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2019/09/02

ホンダ系チーム、決勝レースコメント(9/01)

Alexander Albon (C)Redbull Racing
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決勝前のグリッドでは、土曜日に起きた事故で逝去されたアントワーヌ・ユベール選手を追悼するための黙祷が捧げられました。
Aston Martin Red Bull RacingとRed Bul Toro Rosso Hondaの4台のマシンは「Racing for Anthonie」のステッカーを貼って、このベルギーGPの決勝レースを走行しました。

スタート直後、不運にも1コーナーでキミ・ライコネン(アルファロメオ)と接触があったマックス・フェルスタッペンはマシンを破損。
それがクラッシュへとつながってしまい、早々にレースをリタイアする結果となってしまいました。

1台のみとなったRed Bull Racingですが、17番手からスタートしたアレクサンダー・アルボンが、素晴らしい追い上げを見せました。
アルボンは序盤をロングスティントにするためミディアムタイヤを装着してスタート。
オーバーテイクを複数成功させてトップ10までポジションアップしました。
23周目にソフトタイヤを装着すると、ダニエル・リカルド(ルノー)をアウト側からオーバーテイクするなど、アグレッシブで力強い走りを見せ、8番手へとポジションを上げました。

レース終盤ではDRSを使用してToro Rossoのダニール・クビアトを追い抜くと、最終ラップにはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)にせまります。
激しいバトルの中でコース外へ追い詰められ、マシン右側が芝生の上を走行することになりながらも、オーバーテイクに成功。
アルボンはRed Bull Racingでのデビュー戦を5位という結果で締めくくりました。

同じく後方の19番手からスタートしたToro Rossoのダニール・クビアトも、ミディアムタイヤからスタートする作戦を採り、24周目にソフトタイヤへ交換。
スタートに成功したクビアトは13周目にはトップ10に食い込む追い上げを見せると、ピットイン後もペースは衰えず、ポイント圏内へ復帰。
7位でレースを終え、6ポイントを獲得しました。

また、Toro Rossoでの復帰戦となったピエール・ガスリーも、9位でフィニッシュしてポイントを獲得しました。
13番手からスタートしたガスリーは、最初のスティントで8番手までポジションアップ。
13周でミディアムタイヤに交換したため、残り30周以上をピットストップなしで走行しなくてはなりませんでした。
しかし、ガスリーはタイヤをマネージしながら最後まで粘り強く走行。
ランス・ストロール(レーシングポイント)を抑えきって、2ポイントを獲得しました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(リタイヤ)

「レースウイークを締めくくるにあたり、今日のレース結果は満足と言えるものではありませんでしたが、それでも、昨日F2で起こったことを考えると、人生最悪の一日というわけでもなかったと思います。

レーススタートでは、トラクションが悪く、クラッチをリリースした際にホイールスピンを起こしたために、出遅れる形になりました。
その後、1コーナーに向かっていく中で、内側寄りのラインをキープしていこうと考えていました。
一方で、僕の外側を走っていたライコネン選手は、おそらく僕のマシンよりも完全に前に出たと考えて、そのまま内側に向けてベストなラインを走ろうと考えたようでした。
誰も責めることはできない状況で、恐らく彼は僕のことを見ていなかったのだと思います。
僕が彼のマシンの隣を走っている状況で彼がインに向けてコーナリングしてきたので、双方ともに後ろに下がって避けることができませんでした。
結果、彼と接触し、僕のマシンのトラックロッドが破損したために、そのままオー・ルージュの壁に突っ込む形になりました。
不運でしたが、レースにはこういったことはつきものです。
来週のイタリアGPでは、もっといい結果を得るためにベストを尽くします」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(5位)

「とてもうれしいです。5位は素晴らしい結果で、このチームで最高のスタートを切ることができました。
今日は楽しい瞬間がいくつもあり、レースを大いに満喫しました。
レースウイークの始まりは緊張していました。
そのときに5位になれると分かっていたら、飛び跳ねていたと思いますが、今は少しホッとしています。
レースは厳しい展開で、最初のスティントでは、前車から発生する乱気流のせいでグリップに苦しみ、1台もオーバーテイクできませんでした。
でも、ピットインしてソフトタイヤに交換してからは、マシンは息を吹き返したように速くなり、僕は“いけるぞ!”と感じました。
最終ラップはセルジオ(ペレス)と芝生に片側を落としながらも素晴らしいバトルを展開し、いいレースが見せられたと思います。
もちろん、僕自身を向上させなければならない部分がいくつかあるので、次のモンツァまでの期間でよく勉強し、課題を克服していきたいです。
チームとともに、序盤なぜ苦しんだのかを解明したいと思いますが、このマシンのコツや合わせ込み方も見つけていくつもりです。
今週末、プレッシャーはそれほど感じていませんでしたが、メディアの皆さんはそうは見ていなかったようですね。
でも、このチームとのレースウイークをエンジョイしました。
チームによって仕事のやり方が異なるのを見たことも、いい経験になりました。

僕らルーキーにとって、昨夜はとても苦しい時間になりました。
みんなアントワーヌ(ユベール選手)のことをよく知っていたし、とてもつらい時間で、いつもと違う気分で朝を迎えました。
サーキットにいる間も、普段と全く異なる雰囲気でした。
このレースを、彼に捧げたいと思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(7位)

「最後列から7位という結果で締めくくることができ、素晴らしいレースをすることができました。
気温が低いコンディションは僕たちにとっては好条件だったのですが、レースでは本当に大きく前進することができました。
今シーズンを通じて、僕らのマシンは特に一番大事な決勝で力強いパフォーマンスを見せることができています。
数々のオーバーテイク、タイヤマネージメント、そして素晴らしい作戦に加え、今日はレースペースもよかったと感じています。
チームで最善を尽くして獲得した7位という結果と、レース内容にとても満足していますし、楽しむことができました」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(9位)

「この一戦は僕のキャリアの中でも一番エモーショナルなレースとなりました。
ベストなパフォーマンスで戦うことが、僕にとってアントワーヌ(ユベール選手)のためにできることだと思っていたからです。
結果も9位で終えることができ、Red Bull Toro Rosso Hondaでの復帰戦で2ポイントを獲得することができました。
難しいレースになると覚悟はしていましたが、チーム一丸となり戦うことができました。
早めにピットインして長い周回数をミディアムタイヤで走る作戦で、思い切った賭けに出ることにし、ソフトタイヤで走行する他のマシンとの戦いが困難なレース後半になると覚悟していました。
ときには接近戦のバトルをしながら、攻めるときも抑えるときもベストを尽くして戦いました。
その結果チームとアントワーヌのために2ポイントを獲得でき、とてもうれしく思います。
レース中、新たにマシンについて学ぶこともありました。
Aston Martin Red Bull Racingのマシンと違うことも多く、ラップを重ねるたびに理解も深まってきていると感じたので、今後さらに改善していいレースにしていけると思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のレースでは、5番手からスタートのフェルスタッペン選手がスタート直後にリタイアとなりましたが、後方からスタートした残りの3台のマシンが確実にレースを走りきり、入賞を果たしました。
両チームにとっていい結果になったと思います。

なにより17番手からスタートしたアルボン選手がAston Martin Red Bull Racingでのデビュー戦で非常に力強い走りを見せ、5位を獲得できたことは素晴らしかったです。
Red Bull Toro Rosso Hondaの2台もいいペースをみせ、アルボン、クビアト、ガスリーの3選手で見応えのあるバトルを展開しました。

われわれとしては、今週末に投入したスペック4のPUが問題なく機能し、多くのデータを収集できました。
ここからさらに分析を進め、今後のレースにつなげていきたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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