フェラーリ代表、「チームには個別の事情」と釈明
Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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以前から膨大な活動費が負担になっていたところ、今回の新型コロナウイルスの影響でF1チームはさらに財政面が逼迫に追い込まれていて、かねて議論されてはたバジェットキャップ(予算制限)が喫緊の課題として挙げられている。
しかし先に行われたFIA(国際自動車連盟)やF1、それに各チーム代表らによるテレビ会議では、フェラーリやレッドブルの反対により合意を得ることができなかったことがわかっている。
これは、2022年からの大幅レギュレーション改定を機に、1チーム総額1億7500万ドル(約191億円)とされた限度額をさらに総額1億ドル(約109億円)まで減額しようとするもの。
しかしこれに反対したことについてフェラーリ・チームのマッティア・ビノット代表は、「基本的には減額する方向に賛成だが、チームの活動はそれぞれみんな取り巻く事情が異なるもので、単に一律に減額するというのには賛同しかねる」と、個別の金額を設定するよう主張した。
残念ながらいまのところ全チームが同意するような環境には至っていないが、昨今のF1を取り巻く状況はさらに悪化していると言わざるを得ないものだ。
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