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2019年10月

2019/10/31

FIAディレクター、ボタス(メルセデス)の事故を問題視

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FIA(国際自動車連盟)が、メキシコGP公式予選でボタス(メルセデス)がコンクリートウォールの段差にクラッシュしたケースを問題視していることがわかった。
ボタスは予選Q3で2度目のアタックに臨んだ際、最終コーナーでアウトに膨らんでコンクリートウォールに沿った形でクラッシュ。
ところがウォールがコース内側に向けて段差がある部分があったためマシンに激しく衝突したもの。
幸いドライバーは右膝の軽傷にとどまったが、マシンは大破を余儀なくされた。

これについてFIAのマイケル・マシ/FIAレースディレクターは、「明らかに今回の事故はコースの構造が損害を大きくした。
今回ドライバーが無事だったはいえ、これをこのまま看過することはできないだろう」として、施設の改修が必須であることを示唆した。

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アメリカGPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるアメリカGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(65歳:イギリス)をあてることを明らかにした。

元アロウズ等のF1ドライバー、デレック・ワーウィック氏のスチュワード就任は今年のイタリアGPに続くもので今季4度目、通算27回目になるもので、これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の30回に次ぐものになる。

F1では1981年サンマリノGPで当時のトールマンからデビュー、その後ルノー、ブラバム、アロウズ、ロータス、フットワークと渡り最高位は2位。
F1引退後はスポーツカーレースでも活躍し、1992年にはプジョーを駆ってル・マン24時間レースに勝利した。
またシルバーストーン・サーキットの保有者でもある英国BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の代表を務めたことでも知られる。

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アメリカGP、各チームのタイヤ選択

アメリカGP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われるF1第19戦アメリカGPに持ち込む3種類のタイヤと各ドライバーによる選択がピレリから発表されている。

今回の舞台オースティンに建設されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。
あまり路面のグリップ力が高くないということで、今回もピレリはハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)にそれぞれC2、C3、そしてC4という中間の部類に位置する3種類のコンパウンドを用意した。
このうち予選Q3ではC4を必ず使用しなければならない
また決勝レースではC2とC3のいずれか1セットを使用しなければならないことになっている。

主要3チーム6人の選択はほとんど同じで、ルクレール(フェラーリ)の9セット以外はみなソフトタイヤ8セットと並んだ。
他チームではルノー勢のソフト10セットが目立つ。
ハードではハミルトン(メルセデス)とベッテル(フェラーリ)が2セット、他の4人はみな1セットずつとなっていてその分ミディアムを増やしている。

アメリカGPは11月3日(日)決勝レースという日程で開催される。

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2019/10/30

マクラーレン、後継石油メーカー探しが難航

Petrobras (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームの後継石油メーカーとの交渉が難航している模様だ。

これはロシアのスポーツサイト『シャンピオナ』が伝えたもので、それによればマクラーレン・チームとロシアの石油会社『ルクオイル』とはかねて交渉を続けてきたものの、金額面で折り合わず交渉は決裂したとのこと。
これについて両者からの公式コメントはまだない。

同チームではブラジルの国営石油会社『ペトロブラス』との間で2018年から5年間という長期契約を結んでいたが、昨年10月の選挙で極右のボルソナーロ氏がブラジル大統領の座に就いたことにより、契約の破棄を関係筋に指示していたと伝えられる。
ただ契約の一方的破棄には巨額の違約金が発生するともされていて、これを裏付けるようにメキシコGP時点でも同社のロゴは大統領の言葉とは裏腹にまだマクラーレンのマシンに掲出されていた。

現在F1ではエンジン・サプライヤーごとにメルセデスはペトロナス、フェラーリはシェル、ルノーはBPカストロール、ホンダはエクソンモービルと色分けされているのが実状だ。

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メキシコGPの最速ピットストップはレッドブル・レーシング

Image (C)RedBull Racing
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今回のメキシコGPにおけるピットストップの最短作業タイムは、再びレッドブル・レーシングが記録したことがわかった。

それによればアレクサンダー・アルボンに対して行った44周目におけるピットストップで、同チームは1.93秒を記録したとのこと。
他はすべて2秒台、際立つタイムだがそれでもやはり同チームがドイツGPでフェルスタッペンに対して記録した最短記録の1.88秒には及ばないものとなっている。
今シーズン、ピットストップ作業では同チームとウィリアムズ・チームとが『覇権』を争っている。

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惜しかった、総合2番手タイムのアルボン(レッドブル)

Alexander Albon (C)Redbull Racing
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メキシコGP決勝レースで、チームメイト(フェルスタッペン)を上廻る5位でフィニッシュしたレッドブル・レーシングのアレクサンダー・アルボンだが、レース中のファステストラップでもスピードのあるところを今回示した。

このレースのファステストラップは53周目に1'19.232のタイムをマークしたルクレール(フェラーリ)だったが、アルボンは48周目に1'19.325を記録、これは全体でも2番手に位置する堂々たるものだった。
またセクタータイムでも1と2でアルボンはトップタイム。
(ちなみに最高速では13番手)
あとわずかで速さの証明であるファステストラップ・ポイントが初獲得できるチャンスだったことになる。

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2019/10/29

戦略が鍵を握ったレースで1ストッパーが表彰台を占める (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Mmercedes Motorsports
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2019 メキシコグランプリ 決勝
2019年10月27日、メキシコシティ
メルセデスのルイス・ハミルトンがメキシコグランプリを制しました。2番グリッドからスタートしたハミルトンは、ミディアムからハードへ交換する1ストップ戦略を採りました。トップ3が採用したこの戦略は、エルマノス・ロドリゲス・サーキットの厳しいコンディションにおいて、可能ではあるものの難しいと予測されていました。昨日までよりも高くなった気温がグレイニングの抑制につながり、この1ストップ戦略実行に寄与しました。

キーポイント
• ハミルトンは、早めにミディアムからハードへ交換したドライバー中の一人でした。その後、ハミルトンは、48周のファイナルスティントで完璧にタイヤをマネージして優勝しました。
• ハミルトンの他にハードタイヤでロングスティントを走行したドライバー中の一人は、ルノーのダニエル・リカルドでした。ただ一人ハードタイヤでスタートしたリカルドは、50周のオープニングスティント後、ミディアムへ交換して8位入賞を果たしました。
• レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ミディアムでスタート後、序盤の接触によるパンクを受けてハードへ交換し、66周のファイナルスティントを走行しました。一時は最下位まで順位を落としたフェルスタッペンは、6位でフィニッシュしました。
• 2ストッパー中の最上位ドライバーは、4位を獲得したフェラーリのシャルル・ルクレールでした。ルクレールは、理論的に最速と予測されていたミディアム – ミディアム – ハードと繋ぐ戦略を実行しました。
• 最終的に、ソフトタイヤでスタートしたドライバーを含む7名が2ストップ戦略を採りました。
• 雨に見舞われた昨日までよりも高い気温下でレースが行われました。最高路面温度は49℃に達しました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: 鍵を握るレースタイヤとなり、多くのドライバーがハードタイヤでロングスティントを走行しました。ハードタイヤは、デグラデーションも小さく、今日のコンディションに適していました。
• ミディアム C3: 5名を除く全ドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。
• ソフト C4: スタートタイヤとして使用義務のあるトップ10グリッド中の4名のドライバーのみが、レースでソフトタイヤを使用しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「ライバルたちの戦略への対応を含め、多様な戦略が展開されました。昨日までよりも気温が高く雨の心配も無くなったことで、スライドやグレイニングが抑止され、1ストッパーが実現可能となりました。ハードタイヤが重要な役割を演じ、いくつかの非常に長いスティントが見られました。中でもルイス・ハミルトンは、フロントロウからのスタートでなかったにも関わらず、オーバーテイクが難しいサーキットで、ハードタイヤを最大限に活用して優勝を果たしました」

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地元ペレス、「7位は僕にとって優勝と同じ価値」

Grand Stand (C)Pirelli Motorsport
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地元メキシコ出身のドライバーとして、観客の熱狂的な声援を受けたレーシング・ポイント・チームのセルジオ・ペレスは、7位入賞という結果を手離しで喜んだ。

「僕にとってこのメキシコGPというのはスペシャルなもの。
すべてのどのグランプリより、ここでの結果は特別。
だから僕にとって7位というのは優勝と同じくらい価値あるものなんだ。
あの観客の声援を背中に受けたら、誰だって特別な力が出るっていうものさ。
それにこの終盤に来て稼いだ6ポイントというのはチームのコンストラクターズ・チャンピオンシップにおいてとても貴重なものだしね」。

ペレスにとって7位というのはメキシコGPにおいて2017年(当時フォース・インディア)に並ぶここ最高位になるもの。
また今回稼いだ6ポイントで、チームは7位から6位のトロ・ロッソと並ぶところまで上がることとなった。

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FIA、フェルスタッペン処分の「発言原因説」を否定

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)のマイケル・マシ/FIAレースディレクターは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対する審議が公式予選終了後1時間も経過してから行われたことについて、パドックで流れた「発言原因説」を否定した。

これは、イエローコーションになったのがフェルスタッペンのアタックラップ終了直前だったため、当初は処分なしか当該ラップタイムの削除になるものとみられ、実際同選手は当時定例の「ポール会見」を自身ポールシッターとして行っていた。
ところがここでフェルスタッペンは「イエローコーションを確認したもののアクセルを戻さなかった」と明言。
これがレーススチュワード(審査委員)から咎められる原因になったというもの。

しかしこれについて同レースディレクターは、「審議開始が遅れたのは当時最も優先される作業がボタスの容態確認と施設の修復だったためで他意はない。
フェルスタッペンとベッテルが調査対象となったがベッテルはスピードを落としたのに対し、フェルスタッペンはそうしなかった。
われわれは常に公正な判断で今回もそうしただけのこと」と、説明した。

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『手負いの獅子』だった、ハミルトン(メルセデス

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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メキシコGPで10勝目を挙げたにも関わらず、まだ今季のタイトル獲得を決めるには至らなかったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、レース後は満足な表情をみせた。

「元々ここは僕たちのコースではなかったし、このところは苦しんでいたのでまさかここで勝てるとは思っていなかった。
それにしてもスタートはクレージーだったよね。
僕は行き場をなくして芝生の上を走らざるを得なかったし、フェルスタッペンにはぶつけられて車体を損傷した。
フロアを一部なくしたので空力的にとても挙動が困難になって、僕自身がドライビングを変えなくてはならなかったよ。
でもチームの戦略が功を奏して結果的には勝つことができたんだ」

チャンピオンシップについては、「今日は自分のために戦ったのではなく、ここの熱狂的なファンのために走ったんだから……」と、恰好良くキメた。

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2019/10/28

ホンダ系チーム、決勝レースコメント(10/27)

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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メキシコGP決勝は、Aston Martin Red Bull RacingとRed Bull Toro Rosso Hondaの全4台がトップ10フィニッシュを果たしたものの、ペナルティーにより3台入賞にとどまる結果となりました。

前日の予選では、マックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークしましたが、その後のペナルティーによって4番グリッドへ降格。
決勝では好スタートを決めてルイス・ハミルトン(メルセデス)をかわしにかかったものの、ターン2で接触を受けて大きく順位を落としました。
一方、5番手スタートのアレクサンダー・アルボンは、この混乱を避けて3番手に浮上。
前を行くフェラーリ勢2台を追う展開となりました。

ダニール・クビアトとピエール・ガスリーは、9番手と10番手のポジションをキープし、両ドライバーともに序盤でソフトタイヤからハードタイヤへ交換。
前方からスタートしたマクラーレン勢の前でレースを進めるなど、好調な出だしとなります。

フェルスタッペンは、ポジションを挽回すべくプッシュし、スタジアムセクションでバルテリ・ボッタス(メルセデス)のインに飛び込む見事なオーバーテイクを見せますが、このときに接触を受けて右リアタイヤがパンク。最後尾へと後退します。
この5周目にハードタイヤへ交換すると、チェッカーフラッグまでハードタイヤを持たせながらオーバーテイクを繰り返し、6位でフィニッシュしました。

アルボンは2ストップ戦略を採用し、2スティント目をミディアム、最終スティントをハードで走行。
1ストップ作戦を採った上位勢に次いで5位でチェッカーフラッグを受けました。

クビアトとガスリーも2ストップを行い、10番手と11番手で最終ラップに突入。
クビアトは9番手のニコ・ヒュルケンベルク(ルノー)を追い詰めますが、パスしようとした際に接触してしまい、10秒のタイムペナルティーを科されます。
この結果、ガスリーが9位、クビアトが11位となりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(6位)

「僕らのマシンで今日の6位という結果は望んでいたものではありませんが、今日起こったさまざまな状況を考えると、いいレースができたと思います。
スタートはうまくいきましたが、ルイス(ハミルトン)はフェラーリ勢に追いやられて芝生の近くまで行ってしまい、スピードを失っていたのだと思います。
彼はターン1の外側からコースへ戻ってきて、ターン2でのディフェンスでかなり深い位置まで行ったので、僕は彼を避けようとして芝生へ飛び出してしまいました。

バルテリ(ボッタス)をオーバーテイクした際に接触を受けてリアタイヤがパンクし、そこからほぼ一周かけてピットへ戻りました。
その後は1ストップで走りきらざるを得ず、66周を走行することになったので、とても遅いラップとなりました。
ペースもマシンもよかったので結果は残念ですが、今日の出来事を考えれば、6位という結果は悪くないと思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(5位)

「今日のレースは楽しめたので、悪くはない一戦でした。
ペースにおいては今シーズンでベストと言えるぐらいのレースで、トップ集団からもそう離れた場所ではありませんでした。
スタート直後は3番手につけることができ、表彰台圏内にいることにとても興奮しました。
トップ集団で戦えたことはうれしかったのですが、残念ながらライバルの1ストップ作戦のほうがうまくはまったようでした。
僕たちに1ストップ作戦を採れるほどのペースやタイヤの持ちが残っていたかどうかは確かでなく、2ストップの戦略を採るしかありませんでした。
最初のピットストップ後、サインツ選手の後ろでコースへ復帰したときが特に、トラフィックから抜け出すのに時間がかかってしまいました。
しかし、ここはトラフィックから抜け出しオーバーテイクするポイントがいくつもあるコースだとは思います。
チームのみんなはこのレースで最速のピット作業をしてくれたので、結果に繋げることができたのだと思います。
彼らにとって多忙なレースウイークになったはずなので、これから結果でお返しをしていきたいと思います。

順調に成長できていると感じているので、総合的な自分のパフォーマンスには満足しています。
ラップタイムもだんだん速くなってきているので、残り3レースでさらに速さを追求して頑張りたいと思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(11位)

「今日はユーズドのタイヤでスタートすることが決まっていたので、難しいレースになると思っていましたが、それでもポイントを獲得したいと考えて臨みました。
今週は予選結果を優先してその分レースで(スタートタイヤについて)妥協しなければいけない形でしたが、このような状況でもいい走りができました。
僕はレーシングドライバーですし、ここでは『レース』をすることが許されているはずなので、最後の接触によりペナルティーを受けたことについては納得していません。
ニコ(・ヒュルケンベルグ)はポジションを守る立場で、僕はアタックする側でしたが、最終周の最終コーナーではこのようなことは起こってしまいがちなものだと思っています。
それでも、今週は非常に力強い走りができたと考えています。金曜のプラクティス、予選、そしてレースといいパフォーマンスでしたし、来週のオースティンでのレースが今から楽しみです」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(9位)

「簡単にはいかない週末でしたが、今日はすべてを出しきりましたし、ポイントを獲得できてうれしいです。
レースウイークを通じてマシンに競争力があったのはいいことです。
ソフトタイヤでのスタートは理想的ではありませんでしたが、それでもなんとかしようとトライしました。
最終的に戦略が機能して結果が出せたのは、チャンピオンシップの戦いにおいては大きな意味がありました」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のメキシコGP決勝は、昨日の予選までの速さを結果に結びつけることができず、我々にとっては残念なレースになりました。
Aston Martin Red Bull Racing のアルボン選手は前を走るマシンに迫りながら、確実なパフォーマンスでグリッドポジションを守り、5位でフィニッシュしました。
ペナルティーのため4番手スタートのフェルスタッペン選手は、スタートでの接触と、またその直後の接触によるタイヤバーストなどの不運がありましたが、それでも何とかレースに復帰し、最後尾から6位までポジションを回復してレースを終える形になりました。

トップ10圏内のグリッドを獲得したRed Bull Toro Rosso Honda の2台は、ユーズドタイヤでのスタートとなったため、後方からニュータイヤを履いて迫るライバルに対して不利な展開になりましたが、それでも最後はガスリー選手が9位入賞と貴重なポイントを持ち帰ってきてくれました。

シーズンは残り3戦となりましたが、来週末にはアメリカでのレースが待っています。
残りのレースを一戦一戦、大事に戦っていきたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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接触事故のクビアト(トロ・ロッソ)にペナルティ

FIA
メキシコGPのレーススチュワード(審査委員)は、27日(日)行われた決勝レース最終ラップ中に16コーナーでニコ・ヒュルケンバーグ(ルノー)と接触、コースアウトに追い込んだとしてダニール・クビアト(トロ・ロッソ)に10秒のタイムペナルティを科したことを明らかにした。
クビアトはこれにより9位入賞からポイント圏外の11位へと転落することになった。

またペナルティ・ポイント2点の処分も決まった。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、クビアトはこれでトータル4ポイントということになった。

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メキシコGP、終わってみればハミルトン(メルセデス)

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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27日(日)13時10分(日本時間:翌4時10分)から今季F1第18戦メキシコGPの決勝レースがメキシコシティ・ロドリゲス・サーキットを舞台に行われた。
天候は晴れ、気温は23度、路面温度38度まで上昇、路面はドライコンディション、昨夜再び雨が降ったものの決勝レース中に雨が降る心配はないとされている。
なお既報のようにいったん自身2度目のポールポジションかと思われたフェルスタッペン(レッドブル)は黄旗無視のペナルティにより4番グリッドに後退、フェラーリ勢がフロントロウスタートとなっている。
またクラッシュの当事者であるボタス(メルセデス)のマシンもペナルティを受けることなく修復、6番グリッドに着いている。

オープニングラップでフェルスタッペンとハミルトンが譲らず接触・コースアウト、パーツが落ちたかいきなりバーチャル・セーフティカーとなった。
この時点でアルボン(レッドブル)がフェラーリ勢に続いて3番手となっている。
いったん9位まで落ちたフェルスタッペンはボタスを抜くなどしたがその際に接触でタイヤをカット、スローダウンして最後尾まで順位を落とした。
13周目、タイヤ交換のためピットストップしたノリス(マクラーレン)が作業不良のためピットレーン出口でストップ、クルーにより押し戻された。
51周目、そのノリスはピットガレージに戻りリタイヤ1号に。
60周目にはライコネン(アルファロメオ)も同様にピットガレージへと戻り、戦いを終えた。

最終周でクビアトがヒュルケンバーグに接触してバリヤへと追い込み、審議対象とされた。
優勝はなんとなくハミルトン(メルセデス)の手に。
結局タイヤ戦略だったのか、特に見せ場がないままにトップでこのレースを制した。
ハミルトンの優勝はロシアGP以来で今季10勝目、自身通算83回目の快挙となった。
2位にいつのまにか負けたフェラーリのベッテル、3位前日のクラッシュから立ち直ってみせたボタス(メルセデス)、4位ポールスタートだったルクレール(フェラーリ)、5位アルボン(レッドブル)、6位一時は最下位まで落ちたフェルスタッペン(レッドブル)、7位地元の声援を浴び続けたペレス(レーシング・ポイント)、8位リカルド(ルノー)、9位クビアト(トロ・ロッソ)、10位ガスリー(トロ・ロッソ)とここまでが入賞。
ホンダ・パワー勢は4台共に入賞を果たしたことになるが、ただクビアトに処分があった場合にはわからない結果となった。

以下、11位ヒュルケンバーグ(ルノー)、12位ストロール(レーシング・ポイント)、13位サインツ(マクラーレン)、14位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、15位マグヌッセン(ハース)、16位ラッセル(ウィリアムズ)、17位グロージャン(ハース)、18位クビアト(トロ・ロッソ)までが完走。
リタイヤはライコネン(アルファロメオ)とノリス(マクラーレン)の2台となった。
F1次戦は来週、連続開催でアメリカGP(US-GP)が11月3日(日)に行われる。

メキシコGP決勝レースの結果はこちら
メキシコGPの画像はこちら

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2019/10/27

メキシコGPスターティンググリッド(修正版)

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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メキシコGPのレーススチュワード(競技委員)は、次のようにスターティンググリッドの修正を発表した。
それによればイエローコーション無視でレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが3グリッド降格のペナルティを受けたため、上位4台のグリッドが下記のように変更になっている。

1. ルクレール(フェラーリ) *
2. ベッテル(フェラーリ) *
3. ハミルトン(メルセデス) *
4. フェルスタッペン(レッドブル) *
5. アルボン(レッドブル)
6. ボタス(メルセデス)
7. サインツ(マクラーレン)
8. ノリス(マクラーレン)
9. クビアト(トロ・ロッソ)
10. ガスリー(トロ・ロッソ)
11. ペレス(レーシング・ポイント)
12. ヒュルケンバーグ(ルノー)
13. リカルド(ルノー)
14. ライコネン(アルファロメオ)
15. ジョビナッツィ(アルファロメオ)
16. ストロール(レーシング・ポイント)
17. マグヌッセン(ハース)
18. グロージャン(ハース)
19. ラッセル(ウィリアムズ)
20. クビサ(ウィリアムズ)

* 印は変更のあったドライバー

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(10/26)

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが、メキシコGPの予選で見事なパフォーマンスをみせ、予選でのトップタイムを記録。
Hondaパワーユニット勢は4台すべてがトップ10入りを果たしました。
(フェルスタッペンは、予選Q3終盤に発生したイエローフラッグを無視したことにより、セッション後の裁定で3グリッド降格が決定)

Red Bull勢はレースウイークを通じて競争力があることを示しました。
フェルスタッペンはQ1で最速タイムを記録。
チームメートのアレクサンダー・アルボンも2番手に入り、1-2となります。
Red Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアト、ピエール・ガスリーもトップ10圏内でQ1を通過しました。

速さを維持したRed Bull勢は、Q2をミディアムタイヤでアタックして、無事に通過。
明日の決勝をミディアムタイヤでスタートできるかたちになりました。
Toro Rosso勢もセルジオ・ペレス(レーシングポイント)らを上回り、クビアトが9番手、ガスリーが10番手でQ3に進出。
モナコGP以来、今シーズン2回目の全車Q3進出となりました。

上位陣はQ3の開始直後からアタック合戦となり、フェルスタッペンがトップタイム。
2番手とは0.266秒差をつけました。
アルボンは最後のアタックでタイムアップを果たすことができませんでしたが、力強い走りをみせ、自己最高の予選5番手。
クビアトは9番手、体調が万全ではなかったガスリーもクビアトと0.117秒差の10番手でQ3を終えました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選1位→4位)

「これまでのところ、非常にいいレースウイークを過ごせていると思いますし、すべてのセッションでパフォーマンスを改善できています。
ここでのドライビングを楽しんでいるところですが、今日のようないいパフォーマンスを発揮するには、マシンのすべてがうまく機能する必要があります。
予選でトップタイムを記録できたことは非常にうれしく、最近のフェラーリの勢いを考えると、正直このような結果になるとは思っていませんでした。
マシンは本当に意のままという状態でした。
終盤の3戦は僕たちにとって難しい展開になると考えていましたが、多くの努力により非常に速いマシンを準備してくれたチームに感謝したいと思います。
グリッド降格のペナルティーは非常に残念ですし、フェラーリは非常に速いと思います。
明日はタイヤマネジメントが重要になってきますが、僕たちにも非常にいいマシンがあるので、レースは接戦になると考えています」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(予選5位)

「マシンには速さがあるので、今日の夜に自分なりにデータを分析して明日に備えます」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(予選9位)

「今日のパフォーマンスにはかなり満足しています。
どのラップでも競争力を感じられました。
ここ数戦、いくつか問題を抱えていたので予選に自信がない状況でしたが、調子を取り戻すことができました。
(トップ3チームを除くと)前にいる相手がマクラーレンだけという状況は、終わってみればいい結果だと思います。
明日は全員にとって展開の読めないレースになると思うので、どうなるか楽しみにしています。
予選で得たポジションを最大限に利用して、トップ10以内でフィニッシュできればと思います」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(予選10位)

「まず、鈴鹿に続いて2戦連続でQ3に進出できたことにかなり満足しています。
マシンはレースウイークを通してうまく機能していて、とてもいい一日になりました。
体調がよくなかったので簡単にはいきませんでしたが、今夜休んで明日元気になれたらと思います。
明日はソフトタイヤでスタートするので、硬めのタイヤで走ることになるセルジオ(ペレス)などを後ろに従えるのは難しいレース展開になると考えています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日の予選では、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手がトップタイムを記録し、モナコGP以来の4台トップ10入りを果たすことができました。
アルボン選手が自己最高となる5番グリッドを獲得、Red Bull Toro Rosso Hondaのガスリー選手は体調が優れず非常に厳しいコンディションの中でしたが、チームメートのクビアト選手とともにすばらしいパフォーマンスをみせてくれました。
高地という特殊な環境下で、マシンそしてパワーユニットをポテンシャルの高いパッケージとして仕上げることができたと思います。
ただ、言うまでもなく大切なのは明日の決勝です。
このサーキットは特にタイヤマネジメントが難しいため、簡単なレースにならないと思っています。

フェルスタッペン選手のイエローフラッグ無視によるグリッド降格については残念に思っています。
明日はポールポジションではなく4番手からのスタートになりますが、それによってわれわれのアプローチが大きく変わることはありません。
両チームと協力して、最善の結果を得られるように万全の準備を整えて臨みます」

提供:本田技研工業(株)

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ポールのフェルスタッペンにグリッド3番降格ペナルティ

FIA
メキシコGPのレーススチュワード(審査委員)は、26日(土)行われた公式予選セッション中に起きたボタス(メルセデス)の最終コーナーでの事故の際、アタックラップ中だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がイエローフラッグを無視して速度を落とさなかったとして、予選グリッド3番降格のペナルティを科したことを明らかにした。

当初パドックでは全体のベストタイムとなった当該ラップだけ無効とされるのでは、とみられていたようだ。
その場合には、セカンドタイムもフェルスタッペン自身が記録していたのでポールポジションは変わらない筈だったが、スチュワードは安全の面からグリッド降格という厳罰に処したことになる。

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クビアト(トロ・ロッソ)のピットリリースはお咎めなし

FIA
メキシコGPのレーススチュワード(審査委員)は、26日(土)行われた公式予選セッション中に起きたピットレーンでのリカルド(ルノー)とクビアト(トロ・ロッソ)の接近事故について審議した結果、通常のレーシング・インシデント(出来事)と判断、責任を問わないことを明らかにした。

これはクビアトがピットガレージからレーンに出た際、安全を確認しなかったのではないかとされたもの。
スチュワードはビデオ等を検証した結果、双方のマシンが偶然同時にリリースされたための出来事でいずれも安全確認を怠った事実はないとした。

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メキシコGP予選、フェルスタッペン(レッドブル)がPP!

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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26日(土)13時(日本時間:翌3時)から、F1でもっとも高地にあるロドリゲス・サーキットを舞台に2019年F1第18戦メキシコGPの公式予選が行われた。
18分間で争われるQ1では全20台中、下位の5台がノックアウト、15台によるQ2でも下位の5台がノックアウト、そして10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

全車ソフトタイヤで臨んだ最初のアタックラップ、フェルスタッペンがただ一人1分14秒台に入れる1'14.910をマーク、トップに立った。
この時点でルクレール、ベッテル、ハミルトン、アルボン、ボタス、サインツ、クビアト、ガスリーの順。

2度目のアタックでボタスが最終コーナーでガードレールにクラッシュ。
マシンは大破してドライバーも打撲程度の負傷はありそうだ。
ここでセッションはイエローコーションになっており、直後を通過してスピードを落としたベッテルに対しその後ろのフェルスタッペンはベストのセクタータイムを記録してベストタイムを塗り替えている。
このタイムが取り消されてもフェルスタッペンのポールポジションは変わらないが、イエロー無視ということでこれが今後審議対象になるかも知れない。

ポールポジションはフェルスタッペン(レッドブル)で昨年このグランプリで逸した借りを返した形。
今年のハンガリーGP以来で、自身通算2度目ということになる。
ポールタイムはいまのところ1'14.758。
2番手ルクレール(フェラーリ)で0.266秒の差。
3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手アルボン(レッドブル)、6番手クラッシュしたボタス(メルセデス)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手クビアト(トロ・ロッソ)、10番手がガスリー(トロ・ロッソ)というトップ10グリッドとなった。

メキシコGP決勝レースは27日(日)13時10分(日本時間:翌4時10分)から全71周で行われる。

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予選Q2、ホンダ・パワー勢4台そろって突破

引き続きメキシコGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

最初のアタックで上位は決勝レースを見据えミディアムタイヤで出走。
ベッテル、フェルスタッペン、ルクレール、ボタス、ハミルトン、アルボンと続く。
多くがソフトタイヤに換えた2度目のアタックでトップはハミルトン(メルセデス)、2番手ボタス(メルセデス)、3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ルクレール(フェラーリ)、6番手サインツ(マクラーレン)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手アルボン(レッドブル)、9番手クビアト(トロ・ロッソ)、10番手ガスリー(トロ・ロッソ)までがQ3進出。
ホンダ・パワー勢は4台共にQ3進出を果たした。

ここでの敗退は地元の声援を受けたペレス(レーシング・ポイント)、ヒュルケンバーグ(ルノー)、リカルド(ルノー)、ライコネン(アルファロメオ)、そしてジョビナッツィ(アルファロメオ)の5台となった。

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予選Q1、レッドブル・ホンダ勢が1-2タイム

26日(土)13時(日本時間:翌3時)から、ロドリゲス・サーキットを舞台に2019年F1第18戦メキシコGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は曇り、気温は20度、路面温度37度、コースはドライコンディションと報告されている。

ウィリアムズ勢に続いてコースに出たハースF1だが、グロージャンがアタックラップでスピンを演じた。
最初のアタックではフェルスタッペン&アルボンが1-2タイムで最上位に並んだ。
体調が心配されるガスリー(トロ・ロッソ)8番手、クビアト(トロ・ロッソ)は13番手。
上位は2度目のアタックに出ずにタイヤを温存。

トップはフェルスタッペン(レッドブル)の1'15.949。
0.226秒差の2番手に僚友アルボン(レッドブル)。
3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手クビアト(トロ・ロッソ)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ボタス(メルセデス)、9番手ガスリー(トロ・ロッソ)、10番手ノリス(マクラーレン)の順。

ここでの敗退はストロール(レーシング・ポイント)、マグヌッセン(ハース)、グロージャン(ハース)、ラッセル(ウィリアムズ)、、そしてクビサ(ウィリアムズ)の5台となった。

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フリー3回目はウェット絡みの路面でスタート

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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26日(土)10時(日本時間:24時)からロドリゲス・サーキットを舞台に2019年F1第18戦メキシコGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は曇りだが、前夜に降った雨のせいで路面はウエット絡み、セッション開始時の気温は15度、路面温度は19度と報告されている。

セッション序盤は全車インターミディエイトタイヤを履いての走行。
前半はほとんどノータイム状態だった。
ルノー勢はいずれも冷却系のトラブルということで計測まで至らず。
またトロ・ロッソのガスリーは食あたりか体調不良ということで具合が悪そうだ。

路面状況が一定していなかったため正確な比較は難しそうだが、トップタイムはルクレール(フェラーリ)が記録した1'16.145。
0.027秒差の2番手にベッテル(フェラーリ)。
以下、3番手ボタス(メルセデス)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手サインツ(マクラーレン)、6番手フェルスタッペン(レッドブル)、7番手ガスリー(トロ・ロッソ)、8番手に前日のクラッシュからモノコック交換というマシン修復を終えたアルボン(レッドブル)、9番手ノリス(マクラーレン)、10番手がペレス(レーシング・ポイント)となった。
ルノーの2台は冷却系トラブル修復のため最後までガレージに留まりいずれもノータイム。
この後13時(日本時間:翌3時)から注目の公式予選が行われる。

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2019/10/26

ホンダ・パワー勢、高地サーキットで実力みせる

Daniil Kvyat (C)Scuderia Toro Rosso
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F1随一の高地サーキットでホンダ・パワー勢が光っている。
25日(金)行われたメキシコGPのフリー走行初日、午前の1回目ではレッドブル&トロ・ロッソの4台すべてがトップ10入り。
午後の2回目でも序盤にクラッシュしたアルボンを除いた3台が2-7-9番手と気を吐いた。

昨年ここでポールポジションと優勝を果たしたレッドブル・レーシングには事前に健闘の予想もあったが、今回はトロ・ロッソも十分なスピードをみせているもの。
ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは、「高地に合わせたセッティングを施した」と意欲的な前向き姿勢をみせた。

メキシコシティのロドリゲス・サーキットといえば、かつてのホンダ・ターボ時代、ナイジェル・マンセル(当時ウィリアムズ)らが高地をものともせず他を圧倒した馴染みのところだ。
26日(土)に行われる予選で雨に見舞われなければ、再びホンダ・パワーが世界を驚かせることになるかも知れない。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(10/25)

Max Verstappen (C)Honda Racing
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今日のメキシコGP初日では、アレクサンダー・アルボンのクラッシュがあったものの、Red Bull Toro Rosso HondaとAston Martin Red Bull Racingの両チームがトップ10圏内のタイムを記録し、フリー走行をいい形で終えました。

FP1で、マックス・フェルスタッペンはトップから0.134秒差の3番手タイムを出しました。
アルボンは初めてのサーキットにも関わらずいいペースで走り、4番手でした。
ピエール・ガスリーが8番手、ダニール・クビアトが9番手で、HondaのPUを搭載する4台すべてがトップ10に入りました。

FP2で、アルボンはターン8でスピンしてしまい、早くに走行を終えました。
多くのマシンがグリップ不足に悩む中、アルボンもリアのグリップを失い、バリアに衝突してしまいました。

フェルスタッペンはトップから0.115秒差の2番手タイムを出しました。
クビアトが6番手、ガスリーが7番手で、3台がトップ10に入りました。

予選と決勝に向け、高い標高が冷却やパフォーマンスに影響を及ぼすサーキットで、さらなる改善を目指します。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3-2番手)

「今日はいい1日だったと思います。マシンのいくつかの点についてテストを行い、1日をとおして改善しました。
最終的にはバランスが取れて満足しています。
まだ改善すべき点はありますが、セクター2と3では最速タイムを出せました。
フェラーリはストレートでとても速く、追いつくためのコーナーが少ないので、ポールポジション獲得は難しいかもしれません。
しかし、ロングランでは同等のスピードを出せていると思います。
決勝でさらにいい走りができるように集中します。
タイヤマネージメントがうまくいけば、いいレースができると思います」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(4-20番手)

「初めてのサーキットですが、楽しんでします。
いいサーキットですし、スタジアムセクションはクールですが、最高の1日にはなりませんでした。
FP1ではマシンの感触がよく、バランスにも満足していました。
しかし、FP2ではカーブで膨らんでしまいリアのグリップを失いました。
一度スピンしてしまうとそれまでという形で、小さなミスで代償を払うことになりました。
クラッシュによりあまり走行できなかったので、明日のFP3で挽回したいと思います。
予選ではフェラーリが速いと思うのですが、マックスはロングランでもスピードをみせていましたし、あとはちょっとした調整を重ねていくというところだと考えています。
FP3ではリズムを取り戻し、自信を深めたいと思っています。
一方で雨の影響でコンディションが変わってしまうことも考えられます。
ただ、それはそれで面白い状況になるかもしれません」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(8-7番手)

「ポジティブな1日でした。FP1とFP2でやるべきプログラムを完了し、予選と決勝に向けて十分なデータを収集できました。
マシンの感触はよかったので、トラックの理解を進めて、残りの2日で最大限のパフォーマンスを見せられるようにしたいです」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(9番手)

「いいレースウイーク初日でした。FP1の最初からマシンの感触がよく、FP2ではミディアムタイヤでいいペースで走れました。
ソフトタイヤではドライバビリティーの問題があり改善が難しかったのですが、まだ改善の余地があり、いいペースを掴めると思います。
全体的にいい走りができていますし、今夜は作業を進め、明日さらにいいパフォーマンスを見せたいです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「ここメキシコは高地ですので、今日のセッションではそれに合わせたセッティングの確認を重点的に行いました。
基本的には順調な一日でしたが、さらに最適化が必要な部分もあるので、明日以降の予選と決勝に向けて作業を進めます。
FP2でのアルボン選手のクラッシュにより、いくらかの走行時間を失ったことは残念でしたが、明日以降のセッションでリカバリーしていければと思います。

まだ金曜ではありますが、FP1ではHonda PUを搭載した4台がトップ10入り、FP2でもクラッシュしたアルボン選手以外の3台がよいポジションでトップ10入りと、いいスタートになりました。
この勢いを明日以降も維持していればと思っています」

提供:本田技研工業(株)

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グロージャン(ハース)のFP1ベストタイム抹消

FIA
メキシコGPのレーススチュワード(審査委員)は、25日(金)行われたフリー走行1回目セッションでハースF1チームのロマン・グロージャンがベストタイムを記録した際11コーナー出口でコース外を走行したとしてタイムを抹消したことを明らかにした。

グロージャンとハースF1チームにはこの決定に抗議する権利も有するが、ただフリー走行でのことなのでグリッドなどへの実害はない。

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フリー2回目、フェルスタッペン(レッドブル)2番手タイム

Rodriguez Circuit (C)Pirelli Motorsport
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引き続き、25日(金)14時(日本時間:翌4時)から2019年F1第18戦メキシコGPのフリー走行2回目セッションが始められた。
セッション開始時の天候は曇り、開始時の気温は20度、路面温度36度、コースはドライコンディションと報告されている。

開始後約15分経過したところでアルボン(レッドブル)がスピンしてコースアウト・クラッシュ、右フロント・サスペンションを損傷させてセッションは赤旗中断となった。
約15分後に再開。
セッション終了となった最後のラップでルクレール(フェラーリ)が派手なスピンを演じて驚かせたが、なんとかコース内にマシンを留めた。
ここでのトップは1'16.607をマークしたベッテル(フェラーリ)。
2番手に0.115秒差でフェルスタッペン(レッドブル)。
3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手クビアト(トロ・ロッソ)、7番手ガスリー(トロ・ロッソ)、8番手サインツ(マクラーレン)、9番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、10番手ノリス(マクラーレン)の順。
序盤にクラッシュしたアルボン(レッドブル)の再走はならなかった。
明日はフリー走行3回目と公式予選セッションが行われる予定となっている。

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フリー1回目、ハミルトン(メルセデス)がトップタイム

Rodriguez Circuit (C)Pirelli Motorsport
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25日(金)10時(日本時間:24時)からF1最高度に立地するロドリゲス・サーキットを舞台に2019年F1第18戦メキシコGPのフリー走行1回目セッションが始められた。
セッション開始時の天候はいまのところまだ曇り、開始時の気温は16度、路面温度20度、コースは一応ドライコンディションだが、夜来の雨で一部ウェットパッチと報告されている。
今回DRSゾーンは3か所に増やされている。

ピレリは今回5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお既報のようにウィリアムズ・チームではロバート・クビサに替わり、ニコラス・ラティフィ(23歳:カナダ)がフリー走行1回目セッションを担当する。

路面コンディションが良くないため各車共スローな出足。
本格的に走りはじめたのは90分のセッションの後半になってからで一転ラッシュ状態となった。
結局ここでのトップタイムはハミルトン(メルセデス)で1'17.327を記録。
0.119秒差の2番手にルクレール(フェラーリ)。
以下3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手アルボン(レッドブル)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手ベッテル(フェラーリ)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ガスリー(トロ・ロッソ)、9番手クビアト(トロ・ロッソ)、10番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)でホンダ・パワー勢は4台ともトップ10内の発進となった。

このあと14時(日本時間:翌4時)からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

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2019/10/25

日本GP失格のルノー・チーム、期限までに控訴せず

Renault R.S.19 (C)Renault Sport F1
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FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(審査委員)による裁定で、先の日本GPが車両規定違反で失格という結果となったルノー・チームだが、期限に定められたメキシコGPの現地時間24日(木)午前10時までに控訴しなかったことからこの裁定結果が確定することとなった。

同チームのスポークスマンは「FIAによる裁定結果は厳し過ぎる制裁だと思うが、控訴した場合の不毛な時間と労力を考え裁定を受け入れることした」との声明を出した。
ただパドックでは「想定より軽い処分だった」との受け止めかたが多いようだ。
日本GPでルノー・チームはリカルド&ヒュルケンバーグがW入賞を果たしていた。

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N.ラティフィ(ウィリアムズ)、金曜フリー走行出走へ

Nicholas Latifi (C)Williams F1
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今シーズン、すでに複数のグランプリで金曜日のフリー走行セッションに出走するなど実績を踏んでいるカナダの若手ドライバー、ニコラス・ラティフィ(23歳)が、今週行われるメキシコGPでもフリー走行に起用されることがわかった。

マシンはロバート・クビサのものになる予定で、いよいよ来季のフル参戦が現実のものになってきたようだ。
なおラティフィの父親であるマイケル・ラティフィ氏は大富豪として知られており、実際現在マクラーレンの共同オーナーとなっている。

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M.ビノット代表(フェラーリ)、「メキシコで負ける要素ない」

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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このところ明らかに戦闘力がアップしたところをみせているフェラーリ・チームでは、マッティア・ビノット代表が今週行われるメキシコGP制覇に自信をみせている。

「このところ、われわれは着実にスピードアップを果たしている。
直近の5レースでいずれもポールポジションを獲得しているところをみれば明らかなことだろう。
さらにメキシコではその高地特有の条件がわれわれに味方する筈だ。
このところの2レースではレース戦略のミスやスタートの失敗等で思うような展開が果たせないでいただけ。
今回こそこのアドバンテージを活かし、勝利を獲りにいくよ」

今シーズン、フェラーリの勝利はシンガポールの1勝だけ。
そろそろ名門としての存在価値をみせないと、代表自身のポジションも危ういことになりそうだ。

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2019/10/24

ルノー・チーム、車両規定違反で日本GP失格に

Renault R.S.19 (C)Renault Sport F1

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FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(審査委員)は、先の日本GPでルノー・チームのマシンに車両規定違反があったとして6位のダニエル・リカルド、10位のニコ・ヒュルケンバーグのいずれも失格とし、レース結果から除外したことを明らかにした。

これはレーシング・ポイント・チームから提出されていたもので、それによればルノーのマシンはドライバーのインプットなしにブレーキバイアスが変化するような補助装置がついていたというもの。
これはF1テクニカル・レギュレーション第27条1項に違反する。

これによりルノーは合計9ポイントを失うことになる。
なおこれについてメキシコGPの現地時間24日(木)午前10時までに控訴することが可能となっている。

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メキシコGPのスチュワードにダニー・サリバン氏

Danny Sullivan (C)Ex.Sauber Motorsport AG
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるメキシコGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーであるダニー・サリバン氏(69歳:アメリカ)を指名した。
同氏のスチュワードは今年第12戦のハンガリーGP以来になるもので、今季4回目、自身通算25回目で、これはエマニュエル・ピロ氏の30回、デレック・ワーウィック氏の26回に次ぐものということになる。

サリバン氏は1983年シーズンに当時のティレル・チームから1年間F1に参戦、最高位はモナコGPの5位。
その後アメリカに戻って参戦したインディカー・シリーズで活躍。
1988年にはシリーズ・チャンピオン、1985年のインディ500レースで優勝したことで知られる。

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メキシコGPの週末、にわか雨の可能性

Rodriguez Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われる2019年F1第18戦メキシコGPの舞台地であるメキシコシティ地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選が行われる土曜日、決勝レースが行われる日曜日の3日間にいずれもにわか雨が降る可能性があると予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
10月25日(金) フリー走行 曇り一時雨 13- 21度 60%
10月26日(土) 公式予選 曇り一時雨 14- 22度 80%
10月27日(日) 決勝レース 曇り一時雨 13- 22度 80%

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2019/10/23

メルセデス、「今年はベストマシンじゃない」

Mercedes W10 (C)Mercedes Motorsports
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2014年の現行レギュレーション導入以来、コンストラクターズ・チャンピオンシップを連続で獲得、今年も先の日本GPでタイトルを決めたばかりのメルセデスAMGチームだが、トト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターによれば今年の『W10』は決してベストなマシンではなかったという。

「シーズン当初はともかく、半ばからはライバルからの追い上げに対し、われわれの進歩はスローで満足できるものではなかった。
現在ストレートスピードでは到底フェラーリに太刀打ちできるレベルにない。
それはマシンのエアロダイナミックス、そしてPU(パワーユニット)のパフォーマンスでも同じことが言えるのだろう」

ただフェラーリのこのところのパフォーマンスについては燃料(シェル)などに疑いの目を向ける向きもあるのが事実だ。

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アルボン(レッドブル)、「鈴鹿の勢いを継続させたい」

Honda RA272/Max Verstappen (C)Redbull Racing
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先の日本GPでは自己最高位となる4位フィニッシュを遂げるなどホンダ・パワー勢ノナカでもトップになる成績を収めたレッドブル・レーシングのアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)が、今週末行われる初開催のメキシコGPに意欲をみせている。

「ロドリゲス・サーキットはもちろん僕にとって初めてのコースになるけれど、鈴鹿だってそうだったし、気にしてないよ。
それよりメキシコ、アメリカと続く初体験のコースの様子をみたくて楽しみで仕方ないんだ。
やっとマシン(RB15)にも慣れて来たのでかなりの自信はあるよ。
それにメキシコは去年リカルドがポール、フェルスタッペンが優勝した所だから、きっと僕たちのマシンに合っているんだと思うし。
鈴鹿の勢いを継続させたいと思っているよ」と、自信ありげ。

メキシコGPはまた1965年、まだ黎明期だったホンダF1(RA272)が初優勝を遂げた験の良い地でもある。

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フェラーリ・チーム、2021年以降も『拒否権』保持へ

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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歴史的な経緯から、フェラーリ・チームだけがF1レギュレーションに関する『拒否権』を持っているというのは衆知のことだが、2021年に予定されるF1の新レギュレーション下においてもこれを保持し続けることになった模様だ。

これはイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』らが報じたものだが、ただそれによればフェラーリは2021年以降も拒否権を確保したものの、これが行使できる範囲をPU(パワーユニット)など基本的な部分に制限されたという。

フェラーリは現代F1がスタートした1950年から参戦し続ける唯一のチームである。

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2019/10/22

A.ブルツ氏(GPDA)、18インチタイヤ導入に懐疑的

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1では2021年シーズンを目途に現行の13インチタイヤから18インチタイヤへの変更を計画していて、すでに実車テストも行われているが、元ベネトン等のF1ドライバーであるアレクサンドル・ブルツ氏(イギリス)はこれに懐疑的な見方を示している。

「F1マシンは年々複雑化し、それに伴って重量も増加する一方になっている。
それに加えてタイヤも18インチにすればさらに重量は増すことになるだろう。
しかしタイヤ(ホイール)の径を変えることにどれほどの意味があるのか。
PU(パワーユニット)などとと違い、技術的なメリットなどなく、ただ見栄えだけのためではないのか。
私には18インチタイヤにすることに意義を見い出すことができないよ」

ブルツ氏、現在はF1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務める重鎮だ。

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アルファロメオ・レーシングにF1撤退の危機

Alfaromeo Racing (C)Alfaromeo Racing
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2018年に当時のザウバー・チームのタイトル・スポンサーとなり、コンストラクターズ・タイトルは名実共に自身のチームとして参戦するアルファロメオ・レーシングだが、来シーズン末にもF1撤退になるのでは、との噂が伝えられ懸念されている。

アルファロメオはフィアット/クライスラー・グループの一員であるイタリアの自動車メーカーだが、販売規模はそれほど大きくなく、単独でF1チームを運営するには負担が大きいとみられる。
そのため当初から懸念されていたF1撤退という幕引きの時期が来シーズン末にでも来るという見方が強まっているものだ。
そうした状況を裏付けるように今シーズンの戦績も後半思うようにならないでいる。

旧ザウバー・チームはペーター・ザウバー氏が1970年にスイスで設立。
当初はメルセデスと関係が深かったが一時BMWを経て現在はフェラーリと近い。

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メキシコGP、各チームのタイヤ選択

メキシコGP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われるF1第18戦メキシコGPに持ち込む3種類のタイヤと各ドライバーによる選択がピレリから発表されている。

今回の舞台は標高2,300mというF1屈指の高地にあることで知られるロドリゲス・サーキット。
あまり路面のグリップ力が高くないということで、ピレリはハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)にそれぞれC2、C3、そしてC4という中間の部類に位置する3種類のコンパウンドを用意した。
このうち予選Q3ではC4を必ず使用しなければならない
また決勝レースではC2とC3のいずれか1セットを使用しなければならないことになっている。

主要3チーム6人の選択では、ボタスが2セット以外はいずれもハードタイヤは1セットのみ。
メルセデスAMGとフェラーリ勢がソフトを同じく7セットずつなのに対し、レッドブルの2台はソフト9セットと選択が分かれた。
他に、ルノーとハース、そしてウィリアムズもソフト9セットとなっている。

メキシコGPは10月27日(日)決勝レースという日程で開催される。

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2019/10/21

日本GPの成功で『日曜公式予選案』が浮上

Suzuka Scene (C)Redbull Racing
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台風の襲来でやむなく土曜日から日曜日の午前中にスケジュールが変更になった日本GPの公式予選だが、この日程に好意的な声も聞かれ始めている。
例えばルノー・チームのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターもその一人で、次のようにこのフランス人技術者は語っている。

「鈴鹿の中身の濃い日曜日は素晴らしいものだった。
きっとすべての観客が満足したことだろう。
われわれは現在の週末3日間というグランプリ・スケジュールは長すぎると考えているので、これは他のレースでも試してみる必要はあると思っているよ。
今回、ウチは予選でトラブルに見舞われてしまい、レースまでの時間がないので慌ただしい作業に追われてしまったが、それはどのチームも同じ条件なんだしね」

ただ他チームからはやはり予選からレースまで時間がないことを憂慮する向きが多いようだ。

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フェルスタッペン(レッドブル)、リカルド離脱を惜しむ

Redbull Duo/Factory (C)RedBull Racing
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2014年から2018年末まで在籍、レッドブル・レーシングで通算7勝を記録しながら今季突然ルノー・チームに移籍したダニエル・リカルド(30歳:オーストラリア)について、当時のチームメイトだったマックス・フェルスタッペンが離脱を惜しむ発言をしている。

「僕がこのチームに加入した時、彼はすでに優勝したこともある経験豊富なドライバーだったので、僕は多くのことを学ぶことができたよ。
また、彼はとても速く強いドライバーだったのでとても強い刺激を受けた。
彼のお陰で僕自身も進化することができたのは間違いないこと。
そういう意味では今年彼がいなくなってちょっぴり物足りないのは事実だね。
チームメイトはとても大事なもので、多くの成功したチャンピオンには必ず刺激的なチームメイトの存在があったと思うよ」と、偲んだ。

現状ではアレクサンダー・アルボンの早期の成長が望まれるレッドブル・レーシングだ。

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トト・ウォルフ氏(メルセデス)、「二人はイコールで戦わせる」

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsport
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コンストラクターズ・タイトルは先の日本GPで決定、あとは今週のメキシコGPにも決まる可能性があるドライバーズ・タイトルということになるが、メルセデス首脳はあくまでも「二人はイコールで戦わせる」と、明言した。

「現状、チャンピオンに最も近い位置にあるのはハミルトンということになるが、ボタスだってまだその資格を持っている。
二人は公正に戦って結着すべきで、われわれが何か指示を出したりすることはまったく考えていない。
残りのシーズン、すべての面で同等な舞台を用意して存分に戦ってもらうつもりだ」と、ウォルフ氏。

ただその上で「やはりハミルトンの優位は揺るがない」との冷静な観測も示した。
今回ハミルトンがボタスより14ポイント以上多く獲得すれば6度目のタイトルが決まることになる。

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2019/10/20

ハミルトン(メルセデス)、菜食主義転向を呼び掛ける

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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歴代のF1チャンピオンの中でも際だった個性をみせるルイス・ハミルトンだが、自身のインスタグラムでさらなるユニークなアピールをしていることがわかった。
これは『菜食主義への勧め』というもの。

ハミルトンによれば、肉を食べることが世界的な二酸化炭素の排出を促しており、これが地球的規模で環境破壊を招いているというもの。
「これはほんとうに深刻な問題なんだ。
ところが親しい友人の中にも全然問題意識がないことには呆れるばかり。
僕に言わせれば、もう手遅れな状況にあるんだけど、それでも手をこまねいている訳にはいかない。
ぜひとも世界中の人々にこの状況を理解して欲しいと思っているよ」

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『ペトロブラス』、マクラーレンとの提携早期終了へ

Petrobras (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームの主要スポンサーで燃料やオイル等のオフィシャル・サプライヤーでもある大手石油会社『ペトロブラス』が、同チームとの契約を終了することが確実になったようだ。
これについてマクラーレン側からまだ発表はないものの、ペトロブラス側からはすでに決定したとの報道が流れているもの。
近く正式発表されるとのことだ。

ペトロブラスはブラジルの国営会社で、現在の契約は2018年から5年間で総額1億5千万ポンド(約210億円)という大型のものと伝えられる。
しかし昨年10月の選挙で大統領の座に就いた極右のボルソナーロ氏は、この契約の見直しを以前から模索、関係筋に指示していたという。

契約の金額にはペトロブラス自身の研究開発費も含まれるとみられるが、それでも解消となればマクラーレン・チームにとって大きな打撃になることは間違いない。
また当然のこと契約解消には多額の違約金が定められている筈で、ペトロブラス側にとってもダメージは大きいとみられる。

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ハミルトン(メルセデス)、「タイトル獲得、急がない」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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早ければ次戦メキシコGPにでも6度目のドライバーズ・タイトルが決まる可能性のあるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、本人は「別に急いでない」と余裕をみせている。

「僕は別にタイトル決定を急いではいないよ。
一戦一戦しっかりと戦って、その結果がタイトルに繋がるものだから。
最終戦が終わった時に他のドライバーよりも1ポイントだけ多く積み上がっていれば、それでいいんだからね。
それに次のメキシコは例年ウチのクルマとはあまり相性が良くないんだ。
まずはきちんとセットアップを詰めて、まともに戦えればいいと思っているよ」と、控え目。

今年タイトル獲得の資格があるのはすでにメルセデスの二人に絞られているが、ハミルトンが今回チームメイトよりも14ポイント以上多く獲得すればそこで決定となる。

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2019/10/19

クビサのスポンサー、ハースF1チームと接触

Robert Kubica (C)Williams F1
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ロバート・クビサ(ウィリアムズ)のスポンサーが、ハースF1チームと接触していることがわかった。

これはクビサの母国ポーランドのテレビ局である『TVP』が報じたもので、それによればハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表がワルシャワにあるクビサのパーソナル・スポンサーを務める『PKNオルレン社』を訪問したことが確認されたという。

クビサは今季限りでウィリアムズ・チームを離脱することが決まっているものの、来シーズンの去就はまだ決定されていない。
しかしハースF1チームは来季も現在のグロージャン&マグヌッセンという体制が継続することになっていて、クビサが加入しても職務はテストドライバーに留まるものとみられる。
ただタイトル・スポンサーだった『リッチ・エナジー』が離脱したハースF1チームが新たなスポンサーの獲得が喫緊の課題であるのは事実だ。

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リカルド(ルノー)、古巣批判も自らは足元に火

Daniel Ricciardo (C)Renault Sport F1
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明らかに昨シーズンまで在籍したレッドブル時代より戦績の劣るダニエル・リカルドだが、それでもルノーに移籍したことを後悔していないことを強調した。

「人々はいろいろ言うけれど、僕自身ルノーに移籍したことはまったく後悔していないよ。
そりゃあ今年もレッドブルにいれば何回かは表彰台に上がることもあっただろう。
だけどそれはもう過去に果たしてきたことで、なんら進歩した訳じゃないからね。
それよりも新しいチームで力を合わせて戦力アップさせていくほうがよほど素晴らしいことさ」

17戦を終えた現在、リカルドは42ポイントでランキング9位に位置するが、昨年の同じ時期は146ポイントで6位だった。
さらにいまルノー・チームには重大な車両規定違反の疑いが掛けられており、有罪となれば少なくともいくつかのレースでは失格になる可能性も迫っている。

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アルボン(レッドブル)、フェルスタッペンとのコンビに自信

Alexander Albon (C)Redbull Racing
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シーズン途中、まだF1経験半年にも関わらずトロ・ロッソからレッドブル・レーシングというトップチームに抜擢されたアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)、序盤こそチームメイトであるマックス・フェルスタッペンに予選でタイム差を付けられたものの、先の日本GPではまったくの同タイムと成長ぶりをみせた。

さらにレッドブルに昇格してからの5戦すべてで6位以内の完走を果たす堅実なドライビングを披露、移籍後の5戦ではフェルスタッペンの31ポイントを上廻る48ポイントを獲得する実績を残している。

これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は公式ではないものの、来季も同じドライバー・ラインナップでいくことを示唆。
アルボン本人もこの強力なチームメイトと互角にやっていけると自信をみせている。
ただこのチームがドライバー選択に極めて冷徹であることは良く知られていることではある。

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2019/10/18

トロ・ロッソ、アルファタウリへの名称変更が承認

『Alpha Tauri』 (C)Scuderia Toro Rosso

レッドブル・グループの一員であるスクーデリア・トロ・ロッソが、2020年シーズンに向け『アルファタウリ』へと名称変更の申請をしていたが、これが承認された模様だ。

『アルファタウリ』は「牡牛座」(おうしざ)のアルファ星である『アルデバラン』の学名とのこと。
一部では名称が似ているアルファロメオ・レーシングから難色が示されるのでは、との懸念が伝えられたが無事認められたようだ。

イタリアの旧ミナルディ・チームを前身とする同チームは、2006年から現在のスクーデリア・トロ・ロッソとして参戦している。

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FIAの『予選レース案』は合意得られず

FIA
FIAが計画した土曜日の『予選レース案』は、チーム側の同意が得られず実現とはならなかったことがわかった。
これは16日(水)にパリで行われたFIAとリバティ・メディア、そして各チーム代表の会議で結論が出されたもの。

それによればFIA(国際自動車連盟)は2020年シーズンのフランスGP、ベルギーGP、そしてロシアGP3つのグランプリで、45分間のスプリントレースを行い、これを現在の予選に代えるというもの。
しかし変更に必要な全チームの同意には至らず、FIAの提案は否決されたという。

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ハミルトン(メルセデス)、次戦でタイトル獲得の可能性も

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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すでに日本GPでコンストラクターズ・タイトルを決めたメルセデスAMGチームだが、今度は次のメキシコGPで同チームのルイス・ハミルトンにタイトル獲得の可能性が出て来た。

すでにハミルトンに対抗できるポイントを持っているのはチームメイトのバルテリ・ボタス一人となっているが、メキシコGPを終えると今シーズンも残りは3戦。
3戦で獲得できる最大のポイントは78ポイント(26×3)なので、ハミルトンがメキシコGPで
14ポイント以上獲得すればボタスは同点にしか届かず、その場合でも優勝回数の多いハミルトンのほうがシリーズ・チャンピオンということになる。

シリーズへの関心を早期に低下させないためにも、ボタスの一層の奮起が期待されるところだ。

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2019/10/17

ルノー・チーム、疑惑のブレーキ問題で厳罰ならF1撤退も

Renault R.S.19 (C)Renault Sport F1

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ルノー・チームはレーシング・ポイント・チームからの抗議により現在ブレーキ関連の車両違反問題を調査しているが、場合によってはルノー・チームに対し厳罰が科せられる可能性があるとみられる。
その場合、同じルノー製パワーユニットを搭載するマクラーレン・チームがすでに2021年からメルセデスへのスイッチを発表していることから自身のチームはF1撤退に追い込まれるのでは、との見方が広まっている。

FIAによれば、疑義が伝えられているのはルノー・チームのマシンにおける『プリセット・ラップディスタンス・ディペンデント・ブレーキバイアス・アジャストメント・システム(事前設定距離従属型ブレーキバイアス調整システム)と呼ばれる装置で、F1のテクニカル・レギュレーションに抵触の可能性が疑われているもの。
FIAでは関連装置としてこの他にさらにECU(エンジン・コントロール・ユニット)とステアリングホイールも提供を受けて調査している。

過去にはマクラーレン・チームがチャンピオンシップからの失格と1億ドルの罰金という厳罰が科せられたこともある。

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F1マイアミGP、2021年の初開催に一歩前進

Miami GP Image (C)Hard Rock Stadium
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2021年の初開催を目指すフロリダ州マイアミのアメリカ第2のグランプリが、実現に一歩前進したようだ。

これは開催地として目されるマイアミの『ハードロック・スタジアム』との間でグランプリ開催の基本契約で合意したというもの。
同スタジアムはアメリカン・フットボールの人気チーム『NFLマイアミ・ドルフィンズ』の本拠地として知られるところ。

マイアミ・ドルフィンズの責任者は「史上初のスタジアムでの開催は多くの観客動員が見込まれ、フロリダ州に大きな収益をもたらす」とその経済効果を強調するものの、地元では反対運動も起きていて見通しはまだ不透明のままだ。

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ザイドル代表(マクラーレン)、ルクレールの危険走行を非難

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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マクラーレン・チームのアンドレアス・ザイドル代表が、日本GP決勝レースでのシャルル・ルクレールの危険走行を厳しく非難している。

これはレースディレクターの指示に反し、マシンの一部を損傷させたままルクレールに走行を続けさせたというもの。
この件でルクレールはレース後10秒のタイム・ペナルティ、フェラーリ・チームには罰金約3百万円が科せられている。

これについてザイドル代表は次のようにその危険性を主張した。
「ルクレールのマシンはアクシデントのせいでフロントウィングのエンドプレートを損傷、路面に引きずったまま走行を続けんだ。
すぐストップすべきなのに、およそ考えられない行動だよ。
実際、マシンは数多くのパーツを撒き散らして他のドライバーの安全を脅かしたんだ。
こんな危険な行動は断じて許されるべきではない」と、糾弾した。

当時フェラーリはレースディレクターの指示に対し、2周目の終わりにルクレールをピットに戻すと回答したものの2周目に破損したパーツが完全に外れたため安全になったと判断、ルクレールに走行を続けるよう指示。
そのためレースディレクターが再度チームに指示、実際にルクレールがピットインしたのは3周を終えてからのことだった。

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2019/10/16

アルボンの走りにホーナー代表(レッドブル)が「合格点」

Alexander Albon (C)Redbull Racing
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ホンダにとってのホームグランプリということで期待の掛かった日本GPだったが、終わってみれば4位-8位-11位でエースのフェルスタッペンはリタイヤという結果で表彰台もならずに終わった。
しかしそんな中、ホンダの鈴鹿にとって史上最高位となる4位を獲得したアレクサンダー・アルボン(レッドブル)への評価は高まっている。

同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「期待通りの結果は得られなかったが、収穫もあった。
ホンダのPU(パワーユニット)は高い信頼性を証明したし、アルボンは素晴らしい走りをみせた。
これは今後の戦いにおいてわれわれの財産になるものだよ」と、語った。

ドライバーへの評価が厳しいレッドブルだが、いまのところ来季フェルスタッペンのチームメイトとしては最上位に位置していそうだ。

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アルファロメオ、来季も同じラインナップ継続を示唆

Alfaromeo Duo (C)Alfaromeo Racing
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まだ2020年のドライバー・ラインナップを決定していないアルファロメオ・レーシングだが、来季も今年と同じキミ・ライコネン&アントニオ・ジョビナッツィという体制を継続することが有力となったようだ。
これは同チームのフレデリック・バッサー代表が明らかにしたもので、それによれば近く正式発表する見込みとのこと。

同チームでは複数年契約とみられるライコネンの一方でジョビナッツィのほうは1年契約とされ、今シーズンのパフォーマンスに注目が集まっていたもの。
シーズン前半は明らかにライコネンの後塵を拝していたものの、このところは連続入賞を果たすなどエースのライコネンを凌ぐ勢いで存在感を増していた。

同チームのシートがこれで確定した場合、移籍を窺っていた現ルノーのニコ・ヒュルケンバーグが行き場を失う可能性が高くなりそうだ。

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ルノー・チームのマシンに技術違反疑義

Renault R.S.19 (C)Renault Sport F1
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このところ戦闘力を増しているルノー・チームのマシン『R.S.19』だが、技術的な派インディ500があるとしてレーシング・ポイントがレース結果に異議を申し入れ、FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(審査委員)はこれを受理したことを明らかにした。

FIAによれば、疑義が伝えられているのはカーナンバー#3(リカルド)とカーナンバー#27(ヒュルケンバーグ)のマシンにおける『プリセット・ラップディスタンス・ディペンデント・ブレーキバイアス・アジャストメント・システム(事前設定距離従属型ブレーキバイアス調整システム)と呼ばれる装置で、F1のテクニカル・レギュレーションに抵触の可能性が訴えられたもの。
FIAでは関連装置としてこの他にさらにECU(エンジン・コントロール・ユニット)とステアリングホイールも提供を受けて調査するとしている。

今回ルノーは2台共入賞しており、もし失格ということになった場合10位に入ったストロール(レーシング・ポイント)のポイントがさらに増えることになる。

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2019/10/15

日本GPの最速ピットストップ作業はウィリアムズ・チーム

Pitstop Scene (C)Williams F1
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今回の日本GPでもウィリアムズ・チームによるピットストップの作業タイムが全チーム中最速だったことがわかった。
それによれば33周目にロバート・クビサに対して行ったピットストップで、同チームは2.27秒を記録したとのこと。
同チームによる最速ピットストップ作業は今季9回目ということになる。

今回2番手はセルジオ・ペレスがピットインした際のレーシング・ポイントで、こちらは2.38秒だった。
なお全体の最速タイムは依然としてドイツGPでフェルスタッペンに対しでレッドブル・レーシングが記録した1.88秒というものなっている。

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ルクレール(フェラーリ)にはペナルティ・ポイントに罰金も

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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決勝レースオープニングラップでのフェルスタッペン(レッドブル)との接触事故とその後の危険走行により計15秒のタイム・ペナルティを科せられ順位を落とす羽目となったシャルル・ルクレール(フェラーリ)だが、この件ではさらなる処分を受けている。

フェルスタッペンとの事故ではスチュワードは原因が「風によりフロントのグリップを失ったため」としたがそれもドライバーは予想すべきと断じ、ペナルティ・ポイント2点を科した。

またその後危険な状態で走行を続けたことでは、さらにチームに対し罰金2万5千ユーロ(約3百万円)を科している。
この件ではチームはいったんルクレールにピットインを指示したものの、破損部分が脱落したとして指示を撤回、そのまま走行を続けさせたことがレースディレクターの反発を買った模様。
ルクレールが実際にピットインしたのは3周も走ってからのことだった。

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メルセデス、故ラウダ氏に捧げるコンストラクターズ・タイトル

L.Hamilton & N.Lauda (C)Mercedes Motorsports
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すでにほぼ手中に収めていたとはいえ、今回の日本GPでコンストラクターズ・タイトルを決めるにはハミルトン&ボタスの1-2フィニッシュを遂げる必要があった。
結果はボタス1位でハミルトンは3位に留まったが、終盤にマークしたファステストラップ・ポイントの1点がこれを救った形。
これについて同陣営のトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは次のように語っている。

「こうして強いメルセデスAMGチームを造り上げるのはわれわれすべての夢だった。
ほんとうに誇らしく思っている。
とりわけ今年のこのタイトルはチームの中枢でみんなの拠り所だったニキ・ラウダに捧げたい。
彼がこの場にいないというのは信じられないことだが、困難な時期に彼が果たした役割は誰も忘れない。
彼もきっと天国でこの快挙を喜んでいてくれることだろう」

3回のF1チャンピオンに輝いたニキ・ラウダ氏が現役時代にメルセデスのマシンに巡り会うことはなかったが、引退後は常勝チームの構築に大きく貢献した。

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2019/10/14

鈴鹿のレースラップレコード、ソフトタイヤで14年ぶりに塗り替えられる (ピレリ)

バルテリ・ボタス (C)Pirelli Motorspotrs
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2019 日本グランプリ 決勝

2019年10月13日、鈴鹿
メルセデスのバルテリ・ボッタスが、ソフト – ミディアム – ソフトと繋ぐ2ストップ戦略で日本グランプリを制しました。台風19号の接近を受けて、土曜日のセッションが中止となったことから、サーキットは極めて予測が難しい路面状態となっていました。土曜日の豪雨によってラバーが洗い流された上、FP3が中止になり、予選は日曜日の午前に行われました。そのような状況下、メルセデスのルイス・ハミルトンが、2005年にキミ・ライコネンによって記録された鈴鹿のレースラップレコードを更新しました。

キーポイント
• 53周で争われるレースの最速戦略は、ソフトタイヤでスタート後、24-27周でミディアムへ交換する1ストップ戦略と予測されていました。2番目に速い戦略は、ソフトでスタート後、13周でミディアムへ、33周でミディアムへ交換する2ストッパーでした。3番目に速い戦略は、ソフトでスタート後、20-23周でハードへ交換する1ストップ戦略でした。
• 高い気温の影響を受け、フリー走行でのデグラデーションレートは予測よりも高いものでした。したがって、大半のドライバーが2ストップ戦略を採りました。
• フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、予選において鈴鹿のトラックレコードを更新した一方、ルイス・ハミルトンがレースのファステストラップレコードを14年ぶりに更新しました。
• フェラーリとメルセデスが異なる戦略を採るなど、終始緊迫した戦略的な闘いが展開されました。
• フェラーリのシャルル・ルクレールは、ただ一人の3ストッパーでした。ルクレールは、序盤のノーズ変更によって後退後、6位に入賞する追い上げを見せました。
• レッドブルのアレックス・アルボンは、キャリアベストの4位を獲得しました。また、メルセデスは、6年連続となるコンストラクターズチャンピオンシップを獲得しました。
• マクラーレンのカルロス・サインツは、ソフト – ミディアムと繋ぐ1ストッパー中の最上位となる5位でフィニッシュしました。多くのドライバーが同じ戦略を採用しました。
• 路面温度39℃、気温26℃前後のドライコンディションの下でレースが行われました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1: 7名のドライバーが使用し、その内の2名が1ストッパーでした。金曜日に十分な走行機会が無かったにもかかわらず、ロングスティントで使用されました。
• ミディアム C2: ハースのロマン・グロージャン以外の全ドライバーが使用しました。ミディアムは、1ストッパーおよび2ストッパーの双方で良く機能していました。
• ソフト C3: トップ4中の3名が、ソフト – ミディアム – ソフトと繋ぐ戦略を採り、ベッテルのみが、ソフト – ソフト – ミディアムと繋ぎました。高温のコンディションの影響を受け、ソフトのデグラデーションレートは事前予測よりも高くなりました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「路面のラバーを洗い流した昨日の台風によってスケジュールが変更になった上、各チームは、高温のコンディション下で数多くの不確定要素を抱えたまま、今日一日で行われることになった予選と決勝に臨まなければなりませんでした。レース中に戦略を構築することが課題となり、ライバルの戦略に対応しつつ、1ストップから3ストップまで広範囲に渡る戦略が見られました。全3種類のスリックコンパウンドが使用され、トップ6で4種類の異なる戦略が展開されました。2位争いでは戦略的な闘いが見られ、予選と決勝双方でラップレコードが更新されました。今年もコンストラクターズチャンピオンシップを獲得したメルセデスを讃えたいと思います」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ルクレール(フェラーリ)、ペナルティで降格に

FIA
日本GPのレーススチュワード(審査委員)は、13日(日)行われた決勝レースのオープニングラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と接触したシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対し、トータル15秒のタイムペナルティを科したことを明らかにした。

それによればルクレールはフェルスタッペンとの接触事故について責任があったとして5秒、またその後破損したフロントウィングのまま走行するなど安全を損なう行動があったとして10秒の計15秒のペナルティとなったもの。

これにより6位でフィニッシュしたルクレールはリカルド(ルノー)と入れ替わり7位に降格することとなった。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(10/13)

Start Scene (C)Pirelli Motorsport
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日本GPの決勝は、表彰台には届かず厳しい結果になったものの、Aston Martin Red Bull Racing、Red Bull Toro Rosso Hondaともにポイントを獲得して終えることができました。

今大会は、台風の影響で土曜日のセッションがすべて中止となり、日曜日午前に予選、午後に決勝というスケジュールで行われました。
予選では、Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが5番手、アレクサンダー・アルボンが6番手と3列目グリッドを獲得。
Toro Rossoも、ピエール・ガスリーがQ3へ進出して9番手、ダニール・クビアトがQ2へ進出し14番手となりました。

決勝ではフェルスタッペンが好スタートを決め、ターン1で3番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に、外側から並びかけます。
その先のターン2では半車身ほど先行しましたが、ルクレールがアンダーステアを出して接触。
フェルスタッペンはスピンを喫してコースアウトしてしまいます。

その後、レースへ復帰したフェルスタッペンは、後方から追い上げに臨みましたが、マシンへのダメージが大きく、15周目にリタイアとなりました。
なお、この接触については、レース後に審議が行われることになっています。

アルボンはスタートで8番手までポジションを落とし、マクラーレン勢の後方でレースを進めます。
15周目にミディアムタイヤに履き替え、好ペースで4番手まで浮上。
後続との差を引き離した34周目に再びピットインしてソフトタイヤに交換すると、そのまま4位のポジションを守りきり、自己ベストリザルトでフィニッシュしました。

9番グリッドからスタートしたガスリーは、序盤にマクラーレン勢とバトルを展開。
1ストップ戦略を採用し、18周目にミディアムタイヤに履き替えます。
ここからロングスティントとなり、タイヤを持たせながらの走行を強いられました。
終盤にダニエル・リカルド(ルノー)にパスを許したものの、8位でチェッカーフラッグを受けました。

クビアトも1ストップ戦略を採り、27周目までソフトタイヤで走行します。
そこからミディアムタイヤに交換し、力強いペースで追い上げます。
タイトな中団の争いの中で、ガスリーと7秒差まで追い上げ、12位で完走しました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(リタイヤ)

「スタートはとてもよく、3番手まで浮上できたのはよかったです。
ターン2ではアウト側にいましたが、シャルル(ルクレール)は僕のマシンの側面に当たってきました。
シャルルはポジションを取り返そうとしたのだと思いますが、レースは長いので、序盤で過度なリスクを負うべきではありません。
僕らはともに順位を落としましたが、彼はフロントウイングを交換して追い上げていきました。
僕は最後方からレースへ復帰しましたが、マシンに厳しいダメージを受けて15周目でリタイアせざるを得ませんでした。
あの場面で、僕のほうからできることは何もなかったのですが、そこは現在スチュワードによって審議されていると思います(その後ルクレール選手のペナルティが確定) 。
好スタートを決めて表彰台争いができるチャンスがあったし、それを多くのHondaファンの前で果たせれば素晴らしい光景になっただけに、この結果にはフラストレーションがたまります。
僕らはきちんと向上を果たし、上位との差は詰まっていますが、メキシコまでにまだすべきことは残っています」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(4位)

「4位は僕のベストリザルトですし、今週末の僕は、このチームに来てから一番うまくいったのではないかと思います。
FP1が始まってすぐにマシンのバランスがいいと感じました。
鈴鹿のようなコースで自信を持って走るにはマシンバランスが重要ですし、僕は初めてのコースなのでなおさらでした。

レースではさらに上位を目指して、スタートもうまくいったと思いましたが、ホイールスピンが多すぎて順位を落とし、マクラーレンの後方につけることになりました。
彼らをパスしてポジションを取り返そうとしている間にトップ集団との差が開いてしまいました。
5番手争いをしているときのランド(ノリス)とのバトルでは、彼がスペースを残してドアを開けてくれようとしましたが、少しタイトすぎましたね。
その後、カルロス(サインツ)の前に出るためにアンダーカットする戦略はうまくいきましたが、4番手に浮上したあとは単独走行になりました。
あとは、最後までタイヤマネージメントに気を付けながら走ることになりましたが、今日はマックスがリタイアしていたこともあり、チームのためにもポイントを獲得できてよかったと思いますし、4位は今日なし得る最高の結果でした。
まだ改善すべき点はありますが、今日のペースには満足していますし、この週末で僕らは一歩前進できたと思います。
Hondaのためにも、もう少しいい結果を目指していましたし、惜しいところまではいけたと思いますが、わずかにペースが足りませんでした。
この課題にしっかりと取り組み、メキシコでは強さを取り戻せればと思っています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(12位)

「午前中は、予選最後のラップ以外すべてうまくいっていました。
ラストアタックでなぜ遅かったのか分かりません。
金曜から大きくコンディションが変化し、マシンのフィーリングが少し異なっていました。
ただ、それは全員同じだったと思います。
14番手スタートと厳しい位置だったので、苦戦を覚悟していました。
ただ、レースでは力強い走りができたと思います。
スタートでいくつか順位を落としたものの、すぐに取り返すことができました。
ペースは本当によかったので、ポイントを獲得できなかったのが残念です。
予選での改善に向けて取り組まなければなりません」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(8位)

「今日は本当に満足のいく一日でした。
午前の予選はうまくいき、Q3へ進出。僕はFP1で走らず、FP3が中止になったので、準備できる時間が短かったですし、ここまでの成果は予想していませんでした。

レース中は7~8位を走行していましたが、後方からルノーとレーシングポイントのマシンが猛プッシュしてきていたので、とても厳しい戦いでした。
中盤からはサスペンションに問題を抱えており、ポジションを守るために全力を尽くしました。
激しいバトルもありましたが、チームと、Honda、そして応援しに来てくれた日本のファンの皆さんのために、なんとか成果を出そうと頑張りました。
チームにポイントをもたらすことができてうれしいですし、ここ日本で成し遂げたというのは、本当に特別な気持ちです!
今日の成果を喜んでいますし、次のレースも待ちきれません」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日は、昨日の台風の影響により、予選と決勝が同日に行われるという変則的なスケジュールになり、チームメンバーにとっては忙しい一日になりました。

午前の予選では、Honda PU を搭載する4台のうち3台がトップ10に入り、午後の決勝に向けてまずまずの結果を得ることができました。
しかし、決勝ではスタート直後の第2コーナーでフェルスタッペン選手が接触によりフロアに大きなダメージを負い、残念ながらリタイアすることとなりました。

そのような中でも、アルボン選手が初めて走行するここ鈴鹿サーキットで素晴らしい走りを見せ、4番手のポジションを確保したこと、また、昨年あと一歩のところで最後に入賞を逃したガスリー選手が、後方から迫るライバルの猛追をしのぎ、8位入賞となったことはよかったと感じています。

今日は例年よりもさらに多くの皆さまにサーキットに駆けつけていただきました。皆様からの温かいご声援は、いつもわれわれのパワーになっています。
本当にありがとうございました。
今年はわれわれが目指していたような結果を得ることはできませんでしたが、来年はもっと競争力をつけて戻って来られたらと思っています。
これからも応援をよろしくお願いいたします」

提供:本田技研工業(株)

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スチュワード、「ベッテルのスタートは許容範囲内」

Start Scene (C)Pirelli Motorsport 拡大します 日本GP決勝レースではポールポジションのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がスタートでミス、メルセデスAMG勢に先行を許す失態に繋がった。
ビデオでは、この時ベッテルは一瞬動き出した後ストップ、完全に出遅れたように見えた。

 

現在F1ではセンサーによる自動計測でジャンピングスタート(フライング)をチェックしていて、人間の目の入る余地はないとされている。
実際、先のロシアGPではキミ・ライコネン(アルファロメオ)が反則を認定されドライブスルー・ペナルティーとレース後にはペナルティ・ポイントを科せられている。

 

しかし今回のベッテルについては審議対象とされたものの結局お咎めなし。
これについてスチュワードは「センサーが働く許容範囲だった」と説明している。

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1周早かった、日本GPのチェッカーフラッグ

Image (C)Mercedes Motorsports
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全53周で争われた日本GPの決勝レースだラッセル(ウィリアムズ)たが、実際には52周でチェッカーフラッグが振られ、そのまま1周少ない状態で正式結果となったことが明かされた。

FIA(国際自動車連盟)によれば、これは計時システムの不具合によるもので、1周早く先頭のボタス(メルセデス)にチェッカーフラッグが振られてしまったというもの。
こうした場合、レギュレーションでは「いかなる理由にせよチェッカーフラッグが振られた時点でレースは成立・終了と定められている。
誤動作の原因は不明だが、台風襲来のため一旦F1計時設備を撤収、日曜日朝に再度緊急設営したことが関係しているのでは、とみられている。

最近では昨年のカナダGPでも、こちらは人的ミスで1周早くチェッカーフラッグが振られたことがある。

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2019/10/13

フェルスタッペン(レッドブル)、スチュワードの裁定に不満

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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日本GP決勝レースのオープニングラップで、ルクレール(フェラーリ)に押し出される形で接触・コースアウト。
結果的にこれでレースを失うこととなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ルクレールがペナルティを受けることなく終えたことにレース後不満を表した。
スチュワードはこの一件を審議対象としたものの、接触は故意でなく、ルクレールはゲイン(利益)を受けてもいないと判断、お咎めなしとしたもの。

これについてフェルスタッペンは、「せっかくいいスタートを切ったのに、こっちのレースは台無しにされたんだ。
向こうはゲインを受けていないというけれど、ロシアではライコネン(アルファロメオ)が同じようなケースでドライブスルー・ペナルティーを科せられている。
問題なのはスチュワードの判断がレースによって違うということだよ。
こんなんじゃ、レースやってられないよ」と、お冠。

マシンには穴が開くほどの損傷だったというが、スチュワードはマシンのチェックもしなかったという。

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日本GPはボタス(メルセデス)優勝、製造者タイトルも

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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13日(日)14時10分から今季F1第17戦日本GPの決勝レースが鈴鹿サーキットを舞台に行われた。
台風に翻弄された天候は完全に晴れ、風はまだ強いものの気温は22度、路面温度37度まで上昇、路面はドライコンディション、決勝レース中に雨が降る心配はないとされている。
なお20番グリッドのクビサ(ウィリアムズ)はピットレーンスタートを選択している。

スタートでボタスが出遅れたベッテルをかわして先頭に。
第2コーナーのバトルでフェルスタッペンがルクレールに押し出された形でスピンアウト、ほぼ最後尾までポジションを落とす。
この件はレース後の審議対象に。
ベッテルのジャンプスタートは審議対象となったが結局お咎めなしに。
15周目、ペースの上がらないフェルスタッペンがピットガレージに戻ってそのままリタイヤに。

あと1周というところでガスリー(トロ・ロッソ)と接触したペレス(レーシング・ポイント)が2コーナーでクラッシュ。
そしてボタス(メルセデス)が最初にチェッカーフラッグをかいくぐった。
ボタスの優勝はアゼルバイジャンGP以来で今季3勝目、自身通算6勝目を記録した。
なお日本での優勝はこれが初となる。

2位は終盤ハミルトンの猛追を制したフェラーリのベッテル。
ポールポジションからのスタートは活かせなかったが、面目を保った。
3位にハミルトン(メルセデス)で、最後のタイヤ交換後にファステストラップを記録したため、この1ポイントの追加でメルセデスAMGチームのコンストラクターズ・タイトル獲得を決めた。
同チームのチャンピオンは現行のエンジン・レギュレーションになった2014年以来6年連続で、これはF1史上初の快挙だ。
4位アルボン(レッドブル)で、これは自己最高位になる。
5位サインツ(マクラーレン)、6位ルクレール(フェラーリ)、7位リカルド(ルノー)、8位ガスリー(トロ・ロッソ)、9位ペレス(レーシング・ポイント)、10位ヒュルケンバーグ(ルノー)までが入賞。
以下、11位ストロール(レーシング・ポイント)、12位クビアト(トロ・ロッソ)、13位ノリス(マクラーレン)、14位ライコネン(アルファロメオ)、15位グロージャン(ハース)、16位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、17位マグヌッセン(ハース)、18位ラッセル(ウィリアムズ)、19位クビサ(ウィリアムズ)までが完走。
リタイヤはフェルスタッペン(レッドブル)1台だった。

F1次戦は2週間後、アメリカ大陸に渡ってロドリゲス・サーキットでのメキシコGPが10月27日(日)に行われる。

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マグヌッセンとクビサの決勝レース出走認められる

FIA
日本GPのレーススチュワード(審査委員)は、13日(日)行われた公式予選で有効なタイム(ポールタイムの107%)を記録できなかったマグヌッセン(ハース)とクビサ(ウィリアムズ)について、いずれもフリー走行で満足すべきタイムを記録しているとして決勝レースへの出走を認めたことを明らかにした。
グリッドは最後尾ということになる。

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日本GP予選、ベッテル(フェラーリ)がコースレコードでPP

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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13日(日)10時から鈴鹿サーキットを舞台に2019年F1第17戦日本GPの公式予選セッションが行われた。
全20台によるQ1、15台によるQ2に続き、10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q3最初のアタックでベッテル(フェラーリ)がコースレコードになるベストタイムをマークして大歓声を浴びる。
続いてルクレール(フェラーリ)でメルセデスAMG勢を上廻ってみせた。
最後のアタックでベッテルがさらにタイムを短縮して今季カナダGP以来の2度目、自身通算57回目となるポールポジションを獲得した。
鈴鹿では5回目、フェラーリになってからは初めての快挙。

2番手にも僚友のルクレール(フェラーリ)でフェラーリがフロントロウ独占。
残念ながら5戦連続ポールとはならなかった。
3番手ボタス(メルセデス)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手フェルスタッペン(レッドブル)、6番手アルボン(レッドブル)。
レッドブルの二人はまったくの同タイムで、難コース・鈴鹿が初体験となるアルボンの健闘が光る。
7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手ガスリー(トロ・ロッソ)、そして10番手がグロージャン(ハース)となった。

引き続き決勝レースはこの後14時10分から全53周で行われる。

日本GP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、アルボン(レッドブル)が3番手タイム

引き続き日本GP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

今回はクラッシュ赤旗中断もなく進行。
最初のアタックではハミルトン(メルセデス)が1'27.826でトップに立った。
15番手タイムだったヒュルケンバーグ(ルノー)は2度目のアタックできずにQ2での敗退が決定。

トップはボタス(メルセデス)で1'27.688をマーク。
2番手ハミルトン(メルセデス)、3番手アルボン(レッドブル)、4番手ベッテル(フェラーリ)、5番手ルクレール(フェラーリ)、6番手フェルスタッペン(レッドブル)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手サインツ(マクラーレン)、9番手ガスリー(トロ・ロッソ)、10番手グロージャン(ハース)までがQ1進出を決めた。

ここでの敗退はジョビナッツィ(アルファロメオ)、ストロール(レーシング・ポイント)、ライコネン(アルファロメオ)、クビアト(トロ・ロッソ)、そしてヒュルケンバーグ(ルノー)の5台となった。

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赤旗続出の予選Q1、ルクレール(フェラーリ)がトップ

13日(日)、台風のため予定を変えて10時から天候回復がなった鈴鹿サーキットを舞台に2019年F1第17戦日本GPの公式予選Q1が始められた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は22度、路面温度33度、コースはドライコンディションとなっているが、路面のラバーは洗い流された模様だ。

フェラーリ勢を先頭に各車コースインしたが、風の影響かいきなりクビサ(ウィリアムズ)が最終コーナーの立ち上がりでスピン・クラッシュ、セッションは早くも赤旗中断となった。
マシンは大破しており、午後の決勝レースまでに修復ができるか不安だ。
残り約16分でセッション再開。
今度はマグヌッセン(ハース)がやはり最終コーナーでコースアウト・クラッシュ。
自力でピットに戻るがセッションは再び赤旗中断に。
今度は残り約12分でセッション再開。

トップはルクレール(フェラーリ)で1'28.405。
2番手ハミルトンで0.330秒差、3゛はエンリケ・スカラブローニW表彰台フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ノリス(マクラーレン)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手ベッテル(フェラーリ)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手アルボン(レッドブル)、9番手ガスリー(トロ・ロッソ)、10番手グロージャン(ハース)、11番手ストロール(レーシング・ポイント)、12番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、13番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、14番手ライコネン(アルファロメオ)、15番手クビアト(トロ・ロッソ)の順。
ここでの敗退はリカルド(ルノー)、ペレス(レーシング・ポイント)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてクラッシュしたグロージャン(ハース)とクビサ(ウィリアムズ)の5台となった。

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スチュワード批判でハースF1チーム代表に罰金

FIA
ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表が、先のロシアGPの際に無線でレーススチュワード(審査委員)を批難したとしてFIA(国際自動車連盟)から罰金7千500ユーロ(約90万円)を科せられたことがわかった。

これは、決勝レース中、同チームのケビン・マグヌッセンのコース合流が適切なものでなかったとしてレース結果に5秒のタイム・ペナルティが科され、これにより8位から9位に降格となったことに対してのもの。
同代表が「馬鹿げた愚かなスチュワードがいなければ8位だった」と無線でケビン・マグヌッセンに伝えたことが問題とされた。

日本GPのレース委員会に喚問されたシュタイナー代表は、発言はスチュワード全体ではなくエマニュエル・ピロ個人に対してのものだったと認めている。

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ハミルトン(メルセデス)、スケジュール変更を歓迎

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今年の日本GPは台風19号の襲来で日程が大幅に変更となった。
しかしこれについて今週にもコンストラクターズ・タイトルを決める可能性もあるメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンはこの異例の日程を歓迎する様子をみせた。

「土曜日のスケジュールがないだけでなく、フリー走行(2回目)の結果がスターティンググリッドになるかも知れないというシチュエーションは緊張があっていいね。
タイヤがいつもよりふんだんに使えるから走行を遠慮することもない。
それにこれがもしかして予選結果になるのかと思えば、みんな真剣に走るのは当然のところだ。
すべてのグランプリをこうしてもいいくらいだよ」と、歓迎。

ハミルトンはこればかりでなく、土曜日が思わぬ『休息日』という状況も愉しみたい意向のようだ。

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2019/10/12

日本GP日曜日のタイムスケジュール

台風19号の影響で変更になった日曜日のタイムスケジュールは以下の通り。
公式予選の8時50分から9時50分はフリー走行2回目セッションを放映。
天候によってはさらなる変更の可能性もある。

13日(日曜日セッション) 現地時間 日本時間 CSフジ系列
公式予選 10:00 - 11:00 10:00 - 11:00 08:50 - 11:30
決勝レース 14:10 - 14:10 - 13:30 - 17:00
周回数 53周 307.471km 1周5.807km

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(10/11)

Daniil Kvyat (C)Honda Racing
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日本GP初日のHondaパワーユニット勢は、山本尚貴がRed Bull Toro Rosso HondaからF1デビューを飾り、FP1を走行しました。
一方で、予選が日曜日に延期となるなど、慌ただしい一日となりました。

今回の日本GPは、台風19号の接近により、土曜日の予選がキャンセルされ、日曜日の朝に予選、午後に決勝が行われる予定です。
しかし、天候などの影響でそれも不可能という場合には、FP2の結果をもとに決勝のグリッドが決まることとなりました。

FP1に登場した山本はピエール・ガスリーのマシンを使用し、30周を走行。
大きなトラブルに見舞われることなく走りきり、16番手のダニール・クビアトと0.1秒差となる17番手タイムを記録しました。
Aston Martin Red Bull Racingは、マックス・フェルスタッペンが5番手、アレクサンダー・アルボンが6番手でFP1を終えます。

予選前最後のセッションとなったFP2では、Hondaパワーユニット勢は4台中3台がトップ10入りを果たしました。
まず、Red Bullはフェルスタッペンが3番手タイムを記録。トップのバルテッリ・ボッタス(メルセデス)と約0.3秒差に迫りました。
チームメートのアルボンは、初走行となる鈴鹿サーキットで、フェルスタッペンと約0.3秒差の6番手タイムで初日を終えました。

Toro Rossoのガスリーは山本の後を受けてFP2から走行を開始。
日曜日に予選が行われない場合に備え、ソフトタイヤで走行し、9番手タイムを記録しました。
中団争いはし烈さを極め、クビアトはガスリーとわずか0.158秒差で走行を終えましたが、12番手となりました。
ここからチームは今日の走行で得られたすべてのデータを分析し、日曜日へ向けて準備を進めます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(5-3番手)

「走り出しのバランスには満足していませんでした。
しかし、ラップタイムからみても分かるように、FP1からFP2にかけて、マシンを大きく改善することができました。
まだまだ改善の余地はあると思います。
メルセデス勢は強力なように見えますが、このコースではさほど驚くべきことではないと思っています。
新開発の燃料は、エンジンパワーの上でかなり好材料になったと思っています。
金曜日だけの状況で、まだまだ力関係が分からない状況ではありますが、日曜日に予選が行われない状況に備えて、FP2からプッシュをしていきました。
台風により、明日はコースに出られませんが、丸一日データの分析に使いたいと思います。
また、ほかのドライバーとビデオゲームで遊ぼうと思います。
日曜日に予選とレースが同日になることは特に懸念していません。
天気ばかりはどうにもならないですし、どんな一日になるか見てみましょう」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(6-6番手)

「今日の走りにはとても満足していますし、このコースのことが大好きなので、ここに来るのが待ちきれませんでした。
セクター1はとても印象的で、走るのが楽しみでした。
とても早いリズムの中でに走れましたし、ロシアGPよりもずっと快適に感じています。しかし、まだまだやるべき仕事はあります。
鈴鹿を走行するのは初めてで、しかも明日の走行はありません。
コースを学ぶ時間が短くなってしまうのは、理想的とは言えません。
ちょっとがっかりしていますが、だれにとっても条件は一緒なので、準備を続けたいと思います。
メルセデスの2台はとても速く、コーナーでの動きもよく見えますが、僕らのマシンもどんどんよくなっているので、そこまで遠い存在ではないと感じています。
順調にメニューをこなせていますが、まだまだタイムを向上させられると思います。
細かいところまでセットアップを重ねて、あとコンマ2秒はタイムを上げたいです。
6番手タイムは望んでいた結果ではないかもしれませんが、日曜日に予選が行われるか、楽しみに待っていたいと思います。
ドライの場合、さまざまな要素が絡み合うと思いますが、雨だとかなりトリッキーなコンディションになると思うので、より難しい展開になるでしょう。
現時点で明日の予定はありませんが、ホテルにボウリング場があると聞いているので、そこで遊ぶかもしれませんね」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(16-12番手)

「いいセッションを送ることができました。
明日の予選がキャンセルになると分かっていたので、FP2の進行がいつもと異なり、とても忙しい中で集中的にラップを重ねました。
FP1ではマシンのフィーリングが悪かったのですが、FP2ではいい感触を得られ、マシンが着実に進歩していると感じました。
全体として、マシンやFP2で消化できたプログラムに満足していますが、日曜日にさらなる改善を行い、予選に挑みたいと思います。
条件は今日と違い、風が強い中を走ることになると思うので、慣れるまでに少し時間がかかると思いますが、すぐにリズムをつかめると思います」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(9番手)

「FP1を見る側としてはかなり寒いと感じました。
FP2しか走行できませんでしたが、お気に入りのコースの一つである鈴鹿をドライブできるのは、本当にすばらしいことです。
今日の走行はとても楽しかったですし、日曜日も楽しみにしています。
土曜日がキャンセルされたので、FP2が非常に重要になると考え、できるだけ多くのことをトライしていきました。
予選やレースに向けたセットアップを行いながら多くのラップを走り、最終的に9番手を獲得できました。
しかし、マシンのバランスが少々取りづらかったので、今日試したことをもう一度おさらいする必要があると思います。
今のままでも問題はありませんが、さらにパフォーマンスが向上させられると思います。
いつもよりも、仕事に時間をかけましたが、日曜日に向けて最適な解決策を見つけたいと思います」

【山本 尚貴(トロ・ロッソ)】(17番手)

「セッションを通じて、マシンに慣れることにフォーカスしました。
初めてのF1マシンはなんと言ってもパワーがすごく、非常に驚きました。
これほどのパワーを感じたことはなく、これこそがスーパーフォーミュラとF1の最大の違いだと感じました。
マシンやそのバランスについていくつか学ぶ点がありましたし、多くのことをチームにフィードバックできたと思います。
僕にとってホームグランプリですし、FP1から多くのファンが鈴鹿に来てくれました。
Red Bull Toro Rosso Hondaのファンの皆さんには本当に感謝しています。
ポジションとしてはより上位を望んでいましたが、最も重要だったのはクラッシュせずにエンジニアに情報をフィードバックすることだったと思います。
チームがすばらしい結果を残すことを願っていますし、マシンを提供してくれたピエール(ガスリー)に感謝したいと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「Hondaのホームであるここ日本、鈴鹿サーキットで多くのファンの皆さんを前にしてレースができることをうれしく思っています。

台風の接近により明日のFP3と予選がキャンセルされることから、日曜に開催される予選、レースに向けたセットアップを前倒しして、FP2の中で実施しました。
日本グランプリを楽しみにしていたファンの皆さんにとっては明日のキャンセルは非常に残念なことだと思います。
我々Hondaのメンバーにとっても同様の気持ちです。
ただ、皆さんの安全を優先しての決定ですので、ご理解いただければと思います。

今日のセッションについてはいい手ごたえを感じているので、日曜の予選、決勝に向けて十分な準備をして臨みたいと思います。
また、FP1では山本尚貴選手がRed Bull Toro Rosso Hondaのマシンで走行しました。
山本選手にとっては初めてのF1でのドライブでしたが、的確にエンジニアにフィードバックを行い、課された役割を確実に遂行してくれました。
個人的にもF1で日本人ドライバーと一緒に仕事ができたことをうれしく感じています」

提供:本田技研工業(株)

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予選実施不可能ならグリッドはFP2の結果で

日本GP公式予選は台風襲来の影響で土曜日の実施を断念、日曜日の午前に行うことに変更されたが、もしこれも実施出来なかった場合には11日(金)に行われたフリー走行2回目セッションの結果でグリッドを決めることが通知された。

フリー走行ではメルセデスAMG勢が1-2タイムでフェルスタッペン(レッドブル)がこれに続いている。
またアルボン(レッドブル)は6番手、ガスリー(トロ・ロッソ)9番手、クビアト(トロ・ロッソ)12番手となっている。

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ピットレーン速度違反でガスリー(トロ・ロッソ)に罰金

FIA
日本GPのレーススチュワード(審査委員)は、11日(金)行われたフリー走行2回目セッションで、セルジオ・ペレスにピットレーン速度違反があったとして、レーシング・ポイント・チームに対し300ユーロ(約3万5千円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればペレスは制限80キロのところを82.2キロで走行したとのこと。

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2019/10/11

フリー2回目、ボタス(メルセデス)が最速タイム

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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11日(金)14時から鈴鹿サーキットを舞台に2019年F1第17戦日本GPのフリー走行2回目セッションが始められた。
セッション開始時の天候はいまのところまだ曇り、開始時の気温は28度、路面温度33度、一時小雨は降ったもののコースはドライコンディションと報告されている。

珍しくベッテル(フェラーリ)が先頭でコースイン。
午前のセッションをギヤボックス交換でフイにしたジョビナッツィ(アルファロメオ)がこれに続いた。
開始約25分、アタックラップ直前のボタスが最終コーナーで縁石に乗り珍しくスピン、フラットスポットを作る場面がみられた。

予選さながらのアタック合戦の末、トップタイムを記録したのはそのボタス(メルセデス)で1'27.785を記録した。
2番手は0.100秒差で僚友ハミルトン(メルセデス)、3番手0.281秒差のフェルスタッペン(レッドブル)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手アルボン(レッドブル)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ペレス(レーシング・ポイント)、9番手ガスリー(トロ・ロッソ)、10番手ノリス(マクラーレン)となった。
クビアト(トロ・ロッソ)は12番手。

既報のように台風のため明日すべてのイベントが中止。
フリー走行3回目はなく公式予選は決勝レースに先駈け日曜日の午前に行われる。

日本GPフリー走行2回目の結果はこちら
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フリー1回目、山本尚貴(トロ・ロッソ)が鈴鹿駆け抜ける

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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11日(金)10時から日本が世界に誇る鈴鹿サーキットを舞台に2019年F1第17戦日本GPのフリー走行1回目セッションが始められた。
セッション開始時の天候はいまのところまだ曇り、開始時の気温は25度、路面温度30度、コースはドライコンディションと報告されている。

ピレリは今回路面グリップの優れた専用サーキットということで、5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という最も堅い部類に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお既報のようにトロ・ロッソではピエール・ガスリーに替わり、カーナンバー38の山本尚貴がフリー走行1回目セッションを担当する。
コクピットを譲ったガスリーは日本時代の知己である山本に「尚貴は世界の誰より鈴鹿を知っている」とエールを贈ってシートを託している。

コースイン直後の1コーナー手前でいきなりサインツ(マクラーレン)がストップ、バーチャル・セーフティカーとなった。
30分ほどで復帰、トラブルはハイドロリック系と伝えられた。
一方、ジョビナッツィ(アルファロメオ)はガレージでギヤボックス交換作業を強いられている。

終始トップタイムを刻み続けたのはここを得意とするメルセデスAMG勢で最速タイムはボタス(メルセデス)の1'28.731。
0.076秒差の2番手にハミルトン(メルセデス)、0.989秒差の3番手にベッテル(フェラーリ)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手フェルスタッペン(レッドブル)、6番手アルボン(レッドブル)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ペレス(レーシング・ポイント)、9番手ストロール(レーシング・ポイント)、10番手ノリス(マクラーレン)となった。
トロ・ロッソ勢はクビアト16番手、山本尚貴17番手、両者の差は0.098秒という僅差だった。
このあと14時からフリー走行2回目セッションが行われる予定となっている。

日本GPフリー走行1回目の結果はこちら
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日本GP公式予選は日曜日に延期

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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初日のフリー走行が行われている鈴鹿で、台風19号の影響を理由に明日・土曜日のすべてのスケジュールが中止になったことが発表された。

フリー走行3回目セッションはなくなり、公式予選は日曜日の午前10時から行われる。
なお決勝レースは予定通り14時10分からのスタートで変わらず。
慌ただしい一日が想像される。

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フェルスタッペン(レッドブル)、ホンダ RA272をドライブ

Honda RA272/Max Verstappen (C)Redbull Racing
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日本GPに先立ち、ホンダのファクトリーを表敬訪問したレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、50年前のF1優勝マシン『ホンダ RA272』をテストコースで初走行した。

今までドライブした最も旧いマシンは2008年のものというフェルスタッペンは、「これこそピュアなF1マシン」とその手応えを表した。

また現在ドライブするF1マシンとの違いを聞かれたフェルスタッペンは「シートベルトがないこと」を挙げて場を和ませた。

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F1、「観客の安全が最優先」

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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台風19号(別名:ハギビス)の直撃が懸念される日本GPでは、慎重に事態を見極めるとしていてタイムスケジュールの変更が現実的なものとなっている。
現在の予報ではフリー走行と公式予選が予定される土曜日が最も厳しい天候になる見通し。
場合によっては公式予選が日曜日の午前に繰り下げられる可能性がある。

これについてF1は、「あくまでもサーキットに来る観客の安全が最優先」とし、危険な強風の元にお客さんを晒すことはできないとしている。
ドライバーからも「僕らは安全なガレージの中にいるけれど、お客さんが可哀想」と口を揃えている。

なお鈴鹿サーキットではこれまでも台風等の影響で予選が繰り延べになったことがあるが、その時は金曜日の晩に予選延期の決断されている。

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リカルド(ルノー)、元マネージャーとの系争が和解

Daniel Ricciardo (C)Renault Sport F1
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ダニエル・リカルド(ルノー)と元マネージャーであるグレン・ビービス氏との間で争われていた訴訟が、イギリス高等法院の斡旋により和解が成立したことがわかった。

これは、リカルドが2019年の契約をルノー・チームと結ぶにあたり、同マネージャーが受け取るべきマネージメント料が、まだ全額支払われていないとして訴訟問題になっていたもの。

和解内容については公表されていないものの、マネージメント料は全体の20%とみられており、リカルドの年収からおそらく10億円以上の規模になるものと推定されている。

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2019/10/10

ダイムラー社、内燃機関の開発を当面凍結か

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』がショッキングなニュースを報じて注目を集めている。
これは、大手自動車メーカーであるダイムラー社が、当面の間内燃機関の開発を凍結するというもの。

いま世界的な潮流として自動車は電動化の方向にあり、各社ともに電気自動車の開発にシフトしているという事情はあるが、注目されているのがダイムラーはメルセデスの親会社であるということ。
これが同社のF1活動に影響を与えかねないという懸念からだ。

メルセデスは先にマクラーレン・チームに対し2021年から2024年までエンジン供給する契約を正式発表したばかりで少なくともそれまでF1用内燃機関は開発を続けることになるが、自身のワークス活動については不透明感が増している。

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台風直撃ならスケジュール変更も

今週末行われる日本GPには、台風19号(別名:ハギビス)の直撃が懸念されている。
まだ最終的な進路やタイミングは確定していないものの、かなりの影響は避けられない見通し。
その場合に備え、FIA(国際自動車連盟)は日本GPイベント・スケジュールの変更にも対処すべく対策を検討していることがわかった。

過去には2004年と2010年にも台風の襲来があり、土曜日の公式予選が日曜朝に変更となったこともある。
今回も当初の予想より台風の速度は速くなりつつあるということで、決勝レース時には回復となることが期待されている。

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レッドブル首脳、来季のホンダF1に厚い期待

Powered by Honda (C)Redbull Racing
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新たにレッドブル・レーシングとコンビネーションを組んだ2019年、幸先良くここまで2勝を挙げているホンダF1、エースドライバーであるマックス・フェルスタッペンからはまだ不十分としばしば叱咤激励が繰り返されている一方、同グループのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーからは好意的な発言がされている。

「ホンダは素晴らしい仕事をしているよ。
彼らが今シーズン、着実な進歩をみせたことは間違いない。
レースに勝利するにはエンジンだけでなく他の面でのパフォーマンスも必要だから、われわれにも責任の一端はある。
しかし来年はもっと開発や準備が進む筈だし、ホンダ側の進化も期待できることだろう。
来年のシーズンが今から楽しみだよ」と、陣営を鼓舞。

今シーズン前、レッドブルでは今年まず5勝、来シーズンはさらにタイトル獲得に挑むと宣言されたが、そのペースにはまだ及んでいないのが実状だ。

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2019/10/09

ホンダ、あくまでも「エンジン・サプライヤーで」

Honda Logo (C)Honda Racing
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F1は2021年から大幅にレギュレーションが変更される予定で、運営上のコスト削減を図ると共に新規参戦チームの加入などにも期待が掛けられる。
そこで、現在レッドブル・グループの2チームにエンジン供給するホンダF1に対しても自身のチームでの参戦が話題に挙げられているのが実状だ。
これについてホンダF1の山本雅史モータースポーツ担当部長はイギリスの専門サイト『レースファンズ』で次のように語った。

「F1では継続性が重要であることをわれわれは知っている。
そしてわれわれがやるべきことはレッドブル・レーシングとトロ・ロッソに優れたれPU(パワーユニット)を供給することにより、このパートナーシップを成功させることにある。
だから今はこのプロジェクトに集中すべきで、新しいことに手を付ける時期ではないと考えている」と、否定した。

2006年にワークス復帰したホンダは3年間で1勝(2006年ハンガリーGP)を記録したものの排ガス対策などの世界情勢によりF1からの撤退を余儀なくされた。

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日本GPのレーススチュワードにトム・クリステンセン氏

Tom Kristensen (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる日本GPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元スポーツカー・ドライバーのトム・クリステンセン氏(52歳:デンマーク)を起用することを明らかにした。
クリステンセン氏がスチュワードを務めるのは今年のオーストリアGP以来で自身通算21回目、昨季の日本GPでもスチュワードを務めている。

同氏はテストの経験は豊富だがF1レース出場はなし。
1993年には全日本F3選手権でチャンピオン、またスポーツカーレース界ではALMSチャンピオンや、ルマン24時間レースでは史上最多となる通算9回もの総合優勝を遂げ、2013年にはFIA世界耐久選手権タイトルを獲得している。
WMSC(世界モータースポーツ評議会)のメンバーでもある。
なお、開催国枠としてはスーパーGTやスーパー・フォーミュラのチーフ・スチュワードである淀野康弘氏が指名されている。

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フェラーリ、再び『ミッション・ウィノウ』復活へ

Ferrari 『SF90』 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは今シーズン、主要スポンサーであるフィリップモリス社と共同で同社のコーポレイテッド・メッセージである『ミッション・ウィノウ』を展開、マシンにもそのロゴが掲出されていた。

しかし、ヨーロッパ地域で強い一部の禁煙運動家から「禁止されているタバコ広告に繋がるものだ」として反対運動が行われたため、否定はされているものの、結局開幕戦のオーストラリアGPから取り外しや取付を繰り返した挙げ句、その後は外した状態が現在まで続いていたもの。

これが今回の日本GPではまた復活することがわかった。
ここに来て戦闘力アップが顕著なフェラーリ・チーム。
再び『Mission Winnow』のロゴをまとった『SF90』が、鈴鹿の地でどのような走りをみせるか注目だ。

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2019/10/08

フェルスタッペン(レッドブル)、「相棒は速いほうがいい」

Max Verstappen (C)Honda Racing
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2016年シーズン途中、ダニール・クビアトの後任としてレッドブル・レーシングに昇格。
その後ダニエル・リカルドがルノーに移籍するとピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボンと慌ただしくチームメイトが入れ替わってきたマックス・フェルスタッペンだが、本人はこれには別に拘っていないとしている。

「僕のほうは別に誰がチームメイトでも問題ないよ。
ガスリーとはうまくやっていたから彼がトロ・ロッソに戻ってしまったのは残念に思っている。
またアルボンとは昔のカート時代から一緒に戦った仲間だしとてもいい関係だ。
誰でも構わないけれど、強いて言うなら速いドライバーが望ましいかな。
僕を刺激してくれるような存在なら僕への刺激にもなるし、チームのためにもきっといいことだと思うな」

スピードには自信を持つフェルスタッペンならではの余裕か。

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山本尚貴(トロ・ロッソ・ホンダ)はガスリーのマシンで

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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日本GPフリー走行1回目セッションへの山本尚貴の出走が正式に発表された。
マシンはピエール・ガスリーのものになる。

これについて同チームのフランツ・トスト代表は「鈴鹿サーキットでここを知り尽くした有能な日本人ドライバーに最初のセッションを託すのは意義のあることだ。
ナオキさんはすでにいくつかのレースをわれわほれのチームに帯同しており、シミュレーターも経験している。
彼はきっと日本のファンの声援に応えてくれることだろう」と、エール。

また山本尚貴本人も、「子どもの頃からの夢だった素晴らしいチャンスを与えてもらったことに感謝したい。
これまでの経験や準備を活かし、必ずやチームの為になるような仕事をしたい」と、意欲をみせた。

ただ当日は大型の台風19号の影響による悪天候が懸念されている。

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日本GPの週末、土・日に雨の可能性

Suzuka Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われる2019年F1第17戦日本GPの舞台地である三重県鈴鹿地方の天気について、地元気象台は公式予選が行われる土曜日、決勝レースが行われる日曜日の両日にいずれも雨になる可能性があると予報している。
また台風の接近も懸念されている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
10月11日(金) フリー走行 曇り 18- 26度 40%
10月12日(土) 公式予選 曇り時々雨 21- 24度 60%
10月13日(日) 決勝レース 雨時々曇り 14- 25度 80%

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2019/10/07

日本GP、各チームのタイヤ選択

日本GP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われるF1第17戦日本GPに持ち込む3種類のタイヤと各ドライバーによる選択がピレリから発表されている。

今回の舞台はもちろん日本が誇る屈指の鈴鹿サーキット。
ハイグリップ路面の専用サーキットということで、ピレリはハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)にそれぞれC1、C2、そしてC3という最も堅い部類に位置する3種類のコンパウンドを用意した。
このうち予選Q3ではC3を必ず使用しなければならない
また決勝レースではC1とC2のいずれか1セットを使用しなければならないことになっている。

主要3チーム6人の選択では、いずれもハードタイヤは1セットのみ。
メルセデスAMG勢がミディアム4セットに対し、フェラーリ&レッドブル勢は3セットずつに抑え、その分ソフトタイヤを増やしているくらいの違いとなっている。
ソフトを最も多くしているのはルノーとハース両チームでいずれも10セットずつとなっている。

日本GPは10月13日(日)決勝レースという日程で開催される。
ただ台風襲来による悪天候が心配される。

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F1パワーユニット、電動化の方向模索も

Formula E (C)Formula E
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F1が搭載する将来のパワーユニットについて、エンジン・サプライヤーの間で見解が異なり議論を呼んでいる。

現在のレギュレーション2014年に導入されたもので「2.4リッターV型8気筒自然吸気」から「1.6リッターV型6気筒ターボ」へと変更され、エネルギーの再利用などハイブリッド方式となっていて、少なくとも2024年末まではこれが継続されることが確定している。

議論になっているのはそれ以降のエンジン形式で、2014年以降成功を収め続けているメルセデスは現行のハイブリッド方式の継続を求めている一方、かねて電気自動車レースに熱心なルノーなどは時代の趨勢として電動化を押しているという。

ただそのメルセデスも電気自動車レースである『フォーミュラE』に本格参戦するなど将来のモーターレーシングについて慎重に模索しているのが現実だ。

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マクラーレン、フェラーリ・エンジン検討外の理由

Zak Brown (C)McLaren Group
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現在ルノーとコンビネーションを組んでF1を戦っているマクラーレン・チームだが、2020年末で現在の契約が満了した後はかつてパートナーだったメルセデスのPU(パワーユニット)に切り換えることをすでに発表している。
マクラーレンは現在のエンジン・サプライヤー4社のうち3社を経験することになるが、唯一フェラーリからエンジンの供給はないことになる。

これについて同チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターは、次のようにその理由をイギリスの専門誌『オートスポーツ』に語っている。

「フェラーリというのは最初からわれわれの選択肢になかったね。
それは簡単なこと。
なぜなら、フェラーリとマクラーレンとは市販車(高級スポーツカー)で競合してしまうからだよ。
われわれの活動の原点であるブランドの衝突になってしまうから、これからもマクラーレン・フェラーリというのは実現いないことだろう」

なおマクラーレンには一時、自らによるF1エンジン開発という動きもあったことがわかっている。

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2019/10/06

ルクレール(フェラーリ)の『不平無線』が問題に

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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先のロシアGP決勝レース中にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が口にした『チーム批判』が思わぬ騒動になっている。

ルクレールがポールポジションを獲得したフェラーリだったが、ここは(事実上の)1コーナーまで距離があることからライバル(メルセデス)に先頭を奪われないためレース序盤はチームプレーで首位を守ることが合意されていたという。
しかしこれにより首位に立ったベッテルは、チームの再三の要請に耳を貸さずそのポジションを譲らなかった。

これに不満を持ったルクレールが、無線でチームにそれを繰り返し主張したのだが、これが批難を呼んだ。
かつて跳ね馬チームを指揮したフィアット/クライスラー・グループのルカ・モンテツェモロ元会長は、「私だったらこんなことは許さない。
ドライバーがレース中にチームに文句を言うなどあってはならないことだ」と断じている。

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「ナンバーワン望んだことない」と、ハミルトン(メルセデス)

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2016年、わずかにニコ・ロズベルグにタイトル奪取を許しただけでチームメイトに負けることなく自他共に許すエースドライバーとしての地位を築き上げたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、それでも「自らナンバーワンのポジションを望んだことはない」と明かした。

これはスイス『ブリック』紙の取材に語ったもの。
その中でこの現役チャンピオンは、「2013年にこのチームに入ったときから僕の立ち位置は変わっていない。
それは常にチームメイトと同等の扱いにして欲しいということ。
それ以上でもなければそれ以下でもないんだ。
だから今も僕はナンバーワンだなんて思っていないし、実際の扱いだってそうだよ。
ただ自分自身の成長と共にこのチームを育て上げてきたという自負はあるよ」と、誇らしげに語った。

2010年にF1復帰した同チームにはミハエル・シューマッハも心血を注いだが、タイトル獲得を果たすことなく2012年引退となった。

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トロ・ロッソ・ホンダ、日本GPフリーで山本尚貴起用へ

山本 尚貴
スクーデリア・トロ・ロッソはかねて噂になった通り、来週の金曜日に行われる日本GPフリー走行1回目セッションで、日本山本尚貴(31歳)を起用する方針であることがわかった。

山本尚貴(30歳)は昨年のスーパー・フォーミュラ&スーパーGT両シリーズのチャンピオンで、F1スーパーライセンスを持つ貴重な存在。
すでにレッドブルのチームに帯同したりファクトリーでF1シミュレーターを経験するなどしているとのこと。

まだ正式発表はないものの、トロ・ロッソは自身の公式チャンネルでフライング発表してしまいこれが判明しという。
なおこのニュースはその後削除されている。

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2019/10/05

2020年F1カレンダー(10月05日)

4日(金)、パリで行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)で、FIA(国際自動車連盟)は2020年のF1カレンダーを下記のように確定させた。
それによれば、ドイツGPが消滅した一方で新たにベトナムGPとオランダGPが加わり、史上最多の全22戦という過密スケジュールとなっている。

【2020年F1カレンダー】(10/05)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月15日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 03月22日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
3 04月05日 ベトナムGP ハノイ市街地特設コース *
4 04月19日 中国GP 上海サーキット
5 05月03日 オランダGP ザンドフールト・サーキット *
6 05月10日 スペインGP バルセロナ・サーキット
7 05月24日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
8 06月07日 アゼルバイジャンGP バクー市街地特設コース
9 06月14日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
10 06月28日 フランスGP ポールリカール・サーキット
11 07月05日 オーストリアGP レッドブルリンク
12 07月19日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
13 08月02日 ハンガリーGP ハンガロリンク
14 08月30日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
15 09月06日 イタリアGP  モンツァ・サーキット
16 09月20日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
17 09月27日 ロシアGP ソチ・サーキット
18 10月11日 日本GP 鈴鹿サーキット
19 10月25日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
20 11月01日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
21 11月15日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
22 11月29日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定
・* 印はサーキットの承認必要

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クビサ(ウィリアムズ)の「強制リタイヤ」にスポンサー異議

Robert Kubica (C)Williams F1
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ロシアGP決勝レースでウィリアムズ・チームはジョージ・ラッセルがクラッシュした直後にロバート・クビサをピットに召喚、「マシントラブルの予防措置」としてそのままリタイヤさせた。
しかしこれについてクビサにウィリアムズ・チームのシート獲得に貢献したポーランドのパーソナル・スポンサーである『PKNオーレン』から異議が唱えられ話題を呼んでいる。

それによればクビサをリタイヤさせた真相は、この後続くフライアウェイ(遠征)でパーツ不足になるのを怖れた、チーム側の不透明な事情によるものという。
その裏付けとして、同チームのシニア・レースエンジニアが「マシン面からはクビサをリタイヤさせる必要はなかった」と明かしていることが挙げられている。
今シーズンも残り5戦、名門チームが穏やかでない雲行きとなっている。

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ヒュルケンバーグ(ルノー)はアルファロメオ移籍打診

Nico Hulkenberg (C)Renault Sport F1
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すでに今季限りでルノー・チームからの離脱が決まっているニコ・ヒュルケンバーグ(32歳:ドイツ)が、アルファロメオ・レーシングとコンタクトを取っていることがわかった。

ルノーのワークス体制復帰と共に3年間在籍したルノー・チームだが、来季はエステバン・オコン(元フォース・インディア)の起用を決定、ヒュルケンバーグにはロマン・グロージャンと交代でハースF1チーム入りが囁かれたものの最終的にグロージャンの残留が確定、現在行き場を失った形となっている。

ただアルファロメオでは着実な成績を残しているエースのキミ・ライコネンが2020年末まで有効な契約があり、窺うのはアントニオ・ジョビナッツィのシートということになるがこちらもフェラーリのバックアップを持つことや本人の成績も上向きであることから簡単ではないとみられる。

2010年に22歳でF1デビュー、4チームを渡りながら意外なことにまだ表彰台経験がないヒュルケンバーグだが、マシン開発能力には定評がある。

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「フェラーリ勢きしみの原因は双方に」と、レッドブル首脳

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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結果には結び付かなかったものの、ロシアGPでは一時レースをリードしたフェラーリ勢に軋轢が発生、レースが終わった今もなおきしみが残っていると伝えられる。
これは、レース序盤ポールスタートのルクレールより前に出たベッテル(フェラーリ)がチームの指示に従って順位を戻すことをせずレースをリード、ルクレールの反発を買ったもの。

これについてベッテルの行動を非難する声が多いが、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ博士は「責任はベッテル&ルクレールの双方にある」と、指摘している。
それによればベッテルは、先のイタリアGPの予選でルクレールが約束していたスリップストリームを結果的に使わせなかったことで不満を持っていたとした。
ロシアGPで順位の変更に抵抗したのはそうした布石があったためという。
またこうした棘(トゲ)は早い段階で解決しておかないと取り返しがつかなくなると警告もした。

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2019/10/04

ランド・ノリス(マクラーレン)、メルセデスが契約管理か

Lando Norris (C)McLaren Group
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現在マクラーレン・チームのレースドライバーであるランド・ノリス(19歳:イギリス)について、メルセデスが契約を担当することになったと伝えられ注目を集めている。

これはイタリアの一部メディアが報じたもので、それによればメルセデスのドライバー・マネージメント部門はトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが責任者であるとのこと。
ただこれについていずれからも正式コメントはなく、詳細については不明だ。

なおノリスが所属するマクラーレン・チームは現在ルノー製パワーユニットを搭載しているが、契約が満了する2021年からはメルセデスにスイッチすることがすでに決まっている。

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スペインから2021年新規参戦チームが名乗り

Adrian Campos (C)Campos Meta F1
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FIA(国際自動車連盟)はチーム間ギャップをなくし、小規模チームでも活躍できるよう2021年からのレギュレーション変更に臨んでいるが、これに応えるべく新チームがスペインから名乗りを挙げたようだ。
チームの詳細についてはまだ不明な部分があるが、ドライバーにはF1経験があるパスカル・ウェーレインの名前も。

チームは18980年代に当時のミナルディ・チームからF1に参戦したスペインのレーシングドライバーであるエイドリアン・カンポス氏が中心となっているようだ。
F1後の同氏はツーリングカーレースで活躍した後、自らの名を冠したカンポス・レーシングを設立して成功、2009年にはF1参戦までこぎ着けたが最終的には実現しなかった経緯がある。

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日本GPでの国歌斉唱は『フォーリミテッドサザビーズ』

Austria GP Scene (C)Scuderia Toro Rosso
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日本GPの開催地である鈴鹿サーキット(モビリティランド)は、今年の国歌斉唱を『フォーリミテッドサザビーズ』(04 Limited Sazabys)でボーカル&ベース担当のGEN氏が行うことを明らかにした。

GEN氏は父親が自動車メーカーに勤めていたことからモータースポーツには強い親しみと憧れが詰まっているとのことで、「日本GPがより素晴らしいレースになるよう祈りを込めて歌いたい」と意欲をみせている。

フォーリミテッドサザビーズは地元名古屋で結成された男性4人組ハードロックバンド。
熱狂的な歌詞とサウンドが人気の個性あるバンドだけに、どのように『君が代』を歌い上げるのか、注目される。

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2019/10/03

アメリカGPで2020年ピレリタイヤのテスト実施へ

Pirelli 2019 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1は11月1日(金)にスタートするオースティンでのアメリカGP(US-GP)フリー走行で、ピレリが開発している2020年仕様の新スペック・タイヤをテストする方針であることを明らかにした。
同グランプリにはすでにC2、C3、C3のタイヤの供給が決まっているが、テストされる2020年仕様タイヤはC2規格になる模様。

同タイヤは10月7・8両日にバルセロナ・サーキットで行われるタイヤテストでメルセデス、フェラーリ、そしてレッドブルの3チームにより先行して開発が行われることになっている。
なお、アメリカGPでは全チームにより2セットずつ同条件のもとテストが行われる予定。

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デビッド・クルサード氏、BRDC代表に就任

David Coulthard (C)RedBull Racing
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元マクラーレン等のF1ドライバーであるデビッド・クルサード氏(48歳:イギリス)が、BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の代表に就任することが明らかとなった。
BRDCはイギリスGPの開催地であるシルバーストーン・サーキットの保有者としても知られている。

1994年に23歳でウィリアムズ・チームからF1デビューを果たしたクルサード氏は、その後マクラーレンやレッドブルで活躍、現在は母国のテレビでF1コメンテーターを務める傍ら最後に所属したレッドブルで現在も広報活動に携わっている。

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FIA(国際自動車連盟)、2021年の「ブレーキ共通化」を断念か

Brake Image (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は、2021年シーズンからのF1レギュレーション改革の一環として「ブレーキ」を進めてきたが、このほどこの計画を断念したようだ。

これはかねてF1で課題とされるコスト削減を主な目的として計画されたもので、すでに最初の応募者であるイタリアの『ブレンボ』を対象にブレーキシステムと素材の検証が進められていた。
しかしFIAは最終的に「F1ブレーキ共通化にはまだ時期尚早」として現段階での導入計画を断念したとされるもの。

モーターレーシング、とりわけF1においてブレーキは最重要アイテムの一つであり、チーム側からはそもそも共通化には反対の意見が強かった。

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2019/10/02

メルセデスAMGチーム、ワークス参戦終了の噂

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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2021年から新たにマクラーレン・チームもメルセデス製パワーユニットを使うことが明らかになったが、これにより本家であるメルセデスAMGチームがワークスとしての参戦を終了させるのではないか、との見方が広まっている。
加えてマクラーレン・チームが昔のようにワークス待遇に復帰するというものだ。
そうであればメルセデス製パワーユニット・ユーザーが4チーム目という異例の展開にも納得がいくことから噂は信憑性を増しつつある。

しかしこれについてメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは即座に否定。
「マクラーレンとの契約はカスタマー・チームとしてのもので、われれわれに替わって彼らがワークスになるという意味合いはない」と、明言した。

ただエンジン・サプライヤーとしてのメルセデスとワークスチームとしてのメルセデスはそもそも別物という指摘もある。

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ロシアGPの最速ピットストップはノリス(マクラーレン)

Lando Norris (C)McLaren Group
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今回のロシアGPで最速ピットストップタイムを記録したのはマクラーレン・チームということになった。

これは20周目に記録したランド・ノリスに対して行われたもので、タイムは2.24秒、同チームとしては今シーズン初ということになる。
このタイムは前戦ウィリアムズ・チームが記録したものと同じだが、全体としてはドイツGP(フェルスタッペン)でレッドブル・レーシングが記録した1.88秒にかなり及ばないものとなった。

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トロ・ロッソの名称変更にアルファロメオが難色か

『Alpha Tauri』 (C)Scuderia Toro Rosso

レッドブル・グループの一員であるスクーデリア・トロ・ロッソが、2020年シーズンに向け『アルファタウリ』へと名称変更の申請をしていることが判明したが、実現には他の全チームの承認が必要となっている。

今のところチーム側からの反応は伝えられていないが、アルファロメオ・レーシング(前ザウバー)と最初の『アルファ』の発音が近いことを懸念する声が聞かれるのは事実だ。
もし同チームが承認を拒否した場合にはレッドブルの計画は進展しないことになる。

ただこれについてレッドブル・グループのヘルマン・ティルケ/レーシング・アドバイザーは、「何も問題はないと確信しているよ。
アルファロメオとアルファ・タウリは取り違えようがないし、われわれだってこれまで他チームの名称変更にはみんな同意してきたんだからね」との楽観的見解を示している。

ちなみに当初「雄牛の心臓」と伝えられた『アルファタウリ』は「牡牛座」(おうしざ)というのが一般的のようだ。

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2019/10/01

FIA(国際自動車連盟)、「ヘルメット規定」改善も

Daniil Kvyat (C)Honda Racing
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トロ・ロッソのダニエル・リカルドは自身のホームグランプリとなるロシアGPに特別カラーリングのヘルメットを準備したが、FIA(国際自動車連盟)から許可が降りず結局今回の装着は断念に追い込まれた。
これについて「ヘルメットのデザイン変更はシーズン中一回限り」とする現行規定の判断・運用に疑問の声が寄せられている。

確かにクビアトは今季イタリアGPでも特別カラーリングのヘルメットを使ったためシーズン2回目ということになるが、他にもベッテル(フェラーリ)やフェルスタッペン(レッドブル)らが複数回変更しているものの巧みに規定違反から逃れてきているのが実状だ。

これを受けたFIAのマイケル・マシ/FIAレースディレクターは恣意的な運用は否定したものの、改善の余地があることを認めている。

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ウィリアムズ・チーム、ルノー・パワーへの回帰止むなしか

Williams Renault FW14 (C)Williams F1
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既報のようにマクラーレン・チームは現在のルノー・スポールとのエンジン供給契約を2020年末で終了し、2021年からは新たにメルセデスから4年間の供給を受けると伝えられたが、すんなり落ち着きそうもない。

というのも、FIA(国際自動車連盟)は一つのエンジン・サプライヤーについて最大3チームとの指針を示していて、メルセデスはすでにウィリアムズとレーシング・ポイントに供給、自身のチームと合わせて供給枠を埋めているからだ。

このうちウィリアムズはすでに早く2025年までの供給契約延長を発表しているが、それでも「弾き出される」のはウィリアムズになるのではとみられている。
その場合、ウィリアムズはマクラーレンと入れ替わってルノー製パワーユニットとなる可能性が高いが、「マクラーレン・メルセデス」同様、実現すれば「ウィリアムズ・ルノー」も過去に大成功を収めた名コンビネーションではある。

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フェルスタッペン(レッドブル)、日本GP過度な期待を牽制

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ホンダF1は陣営4台のマシン、すべてに今回最新仕様のPU(パワーユニット)を投入するなどホームグランプリとなる次戦・日本GPへの準備を進めているが、エース格であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は過度な期待を戒めた。

「(ペナルティによる)グリッド後方からの追い上げは予定通りにいったけれど、4強に次ぐ5番手に上がってからは事実上成す術がなかった。
タイヤの状態が違うということもあったけれど、僕たちはまだまだメルセデス&フェラーリのレベルには達していない。退屈なレースだったよ。
次は熱心なファンが待つ日本GPということでとても楽しみにしているけれど、過度な期待は無理。
偽りの期待は持って欲しくないんだ」と、牽制。

フェルスタッペンにとって日本GPでの成績は、全4戦中2位2回、3位1回、9位入賞1回と験の良いものだ。

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