M.ビノット代表(フェラーリ)、F1の過度な部品共通化を批判
Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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F1ではコスト削減を目標に、様々な部品やコンポーネンツの共通化を進めようとしているが、フェラーリ陣営を率いるマッティア・ビノット代表はその過度な共通化の動きに反対の姿勢を明らかにしている。
共通化の候補に挙げられているのは、ディスクホイール、ブレーキシステム、ステアリングホイール、ドライブシャフト、ペダルなど枚挙に暇がない。
しかし同代表は、「F1はマシンを造り上げることも競争のひとつ。
コスト削減を御旗に何でもかんでも共通化すればいいというものではない。
それで必ずしも費用が節約できるというものでもないし。
コスト削減にはわれわれがかねて主張している通り、活動予算全体の制限を設けてやればいいんだ。
何よりF1のDNAである競争を忘れたらそもそもF1の意味がなくなる」と、持論を展開した。
とはいえ現在フェラーリが約460億円もの予算であるのに対し、フォース・インディアらプライベートチームはわずか130億円程度とみられている。
ただF1が他のカテゴリーのレースと異なるのは、ドライバーズと共にコンストラクターズ・チャンピオンシップの戦いでもあり、チームはそれぞれコンストラクターズ(製作者)として独自にマシンを造り上げることが求められている。
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