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2020/08/31

ホンダ系チーム、決勝レースコメント(8/30)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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スパ・フランコルシャンで行われたベルギーGPの決勝レースで、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが3位に入り、6戦連続の表彰台を獲得しました。

Aston Martin Red Bull Racingは、ミディアムタイヤを履いたフェルスタッペンが3番手、ソフトタイヤのアレクサンダー・アルボンが5番手からスタート。
フェルスタッペンはオープニングラップでダニエル・リカルド(ルノー)と激しく競り合い、3番手をキープしましたが、アルボンは1つポジションを落として6番手でレースを展開することとなりました。

Scuderia AlphaTauri Hondaは、グリッド上で唯一ハードタイヤを選択したピエール・ガスリーが好調なペースを見せ、序盤で8番手までポジションアップ。
ミディアムタイヤを履いたダニール・クビアトは12番手でレースを進めました。

11周目にアントニオ・ジョヴィナッツィ(アルファロメオ)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)が相次いで激しいクラッシュを喫します。
両ドライバーとも自力でマシンを降りることができましたが、レースはセーフティカーが導入されます。
セーフティカー走行は15周目まで続き、この間にガスリーとセルジオ・ペレス(レーシングポイント)を除く全車がピットインしてタイヤを交換しました。

これによって、ガスリーは4番手までポジションを上げます。
フェルスタッペンは3番手を守り、アルボンはエステバン・オコン(ルノー)の前に出てレースを再開。
クビアトもトップ10圏内までポジションを上げることができました。

その後、フェルスタッペンは前方のバルテリ・ボッタス(メルセデス)にプレッシャーをかけるべくプッシュしますが、レース終盤にかけてタイヤの摩耗を抑える必要が出てきたため、ポジションを守る走りへと切り替えて3位でフィニッシュ。
アルボンもタイヤをいたわりながらポジションを守っていましたが、最終ラップでオコンにオーバーテイクを許し、6位でのチェッカーフラッグを受けました。

ガスリーは、残り17周となったところでピットインし、16番手でコースへと戻ると、そこからポイント獲得を目指して猛烈な追い上げを開始。
36周目にはクビアトの後方の11番手までポジションを上げると、クビアトはペースで上回るガスリーを前へ出します。
ガスリーはさらに2台のレーシングポイント勢をパスして、8位でフィニッシュ。このレースの“ドライバー・オブ・ザ・デイ”に選出されました。

Hondaパワーユニット勢は3台がポイントを獲得。
次戦は1週間後、イタリア・モンツァへ舞台を移し、さらなる高速サーキットでの戦いが繰り広げられます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 3位)

「このコースは大好きですが、僕のレースはあまりエキサイティングな展開にはなりませんでした。
バトルも多くなく、自分のレースをして最善の結果を持ち帰ろうと取り組みました。
ミディアムタイヤではそこまでグリップがなく、ハードタイヤに交換してからバルテリ(ボッタス)にプレッシャーをかけようとしましたが、彼はペースを上げるように指示されてギャップを築いてしまったので、孤独なレースとなりました。
僕の前方では大きな動きもなく、残念ながらタイヤの摩耗も大きかったので、あまりプッシュすることができませんでした。
レース終盤にはフロントからバイブレーションを感じたので、タイヤマネジメントに集中せざるを得ず、リスクを冒さずに完走を目指しました。
全体的には、いいレースウイークになりましたし、マシンのバランスもいいので、満足しています。
3位になるためにここにいるわけではないですし、もっと上を目指していますが、今回も表彰台に立ててよかったです」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(決勝 6位)

「何をしても難しい状況で、フラストレーションの溜まるレースでした。
レース前から、ルノー勢はダウンフォースを低くして最高速が速いので、オーバーテイクが難しいと分かっていたのですが、それを実際のレースで証明する形になってしまいました。
ソフトタイヤでのスタートはなかなかいいと感じていましたし、ピットクルーが素晴らしい作業をしてくれて、オコン選手の前に出ることもできました。
ミディアムタイヤでここまでデグラデーションが大きいとは思っていなかったのですが、もしかしたらタイヤ選択が正しくなかったのかもしれません。
できる限りのプッシュをしてオーバーテイクを試みましたが、タイヤが終わってしまいました。
モンツァのことを考える前に、まずはこれを振り返ってみます。
ただ、チャンピオンシップで4位にポジションが上がったのはいいことですし、前進していることの証でもあると思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(決勝11位)

「今日は正しい戦略を採れなかったと思うので、しっかりと振り返ります。
レース前には判断がつかなかったので、僕らは2台で戦略を分けたのですが、不運にも僕が機能しないほうの戦略となりました。
硬めのタイヤでスタートできればもっといい結果が出せたと思いますし、スパのようなコースでは古いタイヤでペースを維持するのが難しいのですが、今日はレース中常に間違ったタイミングとポジションだったように感じました」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(決勝 8位)

「アントワーヌ(ユベール選手)のことがあったので、好結果を目指した重要な日でした。
僕らは、ほかのマシンと異なる戦略を採り、ハードタイヤでスタートすることを決めましたが、それが予想よりもうまくいき、何台ものマシンをオーバーテイクすることができました。
ペレス選手をパスしたときは特に激しいバトルでしたが、とても楽しめました。
スタートから20周までにセーフティカーが出てしまうと致命的だと思っていましたが、不運にもそういう展開になり、ほかのマシンにピットストップをされてしまう形になりました。
それでもマシンはよくてペースがあったので、決してあきらめず、可能な限りハードにプッシュしました。
ピットストップを終えると、ほぼ最後尾というポジションで、中団でバトルをしなければなりませんでしたが、楽しんで走ることができて、8位という素晴らしい結果を手にしました。
セーフティカーによって20秒ほどタイムをロスしましたが、最終的には5位のオコンと7秒差だったので、今日は5位になれるポテンシャルがあったと思います。
前を行くマシンを抜いていくのは大仕事でしたが、それをやり遂げたのは素晴らしいことですし、この結果がとてもうれしいです。
ドライバー・オブ・ザ・デイを獲得できたこともよかったです。
投票してくれた皆さんに感謝しています。このパフォーマンスを、今後のレースでも発揮できるように頑張ります」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のベルギーGP決勝では、HondaのPUを積むマシン4台のうち3台が入賞し、われわれにとってまずまずの結果になりました。
フェルスタッペン選手は、終盤かなりタイヤの劣化が厳しい中でうまくペースをコントロールしながら、3位でフィニッシュ。
6戦連続となる表彰台を獲得してくれました。

チームメートのアルボン選手もトラフィックのある難しいコンディションの中で厳しいレースとなりましたが、6位入賞となりました。
しかし、最終周でポジションを落としたことに悔しさを感じています。
グリッド上で唯一ハードタイヤを履いてスタートしたScuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、セーフティカー中にピットインせず、ほかのマシンとは異なる戦略を選択。
数々のオーバーテイクを見せ、8位入賞となりました。
レースを通して非常に力強い走りをしていたので、展開次第ではもう少し上の順位も狙えたのではと思っています。
クビアト選手も粘り強くレースを続けましたが、惜しくもポイント圏外の11位という形になりました。
次週からはイタリアでモンツァ、ムジェロの2連戦を迎えます。
PUモードの使用制限という新たな制約下で初めてのレースになりますので、十分にPUの使い方などのシミュレーションを行った上で戦いに臨みます」

提供:本田技研工業(株)

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