ホンダ系チーム、決勝レースコメント(8/04)
Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPは、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが惜しくも優勝を逃したものの、2位表彰台を獲得。
Hondaのパワーユニット(PU)搭載のマシン3台がトップ10入りをする結果となりました。
ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンはレース序盤、ハミルトンに後ろから迫られながらも懸命にディフェンスを続け、25周目にピットイン。
ハードタイヤを装着したセカンドスティントでもハミルトン選手が再び差を詰めますが、フェルスタッペンを抜きあぐねる状況が続くと、フレッシュのミディアムタイヤに変更する2ピットストップ作戦を選択しました。
一方で、フェルスタッペンはハードタイヤでチェッカーまで走行し続ける選択を行いました。
フェルスタッペンのすばらしい活躍により、終盤までトップをキープすることができましたが、レース残りわずか5周となったところで、フレッシュなタイヤで20秒差から確実に差を詰めてきたハミルトン選手にオーバーテイクを許します。
その後フェルスタッペンはピットインでファステストラップを狙うためのタイヤ交換を行い、タイムを更新。2位のポイントとあわせ、19ポイントを獲得しました。
同じくRed Bullのピエール・ガスリーは1周目で6番手から9番手までポジションを落としました。
その後追い上げをみせたガスリーは、5番手のカルロス・サインツ選手(マクラーレン)をオーバーテイクすることは叶わなかったものの、6位にてチェッカーを受けました。
Red Bull Toro Rosso Hondaのアレクサンダー・アルボンは12番手からスタートし、10位にてチェッカーを受け、ポイントを獲得することができました。
予定より延長された28周のミディアムタイヤでのファーストスティントのあと、ハードタイヤへと変更したアルボンは、チームメートのダニール・クビアトと激しいバトルを展開し、終盤にポイント圏内となる10番手へとポジションアップすることに成功しました。
クビアトとアルボンはレース中ほぼ接戦を繰り広げていましたが、クビアトはハードタイヤへ変更するため21周目の早めのピットインを選択しました。
終盤でタイヤの磨耗が激しくなってパフォーマンスが落ちたことにより、15位にて今大会を終えることとなりました。
なお、2戦連続の表彰台はHonda F1にとって2004年の中国GP-日本GP以来になります。
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2位)
「最善は尽くしましたが、ルイス(ハミルトン選手・メルセデス)のほうが明らかに少しスピードがありました。
とはいえ、他車と大きなギャップを築きましたし、2位という結果は十分に喜ぶべきものだと思います。
ペースという点では今日は僕たちの日ではなかったと思いますが、総合的にはとてもいいレースウイークになり、ポールポジションを獲得できたことは大きな前進になりました。
もちろん、ポールポジションからスタートしたので、当然優勝したかったです。
ただ、ファステストラップをマークしつつ、2位表彰台を獲得することが、現実的に僕たちができた最高の結果だったのではないでしょうか。
同じタイヤを装着していたときは、ハミルトン選手を抑えることができました。
ただ、彼らが3番手との差を活かして選択した2ピットストップの作戦が彼にうまく作用したようです。
トップを守り抜こうとタイヤを最大限に使ってトライしましたが、毎周1、2秒で差を縮めてきたハミルトン選手に成す術はありませんでした。
フレッシュタイヤを装着した彼はすぐに僕との差を縮めたので、オーバーテイクされることも予想していました。
そのあと、エクストラポイントが稼げるファステストラップを獲得するために、ピットインをし、ソフトタイヤへ変更を行いました。
結果ファステストラップを更新することができ、とても満足しています。
できる限りのことはやったので、後悔はありません。
だんだんとトップへ近づいてきているので、これから迎える休暇をいい気分で過ごせそうです」
【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(6位)
「今日のレースは序盤から難しい状況に迫られた一戦でした。
スタートがうまくいかなかったことから始まり、そのあともアタックを試みましたが、マシンがスライドしてしまい、グリップも得られず苦戦することとなりました。
1コーナーで板挟み状態になったあと、2コーナーでライコネン選手(アルファロメオ)と接触しそうになり、スタート後にタイムロスとなることが起きてしまいました。
FP1とFP2が行われたレースウイーク初日の金曜は調子がよかったのですが、土曜日からグリップに悩まされることになりました。
レースは6位でポイント獲得は叶ったものの、さらに上を狙えた筈です。
これからやってくるしばらくの休暇はみんなにとってスイッチオフとなるいい機会です。
僕もリラックするすると同時に、シーズン前半戦でなにがよかったか、なにがより改善できたかを考えたいと思います。
そしてシーズン後半戦はさらに力強くなって戻ってきて、多くのポイントを獲得できるレースにしていきたいです」
【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(15位)
「今日のレースはおもしろい展開になりましたし、もっといい結果で終えられたかもしれません。
しかし、ピットインのタイミングが早すぎてしまったため、残り15周でタイヤの限界を超えてしまいました。
限界を超えてしまうと、それ以上なにもできないため、戦略的にはうまくいかないレースでした。
アレックス(アルボン)と同じタイヤを装着していたときのバトルはとてもエキサイティングで、彼をオーバーテイクすることもできました。
タイヤが限界を迎えてしまったあとの終盤は、その楽しさが続くことはありませんでした。
しかし、今日の自分の走行には満足していますし、マシンのポテンシャルは十分に引き出せたと思っています。
ただポイント獲得とならなかったことは、とても残念に思っています」
【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(10位)
「とてもいいレースができたと思います。
ファーストスティントはまあまあでした。ミディアムタイヤは、ほぼグリップが感じられず、あまりいい手応えは得られなかったのですが、ハードタイヤに変更したあとのマシンは、みちがえるような感触でした。
ダニール(クビアト)とレース中に2度もいいバトルをすることができました。
一度目のほうが接近したバトルでした!とてもフェアなバトルを純粋に楽しむことができました。
10位は僕たちにとって最良の結果だったと思うので、この結果を喜ぶべきだと感じています。
これからしばらくリラックスする時間もあるので、今シーズンを振り返ってなにを改善するべきか理解し、今シーズン後半に向けてしっかり準備していこうと思います」
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「今日はポールポジションからスタートしたフェルスタッペン選手が、2番手スタートのハミルトン選手と終始激しいバトルを繰り広げましたが、最後の最後に惜しくもポジションを譲り、2位でフィニッシュとなりました。
チャンピオンであるメルセデスのマシンのパフォーマンス、ドライバー、戦略の底力を強く感じたレースだったと思います。
われわれとしても、後半戦でさらなる勝利を勝ち取るべく、車体、PUなど、チーム全体でパフォーマンスの向上を図ります。
Toro Rossoについては、アルボン選手が12番グリッドから強い走りをみせ、10位入賞、ポイント獲得を果たしてくれました。
今週末のパフォーマンスを考えると、最大限の結果を出してくれたと考えています。
F1としてはここから短い夏休みに入ります。
また後半戦に向けて万全の準備を進めていきます」
提供:本田技研工業(株)
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