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2019年11月

2019/11/30

アブダビGP予選、ハミルトン(メルセデス)が88回目ポール

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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11月30日(土)17時(日本時間:22時)から中東ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2019年F1最終戦アブダビGPの公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

最終予選のQ3、全車ソフトタイヤで臨んだ最初のアタックではハミルトンがただ一人ベストタイムを1分34秒台に入れてまずトッフに、フェルスタッペンが2番手、以下ボタス、ルクレール、ベッテル、アルボン、サインツ、ノリス、ヒュルケンバーグ、リカルドの順。

2度目のアタックの結果、アブダビGPのポールポジションはさらにタイムを短縮したハミルトン(メルセデス)の手に。
ここアブダビでは2年連続の3回目、今季ドイツGP以来の5回目、自身通算88回目の快挙となった。
2番手ボタス(メルセデス)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手アルボン(レッドブル)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手リカルド(ルノー)、9番手サインツ(マクラーレン)、10番手これが最後となるヒュルケンバーグ(ルノー)という順になった。
ルクレール(フェラーリ)はチェッカーフラッグに間に合わず2度目のアタックが出来ないという失態を演じた。
なお既報のようにボタス(メルセデス)は今回エンジン交換により予選グリッド最後尾のペナルティを受けることが決まっている。
アブダビGP決勝レースは1(日)17時10分(日本時間:10時10分)から全55周で行われる。

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予選Q2、トロ・ロッソ勢は脱落

引き続きアブダビGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

最初のアタテック、メルセデスの2台とレッドブルの2台、そしてマグヌッセン(ハース)はミディアムタイヤ、他はすべてソフトタイヤで出て、ハミルトン、ボタス、ルクレール、ベッテル、フェルスタッペン、サインツ、アルボンの順。

ボタスとルクレールだけがミディアムで2回目のアタックを行った結果、トップはルクレール(フェラーリ)、2番手ハミルトン(メルセデス)、以下ボタス(メルセデス)、ベッテル(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、サインツ(マクラーレン)、アルボン(レッドブル)、ノリス(マクラーレン)、リカルド(ルノー)、ヒュルケンバーグ(ルノー)までがQ3進出。
1回目ミディアムの連中はアタックを中断したタイヤ戦略を(゚_゚) 上戦させた。

ここでの敗退はペレス(レーシング・ポイント)、ガスリー(トロ・ロッソ)、ストロール(レーシング・ポイント)、クビアト(トロ・ロッソ)、そしてマグヌッセン(ハース)の5台となった。

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予選Q1、ハミルトン(メルセデス)が最速

11月30日(土)17時(日本時間:22時)から中東ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2019年F1最終戦アブダビGPの公式予選が始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は26度、路面温度33度、コースはドライコンディションとなっている。

トロ・ロッソ・ホンダのクビアトのマシンがまだ整備作業中なのが気掛かりだったがなんとか間に合ったようだ。
全車ソフトタイヤでハミルトン(メルセデス)が最速で、これにアルボン(レッドブル)が続いた。
以下、ボタス(メルセデス)、フェルスタッペン(レッドブル)、ルクレール(フェラーリ)、ペレス(レーシング・ポイント)、むベッテル(フェラーリ)、リカルド(ルノー)、ガスリー(トロ・ロッソ)、サインツ(マクラーレン)の順。

ここでの敗退はグロージャン(ハース)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ライコネン(アルファロメオ)、ラッセル(ウィリアムズ)、むそしてクビサ(ウィリアムズ)の5台となった。

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フリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)が最速タイム

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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11月30日(土)14時(日本時間:19時)から中東ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2019年F1最終戦アブダビGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は27度、路面温度40度、コースはドライコンディションとなっている。

60分のセッションを終え、トップタイムを記録したのはフェルスタッペン(レッドブル)で1'36.566をマークした。
2-3番手にメルセデスのハミルトン&ボタス、4番手アルボン(レッドブル)、5-6番手フェラーリのベッテル&ルクレール、7番手ペレス(レーシング・ポイント)、8番手リカルド(ルノー)、9番手サインツ(マクラーレン)、10番手ガスリー(トロ・ロッソ)の順。
クビアト(トロ・ロッソ)は12番手。
ただ公式予選と決勝レースは時間帯が異なるため、ここでの条件は必ずしもこれらに結び付くものではないとみられる。
なおシューマッハ絵雨量後にはグリッド上でスタート練習が行われた。
この後17時(日本時間:22時)から注目の公式予選が行われる。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(11/29)

Honda F1 Staff (C)Honda Racing
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アブダビで2019年シリーズの最終戦を迎えたフォーミュラ・ワン世界選手権。Hondaパワーユニットを搭載するAston Martin Red Bull RacingとRed Bull Toro Rosso Hondaの両チームがFP2をトップ10で終え、幸先のいい初日となりました。

レースウイーク最初のセッションとなるFP1は午後1時からスタート。
日没後に行われる予定の予選と決勝路面コンディションが大きく異なる状況で走行開始となりました。
Red Bullのマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンはセッションを通して好調を見せ、2番手と4番手をマーク。
Toro Rossoのダニール・クビアトとピエール・ガスリーも着実に周回を重ね、15番手と16番手でセッションを終えました。
セッション途中ではルノーのダニエル・リカルドがエンジントラブルにより、オイル漏れが発生。
背後にいたガスリーにもオイルがかかってしまうというアクシデントもありましたが、ガスリー自身やマシンに大きな影響はありませんでした。

予選と決勝と同時刻に開催されるために重要となるFP2では、4台のマシンはさらに力強さを発揮しました。
わずか0.551秒差でフェルスタッペンが5番手をマークすると、続いてアルボンが6番手をマーク。
Toro Rossoの2台はクビアトが7番手からわずか0.05秒の9番手となり、ガスリーはその後ろの10番手をマークし初日のセッションをいい形で終えることとなりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2-5番手)

「総合的には手堅い結果を出せた初日になりました。
マシンのバランスに満足かといえば、まだ改善できる部分はあると感じていますが、総合的には満足しています。
メルセデスがここではまた速さを見せていて、彼らを上回るのは難しいかもしれませんが、明日の予選は互角に戦えるのではないかと思っています。
今夜タイヤのデータ解析をする予定ですが、今日の走行では特に予想外のことはありませんでした。
ソフトタイヤは1周は速さを保つことができますが、ロングランでは想定通りの距離でパフォーマンスが落ちていきました」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(4-6番手)

「難しいサーキットではありますが、今日は手ごたえを感じることもでき、あと一歩のところまできていると思います。
タイヤを(適正な温度で)機能させるのが難しいですし、コース上にダストが溜まりやすいので、多くのマシンがスピンしていました。
マシンのバランスは悪くはないですが改善できる点はまだあると思います。
マックス(フェルスタッペン)が速さを見せていたので、明日どのような結果になるか楽しみです。
僕のマシンは特にセクター3でのパフォーマンス向上のためにもう少しチューニングが必要ですが、少しずつ改善できていると思います。
フェラーリが予選ではきっと速さを見せると思いますが、僕たちも予選でどこまでいけるか楽しみです」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(15-9番手)

「今日は生産的な一日になりました。
FP1は(気温や路面温度など)決勝レースとのコンディションが違うのでそこまで大切ではないのですが、それでもいくつかの部分は参考になりましたし、マシンの挙動も確認することができました。
FP2は決勝と同様のコンディションなので、重要性が上がりますが、そこで多くの周回を走行でき、充実したセッションになりました。
明日さらに改善するためにどこを修正すればいいのか、今晩の分析で明らかになると思います。
マシンにはいい手ごたえを感じていますが、ここで作業を止めていいというわけではないですし、週末を通してコンディションは変化していくので、それらにきちんと対応していく必要があります」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(16-10番手)

「FP1では赤旗中断や僕の2回目の走行がほかのマシンにブロックされたりと、少し荒れた展開で周回数も少なく、あまり理想的なセッションにはなりませんでした。
それでも、計画していたいくつかのメニューを消化できたことはよかったと思っています。

FP2では2台のマシンでいろいろなことを試し、明日の予選に向けてベストなセットアップを検討するためのデータが取れたので、より充実したセッションになりました。
ロングランのペースはよかったですし、ショートランについてもさらに改善できると思っているので、今日はいい午後になりました。
トップ10圏内で1日を終えられたので、ポジティブな気持ちで明日に臨むことができます」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のアブダビGP初日は、PU観点ではスムーズな一日になりました。
予選と決勝に近いコンディションのFP2では、4台ともにトップ10入りと悪くない結果でしたが、明日に向けてはPU、車体ともにまだまだセットアップを煮詰めていく余地があると感じています。
ここからFP2で得られたデータをもとに分析を進め、明日の予選に向けた準備を進めます」

提供:本田技研工業(株)

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ハミルトン(メルセデス)、束の間の『カーナンバー1』

Car No.1 (C)Mercedes Motorsport 拡大します 29日(金)行われたアブダビGPのフリー走行1回目セッションで、今季6度目のドライバーズ・タイトルを決めたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが今シーズン初めての『カーナンバー1』をつけた。

 

カーナンバーが自由に選べる現在のシステムにあっても『1』だけは前年チャンピオンの称号で、いまこれが許されるのはハミルトンただ一人だけ。
しかし本人はカート時代から親しんだカーナンバー44のほうを選択、これまですべてのグランプリでこれを通してきた。

 

もっともナンバー1はこのセッションのうちに再び44に戻され、今年も束の間のチャンピオン・ナンバーとなった。

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アクシデントのボタス(メルセデス)に戒告処分

FIA
アブダビGPのレーススチュワード(審査委員)は、29日(金)行われたフリー走行2回目セッション中、11コーナーで起きたグロージャン(ハース)とボタス(メルセデス)との間に起きた接触事故について、当事者からの事情聴取や車載カメラの画像等を検証した結果、ボタスに注意不足の責任があったとして戒告処分のペナルティを科したことを明らかにした。

ボタスが戒告処分を受けるのはこれが今季初ということになる。

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2019/11/29

フリー2回目、再びボタス(メルセデス)が最速も接触事故

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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11月29日(金)17時(日本時間:22時)から中東ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2019年F1最終戦アブダビGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
天候は晴れだがすでに陽が落ちようとしている。
セッション開始時の気温は26度、路面温度30度、コースはドライコンディションとなっている。
1回目のフリー走行でエンジンブローに見舞われたリカルド(ルノー)はすでにエンジン交換作業をほとんど終えている。
またマシン後部を損傷したベッテル(フェラーリ)も修復作業を終えてスタンバイしている。

30分ほど経過のところ、単独で走行していたルクレール(フェラーリ)が膨らんで右前後のホイールをガードレールにヒットする場面がみられた。
残り約20分、グロージャンが後方からオーバーテイクのボタス(メルセデス)に気付かずインを締めて接触、デブリ(破片)回収のためセッションは赤旗中断となった。
残り約10分で再開、この2台を除く全車がプログラム消化のため慌ただしくコースインとなった。
その後ボタスはコースに復帰したが、グロージャンのほうはガレージのまま終了。

トップタイムは再びボタス(メルセデス)で1'36.256 、2番手に0.310秒差でハミルトン(メルセデス)、3-4番手フェラーリのルクレール&ベッテル、5-6番手レッドブルのフェルスタッペン&アルボン、7番手グロージャン、8番手ペレス(レーシング・ポイント)、9-10番手トロ・ロッソのクビアト&ガスリーの順となった。
明日はフリー走行3回目と公式予選が行われる予定となっている。

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アブダビGPフリー1回目はボタス(メルセデス)が最速に

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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11月29日(金)13時(日本時間:18時)から中東ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に2019年F1最終戦アブダビGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は26度、路面温度36度、コースはドライコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC3、ミディアムのイエローにC4、そしてレッドのソフトにC5というもっも柔らかい部類に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。

ハミルトン(メルセデス)は今回カーナンバー44ではなく、チャンピオン・ナンバーの1を付けている。(その後再び44に)
残り30分を切ったところでリカルド(ルノー)のマシンが最終コーナーで突然のエンジンブロー。
大量のオイルを撒いてストップ、コースが汚れたためセッションは一時赤旗中断となった。
セッション終了間近、ベッテル(フェラーリ)がスピンしてガードレールにクラッシュ、再び赤旗となったままでこのセッションは終了した。

トップタイムはボタス(メルセデス)の1'36.957。
2番手0.535秒差でフェルスタッペン(レッドブル)、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手アルボン(レッドブル)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手グロージャン(ハース)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、10番手ヒュルケンバーグ(ルノー)となった。
トロ・ロッソ勢は15-16番手にクビアト&ガスリーがつけた。
このあと17時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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ボタス(メルセデス)、アブダビGPは最後尾グリッドに

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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今季最終戦となるアブダビGPだが、メルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスに、予選グリッド降格のペナルティの危機が迫っていることがわかった。
ボタスは前回のブラジルGP決勝レース終盤、エンジントラブルにより白煙を上げてストップ、その損傷具合に注目を集まっていたもの。

アブダビGP前に精密検査を行った結果、チームはICE(エンジン)、TC(ターボチャージャー)、さらにMGU-H(熱エネルギー回生システム)の交換を決断。
これによりボタスはレギュレーションに定められた基数を越えることになり、アブダビGPではペナルティで最後尾グリッドからのスタートが確定した。

ボタスにとって今季最も後方となるグリッドはカナダとメキシコでの6位というもので、6列目以降からのスタートは今季初ということになる。

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フェルスタッペン(レッドブル)、ホンダF1活動継続を自讃

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ホンダは、2021年のF1についてこれまで通りレッドブル・グループの2チーム(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)へのエンジン供給を継続することを決めたが、これについてレッドブルのマックス・フェルスタッペンは自らの勝利がホンダにF1撤退を思い止まらせたと、誇った。

ホンダとレッドブル・グループとの現契約はいずれも2020年末までのもので、当初はコストの観点からホンダの取締役会はこれを機にF1から撤退する雰囲気だったという。
しかしブラジルGPでフェルスタッペンがオーストリア、ドイツに次ぎ9戦ぶりに今季3勝目を飾ったことにより、雰囲気をくつがえしたというもの。

「われわれにとってもまたむホンダにとっても貴重な価値ある勝利だった」と自讃するが、ただ今回合意されたのは2021年の1年だけで、将来への長期展望はまだ見通せておらず、これはフェルスタッペン自身の去就にも関係が出て来そうだ。

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アブダビGPの週末、3日間とも雨の心配はなし

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport 拡大します

 

今週末行われる2019年F1最終戦アブダビGPの舞台地であるヤス・マリーナ・サーキットの天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日、決勝レースが行われる日曜日はいずれも中東らしく晴れで、雨が降る心配はないと予報している。

 

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
11月29日(金) フリー走行 晴れ 17- 28度 10%
11月30日(土) 公式予選 晴れ 17- 28度 0%
12月 1日(日) 決勝レース 晴れ 16- 28度 0%

 

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2019/11/28

ウィリアムズ、ニコラス・ラティフィと2020年契約

Nicholas Latifi (C)Williams F1
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28日(木)、ウィリアムズ・チームは2020年のレースドライバーとしてニコラス・ラティフィ(23歳:カナダ)と契約したことを正式発表した。
同チームではロバート・クビサの放出が決まっていて、チームメイトはジョージ・ラッセル(21歳:イギリス)というドライバー・ラインナップ。

ラティフィはこれまで複数回同チームの金曜日フリー走行ドライバーに起用されていて、以前からドライバー候補として名前が挙げられていた。
これにより2020年のF1シートはすべてが埋まったことになる。

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窮地のベッテル(フェラーリ)、「F1引退など考えていない」

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、しばしば自滅で新加入のシャルル・ルクレールに後れを取ったばかりか先のブラジルGPではなんと同士討ちで両者リタイヤという失態を演じてしまったフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルには、日頃から厳しいイタリアのメディアから一斉に非難の声が上がっている。

その中にはベッテルのF1引退を示唆するものまであるが、当然のこと本人はそうした噂を母国のメディアである独『DPA』(Deutsche Presse-Agentur)通信で強く否定している。

「イタリアでは僕はもう引退するらしいよ。
驚いたね、本人も知らないニュースだもの。
それを期待している人には申し訳ないけれど、残念ながら来年も僕は跳ね馬チームのドライバーとして走っているよ。
いずれ将来、自分が衰えたと感じたらもちろん自ら身を引くときが来るだろう。
でもそれは今じゃない。
その時が来るまで走れる場所のある僕は幸せな男さ」

フェラーリ・チームは来シーズンもベッテル&ルクレールというドライバー・ラインナップを継続させることがすでに決まっている。

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アブダビGPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる最終戦アブダビGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(65歳:イギリス)をあてることを明らかにした。

元アロウズ等のF1ドライバー、デレック・ワーウィック氏のスチュワード就任は今年のアメリカGPに続くもので今季5度目、通算28回目になるもので、これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の31回に次ぐものになる。

F1では1981年サンマリノGPで当時のトールマンからデビュー、その後ルノー、ブラバム、アロウズ、ロータス、フットワークと渡り最高位は2位。
F1引退後はスポーツカーレースでも活躍し、1992年にはプジョーを駆ってル・マン24時間レースに勝利した。
またシルバーストーン・サーキットの保有者でもある英国BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の代表を務めたことでも知られる。

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ホンダ、2021年シーズンもF1活動継続が決定

Powered by Honda (C)Scuderia Toro Rosso
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ホンダは、2021年のF1についてこれまで通りレッドブル・グループの2チーム(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)へのエンジン供給を継続することを決定した。

F1は2021年に大きくレギュレーションが変更されることになっていて、ホンダはまだ活動を継続するか方針を明らかにしていなかった。
その後についてはまだ未定となっているが、これにより少なくとも1年間はレッドブル・グループとの関係が続くことが確認されたことになる。

F1活動には巨額の経費が掛かることから、ホンダ社内には慎重な意見もあったと伝えられる。
山本雅史/F1マネージング・ディレクターは、「参加することを決めたからにはとにかく勝利を目指すしかない」と、引き締めている。

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2019/11/27

ピレリタイヤ、ザンドフールトの新設バンクに困惑

来シーズン、実に1985年以来という復活を遂げるオランダGPの開催地ザンドフールト・サーキットについて、F1にタイヤを独占供給するピレリタイヤが困惑の表情をみせている。

Zandvoort Circuit
というのも、現在全面的に施設改修が行われている同サーキットでは、最終コーナーに18度というF1コースとしては最大のバンク(傾斜角)を設けることが明らかになったからだ。

コーナーにこのような急なバンクが設けられると、マシンには強烈な縦Gが加わることになるが、これはドライバーだけでなくタイヤにとっても同様だ。
これについてピレリでは、「現状、タイヤの空気圧を高めて臨むことくらいしか対処の方法は持ち合わせていない」と、困惑気味だ。

過去、やはりバンクがあったインディアナポリス・モータースピードウェイでのアメリカGPの際に、ミシュランタイヤのユーザーチームが決勝レースから撤退を余儀なくされたこともある。

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ハミルトン、「お金持ちだけのスボーツじゃいけない」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンのチャンピオン獲得で自身通算6度目のタイトル、モーターレーシング界のトップに君臨するルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、自身が労働者階級の出身だったことを踏まえ、レースがお金の掛かるスポーツであることを危惧した。

これは母国イギリスの『BBC放送』の人気番組である『グラハム・ノートン・ショー』に出演した際に語ったもの、その中でハミルトンは次のように憂慮している。

「とにかくお金が掛かるのがこのスポーツの特徴なんだ。
サッカーとかテニスならそんなにお金持ちでなくても始められるだろう。
貧しい家庭の出身だったため、僕の父はしばしば家を抵当に入れて借金を重ねて活動資金を工面していたよ。
僕は幸いその後様々な人の手助けがあってF1まで辿り着くことができたけれど、いま周りをみれば大金持ちの家庭ばかりだ。
しかもそれは年々ひどくなっているんだ。
そんなスポーツはいずれ衰退してしまうんじゃないか」

貧乏カーターだったハミルトンの才能をロン・デニス(元マクラーレン代表)が10歳そこそこの少年時代に見出し、自ら援助しながら黒人初のF1ドライバーにまで大成させたのは有名な逸話として伝えられている。

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メルセデス・ドライバー、来季のホンダ・パワーを警戒

Redbull Honda (C)Redbull Racing

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今年も最終戦を待たずに両タイトルを決め、これで2014年から6年連続でチャンピオンとなったメルセデスAMGチームだが、フェラーリだけがライバルだったこれまでと異なり、来シーズンはレッドブル・ホンダが本格的なライバルになると、ハミルトン&ボタス両ドライバーは警戒心をみせている。

6回のタイトルのうちメルセデスでのものが5回を占めるハミルトンは、「ホンダの躍進は歓迎だ。
3つ目の強力なメーカーが現れたのは、F1にとっていいことだよ」と、余裕の構え。
また今年ランキング2位となったボタスのほうも、「ブラジルではトロ・ロッソ・ホンダも速かった。
ストレートでホンダ・パワーは明らかにわれわれメルセデスよりも強かったからね。
来年強敵になるのは間違いないよ」と、明かす。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表もホンダの前進を実感しており、来季タイトル争いに加わることを宣言している。

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2019/11/26

ピレリ2020年仕様タイヤにチームから慎重な声も

Pirelli 2020 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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来シーズンもF1タイヤを独占供給することが決まっているピレリタイヤは、すでに2020年仕様のタイヤを開発・準備しているが、これに反対の声を挙げるチームがあるとのことだ。

同タイヤはすでに先のアメリカGPの際、フリー走行で実験投入されたものの、ドライバーからはあまり評判が良くなかったのは事実だ。
そうしたチームからは現行の仕様を継続させることが提案されているという。

2020年タイヤについては今季最終戦アブダビGP終了後に行われる合同テストで本格テストが予定されているが、FIA(国際自動車連盟)はその後に各チームからの意見を聞いて対処する方針を明らかにしている。

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FIA、2020年のF1マシンに二つの燃料流量計指示

Refuel Scene (C)Scuderia Toro Rosso
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F1でいま話題になっている燃料関係の不正を防ぐため、来シーズンはいずれも複数の燃料流量計の取付をFIA(国際自動車連盟)が各チームに指示したことがわかった。

これは今シーズン途中で急激にパフォーマンスアップを果たしたフェラーリ製パワーユニットについて、他チームから燃料そのものかまたは燃料関連の制御システムに不正があるのでは、との疑惑が囁かれているもの。

フェラーリ側はもちろんこれを全面否定しているが、FIAは本家フェラーリ・チームの燃料システム、同カスタマー・チームのシステム、さらには比較の為として他チーム(ホンダと伝えられている)のものとをそれぞれ比較検査しているとされる。
そしてさらにそれとは別に二つ目の燃料流量計を取り付けることで、ある程度防御策にしようとするものとみられる。

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アブダビGP、各チームのタイヤ選択

アブダビGP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われるF1最終戦アブダビGPPに持ち込む3種類のタイヤと各ドライバーによる選択がピレリから発表されている。

今回の舞台はヤス・マリーナ・サーキット。
路面グリップの低いサーキットいうことで、今回ピレリはハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)にそれぞれC3、C4、そしてC5という最も柔らかい部類に位置する3種類のコンパウンドを用意した。
このうち予選Q3ではC5を必ず使用しなければならない
また決勝レースではいずれか最低2セットを使用しなければならないことになっている。

今回トツプ3チームではハミルトン(メルセデス)とルクレール(フェラーリ)がソフト8セット、ミディアム3セット、ハード2セットと全く同じ。
またボタス(メルセデス)とベッテル(フェラーリ)もミディアム4セット、ハード1セットで同じとなった。
一方、フェルスタッペン&アルボンのレッドブル勢はソフトを9セットと増やし、ハードを1セットに留めている。

最終戦アブダビGPは12月1日(日)決勝レースという日程で開催される。

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2019/11/25

ルノー・チーム、「最終戦はトロ・ロッソとのバトル」

Renault Team (C)Renault Sport F1
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2019年のF1もいよいよ次のアブダビGPで結着がつくが、コンストラクターズ・ランキングでは中団グループのバトルが激しさを増している。

中でも注目は、20戦を終えて目下ランキング5位で91ポイントのルノー・チームと同6位で83ポイントのトロ・ロッソで、両者のポイント差はわずか8ポイントの僅差。
その前の第19戦では、この2チームには19ポイントの差があり、ランキングはそれぞれ5位と7位だったが、トロ・ロッソが急速な勢いでそのギャップを詰めつつある。
その要因は言うまでもなくブラジルGPでのガスリーによる2位入賞による貢献だ。
つまり今週末迎える最終のわずか一戦でまた大きく展開に変化が起きる可能性も大。

これについてルノー・チームのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは、「いまわれわれはトロ・ロッソとのバトルの真っ最中だ。
どちらにとってもこの戦いには負ける訳にはいかないからね」と、強調。
それでも「最終戦までこんな緊張が味わえるなんてF1にかかわる者として幸せなこと」と、顔をほころばせた。

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フェラーリ代表、それでも「ドライバーを制限しない」

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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ブラジルGPで同士討ちを演じたフェラーリ・チームのレースドライバー、ベッテル&ルクレールに対してはチームの母体であるフィアット/クライスラー・グループ総帥からも非難の声が上がるなど大きな騒動になっているが、それでもチームはバトルを制限するような管理はしないことを明らかにした。

これは同チームのマッティア・ビノット代表が語ったもので、過去ハミルトンとニコ・ロズベルグとの間でやはり同様の緊張状態があったことを引き合いに次のように語っている。

「当時、トト・ウォルフ氏(メルセデス)がどのような対応を取ったのか、私は知らない。
われわれはわれわれの方法を採るが、それはドライバーどうしのバトルを制限するようなものではない。
どこまでリスクを取るかはドライバー自身の判断であり、彼らにはこれまで通り戦わせるだろう。
ただ今回は誤りがあったということだ」と、ビノット代表。

過去メルセデスでは騒動後、スタート時や追い抜き時のルールを定め、ドライバーに言い渡したとされる。
結果的にロズベルグがチームを去ることで騒動は落ち着いた。

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F1ステップアップの道を探るダン・ティクトゥム

Daniel Ticktum (C)RedBull Racing
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2017-2018年の両年、F3のマカオGP連続チャンピオンであるダン・ティクトゥム(20歳;イギリス)が、F1ステップアップへの夢をイギリスの専門誌『オートスポーツ』に語っている。

「多くの人々は来年僕がどっちの方向に向かおうとしているかわかっているに違いない。
それはそう、子どもの頃からの最終目標であるF1だ。
残念ながら、それ以上詳しい内容についてはいまここで明らかにできないんだけれどね。
モーターレーシングを始めた時からこの夢は変わっていないし、もしもそれが叶わないのであれば僕はこの世界から身を引くつもりだよ」

F1へステップアップするには過去2年間でライセンス・ポイントが計40点が必要だが、2018年末ではわずか5点足りず、2019年には日本のスーパー・フォーミュラに参戦したものの、パフォーマンス不足でタイトルを獲得することはできなかった。
2020年はおそらく古巣のレッドブルなどいずれかのチームでテストドライバーとして経験を積むことが予想される。

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2019/11/24

フェラーリ会長もブラジルGPでの同士討ちにご立腹

John Elkann (C)Ferrari S.p.A
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ブラジルGPで起きたフェラーリ・デュオによる同士討ちは、チーム内に新たな遺恨発生も避けられない溝を産んでいるが、このアクシデントについてはフィアット/クライスラー・グループを率いるジョン・エルカン会長(イタリア)もご立腹のようだ。

エルカン会長はイタリア・メディアに対し、「はっきり言って私はいま怒りの真っ只中にいる。
今回二人が演じた同士討ちという失態は、我がフェラーリにとってまったく許されるものではない。
ドライバーたちは自分がどれだけ優秀だとしても、自身のためではなくまずフェラーリのためにレースをしなければならない」と、断じた。

まだ43歳という若きリーダー、ジョン・エルカン氏は、フィアット創業家であるアニエッリ家の系譜を継ぐ人物だ。

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レッドブル代表、この時期でのホンダ勝利の意義強調

Redbull Honda (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、今回のブラジルGPでホンダ・パワー勢が果たした1-2勝利は今後のF1活動に大きな意義があったと説明している。

F1は2021年から大幅なレギュレーション改訂が予定されており、この機会にF1活動するエンジン・サプライヤーにも大きな変化が生じる怖れがある。
ホンダF1もまだ2021年以降のF1参戦については明言しておらず、まさにいま取締役会がレッドブル・グループ首脳らと今後の契約について検討している際中とみられているからだ。

ホーナー代表によれば、このシーズン終盤という時期にホンダがブラジルGPを制したことは活動継続に向けて大きな後押しになると次のように強調した。
「ブラジルでの勝利には意義がある。
間違いなくホンダにはこの5年間のF1参戦の成果が表れてきたところであり、ここで止めるという訳にはいかない筈」と、ホンダを唆(そそのか)している。

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接触事故のアルボン(レッドブル)、「ハミルトンとの仲は問題ない」

Brazil GP Scene (C)Pirelli Motorsport
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ブラジルGP決勝レース終盤には多くのアクシデントが発生して波乱の原因を作ったが、フェラーリ・チームのベッテル&ルクレールが遺恨ともいうべきしこりを残した一方、アルボン(レッドブル)とハミルトン(メルセデス)の二人は円満な関係を続けているようだ。

これは表彰台を争っていたアルボンをハミルトンがオーバーテイクしようとして接触、アルボンは2位の座を失って入賞圏外まで追いやられただけでなく、ハミルトン自身はペナルティで3位から7位まで降格を喫したもの。
しかしハミルトンはレース直後に自らの非を認め、アルボンのほうもハミルトンのファイトを評価するなどフェラーリ・デュオとは対比の対応をみせた。

ビッグチャンスを失ったアルボンだが、「ハミルトンは故意にぶつかってきた訳ではないし、何も怒っていない。
もちろん表彰台は欲しかったけれど、これもレースというものだから仕方ない。
次のアブダビGPでまた挑戦するよ」と、F1ルーキーとは思えない冷静な態度をみせている。

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2019/11/23

レッドブル首脳、ガスリー(トロ・ロッソ)の復活も「計算のうち」

Ma.Verstappen & P.Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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ブラジルGPでみごと自身最高位の2位フィニッシュ。
チームに貴重な18ポイントをもたらせたピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)への評価が高まっている。

2017年シーズン半ばにトロ・ロッソからF1デビューを果たしたガスリーは2019年シーズンにレッドブル・レーシングへと昇格。
エース・フェルスタッペンのチームメイトのチームメイトに抜擢されたもののと、パフォーマンス不足と評価され、夏休み後には再びトロ・ロッソへと降格の浮き目に遭った

今回の活躍で、トロ・ロッソ降格は誤っていたのではないか、との見方が一部に指摘されているもの。
しかしこうした見方に同陣営でドライバー起用に影響力を持つヘルムート・マルコ博士は、次のように語っている。

「レッドブル・レーシングでは彼はプレッシャーに悩まされていた。
そこでわれわれはもう一度トロ・ロッソに戻すことにより、彼が本来の走りを取り戻せるよう計らったんだ。
だから彼の復活は想定内のこと。
ちゃんと計算した結果だよ」

ただ来季のレッドブル・レーシングではまだフェルスタッペンのチームメイトは確定していない。

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ザンドフールト(オランダ)のコースは傾斜角が最大に

Redbull Zandvoort Demo (C)Redbull Racing
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2020年に復活するオランダGPの開催地である伝統的サーキットのザンドフールトは、現在大規模な改修が行われているが、その最終コーナーが最大18度という傾斜角を持つコーナーになることがわかった。
これは2007年まで行われていたアメリカGPの開催地インディアナポリス・スピードウェイのバンク角9度の実に2倍ということになる。

かつて日本でF1が行われていた富士スピードウェイでは最大30度という名物コーナーがあったがF1の際には使われておらず、ザンドフールトのものは実現すれば現行のF1コースで最大ということになる。

バンクはコーナリングスピードは増すもののマシン上部から強烈な縦Gが加わることになり、ドライバーへの身体的負担と共にマシン面でも思わぬトラブルを誘発することが懸念される。
イタリアのモンツァではバンクで大事故が起きたことか現在は使われていない。

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フェルスタッペン、レッドブルの2020年マシン開発開始へ

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ブラジルGPで今季3勝目を挙げたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、いよいよタイトル獲得を狙う2020年仕様の新型車開発をスタートさせるようだ。
同チームによれば、マシン本体はもちろんまだないが、2020年仕様のシミュレーターマシンで作業は行われるとのこと。

ホンダとの新たなパートナーシップをスタートさせた2019年、ヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーが掲げた年間5勝には及ばなかったもののここまで3勝、来週行われる最終戦に4勝目を掛ける。
そしていよいよ来シーズンはタイトル争いに名乗りを上げることになるフェルスタッペン&レッドブル・ホンダだ。

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2019/11/22

FIA、フェラーリの燃料システム押収して調査へ

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は、他チームから疑惑の指摘が相次ぐフェラーリ・チームの燃料システムについて、システム全体を押収した上で精密調査を行うことがわかった、

これはドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたもの。
フェラーリ・チームのパフォーマンスについては夏休み明けからその向上が際立っていて、ライバル・チームからは何らかの不正行為が隠されているのでは、との声が上がっていた。
疑惑の目は燃料流量に関するものや、燃料の燃焼、またその成分自体に関するものなど多岐に渡るが、もちろん具体的な違反はまだ確認されていない。

究明はフェラーリ・チームだけでなく、同PU(パワーユニット)を搭載するカスタマーチームや他チームのものにまで及び、現代F1そのの同システム全体の解明が行われる模様。
結果如何によってはF1全体を揺るがす大騒動になりかねない様相だ。

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メルセデス、エステバン・オコンを早期リリースへ

Esteban Ocon (C)Renault Sport
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現在メルセデスAMGチームに所属する元フォース・インディアのレースドライバー、エステバン・オコン(23歳:フランス)について、メルセデスは今季最終戦のアブダビGP終了直後に契約を解除する方針であることがわかった。

来季はルノー・チームに移籍することが決まっているオコンだが、今年いっぱいメルセデスとの契約があるため活動には制限が掛けられていたもの。
ただ、これで最後に温情をみせた形だ。
というのも、これによりオコンは全チームが参加して行うアブダビ合同テストへの出席が可能になるからだ。

ルノー・チームでは「来季のための活動がいち早く開始できる」と、これを歓迎している。

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ボタス(メルセデス)、最終戦で予選グリッド降格の危機

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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F1はいよいよ来週のアブダビGPで今季最終戦を迎えるが、ランキング2位に位置するバルテリ・ボタス(メルセデス)に予選グリッド10番降格ペナルティの危機が囁かれている。

というのもボタスは先のブラジルGPでルクレール(フェラーリ)と4位争いを演じていたレース終盤、突然マシンから白煙が上がってストップ、セーフティカー導入の原因を作った。
原因とみられるICE(エンジン)はアブダビGP前に分解・検査されるとみられるが、損傷によってはPU(パワーユニット)本体の交換になる可能性がある。

その場合、ボタスはすでに規定の限度である3基目まで使用しているため、新たな投入となれば大事な最終戦でグリッド10番降格ペナルティが科せられることになる。
これについて当のボタスは、「なんとかオイル漏れ程度のトラブルであって欲しい」と願うばかりのようだ。

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2019/11/21

衝突のフェラーリ・デュオ、ビルニューブ氏は「いずれも同罪」

Race Battle (C)Pirelli Motorsport
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元F1チャンピオンであるジャック・ビルニューブ氏が、今回のフェラーリ・デュオによる同士討ちについてイタリアのテレビ局『スカイ・イタリア』で言及、いずれも同罪と断じた。

「このチームではお互い自由なバトルが許されている。
しかしそれはどんな時でも勝手に走って良いという訳じゃない。
結果としてチームの利益になるものでなくてはならない筈だ。
今回のアクシデントについて言えば、どちらの側にも非があったと言わざるを得ないな。
ルクレールはチームメイトを相手にアグレッシブに過ぎたし、ベッテルも早々にドアを締めて相手にスペースを与えなかった。
これらはどちらもチームメイト相手にすべきことじゃなかったよ」と、カナダ人。

ジャック自身はフェラーリで走ったことはないが、父親の故ジル・ビルニューブ氏は跳ね馬チームの英雄だった。

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ハミルトン(メルセデス)、ブラジルGP敗退の理由

Race Battle (C)Scuderia Toro Rosso
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メルセデスAMGチームは、今回同チームのルイス・ハミルトンが「敗退」した要因について、2度目のセーフティカー導入中に行ったピットストップにあったことを明らかにした。
これはトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターの代役として今回同チームの指揮を執ったジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターが語ったもの。

そのアリソン氏は、「今回タイヤの状況についてハミルトンと無線で連絡を取り、ピットストップした際のメリット・デメリットについて相談をしていた。
しかしその際に意思の疎通を欠いていたようだ。
われわれはピットインすれば大きくポジションを失うとフリー走行になることを伝えたが、最終的には彼自身が下した判断でピットに入った。
しかし想定したよりデブリ(破片)の回収に時間が掛かりセーフティカーは長引き、結果的にこれは誤った判断だった」と、戦略のミスを認めた。

それでもアリソン氏はピットインを決めたドライバーに責任がある訳ではないことを強調した。

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ホンダF1、レッドブルとの2021年以降の方針決定が佳境に

Redbull Honda (C)Redbull Racing
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今回のブラジルGPの勝利でレッドブル・レーシングとホンダF1とのパートナーシップは3勝目を記録することとなったが、現在の契約は2020年末まででまだ2021年以降については白紙となっている。
その2021年以降のF1は大幅にレギュレーションが変更になることが決まっていて、メル
フェラーリ、ルノーらもまだ明確にコミットはしていないのが実状。
ホンダとしても、本社の意向もありまだ先行きは未定の状態とみられる。

そんな中、ブラジルGP後にレッドブル・グループの主要幹部であるヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーが来日しているとの報道が流れて注目を集めた。

これを受けフェルスタッペンの母国であるオランダのメディアは、レッドブルがいま最終戦を前にホンダとの2021年以降の体制を本格的に煮詰めつつあると伝えている。

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2019/11/20

2位表彰台のガスリー(トロ・ロッソ)に高評価

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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今回のブラジルGPでみごと2位表彰台を獲得したトロ・ロッソのピエール・ガスリーへの評価が再び高まっているようだ。

2017年のシーズン途中、トロ・ロッソからF1デビューを果たしたガスリーは、そのドライビングを評価され今シーズン開幕からレッドブル・レーシングのレースドライバーに抜擢されたが、パフォーマンス不足とされ12戦を終えたところで再びトロ・ロッソに格下げになる屈辱を味わったもの。

しかし今回、フェルスタッペン(レッドブル)の優勝劇にさらに花を添える2位表彰台ゲットは、両チームにエンジン供給するホンダF1への評価を高めただけでなく、目下コンストラクターズ・ランキングで凌ぎを削るトロ・ロッソ・チーム自身にとっても大きな貢献となった。
これについてはレッドブル・グループでドライバー選定に影響力を持つヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーも、「ガスリーは間違いなく自身の存在感を示してみせた。
元々彼にそれだけのスピードがあることはわかっていた。
そして彼は今回、自身の能力を示すべき舞台で演じてみせたんだ。
グループの誰もが彼の今回の活躍を心から祝福しているよ」と、まるで手のひら返し(?)。

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ブラジルGPの最速ピットストップはレッドブル・レーシング

Image (C)RedBull Racing
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今回のブラジルGPにおけるピットストップの最短作業タイムは、メキシコGP以来、再びレッドブル・レーシングが記録したことがわかった。

それによれば今回は優勝したマックス・フェルスタッペンに対して行ったピットストップのもので、1.82秒の新記録をマークしたとのこと。
2位になったウィリアムズ・チームでも2.10秒ということで、まさに他を圧倒するタイム。
今季8回目のトップタイムでやはり同チームがドイツGPでフェルスタッペンに対して記録した最短記録の1.88秒をも上回ってみせた。

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フェラーリ「お家騒動」、本社上層部も問題重視か

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームではノーポイントに終わったブラジルGPを終え、内部に広がりつつあるとされる不穏な雰囲気の打ち消しに躍起のようだ。

これは同レース終盤、ポジションを争っていたベッテル&ルクレールがなんと同士討ちとなる接触事故を起こしたもの。
マシンを損傷した2台はいずれもレース続行不能となり、その後互いに無線で相手に非があることを主張したことが伝えられている。

この件について同チームを率いるマッティア・ビノット代表は、「同じチームで競っていれば、いろいろな面で衝突することもある。
ウチでも過去にはそう書き立てられたが、いま二人の仲は極めて健全なものだよ」と、平穏さを強調。
しかしこの件については近くマラネロ(フェラーリの本拠地)で首脳者による会議が行われると噂されていて、再び勃発した「お家騒動」を上層部が重視していることを窺わせている。

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2019/11/19

入賞逸したグロージャン(ハース)、「セーフティカーを恨む

Romain Grosjean (C)Pirelli Motorsport
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ブラジルGPでは8番グリッドをゲット、今度こそ入賞が期待されたハースF1チームのロマン・グロージャンだったが、セーフティカー導入という思わぬ「伏兵」に邪魔をされ結局13位、今回もノーポイントに終わることとなった。

この結果についてグロージャンは、「今回も僕たちのレースはまったく運に恵まれなかった。
こんな非力なマシンで僕たちは揃ってトップ10圏内を走っていたんだけどね。
想定外だったのは突然セーフティカーが入ったこと。
これで当初立てていたレース戦略がすっかり狂ってしまったんだ。
レースは(間隔なしの)リスタートになってしまい、長いスティントですでにタイヤが傷んでいた僕たちに抵抗する術は持ち合わせていなかったよ。
それでも精一杯頑張ったけれど、今日は僕らの日ではなかったということ」と、振り返った。

グロージャンは7月の第11戦ドイツGPを最後に入賞から遠ざかっていて、予選が良かった今回はポイント獲得のチャンスと目されていた。

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レッドブル代表、「ハンナ(戦略担当)はチームの勝利の女神

Brazil GP Podium (C)Pirelli Motorsport
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各グランプリのウィナーは、当のドライバーと共にコンストラクターズ・トロフィー授与のために選ばれたチームスタッフを一人表彰台に上げることになっているが、通常はチーム代表か担当のチーフ・エンジニアらになるところが多いところ、今回レッドブル・レーシングが送り出したのはチームのストラテジスト(戦略担当者)であるハンナ・マクミラン嬢だった。

これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「今回の大きな勝因の一つは、われわれの柔軟な戦略の対応にあったのは確かなことだ。
セーフティカーも出動した中、どこで積極的にピットに入るのか、またどこでコース上にステイするのか、今回のレースでわれわれの下した決断にストラテジーが果たした役割は果てしないものだった。
間違いなく今シーズン開幕戦の勝利の貢献者の一人は彼女だよ」と、マクミラン嬢の貢献を讃えた。

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ハミルトン(メルセデス)は男らしく自らの非認める

Brazil GP Scene (C)Pirelli Motorsport
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ブラジルGP決勝レースで3位フィニッシュ、いったんは表彰台の一角に立ちシャンパン・ファイトまで行ったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だったが、その後タイム・ペナルティを科されて7位まで転落することとなった。
ただハミルトンは自身の非を認めるなどその男らしい態度には評価が高まっている。

ハミルトンはレース直後に「すごいレースで僕も楽しめたけれど、アルボンとの事故については申し訳ないと思っている。
あれについては後ろから飛び込んだ僕のほうに責任があった。
せっかくいい仕事をしていたのにチャンスを失った彼には謝罪したい」と、王者らしい余裕をみせた。

レーシングドライバーという仕事の性質上からか、こうしたケースで自らの非を認めるのは珍しいケースといえる。

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フェラーリ・デュオ、お咎めなしも新たな遺恨発生か

Ferrari Duo (C)Pirelli Motorsport
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17日(日)行われたブラジルGP決勝レースで、表彰台を窺っていた終盤になんと接触事故、共にリタイヤとなったフェラーリ・チームのベッテル&ルクレールだが、アクシデントについてはスチュワードから「お咎めなし」という結果になった。
しかし同士討ちという許されない出来事はチーム内で波紋を呼んでいるようだ。

これはレースも残り数周というところで共に表彰台圏内を狙ってバトルが続いていた時に起きたもの。
両者はいずれもタイヤやサスペンションを損傷、その後の走行断念を余儀なくされ、直後には共に無線で相手のドライビングを非難する始末だった。

これについて同チームのマッティア・ビノット代表は、「衝突事故で戦列から去ったことはもちろんチームとして残念なことだ。
ましてやその当事者がいずれもウチのドライバーであったなどというのは到底許されないこと。
いずれか、あるいは双方に責任があることは間違いないが、今はまだその判断を下す段階ではない」と、言葉を飲み込んだ。

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2019/11/18

フェルスタッペン、インルラゴスでの熱戦を制す (ピレリ)

マックス・フェルスタッペン (C)Pirelli Motorsport
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2019 ブラジルグランプリ 決勝

2019 年11 月17 日、インテルラゴス
ポールポジションからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、セーフティーカー導入も発生したドラマティックなレースを3 ストップ戦略で制しました。フェルスタッペンは、終盤に発生した1 回目のセーフティーカー導入周回中に最終ピットストップを行い、メルセデスのルイス・ハミルトンにリードを譲るかたちとなりましたが、リスタート後トップに立ち、今シーズン3 勝目を達成しました。トロ・ロッソのピエール・ガスリーが2 位に続きました。予測通り、前日までよりも大幅に温暖なコンディションの下で行われた決勝時の路面温度は、金曜日のフリー走行時よりも20℃以上高くなりました。

キーポイント
• フェルスタッペンは、3 ストッパーでポイントを獲得した2 名のドライバー中の1 人でした。
• トップ4 が3 種類の異なる戦略を使用するなど、上位から下位まで広範囲に渡る戦略が展開されました。フェルスタッペンとハミルトンが3 ストップ戦略を採った一方、チェッカーフラッグ時(スチュワードの裁定前)、4 位フィニッシュしたマクラーレンのカルロス・サインツは、最終グリッドからスタートし、1 ストップ戦略を使用しました。また、2 位を獲得したガスリーは2 ストッパーでした。
• 変化する状況下、アドバンテージを模索する動きの中、いくつかの劇的なインシデントが発生しました。この結果、終盤に2 回のセーフティーカー導入が行われ、レースの流れを一変させました。
• セーフティーカー導入前時点では、ソフト – ミディアム – ソフトと繋ぐ戦略が上位勢で主流となっていました。この戦略は、温暖なコンディション下、スピードと柔軟性を提供するものでした。
• 高い路面温度となったことから、デグラデーションはやや大きくなり、全3 種類のコンパウンドが使用されました。そのような中、ソフトによる長いオープニングスティントも見られました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1: 高い路面温度の下で性能を発揮しました。メルセデスとフェラーリでは、バルテリ・ボッタスとシャルル・ルクレールがそれぞれハードを使用しました。
• ミディアム C2: 大半のドライバーの第2 スティントで重要な役割を演じました。一方、サインツは、ミディアムで42 周のファイナルスティントを走行しました。
• ソフト C3: 終盤に発生した2 回のセーフティーカー導入時、数名のドライバーがフィニッシュまでのスプリント用にソフトを使用しました。ハミルトンは、残りわずか2 周のレースラップとなる最終セーフティーカー導入周回中にソフトへ交換しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「最後まで予測できない、Formula 1 史上稀に見るドラマティックなレースとなりました。終盤に発生した2 回のセーフティーカー導入が、戦略の様相を一変させました。それまでは、前日までよりも大幅に上昇した路面温度によって2 ストップが主流のレースと見られていました。また、このコンディションは、耐久性の高いハードコンパウンドの登場も促しました。しかし、カルロス・サインツは1 ストッパーが可能であることを実証しました。また、多くのドライバーが、予測不可能なレースで最大限を引き出す戦略を選択していました。2 位を獲得したトロ・ロッソとピエール・ガスリー、またワンツーを達成したホンダを讃えたいと思います」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(11/17)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ブラジルGP決勝は、ポールポジションからスタートしたAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが今季3勝目を挙げ、Red Bull Toro Rosso Hondaのピエール・ガスリーが2位表彰台。
Hondaパワーユニット勢が1991年以来の1-2フィニッシュを果たしました。

レーススタートでは、フェルスタッペンが抜け出して首位をキープ。アレクサンダー・アルボンとガスリーもスタートポジションを守って5番手と6番手につけます。
16番手スタートのダニール・クビアトは、ミディアムタイヤでスタートし、追い上げを図りました。

21周目、フェルスタッペンは新品のソフトタイヤに交換し、2ストップ作戦を選択します。
しかし、このピットアウト時にウイリアムズのマシンが目の前に飛び出し、タイムロスを強いられてしまい、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の後ろでコースへ復帰。
しかし、すぐにハミルトンに追いついたフェルスタッペンは、直後のターン1でオーバーテイクを決め、先頭を奪い返します。

その次の周には、ガスリーがピットインしてミディアムタイヤに交換。
中団勢トップの位置を守ります。
さらにその後、24周目にアルボンがソフトタイヤからミディアムタイヤに交換し、戦略の幅を広げます。

クビアトは23周目にソフトタイヤへ交換し、ポジションアップを狙いましたが、後方集団は混戦となっており、なかなかパスできずにレースは進んでいきます。

首位を守りながら迎えた44周目に、フェルスタッペンはミディアムタイヤへ履き替えます。
この3周後にガスリー、50周目にアルボンが、それぞれソフトタイヤを選択します。
しかし、その直後にバルテリ・ボッタス(メルセデス)がストップし、コース上にはセーフティカーが出動。
Red Bullはフェルスタッペンをピットインさせてソフトタイヤを履かせ、終盤をフレッシュなタイヤで戦う判断をします。
一方、2番手にいたハミルトンはコース上に留まったため、一旦は先頭を譲る形となってしまいました。

このセーフティカー明け直後のリスタート、フェルスタッペンはターン1で再び見事なオーバーテイクを決め、すぐに首位を奪還。
さらにはアルボンもセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をパスして、3番手に浮上します。

しかし、その後に、フェラーリ勢がチームメート同士で接触して2台ともにリタイア。
コース上には再びセーフティカーが入ります。
ここで、今度はハミルトンがピットインしてソフトタイヤに交換。
Hondaパワーユニット勢はステイアウトを選択し、コース上はフェルスタッペン、アルボン、ガスリーがトップ3に並びます。
さらには、クビアトも他車のリタイアによって10番手までポジションを上げていました。

レースは残り2周で再開されますが、アルボンはリスタートで3番手に浮上したハミルトンに接触されてスピンを喫し、14番手まで順位を落とします。
この2人の接触をすり抜け、ガスリーは2番手に浮上。
フェルスタッペンは首位を盤石にしてファイナルラップに突入します。

ガスリーは最終コーナーでハミルトンに並びかけられますが、全開区間で前に出ると、そのまま譲らずに2位でチェッカーフラッグ。
優勝したフェルスタッペンに続き、Hondaパワーユニットの1-2フィニッシュを果たしました。

クビアトは10位でポイントを獲得。
僅差のコンストラクターズ争いを繰り広げるチームに貴重なポイントをもたらしました。
接触によって後退したアルボンは、14位完走となりました。

Hondaにとってブラジルでの勝利は、輝かしい歴史を一緒に築いてきたアイルトン・セナが母国初優勝を飾った1991年以来。
Toro Rossoにとって、2位表彰台は2008年の優勝以来の好成績で、故本田宗一郎の誕生日に記念すべきレース結果となりました。


【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(決勝 1位)

「今日このような形で勝てたことは素晴らしい気分ですし、チームの努力のたまものだと思います。
今日はクレイジーなレース展開でいろいろなことがありましたが、僕は常にいいペースで走行でき、大事なところで何度もメルセデスをオーバーテイクすることができました。
簡単なレースではなかったですが、チームが適切な戦略を立ててくれました。
特に終盤のセーフティカー中のソフトタイヤへのスイッチは今日僕たちが勝つために大きなキーになりました。
僕はいつも完璧を目指して仕事をしていますし、チームもいつも完璧なピット戦略とともに戦おうと努力をしていますが、今日はそれが完全にかみ合ったと感じています。
昨年の(惜しくも勝利を逃した)レースを思うとよかったという部分もありますが、それ以上に完璧なレース展開と全員で勝ち取った勝利という意味で素晴らしい勝利でした。
HondaのPUについては、今日だけでなく週末を通して非常にいいパフォーマンスを見せていました。
また一歩前に進むことができたので、Hondaのみんなに感謝しています。
アルボン選手とチームにとっては最後に表彰台を逃すことになり非常に残念でしたが、一方でガスリー選手とToro Rosso、そしてHondaにおめでとうの言葉を贈ります」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(決勝14位)

「悔しいのはもちろんですが、怒っているわけではありません。
ただ、とても残念です。
表彰台獲得に値するレースができていたので、どうしてもチームのために成し遂げたかったのです。
セーフティカー解除後にリスタートしてから、フェラーリとのバトルではオーバーテイクもできて、レースを楽しむことができました。
ピットインをした後のルイス(ハミルトン選手)はグリップもよさそうだったので、ターン1でオーバーテイクされてしまうかもしれないと予想はしていましたが、最低でも3位は獲得できるだろうと思っていました。
ルイスとの距離にも余裕があったので、特に心配はしていませんでした。
コーナーで彼からのアタックを阻止するためにインを閉めたところ、ブラインドスポットに気づかずお互いが接触してしまうことになってしまいました。
もちろん彼の行動はわざとではなかったことも理解しています。
レースでは起こってしまうことであり、今日はついていない日だったのだと思います。
終わってしまったことなので、次のレースに向けてポジティブに取り組んでいくことが必要です。
マックス(フェルスタッペン)おめでとう!
彼の今日の走りは優勝するにふさわしい、素晴らしいパフォーマンスでした!」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(決勝10位)

「16番手からスタートした今日のレースは、簡単にはいかないと予想していました。
あまり語ることは多くありません。
難しいレースでしたが、セーフティカー後のリスタートで3台オーバーテイクすることができ、1ポイントを獲得することができたのはポジティブに捉えています。
Toro Rossoにとって今シーズン2度目の表彰台獲得です。
中団チームの中でそれを成し遂げたのは僕たちだけではないでしょうか。
日頃の努力が実ったこの成果はとても喜ばしいことです。
今日のレースで多くのポイントを獲得し、チームのランキングは6位を奪還することができました。
今日の結果はチームにとって大きな前進の表れになりました」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(決勝 2位)

「僕にとってF1で初めての表彰台をToro Rossoと共に獲得できて、本当にうれしいです!
毎戦さまざまな戦いをしてきましたが、いつも『その時がくればきっと叶うはず』と信じていましたが、今日実現できました。
本当に素晴らしく、色々な感情が入り混じった気分です!
チームのことはいつも『イタリアの家族』だと思っていましたし、彼らの情熱と、常に最大限までプッシュする姿勢が大好きです。
今日の結果は、僕が彼らの日頃の努力にお返しできる、最高の感謝のプレゼントです。
F1で走ることを夢見て、そしてその表彰台を目指してきました。
でも、いざそれが叶った今は抱えきれないほどの色々な感情でいっぱいになり、何と表現していいか分からないくらいです。
言えることは、今日が人生最高の日だということでしょう。
僕がレーシングドライバーを目指してから支えてくれたすべての人に感謝しています。
皆さんのおかげで今日の表彰台を獲得することができました、ありがとうございます!」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「アイルトン・セナ選手の母国初優勝となった1991年以来のブラジルGP優勝を果たすことができました。
チームの素晴らしい戦略と合わせて、フェルスタッペン選手の本当に果敢かつ冷静なレース展開の判断により勝ち取った勝利だと思います。
シーズン終盤での3度目の優勝はまた一つ、私たちに大きな力をくれると思っています。

また、初表彰台となったRed Bull Toro Ross Hondaのガスリー選手についてもすべてを出し切り、チームに今年2度目となる表彰台を獲得してくれました。
終始力強い走りで、最後はハミルトン選手を振り切っての2位はわれわれ、そして彼にとって大きな自信につながるものだと思います。
特に今シーズンは苦しんできただけに、本当におめでとうという思いです。

今回は両チームが非常にコンペティティブなマシンを仕上げてくれたことはもちろんですが、われわれのパワーユニットもドライバーに力を与えることができたと思っています。
今日は次の最終戦、そして来シーズンにつながる非常にいいレースになりました。
この結果を今日が誕生日の本田宗一郎さんに捧げます。
最後に、表彰台を獲得したマクラーレンにもおめでとうの言葉を送ります」

【本橋 正充(TORO ROSSO 担当 チーフエンジニア)】

「今日のレースは、最後まであれだけの接戦を制しての2位ということで、感無量です。
また、Scuderia Toro Rossoとのシーズン2度目の表彰台獲得ということもあり、特別な想いです。
今週は金曜からパワーユニットにトラブルが出ていたりもしましたが、チームやドライバーの協力のおかげでなんとかリカバリーできました。

ガスリー選手については昨年のToro Rossoとのプロジェクトスタートから2年間一緒にやってきて、昨年は4位といういい結果を出すことができました。
ただ、今年は彼自身、チームの移籍などもあり苦しい時間があったと思います。
Toro Rossoに戻ってきてからは徐々に調子を上げてきての今日の結果ですので、本当におめでとう、ありがとうという想いです。

いい結果を出すことはできましたが、Hondaとしてはまだまだ高いところを目指さなくてはいけないと思っていますので、ここからも進歩を続けていければと思っています」

提供:本田技研工業(株)

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接触事故のハミルトン(メルセデス)、ペナルティで降格

FIA
ブラジルGPのレーススチュワード(審査委員)は、16日(日)行われた決勝レース終盤、2位を争っていたアルボン(レッドブル)と接触、コースアウトに追い込んだ責任により、メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンに対しレース結果に5秒加算のタイム・ペナルティ、さらにペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。
これによりハミルトンは3位から7位まで後退、3位にはサインツ(マクラーレン)が繰り上がることととなった。

なおペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ハミルトンはこれにより計4ポイントということになった。

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ベッテル&ルクレールのアクシデントはお咎めなしに

FIA
ブラジルGPのレーススチュワード(審査委員)は、16日(日)行われた決勝レース終盤、4コーナーで起きたセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールのフェラーリ・ドライバーどうしの接触事故にについて、車載画像やビデオの確認、当事者からの聴取等をした結果、通常のレーシング・インシデント(出来事)としていずれにもペナルティを科さないことを明らかにした。

当時両ドライバーは5-6位を走行、さらに順位を上げようとしていた時だったがいずれもリタイヤ・ノーポイントに終わっている。

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違法オーバーテイクのヒュルケンバーグにペナルティ

FIA
ブラジルGPのレーススチュワード(審査委員)は、16日(日)行われた決勝レースで、セーフティカー解除時に違反行為があったとしてルノー・チームのニコ・ヒュルケンバーグに対しレース結果に5秒加算のタイム・ペナルティ、さらにペナルティ・ポイント1点を科したことを明らかにした。

それによればレース再開時、ヒュルケンバーグは規定に反してまだコントロールラインを通過する前にマグヌッセン(ハース)をオーバーテイクしたというもの。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ヒュルケンバーグへのペナルティ・ポイントはこれが初めてということになる。

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ブラジルGPはホンダ・パワー勢の1-2フィニッシュ

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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17日(日)15時10分(日本時間:翌2時10分)から今季F1第20戦ブラジルGPの決勝レースがサンパウロのインテルラゴス・サーキットを舞台に行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は21度、路面温度48度まで上昇、路面はドライコンディションで決勝レース中に雨が降る心配はないとされているが風が強いのが気掛かりな材料ではある。

スタートでハミルトンがベッテルをかわして2番手にあがった以外は大きな順位変動はないが14番手スタートのルクレールが順位を着実に上げ、8周目には7番手に。
その8周目にリカルド(ルノー)とマグヌッセン(ハース)が接触・コースアウトしてイエローコーションになる。
フロントノーズを傷めたリカルドは止むなくピットイン、このアクシデントは審議対象に。
その後リカルドには5秒のタイム・ペナルティが通告された。

22周目、最初のピットストップでフェルスタッペンはピットレーンでクビサに抑えられ、いったん2番手に下がるがその後コース上でハミルトンを抜き返し実質トップに戻る。
ピットレーン上の件は審議対象になり、その後クビサには危険なピットリリースということで5秒のタイム・ペナルティが科せられた。
50周を過ぎ、ルクレールと4位争いを演じていたボタスのマシンが白煙を上げてコースサイドにストップ、エンジントラブルとみられる。
イエローコーションだったが、マシン移動のため54周目にセーフティカーが導入される。
フェルスタッペンは再びソフトタイヤに履き替え2位に落ちる。

60周目にレース再開。
フェルスタッペンがハミルトンを交わしてトップに、またアルボンも3番手にアップした。
なお再スタートの際、コントロールライン前にオーバーテイクしたとしてヒュルケンバーグ(ルノー)が審議対象に。
66周目、4位争いをしていたフェラーリ勢が接触してなんと共に自滅。
レースは再びセーフティカーに。
この際ハミルトンがピットインしかかって順位を落とし後退。
この時点でフェルスタッペン、アルボン、ガスリーとホンダ・パワー勢の1-2-3体制、残りは3周。
加えてストロール(レーシング・ポイント)もストップでセーフティカー先導がさらに続く。
残り2周でレース再開、ガスリーはハミルトンに抜かれて4番手に下がる。
ハミルトンがアルボンに接触して最後尾に追い込み、これまた審議対象に。

そして最終ラップ、ポールポジションからスタートしたフェルスタッペン(レッドブル)がそのままトシップでチェッカーフラッグを受け初のポールTOウィン、今年ドイツGP以来の3勝目で自身通算8度目の優勝を飾った。
2位にはトロ・ロッソのガスリーがハミルトンのオーバーテイクをなんとか押さえ込み2位でフィニッシュ、自己最高位で初の表彰台で、ホンダ・パワーの1-2フィニッシュということになった。
3位はハミルトン(メルセデス)、4位サインツ(マクラーレン)、5位ライコネン(アルファロメオ)、6位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、7位リカルド(ルノー)、8位ノリス(マクラーレン)、9位ペレス(レーシング・ポイント)、10位クビアト(トロ・ロッソ)までが入賞。
以下、11位マグヌッセン(ハース)、12位ヒュルケンバーグ(ルノー)、13位ラッセル(ウィリアムズ)、14位グロージャン(ハース)、15位アルボン(レッドブル)、16位クビサ(ウィリアムズ)までが完走。
リタイヤはベッテル(フェラーリ)、ストロール(レーシング・ポイント)、ルクレール(フェラーリ)、そしてボタス(メルセデス)の4台となった。
F1次戦は再来週、今季最終戦アブダビGPが12月1日(日)決勝で行われる。

ブラジルGP決勝レースの結果はこちら
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2019/11/17

ブラジルGPスターティンググリッド(修正版)

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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ブラジルGPのレーススチュワード(競技委員)は、次のようにスターティンググリッドの修正を発表した。
それによれば4基目のICE(エンジン)交換を行ったフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールが10グリッド降格のペナルティを受けたため、予選4位から14位に降格。
また予選でマシントラブルのためノータイムだったマクラーレン・チームのカルロス・サインツはグリッド最後尾からのスタートが認められている。

1. フェルスタッペン(レッドブル)
2. ベッテル(フェラーリ)
3. ハミルトン(メルセデス)
4. ボタス(メルセデス) *
5. アルボン(レッドブル) *
6. ガスリー(トロ・ロッソ) *
7. グロージャン(ハース) *
8. ライコネン(アルファロメオ) *
9. マグヌッセン(ハース) *
10. ノリス(マクラーレン) *
11. リカルド(ルノー) *
12. ジョビナッツィ(アルファロメオ) *
13. ヒュルケンバーグ(ルノー) *
14. ルクレール(フェラーリ) *
15. ペレス(レーシング・ポイント)
16. クビアト(トロ・ロッソ)
17. ストロール(レーシング・ポイント)
18. ラッセル(ウィリアムズ)
19. クビサ(ウィリアムズ)
20. サインツ(マクラーレン) *

* 印は変更のあったドライバー

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(11/16)

Max Verstappen (C)Honda Racing
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ブラジルGPの予選はAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが見せたすばらしいパフォーマンスにより、今季2度目のポールポジションを獲得。
また、ブラジルでのポールポジションは、Hondaにとってはアイルトン・セナ選手が母国グランプリで獲得した1991年以来、28年ぶりのものになります。

Q1ではRed Bull Toro Ross Hondaのダニール・クビアト選手がわずか0.03秒届かず敗退となりましたが、そのほかのHondaパワーユニット勢3台は無事にQ2へと進むことができました。
クビアトは僅差の中団争いの中でマシンバランスに悩まされ、ミスが重なったことも響いて、Q2への進出を叶えることができませんでした。

Q2ではRed Bullの2台が余裕を持って突破。7番手から15番手までの差が0.3秒という中、Toro Rossoのピエール・ガスリーもすばらしいアタックを見せ8番手でQ3への進出を決めました。

Q3ではトップ集団の僅差の争いの中、フェルスタッペンがすばらしいパフォーマンスを披露。最終アタックラップでトップ集団の他のマシンと0.1秒の差をつけ、自身2度目となるポールポジションを獲得しました。

FP3から調子を取り戻したチームメートのアレクサンダー・アルボンはポールポジションから0.4秒差の6番手。同じくQ3でも速さを見せたガスリーは、アルボンに次ぐ7番手タイムでフィニッシュ。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)のパワーユニット交換のグリッド降格ペナルティーにより、明日の決勝ではアルボンが5番グリッド、ガスリーが6番グリッドからのスタートとなります。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選 1位)

「今日のポールポジションにはとても満足しています。車体もエンジンも非常に力強いパフォーマンスを見せてくれました。
昨晩の作業でいくつかの改善に取り組み、さらにFP3のあとにもいくつか設定を変更して、予選ではマシンが非常にいい動きを見せるようになりました。

Q1の初めからマシンは飛んでいきそうなくらいの速さを見せており、Q3では温度が上昇して少し難しいコンディションだったにもかかわらず、いい感触で走れていました。
(テクニカルな)第二セクターでベストタイムを出し、2番手に0.1秒以上の差をつけてのポールは、チームとHondaのパフォーマンスが非常に力強いことを示しています。
いつもレースで僕たちのマシンは速いので、明日もそうなると思います。
ここでのドライビングは本当に楽しいですし、明日のレースもエキサイティングになる筈です。
レースを楽しめればと思っていますし、あとはレースを終わらせるだけです」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選 6位)

「全体としては悪くない予選でしたが、それでも最後の部分でもっときっちりまとめなければいけないと感じています。
確かにここで走るのは僕にとっては初めてでしたが言い訳はしたくないですし、そもそも言い訳をするのはあまり好きではありません。
ここは長いストレートと低速コーナーが混ざった難しいサーキットです。
でも、攻め甲斐のあるサーキットです。タイヤの温度変化にも敏感なサーキットなので、一つのコーナーでミスをするとそれがその後の4つか5つのコーナーにまで影響します。

僕の2回目のアタックでも2コーナーで少しアウト側に弾かれてしまっただけで、周回の残りのパートでタイヤに熱が入りすぎてしまいました。
こんなサーキットはほかにはあまりないですし、ここでドライブするのは楽しいのですが、ただ今日はもっと速く走りたかったという思いはあります。
マックス(フェルスタッペン)はすばらしい走りをしてくれました、チームにとってすばらしい結果で予選の締めくくることができました。
僕たちのレースペースはいいですし、ルクレール選手(フェラーリ)のペナルティーにより5番グリッドからのスタートになるので、明日の決勝はトップ争いに食い込んでいけると信じています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(予選16位)

「今日は残念な結果になりました。
FP3での感触はよかったので、ポジティブな気持ちで予選に臨みましたが、予選ではマシンのバランスが崩れてしまったようでした。
Q1での2回目のアタック時にいくつかミスをしてしまい、1回目のタイムを上回ることができませんでした。
何が起こったかはよくわかっていないのですが、リズムをつかむことができず、きちんとセッションをまとめることができませんでした。
16番グリッドは理想的ではないですが、基本的にペースは悪くないですし明日はベストを尽くして戦いたいと思います」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(予選 7位)

「今日の予選結果にはとても満足しています。
チームが僕に速いマシンを与えてくれたことに非常に感謝しています。
今日の予選7番手のポジションは中団のポールポジションのようなものなので、僕たちが獲得できるベストなリザルトだったと思います。
非常に接戦になることはわかっていたので、4戦連続でのQ3進出はとてもうれしいです。
マシンの感触は週末を通していいですし、あとは明日のレースにフォーカスし、できる限りのポイントを獲得してレースウイークエンドを終えられればと思っています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日はすばらしい予選結果になりました。
Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が終始速さを見せ、今季2度目のポールポジションを獲得してくれました。
チームメートのアルボン選手も初めての走行となったこの難しいサーキットで、十分にコンペティティブなタイムを出してくれたと思います。

また、Red Bull Toro Rosso Hondaのガスリー選手は4戦連続のQ3進出を果たし、アルボン選手に次ぐ7番手につけました。
クビアト選手は小さなミスのために非常に僅差でのQ1落ちとなりましたが、ロングランペースは悪くないので、明日のレースでは巻き返しを見せてくれると思います。
明日は71周と長いレースになります。
今日の予選で得たポジションを確実にレース結果に結びつけられるよう、万全の準備をして臨みたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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ペレス(レーシング・ポイント)、インシデントについて責任なしに

FIA
ブラジルGPのレーススチュワード(審査委員)は、16日(土)行われたフリー走行セッション中に起きたペレス(レーシング・ポイント)とグロージャン(ハース)との接近事故について審議した結果、通常のインシデント(出来事)と認め、責任を問われていたペレスにペナルティを科さないことを明らかにした。

これはフリー走行3回目セッション中、10コーナーで起きたものでペレスはアタックラップ前の準備、グロージャン(ハース)はアタック後のスローダウンラップ中だった。
スチュワードはビデオやテレメトリー・データ等を調査した結果、故意による操作はなく危険な行為もなかったとして責任を問わないとしたもの。

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サインツ(マクラーレン)、決勝レース出走が認められる

FIA
ブラジルGPのレーススチュワード(審査委員)は、16日(土)行われた公式予選で基準の107%タイムを記録できなかったマクラーレン・チームのカルロス・サインツについて、日曜日に行われる決勝レースへの出走を認めることを明らかにした。

これは予選Q1でサインツがマシントラブルのためノータイムとなっていたもの。
スチュワードはサインツがフリー走行で十分なタイムを記録していたことから出走を認めた。
ただしグリッドは最後尾となる。

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ブラジルGP予選はフェルスタッペンが2度目ポール獲得

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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16日(土)15時(日本時間:翌3時)からサンパウロにあるインテルラゴス・サーキットを舞台に2019年F1第20戦ブラジルGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q3最初のアタックではフェルスタッペンがミスしながらも1'07.623でトップに。
これにベッテル&ルクレールのフェラーリ勢が続き、メルセデスAMG勢はその後に留まる。
2度目のアタックでフェルスタッペンはさらにタイムを1'07.508まで短縮しトップのポジションをキープ。
結局これに届くドライバーはなく、フェルスタッペンが今年のハンガリーGP以来、自身2度目となるポールポジションを決めた。
ここインテルラゴスはポールTOウィンするケースが多いことから明日の決勝レースにも期待が掛かる。

2番手はベッテル(フェラーリ)で0.123秒の差。
3番手ハミルトン(メルセデス)、これで7月のドイツGP以来9戦ポールポジションから遠ざかっていることになる。
4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手アルボン(レッドブル)、7番手ガスリー(トロ・ロッソ)、8番手グロージャン(ハース)、9番手ライコネン(アルファロメオ)、10番手がマグヌッセン(ハース)となった。
ハースの2台が揃ってトップ10内に入ったのはペナルティを除けば5月のスペインGP以来ということになる。
なお既報のようにルクレールは今回エンジン交換により予選グリッド10番降格のペナルティを受けることが決まっている。
ブラジルGP決勝レースは17(日)15時10分(日本時間:翌2時10分)から全71周で行われる。

ブラジルGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、フェルスタッペン(レッドブル)最速タイム

引き続きブラジルGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

いち早くコースインしたのはメルセデスAMG勢のハミルトン&ボタス。
ルクレール(フェラーリ)だけがミディアムタイヤで他はすべてソフトタイヤ。
なおルクレールはエンジン交換でグリッド10番降格ペナルティが決まっている。

最初のアタックではフェルスタッペン(レッドブル)が昨年のポールに迫る好タイムでトップに立つ。
フェルスタッペンはそのまま待機で1番手タイム。
ジョビナッツィ(アルファロメオ)がスヒンして一時イエローコーションに。
2番手ルクレール、3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手アルボン(レッドブル)、6番手ボタス(メルセデス)、7番手グロージャン(ハース)、8番手ガスリー(トロ・ロッソ)、9番手マグヌッセン(ハース)、10番手ライコネン(アルファロメオ)までがQ3進出。

ここで敗退となったのはノリス(マクラーレン)、リカルド(ルノー)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ヒュルケンバーグ(ルノー)、そしてペレス(レーシング・ポイント)の5台となった。

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予選Q1、サインツ(マクラーレン)にマシントラブル

16日(土)15時(日本時間:翌3時)からサンパウロにあるインテルラゴス・サーキットを舞台に2019年F1第20戦ブラジルGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は20度、路面温度35度、コースはドライコンディションと報告されている。

コースが4.3キロと短いためQ1では至るところでトラフィックが続いている。
サインツ(マクラーレン)への無線でなにかマシントラブルのあることがドライバーに伝えられ、ガレージに戻る。
最初のアタックではフェルスタッペン(レッドブル)がトップ、ルクレール(フェラーリ)、アルボン(レッドブル)と続く。
中団グループは熾烈なタイム争いとなっている。

トップはフェルスタッペン(レッドブル)で1'08.242、2番手ルクレール(フェラーリ)で0.254秒差、3番手アルボン(レッドブル)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手ガスリー(トロ・ロッソ)、10番手ヒュルケンバーグ(ルノー)の順。

ここでの敗退はクビアト(トロ・ロッソ)、ストロール(レーシング・ポイント)、ラッセル(ウィリアムズ)、クビサ(ウィリアムズ)、そしてノータイムだったサインツ(マクラーレン)の5台となった。

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フリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)2番手タイム

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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16日(土)12時(日本時間:24時)からサンパウロにあるインテルラゴス・サーキットを舞台に2019年F1第20戦ブラジルGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
天候は曇り、セッション開始時の気温は20度、路面温度33度、コースはドライコンディションとなっている。

金曜日のフリー走行で相次いでエンジントラブルに見舞われたホンダF1陣営もここでは問題ない走行がみられた。
トップはハミルトン(メルセデス)で1'08.320のベストタイム。
0.026秒差の2番手にフェルスタッペン(レッドブル)、以下3-4番手にフェラーリのルクレール&ベッテル、5番手アルボン(レッドブル)、6番手ボタス(メルセデス)、7番手クビアト(トロ・ロッソ)、8番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そして9-10番手にマクラーレンのノリス&サインツと続いた。
この後15時(日本時間:翌3時)から注目の公式予選が行われる。

ブラジルGPフリー走行3回目の結果はこちら
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2019/11/16

ルクレール(フェラーリ)、予選10グリッド降格ペナルティ

FIA
ブラジルGPのレーススチュワード(審査委員)は、15日(金)行われたフリー走行2回目セッションを前にフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールが今シーズン4基目のICE(エンジン)を使用することで、規定により予選で10グリッド降格のペナルティを科すことを明らかにした。

これは先のアメリカGPでルクレールがエンジントラブルに見舞われたため。
すでに報じられていたものだが、一部にはこの機会にフェラーリは2020年仕様の新スペックPU(パワーユニット)を投入するのではと報じる向きもあるが不明。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(11/15)

Powered by Honda (C)Scuderia Toro Rosso
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インテルラゴス・サーキットで迎えたブラジルGPの初日は、難しいコンディションの中でいくつかのトラブルにも見舞われたものの、全体としては力強いパフォーマンスをみせることができました。

午前のセッション開始時はヘビーウエットコンディションでスタート。
その後インターミディエイトタイヤで走行できるぐらいまでにトラックコンディションが回復すると、アレクサンダー・アルボンが0.5秒以上の差をつけて全体のトップタイムをマークしました。
しかし、セッション終盤でスリックタイヤでの走行を試みた際、アルボンは最終コーナーでスピンし、走行を終えることとなりました。
幸いにも、マシンへのダメージは大きくありませんでした。

マックス・フェルスタッペンも難しいコンディションの中、セッション終盤でスピンをし、FP1ではタイム計測ができませんでした。
Red Bull Toro Rosso Hondaのピエール・ガスリーは8番手、ダニール・クビアトが9番手と続き、ウエットコンディションでも手応えを感じる結果となりました。

FP2でようやくタイム計測を行うことができたフェルスタッペンは、この日のトップタイムからわずか0.134秒差のタイムをマークしました。
FP1のクラッシュから無事にFP2へ復帰したチームメートのアルボンは、FP2では9番手となりました。

Toro Rossoの2台にとってはFP2を早くも終えてしまうタフなセッションとなりました。
中団の僅差の争いの中、ガスリーは6番手からわずか0.2秒差の12番手をマークしました。
しかし、セッション残り20分、走行中にICEのトラブルがパワーユニットに発生してしまい、走行を終えることになりました。

クビアトはガスリーから0.072秒差の僅差で14番手をマーク。
ベストタイムをマークした後、マシンの電源がシャットダウンしたことにより、ターン1でスピン。
マシンはバリアにわずかに当たっただけでしたが、クビアトは自力でピットに戻ることができませんでした。
チームはこれから電源のシャットダウンについての原因分析を行います。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(19-3番手)

「難しい天候の中のセッションとなり、なかなか安定しない一日でした。
今日のコースコンディションと気温が、土日に予報されているものと大きく違ったため、今日のタイムはあまり参考にならないかもしれません。
マシンに問題なく走行できたことはポジティブですが、改善できる部分は常にある筈です。
今日はいいレースウイークの初日となり、明日の予選に向けていいベース作りができました。
トップ3はとても僅差なので、明日のトラックコンディションや路面温度にそれぞれがどう対応できるかが、カギとなりそうです。
残りのレースウイークのコンディションがウエットでもドライでも、十分に戦える自信があります」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(1-9番手)

「今日は悪くなかったと思います。
FP1は難しいウエットコンディションで、クラッシュで終えることは理想的ではありませんでしたが、ダメージも少なく、あまり大きなミスではありませんでした。
コースの中で一番してはいけない場所でブレーキミスをしてしまいました。
チームがFP2に走行できるよう、修復に努めてくれましたし、FP2の開始時に使用したハードタイヤではいい手応えを感じることができました。
ただ、ソフトタイヤに変更した際にフラットスポットを作ってしまい、それ以上タイムを伸ばすことができませんでした。
ただ、パフォーマンスは力強いですし、ロングランペースもいいので、今日はとてもポジティブな感触を得ています。
一方で、今日はクリーンなセッションができたわけではないので、全体でどの位置にいるのかが確かではありません。
このサーキットは簡単ではないサーキットですが、今日は天候とコース上にできてしまった川の影響により、さらに難しくなっていました。
でも、楽しい走行ができたと思っています。
インテルラゴス・サーキットはクラシックなサーキットなので、さらにリズムをつかめるよう徐々に走行を重ねていきたいと思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(9-14番手)

「終盤でマシンがシャットダウンしてしまいましたが、手応えのあるセッションになりました。
シャットダウンの原因を追求しなくてはなりませんが、それ以外は感触のいい走行だったと思います。
コースの特性をより理解することができたので、明日の予選ではさらに速さを引き出せるよう、今夜チーム一丸となり明日に向けて準備をします」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(8-12番手)

「ウエットコンディションでの走行は久しぶりだったので、今日の午前のセッションは楽しむことができました。
いい感触で走行できましたが、明日以降はドライになるので、実際にはあまり有益なセッションではなかったかもしれません。
午後のFP2ではプライムタイヤでまずまずの走行ができたのですが、ソフトタイヤではトラフィックの影響でタイムを出すことができませんでした。

今日の結果からは、6番手から15番手までのポジションが0.3秒の差しかないため、明日の予選は中団が非常にタイトな戦いになると思います。
なので、クリーンにラップを走行し、すべてを出しきる必要があります。
とてもエキサイティングな予選になるのではないでしょうか。
FP2の終わりにPUの問題が発生し、マシンを止めなくてはならなかったため、ロングランの周回を数周失うかたちになりました。
ただ、こういったことはしばしば起こってしまいますし、今日は明日への準備としては十分な走行を重ねられたと思うので、明日巻き返しを図れればと考えています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のブラジルGP初日は、FP1の序盤に激しい雨に見舞われ、走行ができない状況でしたが、中盤以降は徐々にコンディションが回復し、各車走行を開始していきました。
セッションの最後にドライタイヤで走行を行ったアルボン選手がクラッシュを喫しましたが、チームの素早い修復作業により、午後のセッションへの影響はありませんでした。

午後のFP2はコンディションが回復し、ドライで走行することができました。
しかし、セッション終盤でRed Bull Toro Rosso Hondaのガスリー選手のPUにトラブルが発生し、マシンを止めなければなりませんでした。
また、クビアト選手については、マシンの電源がシャットダウンした影響でクラッシュを喫しました。
双方のマシンのトラブル原因についてはここから分析を行いますが、2台ともに金曜日用のPUを使用していたため、明日以降のセッションへの影響はありません」

提供:本田技研工業(株)

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トロ・ロッソ勢のトラブルはいずれもパワーユニット

Powered by Honda (C)Scuderia Toro Rosso
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ブラジルGPフリー走行初日、トロ・ロッソ・ホンダのクビアト&ガスリーはどちらもマシントラブルによりストップしたが、その原因はいずれもPU(パワーユニット)にあったとのこと。

これはホンダF1の現場を率いる田辺豊治/テクニカルディレクターが認めたもの。
ただいずれのパワーユニットも金曜日用の使い込んだもので、当初から土曜日前には積み換える予定だったのでプログラムに支障はないということだ。

ただ炎が確認されたクビアトのマシンには粉末の消火器が使用されたため、清掃には余分な手間が掛かりそうだ。

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フリー2回目、天候回復もトロ・ロッソは散々な目に

Interlagos Circuit (C)Pirelli Motorsport
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15日(金)15時(日本時間翌3時)からサンパウロにあるインテルラゴス・サーキットを舞台に2019年F1第20戦ブラジルGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は曇り、開始時の気温は19度、路面温度24度、コース状況は回復しドライコンディションと報告されている。

セッション序盤でクビサ(ウィリアムズ)が濡れた縁石に乗ったかスピン・クラッシュ、マシン左前部を大きく損傷させ、赤旗中断となった。
再開されたセッションは、しかし再び一部で雨粒もみられ、各車精力的に周回を重ねるが、距離の短いサーキットのため各所であわや接触のシーンが続出の羽目に。
なお前のセッションでクラッシュしたアルボン(レッドブル)はセッション途中から復帰している。
残り約20分、ガスリー(トロ・ロッソ)がエンジントラブルか白煙を上げてコースサイドにストップ、バーチャル・セーフティカーとなった。
さらに終了間際というところで今度はクビアト(トロ・ロッソ)がコースアウト・クラッシュしてストップ、マシンのダメージは少ない模様だが一時マシン後部から炎が見えて緊張が走った。

結局セッションは赤旗中断のまま終了。
ここでのトップタイムはベッテル(フェラーリ)の1'09.217、2番手も僚友のルクレール(フェラーリ)で0.021秒差、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手マグヌッセン(ハース)、7番手リカルド(ルノー)、8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手アルボン(レッドブル)、10番手サインツ(マクラーレン)の順。
ガスリー(トロ・ロッソ)は12番手、クビアト(トロ・ロッソ)は14番手だった。
明日はフリー走行3回目と公式予選が行われる予定となっている。

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ブラジルGPフリー1回目はウェットコンディション

Interlagos Circuit (C)Pirelli Motorsport
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15日(金)11時(日本時間:23時)からサンパウロにあるインテルラゴス・サーキットを舞台に2019年F1第20戦ブラジルGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
今日は朝から雨が降り、セッション開始時の気温は17度、路面温度21度、コースはウェットコンディションとなっている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3というもっも堅い部類に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。

ただしこのセッションはウェットタイヤでスタート。
ベッテル(フェラーリ)が最初にコースイン。
路面は徐々に乾いて各車インターミディエイトでの走行に。
そんな中終盤にインターミディエイトを履いたアルボン(レッドブル)がトップタイムを決めた。
さらにレッドブル勢はドライタイヤでアタックしたものの、いずれもコースアウト。
フェルスタッペンのほうは幸い無傷で終えたもののアルボンは右前部をバリアにクラッシュさせ、赤旗中断となった。
セッションはそのまま終了したため多くのドライバーが最後のアタックができないまま終えた。

トップタイムはアルボン(レッドブル)、2番手ボタス(メルセデス)、3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手サインツ(マクラーレン)、6番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、7番手リカルド(ルノー)、8番手ガスリー(トロ・ロッソ)、9番手クビアト(トロ・ロッソ)、10番手ノリス(マクラーレン)の順。
フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)やハミルトン(メルセデス)らはノータイムのまま終えた。
このあと15時(日本時間:翌3時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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カンポスの新規参戦チーム、ホンダとエンジン供給交渉

Adrian Campos (C)Campos Meta F1
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F1に新規参戦の意思を表している、元F1ドライバーであるエイドリアン・カンポス氏を中心としたスペインのチームが、搭載するPU(パワーユニット)について、ホンダそしてルノーの両陣営と交渉していることが明らかとなった。

それによれば同チームはすでにF1代表のチェイス・キャリー/CEOやロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターらとコンタクトを取っていることを明らかにしたが、実際にF1新規参戦が実現となるまでには越すべきハードルが数多く待ちかねているのが実状だ。

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2019/11/15

クレア・ウィリアムズ氏、F1GP数の拡大を懸念

Claire Williams & Frank Williams (C)Williams F1
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数年前までは年間19戦で戦われていたF1グランプリは現在21戦まで増加、さらに2020年には全22戦まで拡大することがすでに固まっている。
こうして増加の一途を辿る趨勢に、ウィリアムズ・チームのクレア・ウィリアムズ副代表が懸念を示している。

「現状でももう現場は限界。
それなのに来年は22戦、近い将来にはさらにアメリカや中国で新たなグランプリの計画が噂になっている上、サウジアラビアという話もある。
それらがみんな実現すればF1は年間25戦以上になってしまう。
そうなればどのチームでも現在の体制ではやっていけず、大幅な改編と莫大な人件費の支出が必須になることだろう。
チームに支払われる賞金に関しては増額されるので金銭的な面ではこの世の終わりにはならないとしても、人的な面ではすでに限界に達しているのが事実」と、憂えた。

ウィリアムズ・チームが初参戦した1975年当時、F1は年間14戦で行われていた。

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ハースF1、『リシャールミル』とのスポンサー契約延長

『Richardmille』(C)Haas F1 Team
主要スポンサーを失うなど商業面でもピンチが伝えられるハースF1チームだが、そんな中『リシャールミル』とのスポンサー契約が2020年末まで延長することで合意したことが発表された。
リシャールミルはスイスの高級腕時計ブランド。
ハースF1チームがF1参戦をスタートさせた2016年からスポンサーを務めている。
同チームにとってはひさびさの明るいニュースになった。

同社のマーケティング・ディレクターであるティム・マラチャード氏は、不振だった今シーズンの戦いを念頭に「来シーズンの活躍を期待している」と、重みのあるエールを送っている。

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ブラジルGPの週末、フリーの金曜日に一時雨の予報

Interlagos Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われる2019年F1第20戦ブラジルGPの舞台地であるサンパウロ地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日に一時雨が降る可能性はあるものの、公式予選が行われる土曜日、決勝レースが行われる日曜日はいずれも概ね曇りで雨が降る心配は少ないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
11月15日(金) フリー走行 曇り一時雨 15- 23度 60%
11月16日(土) 公式予選 曇り 14- 23度 20%
11月17日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 14- 23度 10%

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2019/11/14

ブラジルGPのスチュワードにエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる第20戦ブラジルGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ベネトン等のF1ドライバー、エマニュエル・ピロ氏(57歳:イタリア)を指名したことがわかった。
同氏のスチュワード就任は今季第16戦のロシアGP以来で自身通算31回目、依然として全体の最多を誇っている。

ピロ氏はスポーツカーレースで活躍、実に5回のルマン24時間レース優勝を記録したレジェンド。
F1では1989年オーストラリアGPの5位(ベネトン・フォード)が最高位。
先のカナダGPではベッテル(フェラーリ)の勝利をフイにするペナルティ裁定を下したことで一躍渦中の人となった経緯がある。

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ブラジルGP、各チームのタイヤ選択

ブラジルGP Tyre (C)Pirelli Motorsport 拡大します 今週末行われるF1第20戦ブラジルGPPに持ち込む3種類のタイヤと各ドライバーによる選択がピレリから発表されている。

 

今回の舞台はお馴染みサンパウロのインテルラゴス・サーキット。
ハイグリップ路面の専用サーキットいうことで、今回ピレリはハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)にそれぞれC1、C2、そしてC3という鈴鹿と同じ尤も堅い部類に位置する3種類のコンパウンドを用意した。
このうち予選Q3ではC3を必ず使用しなければならない
また決勝レースではいずれか最低セットを使用しなければならないことになっている。

 

上位チームが揃ってソフトタイヤを10セット選択している中で、すでに両タイトルを決めたチャンピオン・チーム、メルセデスの二人はソフトを8セットに留め、ハードないしミディアムを増やす堅実な戦略を採っているのが目立つ。
マクラーレンの2台も同様の方向のようだ。

 

ブラジルGPは11月17日(日)決勝レースという日程で開催される。

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フェルスタッペン(レッドブル)、2022年メルセデスと密約説

L.Hamilton & M.Verstappen (C)Mercedes Motorsports
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現役チャンピオンであるルイス・ハミルトンとメルセデスAMGチームとの契約はまず2021年末までとされるが、この契約満了と共にハミルトンがチームを離れた場合、後任として現レッドブルのマックス・フェルスタッペンが就くとの密約説が報じられた。
これはイタリアの専門紙『コリエーレ・デラ・セラ』が報じたものだが、当然のことながらいずれの側もそうした事実はないとこれを全面否定している。

フェルスタッペン本人は、「そもそもそんな契約はしていないし、そんな先のことなんて誰にもわからないよ、。
少なくとも今はレッドブル&ホンダと共にタイトルを獲得することしか僕の頭にはないんだ」とかわす。
ただ本人はともかく父親でやはり元F1ドライバーであるヨス・フェルスタッペン氏が、しばしばレッドブル&ホンダらに対し移籍をちらつかせて牽制を掛けているのは衆知のことだ。

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2019/11/13

ルクレール(フェラーリ)、グリッド降格ペナルティ確定

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームはシャルル・ルクレールのマシンについて、今週末行われるブラジルGPで新しいPU(パワーユニット)の投入を決めたことがわかった。

ルクレールは今季すでに制限の3基目まで使っているため、規定により10グリッド降格のペナルティを受けることになる。
これについて、この機会にフェラーリは2020年仕様の新スペックPU(パワーユニット)を投入するのではとメディアが報じていたが、これについては言及されていない。

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トロ・ロッソも現行のドライバー・ラインナップ継続

D.Kvyat & F.Tost (C)Scuderia Toro Rosso
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トロ・ロッソ・チームも2020年シーズンのドライバー・ラインナップを発表、こちらもレッドブル・レーシング同様現行のダニール・クビアト(25歳:ロシア)&ピエール・ガスリー(23歳:フランス)といういずれもレッドブル・レーシングでの経験を持つコンビで戦うことを明らかにした。

これについて同チームのフランツ・トスト代表は次のように語っている。
「今シーズンの終了を前に、来季の体制が定まったことを歓迎したい。
われわれのドライバーはいずれもレッドブルでのハードな体験を有し、大きく成長を重ねてきた。
若くて才能と経験あるドライバーと競争力のあるマシンとの組み合わせで理解も進んでおり、共に2020年を戦えることを喜ばしく思っている」

来シーズンの戦いもさることながら、あと2戦が残された今シーズンのコンストラクターズ・チャンピオンシップも手を握る僅差でのバトルが続いている。

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レッドブル・レーシング、来季アルボンの残留を発表

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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レッドブル・レーシングは、同チームのレースドライバーであるアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)の残留を発表した。
契約は1年とみられる。
同チームではマックス・フェルスタッペンと複数年契約を結んでいて、来季も今年と同じドライバー・ラインナップということになる。

今年の初戦でトロ・ロッソからF1デビューを果たしたアルボンはシーズン途中でレッドブル・レーシングに抜擢、ここまでわずか7戦だがそのすべてで完走、ポイント獲得を果たすなど期待に応える活躍。
この間に限ってはエースのフェルスタッペンを凌ぐ確実なドライビングをみせた。

これを受けアルボンは、「僕にとってはとても素晴らしいニュース。
こうした機会を与えられたことがどれだけ幸運なことかは理解している。
F1デビューしただけでも今年は記念すべき年だったけれど、さらにレッドブル・レーシングへの昇格というチャンスに恵まれた。
この期待に応えられるようさらに進歩していきたい」と、意欲をみせた。

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ルクレール(フェラーリ)、ブラジルGPで2020年PU投入の可能性

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのシャルル・ルクレールが、今週末行われるブラジルGPに2020年仕様のPU(パワーユニット)を投入する可能性があるということだ。
これはイタリアの専門紙が報じたもので、それによれば苦肉の策ともいう内部事情もあるようだ。

ルクレールは先のアメリカGPフリー走行3回目セッションでマシンから白煙を上げてストップ、ノータイムに終わっているが、この時のエジンがまだ走行可能か判明していない。
もし見切りを付けて新しいパワーユニットを投入した場合、ルクレールはすでに制限の3基目まで使っているため規定により10グリッド降格のペナルティを受けることになる。

そこで同じペナルティを受けるならばこの際2020年仕様のパワーユニットを先行トライするのでは、とみられているものだ。
ただチームはまだこれについて言及をしていない。

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2019/11/12

トト・ウォルフ氏(メルセデス)、ブラジルGP欠席が話題に

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが今週末行われるF1第20戦のブラジルGPを欠席することがF1関係者の間で話題となっている。

元々投資会社を運営するビジネスマンの出身だった同氏はドライバーのマネージメントを経て2009年からウィリアムズ・チームの経営に参画する形でモーターレーシング界入り。
2013年からは現在のメルセデスで重要なポジションを務めているが、これまでF1グランプリの現場を一度も欠席したことがないということだ。
今回欠席ということになれば2013年以来初めてになるという。

「まだシーズンは終わっていないが、幸い両方のタイトルとも獲得が果たせた。
申し訳ないが今回は現場に行かないことを許してもらうよ」と、ウォルフ氏。
この週末はヨーロッパで本来の投資関連のビジネスがあるようだ。

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F1、『ドバイ・エキスポ 2020』とスポンサー契約

Dubai Expo
F1が、2020年に中東アラブ首長国連邦ドバイで行われる『ドバイ・エキスポ 2020』とスポンサー契約を結んだことがわかった。

これにより2020年シーズンのF1では同博覧会のロゴ等がサーキットやデジタル広告板に掲出される見込みという。

ドバイ・エキスポ 2020は当地で2020年の10月20日から6か月間の予定で開催されるが、急速な発展をみせるドバイということで史上最高の盛り上がりが期待されている。
またF1でも大きな支援者である『エミレーツ航空』の本拠地ということでも親しみ深いところ。
なお2025年の万博は日本の大阪が1970年以来2度目の開催地に決まっている。

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ルノー・チーム、来季F1撤退の噂、全面否定

Renault Team Motorhome (C)Renault Sport F1
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ルノー・チームはこのところ広まっている来季末でのF1撤退という噂について言及、これを完全否定した。
これは同チームのスポークスマンが国内メディアに語ったもの。

それによればルノーはこれまで同様F1参戦計画に変更はなく、現在もヴィリー=シャティヨン(エンジン部門:フランス)とオクスフォードシャー州エンストン(イギリス:シャシー部門)で計画通りプログラムは進められていることを強調した。

噂はチームの母体であるルノー社の経営状況が思わしくないこと、また唯一のエンジン供給先であるマクラーレン・チームとの契約が来季で打ち切られること、さらにはブレーキ関連のレギュレーション違反が問われ、ルノー・ブランドのイメージダウンになっていることなどが重なり、新しくCEO(最高経営責任者)に就いたクロチルド・デルボス氏がF1活動の打ち切りを考えていると伝えられたものだ。

現在F1は全10チームで戦われていて、これ以上の減少はFIA(国際自動車連盟)やリバティ・メディアの思惑にとっても深刻なダメージになりかねない事態だ。

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野田樹潤、来シーズンデンマークのF4参戦へ

野田 樹潤
元F1ドライバーである野田英樹氏の娘で、日本のF4ドライバーであるJujuこと野田樹潤選手(13歳)が、来シーズンデンマークで行われる『デニッシュ F4チャンピオンシップ』にフル参戦することがわかった。

FIA(国際自動車連盟)公認のF4はルノー製2リッターエンジンを搭載したワンメイク・レースとして世界各地で行われているが、来季デンマークのものは8大会全24戦が予定されているという。
チャレンジは『ミキハウス』支援の元、父親を監督とする『NODA Racing』のエントリーで行われる。

野田樹潤選手は父親の影響によりわずか4歳でカートレース・デビュー、まだ13歳ながらF3やF4など本格レーシングカーの経験を持つ将来が嘱望される逸材だ。

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2019/11/11

アルファロメオ首脳、「ランキング8位は期待外れ」

Antonio Giovinazzi (C)Pirelli Motorsport
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アルファロメオ・レーシングのフレデリック・バッサー代表は、現在の同チームのコンストラクターズ・ランキング8位という状況に「期待外れなもの」と、語った。

同チームは8月のハンガリーGP終了時点で32ポイントを稼いでおり、ランキングは7位だった。
しかしその後は7戦戦ってわずかに3ポイントを加えたのみ。
ランキングもレーシング・ポイント・チームに抜かれて8位まで下げている。

こうした状況に同代表は、「明らかにこのところの戦績は期待外れなもので、到底容認できるものではない。
振り返ればシーズン前半には戦力に一貫性があったが、最近の数レースではまるでバラバラだ。
今の中団グループの競争は激しくて、ここから抜け出さないことには期待したポジションに上がれない。
残されたあと2戦、全力でいかないことには」と、陣営を引き締めている。

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八郷隆弘ホンダ社長、「来年レッドブルとタイトル獲る」

Honda Thanksday 2019 (C)Honda Racing
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ホンダが、来シーズンのF1タイトル獲得に向け高らかに奪取宣言をした。
これは、ホンダF1の母体である本田技研工業を率いる代表取締役の八郷隆弘氏(60歳)が、10日(日)に栃木県のツィンリンクもてぎで行われた『Honda Racing THANKS DAY 2019』の会場で語ったもの。

1959年生まれの同氏は、ホンダが2輪レースである1959年のマン島TTレースに出場したことに触れ、自身の年月と重ね合わせホンダの60年に渡るレース活動について述懐した。
その中で現在のF1参戦で悲願であるタイトル獲得をレッドブルと共に果たしたいと、F1活動に対する応援姿勢を鼓舞したもの。

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ハースF1チーム、オーナーによる『重大訪問』受ける

Gene Haas (C)Haas Formula LLC
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先のアメリカGPで、ハースF1チームはジーン・ハース/オーナーによる訪問を受けていたことがわかった。
元々ハースはアメリカのチームでアメリカ人オーナーによるアメリカGP訪問は特筆すべきことではない筈だが、同チームではF1では珍しくオーナー時効く時期の現場訪問は稀なことという。

そしてチームのギュンター・シュタイナー代表によれば、そこではチーム運営の基本部分での重要な話し合いが行われたとのことだ。
近視眼的にはこのところの著しいパフォーマンス不足やスポンサー離脱による資金面の問題、また長期的視野では2021年に予定されるF1改革におけるハースF1チームとしての将来についての見通しなど直面する課題について説明が行われたとみられる。

ルノー・チームのF1撤退も噂にあがる中、いくつかのチームの存続について関係者は神経を尖らせている状態だ。

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2019/11/10

ハミルトン(メルセデス)、「今の状況変える理由ない」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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先のアメリカGPで、自身6度目となるF1タイトルを獲得したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン(34歳:イギリス)は、現在の状況に満足していることを明かした。

それによれば現在メルセデスとは単なるF1チームのドライバーとしてだけでなく、巨大自動車メーカーの一員として仕事をしていて、そのすべてを楽しんでいるとのこと。
そうした状況に100%満足していることからこれを止める理由はないということだ。

元々少年時代、マクラーレンのボスだったロン・デニス氏にその素質を見出され、マクラーレン・チームからF1デビューしたハミルトンは2年目で初のタイトル獲得、チームがメルセデス・エンジンを搭載していたことから2013年にメルセデスAMGチームに移籍、ここでは5回のタイトル獲得を重ねている。
また現在の契約は2020年末までとされるが、それ以降の契約延長も視野に置いているとしている。

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ボタス(メルセデス)、繰り返す単年契約に不満吐露

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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2017年、引退表明したニコ・ロズベルグの後任としてメルセデスAMGチームに抜擢され、来季は同チームで4年目のシーズンを迎えるバルテリ・ボタス(30歳:フィンランド)だが、これまで契約はずっと1年単位の繰り返しで、安定したものとは言えない状況。
これについてボタスは少なからず快くは思っていない心中を吐露している。

「契約が安定していないというのはもちろんドライバーにとって好ましいものじゃない。
余計なことを心配しながらのドライビングは不安定にならざるを得ないからね。
今年だって僕のシートにはオコンが座るという噂で振り回されたよ。
僕自身には何の情報ももたらせられないままでね。
ほんとうならそんなこと心配しないでドライビングに集中したいんだ」

これについてはチームも好ましくない状況を認めているが、その上でチームにはチームの事情があることも示唆している。
こうして来年もボタスは初のドライバーズ・チャンピオンシップ獲得に向け、また挑戦を始める。

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フジテレビ、来年も『フジテレビNEXT』でF1全戦放映

2008 Japanese GP (C)RedBull Racing
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現在F1の放映権を持つフジテレビは、来年も有料CS放送の『フジテレビNEXT』で全戦リアルタイムで生中継することを明らかにした。

日本でのF1放映は1986年まではTBSが放映権を持っていたが当時はダイジェスト放送。
19897年にフジテレビが放映権を獲得すると当時のF1人気を背景に地上波で全戦放映されるようになった。
しかし現在は再び地上波はなくなり、『フジテレビNEXT』と『スカパー』等の衛星放送とインターネットのみとなっている。

2020年最初のF1は3月13日(金)のオーストラリアGPで開幕となる。

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2019/11/09

C.ホーナー代表(レッドブル)、「ドライバー決定は急がない」

Alexander Albon (C)Honda Racing
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レッドブル・レーシングとトロ・ロッソの2チームを擁するレッドブル・グループでは、エースのマックス・フェルスタッペンがレッドブル・レーシングで走ることだけが決まっていて、他の3つのシートはまだいずれも不確定の状態。
これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、決定は急いでいないという方針を明らかにしている。

周囲では、進境著しい活躍をみせるアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)がそのままフェルスタッペンのチームメイトになるとの見方が強いが、同チームではアルボンの他にクビアト、そしてガスリーといういずれも有能な若手ドライバーと契約を有していて、いずれにせよ来季シートは自前のドライバー・ラインナップで賄える状況となっている。

今季13戦目からレッドブル・レーシングに抜擢されたアルボンは、以降の7戦連続で入賞、この間に限っていえばフェルスタッペンを凌ぐポイント獲得を稼いでいるが、それでもこのチームのドライバーを見る眼にはとても厳しいものがある。

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ウィリアムズ、来季ドライバー決定はシーズン終了後

Claire Williams (C)Williams F1
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まだ来季のドライバー・ラインナップが確定していないウィリアムズ・チームのシートには多くのドライバーが関心を寄せているが、同チームでは決定はシーズン終了後になるとの見解を示した。
これは同チームのクレア・ウィリアムズ副代表が明らかにしたもので、「まだドライバーは白紙、決定はアブダビGPが終わってから」と明らかにした。

同チームではジョージ・ラッセル(21歳:イギリス)の残留は決まっているものの、ロバート・クビサの後任はまだ明確にされていない。
これまで複数回金曜日のフリー走行に起用されてきたニコラス・ラティフィ(23歳:カナダ)の起用が確実とみられていたが、同チームでは来季シートとフリー走行起用とは別問題としている。

今季ここまでわずか1ポイントという大不振に見舞われている同チームだが、名門プライベートチームとして復活に熱い期待が掛かっている。

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「ピットストップ作業が課題」と、マクラーレン首脳

Lando Norris (C)McLaren Group

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マクラーレン・チームでは決勝レースでのパフォーマンス・アップに向け、ピットストップ作業の改善について重点的に取り組んでいることがわかった。
これは同チームを率いるアンドレアス・ザイドル代表がアメリカGP後明らかにしたもの。

今年同チームではホイールの装着が不完全だったりの作業ミスが相次ぎ、トップチームらしからぬ様子をみせた。
またピット作業のベストタイムでもこれまでウィリアムズの9回、レッドブルの7回らと比べマクラーレンはロシアGP(ノリス)のわずか1回に留まっている。

同代表は「われわれのピット作業は残念ながらトップチームのものと誇れるレベルにはない」と、慨嘆した。

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2019/11/08

ルノー・チーム、今シーズン限りでF1撤退の噂

Renault Team Motorhome (C)Renault Sport F1
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今シーズン、やっと戦力が上昇基調に転じ、コンストラクターズ・ランキングでも現在5位を確保しているルノー・チームだが、ここに来てF1撤退の噂が広まっている。

それによればルノーの大株主であるフランス政府内で、コストが掛かるF1活動に難色をみせる動きが広まっているとのこと。
その筆頭が、ティエリー・ボロレ氏の後任として同社のCEO(最高経営責任者)に就いたクロチルド・デルボス氏であるとみられる。

しかしルノー・チームではすでに来季もドライバー体制を確定させるなど参戦の準備を進めており、またFIA(国際自動車連盟)やリバティ・メディアとの関係でも早期の撤退にはハードルが高そうだ。

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ヒュルケンバーグ、さらに今度はインディカー転向の噂

Nico Hulkenberg (C)Renault Sport F1
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本人はF1しか視野にないと明言しているにも関わらず、ルノー・チームを今季限りで離脱が決まっているニコ・ヒュルケンバーグには、先にはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)、そして今度はインディカー・シリーズへの転向が噂になっている。

これはヒュルケンバーグ(ルノー)の母国ドイツの専門誌である『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたもので、インディ500でポールポジションを獲得した経験を持つエド・カーペンターが率いるエド・カーペンター・レーシングからすでにオファーを受けているとのことだ。

本人はこの報道についてコメントしていないが、これについても周辺では否定的な見方をする向きが多いようだ。

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マクラーレン、『ペトロブラス』との提携終了

Petrobras (C)McLaren Group
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かねて噂の通り、マクラーレン・チームは主要スポンサーの一つで燃料やオイル等のオフィシャル・サプライヤーだった大手石油会社『ペトロブラス』との契約がアメリカGPを最後に終了したことを明らかにした。

ペトロブラスはブラジルの国営会社で、元々同チームとの契約は2018年から5年間で総額1億5千万ポンド(約210億円)というものだった。
しかし昨年10月の選挙で大統領の座に就いた極右のボルソナーロ氏は、この契約の見直しを以前から模索、関係筋に指示していたという。

契約の終了がペトロブラスにとつて母国グランプリとなるブラジルGP直前になったのは皮肉なこと。
なお、マクラーレンにとって実際のオイル等供給元にはルノー・スポールと契約する『BPカストロール』があるので現実面でレース活動には困ることはないとみられる。
ただスポンサー喪失による金銭的なダメージは大きい筈だ。

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ヒュルケンバーグ(ルノー)、DTM参戦報道も本人は否定

Nico Hulkenberg (C)Renault Sport F1
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所属するルノー・チームとの契約が今季限りとなったニコ・ヒュルケンバーグの来季去就について、BMW・チームからのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)三せん゛か決まったというニュースがドイツ国内で伝えられた。
しかしこれについてヒュルケンバーグは自ら「本人も知らないようなフェイクニュースをありがとう」と、自身のツイッターで揶揄した。

アルファロメオ・レーシングのシートにわずかな望みを掛けていたヒュルケンバーグだが、これが絶たれた現在、F1残留の可能性はほとんど絶望的になっている。

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2019/11/07

ボッタスが2ストップ戦略で優勝、1ストッパーのハミルトンは6度目のドライバーズタイトル獲得 (ピレリ)

バルテリ・ボタス (C)Mercedes Motorsports(C)Pirelli Motorsport
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2019 アメリカグランプリ 決勝

2019年11月3日、オースティン
メルセデスのバルテリ・ボッタスが2ストップ戦略でアメリカグランプリを制しました。また、1ストップ戦略を採ったチームメイトのルイス・ハミルトンは2位でフィニッシュし、自身6度目のドライバーズタイトルを獲得しました。例年同様、広範囲に渡る戦略がサーキット・オブ・ジ・アメリカズで展開され、レース終盤にはトップ3間で緊迫した戦略的な闘いが見られました。

キーポイント
• ポールポジションからスタートしたボッタスは、2回目のピットストップ後、ハミルトンを追うかたちとなりました。その後、ボッタスはフレッシュなタイヤのアドバンテージを活かし、レース終盤トップに立ちました。
• ハミルトンは、トップ10グリッドでミディアムタイヤを装着してスタートしたドライバー中の一人でした。ライバルたちよりも長いオープニングスティントを走行したハミルトンは、ハードへ交換する1ストップ戦略を採りました。この戦略には、完璧なタイヤマネジメントが必要でした。
• レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ボッタスと同様のミディアム – ハード – ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略を採りましたが、ハミルトンを抜くことはできず、3位でフィニッシュしました。
• フェラーリのシャルル・ルクレールは、3種類のコンパウンドを使用した2ストップ戦略で4位フィニッシュしました。ルクレールは、ソフトタイヤを使用したファイナルスティントでファステストラップポイントを獲得しました。
• レッドブルのアレックス・アルボンが5位を獲得しました。接触によってオープニングラップでのピットストップを余儀なくされたアルボンは、ただ一人の3ストッパーとなりました。
• トップ6で5種類の異なる戦略が使用され、アメリカグランプリにおける戦略の多様性が強調されました。
• 昨日同様の温暖なコンディションがタイヤ動作に影響を及ぼし、硬めのコンパウンドが好まれる傾向となりました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: 鍵を握るレースタイヤとなり、アルボン以外の全ドライバーがハードを使用しました。1ストッパーで優勝を狙ったハミルトンは、ハードタイヤによるファイナルスティントで32周を走行しました。
• ミディアム C3: 4名を除く全ドライバーがミディアムを使用しました。また、トップ5グリッドのドライバーがミディアムでスタートしました。
• ソフト C4: ファステストラップを記録した4位のルクレールを含め、多くのドライバーが燃料の軽いファイナルスティントでソフトを使用しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「1ストッパーで優勝を狙ったハミルトンと、フレッシュなタイヤで後を追うドライバーたちとの緊迫した闘いがレース終盤に見られました。ハミルトンは優勝できませんでしたが、戦略の重要性を示す見応えある闘いでした。スリリングなレースを経て、6度目のドライバーズタイトルを獲
得したルイスを讃えたいと思います。また、ハミルトンと異なる戦略でレースを制したバルテリも
祝福します。気温が低かった金曜日よりも温暖なコンディションとなったことで、硬めのコンパウ
ンドを使用した1 ストップもしくは2 ストップの判断が難しくなったと思います。実際、表彰台中の
2 名が2 ストッパーでした。上位から下位まで、終始広範囲に渡る戦略が見られました。これは、
我々がまさに求めていたレースです」

ピレリジャパン・プレスリリース

続きを読む "ボッタスが2ストップ戦略で優勝、1ストッパーのハミルトンは6度目のドライバーズタイトル獲得 (ピレリ)"

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フェラーリ突然の失速に、パドックではしかし納得論

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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夏休み明け以降、7戦中6戦でポールポジションを獲得するなど破竹のスピードを見せつけてきたフェラーリ・チームだが、今回は連続ポール記録が途絶えたばかりか決勝レースではベッテル&ルクレールいずれも表彰台にすら上がれないという失速ぶりをみせた。

これについて、かねて疑惑が囁かれていた同チームの燃料に関する問題についてFIA(国際自動車連盟)が関心を示し調査を始めたという情報のせいという説が流れた。
しかし当然のことながら同チームではこうした噂を否定。
これを示唆したフェルスタッペン(レッドブル)のもとにはわざわざ抗議に来たほどだ。

噂では、燃料成分だけでなく流量規制についても何らかのからくりがあるとされていたが、今回はそれらが使えないせいで失速したというのがもっばらパドック雀の言い分となっている。

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レッドブル&リカルド、いまだに深い溝

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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今シーズンの開幕前、突然ルノー・チームへの電撃移籍を果たしたダニエル・リカルド(30歳:オーストラリア)だが、『捨てられた』形のレッドブルとはいまだに深い溝があるようだ。

これは、レッドブル・グループでドライバー起用に大きな影響力を持つヘルムート・マルコ博士が語ったもの。
「昨シーズン、われわれはトップ3の地位まで上る戦闘力を発揮していたが、彼にはそれでも不満だったのだろう。
われわれとの関係を自ら断ってルノー・チームへと行く道を選択したのだから。
しかし今年の結果をみればそれが正しかったのか、私には疑問だ」と、批判的。

さらにいま囁かれているようにルノー・チームがF1活動を休止するようなことになれば、行き場を失くすことになりかねない。
しかしこれについてもマルコ氏は、「例えそうなってもレッドブルに彼の居場所はない」と、明言、電撃移籍による傷痕は深そうだ。

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ドライバーから不評だった『ピレリ2020年タイヤ』

Pirelli 2020 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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ピレリタイヤは今回のアメリカGPフリー走行初日、2020年シーズンに投入予定の新スペックタイヤをテストした。
いちドライバーあたり2セットずつ供給されたタイヤは各チームで使用されたが、しかしあまり評判の良いものではなかったようだ。

ピレリによれば新しいタイヤはコンパウンドだけでなくその構造から見直しが図られたものとのことだが、翌土曜日朝に行われたミーティングではいずれからもグリップ不足との報告が相次いだという。
金曜日の走行では路面がまだダーティであることも考えられるが、今後データの解析結果によつては今シーズンのものを踏襲する選択もあるとのことだ。

新タイヤはアブダビGP終了後の合同テストでも試され、最終決定されることになっている。

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2019/11/06

ペンスキーの買収でインディアナポリスF1復活も

2003 USA GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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アメリカのモーターレーシング界で大きな存在であるペンスキー・グループの一員であるペンスキー・エンターテインメントがインディアナポリス・モータースピードウェイを買収したことで、再び当地でのF1グランプリ復活の可能性が伝えられている。

1950年に現行のF1グランプリがスタートした時の開催地の一つである同スピードウェイはインディアナポリスGPとして1960年まで継続開催。
その後2000年に一部をロードコースとして変更アメリカGPとして復活、2008年に現在のオースティンに変更されるまで続いた。

同グループを率いるロジャー・ペンスキー氏は、世界最大のレースとされる現在のインディカー・シリーズの祭典『インディ500レース』だけでなく、F1や他のカテゴリーのレースの開催を検討することを認めているという。

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アメリカGPの最速ピットストップもアルボン(レッドブル)

Image (C)RedBull Racing
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先日行われたアメリカGPにおけるピットストップの最短作業タイムは、メキシコGPに続いて再びレッドブル・レーシングが記録したことがわかった。

それによれば再びアレクサンダー・アルボンに対して行われた20周目のピットストップで、同チームは2.02秒(前回は1.93秒)を記録したとのこと。
ちなみにフェルスタッペン(レッドブル)に対して行われた2.18秒がこれに続いた。
なお通算での最速タイムはやはり同チームがドイツGPでフェルスタッペンに対して記録した1.88秒となっている。

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ジェームス・アリソン(メルセデスT/D)、「ラウダも褒めてくれる

James Allison (C)Mercedes Motorsport
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日本GPでコンストラクターズ・タイトル、そしてアメリカGPではハミルトンのドライバーズ・タイトルをも獲得したメルセデスAMGチームだが、技術部門の責任者であるジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターは今年亡くなったニキ・ラウダ氏へのトリビュートをみせた。

「チーム全員で獲得したタイトルだよ。
このチームの一員でいることをほんとうに誇りに思う。
そしていまこの栄冠を一番報告したいのは突然いなくなってしまったニキ・ラウダだ。
彼はとても重要なポジションにいたので、必ずや喜んでくれると思う。
きっと『よくやったな』って、褒めてくれることだろう。
でも、『すぐに来年の準備に掛かれ』って、尻を叩かれるかな」

フェラーリ時代にはタイトルが獲得できなかったアリソン氏だが、今回は自らの開発したマシンでみごと栄冠に輝いた。

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2019/11/05

ヒュルケンバーグ(ルノー)のF1引退に現実味

Nico Hulkenberg (C)Renault Sport F1
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アルファロメオ・レーシングがアントニオ・ジョビナッツィの来季残留を発表したニュースは、まだ来季シートが確定していないニコ・ヒュルケンバーグ(現ルノー)の希望の一つを摘み取ったようだ。

これでまだ来季シートが確認されていないのはレッドブル・レーシングの一つ(フェルスタッペンは確定)、トロ・ロッソの二つだがいずれも内部での選抜が有力。
そしてもう一つはウィリアムズの一つで、こちらはニコラス・ラティフィの起用が確定的とされる。

ヒュルケンバーグは、もしもF1シートが得られない場合でも他のカテゴリーへの転身は考えていないという。

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クビアト(トロ・ロッソ)、ペナルティに不満吐露

Daniil Kvyat (C)Scuderia Toro Rosso
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アメリカGP決勝レースでペナルティを受け、日本GP以来となる入賞を取り消されたトロ・ロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、「不必要なペナルティ」と、処分に納得がいっていないことを強調した。

これはレース終盤、ペレス(レーシング・ポイント)らと手に汗を握るバトルを演じた結果、その後ペレスとの接触事故の責任を問われて5秒加算のペナルティを受けノーポイントの12位まで降格となったもの。

これについてクビアトは「タイヤの状態もあり、難しいレースだったけれど、それでもバトルは楽しいものだった。
楽しくないのはこのペナルティ。
同様のバトルで、他のケースではレーシング・インシデント(出来事)とされているのになぜ僕らのケースだけペナルティなのかわからない。
こうしたバトルはレースには必要なもので、これを処分していたらF1なんか成り立たない。
今回のペナルティはモーターレーシングには不必要なものだったね」と、断じた。

クビアトにはタイム・ペナルティだけでなくペナルティ・ポイント1点も科されている。

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アルファロメオ、アントニオ・ジョビナッツィの残留を発表

Antonio Giovinazzi (C)Alfaromeo Racing
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アルファロメオ・レーシングは、同チームのアントニオ・ジョビナッツィについて2020年も引き続きレースドライバーとして契約を延長絵することを明らかにした。
引き続きチームメイトは複数年契約であるキミ・ライコネンになる。
今シーズン、アルファロメオ・レーシングで初のフル参戦を果たしたジョビナッツィは、現在4ポイントを獲得してランキング18位に位置している。

ジョビナッツィは、「来シーズンもこのチームで走ることが決まって喜んでいる。
起用に応え、チームに貢献できるよう頑張りたい」と、コメントした。

2017年シーズン、ザウバーで2レースだけ経験したジョビナッツィだが、2019年はフル参戦、序盤は苦労した部分がみられたが、このところは存在感をみせていた。

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2019/11/04

ガスリー(トロ・ロッソ)もペレスに泣かされていた

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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今回のアメリカGPのスタートはいつになくグリッド降格のペナルティがなく、唯一の『出来事』はペレス(レーシング・ポイント)の重量測定無視によるピットレーンスタートだけだった。
しかし決勝レースではそのペレスにトロ・ロッソ勢がいずれも泣かされる結果となった。

レース終盤、13コーナーでペレスにインを締められたガスリーは右フロント・サスペンションを損傷、ホイント圏内を走っていたものの実質リタイヤとなりノーポイントに。

一方、10位でフィニッシュしたクビアト(トロ・ロッソ)は同じくペレスとレース終盤に15コーナーで接触、こちらはクビアトだけが責を問われてペナルティを受け降格、こちらもノーポイントとなった。

逆にレーシング・ポイントは今回ペレスが10位入賞したことでトロ・ロッソとのコンストラクターズ・ランキングを逆転させている。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(11/03)

Daniil Kvyat (C)Scuderia Toro Rosso
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緊張感につつまれながら最後まで激しいレースが展開されたアメリカGPでは、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが表彰台、そしてチームメートのアレクサンダー・アルボンがポイントを獲得し、Hondaパワーユニット勢にとって実りある一戦となりました。

フェルスタッペンはスタート直後に1コーナーでアウト側からセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をオーバーテイクすることに成功し、その後トップを走行していたバルテッリ・ボッタス(メルセデス)に近づく速さで最初のスティントを走行しました。
13周目でピットインしハードタイヤに履き替え、1周後にピットインしたトップのボッタスとの距離をさらに縮めましたが、オーバーテイクは叶いませんでした。

対照的に、難しいスタートを切ることとなったのはアルボンでした。
1周目の1コーナーでシャルル・ルクレール(フェラーリ)とカルロス・サインツ(マクラーレン)の間に挟まれる形となったアルボンは、軽い接触によるマシンのダメージ修復のためすぐにピットストップを行わなければなりませんでした。

Red Bull Toro Rosso Hondaのピエール・ガスリーは2台のマクラーレンのマシンの間を割って7番手を走行していましたが、1回目のピットストップではサインツの後ろにポジションを落として、コース上に復帰することになりました。
一方、ハードタイヤでスタートしたダニール・クビアトは、ピットストップに時間を要したため、遅れを取ってしまいました。

最初の思わぬピットストップでミディアムタイヤに変更したアルボンは、22周目に再びピットインを行い同じコンパウンドのタイヤに履き替え再びコース上へ復帰。
数々のオーバーテイクを繰り広げ、10番手からスタートし最終ラップでは5番手まで順位を上げました。

フェルスタッペンは34周目に2度目のピットインを行いミディアムタイヤへ変更した後、ボッタスも1周遅れて同タイヤへ変更。
フェルスタッペンはその後前方のルイス・ハミルトン(メルセデス)への追撃を試みました。
2台の間は僅差でしたが、残り2周と迫った時ターン12でハミルトンをオーバーテイクしようとしたフェルスタッペンでしたがイエローフラッグに妨げられ、3位でチェッカーを受けました。

ガスリーは1ストップ戦略が功を奏しポイント獲得が見えていましたが、 セルジオ・ペレス(レーシングポイント)との接触によりサスペンションにトラブルが発生したため終盤でリタイアを余儀なくされてしまいました。
クビアトは残り17周でソフトタイヤへ変更し、10番手でチェッカーを受けました。
しかし接触のペナルティーによりレース後5秒加算されたため、結果は12位となりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3位)

「僕たちにとってはポジティブな週末で、3位でフィニッシュできたことをうれしく思っています。
最後の数周でのイエローフラッグによって不利を被った部分があり、あればがなければ2位でフィニッシュできたと思っています。
レース後に、フロアの一部が大きくダメージを受けていたことに気づいたのですが、それがなければライバルに対してもっと戦えていたのではないかと思うと残念です。
いいスタートを決めてそのあとはボッタス選手についていこうとしましたが、彼らの方が全体的にペースがよかったようですし、マシンのダメージも考慮すると最終的に5秒差でフィニッシュできたことはいい結果でした。
2ストップ作戦は正しい選択で、これが最速だと思うので、これ以外のストラテジーは考えられなかったと思います。
ここのところ、いいかたちで前進ができていますし、またライバルとの争いに戻ることができたのではないでしょうか。
ここからも難しい戦いになりますが、あきらめることはありません。
ハミルトン選手の6度目の戴冠はとてもすばらしいと思います。
コンスタントに実力を出し続ける必要がありますし、この実績は彼の実力通りのものだと感じています」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(5位)

「今日は自身のベストを尽くすかたちで5位でフィニッシュし、僕にとって初めてのアメリカでの最終日を楽しむことができました。
スタートはよかっただけに1コーナーでの接触には少しフラストレーションを感じました。
もう一度確認する必要はありますが、両側を挟まれて明らかに行き場のない形だったので、難しい状況でした。
誰の責任でもないと思いますし、これもレースの一つですが、結果的には縁石に乗り上げてフロアとフロントウイングにダメージを負いました。
そこでピットインしなくてはならず、多くの時間を失ったためにいろいろな部分を妥協せざるを得なくてはなりませんでした。
そうでなければ、ルクレール選手と4位を争うことができたかもしれないと思っています。
普通のレースではなくなってしまいましたが、それでも最後尾から追い上げるかたちでオーバーテイクをいくつも決めることができたので楽しいレースでした。
フロアのダメージとセーフティカーが出なかったことを考えると、いい形でポジションのばん回ができたと思っています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(10位→12位)

「今日は難しいレースでした。ライバルたちと比べると、あまりいいペースとは言えなかったと思います。
通常のレース時よりもタイヤの摩耗が大きかったので、原因がなにかを追求しなくてはなりません。
しかし、問題がありながらも、最後は10番手でレースを終えられたことはポジティブに捉えています。
少し荒々しかったかもしれませんがフェアなバトルであった筈ですし、皆が観たいレースバトルであったと思います。
今シーズン同じようなバトルを見せた他の選手がペナルティーを受けていなかったので、今回のペナルティーは納得のいかない結果となりました。
モータースポーツにおいて必要なペナルティーではなかったのではと、とても残念でなりません」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(リタイヤ)

「レースのほとんどをトップ10内で走行し、マクラーレンのマシンに劣らないペースで走れたので、いいレースができたと思います。
終盤でセルジオ・ペレス選手とターン13で接触したためフロントの右サスペンションに不具合が発生してしまい、リタイアを余儀なくされてしまいました。
バトル中にターン13でインを閉めたペレス選手のマシンが右フロントタイヤと接触しサスペンションが曲がってしまいました。
大きな問題ではないと思っていたのですが、ポイントを獲得できずにレースを終える原因となりました。
手応えを感じていたレースウイークでしたが、このようなかたちでレースが終わってしまったことが残念でなりません」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のレースではAston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が確実な走りを見せ、予選ポジションをキープするかたちで3位表彰台を獲得しました。
ラスト2周で出たイエローフラッグがなければ2位のポジションも見えていただけに、悔しい部分もありますが、週末を通して安定した速さを見せられていたと思います。
また、チームメートのアルボン選手もスタート時の残念な接触により最後尾まで順位を落としながらも5位まで順位をばん回する力強い走りを見せてくれました。
Red Bull Toro Rosso Hondaについてはガスリー選手が終始ポイント圏内を走行していたものの、惜しくも最後に2台ともポイントを逃すことになり残念に思っています。

今回のレースでシリーズチャンピオンを獲得したハミルトン選手にお祝いの言葉を贈ります」

提供:本田技研工業(株)

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クビアト(トロ・ロッソ)、ペナルティで降格に

FIA
アメリカGPのレーススチュワード(審査委員)は、レース終盤15コーナーで起きたクビアト(トロ・ロッソ)とペレス(レーシング・ポイント)との接触事故について審議した結果、クビアトの側に非があったとして5秒のタイム・ペナルティを科したことを明らかにした。

裁定がレース後であったため、いったんは10位と発表されていたクビアトだがこれにより12位に降格、これでペレスが10位に繰り上がる結果になった。
またクビアトがノーポイントとなったため、コンストラクターズ・ランキングでもレーシング・ポイントに逆転されることとなった。

さらにクビアトには1点のペナルティ・ポイントも科せられた。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、クビアトはこれでトータル5ポイントということになった。

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アメリカGPはボタスが優勝、ハミルトンの王座決定

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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3日(日)13時10分(日本時間:翌4時10分)から今季F1第19戦アメリカGPの決勝レースがテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温は21度、路面温度28度まで上昇、路面はドライコンディションで決勝レース中に雨が降る心配はないとされている。

なお今回のレースは2015年にF1デビューしたフェルスタッペンと、同じ年にF1に復帰したホンダにとって共に100戦目のメモリアル・グランプリとなる。
また今回の成績次第(自力で8位以上)でハミルトン(メルセデス)の通算6度目タイトルが決まる可能性があり、すでにウィナーズ・サークルとは別にチャンピオン用の『予約席』がペイントされてスタンバイされている。

オープニングラップでフェルスタッペン(レッドブル)が2番手にアップする一方、アルボン(レッドブル)のほうは行き場を無くしてサインツ(マクラーレン)と接触、ピットインを余儀なくされて大きく後退する羽目に。
8周目、7番手を走行していたベッテル(フェラーリ)が7コーナーで路面のせいかサスペンションを破損して戦列を去ることとなった。

2ストップ作戦のボタスに対し、ハミルトンは1ストップで首位になりメルセデスAMGチームが1-2体制に。
50周目を過ぎてからはこのチームメイトどうしで激しいバトルを続け、52周目にはついにポジションが逆転、さらには3位のフェルスタッペンが追い上げに掛かった。
55周目、マグヌッセン(ハース)がコースアウト、セクター2がイエローコーションに。
このためそのまま順位の変動はなく、フィニッシュ。

優勝はポールポジションからスタートしたボタス(メルセデス)で、日本GP以来の今季4勝目、自身通算7勝目を飾った。
2位はなんとか1ストップを活かしたハミルトン(メルセデス)で老練な作戦で5位からのアップをみせた。
ハミルトンはこれで6度目のドライバーズ・タイトルを決めた。
3位、わずかに届かなかったフェルスタッペン(レッドブル)。
4位ルクレール(フェラーリ)、5位アルボン(レッドブル)、6位リカルド(ルノー)、7位ノリス(マクラーレン)、8位サインツ(マクラーレン)、9位ヒュルケンバーグ(ルノー)、そして10位のクビアト(トロ・ロッソ)までが入賞。

以下、11位ピットレーンスタートのペレス(レーシング・ポイント)、12位ライコネン(アルファロメオ)、13位ストロール(レーシング・ポイント)、14位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、15位グロージャン(ハース)、16位は最後にストップしたガスリー(トロ・ロッソ)、17位ラッセル(ウィリアムズ)、18位やはりストップのマグヌッセン(ハース)までが完走扱い。
リタイヤはクビサ(ウィリアムズ)とベッテル(フェラーリ)の2台になった。
F1次戦は再来週、南米に舞台を移してブラジルGPが11月17日(日)決勝で行われる。

アメリカGPの画像はこちら

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2019/11/03

公式予選でタイム抹消はホンダ・パワー勢だけ

FIA
フリー走行初日にタイム抹消が相次いだ19コーナーでのコース外走行だが、心配された公式予選でこのケースに該当したのは皮肉にもホンダ・パワーの2台だけだった。

これは、予選Q2でクビアト(トロ・ロッソ)が、同じくQ3でアルボン(レッドブル)がコース外走行と判定されて当該タイムを取り消されたもの。
ちなみに予選に先駈けて行われたフリー走行3回目ではベッテル(フェラーリ)だけがタイム抹消の浮き目に遭っている。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(11/02)

Alexander Albon (C)Redbull Racing
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アメリカGPの予選は、僅差の戦いとなり、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが、ポールポジションと0.067秒差で3番グリッドを獲得しました。

Red Bull Racing、Red Bull Toro Rosso Hondaともに全車がQ1を突破。Q2では、フェルスタッペン、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリーがトップ10入りしてQ3進出を果たします。
ダニール・クビアトは、わずかに及ばず11番手タイムをマークしますが、このベストラップ記録時にターン19でトラックリミットを超えていたとの裁定が下り、タイムが取り消されたため、最終結果では13番手となりました。

Q3に進出したマシンは、Q2でベストタイムを記録したタイヤが決勝でのスタートタイヤとなるため、アルボンとガスリーがソフト、フェルスタッペンはミディアムでレースをスタートする予定です。
一方のクビアトは、スタートタイヤを自由に選択できます。

Q3では1度目のアタックでフェルスタッペンが3番手タイムをマークし、次のアタックでポールポジション獲得を目指します。
2度目のアタックではタイムを更新したものの、トップに0.067秒及ばずに3番グリッド。
アルボンもいい走りを見せ、ポールから約0.5秒差の6番手となりました。

安定した走りを見せてQ3へ進出したガスリーは、10番手から明日の決勝レースをスタートします。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選3位)

「ここまでいいレースウイークとなっていますし、このコースで競争力があるのは僕らにとってポジティブで、マシンがうまく機能していることを示しています。
Q3はQ2とグリップが変わって、全員にとって難しいアタックになったと思います。
でも、その中でトップと僅差の3番手というのはいい結果ですし、満足しています。
この僅差でしたから、もちろんポールポジションは取りたかったですが、いいスタート位置ではありますし、レースで競争力を発揮できればと思っています。
僕らは、例年のこのコースでの戦いよりも、上位に迫ってレースをスタートできます。
マシンバランスはいいですし、エンジンパワーも向上しているので、僅差の戦いができています。
明日はタイヤライフと戦略の影響が大きくなりますが、何が起きてもいいレースになるはずですし、僕自身も楽しみにしています」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選6位)

「今日の出来には満足しています。
最後の僕のミスを除けば、予選でいい仕事ができたと思います。
FP1はまずまずよかったのですが、FP2とFP3では苦戦していました。
でも、予選でリズムをつかみ直し、Q3ではコースをはみ出てタイムが取り消されるまでは0.3秒もベストラップを更新できていました。
ドライバーは、(グラベルなどの)障害物があってトラックリミットを超えられないようにできているサーキットの方が好きだと思います。
Q3での最終アタックでは百分の数秒を削るために常にプッシュするものですし、今日の出来事はその中で起きたものです。

僕は上位勢と同じペースではなかったかもしれませんが、1分32秒2の前後には行けたと思います。
明日はソフトタイヤでのスタートになるので、スタートの蹴りだしでアドバンテージを得て、ターン1でオーバーテイクできるはずです。
クラッシュなどの混乱に巻き込まれないようにして、バトルができればと願っています。
僕らのレースペースはなかなかいいと思うので、明日の天候がどうなるのか見ていきたいです。
もし今日よりも気温が上がれば、僕のタイヤはすぐに消耗してしまいますが、他のマシンも2ストップになるはずですから、何が起きるか注目です!」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(予選13位)

「レースウイークを通じてマシンに苦しんでいましたが、Q2に進めて手応えを感じましたし、どこを改善すればいいのか分かってきました。
Q2でのラップには満足していますし、タフなウイークから挽回を果たせたように感じます。
この自信は、いいレースペースを見出すのに役立ちます。
最後のラップでは、必要最小限のコースオフしかしていなかったので、タイムが取り消されたのは残念ですが、ルールはルールです。
明日は13番手から全力を尽くしていきますし、力強いレースができると思います。
今年はいつも日曜の決勝での感触がいいので、明日もマシンからいいレースペースを引き出したいです」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(予選10位)

「今週末はマシンに強さを感じており、意のままにプッシュできるような感覚があるので、全セッションでトップ10入りできています。
これで3戦連続のQ3進出となり、うれしいです。
今日のパフォーマンスには満足していますし、チームとの仕事の進め方も気に入っています。
明日はコンストラクターズランキングのためにも、きちんとポイント獲得を継続していきたいですね。
金曜日の走行で僕らのレースペースはよかったのですが、マクラーレンも速いですし、ルノーも強そうに見えますから、中団の争いは非常に僅差になる筈です。
ソフトタイヤでのスタートというのはメキシコ同様に理想的な状況ではありませんが、最初のスティントがうまくいけば、ポイントを稼げると思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日の予選では、フェルスタッペン、アルボン、ガスリーの3選手がQ3に進出し、3番手、6番手、10番手と前向きな結果になりました。
クビアト選手も13番手とポイントが獲得できるポジションにいます。

予選結果を見ると各チームのパフォーマンス差が非常に僅差で、われわれの両チームのマシンも速さを見せられています。
このサーキットではレースでのオーバーテイクが可能ですので、明日は4台ともにポジションを上げてフィニッシュできるよう、準備を進めます」

提供:本田技研工業(株)

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パット・フライ氏(前マクラーレン)、ルノー・チーム入り

Pat Fry (C)Ferrari S.p.A
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ルノー・チームは、2020年から前マクラーレン・チームのパット・フライ氏が加入することを明らかにした。

元フェラーリ・チーム等で技術部門のディレクターを務めたイギリス・サリー州出身のパット・フライ氏(55歳)は、2018年古巣の一つであるマクラーレン・チームにエンジニアリング・ディレクターとしてに復帰し2019年マシンを担当していたが、今年になってジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターが合流したのを機に同チームから離脱しガーデニング休暇に入っていた。
マクラーレンの2020年マシンはキー氏がすでに開発に入っているとされる。

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ペレス(R・ポイント)、重量検査無視でピットレーンスタートに

FIA
アメリカGPのレーススチュワード(審査委員)は、1日(金)行われたフリー走行2回目セッション中、重量検査の指示を無視してピットに戻ったとしてレーシング・ポイント・チームのセルジオ・ペレスに3日(日)行われる決勝レースでピットレーンからのスタートを命じた。

この裁定を受け、ペレスは5基目のICE(エンジン)、5基目のTC(ターボチャージャー)、5基目のMGU-H(熱エネルギー回生システム)、そして4基目のMGU-K(運動エネルギー回生システム)を交換、予選でも無理をすることなくQ1で敗退する道を選んでいる。

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アメリカGP予選はボタス(メルセデス)がポールポジション

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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2日(土)16時(日本時間:翌6時)からオースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に2019年F1第19戦アメリカGP(US-GP)の公式予選が始められた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

最初のアタックでトップに立ったのはボタス(メルセデス)、1'32.029のレコードタイムをマークした。
この時点で2番手ベッテル(フェラーリ)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)はまだ5番手だ。

2回目のアタックでは各車タイムを伸ばすことができず、ボタス(メルセデス)がそのままポールポジションを確定させた。
このところ6戦続いていたフェラーリの連続記録を阻んだことになる。
ボタスのポールは今年のイギリスGP以来で今季5回目、自身通算11回目となる。
優勝こそがチームメイトのタイトル決定を阻む唯一の手段、まずはその前提をクリアしたことになる。
2番手は0.012秒差でベッテル(フェラーリ)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手にルクレール(フェラーリ)、5番手ハミルトン(メルセデス)。
ハミルトンはこのままの順位でレースを終えても6度目のタイトル獲得となるが、王者の自尊心が許さないことだろう。
6番手アルボン(レッドブル)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手リカルド(ルノー)、10番手ガスリー(トロ・ロッソ)というトップ10グリッドになった。
アメリカGP決勝レースは3(日)13時10分(日本時間:翌4時10分)から全56周で行われる。

アメリカGP公式予選の結果はこちら
アメリカGPの画像はこちら

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予選Q2、ホンダ・パワー勢は3台がQ3進出果たす

引き続きアメリカGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

最初のアタックでアルボン(レッドブル)がトップタイムをマーク。
2番手ハミルトン(メルセデス)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)。
この時点でQ1トップのノリス(マクラーレン)9番手、ガスリー(トロ・ロッソ)は8番手だがクビアト(トロ・ロッソ)はQ1圏外の11番手に留まっている。

2度目のアタックの結果、トップはルクレール(フェラーリ)で1'32.760のタイム。
2番手ベッテル(フェラーリ)で0.022秒差。
3番手は2回目を走らなかったアルボン(レッドブル)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手フェルスタッペン(レッドブル)、6番手ボタス(メルセデス)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手サインツ(マクラーレン)、9番手リカルド(ルノー)、10番手ガスリー(トロ・ロッソ)の10台がQ3進出。

ここでの敗退はヒュルケンバーグ(ルノー)、マグヌッセン(ハース)、クビアト(トロ・ロッソ)、ストロール(レーシング・ポイント)、そしてグロージャン(ハース)の5台となった。

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予選Q1、新鋭ノリス(マクラーレン)がトップタイム

2日(土)16時(日本時間:翌6時)からオースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に2019年F1第19戦アメリカGP(US-GP)の公式予選Q1が始められた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は20度、路面温度27度、コースはドライコンディションと報告されている。

直前のフリー走行でエンジントラブル(オイル漏れ?)に見舞われたルクレール(フェラーリ)はエンジン交換したものの既出のPU(パワーユニット)ということでペナルティなしで臨んでいる。
ただ旧スペックのものの可能性はある。

Q1トップタイムは2回目のアタックで1'33.353をマークしたノリス(マクラーレン)。
これに0.101秒差でハミルトン(メルセデス)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ガスリー(トロ・ロッソ)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手ベッテル(フェラーリ)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手リカルド(ルノー)、9番手サインツ(マクラーレン)、10番手ストロール(レーシング・ポイント)と続いた。
アルボン(レッドブル)は11番手、クビアト(トロ・ロッソ)は14番手だった。

ここでの敗退はジョビナッツィ(アルファロメオ)、ライコネン(アルファロメオ)、ラッセル(ウィリアムズ)、ペレス(レーシング・ポイント)、そしてクビサの5台となった。

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フリー3回目、フェルスタッペン(レッドブル)再びトップ

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2日(土)13時(日本時間:翌3時)からオースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に2019年F1第19戦アメリカGP(US-GP)のフリー走行3回目セッションが始められた。
セッション開始時の天候は晴れ、開始時の気温は18度、路面温度25度、コースはドライコンディションと報告されている。

いつものようにスローなペースでスタートした3回目セッションは、決勝レース用のロングランや公式予選に向けてのクイックラップなどが行われた。
開始約15分、ルクレール(フェラーリ)のマシンから白煙が上がってストップ、バーチャル・セーフティカーとなった、
残り約10分あたりから各車ソフトタイヤを履いてのアタックラップ。
トップは再びレッドブル・レーシングのフェルスタッペンが1'34.305をマーク
0.218秒差の2番手にベッテル(フェラーリ)、以下3番手ノリス(マクラーレン)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手アルボン(レッドブル)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手ガスリー(トロ・ロッソ)、10番手リカルド(ルノー)の順。
クビアト(トロ・ロッソ)は14番手、ルクレール(フェラーリ)はノータイムだった。
この後16時(日本時間:翌6時)から注目の公式予選が行われる。

アメリカGPフリー走行3回目の結果はこちら
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2019/11/02

コースの荒れたバンプに、ドライバーから不満の声

Alexander Albon (C)Redbull Racing
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2012年の初優勝以来、今年で8回目となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズのアメリカGPだが、年々酷くなってきたとされるバンプ(路面のコブ)による衝撃に、ドライバーからは不満の声が聞かれている。

これは、元々湿地帯であったところにサーキットが建設されたため、地盤の沈下が影響しているものとされるが、その衝撃でギヤが勝手に抜けてニュートラルになってしまうなど、安全なドライビングの障害にもなっている始末。

これについてこのコースを得意としてこれまでの7戦で実に5勝を記録するルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、「路面のバンプはこれまでで最も酷いものだ。
毎周繰り返されるショックで頭痛がするくらい」と、訴えた。

尤も、今回初めてこのコースを体験したにも関わらず好タイムを連発したアレクサンダー・アルボン(レッドブル)は、「噂に聞いたほどでもないし、外から見るよりも実際にコクピットに収まっていれば快適なものだよ」と、涼しい顔。
あるいはサスペンションの性格やセットアップによっても違いが現れるのかも知れない。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(11/01)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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第19戦アメリカGPが初日を迎えました。バンピーな路面と低い気温というコンディションの中、Hondaパワーユニット勢は好調な滑り出しとなりました。

ウインターテスト時のような気温に加え、路面のバンプがドライバーを苦しめますが、Aston Martin Red Bull Racingは、マックス・フェルスタッペンがFP1でトップタイム、アレクサンダー・アルボンが約0.25秒差で3番手と、力強い走りを見せます。

Red Bull Toro Rosso Hondaも好調で、ピエール・ガスリーがFP1で4番手。
2020年向けのピレリタイヤを試したダニール・クビアトがトップ10まで0.002秒差の11番手となりました。

午後のFP2でも、フェルスタッペンがトップと約0.3秒差の3番手。
アルボンが6番手、さらにガスリーがそこから0.075秒差の7番手と好走。
クビアトはターン17でのスピンがあったものの、12番手でセッションを終えました。このFP2は、トップ3を上位3チームで分け合う結果となり、混戦の様相を呈して初日が終わりました。

土曜の予選で好結果を手にすべく、本日収集したデータと路面コンディションの影響を解析していきます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1-3番手)

「いい一日でしたし、ショートランでのペースはとてもよかったです。
ルイス(ハミルトン)は、最速タイムを出したラップでトウ(スリップストリーム)を使っていたので、タイムは実力を反映したものではなく、実際の差はもっと近いかもしれません。
ロングランでは少し差をあけられてしまったので、まだ完全に満足しているわけではありませんが、今夜データを見返してみます。
コースは年々バンプが増えており、ブレーキングエリアにあまり多くないのは幸いですが、来年に向けては対策が必要かもしれません。
僕はストリートサーキットでのバンプをそれほど気にしないのですが、ここではいくつかひどい箇所やマシンがジャンプしてしまうような所などに出くわし、タイヤがきちんと接地しない場面もあります。
このコースはタイヤにもとても厳しいので、この状況できちんとコントロールできれば、かなりいい結果が見込めると思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(3-6番手)

「このコースでの初走行を楽しむことができました。
とても面白かったです。
コース幅が広いので、どのラインを走るのかを把握する必要がありました。
また、路面にはバンプが多かったものの、実際に感じるよりもTV映像のほうがひどく見えていたように思いますし、僕らのマシンは割といい感じでクリアできていました。
マシンはいい挙動を示しているので、バンプをどれだけ避けられるかというところがポイントになると思います。
FP1はそこそこによかったですし、FP2もまずまずでしたが、まだ向上できると思います。
僕のベストタイムはトラックリミット違反によって取り消され、他のラップタイムも悪くはないものの、いくつかミスをしていたので、まだ僕のドライビングの伸びしろはありますし、タイヤの性能ももっと引き出せるはずです。
特にセクター1と低速コーナーの攻め方に課題があると感じていますが、初コースでの初日ですから、こうしたことは珍しくありません」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(11-12番手)

「いつも通り予定していたプログラムを行い、望んでいたラップ数を走行することができました。
いくつかのコーナーでまだ改善できるので、まだ向上が見込めるはずです」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(4-7番手)

「4番手と7番手で終わることができて、とてもいい一日でした。
マシンの感触が本当によくて、FP1からFP2にかけて行ったセットアップの方向性もいいと思います。
望んでいたレベルにマシンを持っていけたので、満足しています。
明日はややコンディションが変わるはずなので、適切な変更を施して、予選、決勝でも今日と同じようなパフォーマンスを発揮し、同じくらいのポジションにいなければなりません。
このコースは最高速が高く、高速コーナーも多いので気に入っていて、ドライビングは本当に楽しいです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日は朝方に氷点下まで気温が下がり、まるでウインターテストに来ているかのような寒いコンディションでした。
したがって、ガレージにいるメンバーにとっては非常にタフな環境下での仕事になりました。
一方で、PU側の観点では気温が高すぎる場合よりも低い場合の方が対応が容易ですので、大きな問題なく対応ができています。
それ以外の部分でも4台ともに順調で、通常の金曜と同様のプログラムを消化しました。
明日に向けては若干外気温が上がる予報ですので、それに向けて冷却面やその他のPUのセッティングについての最適化を進めたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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フリー走行初日、コース外走行でタイム抹消相次ぐ

FIA
1日(金)始められたアメリカGPのフリー走行初日、コース外走行でそのラップのタイムが抹消されるケースが相次いだ。
問題とされたのはいずれも19コーナーの出口部分で、規定のラインを4輪共に越えたケースが対象とされたもの。

実際にタイム抹消のペナルティを受けたのは、処分された時刻順にアルボン(レッドブル)、フェルスタッペン(レッドブル)、ガスリー(トロ・ロッソ)、ストロール(レーシング・ポイント)、ノリス(マクラーレン)、マグヌッセン(ハース)、ルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、クビアト(トロ・ロッソ)、ハミルトン(メルセデス)、ノリス(マクラーレン)、アルボン(レッドブル)、ノリス(マクラーレン)、ベッテル(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)、ラッセル(ウィリアムズ)と、枚挙に暇がない状況となった。(複数回含む)

初日である故、意図的に試したということも考えられるが、これが公式予選であれば大混乱になりかねない状況も予想される。

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フリー2回目、ハミルトン(メルセデス)がトップタイム

Circuit of the Americas (C)Pirelli Motorsport
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引き続き、1日(金)15時(日本時間:翌5時)から2019年F1第19戦メキシコGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
セッション開始時の天候は晴れ、開始時の気温は16度、路面温度24度、コースはドライコンディションと報告されている。

セッション序盤、6コーナーでグロージャン(ハース)がコースアウト・クラッシュ。
フロントウィング等を損傷して一時赤旗中断に。
路面の荒れから各車激しく車体が上下、ギヤが抜けるなど訴えが続いた。

トップタイムはハミルトン(メルセデス)の1'33.232、0.301秒差でルクレール(フェラーリ)、以下3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ベッテル(フェラーリ)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手アルボン(レッドブル)、7番手ガスリー(トロ・ロッソ)、8番手サインツ(マクラーレン)、9番手ストロール(レーシング・ポイント)、10番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、クビアト(トロ・ロッソ)は12番手となった。
明日はフリー走行3回目と公式予選セッションが行われる予定となっている。

アメリカGPフリー走行2回目の結果はこちら
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フリー1回目、フェルスタッペン(レッドブル)が最速タイム

Circuit of the Americas (C)Pirelli Motorsport
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1日(金)11時(日本時間:翌1時)からオースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に2019年F1第19戦アメリカGP(US-GP)のフリー走行1回目セッションが始められた。
セッション開始時の天候は晴れだが、開始時の気温は9度、路面温度14度とこれまでのグランプリでは最も低い状況、コースはドライコンディションと報告されている。
ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお今日のセッションではヒレリの来季用タイヤをトライすることができる。
また今回ウィリアムズ・チームはクビサでなくラッセルに換えて来季の正規起用が目されるニコラス・ラティフィ(23歳:カナダ)を起用している。
また

最初にトップタイムを記録したのは今回も初体験コースのアルボン(レッドブル)でその来季用タイヤを試した際のもの。
19コーナーでは規定の走路を外れてしまうドライバーが続出、該当ラップのタイムが相次いで抹消され、公式予選では要注意ポイントになりそうだ。

このセッション、トップタイムを記録したのはフェルスタッペン(レッドブル)で1'34.057をマーク。
2番手は0.169秒差のベッテル(フェラーリ)、以下3番手アルボン(レッドブル)、4番手ガスリー(トロ・ロッソ)、5番手リカルド(ルノー)、6番手グロージャン(ハース)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手ハミルトン(メルセデス)、9番手ストロール(レーシング・ポイント)、10番手マグヌッセン(ハース)、11番手クビアト(トロ・ロッソ)と続いた。
ボタス(メルセデス)は17番手、相変わらず王者メルセデスAMGはムマイペースのフリー走行となった。
このあと15時(日本時間:翌5時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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2019/11/01

ヒュルケンバーグ、「2020年がF1最後のチャンス」

Nico Hulkenberg (C)Williams F1
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すでに今季限りで2017年から在籍したルノー・チームのシートを失うことが決まっているベテランのニコ・ヒュルケンバーグ(32歳:ドイツ)だが、現在のところまだ移籍すべきF1チームは見つかっていないとされる。

今年は各チームとも大きなドライバー変更はないとみられ、空いたシートはほとんどない状況。
ヒュルケンバーグもそんな数少ないチームの一つウィリアムズに゛打診したと伝えられるが、すでにロバート・クビサの後任は新鋭のニコラス・ラティフィ(23歳:カナダ)で決まる可能性が高い。

こうした状況にヒュルケンバーグ本人は、「来年F1に残れなければ、その翌年の復帰はさらに難しいことになる」と、すこぶる悲観的。
表彰台の経験こそないが、デビュー年の2010年にはウィリアムズでポールポジションを獲得したこともあるベテランに吹く風は冷たい。

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2021年のF1モデルが発表される

FIA 2021 F1 (C)FIA
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F1は2021年から大幅にそのレギュレーションを変更することになっているが、そのイメージモデルがアメリカGPの会場であるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで公開された。
大きく力を入れたのがエアロダイナミックスの見直しで、特に前車に近づいた時の不安定さ解消を目指している。
またかねて課題になっていたF1コスト削減に向け、厳格なコストキャップが科せられ、初年度の2021年は1億7,500万ドル(約189億円)まで、またカレンダーに1戦が追加される毎に100万ドル(約1億1,000万円)が追加されることになっている。

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アメリカGPの週末、雨の心配はなし

Circuit of the Americas (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われる2019年F1第19戦アメリカGPの舞台地であるオースティン地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日、決勝レースが行われる日曜日の3日間いずれも概ね晴れで、雨が降る可能性はないと予報している。
ただ気温は一転これまでより低くなりそうだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
11月01日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 5- 19度 0%
11月02日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 5- 18度 0%
11月03日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 9- 19度 10%

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