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2020年2月

2020/02/29

FIA、フェラーリ・チームの燃料規定違反疑惑で和解発表

FIA
FIA(国際自動車連盟)は、フェラーリ・チームに掛けられていた燃料規定違反疑惑問題について、同チームと和解することで合意したことを明らかにした。

これは、同チームがレギュレーションで定められている燃料流量制限を回避する抜け穴を発見し、規定を潜り抜けてパワーを得ているとの疑惑が表面化していたもの。
しかし合意の内容については「詳細は当事者間で保持される」としていて、明確にされていない。

これについて他チームから問題提起されていただけでなくFIA自身も疑惑の目を注いでいたことは間違いないが、不明朗な形で収束されたことでまたF1におけるフェラーリ・チームの特殊性が浮き彫りになった形だ。
今後、他のチームから不満が大きくなるかも知れない。

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ホンダ系チーム、バルセロナ合同テスト6日目コメント(2/28)

Redbull Honda 『RB16』 (C)RedBull Racing
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バルセロナで行われていたプレシーズンテストは最終日を迎え、Aston Martin Red Bull Racingはトップから0.073秒差の2番手タイムでテストを締めくくりました。

午前のセッションを担当したアレクサンダー・アルボンは、序盤で空力テストを行った後、ピレリタイヤの真ん中のコンパウンドにあたるC3で、全ドライバー中唯一ベストラップを記録しました。
アルボンは59周を走行し、マックス・フェルスタッペンへバトンタッチ。午後のセッションでは、よりパフォーマンス確認に注力して走行しました。

2番目のコンパウンドとなるC4タイヤで1分16秒269のベストタイムをマークしたフェルスタッペンは、一番柔らかいC5タイヤのバルテリ・ボッタス(メルセデス)と0.1秒差以内につけ、Red Bull Racing にとっては上々の結果でテストを終えました。

Scuderia AlphaTauri Hondaも、午前・午後ともに担当したダニール・クビアトが160周と多くの周回数を走行。
有益なロングランをこなすと同時に、C4タイヤでは燃料搭載を少なくしての走行も行い、1分16秒914をマークしました。

6日間の過密なテスト期間を終えましたが、HRD Sakuraとミルトン・キーンズでは、さらなる調整が行われます。
開幕戦オーストラリアGPの決勝は、3月15日です。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2番手)

「この2週間で、メルボルンでの開幕戦に向けて、はっきりと手ごたえが感じられ、いい準備ができました。
6日間で望んでいたことをすべて試せて、満足しています。
もちろん、ハードワークを止めていいとは思っていないし、改善できる箇所は常にあるものです。
完璧なマシンなど存在はしませんし、ましてやシーズン前のこの時期です。
さらなる進化を目指して取り組んでいかなければなりません。

僕もアレックス(アルボン)も、いくつかミスはありましたが、心配はしていません。
開幕戦でそうなるよりも、このテストの場でマシンの限界を見極めたかったのです。
あとでボロが出るよりもよかったですし、メルボルンではさらなるペースを発揮できると思います。
メルセデスは予想通り速いですが、現時点ではあまり気にしないようにしています。
彼らがどんなことをしているのかは分からないので、自分たちのことに集中すべきです。
僕らのペースはなかなかいいですし、いいスタートになりました。
メルボルンで競争力を発揮できればと思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(14番手)

「テスト6日間は、とても充実しており、スムーズに進みました。
多くの周回を重ねることができて、さまざまな開発パーツをテストし、いい結果を得られました。
解析するデータはたくさんありますが、マシンに対する理解が深まり、優れた部分も発見できたので、非常に好調なテストでした。

メルセデスは間違いなく速いですし、フェラーリも好調そうなので、それぞれの立ち位置を見極めるのはとても難しいです。
マシンには、最初の周回から力強さを実感できて、初日から満足していますが、開幕戦が始まるまでは状況は分かりません。
いよいよレースというのは信じられませんが、ワクワクして待ちきれません」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(10番手)

「とても実りある一日になりました。
多くの周回を重ね、取り組んだ内容に満足しています。
コースに出るたびに気づきや学びがたくさんあるので、今日のデータはすべて解析し、オーストラリアでの開幕戦に向けてベストなパッケージを準備します。
今日の前半の課題が、僕の最速ラップに約0.1秒影響しましたが、午後のプランにその対策を盛り込み、セッション中に解決しました」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「例年よりも短い日程で行われた6日間のオフシーズンテストが今日で終了しました。
両チームともに大きな問題は発生せず、貴重な走行時間を無駄にすることなく、多くの周回を重ねることができました。

Aston Martin Red Bull Racingと780周、Scuderia AlphaTauriとは769周、Hondaとして合計で1,549周・7,211㎞を走行し、数々の確認テストを行いました。
多くのデータを得られ、とてもポジティブなテストになったと感じています。

6日間を通して比較的安定した天候ではあったものの、午前・午後での路面温度変化や風向きその強さなどが、F1の車には大きな影響を与えます。
それに加えて各チームが異なるプログラムで走行をしているので、この段階で各チームの相対的な実力を語ることは時期尚早ですが、シーズン開始に向けていい準備ができたと考えています。

ここからテストで使用したパーツの確認を進めたり、エンジニアたちがデータの分析を進め、最後の最後まで改善に向けた努力を続けていくことになります。
あと16日でオーストラリアGPが始まります。
いい戦いができるよう、万全の準備を整えて挑みます」

提供:本田技研工業(株)

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バルセロナ合同テスト6日目タイム(2/28)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 V.ボタス FIN Mercedes 1'16.196 79
2 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'16.269 45
3 D.リカルド AUS Renault 1'16.276 65
4 C.ルクレール MON Ferrari 1'16.380 181
5 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'16.410 90
6 E.オコン FRA Renault 1'16.433 73
7 S.ペレス MEX Racing Point Mercedes 1'16.634 153
8 C.サインツ ESP McLaren Renault 1'16.820 161
9 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'16.871 144
10 D.クビアト RUS Alfatauri Honda 1'16.914 156
11 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'17.037 86
12 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 1'17.415 115
13 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'17.496 27
14 A.アルボン THI Redbull Honda 1'17.803 59

   * 2019 PP-Time:1'15.406 V.ボタス/Mercedes (5/11)
   * 2019 TestTime : 1'15.511 V.ボタス/Mercedes (5/14)
   * 2020 TestTime : 1'15.732 V.ボタス/Mercedes (2/21)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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ザンドフールト(オランダGP)のバンクコースが完成

Zandvoolt Bank
今シーズン、実に35年ぶりに復活するオランダGPだが、その舞台となるザンドフールトのコース改修が終わったことが伝えられた。
その目玉とされる最終コーナー部分のバンクは最大19度で、外側部分の高いフェンスが設置されていて、さながら同じくバンク角(9度)を持つインディアナポリス・モータースピードウェイを彷彿とさせる。

サーキット側では「他のF1サーキットでは類を見ないユニークでチャレンジングなもの」と胸を張るが、F1タイヤを供給するピレリではバンクでタイヤに掛かる垂直Gの影響を懸念している。
オランダGPは来たる5月3日(日)に第5戦として決勝レースが予定されている。

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2020/02/28

新型コロナウイルスにより開幕4戦の開催中止危機

Image (C)Pirelli Motorsport
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新型コロナウイルスの影響は多くのスポーツに深刻な影響を与えていて、F1でもすでに中国GPの開催が延期(中止)に追い込まれているが、今後さらなる事態に追い込まれるかも知れない。

それによれば、開幕4戦であるオーストラリア、バーレーン、ベトナムそして中国のすべてが開催取り止めになる可能性があるというもの。
これらはそれぞれの国での指示で開催ができなくなるというものだが、それ以外にもイタリアなどでは国内で移動に制限が掛かっていて、事実フェラーリやアルファタウリらイタリア系チームではスタッフがバルセロナ合同テストに参加できないでいるという。

F1の責任者であるチェイス・キャリー/CEOは「現時点で開催は予定通り」と強調しているが、事態は予断を許さない状況になりつつある。

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ホンダ系チーム、バルセロナ合同テスト5日目コメント(2/27)

Alfatauri Honda 『AT01』 (C)Scuderia Alfa Tauri
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スペインで行われているプレシーズンテストは残り2日。
本日のテスト2の2日目はScuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーが2番手タイムでフィニッシュ。
Aston Martin Red Bull Racingはマックス・フェルスタッペンとアレックス・アルボンの2人がランチブレークのタイミングで交代して走行しました。

Scuderia AlphaTauri Hondaは午前午後ともにガスリーが走行。
ガスリーは、ショートランとレースシミュレーションを実施しながら139周を重ね、C5タイヤを履いた際には最速ラップから0.225秒差の好記録をマークする形でシーズン開幕戦前の最後の走行を終えました。

Aston Martin Red Bull Racingは午前はフェルスタッペンが、午後はアルボンが走りました。
新しいパーツをトライしていたフェルスタッペンは、空力テスト中に冷えたタイヤでスピンを喫し、グラベルに乗り上げて赤旗となってしまいました。

フェルスタッペンは2番目に固いC2タイヤでベストラップをマーク。
午後のセッションではアルボンが新しいパーツのテストを継続しました。
C2タイヤでベストラップをマークしたアルボンは61周を走り、最終日の明日に向けてさらなるデータを収集しました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(6番手)

「あいにくの天候で思ったほど走行できませんでしたが、全体的にポジティブな一日でした。
エアロレイクをつけて走行し、可能な限りのデータを収集することができ、すべてが順調でした。
僕たちは日々改善を繰り返し、理解を深めていますが、それこそがテストの目的です。
先週ほどの周回数を重ねることが目的ではありません。
すでにロングランを重ねてきたので、今はパーツをチェックし、さまざまなことを試しています。
これには時間がかかるので、周回数は減ってしまいますが、今日トライしたかったことはすべてクリアできたと思います。
午前中のスピンについては動画を振り返りましたが、見えていなかった水たまりで滑ったようです。
いずれにしても、少しプッシュしすぎたのかなと思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(10番手)

「午後は風に邪魔され、バランスを読むのがなかなか難しかったのですが、その点を除けばまずまずの一日でした。
すべてが順調ですが、今日は直接比較が難しかったこともあり、データを解析する必要があります。
明日は天気が回復すると思います。
ファインチューニングなど取り組むべきことがまだ残っていますので、明日行いたいと思います。
多くの周回を重ねることができましたし、納得できる方向性が定まったのは、いい結果だと思います。
シーズン開幕に向けて、いいベースができたと思います」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(2番手)

「内容が濃く、とてもいい一日でした。
午前中はトラックが湿っていたため、作業のほとんどを午後に持ち越しました。
ランチブレーク後に100周以上走行し、レースのシミュレーションもこなせて、よりプッシュして試すことができました。
風の影響があり、先週に比べると少し難しいコンディションで、ドライブに苦心した場面もありました。
まだ改善点がいくつか残っていますが、僕にとってはまずまずのテストだったと言えます。
マシンの感触はとてもいいです。
メルボルンでのレースはバルセロナとはまったく違うので、興奮するにはまだ早いと思いますが、開幕戦に向けては自信を感じています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今朝は昨晩の雨により路面がダンプの状況からセッションが開始しました。
Honda勢の2チームはともにエアロレイクを装着していたため、路面コンディションがよくなるまでしばらくガレージで待つ形となりました。
ガスリー選手が担当したScuderia AlphaTauri Hondaは、路面が乾いた後に車体のセットアップ調整を行い、その後レースシミュレーションを実施するなど、138周を走行しPUとしても有意義なデータを得ることができました。

午前にフェルスタッペン選手、午後はアルボン選手が走行を担当したAston Martin Red Bull Racingも車体側セッティングを変更しながら走行を行いました。
全体の周回数は多くなかったものの、PUとしてもさまざまな状況でテストを行えた一日になりました。

いよいよ明日は開幕前オフシーズンテストの最終日になります。
メルボルンに向けしっかりと準備を整えるために、最後の1日を充実したものにできればと考えています」

提供:本田技研工業(株)

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ハミルトン(メルセデス)、油圧トラブルでストップ

Mercedes 『W11』 (C)Mercedes Motorsports
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27日(木)行われたバルセロナ合同テスト後半の第2日目(通算5日目)は、これまで鳴りを潜めていたフェラーリが躍進。
午前のセッションでC5タイヤを履いてマークしたベッテルの1'16.841というタイムはこの日圧倒するものだったが、残り15分を切ったところでアルファタウリのガスリーが同じタイヤを履いて肉薄してみせた。

一方、心配の種を産んだのが王者メルセデスAMGチームのハミルトン。
チームメイトのボタスから『W11』のステアリングを引き継いだチャンピオンは午前のセッション中にこの日トータル7番目となるなる1'17.985をマークしたものの、午後最初の1時間、コースに姿を見せることはなかった。
チームによればエンジンストップに繋がるハイドロリック系のトラブルに見舞われたということでこの日唯一の赤旗中断を引き起こしたのだ。
同じトラブルはテスト前半の際にも確認されていたとのこと。
今回のテスト、ここまで全体として好調を続けていただけに息を止め5コーナー出口にストップしたマシンの姿は印象的なものだった。

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バルセロナ合同テスト5日目タイム(2/27)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER Ferrari 1'16.841 145
2 P.ガスリー FRA Alfatauri Honda 1'17.066 139
3 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 1'17.118 130
4 N.ラティフィ CAN Williams Mercedes 1'17.313 160
5 L.ノリス GBR McLaren Renault 1'17.573 113
6 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'17.738 31
7 V.ボタス FIN Mercedes 1'17.985 47
8 E.オコン FRA Renault 1'18.013 37
9 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'18.225 111
10 A.アルボン THI Redbull Honda 1'18.393 61
11 D.リカルド AUS Renault 1'18.395 59
12 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'19.670 92
13 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'22.425 14

   * 2019 PP-Time:1'15.406 V.ボタス/Mercedes (5/11)
   * 2019 TestTime : 1'15.511 V.ボタス/Mercedes (5/14)
   * 2020 TestTime : 1'15.732 V.ボタス/Mercedes (2/21)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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シロトキン(元ウィリアムズ)、「『DAS』の効果は限定的

Sergey Sirotkin (C)Sauber Motorsport
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メルセデスAMGチームが新型車『W11』に投入して注目を集めている『DASシステム』(デュアル・アクシス・ステアリング・システム)について、元F1ドライバーからその効果について疑問が投げ掛けられている。

これを語ったのは2018年にウィリアムズ・チームで走ったセルゲイ・シロトキン(24歳:ロシア)で、次のように母国ロシアのメディア『カンピオナ』で見解を述べたもの。

「これについては僕も研究しビデオでも見たけれど、みんなが話題にするほどこのシステムに効果はないんじゃないか。
効果の一つにフロントタイヤの冷却が挙げられているけれど、それも疑問だ。
通常、F1マシンで問題になっているのはフロントじゃなくてリヤタイヤのほうだからね。
少なくともこれがあったからレースに勝てた、なんていうレベルのものではないと思うよ。
彼らが今年このシステムを使うにしても、シーズンを通してではなく一部のサーキットに限られるんじゃないかな」

それでも他の陣営でもすでに同様のシステムの開発に迫られているとされ、コスト削減には逆行する状況だ。

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2020/02/27

ホンダ系チーム、バルセロナ合同テスト4日目コメント(2/26)

Alfatauri Honda 『AT01』 (C)Scuderia Alfa Tauri
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cuderia AlphaTauri Honda、Aston Martin Red Bull Racingともにプレシーズンテスト後半の初日は午前にマシンを止める時間はあったものの、全体としては順調なスタートを切りました。

午前中のインスタレーションラップ後に、両マシンにトラブルが見つかり、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリーともに長時間ガレージにとどまることとなり、スロースタートの一日になりました。

チームは昼前にはトラブルへの対応を終え、両チームとも走行を再開。
ランチブレイク前にできる限りの走行を重ねました。
午前のセッションではガスリーが25周、アルボンが29周でそれぞれ5番手、6番手タイムでフィニッシュ。
午後のセッションはそれぞれのチームメイトにバトンタッチしました。

午後はより充実した内容で、マックス・フェルスタッペンが84周を走りC3タイヤで2番目に速いタイムをマーク。

ダニール・クビアトもC3タイヤで61周を走行し、すべてのHonda勢が6番手以内のタイムでセッションを終えました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2番手)

「今日は新しいピレリタイヤのコンパウンドを試してみましたが、それ以外にも多くのことを試し、さまざまな状況下におけるマシンの状態を確認できました。
開幕戦でどれだけ戦うことができるのか、事前にある程度わかるところまで来られたと思います。
ただテストでは、ラップタイムよりも、とにかくさまざまな新しいことを試したので、相対的な競争力については開幕戦まで予想が難しいかもしれません。
セッション終了直前で止まってしまいましたが、それほど気にしてはいませんし、全体的にポジティブな一日でした。
学んだことは多いですが、他のマシンも同じでしょう。レースが楽しみです」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(4番手)

「充実した半日になったと思います。
新しいマシンは発見がつきものですから、走行を重ねるごとにマシンに対する理解が深まりました。
レースウイーク中のフリー走行ではトライするチャンスがなかなかないセットアップ変更も重ねて、マシンの挙動を確認しました。
今はまだ、純粋なパフォーマンスよりは、バランス調整やコーナーごとの挙動変化を確認している段階です。
収集したデータでよい結果につながると思います。
今年はテストの時間が非常に限られているうえに、僕がマシンを試せるのはあと1日分だけなので、できるだけ多くの要素をチェックする必要があります」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(5番手)

「午前中にちょっとしたトラブルがあり、セッションが中断してしまいました。
もっと周回を重ねる予定だったので、理想的とは言えなかったのは確かですが、こういうことはあることですし、終盤は最大限リカバーできました。
限られた時間の中でセットアップの方向性を変更したので、濃密なセッションになりました。
午後のダニール(クビアト)の走行で参考になる結果も得られました。
トラックでの残された時間を最大限に活用して、マシンについて理解を深める予定です。
もっと向上できると感じていますが、残された時間については皆同じなので、できる限り効率的に作業を進められればと考えています」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(6番手)

「サスペンションに少し問題があって時間をロスしてしまったので、少々フラストレーションのたまる午前中でしたが、先週のテストで多く走行できたので、そこまで予定が遅れているわけではありません。
期待していたほど多くの周回数を走れませんでしたが、マシンの感触は非常によく、先週に比べて改善されています。
今週はパフォーマンスにもフォーカスする予定で、すでにいい方向に向かっています。
マシンをベストな状態にもっていくように取り組んでいます。
すでにいい状態ではありますが、開幕戦に向けてまだいくつか課題が残っていると思っています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のバルセロナでのウインターテスト2の初日は、先週のテスト1で得られたデータを分析し、その結果を反映して臨みました。
今週はテスト1のフィードバックを元に、機能確認や最適化を続けていきます。
全体としては先週よりもさらに細部にこだわり、チームとともにファインチューニングを行っていく形になります。

本日は両チームともに午前中にマシンを長く止めている時間があったため、午後にその遅れを取り返すという一日になりました。
ただ、PUとしては一日を通して大きな問題はなくスムーズなセッションになったと考えています」

提供:本田技研工業(株)

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トップタイムのクビサ、「タイムに意味はない」

Alfaromeo Ferrari 『C39』 (C)Alfaromeo Racing
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26日(水)にスタートしたシーズン前テスト後半初日、延べ19名のドライバーが記録したベストタイムの中で最速となったのは今シーズンアルファロメオ・レーシングの開発&リザーブドライバーとなったロバート・クビサだった。

昨年在籍したウィリアムズ・チームではマシンの戦闘力不足もあって不振を囲った同選手だったが、元々ルノー時代から開発能力には折り紙付き。
この日はそのポテンシャルを如何なく発揮した形だ。

しかし当のクビサは、「テストで大事なのはタイムじゃないから順位なんて意味はない。
大切なのは如何にドライビング能力に長けたマシンに仕上げるかだ」と、笑顔なし。
そのクビサは今シーズン古巣のBMW系チームからのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)へのフル参戦が決まっている。

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バルセロナ合同テスト4日目タイム(2/26)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.クビサ POL Alfaromeo Ferrari 1'16.942 53
2 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'17.347 84
3 S.ペレス MEX Racing Point Mrercedes 1'17.428 84
4 D.クビアト RUS Alfatauri Honda 1'17.456 61
5 P.ガスリー FRA Alfatauri Honda 1'17.540 25
6 A.アルボン THI Redbull Honda 1'17.550 29
7 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'17.562 89
8 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 1'17.787 43
9 V.ボタス FIN Mercedes 1'18.100 90
10 S.ベッテル GER Ferrari 1'18.113 84
11 D.リカルド AUS Renault 1'18.214 53
12 C.サインツ ESP McLaren Renault 1'18.221 46
13 C.ルクレール MON Ferrari 1'18.244 80
14 N.ラティフィ CAN Williams Mercedes 1'18.300 48
15 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'18.535 59
16 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'18.670 107
17 L.ノリス GBR McLaren Renault 1'18.826 57
18 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 1'19.515 51
19 E.オコン FRA Renault 1'21.542 74

   * 2019 PP-Time:1'15.406 V.ボタス/Mercedes (5/11)
   * 2019 TestTime : 1'15.511 V.ボタス/Mercedes (5/14)
   * 2020 TestTime : 1'15.732 V.ボタス/Mercedes (2/21)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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レーシング・ポイント、『ピンク・メルセデス』の指摘に反論

Racing Point Mercedes 『RP20』(C)Racing Point F1
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2020年仕様の新型車『RP20』はテスト初日から好調、連日トップに肉薄する好タイムを記録するなどしているが、そのマシンは昨年のメルセデス『W10』に肉薄していることから『ピンク・メルセデス』などと揶揄されている。

これについて同チームでテクニカル・ディレクターを務めるアンドリュー・グリーン氏は、次のように指摘を否定した。
「われわれは自らシャシーを開発して臨んでいる。
確かにいくつかのパーツについてメルセデスから供与を受けたものはあるが、それはごく一部分で指摘は当たらない。
今後その割合を増加させる予定もないし、ハースF1(とフェラーリ)のケースとわれわれとは違う」と、否定。

カナダの大富豪ローレンス・ストロール氏がオーナーに加わったことで潤沢な活動資金を得たとされるレーシング・ポイントは、今シーズンの目玉になるかも知れない。

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2020/02/26

フェルナンド・アロンソ、今年もインディ500挑戦へ

2019 Scene (C)McLaren Group
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前マクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソが、今年もインディ500レース制覇に向け挑戦することがわかった。
チームはシボレー・エンジンの『アロー・マクラーレンSP』で、アロンソ自身はスポット参戦であるもののインディカー・シリーズフル参戦のパトリシオ・オワード&オリバー・アスキューに加えた3台体制となる。

すでにF1モナコGPとルマン24時間レースを制しているアロンソにとってこのインディ500で勝てば悲願の『世界三大レース制覇』となる。
2017年、2019年に続く今回が3度目の挑戦。
なお成功したのは1962・1968年のF1チャンピオンである故グラハム・ヒル氏だけだ。

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今日26日からバルセロナ合同テスト後半がスタート

今日2月26日(水)から28日(金)まで再びバルセロナ・サーキットでシーズン前テストの後半が行われる。
この後はもう開幕戦オーストラリアGP(3月13-15日)まで走行の機会はない。
走行時間は基本的に午前9時から午後5時までで、午後1時から2時は昼休み。
入場料は一般席が大人一人23ユーロ(約2,760円)。
パドック・アクセス付きは大人一人109ユーロ(約13,080円)。
ホスピタリティのバー・食事バー付きは266ユーロ(約31,920円)。
15歳以下の子供は半額、6歳以下の子供は無料となっている。

各チームが明らかにしたドライバーの走行予定は下記の通り。

【シーズン前テスト後半走行予定】

Team 2月26日(水) 2月27日(木) 2月28日(金)
メルセデスAMG TBN TBN TBN
フェラーリ ベッテル/ルクレール ベッテル ルクレール
レッドブル アルボン/フェルスタッペン フェルスタッペン/アルボン アルボン/フェルスタッペン
マクラーレン サインツ/ノリス ノリス サインツ
ルノー リカルド/オコン オコン/リカルド リカルド/オコン
アルファタウリ ガスリー/クビアト ガスリー クビアト
レーシング・ポイント ストロール/ペレス ストロール ペレス
アルファロメオ クビサ/ライコネン ジョビナッツィ ライコネン
ハースF1 グロージャン マグヌッセン マグヌッセン/グロージャン
ウィリアムズ ラティフィ/ラッセル ラティフィ ラッセル

 * TBNは未定

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イタリアでも新型コロナウイルスの影響広がる

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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これまで中国や日本、韓国など主に東アジア地域を中心として猛威を振るってきた新型コロナウイルス騒動だが、ここに来てヨーロッパなどにも影響が明らかになってきた。
いまの段階で影響がないグランプリはモナコ、オーストリア、ハンガリー、アゼルバイジャン、オランダ、ブラジル、そしてメキシコの7か国だけとの報道もある。

著名なミラノ・コレクションも無観客で行われたイタリアでは、フェラーリがファクトリー見学ツアーを中止、マラネロにあるフェラーリ・ミュージアムも閉鎖にされたということだ。
こうした状況が続いた場合、今後モーターレーシング活動への影響も避けられないと、懸念が広がっている。

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A.ニューイ氏(レッドブル)、2021年新ルールに懐疑的

Adrian Newey & C.Horner (C)RedBull Racing
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コスト削減や技術革新を踏まえ、2021年に大幅なレギュレーション変更を予定しているF1だが、かつて幾多のチャンピオンマシンを生み出した現レッドブルのエイドリアン・ニューイ氏(61歳イギリス)はこれに懐疑的な見方をしているようだ。

「2021年に導入されようとしている新しいレギュレーションは、残念ながらF1がF1であるべき姿からは遠いもののようだ。
なぜならマシンをデザインする自由度が狭められ、F1というモーターレーシングにふさわしいとは思えない。
前回2009年に行われた改訂ではまだ良かったが、今回の内容は如何なものか。
F1までワンメイクのようになってしまったら、それはもうF1ではないからね」と、かつて鬼才と呼ばれた男は英国メディアに吐露。

マーチやウィリアムズ、マクラーレン、そしてレッドブル等で活躍してきたニューイ氏だが、もう、F1は一人の優れたデザイナーが腕を振るえる時代ではなくなりつつあるようだ。

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2020/02/25

ラッセル(ウィリアムズ)、「今年はQ2進出&ポイント争い」

Williams Mercedes 『FW43』 (C)Williams F1
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昨シーズン、20人のF1レースドライバーの中で唯一ノーポイントという不名誉な結果で終えたウィリアムズ・チームのジョージ・ラッセル(22歳:イギリス)だが、今年は挽回に意欲をみせている。

昨年のこの時期、ウィリアムズ・チームは新型車の製作が遅れシーズン前最初のテストに間に合わないという椿事に見舞われた。
しかし今シーズンはスケジュール通りにマシン開発を進め、シーズン前テストにも初日から参加して精力的に周回を重ねている。

「昨年中団グループとの間にあった1秒以上というタイム差も今年はかなり詰められていく筈だ。
目標としては、予選でQ2に進出すること。
そして決勝レースでは着実にポイント獲得を狙うポジションで戦うということだ。
いずれにしても、今年は昨年のようなことはないよ」と、ラッセル。

そう語るラッセル自身のベストタイムも、昨年同時期の1'20.997から今年は1'18.168と大幅な短縮に成功している。

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ベッテル(フェラーリ)、「三味線じゃないけれど……」

Ferrari 『SF1000』 (C)Ferrari S.p.A
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まだ3日間が終わっただけのバルセロナ合同テストだが、ベストタイムはやはりメルセデスAMGチームの二人が圧倒、今シーズンもF1をリードする勢いをみせた。
一方、対照的に『陰』をみせたのはタイトル奪還を窺うフェラーリ・チームで、同じパワーユニットを搭載するアルファロメオ・レーシングにも後れを取る有り様だった。

これについて同チームのセバスチャン・ベッテルは次のように言及している。
「テストではみんなそれぞれ目的があるし、やっている内容が違うから、タイムを比べても意味はないよ。
まだ全力じゃないし、今の時点で何も悲観する必要はない。
それにライバルが言うような、われわれが三味線を弾いているというのも当たらないよ」と、気にしていない素振り。

しかしライバルに比べてラップタイムでも最高速でも大きな差を付けられた跳ね馬に、懸念をみせる関係者は少なくない。
今週行われるテスト後半ではその回答がより鮮明になってくる筈だ。

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2021年は禁止必至か、メルセデスAMGチームの『DASシステム』

Mercedes 『W11』 (C)Mercedes Motorsports
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にわかに問題化しているメルセデスAMGチームが導入した『DASシステム』(デュアル・アクシス・ステアリング・システム)だが、現在のレギュレーションに抵触しないとしても2021年には禁止が明文化するのは避けられない雰囲気になってきたようだ。

現行のレギュレーションではフロント・サスペンションをコントロールすることは禁止されているものの、今回メルセデスが投入したシステムでは通常のステアリングの操作によるもので巧みに違反となるのを回避しているとされる。

しかしこうしたグレーゾーンを突いたやり方は必ずルールで抑えられるのが過去の常で、批判的な声も多いことから今回もこの『DASシステム』が使用できるのは今年1年限りになる可能性が高い。

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2020/02/24

F1、思わぬ『4月の夏休み』に困惑も

Redbull Motorhome (C)RedBull Racing
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新型コロナウイルスの影響で、すでに4月19日(日)の第4戦・中国GPがキャンセルされているが、いまのところ他の地域での代替開催の見通しは立っていない。
その場合、4月5日(日)のベトナムGPから5月3日(日)のオランダGPまでほぼ1か月のあいだスケジュールが空くことになる。

これについてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は次のように語っている。
「カレンダーの変更には全チームの同意が必要だし、もう時間もないから今から準備するのは難しいだろうね。
その場合、4月なのに突然夏休みが与えられるようなもの。
そんなことにわれわれは慣れていないから、さぞ戸惑ってしまうことだろうね」

さらに、もしもすでに噂になっているように第3戦のベトナムGPまでなくなった場合には、およそ40日ものインターバルがいきなり空くという前例のない事態になりかねない。

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メルセデスAMGチームの『DASシステム』について紛糾続く

Mercedes 『W11』 (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームが導入した『DASシステム』(デュアル・アクシス・ステアリング・システム)について、関係者の間で紛糾が続いている。

FIA(国際自動車連盟)ではこのシステムについて一応レギュレーションに抵触しないと判断している模様だが、ライバルであるフェラーリやレッドブルらからは疑問の声が挙がっていて、FIAに再調査を求める動きが出てきた。

また2021年のレギュレーション変更からは禁止が明文化されるとの報道もあるが、2020年シーズン中に他チームが同様のシステムをコピーして導入するのは時間的に困難とみられていて、その場合メルセデスAMGチームの『勝ち逃げ』になりかねない様相になっている。
そのドライブ・フィーリングの違和感を指摘する向きもあるが、実際にステアリングを握ったバルテリ・ボタスは「何も問題はない」と、話している。

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マグヌッセンのパンク、「小さな問題じゃない」とハースF1代表

 Kevin Magnussen
バルセロナ合同テスト前半最終日の21日(金)、本格走行に入ったばかりのケビン・マグヌッセン(ハースF1)は、いきなり右リヤタイヤのパンクに見舞われマシンをウォールにヒットさせ、その後の走行断念に追い込まれたが、問題は単純なものではなかったようだ。
これについて同チームのギュンター・シュタイナー代表は次のように説明している。

「パンクは異物を踏んだ、というようなものではなくマシンのほうにトラブルの原因があったことを確認している。
マグヌッセンが7コーナーで左から右に曲がった際、まず右後輪のスペーサー部分が破損したと思われる。
そのためホィールリムが破損し、タイヤの空気が一気に抜けたためスピンしたようだ。
クラッシュしたマシン自体の損害は大きなものではなかったが、その後走行しなかったのは原因究明を優先させたためだ」

この日午前、ハースは配管からの水漏れがみつかり、グロージャンのほうもテスト・プログラムを阻害されていた。

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2020/02/23

フェラーリ・チーム代表、新型車『SF1000』のペースに懸念

Ferrari 『SF1000』 (C)Ferrari S.p.A
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3日間に渡ったシーズン前テスト前半を終え、11番手-6番手-13番手となったフェラーリ・チームの新型車『SF1000』のペースに懸念の声が聞かれている。
これは同チームのマッティア・ビノット代表自身が明らかにしたで、テスト後の記者会見で次のように語ったもの。

「まだ2020年シーズン最初の3日間が終わっただけだが、今の時点であまり楽観的には捉えていない。
もちろんチームによってテスト内容は様々で、いまタイムだけ比べることに意味はない。
しかし正直なフィーリングとして、他チームのマシンのほうがわれわれよりペースが速いのではないかという感触があるのは正直なところ。
まだ評価を下すには早すぎるのが事実だが、だからといってわれわれが何の懸念も持っていないとも言いかねる」

この発言もこの時期の常套手段である『三味線』なのか、あるいはこのイタリア人が正直過ぎるのか、答はやがて示される。

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ピレリタイヤ、次回ザンドフールト仕様のテスト求める

Zandvoort Circuit
現在タイヤを独占供給するピレリタイヤは、2月26日(水)から始まる次回テストで『ザンドフールト仕様タイヤ』のテストを行うようF1に求めたことを明らかにした。

2020年のタイヤはすでに2019年仕様のものを踏襲することが決まっているが、今年初開催となるオランダGP(5月3日決勝)では最終コーナー部分にバンクが設けられる工事が進んでいて、これが新たなタイヤへの負担になる懸念が示されているもの。
ピレリではそのために開発したタイヤを用意していて、その実車テストをF1に求めた様相だ。

同タイヤのマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングによれば異なる仕様となるのはフロントタイヤということだが、まだ現実のサーキット・データがないため対応に苦慮している模様だ。

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メルセデス『DASシステム』の合法性に疑問の声も

Mercedes 『W11』 (C)Mercedes Motorsports
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今年最初の走行となったバルセロナ合同テスト前半で、トップタイムを記録してみせたのはやはりメルセデスAMGチームのマシンだった。
しかし今回同チームでは『DASシステム』(デュアル・アクシス・ステアリング・システム)と呼ばれる新機軸を導入していることから一部チームからは疑問の声も聞かれている。

例えばレッドブルのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは「このシステムはトー変化を能動的に操作しており、それによって車高も変化している筈だ。
そうであればレギュレーションに違反することになる」と、ドイツの専門誌『アウト・ビルド』で指摘している。

しかしもしも開幕してから失格ということになればチャンピオンシップは一大事になることから当然同チームでは事前にこのシステムの合法性をFIA(国際自動車連盟)に確認した筈であり、多くの関係者は違反には当たらないと見ているようだ。

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2020/02/22

『鈴鹿ファン感謝デー』、新型コロナウイルスで中止に

恒例のイベントとして親しまれている今年の鈴鹿サーキット・ファン感謝デー『モースポフェス2020 ~SUZUKA~』が中止とされたことが決まった。
今年のイベントは3月7日(土)・8日(日)の2日間に予定されていたが、新型コロナウイルス騒動の影響により、運営する(株)モビリティランドが開催断念の結論を出したもの。

『2020年3月7日(土)・8日日に開催予定でありました「モースポフェス2020 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~」につきまして、開催を中止することになりました。
トヨタ自動車株式会社と本田技研工業株式会社、株式会社モビリティランドは、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて慎重に検討を重ねて参りましたが、お客様、ライダー、ドライバー、関係者のみなさまの安心・安全を最優先に考慮し、開催中止を決定いたしました。
ご来場を楽しみにされていたお客様、関係者の皆様におかれましては、ご理解いただけますようお願いいたします。
なお、各種チケットの払い戻しについては、鈴鹿サーキットウェブサイトにてご案内いたします。』

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タイヤパンクで散々だったマグヌッセン(ハース)

Haas Ferrari 『VF-20』 (C)Haas F1 Team
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多くのチームが計100ラップ以上を周回する中、ケビン・マグヌッセンを送り出したハースF1チームの午後の周回数はわずか4ラップ。
少しでも多く走ってデータを収集したいこの時期になんとも歯がゆい時間を過ごすこととなった。

午前のグロージャンからステアリングを受け継いだマグヌッセンは、午後のセッションで『VF-20』をコースインさせるとインストレーションラップのあと本格的な走行に入った5周目7コーナーで右リヤタイヤがパンクしてコントロールを失い、8コーナーの壁にヒット。
結局わずか30分でこの日の走行は打ち切り、再びコースに戻ることはなくシーズン前テスト前半を終えることとなった。

一方、その後に9コーナーでマシンをストップさせてマグヌッセンに続くこの日2度目の赤旗中断を呼んだリカルド(ルノー)のほうは無事再走を果たしていた。

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バルセロナ合同テスト3日目タイム(2/21)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 V.ボタス FIN Mercedes 1'15.732 65
2 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'16.516 73
3 E.オコン FRA Renault 1'17.102 76
4 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 1'17.338 116
5 D.クビアト RUS Alfatauri Honda 1'17.427 62
6 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'17.469 152
7 D.リカルド AUS Renault 1'17.574 93
8 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'17.636 86
9 P.ガスリー FRA Alfatauri Honda 1'17.783 59
10 A.アルボン THI Redbull Honda 1'18.154 83
11 C.サインツ ESP McLaren Renault 1'18.274 76
12 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'18.380 48
13 S.ベッテル GER Ferrari 1'18.384 100
14 L.ノリス GBR McLaren Renault 1'18.454 49
15 N.ラティフィ CAN Williams Mercedes 1'19.004 72
16 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'19.708 4

   * 2019 PP-Time:1'15.406 V.ボタス/Mercedes (5/11)
   * 2019 TestTime : 1'15.511 V.ボタス/Mercedes (5/14)
   * 2020 TestTime : 1'16.976 L.ハミルトン/Mercedes (2/19)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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メルセデスAMGチーム、精力的に『DASシステム』開発

Mercedes 『W11』 (C)Mercedes Motorsports
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バルセロナ合同テスト初日、堅めのタイヤで走行しながらもハミルトン&ボタスで1-2タイムを記録するなど順調な滑り出しをみせたメルセデスAMGチームは、新たに開発中とされる『DASシステム』(デュアル・アクシス・ステアリング・システム)の熟成に余念がないようだ。
これは走行中にドライバーがテアリングを前後に押し引きすることでデバイスを通じてフロントタイヤのトー角をコントロールし、コーナリングの安定を図るというもの。

これについてテクニカル・ディレクターのジェームス・アリソン氏は、「システムについてはまだ稼働させたばかりなのでなんとも言えない。
実際に機能するようになればわれわれの新たな武器になるかも知れないね」と、思わせぶり。
他チームとしてはこれ以上メルセデスAMGの独走は何としても阻まなければならないところだ。

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2020/02/21

ホンダ系チーム、バルセロナ合同テスト2日目コメント(2/20)

Alexander Albon (C)Honda Racing
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今日のバルセロナテスト2日目は、Aston Martin Red Bull Racingがアレクサンダー・アルボン、Scuderia AlphaTauri Hondaはピエール・ガスリーがドライブを担当し、昨日同様にRed Bull Racingが4番手、Scuderia AlphaTauriが5番手タイムにつける形でセッションを終えました。

テスト前に行われたシェイクダウンと昨日の初日はチームメイトのフェルスタッペンが担当したため、アルボンにとっては初めてのRB16のドライブになりましたが、アルボンはすぐにペースをつかむと134周を周回。ポジティブな感触とともに初走行を終えました。

ガスリーは路面温度が低かった最初の周回の9コーナーでスピンを喫しましたが、特にマシンにダメージを受けることなくその後も走行を続けました。
最終的には全ドライバー中2番目に多い147周を走行。Red Bull Racingのアルボンから0.2秒差の5番手タイムを記録しました。

第1回テストの最終日となる明日は、両チームともに2名のドライバーがマシンをシェアする形でテストを行う予定です。

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(4番手)

「RB16での初めての走行となった今日は、いい一日になりました。
昨日のマックス(・フェルスタッペン)の走行から得たフィードバックを反映して、作業を継続しました。
マシンについてはマックスと同じく、おおむねポジティブな感触を得ています。
ランチタイム前後にPUに関する確認を行っていたためいくらかの時間を失いましたが、それを除けばスムーズな一日になりました。
チームは冬の開発期間の間に、昨年問題だと感じていたエリアの修正を図りましたが、マシンに乗ってすぐに改善されていることを感じました。
いつのときもサーキットに戻って来た初日はうれしいものですが、今日はさらにマシンの力強さを感じられたことをうれしく思っています」

【ピエール・ガスリー(アルファタウリ)】(5番手)

「(オフシーズンで)走行がなくてさみしい思いをしていたので、今日はうれしかったです。
今年はプレシーズンテストが例年より2日少ないので、できる限り多くの周回を重ねることが目標で、効率よくさまざまな項目をこなしていく必要がありました。
予定していたプログラムを完了できて、満足していますし、マシンに乗ってすぐ快適な走行ができました。
昨年に比べてテスト項目は増えており、僕のドライビングに関してもすべてを引き出すにはどうしたらいいか理解を深める必要がありましたが、どちらもいい結果が得られたと思います。
新しいマシンで新パーツも試しているので、まだ伸ばしていかなければいけない部分は多くありますし、解析が必要な領域もあります。
残りのテストに向けていい方向性を見つけられたので、今日はかなり習熟が深まったと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「バルセロナテスト2日目となる今日も、昨日同様に基本的な機能確認のプログラムを進めるとともに、昨晩の走行データを解析した結果をフィードバックしてパワーユニット(PU)のセッティングの最適化を進めました。
なお、ランチタイム前にSakuraのベンチテストにてPUに関する懸念点が発生したことから、万全を期す目的でアルボン選手のPUをマシンから切り離し、別のPUに乗せ換えました。
確認の結果、特に問題は見られなかったため、今日の午前に使用したPUは明日のセッションから使用を再開します。
この作業によりいくらかの走行時間を失ったものの、最終的にはアルボン選手が134周、ガスリー選手が147周を走行し、今日も多くのデータを得られた一日になりました」

提供:本田技研工業(株)

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体調不良だったベッテル(フェラーリ)、現場復帰

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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バルセロナ合同テスト初日を体調不良ということで欠場したフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルだが、2日目の20日(木)は元気に現場復帰を果たし、この日トータル73ラップを周回、全体の6番手にあたる1'18.154を記録してみせた。

「昨日は体調が悪くて一日ベッドで寝ていたんだ。
ルクレールやスタッフには悪いことをしたけど、もう大丈夫、すっかり戻ったよ。
毎年のことだけど、初めてその年の新型車をドライブするというのはいつだって興奮するものさ。
マシンには信頼性があり、予定のプログラムを着実に消化することができた。
『SF1000』が去年のものより進化しているのは間違いないところ。
開幕までにもっと走り込んで熟成に務めたいね」

ベッテルが最後にタイトル獲得した2013年からすでに7年になろうとしている。

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ライコネン(アルファロメオ)最速タイム、そして初の赤旗中断

Alfaromeo Ferrari 『C39』 (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンは、今回のバルセロナ合同テスト2日目から登場。
初日はリザーブドライバーのクビサが13番手、チームメイトのジョビナッツィも15番手(全15台)に留まった『C39』で、午前はペレス(レーシング・ポイント)に続く2番手、そして午後にはさらにタイムを短縮し全13台中のトップに押し上げてみせた。

しかしその代償(?)としてこの日の走行残り約17分というところで8コーナー先でストップ、2020年のF1で最初の赤旗中断劇をお膳立てしてみせた。
それでも先週フィオラノ・サーキットでシェイクダウンしたばかりのマシンに十分な手応えを掴み取ったようだった。

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バルセロナ合同テスト2日目タイム(2/20)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 1'17.091 134
2 S.ペレス MEX Racing Point Mrercedes 1'17.347 145
3 D.リカルド AUS Renault 1'17.749 41
4 A.アルボン THI Redbull Honda 1'17.912 134
5 P.ガスリー FRA Alfatauri Honda 1'18.121 147
6 S.ベッテル GER Ferrari 1'18.154 73
7 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'18.266 116
8 C.ルクレール MON Ferrari 1'18.335 49
9 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'18.387 106
10 L.ノリス GBR McLaren Renault 1'18.474 137
11 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'18.496 158
12 E.オコン FRA Renault 1'18.557 52
13 V.ボタス FIN Mercedes 1'19.307 77

   * 2019 PP-Time:1'15.406 V.ボタス/Mercedes (5/11)
   * 2019 TestTime : 1'15.511 V.ボタス/Mercedes (5/14)
   * 2020 TestTime : 1'16.976 L.ハミルトン/Mercedes (2/19)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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ルノー・チーム、合同テストでやっと新型の実車初お披露目

Renault 『RS20』 (C)Renault F1 Team
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2月12日(水)の新型車発表会では実車のお披露目がなく顰蹙を買ったルノー・チームは、19日(水)にスタートしたバルセロナ合同テスト初日、初めて2020年新型車の『RS20』を公開した。

マシンは17日(月)にすでに当地バルセロナ・サーキットでシェイクダウン・テストを済ませているが実車の披露と本格走行は初めて。
ステアリングを握ったリカルドとオコンは切り札となるエアロダイナミックスのデータ採りに重きを置いていたようだ。

なお登場したマシンのカラーリングは黒一色で、これがそのまま今シーズンのものになるとは考えにくく、さらなる変更が施されるものとみられる。

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2020/02/20

ホンダ系チーム、バルセロナ合同テスト1日目コメント(2/19)

Max Verstappen (C)RedBull Racing
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3月15日のオーストラリアでのF1開幕戦に向け、唯一の走行機会となるF1プレシーズンテストがスペイン・バルセロナで開始しました。
Hondaのパワーユニット(PU)を搭載するAston Martin Red Bull Racing、Scuderia AlphaTauri Hondaは、2チーム合計で284周を走行し、大きなトラブルなく初日を終えました。

Red BullのRB16をドライブしたマックス・フェルスタッペンは、この日全ドライバーの中で最多となる168周を走行。
およそ2.5回分のレースに相当する距離をドライブしました。

今年最初の本格的な走行となりましたが、パワーユニットに問題は起こらず、システムチェックを終えたフェルスタッペンは4番手タイムをマークしました。

Toro Rossoから名称を変更して初の走行を迎えたAlphaTauriは、ダニール・クビアトがフェルスタッペンと0.182秒差の5番手タイム。
セットアップ変更を行いながら、116周を走行しました。

明日、Red Bull Racingがアレクサンダー・アルボン、Scuderia AlphaTauriはピエール・ガスリーが走行し、さらなる走行距離を重ねてプログラムを進めていく予定です。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4番手)

「今日はいい一日になりました。
できる限り多くの周回を走行することはとても大切なことですし、今日はそれができたのでとても満足しています。
冬の間にマシンの課題だと感じていた部分を改善し、今日はサーキットのどこでもスピードを感じることができました。
今のところ信頼性には問題ありませんし、新しいパーツをテストしながらさらなる周回を重ね、どの部分を改善していけるかを探っていくことになります。
明日以降も満足のいくテストを継続できればと考えています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(5番手)

「テスト初日の今日は大きな問題が起こらずに走行を重ねられて、なかなかいい一日でした。
初めてのドライブでしたが、まるで乗りなれたマシンのような感覚でした。
朝はルーティンのチェックをこなしていたので、作業に少し時間がかかっているように見えたかもしれませんが、最初のテストなのでチームにとっては必要な時間でした。

(午後に)本格的な走行を開始してからは順調に周回を重ねることができ、新型マシンの理解を少しずつ深めていきました。
また、いくつかのセットアップも試し、なかにはレースウイークで使わない可能性のあるアイテムもあったと思います。
まだ初日を終えただけなので、オフシーズンでどのくらい進化できたかを語るのは難しいですし、マシンのベストなバランスを見つけるためにはもう少し時間が必要です」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「われわれのパートナーである2つのチームと一緒に今シーズンを戦うマシンを作り上げ、ここバルセロナでウィンターテスト初日を問題なく走行できたことをうれしく思っています。
ここからシーズンに向けた準備が大詰めとなる中、Toro Rossoから名前を変え新たなスタートを切ったScuderia AlphaTauri Hondaの新しいカラーリングを施したマシンが走行しているのを見るのは、とても新鮮な気持ちでした。
また、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手については、全ドライバー中最多の168周を周回し、初日から力強い走りを見せてくれました。

どのチームにとっても同じですが、今年のテストの日数は例年の8日間から6日間に減少したため、一日のプログラムはこれまで以上に濃密なものとなり、その重要性も増しています。
今日のセッションについては例年のテスト初日と同様に、両チームともマシンと、われわれのPUであるRA620Hの機能確認に取り組みました。
それぞれほぼ予定通りにスケジュールを消化し、実りある初日になりました。
テストでは普通のことですが、いくつかの改善点も見つかっていますので、今晩トラックサイドのナイトシフトチームとSakuraのファクトリーとでデータの分析を行い、明日以降に向けて準備を進めます。
この後も多くのテスト項目が予定されていますので、明日以降も精力的に走行に臨みます」

提供:本田技研工業(株)

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フェルスタッペン、新型レッドブル・ホンダに好感触

Max Verstappen (C)RedBull Racing
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新型車『RB16』の走行を待ちかねていたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、テスト初日の19日(水)、この日トータル最多となる168周を走破、全体で4番手のタイムを記録した。

「新型車の感触はいいね。
ホンダのエンジンとレッドブルのシャシーとがうまくマッチングしていることが感じ取れたよ。
低速でも高速でも挙動は悪くないしどこでも速くて、トラブルもなかった。
新車のテストにおいて信頼性があるというのは大事なことだからね。
今日の感想ではすべてがポジティブだったということさ」とご満悦。

一日の最後に2度ほどスピンしたことには、「グラベルに乗ってしまったのがスピンの原因。
マシンを傷めなくて良かったよ」と、釈明。
昨年のテストではガスリーがマシンを大破させ、評価を下げている。

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アルファロメオ・フェラーリ、新型車『C39』を正式発表

Alfaromeo Ferrari 『C39』 (C)Alfaromeo Racing
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元ザウバー・チームのアルファロメオ・レーシングは、19日(水)シーズン前テストのスタートを前に当地バルセロナ・サーキットで2020年シーズンを戦う新型車『C39』を正式発表した。

今季同チームは前ウィリアムズのロバート・クビサ(35歳:ポーランド)をリザーブドライバーに迎え入れると共に同選手を支援するポーランドの『PKNオーレン』をタイトル・スポンサーとして契約、チーム名も『アルファロメオ・レーシング・オーレン』に変更している。

お披露目された『C39』はさっそくロバート・クビサと同チームのレースドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィの手により実車テストに持ち込まれた。

新型車の画像はこちら

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バルセロナ合同テスト1日目タイム(2/19)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'16.976 94
2 V.ボタス FIN Mercedes 1'17.313 79
3 S.ペレス MEX Racing Point Mrercedes 1'17.375 58
4 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'17.516 168
5 D.クビアト RUS Alfatauri Honda 1'17.698 116
6 C.サインツ ESP McLaren Renault 1'17.842 161
7 D.リカルド AUS Renault 1'17.873 56
8 E.オコン FRA Renault 1'18.004 62
9 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'18.168 73
10 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 1'18.282 52
11 C.ルクレール MON Ferrari 1'18.289 132
12 N.ラティフィ CAN Williams Mercedes 1'18.382 63
13 R.クビサ POL Alfaromeo Ferrari 1'18.386 59
14 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'18.466 106
15 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'20.096 79

   * 2019 PP-Time:1'15.406 V.ボタス/Mercedes (5/11)
   * 2019 TestTime : 1'15.511 V.ボタス/Mercedes (5/14)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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ベッテル(フェラーリ)、体調不良で合同テスト回避

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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19日(水)から始まったバルセロナ・サーキットでのシーズン前テストだが、なんとフェラーリ・チームで初日の担当予定だったセバスチャン・ベッテルが欠場となった。
理由はベッテルの体調不良だったとのこと。
同チームでは急きょチームメイトであるシャルル・ルクレールを起用して対処。

ベッテルはテスト2日目の20日(木)も午後の担当となっているが、こちらにも欠場に備えルクレールを待機させるという。
タイトル奪還を狙う跳ね馬チームとしては思わぬ出鼻をくじかれた形となった。

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中国GP開催できなければ損失51億円

Shanghai Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月19日の開催がキャンセルされた第4戦の中国GPだが、今のところ延期開催の目途は立っていない。
もしもこのまま延期開催ができなかった場合、その損失は膨大なものになると報じられ、F1関係者を賑わしている。

これは英国ロンドンのビジネス紙『シティ A.M』が伝えたもので、それによれば中止になった場合の損失は4,700万ドル(約51億円)にも達するとの試算が明らかにされたもの。
前例のないケースであるため、その場合の負担が誰になるのかも明確でないという。

これまでの報動によれば、最終戦としての開催が動かないアブダビGPを後方にずらし、ブラジルGPとの間に中国GPを押し込むという案が主催者から出されているとのこと。
またこれとは別に、かつてサンマリノGPの開催地だったイタリアのイモラ・サーキットから代替開催の打診があったという報道もあるが、いずれも実現には障害が多そうだ。

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2020/02/19

今日19日からバルセロナ合同テスト前半がスタート

いよいよ今日2月19日(水)から21日(金)までバルセロナ・サーキットでシーズン前テストの前半が行われる。
昨年は4日間×2の8日間だったが、今年は3日間×2の計6日間に縮小されたため中身の濃いテストが期待される。
またハースF1、アルファロメオの2チームがこの日テストに先駈け2020年新型車の発表を行う。

なお走行時間は基本的に午前9時から午後5時までで、午後1時から2時は昼休み。
入場料は一般席が大人一人23ユーロ(約2,737円)。
パドック・アクセス付きは大人一人109ユーロ(約12,971円)。
ホスピタリティのバー・食事バー付きは266ユーロ(約31,654円)。
15歳以下の子供は半額、6歳以下の子供は無料となっている。

各チームが明らかにしたドライバーの走行予定は下記の通り。

【シーズン前テスト前半走行予定】

Team 2月19日(水) 2月20日(木) 2月21日(金)
メルセデスAMG TBN TBN TBN
フェラーリ ベッテル ルクレール/ベッテル ルクレール
レッドブル フェルスタッペン アルボン フェルスタッペン/アルボン
マクラーレン サインツ ノリス ノリス/サインツ
ルノー オコン/リカルド リカルド/オコン オコン/リカルド
アルファタウリ クビアト ガスリー クビアト/ガスリー
レーシング・ポイント ペレス ストロール ペレス/ストロール
アルファロメオ クビサ/ジョビナッツィ ライコネン ジョビナッツィ
ハースF1 マグヌッセン グロージャン グロージャン/マグヌッセン
ウィリアムズ ラッセル/ラティフィ ラッセル ラティフィ

 * TBNは未定

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『カシオ』、アルファタウリとのスポンサー契約更新

Alfatauri Honda 『AT01』 (C)Scuderia Alfa Tauri
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日本のカシオ計算機は、トロ・ロッソ時代から続く新生アルファタウリとのオフィシャル・パートナーシップ契約を2021年までさらに2年間更新したことを明らかにした。
これにより『CASIO』と同社の腕時計ブランドである『EDIFICE』のロゴがマシン『AT01』のフロントノーズとドライバーのスーツに掲出される。

これについて同社は「アルファタウリF1の持つ若くて勢いのあるイメージはカシオの先進製品と重なるもの。
カシオのチャレンジング精神を以って同チームの活動を支援していきたい」とした。

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「自分はナンバー2じゃない」と、ベッテル(フェラーリ)

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームがシャルル・ルクレールとの契約を長期延長したことで、エースである筈のセバスチャン・ベッテルに逆にプレッシャーが掛かっているとされるが、本人はいよいよ始まるバルセロナ合同テストを前にスペインの『マルカ』紙でこれに言及した。

「メディアによればまるでもう僕の時代は終わったような書かれ方がされているけれど、大違いさ。
僕は新しいシーズンをナンバー2として迎えるつもりはないからね。」
そもそも僕らのチームにはドライバーに差を付けるようなやり方はないんだ。
二人のドライバーには同じマシンが与えられ、同じようにチャンスが与えられ走っているんだからね。
それは去年ルクレールのほうも同様に感じていた筈さ。
だから今年も僕らは対等にチャンピオンシップに挑戦する、それだけだよ」と、4回のチャンピオン。
ただルクレールのほうだけ契約が長期延長(2024年まで)されているのは厳然たる事実だ。

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2020/02/18

イモラ・サーキット、中国GPの代替開催に名乗り

Imola Circuit (C)Ex.Jordan Grand Prix
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新型コロナウイルス騒動の影響で4月の開催が延期となった中国GPだが、その後の見通しは立っていない。
そんな中、イタリアのイモラ・サーキットが代替開催に名乗りを挙げたことが伝えられた。

これは同サーキットのウベルト・セルヴァティコ・エステンセ社長からイタリアのACN(各国のモータースポーツ権能団体)であるACI(Automobile Club d'Italia:イタリア自動車協会)のアンジェロ・ダミアーニ会長に申し出があったというもの。

イモラ・サーキットは1980年代から2006年まで隣国の名前を借りてサンマリノGPとして数多くのグランプリを行った経験を持つが、今回は準備の時間も限られていることから調整は難航が必至とみられている。

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レーシング・ポイント、2020年新型車『RP20』をお披露目

Racing Point Mercedes 『RP20』 (C)Racing Point F1
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17日(月)、レーシング・ポイント・チームは2020年シーズンを戦う新型車『RP20』の画像を公開した。
引き続きメルセデス製パワーユニットを搭載するマシンのカラーリングはこれまで同様鮮やかなピンクが印象的。

ただ事前のリーク(?)通り主要スポンサーだったオンラインカジノである『SportPesa』のロゴが消え、代わりにタイトル・スポンサーとなったヨーロッパの大手浄水器メーカー『BWT』のロゴが一層大きくなってその存在感を示したものになっている。
これに伴い正式チーム名は『BWTレーシング・ポイントF1チーム』に変更されている。

ドライバーは引き続きベテランのセルジオ・ペレスと新鋭ランス・ストロールという組み合わせで、19日(水)からのバルセロナ合同テストで本格走行が行われる。

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ウィリアムズ・メルセデス、2020年新型車『FW43』を正式発表

Williams Mercedes 『FW43』 (C)Williams F1
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17日(月)、ウィリアムズ・チームが2020年シーズンを戦う新型車ウィリアムズ・メルセデス『FW43』をオンラインで正式発表した。
昨年は新型車開発が遅れ、出鼻をくじかれた感があったが、今シーズンはシェイクダウンも同時に済ませていて19日(水)からのバルセロナ合同テストに備えている。

マシンは昨年の『FW42』を正常進化させたもので、メインカラーを伝統のネイビーブルーカラーから明るいブルーのものとなっている。
ドライバーはベテランのロバート・クビサが去り、ジョージ・ラッセルと新加入のニコラス・ラティフィというドライバー・ラインナップになる。

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ルノー・チーム、リカルドのキープは「背水の陣」

Daniel Ricciardo (C)Renault Sport F1
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2019年シーズンを前に、5年間在籍したレッドブル・レーシングを離れ、ルノー・チームに電撃移籍を果たしたダニエル・リカルド(30歳:オーストラリア)だが、誰の目からもマシンがドライバーの期待に応えていないという評価が専らだ。

こうした状況に、同チームで非常勤取締役を務める元4回のチャンピオンであるアラン・プロスト氏(64歳:フランス)は次のように危機感を顕わにした。
「残念なことだが、現在のルノー・チームは明らかにリカルドの期待に応えていない。
彼自身もこんな状況は予想していなかったことだろう。
こうした現状を打開しなければ、われわれは彼をキープし続けることはできない」と、背水の陣であることを訴えた。

一時はワークス活動の終了も話題になったルノー・チームだが、このところ噂は沈静化しつつあるようだ。
ただレッドブル時代には通算7勝を挙げたリカルド、ルノーに移ってからは4位が最高で表彰台にも上がれておらず期待を裏切っているのが事実だ。

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2020/02/17

ベトナムGP(4月)の開催にも黄信号

Vietnam GP
世界的に拡散が懸念される新型コロナウイルス騒動は4月19日のF1中国GPを延期(実質中止か)に追い込んだが、ここに来てさらに第3戦のベトナムGPへの影響が浮上してきたようだ。

ベトナムGPは4月5日が決勝日。
中国からの距離も近くすでに感染者も報告されている。
チーム側はスタッフを危険な目に合わせる訳にはいかないと消極的。
このままの勢いが続くとすると、ベトナムで問題なくグランプリが行われるとは考えにくいのが実状だ。

F1モータースポーツ・ディレクターのロス・ブラウン氏は、現状では予定通りに開催されるとしながらも、中止も視野に入れ、今後の事態を注意深く見守っていくとしている。

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レーシング・ポイント新型車の画像がリークか

Racing Point 『RP20』 (C)Racing Point
レーシング・ポイントの2020年新型車の画像が流出したとして話題になっている。
これは、まだ公開されていない筈の『RP20』(仮称)の画像がネットで拡散されているもの。
チームはこれを否定していて、画像のでもとはまだわかっていない。

新型車のカラーリングは引き続き明るいピンクになっているが、そこからはタイトル・スポンサーだったオンラインカジノ『SportPesa』のロゴが消えている。
一方、ヨーロッパの大手浄水器メーカーである『BWT』のロゴが拡大していることがわかる。

同チームの新型車発表は2月17日(月)にオーストリアのモンゼーで予定されている。

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2021年のオーストラリアGP、コースレイアウト変更の可能性

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1シーズンの開幕戦として定着しているオーストラリアGPだが、かねて噂になっていたコース路面の再舗装が、2021年にはコースレイアウトの変更を含んだ大改修として実施される可能性が高まってきたということだ。
これは同グランプリの主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)のアンドリュー・ウェスタコット/CEO(最高経営責任者)が明らかにしたもの。

それによれば全面的な再舗装により路面をスムーズにする他、レース中のオーバーテイクシーンを増やすため一部コースレイアウトの変更も含め、目下F1側と最終的な検討に入っているとのこと。
順調にいけば、今年3月に予定される2020年のオーストラリアGP前後にもゴーサインが出されると期待されている。
ただハミルトン(メルセデス)など一部ドライバーからは「荒れた路面こそこのコースの魅力」とのユニークな見解も示されている。

なお2023年まで開催契約があったこのオーストラリアGPは、昨年さらに2年間の延長を含んだ2025年まで継続開催することですでに合意されている。

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2020/02/16

レッドブル首脳、「アルファタウリはジュニアから姉妹チームに」

Alfatauri Honda 『AT01』 (C)Scuderia Alfa Tauri
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レッドブル・グループのレーシング・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、今シーズン「トロ・ロッソ」から名称変更した「アルファタウリ」について、「これまでのジュニア・チームから姉妹チームという立場になった」と、レッドブル・レーシングとの関係性を表した。

それによればアルファタウリはマシンの多くのコンポーネンツをレッドブルの昨年マシンである『RB15』から流用されただけでなく、サーキット内外における今後のプロモーション活動についてもレッドブルから密接な援助が行われるとのこと。
マルコ博士は「レギュレーションが許す範囲でわれわれは『姉妹チーム』への援助を惜しまない」と、保証した。

アルファタウリというブランド自体、レッドブルが展開する新しいファッション・ブランドで、レッドブルにとってアルファタウリというチームの活躍イコール自社のプロモーション活動にも直接繋がるということになる。

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アルファタウリ、ミサノで『AT01』をシェイクダウン

Test Scene (C)Scuderia Alfa Tauri
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2月15日(土)、スクーデリア・アルファタウリは。前日に正式発表した2020年シーズンを戦う新型車『AT01』のシェイクダウン・テストを敢行した。
場所はイタリアのミサノ・サーキット。
最初に『AT01』のコクピットに収まったのはダニール・クビアトだったとのこと。

これは例によってプロモーション活動用に許されている『フィルミングデー』を利用したもので、本格テストとは異なりプロモーション用のタイヤの装着が義務付けられると共に走行距離も100キロ以内に制限されているもの。
今回はシステムチェックだけだが、19日(水)からはバルセロナ合同テストで本格テストに持ち込まれることになる。

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メルセデス、ストッフェル・バンドーンをリザーブドライバーに

Stoffel Vandoorne (C)McLaren Group
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今シーズン、7季連続の王座を狙うメルセデスAMGチームは、ストッフェル・バンドーン(27歳:ベルギー)をリザーブドライバーに起用することを明らかにした。

スーパー・フォーミュラ参戦で日本でも馴染み深いバンドーンは、2016年から2018年に掛けてマクラーレン・チームから念願のF1参戦を果たす。
しかしチームの低迷期ということもあって思うような戦績を残せず、2019年はランド・ノリスにシートを奪われていた。
現在はメルセデスからフォーミュラEリシーズに参戦中で、目下チャンピオンシップをリードしている。

バンドーンは基本的にすべてのグランプリでチームに帯同するとしているが、今シーズンのF1はすでにベトナム、オランダ、そしてアゼルバイジャン3つのグランプリでフォーミュラEとバッティングすることが判明している。

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2020/02/15

アルファロメオ、新型車『C39』をシェイクダウン

Alfaromeo Ferrari 『C39』 (C)Alfaromeo Racing
2月14日(金)、元ザウバーのアルファロメオ・レーシングが2020年新型車『C39』(仮称)のシェイクダウン・テストを、正式発表に先駈け行った。
場所は同チームがパワーユニットを搭載するフェラーリの本拠地フィオラノ・サーキット。
ステアリングを握ったのはエースのキミ・ライコネンで、各部のシステムチェックを行ったということだ。

マシンの正式発表はシーズン前テストがスタートする19日(水)に当地バルセロナ・サーキットで行われる予定で、テストにはもう一人のレースドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィの他、今シーズンからリザーブドライバーに就いたロバート・クビサ(前ウィリアムズ)も加わるものとみられる。

なおクビサを支援するポーランドの石油会社『PKNオーレン』が主要スポンサーになったことから今シーズン同チームの正式名称は『アルファロメオ・レーシング・オーレン』(Alfa Romeo Racing ORLEN)となる予定。

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アルファタウリ、2020年新型車『AT01』を正式発表

Alfatauri Honda 『AT01』 (C)Scuderia Alfa Tauri
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2月14日(金)、スクーデリア・トロ・ロッソから名称変更された新生スクーデリア・アルファタウリが、2020年シーズンを戦う新型車『AT01』をレッドブル・グループの本拠オーストリアのザルツブルク空港内に作られたレッドブル・ハンガー7でお披露目した。

ホンダ製パワーユニットが搭載された『AT01』の名称はAlfa Tauriの頭文字と第1号車であることを意味するもので、カラーリングもこれまでとは一新された。
ドライバー・ラインナップは昨年と同じダニール・クビアトとピエール・ガスリーの二人が継続される。

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ルノー・チームの「実車なき新型車発表会」に顰蹙の声

Renault 『R.S.20』 (C)Renault Sport F1
ルノー・チームは早くから2020年の新型車発表を12日(水)にパリで行うことを告知していたが、当日は単にイメージビデオが投影されただけでその場に実車の姿は見られなかった。
しかもスクリーンの『R.S.20』はグレイ基調のカラーリングになっていたにも関わらず、バルセロナのシーズン前テストに現れる実車はまた異なるカラーリングになると伝えられている。

こうしたやり方にはメディアからも不満の声が挙がっていて、「実際にはまだマシンが完成していないのではないか」との見方も。
さらには「展示用のマシンを作る資金すらないのでは」との皮肉な声も聞かれる有り様。
汚名を返上するにはコースの上で勝負するしかないようだ。

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2020/02/14

ロバート・クビサ(前ウィリアムズ)、今季はDTM参戦へ

Robert Kubica/DTM (C)Mercedes Motorsport
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昨シーズン末、ウィリアムズ・チームからの離脱が発表されたロバート・クビサ(35歳:ポーランド)が、今シーズンはツーリングカーレースの最高峰であるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に転向することがわかった。
元々クビサと関係の深いBMW系の『ARTグランプリ』のカスタマー・チームからの参戦になるということだ。

これについてクビサは、「元々ツーリングカーには興味があってマシンには乗ったこともあるし、DTM側からも熱心に誘われたので12月にヘレス・サーキットでテストを行い、受けることにした。
新しい分野へのチャレンジはいつだってエキサイティングなもの。
F1での開発という仕事と合わせ、こちらでも頑張りたい」と、意欲をみせた。

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マクラーレン、2020年新型車『MCL35』を正式発表

McLaren 『MCL35』 (C)McLaren Group
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2月13日(木)、マクラーレン・チームは2020年シーズンを戦う新型車『MCL35』をファクトリーのある英国ウォーキングのテクノロジー・センターでレースドライバーであるカルロス・サインツ&ランド・ノリスら同席の上で正式発表した。

引き続きルノー製パワーユニットを搭載した『MCL35』はジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターの手によるデザインで、伝統のパパイヤ・オレンジが鮮やかに配されているのが印象的だ。
マシンはこのあとスペインに運ばれ、バルセロナ合同テストでテストに供される予定。

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4月開催断念の中国GP、11月に延期を模索か

Shanghai Circuit (C)Pirelli Motorsport
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4月19日に決勝レースが予定されていた上海サーキットのF1第4戦中国GPは新型コロナウィルス騒動の影響で開催中止が決まったが、主催者は延期のうえなんとか開催する方向を探っているようだ。

中止を認めたFIA(国際自動車連盟)も、「状況が改善された場合にはすべての関係者は代替開催の実行可能性を調査するために努力をする」としている。
主催者は最終戦が確定しているアブダビGPの期日を遅らせた上でその前に中国GPのスケジュールを入れたい考えのようだ。
しかし史上最多の年間22戦となっている今年のF1を調整するには大きな困難が予想される。

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2020/02/13

フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、新型車の初走行終える

Redbull Honda 『RB16』 (C)RedBull Racing
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3月12日(水)、2020年新型車の『RB16』の画像をお披露目したレッドブル・レーシングは、同時にイギリスのシルバーストーン・サーキットを舞台に事実上のシェイクダウン・テストを敢行したことも明らかにした。

これはプロモーション活動用に許されている『フィルミングデー』を利用したもので、本格テストとは異なりプロモーション用のタイヤの装着が義務付けられると共に走行距離も100キロ以内に制限されているもの。
コクピットに収まったのは今季タイトル争いを広言するエースのマックス・フェルスタッペン(22歳:オランダ)で、新型車のフィーリングを確かめていた。

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レッドブル・レーシング、2020年新型車『RB16』をお披露目

Redbull Honda 『RB16』 (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングは2020年新型車『RB16』の画像をお披露目した。
カラーリングは昨年のものを踏襲しているので、一見新鮮みは感じられないが、すべての面でアップデートが施されているということだ。

今シーズンもドライバー・ラインナップはマックス・フェルスタッペン&ピエール・ガスリーで、フェルスタッペンはその後シルバーストーン・サーキットでフィルミングデーを利用した事実上のシェイクダウン・テストを行っている。

ホンダとのパートナーシップ提携2年目の今シーズンは本格的にタイトル奪取に挑む。

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4月開催予定の中国GPは延期が決定

Shanghai Circuit (C)Scuderia Toro Rosso
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4月19日に決勝レースが予定されていた上海サーキットのF1第4戦中国GPは、開催が延期とすることが主催者の最終判断により決まった。
これはいま世界への伝播が問題になっている新型コロナウィルスの脅威によるもの。

ただ延期とはされたもののいまのところ代替開催の日時は明確でなく、今後調整が図られるとのことだ。

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アルファタウリ・ホンダの新型車・型式名は『AT01』に

『Alpha Tauri』 (C)Scuderia Toro Rosso

アルファタウリ・ホンダの2020年マシンは2月14日(金)にレッドブル・グループの本拠オーストリアのザルツブルグで正式発表される予定だが、その型式名が『AT01』になることがわかった。

2006年初参戦時の『STR1』以来、これまでスクーデリア・トロ・ロッソの頭文字である『STR』を踏襲、昨年のマシンも『STR14』としてきた同チームだが、今シーズン開幕を前にチーム名を『アルファタウリ』(正式名はScuderia Alfa Tauri Hoonda)としたことから型式名もアルファタウリの頭文字である『AT』と命名されたようだ。

なおアルファタウリはレッドブルのプレミアムファッションブランドで、今後F1を通じて認知度を上げ世界的な展開を目論んでいるようだ。

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2020/02/12

フェラーリ、「『SF1000』は大幅にコンセプト変更」

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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12日(水)、タイトル奪還を狙うフェラーリ・チームは2020年シーズンを戦う新型車『SF1000』を発表したが、今回のモデルは昨年までとはその開発コンセプトを大きく変更したものであるとした。
これは同チームのマッティア・ビノット代表が発表会の席上で次のように明らかにしたもの。

「2020年は前年とほとんどレギュレーションに変更がないので革新的な変化は望むことはできない。
しかしわれわれはその中で大胆にコンセプトの変更に取り組んだ。
モノコック本体だけでなくパワーユニットを始め関連する機器やギヤボックスなどすべてのコンポーネンツをスリム化しボデイワークの改善に寄与させ、それによりエアロダイナミックスが間違いなく進化したことがわかるだろう。
さらにこれに合わせてサスペンションの見直しも図られている。
見た目以上に進化したこのマシンでわれわれは今年タイトルを獲りに行く」と、自信をみせている。

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フェラーリ、2020年新型車『SF1000』正式発表

Ferrari 『SF1000』 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、2020年シーズンを戦う新型車を全チームに先駈けて正式発表した。
場所はチームの本拠地マラネロから約30キロ離れたレッジョ・エミリア市にある歴史的なヴァリ市立劇場(Teatro Valli)。
説明によればこの地は、イタリアの国旗(緑・白・赤のトリコロール)が223年前の1797年に制定された由緒あるものとのこと。

注目のマシン名はまた変則的なものとなり、昨年の『SF90』から一転『SF1000』というものになった。
発表にはセバスチャン・ベッテル&シャルル・ルクレールのレースドライバーも立ち会い、盛大に行われた。
このあとマシンはスペインに運ばれ、19日(水)からスタートするバルセロナ合同テストでテストが開始される。

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F1首脳、チーム数の減少を危惧

williams_600thGP (C)Williams F1
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F1でモータースポーツ担当のマネージング・ディレクターを務めるロス・ブラウン氏が、チーム数の減少を危惧していることを明かした。

2021年から再び大幅なレギュレーション変更を予定しているF1だが、長年叫ばれているコスト削減が図られなければ、ワークスチームとしても撤退はありうることで、すでにメルセデスやルノー等の名前が浮上、ましてやプライベートチームにとっては死活問題となっている。

とりわけ心配されているのが昨季チーム創設以来の大不振に陥ったウィリアムズ・チームで、ブラウン氏は名前を挙げてこれに言及した。
「実際問題、ウィリアムズ・チームについては心配している。
2年連続のコンストラクターズ・ランキング最下位ということで賞金など直接の収入も激減しているし、これに伴いスポンサーからの援助も減少していると聞く。
これまでは持ち堪えても、この先はわからない。
しかしウィリアムズのように長くF1を支えてきたチームが消滅するなど決してあってはならないことだ」
とはいえ現実には直接援助という方法は考えられないのが実状だ。

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2020/02/11

長期スポンサー契約でメルセデスAMGのF1継続が示される

『INEOS』 (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームは、新スポンサーとなった『INEOS』とのプライマリー契約が異例の5年という長期に渡ることを明らかにした。
これは2021年以降のF1参戦に疑問符が付いていた同チームの、少なくとも2024年までの参戦が明確になったとも言え、今後大きな影響を及ぼすものと受け止められている。

『INEOS』はスイスに本拠を置く大手化学会社でこれまでも広範なスポーツ支援により知名度を上げてきたが、F1のスポンサーになるのはこれが初めてということになる。
同社は単に資金提供に留まらず、その技術力を通じてメルセデスAMGチームのハイブリッド関連の開発にも資すると広言している。

なおチームの2020年マシン『W11』には同社のコーポレイテッドカラーである赤と黒を配すると共に、カウルセンターのインダクションポッドには目立つロゴが記載されるようになった。

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メルセデスAMGも2020年新型車『W11』のカラーリングを発表

Mercedes 『W11』 (C)Mercedes Motorsports
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ハースF1チームに続き、メルセデスAMGチームも本来の新型車発表会に先駈けて2020年新型車『W11』のカラーリングをお披露目した。

基本的にはこれまでのシルバーを基調としたものになっているが、先に明らかにされた新スポンサー『INEOS』のコーポレイテッドカラーである赤が配されてアクセントとなっている。

正式な新型車発表会は2月14日(金)にシーズン前テストの開催地であるシルバーストーン・サーキットで行われる予定だ。

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「シーズン前テストが待ちきれない」と、フェルスタッペン(レッドブル)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ホンダとパートナーシップを組んだ初年度の2019年シーズン、年間3勝を記録したレッドブル・レーシングだが、当然のことながら2020年の目標に挙げるのは久々となるチャンピオンシップ争いだ。
これについて同チームのエース、マックス・フェルスタッペン(22歳:オランダ)は次のように意欲を語っている。

「2021年にはF1は大きくレギュレーションが変わるので、どのような勢力図になるのかまるでわからない。
だから現行のルールで行われる2020年こそレッドブル・ホンダにとって絶好のチャンスなんだと思っているよ。
ただもちろん昨年のままじゃ駄目だ。
少なくとも今年のマシンはメルセデスにコンマ2秒以内というところに迫ってプレッシャーを掛けることが必要になる。
そうすればハミルトンだって楽なドライビングという訳にはいかなくなるからね。
果たして今年のマシン差がほんとうにどの程度のものなのかは19日から始まるシーズン前テストで明らかになることだろう。
今からもうテストが楽しみで待ちきれないよ」

ただ昨年のシーズン前テストで王者メルセデス勢は目立ったタイムを記録しなかったが、『得意の三味線』だったとの見方も強い。

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2020/02/10

ピレリの18インチ径タイヤテストはフェラーリから

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1では2021年からいよいよ18インチ径タイヤの導入が実施されるが、2020年シーズンに行われる最初のテストはフェラーリ・チームが担うことが明らかとなった。
期日は2月8日で場所はスペインのヘレス・サーキットが予定されている。

なおテストはマシン開発に利用されることを避けるため、『ミュールカー』と呼ばれるテスト用のマシンで行われることになっている。

全体のテスト・スケジュールは以下の通り。

・2月08日 フェラーリ(ヘレス)
・3月05日 フェラーリ(フィオラノ)
・3月24日~25日 ルノー(バーレーン)
・3月24日~25日 メルセデス(バーレーン)
・5月12日~13日 レッドブル(バルセロナ)
・5月12日~13日 ルノー(バルセロナ)
・5月12日~13日 アルファロメオ(バルセロナ)
・5月26日~27日 レッドブル(ポールリカール)
・7月07日~08日 アルファタウリ(レッドブルリンク)
・7月21日~22日 マクラーレン(シルバーストーン)
・7月21日~22日 レーシング・ポイント(シルバーストーン)
・7月21日~22日 ウィリアムズ(シルバーストーン)
・9月08日~09日 メルセデス(ポールリカール)
・9月08日~09日 フェラーリ(ポールリカール)
・9月08日~09日 マクラーレン(ポールリカール)
・9月10日~11日 メルセデス(ポールリカール)
・10月13日~14日 ハース(鈴鹿)

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アルファタウリ・ホンダ、2020年エンジン始動

『Alpha Tauri』 (C)Scuderia Toro Rosso

今季もホンダ製パワーユニットを搭載して戦うアルファタウリ(前トロ・ロッソ)が、2020年仕様のエンジン『RA620H』のファイヤアップ(エンジン火入れ)を行ったことを明らかにした。
2020年マシンは昨シーズン3勝を記録した兄貴分チームであるレッドブル・レーシングの『RB15』から多くのコンポーネンツを流用するとして関係を一層密なものとする予定だ。

ホンダ製パワーユニットを搭載して3シーズン目、今季から正式チーム名もスクーデリア・アルファタウリ・ホンダに変更してさらなる戦績を窺う同チーム。
引き続きダニール・クビアト&ピエール・ガスリーというドライバー・ラインナップで戦う。

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ロス・ブラウン氏、「メルセデスがF1撤退する理由ない」

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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親会社であるダイムラー社の新社長自ら否定する「メルセデスAMGチームのF1撤退説」だが、それでも一部メディアからは心配する声が絶えない状況が続いている。
これについてメルセデスAMGチームの前身であるブラウン・グランプリのオーナーでもあるロス・ブラウン/F1担当モータースポーツ・ディレクターは自身の感触として、くすぶる撤退説に改めて懐疑的な見方を示した。

「私はメルセデスAMGチームがワークス活動から手を引くとは考えていない。
なぜなら彼らはここ6年間に渡る成功で、大きな利益を得ているからだ。
普通、自動車メーカーがモータースポーツから撤退するのは資金的なデメリットが原因となるものだが、彼らの場合にはそれがない。
それならこれだけ成功しているのに止める理由などないではないか。
だから私はこの件で何も心配してないよ」

もしワークス参戦がなくなったとしても、メルセデスはすでにマクラーレン・チームに対して2021年から2024年までの長期エンジン供給契約を発表しているためF1との関わりを終えることはない。

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2020/02/09

FIA、2021年F1標準燃料流量計の入札を開始

Refuel Scene (C)Scuderia Toro Rosso
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FIA(国際自動車連盟)は、昨年一部で騒動になったF1標準燃料流量計の入札を開始したことを明らかにした。
これは昨年10月に示された2021年のF1レギュレーション変更に伴うもので、その目的は標準化によるコスト削減を挙げているが、一方でフェラーリ・チームに向けられたルール違反の可能性を排除するものとなっているのは事実。

申し込みの期限は今季第1戦オーストラリアGPの開幕日でもある3月13日(金)、採用の結果は1か月後の4月中旬と記載されている。
最初の契約は2021年から2023年までの3年間だが、さらに1年ないし2年延長の権利を有するとのこと。

ただこうして次々に進められるF1コンポーネンツの共通化には、しかし本来の『競争』をスポイルするとして反対の声が絶えないのが現実だ。

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王者ハミルトン(メルセデス)、さらにトレーニング積む

Lewis Hamilton
目下3年連続のF1チャンピオンとして君臨するルイス・ハミルトン(メルセデス)だが、今年35歳。
フィジカル的にはつらい段階に入っていることは間違いない。
しかしハミルトンはこのオフもトレーニングに励み、身体を限界まで追い込んでいるようだ。

伝えられるところでは、昨年78キロだった体重を目下73キロまで絞り込んだとのこと。
F1マシンには最低重量の規定があるが、ドライバーの体重が少なければむその分バラストを有利に搭載することが可能になるからだ。
(現在のレギュレーションではドライバーを含めたマシンの最低重量は740キロとなっている)

ハミルトンは今年ミハエル・シューマッハの記録に並ぶ史上最多7度目のチャンピオン獲得に挑む。

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ヘルムート・マルコ氏(レッドブル)、「アロンソ起用の可能性ない」

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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2018年シーズン末を以っていったんはF1からの引退を表明したフェルナンド・アロンソ(前マクラーレン)だが、今もなお復帰の意志を隠していない。
その場合アロンソは自ら、「復帰するのであれば勝てるチームが条件」としている。
ただこれについて現場からの声はなかなか厳しいようだ。

現状勝てるとされるチームは三つ。
その一つであるレッドブルのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは次のように語っている。
「ウチの場合であればわれわれがアロンソを起用できない理由は二つある。
一つは、知られているように彼とホンダとの関係が修復できないほど悪いということだ。
そしてもう一つは彼の年令にある。
彼が復帰した場合、おそらくF1最年長ということになるだろう。
しかしそういうやり方は、若手からドライバー育成するというわれわれのチーム方針には合致しないものだ」

一方、メルセデスAMGやまたフェラーリにしても来年40歳になるベテランの起用は考えにくいことのように思われる。

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2020/02/08

マクラーレン、インディカーのカラーリングお披露目

Mclaren Inmdycar (C)McLaren Group
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2020年、インディカー・シリーズへのフル参戦を決めたマクラーレン・チームが、体制発表を行い、その新カラーリングをお披露目した。

それによればマクラーレンはアロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツとのパートナーシップで『アロー・マクラーレン・SPチーム』として参戦。
ドライバーにはいずれもインディ・ライツ・チャンピオンのパトリシオ・オワードとオリバー・アスキューの二人を起用する。
マシンは伝統のパパイヤ・オレンジが輝くものとなった。

ただ前回組んだホンダとの交渉はF1でのトラブルから難航し、結局シボレー・エンジンを採用、フェルナンド・アロンソの起用もされていない。

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ウィリアムズ、2020年新型車『FW43』のエンジン始動

Fire Up Scene (C)Williams F1
昨シーズンの不振からの脱却を図るウィリアムズ・チームが、2020文新型車『FW43』(仮称)の『ファイヤアップ』(エンジン火入れ)を行った模様を自身のSNSで公開した。
映像には多くの関係者と共にチームの創始者であるフランク・ウィリアムズ氏の元気な姿も収められていた。

昨シーズン、チーム始まって以来となる大不振に見舞われた同チームだが、シーズン前テストからつまづいた昨季を踏まえ、クラッシュテストも含め今シーズンはここまで順調な様子。
またスポンサー等のためにもその順調な所を見せる必要があったのだろう。

ウィリアムズ・チームの新型車は2月17日(月)にやはりオンライン・メディアを通じて行われる予定だ。

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F1目指すラルフ・シューマッハ子息、今季F3に本格挑戦へ

 David Schumacher
元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハ(44歳:ドイツ)の子息であるデビッド・シューマッハ(18歳:ドイツ)が、将来のF1昇格を目指し2020年シーズンはFIA・F3選手権にフル参戦することが明らかとなった。
これまでカートやジュニア・フォーミュラに参戦してきたデビッドにとって、いよいよ関係者からの視線を浴びる表舞台での挑戦ということになる。
なおチームはすでに昨年マカオGP(21位)で所属したザウバー系のチャロウズ・レーシング・システムに決まっている。

デビッドは「これまでにないプロフェッショナルな環境に身を置いてのチャレンジになる。この機会を活かし、将来の自分の夢への糧にしたい」と、意欲をみせた。

父親ラルフはウィリアムズで通算6勝の元F1ドライバー、伯父はかのF1レジェンド、ミハエル・シューマッハ、またその子息であるミック(F2ドライバー)はデビッドにとって従兄弟にあたる。

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2020/02/07

F1、「中国GP開催の可否は主催者の判断次第」

Shanghai Circuit (C)Scuderia Toro Rosso
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F1のモータースポーツ部門マネージング・ディレクターであるロス・ブラウン氏は、喫緊の要事となっている中国GP開催の可否について、「結論は地元政府と主催者の判断に委ねられる」との見解を示した。

「3月いっぱい、中国ですべてのモータースポーツ活動が取り止めとなったのは中国GPのプロモーションという意味でもマイナスに働くのではないか。
F1中国GPが予定通りに行われるのか、はたまた延期あるいは中止となるのかはわれわれではなく地元政府とレース主催者の判断に掛かっている。
もし延期とされた場合にはその日程を調整するのが困難な作業になることだろう。
ただ一部で噂になったような、他のグランプリとの入れ替えというのはあり得ないことだ」

さらに同氏は「結論はここ2週間に下されなくてはならないし、またそうなるに違いない」とも付け加えた。
なお言うまでもなく同氏はかつてフェラーリ・チームの黄金時代を演じたF1の立役者である。

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ハースF1、2020年新型車『VF-20』のカラーリング発表

Haas 『VF-20』(C)Haas F1 Team
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ハースF1チームは、2020年シーズンを戦う新型車発表会『VF-20』のカラーリングを公開した。
同チームの新型車発表はバルセロナ・サーキットのシーズン前テスト初日にお披露目されることになっているが、これに先駈けたもの。
また全チームの中でも初ということになる。

引き続きフェラーリ製パワーユニットを搭載する『VF-20』は昨年タイトル・スポンサーだった『リッチ・エナジー』と決別したため再び2018年のような、オーナーであるジーン・ハース氏が所有するハース・オートメーションのコーポレートカラーの白、赤、黒を基調とした明るいものになっている。
なおやドライバーは前年通りロマン・グロージャン&ケビン・マグヌッセンということになる。

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入り乱れる事前情報、すべてはシーズン前テスト待ち

新型車発表を前にして多くのチームからマシハン開発が進められているニュースが聞かれるが、同時に様々な怪情報も後を絶たないようだ。

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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前年の王者メルセデスAMGチームには、2020年仕様のパワーユニットに問題が生じていると伝えられた。
必ずしも絶対優位にあったとは言えなかった昨シーズンを踏まえ、メルセデスではパワーユニット全体を見直したということだが、ERS(エネルギー回生システム)にトラブルが生じているとも。
またライバルであるフェラーリ・チームでも、こちらはスピードに影響するエアロダイナミックスに問題が起きているという噂。

これらを総合すれば、順調と言われるレッドブル・ホンダが前評判通りに2020年コンテンダーの筆頭に躍り出るということになりそうだが、そんな噂自体がライバルを攪乱させる手法の一つにもみられているのがF1という世界だ。

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2020/02/06

メルセデスAMGチーム、『AMD』と長期スポンサー契約

 『AMD』 (C)Mercedes Motorsport
>メルセデスAMGチームは、かねて噂になっていたアメリカの大手半導体製造会社である『AMD』(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)と複数年に渡るスポンサー契約を結んだことを明らかにした。
ANDはこれまでフェラーリ・チームと契約していたことで知られるがこちらは終了になった模様だ。

今回の契約により、同社のロゴがセンターカウルの横部分に掲出、また同社の「AMD Ryzen」ブランドの製品がチームに提供され、ファクトリーやレース現場で活用されるとのことだ。

メルセデスAMGチームの2020年新型車は2月14日に正式発表されるが、その際にお披露目されることになっている。

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『IHI』、ホンダとのパートナーシップ終了の模様

 IHI
公式発表はないものの、『IHI』がホンダF1とのテクニカル・パートナーシップを終了した模様だ。
これは、ホンダF1のパートナーのリストから同社の名前が削除されたことから話題になってているもの。

旧社名の『石川島播磨重工業』として日本の三大重工の一角を占めた『IHI』は、F1ではとりわけターボチャージャー関連の技術に長け、ホンダF1の黄金時代を支えたことで知られる。
しかし今回の参戦ではホンダのF1パーツ内製化の進捗に伴い、ターボチャージャーについても自社製のものに変更されたとみられる。

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フィンランド・メディア、それでもメルセデスのF1撤退に疑心暗鬼

M.Hakkinen & K.Rosberg (C)Mercedes Motorsport
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現在のレギュレーションになった2014年シーズンから6年連続で両タイトルを独占しているメルセデスAMGチームだが、2021年からの大幅規約変更を機にワークス参戦を取りやめるのではないかとの憶測が絶えない。
そのため先にはメルセデスの親会社であるダイムラー社のオラ・ケレニウス新社長が伝播するF1撤退説を自ら打ち消したばかりだ。

しかし現在同チームにバルテリ・ボタスを送り込んでいるフィンランドのメディアであるのテレビ局『セイ・モレ』は、次のように食い下がっている。
「大手自動車メーカーというのはいつも身勝手だ。
過去にはトヨタもBMWも突然F1撤退を表明してわれわれを裏切ってきた」

北欧フィンランドはラリーのみならず、F1でもケケ・ロズベルグやミカ・ハッキネン、そしてキミ・ライコネンらチャンピオンを輩出してきた雄国だ。

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2020/02/05

ヘレス・サーキット、スペインGP復活開催を狙う

Jerez Test Scene (C)Force India F1
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かつてスペインGPの開催地だった南部のヘレス・サーキットが、再びF1グランプリ開催を狙っている。

スペインGPは現在カタロニア州のバルセロナ・サーキットで行われているが、当地での開催契約は2019年で終了、今シーズンに限っては単年契約により開催が決まっているものの、その将来は未定のままだ。

一方ヘレス・サーキットは1997年にヨーロッパGPとしての開催を最後に現在までF1からは遠ざかっている状態。
(スペインGPとしては1990年が最後の開催)
2021年シーズンからの復活開催を目指し、現在リバティ・メディア側と交渉しているとされるが首尾は不明。
シェリー酒の生産地で知られる地元アンダルシア州では、3年契約総額7,500万ドル(約82億円)とも言われる開催料を呈示しているとの報道も伝えられている。
なお歴史あるサーキットということで今のところ反対運動などは起きていないようだ。

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ウィリアムズ、ジャック・エイトケンをリザーブドライバーに

Jack Aitken (C)Williams F1
ウィリアムズ・チームは元ルノーのジュニア育成ドライバーの一員だったジャック・エイトケン(24歳:イギリス)を2020年シーズンの公式リザーブドライバーに起用したことを発表した。

2019年エイトケンは『FIA・F2選手権』に参戦、計3勝を挙げてシリーズ・ランキング5位で終えている。
2018年からルノー・チームでテスト&開発ドライバーとして2年間務めてきたが、昨シーズン末を以って離脱していたという。

エイトケンは今シーズン全てのグランプリでチームに帯同し、少なくとも1回は金曜日のフリー走行に出走するとのことだ。
本人はこれを足掛かりに2021年のレースドライバー昇格を狙っていることを隠していない。

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マルコ博士(レッドブル)、「今もベッテルはトップドライバー」

H.Marko & S.Vettel (C)RedBull Racing
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かつてセバスチャン・ベッテルを擁し、4年連続のタイトル獲得を果たしたレッドブル・レーシングだが、今も同選手の能力を認めながらも再び同チームに復帰する可能性については否定的な見解を示した。

これは同陣営においてレーシング・アドバイザーとしてドライバー起用に影響力を持つヘルムート・マルコ博士がドイツ・メディアに語ったもの。
その中で同氏は、ベッテルの持つ能力が今もなおトップレベルにあり、彼のドライビング・スタイルに合う適切なマシンと気持ちの良い環境を得られれば再びチャンピオンに返り咲くことは可能であるとした。
しかし逆に言えば、フェラーリはそれにふさわしいチームではないということを示唆か。

その上でレッドブル自身はすでにフェルスタッペンとの契約を長期延長したことから「われわれのチームに二人の勝者は必要ない」と、再起用の可能性を打ち消した。

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2020/02/04

渦中のF1中国GP、ロシアGPとの入れ替えを打診か

Sochi Circuit (C)Pirelli Motorsport
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3月に予定されていたフォーミュラEの中国戦である『三亜 ePrix』が中止(延期?)に追い込まれたことにより、翌4月に上海で行われる予定の『F1中国GP』の行方に関心が高まってきた。
そんな中、第4戦の中国GPを9月にソチ・サーキットで行われる第17戦のロシアGPと入れ替えを図っているとの注目の報道が流れた。

これはドイツの専門誌『スピード・ウィーク』が報じたもので、すでに中国GPの主催者がロシアに打診しているとされる。
しかし同誌によればロシアの自動車連盟はまだ何も知らされていないと否定的な見解を示したとのこと。
ロシアにとって中国は友好国ではあるが、この特例措置が成功するかは不明だ。

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ヴィジャイ・マルヤ氏、5年ぶりの夢実現に感慨

Vijay Mallya (C)Force India F1
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レーシング・ポイント・チームは現オーナーであるローレンス・ストロール氏によるアストンマーティン社買収により2021年シーズンからアストンマーティンによるワークスチームになることが決定。
このニュースを感慨深く受け止めているのがインドの実業家ヴィジャイ・マルヤ氏(64歳)だ。

というのもレーシング・ポイントがまだフォース・インディアというチーム名だった2015年頃、同チームのオーナーだったマルヤ氏は、やはりアストンマーティンとの間で契約交渉をしていたと伝えられるからだ。
ただ残念ながらこの時は首尾よくいかなかったとされる。
現在はチーム運営に関わっていないということだが、当人はこのニュースを喜んでいるという。

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新生『アルファタウリ』、課題は新名称の定着

『Alpha Tauri』 (C)Scuderia Toro Rosso
2006年からトロ・ロッソの名前で親しまれたイタリア系のプライベートチームは、今季『アルファタウリ』に登録名を変更してF1に参戦するが、あまり馴染みのないこの名前にファンからは戸惑いの声も聞かれているようだ。

『アルファタウリ』は「牡牛座」(おうしざ)のアルファ星である『アルデバラン』の学名ということで、意味としてはこれまでのトロ・ロッソと同じに『雄牛』のこと。
チームの2020年正式登録名は『スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ』ということになる。
同チームのフランツ・トスト代表は、「われわれがしなくてはならない最初の仕事はアルファタウリという名前に親しんでもらうこと」と、開き直っているようだ。

同チームの新型車『STR15』(仮称)は2月14日(金)、レッドブル・グループの本拠オーストリアのザルツブルグにある『レッドブル格納庫7』で、グループによるアルファタウリお披露目イベントの一環として行われる予定になっている。

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2020/02/03

ベッテル(フェラーリ)、マラネロで新型車のシート合わせ

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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2020年シーズン、久々のタイトル奪還を狙うフェラーリ・チームはマラネロにある同チームのファクトリーでセバスチャン・ベッテルの2020年新型車シート合わせを完了させたことを明らかにした。
チームではこれに先駈け同ファクトリーで新型車の火入れ(初めてエンジンを始動させること)を行ったことも伝えられている。

このあと新型車は2月11日(火)、マラネロの本社から約30キロ離れたレッジョ・エミリア市にある歴史的なヴァリ市立劇場(Teatro Valli)で正式発表されることになっている。
この地はイタリアの国旗(緑・白・赤のトリコロール)が223年前の1797年に制定された由緒あるものとのことだ。

この名門チームがF1コンストラクターズ・チャンピオンに輝いたのは2008年が最後で、すでに11年もタイトルから遠ざかっていることになる。

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新型コロナウイルス騒動で「フォーミュラE」中止

Sanya ePrix
リバティ・メディアは4月19日に上海で予定されるF1中国GPについて、新型コロナウイルス騒動による事態の推移を慎重に注視したいとしているが、その判断要素の一つとされる3月のフォーミュラEレース(三亜 ePrix)が開催中止の決定をしたことがわかった。

同レースが行われる三亜市自体は同じ中国でも南部の海南省にあり、コロナ騒動の内陸部湖北省武漢市とは遠隔の地にあるが、複数の航空会社がすでに中国全域へのフライトをキャンセル、中には3月いっぱい休止するなどして交通手段そのものが深刻な影響を受けている状況。

いまのところまだ゛代替開催等についての判断は下されていないが、事態は間違いなくF1にとっても悪い方向に進んでいるようだ。

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「金曜フリー走行でのタイヤテストは意味ない」と、ピレリ首脳

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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2021年シーズンからの18インチ径タイヤ採用を力説したピレリタイヤのマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングはまた、グランプリウィーク金曜日のフリー走行でのタイヤテストについて次のように言及した。

「私は金曜日のフリー走行でタイヤテストをしても意味がないと考えている。
なぜならこの二つのセッションの計3時間、全チーム、全ドライバーはマシンをかいにセットアップしていくか、それに集中しているんだ。
そのためにものすごい量のプログラムがあって、エアロダイナミックスやサスペンション、フルタンクやクィックラップなど時間なんていくらあっても足りないくらい。
そこに片手間でタイヤテストを入れてもらっても有効なデータなど得られはしないよ」と吐き捨てた。

その上で「終日タイヤに集中できるタイヤテストデーを設けてもらったほうがいい」と、提案した。
ピレリタイヤによるF1タイヤ独占供給は2023年まで継続されることが決まっている。

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2020/02/02

名門ウィリアムズ・チームに暗い陰

Williams 『FW42』 (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームは2020年シーズンを戦う新型車『FW43』(仮称)を来たる2月17日(月)に発表するとしているが、その形式は『デジタル発表』というものになることが明らかになっている。

デジタル発表というのはインターネットによる画像公開というもので、実質コストゼロ。
こうした形式はこれまでなかった訳ではないが、多くは経費削減が最大のメリットと捉えられていて、今回のウィリアムズ・チームの場合もその例外ではないようだ。

同チームではタイトル・スポンサーの『ロキット』は幸い継続されたものの、ロバート・クビサ放出に伴うポーランド関連のスポンサーが揃って離脱。
また何より今シーズンの戦績不振による賞金等の減収で財政面は大赤字となっているとみられる。

クレア・ウィリアムズ副代表は「今シーズンの活動予算は確保した」としているが、その出所は関連会社である『WAE』売却による部分が大きく、タコの脚喰い状態。
今シーズンの展開次第では名門プライベートチームの存立にも関わりそうだ。

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レッドブル、フェルスタッペンとの契約には『ホンダ条項』?

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングは先に同チームのエース、マックス・フェルスタッペンとの間で2023年末までという長期に渡る契約を更新しているが、その中には「ホンダ・パワーの継続」という条項があると噂になっている。

現行、ホンダF1とのエンジン供給契約は2021年までとなっていて、それ以降についてはまだ明確でない。
しかし種々の状況を考えるとレッドブル・レーシングにとってはホンダ以外にタイトル争いできる情勢にはないとも言える。
そのためホンダへの信頼が厚いフェルスタッペンは契約で「ホンダ・パワーの継続」を条件に挙げているのではないか、というものだ。

レッドブル・グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーは日本に乗り込んで役員会で供給延長を直談判したとされるが、そのホンダはまだ結論に触れていない。

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ピレリ首脳、「2021年の18インチ径タイヤ採用は動かない」と、念押し

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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2023年シーズンまでF1タイヤの独占供給契約を結んでいるピレリタイヤだが、用意した新仕様タイヤの採用が土壇場で振り出しに戻った2020年の経緯を踏まえ、2021年には同じことが繰り返されないことを念押しした。

2020年の場合は前年とほぼレギュレーションに変更がなかったたためチーム側がリスクを負うことを避けた形だが、2021年には現行の13インチ径に換え18インチ径タイヤが採用されるなど大きな変更が待ち受けている。

これについてピレリタイヤのマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングは、「再び今回のような土壇場キャンセルが繰り返されるなどあり得ない。
なぜなら2021年の18インチ径タイヤ採用はもう動かしがたい決定事項だからね。
それにこれまで数回行われた事前テストでは所期フィードバックも良かったし何も問題は起きていない。
普通これだけの大変化があれば何かトラブルが起きるものだがね。
計画は予定通りに実施される」と、牽制。

万一18インチ径タイヤ導入がキャンセルとなればこれまで投じた開発費用も見返りがないこととなり、ピレリとしても黙ってはいられない状況だ。

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2020/02/01

レッドブル・レーシングのタイトル・スポンサー今季限り

Aston Martin/Redbull (C)RedBull Racing
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レーシング・ポイント・チームのオーナーであるローレンス・ストロール氏による『アストンマーティン社』の買収により、別掲のように2021年から同チームがアストンマーティンを名乗ることが確定。
これにより現在同社をタイトル・スポンサーに頂いているレッドブル・レーシングは今季限りでスポンサー契約を失うこととなる。

アストンマーティンは2017年からレッドブル・レーシングのタイトル・スポンサーとなり、現在の正式チーム名は「Aston Martin Red Bull Racing」となっている。
関係終了に伴いレッドブル・レーシングでは「アストンマーティンによる4年間のサポートに感謝する」とのコメントを明らかにした。

ただ同チームにパワーユニットを供給するホンダの立場からはこれによりねじれた形が正常な形に修復、ということになりそうだ。

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2021年、レーシング・ポイントがアストンマーティンに名称変更

Aston Martin/Redbull (C)RedBull Racing
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2021年シーズン、レーシング・ポイント・チームは名称をアストンマーティンに換えて参戦することを明らかにした。

これはかねて噂になっていた通り、カナダの富豪で同チームのオーナーでもあるローレンス・ストロール氏によるアストンマーティン社の買収によるもの。
伝えられるところでは同氏は子息であるランス・ストロールのチームのために総額2億ポンド(約286億円)もの巨費を投じてアストンマーティン社の大株主になったという。
ただそれでも株式保有比率は全体の20%に留まるとのことだ。

なおこれにより現在アストンマーティンをタイトル・スポンサーに抱いているレッドブル・レーシングのほうは今シーズン限りで同契約を終了することになる。

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ウィリアムズ・チームの新型車発表は2月17日(月)に

Williams 『FW42』 (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームは2020年シーズンを戦う新型車『FW43』(仮称)を来たる2月17日(月)にインターネットを通して発表することを明らかにした。
引き続きメルセデス製パワーユニットを搭載、ドライバーはジョージ・ラッセルは変わらず、クビサはニコラス・ラティフィに変更となる。

昨季は開発の遅れからシーズン前テスト初日に間に合わないという失態を演じ、そのドタバタが結局本番にまで影響を及ぼしたが、今年はその轍は踏まない意気込みだ。


【2020年新型車発表予定】

日時 チーム 発表場所(予想)
2月11日(火) フェラーリ フィオラノ
2月12日(水) ルノー パリ
2月12日(水) レッドブル ザルツブルグ
2月13日(木) マクラーレン ウォーキング
2月14日(金) アルファタウリ ザルツブルグ
2月14日(金) メルセデス シルバーストーン
2月17日(月) レーシング・ポイント オーストリア
2月17日(月) ウィリアムズ インターネット
2月19日(水) アルファロメオ・レーシング バルセロナ
2月19日(水) ハース バルセロナ

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エリック・ブイユ氏、「ポールリカールの強み」を強調

Paul Ricard Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1フランスGPのマネージング・ディレクターに任命された元マクラーレン等のエリック・ブイユ氏が、さっそく同GPの開催地であるポールリカールの強みを強調している。

「残念ながら昨年のフランスGPではレース中のオーバーテイクが少なく、一部から退屈だったとの指摘があった。
しかしわがポールリカールの強みはコースレイアウトの変更、組み合わせが柔軟にできることにある。
われわれはより良いコースレイアウト案をすでに用意してFIA(国際自動車連盟)に提出してある。
これが了承されれればレースはエキサイティングでより面白いものになること請け合いだ。
しかも変更には4日もあれば十分」と、力説した。

バーニー・エクレストン氏が経営権を稼得したポールリカールは2002年に大幅改修を受け、別名HTTT(ハイテクノロジー・テスト・トラック)と呼ばれ複数のレイアウトと全天候型のテストも可能な最新仕様がウリになっている。

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