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2019年8月

2019/08/31

ベルギーGP予選、ルクレール(フェラーリ)がPP獲得!

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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31日(土)15時(日本時間:22時)からスパフランコルシャンを舞台に2019年F1第13戦ベルギーGPの公式予選セッションが行われた。
全20台によるQ1、15台によるQ2に続き、10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

2回のアタック共に最速タイムを記録したルクレール(フェラーリ)が6月のオーストリアGP以来となるポールポジション獲得で、これは自身通算3度目になるもの。
また2番手も僚友のベッテル(フェラーリ)が入り、フェラーリ勢のフロントロウ独占。
今週はいずれのセッションでもこの二人が終始最上位に名前を連ねた。

3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手フェルスタッペン(レッドブル)、6番手リカルド(ルノー)、7番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手ペレス(レーシング・ポイント)、10番手マグヌッセン(ハース)という結果になった。

ルノー勢は『スペックC』と呼ばれるアップデート版を今回投入したが、その成果が得られた形。
ただ二人はICE(エンジン)交換により5グリッド降格のペナルティを受けることが決まっている。
明日の決勝レースは日曜日15時10分(日本時間:22時10分)から行われる。

ベルギーGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、依然フェラーリ勢が好調な走り

引き続きベルギーGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
Q2は前のセッションの赤旗中断により少し遅れてスタートした。

1度目のアタックでまたフェラーリ勢が最上位に。
15台中、ジョビナッツィ(アルファロメオ)は走行出来ず。
また14番手のアルボン(レッドブル)はグリッド最後尾のペナルティがあるため一度だけで走行を打ち切った。

結果、トップはルクレール(フェラーリ)、2番手ベッテル(フェラーリ)、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手リカルド(ルノー)、6番手フェルスタッペン(レッドブル)、7番手ライコネン(アルファロメオ)、8番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、9番手ペレス(レーシング・ポイント)、10番手マグヌッセン(ハース)までがQ3進出を決めた。
ここでの敗退はグロージャン(ハース)、ノリス(マクラーレン)、ストロール(レーシング・ポイント)、アルボン(レッドブル)、そしてジョビナッツィ(アルファロメオ)の5台となった。

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ベルギーGP予選Q1、赤旗中断相次ぐ

31日(土)15時(日本時間:22時)からスパフランコルシャンを舞台に2019年F1第13戦ベルギーGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は29度、路面温度41度、コースはドライコンディションとなっている。

直無午前のフリー走行でクラッシュしたハミルトン(メルセデス)のマシンは直前までピットガレージ内で修復作業が行われていた。
セッション開始後まもなくコースインしたばかりのクビサ(ウィリアムズ)が派手な白煙を上げてストップ、予選はいきなり赤旗中断になった。
今回バージョンアップされたというメルセデス製PU(パワーユニット)は昨日もペレス(レーシング・ポイント)がトラブルに見舞われている。
さりに終了直前にジョビナッツィ(アルファロメオ)がやはりエンジンとみられるトラブルでストップ、再度の赤旗になりそのまま終了した。

トップはルクレール(フェラーリ)、2番手ベッテル(フェラーリ)、3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手アルボン(レッドブル)、7番手リカルド(ルノー)、8番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、9番手グロージャン(ハース)、10番手ペレス(レーシング・ポイント)の順。

ここでの敗退はガスリー(トロ・ロッソ)、サインツ(マクラーレン)、クビアト(トロ・ロッソ)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてクビサ(ウィリアムズ)の5台となった。

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フリー3回目、ハミルトン(メルセデス)が珍しいクラッシュ

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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31日(土)12時(日本時間:19時)からスパフランコルシャンを舞台に2019年F1第13戦ベルギーGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候はこの日も晴れ、セッション開始時の気温は24度、路面温度は34度、ドライコンディションと報告されている。

セッションちょうど半ばの30分過ぎ、なんとハミルトン(メルセデス)が12コーナー先でコースアウト、フロント部からタイヤバリヤにクラッシュ、赤旗中断となった。
ドライバーに怪我はないようだがメディカルカーに収容された。
残り時間約12分ほどのところでセッション再開。

今回も最速タイムはルクレール(フェラーリ)で1'44.208を記録した。
2番手もチームメイトのベッテル(フェラーリ)で0.451秒差のタイム。
3番手ボタス(メルセデス)、4番手リカルド(ルノー)、5番手フェルスタッペン(レッドブル)、6番手ペレス(レーシング・ポイント)、7番手クラッシュしたハミルトン(メルセデス)でマシンの損傷具合が気に掛かる。
8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、10番手がガスリー(トロ・ロッソ)となった。
クビアト(トロ・ロッソ)は17番手、アルボン(レッドブル)は20番手となったが、いずれもグリッド最後尾が決まっているのでアタックの必要がない状況となっている。
この後15時(日本時間:22時)から注目の公式予選が行われる。

ベルギーGPフリー走行3回目の結果はこちら
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コンポーネンツ交換でグリッド降格相次ぐベルギーGP

FIA
ベルギーGPは夏休み明け初戦ということで各チームでPU(パワーユニット)を始めとするコンポーネンツの交換が集中。
これによりグリッド降格ペナルティが相次いだ。
すでに確定した降格処分は次の通り。

・リカルド(ルノー):5グリッド降格(5基目のICE(エンジン))
・ストロール(レーシング・ポイント):グリッド最後尾(4基目ICE(エンジン)、4基目TC(ターボチャージャー)、4基目MGU-H(熱エネルギー回生システム)他)
・ヒュルケンバーグ(ルノー):5グリッド降格(6基目ICE(エンジン))
・クビアト(トロ・ロッソ):グリッド最後尾(5基目ICE(エンジン)、5基目TC(ターボチャージャー)、5基目MGU-H(熱エネルギー回生システム)、5基目MGU-K(運動エネルギー回生システム))
・アルボン(レッドブル):グリッド最後尾(4基目ICE(エンジン)、4基目TC(ターボチャージャー)、4基目MGU-H(熱エネルギー回生システム)、3基目MGU-K(運動エネルギー回生システム)3基目ES(エネルギー・ストア)、3基目CE(コントロール・エレクトロニクス))
・サインツ(マクラーレン):5グリッド降格(5基目ICE(エンジン))

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ピットレーンでもルクレール(フェラーリ)が最速

FIA
ベルギーGPのレーススチュワード(審査委員)は、30日(金)行われたフリー走行1回目セッションで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)にピットレーン速度違反があったとして、フェラーリ・チームに対し600ユーロ(約7万円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればルクレールは制限80キロのところを85.2キロで走行したとのこと。
この日最速だったフェラーリ・チームだが、それはピットレーンでも同様だったようだ。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(8/30)

田辺 豊治 (C)Honda Racing
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ベルギーGPの初日は、Honda PUを搭載しているAston Martin Red Bull RacingとRed Bull Toro Rosso Hondaそれぞれのチームで、新たなスペックのPUを投入し、両チームにとって実りある1日となりました。

Red Bull Racingでは、今回からチームに加わったアレクサンダー・アルボンが最新のスペック4のPUを搭載、Toro Rossoではダニール・クビアトがスペック4を使用して走行しました。

レースウイーク最初のセッションのFP1では、マックス・フェルスタッペンが3番手、そして新しいチームメートであるアルボンが0.077秒差で4番手をマークし、Red Bull Racingにとって幸先のよいスタートとなりました。
そして午後のセッションでは、ほかのマシンよりも早い段階でソフトタイヤを装着したフェルスタッペンが6番手、アルボンが10番手を走行しました。

昨年の最終戦のアブダビ以来、久しぶりにToro Rossoに戻ったピエール・ガスリーをはじめ、Toro Rossoの2人にとっては少し苦戦した初日となりました。
FP1ではクビアトが17番手、ガスリーが18番手となりました。
FP2は改善が見られ、アルボンに0.4秒及ばないタイムでクビアトが14番手、そのクビアトから0.2秒遅れてガスリーが17番手でセッションを終えました。

今夜は4台すべてのデータと、最新のスペック4のPUのデータを解析し、予選に向けてベストなセッティングを見つけることに専念します。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3-6番手)

「今日のマシンの感触は、特にFP2中のバランスがよく、セカンドセクターで特に速さをみせることができました。
僕のマシンはややパワーを抑えたエンジンモードを使用しており、幾分ラップタイムを犠牲にすることになりました。
明日には通常に戻すことができるので問題はないと思いますし、初日である金曜に無理をしてリスクを負わないことがベストです。
フェラーリ勢にとってこのサーキットは、僕たちに比べると合っているコースのようで、とてつもない速さをみせている彼らに勝つことは難しいかもしれません。
いかにメルセデス勢に近づけるか、明日に向けて改善をしていきたいと思います。
まだやるべきことはありますが、総合的にマシンの仕上がりには満足しています」

【アレクサンダー・アルボン(レッドブル)】(4-10番手)

「まるで学校の初日のようにワクワクした1日でした。
マシンの感触もよく、走行を楽しむことができて、いい初日を迎えられたと感じています。
まだマシンについて学んでいる途中ですし、なるべく長い走行距離を走りながら、焦らずに進めていこうと思っています。
もちろんToro Rossoと違うことも多いので、できる限り早く慣れるように努めています。
速くすばらしいマシンを用意してもらえているので、あとは僕自身がうまく扱えるようにならなければなりません。
今日の午前中に行われたFP1では、感触はよかったですが、ゆっくり慣れていく感じでした。
午後はロングランを重視してテストを行いました。
ペナルティーがあるため、ショートランというより日曜の決勝中のレースペースを重要視しています。
チームの皆が温かく迎えてくれているおかげで、居心地がよく過ごさせてもらっています。
今の時点では期待したいことや目標はまだないのですが、まずは新しいチームとマシンでの初戦でいいレースがしたいと思っています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(17-14番手)

「夏休みが終わり、マシンに戻ってくることができてうれしいですし、スパは夏休み後の初戦にはぴったりのサーキットではないかと思います。
何人かの選手は今週末グリッド降格のペナルティーがありますし、レースは一層おもしろくなるのではないでしょうか。
明日の予選が楽しみです。
スパのようなサーキットは『とてもいい』か『とても悪い』と両極端になりがちなのですが、今の段階では僕たちにとって、残念ながら『とても悪い』状況にあります。
ほかにも同じような傾向が見られたチームもありましたが、今日の僕たちはマシンをこのサーキットに合わせきれなかったようでした。
今日の結果はあまり深刻な問題とは捉えていません。明日のためになにができるか検討し、ベストを尽くしたいと思います」

【ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)】(18-17番手)

「まずはマシンに慣れること、そして新しい手順や挙動を学ばねばならず、多忙な1日になりました。
このエンジニアグループとレースをするのは初めてなので、今日はいろいろやるべきことがありました。
この週末にとてもいいプランを準備していて、一周ごとにマシンにも慣れてきたように感じられたので、前進できた1日になったのではないでしょうか。
ペースの面では少し苦戦していますが、明日はさらにいい走りができるように方向性を見定めなければなりません。
何人かの選手はペナルティーを受けることが決まっているので、競争力のあるマシンを準備して日曜の決勝に挑みたいと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のベルギーGP初日では、スペック4のPUをクビアト選手とアルボン選手に投入しました。
2台のスペック4は問題なくFP1とFP2を走行し、多くのデータを得ることができました。
これからデータ解析を行い、明日の予選、そしてレースに向けて最適化を進めます。
フェルスタッペン選手についてはFP2のセッション中にPUのパワーロスを訴えていましたので、これから解析を行い、明日のセッションに向けてベストな準備を行います」

提供:本田技研工業(株)

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ルノー陣営も新スペックPUをベルギーGPで投入

Renault R.S.19 (C)Renault Sport F1
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ホンダやメルセデス陣営が今回のベルギーGPにバージョンアップされたPU(パワーユニット)を投入したことを明らかにしているが、さらにルノー・スポールも今回同様にバージョンアップされたPU(パワーユニット)を自チームであるルノー・チームに投入したことを明らかにした。
こちらの名称はこれまでの『スペックB』に続く『スペックC』とのことだ。

なおルノー・スポールはマクラーレン・チームにもPU(パワーユニット)を供給しているが、同様に今回『スペックC』こを投入したかどうかについて言及はない。

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レーシング・ポイント、ペレスと3年契約発表

Sergio Perez (C)Force India F1
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30日(金)、レーシング・ポイントは同チームのドライバー、セルジオ・ペレス(29歳:メキシコ)と新たな契約を結んだことを正式発表した。
契約は2020年からの3年間。

2014年、前年のマクラーレン・チームで不首尾に終わったペレスはレーシング・ポイントの前身であるフォース・インディアに加入。
以来エースドライバーとしてチームが存続危機にあった時も支えてきた。

現在はカナダの大富豪であるローレンス・ストロール氏がオーナーとなっていて、その子息であるランス・ストロール(20歳:カナダ)がチームメイトとなる。

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2019/08/30

ベルギーGPフリー2回目、再びフェラーリ勢が最速

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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引き続き、30日(金)15時(日本時間:22時)からスパフランコルシャンを舞台に2019年F1第13戦ベルギーGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
このセッション開始時の天候は依然晴れ、セッション開始時の気温は24度、路面温度39度、ドライコンディションと報告されている。
なお午前のセッションでハミルトン(メルセデス)を見舞ったトラブルはスロットルペダル(フライ・バイ・ワイヤー?)関連のものだったということだ。

順調に見えたセッション、残りわずか5分というところでそれまで5番手という好タイムをマークしていたペレス(レーシング・ポイント)が突然トラブルでストップ。
レーシング・ポイントは僚友のストロールもその前にマシンの不調を訴えていたので気掛かりなことだ。
セッションは赤旗となりそのまま終了を迎えた。

ベストタイムはルクレール(フェラーリ)で1'44.123、2番手も0.630秒差のベッテルで再びフェラーリの1-2。
3-4番手ボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢、5番手にペレス(レーシング・ポイント)、6番手フェルスタッペン(レッドブル)、7番手ライコネン(アルファロメオ)、8番手ストロール(レーシング・ポイント)、9番手リカルド(ルノー)、10番手アルボン(レッドブル)となった。
トロ・ロッソ勢はクビアト14番手、ガスリー17番手と苦戦。
明日土曜日は引き続きフリー走行3回目と公式予選が行われる。

ベルギーGPフリー走行2回目の結果はこちら
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ベルギーGPフリー1回目、フェラーリ勢が好調な滑り出し

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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30日(金)11時(日本時間:18時)から難コース・スパフランコルシャンを舞台に2019年F1第13戦ベルギーGPのフリー走行1回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候はみごとな晴れ、セッション開始時の気温は19度、路面温度27度、もちろんドライコンディションと報告されている。

ピレリは今回専用サーキットということで、C1からC5まで5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という最も堅い部類に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なお既報のように今回からガスリー(レッドブル)とアルボン(トロ・ロッソ)がそれぞれチームを入れ替わってのエントリーとなっている。
またこのセッションでウィリアムズ・チームはラッセルに換えてニコラス・ラティフィ(23歳:カナダ)を起用している。

開始20分弱、ハミルトン(メルセデス)がスローダウンして心配させたが、その後ガレージでの作業で解決した模様。
またストロール(レーシング・ポイント)のマシンのリヤカウルが一部脱落して驚かせた。
最終的にトップタイムはベッテル(フェラーリ)が記録した1'44.574、これにチームメイトであるルクレール(フェラーリ)が0.214秒差で続いた。
3*4番手にフェルスタッペン&アルボンのレッドブル勢、5-6番手にボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢、7番手ストロール(レーシング・ポイント)、8番手リカルド(ルノー)、9番手ペレス(レーシング・ポイント)、10番手サインツ(マクラーレン)となった。
トロ・ロッソ勢はクビアト17番手、ガスリー18番手。
このあと15時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる。

ベルギーGPフリー走行1回目の結果はこちら
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メルセデス陣営もベルギーGPでバージョンアップ

Lance Stroll (C)Racing Point F1
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ホンダ陣営のレッドブル&トロ・ロッソに続き、メルセデス陣営の3チーム(メルセデスAMG、レーシング・ポイント、ウィリアムズ)も今週行われるベルギーGPにバージョンアップされたPU(パワーユニット)を投入することを明らかにした。
カナダGP以来となる今シーズン2度目のもので、こちらは『スペック3』ということになる。
3チーム6台すべてを一気にバージョンアップさせるのはそれだけ信頼性への自信の表れともみられる。

なおストロール(レーシング・ポイント)だけは母国グランプリのカナダでエンジントラブルにより予定外のエンジン交換をしているため、グリッド10番降格ペナルティを受けることになるとみられる。

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ホンダ、アルボン&クビアトに『スペック4』投入へ

Powered by Honda (C)Scuderia Toro Rosso
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ホンダは今週行われるベルギーGPで、レッドブルのアレクサンダー・アルボンとトロ・ロッソのダニール・クビアトのマシンにそれぞれ最新仕様の『スペック4』と呼ばれるアップデート版を投入する方針を明らかにした。

これはホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターが語ったもので、実現すれば今シーズンで3度目のバージョンアップということになる。
今週のスパフランコルシャンと来週のモンツァはいずれもエンジンに負担の掛かるパワー・サーキットと言われていることから、これに合わせて開発したものと思われる。
欧州メディアによれば『スペック4』は予選モードで約25馬力のパワーアップを実現したと伝えている。

ただレギュレーションにより例えばICE(エンジン)は年間3基までに制限されており、これを超えた場合にはまずグリッド10番降格のペナルティが待ち受けている。

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ベルギーGPの週末、いまのところ雨はなし

Spa-Francorchamps (C)Pirelli Motorsport
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夏休み明け、後半の初戦となる2019年F1第13戦ベルギーGPの舞台地であるスパフランコルシャン地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日そして決勝レースの日曜日いずれも概ね曇りであり、いまのところ雨にはならないとしている。
ただ例年不安定な気象となるため油断はできない。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
8月30日(金) フリー走行 曇り 14- 23度 10%
8月31日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 13- 28度 10%
9月 1日(日) 決勝レース 曇り 8- 18度 20%

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ルノー・チーム、エステバン・オコンの来季加入を正式発表

Esteban Ocon (C)Renault Sport
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ルノー・チームはかねて噂に上がっていたように、元フォース・インディアのエステバン・オコン(22歳:フランス)を来季レースドライバーとして契約したことを正式発表した。

メルセデス傘下のドライバーであるオコンについては一時メルセデスAMGチーム抜擢の可能性も伝えられたが、こちらはバルテリ・ボタスの残留が濃厚になったとみられ、次善の策としてルノー・チームの名前が挙げられていたもの。

契約の詳細は不明だが、一部にメルセデスが給与の一部を負担するという報道もあった。
なおチームメイトは複数年契約を結んでいるダニエル・リカルドということになる。

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2019/08/29

ハースF1、ベルギーGPでは同一スペックで

Haas Duo (C)Haas F1 Team
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今シーズン不振の原因を探るため、7月の第10戦イギリスGPから2台のマシンに異なるエアロダイナミックスを施して臨んできたハースF1チームだったが、今回のベルギーGPでは久々に同一スペックのマシンで参戦する方針であることがわかった。

それによれば今回のものはこれまでとは異なる新開発のもので、ベルギー、イタリアと高速のパワー・サーキットが続く状況に合わせたものと自信をみせている。
今シーズンここまでマグヌッセンは6位、グロージャンも7位が最高位に留まっている。
とりわけ同チーム設立時からのドライバーであるロマン・グロージャンはリタイヤが多く、シート喪失の噂も立っているためここで存在感を際立たせたい考えだろう。

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グロージャン(ハース)はウィリアムズ・チーム入り狙う

Romain Grosjean (C)Race of Champions
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来季のF1シートを巡っては、メルセデスAMGチームがバルテリ・ボタスの契約延長・残留が確実になったとみられ、これに伴いメルセデス傘下であるエステバン・オコンはルノー・チーム加入になるのではとみられている。

その場合ルノー・チームのシートを失うのはニコ・ヒュルケンバーグとみられ、同選手はハースF1に移籍、これに伴いハースではロマン・グロージャンが放出となる見込み。
さらにそのグロージャンはウィリアムズのレースシートを得るべくチームと交渉していると伝えられている。

かくしてF1では早くも2020年シーズンを見据えた恒例の『ドミノ』がスタートしようとしている。

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ゲルハルト・ベルガー氏、ベッテル(フェラーリ)のF1引退を示唆

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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元F1ドライバーで、故アイルトン・セナと共にマクラーレン・ホンダの全盛期を支えたことで日本にも馴染み深いゲルハルト・ベルガー氏(60歳:オーストリア)が、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の今季限りの引退をドイツ・メディアに示唆、注目を集めている。

その中でベルガー氏は、次のようにその背景を語った。
「承知のようにF1のトップレベルで戦うには高いモチベーションが不可欠だ。
しかし現状、ベッテルがそういう状況にあるとは考えにくい。
もっと楽しいことがあると感じ始めているのではないか」

史上3位の通算52勝を記録、4回のドライバーズ・タイトル獲得を誇るベッテルだが、これらはいずれもレッドブル所属の時のもの。
フェラーリに移籍した2015年からは常にメルセデスAMG勢の後塵を拝する結果に甘んじている。

なおベッテルとフェラーリとの契約ではドライバーズ・チャンピオンシップで3位以内でなけれぱ契約を解除できるパフォーマンス条項があるとされるが、幸か不幸か現在のベッテルは4位となっている。

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2019/08/28

ベルギーGP、各チームのタイヤ選択

Belgian GP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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夏休み明けの今週末行われるF1第13戦ベルギーGPに持ち込む3種類のタイヤと各ドライバーによる選択がピレリから発表されている。

今回も舞台もスパフランコルシャンという比較的高グリップのサーキットであることから、ピレリはハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)にそれぞれC1、C2、そしてC3という最も堅い部類の3種類のコンパウンドを選択した。
このうち予選Q3ではC3を必ず使用しなければならない
また決勝レースではC1とC2のいずれか1セットを使用しなければならないことになっている。

今回も各チームC3のソフトタイヤが主力とされる中、フェラーリとレッドブルはほぼ同じでC3が10セットずつで、その分中間のミディアムC2を2セットずつに減らしている。
一方ソフトとの相性に疑問を持つメルセデスAMGチームの二人はソフトを最も少ない8セットに留め、その分ミディアムを4セットずつ選択している。
トロ・ロッソはその中間で、ソフト9セット、ミディアム3セットを選択している。
ただし選択時のドライバーはガスリー(レッドブル)とアルボン(トロ・ロッソ)で現状と入れ替わっているのは衆知のことだ。

ベルギーGPは9月1日(日)決勝レースという日程で開催される。

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スペインGP(バルセロナ)、開催契約1年延長が決定

Barcelona Circuit (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンで現行の開催契約が終了、来年以降の開催に黄信号が灯っていたバルセロナ・サーキットでのスペインGPだが、同サーキットはとりあえず1年間の開催延長で合意されたことが明らかにされた。

シーズン前テスト定番の地として、またF1ヨーロッパ・ラウンド開幕の地として親しまれる当地のスペインGPだが、リバティ・メディアとの間で新契約についての交渉が難航していたもの。
なお来シーズン、ドイツGPのカレンダー脱落は確定しているものの、新たにベトナムGPが登場、また35年ぶりとなるオランダGPの復活が決まっているため、これで2020年のF1は史上最多となる全22戦になることが確実になった。

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アラン・ジョーンズ氏、今後「レーススチュワード」拒否も

Alan Jones (C)Redbull Racing
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1980年のF1チャンピオンで、グランプリのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)も度々務めるオーストラリアの雄・アラン・ジョーンズ氏が、大きな騒動になったカナダGPの騒動について、地元オーストラリアのモータースポーツ・サイト『スビードカフェ.com』で言及した。

今年のカナダGPとは、ハミルトン(メルセデス)と壮絶なバトルを演じたベッテル(フェラーリ)がレーススチュワードの裁定によりペナルティを科せられて勝利を逸した問題のレース。
裁定後には当時ドライバー出身枠スチュワードを務めた元F1ドライバーであるエマニュエル・ピロ氏に多くの非難の声が寄せられた。

これについてジョーンズ氏は「スチュワードの裁定があまりにルールに杓子定規に過ぎる」として、今後スチュワード就任の要請があっても辞退する可能性まで示唆した。
ただ、ジョーンズ氏のレーススチュワードは2016年のハンガリーGP(9回目)が最後でその後は一度もないのが実態ではある。

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2019/08/27

タグホイヤー、ポルシェ(フォーミュラE)の冠スポンサーに

TAG Heuer (C)RedBull Racing
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F1ではマクラーレンやレッドブルらのスポンサーを務めたことで知られるスイスを代表する高級時計メーカー『タグホイヤー』が、今回新たにフォーミュラEシリーズへの参戦を決めたポルシェ・チームのタイトル・スポンサーに付くことがわかった。
これによりチームの正式名は『タグホイヤー・ポルシェ・フォーミュラE・チーム』(TAG Heuer Porsche Formula E Team)となる。

ポルシェと組んだタグホイヤーは、1980年代のF1でタグホイヤーのバッジを付けたエンジンにより3回のドライバーズ・タイトル、2回のコンストラクターズ・タイトルを獲得している。
また2003年まではF1の公式計時を担当したことで親近感が持たれている。
(その後はインディカー・シリーズの公式計時を担当)

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メルセデスがオコンのルノー入りに資金援助か

Esteban Ocon (C)Mercedes Motorsport
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メルセデス・モータースポーツは配下のエステバン・オコン(元フォース・インディア)のF1シート確保に躍起となっているが、ここに来てルノー・チーム入りするというニュースが流れている。

これは同チームのニコ・ヒュルケンバーグがロマン・グロージャンに替わってハースF1に移籍、オコンはその空いたルノー・チームのシートを得るというもの。

これについてフランスのテレビ局『RMCスポール』は、メルセデスがオコンの給与の一部としてルノー・チーム側に資金負担をすると報じている。
決して潤沢な資金で活動しているとは言えないルノー・チームにとって、これは魅力ある提言で断ることはないだろうと伝えている。
その背景には、(ルノーとしては)高すぎるダニエル・リカルドの契約金があるようだ。
昨季コンストラクターズ・ランキング4位だったルノーだが、今季は現在6位に甘んじている。

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オースティンのアメリカGP、契約延長に積極姿勢

Circuit of the Americas (C)Pirelli Motorsport
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オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に開催されているアメリカGP(US-GP)は、前の開催地であったインディアナポリスの後を受け、4年のブランクを挟んで2012年から開催。
周囲の当初の見込みを他所に着実に観客を増やし、いまや世界最大自動車国のF1グランプリとして確固たる地位を築き上げてみせた。

現在の同グランプリの契約は2011年までとするものだが、すでにその後の契約延長に向けてリバティ・メディアとの間で交渉が進められているという。
リバティ・メディア自身も北米での開催を重視していてシカゴなどを打診しているとされるが、オースティンとの契約延長はどうやら確実のようだ。

なおここではハミルトン(メルセデス)が圧倒的に強く、これまでの7回中、実に5回を制している。

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2019/08/26

ルノー、ベルギーGPでバージョンアップ投入の構え

Cyril Abiteboul (C)Renault Sport F1
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後半戦となったF1サーカスは今週のベルギー、連続して来週のイタリアGPとパワー勝負の高速決戦を迎えるが、ここまで出遅れた感のルノー・スポールでは、満を持して゜ハワーアップしたバージョンアップ版のPU(パワーユニット)を投入する構えだ。
同陣営のシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターはこれにより直接のライバルであるホンダに対抗しようとしている。

一方、受ける立場のホンダ陣営でも、『スペック4』と呼ばれるバージョンアップ版を開発・準備していて、その投入時期をレッドブル&トロ・ロッソと協議中であるとされる。
レッドブル&トロ・ロッソがさらに前進するのか、ルノー&マクラーレンが逆転を果たすのか注目を集める。

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佐藤琢磨(ホンダ)、「チームのみんなに支えられた勝利」

佐藤 琢磨 (C)Indycar Media
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インディカー・シリーズの第15戦ゲートウェイでみごと今季2勝目となる勝利を飾ったレイホール・レターマン・レーシングの佐藤琢磨(ホンダ)は今回の喜びを次のように表した。

「モーターレーシングをやっていれば優勝というのはいつだって嬉しいものだけど、今回の勝利はまた特別なものだったね。
なぜならとてもつらい数日間を過ごしていたから。
でもそんな状況をチームのみんなが支えてくれたので……。
みんなの努力をこうしい結果に繋げられほんとうに良かった」

いくらショートオーバルとはいえ、一時は首位から2周遅れになりながらこれを挽回した劇的逆転優勝だった。
なお前戦では佐藤が多重クラッシュの原因を作ったとして批難する向きもあって、チームでは証拠VTRを提示するなどしてこれに反論し佐藤を擁護していた。

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カジノに対抗し、横浜港でF1誘致計画も

Yokohama Image
横浜市では林文子市長がカジノを含むIR(統合型リゾート施設)の誘致を表明したが、これに反対する地元・山下ふ頭の『横浜港運協会』藤木幸夫会長は、なんとF1誘致を掲げて話題を呼んでいる。

それによれば同会長は、カジノに替わる横浜ベイエリア開発の目玉として、『国際クルーズ船の拠点』や『ディズニーの誘致』に加え、『F1レースの誘致』を挙げたもの。

計画の実現には障害が多いが、日本のF1ファンには期待を持たせるアイデアと言えそうだ。

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2019/08/25

佐藤琢磨(ホンダ)、インディカー・ゲートウェイ戦で逆転優勝飾る

佐藤 琢磨 (C)Indycar Media
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元F1ドライバーで、現在レイホール・レターマン・レーシングからインディカー・シリーズに参戦中の佐藤琢磨(ホンダ)が、24日(土)当地で行われた今季第15戦のゲートウェイ決勝レースで、予選5番手からスタート。
ショートオーバルのこのコースで一時は2周遅れまで後退しながらも挽回、みごと4月のアラバマ戦に続く今季2勝目を記録した。
前戦のクラッシュで非難の声も聞かれた佐藤琢磨だったが名誉挽回した形。

ゲートウェイ戦のレース結果はこちら

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アジアからF1に新規参戦チームの噂

F1 Image (C)Redbull Racing
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2021年シーズンから、新しいF1チームが新規参戦を計画しているとのニュースが流れて注目を集めている。
実現すれば2016年のハースF1以来ということになる。

チーム名は『パンテーラ・チーム・アジアF1』(Panthera Team Asia F1)というもので、その名の通りアジアのチームと考えられる。
伝えられるところによれば、すでにご多分に漏れずイギリスのシルバーストーン・サーキット近くに活動拠点を構え、経験あるスタッフも獲得しつつあるという。
しかしその詳細はまだベールに包まれたままで、搭載するPU(パワーユニット)も含め不明確な部分が多い。

アジアではこれまで再三中国のコンソーシアムがF1参戦の計画を立てていることから今回も母体は中国なのではとみられている。

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ハースF1、2021年グリッド不在の可能性示唆

 Haas F1 Logo (C)Haas F1 Team
F1は2021年シーズンからの大幅ルール改定を予定しているが、今季苦戦を強いられているハースF1チームは、プライベートチームへの配慮がなければF1撤退も辞さない構えをみせた。

これはチームの設立者でチームオーナーであるジーン・ハース氏自らが示唆したもの。
それによれば現在検討されているルールでは相変わらず巨額予算が必要で、大きなチームだけに勝つチャンスがあり、結果としてハースF1のようなプライベートチームは立ち行かないと警告。
ハースF1はこれまでも不当な扱いを受けていると主張するケースが繰り返されてきた。

自動車メーカーの後押しを受けたワークスチーム以外では、マクラーレンやレッドブルらがなんとか活動を続けているものの、ウィリアムズやザウバー、フォース・インディアなど多くも深刻な運営状態と伝えられている。

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メルセデス、後半戦のライバル台頭を警戒

Mercedes AMG Team (C)Mercedes Motorsports
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2019年シーズン、前半の12戦だけでコンストラクターズ・ランキング2位のフェラーリに150点という大差を付けて圧倒するメルセデスAMGチームだが、同陣営のトト・ウォルフ氏はライバルたちによる後半戦の巻き返しに警戒感を隠さない。

「成績だけみればわれわれが大きくリードしているとはいえ、その背景にはライバル(フェラーリ)の自滅や戦略ミスというケースもあり、実際のマシンにそれほどの差はないのが事実だ。
それにストレートスピードでは彼らは素晴らしいものを持っていると言わざるを得ない。
われわれもまもなく始まる後半戦に向けてストレートとコーナリング両方でさらに進化していかなければならないだろう。
さらにはレッドブル・ホンダも決して油断ならないな。
彼らの進化スピードは予想を超えるものだったからね」

メルセデスがここまで勝利したのは12戦中の10戦。
あとの2勝はレッドブルによるもので、意外にもフェラーリは未勝利となっている。

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2019/08/24

『CRG』、ライコネン・ジュニアのスポンサーに

CRG Kart (C)CRG
キミ・ライコネン(アルファロメオ)の子息であるロビン君がカート・デビユーしたことが父親のインスタグラムで公開されたが、その機種のメーカーである『CRG』が早くもパーソナル・スポンサーについたことがわかった。
わずか4歳、カートレース未経験の少年のスポンサーになるのは極めて異例なこと。

『CRG』はイタリアを代表スネッタートンカートのトップメーカー。
これまでアレッサンドロ・ザナルディやニコ・ヒュルケンバーグ、ニコ・ロズベルグやルイス・ハミルトン、そしてキミ・ライコネン自身など多くのF1ドライバー輩出してきた名門だ。

ただ父親によると、ロビン君はカートよりミニバイクレースのほうに関心を持っているらしい。

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フェラーリ首脳、タイヤ仕様改訂の手順に不満

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今季不振の原因のひとつに、タイヤの扱いに苦労していることが挙げられるとされるフェラーリ・チームでは、現行タイヤに不満を持っていることを隠さなかった。

これは同チームのマッティア・ビノット代表が英国メディアに明らかにしたもので、それによればタイヤ仕様改訂の手順に問題があるとした。

「問題なのは、シーズン中のタイヤ仕様改訂の敷居が高いことだ。
現在の協定では、新しいシーズンに向けてタイヤが開発されたあと、これに問題があったとしても仕様を変えるには70%のチームの合意が必要とされている。
70%というのには明らかに高すぎるハードルだ。
改訂が必要かどうかは多数決、つまり50%でいい筈だと思うよ」

伝えられることろでは各チームともに今年のタイヤは適温レンジに保つことに苦慮しているとされるが、中でもフェラーリのマシン『SF90』はその度合いが大きいのではとみられている。
そこにライバルたちの思惑が働く訳だ。

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ハースF1、グロージャンの後任にヒュルケンバーグ浮上

Haas Duo (C)Haas F1 Team
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今シーズン、度重なる『同士討ち』の結果、チーム首脳の不興を買っているハースF1チームのデュオ、ロマン・グロージャン&ケビン・マグヌッセンは、来シーズンドライバーの変更が必至となっているが、どうやらグロージャンの放出とニコ・ヒュルケンバーグ(現ルノー)の加入が有力になっている。

当初はメルセデスが来季シートを探すエステバン・オコンの名前が挙げられたが、ハースF1側が複数年契約と経験豊富なドライバーという条件を出したためオコンのルノー・チーム入りとこれに伴いヒュルケンバーグの移籍が浮上したもの。

果たして冷静なドライビング・スタイルが売り物のヒュルケンバーグであればマグヌッセンとの同士討ちはなくなるか。

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2019/08/23

F1、2021年カー風洞実験の様子を公開

F1 2021 Car (C)FIA
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F1は、2021年シーズンからの導入を目指す新空力パッケージの風洞実験モデルを公開した。
2021年シーズンからF1では大幅なレギュレーションの変更を予定していて、それらはウィングの変更、グランドエフェクトの復活、18インチタイヤの導入などとりわけエアロダイナミックスでの変更部分が大きい。
このため独自に60%スケールモデルでの風洞実験を実施しているとのこと。
今回はそのスケールモデルでの実験の様子が初公開されたもの。

ただまだ2021年の変更内容についてチーム側との最終的な合意は得られていない。

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エステバン・オコン、ルノー・チームと契約の噂

Esteban Ocon (C)Renault Sport
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来季メルセデスAMGチーム入りも噂されるなどまだ去就の決まっていなかったエステバン・オコン(元フォース・インディア)だが、このほどルノー・チームと契約を結んだとの噂が流れて注目を集めている。
それによれば契約は2年で、ダニエル・リカルドとコンビを組むことになり、ニコ・ヒュルケンバーグが放出されることになるという。

メルセデスAMGチームでは来季ハミルトンのパートナーはバルテリ・ボタスかオコンの二人に絞られたとしていたことから、こちらは現在のハミルトン&ボタスというドライバー・ラインナップが継続されることになる。
その場合、オコンは現在のメルセデスとの関係は終了する。

一方、ルノーから外れたヒュルケンバーグには、ロマン・グロージャンの後任としてハースF1チームに移籍するとの見方が有力だ。

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M.ビノット代表(フェラーリ)、F1の過度な部品共通化を批判

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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F1ではコスト削減を目標に、様々な部品やコンポーネンツの共通化を進めようとしているが、フェラーリ陣営を率いるマッティア・ビノット代表はその過度な共通化の動きに反対の姿勢を明らかにしている。
共通化の候補に挙げられているのは、ディスクホイール、ブレーキシステム、ステアリングホイール、ドライブシャフト、ペダルなど枚挙に暇がない。

しかし同代表は、「F1はマシンを造り上げることも競争のひとつ。
コスト削減を御旗に何でもかんでも共通化すればいいというものではない。
それで必ずしも費用が節約できるというものでもないし。
コスト削減にはわれわれがかねて主張している通り、活動予算全体の制限を設けてやればいいんだ。
何よりF1のDNAである競争を忘れたらそもそもF1の意味がなくなる」と、持論を展開した。
とはいえ現在フェラーリが約460億円もの予算であるのに対し、フォース・インディアらプライベートチームはわずか130億円程度とみられている。

ただF1が他のカテゴリーのレースと異なるのは、ドライバーズと共にコンストラクターズ・チャンピオンシップの戦いでもあり、チームはそれぞれコンストラクターズ(製作者)として独自にマシンを造り上げることが求められている。

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2019/08/22

メルセデス、ミック・シューマッハとの関係明かす

Mick Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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偉大なF1チャンピオンであるミハエル・シューマッハ氏の子息ミック・シューマッハについては、そのネームバリューもあって複数の陣営から勧誘の手が差し伸べられたとされるが、結局現在はフェラーリのFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)メンバーということで落ち着いている。
しかし父親はフェラーリ・ドライバーであったと共にメルセデスの一員としてスポーツカーやF1ドライバーでも大きな足跡を残しているのは広く知られた所だ。

そのメルセデスのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターはミック・シューマッハのと関係について次のようにイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に語った。

「当然のことながら、われわれもミックについては早い時期から注目していた。
フェラーリが動いたように、われわれもジュニア育成ドライバーとして彼を囲い込めれば良かったのかも知れないが、当時は即戦力となる若手ドライバーを多く抱えていてそれどころではなかったんだ。
いま考えるとちょっと残念ではあるけれどね」

同氏が言うように、その後メルセデスではジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)やエステバン・オコン(当時フォース・インディア)らをメルセデス系のチームに送り込んでいる。
一方ミックはフェラーリ支援の元、現在F1傘下のF2で昇格を目指し戦っている。

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アロンソ(トヨタ)、今度はダカールラリー挑戦へ

Fernando Alonso (C)Toyota Gazoo Racing
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2度のF1チャンピオンで、さらにルマン24時間レースをもむ制したフェルナンド・アロンソ(38歳:スペイン)が、今度は世界一苛酷なイベントとも言われるダカールラリーに挑戦することを明らかにした。
チームはWEC(世界耐久選手権)で所属したトヨタ・チームになる。

1978年からスタートした同ラリーは当初フランスまーのパリをスタート、文字通りアフリカ・セネガルのダカールをゴールとしたが、政情不安などの問題があり、現在は南アメノカ大陸をその舞台としている。
ただ来年のイベントはサウジアラビアが予定されている。

アロンソはすでにナミビアの砂漠等で複数回のテストを重ねており、9月からは実戦テストにも臨むという。

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オコンにハースF1加入説浮上、しかし難色も

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
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メルセデスのジュニア育成ドライバーだったエステバン・オコン(22歳:フランス)には、来季バルテリ・ボタスの動向次第ではメルセデスAMGチーム抜擢の噂が伝えられているが、もしこれが実現しない時にはハースF1チームに加入するという可能性が浮上している。

その場合、ハースF1からは2016年チーム設立時からのドライバーであるロマン・グロージャンが放出になるとみられる。
同チームでは今季グロージャンとケビン・マグヌッセンというドライバー・ラインナップを組んでいるが、この両社はしばしばコース上でチームメイトどうし接触するなど無用の軋轢が多く首脳陣を悩ませているからだ。
マグヌッセンのリタイヤがここまで1回なのに比べ、グロージャンはすでに6回を数えている。

ただオコン側が単年契約を求めているのに対し、ハースF1側ではギュンター・シュタイナー代表が「単年契約は効率が悪い」とハナから否定的なところが気掛かりなところだ。

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2019/08/21

フェラーリ、後半戦に向け大幅出力アップ図る

2018 Scene (C)Ferrari S.p.A
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王者メルセデスを倒すべく挑戦した2019年シーズンだったが、ここまでの前半戦ではまさかの0勝と苦戦を強いられた。
しかし9月1日からスタートする後半戦に向け、マラネロのファクトリーでは大幅に出力アップを図った改良型PU(パワーユニット)を用意していることを明らかにした。。
それによれば従来のものと比べ20馬力はアップしているとのことだ。

後半戦の皮切りであるベルギー(スパフランコルシャン)やイタリア(モンツァ)らはいずれも高速サーキットで知られるところで期待が掛かる。
とりわけモンツァのファンは熱狂的なティフォシ(フェラーリ・ファン)で知られる。
ただライバルもまた改善を加えている上に、フェラーリ苦戦の背景には必ずしもエンジン出力で解決できないものもあるのが事実だ。

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2020年のF1、全22戦の方向で進展

Start Scene (C)Redbull Racing
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今年F1では史上最多となる全21戦のカレンダーが組まれているが、2020年にはさらに1戦が増え全22戦というスケジュールになるのが必至となっている。
これまで難色を示してきたチーム側も概ね了承の方向となっているものだ。

2020年にはドイツGPがカレンダーから脱落する見込みの一方でベトナムGPの新規開催、また35年ぶりとなるオランダGPの復活開催が確実となっているもの。

これまでも過密な開催スケジュールで現場の労働環境の苛酷さが問題になっていたが、さらにそれが悪化しかねない状況に各チームでマネージメントを担当する幹部は頭を痛めているとのこと。
加えてエンジンやギヤボックス等の担当部門では、制限されたPU(パワーユニット)や関連コンポーネンツのやり繰りにも頭を痛めることになりそうだ。

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ノリス(マクラーレン)、「プレッシャーより責任感」

Lando Norris (C)McLaren Group
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今シーズンF1デビューを果たした若手ドライバーの中でも傑出した評価を得ているのがマクラーレン・チームのランド・ノリス(19歳:イギリス)だろう。
ここまでの12戦でルーキーとしては上々の24ポイント(ランキング10位)を獲得している。

その前半戦についてノリスは次のように振り返った。
「F1ドライバーとなってまず驚いたのはその規模の雄大さだったね。
僕は昨年F2でシリーズ2位に入ったけれど、そんな時代とは比べものにならない活動の規模だった。
中でもマクラーレンというチームは他を圧倒していると思う。
ファクトリーには実にたくさんの人間がいて、それぞれがひとつの目標に向かってみんな懸命に働いているんだ。
最初はちょっとプレッシャーに感じたけれど、今はそうじゃない。
彼らと共にその目標を達成するために僕も重要なひとつのピースとして働かなければならないという使命感そのものだよ。
後半戦ではサインツと共にもっと好成績を挙げるつもりだ」

ガスリー(レッドブル)が降格となった一因には、このノリスとの比較が影響したと指摘する関係者もいる。

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2019/08/20

メルセデス、来季ドライバー選択ハミルトンに委ねる

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsports
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今年もチャンピオンシップ争いをリードするメルセデスAMGチームだが、ルイス・ハミルトンの残留は決まっているものの、チームメイトとなるもう一人のレースドライバーについてはまだ確定していない。
これについてメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、エースであるハミルトンに意向を聞いたことをイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』で明らかにした。
ドライバーに人事を委ねたとすれば、これは極めて異例なことと捉えられている。

同チームでは今年3年目のボタスの残留か、傘下のドライバーであるエステバン・オコン(22歳:フランス)の起用に絞られているとみられる。
ハミルトンが今季ここまで8勝なのに対し、ボタスは2勝のみ、また昨季までフォース・インディアで走ったオコンは現在メルセデスAMGのリザーブドライバーに留まっている。

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フェルスタッペン(レッドブル)、『長期参戦計画』に自信

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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現在のF1で間違いなく若手トップドライバーの一人に挙げられるレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン(21歳:オランダ)は、どうやら無類の長期参戦プログラムを持っているようだ。

これは同選手自身がメディアに対し明かしたもの。
それによればフェルスタッペンはF1現役生活をあと15年は続ける予定とのこと。
ただしそれには常に勝利ないし表彰台を争えるだけの戦闘力を持ったチームとマシンが不可欠としているが。
現在21歳のフェルスタッペンにとって15年後はそれでもまだ36歳。
これはハミルトン(メルセデス)の現在34歳を上廻るものだが、ライコネン(39歳:アルファロメオ)のフェラーリ時代よりも下ということになる。
ただ17歳の若さでF1デビユーを果たした年から数えると、実にF1生活が約20年間も続くことになる。
ほんとうにトップに居続けた場合、精神的にもかなり苛酷な人生になるだろうことは推測に堅くない。

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インテルラゴス、ブラジルGPの継続開催に前進か

Interlagos Circuit (C)Pirelli Motorsport
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2019年が現行の契約で最後の開催とされるブラジルGPだが、現在の開催地であるサンパウロ(インテルラゴス・サーキット)とかつての開催地であるリオデジャネイロとが争っている問題について、サンパウロのドニア州知事はリバティ・メディアとの間で交渉が進捗していることを示唆した。

2020年の開催についてはサンパウロがすでに有効な契約があるとする一方で、リオデジャネイロは2019年が最後で2020年からは1989年までの開催地ジャカレパグアではなくサーキットを新設すると誘致政策を語っていた。

いずれについてもリバティ・メディアないしFIA(国際自動車連盟)からの正式発表はまだない。

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2019/08/19

ルノー首脳は「燃料給油復活案」に懐疑的見解

Pit Work (C)Renault F1 UK
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ここに来てまたレース中の燃料給油を復活させる動きが目立っているが、ルノー陣営を率いるシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターはこの復活に懐疑的見解を示してる。

「最近またレース中の燃料給油を復活させようとする動きがあるようだが、私は反対だね。
そもそもなぜ燃料給油が廃止されたのかをもう一度考えてみればいい。
まずは安全性だ。
あの狭いピットに大量の燃料を保管しているだけで危険性は著しく増大する。
また高価な給油設備をまた揃えなくてはならないし、作業に掛かる大量の人的コストの増大を考えなければならない。
これらはF1が目指すコスト削減に再び逆行するものだ。
これではさらにチーム間格差が拡大してしまうだけ。
レースをスペクタクルなものにしたいのであれば、ピット作業ではなくコース上でのバトルに留意すべきこと」と、持論を展開した。

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ヘルムート・マルコ博士、山本尚貴を高評価

山本 尚貴 (C)Honda Racing
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この週末、日本の最高峰『スーパー・フォーミュラ』が行われたツィンリンクもてぎにレッドブル・グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士の姿があった。

昨年のチャンピオンですでにF1スーパーライセンスの発給資格を取得している山本尚貴(30歳)には、10月の日本GPでトロ・ロッソからフリー走行セッションへの出走が期待されていて、そのための視察でもあると噂されているもの。

その山本尚貴(予選8番手)はなんとエンジンストールでピットレーンスタートになってしまうハプニングに見舞われたが、マルコ博士はレース後山本尚貴について「年令は関係ない」と珍しく笑顔でリップサービスに徹した。

果たして10月11日の鈴鹿サーキットで久々となる日本人ドライバーの姿がF1公式セッションで見られるのか注目を集めている。

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「アルファロメオまだ実力発揮できてない」と、ライコネン

Kimi Raikkonen (C)Alfaromeo Racing
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今シーズン、コンストラクターズ・ランキング7位に位置するアルファロメオ・レーシングのエース、キミ・ライコネン(39歳:フィンランド)だが、チームの実力はこんなものではないと激白。
今シーズン、自身のベストリザルト3回の7位が最高で自身は目下ランキング8位となっているライコネンは、次のように語った。

「ポイントだけみると、10チーム中の7位というのは期待に応えたものじゃない。
去年のザウバー時代と比べればはるかに上だ。
実際にそれ以上の力はあるし、もっとポイントが獲れていて不思議じゃない。
だから前半だけのリザルトをみて判断して欲しくないな。
後半では必ずや巻き返し、もっと上の順位を奪ってみせるよ」と、2007年のF1チャンピオン(フェラーリ)。

ちなみにチームの全ポイント32点のうち、チームメイトのジョビナッツィが記録したのはわずか1ポイント。
そのほとんどである31点はライコネンが獲得したものだ。

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2019/08/18

マルコ博士(レッドブル)、日本のスーパー・フォーミュラ視察

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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レッドブル・グループでドライバー人事に大きな影響力を持つとされるレーシング・アドバイザーのヘルムート・マルコ博士が、今週末ツィンリンクもてぎで行われている『スーパー・フォーミュラ』を視察に来日していることがわかった。

スーパー・フォーミュラは言うまでもなく日本のモータースポーツ界の最高峰で、F1スーパーライセンス発給の対象レースでもある。
昨季チャンピオンですでに同ライセンスを獲得、日本GPでのフリー走行出走を窺う山本尚貴の他、今季はレッドブルのジュニア育成ドライバーの一人であるパトリシオ・オワードも参戦しているが、昨日行われた予選では20台中の18番手に留まった。

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7位のレースでガスリー(レッドブル)の降格決断される

Austria GP Scene (C)Redbull Racing
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現在のF1で7位フィニッシュはまずまずの成績と評価されるべきものだが、レッドブル・レーシングのピエール・ガスリーはその7位でゴールしたオーストリアGPでトロ・ロッソ降格の決断がされたという。
これはレッドブル・グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士自身がドイツの総合自動車情報誌『アウト・ビルド』で明らかにしたもの。

「大事なことは、ガスリーがオーバーテイクどころかトラフィックに見舞われると自分のポジションをキープできなかったということ。
これはわれわれが望むレーシング・スタイルではない」と、断じる博士。

皮肉なことにこのレースではチームメイトであるフェルスタッペンが今季初優勝を遂げていることや、3強6人以外に新人であるノリス(マクラーレン)の後塵を拝したことがマイナス評価の要因になったとみられる。

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ビノット代表(フェラーリ)、「ドライバーには問題なし」

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、メルセデスAMGチームとの熾烈なタイトル争いが期待されたF1もう一方の雄フェラーリ・チームだが、ここまでの前半戦はファンが望んだものにはなっていない。
その理由として、ドライバー自身によるミスも指摘されているのが事実だ。

しかし同チームを率いるマッティア・ビノット代表は、ささやかれているようなドライバーの変更についてはこれを明確に否定した。

「われわれはすでに第一級の優れた二人のドライバーを擁している。
ドライバーには問題ないからこれを変更しなければならない理由なんてない。
彼らとは満足すべき有効な契約を結んでいるしね。
われわれは来年もきっと同じ顔ぶれで戦っているに違いない」

ちなみにセバスチャン・ベッテルとは2020年の契約がある一方、シャルル・ルクレールのほうは2019年の単年契約と目されている。

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2019/08/17

メルセデス首脳、「ラッセルには経験積ませたい」

George Russell (C)Mercedes Motorsport
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レッドブル・レーシングによるアレクサンダー・アルボンの抜擢はF1界に話題を呼んでいるが、同様に傘下の若手育成ドライバーとしてジョージ・ラッセル(20歳:イギリス)を擁するメルセデスでは、次のように方針を異にした。

これはメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが語ったもの。
「われわれに置いて考えた場合、ラッセルを現在のウィリアムズ・チームからメルセデスAMGチームに迎え入れるということになる。
これは当人にとっては想像を超えるプレッシャーになることだろう。
そこで期待の若い芽を摘んでしまってはならない。
だからわれわれは育成を長い眼で考えて、じっくりと運ぶつもりだ。
彼にはもっと経験を積んでもらうことになるだろう」

レッドブル&トロ・ロッソと事情が異なるのはウィリアムズはあくまでも独立した別のチームということだ。

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カルン・チャンドク氏、アルボン(レッドブル)の成功に期待

Karun Chandhok (C)Ex.Hispania Racing F1 Team
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突然発表されたアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)のレッドブル・レーシング昇格は、「時期尚早」として多くの関係者で首を傾げる向きが多いが、そんな中、元HRT(ヒスパニア・レーシング)のレースドライバーであるカルン・チャンドク氏(35歳:インド)がこれを前向きに評価して注目を集めている。

それによれば同氏は、「まだF1経験がわずか半年のドライバーがいきなりレッドブル・レーシングのようなトップチームで走るのはかなり困難なことだ。
彼はまだレッドブルのマシンで1周たりとも走ったことがないんだからね。
しかもチームメイトはその才能が評価されているフェルスタッペンで、それと互角に戦うことが要求されているんだ。
これは多くのドライバーにとってかなり難しい注文だよ。
ただアルボンには隠れた才能があると信じている。
今年初めてF1マシンをドライブしたにもかかわらず、中国ではフリー走行でクラッシュしながらもレースでしっかり順位を上げたし、ドイツでは6位入賞という見事なレースをし
てみせた」

同じ東アジア出身であり、現在イギリスの『スカイ・スポーツ』でF1コメンテーターを務めるチャンドクの言葉には説得力がありそうだ。

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抜擢のアルボン(レッドブル)、「プレッシャーは考えない」

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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F1デビューわずか半年でトップチームの一つであるレッドブル・レーシングに抜擢されたアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)について、周囲からはそのプレッシャーについて心配の声が高まっている。

なにせアルボンが初めてF1マシンをドライブしたのは今年になってからのこと。
それが、すでに5年の経験とを持ち、ハミルトン(メルセデス)と並んでその才能が評価されるフェルスタッペンのチームメイトになるのだ。

これについてアルボン本人は次のように語っている。
「僕だってミスを犯すことがあるのはわかっているよ。
それは誰だって同じだろう。
でもこれまでトスト(フランツ・トスト/トロ・ロッソ・チーム代表)は僕を叱るのではなくいつも適切なアドバイスを与えてくれたので、プレッシャーにならずに済んだ。
一方レッドブル・レーシングは一流のチームだけれど、ドライバーに厳しいことも知っている。
しかもフェルスタッペンはトップドライバーの一人だもの。
でも僕はそういうことを考えないようにしているよ」

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2019/08/16

ボタス(メルセデス)、WRC(世界ラリー選手権)転向も

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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来季のレースシートがまだ確定していないバルテリ・ボタス(メルセデス)、万一有力チームのシートが確保できなかった場合に備え、WRC(世界ラリー選手権)転向も視野に入れているのではないかとの噂が広がっている。

というのも、先のトヨタWRCチームによるヤリスWRカーによるテストに続き、今度はM-スポーツ・フォード・WRTでフォード・フィエスタWRカーのテストを極秘裏に行ったことが明らかになったからだ。
(同車では今年1月に母国で行われた『アークティック・ラリー』に参戦している)
相次ぐボタスによるWRカーのテストに、パドックでは「F1とWRCと両方のカテゴリーに可能性を確保しているのでは」との見方がされているものだ。

今季で契約が終了するボタスの後任に、メルセデスAMGチームはエステバン・オコンの起用を考えているとの見方が強まっている。

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キミ・ライコネン・ジュニア、カート・デビュー果たす

Robin Raikkonen

フィンランド出身の元F1チャンピオンであるキミ・ライコネンの子息ロビン君(4歳)が、カート・デビューを果たしたことがわかった。
これは、父親のライコネンか゜自身のインスタグラムにその画像を投稿したもの。
父親は「アイスマン」(ICENAN)の愛称で親しまれているが、記事には(ACEMAN)のキャプションが添えられている。

なおライコネンも8歳の時にカート・デビューをしていて、10代の時には数々のタイトル獲得を果たしている。

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「後半戦では巻き返す」と、リカルド(ルノー)

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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昨シーズンはコンストラクターズ・ランキング4位と、ワークスチームとしての面目を保ったルノー・チームだったが、今季は前半を終え6位と苦戦している。
厳しいメディアからは、マシンの戦闘力不足だけでなくルノー製パワーユニットの信頼性の欠如やパワー不足、さらにはチームの士気にまで厳しい言及がされる始末。

これについて今季レッドブル・レーシングから移籍をしたダニエル・リカルド(30歳:オーストラリア)は次のように語っている。

「確かに今シーズン、ここまではうまく廻っていない。
でもここで夏休みで一息つけるのは願ってもないことだ。
忙しいとき、とりわけ2週連続開催何ていう時は、ルーティンワークに追われて新たな開発なんてほとんどできないのが実際なんだ。
でもわずかな期間だけど、夏休みで気分を変えることができるからね。
これまでの戦いを振り返ることができるし、後半戦に向けて戦略を練り直すこともできるというものさ。
僕らも後半戦ではきっと巻き返すからね」

とはいえ昨年の同じ時期111ポイント(5位)だった成績は今22ポイント(11位)。
これを取り戻すのは容易ではない。

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2019/08/15

ストロール(レーシング・ポイント)の課題は予選の速さ

Lance Stroll (C)Racing Point F1
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不調のウィリアムズ・チームで苦しい2シーズンを過ごした後、体制を一新したレーシング・ポイントに移籍したランス・ストロール(20歳:カナダ)は、ここまでベテランのセルジオ・ペレスを上廻る成績を残している。
ただ予選に限ってみると、まだQ2に進出できたのはドイツの1回だけ。
(ただしこの時はみごと4位入賞を果たしている)
予選結果ではチームメイトに置いて行かれているのが実状だ。

これについて同チームでは「予選でのパフォーマンス改善が必要」と、次のように指摘している。
「堅実で実績のあるペレスと比較することは良い基準になると思うが、ストロールは決して見劣りしていない。
それどころか凌ぐケースもあるほどだ。
ただ予選一発のスピードではまだチームメイトに追い付いていない。
もうシーズンも半ばに達したのだから、マシンの特性を早く掴んで欲しい。
彼の課題はそれに尽きる」

カナダの大富豪を父に持つストロールだが、財力だけではここまで来れないのは確かだ。

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アルファロメオ・レーシング、米国人ドライバーをテストへ

Juan Manuel Correa (C)Alfaromeo Racing
アルファロメオ・レーシングは、今季F2ドライバーであるアメリカのファン・マニュエル・コレア(19歳)をプライベートテストに起用することを明らかにした。

昨年までGP3を戦ったコレアは今季F2にザウバーのジュニアチームである『チャロウズ』から参戦、目下ランキング12位に位置すると共に同F1チームの開発ドライバーに指名されていた。

テストはフランスのポールリカール・サーキットで、規定により旧型のザウバー『C32』が使われる予定。
これがF1初体験となるコレアは「すべての間隔を研ぎ澄ましてF1を体験したい」と、すでにワクワクして興奮が抑えられない様子だ。

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シュタイナー代表(ハースF1)、「フェルスタッペンに感謝」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表は、かねてF1におけるバトルの必要性を主張してきているが、ここのところの4レース(オーストリア、イギリス、ドイツ、ハンガリーの各GP)はいずれもエキサイティングで見所のあるものだったと評価した。

「F1には素晴らしいショーが必要だといつも言っているが、最近の4レースは十分それに値するものだと言える。
こういうレースをこれからも続けたいとみんなが思っているよ。
F1は年間21レース、すべてがこういうものでなくてはね」

この4レースの勝者はハミルトン(メルセデス)2勝とフェルスタッペンの2勝。
シュタイナー代表はとりわけフェルスタッペンの活躍についてこれを高く評価した。
「彼はまさにファンが見たいものをコース上で見せてくれるんだ。
われわれは彼に感謝しなければ……」と、そのアグレッシブなドライビングを讃えている。

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2019/08/14

「出戻りガスリー」、トロ・ロッソは全力で支援

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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レッドブル・レーシングへの抜擢からわずか半年、突然元のトロ・ロッソへの「降格」が通告されたピエール・ガスリー(23歳:フランス)だが、古巣であるトロ・ロッソからは暖かい歓迎を受けているようだ。

ガスリー本人への通告はチームが正式発表するわずか数時間前だったというが、ガスリーのパーソナル・マネージャーは「トロ・ロッソとは今も良好な関係にるあので復帰は大歓迎」と、むしろ前向き姿勢。

他チームからは「まだF1経験1年半のガスリーとしては十分健闘していると思うが、レッドブルのドライバー人事は冷酷なものだからね」と、同情の向きも。
しかしプレッシャーの掛からないトロ・ロッソのほうが自然なパフォーマンスを発揮できると、歓迎する声も聞かれる。
またチームもすでに「旧知のガスリー復帰は大歓迎」としている。

その逆に新人アレクサンダー・アルボンがレッドブル・レーシングへのスピード昇格でつぶされないか、懸念する関係者も多い。

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フェルスタッペン、「誰がチームメイトでも関係ない」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ご多分に漏れず、束の間の夏休みを平穏に過ごす筈だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だが、その間に突然チームメイトが代わるという騒動に巻き込まれた。

これについてフェルスタッペンは次のように英『テレグラフ』紙に語り、平静さをみせた。
「ガスリーにとってはもちろん残念なニュースだと同情するよ。
彼のことも、また新しくチームメイトになるアルボンのことも良く知っているからなおさらだ。
でもこんなことはこのチームでは何回も繰り返されてきたことだし、当たり前のこと。
僕個人としては、誰と一緒になっても関係ない。
ドライバーとして大事なことはマシンのパフォーマンスを最大限に発揮してポイントを獲得、チームに貢献すること。それだけだよ」

フェルスタッペン自身、2016年のシーズン中にトロ・ロッソからレッドブル・レーシングへと抜擢された経験を持つ。

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ハミルトン(メルセデス)、「タイトル争いに向け体力必要」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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まだ得点差は大きいものの、ここに来て浮上した新たなマックス・フェルスタッペン(レッドブル)というライバルの登場にハミルトン(メルセデス)は警戒感を顕わにしているようだ。

「これまで夏休みにはいつも万全な体調で入っていたけれど、今年はちょっと異なるね。さすがにこうして年令を重ねてくると疲れがピークに達することもある。
ちょうどドイツGPの時がそうだった。
本業よりプロモーションで忙しすぎたよ。
実際、ドイツは今シーズンで最悪の結果だったからね。
だから今年の夏は後半戦に向けて体力を温存できるよう気を配るつもりなんだ。
チャンピオンシップ争いも最後にモノを言うのは体力だからね」と、経験深い王者。

今年は家族と共にゆっくりと休暇を過ごす予定のようだ。

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2019/08/13

アルボン(トロ・ロッソ)、「レッドブル昇格は非現実的」

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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F1が夏休みに入ったさなか、突然のレッドブル・レーシング昇格を告げられた現トロ・ロッソのアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)は、しかし手離しで喜んではいないようだ。

これについてアルボンは、自身のSNSで、次のように語っている。
「今年すでに2勝を挙げているトップチームに抜擢というのはうれしいことだけど、正直ビッグサプライズ過ぎて戸惑っているよ、非現実的だもの。
こんなチャンスをくれたレッドブル・レーシング、そしてここまで育ててくれたフランツ・トスト(代表)を始めとするトロ・ロッソのみんなには感謝するばかりだ。
あとはその期待に応えられるよう、僕が頑張るしかない」と、引き締めた。

アルボンが初めてF1マシンを走らせたのは今年になってから。
それからわずか半年でトップチームのマシンを託されることになった。

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「われわれは4人のドライバーと契約」と、レッドブル

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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シーズン半ばにして、突然のドライバー交代劇を発表したレッドブル・レーシングだが、同陣営としては「トロ・ロッソとの2チーム4人のドライバーと契約している」との独自の見方を強調した。

それによれば今回のドライバー交代は、2チーム全体4人の内部で行われたというもので、そう考えれば単にガスリー(レッドブル)とアルボン(トロ・ロッソ)とを入れ替えただけというチーム内の小さな移動と考えられなくもない。

それを裏付けるように、レッドブル・レーシングはクビアト(当時レッドブル)とフェルスタッペン(当時トロ・ロッソ)とをシーズン中に電撃交代させ成功させたこともある。
ただアルボン(ランキング15位)が将来の有望株とはいえ、これまでの戦績では同僚のクビアト(ランキング9位)のほうが勝っており、経験もはるかに豊富。

新人アルボンにとって第2のデビュー戦は難コースのスパ(ベルギーGP)。
今回の判断が果たして功を奏するのか、さらに注目が集まる。

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F1、環境に配慮し将来的『バイオ燃料』主体に

Image (C)Renault F1 UK
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F1では現在一般的に市場に出廻っているのと同じく化学合成物質で構成された燃料を使用しているが、スポーツとしてのサスティナビリティ(持続可能性)を達成するために自然由来の燃料の採用を推し進めていくことを明らかにした。

そのためインディカーなどアメリカ大陸で進んでいるようなバイオ燃料を採用し、具体的には2021年までに混合割合を20%まで引き上げ、その後さらに毎年10%ずつ増やしていく案が進んでいるとのこと。
さらに二酸化炭素を発生しない水素燃料の採用なども検討されているとされる。

別途、FIA(国際自動車連盟)が推進する電気自動車のレース『フォーミュラE』は残念ながら迫力に欠けるということで期待されたほどの盛り上がりをみせていない。

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レッドブル・レーシング、ガスリーに換えてアルボン起用

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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各チームが夏休みに入っている中、レッドブル・レーシングは緊急リリースを発表、ピエール・ガスリーに換えて現トロ・ロッソのアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)の起用を正式発表した。
ガスリーは再びトロ・ロッソ勢に戻る。

今シーズン、トロ・ロッソ・ホンダからF1デビューをしたばかりのアルボンはまだF1経験12戦、最高位6位(ドイツGP)。
かつてのガスリーがそうであったようにトロ・ロッソからレッドブル・レーシングに抜擢されることなった。

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2019/08/12

チェイス・キャリー/CEO、二つ目のアメリカGP開催に意欲

Chase Carey/CEO (C)Liberty Media Group
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F1の責任者であるチェイス・キャリー/CEOは、かねての持論である二つ目のアメリカGP開催に相変わらず自信をみせている。

「われわれのF1運営が商業活動である以上、利益を上げるためのグランプリを開拓しなければならない。
その舞台として、北米大陸は絶対に欠かせないところなんだ。
実際にアメリカでのF1視聴者数は着実に増えている。
われわれは世界的な観光地でもあるマイアミやラスベガスをその有力候補として考えているよ」と、依然前向き姿勢。

同氏はさらに「アメリカのチーム、アメリカ人F1ドライバーの出現を熱望しているとも語った。
アメリカ人F1チャンピオンとしては、1961年のフィル・ヒル氏、1978年のマリオ・アンドレッティ氏らが挙げられる。

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ジェイミー・チャドウィック、初代『Wシリーズ』王者に

Jamie Chadwick
今年度からスタートした女性ドライバーだけの選手権『Wシリーズ』で、ジェイミー・チャドウィック(21歳:イギリス)が初代チャンピオンに輝いた。
全6戦中、2戦で優勝したチャドウィックはこれにより年間王者賞金41万ポンド(約5,200万円)を獲得した。

チャドウィックは2018年、イギリスF3選手権で女性ドライバーとして初めて優勝を飾るなど未来のF1ドライバーとして期待される逸材。
今シーズンはやはり女性の運営者だったクレア・ウィリアムズ副代表によりウィリアムズ・チームの開発ドライバーに抜擢されている。

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マグヌッセン(ハース)への批難にチーム代表が反論

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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ハンガリーGPでのリカルド(ルノー)とのバトルで、レーススチュワード(審査委員)から警告を受けることとなったハースF1チームのケビン・マグヌッセンだが、同チームのギュンター・シュタイナー代表はマグヌッセンの姿勢を擁護している。

「マグヌッセンはそのアグレッシブなドライビング・スタイルから、しばしば指摘を受けることがあるがその大半はお門違いというものだ。
今回は、スチュワードからブレーキング中の動きについて止めるように言われた。
それだけのことであってペナルティを受けた訳でもない。
そもそもバトル中にあのような動きをするのは他にいくらでもある。
多くのドライバーがやっているのに特定の者だけが槍玉に挙げられるというのは不公平なことだよ」

今回の件に限らずこれまでの経緯から、ハースF1にはどうしても差別されているとの被害者感情が抜けきれないようだ。

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2019/08/11

2020年のメルセデスAMGチーム、ボタスの将来も考慮

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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エース、ハミルトンが2020年末まで契約を有している一方で、ボタスのほうは今シーズン末までとなっていて、まだ来季のレースシートは確定していない。
これについて他チームの大物など幾多のドライバーの名前が取り沙汰されているが、メルセデスのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターはエボタスかエステバン・オコンの二人しか候補として考えていないことを明らかにした。

オコンの起用となった場合、2016年にマノー、また2017-18年にはフォース・インディアに託した自身のジュニア・ドライバーとしての育成を完遂させることになる。
またそうなった場合のボタスについても、別のチームで走れるよう全力でサポートをするとした。

「メルセデスはドライバーの将来を踏みにじるようなドライバー起用はしない」と、47歳のオーストリア人は明言。
ただ現状、メルセデスがドライバー人事まで影響力を持つとみられるのはウィリアムズくらいしか考えられなさそうだ。

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好調フェルスタッペン(レッドブル)、「夏休みなくても……」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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F1は目下束の間の夏休みに入っているが、ここ4戦でポールポジション1回、優勝2回、2位1回と絶好調のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、「夏休みなんてなくても」と本音を明かしている。

これはフェルスタッペンの母国オランダ・アムステルダム『テレグラーフ』紙のインタビューに答えたもの。

「一般的には少しレースから離れるというのも必要なことなんだと思うけれど、いまの僕にはありがたくないな。
なぜならいま僕は間違いなく好調だから、その流れを切りたくないんだ。
(連戦だった)ハンガリーGPが終わったとき、父親に『あと4週間レースが続いても大丈夫』って言ったくらいさ」

逆にパドックではこの夏休みブレークが、王者メルセデスAMGやつまずいたフェラーリ・チームにとって息を吹き返すチャンスになるとの見方もされている。
果たしてこの夏休みが絶好調フェルスタッペンとレッドブル・ホンダにとって吉と出るか凶と出るかは、明けてみないとわからない。

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2019/08/10

マクラーレン、2020年のインディカー・フル参戦決定

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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かねてインディカー・シリーズへの復帰を模索してきたとされるマクラーレン・レーシングは、既存チームとパートナーシップを組む形で2020年にフル参戦することを明らかにした。

パートナーとなるのは『アロウSPM』(アロウ・シュミット・ピーターソンモータースポーツ)で、現在はジェームス・ヒンクリフィを擁し、ランキング10位に位置するチーム。
これまでの経緯もあり、搭載エンジンはシボレーということになる。

マクラーレン側はこれまで通り、元インディカー・チャンピオンであるジル・ド・フェラン氏がスポーティング・ディレクターとしてプロジェクトを率いる。
まだドライバーについては言及がないものの、当然のことながらフェルナンド・アロンソになるのは確実だ。

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F1、メキシコGPの開催契約延長を正式発表

Rodriguez Circuit (C)Pirelli Motorsport
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先にメキシコシティの市長がツイッターで明らかにした通り、F1はメキシコGPの開催契約の延長を正式発表した。

契約は来年から2022年までの3年間。
名称が『メキシコシティGP』となる。
契約内容は明らかにされていないが、これまでのような地元政府からの支援なしで契約に至ったことから資金的な部分が緩和されたのではないかとみられる。
主催者は今回の契約延長でチケット代金が値上げになることはないと明言している。

1960年代にスタートしたロドリゲス・サーキットで行われるメキシコGPは、ラテン系の熱狂的な国民性と共に、2000メートルを越すその高度という独自の性格を持って人気がある。
現在のメキシコGPは2015年に復活、このところはフェルスタッペン(レッドブル)が2連勝を果たしている。

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ハースF1、後半戦はカラーリング一新の可能性も

『VF-19』 (C)Haas F1 Team
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ハースF1チーム今季『リッチ・エナジー社』をタイトル・スポンサーに頂いて戦っているが、チームの不振同様、このメインスポンサー内部でも混乱のあることが発覚している。

今年7月、リッチ・エナジーはハースF1の成績不振を理由に、一旦はスポンサー契約を破棄、大きな騒動になったものの、その後これを決定したオーナー自身が会社を追われ、社名が『ライトニングボルト』に変更された上でタイトル・スポンサーを継続するというドタバタ。

それでも表面上は契約当初の形態が続いてるが、これが夏休み中に再び変更になる可能性があるのだという。
その場合、シーズン後半の『VF-19』カラーリングは一新となるかも知れない。

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2019/08/09

挽回図るフェラーリ・チーム、モンツァでテスト敢行

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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ライバルであるメルセデスAMGチーム打倒どころか、今シーズンここまでまだ1勝も挙げることができないという期待外れの展開に、フェラーリ・チームは夏休みに入る直前、プライベートテストを敢行したことがわかった。

もちろんチームによる独自のテストは許されていないことから、これはプロモーション用のフィルミングデーとして実施。
場所はイタリアGPの開催地モンツァ・サーキットで、マシンは旧型の『SF90』を使用、ドライバーにはシャルル・ルクレールが起用されたとのことだ。

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メキシコシティ、メキシコGPの来季継続開催を発表

Rodriguez Circuit (C)Pirelli Motorsport
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メキシコシティの開催地であるメキシコシティのクラウディア・シェインバウム市長が、公式ツイッターで来季のメキシコGP開催を明言した。
同グランプリは2019年で当初の5年契約を終了するが、まだ新たな契約については発表されていなかった。

継続についてF1側からの発表はないが、ツイートによれば現地時間の8日(木)に正式発表されるとしている。

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マグヌッセン(ハース)のドライビング、リカルドからも不評

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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アグレッシブなドライビング・スタイルに定評あるハースF1チームのケビン・マグヌッセンだが、それ故に他のドライバーからは不満の声が聞かれることが多い。
このところはチーム内バトルにより接触事故まで発展したロマン・グロージャンとの確執が目立ったが、今度はハンガリーGPでバトルを演じたダニエル・リカルド(ルノー)からも批難の声が寄せられて注目を集めている。

「グリッド後方からのスタートとなると、いつだってせめぎ合いは激しいものだよ。
でもそこには自ずと守られるべきマナーというものがあるんだ。
でなければただのぶつけ合いになってしまう。
マグヌッセンに対しては前にも警告を受けたと聞いているけれど、なるほどだ。
例えば彼のブレーキング中の動きは許されるものではないな」と断じたリカルド。

割と温厚な性格で知られるリカルドからの言葉だけに、一考の余地はありそうだ。

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2019/08/08

レッドブル首脳、フェルスタッペンの来季残留を明言

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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目下、王者ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)をも脅かすドライバーとしてその存在感を際立たせるマックス・フェルスタッペン(21歳:オランダ)だが、注目の来季について、レッドブル・レーシングは残留することが確定したことを明らかにした。

これは同チームでドライバー契約に大きな影響力を持つヘルムート・マルコ博士が語ったもの。
それによればフェルスタッペンと同チームは2020年の契約について、『パフォーマンス条項』によりいずれかの側から契約を解除するオブション権を持っていたが、ハンガリーGP時にその最終期限を迎え、条項は失効したという。
フェルスタッペンはメルセデスAMGチームの二人以外では今季唯一勝利を挙げており、ポイント・ランキングでも3位に付けている。

なおこれによりフェルスタッペンの2020年残留は確定したものの、もう一人のレースドライバーであるピエール・ガスリー(23歳:フランス)の去就はまだ確定していない。

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フェルスタッペン、レッドブルのピットストップ戦略を擁護

Race Battle (C)Mercedes Motorsports
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先のハンガリーGP決勝レースではその大半をレースリーダーとして君臨しながらも、レース終盤に行われたハミルトン(メルセデス)の突然の『2ストップ作戦』に敗れて勝利を逸したが、この両チームで分かれたピットストップ戦略について語った。

「あの時点で僕らにピットインする選択はなかったよ。
もしも彼に続いてタイヤ交換していたとしたら、順位は入れ替わって2位に転落。
それじゃあトップにいるクルマがピットインする意味はないからね。
僕らにとって唯一のオブションはそのまま走り続けること、それしかなかったんだ。
問題はタイヤが最後まで持つかどうか、ということだった。
終盤はトラフィックがひどくて、オーバーテイクするために無理なラインを通ることも多くタイヤを労りきれなかったんだ。
でもこれがモーターレーシングというもの、今回はしかたないよね」

フェルスタッペン&レッドブルにとっては王者ハミルトン&メルセデスの底力を見せつけられたレースとなった。

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ガスリー(レッドブル)、後半戦は来季シート正念場

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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依然としてレッドブル・レーシングのレースシート喪失の懸念がささやかれるピエール・ガスリー(23歳:フランス)について、いよいよその正念場が迫ってきたようだ。
同チーム首脳は「シーズン中のドライバー交代はない」と完全否定するが、今季のダニエル・リカルド離脱の件もあり、来季だとしても土壇場でのゴタゴタを避けるためには早期の準備は欠かせない。

同チームではかねて「上位を争うことのできる戦闘力ある二人のドライバーが必要」と強調していることから、フェルスタッペンが圧倒する現在の状況は満足できるものではない筈だ。
同氏は「ガスリーがマクラーレンやアルファロメオらと戦っているのはあるべき姿ではない」と、断じている。
ホーナー氏はチームの代表としてコンストラクターズ・チャンピオンシップの戦いも重視していることから止むを得ないところだろう。

注目の後半戦は9月1日のベルギーGPから始まる。

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2019/08/07

F1開催拡大に向け、シーズン前テストが標的に

Balcerona Test Scene (C)McLaren Group
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現在の協定ではF1は年間最大でも21戦で合意されているが、2020年にはベトナムでの新規開催に加え、オランダでの復活開催が決まるなど、開催数はその上限を脅かしているのが実状だ。

これについて先週協議した結果、年間22戦まで拡大することで合意したとみられるが、それでもまだ十分ではなく、このままだとヨーロッパでの歴史的グランプリの消滅も現実のものになりかねない。

そんな中、急浮上したのが「シーズン前テストの削減」だ。
あるチーム代表は、「シーズン前テストは現在の8日間から6日間程度にまで縮小される可能性がある」コンディションとを認めた。
ただそうなった場合により影響を受けるとみられるのが中小チーム。
このままだと現在でも開きが大きいチーム間格差がさらに拡大してしまう懸念が指摘されている。

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ハンガリーGPでは再びウィリアムズ・チームが最速

Pitstop Scene (C)Williams F1
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先に行われたハンガリーGPでは再びウィリアムズが全チーム中、最速だった。
ただしこれは決勝レース中に行われたピットストップ作業時間のこと。

今回のトップは同チームが行ったジョージ・ラッセルに対してのピットストップで2.19秒というものだった。
2番手は先にドイツGPで史上最速タイム(1.88秒)を記録したレッドブル・レーシングがマックス・フェルスタッペンに対して行った2.26秒。
ちなみに3番手もウィリアムズ・チーム(ロバート・クビサ)が記録している。

ポールポジションを獲得するチームとグリッド最後尾が定位置のチームとが毎回争っているのは皮肉なことだ。

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ルイス・ハミルトン、ロズベルグの主張に余裕の反論

Mercedes 2016 Title (C)Mercedes Motorsport
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今シーズンもチャンピオンシップをリードするハミルトン(メルセデス)について、かつてのチームメイト、ニコ・ロズベルグ氏が言及、その主張にさらに本人が反論して大きな騒動になっている。

ロズベルグ氏はハミルトン(メルセデス)の戦績について、「例えばフェルスタッペンが同じチームにいたらハミルトンは現在のような成績を挙げられていない」と発言。
これに対しハミルトン自身が次のように反論したもの。

「いつの時も他人の成功にケチをつけたがる人はいるものさ。
彼が何を言おうともそれは自由だし、別にそれが僕の人生を左右することもない。
彼は僕が歳を取ったとも言うけれど、今の僕は彼と戦っていた時よりもさらに進化しているよ」と、余裕の構え。

ただ近年においては、ロズベルグ氏は2016年、ハミルトンのタイトル獲得を阻んだ唯一のドライバーであることに間違いない。

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2019/08/06

ベッテル(フェラーリ)、「これが今の実力」

Podium Scene (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPの表彰台に顔を揃えたのは、メルセデスAMG、レッドブル・レーシング、そしてフェラーリという現在3強とされるチームのそれぞれエースだったが、そのタイム差は大きなものだった。
3位のベッテルと優勝したハミルトンとの差は実に61秒、4位のルクレールも65秒というものだったのだ。

これについてフェラーリのセバスチャン・ベッテルは次のように語った。

「彼らも一生懸命走っていたとは思うけど、僕らだって全力で走っていたよ。
でもその結果が1分という恥ずべきものになったんだ。
大きな要因はタイヤをうまく使いこなせていないマンシにあると思うけど、フリー走行よりも予選、予選よりもさらに決勝レースで苦しめられることになる。
とても彼らと同じレベルにあるなんて言えないよ」と、自責。

実際、2位のフェルスタッペンはベッテルとの十分なタイム差を見極め予定外のピットインを敢行、ファステストラップ・ポイントをモノにしている。

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ミック・シューマッハ、F2で初優勝飾る

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、F1登竜門とされる『FIA・F2選手権』に参戦中のミック・シューマッハ(20歳:ドイツ)が好む週末ハンガロリンクで行われたハンガリー戦第2レースでついに初優勝を遂げた。

ミックは言うまでもなく、7回のチャンピオンに輝くかのF1レジェンド、ミハエル・シューマッハ氏の子息。
幼い頃から周囲の期待を背負いながらモーターレーシングを続けてきたが、カートやF4らを経て、昨年はFIA・F3ヨーロピアン選手権でシリーズ・チャンピオンを獲得。
今季は名門のプレマ・レーシングからF1傘下の『FIA・F2選手権』にステップアップしていた。
またフェラーリの若手育成プログラムであるFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の一員でもある。

なおこのレースで日本の松下信治が2位に入っている。
レース結果はこちら

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メルセデスAMGチーム、来季ボタス放出に傾斜か

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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劇的な優勝劇を演じたルイス・ハミルトンに比べ、今回もバルテリ・ボタスのほうはいささかパフォーマンスに精彩を欠いたと言わざるを得ないレースとなった。

バトルの際中、他車との不運な接触があったとはいえ、マシンの思わぬ損傷で緊急ピットインを余儀なくされ、ほぼ最後尾まで順位を落としたボタスは、最終的に8位4ポイントを稼いだとはいえランキング2位の座をフェルスタッペン(レッドブル)に脅かされる状況だ。

そのため再び同チームの来季レースシートの行方がパドックで話題になっている。
一時はフェルスタッペンやリカルド、アロンソらの移籍なども浮上したとされるが同陣営のトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターはそれらの噂を全面否定。
現在残された可能性はボタスの残留か、メルセデス系ドライバーであるエステバン・オコン(前フォース・インディア)の抜擢か、の二者択一であるとのこと。
前戦、ハミルトンが体調不良になった際はオコンが招集され待機していたこともある。
ボタスにとって後半戦はまさに人生を賭けた試練の場になりそうだ。

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2019/08/05

2019 ハンガリーグランプリ 決勝 (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorspotrs
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2019年8月4日、ブダペスト
メルセデスのルイス・ハミルトンが、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとの劇的な接戦の末、残り4周時点でトップに立ち、ハンガリーグランプリを制しました。ハミルトンは、終盤に2回目のピットストップを行い、フレッシュなP Zeroイエロー・ミディアムタイヤのアドバンテージを活かしました。3番グリッドからスタートしたハミルトンは、2回目のピットストップ後、初のポールシッターとなったフェルスタッペンを猛追し、素晴らしいフィニッシュを演出しました。

キーポイント
• フェルスタッペンとハミルトンは、ともにミディアム – ハードと繋ぐ1ストップ戦略でレースを進めていました。ハミルトンは、フェルスタッペンよりも6周遅く1回目のピットストップを行いました。その後、フェルスタッペンを抜けなかったハミルトンは、ミディアムへ交換する2回目のピットストップを行う戦略を採りました。この戦略がハミルトンを勝利へと導きました。
• ハミルトンにオーバーテイクされたフェルスタッペンは、ソフトタイヤへ交換する2回目のピットストップを行い、ソフトタイヤでファステストラップポイントを獲得しました。
• フェルスタッペンとハミルトンは、スタートから素晴らしいペースで走行し、ともに順位を3位以下に落とすことなく、1回目のピットストップを行いました。今年のファステストラップは、昨年のタイムを3秒以上更新しました。
• フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、長いオープニングスティントをミディアムで、短いファイナルスティントをソフトで走行する戦略で3位を獲得しました。
• スターティンググリッドの上位6名がミディアムタイヤでスタートしました。ソフトタイヤでスタートしたドライバー中の最上位は、7番グリッドからスタートしたマクラーレンのカルロス・サインツでした。サインツは、ソフトからハードへ繋ぐ1ストップ戦略で5位を獲得しました。
• トップ5で5種類の異なる戦略が見られるなど、全体的に広範囲に渡る戦略が展開されました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: レースを通して最も多く使用され、大半のドライバーが採用した1ストップ戦略の鍵となりました。トップ6中でベッテルのみが、ハードタイヤを使用しませんでした。
• ミディアム C3: ミディアムもハンガリーグランプリの鍵となりました。マクラーレンの両ドライバーとルノーのダニエル・リカルドのみが、ミディアムを使用しませんでした。
• ソフト C4: マクラーレンの2台による長いオープニングスティント、表彰台獲得の鍵となったベッテルのファイナルスティントなどで使用されました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「広範囲に渡る戦略が展開され、ファイナルラップまで目の離せない本当にエキサイティングなグランプリでした。ハミルトンとフェルスタッペンともに1ストッパーが確実と思われた中、ハミルトンの2回目のピットストップを決断したメルセデスの戦略が勝利を導きました。昨日までの雨混じりの天候後、今日の決勝は気温の高いドライコンディション下で行われました。どのチームも、同様のコンディション下でのタイヤに関するロングランデータを取得できていなかったことが、予測不可能なレース結果に繋がりました。そのような中、全3種類のコンパウンドは、厳しい状況に非常に良く対応し、魅力的なレース展開に貢献していたと思います」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(8/04)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPは、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが惜しくも優勝を逃したものの、2位表彰台を獲得。
Hondaのパワーユニット(PU)搭載のマシン3台がトップ10入りをする結果となりました。

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンはレース序盤、ハミルトンに後ろから迫られながらも懸命にディフェンスを続け、25周目にピットイン。

ハードタイヤを装着したセカンドスティントでもハミルトン選手が再び差を詰めますが、フェルスタッペンを抜きあぐねる状況が続くと、フレッシュのミディアムタイヤに変更する2ピットストップ作戦を選択しました。
一方で、フェルスタッペンはハードタイヤでチェッカーまで走行し続ける選択を行いました。

フェルスタッペンのすばらしい活躍により、終盤までトップをキープすることができましたが、レース残りわずか5周となったところで、フレッシュなタイヤで20秒差から確実に差を詰めてきたハミルトン選手にオーバーテイクを許します。
その後フェルスタッペンはピットインでファステストラップを狙うためのタイヤ交換を行い、タイムを更新。2位のポイントとあわせ、19ポイントを獲得しました。

同じくRed Bullのピエール・ガスリーは1周目で6番手から9番手までポジションを落としました。
その後追い上げをみせたガスリーは、5番手のカルロス・サインツ選手(マクラーレン)をオーバーテイクすることは叶わなかったものの、6位にてチェッカーを受けました。

Red Bull Toro Rosso Hondaのアレクサンダー・アルボンは12番手からスタートし、10位にてチェッカーを受け、ポイントを獲得することができました。
予定より延長された28周のミディアムタイヤでのファーストスティントのあと、ハードタイヤへと変更したアルボンは、チームメートのダニール・クビアトと激しいバトルを展開し、終盤にポイント圏内となる10番手へとポジションアップすることに成功しました。

クビアトとアルボンはレース中ほぼ接戦を繰り広げていましたが、クビアトはハードタイヤへ変更するため21周目の早めのピットインを選択しました。
終盤でタイヤの磨耗が激しくなってパフォーマンスが落ちたことにより、15位にて今大会を終えることとなりました。

なお、2戦連続の表彰台はHonda F1にとって2004年の中国GP-日本GP以来になります。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2位)

「最善は尽くしましたが、ルイス(ハミルトン選手・メルセデス)のほうが明らかに少しスピードがありました。
とはいえ、他車と大きなギャップを築きましたし、2位という結果は十分に喜ぶべきものだと思います。

ペースという点では今日は僕たちの日ではなかったと思いますが、総合的にはとてもいいレースウイークになり、ポールポジションを獲得できたことは大きな前進になりました。
もちろん、ポールポジションからスタートしたので、当然優勝したかったです。
ただ、ファステストラップをマークしつつ、2位表彰台を獲得することが、現実的に僕たちができた最高の結果だったのではないでしょうか。
同じタイヤを装着していたときは、ハミルトン選手を抑えることができました。
ただ、彼らが3番手との差を活かして選択した2ピットストップの作戦が彼にうまく作用したようです。
トップを守り抜こうとタイヤを最大限に使ってトライしましたが、毎周1、2秒で差を縮めてきたハミルトン選手に成す術はありませんでした。
フレッシュタイヤを装着した彼はすぐに僕との差を縮めたので、オーバーテイクされることも予想していました。

そのあと、エクストラポイントが稼げるファステストラップを獲得するために、ピットインをし、ソフトタイヤへ変更を行いました。
結果ファステストラップを更新することができ、とても満足しています。
できる限りのことはやったので、後悔はありません。
だんだんとトップへ近づいてきているので、これから迎える休暇をいい気分で過ごせそうです」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(6位)

「今日のレースは序盤から難しい状況に迫られた一戦でした。
スタートがうまくいかなかったことから始まり、そのあともアタックを試みましたが、マシンがスライドしてしまい、グリップも得られず苦戦することとなりました。
1コーナーで板挟み状態になったあと、2コーナーでライコネン選手(アルファロメオ)と接触しそうになり、スタート後にタイムロスとなることが起きてしまいました。
FP1とFP2が行われたレースウイーク初日の金曜は調子がよかったのですが、土曜日からグリップに悩まされることになりました。
レースは6位でポイント獲得は叶ったものの、さらに上を狙えた筈です。
これからやってくるしばらくの休暇はみんなにとってスイッチオフとなるいい機会です。
僕もリラックするすると同時に、シーズン前半戦でなにがよかったか、なにがより改善できたかを考えたいと思います。
そしてシーズン後半戦はさらに力強くなって戻ってきて、多くのポイントを獲得できるレースにしていきたいです」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(15位)

「今日のレースはおもしろい展開になりましたし、もっといい結果で終えられたかもしれません。
しかし、ピットインのタイミングが早すぎてしまったため、残り15周でタイヤの限界を超えてしまいました。
限界を超えてしまうと、それ以上なにもできないため、戦略的にはうまくいかないレースでした。
アレックス(アルボン)と同じタイヤを装着していたときのバトルはとてもエキサイティングで、彼をオーバーテイクすることもできました。
タイヤが限界を迎えてしまったあとの終盤は、その楽しさが続くことはありませんでした。
しかし、今日の自分の走行には満足していますし、マシンのポテンシャルは十分に引き出せたと思っています。
ただポイント獲得とならなかったことは、とても残念に思っています」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(10位)

「とてもいいレースができたと思います。
ファーストスティントはまあまあでした。ミディアムタイヤは、ほぼグリップが感じられず、あまりいい手応えは得られなかったのですが、ハードタイヤに変更したあとのマシンは、みちがえるような感触でした。
ダニール(クビアト)とレース中に2度もいいバトルをすることができました。
一度目のほうが接近したバトルでした!とてもフェアなバトルを純粋に楽しむことができました。
10位は僕たちにとって最良の結果だったと思うので、この結果を喜ぶべきだと感じています。
これからしばらくリラックスする時間もあるので、今シーズンを振り返ってなにを改善するべきか理解し、今シーズン後半に向けてしっかり準備していこうと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日はポールポジションからスタートしたフェルスタッペン選手が、2番手スタートのハミルトン選手と終始激しいバトルを繰り広げましたが、最後の最後に惜しくもポジションを譲り、2位でフィニッシュとなりました。
チャンピオンであるメルセデスのマシンのパフォーマンス、ドライバー、戦略の底力を強く感じたレースだったと思います。
われわれとしても、後半戦でさらなる勝利を勝ち取るべく、車体、PUなど、チーム全体でパフォーマンスの向上を図ります。
Toro Rossoについては、アルボン選手が12番グリッドから強い走りをみせ、10位入賞、ポイント獲得を果たしてくれました。
今週末のパフォーマンスを考えると、最大限の結果を出してくれたと考えています。
F1としてはここから短い夏休みに入ります。
また後半戦に向けて万全の準備を進めていきます」

提供:本田技研工業(株)

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それでもフェルスタッペン(レッドブル)、「満足している」

M.Verstappen's Stand (C)Honda Racing
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4日(日)行われたハンガリーGP決勝レースで、そのほとんどをリードしながら残り3周で首位の座を明け渡したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、レース後清々しい表情をみせた。

「残念だけど、今日はハミルトンのほうが明らかに僕よりも速かった。
とりわけレース終盤のタイヤの状況では、僕に彼と戦える方法はなかったよ。
だって1周で1秒から2秒も違うんじゃ、抵抗する術はなしというものじゃないか。
それでも幸い2位にはなれたし、ファステストラップ・ポイントも得られたんだから、上々の結果。
僕は満足しているよ」

ランキングでもフェルスタッペンは2位のボタス(メルセデス)を急迫するポジションに立つこととなった。

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ハミルトン(メルセデス)にピットレーン速度違反で罰金

FIA
ハンガリーGPのレーススチュワード(審査委員)は、4日(日)に行われた決勝レース前のレコノサンス・ラップで、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)にピットレーン速度違反があったとして、メルセデスAMGチームに対し1,000ユーロ(約11万8千円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればハミルトンは制限80キロのところを90.1キロで走行したとのこと。
ピットレーン速度違反自体は珍しいことではないが、レコノサンス・ラップでというのは極めて希有なケースと言えそうだ。

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2019/08/04

ハンガリーGPはハミルトン(メルセデス)が逆転優勝果たす

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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4日(日)15時10分(日本時間:22時10分)から今季F1第12戦ハンガリーGPの決勝レースがハンガロリンクを舞台に行われた。
スタート前の天候はこの週末一番の晴れ、気温は25度、路面温度47度、もちろん路面はドライコンディション。
なお上位の3チーム6人はいずれもミディアムタイヤでのスタートとなっている。

スタートでガスリーがマクラーレン勢とライコネンに抜かれて9番手まで順位を落とす。
またボタスがハミルトン、ルクレールとの軽い接触でフロントウィングに損傷を負った模様。
6周目にボタスは交換に、タイヤもハードタイヤに交換。
26周目、先にタイヤ交換に入ったのは首位のフェルスタッペンでハードタイヤに。
一方2位のハミルトンはまだタイヤ交換を遅らせてセーフティカー待ち?
結局6周遅れでハミルトンも入り、トップの順位変動はなし。
猛追したものの抜けず、49周目にハミルトンは再びピットインしミディアムに交換する作戦に出た。
52周目、グロージャン(ハース)がピットに戻りそのままリタイヤ1号に。
67周目、ついにハミルトンがストレートエンドでフェルスタッペンを捉える。
翌周、フェルスタッペンもタイヤ交換にピットイン、ソフトに換えてファステストラップを記録。

ハミルトン(メルセデス)が70周を走りきって逆転優勝。
イギリスGP以来の優勝で今季8勝目、自身通算81勝目を記録した。
2位にフェルスタッペン(レッドブル)、3位最終盤にチームメイトを抜いて上がったベッテル(フェラーリ)、4位ルクレール(フェラーリ)、5位サインツ(マクラーレン)、6位ガスリー(レッドブル)、7位ライコネン(アルファロメオ)、8位ボタス(メルセデス)、9位ノリス(マクラーレン)、10位アルボン(トロ・ロッソ)ま゛てが入賞。
以下、11位ペレス(レーシング・ポイント)、12位ヒュルケンバーグ(ルノー)、13位マグヌッセン(ハース)、14位リカルド(ルノー)、15位クビアト(トロ・ロッソ)、16位ラッセル(ウィリアムズ)、17位ストロール(レーシング・ポイント)、18位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、19位クビサ(ウィリアムズ)までが完走。
リタイヤはグロージャン(ハース)1台だった。

F1次戦は束の間の夏休みを経て9月1日(日)、第13戦ベルギーGP(スパフランコルシャン)ということになる。

ハンガリーGPの画像はこちら

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フェルスタッペン(レッドブル)、次に狙うは『最年少チャンピオン』

Hungary GP (C)Redbull Racing
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傑出したスピードを持ち、これまで数々のF1最年少記録を更新してきたマックス・フェルスタッペン(21歳:オランダ)だが、ポールポジション獲得には少々手こずることとなった。

ハンガリーGPで獲得した自身初となる今回のポールポジションは21歳と309日で、史上4位になるもの。
この部門の最年少記録はセバスチャン・ベッテルの持つ21歳と73日というものだった。
2位はシャルル・ルクレールの21歳166日、3位はフェルナンド・アロンソの21歳237日。

すでにフェルスタッペンが更新しているのは最年少F1出走記録:17歳165日、最年少入賞記録:17歳180日、そして最年少優勝記録:21位73日がある。
今後の目標になるのはベッテルが23歳134日で記録した最年少年間王者で、これを更新するには今年か来年で達成することが必要だ。

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ハンガリーGPスターティンググリッド(修正版)

Start Signal (C)Mercedes Motorsports
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ハンガリーGPのレーススチュワード(競技委員)は、次のようにスターティンググリッドの修正を発表した。
それによればアルファロメオ・レーシングのジョビナッツィが公式予選中の進路妨害により3グリッド降格のペナルティを受けたため、14番グリッドから17番グリッドへと変更になったもの。

1. フェルスタッペン(レッドブル)
2. ボタス(メルセデス)
3. ハミルトン(メルセデス)
4. ルクレール(フェラーリ)
5. ベッテル(フェラーリ)
6. ガスリー(レッドブル)
7. ノリス(マクラーレン)
8. サインツ(マクラーレン)
9. グロージャン(ハース)
10. ライコネン(アルファロメオ)
11. ヒュルケンバーグ(ルノー)
12. アルボン(トロ・ロッソ)
13. クビアト(トロ・ロッソ)
14. マグヌッセン(ハース) *
15. ラッセル(ウィリアムズ) *
16. ペレス(レーシング・ポイント) *
17. ジョビナッツィ(アルファロメオ) *
18. リカルド(ルノー)
19. ストロール(レーシング・ポイント)
20. クビサ(ウィリアムズ)

* 印は変更のあったドライバー
* その後リカルド(ルノー)がPU(パワーユニット)交換でグリッド最後尾に

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(8/03)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPの予選が行われ、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンがポールポジション(PP)を獲得。
Hondaにとっては、2015年のF1復帰後初のPPとなりました。

Aston Martin Red Bull RacingとRed Bull Toro Rosso Hondaの4台は、Q1でスムーズな走りを見せ、全車とも難なくQ2進出を果たします。
フェルスタッペンは、このQ1でもトップタイムをマーク。
フリー走行からのいい流れを切らすことなく、順調にタイムアップしました。
今回も中団の戦いは非常に僅差となり、Toro Rossoのアレクサンダー・アルボンとダニール・クビアトの差はわずか0.005秒。
アルボンが12番手、クビアトが13番手でグリッド確定となりました。
両者ともにスタートタイヤを自由に選択できる位置であり、週末を通じて収集したロングランや雨でのデータを活用して明日のレースでの追い上げを目指します。

Red Bullのフェルスタッペンとピエール・ガスリーはQ3へ進出。
Q3ではRed Bull、メルセデス、フェラーリの三つ巴の戦いとなり、1回目のアタックでフェルスタッペンがトップタイムに。
最終アタックでもさらにタイムを伸ばし、メルセデスのバルテリ・ボッタスに0.018秒差をつけて、自身のキャリア初のポールポジション獲得を果たしました。
ガスリーは、最終アタックでわずかなミスがあり、3列目6番グリッドからのスタートとなりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選1位)

「予選でマシンがさらに向上し、最高の一日になりました。
トップに立つというのはすばらしいことですし、僕にとって初めてのポールポジションはこれからも特別な記憶になる筈です。
また、ハンガロリンクのようなすばらしいサーキットで燃料を少なくして予選ラップを走るのはとても楽しいですし、マシンがダウンフォースを発揮してグリップが増すのを感じながら全開で走るのもとても楽しいです。

僕らとトップチームの差はわずかで、Hondaはすべてを向上させようとハードワークをしてくれています。
今日はチームみんなにとって最高の一日になりました。
Hondaも含め、速いマシンを用意してくれたチームのみんなに感謝しています。
ハードワークが実を結ぶ瞬間を見られるのはすばらしい気分です。
このレースウイークではロングランができていませんが、ここのところマシンはレースではさらに競争力があるので、あまり心配していません。
明日はクリーンなスタートを決めて、自分の仕事をするのみです。
今日、ハンガリーにこれほど多くのオランダ人ファンが来てくれるとは思っていなかったので、グランドスタンドにいるみんなの姿を見たときには最高の気分でした。
明日は接戦になるはずなので、またエキサイティングなレースが見られるでしょう」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(予選6位)

「今日はクリーンラップが取れず、いくつかミスもしてしまったので残念です。
それがなければ、フェラーリと4番手か5番手を争えていたと思います。
悪くないポジションですが、もっといいラップタイムを出せました。
明日はミディアムタイヤでスタートします。
全開でプッシュし、戦略を工夫してポジションを上げていきたいと思います。
マックスのポールポジション獲得には、心から祝福の言葉をかけたいです。
すばらしい結果で、チーム全体にとっていいことです。
ここはオーバーテイクが難しいサーキットで、いい予選ポジションを得られていますし、僕らには力強いマシンがあるので、アドバンテージはあると思います。
フリー走行では、誰もドライの状況下でのロングランをしていないので、70周のレースの中でタイヤがどうなるかによっては、おもしろい展開が訪れると思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(予選13位)

「最後のアタックでチームとコミュニケーションミスがあり、間違ったセッティングで出てしまいましたが、悪くない予選だったと思います。
マシンからはまだ力を引き出せる筈で、あと0.1秒くらいは向上していた筈ですから、僕らの本当の立ち位置はその辺りです。
明日は13番手からのバトルですが、ここはオーバーテイクが難しくて電車のように各車が連なって走行することになるでしょう。
しかし、レースは長いですし、ライバルと異なる戦略を採用すればうまくいく可能性があると思います。
また、スタートもかなり重要なので、きちんと準備し、なるべくいいレースを展開したいです」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(予選12位)

「FP2でのクラッシュから挽回回し、12番手という結果を得たことに満足しています。
マシンにはQ3へ進出できるだけのポテンシャルがありましたが、いつもわずかに届かないことにはフラストレーションがたまります。
FP3ではマシンの接地感が得られずに苦戦したのですが、予選ではリズムを取り戻したのでよかったです。
Q3へ進出できればよかったのですが、0.2秒届かず、マシンのバランスも、いいコーナー、悪いコーナーが分かれています。
このサーキットではオーバーテイク可能な場所が少なく、コース上でのポジションが重要になりますし、いい戦略も必要です。
タイヤを選べる中では上位につけていますし、明日はタイヤのデグラデーションも大きくなると思うので、何台かオーバーテイクできることを願っています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日の予選ではAston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手がすばらしい走りを見せ、自身のキャリア初となるポールポジションを獲得してくれました。
フェルスタッペン選手にはおめでとうと言いたいです。

また、Red Bull RacingのシャシーとHondaのPUでそれを成し遂げられたことを非常にうれしく思っています。
オーバーテイクが非常に難しいハンガロリンクでのポールポジションを、明日のレース結果に結びつけたいと思います。

その他のマシンも、ガスリー選手が6番手、Red Bull Toro Rosso Hondaの2台が大混戦の中で12番手、13番手と、4台すべてがポイント獲得可能なポジションにつけることができました。
明日もチームとともにベストを尽くします」

提供:本田技研工業(株)

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ジョビナッツィ(アルファロメオ)にグリッド降格ペナルティ

FIA
ハンガリーGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、3日(土)行われた公式予選中、4コーナーと5コーナーの間で起きたジョビナッツィ(アルファロメオ)とストロール(レーシング・ポイント)との異常接近について、ドライバー本人やチーム代表への聴取に加え、ビデオ、車載カメラ映像等を確認した結果、ジョビナッツィに非があったとして3グリッド降格のペナルティとペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。
当時ストロールは予選アタック中だったがこれを妨害されたことが確認されている。

予選14位だったジョビナッツィはこれにより17位まで降格する。
またペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、ジョビナッツィはこれで通算4点ということになった。

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2019/08/03

ハンガリーGP予選、フェルスタッペン(レッドブル)が初ポール

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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3日(土)15時(日本時間:22時)からハンガロリンクを舞台に2019年F1第12戦ハンガリーGPの公式予選セッションが行われた。
全20台によるQ1、15台によるQ2に続き、10台12分間で行われるQ3では決勝レースのトップ10グリッドが決定する。

Q3、1回目のアタックでフェルスタッペン(レッドブル)がただ一人ベストタイムを1分14秒台に入れてトップに立つ。
2度目のアタックでボタスがやはり14秒台に入れて肉薄したものの届かず。
さらにハミルトン、ベッテルも届かずフェルスタッペンが93戦目で自身初となるポールポジション獲得を果たした。

2番手ボタス(メルセデス)で0.018秒差、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手ガスリー(レッドブル)でここまでの6人はいずれもミディアムでのスタートとなる。
7番手ノリス(マクラーレン)、8番手サインツ(マクラーレン)、9番手グロージャン(ハース)、10番手ライコネン(アルファロメオ)というトップ10グリッドになった。
明日の決勝レースは日曜日15時10分(日本時間:22時10分)から行われる。

ハンガリーGP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、トロ・ロッソ勢は脱落

引き続きハンガリーGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。
Q1でクラッシュしたルクレール(フェラーリ)は修復なって再び予選に参加している。

ここでベストタイムを記録したタイヤがスタートタイヤになるため上位3チームは今回もミディアムを履いてコースインしている。
トツプはハミルトン(メルセデス)で1'15.548、2番手フェルスタッペン(レッドブル)、3番手ボタス(メルセデス)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手ノリス(マクラーレン)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手グロージャン(ハース)、9番手ガスリー(レッドブル)、10番手ライコネン(アルファロメオ)までがQ3進出。

ここでの敗退はヒュルケンバーグ(ルノー)、アルボン(トロ・ロッソ)、クビアト(トロ・ロッソ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてマグヌッセン(ハース)の5台となった。

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予選Q1、ルクレール(フェラーリ)がクラッシュ

3日(土)15時(日本時間:22時)からハンガロリンクを舞台に2019年F1第12戦ハンガリーGPの公式予選Q1が始められた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は曇り、気温は24度、路面温度42度、コースは幸いドライコンディションとなっている。

まずトップタイムはフェルスタッペン(レッドブル)の1'15.817。
この段階で2番手だったルクレール(フェラーリ)はしかしストレートに出たところでスピン・クラッシュ、リヤウィング等が破損した模様、自力でガレージには戻れたが、メカニックたちは慌ただしく修復作業に。

結局トップはフェルスタッペン(レッドブル)、2番手ハミルトン(メルセデス)。3番手ボタス(メルセデス)、3番手マグヌッセン(ハース)、5番手ルクレール(フェラーリ)、6番手ベッテル(フェラーリ)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手ノリス(マクラーレン)、10番手ガスリー(レッドブル)。
クビアト(トロ・ロッソ)は11番手、アルボン(トロ・ロッソ)は14番手。

ここでの敗退はラッセル(ウィリアムズ)、ペレス(レーシング・ポイント)、リカルド(ルノー)、ストロール(レーシング・ポイント)、そしてクビサ(ウィリアムズ)の5台となった。

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フリー3回目、3強チーム6人が順当にトップ6占める

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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3日(土)12時(日本時間:19時)からハンガロリンクを舞台に2019年F1第12戦ハンガリーGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は曇り、セッション開始時の気温は24度、路面温度は42度、ドライコンディションと報告されているが、サポートレースでのオイル漏れによるコース整備が必要なことからセッション開始時間は10分遅れ&短縮と通知された。
場所は4コーナーから5コーナーに掛けての重要なポイントとのことだ。

それでもさすがのタイム短縮。
トップは最後にラップをまとめたハミルトン(メルセデス)で1'16.084。
2番手フェルスタッペン(レッドブル)で0.013秒差、3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手ボタス(メルセデス)、5番手ルクレール(フェラーリ)、6番手ガスリー(レッドブル)でここまでは3強6人が席巻。
以下、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手サインツ(マクラーレン)、10番手がマグヌッセン(ハース)となった。
トロ・ロッソはクビアトが12番手、アルボン17番手だった。
この後15時(日本時間:22時)から注目の公式予選が行われる。

ハンガリーGPフリー走行3回目の結果はこちら
ハンガリーGPの画像はこちら

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接触事故連発のハース・デュオ、「チームメイトとは仲良し」

Haas Duo (C)Haas F1 Team

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スペインGP、イギリスGPに続き、ドイツGPでもチームメイトどうしの接触事故という不名誉な『事件』を起こしてしまったハースF1チームの二人に、ハンガロリンクの風当たりはきついようだ。
同チームのギュンター・シュタイナー代表は、「また繰り返すようならチームオーダーに従ってもらう」と、厳しい対処策をほのめかした。

これに対し、当事者であるロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンの二人はいずれも「良好な関係」であることをそろって強調している。

グロージャンは「確かに無線やなんかでちょっと過激な言葉を吐いてしまったのは事実。
でも僕らの間に確執なんてないし、マグヌッセンとは一緒に建設的な方法で事態を解決しようとしているんだ。ほんとうに仲はいいよ」と力説。
またマグヌッセンのほうも「互いの力量が近いからこそ、同じシーンで出くわしてしまう」と、内情を明かした。

しかしこのままでは来季も同じドライバー・ラインナップはないとの見方が専らだ。

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ライコネン(アルファロメオ)にピットレーン速度違反で罰金

FIA
ハンガリーGPのレーススチュワード(審査委員)は、2日(金)に行われたフリー走行2回目セッションで、キミ・ライコネン(アルファロメオ)にピットレーン速度違反があったとして、アルファロメオ・レーシングに対し罰金600ユーロ(約7万1千円)のペナルティを科したことを明らかにした。

それによればライコネンは制限80キロのところを85.8キロで走行したとのこと。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(8/02)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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夏休み前最後のラウンドとなる、第12戦ハンガリーGPが開幕し、本日はフリー走行が行われました。
午後にはウエットコンディションになるなど、不安定な天候でしたが、Aston Martin Red Bull Racingの2台は好調なペースを維持しました。

FP1はドライコンディションとなり、マックス・フェルスタッペンはハンドリングにやや苦しんで2度のスピンを喫したものの、首位から0.165秒差の2番手タイムをマーク。
ピエール・ガスリーも好調な走りで、フェルスタッペンから約0.3秒差の4番手につけました。

Red Bull Toro Rosso Hondaも堅調な出だしで、ダニール・クビアトが13番手、アレクサンダー・アルボンが14番手でセッションを終えます。

FP2開始直後、アルボンが最終コーナーで芝生に乗り上げてバリアへクラッシュ。
この日の走行を終えることとなりました。

このセッション中に雨が降り出し、インターミディエイトタイヤでの走行を余儀なくされたため、これ以上タイムが伸びることはなく、ガスリーがソフトタイヤでトップタイム、フェルスタッペンがミディアムで2番手につけ、Red Bullが1-2。
Toro Rossoのクビアトも10番手タイムでセッションを終えました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(2-2番手)

「メルセデスはまだ少し上にいますが、僕らもかなりの僅差に迫っているので、今日はいい一日だったと思います。
午前のセッションでは、ドライでの走行で多くを学び、マシンにはかなりの競争力がありました。
マシンにさまざまな変更を施し、うまくいったものとそうでないものがありましたが、そういうことをつかむのがフリー走行の目的ですし、一つの方向性に縛られずに、マシンバランスが向上したのかを確認することができました。
ドライでもウエットでもいい動きをしていましたので、よかったです。
明日はまた違う展開になるかもしれませんが、今日と同じようなコンディションになりそうなので、おもしろい予選が見られると思います!」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(4-1番手)

「今日はドライでもウエットでもマシンがよく機能していましたが、このような(ドライ・ウエットの)ミックスコンディションでは、まだ確信は持てません。
両セッションともにあまり周回を重ねませんでしたが、マシンには満足しています。
ただ、僕らのポジションを判断するのはまだ早いと思っています。
明日の天候はどうなるか分かりませんが、さらに難しいコンディションのはずなので、今日のように予想がつかない展開になるでしょう。
メルセデスは非常に速いと思いますし、フェラーリもまだ本当のペースは見せていないので、明日どこまで競り合えるかが分かると思いますが、フェラーリとはかなり僅差の戦いになる筈です」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(13-10番手)

「今日は難しい一日でした。FP2では小雨が降って縁石も濡れていたため、リスクを冒せるようなコンディションではなく、あまり攻めない方がいいと思いました。
だからと言って意味のないセッションだったかと言うとそのようなことはなく、周回ごとに学びがありました。
エンジニアは今日のデータを解析してくれると思うので、それが明日の向上につながってほしいと思います。
全体的には、タイヤやセットアップがどう機能するかを確認できて、マシンがうまく動く範囲を探ることができたので、よかったです。
明日はそれをしっかりとまとめたいと思います」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(14-20番手)

「FP1ではやや苦戦しましたが、どこを改善すべきかを把握することができていました。
FP2でマシンに変更を施し、その効果を見極めるために数周したところ、とてもいい手応えでした。
残念ながら最終コーナーでミスをしてしまい、タイヤを芝生に乗せてしまいました。
愚かな間違いで判断ミスだったと思います。
理想的な展開とは言えませんが、FP3で起きるよりも今日でよかったです。
明日どこまで向上できるか、見てみたいと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日は午前のFP1はドライ、午後のFP2はウエットでのセッションになりました。
明日の予選も雨になる可能性があるようなので、FP2でウエットの中で走行できたことはよかったと思います。
Aston Martin Red Bull Racingの2台が両セッションをまずまずのポジションで終え、サマーシャットダウン前最後のレースをいい形でスタートすることができました。
Red Bull Toro Rosso Hondaについてはまだパッケージとして改善の余地がありますので、今夜の作業でセッティングの見直しを進めます。
Red Bull Toro Rosso Hondaのアルボン選手にケガなどがなかったことは幸いだったと感じています」

提供:本田技研工業(株)

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スペインGP(バルセロナ)、契約延長が合意との報

Barcelona Circuit (C)Pirelli Motorsport
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ハンガロリンクのパドックで、スペインGP開催に関するニュースが流れて注目を集めている。
それによれば今シーズンで現在の契約が満了し、来シーズン以降の開催が危ぶまれていたバルセロナ(カタロニア)でのスペインGPが、とりあえず1年間開催延長で合意したというもの。

来シーズンのF1はペトナムやオランダでの新規開催&復活開催が決まっていて、ボーダー上にあるとされる現行のメキシコやドイツの行方次第では全21戦で収まらない可能性も出てきた。
チーム側との合意では最大で年間21戦とされていると理解されていることから、今後調整の必要があるかも知れない。

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2019/08/02

ハンガリーGPフリー2回目、アルボン(トロ・ロッソ)がクラッシュ

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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引き続き、2日(金)15時(日本時間:22時)からハンガロリンクを舞台に2019年F1第12戦ハンガリーGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
このセッション開始時の天候は曇り、セッション開始時の気温は24度、路面温度32度、ドライコンディションと報告されている。
なお午前のフリー走行でほとんど走れなかったボタス(メルセデス)のトラブルは、珍しくPU(パワーユニット)関連のもので積み換えたと伝えられている。
もちろんすでに走行出来る状態になっている。

セッション開始早々、コースインしたばかりのアルボン(トロ・ロッソ)が最終コーナー入口で白線に乗ってスピン、クラッシュ、マシンはかなりダメージを負った模様でセッションはいきなり赤旗中断となった。
場所によって雨が降り始めてきて、各車ピットガレージに戻る。
ガレージではノリス(マクラーレン)のマシンがオイル漏れということで作業が続けられている。

その後雨脚が早くなり、各チーム共にインターミディエイトではタイム更新はならず。
トップタイムはガスリー(レッドブル)が記録した1'17.854。
2番手もレッドブルのフェルスタッペンでこちらは1'17.909、3番手にハミルトン(メルセデス)の1'17.995。
ただしタイムを出した時のタイヤはガスリーがソフト、フェルスタッペンがミディアム、ハミルトンがハードとそれぞれ異なっている。
以下、4番手修復なったボタス(メルセデス)、5番手リカルド(ルノー)、6番手ライコネン(アルファロメオ)、7番手ルクレール(フェラーリ)、8番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、9番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、10番手がクビアト(トロ・ロッソ)となった。
ベッテル(フェラーリ)は13番手、ノータイムのアルボン(トロ・ロッソ)は最下位となった。
明日土曜日はフリー走行3回目と公式予選が行われる。

ハンガリーGPフリー走行2回目の結果はこちら
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ハンガリーGPフリー1回目、ボタス(メルセデス)にトラブル

Hungaroring (C)Pirelli Motorsport
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2日(金)11時(日本時間:18時)からハンガロリンクを舞台に2019年F1第12戦ハンガリーGPのフリー走行1回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は曇り、セッション開始時の気温は26度、路面温度35度、ドライコンディションと報告されているが、今にも雨が降りそうな空模様だ。
ピレリは今回も前戦ドイツGPと同様、C1からC5まで5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の部類に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。
なおこのセッション、各チームともドライバーの変更はない。

開始まもなくコースの一部で落ちてきた雨粒は、やがて各所に広がり、開始1時間を過ぎた頃からはインターミディエイトに履き替える状況となった。
そんな中、ボタス(メルセデス)とジョビナッツィ(アルファロメオ)の2台がピットガレージで作業中、依然ノータイムで心配される。
やがて雨は上がり、再びドライタイヤでの走行となりタイムアップが図られた。

このセッション、トップタイムはハミルトン(メルセデス)で1'17.233のベストタイム。
2番手に0.165秒差でフェルスタッペン(レッドブル)、3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手ガスリー(レッドブル)、5番手マグヌッセン(ハース)、6番手ルクレール(フェラーリ)、7番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手サインツ(マクラーレン)、10番手がライコネン(アルファロメオ)となった。
トロ・ロッソ勢はクビアト13番手、アルボン14番手。
再走なったジョビナッツィ(アルファロメオ)は16番手、ボタス(メルセデス)は走れずにセッションを終えた。
このあと15時(日本時間:22時)からフリー走行2回目セッションが行われる。

ハンガリーGPフリー走行1回目の結果はこちら
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ハミルトン、フェルスタッペンとの同僚対決「受けて立つ」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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混乱のドイツGPでみごと勝利、今季2勝目を記録したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の評価はうなぎ登り。
一部には、「同じマシン、チームならハミルトンを凌駕するのでは」との噂まで聞かれる状況だ。
しかしこれについて当のハミルトンはそれなら「同僚対決を受けて立つ」と強く反発しているようだ。

「そういう話しは愉快じゃないね。
それなら来年フェルスタッペンがメルセデス僕のチームメイトになったっていい。
そこでどちらがほんとうに強いのか、決めればいいじゃないか」と、意気軒昂だ。

明らかに戦闘力の劣るマシンでも通算8勝、これまで常にチームメイトを上廻るパフォーマンスを発揮してきたフェルスタッペンだが、戦績という点ではハミルトンにははるか及ばない。
ハミルトンが頂点にある間に同僚対決が実現して欲しいものだが、いまのところどちらにも移籍するという話は表面化していない。

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ルノー・チーム、トランスポーター事故の影響はなし

Renault Team Motorhome (C)Renault Sport F1
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ドイツGPを終え、次戦ハンガリーGPに向けて移動中のトランスポーターが事故を起こしたルノー・チームのトランスポーターだがグランプリ活動への影響はないことが明らかにされた。

これは同チームのスポークスマンが語ったもので、それによれば事故によるマシンや部品等への損傷はなく、すでにすべての資材が現地ハンガロリンクに到着しており、モーターホーム等の設営も完了したとのこと。

なお負傷して病院へ搬送されたトランスポーターの運転手も軽傷で、自宅に戻っているという。

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ハンガリーGPの週末も一時雨の懸念

今週末行われる2019年F1第12戦ハンガリーGPの舞台地であるブダペスト地方の天気について、地元気象台は決勝レースの日曜日は晴れ時々曇りであるものの、フリー走行の金曜日及び公式予選の土曜日はいずれも局地的に一時にわか雨の可能性があるとしている。

期 日 種 目 気 候 気 温 降水確率
8月 2日(金) フリー走行 曇り一時雨 18- 27度 50%
8月 3日(土) 公式予選 曇り一時雨 15- 26度 30%
8月 4日(日) 決勝レース 晴れ時々曇り 15- 26度 10%

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2019/08/01

トロ・ロッソ代表、「クビアトに復帰の準備は出来ている」

D.Kvyat & F.Tost (C)Scuderia Toro Rosso
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昨年まで在籍したトロ・ロッソから、今季はトップチームであるレッドブル・レーシングへの抜擢を受けたピエール・ガスリーだが、時折りスピードはみせるものののチームメイトがフェルスタッペンということもあり、なかなかその評価には厳しいものがある。
さらに今回のドイツGPでは優勝したフェルスタッペンと共にトロ・ロッソのクビアトが表彰台で並んだこともあってガスリーとの交代説もささやかれている状況・

これについてトロ・ロッソの代表で両者の「育ての親」でもあるフランツ・トスト氏は次
のように語っている。

「われわれのグループにあって、レッドブル・レーシングで走るというのはなかなかプレッシャーの掛かるものなんだ。
トロ・ロッソとはちょっと意味合いが違うからね。
個人的にはレッドブル・レーシングに昇格のためには3年間は経験が必要だと考えている。
ガスリーはまだ実質2年目だろう、もう少し時間が必要だね。
一方、今のクビアトならまたレッドブル・レーシングに復帰してもやっていけると思っている。
なぜなら前回の失敗から彼は学び、その後多くの経験を積み重ねてきたからだ。
つまり物事に対処する方法を会得したということ」

とはいえ、早期のガスリー&クビアト両者の入れ替えという案には「時期尚早」と、慎重な姿勢をみせた。

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ハンガリーGPのスチュワードにダニー・サリバン氏

Danny Sullivan (C)Sauber Motorsport AG
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるハンガリーGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーであるダニー・サリバン氏(69歳:アメリカ)を指名した。
同氏のスチュワードは今年第5戦のスペインGP以来になるもので、今季3回目、自身通算24回目で、これはエマニュエル・ピロ氏の28回、デレック・ワーウィック氏の25回に次ぐものということになる。

サリバン氏は1983年シーズンに当時のティレル・チームから1年間F1に参戦、最高位はモナコGPの5位。
その後アメリカに戻って参戦したインディカー・シリーズで活躍。
1988年にはシリーズ・チャンピオン、1985年のインディ500レースで優勝したことで知られる。

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