終盤にクビアトは前方のエステバン・オコン(ルノー)に追いつき、オーバーテイクを仕掛けますが、追い抜きには至らず、8位でチェッカーフラッグを受けました。

ガスリーは残り11周でわずかにバーチャルセーフティカーが導入されたタイミングで2度目のピットインを行い、ミディアムタイヤに交換。
コースへ戻ると、アルボンとランド・ノリス(マクラーレン)をオーバーテイクして9位でフィニッシュしました。

序盤のセーフティカー走行中にハードタイヤを履いたアルボンは、27周目にピットへ入り、ミディアムタイヤを履く2ストップ作戦を採用。
一時は最後尾を走りましたが、アントニオ・ジョヴィナッツィ(アルファロメオ)をターン13のアウト側からオーバーテイクするなど、見事な走りを見せて10位入賞を果たしました。

次戦は2週間後、10月9日(金)~11日(日)に、ドイツのニュルブルクリンクで第11戦アイフェルGPとして開催されます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 2位)

「このサーキットはあまり僕らとの相性がよくないということを考えると、今日の2位は喜ぶべきものだと思います。
久しぶりにチームのために多くのポイントを取れたこともよかったです。
グリッド内側はグリップが低いので、スタート直後の数コーナーはなかなか難しかったのですが、それでもすぐにダニエル(・リカルド)を抜き返すことができました。
ミディアムタイヤではオーバーステアが出てしまい、メルセデスのマシンを追いかけるのが難しかったのですが、ハードタイヤに交換したあとは速さがあり、自分自身のレースに集中することができました。
久しぶりに表彰台を獲得できてうれしく思っていますし、このサーキットでボッタス選手の8秒後ろでのフィニッシュというのもいい結果だと思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(決勝10位)

「今日は1ポイントを得るために多くの仕事をしなければならず、簡単なレースではありませんでした。
序盤はハードタイヤを履いて集団の中での走行となり、なかなかオーバーテイクできずに大きくロスしてしまいました。
ミディアムタイヤに交換してからは少しよくなったので、できるだけ順位を上げようと取り組みましたが、なかなか難しく、フラストレーションの溜まるレースでした。
常にトラフィックの中にいてクリーンエアで走れず、一つもいいラップはありませんでした。
ギアボックス交換のペナルティーを受けたので、今日はダメージを最小限に抑えるレースでしたから、すでに頭をドイツへと切り替えています。
2週間後はもっとスムーズなレースウイークになればと思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(決勝 8位)

「今までホームGPはあまりうまくいっていなかったので、今日は本当にうれしいです。
タフなレースで、戦略を機能させるために常にプッシュしなければなりませんでしたが、こういうレースが僕は好きです。
ハミルトンが後ろにいたときも、数周の間は彼を抑えることができたほどで、今日のペースは素晴らしいと思いました。
僕はいつも日曜の決勝では強さがあるので、今日も朝から自信がありました。
7位が見えていただけに、オコンを抜けなかったことには悔いが残ります。
僕らのほうが速かったのですが、このコースでのオーバーテイクは、現代のF1マシンでは難しかったです。
今日のドライビングには満足していますし、チームに貴重なポイントをもたらすことができました。
マシンも、ペースもいいので、残りのシーズンでもプッシュし続け、願わくはチャンピオンシップでの順位を上げられればと思います」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(決勝 9位)

「簡単なレースではありませんでした。
いいスタートを切って7番手を走っていましたが、レース中盤でアレックス(・アルボン)とキミ(・ライコネン)と競っている際に多くの時間を失ってしまいました。
シャルル(・ルクレール)には抜かれてしまいましたが、僕もスピードはあったので、なんとか抜き返そうとしていました。
もしもバーチャルセーフティーカーがもう少し長ければ、僕が行ったピットストップが有効だったと思うのですが、予想よりも短いタイミングで終えてしまったので、逆にポジションをロスしてしまいました。
それでも、ポジションを取り戻すために何台かのマシンを抜くことができました。
マシンがよかっただけに少し残念ですし、いいペースだったのでもう少しいい成績を残せたのではと思っています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のロシアGPの決勝は、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手がレース序盤から2番手をキープし、メルセデスの2台に割って入る2位表彰台を獲得しました。

チームメートのアルボン選手は15番手スタートで簡単ではありませんでしたが、2ストップ戦略を確実に活かし、最後はポイント圏内の10位までポジションを上げるという力強いレースを見せてくれました。
Scuderia AlphaTauri Hondaの2台もスタート時の波乱を避けてクビアト選手が8位、ガスリー選手が9位と2台入賞を果たしました。
2人ともいくつものオーバーテイクを見せ、いいパフォーマンスだったと思います。

Honda勢は4台とも完走し、昨年のモナコGP以来の全車入賞と、ここ数戦のことを考えるとよい状態でレースを終われたと感じています。

ここから欧州に戻り、1週間空けてドイツでのレースになります。
ニュルブルリンクは現行レギュレーションでは初走行となりますので、十分シミュレーションなどで検討し、準備を整えて臨みたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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