ホンダ系チーム、フリー走行コメント(7/03)
Max Verstappen (C)Redbull Racing
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F1世界選手権がついに再開し、オーストリアGPがレッドブル・リンクで開幕しました。初日はフリー走行2セッションが行われ、パワーユニット(PU)は一日を通じて順調に機能しました。
現地時間11時にピットレーンがオープンし、FP1がスタート。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中断が長引いていたF1ですが、これが2020年シーズン初の公式走行となりました。
Honda PUを搭載するAston Martin Red Bull Racing、Scuderia AlphaTauri Hondaともに、日曜日の決勝に向けた準備に注力し、システムチェックや新パーツのテストなどを行いました。
サーキット名の通り、Red Bullグループにとってはホームレースとなる今大会、Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンはP1で3番手タイムをマーク。チームメートのアレクサンダー・アルボンが、約0.3秒差で7番手につけました。
AlphaTauriのピエール・ガスリーとダニール・クビアトは、16番手と19番手にとどまりましたが、ガスリーのタイムは10番手とわずか約0.5秒差で、最初のセッションとしては上々の手応えを得ることができました。
午後のP2では、フェルスタッペンが途中スピンを喫した影響もありトップ3から約0.3秒差の8番手。この日は多くのドライバーが、限界を探って走行していたためか、他にもスピンするマシンが続出。アルボンもターン1でコースアウトを喫し、13番手でこのセッションを終えました。
クビアトも同様にスピンを喫しましたが、自己ベストタイムを更新し、アルボンを0.01秒上回って12番手。ガスリーは17番手となりました。
明日の予選は、いよいよ今季初の真剣勝負の場となります。初日で収集した大量のデータを解析し、さらなる戦闘力向上へ取り組んでいきます。
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3-8番手)
「再びマシンに乗れていい気分でしたし、最初の数周ですんなりリズムに乗れました。全体的にいい一日だったと思います。
マシンのハンドリングはよかったですし、長期の中断明けですから周回数をこなせたことにも満足しています。
プッシュしていたラップでフロントウイングを破損して別のものに交換しなければならなかったので、今日のラップタイムは何かを表したものではありません。
少しアグレッシブにいきすぎたようで、スピンとコースオフを喫してしまいましたが、大きな問題はありませんでした。
このサーキットでは縁石が特徴的で、みんな条件は一緒ですが、黄色の縁石でフロントウイングを傷めやすいので、注意が必要です。
僕らは自信を持っていますし、まだ向上の余地もありますが、今日はいい感じだったので、明日が楽しみです」
【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(7-13番手)
「今日はまずまずよかったと感じていますし、マシンに戻ってこられてうれしいです。
問題なくシーズンが再開できてよかったですし、エキサイティングな気持ちですが、みんなスムーズに走行へ入っていけたことには驚きました。
これだけの量を走行するのはかなり久しぶりだったので、明日に向けた確認事項が多くありました。
まだすべきことがいくつかありますし、ドライビングもセットアップも伸びしろがあるので、明日どうなるか見ていく必要はありますが、何をすべきかは分かっています。
このサーキットでは、限界まで攻めると縁石でフロントウイングを破損する危険性があるので、あまり激しく当てないようにしなければなりません。
マシンの感触はいいので、明日が楽しみです」
【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(19-12番手)
「FP1は僕らにとっては難しいセッションになりました。
マシンがきちんと動作する領域に満足できませんでしたが、FP2でマシンを改善できたのでよかったですし、一歩前進することができました。今夜やるべきことがまだありますが、まだまだ明日に向けてマシンの改善点を発見することができると思います」
【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(16-17手)
「長い中断を挟んで、またマシンを走らせることができてとてもうれしいです。
今日はエキサイティングな一日で、かなりの周回数を走行できました。
パフォーマンスの面では、まだマシンの習熟を進めなければならない段階なので、苦戦することは予想できていました。
残念ながら、ソフトタイヤでの走行はトラフィックにあってクリアラップを取れなかったのですが、ダニー(クビアト)は大丈夫だったので、一日で多くのデータを収集できました。
明日の予選に向けて全力で取り組んでいきます」
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「いよいよ待ちわびていたオーストリアGPが始まりました。
ライバルのマシンとともにわれわれのマシンがサーキットを走る姿を見られることを素直にうれしく思っています。
今回レースを開催するにあたってパドック内の行動には多くの制約があります。
2チームに分かれるわれわれのメンバーが直接コンタクトできないなどやや不便な部分もありますが、普段と変わらずマシンを少しでも速く走らせるために作業を進めています。
また、サーキットには今までとは大きく異なる光景が広がっています。
グランドスタンドをはじめ、全くファンの皆さんの姿がないのはとても寂しく感じます。
今日のセッションはPUサイドとしては4台ともに大きな問題なくスムーズな一日でした。
さらにセットアップを煮詰め、明日以降の予選と決勝に臨みたいと思います」
提供:本田技研工業(株)
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