F1規則変更に『セーフガード条項』導入の動き
FIA
FIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)は、スムーズな規則変更に備えるため、これまで全チーム一致が必要とされていた分野に『セーフガード条項』を設け、事態への迅速な対応に突破口を開こうとしているようだ。
FIAによれば、セーフガード条項はそれぞれの選手権等において、規則修正のために全競技者一致の合意を得るという現在の必要条件に打ち勝つものであり、選手権に参戦する競技者のうちの多くの同意を得ることで、より短期間で規則を修正することを可能にしようというもの。
新型コロナウイルスの影響による今シーズンの状況はまさにこのセーフガード条項に該当するという考えだ。
F1がいま来季以降のコスト削減について導入しようとしているバジェットキャップ(予算制限)にフェラーリ・チームのみが反対しているため改定案が事実上宙に浮いていることが念頭にあるとみられる。
ただフェラーリには過去にFIAないしFOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)と結ばれた強固な密約が存在するという噂があり、まだ最終的にどう結着するかは予断を許さない状況だ。
| 固定リンク
最近のコメント