2019カナダグランプリ決勝
2019年6月9日、モントリオール
フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップでフィニッシュしましたが、ベッテルには 5 秒ペナルティーが課されたことから、カナダグランプリの優勝は、メルセデスのルイス・ハミルトンとなりました。トップ 4 を占めたフェラーリとメルセデスのドライバーは、4 位のバルテリ・ボッタスを除き、我々が最速戦略と予測したミディアムからハードへ繋ぐ 1 ストップ戦略を採りました。
キーポイント
• 近年で最も高温下でのカナダグランプリ決勝となり、スタート時の気温は 30℃、路面温度は 50℃を上回っていました。
• ポールポジションからスタートしたベッテルは 26 周目に、ハミルトンは 28 周目にそれぞれピットストップを行いました。両ドライバーは、僅差の中で終始トップ争いを繰り広げました。その闘いは、ベッテルに対してレース・スチュワードから課された「アンセーフ・リエントリー」ペナルティーによって決着しました。
• 9 番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ハードタイヤでの長いオープニングスティント後、ミディアムでのファイナルスティントを走行しました。これと同じ戦略を採ったレーシング・ポイントのランス・ストロールは 9 位を獲得しました。
• 高温のコンディション下にもかかわらず、1 ストップが主流のレースとなりました。注目すべき例外は、メルセデスのバルテリ・ボッタスでした。ボッタスは、終盤にソフトタイヤへ交換する 2 回目のピットストップを行い、ファステストラップポイントを獲得しました。
• ルノーは、ソフト – ハードと繋ぐ 1 ストップ戦略で、今シーズン初めてとなる両ドライバー入賞を果たしました。トップ 6 で 4 種類の異なる戦略が実行されました。
各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C3: その耐久性が高温下のレースに適応したハードは、全般的に積極的に使用されました。スタートから 48 周をハードで走行したフェルスタッペンは、4 つのポジションアップに成功しました。
• ミディアム C4: ミディアムは、勝利の鍵を握るタイヤとなりました。トップ 10 グリッド中、ミディアムでスタートしたドライバーが、フィニッシュ時のトップ 4 を占めました。レースの序盤、高速のペースにもかかわらず、ミディアムのデグラレーションは予測よりも小さいものでした。
• ソフト C5: 高温のコンディションがソフトのサーマルデグラデーションを誘発したことから、ソフトでのスティントは比較的短くなりました。終盤にソフトで計測されたファステストラップは、これまでのラップレコードを更新しました。
ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「スタート時の路面温度が 52℃という非常に高温なコンディション下、両ドライバー合わせて 9回のタイトルを獲得している 2 人のチャンピオンによる見応えある闘いが終始展開されました。今日のコンディションは、明らかにソフトコンパウンドに影響を及ぼしましたが、ミディアムのサーマルデグラデーションは予測よりも小さいものでした。全体的に、タイヤはコンディションの厳しさに対応し、大半のドライバーが 1 ストップを実行しました。ミディアムからハードへ交換する 1ストップ戦略が、今日の最適な戦略でした。また、ハードで長いオープニングスティントを走行したマックス・フェルスタッペンとランス・ストロールは、ハードを上手く活用し、価値あるポイントを獲得しました」
ピレリジャパン・プレスリリース
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